JP2022059463A - 車両側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スモールオーバーラップ前面衝突が発生した場合におけるホイールの車室への侵入をより確実に抑制することができる車両側部構造を提供する。【解決手段】車両側部構造11は、フロントタイヤ151の後方側に配置され、車両前後方向に沿って延在するサイドシル21と、サイドシル21の前端側に配置され、車両幅方向内側から車両幅方向外側に伸びる前方部分19と、車両前後方向に沿って伸びる後方部分20と、を有する第1リンフォース18と、第1リンフォース18の後方部分20と、少なくとも一部が重畳する第2リンフォース22と、第1リンフォース18の後方側に配置された第3リンフォース23と、を具備する。また、第2リンフォース22は、第1リンフォース18の後方部分20の後端部近傍と重畳する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両側部構造に関し、特に、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際の安全性が考慮された車両側部構造に関する。
車両衝突として、スモールオーバーラップ前面衝突がある。スモールオーバーラップ前面衝突とは、オフセット率が小さい微小ラップ衝突である。よって、スモールオーバーラップ前面衝突が発生すると、ホイールの強度が高いディスク部がサイドシルに当たり、車室部の前方部分が大きく変形し、乗員の安全性が損なわれてしまう恐れがある。
そのため、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルの変形を抑制する発明が特許文献1および特許文献2に記載されている。
特許文献1には、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルおよびジャッキアップ補強プレートが圧壊することで、ホイールを変形させる発明が記載されている。
特許文献2では、サイドシルの前方に、滑り台形状のガゼットを形成している。このようにすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、ガゼットに沿ってホイールを幅方向外側に逃がし、ホイールが車室に進入することを抑制している。
特開2013-166435号公報 国際公開2013-121890号公報
しかしながら、上記した各特許文献に記載された発明では、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に於ける安全性確保の観点等から改善の余地があった。
特許文献1に記載された発明では、スモールオーバーラップ前面衝突による衝撃が大きい場合、サイドシルおよびジャッキアップ補強プレートの抗力のみではホイールを充分に変形しきれず、ホイールが車室に進入してしまう恐れがある。
特許文献2に記載された発明では、ガゼットの強度が充分でないと、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、ホイールを車外に向けて滑らせることが難しいことが考えられる。また、サイドシルの前方にガゼットを形成することで、車室の容積が圧迫されてしまう恐れもある。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した場合におけるホイールの車室への侵入をより確実に抑制することができる車両側部構造を提供することにある。
本発明の請求項1に記載された車両側部構造は、フロントタイヤの後方側に配置され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルと、前記サイドシルの前端側に配置され、車両幅方向内側から車両幅方向外側に伸びる前方部分と、車両前後方向に沿って伸びる後方部分と、を有する第1リンフォースと、前記第1リンフォースの前記後方部分と、少なくとも一部が重畳する第2リンフォースと、前記第1リンフォースの後方側に配置された第3リンフォースと、を具備し、前記第2リンフォースは、前記第1リンフォースの前記後方部分の後端部近傍と重畳することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載された車両側部構造では、前記サイドシルは、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、前記サイドシルアウタと前記サイドシルインナとが接続される接続部と、を有し、前記第3リンフォースの前端近傍において、前記接続部を部分的に脆弱にした脆弱部を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載された車両側部構造では、前記サイドシルは、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、を有し、前記サイドシルアウタは、前記サイドシルインナよりも強度が低いことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載された車両側部構造では、前記第2リンフォースは、前記第3リンフォースよりも、強度が高いことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載された車両側部構造では、前記第2リンフォースが、Aピラー補強部材であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載された車両側部構造によれば、第1リンフォースをサイドシルの前端側に配置することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォースにより補強されたサイドシルの前端がホイールに接触し、ホイールを割り、ホイールのスポークやリムの外周面から構成される、いわゆるディスク部であるホイール外側部と、ホイールのリムや内側フランジ部から構成されるホイール内側部とを分割し、強度の高いホイール外側部の全てあるいは少なくとも一部を車室よりも外側に遷移させ、強度の低いホイール内側部はホイールハウス内で圧潰させることで、ホイールが車室に侵入することを抑制できる。更に、第1リンフォースの後方部分が、第2リンフォースと重畳することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第2リンフォースが第1リンフォースを外側に湾曲させるモーメントが発生する。よって、第1リンフォースが配置された部分のサイドシルアウタを傾斜面とし、この傾斜面に沿ってホイール外側部を滑らせ確実に車室外側へ遷移させることで、強度の高いホイール外側部が車室に侵入することを抑制できる。また、第3リンフォースが第1リンフォースの後方側に配置されることで、第3リンフォースによりサイドシルアウタを支えることができる。
本発明の請求項2に記載された車両側部構造によれば、脆弱部をサイドシルに形成することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、脆弱部からサイドシルアウタとサイドシルインナとが分離することで、第1リンフォースを更に外側に湾曲させ、ホイールが車室側に侵入することを防止できる。
本発明の請求項3に記載された車両側部構造によれば、サイドシルアウタの強度をサイドシルインナよりも低くすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルアウタを車両外側に向かって変形させ、ホイールが車室側に侵入することを防止できる。
本発明の請求項4に記載された車両側部構造によれば、第2リンフォースの強度を第3リンフォースよりも高くすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第2リンフォースを車両外側に向かって湾曲させ、ホイールが車室側に侵入することを防止できる。
本発明の請求項5に記載された車両側部構造によれば、Aピラー補強部材が第2リンフォースを兼ねることで、本発明を採用することによる部品点数の増加を抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両側部構造を備えた車両を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を示し、(A)は車両側部構造備えた車両を示す斜視図であり、(B)はサイドシルを示す切断斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を示す図であり、(A)はサイドシルを示す上方断面図であり、(B)は第2リンフォースおよびAピラーを示す上方断面図であり、(C)は具現化された車両側部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を備えた車両がスモールオーバーラップ前面衝突を起こす状況を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を示し、(A)、(B)および(C)は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際におけるホイールの分離および圧壊の状況を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を示し、(A)、(B)および(C)は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際におけるホイールの分離および圧壊の他の状況を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両側部構造を備えた車両がスモールオーバーラップ前面衝突を起こす状況を示す図であり、(A)はサイドシルの変形状況を示し、(B)は第2リンフォースの変形状況を示している。
以下、本発明の実施形態に係る車両側部構造11を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明に於いては前後上下左右の各方向を用いるが、左右とは車両10を後方から見た場合の左右である。更に、以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図1は、車両側部構造11を備えた車両10を示す平面図である。
車両10は、車体12を備えており、車体12にはタイヤ15が取りつけられている。ここでは、車体12の前方側にフロントタイヤ151が配置され、車体12の後方側にリアタイヤ152が配置されている。
車体12の車両幅方向の端部には、サイドシル21が形成されている。サイドシル21は前後方向に沿って伸びる略柱状の部材であり、車体12の剛性を確保するために高い強度を備えている。
図2は、車両側部構造11を示し、図2(A)は車両側部構造11を備えた車両10を示す斜視図であり、図2(B)はサイドシル21を示す切断斜視図である。
図2(A)を参照して、車両側部構造11は、サイドシル21の前端部分に配置されている。また、車両側部構造11は、Aピラー14の下方近傍に配置されている。後述するように、車両側部構造11の一部分は、Aピラー14の下端を補強するAピラー補強部材28から構成される。
図2(B)を参照して、サイドシル21は、サイドシルアウタ24と、サイドシルインナ25と、サイドシルアウタ24とサイドシルインナ25とが接続される接続部26と、を有する。後述する車両側部構造11は、サイドシル21の内部に形成される。接続部26は、サイドシルアウタ24とサイドシルインナ25とが面的に接合される部位であり、拝みフランジ部とも称される。
図3は、車両側部構造11を詳細に示す図であり、図3(A)はサイドシル21を示す上方断面図であり、図3(B)は第2リンフォース22およびAピラー14を示す上方断面図であり、図3(C)は具現化された車両側部構造11を示す斜視図である。
図3(A)を参照して、サイドシル21の前端部分に車両側部構造11が配置されている。
車両側部構造11は、第1リンフォース18と、第2リンフォース22と、第3リンフォース23と、を有する。第1リンフォース18、第2リンフォース22および第3リンフォース23は、所定形状に形成された鋼板から成る。車両側部構造11を有することで、後述するように、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、車両幅方向に於いてホイールを外側に逃がし、ホイールが車室に進入することを抑止できる。
第1リンフォース18は、サイドシル21の前端側に配置され、車両幅方向内側から車両幅方向外側に向かって伸びる前方部分19と、車両前後方向に沿って伸びる後方部分20と、を有する。上面視において、第1リンフォース18は、略L字形状を呈している。
第1リンフォース18の前方部分19が、サイドシル21の前端部分に配置されることで、サイドシル21の前端部分を補強することができる。よって、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシル21の前端部分でホイールを割り、ホイールが車室に進入することを抑止できる。また、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際は、第1リンフォース18が全体として、後方に向かって車両幅方向外側に傾斜する傾斜面を呈するようになる。このようにすることで、第1リンフォース18から成る傾斜面に沿って、ホイールを外側に待避させることができる。
第2リンフォース22は、前後方向に於いて、第1リンフォース18の後方部分20と、少なくとも一部が重畳する。または、前後方向に於いて、第2リンフォース22の全体が、第1リンフォース18の後端部分と重畳している。第2リンフォース22は、第1リンフォース18の後方部分20の車両幅方向外側に配置されている。更に、第2リンフォース22は、Aピラー補強部材28の一部である。第2リンフォース22は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18の後方部分20等が車両幅方向外側に向かって傾斜するためのモーメントを発生する。
第3リンフォース23は、第1リンフォース18の後方側に配置されている。第3リンフォース23の先端部は、第1リンフォース18の後端部よりも後方側に配置されている。ここで、第1リンフォース18の後端部と、第3リンフォース23の前端部との間には、間隙が形成されても良い。第3リンフォース23は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、傾斜した第1リンフォース18の後方部分20および第2リンフォース22を、後方から支える。更に、第3リンフォース23が、第1リンフォース18および第2リンフォース22の後方側に配置されることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18および第2リンフォース22を車両幅方向外側に向けて振り出すことができる。
脆弱部27は、接続部26を部分的に脆弱にした部位である。脆弱部27は、前後方向に於いて、第1リンフォース18の後端部と、第3リンフォース23の前端部との間またはその近傍に配置されている。脆弱部27の構成としては、スポット溶接の形成頻度を少なくする、ポット溶接の溶接径を小さくする、部分的に接続部26を形成しない、等を採用することができる。脆弱部27を形成することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、脆弱部27から接続部26を破断させ、サイドシルアウタ24を車両幅方向外側に向かって変形させることができる。
上記した各部材は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18、第2リンフォース22および第3リンフォース23の前端部を傾斜させるために、強度が異なる。
具体的には、サイドシルインナ25を高強度とすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルインナ25でサイドシル21を全体的に支えることができる。また、サイドシルアウタ24を低強度とすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルアウタ24を車両幅方向外側に向かって容易に変形できる。第1リンフォース18を中程度の強度とすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18を容易に傾斜形状に変形させることができる。第2リンフォース22を高強度とすることで、即ち、第3リンフォース23よりも高強度とすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、大きなモーメントを発生させることができる。第3リンフォース23を中程度の強度または高強度とすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18を後方から強固に支持することができる。
上記のように各部材の強度を高める構成としては、板厚を厚くする、高強度の材料を採用する、リブを形成する、等を採用できる。
図3(B)を参照して、Aピラー14の内部に第2リンフォース22が形成されている。前述したように、第2リンフォース22は、Aピラー補強部材28を兼ねている。
図3(C)を参照して、第1リンフォース18、第2リンフォース22および第3リンフォース23は、サイドシル21の内部に配置された板状の部材である。また、第3リンフォース23の後方には、セパレータ30が配置されている。セパレータ30は、サイドシル21の内部に配置され、サイドシル21の強度を高めるための部材である。また、クロスメンバ31は、サイドシル21の中間部分およびセパレータ30に接続されている。このようにすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、前後方向に於いて、第3リンフォース23をセパレータ30で支えることができる。
図4は、車両側部構造11を備えた車両10が、スモールオーバーラップ前面衝突を起こす状況を示す平面図である。
ここでは、車両10の前端部分左側が、衝突対象物13と、スモールオーバーラップ前面衝突を起こしている。よって、何ら対策を施さなければ、フロントタイヤ151のホイール34が、車室に侵入してしまう恐れがある。本実施形態では、後述するように、車両側部構造11の作用により、ホイール34が車室に侵入することを抑止している。
図5(A)、図5(B)および図5(C)は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際において、ホイール34が分離および圧壊する状況を示す図である。
図5(A)を参照して、ホイール34は、ホイール内側部36と、ホイール内側部36の幅方向外側に形成されたホイール外側部35と、を有する。ここで、ホイール内側部36は、ホイール34のリムや内側フランジ部等から構成される。また、ホイール外側部35は、ホイール34のスポークやリムの外周面等から構成される。なお、ここでは、ホイール34に取りつけられるタイヤを図示していない。
スモールオーバーラップ前面衝突が発生した場合、ホイール34の後端部分が、サイドシル21の前端部分に当接する。ここでは、ホイール内側部36とホイール外側部35の境界の近傍が、サイドシル21の前端に衝突する。
図5(B)を参照して、サイドシル21の前端部分は第1リンフォース18により補強されている(図3(A)参照)。また、ホイール34においては、ホイール内側部36とホイール外側部35の境界部分は相対的に脆弱に形成されている。よって、サイドシル21の前端に衝突したホイール34は、ホイール内側部36とホイール外側部35との境界部分から分離する。ここでは、ホイール外側部35の後方部分が、ホイール内側部36から分離し、幅方向外側を向いている。
図5(C)を参照して、スモールオーバーラップ前面衝突が更に進行すると、サイドシル21の前端の前方で、即ち、ここでは図示しないホイールハウスの内部で、強度が低いホイール内側部36は圧壊する。これにより、ホイール34が車室に侵入することが抑制されている。更に、ホイール外側部35の後端部分がホイール内側部36から分離することから、ホイール外側部35の後端部分が、車両外側に押し出され、車室内に侵入することが防止される。
図6(A)、図6(B)および図6(C)は、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際におけるホイールの分離および圧壊の他の状況を示す図である。
図6(A)および図6(B)を参照して、ここでは、スモールオーバーラップ前面衝突が発生し、ホイール34がサイドシル21の前端に衝突した際に、ホイール外側部35が全体的にホイール内側部36から分離している。よって、図6(C)に示すように、スモールオーバーラップ前面衝突に伴い、ホイール外側部35の全体がホイール内側部36から分離することから、ホイール外側部35の全体が、車両外側に押し出され、車室内に侵入することが防止される。
図7は、車両側部構造11を備えた車両10がスモールオーバーラップ前面衝突を起こす状況を示す図であり、図7(A)はサイドシル21の変形状況を示し、図7(B)は第2リンフォース22の変形状況を示している。
図7(A)を参照して、スモールオーバーラップ前面衝突が発生すると、ホイール34がサイドシル21の前端である当接部29に与える衝撃により、サイドシル21は脆弱部27を起点として変形する。具体的には、接続部26が脆弱部27から分離することで、高強度のサイドシルインナ25は直線形状を維持する一方、低強度のサイドシルアウタ24は車両幅方向外側に向かって変形する。
図7(B)を参照して、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際の衝撃により、Aピラー14およびその内部に配置された第2リンフォース22も変形する。特に、第2リンフォース22の支点33が車両幅方向外側に向かって変位している。
第2リンフォース22の支点33が回転支点となることで、図7(A)に示す第2リンフォース22を外側に向かって移動させるモーメントが発生する。これによりサイドシルアウタ24が、曲折点32を中心として外側に向かって膨らむように変形する。よって、第1リンフォース18全体が、後方に向かって車両幅方向外側に傾斜する傾斜面を呈するようになる。また、サイドシルアウタ24の前端部分も、後方に向かって車両幅方向外側に傾斜する傾斜面を呈するようになる。また、後方部分20および第2リンフォース22は、第3リンフォース23により後方から支えられている。
このようにすることで、ホイール34は、傾斜面であるサイドシルアウタ24の前端部分および第1リンフォース18にガイドされながら、車両幅方向外側に向かって移動する。換言すると、第3リンフォース23の前端部分および第1リンフォース18が、ホイール34を車両幅方向外側に向かって移動させるための滑り台の如く機能している。よって、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、ホイール34が車室内に侵入することを抑止できる。
前述した本実施形態により、以下のような主要な効果を奏することができる。
本実施形態によると、第1リンフォース18をサイドシル21の前端側に配置することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第1リンフォース18により補強されたサイドシル21の前端がホイール34に接触し、ホイール34を割り、ホイール34が車室に侵入することを抑制できる。更に、第1リンフォース18の後方部分20が、第2リンフォース22と重畳することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第2リンフォース22が第1リンフォース18を外側に湾曲させるモーメントを発生する。よって、第1リンフォース18が配置された部分のサイドシルアウタ24を傾斜面とし、この傾斜面に沿ってホイール34を滑らせ、ホイール34が車室に侵入することを抑制できる。また、第3リンフォース23が第1リンフォース18の後方側に配置されることで、第3リンフォース23によりサイドシルアウタ24を支えることができる。
更に、本実施形態によれば、脆弱部27をサイドシル21に形成することで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、脆弱部27からサイドシルアウタ24とサイドシルインナ25とが分離する。よって、第1リンフォース18を更に外側に湾曲させ、ホイール34が車室側に侵入することを防止できる。
更に、本実施形態によれば、サイドシルアウタ24の強度をサイドシルインナ25よりも低くすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、サイドシルアウタ24を車両外側に向かって変形させ、ホイール34が車室側に侵入することを防止できる。
更に、本実施形態によれば、第2リンフォース22の強度を第3リンフォース23よりも低くすることで、スモールオーバーラップ前面衝突が発生した際に、第2リンフォース22を車両外側に向かって湾曲させ、ホイール34が車室側に侵入することを防止できる。
更に、本実施形態によれば、Aピラー補強部材28が第2リンフォース22を兼ねることで、本発明を採用することによる部品点数の増加を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、前述した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
10 車両
11 車両側部構造
12 車体
13 衝突対象物
14 Aピラー
15 タイヤ
151 フロントタイヤ
152 リアタイヤ
18 第1リンフォース
19 前方部分
20 後方部分
21 サイドシル
22 第2リンフォース
23 第3リンフォース
24 サイドシルアウタ
25 サイドシルインナ
26 接続部
27 脆弱部
28 Aピラー補強部材
29 当接部
30 セパレータ
31 クロスメンバ
32 曲折点
33 支点
34 ホイール
35 ホイール外側部
36 ホイール内側部

Claims (5)

  1. フロントタイヤの後方側に配置され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルと、
    前記サイドシルの前端側に配置され、車両幅方向内側から車両幅方向外側に伸びる前方部分と、車両前後方向に沿って伸びる後方部分と、を有する第1リンフォースと、
    前記第1リンフォースの前記後方部分と、少なくとも一部が重畳する第2リンフォースと、
    前記第1リンフォースの後方側に配置された第3リンフォースと、を具備し、
    前記第2リンフォースは、前記第1リンフォースの前記後方部分の後端部近傍と重畳することを特徴とする車両側部構造。
  2. 前記サイドシルは、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、前記サイドシルアウタと前記サイドシルインナとが接続される接続部と、を有し、
    前記第3リンフォースの前端近傍において、前記接続部を部分的に脆弱にした脆弱部を形成することを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  3. 前記サイドシルは、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、を有し、
    前記サイドシルアウタは、前記サイドシルインナよりも強度が低いことを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  4. 前記第2リンフォースは、前記第3リンフォースよりも、強度が高いことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の車両側部構造。
  5. 前記第2リンフォースが、Aピラー補強部材であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車両側部構造。
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