JP2022073644A - 加工方法及び加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工部の長さ方向の加工精度を向上させることが可能な加工方法及び加工装置を提供する。【解決手段】加工方法の差分演算工程S4では、加工対象ワーク10に対応する基準ワーク50の被加工部12と加工対象ワーク10の被加工部12との長さの差分Δdを求める。ピッチ修正工程S5では、基準ワーク50の被加工部12の長さに応じた加工ピッチとして設定された基準ピッチP1を、差分演算工程S4で求めた差分Δdに基づいて修正して修正ピッチP2を得る。加工工程S6では、修正ピッチP2で加工対象ワーク10の被加工部12を加工する。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して、該被加工部の延在方向に所定のピッチで加工を施す加工方法及び加工装置に関する。
特許文献1に記載されるように、樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して加飾ステッチを形成するべく、該被加工部の延在方向に所定のピッチで縫製加工を施す加工方法が知られている。この種の加工方法では、例えば、加工対象ワークに対応する基準ワークを用いたロボットティーチングにより、加工位置の座標群及び加工基準点を予め設定する。加工位置の座標群は、被加工部の縫製針を貫通させる箇所を示す複数のポイントを有する。すなわち、これらのポイント同士の間隔が縫製加工におけるピッチである。
そして、加工対象ワークに加工を施す際には、先ず、加工対象ワークの加工基準点の座標を測定する。次に、測定した加工対象ワークの加工基準点と、設定した加工基準点との位置ずれ量を演算する。次に、設定した加工位置の座標群を、加工対象ワークに対して相対的に平行移動や回転移動させて、上記の演算で求めた位置ずれを補正する。このようにして位置ずれが補正された加工位置の座標群に沿って加工対象ワークに加工を行うことで、被加工部の予め設定された加工位置に加工を施すことが可能になる。
特開2017-13659号公報
一般的に、樹脂材料の線膨張係数は他の材料に比べて大きい。このため、樹脂製の加工対象ワークは、温度変化によって伸縮し易い傾向にあり、例えば、環境温度の変化等により、基準ワークに比べて被加工部の延在方向に伸縮することがある。この場合、加工対象ワークの被加工部の長さと、設定した加工位置の座標群の加工方向両端の長さ(加工長さ)との間にずれが生じる。従って、設定した加工位置の座標群を、上記のように平行移動や回転移動させるのみでは、被加工部の長さ方向に対して高精度に加工を施すことが困難になる懸念がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、被加工部の長さ方向の加工精度を向上させることが可能な加工方法及び加工装置を提供する。
本発明の一態様は、樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して、該被加工部の延在方向に所定のピッチで加工を施す加工方法であって、前記加工対象ワークに対応する基準ワークの被加工部と前記加工対象ワークの前記被加工部との長さの差分を求める差分演算工程と、前記基準ワークの前記被加工部の長さに応じた加工ピッチとして設定された基準ピッチを、前記差分演算工程で求めた前記差分に基づいて修正して修正ピッチを得るピッチ修正工程と、前記修正ピッチで、前記加工対象ワークの前記被加工部を加工する加工工程と、を有する。
本発明の別の一態様は、樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して、該被加工部の延在方向に所定のピッチで加工を施す加工装置であって、前記加工対象ワークに対応する基準ワークの被加工部と前記加工対象ワークの前記被加工部との長さの差分を求める差分演算部と、前記基準ワークの前記被加工部の長さに応じた加工ピッチとして設定された基準ピッチを、前記差分演算部で求めた前記差分に基づいて修正して修正ピッチを得るピッチ修正部と、
前記修正ピッチで、前記加工対象ワークの前記被加工部を加工する加工機構と、を備える。
本発明では、基準ワークの被加工部の長さに応じて設定した基準ピッチを、基準ワークと加工対象ワークとの被加工部の長さの差分に基づいて修正して修正ピッチを得る。このように基準ピッチを修正することで、被加工部に加工を施す加工長さを、実際の加工対象ワークの被加工部の長さに合わせて調整することができる。すなわち、例えば、修正ピッチを基準ピッチよりも大きくして加工長さを長くすることや、修正ピッチを基準ピッチよりも小さくして加工長さを短くすること等が可能である。このため、温度変化等によって、基準ワークの被加工部の長さに比べ、加工対象ワークの被加工部の長さが伸縮している場合であっても、加工対象ワークに対する被加工部の長さ方向の加工精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る加工方法を実施可能な加工装置の要部概略斜視図である。 図2Aは、図1の加工装置のレーザ測定部により基準ワークにレーザを照射する様子を説明する説明図であり、図2Bは、レーザ測定部により加工対象ワークにレーザを照射する様子を説明する説明図である。 図3Aは、設定座標群の説明図であり、図3Bは、図3Aの設定座標群と、基準ワーク及び加工対象ワークの被加工部の長さの差分との関係を説明する説明図であり、図3Cは、図3Bの差分に基づいて設定座標群を修正して得られた修正座標群の説明図である。 加工対象ワークの第1端部から縫製加工を開始して、第1ピッチ非調整エリアの加工予定箇所に縫製針を挿通した様子を説明する説明図である。 縫製加工において、第2ピッチ非調整エリアの加工予定箇所に縫製針を挿通した様子を説明する説明図である。 図1の加工装置により加飾ステッチが形成された加工対象ワークを説明する説明図である。 本実施形態に係る加工方法の一例を説明するフローチャートである。
本発明に係る加工方法及び加工装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る加工方法は、図1の樹脂製の加工対象ワーク10に設けられた所定の長さの被加工部12に対して、該被加工部12の延在方向に所定のピッチで加工を施す。この加工方法は、例えば、不図示の自動車の内装部品として使用されるインストルメントパネルを加工対象ワーク10とし、該加工対象ワーク10に設けられた被加工部12に対して縫製加工を施して加飾ステッチ14(図5、図6)を形成する場合に好適に適用できる。
そこで、以下では、インストルメントパネルである加工対象ワーク10に縫製加工を施す加工方法を例に挙げて説明する。しかしながら、加工対象ワーク10の種類や、加工の内容については、特に上記に限定されるものではない。例えば、本実施形態に係る加工方法は、樹脂製の加工対象ワーク10に設けられた被加工部12に対して、不図示のシールや接着剤を所定のピッチで設ける加工等に適用することも可能である。
図2Bに示すように、インストルメントパネルである加工対象ワーク10は、例えば、樹脂製の基材16の表面に表皮材18を貼り付けて構成される態様や、樹脂製の基材16の表面に何も貼り付けずに構成される態様(不図示)等がある。以下では、基材16及び表皮材18を備える加工対象ワーク10を例に挙げて説明する。この加工対象ワーク10では、基材16の表面に接着剤等で、該基材16よりも軟質の樹脂等からなる表皮材18が接着されている。なお、基材16と表皮材18との間には、不図示の中間層が介在していてもよい。
加工対象ワーク10は、例えば、不図示の車両に搭載された際の車幅方向の長さが、車両に搭載された際の前後方向や上下方向の長さよりも長くなっている。加工対象ワーク10の長手側の両端部近傍には、上記の車幅方向に対して交差する方向に屈曲する屈曲部20がそれぞれ設けられている。屈曲部20は、基材16を内側とし、表皮材18を外側として、加工対象ワーク10を屈曲させた形状である。
なお、以下では、加工対象ワーク10全体の長手側の一端部及び他端部を、単に加工対象ワーク10の一端部及び他端部ともいう。また、加工対象ワーク10の一端部側に設けられた屈曲部20を第1屈曲部20aともいい、他端部側に設けられた屈曲部20を第2屈曲部20bともいう。さらに、第1屈曲部20aと第2屈曲部20bとを特に区別しない場合等には、これらを総称して単に屈曲部20ともいう。
図4に示すように、加工対象ワーク10には、その一端部側から他端部側に渡って所定の長さ延在する被加工部12が設けられている。本実施形態では、被加工部12は、第1屈曲部20a及び第2屈曲部20bを含むように設定されている。すなわち、被加工部12の延在方向における一端側の第1端部12aと他端側の第2端部12bとの間に第1屈曲部20a及び第2屈曲部20bが配置されている。
図4及び図5に示すように、被加工部12には、その基材16及び表皮材18の積層方向に、縫製針22を縫製糸24とともに貫通させる縫製加工が施される。この縫製加工を例えば被加工部12の第1端部12aから第2端部12bに向かって所定のピッチで進行させると、図5及び図6に示すように、被加工部12の延在方向に沿って加飾ステッチ14が形成される。縫製加工におけるピッチとは、被加工部12の縫製針22が貫通する箇所同士の間隔、換言すると、各ステッチの長さである。
図2B及び図4に示すように、基材16の第1屈曲部20a及び第2屈曲部20bのそれぞれには、縫製加工において縫製針22が貫通する加工予定箇所26が予め定められていてもよい。本実施形態では、加工予定箇所26に対して、縫製加工が施される前の段階から複数の穴部が形成されていることとする。しかしながら、加工予定箇所26に対して穴部は形成されていなくてもよい。例えば、第1屈曲部20a及び第2屈曲部20bの基材16の屈曲具合が大きい場合等には、加工予定箇所26に対して穴部が形成されていることが好ましい。
また、本実施形態では、穴部は、基材16に対して縫製針22の貫通方向に沿って設けられた貫通孔であることとする。各穴部の貫通方向は、基材16の厚さ方向に対して傾斜していてもよいし、厚さ方向に沿っていてもよい。しかしながら、加工予定箇所26は、基材16を貫通していなくてもよい。すなわち、加工予定箇所26は、例えば、基材16の他部位に比して、縫製針22の貫通方向の厚さが薄くなるように設けられた凹部(不図示)であってもよい。これらの加工予定箇所26(複数の穴部)は、被加工部12の延在方向に対して、後述する基準ピッチP1に沿って配置されている。
上記の通り、加工対象ワーク10は、少なくとも基材16が樹脂材からなるため、温度変化に応じて伸縮し易い傾向にある。特に、加工対象ワーク10の長手方向では、他の方向よりも長さが長い分、伸縮量が大きくなり易い。
本実施形態に係る加工方法は、例えば、図1及び図6に示す加工装置28を用いて実施することができる。加工装置28は、保持部30と、多間接ロボット32と、加工機構34と、レーザ測定部36と、制御部38とを備える。
保持部30は、加工対象ワーク10を着脱自在に保持する。本実施形態の保持部30には、当接部40が設けられている。当接部40は、保持部30に保持された加工対象ワーク10の一端部側に当接することで、加工対象ワーク10を保持部30に対して位置決めする。これによって、被加工部12の第1端部12a(図2B)を保持部30の基準位置に位置決め固定することができる。この際、加工対象ワーク10の他端部側は、該加工対象ワーク10の長さ(温度)に応じた位置に配置される。すなわち、被加工部12の第2端部12b(図2B)は、被加工部12の長さに応じた位置に配置される。なお、当接部40は、加工対象ワーク10に対する加工を妨げない箇所に当接する。
多間接ロボット32は、いわゆる産業用ロボットとして構成され、その先端アームに加工機構34を支持する。また、多間接ロボット32は、例えば、制御部38の指示等に基づいて先端アームを移動させることができる。これにより、先端アームに支持された加工機構34は、保持部30に保持された加工対象ワーク10に対して、所定の向きや配置で維持されたり、所定の速度で相対移動したりすることが可能になっている。
加工機構34は、保持部30に保持された加工対象ワーク10の被加工部12に対して、縫製加工を施して加飾ステッチ14(図6)を形成可能に構成されている。加工機構34としては、縫製糸24(図5)とともに被加工部12に挿抜される縫製針22や、縫製針22を挿抜方向に進退させる縫製用モータ(不図示)等を備える公知の縫製装置を採用することができる。このため、加工機構34の具体的な構成についての説明は省略する。
レーザ測定部36は、加工機構34に取り付けられている。このため、レーザ測定部36も、保持部30に保持された加工対象ワーク10に対する向きや配置が多間接ロボット32によって調整可能になっている。図2Bに示すように、レーザ測定部36は、例えば、図1の保持部30に保持された加工対象ワーク10に対して、所定の位置からレーザを照射し、その反射光を検出する。この検出結果に基づき、レーザ測定部36と加工対象ワーク10との距離Lb等を求めることができる。ひいては、加工対象ワーク10の長さ、被加工部12の長さ、保持部30に対する加工対象ワーク10の相対位置(座標)等を求めることができる。
制御部38は、不図示のCPUやメモリ等を備えたコンピュータとして構成されている。CPUは、制御プログラムに従って所定の演算を実行し、加工装置28に関する種々の処理や制御を行う。本実施形態では、制御部38は、記憶部42と、差分演算部44と、ピッチ修正部46とを有する。記憶部42は、加工位置の設定座標群48(図3A)や、設定加工基準点等を記憶する。
設定座標群48及び設定加工基準点は、図2Aの基準ワーク50を用いたロボットティーチングにより予め設定される。基準ワーク50は、図2Bの加工対象ワーク10に対応するものであり、加工対象ワーク10と同様に構成されている。つまり、例えば、基準ワーク50及び加工対象ワーク10が同じ温度であり、基準ワーク50と比較して加工対象ワーク10に温度変化による伸縮等が生じていない場合には、加工対象ワーク10と基準ワーク50とは基本的には同じ寸法である。
図3Aの設定座標群48は、縫製加工において縫製針22(図4及び図5)が貫通する箇所を示す複数のポイント49を有する。これらの複数のポイント49は、縫製加工における加工方向(被加工部12の延在方向)に基準ピッチP1で並んで配置されている。つまり、設定座標群48では、被加工部12の形状等に合わせて、加飾ステッチ14が所望の延在方向に形成されるように、ポイント49同士の位置関係が設定されている。
設定加工基準点は、設定座標群48と所定の位置関係となるように設定されている。また、基準ワーク50には、被加工部12と所定の位置関係となるようにワーク基準点が設けられている。このため、保持部30に保持された基準ワーク50のワーク基準点と設定加工基準点との座標を一致させると、該基準ワーク50の被加工部12に設定座標群48を一致させることができる。
図3Aの設定座標群48の隣接するポイント49同士の距離である基準ピッチP1は、図4の基準ワーク50の被加工部12の長さに応じて設定されている。このため、上記のようにして基準ワーク50の被加工部12に設定座標群48を一致させた際、基準ワーク50の被加工部12及び設定座標群48は、互いの加工開始点及び加工終了点がそれぞれ一致する。すなわち、基準ワーク50の被加工部12の第1端部12aに、設定座標群48の並び方向(加工方向)一端のポイント49aが一致する。また、基準ワーク50の被加工部12の第2端部12bに、設定座標群48の並び方向他端のポイント49bが一致する。
さらに、基準ワーク50の屈曲部20がある位置において、該屈曲部20の屈曲方向に沿って設定座標群48の各ポイント49が並ぶように配置される。屈曲部20における設定座標群48のポイント49は、屈曲部20に基準ピッチP1で設けられた加工予定箇所26の位置に一致する。
図1の差分演算部44は、図2A及び図2Bに示すように、レーザ測定部36の測定結果に基づき、基準ワーク50の被加工部12と加工対象ワーク10の被加工部12との長さの差分Δd(以下、単に差分Δdともいう)を求める。例えば、図2Aに示すように、当接部40に一端部を当接させた基準ワーク50の他端部に対して、レーザ測定部36により所定の位置から加工対象ワーク10の長手方向に沿ってレーザを照射する。これにより、基準ワーク50の他端部とレーザ測定部36との距離Laを求める。図2Bに示すように、加工対象ワーク10に対しても同様にして、加工対象ワーク10の他端部とレーザ測定部36との距離Lbを求める。これらの距離La、Lbの差に基づいて、基準ワーク50及び加工対象ワーク10の長さの差、ひいては、基準ワーク50及び加工対象ワーク10の被加工部12の長さの差分Δdを求めることができる。
図1のピッチ修正部46は、差分演算部44で求めた差分Δdに基づいて、図3A~図3C及び図5に示すように、基準ピッチP1を修正して修正ピッチP2を得る。例えば、図2Aの基準ワーク50を用いてロボットティーチングを行ったときよりも、図2Bの加工対象ワーク10に縫製加工を行う際の環境温度が高くなることがある。
この場合、図2A及び図2Bに示すように、加工対象ワーク10の熱膨張により、基準ワーク50よりも加工対象ワーク10の被加工部12が長くなる。このように、基準ワーク50よりも加工対象ワーク10の被加工部12が長かった場合、修正ピッチP2は、基準ピッチP1よりも大きくなる。一方、不図示ではあるが、例えば、環境温度の差によって、基準ワーク50よりも加工対象ワーク10の被加工部12が短くなっていた場合、修正ピッチP2は、基準ピッチP1よりも小さくなる。
本実施形態では、図1のピッチ修正部46は、図4に示すように、加工対象ワーク10の被加工部12をピッチ非調整エリア52とピッチ調整エリア54とに区分する。ピッチ非調整エリア52は、第1ピッチ非調整エリア52aと第2ピッチ非調整エリア52bとを有する。第1ピッチ非調整エリア52aは、加工対象ワーク10の第1端部12a側に設けられ、第1屈曲部20aを含む。第2ピッチ非調整エリア52bは、加工対象ワーク10の第2端部12b側に設けられ、第2屈曲部20bを含む。
ピッチ調整エリア54は、第1ピッチ非調整エリア52aと第2ピッチ非調整エリア52bとの間に設けられる。また、ピッチ調整エリア54は、第1ピッチ非調整エリア52aよりも被加工部12の延在方向に沿う長さが短い。なお、以下では、ピッチ調整エリア54及びピッチ非調整エリア52について、被加工部12の延在方向に沿う長さを単に長さともいう。本実施形態では、ピッチ調整エリア54及び第2ピッチ非調整エリア52bの合計長さよりも、第1ピッチ非調整エリア52aの長さが長くなっている。また、ピッチ調整エリア54と第2ピッチ非調整エリア52bとの境界に第2屈曲部20bの加工予定箇所26が配置されている。
図1のピッチ修正部46は、図5の第1ピッチ非調整エリア52a及び第2ピッチ非調整エリア52bを加工するピッチを基準ピッチP1に維持する。また、ピッチ修正部46は、図3A~図3Cに示すように、ピッチ調整エリア54を加工するピッチを差分演算部44で求めた差分Δdに基づいて基準ピッチP1から修正し修正ピッチP2とする。
これによって、図2Aの基準ワーク50の被加工部12の長さに合わせて設定された図3Aの設定座標群48が修正されて、図2Bの加工対象ワーク10の被加工部12の長さに応じた図3Cの修正座標群56(図3C)が得られる。つまり、修正座標群56において、加工対象ワーク10のピッチ非調整エリア52に相当する部分のポイント49は、基準ピッチP1で配置されている。また、修正座標群56において、加工対象ワーク10のピッチ調整エリア54に相当する部分のポイント49は、修正ピッチP2で配置されている。
上記のようにして得られる修正座標群56を加工対象ワーク10の被加工部12に一致させた際、修正座標群56及び加工対象ワーク10の被加工部12の互いの加工開始点及び加工終了点をそれぞれ一致させることができる。また、加工対象ワーク10の屈曲部20がある位置において、該屈曲部20の屈曲方向に沿って修正座標群56の各ポイント49が並ぶように配置される。このため、修正座標群56のポイント49と、加工対象ワーク10の屈曲部20に設けられた加工予定箇所26の位置とが一致する。
以下、図7を併せて参照しつつ、本実施形態に係る加工方法について、上記のように構成される加工装置28(図1)を用いて実施される例を説明する。この加工方法では、先ず、図2A及び図2Bに示すように、加工対象ワーク10に対応する基準ワーク50を用いて、基準ワーク50の被加工部12の長さに応じた基準ピッチP1(図3A)を設定する基準ピッチ設定工程S1を行う。
基準ピッチ設定工程S1では、上記の通り、加工装置28の保持部30に基準ワーク50を保持して、ロボットティーチングを行う。これにより、基準ワーク50の被加工部12に所望の加飾ステッチ14が形成されるように、設定座標群48及び設定加工基準点を設定して記憶部42に記憶する。設定座標群48を設定する際、該設定座標群48のポイント49の間隔である基準ピッチP1を、基準ワーク50の被加工部12の長さに応じて設定する。
次に、基準ワーク50に対してレーザ照射工程S2を行う。保持部30に保持された基準ワーク50は、一端部側が当接部40に当接する。このため、基準ワーク50の被加工部12の第1端部12aは、保持部30の基準位置に位置決め固定される。この状態では、基準ワーク50の他端部側は、基準ワーク50の長さに応じた位置に配置される。この基準ワーク50の他端部側に対して、図2Aに示すように、レーザ測定部36により所定の位置から加工対象ワーク10の長手方向に沿ってレーザを照射する。これによって、基準ワーク50の他端部とレーザ測定部36との距離Laを測定することができる。このようにして測定した距離La、又は該距離Laに基づいて求められる基準ワーク50の被加工部12の長さを記憶部42に記憶する。
次に、基準ワーク50に代えて加工対象ワーク10を保持部30に保持する保持工程S3を行う。保持工程S3では、加工対象ワーク10の一端部側を当接部40に当接させることで、加工対象ワーク10の被加工部12の第1端部12aを保持部30の基準位置に位置決め固定する。
次に、差分演算工程S4を行う。差分演算工程S4では、保持工程S3で保持部30に保持された加工対象ワーク10の他端部側に対して、図2Bに示すように、基準ワーク50に対するレーザ照射工程S2と同様にしてレーザを照射する。このレーザ照射による反射光から加工対象ワーク10の他端部とレーザ測定部36との距離Lbを測定する。このようにして測定した距離Lbと、レーザ照射工程S2で記憶部42に記憶した基準ワーク50の他端部とレーザ測定部36との距離Laとの差に基づいて、基準ワーク50と加工対象ワーク10との被加工部12の長さの差分Δdを求める。
なお、差分演算工程S4では、上記のようにして測定した加工対象ワーク10の他端部とレーザ測定部36との距離Lbに基づいて、加工対象ワーク10の被加工部12の長さを求めてもよい。この場合、求めた加工対象ワーク10の被加工部12の長さと、レーザ照射工程S2で記憶部42に記憶した基準ワーク50の被加工部12の長さとから、基準ワーク50と加工対象ワーク10との被加工部12の長さの差分Δdを求めてもよい。
次に、差分演算工程S4で求めた差分Δdに基づいて、ピッチ修正部46により基準ピッチP1を修正して修正ピッチP2を得るピッチ修正工程S5を行う。ピッチ修正工程S5では、ピッチ非調整エリア52とピッチ調整エリア54とに区分された被加工部12のピッチ調整エリア54を加工するピッチのみを差分Δdに基づいて基準ピッチP1から修正し修正ピッチP2とする。これによって、基準ワーク50の被加工部12の長さに合わせて設定された設定座標群48(図3A)が修正されて、加工対象ワーク10の被加工部12の長さに応じた修正座標群56(図3C)が得られる。
次に、ピッチ修正工程S5で修正したピッチで、加工対象ワーク10の被加工部12を加工機構34により加工する加工工程S6を行う。加工工程S6では、例えば、保持部30に保持された加工対象ワーク10の加工基準点に対して、レーザ測定部36により照射したレーザの反射光に基づき加工基準点の座標を求める。そして、得られた加工基準点の座標と、記憶部42に記憶した設定加工基準点の座標とを一致させる。これにより、保持部30に保持された加工対象ワーク10に対して、その短手方向及び上下方向における修正座標群56の位置を補正することができる。
このようにして、加工対象ワーク10の被加工部12に一致させた修正座標群56に沿って縫製加工を施す。これによって、加工対象ワーク10の被加工部12に対して、その加工開始側の第1端部12aから、加工終了側の第2端部12bに向かって加飾ステッチ14が形成される。この際、加工対象ワーク10の被加工部12の第1端部12aは、保持部30の基準位置に位置決め固定されている。このため、図4に示すように、加工対象ワーク10の被加工部12の第1端部12aから、第1ピッチ非調整エリア52aを基準ピッチP1で縫製加工することにより、第1屈曲部20aに基準ピッチP1で設けられた加工予定箇所26に対して縫製針22を挿通することができる。なお、本実施形態では、加工対象ワーク10の被加工部12の第1端部12aに加工予定箇所26が設けられている。
第1ピッチ非調整エリア52aを縫製加工した後は、ピッチ調整エリア54を修正ピッチP2で縫製加工する。これにより、加工対象ワーク10の被加工部12の長さに応じて加飾ステッチ14を形成する加工長さが調整される。このため、図5に示すように、ピッチ調整エリア54から第2ピッチ非調整エリア52bに縫製加工が進んだ際、ピッチ調整エリア54の近傍(本実施形態では、ピッチ調整エリア54と第2ピッチ非調整エリア52bとの境界)に設けられた加工予定箇所26に縫製針22が挿通される。このようにして第2ピッチ非調整エリア52bに対し、その第2端部12bまで縫製加工を施した後、縫製加工を終了する。
以上から、本実施形態に係る加工方法及び加工装置28では、基準ワーク50の被加工部12の長さに応じて設定した基準ピッチP1を、基準ワーク50と加工対象ワーク10との被加工部12の長さの差分Δdに基づいて修正して修正ピッチP2を得る。このように基準ピッチP1を修正することで、被加工部12に加工を施す加工長さを、実際の加工対象ワーク10の被加工部12の長さに合わせて調整することができる。すなわち、例えば、修正ピッチP2を基準ピッチP1よりも大きくして加工長さを長くすることや、修正ピッチP2を基準ピッチP1よりも小さくして加工長さを短くすること等が可能である。このため、温度変化等によって、基準ワーク50の被加工部12の長さに比べ、加工対象ワーク10の被加工部12の長さが伸縮している場合であっても、加工対象ワーク10に対する被加工部12の長さ方向の加工精度を向上させることができる。
上記の実施形態に係る加工方法では、加工対象ワーク10の被加工部12は、ピッチ非調整エリア52とピッチ調整エリア54とに区分され、ピッチ修正工程S5では、基準ピッチP1に対し、ピッチ調整エリア54のピッチのみを差分Δdに基づいて修正し、加工工程S6では、ピッチ非調整エリア52を基準ピッチP1で加工し、ピッチ調整エリア54を修正ピッチP2で加工することとした。
このように、被加工部12のうちピッチ調整エリア54を加工するピッチのみを修正ピッチP2とすることで、被加工部12を加工するピッチの全体を修正する場合よりも、1ピッチあたりの修正量を大きくすることができる。すなわち、各ピッチの微細な調整を不要にできる分、被加工部12の長さ方向に対する加工精度を一層向上させることができる。なお、ピッチ修正工程S5では、加工対象ワーク10の被加工部12の全体をピッチ調整エリア54とし、該被加工部12の全体のピッチを基準ピッチP1から修正してもよい。つまり、加工工程S6では、加工対象ワーク10の被加工部12の全体を修正ピッチP2で加工することとしてもよい。
上記の実施形態に係る加工方法では、差分演算工程S4の前に、加工対象ワーク10を保持部30に保持する保持工程S3を有し、保持工程S3では、被加工部12の延在方向一端側の第1端部12aを保持部30の基準位置に位置決め固定し、被加工部12の延在方向他端側の第2端部12bを該被加工部12の長さに応じた位置に配置し、差分演算工程S4では、保持工程S3で保持部30に保持された加工対象ワーク10の第2端部12bの位置に基づいて差分Δdを求めることとした。この場合、基準ワーク50と加工対象ワーク10との被加工部12の長さの差分Δdを簡単な構成で容易に求めることが可能になる。
上記の実施形態に係る加工方法では、ピッチ非調整エリア52は、第1端部12aを含む第1ピッチ非調整エリア52aと、第2端部12bを含む第2ピッチ非調整エリア52bとを有し、ピッチ修正工程S5では、第1ピッチ非調整エリア52aと第2ピッチ非調整エリア52bとの間に設けられたピッチ調整エリア54のピッチを基準ピッチP1から修正し、加工工程S6では、加工対象ワーク10に対して縫製針22を貫通させて縫製する縫製加工を、第1端部12aから第2端部12bに向かって行い、被加工部12の第1端部12a側及び第2端部12b側のそれぞれは、加工工程S6で縫製針22が貫通する加工予定箇所26が基準ピッチP1に沿って予め定められていることとした。
このように修正ピッチP2でピッチ調整エリア54を縫製加工することで、被加工部12の長さ方向に対する加工精度を向上させることができる。また、保持部30の基準位置に位置決め固定された被加工部12の第1端部12aから、第1ピッチ非調整エリア52aを基準ピッチP1で縫製加工することで、第1ピッチ非調整エリア52aに設けられた加工予定箇所26に縫製針22を精度よく挿通することができる。さらに、ピッチ修正工程S5で修正したピッチでピッチ調整エリア54を縫製加工した後、第2ピッチ非調整エリア52bを基準ピッチP1で縫製加工することで、第1ピッチ非調整エリア52aに設けられた加工予定箇所26にも縫製針22を精度よく挿通することができる。
すなわち、第1ピッチ非調整エリア52a及び第2ピッチ非調整エリア52bの各々に基準ピッチP1で設けられた加工予定箇所26に縫製針22を挿通することができる。このため、例えば、第1ピッチ非調整エリア52a及び第2ピッチ非調整エリア52bに屈曲部20が設けられている場合であっても、屈曲部20の予め定められた加工予定箇所26に縫製針22を貫通させることができる。これによって、屈曲部20に縫製針22を貫通させて縫製加工を行う際に、縫製針22に掛かる荷重が大きくなることを抑制できるため、縫製針22の折れ曲がりや、縫製加工不良等を抑制することが可能になる。
なお、第1ピッチ非調整エリア52a及び第2ピッチ非調整エリア52bには、屈曲部20に代えて、又は屈曲部20とともに厚肉部が設けられていてもよい。厚肉部は、被加工部12の他部位よりも、縫製針22の貫通方向の厚さが厚い部分である。また、第1ピッチ非調整エリア52a及び第2ピッチ非調整エリア52bは、屈曲部20が設けられておらず、平坦であってもよい。
上記の実施形態に係る加工方法では、ピッチ調整エリア54は、被加工部12の延在方向に沿う長さが第1ピッチ非調整エリア52aよりも短く、第2ピッチ非調整エリア52bの加工予定箇所26の近傍に配置されていることとした。このように、第1ピッチ非調整エリア52aよりもピッチ調整エリア54を短くすることで、ピッチ修正工程S5における1ピッチあたりの修正量を効果的に大きくすることができる。ひいては、上記の通り、被加工部12の長さ方向の加工精度を効果的に向上させることができる。
また、ピッチ調整エリア54が第2ピッチ非調整エリア52bに設けられた加工予定箇所26の近傍に配置されることで、該加工予定箇所26に高精度に縫製針22を貫通させることが可能になる。これによって、縫製針22の折れ曲がりや、縫製加工不良等が生じることを一層効果的に抑制することが可能になる。
上記の実施形態に係る加工方法では、差分演算工程S4は、加工対象ワーク10にレーザを照射するレーザ測定部36の測定結果を用いて差分Δdを求め、レーザ測定部36は、加工工程S6で加工対象ワーク10に加工を施す加工機構34に取り付けられていることとした。この場合、レーザ測定部36の測定結果を用いることで、差分Δdを簡単且つ高精度に求めることが可能になる。また、レーザ測定部36が加工機構34に取り付けられていることで、加工工程S6を行うための加工装置28が大型化すること等を抑制できる。
上記の実施形態に係る加工方法では、基準ワーク50及び加工対象ワーク10は、自動車用のインストルメントパネルであり、加工工程S6では、加工対象ワーク10に加飾ステッチ14を形成することとした。このように、インストルメントパネルである加工対象ワーク10に対して加飾ステッチ14を形成することで、自動車の車室内に高級感を醸し出したり、インストルメントパネルの外観意匠性を向上させたりすることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、設定座標群48の有するポイント49の個数(ピッチの個数)を調整することなく、ピッチの大きさのみを調整して修正座標群56を得ることとした。しかしながら、特にこれには限定されず、設定座標群48のピッチの大きさとともに、ピッチの個数を調整して修正座標群56を得てもよい。
10…加工対象ワーク 12…被加工部
12a…第1端部 12b…第2端部
14…加飾ステッチ 22…縫製針
26…加工予定箇所 30…保持部
34…加工機構 36…レーザ測定部
48…設定座標群 50…基準ワーク
52…ピッチ非調整エリア 52a…第1ピッチ非調整エリア
52b…第2ピッチ非調整エリア 54…ピッチ調整エリア
56…修正座標群 Δd…差分
P1…基準ピッチ P2…修正ピッチ

Claims (8)

  1. 樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して、該被加工部の延在方向に所定のピッチで加工を施す加工方法であって、
    前記加工対象ワークに対応する基準ワークの被加工部と前記加工対象ワークの前記被加工部との長さの差分を求める差分演算工程と、
    前記基準ワークの前記被加工部の長さに応じた加工ピッチとして設定された基準ピッチを、前記差分演算工程で求めた前記差分に基づいて修正して修正ピッチを得るピッチ修正工程と、
    前記修正ピッチで、前記加工対象ワークの前記被加工部を加工する加工工程と、
    を有する加工方法。
  2. 請求項1記載の加工方法において、
    前記加工対象ワークの前記被加工部は、ピッチ非調整エリアとピッチ調整エリアとに区分され、
    前記ピッチ修正工程では、前記基準ピッチに対し、前記ピッチ調整エリアのピッチのみを前記差分に基づいて修正し、
    前記加工工程では、前記ピッチ非調整エリアを前記基準ピッチで加工し、前記ピッチ調整エリアを前記修正ピッチで加工する、加工方法。
  3. 請求項2記載の加工方法において、
    前記差分演算工程の前に、前記加工対象ワークを保持部に保持する保持工程を有し、
    前記保持工程では、前記被加工部の延在方向一端側の第1端部を前記保持部の基準位置に位置決め固定し、前記被加工部の延在方向他端側の第2端部を該被加工部の長さに応じた位置に配置し、
    前記差分演算工程では、前記保持工程で前記保持部に保持された前記加工対象ワークの前記第2端部の位置に基づいて前記差分を求める、加工方法。
  4. 請求項3記載の加工方法において、
    前記ピッチ非調整エリアは、前記第1端部を含む第1ピッチ非調整エリアと、前記第2端部を含む第2ピッチ非調整エリアとを有し、
    前記ピッチ修正工程では、前記第1ピッチ非調整エリアと前記第2ピッチ非調整エリアとの間に設けられた前記ピッチ調整エリアのピッチを前記基準ピッチから修正し、
    前記加工工程では、前記加工対象ワークに対して縫製針を貫通させて縫製する縫製加工を、前記第1端部から前記第2端部に向かって行い、
    前記被加工部の前記第1端部側及び前記第2端部側のそれぞれは、前記加工工程で前記縫製針が貫通する加工予定箇所が前記基準ピッチに沿って予め定められている、加工方法。
  5. 請求項4記載の加工方法において、
    前記ピッチ調整エリアは、前記被加工部の延在方向に沿う長さが前記第1ピッチ非調整エリアよりも短く、前記第2ピッチ非調整エリアの前記加工予定箇所の近傍に配置されている、加工方法。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の加工方法において、
    前記差分演算工程は、前記加工対象ワークにレーザを照射するレーザ測定部の測定結果を用いて前記差分を求め、
    前記レーザ測定部は、前記加工工程で前記加工対象ワークに加工を施す加工機構に取り付けられている、加工方法。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の加工方法において、
    前記基準ワーク及び前記加工対象ワークは、自動車用のインストルメントパネルであり、
    前記加工工程では、前記加工対象ワークに加飾ステッチを形成する、加工方法。
  8. 樹脂製の加工対象ワークに設けられた所定の長さの被加工部に対して、該被加工部の延在方向に所定のピッチで加工を施す加工装置であって、
    前記加工対象ワークに対応する基準ワークの被加工部と前記加工対象ワークの前記被加工部との長さの差分を求める差分演算部と、
    前記基準ワークの前記被加工部の長さに応じた加工ピッチとして設定された基準ピッチを、前記差分演算部で求めた前記差分に基づいて修正して修正ピッチを得るピッチ修正部と、
    前記修正ピッチで、前記加工対象ワークの前記被加工部を加工する加工機構と、
    を備える加工装置。
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