JP2022063836A - 敷料改善剤 - Google Patents

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Itaru Taniguchi
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Abstract

【課題】新たな敷料改善剤を提供する。【解決手段】ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を含む、敷料改善剤。【選択図】図1

Description

本発明は、家畜に用いられる敷料改善剤に関するものである。
家畜を飼育する際、飼育舎の床面には、おがくずや藁等の敷料(床敷きとよばれることもある)が敷き詰められる。敷料は、保温材やクッションとなるほか、糞尿を吸収することで、飼育環境を清潔に保ち、清掃を行いやすくするなどの効果がある。
一方、糞尿を吸収した敷料が十分に乾燥しないまま堆積すると、保温性及びクッション性が失われるばかりか、床面にこびりつき回収が困難になる。さらに、糞尿を吸収して湿った敷料は、各種細菌、ウイルス及び寄生虫の繁殖に好適な環境となり、牛の***炎、豚の豚熱、鶏の鶏コクシジウム症等の感染症の原因となる。
これらの感染症の中には、下痢等の症状を伴うものも多く、下痢等の水分を多く含む便が敷料の含水量を増大させるという問題を生じる。
敷料が十分に乾燥した状態を維持する方法として、敷料を頻繁に攪拌又は交換するなどの方法が挙げられる。しかしながら、特に大規模な家畜の飼育において、これらの作業は多大な労力を伴う。したがって、その他の方法、例えば、飼育舎の換気を改善する方法や、吸水性に優れた敷料を用いる方法等がこれまでに試みられている。また、感染症による下痢等の症状を予防する観点から、抗菌性を付与した敷料を用いる方法等も提案されている。
また、飼料に特定の成分を配合することによって、敷料の質を改善させる試みもなされている。例えば、特許文献1には、コーンコブミールの配合された家禽用飼料を用いることによって、敷料改善効果が得られることが開示されている。
特開2010-148500号公報
上記の通り、敷料の水分含量が多いと、保温性及びクッション性の低下、回収作業等の低効率化、家畜の細菌感染リスクの増大などの様々な問題が生じる。
本発明は、上記の開示と異なる方法で敷料の質を改善することができる、新たな敷料改善剤を提供することを課題とする。尚、本明細書において、敷料の質とは敷料の水分含量を指す。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を進めた結果、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)(シノニム:バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans))を家畜に投与することにより、敷料の質が改善することを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
[1] ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を含む、敷料改善剤。[2] 前記ワイツマニア・コアギュランスがSANK70258株、P-22株、lilac-01株、SIM-7 DSM14043株、C101株、NBRC12583株
、GBI-1株、GBI-20株、GBI-30株、GBI-40株又はこれらの菌株由来の変異株である、[1]に記載の敷料改善剤。
[3] [1]または[2]に記載の敷料改善剤を含む飼料。
[4] ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を対象となる家畜に飼料1kgあたり1.0×10cfu~1.0×1015cfu投与するステップ、を含む家畜の敷料改善方法。
[5] 飼料を準備するステップと、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を前記飼料と混合するステップと、を含む敷料改善用飼料の製造方法。
本発明により、家畜の飼育に用いられる敷料の質を改善することができる。
実施例、及び比較例における敷料の水分含有量を示すグラフである。 実施例、及び比較例における体重変化を示すグラフである。 実施例、及び比較例における飼料要求率を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に限定されるものではない。
本発明の実施形態である敷料改善剤は、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を含むことを特徴とする。
本実施形態の敷料改善剤は、主として家畜への飼料に混合して用いることができるが、この形態に限定されない。家畜には、牛、馬、豚、羊、山羊の他、家禽類等が含まれ、好ましくは家禽類である。家禽類としては、例えば、ニワトリ(ブロイラー、採卵鶏、地鶏など、好ましくはブロイラー)、ガチョウ、マガモ、合鴨、アヒル、ウズラ、七面鳥、キジ等が挙げられる。
ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)は有胞子性乳酸菌に属する乳酸菌であり、乾燥状態、熱及び酸に非常に強く、経口投与された場合でも胃酸や胆汁で死滅せずに腸に到達し、腸内で発芽して栄養細胞の状態となり、さらに増殖して乳酸を産生する。ワイツマニア・コアギュランスとしては、ワイツマニア・コアギュランスのSANK70258株、P-22株、lilac-01株、SIM-7 DSM14043株、C101株、NBRC12583株、GBI-1株、GBI-20株、GBI-30株、GBI-40株等が挙げられ、中でもワイツマニア・コアギュランスのSANK70258株が供給の安定性、入手の容易性の点から好ましい。また、敷料改善効果を有するものであれば、これらの菌株由来の変異株であってよい。
ワイツマニア・コアギュランスは、市販のものを用いることができる(例えば、三菱ケミカルフーズ株式会社「ラクリス-S」、「ラクリス-S顆粒」、「飼料用ラクリス-10」、Kerry Inc.社、SABINSA社、アテリオバイオ、UNIQUEBI
OTECH、Sanzyme Biologics社、アサヒバイオサイクル社等の製品があげられる)。これらを適当な培地において適宜培養して用いてもよい。本実施形態においては、これらを胞子の状態で、あるいは胞子と栄養細胞の混合物の状態で用いることができる。
敷料改善剤中のワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)の含有量は、
通常1.0×10cfu/g以上、好ましくは3.0×10cfu/g以上、より好ましくは5.0×10cfu/g以上、さらに好ましくは8.0×10cfu/g以上、特に好ましくは1.0×10cfu/g以上であり、また、通常1.0×1012cfu/g以下、好ましくは1.0×1010cfu/g以下である。ワイツマニア・コアギュランスの含有量を上記範囲内とすると、十分な敷料改善効果を得ることができ、コスト面、飼料に混合する際の混合均一性を向上させる点で有利である。なお、cfuとはコロニー形成単位(colony formation unit)を指す。
本実施形態の敷料改善剤は、ワイツマニア・コアギュランス以外の菌を含むものであってもよい。その他の菌の例としては、乳酸菌、酪酸産生菌、ビフィズス菌、納豆菌、麹菌、酵母等が挙げられ、乳酸菌と納豆菌が好ましく、特に乳酸菌が好ましい。乳酸菌の例としては、ラクトバチルス属、バチルス属の菌が挙げられ、バチルス属の菌がより好ましい。バチルス属の菌の例としては、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)、バチル
ス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)などが挙げ
られる。ワイツマニア・コアギュランス以外の菌を含む場合、菌全量に対するワイツマニア・コアギュランスの割合は通常1質量%以上であり、10質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、通常100質量%以下である。
また、本実施形態の敷料改善剤には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの塩類;リジン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリンなどのアミノ酸;タンニン酸などの有機酸;マンノース、マンノオリゴ糖、水溶性食物繊維、デンプン、不溶性食物繊維などのオリゴ糖;ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、アスコルビン酸などのビタミン類を添加してもよい。
本実施形態の敷料改善剤は、さらに抗生物質や抗菌製剤を含むものであってよいが、耐性菌の出現を抑える観点等から、これらの薬剤を含まないことが好ましい。
本実施形態の敷料改善剤の家畜への投与方法は特に限定されず、通常経口投与である。また、飼料や飲用水に添加して、家畜に投与されてもよい。飼料は特に限定されず、市販のものを用いることができる。
飼料には、必要に応じて安定剤や賦形剤が含まれても構わない。安定剤としては、無水ケイ酸などが挙げられ、賦形剤としては、コーン、小麦、大豆、マイロ等の穀類、乳糖、ショ糖、ブドウ糖等の糖類、大豆かす、コーングルテンミール、ごま油かす、コーンファームミール、なたね油かす、蒸留穀物残渣等の植物性油かす類、ふすま、米ぬか、脱脂米ぬか、コーングルテンフィード等の糟糠類、魚粉等の動物性素材、ヤシ油、ラード、コーンオイル等の植物性油脂、コーンスターチ、ポテトスターチ等の澱粉類、炭酸カルシウム等のミネラル類、ビタミンE等のビタミン類、デキストリン、コーンスティープリカー、パプリカ抽出物、アルファルファミールなどが挙げられる。
飼料中のワイツマニア・コアギュランスの含有量は、通常1.0×10cfu/kg以上、好ましくは4.0×10cfu/kg以上、より好ましくは8.0×10cfu/kg以上、さらに好ましくは2.0×10cfu/kg以上、特に好ましくは6.0×10cfu/kg以上であり、また、通常1.0×1015cfu/kg以下、好ましくは1.0×1013cfu/kg以下である。
また、飼料への敷料改善剤の添加量は、配合後の飼料全体100質量%中、通常0.001質量%以上、好ましくは0.004質量以上、より好ましく0.008質量以上、さらに好ましくは0.02質量以上、特に好ましくは0.08質量%以上であり、通常1.0質量%以下、好ましくは0.5質量%以下である。
ワイツマニア・コアギュランスの含有量を上記範囲内とすると、十分な敷料改善効果を得ることができ、コスト面、飼料に混合する際の混合均一性を向上させる点で有利である。
家畜に摂取させる飼料の量は、特に制限されず、家畜の種類や日齢などに応じて適宜設定することができる。また、家畜に飼料を摂取させる回数や日数も家畜の種類や日齢などに応じて適宜設定することができる。例えば、少なくとも1回/日、好ましくは1~5回/日の回数で、連続して2日以上、好ましくは10日以上、より好ましくは30日以上摂取させることができる。
本発明の別の実施形態は、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を対象となる家畜に投与するステップ、を含む家畜飼育に用いる敷料改善方法である。
家畜に投与するワイツマニア・コアギュランスの量は特に制限されず、家畜の種類や日齢、敷料の種類などに応じて適宜設定することができる。
家畜への投与方法は特に限定されず、通常経口投与である。また、飼料や飲用水に添加して、家畜に投与されてもよい。飼料は特に限定されず、市販のものを用いることができる。家畜に摂取させる飼料の量や飼料中のワイツマニア・コアギュランスの含有量は、上記敷料改善剤を含む飼料と同様の範囲が挙げられる。
飼料には、必要に応じて安定剤や賦形剤が含まれても構わない。安定剤や賦形剤は上記敷料改善剤を含む飼料と同様のものが挙げられる。
本発明のさらに別の実施形態は、上記飼料を準備するステップと、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を上記飼料と混合するステップと、を含む敷料改善用飼料の製造方法である。
本発明のさらに別の実施形態は、鶏コクシジウム症を発症した家禽に対し、十分な増体効果及び飼料要求率改善効果を示す飼料である。
鶏コクシジウム症はアイメリア(Eimeria)属の原虫が感染することによって引き起こ
される。鶏コクシジウム症に感染すると、血便、下痢等の症状が現れ、生育も阻害されるなど、家畜の健康が損なわれる。アイメリア属の原虫はオーシストと呼ばれる形態で糞尿とともに排せつされ、接触した他の家畜に感染を広げるため、畜産農家にとって大きな経済的損失をもたらす。
従来は、鶏コクシジウム症を予防又は治療するため、家禽に対して抗生物質や抗菌製剤等の抗コクシジウム剤が投与されてきた。ところが、これらの薬剤に対する耐性菌の出現や、薬剤を投与した動物を食肉とした際の人体への残留薬物の移行等様々な課題が提起されており、抗生物質や抗菌製剤を含まない抗コクシジウム剤が求められていた。
本発明者らは、ワイツマニア・コアギュランスが、上記敷料改善効果のみならず、鶏コクシジウム症を発症した家禽に対し十分な増体効果、飼料要求率改善効果、抗コクシジウム効果が得られることを見出した。
飼料要求率とは、体重を1kg増加させるために必要な飼料の量を表し、FCR(Feed conversion ratio)と称されることもある。
抗コクシジウム効果とは、コクシジウム症の予防、コクシジウム症による病変の緩和、アイメリア属の原虫の繁殖の抑制を含み、病変の観察及び***物に含まれるオーシストの量(Oosyst per gram:OPG)の計測等によって評価される。
本実施形態に係る飼料は、鶏コクシジウム症を発症した家禽に対し特に有用であり、鶏
コクシジウム症を引き起こす病原体としては、アイメリア属の原虫が挙げられる。アイメリア属の原虫の例として、アイメリア・テネラ(Eimeria tenella)、アイメリア・ネカ
トリックス(Eimeria necatrix)、アイメリア・アセルブリナ(Eimeria acervulina)、アイメリア・マキシマ(Eimeria maxima)、アイメリア・ブルネッチ(Eimeria brunetti)、アイメリア・ミチス(Eimeria mitis)、アイメリア・プレコックス(Eimeria praecox)、アイメリア・ハガニ(Eimeria hagani)が挙げられる。好ましくは、アイメリア・テネラ及びアイメリア・アセルブリナである。
本実施形態に係る飼料に含まれるワイツマニア・コアギュランスの量及びワイツマニア・コアギュランス以外の成分の量等の好ましい態様は、本発明の敷料改善剤と同様に選択される。
以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明する。
試験対象となる鶏種はブロイラー(チャンキー)を用い、各試験群につき雌雄各5羽を用いた。試験対象が孵化後、フロアーペン方式で飼育した。飼育環境の温度を毎日記録し、適切な温度となるよう保温灯により保温した。飼料や飲水は自由摂取とした。また、21日齢にND/IB混合ワクチンを飲水投与した。
飼料は一般社団法人科学飼料協会製試験用飼料を用いた。
(比較例1)
21日齢にアイメリア・テネラ(野外分離株)0.5×10個/羽及びアイメリア・アセルブリナ1.0×10個/羽を強制経口投与した。
31日齢において、一般的な「乾燥減量」測定により、敷料の水分含有量を測定した。また、0、7、21、31日齢において体重測定を行った。また、7、21、31日齢において飼料摂取量を測定し、飼料摂取量を体重増加量で除することにより飼料要求率を算出した。また、31日齢において、剖検により、盲腸の腸管Lesionスコア及び盲腸内容物のOPGを測定した。
(実施例1)
馬鈴薯デンプンを賦形剤として菌体と混合した混合物である有胞子性乳酸菌「ラクリス-10」(三菱ケミカルフーズ株式会社製:Weizmannia coagulans、1.0×10cfu/g以上)を用いて、配合後の飼料全体100質量%中、「ラクリス-10」が0.03質量%となるように試験飼料に添加したほかは、比較例1と同様にして実施した。
(実施例2)
「ラクリス-10」を0.1質量%となるように試験飼料に添加したほかは、実施例1と同様にして実施した。
(比較例2)
抗コクシジウム薬としてラサロシドナトリウム(コーキン化学社製)75ppmを試験飼料に添加したほかは、比較例1と同様にして実施した。
(腸管Lesionスコア)
腸管Lesionスコアは、盲腸の病変度合いを0~4でスコア化したものによって得られた値とした。以下に評価基準を示す。
0:病変見られず
1:盲腸壁に極めて少数の点状出血斑が散在しているが、壁の肥厚はない。内容物は正常である
2:内容物にわずかな血液を混じ、多数の出血病巣が見られる。壁は幾分肥厚している
3:多量の血液、あるいは盲腸コアを盲腸内に含み、壁の肥厚、変形及び委縮が明瞭である
4:盲腸は激しく委縮し病変部は直腸まで達する。壁は極度に肥厚し盲腸内に凝血あるいは盲腸コアを含む
図1に31日齢に回収した敷料の水分含有量を示す。
実施例1及び2の結果から明らかなように、敷料の水分含有量は、添加したワイツマニア・コアギュランスの用量依存的に低下した。この傾向はラサロシドを添加した比較例2よりも強く観察された。即ち、本発明の飼料は、ラサロシドを添加した飼料よりも優れた敷料改善効果を示すことが明らかになった。
図2に体重測定の結果を示す。
実施例1、2及び比較例2は、21日齢及び31日齢において比較例1に比べて体重が大きかった。即ち、本発明の飼料は、アイメリア属原虫の攻撃前後においてラサロシドを添加した飼料と同程度の増体効果を示すことが明らかになった。
図3に飼料要求率の測定結果を示す。
アイメリア属の原虫の攻撃前後のいずれにおいても、実施例1、2及び比較例2は、比較例1に比べて飼料要求率が低かった。ワイツマニア・コアギュランスを0.03質量%添加した実施例1及びワイツマニア・コアギュランスを0.1質量%添加した実施例2は特に良好な値を示した。即ち、本発明の飼料は、アイメリア属原虫の攻撃前後においてラサロシドを添加した飼料よりも優れた飼料要求率改善効果を示すことが明らかになった。
表1に腸管Lesionスコア及び盲腸のOPGの計測結果を示す。
表1から明らかなように、盲腸の腸管Lesionスコアは、実施例1、2及び比較例2が比較例1に比べて低い値であった。また、盲腸のOPGは、実施例1及び2が比較例1及び2に比べて低い値であった。即ち、本発明の飼料は、ラサロシドを添加した飼料と同程度以上の抗ラサロシド効果を示すことが明らかになった。
Figure 2022063836000002

Claims (5)

  1. ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を含む、敷料改善剤。
  2. 前記ワイツマニア・コアギュランスがSANK70258株、P-22株、lilac-01株、SIM-7 DSM14043株、C101株、NBRC12583株、GBI-1株、GBI-20株、GBI-30株、GBI-40株又はこれらの菌株由来の変異株である、請求項1に記載の敷料改善剤。
  3. 請求項1または2に記載の敷料改善剤を含む飼料。
  4. ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を対象となる家畜に飼料1kgあたり1.0×10cfu~1.0×1015cfu投与するステップ、を含む家畜の敷料改善方法。
  5. 飼料を準備するステップと、ワイツマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)を前記飼料と混合するステップと、を含む敷料改善用飼料の製造方法。

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