JP2022067283A - 植生マットおよび設置構造 - Google Patents

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Tomohito Ito
和宏 石田
Kazuhiro Ishida
寛 長沼
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Abstract

【課題】より簡易な構造で袋材を保持可能とする植生マットを提供する。【解決手段】植生マット100は、植生材料を内包する袋状または筒状の袋体108と、該袋体108を配置するための長手方向および幅方向に延在する配置領域103を有するシート部材101と、該シート部材101の裏面側で配置領域103の長手方向と交差するようにシート部材101に連結される締結部材110と、を備える。締結部材110およびシート部材101が、協働して袋体108を長手方向に交差する方向から包囲して保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、法面、斜面、その他の緑化すべき土壌表面に敷設されて土壌緑化を促進するための植生マット、および、該植生マットの設置構造に関する。
各種法面や新規造成地等の施工面においては、その緑化を積極的に行って、法面等の景観や環境を保全すると共に土砂の流失を防止することが行われている。従来、土、種子、肥料、保水材などの植生材料(または植生基材)を保持する植生マットが土壌にアンカーなどを用いて固定されることにより、緑化が行われている。
特許文献1は、法面の安定緑化を図るための植生用マットを開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。植生用マット(1)は、植物繊維よりなる厚手のマット(3)と、腐食性の薄手のシート(4)とからなる。そして、マット(3)とシート(4)との間に、植生基材(51)を充填した水溶性素材よりなる袋体(5)が並列に配置される。袋体(5)には、種子、肥料、土壌改良材、保水材に撥水抑制材を加えた植生基材(51)が充填される。隣接する袋体(5)の間において、マット(3)とシート(4)とが締結部材(6)によって固定される。植生用マット(1)が敷設された状態では、植生袋(5)が厚手のマット(3)に覆われていることにより、法面(2)に対する植生基材(51)の密着性がよく、水溶性の植生袋(5)が溶失してしまった後も植生基材(51)を流亡させることなく法面(2)に安定に定着させることができる。
特許第2784760号公報
特許文献1では、表層側のマットおよび土壌側のマットの2枚のマットを準備し、その間に、袋体を挟み込み、締結部材で両マットを貫通掛止することによって、植生用マット(以下、植生マット)が構成される。このような従来の植生マットでは、袋体を挟みこむ2枚のマットまたはシート材が必要になることから、必要な材料が過剰になり、かつ、その製造コストが向上することが課題として挙げられる。そこで、発明者らは、材料およびコストの削減を可能とする新たな植生マットを開発することを本発明の課題とした。さらには、発明者らは、上記課題に加えて、袋体および/またはその内部の植生材料を長期的に保持し、土壌緑化を安定的に促進可能とする植生マットを開発することも追加の課題とした。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より簡易な構造で袋材を保持可能とする植生マットを提供することにある。
請求項1に記載の植生マットは、土壌に敷設されるように縦横に延在する植生マットであって、
植生材料を内包する袋状または筒状の袋体と、
前記袋体を配置するために長手方向および幅方向に延在する配置領域を有するシート部材と、
前記シート部材の裏面側で前記配置領域の長手方向と交差するように前記シート部材に連結される締結部材と、を備え、
前記締結部材および前記シート部材が、協働して前記袋体を長手方向に交差する方向から包囲して保持することを特徴とする。
請求項2に記載の植生マットは、請求項1に記載の植生マットにおいて、前記配置領域は、前記シート部材の横方向に長手状に延びるとともに縦方向に複数列で配置され、前記シート部材の前記隣接する配置領域の間には、介在領域が延在し、前記各配置領域には、長手方向に沿って複数の締結部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の植生マットは、請求項1または2に記載の植生マットにおいて、前記配置領域は、前記シート部材の表面側に***するとともに裏面側に開放された凸条であり、前記締結部材が前記凸条の幅方向の端部間に架け渡っていることを特徴とする。
請求項4に記載の植生マットは、請求項1から3のいずれか一項に記載の植生マットにおいて、前記シート部材は、複数の網材が交差してなる網状体であることを特徴とする。
請求項5に記載の植生マットは、請求項4に記載の植生マットにおいて、前記締結部材は、線材からなり、前記配置領域の一端から他端に架設される架設部と、前記架設部の両端に形成され、前記配置領域の幅方向の一端および他端に連結される連結部とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の植生マットは、請求項5に記載の植生マットにおいて、前記連結部は、前記線材の端部で折り返されてループ状に形成されたループ部、および、前記網材を前記ループ部に導入するために開口する入口部を有し、前記入口部は、原形状で前記網材を通過させないように閉鎖され、前記線材が弾性変形することで開口するように構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の植生マットは、請求項1から6のいずれか一項に記載の植生マットにおいて、前記シート部材の裏面に装着された種子付シートをさらに備えることを特徴とする。
請求項8に記載の設置構造は、請求項1から7のいずれか一項に記載の植生マットが土壌に敷設されたことを特徴とする。
請求項1に記載の植生マットによれば、締結部材が、シート部材の裏面側で配置領域の長手方向と交差するようにシート部材に連結されることにより、締結部材およびシート部材が袋体を長手方向に交差する方向から包囲して保持する。すなわち、本発明の植生マットは、袋体を保持するために2枚のシート部材を貼り合わせる必要性を排除し、シート部材および締結部材を協働的に用いることにより、袋体を保持し、より少ない材料で植生マットを構成することを可能とした。したがって、本発明の植生マットは、より簡易な構造で袋材を保持可能とするものである。
請求項2に記載の植生マットによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、介在領域によって複数の配置領域を離隔させて配置することができる。また、各配置領域には、長手方向に沿って複数の締結部材が設けられていることにより、長尺の袋体をより安定的に保持することが可能である。
請求項3に記載の植生マットによれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、凸条の内側(裏面側)に袋体を配置し、締結部材を凸条の幅方向の端部間に架設することにより、袋体をシート部材に対して簡単に保持することが可能である。また、植生マットを表面側に***させたことにより、植生マットの裏面を面一で土壌表面に密接させることができる。
請求項4に記載の植生マットによれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、シート部材が網状体であることにより、植物の発芽を阻害したり、土壌への日照を阻害することを防止できる。
請求項5に記載の植生マットによれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、締結部材は、連結部を介して網状体に容易に連結可能であり、且つ、架設部で配置領域の袋体を裏側から支持することが可能である。
請求項6に記載の植生マットによれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、シート部材をなす網状体の網材を、弾性変形で開口した入口部を介してループ部に容易に導入することができる。一旦ループ部に配置された網材は、入口部が弾性復帰によって閉じるので、入口部から不意に離脱することが防止される。すなわち、締結部材をシート部材に対して簡単に着脱させることが可能である。
請求項7に記載の植生マットによれば、請求項1から6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、シート部材および袋体の裏面側に種子付シートを設けたことにより、植生マット全体に亘って種子を効果的に発芽させ、植生マットによる緑化を促進することができる。
請求項8に記載の設置構造によれば、請求項1から7のいずれかに記載の植生マットに係る発明の効果を設置構造として発揮することができる。すなわち、本発明の設置構造では、袋体を保持するために2枚のシート部材を貼り合わせる必要性を排除し、シート部材および締結部材を協働的に用いることにより、袋体を保持することを可能とし、より少ない材料で設置構造を構築することができる。
本発明の一実施形態の植生マットの概略斜視図。 図1の植生マットの部分拡大斜視図。 図1の植生マットの(a)平面図および(b)底面図。 図3の植生マットのA-A断面図。 図1の植生マットの締結部材を示す斜視図。 図5の締結具をシート部材に連結する方法を示す模式図。 本発明の一実施形態の植生マットを法面の土壌表面に設置した直後の設置構造を示す模式図。 図7の設置構造から経時した後の設置構造を示す模式図。 本発明の従来例の植生マットを法面の土壌表面に設置した直後の設置構造を示す模式図。 図9の設置構造から経時した後の設置構造を示す模式図。 本発明の植生マットに係る実証試験による設置30日後の設置構造の全体写真。 本発明の変形例の植生マットの概略断面図。 本発明の変形例の締結部材の概略図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図または概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本実施形態の植生マット100は、土壌表面を植生植物で緑化すべく土壌に敷設される。植生植物は、例えば、牧草類や在来植物等を種子から導入してもよく、または周辺に自生する植物の自然侵入を促してもよい。また、植生マット100は、法面の土壌表面に敷設されることによって、法面の景観の改善や土砂の流出防止の効果を発揮することも目的とする。しかしながら、本発明の植生マット100は、法面以外のいかなる土壌表面において使用されてもよい。さらに、本明細書の「土壌」は、軟岩、礫質土などのあらゆる種類の地面を含むものである。また、本明細書の「植生材料」は、植生に用いられる材料であって、種子、肥料、土壌改良材、保水材、撥水抑制材、土砂、生育基盤材などを少なくとも1つ含むものである。
本実施形態の植生マット100は、緑化すべき土壌を被覆可能に縦横に所定の大きさを有し、縦横に延在する平面形状を有し、その平面形状を変形可能なマットである。図1乃至図4を参照して、植生マット100の構成要素について説明する。図1は、本発明の一実施形態の植生マット100の概略斜視図である。図2は、該植生マット100の部分拡大斜視図である。図3(a),(b)は、該植生マット100の平面図および底面図である。図4は、該植生マット100のA-A断面図である。なお、本明細書では、植生マット100が法面に敷設されたときに法面の傾斜方向に沿う方向を「縦」方向とし、法面の等高線方向に沿う方向を「横」方向として定義する。さらに、植生マット100が法面に敷設されたときに法面の法肩側(上方または高所側)に配置される側を「上」位置とし、法面の法尻側(下方または低所側)に配置される側を「下」位置として定義する。
植生マット100は、植生植物で緑化される土壌と反対側に設置される表面、および、土壌側に設置される裏面を有している。当該植生マット100は、縦横に平面状に延在し、植生マット100の基部を構成するシート部材101と、シート部材101の所定位置に配置された、植生材料を内包する複数の袋体108と、当該袋体108をシート部材101に固定するための複数の締結部材110とを備える。図1に示すように、植生マット100は、縦方向に長尺であり、ロール状に巻いて収容され得る。当該植生マット100を法面に敷設する場合、植生マット100の一端を法面の法肩側で支持し、ロール部分を法尻側に展開することで、植生マット100を法面に簡単に設置することが可能である。
袋体108は、植生材料を内包する袋状または筒状に形成されている。より具体的には、袋体108は、植生マット100の横方向に沿って長手状に延在する長筒体である。本実施形態では、袋体108は、生育基盤材を内包する植生袋であるが、肥料を主に含む肥料袋等であってもよい。また、袋体108の外袋は、植生植物の根が通過することを許容する通根性を有し、且つ、設置後に1から数回の降雨によって分解する水解性を有する素材で形成された。さらに、図2に示すように、袋体108の(長手方向に直交する)断面視において、外袋の下側外面の外側に、内部の植生材料を保持するための非水解部108aが設けられてもよい。非水解部108aは、袋体108の長手方向に亘って延在する、断面視円弧状またはカップ状を有する長尺片である。非水解部108aは、袋体108の水解性の外袋とは異なり、非水解性の素材から構成されている。非水解部108aは、例えば、麻シート、ヘッシャン、綿シート、密目の樹脂ネット等から形成され得る。非水解部108aは、袋体108の外袋が水解した後も残存し、植生材料の流出を抑え、植生材料を配置領域103に長期間留めるように機能する。非水解部108aは、袋体108の外袋外面に貼り付けられてもよく、あるいは、シート部材101と袋体108の間に別部材として配置されてもよい。
シート部材101は、複数の袋体108を配置可能に縦横に延在するシートまたはマット形状を有している。本実施形態では、シート部材101は、複数の網材が交差してなる網状体である。より具体的には、シート部材101は、図2に示すように、複数の金属線の網材が編み合わされた菱形金網(又はラス金網)から構成されている。シート部材101は、菱形金網として、植生マット100の横方向にジグザグ状に屈折して延びる剛性の複数の網材(鋼線)からなり、これら複数の網材が縦方向に並設されて菱形金網(又はラス金網)状に編み合わされてなる。各網材のジグザグの角部がシート部材101の縦方向に係合する箇所に、網状体の交点102が形成される。
そして、シート部材101は、隣接する複数の網材が互いに近接、離隔または回動するように変位することにより、その縦方向に変形可能であり、且つ、その横方向において剛性を有している。つまり、シート部材101は、縦方向にのみ、各網材が移動可能な範囲で伸縮変形することが可能であり、尚且つ、各網材がジグザグの角部を支点として互いに回動するように変形可能である。そして、植生マット100の敷設時には、各網材同士が当接するまでシート部材101を長さ方向に伸ばして(又は張って)使用する。他方、植生マット100の不使用(収納・保管)時に、シート部材101をコンパクトなシート状に変形させたり、ロール状に巻いて変形させたりすることが可能である(図1参照)。
なお、本実施形態では、複数の鋼材のジグザグによって形成される菱形状の編み目の一辺の長さは約50mmである。土壌保護と編み目の目詰まりの回避の両方を考慮すると、該編み目は20mm~100mm程度であることが好ましい。
また、シート部材101は、複数の袋体108を配置するための複数の配置領域103と、複数の配置領域103の間に介在する複数の介在領域104とを有する。各配置領域103は、長手方向、および、(長手方向の長さよりも短い幅で)幅方向に延在し、長尺の袋体108の寸法形状に対応するように定められている。また、配置領域103の長手方向は植生マット100の横方向に一致し、幅方向は植生マット100の縦方向に一致する。つまり、配置領域103は、シート部材101の横方向に長手状に延びるとともに縦方向に複数列で配置され、隣接する配置領域103,103の間に所定幅の介在領域104が定められた。換言すると、シート部材101上には、複数の配置領域103および複数の介在領域104が縦方向に交互に形成されている。なお、本実施形態では、配置領域103の幅は、約100mmであり、配置領域103に隣接する介在領域104の幅は、約140mmとして定められた。そして、各配置領域103は、図4に示すように、シート部材101の表面側に***し、裏面側に開放された凸条として形成された。各凸条は植生マット100の横方向全体に亘って延びており、その***形状は袋体108の厚みに対応している。その結果として、図4に示すように、各配置領域103の凸条の裏面側の空間に、袋体108が収容され得る。
締結部材110は、シート部材101の裏面側で配置領域103の長手方向と交差するように配置され、シート部材101に連結されている。各配置領域103には、複数の締結部材110が長手方向に沿って設けられている。図2および図4に示すように、締結部材110がシート部材101(網状体)の交点102,102同士を連結するように配置される。また、図4に示す各配置領域103の縦方向に沿った断面視(配置領域103の長手方向に直交する断面)において、各締結部材110は凸条をなす配置領域103の幅方向の端部間に架け渡っている。そして、締結部材110が凸条の裏面側に架け渡ることにより、配置領域103の裏面側が閉塞される。図4に示す断面視において、シート部材101の長さが締結部材110の長さよりも大きい。本実施形態では、配置領域103の幅方向の弧長は、締結部材110の長さの約1.1~1.3倍とした。これにより、シート部材101および締結部材110の間に、閉塞された略半円状の袋体108の配置空間が形成されている。すなわち、締結部材110およびシート部材101が、協働して袋体108を長手方向に交差する方向から包囲して保持している。
図5を参照して、本実施形態の締結部材110の形態をより詳細に説明する。図5に示すように、締結部材110は、金属の線材(鋼線)からなり、弾性変形可能である。締結部材110は、剛性の鋼線であることから、配置領域103に装着されたときに、幅方向に突っ張って、配置領域103が幅方向に縮小や拡大するように変形することを防止し得る。
締結部材110は、配置領域103の一端から他端に架設される架設部111と、該架設部111の両端に形成され、配置領域103の幅方向の一端および他端に連結される連結部112とを備える。架設部111は、直線状に延在し、配置領域103に配置された袋体108を裏面側から支持可能な強度および形状を有する。また、連結部112は、線材(架設部111)の端部で折り返されてループ状に形成されたループ部113、および、網材をループ部113内に導入するための入口部114を有する。両端のループ部113,113は、互いに反対側に折り返されて形成されている。そして、ループ部113が架設部111に近づくにつれて幅狭になっていることで、入口部114は、原形状で網材を通過させない幅に閉鎖されている。一方で、入口部114は、線材が弾性変形することで開口可能である。本実施形態の植生マット100では、入口部114が閉鎖された状態で、交点102の2本の網材がループ部113内に配置されることにより、締結部材110がシート部材101に装着されている。また、入口部114の架設部111側には、架設部111から離隔する方向(幅広となる方向)に傾斜して延びるガイド部115が設けられている。さらに、ガイド部115端部において線材がさらに折り返されて、指で操作可能なつまみ部116が形成されている。このつまみ部116を指で操作することにより、締結部材110を弾性変形させ、入口部114を開閉することも可能である。
本実施形態の植生マット100は、シート部材101および締結部材110の両方が鋼材であり、鋼材同士によって袋体108を収容する筒状空間を形成することから、長期的な骨格の形状維持が可能である。すなわち、植生マット100は、袋体108を長期的に亘り安定的に保持することが可能である。さらに、植生マット100の裏面では、シート部材101の介在領域104と、袋体108底面(締結部材110)とが略同一平面上に配置される。すなわち、本実施形態の植生マット100では、植生マット100の裏面全体を土壌に接地させ易く、土砂の流出を効果的に防止し得る。
次に、植生マット100を製造する方法について説明する。まず、シート部材101上に袋体108を配置する複数の配置領域103を決定し、各配置領域103に対応する位置で、表面側に横方向に沿って複数の凸条を形成するようにシート部材101を変形させる。このとき、各配置領域103は、裏面側から見て凹条または凹溝として形成される。次いで、各配置領域103の裏面側から袋体108を凹条に配置する。そして、シート部材101の裏面側から、各配置領域103の幅方向両端に位置する網材の交点102,102に締結部材110の両端の連結部112,112をそれぞれ締結することにより、締結部材110をシートに連結し、凸条の裏面側の開放部分を架設部111で閉鎖することができる。同様にして、配置領域103の長手方向の複数箇所において、複数の締結部材110をシート部材101に取り付ける。その結果、袋体108が締結部材110およびシート部材101によって包囲されて配置領域103に保持される。なお、袋体108を配置領域103に配置する前に締結部材110をシート部材101に装着した上で、袋体108を凸条に側方から差し込んでもよい。
また、締結部材110をシート部材101に装着するには、締結部材110の連結部112を交点102に対して押し込めばよい。より具体的には、図6(a)に示すように、連結部112の入口部114を交点102に対して近接させると、交点102の網材がガイド部115によってガイドされ、閉鎖した入口部114に導かれる。図6(b)に示すように、網材に対して入口部114を押し付けることにより、線材が弾性変形し、入口部114が開口して、網材をループ部113内に配置することができる。網材がループ部113内に移動したら、線材が弾性復帰して入口部114が再び閉鎖される。
また、本実施形態の植生マット100は、任意に、種子付シート109を備えてもよい(図7参照)。種子付シート109は、複数の種子が貼り付けられた、平面状に延在するシート体から構成されている。種子付シート109は、接着剤等の任意の結合手段(図示せず)によってシート部材101の裏面に装着または接合され得る。種子付シート109は、紙、織布または不織布から形成され得る。また、種子付シート109は、水解性(水溶性、水脆弱性)シートで形成され得る。水解性シートは、降雨により水解する、または、水溶する等、設置後に短期間(1~数回の降雨)で容易にその形状や強度を失うことができるものである。例えば、水解性の不織布および織布は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ乳酸、レーヨン、コットン、パルプまたは、これらの混合物を、水溶性の接着剤(ポリビニルアルコール、PVA)等で結合したものである。
続いて、本実施形態の植生マット100を法面Gの土壌表面に敷設した設置構造10について説明する。
図7は、本実施形態の植生マット100を法面Gの土壌表面に設置した直後の設置構造10を示す模式図である。本実施形態の設置構造10において、植生マット100のシート部材101の裏面に種子付シート109が追加された。図7に示す設置構造10において、1または複数の植生マット100が法面Gの土壌表面にアンカー等(図示せず)で固定されている。設置構造10において、植生マット100の縦方向が法面Gの傾斜方向に沿うとともに、横方向が法面Gの等高線方向に沿うように植生マット100が法面Gに設置されている。すなわち、複数の袋体108および配置領域103が傾斜方向に並列している。なお、設置方法について、予め袋体108を保持する植生マット100を法面Gに敷設してアンカー等で固定することで、設置構造10を構築することができる。あるいは、法面Gにシート部材101を敷設してアンカー等で固定し、各配置領域103に袋体108を締結部材110で取り付けることで、植生マット100による設置構造10を構築することもできる。
図7に示す設置構造10において、植生マット100の各配置領域103が袋体108を収容して表面側に膨らんでいる。袋体108は、締結部材110によって配置領域103の凸条内部に保持されている。また、袋体108の底面が、種子付シート109を介して法面Gの土壌表面に接している。このとき、締結部材110は線材からなるので、袋体108の底面の大部分を種子付シート109および土壌表面に接地させることができる。また、シート部材101の配置領域103が土壌表面から浮き上がっている一方で、介在領域104が種子付シート109を介して土壌表面に接している。すなわち、植生マット100は、裏面全体に亘って土壌の表面形状に沿っている。そして、設置構造10全体において、植生マット100(種子付シート109)の裏面が、法面Gの土壌表面に対してほぼ隙間なく密着し、土壌表面を保護している。すなわち、本実施形態の設置構造10では、植生マット100の土壌表面への密着性が確保されることにより、植生植物の定着が促進するとともに、雨水等による土壌表面を流れる流水の流速が軽減される。また、植生マット100の骨格(シート部材101および締結部材110)が剛性の鋼材であるので、全ての袋体108にアンカーピンを設置しなくても袋体108を落下させずに安定的に保持することができる。さらに、植生マット100は、剛性の金網によって法面Gの土壌表面をより強固に保護することができる。
図8は、図7の設置構造10から経時した後の設置構造10を示す模式図である。本実施形態では、袋体108の外袋および種子付シート109が水解性シートで形成されていることから、経時後の降雨によって消失している。他方、袋体108の一部である非水解部108aが残存し、植生材料の流出を抑えるように植生材料を保持している。シート部材101および締結部材110が鋼材であることから、シート部材101自体の経年劣化が抑えられ、長期に亘ってその形状の維持が可能である。これにより、骨格が法面Gの土壌表面から浮き上がることを防止し、かつ、袋体108の非水解部108aとともに植生材料を長期的に配置領域103(または土壌表面)に維持することが可能である。そして、経時後の設置構造10では、図8に示すように、植生植物Pが植生マット100全体に亘って繁茂している。すなわち、本実施形態の設置構造10は、その全体に亘って法面Gを効果的に緑化している。
次に、本実施形態の植生マット100および設置構造10の特徴を従来例と対比して説明するために、図9および図10を参照して、従来の植生マット2およびその設置構造1について説明する。
図9は、従来例の植生マット2を法面Gの土壌表面に設置した直後の設置構造1を示す。従来例の植生マット2は、同じ縦横寸法の底層シート3および表層シート4を単純に重ね合わせて締結部材9で締結したものである。また、底層シート3の裏面には、種子付シート7が設けられている。底層シート3および表層シート4の間に、袋体8を収容するための長筒部5が形成される。隣接する各長筒部5は連結部6によって連結される。各長筒部5に袋体8を充填すると、各長筒部5の底層シート3および表層シート4の両方が膨らむように変形する。そして、底層シート3および表層シート4の両方が縦方向全体に亘って波状に***する。その結果、当該設置構造1では、図9に示すように、各長筒部5の最も膨出した部位のみが土壌表面に接触し、連結部6などの他の部位が土壌表面から浮き上がってしまう。このように、植生マット2と土壌表面との間に隙間が存在すると、雨水等による流水が土壌表面上を流れ、その流速が十分に軽減されず、土壌の浸食や種子の流出を抑えることができない。その結果、図10に示すように、植生植物Pは、袋体8を保持する長筒部5には繁茂し易いが、長筒部5以外の部位(特に、連結部6)では植生植物Pの被覆率が低くなることが避けられない。すなわち、従来型の植生マット2では、マット全体として、植生植物Pによる被覆効果が十分に発揮されないことが分かっている。
発明者らは、上述した本発明の植生マットの作用効果を確認するために実証試験を行った。実証試験は、外部からの立ち入りが禁止された敷地内において、植生植物で法面の土壌緑化を試み、その経時的な結果を観察することによって実施された。実施例の植生マットは、上記実施形態の植生マット100(種子付シート109を含む)と同様の構成とした。比較例の植生マットは、図9で説明した従来の植生マットと同様の断面形状を有するように、同じ縦横寸法の網状の底層シートおよび網状の表層シートを重ね合わせたものであり、底層シートの裏面側に、実施例と同様の種子付シートを配置したものである。また、比較例の植生マットの底層シートおよび表層シートは、樹脂製の2枚のネット体を結合したものであり、長筒部の下側の目合いが上側の目合いよりも細かくなっている。長筒部の下側の密な目合いは、植生材料を保持するように機能する。
図11は、設置から30日経過した後の設置構造の全体写真である。比較条件をなるべく近付けるべく、実施例の植生マットおよび比較例の植生マットを法面の隣接した場所に設置した。図11の左側が、実施例を示し、右側が比較例を示している。図11に示すように、実施例では、介在領域において地肌の露出がほぼ見られず、植生マットの大部分が植生植物に被覆されている。比較例では、特に連結部において地肌の露出が確認でき、土壌の半分程度しか植生植物による被覆が進んでいない。図11によれば、設置から30日経過後の設置構造において、実施例が比較例よりも高い被覆率を示していることが分かる。すなわち、実施例の植生マットは、比較例の植生マットと比べて、植生植物による高い被覆率を示し、土壌緑化促進の点でも有利であることを示している。
以下、本発明の一実施形態の植生マット100の作用効果について説明する。
本実施形態の植生マット100によれば、締結部材110が、シート部材101の裏面側で配置領域103の長手方向と交差するように配置され、配置領域103の幅方向の一端および他端に連結されることにより、締結部材110およびシート部材101が袋体108を長手方向に交差する方向から包囲して保持する。すなわち、本実施形態の植生マット100は、袋体108を保持するために2枚のシート部材を貼り合わせる必要性を排除し、シート部材101および締結部材110を協働的に用いることにより、袋体108を保持し、より少ない材料で植生マット100を構成することを可能とした。したがって、本実施形態の植生マット100は、より簡易な構造で袋体108を保持可能とするものである。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態や変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。なお、各図面において、符番が共通する構成要素に関しては、特別な説明がない限り、同一または類似の特徴を有する。
(1)本発明の植生マットの構成は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。例えば、図12は、本発明の別実施形態の植生マット200の概略斜視図である。植生マット200は、袋体208、シート部材201および締結部材210を備える。締結部材210は、環状に折り曲げられた鋼線であり、袋体208の周囲全体を包囲するように、袋体208に巻き付けられるとともに、シート部材201の網目に括り付けられている。そして、締結部材210およびシート部材201が、協働して袋体208を長手方向に交差する方向から包囲して保持している。したがって、本発明の締結部材は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。
(2)本発明の締結部材は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。例えば、締結部材は、図13に示す締結部材310のような形態であってもよい。締結部材310は、架設部311およびその両端に連結部312,312を有する。あるいは、締結部材は、帯状の金属片、結束バンド、紐などの種々の形態を取り得る。
(3)上記実施形態のシート部材は、菱形金網によって形成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、シート部材は、菱形金網でなく、他の形状の格子状の金網であってもよい。また、シート部材は、金網でなく、合成樹脂製や合成繊維製の網状体であってもよい。あるいは、シート部材は、網状体でなく、不織布または織布シートなどの通水性のシートで構成されてもよい。
(4)上記実施形態の植生マットは、シート部材の裏面側に種子付シートを備えるが、本発明において、種子付シートが省略されてもよい。また、種子付シートは、植生マットではなく、法面などの土壌表面に直接敷設されてもよい。
なお、本発明は上述した複数の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 設置構造
100 植生マット
101 シート部材
102 交点
103 配置領域
104 介在領域
108 袋体
108a 非水解部
109 種子付シート
110 締結部材
111 架設部
112 連結部
113 ループ部
114 入口部
115 ガイド部
116 つまみ部
P 植生植物
G 法面

Claims (8)

  1. 土壌に敷設されるように縦横に延在する植生マットであって、
    植生材料を内包する袋状または筒状の袋体と、
    前記袋体を配置するために長手方向および幅方向に延在する配置領域を有するシート部材と、
    前記シート部材の裏面側で前記配置領域の長手方向と交差するように前記シート部材に連結される締結部材と、を備え、
    前記締結部材および前記シート部材が、協働して前記袋体を長手方向に交差する方向から包囲して保持することを特徴とする植生マット。
  2. 前記配置領域は、前記シート部材の横方向に長手状に延びるとともに縦方向に複数列で配置され、前記シート部材の前記隣接する配置領域の間には、介在領域が延在し、前記各配置領域には、長手方向に沿って複数の締結部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の植生マット。
  3. 前記配置領域は、前記シート部材の表面側に***するとともに裏面側に開放された凸条であり、前記締結部材が前記凸条の幅方向の端部間に架け渡っていることを特徴とする請求項1または2に記載の植生マット。
  4. 前記シート部材は、複数の網材が交差してなる網状体であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の植生マット。
  5. 前記締結部材は、線材からなり、前記配置領域の一端から他端に架設される架設部と、前記架設部の両端に形成され、前記配置領域の幅方向の一端および他端に連結される連結部とを備えることを特徴とする請求項4に記載の植生マット。
  6. 前記連結部は、前記線材の端部で折り返されてループ状に形成されたループ部、および、前記網材を前記ループ部に導入するために開口する入口部を有し、前記入口部は、原形状で前記網材を通過させないように閉鎖され、前記線材が弾性変形することで開口するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の植生マット。
  7. 前記シート部材の裏面に装着された種子付シートをさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の植生マット。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の植生マットが土壌に敷設されたことを特徴とする設置構造。
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