JP2022060980A - 大型床タイルの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型床タイルにひび割れや剥離を発生させずに、工期も大幅に短縮できる施工方法を提供する。【解決手段】大型床タイル9施工の下地材にアスファルト常温混合物2を用いて、タイルをセメントモルタル系材料で張付け可能とするため、アスファルト常温混合物2表面に凹凸加工を施し、ひび割れや剥離を起こさない大型床タイル9の施工構造を可能とした。【選択図】図1
Description
本発明は大型床タイル(形状は300×300mm~1200×1200mm程度、厚さは5~30mm程度)の施工方法に関する。
従来、一般的な形状の床タイル(50×50mm~300×300mm角、厚さ5~15mm程度)を施工する場合には、コンクリート下地にセメントモルタル系材料でタイル張り用の下地を作り、セメントモルタル系張付け材料でタイルを張付ける方法が行われている。300mm角を超える大型床タイルの場合にも同様な施工方法で行われることが多いが、タイル形状が大きいために、セメントモルタル系下地やコンクリート下地の乾燥硬化収縮ひび割れにともなって、タイルもひび割れを起こし、美観を損なう問題があった。
また、大型床タイルでは、石張りと同じように、空練モルタル(セメント水量が少なく強度が弱い)で下地を作成しながら、その上にセメントペーストを敷き、大型タイルを張付ける方法が採用される場合もあるが、10mm厚さ程度の大型床タイルの場合、衝撃による割れや荷重割れ、剥離が起きやすく、石と同様の厚さ(20mm程度以上)のものが求められた。
「大型床タイル 改良圧着張り 工事標準仕様書」 一般社団法人 全国タイル業協会
床タイル舗装材施工マニュアル2013 株式会社LIXIL P4~5
大型床タイルはセメントモルタル系材料で下地を作成し、セメントモルタル系材料で張付ける施工方法の場合、セメントモルタル系材料の乾燥収縮によるひび割れが発生しやすく、下地に強固に接着されたタイルにもひび割れが発生する問題が多かった。
石張りと同じように空練モルタルにセメントペーストで大型床タイルを張付ける場合には、セメントペーストを均等に塗布することが難しく、タイル裏面に空隙を生じさせ、そのために衝撃割れや剥離が起きやすい問題があった。また、下地となる空練モルタルの密度が低く、ハイヒールなどの堅い靴底で歩行すると浮き音(反響音)が大きくなることが居住性に影響することがあった。
一方、セメントモルタル系材料を下地としない施工方法では、熱挙動や下地挙動への追従性が高く、ひび割れが起きにくいアスファルトを下地とする方法が提案されている。しかし、アスファルトは疎水性材料であり、親水性材料のセメントモルタル系材料とは化学的接着が得られなく、剥離しやすいことがわかっている。このため、アスファルトを下地とする場合は、セメントモルタル系材料とアスファルトのせん断接着性を得るために、アスファルト表面に凹凸のある「開粒度アスコン」と「祖粒度アスコン」に限られている。開粒度アスコンや粗粒度アスコンの施工には、アスファルト加熱装置と大規模な締め固め装置が必要であり、建物内部やファサード、戸建玄関ポーチ床等などの狭い場所に使用することは難しかった。
また、近年外壁タイル張りで普及している有機系接着剤張りで大型床タイルを施工する方法も検討されている。有機系接着剤は弾性接着剤とも呼ばれ、挙動追従性に優れるため、下地のひび割れにともなうタイルのひび割れは起きにくくなるが、タイルの耐衝撃性が劣ることから、実用化には至っていない。
アスファルト加熱装置や大規模な締め固め装置を必要としないアスファルト常温混合物を使用して、アスファルト常温混合物表面に凹凸を形成しセメントモルタル系材料とのせん断接着性を高める方法を提供する。アスファルト常温混合物は、一般的にアスファルト道路等の補修材としてプレミックス製品で販売されている。これらは、施工が容易(敷設後圧締や水散布)で短時間に強度発現できるアスファルト合材であり、セメントモルタル系材料のように熟練が必要な左官技能を要せずに施工することが可能である。
本発明により、セメントモルタル系材料とアスファルト常温混合物のせん断接着性を得ることが可能となり、コンクリート等下地の挙動にともなうタイルのひび割れや剥離を発生させないタイル張り構造を提供することができる。
アスファルト常温混合物は施工後数時間から1日程度で実用強度が得られるため、セメントモルタル系材料に必要な養生期間(通常1週間~2週間)が不要となり、大幅な工期短縮が可能になる。
以下、図1を参照し、本発明の一実施形態に係わる大型床タイルの施工方法について説明する。
図1(a)のようにアスファルト常温混合物をコンクリート下地面に敷き、鏝などを用いて図1(b)のように平らに均す。アスファルト常温混合物を平らに均した敷設高さは圧締後1~3割程度嵩が小さくなることを考慮して行う。
図1(c)に示すようにアスファルト常温混合物表面に凹凸形状を付与するため、アスファルト常温混合物に埋設させる凹凸付与材料(弾力性を有する棒状、紐状、網状等の成形体)を載せる。
図1(d)に示すようにアスファルト常温混合物を締め固めるため、コンパクターや板状のもの等で凹凸付与材料も一緒に圧締させ、アスファルト常温混合物表面に埋め込む。なお、アスファルト常温混合物には、水で硬化させるタイプもあるので、その場合には締め固めを行う前に水を散布する。
図1(f)、(g)に示すようにアスファルト常温混合物を締め固める工程で、突起のついたローラーや板等で圧締しながら凹凸を形成する方法や熊手やレーキ、櫛目ごてなどでアスファルト表面を削り取ってアスファルト混合物表面に凹凸を形成する方法でもよい。
図1(e)に示すようにアスファルト常温混合物が硬化した後に、アスファルト常温混合物に埋め込んだ凹凸付与材料を取り除く。凹凸付与材料に弾力性を有する材料を使用するのは、タイルのあり状裏足と同様な逆テーパー状の凹凸形状を得るためである。
図1(h)に示すようにアスファルト常温混合物表面に形成された凹凸部にセメントモルタル系材料を充填し、タイル張りが可能となる下地調整を行う。なお、アスファルト常温混合物の締め固めの表面仕上がり精度が良好な場合には、下地調整は不要にすることができる。
図1(i)に示すように下地調整後あるいは凹凸部にセメントモルタル系材料を充填した後にセメントモルタル系材料でタイル張りを行う。タイル張り方法は、下地側とタイル側の両方に張付け材料を塗布する改良圧着張りか下地側のみに張付け材料を塗布する圧着張りで行う。なお、圧着張りの場合は、張付け材料の厚さが確保できる櫛目高さが大きい(10mm以上)ものを使用する。
1 コンクリート下地
2 アスファルト常温混合物
3 凹凸付与材料
4 コンパクター
5 突起付きローラー
6 突起付き板
7 下地調整材
8 タイル張付け材
9 大型床タイル
2 アスファルト常温混合物
3 凹凸付与材料
4 コンパクター
5 突起付きローラー
6 突起付き板
7 下地調整材
8 タイル張付け材
9 大型床タイル
Claims (4)
- 大型床タイルの施工で、アスファルト常温混合物を下地とし、セメントモルタル系材料でタイル張りを行う方法で、アスファルト常温混合物とセメントモルタル系材料のせん断接着性を高めるためにアスファルト常温混合物表面に凹凸加工を施すことを特徴とする方法。
- アスファルト常温混合物表面に凹凸加工を施す方法で、弾力性を有する材料をアスファルト常温混合物表面に埋め込み凹凸形状を逆テーパーにすることを特徴とする方法。
- アスファルト常温混合物表面に凹凸加工を施す方法で、アスファルト常温混合物が硬化する前に突起がついた鏝やローラー等で圧締して凹凸を形成する方法。
- アスファルト常温混合物表面に凹凸加工を施す方法で、アスファルト常温混合物が硬化する前に熊手やレーキ、櫛目ごて等の工具で表面を削り取りセメントモルタル系材料が嵌合する凹凸表面を形成することを特徴とする方法。
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JP2020176989A JP2022060980A (ja) | 2020-10-05 | 2020-10-05 | 大型床タイルの施工方法 |
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JP2020176989A Pending JP2022060980A (ja) | 2020-10-05 | 2020-10-05 | 大型床タイルの施工方法 |
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- 2020-10-05 JP JP2020176989A patent/JP2022060980A/ja active Pending
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