JP2022067254A - 角形電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性を維持しながら電気的短絡の発生を抑制可能な角形電池を提供することにある。【解決手段】角形電池は、開口、および開口を規定する側壁を含む外装体と、開口を封口する封口板と、正極タブを有する正極板、および負極タブを有する負極板を含む電極体と、外装体と電極体との間に配置された絶縁シートとを備える。正極タブおよび負極タブは、電極体における封口板側の端部に配置され、側壁と電極体との間には絶縁シートの第1領域と第2領域とが重なって配置される。第1領域は第2領域よりも電極体側に配置され、第1領域の封口板側の端部には、電極体における封口板と対向する面に向かって折り曲げられた第1折り曲げ部が設けられ、第2領域の封口板側の端部には、電極体における封口板側の端部から封口板に向かって突出する第1突出部が設けられる。【選択図】図11

Description

本開示は、角形電池に関する。
電池ケースと電極体との間に絶縁シートを設けることが従来から行われている。特許第6314086号公報(特許文献1)には、絶縁シートの一部を折り曲げることが開示されている。
特許第6314086号公報
特許文献1では、絶縁シートの一部を折り曲げることにより、電極体と電池ケースとの間の絶縁性を向上させることができるとされている。しかし、電気的短絡の発生を抑制する観点から、絶縁性の更なる向上が求められる。他方、作業性の低下を抑制することも求められる。
本開示の目的は、作業性を維持しながら電気的短絡の発生を抑制可能な角形電池を提供することにある。
本開示に係る角形電池は、開口、および開口を規定する側壁を含む外装体と、開口を封口する封口板と、正極タブを有する正極板、および負極タブを有する負極板を含む電極体と、外装体と電極体との間に配置された絶縁シートとを備える。正極タブおよび負極タブは、電極体における封口板側の端部に配置され、側壁と電極体との間には絶縁シートの第1領域と第2領域とが重なって配置される。第1領域は第2領域よりも電極体側に配置され、第1領域の封口板側の端部には、電極体における封口板と対向する面に向かって折り曲げられた第1折り曲げ部が設けられ、第2領域の封口板側の端部には、電極体における封口板側の端部から封口板に向かって突出する第1突出部が設けられる。
本開示によれば、作業性を維持しながら電気的短絡の発生を抑制可能な角形電池を提供することができる。
角形二次電池の斜視図である。 図1におけるII-II断面図である。 電極体を構成する正極板の平面図である。 電極体を構成する負極板の平面図である。 正極板および負極板からなる電極体を示す平面図である。 電極体と正極集電部材および負極集電部材との接続構造を示す図である。 封口板への正極集電部材および負極集電部材の取付構造を示す図である。 図7におけるVIII-VIII断面図である。 図7におけるIX-IX断面図である。 封口板と電極体とが接続された状態を示す図である。 電極体上部の絶縁シートを示す模式図である。 絶縁シートの折り曲げ部と突出部との形状を示す模式図である。 絶縁シートの第1の例の展開図である。 絶縁シートの第2の例の展開図である。 絶縁シートの第3の例の展開図である。
以下に、本開示の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本開示にとって必ずしも必須のものではない。
(角形二次電池1の構成)
図1は、角形二次電池1の斜視図である。図2は、図1におけるII-II断面図である。
図1,図2に示すように、角形二次電池1は、電池ケース100と、電極体200と、絶縁シート300と、正極端子400と、負極端子500と、正極集電部材600と、負極集電部材700と、カバー部材800とを含む。
電池ケース100は、開口を有する有底角筒状の角形外装体110と、角形外装体110の開口を封口する封口板120とからなる。角形外装体110および封口板120は、それぞれ金属製であることが好ましく、アルミニウムまたはアルミニウム合金製とすることが好ましい。
封口板120には、電解液注液孔121が設けられる。電解液注液孔121から電池ケース100内に電解液が注液された後、電解液注液孔121は、封止部材122により封止される。封止部材122としては、たとえばブラインドリベットおよびその他の金属部材を用いることができる。
封口板120には、ガス排出弁123が設けられる。ガス排出弁123は、電池ケース100内の圧力が所定値以上となった際に破断する。これにより、電池ケース100内のガスが電池ケース100外に排出される。
電極体200は、電解液とともに電池ケース100内に収容されている。電極体200は、正極板と負極板がセパレータを介して積層されたものである。電極体200と角形外装体110の間には樹脂製の絶縁シート300が配置されている。
電極体200の封口板120側の端部には、正極タブ210Aおよび負極タブ210Bが設けられている。
正極タブ210Aと正極端子400とは、正極集電部材600を介して電気的に接続されている。正極集電部材600は、第1正極集電体610および第2正極集電体620を含む。なお、正極集電部材600は、1つの部品から構成されてもよい。正極集電部材600は、金属製であることが好ましく、アルミニウムまたはアルミニウム合金製とすることがより好ましい。
負極タブ210Bと負極端子500とは、負極集電部材700を介して電気的に接続されている。負極集電部材700は、第1負極集電体710および第2負極集電体720を含む。なお、負極集電部材700は、1つの部品から構成されてもよい。負極集電部材700は、金属製であることが好ましく、銅または銅合金製であることがより好ましい。
正極端子400は、樹脂製の外部側絶縁部材410を介して封口板120に固定されている。負極端子500は、樹脂製の外部側絶縁部材510を介して封口板120に固定されている。
正極端子400は金属製であることが好ましく、アルミニウムまたはアルミニウム合金製であることがより好ましい。負極端子500は金属製であることが好ましく、銅または銅合金製であることがより好ましい。負極端子500が、電池ケース100の内部側に配置される銅または銅合金からなる領域と、電池ケース100の外部側に配置されるアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる領域を有するようにしてもよい。
カバー部材800は、第1正極集電体610と電極体200との間に位置する。カバー部材800は、負極集電体側に設けられてもよい。また、カバー部材800は必須の部材ではなく、適宜省略が可能である。
(電極体200の構成)
図3は、電極体200を構成する正極板200Aの平面図である。正極板200Aは、矩形状のアルミニウム箔からなる正極芯体の両面に正極活物質(たとえばリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物等)、結着材(ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等)、および導電材(たとえば炭素材料等)を含む正極活物質合剤層が形成された本体部220Aを有する。本体部の端辺から正極芯体が突出しており、この突出した正極芯体が正極タブ210Aを構成する。正極タブ210Aにおける本体部の220Aと隣接する部分には、アルミナ粒子、結着材、および導電材を含む正極保護層230Aが設けられている。正極保護層230Aは、正極活物質合剤層の電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有する。正極活物質合剤層は導電材を含まなくてもとい。正極保護層230Aは必ずしも設けられなくてもよい。
図4は、電極体200を構成する負極板200Bの平面図である。負極板200Bは、矩形状の銅箔からなる負極芯体の両面に負極活物質層が形成された本体部220Bを有する。本体部220Bの端辺から負極芯体が突出しており、この突出した負極芯体が負極タブ210Bを構成する。
図5は、正極板200Aおよび負極板200Bからなる電極体200を示す平面図である。図5に示すように、電極体200は、一方の端部において各々の正極板200Aの正極タブ210Aが積層され、各々の負極板200Bの負極タブ210Bが積層されるように作製される。正極板200Aおよび負極板200Bは、たとえば各々50枚程度ずつ重ねられる。正極板200Aと負極板200Bとは、ポリオレフィン製の矩形状のセパレータを介して交互に積層される。なお、長尺のセパレータをつづら折りして用いてもよい。
(電極体200と正極集電部材600および負極集電部材700との接続構造)
図6は、電極体200と正極集電部材600および負極集電部材700との接続構造を示す図である。図6に示すように、電極体200は、第1電極体要素201(第1積層群)および第2電極体要素202(第2積層群)により構成される。第1電極体要素201および第2電極体要素202の外面にもセパレータが各々配置される。第1電極体要素201および第2電極体要素202は、たとえばテープ等により積層状態の状態で固定することができる。代替的に、各々の正極板200A、負極板200Bおよびセパレータに接着層を設け、セパレータと正極板200Aとが各々接着され、セパレータと負極板200Bとが各々接着されるようにしてもよい。
第1電極体要素201の複数枚の正極タブ210Aが第1正極タブ群211Aを構成する。第1電極体要素201の複数枚の負極タブ210Bが第1負極タブ群211Bを構成する。第2電極体要素202の複数枚の正極タブ210Aが第2正極タブ群212Aを構成する。第2電極体要素202の複数枚の負極タブ210Bが第2負極タブ群212Bを構成する。
第1電極体要素201と第2電極体要素202の間に、第2正極集電体620と第2負極集電体720とが配置される。第2正極集電体620は、第1開口620Aおよび第2開口620Bを有する。第1正極タブ群211Aおよび第2正極タブ群212Aが、第2正極集電体620上に溶接接続され、溶接接続部213が形成される。第1負極タブ群211Bおよび第2負極タブ群212Bが、第2負極集電体720上に溶接接続され、溶接接続部213が形成される。溶接接続部213は、たとえば、超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接等により形成し得る。
(封口板120への正極集電部材600および負極集電部材700の取付構造)
図7は、封口板120への正極集電部材600および負極集電部材700の取付構造を示す図である。図8は、図7におけるVIII-VIII断面を示す。図9は、図7におけるIX-IX断面を示す。
まず、図7,図8を参照して、封口板120への正極集電部材600の取付について説明する。
封口板120の外面側に樹脂製の外部側絶縁部材410が配置される。封口板120の内面側に第1正極集電体610、および樹脂製の絶縁部材630(正極集電体ホルダ)が配置される。次に、正極端子400が、外部側絶縁部材410の貫通孔、封口板120の正極端子取り付け孔、第1正極集電体610の貫通孔、および絶縁部材630の貫通孔に挿入される。そして、正極端子400の先端に位置するカシメ部400Aが第1正極集電体610上にカシメ接続される。これにより、正極端子400、外部側絶縁部材410、封口板120、第1正極集電体610、および絶縁部材630が固定される。なお、正極端子400および第1正極集電体610のカシメ接続された部分は、レーザ溶接等により溶接接続されることが好ましい。
さらに、第2正極集電体620の一部が第1正極集電体610と重なるように、第2正極集電体620が絶縁部材630上に配置される。第2正極集電体620に設けられた第1開口620Aにおいて、第2正極集電体620は第1正極集電体610にレーザ溶接等により溶接接続される。
図8に示すように、絶縁部材630は、電極体200側に突出する筒状部630Aを有する。筒状部630Aは、第2正極集電体620の第2開口620Bを貫通し、電解液注液孔121と連通する孔部630Bを規定する。
封口板120に正極集電部材600を取り付ける際は、まず、第1正極集電体610が封口板120上の絶縁部材630に接続される。続いて、電極体200に接続された第2正極集電体620が第1正極集電体610に取り付けられる。このとき、第2正極集電体620の一部が第1正極集電体610と重なるように第2正極集電体620が絶縁部材630上に配置される。続いて、第2正極集電体620に設けられた第1開口620Aの周囲が、レーザ溶接等により第1正極集電体610に溶接接続される。
次に、図7および図9を参照して、封口板120への負極集電部材700の取付について説明する。
封口板120の外面側に樹脂製の外部側絶縁部材510が配置される。封口板120の内面側に第1負極集電体710、および樹脂製の絶縁部材730(負極集電体ホルダ)が配置される。次に、負極端子500が、外部側絶縁部材510の貫通孔、封口板120の負極端子取り付け孔、第1負極集電体710の貫通孔、および絶縁部材730の貫通孔に挿入される。そして、負極端子500の先端に位置するカシメ部500Aが第1負極集電体710上にカシメ接続される。これにより、負極端子500、外部側絶縁部材510、封口板120、第1負極集電体710、および絶縁部材730が固定される。なお、負極端子500および第1負極集電体710のカシメ接続された部分は、レーザ溶接等により溶接接続されることが好ましい。
さらに、第2負極集電体720の一部が第1負極集電体710と重なるように、第2負極集電体720が絶縁部材730上に配置される。第2負極集電体720に設けられた第1開口720Aにおいて、第2負極集電体720は第1負極集電体710にレーザ溶接等により溶接接続される。
封口板120に負極集電部材700を取り付ける際は、まず、第1負極集電体710が封口板120上の絶縁部材730に接続される。続いて、電極体200に接続された第2負極集電体720が第1負極集電体710に取り付けられる。このとき、第2負極集電体720の一部が第1負極集電体710と重なるように第2負極集電体720が絶縁部材730上に配置される。続いて、第2負極集電体720に設けられた第1開口720Aの周囲が、レーザ溶接等により第1負極集電体710に溶接接続される。
(封口板120と電極体200との接続構造)
図10は、封口板120と電極体200とが接続された状態を示す図である。上述したように、正極集電部材600および負極集電部材700を介して第1電極体要素201および第2電極体要素202が封口板120に取り付けられる。これにより、図10に示すように、第1電極体要素201および第2電極体要素202が封口板120に接続され、電極体200と正極端子400および負極端子500とが電気的に接続される。
(電極体200および角形二次電池1の形成)
図10に示す状態から、第1電極体要素201と第2電極体要素202とが1つに纏められる。このとき、第1正極タブ群211Aと第2正極タブ群212Aとが互いに異なる方向に湾曲させられる。第1負極タブ群211Bと第2負極タブ群212Bとが互いに異なる方向に湾曲させられる。
第1電極体要素201と第2電極体要素202とは、テープ等により1つに纏められ得る。代替的に、第1電極体要素201と第2電極体要素202とを、箱状ないし袋状に成形した絶縁シート内に配置することで1つに纏めることができる。さらに、第1電極体要素201と第2電極体要素202とを接着により固定することができる。
1つに纏められた第1電極体要素201と第2電極体要素202とが絶縁シート300で包まれ、角形外装体110に挿入される。その後、封口板120が角形外装体110に溶接接続され、角形外装体110の開口が封口板120により封口され、密閉された電池ケース100が形成される。
その後、封口板120に設けられた電解液注液孔121から非水電解液が電池ケース100に注液される。非水電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、およびジエチルカーボネート(DEC)とを、体積比(25℃)30:30:40の割合で混合した非水溶媒に、LiPF6を1.2モル/Lの濃度で溶解させたものを用いることができる。
非水電解液が注液された後、電解液注液孔121は封止部材122により封止される。以上の工程の実施により、角形二次電池1は完成する。
(絶縁シート300の形状)
本実施の形態に係る角形二次電池1は、絶縁シート300の形状に1つの特徴を有する。図11は、電極体200上部の絶縁シート300を示す模式図である。図11に示すように、電極体200の上面(封口板120)と対向する面は、長手方向と短手方向とを含む矩形形状を有する。絶縁シート300は、電極体200と封口板120との間に位置する第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2と、電極体200上端部から封口板120に向かって突出する第1突出部B1、第2突出部B2、第3突出部B3、および第4突出部B4を含む。
図12は、折り曲げ部(第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2)と突出部(第1突出部B1および第2突出部B2)との形状を示す模式図である。図12に示すように、角形外装体110の両側の短側面(第1側壁)と電極体200の間においては、絶縁シート300が重なって配置される。
重なって配置された絶縁シート300のうち、内側の絶縁シート300の先端部分は、電極体200の上面(封口板120と対向する面)に向かって折り曲げられ、第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2を構成する。
重なって配置された絶縁シート300のうち、外側の絶縁シート300の先端部分は、第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2よりも封口板120に向かって(図中上側に向かって)突出し、第1突出部B1および第2突出部B2を構成する。すなわち、第1突出部B1および第2突出部B2は、電極体200における封口板120側の端部から封口板120に向かって突出する。
このように、第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2、ならびに第1突出部B1および第2突出部B2を設けることにより、角形二次電池1の組立の作業性の低下を抑制しながら、電池ケース100内における各部品間の意図しない電気的接続(電気的短絡)が生じることを効果的に抑制することができる。より具体的には、電極体200と封口板120との間の電気的短絡、電極体200と正極集電部材600および負極集電部材700との間の電気的短絡、電極体200と角形外装体110との間の電気的短絡、ならびに正極タブ210Aおよび負極タブ210Bと角形外装体110との間の電気的短絡の発生を抑制することができる。
また、第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2は、隣接する領域との間の角度が90°未満となるように折り曲げられる。このように、第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2を鋭角状に形成することにより、電解液注液孔121から注入された電解液を電極体200の長手方向中央部に寄せることができ、電解液の注液効率が向上する。
第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2は、封口板120を貫通する正極端子400および負極端子500(端子部材)と、封口板120の内側に設けられ、電極体200と電気的に接続された第1正極集電体610および第1負極集電体710(集電体)とが接合されるカシメ部400A,500A(接合部)と電極体200との間にまで延びることが好ましい。これにより、電極体200と正極端子400および負極端子500(カシメ部400A,500A)との間の電気的短絡の発生をより効果的に抑制することができる。
第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2は、第1正極集電体610および第1負極集電体710(第1集電体)と第2正極集電体620および第2負極集電体720(第2集電体)とが接続される第1開口620A,720A(集電体接合部)と電極体200との間にまで延びることが好ましい。これにより、電極体200と正極集電部材600および負極集電部材700との間の電気的短絡の発生をより効果的に抑制することができる。
図13は、絶縁シート300展開図の一例を示す図である。図13に示す絶縁シート300Aは、第1領域10A、第2領域20A、第3領域30A、第4領域40A、第5領域50A、第6領域60Aと、第7領域70A、第8領域80A、および底部領域90Aを含む。
第1領域10A、第2領域20A、および第7領域70Aは、角形外装体110の一方の短側面と電極体200との間に重なって配置される。第3領域30A、第4領域40A、および第8領域80Aは、角形外装体110の他方の短側面と電極体200との間に重なって配置される。第5領域50Aおよび第6領域60Aは、角形外装体110の長側面(第2側壁)と電極体200との間に配置される。底部領域90Aは、角形外装体110の底面と電極体200との間に配置される。
第1領域10Aの封口板120側の端部は、電極体200における封口板120と対向する面に向かって折り曲げられ、第1折り曲げ部A1を構成する。第2領域20Aの封口板120側の端部は、電極体200の上面および第1折り曲げ部A1よりも封口板120に向かって突出し、第1突出部B1を構成する。第1突出部B1は、電極体200における封口板120側の端部から封口板120に向かって突出する。
第3領域30Aの封口板120側の端部は、電極体200における封口板120と対向する面に向かって折り曲げられ、第2折り曲げ部A2を構成する。第4領域40Aの封口板120側の端部は、電極体200の上面および第2折り曲げ部A2よりも封口板120に向かって突出し、第2突出部B2を構成する。第2突出部B2は、電極体200における封口板120側の端部から封口板120に向かって突出する。
絶縁シート300は、好ましくはポリプロピレンにより構成されるが、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテル・ケトン、ナイロン等、その他の絶縁材料によっても構成可能である。ただし、絶縁シート300を構成する素材は、上記の例に限定されない。
絶縁シート300の厚みは、たとえば10μm以上500μm以下程度であることが好ましく、50μm以上400μm以下程度であることがより好ましく、100μm以上300μm以下程度であることがさらに好ましい。ただし、絶縁シート300の厚みは、上記の範囲に限定されない。
絶縁シート300を折り曲げる部分について、ミシン目、薄肉部等を設け、折り曲げやすくしてもよい。ただし、ミシン目、薄肉部等は、必須の構成ではない。
絶縁シート300の重なり部は、熱溶着により固定することができる。熱溶着により固定することで、作業性、生産性を向上させることができる。ただし、熱溶着に代えて、テープまたは接着剤が用いられてもよい。
絶縁シート300を折り曲げながら電極体200を被覆してもよいし、予め袋状にされた絶縁シート300に電極体200を挿入するようにしてもよい。
電極体200の封口板120側の端部(電極体200の上面)から突出する絶縁シート300の高さ(第1突出部B1および第2突出部B2の突出高さ)については、電極体200の上面と封口板120の下面の間の距離をD1、電極体200の上面からの絶縁シート300突出高さD2としたとき、D2/D1が0.3以上程度であることが好ましく、0.5以上程度であることがより好ましく、0.8以上であることがさらに好ましい。電極体200の上面からの第1突出部B1および第2突出部B2の突出高さは、2mm以上程度(最大値はD1)であることが好ましい。
第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2は、電極体200の封口板120と対向する面(上面)の面積の30パーセント以上程度を覆うことが好ましく、50パーセント以上程度を覆うことがより好ましく、70パーセント以上程度を覆うことがさらに好ましい。
(絶縁シート300の変形例)
図14は、絶縁シート300の展開図の他の例を示す図である。図14に示す絶縁シート300Bは、第1領域10B、第2領域20B、第3領域30B、第4領域40B、第5領域50B、第6領域60Bと、第7領域70B、第8領域80B、および底部領域90Bを含む。
図14に示す変形例において、角形二次電池1の長辺方向(長手方向)における第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2の長さ(L1)は、第1突出部B1および第2突出部B2の突出長さ(L2)よりも長い。このようにすることで、電極体200における封口板120と対向する面のより大きい部分を第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2により覆うことができる。この結果、電極体200と周辺部材との意図しない電気的接続を効果的に抑制することができる。
図15は、絶縁シート300の展開図のさらに他の例を示す図である。図15に示す絶縁シート300Cは、第1領域10C、第2領域20C、第3領域30C、第4領域40C、第5領域50C、第6領域60Cと、第7領域70C、第8領域80C、および底部領域90Cを含む。
図15に示す変形例においては、第1領域10Cと第2領域20Cおよび第3領域30Cとが重なるように配置される。図15の例においても、角形二次電池1の長辺方向における第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2の長さを拡大し、電極体200が第1折り曲げ部A1および第2折り曲げ部A2に覆われる面積を大きくすることができる。この結果、電極体200と周辺部材との意図しない電気的接続を効果的に抑制することができる。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 角形二次電池、10A,10B,10C 第1領域、20A,20B,20C 第2領域、30A,30B,30C 第3領域、40A,40B,40C 第4領域、50A,50B,50C 第5領域、60A,60B,60C 第6領域、70A,70B,70C 第7領域、80A,80B,80C 第8領域、90A,90B,90C 底部領域、100 電池ケース、110 角形外装体、120 封口板、121 電解液注液孔、122 封止部材、123 ガス排出弁、200 電極体、200A 正極板、200B 負極板、201 第1電極体要素、202 第2電極体要素、210A 正極タブ、210B 負極タブ、211A 第1正極タブ群、211B 第1負極タブ群、212A 第2正極タブ群、212B 第2負極タブ群、213 溶接接続部、220A,220B 本体部、230A 正極保護層、300,300A,300B,300C 絶縁シート、400 正極端子、400A,500A カシメ部、410,510 外部側絶縁部材、500 負極端子、600 正極集電部材、610 第1正極集電体、620 第2正極集電体、620A 第1開口、620B 第2開口、630A 筒状部、630B 孔部、631 接続部、632 ズレ防止部、700 負極集電部材、710 第1負極集電体、720 第2負極集電体、720A 第1開口、800 カバー部材、A1 第1折り曲げ部、A2 第2折り曲げ部、B1 第1突出部、B2 第2突出部、B3 第3突出部、B4 第4突出部。

Claims (8)

  1. 開口、および前記開口を規定する側壁を含む外装体と、
    前記開口を封口する封口板と、
    正極タブを有する正極板、および負極タブを有する負極板を含む電極体と、
    前記外装体と前記電極体との間に配置された絶縁シートとを備え、
    前記正極タブおよび前記負極タブは、前記電極体における前記封口板側の端部に配置され、
    前記側壁と前記電極体との間には前記絶縁シートの第1領域と第2領域とが重なって配置され、前記第1領域は前記第2領域よりも前記電極体側に配置され、
    前記第1領域の前記封口板側の端部には、前記電極体における前記封口板と対向する面に向かって折り曲げられた第1折り曲げ部が設けられ、
    前記第2領域の前記封口板側の端部には、前記電極体における前記封口板側の端部から前記封口板に向かって突出する第1突出部が設けられる、角形電池。
  2. 前記側壁は、一対の第1側壁と、一対の第2側壁とを含み、
    前記一対の第1側壁は、前記一対の第2側壁よりも小さな面積を有し、
    前記第1領域および前記第2領域は、前記一対の第1側壁のうちの一方と前記電極体との間に配置された、請求項1に記載の角形電池。
  3. 前記外装体は、前記側壁に対して前記開口の反対側に位置する底部をさらに含み、
    前記絶縁シートは、第3領域、第4領域、第5領域、および第6領域と、底部領域とをさらに含み、
    前記絶縁シートは、前記外装体の前記底部と前記電極体との間に配置され、
    前記第3領域および前記第4領域は、前記一対の第1側壁のうちの他方と前記電極体との間に配置され、
    前記第5領域は、前記一対の第2側壁のうちの一方と前記電極体との間に配置され、
    前記第6領域は、前記一対の第2側壁のうちの他方と前記電極体との間に配置された、請求項2に記載の角形電池。
  4. 前記第3領域の前記封口板側の端部には、前記電極体における前記封口板と対向する面に向かって折り曲げられた第2折り曲げ部が設けられ、
    前記第4領域の前記封口板側の端部には、前記電極体における前記封口板側の端部から前記封口板に向かって突出する第2突出部が設けられる、請求項3に記載の角形電池。
  5. 前記電極体における前記封口板と対向する面は、長手方向と短手方向とを含む矩形形状を有し、
    前記第1折り曲げ部の前記長手方向の長さは、前記電極体における前記封口板と対向する面に対する前記第1突出部の突出長さよりも長い、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の角形電池。
  6. 前記第1折り曲げ部は、前記第1領域における前記第1折り曲げ部に隣接する領域との間の角度が90°未満となるように折り曲げられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の角形電池。
  7. 前記封口板を貫通する端子部材と、
    前記封口板の内側に設けられ、前記電極体と電気的に接続された集電体とをさらに備え、
    前記端子部材と前記集電体とは接合部において互いに接合され、
    前記第1折り曲げ部は、前記接合部と前記電極体との間に配置された、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の角形電池。
  8. 前記封口板の内側に設けられ、前記電極体と電気的に接続された集電体をさらに備え、
    前記集電体は、第1集電体と第2集電体とを含み、
    前記第1集電体と前記第2集電体とは、集電体接合部において互いに接合され、
    前記第1折り曲げ部は、前記集電体接合部と前記電極体との間に配置された、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の角形電池。
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