JP2022050913A - 真空処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空チャンバにおいて移動するステージの移動精度を高める。【解決手段】真空処理装置は、真空チャンバと、真空チャンバ内に設けられるステージと、真空チャンバと伸縮性部材を介して接続される外部固定部と、外部固定部に固定されつつ真空チャンバ内に設けられ、ステージを移動させる移動機構とを備え、移動機構は、外部固定部に固定され、磁力を生じさせるコイルモジュールと、ステージに接続され、コイルモジュールによって生じる磁力によってコイルモジュールに対して相対的に移動するマグネットモジュールとを備える。【選択図】図2

Description

本願明細書に開示される技術は、真空処理装置に関するものである。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのflat panel display(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板、セラミック基板、電界放出ディスプレイ(field emission display、すなわち、FED)用基板、または、太陽電池用基板などが含まれる。
従来から、真空チャンバ内において移動可能なステージ上に配置された基板などの処理対象に対し、様々な処理を行う真空処理装置が用いられている。
特開2015-230926号公報 特開2001-44107号公報
真空状態になると真空チャンバに変形が生じ得る。そうすると、真空チャンバ内において基板などが配置されたステージを移動させる場合、真空チャンバに固定されている当該ステージは真空チャンバの変形の影響を受け、当該ステージの移動精度が低下してしまうという問題がある。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を鑑みてなされたものであり、真空チャンバにおいて移動するステージの移動精度を高めるための技術である。
本願明細書に開示される技術の第1の態様である真空処理装置は、真空チャンバと、前記真空チャンバ内に設けられるステージと、前記真空チャンバと伸縮性部材を介して接続される外部固定部と、前記外部固定部に固定されつつ前記真空チャンバ内に設けられ、かつ、前記ステージを移動させるための移動機構とを備え、移動機構は、前記外部固定部に固定され、かつ、磁力を生じさせるためのコイルモジュールと、前記ステージに接続され、かつ、前記コイルモジュールによって生じる磁力によって前記コイルモジュールに対して相対的に移動するためのマグネットモジュールとを備える。
本願明細書に開示される技術の第2の態様である真空処理装置は、第1の態様である真空処理装置に関連し、前記外部固定部は、前記真空チャンバの底面に設けられる前記伸縮性部材を介して前記真空チャンバと接続される。
本願明細書に開示される技術の第3の態様である真空処理装置は、第1または2の態様である真空処理装置に関連し、前記外部固定部の第1の端部は、前記伸縮性部材に挿入され、かつ、前記移動機構に固定され、前記外部固定部は、前記第1の端部に設けられ、かつ、前記移動機構を冷却するための冷却部をさらに備える。
本願明細書に開示される技術の第4の態様である真空処理装置は、第1から3のうちのいずれか1つの態様である真空処理装置に関連し、前記真空チャンバ内において、前記ステージの移動方向に沿って設けられるガイド部をさらに備え、前記ガイド部は、前記外部固定部に固定される。
本願明細書に開示される技術の第5の態様である真空処理装置は、第1から4のうちのいずれか1つの態様である真空処理装置に関連し、前記真空チャンバ内において、前記ステージの移動方向に沿う移動量を測定するためのリード部をさらに備え、前記リード部は、前記外部固定部に固定される。
本願明細書に開示される技術の少なくとも第1の態様によれば、移動機構は、外部固定部に固定される。そして、外部固定部は、真空チャンバと伸縮性部材を介して接続される。よって、真空チャンバの変形が生じる場合であっても、伸縮性部材が真空チャンバの変形分を吸収して外部固定部の位置ずれを抑制するため、外部固定部に固定されている移動機構の位置ずれが抑制される。すなわち、移動機構によって移動されるステージの移動精度を高めることができる。
また、本願明細書に開示される技術に関連する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、真空処理装置の構成の例を概略的に示す斜視図である。 実施の形態に関する真空処理装置の、真空チャンバの内部構成および周辺構成の例を示す断面図である。 真空チャンバ内のリニアモータ機構およびその周辺構成の例を示す断面図である。 変形例としての真空処理装置の、真空チャンバの内部構成および周辺構成の例を示す断面図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。以下の実施の形態では、技術の説明のために詳細な特徴なども示されるが、それらは例示であり、実施の形態が実施可能となるためにそれらすべてが必ずしも必須の特徴ではない。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化が図面においてなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また、断面図ではない平面図などの図面においても、実施の形態の内容を理解することを容易にするために、ハッチングが付される場合がある。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、以下に記載される説明において、ある構成要素を「備える」、「含む」または「有する」などと記載される場合、特に断らない限りは、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置または方向を意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の位置または方向とは関係しないものである。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する真空処理装置について説明する。
<真空処理装置の構成について>
図1は、本実施の形態に関する真空処理装置1の構成の例を概略的に示す斜視図である。図1においては、真空チャンバ12を支持するチャンバフレーム、または、実際に接続される配線などは、便宜のため図示が省略されている。なお、本実施の形態における「真空」とは、基板Wの特性劣化を防止するために高真空(たとえば、0.00001Pa)であることが望ましいが、当該高真空に達しない真空度である場合も含むものとする。
図1に例が示されるように、真空処理装置1は、真空チャンバ12と、石定盤などの外部固定部14と、真空チャンバ12と外部固定部14とを接続する、たとえばステンレスなどで形成された伸縮性部材であるベローズ16Aと、真空チャンバ12内に光を照射する照射部18と、真空チャンバ12内を減圧して真空状態にする真空ポンプ20と、真空処理装置1のそれぞれの駆動部を制御する制御部22とを備える。上記では、伸縮性部材の例として、ステンレスなどで形成されたベローズが示されているが、求められる仕様に応じて、ステンレス以外の金属で形成された伸縮性部材が採用されてもよいし、樹脂などで形成された伸縮性部材が採用されてもよい。また、伸縮性部材の形状は、上記のベローズ16Aのような蛇腹形状でなくてもよい。
真空チャンバ12は、内部に基板Wが収容される空間を有する。なお、当該基板Wは、たとえば、上面に薄膜が形成された状態の基板である。また、真空チャンバ12の側面には、基板Wを搬入および搬出する際に基板Wが通過するための開口部12Aが形成されている。開口部12Aは、真空チャンバ12が真空状態となる際に適宜閉じられる。真空チャンバ12の内部に収容される他の構成については、後述する。
照射部18は、真空チャンバ12内に収容された基板Wの上面に向けて光を照射する。照射部18は、たとえばレーザー光を照射する。なお、照射部18は、加工などの目的に応じて、たとえば電子線などの光を照射するものであってもよい。照射部18は、図示しない照射窓(石英などの透明板)を介して、真空チャンバ12の外部から真空チャンバ12内に収容された基板Wの上面に光を照射する。そして、真空チャンバ12内の基板Wが照射部18に対して相対的に移動することによって、または、照射部18における光学系の制御によって、光が基板Wの上面を走査する。また、照射部18は、外部固定部14に固定された架台24の上面に配置される。
制御部22は、たとえば、ハードディスクドライブ(Hard disk drive、すなわち、HDD)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、すなわち、RAM)、リードオンリーメモリ(read only memory、すなわち、ROM)、フラッシュメモリ、揮発性または不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVDなどを含むメモリ(記憶媒体)を含む記憶装置と、たとえば、当該記憶装置、外部のCD-ROM、外部のDVD-ROM、または、外部のフラッシュメモリなどに格納されたプログラムを実行する中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)などの処理回路と、マウス、キーボード、タッチパネル、または、各種スイッチなどの、情報を入力することができる入力装置と、ディスプレイ、液晶表示装置、または、ランプなどの、情報を出力することができる出力装置とを含むことができる。
制御部22は、照射部18における光源の出力および照射領域の制御、または、真空ポンプ20の出力制御、さらには、後述するそれぞれの駆動部(たとえば、リニアモータ機構の駆動部またはリフトピン機構の駆動部)の駆動制御などを行う。
図2は、本実施の形態に関する真空処理装置1の、真空チャンバ12の内部構成および周辺構成の例を示す断面図である。図2に例が示されるように、真空チャンバ12の内部には、基板Wが上面に配置されるステージ42と、Y軸方向に移動可能であり、かつ、ステージ42を下方から支持するスライダー44と、真空チャンバ12とは独立して外部固定部14に固定されたベース46と、ベース46に固定され、かつ、Y軸方向に延びるリニアガイド48と、スライダー44をリニアガイド48に沿ってY軸方向に移動させるリニアモータ機構50と、ステージ42に形成された貫通孔(ここでは図示せず)を貫通して基板Wを支持するリフトピン52Aを有するリフトピン機構52とを備える。
ステージ42は、基板Wの加工面を上方に向けつつ、基板Wを略水平に保持する。ステージ42を支持するスライダー44がリニアモータ機構50によってY軸方向に移動し、また、照射部18から照射される光がX軸方向に走査されることによって、平面視において基板Wの加工領域の全面を光によって走査することが可能となる。なお、リフトピン機構52は、ベース46に固定される。
リニアモータ機構50は、真空チャンバ12の側面に形成された開口部12Bを介して、真空チャンバ12の側方に位置する外部固定部14に固定される。具体的には、リニアモータ機構50は、開口部12Bに溶接されるベローズ16Aの中を通る中空の柱状部材14Aの端部に固定される。この際、リニアモータ機構50に接続される配線などは、柱状部材14Aの内部を通って真空チャンバ12の外部に導出される。なお、外部固定部14に含まれる柱状部材14Aは、外部固定部14に含まれる外部部材14Bに固定される。また、柱状部材14Aは、真空チャンバ12の側面に接続されたベローズ16Aとは接触しない。
ベース46は、真空チャンバ12の底面に形成された開口部12Cを介して、真空チャンバ12の下方に位置する外部固定部14に固定される。具体的には、ベース46は、開口部12Cに溶接されるベローズ16Bの中を通る柱状部材14Cの端部に固定される。なお、外部固定部14に含まれる柱状部材14Cは、外部固定部14に含まれる外部部材14Bに固定される。また、柱状部材14Cは、真空チャンバ12の底面に接続されたベローズ16Bとは接触しない。
図2では、外部固定部14は、真空チャンバ12の側方および下方に渡って配置されるが、これらの位置における外部固定部14が連続していることは必須ではなく、これらの位置に分散して設けられていてもよいし、いずれかの位置のみに設けられていてもよい。また、真空チャンバ12は、ベローズ16Bとは別にチャンバフレーム(図示せず)によって鉛直方向下方から支持されて固定されるが、当該チャンバフレームは、外部固定部14とは独立して設けられる。
図3は、真空チャンバ12内のリニアモータ機構50およびその周辺構成の例を示す断面図である。図3に例が示されるように、リニアモータ機構50は柱状部材14Aを介して外部部材14Bに固定される。
真空チャンバ12と外部部材14Bとはベローズ16Aを介して接続されている。そのため、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、ベローズ16Aが真空チャンバ12の変形分を吸収して外部部材14Bの位置ずれを抑制する。よって、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、柱状部材14Aを介して外部部材14Bに固定されているリニアモータ機構50の位置ずれは抑制される。
リニアモータ機構50は、柱状部材14Aの端部に固定されるコイルモジュール50Aと、コイルモジュール50Aに対してY軸方向に移動可能なマグネットモジュール50Bと、コイルモジュール50Aに電流を流すための配線50Cとを備える。
コイルモジュール50Aは、制御部22によってコイルに流れる電流が制御される。マグネットモジュール50Bはたとえば永久磁石であり、コイルモジュール50Aに電流が流れることによって生じる磁束との吸引作用および反発作用によって、Y軸方向に高い精度で高速移動することができる。
また、マグネットモジュール50Bはスライダー44に固定されているため、マグネットモジュール50BのY軸方向における移動に伴って、スライダー44(さらにはステージ42)がリニアガイド48に沿ってY軸方向に移動する。
配線50Cは、中空の柱状部材14Aの内部空間142を介して真空チャンバ12の外部へ導出される。配線50Cが外部に導出される際には、たとえば、ハーメチックコネクタなどによって真空チャンバ12内およびベローズ16Aの気密性が保持される。
コイルモジュール50Aにはコイルモジュール50Aを駆動するための配線50Cなどが接続される。しかしながら、コイルモジュール50Aは柱状部材14Aに固定されており、スライダー44をY軸方向に移動させるためには、マグネットモジュール50BをY軸方向に移動させることで足りるため、スライダー44の移動に伴って、コイルモジュール50Aに接続される配線50Cなどが真空チャンバ12内を移動することがない。よって、配線50Cなどの移動に伴う摩擦熱の発生または発塵などを抑制することができる。
柱状部材14Aには、空気または冷却水などの冷却媒体が通るための中空経路である冷却経路144が形成されていてもよい。冷却経路144は、図3に例が示されるようにリニアモータ機構50が固定される端部の近傍に位置することが望ましい。冷却経路144に冷却水などが通ることによって、コイルモジュール50Aに生じる熱を効果的に冷却することができる。
真空チャンバ12内には、Y軸方向に移動するスライダー44のY軸方向における位置を測定するためのリード部54が備えられていてもよい。リード部54は、スライダー44の位置をY軸方向における位置を測定するためのリードヘッド54Aと、リードヘッド54Aを支持する支持部54Bとを備える。
リードヘッド54Aは、スライダー44の対向する面(すなわち、スライダー44の側面の一部)に取り付けられたY軸方向に延びるリニアスケール(図示せず)の値を読み取る。そして、リードヘッド54Aにおいて読み取られた位置情報は制御部22へ出力され、当該位置情報から抽出されるスライダー44(すなわち、ステージ42)の移動量は、制御部22におけるコイルモジュール50Aの電流制御に用いられる。
支持部54Bは、一方の端部においてリードヘッド54Aを支持しつつ、他方の端部において柱状部材14Aに固定される。そのため、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、リニアモータ機構50と同様に、柱状部材14Aを介して外部部材14Bに固定されているリード部54の位置ずれは抑制される。
リードヘッド54Aにはリードヘッド54Aを駆動するための配線などが接続される。しかしながら、リードヘッド54Aは支持部54Bを介して柱状部材14Aに固定されており、スライダー44のY軸方向の位置測定には、リードヘッド54Aに対してY軸方向に相対的に移動するスライダー44のリニアスケールを読み取ることで足りるため、スライダー44の移動に伴って、リードヘッド54Aに接続される配線などが真空チャンバ12内を移動することがない。よって、配線などの移動に伴う摩擦熱の発生または発塵などを抑制することができる。
なお、リニアモータ機構50およびリード部54は、図3においては同一のベローズ16A内における柱状部材14Aを介して外部部材14Bに固定されているが、それぞれが別々のベローズおよびその内部の柱状部材などを介して同一または別々の外部部材に固定されてもよい。
図4は、変形例としての真空処理装置の、真空チャンバ112の内部構成および周辺構成の例を示す断面図である。図4に例が示されるように、真空チャンバ112の内部には、ステージ42と、スライダー44と、真空チャンバ112とは独立して外部固定部114に固定されたベース46と、リニアガイド48と、スライダー44をリニアガイド48に沿ってY軸方向に移動させるリニアモータ機構150と、リフトピン機構52とを備える。リニアモータ機構150は、柱状部材14Dの端部に固定されるコイルモジュールと、コイルモジュールに対してY軸方向に移動可能なマグネットモジュールと、コイルモジュールに電流を流すための配線とを備える。
リニアモータ機構150は、真空チャンバ112の底面に形成された開口部12Dを介して、真空チャンバ112の下方に位置する外部固定部114に固定される。具体的には、リニアモータ機構150は、開口部12Dに溶接されるベローズ16Cの中を通る中空の柱状部材14Dの端部に固定される。この際、リニアモータ機構150に接続される配線などは、柱状部材14Dの内部を通って真空チャンバ112の外部に導出される。なお、外部固定部114に含まれる柱状部材14Dは、外部固定部114に含まれる外部部材14Eに固定される。また、柱状部材14Dは、真空チャンバ112の底面に接続されたベローズ16Cとは接触しない。
ベース46は、真空チャンバ112の底面に形成された開口部12Cを介して、真空チャンバ112の下方に位置する外部固定部114に固定される。具体的には、ベース46は、開口部12Cに溶接されるベローズ16Bの中を通る柱状部材14Cの端部に固定される。なお、外部固定部114に含まれる柱状部材14Cは、外部固定部114に含まれる外部部材14Eに固定される。また、柱状部材14Cは、真空チャンバ112の底面に接続されたベローズ16Bとは接触しない。
図4では、外部固定部114は、真空チャンバ112の下方全体に渡って配置されるが、当該範囲に外部固定部114が連続していることは必須ではなく、分散して設けられていてもよいし、いずれかの位置のみに設けられていてもよい。また、真空チャンバ112は、ベローズ16Bおよびベローズ16Cとは別にチャンバフレーム(図示せず)によって鉛直方向下方から支持されて固定されるが、当該チャンバフレームは、外部固定部114とは独立して設けられる。
上記のような構成によれば、真空チャンバ112内が真空状態となって真空チャンバ112が縮むなどの変形が生じる場合であっても、柱状部材14Dを介して外部部材14Eに固定されているリニアモータ機構150の位置ずれは抑制される。
また、上記のような構成によれば、真空チャンバ112の側面にはベローズが接続されない。そのため、たとえば、真空チャンバ112の上面および側面と、真空チャンバ112の底面とを切り離し可能に構成すれば、真空チャンバ112の上面および側面を取り去り、かつ、真空チャンバ112の底面にベローズ16Bおよびベローズ16Cを接続した状態で、真空チャンバ112内に収容されるそれぞれの構成の配置調整などを容易に行うことができる。
なお、図3に例が示された場合と同様に、図4においても、Y軸方向に移動するスライダー44のY軸方向における位置を測定するためのリード部が備えられていてもよい。当該リード部は、スライダー44の対向する面(たとえば、スライダー44の下面の一部)に取り付けられたY軸方向に延びるリニアスケールの値を読み取るリードヘッドと、柱状部材14Dに固定されつつ、リードヘッドを支持する支持部とを備えるものとする。
また、図3に例が示された場合と同様に、図4においても、柱状部材14Dにリニアモータ機構150を冷却するための冷却経路が形成されていてもよい。
また、ベース46およびリニアモータ機構150は、図4においては別々のベローズ内における柱状部材を介して外部部材14Eに固定されているが、これらが同一のベローズおよびその内部の同一または別々の柱状部材などを介して、同一または別々の外部部材に固定されてもよい。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果の例を示す。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例が示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例が示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、真空処理装置は、真空チャンバ12(または、真空チャンバ112。以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)と、ステージ42と、外部固定部14(または、外部固定部114。以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)と、移動機構とを備える。ここで、移動機構は、たとえば、リニアモータ機構50、リニアモータ機構150などのうちの少なくとも1つに対応するものである(以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)。ステージ42は、真空チャンバ12内に設けられる。外部固定部14は、真空チャンバ12と伸縮性部材を介して接続される。ここで、伸縮性部材は、たとえば、ベローズ16A、ベローズ16B、ベローズ16Cなどのうちの少なくとも1つに対応するものである(以下では便宜上、これらのうちのいずれか1つを対応させて記載する場合がある)。リニアモータ機構50は、外部固定部14に固定されつつ真空チャンバ12内に設けられる。また、リニアモータ機構50は、ステージ42を移動させる。リニアモータ機構50は、コイルモジュール50Aと、マグネットモジュール50Bとを備える。コイルモジュール50Aは、外部固定部14に固定される。また、コイルモジュール50Aは、電流が流れることによって磁力を生じさせる。マグネットモジュール50Bは、ステージ42に接続される。また、マグネットモジュール50Bは、コイルモジュール50Aによって生じる磁力によってコイルモジュール50Aに対して相対的に移動する。
このような構成によれば、リニアモータ機構50は、外部固定部14に固定される。そして、外部固定部14は、真空チャンバ12とベローズ16Aを介して接続される。よって、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、ベローズ16Aが真空チャンバ12の変形分を吸収して外部固定部14の位置ずれを抑制するため、外部固定部14に固定されているリニアモータ機構50の位置ずれが抑制される。すなわち、リニアモータ機構50によって移動されるステージ42の移動精度を高めることができる。また、コイルモジュール50Aは外部固定部14に固定されており、ステージ42を移動させるためには、マグネットモジュール50Bを移動させることで足りる。そのため、ステージ42の移動に伴って、コイルモジュール50Aに接続される配線などが真空チャンバ12内を移動することがない。よって、配線などの移動に伴う摩擦熱の発生または発塵などを抑制することができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、外部固定部114は、真空チャンバ112の底面に設けられるベローズ16Cを介して真空チャンバ112と接続される。このような構成によれば、真空チャンバ112の上面および側面と、真空チャンバ112の底面とを切り離し可能に構成すれば、真空チャンバ112の上面および側面を取り去り、かつ、真空チャンバ112の底面にベローズ16Bおよびベローズ16Cを接続した状態で、真空チャンバ112内に収容されるそれぞれの構成の配置調整などを容易に行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、外部固定部14に含まれる柱状部材14Aは、ベローズ16Aに挿入される。また、柱状部材14Aの第1の端部は、リニアモータ機構50に固定される。そして、外部固定部14に含まれる柱状部材14Aは、第1の端部に設けられ、かつ、リニアモータ機構50を冷却するための冷却部を備える。ここで、冷却部は、たとえば、冷却経路144などに対応するものである。このような構成によれば、冷却経路144に冷却水などが通ることによって、コイルモジュール50Aに生じる熱を効果的に冷却することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、真空処理装置は、真空チャンバ12内において、ステージ42の移動方向に沿って設けられるガイド部を備える。ここで、ガイド部は、たとえば、リニアガイド48などに対応するものである。リニアガイド48は、ベース46を介して外部固定部14に固定される。このような構成によれば、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、ベローズ16Aが真空チャンバ12の変形分を吸収して外部固定部14の位置ずれを抑制するため、外部固定部14に固定されているリニアガイド48の位置ずれが抑制される。すなわち、リニアガイド48によって移動されるステージ42の移動精度を高めることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、真空処理装置は、真空チャンバ12内において、ステージ42の移動方向に沿う移動量を測定するためのリード部54を備える。リード部54は、外部固定部14に固定される。このような構成によれば、真空チャンバ12内が真空状態となって真空チャンバ12が縮むなどの変形が生じる場合であっても、ベローズ16Aが真空チャンバ12の変形分を吸収して外部固定部14の位置ずれを抑制するため、外部固定部14に固定されているリード部54の位置ずれが抑制される。すなわち、リード部54によって測定されるステージ42の移動量の測定精度を高めることができる。
<以上に記載された実施の形態の変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面においてひとつの例であって、限定的なものではないものとする。
したがって、例が示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
また、以上に記載された実施の形態において、特に指定されずに材料名などが記載された場合は、矛盾が生じない限り、当該材料に他の添加物が含まれた、たとえば、合金などが含まれるものとする。
1 真空処理装置
12,112 真空チャンバ
12A,12B,12C,12D 開口部
14,114 外部固定部
14A,14C,14D 柱状部材
14B,14E 外部部材
16A,16B,16C ベローズ
18 照射部
20 真空ポンプ
22 制御部
24 架台
42 ステージ
44 スライダー
46 ベース
48 リニアガイド
50,150 リニアモータ機構
50A コイルモジュール
50B マグネットモジュール
50C 配線
52 リフトピン機構
52A リフトピン
54 リード部
54A リードヘッド
54B 支持部
142 内部空間
144 冷却経路

Claims (5)

  1. 真空チャンバと、
    前記真空チャンバ内に設けられるステージと、
    前記真空チャンバと伸縮性部材を介して接続される外部固定部と、
    前記外部固定部に固定されつつ前記真空チャンバ内に設けられ、かつ、前記ステージを移動させるための移動機構とを備え、
    移動機構は、
    前記外部固定部に固定され、かつ、磁力を生じさせるためのコイルモジュールと、
    前記ステージに接続され、かつ、前記コイルモジュールによって生じる磁力によって前記コイルモジュールに対して相対的に移動するためのマグネットモジュールとを備える、
    真空処理装置。
  2. 請求項1に記載の真空処理装置であり、
    前記外部固定部は、前記真空チャンバの底面に設けられる前記伸縮性部材を介して前記真空チャンバと接続される、
    真空処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の真空処理装置であり、
    前記外部固定部の第1の端部は、前記伸縮性部材に挿入され、かつ、前記移動機構に固定され、
    前記外部固定部は、前記第1の端部に設けられ、かつ、前記移動機構を冷却するための冷却部をさらに備える、
    真空処理装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1つに記載の真空処理装置であり、
    前記真空チャンバ内において、前記ステージの移動方向に沿って設けられるガイド部をさらに備え、
    前記ガイド部は、前記外部固定部に固定される、
    真空処理装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1つに記載の真空処理装置であり、
    前記真空チャンバ内において、前記ステージの移動方向に沿う移動量を測定するためのリード部をさらに備え、
    前記リード部は、前記外部固定部に固定される、
    真空処理装置。
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