JP2022079423A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022079423000001
【課題】灯室内の物をインビジブルとすることができる車両用灯具を提供することにある。
【解決手段】この発明は、灯室23を形成するランプハウジング2およびランプレンズ3と、灯室23内に配置されている励起光照射ユニット4、光変換ユニット5および光学フィルタ6と、を備える。光学フィルタ6は、励起光照射ユニット4と光変換ユニット5との間に配置されていて、特定の波長範囲の光を遮断する。この結果、この発明は、外からの像がランプレンズ3を通して灯室23内に見えたり、灯室23内の物がランプレンズ3を通して見えたりする現象を、抑制することができ、灯室23内の物をインビジブルとすることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用灯具に関するものである。
励起光源から照射された励起光により放出される2次光(ルミネセンス、ルミネッセンス、フォトルミネッセンス)を利用する車両用灯具としては、たとえば、特許文献1に示すものがある。
特許文献1の車両用灯具は、励起光を照射する励起光源と、励起光源から照射された励起光(青色光)により2次光(赤色光)が放射される発光層と、発光層を保持する保持部材と、2次光が外部に出射されるランプレンズ(レンズ部材)と、を備えるものである。
特許文献1の車両用灯具は、発光層から放出された2次光により面発光が得られる。しかも、特許文献1の車両用灯具は、面発光源として電気エネルギーを必要としない発光層を使用するので、面発光源として電気エネルギーを必要とする有機発光ダイオードと比較して、面発光源の信頼性が向上される。
国際公開2019/245030号
かかる車両用灯具においては、外光がランプレンズを透過して灯室内に入り込んで発光層で反射し、その反射した外光が灯室内からランプレンズを透過して外部に出射されると、外からの像がランプレンズを通して灯室内において見える場合がある(図1中の外光L4と人の視界I.Pを参照)。
また、かかる車両用灯具においては、外光がランプレンズを透過して灯室内に入り込んで発光層で反射し、その反射した外光が灯室内の物に当たって反射され、その反射光が同じ経路を辿ってランプレンズを透過して外部に出射されると、灯室内の物がランプレンズを通して見える場合がある。
前記の現象は、車両用灯具として、見栄え上、好ましくない。このため、かかる車両用灯具においては、外からの像がランプレンズを通して灯室内に見えたり、灯室内の物がランプレンズを通して見えたりする現象を、抑制すること、すなわち、灯室内の物をインビジブルとすることが重要である。なお、前記の現象は、発光層に反射層が設けられていると、顕著に現れる。
この発明が解決しようとする課題は、灯室内の物をインビジブルとすることができる車両用灯具を提供することにある。
この発明の車両用灯具は、灯室を形成するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されている励起光照射ユニット、光変換ユニットおよび光学フィルタと、を備え、励起光照射ユニットが、励起光を光変換ユニットに照射し、光変換ユニットが、励起光照射ユニットから照射された励起光により2次光を放出させて、2次光をランプレンズ側に出射させ、光学フィルタが、励起光を透過させ、2次光を吸収する、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具において、光学フィルタが、励起光照射ユニットと光変換ユニットとの間であって、2次光の出射範囲から外れた位置に配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、光変換ユニットが、2次光の出射方向の法線に対して、0°よりも大きい角度で、配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、光変換ユニットが、鉛直に対して、0°よりも大きい角度で、配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、励起光照射ユニットが、励起光を放出する励起光源と、励起光源から放出された励起光を最終的に光変換ユニットに照射する励起光最終照射面と、を有し、光変換ユニットが、励起光最終照射面から照射された励起光により、2次光を放出する発光膜と、発光膜から放出された2次光を発光膜側に反射させる反射膜と、2次光をランプレンズ側に出射させる2次光出射面と、を有し、光学フィルタが、励起光照射ユニットの励起光最終照射面と光変換ユニットの2次光出射面との間であって、2次光の出射方向に対して逆方向から見た正面視の2次光出射面から外れた位置に、配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、光変換ユニットが、2次光出射面が2次光の出射方向の法線に対して、0°よりも大きい角度で下に向いた状態で、配置されていて、光学フィルタと励起光照射ユニットが、光変換ユニットに対して、下側に配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、光変換ユニットが、2次光出射面が鉛直に対して、0°よりも大きい角度で下に向いた状態で、配置されていて、光学フィルタと励起光照射ユニットが、光変換ユニットに対して、下側に配置されている、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、ランプレンズが、赤色レンズから構成されていて、励起光が、主波長が500nmよりも短く、2次光が、主波長が500nmよりも長く、光学フィルタが、200nmから500nmまでの励起光の波長範囲において、励起光の一部が50%以上の透過率を有し、500nmから800nmまでの2次光の波長範囲において、2次光の一部が50%以下の透過率を有する、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具において、ランプハウジングのうち少なくとも灯室に向き合っている面が、黒色をなす、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具は、灯室内の物をインビジブルとすることができる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示す概略縦断面図である。 図2は、光変換ユニットを示す一部拡大概略縦断面図である。 図3は、光変換ユニットにおける励起光の光路と2次光の光路とを示す一部拡大説明図である。 図4は、白色光、黄橙色光(アンバー色光)および赤色光の主波長を示す説明図である。縦軸は、相対発光強度(a.u.)を示し、横軸は、波長(nm)を示す。 図5は、反射膜の材料別の反射率を示す説明図である。縦軸は、反射率(%)を示し、横軸は、波長(nm)を示す。 図6は、ランプレンズ(赤色レンズ)の分光透過率を示す説明図である。縦軸は、透過率(%)を示し、横軸は、波長(nm)を示す。 図7は、光学フィルタの特性を示す説明図である。(A)は、光学フィルタの透過率を示す説明図であって、縦軸は、光学フィルタの透過率(%)を示し、横軸は、波長(nm)を示す。(B)は、光学フィルタが無い場合(実線曲線を参照)の発光強度(%)と光学フィルタを透過した後(破線曲線を参照)の発光強度(%)とを示す説明図であって、縦軸は、発光強度(%)を示し、横軸は、波長(nm)を示す。 図8は、励起光照射ユニットと、光変換ユニットと、光学フィルタとの配置の状態を示す説明図である。(A)は、概略縦断面図(図1に対応する概略縦断面図)である。(B)は、(A)におけるB矢視図である。 図9は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示す概略縦断面図である。 図10は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態3を示す概略縦断面図である。 図11は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態4を示す概略縦断面図である。 図12は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態5を示す非点灯時の車両用灯具の正面図である。 図13は、点灯時の発光パネルが発光している状態を示す車両用灯具の正面図である。 図14は、主要構成部品を示す車両用灯具の縦断面図(図12におけるXIV-XIV線断面図、図13におけるXIV-XIV線断面図)である。 図15は、車両用灯具の発光装置の一部を示す斜視図である。 図16は、車両用灯具の発光装置を示す概略斜視図である。 図17は、発光パネルの発光意匠であって、同一の発光形状における異なる発光模様を示す説明図である。 図18は、所定の配光内に配置されている発光パネルの発光意匠であって、異なる発光模様および異なる発光形状を示す説明図である。 図19は、車両用灯具の発光装置の励起光制御部材の変形例を示す縦断面図(図14に対応する断面図)である。 図20は、車両用灯具の発光装置の励起光制御部材の変形例を示す縦断面図(図14、図19に対応する断面図)である。 図21は、車両用灯具の発光装置の光変換ユニットの変形例を示す縦断面図(図14、図19、図20に対応する断面図)である。 図22は、車両用灯具の発光装置の発光パネルの変形例を示す。図22(A)は、発光パネルを示す一部拡大概略縦断面図である。図22(B)は、発光パネルにおける励起光の光路と2次光の光路とを示す一部拡大説明図である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の5例を図面に基づいて詳細に説明する。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。図14から図16、図19から図21において、符号「F」は「前」、「B」は「後」、「U」は上、「DE」は「下」、「L」は「左」、「R」は「右」である。ここで、正面とは、車両の後側の面、背面とは、車両の前側の面である。なお、図面においては、概略図であるため、主要部品を図示し、主要部品以外の部品の図示を省略する。また、部品の一部のハッチングを省略する。
(実施形態1の構成の説明)
図1から図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる車両用灯具の構成について説明する。
(車両用灯具1Aの説明)
図1中、符号1Aは、この実施形態1にかかる車両用灯具である。車両用灯具1Aは、この例では、リアコンビネーションランプを構成するテールランプである。なお、車両用灯具1Aは、テールランプ以外に、ストップランプ、テール・ストップランプまたはターンシグナルランプであっても良い。車両用灯具1Aは、車両(図示せず)の後部の左右両側にそれぞれ取り付けられている。
車両用灯具1Aは、図1に示すように、ランプハウジング2と、ランプレンズ3と、励起光照射ユニット4と、光変換ユニット5と、光学フィルタ6と、を備える。
(ランプハウジング2の説明)
ランプハウジング2は、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプハウジング2は、この例では、黒色をなす。なお、ランプハウジング2の内面(灯室23に向き合う面)が黒色であれば良い。また、ランプハウジング2は、黒色以外の色であっても良い。
(ランプレンズ3の説明)
ランプレンズ3は、PMMA、PCなどの光透過性の樹脂部材から構成されている。ランプレンズ3は、素通しのアウターカバー、アウターレンズなどである。ランプレンズ3は、ランプハウジング2に取り付けられている。これにより、ランプハウジング2とランプレンズ3とは、図1に示すように、灯室23を形成する。
(励起光照射ユニット4の説明)
励起光照射ユニット4は、図1に示すように、灯室23内に配置されている。励起光照射ユニット4は、励起光源40と、励起光最終照射面41と、を有する。
励起光源40は、1個以上の青色LEDであって、450nmの主波長の青色LEDを使用する。なお、励起光源40としては、青色LED以外の光源、たとえば、LD(半導体レーザー)などを使用しても良い。
励起光源40は、励起光L1(図1および図3中の実線矢印を参照)を放出する。青色LEDの励起光源40から放出される励起光L1は、450nmの主波長の青色光である。なお、励起光L1は、波長が青色光よりも短い紫光や紫外光などであっても良い。
ここで、図4に示されている白色光W(図4中の破線の曲線を参照)は、青色LEDの励起光源40と黄色蛍光体との組み合わせにより、得られる。すなわち、白色光Wは、青色LEDの励起光源40から放出される青色光と、その青色光により励起されて黄色蛍光体から放出される黄色光とが混合されて得られる。この白色光Wの主波長は、450nmである。青色LEDの励起光源40から放出される青色光の励起光L1の主波長は、前記の白色光Wの主波長の450nmに、ほぼ一致する。このように、青色LEDの励起光源40から放出される青色光の励起光L1の主波長は、500nmよりも短い。
励起光最終照射面41は、励起光源40のうち、後記の光変換ユニット5の2次光出射面52に向き合う面に設けられている。励起光最終照射面41は、励起光源40から放出された励起光L1を最終的に光変換ユニット5に照射する。
励起光源40は、光変換ユニット5に対して、ランプレンズ3側にかつ下側に配置されている。これにより、励起光最終照射面41は、光変換ユニット5の2次光出射面52に対して、ランプレンズ3側にかつ下側に配置されている。励起光最終照射面41は、2次光L2の出射方向Dと平行に配置されている。すなわち、励起光最終照射面41は、水平方向に配置されている。
(光変換ユニット5の説明)
光変換ユニット5は、図1に示すように、灯室23内に配置されている。光変換ユニット5は、図1、図2および図3に示すように、基板(支持基板)50と、発光膜(発光層)51と、2次光出射面52と、反射膜(反射層)53と、反射面54と、封止材55、56と、を有する。
光変換ユニット5は、2次光L2の出射方向Dの法線N1に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、配置されている。すなわち、光変換ユニット5は、鉛直に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、配置されている。
基板50は、励起光L1および後記の2次光L2を透過させる、PMMA、PCなどの光透過性の樹脂部材や光透過性のガラスなどから構成されている。基板50は、フレキシブル性またはリジッド性を問わない。基板50は、長方形、正方形もしくは自由な形の板形状をなす。
発光膜51は、基板50の一面(ランプレンズ3に向き合っている面に対して反対側の面)に、形成(成膜)されている。発光膜51は、主波長630nmの有機材料を使用する。なお、発光膜51の材料は、有機蛍光体材料、有機燐光体材料または無機蛍光体材料のうち、少なくとも1つからなる材料であっても良い。発光膜51は、励起光照射ユニット4の励起光最終照射面41から照射された励起光L1により2次光(図1および図3中の破線矢印を参照)を、全方位(図3中の円を参照)に放出する。
2次光L2は、図4中の一点鎖線の曲線にて示す黄橙色光A、または、図4中の実線の曲線にて示す赤色光Rである。黄橙色光Aの主波長は、500nmよりも長い590nmである。赤色光Rの主波長は、500nmよりも長い650nmである。このように、2次光L2の主波長は、500nmよりも長く、励起光L1の主波長450nmよりも長い。なお、この例における2次光L2は、テールランプ用の赤色光Rである。赤色光Rは、テールランプ以外に、ストップランプやテール・ストップランプに使用される。また、黄橙色光Aは、ターンシグナルランプに使用される。
発光膜51は、2次光出射面52を有する。2次光出射面52は、発光膜51のうち基板50側の面(ランプレンズ3側の面)に設けられている。2次光出射面52は、2次光L2をランプレンズ3側に出射させる。2次光出射面52は、基板50よりも一回り小さい長方形、正方形もしくは自由な形の平面形状をなす。2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される2次光L2の出射方向Dは、図8に示すように、水平方向である。
2次光出射面52は、光変換ユニット5の配置に基づいて、2次光L2の出射方向Dの法線N1に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、配置されている。すなわち、2次光出射面52は、鉛直に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、配置されている。
車両用灯具1Aは、長方形の面形状の2次光出射面52から出射した2次光L2により、長方形、正方形もしくは自由な形の面発光が得られる。なお、2次光出射面52の発光面積は、合計の面積で、10mm 2 以上である。これにより、明るさに対する車両法規を満足することができる。
反射膜53は、基板50の一面に、発光膜51を覆うように、形成(成膜)されている。反射膜53は、可視光の波長領域での反射率が20%以上である反射材、たとえば、アルミニウム、銀、その他の金属、または、これらの合金などの金属材料からなる。
反射膜53の金属材料は、図5に示す反射率を有する。図5において、反射率が低いタングステン(W)の可視光の波長領域の下界400nmでの反射率は、28%以上である。これにより、反射膜53の金属材料がタングステン(W)であっても、可視光の波長領域での反射率が20%以上ある。この結果、反射膜53は、製造公差により反射率にバラツキが発生したとしても、このバラツキを吸収することができる。
反射膜53は、反射面54を有する。反射面54は、反射膜53のうち基板50および発光膜51側の面(ランプレンズ3側の面)に設けられている。反射面54は、発光膜51から放出された2次光L2を発光膜51側に反射させる。
封止材55、56は、基板50と共に、発光膜51および反射膜53を封止する。封止材55、56は、シリコーン樹脂やSiN膜など55と、アルミニウムホイール56と、から構成されている。なお、封止材55、56は、この例には、限定されない。
(赤色レンズのランプレンズ3の説明)
ランプレンズ3は、赤色レンズから構成されている。赤色レンズから構成されているランプレンズ3は、図6に示す分光透過率曲線の特性を持つ。
図6において、横軸は、光の波長(単位nm)を示し、縦軸は、光の透過率(単位%)を示す。図6において、破線で示す分光透過率曲線の特性を持つランプレンズ3は、厚さが2mmである。また、実線で示す分光透過率曲線の特性を持つランプレンズ3は、厚さが3.2mmである。さらに、破線で示すランプレンズ3の赤色濃度と、実線で示すランプレンズ3の赤色濃度とは、同等である。なお、ランプレンズ3の厚さや赤色濃度が異なれば、特性曲線も異なってくる。図6において、破線と実線とが重なり合っている部分は、実線で図示されている。
ランプレンズ3の厚さ2mmと3.2mmとは、車両用灯具1Aの一般的なランプレンズの厚さである。また、前記のランプレンズ3の赤色濃度も、車両用灯具1Aの一般的なランプレンズの赤色濃度である。なお、ランプレンズ3の厚さや赤色濃度は、特に、限定しない。
ランプレンズ3は、図6に示すように、波長550nm以下の光の透過率が0%に近いので、波長550nm以下の光をほとんど透過させない。一方、ランプレンズ3は、図6に示すように、波長650nm以上の光の透過率が90%に近いので、波長650nm以上の光を大部分透過させる。
ここで、製造公差により、ランプレンズ3の透過率において、10%のバラツキが発生した場合について説明する。この場合においては、波長が500nmでの励起光L1の透過率が10%(図6中の波長500nm上の小黒丸を参照)となり、波長が650nmでの2次光L2の透過率が80%(図6中の波長650nm上の小黒丸を参照)となる。
赤色レンズから構成されているランプレンズ3は、波長550nm以下の光の透過率が0%に近く、波長650nm以上の光の透過率が90%に近いので、製造公差により発生する透過率のバラツキを吸収することができる。
この結果、ランプレンズ3は、主波長が500nmよりも短い励起光L1の波長領域において、励起光L1の透過率が10%以下であり、主波長が500nmよりも長い2次光L2の波長領域において、2次光L2の透過率が80%以上である、赤色レンズから構成されているものであれば良い。
ランプレンズ3は、前記の通り、主波長が500nmよりも短い励起光L1を吸収し、主波長が500nmよりも長い2次光L2を透過する。この結果、ランプレンズ3は、主波長が500nmよりも短い励起光L1たとえば青色光を吸収して灯室23内から外部に出射させることが無く、一方、主波長が500nmよりも長い2次光L2たとえば赤色光Rを透過させて灯室23内から外部に出射させることができる。
(光学フィルタ6の説明)
光学フィルタ6は、図1、図7および図8に示すように、灯室23内に配置されている。光学フィルタ6は、励起光照射ユニット4の励起光最終照射面41と光変換ユニット5の2次光出射面52との間に配置されている。光学フィルタ6と励起光照射ユニット4は、光変換ユニット5に対して、下側に配置されている。
光学フィルタ6は、図1および図(A)8に示すように、2次光L2の出射範囲から外れた位置に配置されている。すなわち、光学フィルタ6は、図8(B)に示すように、2次光L2の出射方向に対して逆方向から見た正面視の光変換ユニット5の2次光出射面52から外れた位置に、配置されている。
光学フィルタ6は、励起光L1を透過させ、2次光L2を吸収する。すなわち、光学フィルタ6は、図7(A)に示すように、200nmから500nmまでの波長範囲において、80%の透過率を有し、500nmから800nmまでの波長範囲において、30%の透過率を有する。
このため、図7(B)に示すように、励起光L1(たとえば、青色光)は、光学フィルタ6を通過する前の100%(図7(B)中の実線を参照)の発光強度から、光学フィルタ6を通過した後の80%(図7(B)中の破線を参照)の発光強度となる。一方、2次光L2(たとえば、赤色光R)は、光学フィルタ6を通過する前の100%(図7(B)中の実線を参照)の発光強度から、光学フィルタ6を通過した後の30%(図7(B)中の破線を参照)の発光強度となる。
これにより、光学フィルタ6は、励起光L1(たとえば、青色光)の一部が50%以上の透過率を有し、2次光L2(たとえば、赤色光R)の一部が50%以下の透過率を有する。このように、光学フィルタ6は、大部分の励起光L1を透過させ、大部分の2次光L2を吸収する。
この結果、光学フィルタ6は、前記の通り、2次光L2の出射範囲から外れた位置であって、2次光L2の出射の妨げとならない位置、すなわち、2次光L2の出射方向に対して逆方向から見た正面視の光変換ユニット5の2次光出射面52から外れた位置、に配置されている。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、励起光照射ユニット4の励起光源40を点灯する。すると、励起光源40から励起光L1が放出される。励起光L1は、励起光照射ユニット4の励起光最終照射面41から光変換ユニット5に向かって照射される。励起光L1は、光変換ユニット5の基板50を透過して発光膜51に照射される。
発光膜51は、図3に示すように、励起光L1により、2次光L2を全方位に放出する。
2次光L2の一部は、発光膜51を通って、反射面54で発光膜51側に反射される。反射された2次光L2は、再び発光膜51を通り、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。2次光L2の残りは、反射面54で反射されずに、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。
発光膜51を通って反射面54に達した励起光L1は、反射面54で発光膜51側に反射され、発光膜51において2次光L2を励起させる。励起光L1により励起された2次光L2は、発光膜51から放出され、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。
2次光出射面52からランプレンズ3側に出射された2次光L2(赤色光R)は、基板50を透過し、灯室23内を通過し、ランプレンズ3を透過して、車両用灯具1Aの外部に所定のテールランプの配光パターンで照射される。この時、車両用灯具1Aは、長方形、正方形もしくは自由な形の面発光が得られる。
また、図1に示すように、外光(自然光や人工光)L3(図1中、一点鎖線矢印を参照)が、車両用灯具1Aの外部から赤色レンズのランプレンズ3を透過して灯室23内に入り込む。この時、赤色レンズのランプレンズ3を透過した外光L4(図1中、破線矢印を参照)は、赤色成分の光(赤色光)である。
灯室23内に入り込んだ赤色成分の外光L4は、光変換ユニット5の反射面54で反射する。反射した赤色成分の外光L4は、灯室23内を励起光照射ユニット4側に向かって進み、途中の光学フィルタ6で吸収される。ここで、光学フィルタ6は、500nmから800nmまでの2次光L2の波長範囲において、2次光L2の一部が50%以下の透過率を有する。この結果、反射した赤色成分の外光L4の大部分は、光学フィルタ6で吸収される。
ここで、図1において、光学フィルタ6を配置しない場合について説明する。反射した赤色成分の外光L4は、灯室23内を励起光照射ユニット4側に向かって進み、励起光照射ユニット4で反射する。この反射した赤色成分の外光L4は、前記の光路の逆に辿って、光変換ユニット5の反射面54で再び反射し、ランプレンズ3を透過して外部に出射される。その外部に出射された赤色成分の外光L4が、人の視界I.Pに入ると、前記の特許文献1において説明したように、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える。
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、灯室23内に、励起光L1を透過させ2次光L2を吸収する光学フィルタ6を、設けたので、反射した赤色成分の外光L4の大部分が光学フィルタ6で吸収されて、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象を抑制することができる。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、灯室23内に、励起光L1を透過させ2次光L2を吸収する光学フィルタ6を、設けたものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、外光L3であって、車両用灯具1Aの外部から赤色レンズのランプレンズ3を透過して灯室23内に入り込んだ赤色成分の外光L4の大部分を光学フィルタ6で吸収することができる。これにより、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、前記の特許文献1と比較して、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象を抑制することができ、灯室23内の物をインビジブルとすることができる。
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6は、励起光照射ユニット4と光変換ユニット5との間であって、2次光L2の出射範囲から外れた位置に配置されている。すなわち、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6は、励起光照射ユニット4の励起光最終照射面41と光変換ユニット5の2次光出射面52との間であって、2次光L2の出射方向に対して逆方向から見た正面視の2次光出射面52から外れた位置に、配置されている。
この結果、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、光変換ユニット5からの2次光L2が光学フィルタ6により吸収される割合をできる限り少なくすることができる。これにより、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、赤色成分の外光L4の大部分を光学フィルタ6で吸収する一方、光変換ユニット5からの2次光L2の大部分をランプレンズ3から外部に出射させることができる。すなわち、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象を抑制して灯室23内の物をインビジブルとし、また、ランプレンズ3から多くの2次光L2を出射させて車両用法規の満足させることができる。
この実施形態2にかかる車両用灯具1Aにおいて、光変換ユニット5は、2次光L2の出射方向Dの法線N1(鉛直)に対して、0°よりも大きい配置角度θ3で下に向いた状態で、すなわち、鉛直に対して、0°よりも大きい配置角度θ3で下に向いた状態で、配置されている。しかも、この実施形態2にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6と励起光照射ユニット4は、光変換ユニット5に対して、下側に配置されている。
この結果、この実施形態2にかかる車両用灯具1Aにおいて、図1に示すように、車両用灯具1Aの外部の斜め上から斜め下の赤色レンズのランプレンズ3を透過して灯室23内に入り込んだ赤色成分の外光L4は、光変換ユニット5の反射面54で斜め下に反射して、光学フィルタ6で吸収される。
これにより、この実施形態2にかかる車両用灯具1Aは、ランプレンズ3を透過して灯室23内に入り込んだ赤色成分の外光L4が、光変換ユニット5の反射面54で反射し、励起光照射ユニット4で反射し、この光路の逆に辿って、光変換ユニット5の反射面54で再び反射し、ランプレンズ3を透過して外部に出射されて、人の視界I.Pに入るのを、防ぐことができる。すなわち、この実施形態2にかかる車両用灯具1Aは、外光L3(L4)により、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象を、防ぐことができ、灯室23内の物をインビジブルとすることができる。
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6は、500nmから800nmまでの2次光L2の波長範囲において、2次光L2の一部(たとえば、赤色光R)が50%以下の透過率を有する。これにより、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、外光L3のうち赤色レンズのランプレンズ3を透過した赤色成分の外光L4の大部分を吸収することができるので、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象をさらに抑制することができ、灯室23内をさらにインビジブルに見せることができる。
また、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6は、200nmから500nmまでの励起光L1の波長範囲において、励起光L1の一部(たとえば、青色光)が50%以上の透過率を有する。この結果、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、光学フィルタ6が励起光照射ユニット4と光変換ユニット5との間に配置されていたとしても、光学フィルタ6は、励起光照射ユニット4から光変換ユニット5に向けて照射された励起光L1の大部分を透過させることができる。これにより、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、インビジブル化と車両用法規の満足との両立を図ることができる。
この実施形態1にかかる車両用灯具1Aにおいて、ランプハウジング2のうち、少なくとも、内面は、黒色をなす。これにより、この実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、外部の像がランプレンズ3を通して灯室23内において見える現象をさらに抑制することができ、灯室23内の物をインビジブルとすることができる。
(実施形態2の構成、作用、効果の説明)
図9は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる車両用灯具1Bの構成、作用、効果について説明する。図中、図1から図8と同符号は、同一物を示す。
前記の実施形態1にかかる車両用灯具1Aは、光変換ユニット5を、2次光L2の出射方向Dの法線N1に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、すなわち、鉛直に対して、0°よりも大きい配置角度θ3(この例では、約45°)で下に向いた状態で、配置した例である。これに対して、この実施形態2にかかる車両用灯具1Bは、光変換ユニット5を、2次光L2の出射方向Dの法線N1方向の状態で、すなわち、鉛直状態(垂直状態)で、配置した例である。
また、励起光最終照射面41は、2次光出射面52から2次光L2の出射方向Dに引いた法線Nに対して90°未満の配置角度θ1(この例では、約45°)の範囲内(上下左右)に収まっている。すなわち、励起光最終照射面41と2次光出射面52とは、相互に向き合っている。
この実施形態2にかかる車両用灯具1Bは、以上の構成からなるので、前記の実施形態1にかかる車両用灯具1Aの効果と同様の作用、効果を達成することができる。
この実施形態2にかかる車両用灯具1Bにおいて、励起光最終照射面41は、2次光出射面52から2次光L2の出射方向Dに引いた法線Nに対して90°未満の配置角度θ1(この例では、約45°)の範囲内(上下左右)に収まっている。この結果、この実施形態2にかかる車両用灯具1Bにおいて、励起光最終照射面41は、2次光出射面52に対して、ランプレンズ3側に配置されている。これにより、この実施形態2にかかる車両用灯具1Bは、励起光源40で放出された励起光L1を、励起光最終照射面41から最終的に光変換ユニット5に効率良く出射させることができるので、光変換ユニット5で2次光L2を、効率良く励起されてランプレンズ3側に出射させることができ、インビジブル化と車両用法規の満足との両立を図ることができる。
(実施形態3の構成、作用、効果の説明)
図10は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態3を示す。以下、この実施形態3にかかる車両用灯具1Cの構成、作用、効果について説明する。図中、図1から図9と同符号は、同一物を示す。
この実施形態3にかかる車両用灯具1Cは、前記の実施形態2にかかる車両用灯具1Bの励起光照射ユニット4の変形例4Cである。
すなわち、励起光照射ユニット4Cの励起光源40は、光変換ユニット5の2次光出射面52に対して、ランプレンズ3の反対側に配置されている。励起光源40は、2次光出射面52から出射方向Dに引いた法線Nに対して90°以上の配置角度θ2(この例では、110°)に配置されている。励起光源40のうちランプレンズ3側の面には、励起光出射面42が設けられている。
2次光出射面52に対して、ランプレンズ3側には、光学部品としてのリフレクタ43が配置されている。リフレクタ43には、反射面である励起光最終照射面41が設けられている。リフレクタ43の反射面である励起光最終照射面41は、励起光出射面42と光変換ユニット5とにそれぞれ向き合っている。すなわち、リフレクタ43の反射面である励起光最終照射面41は、2次光出射面52に対してランプレンズ3側に配置されていて、かつ、2次光出射面52から出射方向Dに引いた法線Nに対して90°未満の配置角度θ1に配置されている。
励起光照射ユニット4Cのリフレクタ43の反射面である励起光最終照射面41と光変換ユニット5の2次光出射面52との間には、光学フィルタ6が配置されている。
励起光源40を点灯すると、励起光L1は、励起光出射面42からリフレクタ43に出射され、リフレクタ43の励起光最終照射面41で反射され、励起光最終照射面41から最終的に光変換ユニット5に照射される。
この実施形態3にかかる車両用灯具1Cは、以上の構成、作用からなるので、前記の実施形態1、2にかかる車両用灯具1A、1Bの効果と同様の効果を達成することができる。
(実施形態4の構成、作用、効果の説明)
図11は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態4を示す。以下、この実施形態4にかかる車両用灯具1Dの構成、作用、効果について説明する。図中、図1から図10と同符号は、同一物を示す。
この実施形態4にかかる車両用灯具1Dは、前記の実施形態2にかかる車両用灯具1Bの励起光照射ユニット4の変形例4Dである。
すなわち、励起光照射ユニット4Dの励起光源40は、光変換ユニット5の2次光出射面52に対して、ランプレンズ3の反対側に配置されている。励起光源40は、2次光出射面52から出射方向Dに引いた法線Nに対して90°以上の配置角度θ2(この例では、110°)に配置されている。励起光源40のうちランプレンズ3側の面には、励起光出射面42が設けられている。
2次光出射面52に対して、ランプレンズ3側と励起光源40との間には、光学部品としての導光体44が配置されている。導光体44の両端面には、入射面45と、出射面である励起光最終照射面41が設けられている。導光体44は、入射面45側から出射面である励起光最終照射面41側にかけて折り曲げられている形状をなす。導光体44の入射面45は、励起光出射面42に向き合っている。導光体44の出射面である励起光最終照射面41は、光変換ユニット5に向き合っている。すなわち、導光体44の出射面である励起光最終照射面41は、2次光出射面52に対してランプレンズ3側に配置されていて、かつ、2次光出射面52から出射方向Dに引いた法線Nに対して90°未満の配置角度θ1に配置されている。
励起光照射ユニット4Dの導光体44の出射面である励起光最終照射面41と光変換ユニット5の2次光出射面52との間には、光学フィルタ6が配置されている。
励起光源40を点灯すると、励起光L1は、励起光出射面42から出射され、導光体44の入射面45から導光体44中に入射され、導光体44中を導かれて導光体44の出射面である励起光最終照射面41から最終的に光変換ユニット5に照射される。
この実施形態4にかかる車両用灯具1Dは、以上の構成、作用からなるので、前記の実施形態1、2、3にかかる車両用灯具1A、1B、1Cの効果と同様の効果を達成することができる。
(実施形態5の構成の説明)
図12から図18は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態5を示す。以下、この実施形態5にかかる車両用灯具の構成について説明する。
(車両用灯具1Eの説明)
図12から図14中、符号1Eは、この実施形態5にかかる車両用灯具である。車両用灯具1Eは、この例では、前記の通りであって、リアコンビネーションランプを構成するテールランプである。
車両用灯具1Eは、車両(図示せず)の後部の左右両側にそれぞれ取り付けられている。車両用灯具1Eのテールランプの配光は、基準軸Z(図14から図16を参照)に対して、左右方向および上下方向に所定の角度の配光範囲(照射範囲)を有する。基準軸Zは、車両の進行方向(車両の前後方向)と平行である。
車両用灯具1Eは、ランプハウジング2と、インナーパネル(インナーハウジング)20と、ランプレンズ3と、この実施形態5にかかる車両用灯具の発光装置10(以下、単に「発光装置10」と称する)と、を備える。
(ランプハウジング2の説明)
ランプハウジング2は、前記の通りであって、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプハウジング2は、この例では、黒色をなす。なお、ランプハウジング2の内面(灯室23に向き合う面)が黒色であれば良い。また、ランプハウジング2は、黒色以外の色であっても良い。
(ランプレンズ3の説明)
ランプレンズ3は、前記の通りであって、PMMA、PCなどの光透過性の樹脂部材から構成されている。ランプレンズ3は、素通しのアウターカバー、アウターレンズなどである。ランプレンズ3は、この例では、赤色レンズから構成されている。なお、ランプレンズ3は、赤色レンズ以外の無色レンズ、または、黄橙色レンズから構成されているものであっても良い。ランプレンズ3は、ランプハウジング2に取り付けられている。これにより、ランプハウジング2とランプレンズ3とは、図12から図14に示すように、灯室23を形成する。
(インナーパネル20の説明)
インナーパネル20は、灯室23内の中央から下側にかけての部分に、ランプレンズ3に沿って、配置されている。また、インナーパネル20は、ランプレンズ3と発光装置10の後記の励起光照射ユニット4Eとの間に配置されている。インナーパネル20は、取付部材(図示せず)を介して、ランプハウジング2側に取り付けられている。
インナーパネル20は、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。インナーパネル20は、この例では、ランプハウジング2と同様に、黒色をなす。なお、インナーパネル20の表面、すなわち、外面(ランプレンズ3に向き合う面)および内面(灯室23に向き合う面)が黒色であれば良い。また、インナーパネル20は、黒色以外の色であっても良いし、外面または内面の少なくともいずれか一方が黒色以外の他の色または金属蒸着を施しても良い。
(発光装置10の説明)
発光装置10は、図16に示すように、灯室23内に、この例では、左右に3組配置されている。3組の発光装置10は、図14から図16に示すように、それぞれ、励起光照射ユニット4Eと、光変換ユニット5Eと、を備える。
(励起光照射ユニット4Eの説明)
励起光照射ユニット4Eは、図14に示すように、この例では、灯室23内の中央から下側にかけての部分に配置されている。励起光照射ユニット4Eは、取付部材(図示せず)を介して、ランプハウジング2側に取り付けられている。励起光照射ユニット4Eとランプレンズ3との間には、前記の通り、インナーパネル20が配置されている。
励起光照射ユニット4Eは、図14から図16に示すように、励起光源40Eと、励起光制御部材としてのリフレクタ部材41Eと、ブラケット42Eと、を有する。励起光源40Eとリフレクタ部材41Eとは、それぞれ、ブラケット42Eに取り付けられている。励起光源40Eは、ランプレンズ3側に配置されている。リフレクタ部材41Eは、ランプハウジング2側に配置されている。ブラケット42Eは、励起光源40Eとリフレクタ部材41Eとの間に配置されている。ブラケット42Eは、取付部材(図示せず)を介して、ランプハウジング2側に取り付けられている。この結果、励起光照射ユニット4Eは、ランプハウジング2側に取り付けられている。
(励起光源40Eの説明)
励起光源40Eは、図14から図16に示すように、1枚の基板400と、左右の発光素子401L、401Rと、を有する。基板400は、取付ボス部420を介してブラケット42Eに取り付けられている。
発光素子401L、401Rは、基板400の背面であって、ランプハウジング2に向き合う面の左右2箇所に実装されている。発光素子401L、401Rは、この例では、青色LEDであって、450nmの主波長の青色LEDを使用する。左右の発光素子401L、401Rは、1個または複数個の青色LEDから構成されている。なお、発光素子401L、401Rとしては、青色LED以外、たとえば、LD(半導体レーザー)などを使用しても良い。
励起光源40Eは、発光素子401L、401Rから励起光L1(図14中の実線矢印を参照)を放出する。青色LEDの発光素子401L、401Rから放出される励起光L1は、450nmの主波長の青色光である。なお、励起光L1は、波長が青色光よりも短い紫光や紫外光などであっても良い。
(リフレクタ部材41Eの説明)
図14から図16に示すように、リフレクタ部材41Eの正面であって、ランプレンズ3に向き合う面には、左右の反射面410L、410Rが形成されている。左右の反射面410L、410Rは、左右の発光素子401L、401Rに向き合っている。
左右の反射面410L、410Rは、それぞれ、縦横に分割された複数個のセグメントを有する。左右の反射面410L、410Rの複数個のセグメントは、縦断面(垂直断面、上下方向の断面)において、左右の発光素子401L、401Rを焦点とする放物線上に配置されていて、かつ、横断面(水平断面、左右方向の断面)において、中央がランプレンズ3側(後側)に突出していて左右両側に行くに従ってランプハウジング2側(前側)に下がっている凸湾曲線上に配置されている。
左右の反射面410L、410Rの複数個のセグメントは、それぞれ、左右の発光素子401L、401Rから放出された励起光L1を、励起反射光L10(図14中の実線矢印を参照)として、所定の方向に反射させる。この結果、励起反射光L10は、所定の配光DLに制御されて光変換ユニット5E側に照射される。
所定の配光DLは、図18中のほぼ長方形形状に示すように、光変換ユニット5Eの後記の発光パネル50Eのうち、狭くとも、発光膜51を包含する配光範囲(励起反射光L10の照射範囲)を有する。また、所定の配光DLは、配光範囲において、均一の光度(照度)を有する。なお、所定の配光DLは、配光範囲内の光度(照度)において、高低差を持たせても良い。すなわち、発光範囲内における光の強弱が、連続的に変化しても良い。
(ブラケット42Eの説明)
ブラケット42Eは、図14から図16に示すように、励起光源40Eとリフレクタ部材41Eとの間に配置されている。ブラケット42Eは、左正面板部420Lと、右正面板部420Rと、左側面板部421Lと、右側面板部421Rと、中間側面板部421Cと、を有する。
左正面板部420Lは、左の反射面410Lに向き合っている。右正面板部420Rは、右の反射面410Rと励起光源40Eの基板400とにそれぞれ向き合っている。右正面板部420Rには、前記の通り、取付ボス部420を介して、基板400が取り付けられている。
左側面板部421Lは、左正面板部420Lの左側辺から折り曲げられていて、左の反射面410Lの左側辺に連結されている。右側面板部421Rは、右正面板部420Rの右側辺から折り曲げられていて、右の反射面410Rの右側辺に連結されている。中間側面板部421Cは、左正面板部420Lの右側辺から折り曲げられていて、かつ、右正面板部420Rの左側辺からも折り曲げられている。この結果、左正面板部420Lと右正面板部420Rとは、中間側面板部421Cを介して、前後に互い違いに配置されている。
左正面板部420Lの下側縁部の中央、右正面板部420Rの下側縁部の中央には、左窓部422L、右窓部422Rが、設けられている。これにより、左右の発光素子401L、401Rから放出された励起光L1は、左窓部422L、右窓部422Rを通過して、左右の反射面410L、410Rに入射する。
(光変換ユニット5Eの説明)
光変換ユニット5Eは、図13から図16に示すように、発光パネル50Eと、配置部材としてのステー51Eと、を有する。光変換ユニット5Eは、この例では、灯室23内の中央から上側にかけての部分、すなわち、励起光照射ユニット4Eに対して上側に、配置されている。
(発光パネル50Eの説明)
発光パネル50Eは、リフレクタ部材41Eから照射された励起反射光L10により2次光L2(図14中の実線矢印を参照)を放出して、図13中の斜め格子ハッチングが施されている部分に示すように、この例では、全面で面発光する。発光パネル50Eは、前記の実施形態1の光変換ユニット5と同様であって、前記の図2および図3に示すように、基板(支持基板)50と、発光膜(発光層)51と、2次光出射面52と、反射膜(反射層)53と、反射面54と、封止材55、56と、を有する。
基板50は、前記の通りであって、励起反射光L10および後記の2次光L2を透過させる。基板50は、図13から図16に示す形の板形状をなす。なお、基板50は、図13から図16に示す形の板形状以外に、長方形、正方形もしくは任意の形の板形状をなすものであっても良い。基板50は、この例では、ガラスを使用する。
発光膜51は、前記の通りであって、励起光照射ユニット4Eのリフレクタ部材41Eから照射された励起反射光L10により2次光L2(図14の破線矢印を参照)を、全方位に放出する。これにより、発光膜51は、図13中の斜め格子ハッチングが施されている部分に示すように、この例では、全面で面発光する。ここで、発光膜51の膜厚により、2次光L2の強弱を調整することができる。すなわち、発光膜51の膜厚を厚くすると、2次光L2を強く調整することができ、反対に、発光膜51の膜厚を薄くすると、2次光L2を弱く調整することができる。
発光膜51は、任意の意匠、この例では、図13から図16に示すように、基板50の形よりも一回り小さい形に形成されている。この結果、発光膜51は、図13中の斜め格子ハッチングが施されている部分に示すように、任意の意匠の発光面を形成する。2次光L2は、前記の通りであって、この例では、赤色光である。
(発光パネル50Eの発光意匠の説明)
発光パネル50Eの発光意匠は、発光膜51の意匠(模様、形状、グラフィック、外形など)を任意に変更することにより、任意に変更することができる。
たとえば、発光パネル50Eは、図13から図16、図17(A)(B)(C)(D)に示すように、同一の発光形状において、異なる発光模様を形成することができる。図17(A)は、全面発光模様である。図17(B)は、籠目模様(籠目文様)である。図17(C)は、麻の葉模様(麻の葉文様)である。図17(D)は、横縞模様(中央の横縞の縦幅が大きく、上下に行くに従って横縞の縦幅が徐々に小さくなる横縞模様)である。なお、図17は、グレースケールで図示されていて、濃いグレーで示されている個所が発光個所である。
また、発光パネル50Eは、図18(A)(B)(C)(D)に示すように、所定の配光DL内において、異なる発光意匠(発光形状および発光模様)を形成することができる。図18(A)および(B)は、同一の発光形状において、図18(A)は、全面発光模様であり、図18(B)は、横長のロッド群の発光模様である。図18(C)は、上下3本の横長の発光意匠である。図18(D)は、左右3個の横Vの発光意匠である。なお、図18において、所定の配光DL内は、励起反射光L10の青色をなしていて、斜め格子ハッチングが施されている部分(図18(B)は黒塗りの部分)は、2次光L2の赤色をなしている。
なお、前記の図17および図18は、発光パネル50Eの発光意匠の一部の例示であって、発光パネル50Eの発光意匠は、無限にある。
(ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512の説明)
ステー51Eは、図14、図15に示すように、左右に平たい四角棒形状をなす。ステー51Eの一端には、発光パネル50Eが第1取付部材511を介して取り付けられている。ステー51Eの他端は、ランプハウジング2に第2取付部材512を介して取り付けられている。
第1取付部材511または第2取付部材512のうち、少なくともいずれか一方は、着脱可能な構造をなす。第1取付部材511、第2取付部材512は、たとえば、ボルトナット、磁石、スクリュー、篏合タイプなどから構成されている。
ステー51Eは、発光パネル50Eを配光DL内に所定の姿勢で配置させる。すなわち、ステー51Eは、発光パネル50Eの面であって、発光膜51の発光面を、リフレクタ部材41Eからの励起反射光L10の照射方向に対して傾斜させ、かつ、ランプレンズ3に向き合わせる。この例では、発光パネル50Eの基板50がランプレンズ3に向き合っている。また、発光パネル50Eの封止材55、56が第1取付部材511を介してステー51Eに着脱可能に取り付けられている。
ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512は、この例では、ランプハウジング2と同様に、黒色をなす。なお、ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512の表面(灯室23に向き合う面)が黒色であれば良い。また、ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512は、黒色以外の色であっても良い。
(実施形態5の作用の説明)
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、励起光照射ユニット4Eの励起光源40Eの左右の発光素子401L、401Rが消灯状態の時、発光パネル50Eは、非発光状態にある。このため、ランプレンズ3から灯室23内を見ると、図12に示すように、非発光状態にある発光パネル50Eは、目立たず、ランプハウジング2、ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512の黒色が見えるだけである。なお、図12において、ランプハウジング2、ステー51E、第1取付部材511および第2取付部材512の黒色は、色抜きで図示されている。
そして、励起光照射ユニット4Eの励起光源40Eの左右の発光素子401L、401Rを点灯する。すると、左右の発光素子401L、401Rから励起光L1(青色光)が放出される。励起光L1は、励起光照射ユニット4Eのリフレクタ部材41Eの左右の反射面410L、410Rの複数個のセグメントにおいて、励起反射光L10として、所定の方向に反射する。励起反射光L10は、所定の配光DLに制御されて光変換ユニット5E側に照射される。
光変換ユニット5Eの発光パネル50Eの発光膜51は、所定の配光DLに制御された励起反射光L10の照射により、2次光L2(赤色光)を全方位に放出する。
2次光L2の一部は、発光膜51を通って、反射面54で発光膜51側に反射される。反射された2次光L2は、再び発光膜51を通り、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。2次光L2の残りは、反射面54で反射されずに、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。
発光膜51を通って反射面54に達した励起反射光L10は、反射面54で発光膜51側に反射され、発光膜51において2次光L2を励起させる。励起反射光L10により励起された2次光L2は、発光膜51から放出され、2次光出射面52からランプレンズ3側に出射される。
2次光出射面52からランプレンズ3側に出射された2次光L2は、基板50を透過し、灯室23内を通過し、ランプレンズ3を透過して、車両用灯具1Eの外部に所定のテールランプの配光パターンで照射される。この時、発光膜51は、面発光して、図13、図17および図18に示すような発光面を形成する。
これにより、車両用灯具1Eは、図13に示すように、灯室23内の上半分において、ランプレンズ3を通して発光膜51の発光面を視認することができる。なお、灯室23内の下半分においては、インナーパネル20の黒色(または、黒色以外の色)が見える。
(実施形態5の効果の説明)
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび車両用灯具1Eの発光装置10(以下、「車両用灯具1Eおよび発光装置10」と称する)は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、励起光L1を放出する励起光源40Eと、励起光源40Eから放出された励起光L1を、所定の配光DLに制御して照射する励起光制御部材としてのリフレクタ部材41Eと、リフレクタ部材41Eから照射された励起反射光L10により2次光L2を放出して発光する発光パネル50Eと、発光パネル50Eを配光DL内に配置させる配置部材としてのステー51Eと、を備える、ものである。
この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、リフレクタ部材41Eの励起光制御作用により、励起光照射ユニット4Eの励起光源40Eからの励起光L1を励起反射光L10として光変換ユニット5Eに効率良く照射することができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eを、励起光照射ユニット4Eの励起光源40Eおよびリフレクタ部材41E、および、ステー51Eに対して交換可能に取り付ける第1取付部材511、または、光変換ユニット5Eの発光パネル50Eおよびステー51Eを、励起光照射ユニット4Eの励起光源40Eおよびリフレクタ部材41Eに対して交換可能に取り付ける第2取付部材512、の少なくとも一方を備える、ものである。
この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、着脱可能な構造をなす第1取付部材511により発光パネル50Eを交換することができ、または、着脱可能な構造をなす第2取付部材512により発光パネル50Eおよびステー51Eを交換することができる。これにより、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eの発光意匠を、容易に変えることができ、また、見栄えを大きく変えることができる。
また、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、第1取付部材511によりランプハウジング2、ランプレンズ3、励起光照射ユニット4Eおよびステー51Eを共有して、光変換ユニット5Eの発光パネル50Eを交換することができ、または、第2取付部材512によりランプハウジング2、ランプレンズ3および励起光照射ユニット4Eを共有して、光変換ユニット5Eの発光パネル50Eおよびステー51Eを交換することができる。
この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、ランプハウジング2、ランプレンズ3および励起光照射ユニット4Eを共有し、または、ランプハウジング2、ランプレンズ3、励起光照射ユニット4Eおよびステー51Eを共有することができる。これにより、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eの発光意匠を設計変更する場合において、発光パネル50E、または、発光パネル50Eおよびステー51Eを変更するだけで良く、他の多くの部品を変更する必要が無いので、他の多くの部品の金型の設計変更、樹脂材料の変更、光学設計の変更、取付スペースの変更、レイアウトの変更などが不要となり、その分、製造コストを安価にすることができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、励起光制御部材が、励起光L1を励起反射光L10として制御する反射面410L、410Rを有するリフレクタ部材41Eから構成されている、ものである。この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、リフレクタ部材41Eにより、励起光L1を励起反射光L10として反射させて所定の配光DLに制御して光変換ユニット5E側に効率良く照射することができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eが反射膜53を有する、ものである。この結果、この実施形態51にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、励起反射光L10により放出された2次光L2を、反射膜53により、ランプレンズ3側に反射させることができる。これにより、この実施形態51にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、2次光L2を、効率良く、ランプレンズ3を通して車両用灯具1Eの外部に出射させることができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eが、基板50と、発光膜51と、2次光出射面52と、反射膜53と、反射面54と、封止材55、56と、を有する、ものである。この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eにおいて、配線やコネクタなどの電気系統の部品が不要となり、薄型軽量の発光パネル50Eとなる。しかも、薄型軽量の発光パネル50Eにより、周囲に何もないように、目立たないようにすることができる。
また、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eおよび発光装置10は、発光パネル50Eを所定の配光DL内に名位置させるステー51E(第1取付部材511および第2取付部材512を含む)においても、同様に、配線やコネクタなどの電気系統の部品が不要となり、薄型軽量のステー51Eとなる。しかも、薄型軽量のステー51Eにより、周囲に何もないように、目立たないようにすることができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eにおいて、ランプハウジング2のうち少なくとも灯室23に向き合っている面が、黒色をなすものであるから、灯室23内の発光パネル50Eやステー51E(第1取付部材511および第2取付部材512を含む)が、灯室23内の黒色により目立たない存在となる。この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、発光素子401L、401Rが消灯状態の時、ランプレンズ3を通して灯室23内を見ると、発光パネル50Eやステー51Eが目立たず、黒色の灯室23内が見えて、灯室23内をほぼインビジブルとすることができる。
一方、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、発光素子401L、401Rを点灯すると、目立たない発光パネル50Eが発光して目立つ存在となる。この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、黒色の灯室23内のほぼインビジブル現象と、黒色の灯室23内の発光パネル50Eの発光現象と、を具現化して見せることができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、ランプレンズ3と励起光照射ユニット4Eとの間にインナーパネル20を配置したものであるから、ランプレンズ3を通して灯室23内を見た時に、励起光照射ユニット4Eがインナーパネル20により覆い隠されていて、灯室23内の見栄えが向上される。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、ランプハウジング2のうち少なくとも灯室23に向き合っている面、ステー51E(第1取付部材511および第2取付部材512を含む)の表面およびインナーパネル20の表面が黒色をなすものであるから、灯室23内をさらにインビジブルとすることができる。
この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、3組の発光装置10を、灯室23内に、左右に配置してなるものである。この結果、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、3組の発光装置10により、左右に長い発光パネル50Eの発光意匠を形成することができる。
また、この実施形態5にかかる車両用灯具1Eは、複数組の発光装置10を、灯室23内に、左右上下に任意に配置することにより、左右、上下、斜めに長尺の発光意匠、また、左右、上下、斜めに広い範囲の発光意匠を形成することができる。
(励起光制御部材の変形例の説明)
図19は、車両用灯具の発光装置の励起光制御部材の変形例を示す。図19中、図12から図18と同符号は、同一物を示す。
前記の図12から図18の励起光制御部材は、励起光源40Eからの励起光L1を制御する反射面410L、410Rを有するリフレクタ部材41Eである。この変形例1の励起光制御部材は、インナーレンズ部材43Eである。インナーレンズ部材43Eは、励起光源40Eからの励起光L1を制御する入射面430および出射面431を有する。
入射面430は、この例では、複数個のプリズム面(屈折面)を有する。出射面431は、この例では、平面をなす。入射面430および出射面431は、励起光源40Eから放出された励起光L1を、励起出射光L11として、所定の方向に出射させる。この結果、励起出射光L11は、所定の配光DLに制御されて光変換ユニット5E側に照射される。
励起光制御部材の変形例であるインナーレンズ部材43Eは、前記のごとき構成からなるものであるから、前記のリフレクタ部材41Eと同様の作用効果を達成することができる。
なお、前記の図14において、励起光源40Eの基板400が垂直方向(上下方向)に配置されていて、ステー51Eが水平方向(左右方向)の四角棒形状をなし、ブラケット42Eには励起光源40Eとリフレクタ部材41Eが取り付けられている。これに対して、この図19において、励起光源40Eの基板400が水平方向(左右方向)に配置されていて、ステー52EがL形状をなし、ブラケット44Eには励起光源40E、インナーレンズ部材43Eおよびステー52Eが取り付けられている。
また、この変形例では、入射面430にプリズム面を設けたものであるが、プリズム面の代わりにシボ加工を設けても良いし、インナーレンズ部材43E中に光拡散素子群(インクや塗料)を含有させても良い。また、プリズム面やシボ加工は、出射面431に設けても良いし、入射面430および出射面431に設けても良い。
(励起光制御部材の変形例の説明)
図20は、車両用灯具の発光装置の励起光制御部材の変形例を示す。図20中、図12から図19と同符号は、同一物を示す。
前記の図12から図18の励起光制御部材は、励起光源40Eからの励起光L1を制御する反射面410L、410Rを有するリフレクタ部材41Eである。また、前記の図19の励起光制御部材は、励起光源40Eからの励起光L1を制御する入射面430および出射面431を有するインナーレンズ部材43Eである。
これに対して、この変形例の励起光制御部材は、前記の図12から図18のリフレクタ部材41Eと前記の図19のインナーレンズ部材43Eとを、組み合わせたものである。
この変形例の励起光制御部材は、前記のごとき構成からなるものであるから、前記の図12から図18のリフレクタ部材41Eおよび前記の図19のインナーレンズ部材43Eと同様の作用効果を達成することができる。
なお、前記の図14において、励起光源40Eがランプレンズ3側に配置されていて、リフレクタ部材41Eがランプハウジング2側に配置されていて、ブラケット42Eには励起光源40Eとリフレクタ部材41Eが取り付けられている。また、前記の図19において、ブラケット44Eには励起光源40E、インナーレンズ部材43Eおよびステー52Eが取り付けられている。
これに対して、この図20において、励起光源40Eがランプハウジング2側に配置されていて、リフレクタ部材41Eがランプレンズ3側に配置されていて、ブラケット45Eには励起光源40E、リフレクタ部材41E、インナーレンズ部材43Eおよびステー52Eが取り付けられている。
(光変換ユニット53Eの変形例の説明)
図21は、車両用灯具の発光装置の光変換ユニット53Eの変形例を示す。図21中、図12から図20と同符号は、同一物を示す。
前記の図12から図20の光変換ユニット5Eは、1枚の発光パネル50Eを有し、四角棒形状のステー51Eの一端およびL形状のステー52Eの一端が分かれていないものである。これに対して、この変形例の光変換ユニット53Eは、上下複数枚(この例では、2枚)の発光パネル50Eを有し、ステー54Eの一端が上下複数(この例では、二股形状)に分かれているものである。この結果、この変形例の光変換ユニット53Eは、図18(C)に示すような上下3本の横長の縞模様の発光意匠を形成するのに適している。
また、この変形例の光変換ユニット53Eは、複数枚の発光パネル50Eを左右に配置し、ステー54Eの一端を左右に複数に分けることにより、図18(D)に示すような左右3個の横V模様の発光意匠を形成するのに適している。
さらに、この変形例の光変換ユニット53Eは、前記のごとき構成からなるものであるから、前記の光変換ユニット5Eと同様の作用効果を達成することができる。
なお、前記の図14において、光変換ユニット5Eが励起光照射ユニット4Eに対して上側に配置されている。これに対して、この図21において、光変換ユニット53Eが励起光照射ユニット4Eに対して下側に配置されている。
(発光パネル50Aの変形例の説明)
図22は、車両用灯具の発光装置の発光パネル50Aの変形例を示す。図22中、図12から図21と同符号は、同一物を示す。
前記の発光パネル50Eは、反射膜53を有するものである。これに対して、この変形例の発光パネル50Aは、反射膜53を有していないものである。すなわち、この変形例の発光パネル50Aは、基板50と、発光膜51と、封止材57(光透過性の桟かアルミニウム(Al2O3)など)と、を有する。
この変形例の発光パネル50Aは、前記の発光パネル50Eとほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この変形例の発光パネル50Aは、光透過性の部材から構成されているので、発光素子401L、401Rが非点灯時において、図12に示すように、ランプレンズ3から灯室23内を見ると、透明で見えない状態(インビジブルの状態)にある。
さらに、ランプハウジング2のうち少なくとも灯室23に向き合っている面、ステー51E、52E、54Eの表面および第1取付部材511、第2取付部材512の表面、および、インナーパネル20の表面が、黒色をなすものであると、この変形例の発光パネル50Aの存在がさらに目立たなくなり、灯室23内をインビジブルとすることができる。
(実施形態1、2、3、4、5、変形例以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2、3、4、5、変形例においては、車両用灯具1A、1B、1B、1C、1D、1Eがリアコンビネーションランプを構成するテールランプであって、2次光L2が赤色光Rである例について説明するものである。しかしながら、この発明においては、車両用灯具1A、1B、1B、1C、1D、1Eがテールランプ以外のストップランプ、テール・ストップランプまたはターンシグナルランプであっても良い。ストップランプ、テール・ストップランプの場合において、2次光L2は、赤色光Rとなり、ターンシグナルランプ場合において、2次光L2は、黄橙色光Aとなる。
また、前記の実施形態1、2、3、4、5、変形例において、光学フィルタ6は、200nmから500nmまでの励起光L1の波長範囲において、励起光L1の一部が50%以上の透過率を有し、500nmから800nmまでの2次光L2の波長範囲において、2次光L2の一部が50%以下の透過率を有する。しかしながら、この発明においては、光学フィルタ6の励起光L1の透過率および2次光L2の透過率の数値を限定しない。
さらに、前記の実施形態1において、光変換ユニット5を下に向けて配置し、光学フィルタ6と励起光照射ユニット4を光変換ユニット5に対して下側に配置したものである。しかしながら、この発明においては、光変換ユニット5を下以外の方向に向けて配置しても良い。この場合においては、光学フィルタ6と励起光照射ユニット4を光変換ユニット5の向けた方向に配置させる。
なお、この発明は、前記の実施形態1、2、3、4、5、変形例により限定されるものではない。たとえば、面発光の形状は、特に限定しない。すなわち、2次光出射面52が、長方形、正方形もしくは自由な形の平面形状をなすものであるが、曲面であっても良い。このように、任意のデザインの形状の面発光が得られる。
また、前記の実施形態5、変形例においては、励起光制御部材として、リフレクタ部材41E、インナーレンズ部材43E、リフレクタ部材41Eとインナーレンズ部材43Eとを、組み合わせたものである。しかしながら、この発明においては、励起光制御部材として、前記の部材以外、たとえば、入射面、出射面、全反射面を有する導光部材(導光板、導光棒)などであっても良い。要するに、励起光源40Eからの励起光L1を制御して発光パネル50Eに照射する部材であれば良い。
1A、1B、1C、1D 車両用灯具
2 ランプハウジング
23 灯室
3 ランプレンズ
4、4C、4D 励起光照射ユニット
40 励起光源
41 励起光最終照射面(リフレクタ43の反射面、導光体44の出射面)
42 出射面
43 リフレクタ(光学部品)
44 導光体(光学部品)
45 入射面
5 光変換ユニット
50 基板
51 発光膜(発光層)
52 2次光出射面
53 反射膜(反射層)
54 反射面
55 封止材
56 封止材
6 光学フィルタ
A 黄橙色光
D 出射方向
I.P 人の視界
L1 励起光
L2 2次光
L3 外光
L4 外光
N 法線
N1 法線
R 赤色光
W 白色光
θ1 配置角度
θ2 配置角度
θ3 配置角度
1E 車両用灯具
10 発光装置
4E 励起光照射ユニット
40E 励起光源
400 基板
401L、401R 発光素子
41E リフレクタ部材
410L、410R 反射面
42E ブラケット
420 取付ボス部
420L 左正面板部
420R 右正面板部
421C 中間側面板部
421L 左側面板部
421R 右側面板部
422L 左窓部
422R 右窓部
43E インナーレンズ部材
430 入射面
431 出射面
44E ブラケット
45E ブラケット
5E 光変換ユニット
50E 発光パネル
51E ステー
511 第1取付部材
512 第2取付部材
52E ステー
53E 光変換ユニット
54E ステー
50A 発光パネル
57 封止材
B 後
DE 下
DL 配光
F 前
L 左
L10 励起反射光
L11 励起出射光
R 右
U 上
Z 基準軸

Claims (9)

  1. 灯室を形成するランプハウジングおよびランプレンズと、
    前記灯室内に配置されている励起光照射ユニット、光変換ユニットおよび光学フィルタと、
    を備え、
    前記励起光照射ユニットは、励起光を前記光変換ユニットに照射し、
    前記光変換ユニットは、前記励起光照射ユニットから照射された前記励起光により2次光を放出させて、前記2次光を前記ランプレンズ側に出射させ、
    前記光学フィルタは、前記励起光を透過させ、前記2次光を吸収する、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記光学フィルタは、前記励起光照射ユニットと前記光変換ユニットとの間であって、前記2次光の出射範囲から外れた位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光変換ユニットは、前記2次光の出射方向の法線に対して、0°よりも大きい角度で、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記光変換ユニットは、鉛直に対して、0°よりも大きい角度で、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  5. 前記励起光照射ユニットは、
    前記励起光を放出する励起光源と、
    前記励起光源から放出された前記励起光を最終的に前記光変換ユニットに照射する励起光最終照射面と、
    を有し、
    前記光変換ユニットは、
    前記励起光最終照射面から照射された前記励起光により、前記2次光を放出する発光膜と、
    前記発光膜から放出された前記2次光を前記発光膜側に反射させる反射膜と、
    前記2次光を前記ランプレンズ側に出射させる2次光出射面と、
    を有し、
    前記光学フィルタは、
    前記励起光照射ユニットの前記励起光最終照射面と前記光変換ユニットの前記2次光出射面との間であって、前記2次光の出射方向に対して逆方向から見た正面視の前記2次光出射面から外れた位置に、
    配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  6. 前記光変換ユニットは、前記2次光出射面が前記2次光の出射方向の法線に対して、0°よりも大きい角度で下に向いた状態で、配置されていて、
    前記光学フィルタと前記励起光照射ユニットは、前記光変換ユニットに対して、下側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記光変換ユニットは、前記2次光出射面が鉛直に対して、0°よりも大きい角度で下に向いた状態で、配置されていて、
    前記光学フィルタと前記励起光照射ユニットは、前記光変換ユニットに対して、下側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  8. 前記ランプレンズは、赤色レンズから構成されていて、
    前記励起光は、主波長が500nmよりも短く、
    前記2次光は、主波長が500nmよりも長く、
    前記光学フィルタは、
    200nmから500nmまでの前記励起光の波長範囲において、前記励起光の一部が50%以上の透過率を有し、
    500nmから800nmまでの前記2次光の波長範囲において、前記2次光の一部が50%以下の透過率を有する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  9. 前記ランプハウジングのうち少なくとも前記灯室に向き合っている面は、黒色をなす、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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