JP2022041858A - 車内システム - Google Patents

車内システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022041858A
JP2022041858A JP2021057147A JP2021057147A JP2022041858A JP 2022041858 A JP2022041858 A JP 2022041858A JP 2021057147 A JP2021057147 A JP 2021057147A JP 2021057147 A JP2021057147 A JP 2021057147A JP 2022041858 A JP2022041858 A JP 2022041858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle interior
atmosphere
vehicle
unit
occupants
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021057147A
Other languages
English (en)
Inventor
生佳 伊藤
Takayoshi Ito
耕平 木幡
Kohei Kihata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Publication of JP2022041858A publication Critical patent/JP2022041858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00742Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models by detection of the vehicle occupants' presence; by detection of conditions relating to the body of occupants, e.g. using radiant heat detectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/008Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being air quality
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00792Arrangement of detectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

【課題】複数の乗員による雰囲気に応じて車室内の環境を適正に調整する。【解決手段】車室内に設けられた音声検出部21と、車室内の環境を調整する調整部50と、検出された音声から複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する車室内雰囲気推定部30と、推定された車室内の雰囲気に応じて調整部50より車室内の環境の調整させる制御装置40とを備える。単独ではなく複数の乗員による車室内の雰囲気が推定されるので、車室内は、適正な環境に調整されることになる。【選択図】図1

Description

本発明は、車室内環境を調整する車内システムに関する。
従来は、車内に乗員の音声を取り込むマイクを取り付け、乗員の音声から感情分析を行い、感情に応じた色彩に基づいて車内の照明の色彩を決定していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-199391号公報
しかしながら、上記従来技術は、乗員の一個人の感情に基づいて照明が調整されるため、車室内全体の雰囲気に適した調整がなされるとは限らなかった。
本発明の課題は、車室内の雰囲気に適した車室内環境の適正化を図ることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
車室内に設けられた音声検出部と、
前記車室内の環境を調整する調整部と、
検出された音声から複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する車室内雰囲気推定部と、
推定された前記車室内の雰囲気に応じて前記調整部より前記車室内の環境を調整させる制御装置とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車内システムにおいて、
前記調整部は、温度、音楽、照明、香り、乗員の姿勢のいずれか一つ又は複数により前記車室内の環境を調整することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車内システムにおいて、
前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部の検出に基づく複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気が盛況と推定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車内システムにおいて、
前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部の検出に基づく複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気がリラックス状態と推定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車内システムにおいて、
前記制御装置は、前記車室内雰囲気推定部が車室内の雰囲気がリラックス状態と推定した場合に、前記調整部を就寝モードに移行させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車内システムにおいて、
複数の乗員の体動を検出する体動検出部を備え、
前記車室内雰囲気推定部は、検出された複数の乗員の体動をも考慮して車室内の雰囲気を推定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車内システムにおいて、
前記制御装置は、前記体動検出部により検出された体動が所定のパターンを含む場合に、当該所定のパターンに応じて前記調整部より前記車室内の環境の調整させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車内システムにおいて、
前記音声検出部の検出に基づいて、乗員が話す文意又は単語を取得する単語取得部を備え、
前記車室内雰囲気推定部は、前記単語取得部が取得した文意又は単語をも考慮して車室内の雰囲気を推定することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の車内システムにおいて、
前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部により検出された音声から複数の乗員の年齢を推定し、
前記制御装置は、前記推定された乗員の年齢に応じて前記調整部よる前記車室内の環境の調整を実行させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検出された音声から複数の乗員による車室内の雰囲気を判定して車室内の環境が調整されるので、一人の乗員に限られず、全体の雰囲気に合わせた調整が行われ、車室内環境のさらなる適正化を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、温度、音楽、照明、香り、乗員の姿勢のいずれか一つ又は複数により車室内の環境が調整されるので、視覚、聴覚、嗅覚、姿勢についてより適正な環境を作り出すことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気が盛況と推定するので、複数の乗員による雰囲気を客観的に適正に推定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気がリラックス状態と推定するので、複数の乗員による雰囲気を客観的に適正に推定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、車室内の雰囲気がリラックス状態と判定した場合に、調整部は、就寝モードに移行させるため、就寝に適した雰囲気を作り出すことが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、複数の乗員の体動をも考慮するため、車室内の雰囲気をより適正に推定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、検出された体動が所定のパターンを含む場合に、当該所定のパターンに応じて車室内環境が調整されるので、車室内環境のさらなる適正化を図ることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、単語取得部が取得した文意又は単語をも考慮して車室内の雰囲気を推定するので、複数の乗員による雰囲気をより適正に推定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、検出された音声から複数の乗員の年齢を推定し、推定された乗員の年齢に応じて車室内の雰囲気を調整するので、車室内環境のさらなる適正化を図ることが可能となる。
発明に実施形態にかかる車内システムが適用された車両の車室内の斜視図である。 車両用シートの斜視図である。 車内システムの制御構成を示すブロック図である。 車室内雰囲気推定部による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第1の処理のフローチャートである。 車室内雰囲気推定部による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第2の処理のフローチャートである。 車室内雰囲気推定部による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第3の処理のフローチャートである。 車室内雰囲気推定部による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する統合処理のフローチャートである。
[車内システムの概略]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
本実施形態では、複数の車両用シート10が設けられた自動車の車室内の環境を調整する車内システム1を例示する。
図1は車内システム1が適用された車両の車室内の斜視図、図2は車両用シート10の斜視図、図3は車内システム1の制御構成を示すブロック図である。
この車内システム1は、複数の車両用シート10が設けられた車室内に設けられた音声検出部としてのマイク21と、各車両用シート10において乗員の体動を検出する体動検出部22と、複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する車室内雰囲気推定部30と、車室内の環境を調整する調整部50と、調整部50を制御する制御装置40とを、主に備えている。
[車両用シート]
本実施形態においては、車両として乗用車を例示する。車室内の車両用シート10は、乗用車用のシートである。車両用シート10は、運転席、助手席、2列目の後部座席、3列目の後部座席を全て含む。なお、乗用車は、運転席と助手席のみを有するもの、運転席と助手席と2列目の後部座席のみを有するものであっても良い。さらに、車両は、乗用車に限られるものではなく、バスやトラック等の他の自動車でもよいし、鉄道でもよい。
図2に示すように、車両用シート10は、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッション11と、下端部がシートクッション11に支持されて背もたれとなるシートバック14と、シートバック14に設けられて人の頭部を支持するヘッドレスト17と、を備える。
シートクッション11は、骨格となるシートクッションフレームと、シートクッションフレーム上に設けられたクッションパッドと、シートクッションフレーム及びクッションパッドを被覆する表皮111と、から主に構成されている。また、シートクッション11の左右側端部には、着座者のホールド性を高めるために膨出する土手部112が形成されている。
シートバック14は、骨格となるシートバックフレームと、シートバックフレーム上に設けられたクッションパッドと、シートバックフレーム及びクッションパッドを被覆する表皮141と、から主に構成されている。また、シートバック14の左右側端部には、着座者のホールド性を高めるために膨出する土手部142が形成されている。
ヘッドレスト17は、下方に突出してシートバック14の上端部に挿入支持されたヘッドレストピラー172と、ヘッドレストピラー172における上部の周囲に設けられたクッションパッドと、ヘッドレストピラー172の上部及びクッションパッドを被覆する表皮171と、を備えている。
また、車両用シート10には、シートクッション11を乗用車の前後方向にスライドさせるスライド機構55と、シートバック14をシートクッション11に対して前後方向に回動させて角度を変更調節させたり、フラットな状態に変更したりすることができるリクライニング機構56とが設けられている。これらのスライド機構55及びリクライニング機構56は、後述する調整部50の一部を構成する。
スライド機構55は、上述したスライド動作を行うための駆動源となるモータを有し、制御装置40の制御に基づいてシートクッション11を任意の位置に移動させることができる。
リクライニング機構56上述した回動動作を行うための駆動源となるモータを有し、制御装置40の制御に基づいてシートバック14を任意の角度に調整することができる。
また、全ての車両用シート10のシートクッション11には、図2に示すように、ユーザの体動を検出する体動検出部22が設けられている。
体動とは、車両用シート10の上で乗員が行う動作、乗員が発する振動等を示す。
体動検出部22は、座面後部において、シートクッション11のクッションパッドと表皮111との間に設けられている。
体動検出部22は、例えば、圧電素子型、静電容量型、歪みゲージ型等の圧力センサからなり、シート10に着座したユーザから受ける荷重を検出する。
体動検出部22としては、上記に限られず、例えば、2軸又は3軸の加速度センサによる各方向の加速度から乗員の運動方向を検出しても良い。
[マイク]
マイク(マイクロフォン)21は、各車両用シート10の近傍に個別に設けられている場合を例示する。マイク21は、車両用シート10ごとに個別に設けることが好ましいが、車両用シート10の数と一致せず、一つ以上複数設けても良い。
マイク21の方式は、ムービングコイル型等の広く流通しているもので良いが、他の方式のマイクであっても良い。
各マイク21は、例えば、ドア3の室内面や室内前側のパネル4(インストルメントパネルやダッシュボード)、前側の他の車両用シート10のシートバック14の背面等、各車両用シート10に座る乗員の声を検出しやすい場所に設けることが好ましい。
[調整部]
調整部50は、車室内の温度、音楽、照明、香り、姿勢により車室内の環境を調整する。具体的には、調整部50は、図3に示すように、前述した各車両用シート10のスライド機構55及びリクライニング機構56により乗員の姿勢を調整し、車室内の照明装置51により照明を調整し、空調装置52に車室内の温度を調整し、音楽プレーヤー53による音楽について調整し、調香装置54により車室内の香りを調整する。
なお、ここでは、この調整部50として、温度、音楽、照明、香り、姿勢のそれぞれから車室内の環境を調整する構成を例示するが、これらの内の一部のみによって調整する構成としても良い。また、これら以外の方法で車室内の環境を調整しても良い。
照明装置51は、光源とその駆動回路等から構成される。
光源としては、例えば、光色、照度を調節可能な発光素子であるLED等を用いることができる。
光色とは、光の色の種類であり、複数の種々の色彩に区分される光の中から調整可能である。ここでいう色彩とは、温白色、白色、昼白色、昼光色等の色温度で分類される色彩も含まれる。
照度とは、物体の表面を照らす光の明るさを表す物理量である。
また、光源は、発光する色彩の異なる複数の発光素子や電球から構成し、各色彩の混合比により光色を変化させても良い。
光源の駆動回路は、制御装置40から送られた光色及び照度を指定した制御信号に基づいて、各光源を駆動することができる。
照明装置51の光源は、例えば、ルーフ2の下面、車室内の足元、ダッシュボード、ドア、ステアリング部等、車室内の各部に設けることができる。
また、光源には、導光板等からなるカバーを設けてもよい。
空調装置52は、いわゆるカーエアコンであり、制御装置40の制御に基づいて温度が調節された冷気や暖気を車室内の各所に設けられた吹き出し口521から供給する。
各吹き出し口521は、例えば、図1に示すように、ドア3の室内面や室内前側のパネル4(インストルメントパネルやダッシュボード)、前側の他の車両用シート10のシートバック14の背面等、各車両用シート10に座る乗員に送風可能な各所に設けてもよい。
また、空調装置52は、室内前側のパネル4に設けられた後述する入力部42から設定温度等を入力可能としても良い。
音楽プレーヤー53は、いわゆるカーオーディオであり、CD(Compact Disc)等の記録媒体や不揮発性メモリやハードディスクドライブに格納された複数の音楽データを読み取り、任意の曲目を車室内に設けられたスピーカー531から出力することができる。
各スピーカー531は、例えば、ドア3の室内面や室内前側のパネル4(インストルメントパネルやダッシュボード)、最後尾の車両用シート10の後方等、車室内の音響を考慮した各所に設けることが好ましい。
また、音楽プレーヤー53は、室内前側のパネル4に設けられた後述する入力部42から音楽データの選曲を行うことが可能である。
調香装置54は、選択可能な複数種類の芳香成分の保持部と、選択された芳香成分を気化させるためのコンプレッサ或いはヒータと、気化した芳香成分を車室内に排出するノズルとを備えている。ノズルは、空調装置52の各吹き出し口521に連通し、当該吹き出し口521を利用しても良い。
調香装置54の芳香成分は、例えば、各種草花の香り、各種フルーツの香り、紅茶、珈琲等の芳香性の高い飲料の香り、バニラ等の食品用エッセンスの香り、香草の香り、森林、木材の香り等、一般に人間にとって好ましく感じる香り或いは嗜好性がある香りが複数用意されている。
そして、制御装置40の制御により、特定の芳香成分が選択されて気化され、車室内に供給することができる。
また、調香装置54は、室内前側のパネル4に設けられた後述する入力部42から任意の香りを選択可能としても良い。
[車室内雰囲気推定部]
車室内雰囲気推定部30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備える処理装置からなり、車室内の雰囲気の推定をソフトウェアの処理によって実現する。
なお、車室内雰囲気推定部30が推定する「雰囲気」とは、車室内にいる複数の乗員の人間関係や人間同士のコミュニケーション、各人の感情等によって形成される車室内から感じ取られる印象を意味する。
後述する制御装置40の制御部41も同様にCPU、RAM、ROMを備える処理装置からなり、各構成の制御をソフトウェアの処理によって実現する。従って、車室内雰囲気推定部30としての機能と制御部41としての機能とを、同一の処理装置が、それぞれのソフトウェアによって実行する構成としても良い。
車室内雰囲気推定部30は、複数の乗員による車室内の雰囲気を複数の状態に分類する。ここでは、車室内雰囲気推定部30は、(1)盛況・活況状態、(2)穏和・リラックス状態、(3)緊張・不穏状態、(4)暗澹・蕭然状態に分類する場合を例示する。なお、これらの分類は一例であり、これら以外に分類しても良い。また、分類の種類も複数であれば数は問わない。
車室内雰囲気推定部30は、前述したマイク21、体動検出部22の検出に基づいて、車室内の雰囲気が上記(1)~(4)のいずれの分類に相当するかを推定する。
図4は車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第1の処理のフローチャートである。
まず、車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第1の処理について説明する。
車室内雰囲気推定部30は、第1の処理として、マイク21により検出される音声から音源分離や音源強調等の周知技術により、乗員の声を抽出する(図4:ステップS1)。
また、マイク21を個々の車両用シート10ごとに設けている場合には、個々のマイク21から検出される音声から各車両用シート10に着座している乗員の声を個別に抽出する。一方、マイク21が個々の車両用シート10に対応していない場合には、音源分離の周知技術により、個々の乗員の声を個別に識別する。
車室内雰囲気推定部30は、抽出された各々の乗員の声について、個別に、声の大きさ、トーン、話す速さを数値的に特定する(図4:ステップS3)。
声が大きい場合には、(1)盛況・活況状態であると推定でき、声が小さい場合には、(2)穏和・リラックス状態であると推定できる等のように、声の大きさ、トーン、話す速さ等は、上記(1)~(4)の分類の推定材料となり得る。
車室内雰囲気推定部30には、上記(1)~(4)の分類ごとに、声の大きさ、トーン、話す速さについて該当する数値範囲がデータとして予め用意されている。
そして、車室内雰囲気推定部30は、抽出された各乗員の声に基づく声の大きさ、トーン、話す速さの数値(以下、検出値という)を、予め用意された数値範囲のデータと照合して、上記(1)~(4)の分類に属するかを判定する。
また、声の大きさ、トーン、話す速さについて該当する数値範囲を示すデータには、各数値範囲内に中央値(最も適正な数値)が定められており、検出値が中央値にどの程度近い値であるかによってスコアを算出する。つまり、各乗員について、上記(1)~(4)の分類についてスコアが付けられる(図4:ステップS5)。
なお、スコアは、より単純に、分類に属するか属さないかを1と0で示すものでも良い。
各乗員の上記(1)~(4)の分類のスコアは、最終的には、後述する統合処理によって、車室内全体の雰囲気を特定する際の推定材料となる。
図5は車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第2の処理のフローチャートである。
車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第2の処理について説明する。
車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31を備えている。単語取得部31は、ソフトウェアによってその機能を実現する構成である。なお、単語取得部31は、車室内雰囲気推定部30の外部で別途独立したハードウェアで構成しても良い。
単語取得部31は、マイク21が検出した音声から抽出された個々の乗員の声に対して、個別に、単語抽出を行う。さらに、単語取得部31は、連続する単語から文意・文脈を認識する(図5:ステップS11)。
単語取得部31による単語抽出、文意・文脈認識は、機械学習さらにはディープラーニングなどの手法を用いて行われる。
車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31が取得した単語、文意・文脈の内容が上記(1)~(4)の分類に属するかによってスコア付けを行う(図5:ステップS13)。
即ち、車室内雰囲気推定部30には、上記(1)~(4)の各分類に属する特定の単語や文意・文脈のデータが予め登録されている。そして、車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31が取得した単語、文意・文脈を登録データに照合して、上記(1)~(4)の各分類に対するスコア付けを実行する。例えば、上記(1)~(4)の各分類に属する特定の単語が多く含まれている場合や上記(1)~(4)の各分類に属する文意・文脈との一致度が高い場合にスコアを高くする等の手法でスコア付けを行っても良い。
図6は車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第3の処理のフローチャートである。
車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する第3の処理について説明する。
前述した体動検出部22は、車両用シート10に着座する乗員の荷重を検出する。従って、車室内雰囲気推定部30は、体動検出部22が検出する荷重の値の時間的変化を求めて、その変化の大小から各乗員の体動の大きさを取得する(図6:ステップS21)。
体動が大きい場合には、(1)盛況・活況状態であると推定でき、体動が小さい場合には、(2)穏和・リラックス状態であると推定できる。但し、体動のみでは、体動が小さい場合には、(3)緊張・不穏状態や(4)暗澹・蕭然状態である場合もある得るため、体動のみからは、上記(1)~(4)のいずれの分類に属するかを推定するのは困難となる場合もある。
従って、車室内雰囲気推定部30は、検出された体動の検出値のみからは、各乗員における上記(1)~(4)の各分類に対するスコア付けを行わず、体動の検出値を、他の推定要素である声の大きさ、トーン、話す速さ、単語、文意・文脈のスコア付けに対する加点要素として取り扱う(図6:ステップS23)。
例えば、ある乗員について、声が大きいために(1)盛況・活況状態であると推定された場合に、さらに、体動が大きいことが検出された場合には、声が大きさによる(1)盛況・活況状態のスコアに体動により加算を行う。加点の大きさは、体動の大きさによって決めても良い。
これにより、体動の検出値は、上記(1)~(4)の各分類に対するスコア付けを行う他の推定要素の補正要素として扱われる。
なお、前述した他の推定要素である声の大きさ、トーン、話す速さ、単語、文意・文脈のいずれかについて、上記(1)~(4)の各分類にスコア付けすることが困難である場合には、体動の検出値と同様に、上記(1)~(4)の各分類に対するスコア付けを行う他の推定要素の補正要素として扱っても良い。
図7は車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する統合処理のフローチャートである。
車室内雰囲気推定部30による複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する統合処理について説明する。
車室内雰囲気推定部30は、乗員ごとに、各推定要素(声の大きさ、トーン、話す速さ、単語、文意・文脈)によって得られた上記(1)~(4)の各分類に対するスコア(体動の検出によって補正されたスコアも含む)を合計する(図7:ステップS31)。
具体的には、一人の乗員について、各推定要素による(1)の分類に対するスコアを合計し、同様にして、(2)の分類、(3)の分類、(4)の分類のスコアをそれぞれ合計する。このとき、単純にスコアを合計しても良いが、各推定要素(声の大きさ、トーン、話す速さ、単語、文意・文脈)ごとに個別に重み付けを行って合計しても良い。これを全ての乗員について、個別に実行する。
そして、車室内雰囲気推定部30は、乗員全員の、(1)~(4)の各分類に対するスコアをそれぞれ合計し、(1)の分類に対する合計スコア、各乗員の(2)の分類に対する合計スコア、各乗員の(3)の分類に対する合計スコア、各乗員の(4)の分類に対する合計スコアのそれぞれについて統計処理として、乗員数で除算する平均化を行う(図7:ステップS33)。
そして、(1)~(4)の各分類に対する平均化されたスコアの大きさを比較し、最も大きなスコアとなった(1)~(4)のいずれかの分類が、現在の車室内の雰囲気であるものと推定する(図7:ステップS35)。
なお、統計処理は、平均化に限らず、他の統計処理を行っても良い。
そして、車室内雰囲気推定部30は、推定の結果を制御装置40に入力する。
[制御装置]
制御装置40は、パネル4の内側に設置され、図3に示すように、制御部41と、入力部42と、出力部43と、記憶部44とを有する。
また、制御装置40は、車室内雰囲気推定部30により推定された車室内の雰囲気に基づいて調整部50の照明装置51、空調装置52、音楽プレーヤー53、調香装置54、スライド機構55及びリクライニング機構56により車室内の環境を調整する動作制御を行う。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、車内システム1における後述する各種の動作制御及び処理を実行することができる。
入力部42は、システムに対して各種の設定や指示を入力するための入力デバイスである。上記入力部42は、車室内のいずれか箇所(例えばパネル4)に設けられる。
また、入力部42は、既設のナビゲーション装置の表示部を構成するタッチパネル式のディスプレイを利用しても良い。
出力部43は、車内システム1における各種動作の状態や動作の結果等を出力するためのものであり、各種画像や文字等を表示するディスプレイが挙げられる。各出力部43の設置箇所は、着座者の視界に入りやすい位置、例えば、パネル4が挙げられる。また。各車両用シート10から見やすいように、複数箇所に設けてもよい。
なお、出力部43は、ナビゲーション装置のタッチパネル式のディスプレイを利用しても良い。
記憶部44は、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブにより構成され、制御装置40が実行する車室内の環境調整プログラムや車室内の環境調整を行うための各種設定データが記憶されている。
制御装置40の制御部41は、車室内雰囲気推定部30により、現在の車室内の雰囲気が、(1)盛況・活況状態、(2)穏和・リラックス状態、(3)緊張・不穏状態、(4)暗澹・蕭然状態のいずれかであることが推定されると、調整部50の照明装置51、空調装置52、音楽プレーヤー53、調香装置54、スライド機構55及びリクライニング機構56を制御する。
即ち、制御装置40は、照明装置51について、予め、(1)~(4)の各状態に個別に対応する光色及び照度を定めたテーブルデータを記憶部44に保有しており、制御部41は、当該テーブルデータを参照して、推定された(1)~(4)のいずれかの状態に対応する光色及び照度となるように照明装置51を制御する。
例えば、その制御の一例を挙げると、車室内の雰囲気が(1)盛況・活況状態である場合に光色を昼光色、照度を高くする等の如くである。
また、制御装置40は、空調装置52について、予め、(1)~(4)の各状態に個別に対応する目標温度又は温度調整値を定めたテーブルデータを記憶部44に保有しており、制御部41は、当該テーブルデータを参照して、推定された(1)~(4)のいずれかの状態に対応する目標温度又は温度調整値となるように空調装置52を制御する。
例えば、その制御の一例を挙げると、車室内の雰囲気が(1)盛況・活況状態である場合には、車室内温度が上昇し易いので現在の温度から僅かに下がるように車室内温度を調整する等の如くである。
なお、(1)~(4)の各状態に対して実行される温度の調整内容は、全てが完全に別である必要はなく、一部が重複していても良い。
また、制御装置40は、音楽プレーヤー53について、予め、(1)~(4)の各状態に個別に対応する楽曲を定めたテーブルデータを記憶部44に保有しており、制御部41は、当該テーブルデータを参照して、推定された(1)~(4)のいずれかの状態に対応する楽曲を選択してスピーカー531から出力するように音楽プレーヤー53を制御する。
(1)~(4)の各状態についてテーブルデータに定められた楽曲は、(1)~(4)の各状態にあったイメージの楽曲である場合に限らず、例えば、車室内が(3)緊張・不穏状態と推定された場合に、緊張・不穏を緩和させるように聴取者をリラックスさせるような楽曲を選択しても良い。
なお、(1)~(4)の各状態に対して実行される楽曲は、全てが完全に別である必要はなく、一部が重複していても良い。
また、制御装置40は、調香装置54について、予め、(1)~(4)の各状態に個別に対応する芳香成分を定めたテーブルデータを記憶部44に保有しており、制御部41は、当該テーブルデータを参照して、推定された(1)~(4)のいずれかの状態に対応する芳香成分を供給するように調香装置54を制御する。
例えば、その制御の一例を挙げると、車室内の雰囲気が(4)暗澹・蕭然状態である場合には、精神的に活性化を図る柑橘系の芳香を供給する等の如くである。
なお、(1)~(4)の各状態に対して実行される芳香の調整内容は、全てが完全に別である必要はなく、一部が重複していても良い。
また、制御装置40は、スライド機構55及びリクライニング機構56について、予め、(1)~(4)の各状態に個別に対応する車両用シート10の位置及びシートバック14の角度を定めたテーブルデータを記憶部44に保有しており、制御部41は、当該テーブルデータを参照して、推定された(1)~(4)のいずれかの状態に対応する車両用シート10の位置及びシートバック14の角度となるようにスライド機構55及びリクライニング機構56を制御する。
例えば、その制御の一例を挙げると、車室内の雰囲気が(1)盛況・活況状態である場合には、乗員が動きやすいように各車両用シート10の間隔に余裕を持たせ、シートバック14が適度に傾斜した角度に調整する等の如くである。
なお、(1)~(4)の各状態に対して実行される調整内容は、全てが完全に別である必要はなく、一部が重複していても良い。
[発明の実施形態における技術的効果]
以上のように、車内システム1では、検出された音声から複数の乗員による車室内の雰囲気を判定して車室内の環境が調整されるので、一人の乗員に限られず、全体の雰囲気に合わせた調整が行われ、車室内環境のさらなる適正化を図ることが可能となる。
特に、車室内雰囲気推定部30は、乗員ごとに車室内の雰囲気を推定し、最終的に乗員全体について統合的に推定を行うので、より適正な推定を実現することが可能である。
また、車内システム1では、調整部50が温度、音楽、照明、香り、乗員の姿勢により車室内の環境が調整されるので、これらによってより適正な環境を作り出すことが可能となる。
また、車室内雰囲気推定部30は、複数の乗員の声の大きさに基づいてスコア付けを行い、車室内の雰囲気が盛況と推定するので、複数の乗員による雰囲気を客観的に適正に推定することができる。
同様に、車室内雰囲気推定部30は、複数の乗員の声の大きさに基づくスコアから、車室内の雰囲気がリラックス状態とも推定し得るので、複数の乗員による雰囲気を客観的に適正に推定することができる。
また、車内システム1は、複数の乗員の体動を検出する体動検出部22を備え、車室内雰囲気推定部30は、検出された複数の乗員の体動をも考慮するため、車室内の雰囲気をより適正に推定することができる。
さらに、車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31が取得した文意又は単語をも考慮して車室内の雰囲気を推定するので、複数の乗員による雰囲気をより適正に推定することができる。
[捕捉的な処理[1]]
車室内雰囲気推定部30及び制御装置40は、上記処理及び制御に加えて、以下に説明する捕捉的な処理[1]~[4]の一部又は全部を付随的に行っても良い。また、以下に説明する捕捉的な処理[5]については、制御装置40による調整部50の上記動作制御に替えて実行しても良い。
車室内雰囲気推定部30は、マイク21により検出される音声から乗員の年齢を推定しても良い。例えば、前述した乗員の声の大きさ、トーン、話す速さの数値からおおよその年齢を推定しても良いし、ディープラーニングの技術によって得られた年齢ごとの音声データをもとに乗員の年齢を推定しても良い。
車室内雰囲気推定部30によって推定された各乗員の年齢は、制御装置40に入力され、制御装置40では、調整部50の制御に反映する。
例えば、乗員に高齢者が含まれる場合に、空調装置52が調整する車室内温度に補正を加える、音楽プレーヤー53が選択する楽曲について年齢に応じた選曲を行う等の如くである。
このように、車室内雰囲気推定部30は、マイク21により検出された音声から複数の乗員の年齢を推定し、制御装置40は、推定された乗員の年齢に応じて調整部50よる車室内の雰囲気の調整を実行するので、乗員の年齢を反映した車室内環境のさらなる適正化を実現することが可能となる。
[捕捉的な処理[2]]
車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31によって取得される単語、文意・文脈から人間関係を推定しても良い。
人間関係は、複数の人間関係モデル(仕事関係、親族関係、友人関係等)を設定し、ディープラーニングの手法で、人間関係モデルごとに多用される単語、文意・文脈を特定する。そして、人間関係モデルと単語、文意・文脈との対応関係を示すテーブルデータを作成し、当該テーブルデータを照合して、単語取得部31によって取得される単語、文意・文脈から人間関係を推定することができる。
車室内雰囲気推定部30によって推定された人間関係は、例えば、前述した雰囲気の分類(1)~(4)のスコア付けを行う際に、スコアの補正要素として利用することができる。
このように、車室内雰囲気推定部30は、単語取得部31によって取得される単語、文意・文脈から人間関係を推定し、車室内雰囲気の推定に反映するので、より精度の高い推定を実現することが可能となる。
[捕捉的な処理[3]]
車室内雰囲気推定部30によって(2)穏和・リラックス状態であると推定された場合に、制御装置40の制御部41は、調整部50を就寝モードに移行させる制御を行っても良い。
例えば、制御部41は、就寝モードとして、スライド機構55及びリクライニング機構56に対して、各車両用シート10の間隔を広げ、シートバック14を後側に大きく倒す等の就寝が容易となる姿勢に調整する、照明装置51の照度を低くする、音楽プレーヤー53は音量を下げる又は睡眠導入音楽を選択する、等の制御を実行する。
なお、捕捉的な処理[3]は、車両運転中は実行しない、或いは、運転席となる車両用シート10のみは上記制御の対象から外す等の規制を設けることが好ましい。
これにより、リラックス状態から車室内環境を就寝に適した状態に調整することが可能となる。
[捕捉的な処理[4]]
車室内雰囲気推定部30は、体動検出部22により検出された体動が所定のパターンを含む場合に当該所定のパターンが含まれていることを検出し、制御装置40に通知しても良い。
所定のパターンは、例えば、寒さによる震えから来る振動のパターン等が挙げられる。
制御装置40の制御部41は、車室内雰囲気推定部30から所定のパターン検出の通知を受けると、室内環境を調整する制御を実行する。例えば、所定のパターンが寒さによる震えから来る振動である場合には、制御部41は、空調装置52によって車室内の温度を高める制御を実行する。
このように、所定のパターンに応じて車室内環境が調整されるので、車室内環境のさらなる適正化を図ることが可能となる。
[捕捉的な処理[5]]
制御装置40は、車室内雰囲気推定部30による車室内の雰囲気の推定に基づいて調整部50に対する動作制御を実行し、車室内環境を直接的に変更することで車室内環境の調整を実現していた。しかしながら、制御装置40は、車室内環境を間接的に変更させてもよい。換言すると、制御装置40は、車室内環境の調整を行うよう乗員に働きかけて、車室内環境を調整しても良い。
具体的には、車室内雰囲気推定部30による車室内の雰囲気が前述した(1)~(4)のいずれの分類と推定された場合に、制御装置40の制御部41は、調整部50の各構成に対して実行していた制御を実行しないで、その替わりに、乗員に対して実行を促す或いは提案する通知を行う。
例えば、(1)盛況・活況状態と推定された場合に、照明装置51の光色を明るい色に変更したり照度を高める提案を、出力部43の画面に表示したり、スピーカー531から音声で出力する。或いは、おすすめの楽曲を音楽プレーヤー53から出力することを提案する等である。
このように、制御装置40が、車室内環境の調整を、実行を促す或いは提案すると言う形で間接的に実行することにより、車室内環境の調整が乗員の予想しない或いは意図しない形で実行されることを回避することができ、より適正な車室内環境の調整を実現し得る。
[その他]
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られるものではない。上記実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 車内システム
4 パネル
10 車両用シート
11 シートクッション
14 シートバック
21 マイク(マイクロフォン、音声検出部)
22 体動検出部
30 車室内雰囲気推定部
31 単語取得部
40 制御装置
41 制御部
42 入力部
43 出力部
44 記憶部
50 調整部
51 照明装置
52 空調装置
53 音楽プレーヤー
54 調香装置
55 スライド機構
56 リクライニング機構

Claims (9)

  1. 車室内に設けられた音声検出部と、
    前記車室内の環境を調整する調整部と、
    検出された音声から複数の乗員による車室内の雰囲気を推定する車室内雰囲気推定部と、
    推定された前記車室内の雰囲気に応じて前記調整部より前記車室内の環境を調整させる制御装置とを備えることを特徴とする車内システム。
  2. 前記調整部は、温度、音楽、照明、香り、乗員の姿勢のいずれか一つ又は複数により前記車室内の環境を調整することを特徴とする請求項1に記載の車内システム。
  3. 前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部の検出に基づく複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気が盛況と推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車内システム。
  4. 前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部の検出に基づく複数の乗員の声の大きさを考慮して車室内の雰囲気がリラックス状態と推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車内システム。
  5. 前記制御装置は、前記車室内雰囲気推定部が車室内の雰囲気がリラックス状態と推定した場合に、前記調整部を就寝モードに移行させることを特徴とする請求項4に記載の車内システム。
  6. 複数の乗員の体動を検出する体動検出部を備え、
    前記車室内雰囲気推定部は、検出された複数の乗員の体動をも考慮して車室内の雰囲気を推定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車内システム。
  7. 前記制御装置は、前記体動検出部により検出された体動が所定のパターンを含む場合に、当該所定のパターンに応じて前記調整部より前記車室内の環境を調整させることを特徴とする請求項6に車内システム。
  8. 前記音声検出部の検出に基づいて、乗員が話す文意又は単語を取得する単語取得部を備え、
    前記車室内雰囲気推定部は、前記単語取得部が取得した文意又は単語をも考慮して車室内の雰囲気を推定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車内システム。
  9. 前記車室内雰囲気推定部は、前記音声検出部により検出された音声から複数の乗員の年齢を推定し、
    前記制御装置は、前記推定された乗員の年齢に応じて前記調整部よる前記車室内の環境の調整を実行させることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に車内システム。
JP2021057147A 2020-08-31 2021-03-30 車内システム Pending JP2022041858A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202062706643P 2020-08-31 2020-08-31
US62/706,643 2020-08-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022041858A true JP2022041858A (ja) 2022-03-11

Family

ID=80500065

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021054323A Pending JP2022041856A (ja) 2020-08-31 2021-03-26 車内システム
JP2021057147A Pending JP2022041858A (ja) 2020-08-31 2021-03-30 車内システム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021054323A Pending JP2022041856A (ja) 2020-08-31 2021-03-26 車内システム

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2022041856A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022041856A (ja) 2022-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10974646B2 (en) Method for operating a motor vehicle and motor vehicle
US20210016686A1 (en) Seat assembly and method
CN108349386B (zh) 用于控制机动车中的显示设备的装置和方法
US11440552B2 (en) Method and device for operating an assistance system in a motor vehicle
US20220219705A1 (en) Method for Predicting and Reducing Kinetosis-Induced Disturbances
US20140074480A1 (en) Voice stamp-driven in-vehicle functions
CN111201161B (zh) 用于控制车辆功能的方法
US20230415614A1 (en) Seat, seat cushion, seat system and car system
US11648853B2 (en) Seat adjustment and sensing system
US20230339368A1 (en) Seat experience system
WO2021124894A1 (ja) シートシステム
JP2022041858A (ja) 車内システム
JP2019050918A (ja) 芳香剤噴霧機能を備えた電子装置
CN114954318A (zh) 一种车辆控制方法、装置、存储介质以及车辆
JP2020160598A (ja) 情報処理装置、制御システム、情報処理装置の制御方法
JP2008230280A (ja) 車載制御装置
JP2023017642A (ja) 音響装置
WO2022202031A1 (ja) 覚醒システム、覚醒制御装置および覚醒方法
JP2022104029A (ja) シート体験システム
JP2023004437A (ja) 移動体用装置及び移動体用制御方法
Haverkamp Adjustment of soft sounds in cars for multisensory harmony
JP2023017603A (ja) 覚醒支援装置及び覚醒支援方法
JP2023184729A5 (ja) 芳香システム
KR20230098492A (ko) 멀미 방지 맞춤형 서비스 제공 장치 및 방법
WO2023066493A1 (en) Air purification of a vehicle cabin

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240116