JP2022074280A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行モードへの切り替え時間がばらつくことを抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】エンジンとモータと駆動輪とが差動回転可能に連結された差動機構と、差動機構のうちの二つの回転要素を係合する噛み合い式クラッチ機構とを備え、噛み合い式クラッチ機構を係合することにより、差動機構を介したトルクの伝達を可能にする係合モードと、噛み合い式クラッチ機構を解放することにより、差動機構を介したトルクの伝達を遮断した切り離しモードとの少なくとも二つの走行モードを設定することができるハイブリッド車両の制御装置において、切り離しモードを設定した走行時に車速が予め定められた所定車速以下に低下した場合(ステップS1で肯定的に判断)に、前記係合モードに切り替える(ステップS3)ように構成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンとモータと駆動輪とが連結された差動機構を介したトルクの伝達を遮断したモードと、差動機構を介してエンジンと駆動輪とのトルクの伝達を可能にしたモードとを設定することができるハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
特許文献1には、エンジン、第1モータ、および駆動輪が差動回転するように連結された差動機構と、駆動輪にトルク伝達可能に連結された第2モータとを備えたハイブリッド車両の制御装置が記載されている。この差動機構は、第1モータの回転数を変更することによりエンジン回転数を連続的に変更できる無段変速モードと、差動機構のうちの所定の回転要素をブレーキ機構によって固定することにより、エンジンと駆動輪との変速比を固定する固定段モードとを設定することができるように構成されている。そのブレーキ機構は、差動機構の一つの回転要素と一体に回転する同期部に形成されたドグ歯と、固定部である非同期部に形成されたドグ歯とを係合するように構成されている。それらのドグ歯を係合する場合に、ドグ歯の先端部同士が接触して係合できなくなることを抑制するために、同期部のトルクを制御できる第1モータのトルクを、同期部と非同期部との回転数および位相が一致する理論平衡トルクに対して増減させることにより、同期部のドグ歯を揺さぶってブレーキ機構を係合するように構成されている。
特開2009-222102号公報
特許文献1に記載された制御装置によれば、同期部に形成されたドグ歯を揺らすようにトルクを伝達するため、ドグ歯の先端同士が接触したとしても、先端同士が接触した状態を解消することができ、係合不良となることを抑制できる。しかしながら、特許文献1に記載された制御装置は、ドグ歯同士の位相が合う理論平衡トルクを基準として、第1モータのトルクを増減させるように構成されているため、ドグ歯同士の位相に応じて先端同士が一時的に接触した後にドグ歯が噛み合う場合や、先端同士が接触せずにドグ歯が噛み合う場合がある。すなわち、噛み合い式クラッチ機構の係合開始から係合完了までの時間がばらつく可能性がある。
このようなドグ歯の先端同士が接触して係合開始から係合完了までの時間のばらつきを抑制するために、一方のドグ歯と他方のドグ歯とを相対回転させた状態で係合させることができる。しかしながら、エンジンとモータと駆動輪とが連結された差動機構と、その差動機構のうちの二つの回転要素を連結する噛み合い式クラッチ機構とを備えたハイブリッド車両では、停車時にエンジンを始動する要求があった場合に、停止しているモータを回転させて二つの回転要素を相対回転させた後に、噛み合い式クラッチ機構を係合させ、その後に、エンジンをクランキングするとすれば、エンジンを始動するまでの時間が長くなる可能性がある。または、特許文献1に記載されたようにモータのトルクを増減させて噛み合い式クラッチ機構を係合させるとすれば、上述したように噛み合い式クラッチ機構の係合開始から係合完了までの時間がばらつくことにより、エンジン始動要求からエンジンが始動するまでの時間がばらつく可能性がある。すなわち、差動機構を介したトルクの伝達が遮断されたモードから、エンジンと駆動輪とのトルクの伝達を可能にしたモードへの切り替え時間がばらつく可能性があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、差動機構を介したトルクの伝達を遮断したモードから、エンジンと駆動輪とのトルクの伝達を可能にしたモードへの切り替え時間がばらつくことを抑制できるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンとモータと駆動輪とが差動回転可能に連結された差動機構と、前記差動機構のうちの二つの回転要素を係合する噛み合い式クラッチ機構とを備え、前記噛み合い式クラッチ機構を係合することにより、前記差動機構を介した前記エンジンと前記駆動輪とのトルクの伝達を可能にする係合モードと、前記噛み合い式クラッチ機構を解放することにより、前記差動機構を介したトルクの伝達を遮断した切り離しモードとの少なくとも二つの走行モードを設定することができるハイブリッド車両の制御装置において、前記走行モードを制御するコントローラを備え、前記切り離しモードを設定した走行時に車速が予め定められた所定車速以下に低下した場合に、前記係合モードに切り替えるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、切り離しモードを設定した走行時に車速が所定車速以下に低下すると、噛み合い式クラッチ機構を係合した係合モードに切り替えられる。すなわち、エンジンとモータと駆動輪とが差動機構を介して連結された走行モードに切り替える。その場合、噛み合い式クラッチ機構により係合させられる二つの回転要素は相対回転していることになるため、ドグ歯の先端同士が接触したとしても、その接触状態を迅速に解消して係合することができる。また、噛み合い式クラッチ機構を係合した状態で停車することができるため、停車時にエンジンを始動する要求などがあった場合であっても、噛み合い式クラッチ機構を係合動作させる必要がなく、そのままモータの回転数を制御することによりエンジンをクランキングすることができる。すなわち、切り離しモードから係合モードへの切り替えを走行時に限ることにより、ドグ歯の先端同士が接触することや、それを解消することによる噛み合い時間のばらつきを要因とした走行モードの切り替え時間のばらつきを抑制することができる。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を説明するためのスケルトン図である。 この発明の実施形態における制御装置により実行される制御例を説明するためのフローチャートである。 図2に示す制御例を実行した場合における車速、エンジン回転数、第1モータの回転数、カウンタシャフトの回転数、第1クラッチ機構の係合指示、ストロークセンサ値、第1モータのトルク、第1クラッチ機構の係合完了を判定するフラグの変化を説明するためのタイムチャートである。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両Veの一例を図1を参照して説明する。図1に示す車両Veは、エンジン(ENG)1と、二つのモータ2,3とを有するハイブリッド駆動装置(以下、単に駆動装置と記す)4を備えている。この駆動装置4は、前輪(駆動輪)5R,5Lを駆動するように構成されている。エンジン1は、従来知られたガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどであって、供給される燃料と空気との混合気を燃焼することにより駆動トルクを出力し、また、その混合気の燃焼を停止すること、すなわち、燃料の供給を停止することにより、フリクショントルクやポンピングロスなどに応じた制動トルクを出力することができるように構成されている。
第1モータ2は発電機能のあるモータ(すなわちモータ・ジェネレータ:MG1)によって構成され、エンジン1の回転数を第1モータ2によって制御するとともに、第1モータ2で発電した電力により第2モータ3を駆動し、その第2モータ3が出力するトルクを走行のための駆動トルクに加えることができるように構成されている。第2モータ3は、第1モータ2と同様に発電機能のあるモータ(すなわちモータ・ジェネレータ:MG2)によって構成することができる。これらの第1モータ2および第2モータ3は、例えば、ロータに永久磁石を取り付けた、永久磁石式の同期モータなどの交流モータによって構成することができる。
エンジン1には、この発明の実施形態における「差動機構」に相当する動力分割機構6が連結されている。この動力分割機構6は、エンジン1が出力したトルクを第1モータ2側と出力側(駆動輪5R,5L側)とに分割するものであって、そのようにトルクを分割する機能を主とする分割部7と、そのトルクの分割率を変更する機能を主とする変速部8とにより構成されている。すなわち、第1モータ2が、この発明の実施形態における「モータ」に相当する。
分割部7は、三つの回転要素によって差動作用を行う構成であればよく、遊星歯車機構を採用することができる。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構(第1差動機構)によって構成されている。図1に示す分割部7は、サンギヤ9と、サンギヤ9に対して同心円上に配置された、内歯歯車であるリングギヤ10と、これらサンギヤ9とリングギヤ10との間に配置されてサンギヤ9とリングギヤ10とに噛み合っているピニオンギヤ11と、ピニオンギヤ11を自転および公転可能に保持するキャリヤ12とを有している。
エンジン1が出力したトルクが前記キャリヤ12に入力されるように構成されている。具体的には、エンジン1の出力軸13に、動力分割機構6の入力軸14が連結され、その入力軸14がキャリヤ12に連結されている。また、サンギヤ9に第1モータ2が連結されている。なお、キャリヤ12と入力軸14とを直接連結する構成に替えて、歯車機構などの伝動機構(図示せず)を介してキャリヤ12と入力軸14とを連結してもよい。また、その出力軸13と入力軸14との間にダンパ機構やトルクコンバータなどの機構(図示せず)を配置してもよい。さらに、第1モータ2とサンギヤ9とを直接連結する構成に替えて、歯車機構などの伝動機構(図示せず)を介して第1モータ2とサンギヤ9とを連結してもよい。
変速部8は、シングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。すなわち、変速部8は、上記の分割部7と同様に、サンギヤ15と、サンギヤ15に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ16と、これらサンギヤ15とリングギヤ16との間に配置されてこれらサンギヤ15およびリングギヤ16に噛み合っているピニオンギヤ17と、ピニオンギヤ17を自転および公転可能に保持しているキャリヤ18とを有している。したがって、変速部8は、サンギヤ15、リングギヤ16、およびキャリヤ18の三つの回転要素によって差動作用を行う差動機構(第2差動機構)となっている。この変速部8におけるサンギヤ15に分割部7におけるリングギヤ10が連結されている。また、変速部8におけるリングギヤ16に、出力ギヤ19が連結されている。
上記の分割部7と変速部8とが複合遊星歯車機構を構成するように第1クラッチ機構(第1係合機構)CL1が設けられている。第1クラッチ機構CL1は、変速部8におけるキャリヤ18を、分割部7におけるキャリヤ12および入力軸14に選択的に連結するためのものであって、噛み合い式クラッチ機構によって構成されている。この第1クラッチ機構CL1を係合させることにより分割部7におけるキャリヤ12と変速部8におけるキャリヤ18とが連結されてこれらが入力要素となり、また分割部7におけるサンギヤ9が反力要素となり、さらに変速部8におけるリングギヤ16が出力要素となった複合遊星歯車機構が形成される。
さらに、変速部8の全体を一体化させるための第2クラッチ機構(第2係合機構)CL2が設けられている。この第2クラッチ機構CL2は、変速部8におけるキャリヤ18とリングギヤ16もしくはサンギヤ15、あるいはサンギヤ15とリングギヤ16とを連結するなどの少なくともいずれか二つの回転要素を連結するためのものであって、第1クラッチ機構CL1と同様に、噛み合い式クラッチ機構によって構成されている。図1に示す例では、第2クラッチ機構CL2は、変速部8におけるキャリヤ18とリングギヤ16とを連結するように構成されている。この第2クラッチ機構CL2を係合させることにより変速部8を構成する各回転要素が一体となって回転する。したがって、分割部7におけるキャリヤ12が入力要素となり、また分割部7におけるサンギヤ9が反力要素となり、さらに変速部8におけるリングギヤ16が出力要素となる。これらの各クラッチ機構CL1,CL2が、この発明の実施形態における「噛み合い式クラッチ機構」に相当する。
上述した第1クラッチ機構CL1と第2クラッチ機構CL2との少なくともいずれか一方を係合することにより、動力分割機構6を介してエンジン1と出力ギヤ19とがトルク伝達可能に連結される。その出力ギヤ19から前輪5R,5Lにギヤトレーン部を介してトルクが伝達される。図1に示す例では、上記のエンジン1や分割部7あるいは変速部8の回転中心軸線と平行にカウンタシャフト20が配置されている。前記出力ギヤ19に噛み合っているドリブンギヤ21がこのカウンタシャフト20に取り付けられている。また、カウンタシャフト20にはドライブギヤ22が取り付けられており、このドライブギヤ22が終減速機であるデファレンシャルギヤユニット23におけるリングギヤ24に噛み合っている。
さらに、前記ドリブンギヤ21には、第2モータ3におけるロータシャフト3aに取り付けられたドライブギヤ25が噛み合っている。したがって、前記出力ギヤ19から出力された動力もしくはトルクに、第2モータ3が出力した動力もしくはトルクを、上記のドリブンギヤ21の部分で加えるように構成されている。このようにして合成された動力もしくはトルクをデファレンシャルギヤユニット23から左右のドライブシャフト26に出力し、その動力やトルクが前輪5R,5Lに伝達されるように構成されている。なお、第2モータ3は、例えば、ドライブギヤ25にトルク伝達可能に連結し、そのドライブギヤ25のトルクを変更できるように構成してもよい。
さらに、図1に示す例では、第1モータ2から出力された駆動トルクを、前輪5R,5Lに伝達することができるように、出力軸13または入力軸14を固定可能に構成された、ワンウェイクラッチFを備えている。そのワンウェイクラッチFは、出力軸13や入力軸14が、エンジン1の駆動時に回転する方向とは逆方向に回転することを禁止するように構成されている。
したがって、第1モータ2が駆動トルクを出力してワンウェイクラッチFが係合状態となることにより、第1モータ2の駆動トルクに対する反力トルクをワンウェイクラッチFが受け持ち、その結果、第1モータ2からリングギヤ16に第1モータ2の駆動トルクが伝達される。すなわち、ワンウェイクラッチFにより出力軸13または入力軸14を固定することで、分割部7におけるキャリヤ12や、変速部8におけるキャリヤ18を反力要素として機能させ、分割部7におけるサンギヤ9を入力要素として機能させることができるように構成されている。
なお、ワンウェイクラッチFは、第1モータ2が駆動トルクを出力した場合に、反力トルクを発生させるためのものであり、したがって、ワンウェイクラッチFに代えて摩擦式のブレーキ機構を設け、そのブレーキ機構によって出力軸13または入力軸14の回転を規制するトルクを発生させてもよい。その場合、出力軸13または入力軸14を完全に固定する構成に限らず、相対回転を許容しつつ、要求される反力トルクを出力軸13または入力軸14に作用させるように構成してもよい。
上記のエンジン1、各モータ2,3、および各クラッチ機構CL1,CL2を制御するための電子制御装置(ECU)27が設けられている。このECU27は、この発明の実施形態における「コントローラ」に相当するものであり、マイクロコンピュータを主体にして構成されている。このコントローラには、車両Veに搭載された種々のセンサからデータが入力され、その入力されたデータと、予め記憶されているマップや演算式などとに基づいて、エンジン1、各モータ2,3、および各クラッチ機構CL1,CL2に指令信号を出力するように構成されている。ECU27に入力されるデータの一例は、車速、アクセル開度、第1モータ(MG1)2の回転数、第2モータ(MG2)3の回転数、エンジン1の出力軸13の回転数(エンジン回転数)、変速部8におけるリングギヤ16またはカウンタシャフト20の回転数である出力回転数、各クラッチ機構CL1,CL2のドグ歯(図示せず)のストローク量、第1モータ2の温度、第2モータ3の温度、蓄電装置(図示せず)の充電残量(SOC)、蓄電装置の温度、駆動装置4内に設けられた部材の潤滑や冷却を行うためのATF(Automatic Transmission Fluid)の温度などのデータである。
そして、ECU27に入力されたデータなどに基づいてエンジン1、第1モータ2、および第2モータ3の出力トルクを求めて、それらの求められたデータを指令信号として出力する。また、ECU27に入力されたデータなどに基づいて第1クラッチ機構CL1、および第2クラッチ機構CL2を係合させるか解放させるかを判断して、その判断された係合状態または解放状態の指令信号を各クラッチ機構CL1,CL2に設けられたアクチュエータ(図示せず)に出力する。
上記の駆動装置4は、エンジン1から駆動トルクを出力して走行するHV走行モードと、エンジン1から駆動トルクを出力することなく、第1モータ2や第2モータ3から駆動トルクを出力して走行するEV走行モードとを設定することが可能である。さらに、HV走行モードは、第1クラッチ機構CL1を係合したHV-Loモードと、第2クラッチ機構CL2を係合したHV-Hiモードと、第1クラッチ機構CL1および第2クラッチ機構CL2を係合した直結モード(固定段モード)とを設定することができる。
またさらに、EV走行モードは、第1モータ2および第2モータ3から駆動トルクを出力するデュアルモードと、各クラッチ機構CL1,CL2を解放し、第2モータ3のみから駆動トルクを出力するシングルモード(切り離しモード)とを設定することが可能である。更にデュアルモードは、第1クラッチ機構CL1を係合したEV-Loモードと、第2クラッチ機構CL2を係合したEV-Hiモードとを設定することが可能である。なお、デュアルモードは、第1モータ2の駆動トルクを駆動輪5R,5Lに伝達できるようにするためにワンウェイクラッチFを設けている。すなわち、デュアルモードも、動力分割機構6を介してエンジン2と駆動輪5R,5Lとのトルクの伝達は可能である。すなわち、上述したHV走行モードと、デュアルモードとが、この発明の実施形態における「係合モード」に相当する。
上述したHV走行モードとEV走行モードとは、SOCや各モータ2,3の温度などの種々の条件によって切り替えられる。また、HV走行モードを設定する条件が成立している場合には、低車速域では、HV-Loモードが設定され、中車速域では、直結モードが設定され、高車速域では、HV-Hiモードが設定される。さらに、EV走行モードを設定する条件が成立している場合には、要求駆動力が小さい領域では切り離しモードが設定され、要求駆動力が大きい領域では、デュアルモードが設定される。
上述した走行モードは、HV-Loモード、直結モード、HV-Hiモード、EV-Hiモード、切り離しモード、EV-Loモードの順、またはその反対の順に切り替えられる。この走行モードの切り替えをクラッチ機構の切り替え動作で示すと、第2クラッチ機構CL2を係合、第1クラッチ機構CL1を解放、第2クラッチ機構CL2を解放、第1クラッチ機構CL1を係合の順、またはその反対の順となり、第1クラッチ機構CL1と第2クラッチ機構CL2との係合動作と解放動作とを行うことにより、走行モードが切り替えられる。
また、第1クラッチ機構CL1を係合させる場合には、第1モータ2によってキャリヤ12とキャリヤ18との回転数差を所定差以下に維持した状態で第1クラッチ機構CL1を係合させ、第2クラッチ機構CL2を係合させる場合には、第1モータ2によってリングギヤ16とキャリヤ18との回転数差を所定差以下に維持した状態で第2クラッチ機構CL2を係合させる。
したがって、切り離しモードを設定して走行している場合に、例えば、SOCが低下するなどによってHV走行モードへの切り替え要求があると、第1クラッチ機構CL1または第2クラッチ機構CL2を係合させるために第1モータ2の回転数を制御し、その後に、対象となるクラッチ機構CL1,CL2を係合する。そして、第1モータ2によってエンジン1をクランキングすることにより、HV走行モードに切り替えられる。
一方、停車時にSOCが低下した場合や空調機を作動させるなどの比較的大きな電力が要求された場合などには、エンジン1の動力を第1モータ2により電力に変換するために、切り離しモードからHV-Loモード(またはHV-Hiモード)に切り替えることが要求される場合がある。あるいは、停車時にアクセルペダルが大きく踏み込まれるなどによって切り離しモードでは出力できない駆動力が要求された場合には、デュアルモードに切り替えることが要求される場合がある。
そのような場合には、キャリヤ12とキャリヤ18との回転数差やリングギヤ16とキャリヤ18との回転数差は、所定差未満であるため、クラッチ機構CL1(CL2)を係合させ始めることになり、クラッチ機構CL1(CL2)を係合させるためのドグ歯同士の先端が接触する頂面停止が生じる可能性がある。
そのため、この発明の実施形態における制御装置は、切り離しモードで停車しないように構成されている。すなわち、切り離しモード以外の走行モードを設定した状態で停車するように構成されている。具体的には、第1クラッチ機構CL1と第2クラッチ機構CL2とのいずれか一方を係合し、動力分割機構6を介したトルクの伝達を可能な状態で停車するように構成されている。
その制御の一例を説明するためのフローチャートを図2に示してある。図2に示す制御例では、まず、切り離しモードが設定されかつ車速が所定車速未満であるか否かを判断する(ステップS1)。このステップS1は、切り離しモードで停車するか否かを判断するためのステップであり、したがって、ステップS1における所定車速は停車直前と判断し得る回転数(例えば、カウンタシャフト20が数十rpm)に設定することができる。
切り離しモードでなく、または車速が所定車速以上であることにより、ステップS1で否定的に判断された場合は、通常制御を維持して(ステップS2)、そのままこのルーチンを一旦終了する。すなわち、例えば、HV走行モードが設定されている場合には、車速に応じてHV-Loモード、直結モード、HV-Hiモードのいずれかを設定する。また、切り離しモードが設定されているものの所定車速以上である場合には、切り離しモードを維持する。さらに、デュアルモードが設定されている場合には、要求駆動力に応じて走行モードを切り替える。その場合、EV-LoモードとEV-Hiモードとの切り替えは、切り離しモードを介して行われる。なお、この発明の実施形態における制御装置は、切り離しモードで停車することを抑制するものであるから、所定車速未満では、デュアルモード同士での走行モードの切り替えは行わない。
一方、切り離しモードであり、かつ車速が所定車速未満であることによりステップS1で肯定的に判断された場合は、エンジン1と第1モータ2と駆動輪5R,5Lとがトルク伝達可能になるように、いずれか一方のクラッチ機構CL1(CL2)を係合する。上述したように低車速域では、通常、HV-Loモードを設定するものであるため、ここでは、第1クラッチ機構CL1を係合して(ステップS3)、このルーチンを一旦終了する。すなわち、切り離しモードから第1クラッチ機構CL1を係合した走行モード(HV-LoモードまたはEV-Loモード)に切り替える。このステップS3では、エンジン1および第1モータ2を停止したままでよい。なお、第1クラッチ機構CL1よりも第2クラッチ機構CL2を係合した方が迅速にクラッチ機構を係合できるなどの種々の条件に応じて第2クラッチ機構CL2を係合してもよい。
図2に示す制御例を実行した場合における車速、エンジン回転数、第1モータ2の回転数、カウンタシャフト20の回転数、第1クラッチ機構CL1の係合指示、第1クラッチ機構CL1における一方のドグ歯のストローク量を検出するセンサ値(ストロークセンサ値)、第1モータ2のトルク(MG1トルク)、第1クラッチ機構CL1の係合完了を判定するフラグの変化を図3に示している。なお、エンジン回転数の変化を破線で示し、第1モータ2の回転数の変化を一点鎖線で示している。
図3におけるt0時点では、切り離しモードを設定した状態で車両Veが停車に向けて減速している。そのため、車速の低下に伴ってカウンタシャフトの回転数が次第に低下している。なお、切り離しモードを設定していることにより、エンジン1および第1モータ2は停止している。一方、t0時点では、所定車速以上であることにより、図2におけるステップS1で否定的に判断されるため、切り離しモードが維持されている。
車速が所定車速未満になると(t1時点)、上述したステップS1で肯定的に判断されるため、第1クラッチ機構CL1を係合させる。すなわち、第1クラッチ機構CL1の係合指示がオンに切り替わる。
その結果、t2時点で、ストロークセンサ値が増加し始めている。一方、t2時点では、車両Veが停車していないため、キャリヤ12とキャリヤ18とが相対回転している。そのため、ドグ歯の先端同士が接触しても、キャリヤ18の回転によりその接触状態が解消されてドグ歯が係合することができる。言い換えると、車両Veが停車する以前に、ドグ歯が噛み合い始めるようにステップS1における所定車速を定めている。したがって、ステップS1における所定車速は、ドグ歯が係合し始めるまでの間に車両Veが停車しないように定められており、減速度などに応じて変更してもよい。
そして、t3時点で停車し、かつt4時点で第1クラッチ機構CL1が完全に係合している。したがって、t4時点で、係合完了を判定するフラグがオンに切り替わっている。
そのように第1クラッチ機構CL1を係合させて停車している間に、エンジン1を始動する要求があると(t5時点)、第1クラッチ機構CL1を係合した状態を維持したままエンジン1を始動する。具体的には、t6時点で、駆動時のエンジン1の回転方向(正方向)とは反対方向(負方向)に第1モータ2を回転させるように第1モータ2からトルクを出力する。その結果、第1モータ2が負方向に回転するとともに、エンジン1が正方向に回転してクランキングされて始動する。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置は、上述したように切り離しモードで走行している場合に、停車する程度まで車速が低下すると、第1クラッチ機構CL1を係合する。すなわち、エンジン1と第1モータ2と駆動輪5R,5Lとが動力分割機構6を介して連結された走行モードに切り替える。その場合、第1クラッチ機構CL1により係合させられるキャリヤ12とキャリヤ18とは相対回転しているため、ドグ歯の先端同士が接触したとしても、その接触状態を迅速に解消して係合することができる。また、第1クラッチ機構CL1を係合した状態で停車することができるため、停車時にエンジン1を始動する要求などがあった場合であっても、第1クラッチ機構CL1や第2クラッチ機構CL2を係合動作させる必要がなく、そのまま第1モータ2の回転数を制御することによりエンジン1をクランキングすることができる。すなわち、切り離しモードからクラッチ機構を係合した他の走行モードへの切り替えを走行時に限ることにより、ドグ歯の先端同士が接触することや、それを解消することによる噛み合い時間のばらつきを要因とした走行モードの切り替え時間のばらつきを抑制することができる。
なお、この発明の実施形態における差動機構は、エンジンから駆動輪側に伝達されるトルクの分割率を変更できる機能を備えた差動機構でなくてもよい。
1 エンジン
2,3 モータ
9,15 サンギヤ
10,16,24 リングギヤ
12,18 キャリヤ
CL1,CL2 クラッチ機構
Ve 車両

Claims (1)

  1. エンジンとモータと駆動輪とが差動回転可能に連結された差動機構と、前記差動機構のうちの二つの回転要素を係合する噛み合い式クラッチ機構とを備え、前記噛み合い式クラッチ機構を係合することにより、前記差動機構を介した前記エンジンと前記駆動輪とのトルクの伝達を可能にする係合モードと、前記噛み合い式クラッチ機構を解放することにより、前記差動機構を介したトルクの伝達を遮断した切り離しモードとの少なくとも二つの走行モードを設定することができるハイブリッド車両の制御装置において、
    前記走行モードを制御するコントローラを備え、
    前記切り離しモードを設定した走行時に車速が予め定められた所定車速以下に低下した場合に、前記係合モードに切り替えるように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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