JP2022039906A - マルチセンサによる複合キャリブレーション装置及び方法 - Google Patents

マルチセンサによる複合キャリブレーション装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチセンサによる複合キャリブレーション装置及び方法を提供する。【解決手段】ロボットアームを含み、前記ロボットアーム上にはセンサ融合フレームが設置され、センサ融合フレーム上にはレーザーレーダ、単眼カメラ、及びデータ処理のためのコンピュータが設置され、レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットをさらに含み、前記レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットは、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレート、四号キャリブレーションプレートを含み、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレートの中心位置はドットでマークされ、外部パラメータキャリブレーションの特徴点を提供するために使用される。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ技術分野に関するものである。特に、マルチセンサによるキャリブレーション技術に関するものである。
リアルタイム位置特定と地図構築(Simultaneous Localization and Mapping、SLAMと称する)技術は、無人運転のための環境認識情報を提供しており、従来のSLAM技術は、レーザーSLAMと視覚SLAMに分けられる。レーザーレーダは測距精度が高く、光の影響を受けない等の利点があり、カメラはコストが低く、画像情報が豊富である等の利点がある。しかしながら、単一センサSLAMには、大きな局限性がある。例えば、レーザーレーダの場合、更新頻度が遅く、モーション歪みがあって、雨や雪等の過酷な環境下では正確な測定値を提供できない。カメラの場合、正確な三次元情報を取得できなく、周囲光による制限が比較的に大きい。
慣性ナビゲーションシステムは、姿勢推定補助ツールとして、正確な角速度と加速度を提供できる。そのため、レーザーレーダ、視覚センサ、慣性ナビゲーションシステム等のマルチセンサデータを融合することにより、SLAMの環境知覚能力を向上させることができる。
SLAMシステム中のセンサのキャリブレーションは、内部パラメータキャリブレーションと外部パラメータキャリブレーションに分けられる。センサの内部パラメータキャリブレーションは、主に、センサ測定データの正確さを確保するためのカメラの内部パラメータ行列の計算と慣性ナビゲーションシステムの誤差係数の計算を指す。センサ間の外部パラメータキャリブレーションは、マルチセンサ情報の融合を正確に行うための前提条件であり、センサ間の外部パラメータキャリブレーションは、各センサの座標系間の姿勢変換関係を決定することである。
従来の外部パラメータキャリブレーション方法は、車体座標系を基準として、レーザーレーダの座標系、カメラ座標系、慣性ナビゲーションシステムの座標系から車体座標系への姿勢変換関係を求める。ただし、従来の外部パラメータキャリブレーションでは、すべてのセンサが車体内に固定され、車体は運動次元の制限を受けるため、キャリブレーション過程は複雑であり、ヨー角とロール角の正確なキャリブレーションを実現することは困難である。
レーザーレーダは測距精度が高く、キャリブレーション参照物に対して特別な要件はないが、カメラは二次元画像特性に基づくため、キャリブレーションするためには特定のキャリブレーション参照物が必要である。現在、既存のレーザーレーダとカメラの外部パラメータキャリブレーション方法には、単一の碁盤目キャリブレーションプレートに基づくキャリブレーション方法、「L」字の形状のキャリブレーションプレートに基づくキャリブレーション方法、及び三次元碁盤目ターゲットに基づくキャリブレーション方法が含まれる。これらの方法は類似しており、すべてレーザーの三次元特徴点とカメラの二次元特徴点をマッチングすることにより、外部パラメータ行列の求解を行うことである。
レーザーレーダと慣性ナビゲーションシステムのキャリブレーションは、運動条件下で行う必要があり、慣性ナビゲーションシステムは、正確な加速度測定値と角速度測定値を提供することができる。従来のキャリブレーション方法は、ハンドアイキャリブレーション方法であるが、そのキャリブレーションの精度を保証することは困難である。中国百度(バイドゥ)のApollo(アポロ)キャリブレーションツールは、「8」字の形状の回りを運動するように車両を制御することにより、センサのデータ採集と外部パラメータキャリブレーションを実現する。
マルチセンサによる複合キャリブレーションは、現在無人運転の分野で最もホットなトピックの一つである。既存のキャリブレーション技術は、自動化の程度が低く、操作が複雑であり、精度が低い等のデメリットがある。
本発明は従来技術に存在する上記の課題を解決するためになされたものであり、操作が簡単であり、精度が高いマルチセンサによる複合キャリブレーション装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下の技術的解決策を通じて達成することができる。
ロボットアームを含み、前記ロボットアーム上にはセンサ融合フレームが設置され、センサ融合フレーム上にはレーザーレーダ、単眼カメラ、及びデータ処理のためのコンピュータが設置され、レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットをさらに含み、前記レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットは、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレート、四号キャリブレーションプレートを含み、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレートの中心位置はドットでマークされ、外部パラメータキャリブレーションの特徴点を提供するために使用され、四号キャリブレーションプレート上には、カメラの内部パラメータキャリブレーションのために黒白の碁盤目模様が配列され、4つのキャリブレーションプレートは、「田」字の形状に配置され、一号キャリブレーションプレートと二号キャリブレーションプレートは並列に配置され、三号キャリブレーションプレートと四号キャリブレーションプレートは一号キャリブレーションと二号キャリブレーションプレートの前方に並列に配置され、三号キャリブレーションプレートと四号キャリブレーションプレートは一号キャリブレーションプレートと二号キャリブレーションプレートより低く、三号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn3と四号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn4との間の角度差は30°より大きく、一号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn1と二号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn2との間の角度差は30°より大きい、マルチセンサによる複合キャリブレーション装置を提供する。
カメラの内部パラメータキャリブレーションと、レーザーレーダ-カメラの外部パラメータキャリブレーションとを含むマルチセンサによる複合キャリブレーション方法を提供する。カメラの内部パラメータキャリブレーションの場合、異なる姿勢下でカメラが碁盤目キャリブレーションプレートに対して撮影を行うように、コンピュータユニットがロボットアーム及びカメラを制御し、張正友(ZhangZhengyou)キャリブレーション方法を採用してカメラの内部パラメータKを計算する。レーザーレーダ-カメラの外部パラメータキャリブレーションの場合、以下のステップを含む。
ステップ1、キャリブレーションプレートモジュールがレーザーレーダ及びカメラの視野範囲に現れるように、コンピュータユニットがロボットアームの姿勢を調整するとともに、ロボットアームを制御して静止状態を維持し、レーザーレーダ及びカメラはデータ採集を行う。
ステップ2、レーザーレーダデータに対して分析及び処理を行い、点群特徴点を抽出し、各点群の座標情報を記録し、異常点をフィルタリングし、点群分割法を採用して点群データを分割し、4つのキャリブレーションプレートの点群データを4つの異なるグループ{L}、{L}、{L},{L}へ分け、K-means方法を利用して点群のクラスタリング中心点を抽出し、
Figure 2022039906000002
は、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のレーザーレーダの座標系における三次元座標値であり、
Figure 2022039906000003
をマッチングのためのレーザー特徴点として選定する。
ステップ3、カメラデータに対して分析及び処理を行い、視覚特徴点を抽出し、各ピクセルのグレー値を記録し、FASTキーポイント抽出アルゴリズムを採用し、キャリブレーションプレートのローカルピクセルのグレー値が明らかに変化された箇所を検出することにより、各キャリブレーションプレートの中心点位置を抽出し、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレートのドット中心点位置を抽出し、その座標値C、C、Cを記録し、碁盤目間の関係を分析することにより、四号キャリブレーションプレートの中心点座標値Cを求め、Cは、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のカメラ座標系Cにおける二次元座標値であり、Cをマッチングのための視覚特徴点として選定する。
ステップ4、レーザーレーダの特徴点
Figure 2022039906000004
及びカメラの特徴点
Figure 2022039906000005
によってマッチング関係
Figure 2022039906000006
を確立し、特徴点のマッチング関係によって最小再投影誤差を確立し、誤差方程式を構築し、誤差方程式によって最小二乗法による求解を行い、最適な外部パラメータ行列TLCを取得する。
いくつかの実施形態では、キャリブレーションプレートの中心位置特徴点に基づいて、キャリブレーションプレートのエッジ位置を採集して特徴点とする。
いくつかの実施形態では、前記カメラの内部パラメータキャリブレーションは、碁盤目キャリブレーション方法を採用しており、前記碁盤目キャリブレーション方法は、異なる姿勢下でカメラが碁盤目キャリブレーションプレートに対して撮影を行うように、コンピュータユニットがロボットアーム及びカメラを制御し、20~30枚の画像のエッジ情報を抽出し、張正友(ZhangZhengyou)キャリブレーション方法を採用してカメラの内部パラメータKを計算することである。
いくつかの実施形態では、センサ融合フレーム上に配置された慣性ナビゲーションシステムをさらに含む。複合キャリブレーション方法には、レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムによる複合キャリブレーション方法を含む。ロボットアームの初期運動時刻をtとして定義し、ロボットアームの運動終了時刻をtとして定義し、t時刻に走査されたレーザー点群をPとして定義し、t時刻でのレーザーレーダの座標系をLとして定義し、t時刻での慣性ナビゲーションシステムの座標系をIとして定義し、t時刻でのレーザーレーダの座標系をLとして定義し、t時刻での慣性ナビゲーションシステムの座標系をIとして定義し、レーザーレーダのt時刻からt時刻までの間の姿勢変換行列をTとして定義し、慣性ナビゲーションシステムのt時刻からt時刻までの間の姿勢変換行列をTとして定義し、レーザーレーダと慣性ナビゲーションシステムとの間の外部パラメータ行列をTLIとして定義する。
前記複合キャリブレーション方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、ロボットアームは指定された軌跡に従って運動を行い、ロボットアームの運動過程中に、レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムがデータ採集を行う。
ステップ2、ロボットアームを制御して運動を停止し、センサによって採集されたデータに対して処理を行う。レーザーレーダの場合、均一運動モデルに従ってフレーム毎のレーザー点群に対して歪み除去処理を行う。点群フィルタリングアルゴリズムを採用し、点群データ中の外れ値を除去する。計算の複雑さを軽減するために、ボクセルグリッド方法を使用してフレーム毎のレーザー点群データに対してダウンサンプリング処理を行う。
ステップ3、レーザーレーダの座標系
Figure 2022039906000007
の初期時刻tでの座標系Lと運動終了時刻での座標系Lとの間の姿勢変換行列Tを計算する。姿勢変換行列Tの計算方法は、下記の通りである。反復最近傍法を採用して第iフレーム点群と第i+1フレーム点群をマッチングし、第iフレーム点群
Figure 2022039906000008
と第i+1フレーム点群
Figure 2022039906000009
のマッチング関係を取得する。第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換は、回転行列Rと並進ベクトルtから構成されており、2フレーム点群の姿勢変換関係を示す。さらに、誤差方程式を構築し、誤差方程式を最小二乗問題に変換し、SVD法を採用してR、tを計算する。R、tによって第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換行列を
Figure 2022039906000010
として取得する。さらに、nフレームのレーザーレーダの姿勢変換行列Tを累積的に乗算し、レーザーレーダのt時刻からt時刻までの姿勢変換行列Tを取得する。
ステップ4、慣性ナビゲーションシステムの座標系
Figure 2022039906000011
の初期時刻tでの座標系Iと運動終了時刻tでの座標系Iとの間の姿勢変換行列Tを計算する。姿勢変換行列Tの計算方法は、下記の通りである。慣性ナビゲーションシステムの加速度測定データ及び角速度測定データに対して積分を行い、変位データt及び回転データRを取得すると、慣性ナビゲーションシステムのt時刻からt時刻までの姿勢変換行列
Figure 2022039906000012
Figure 2022039906000013
に表される。
ステップ5、Tによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、点群PnLを取得する。
ステップ6、T及びキャリブレーション待ちパラメータTLIによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、PnIを取得する。
ステップ7、2グループの点群PnL及びPnIをマッチングする。2グループの点群を整列し、外部パラメータ行列TLIに対して最適化を行う。反復最近傍法を採用してPnL及びPnIが記述された同一点群領域をレジストレーションし、最近傍誤差Terrorを構築及び最適化し、Terror、T、Tによって外部パラメータ行列TLIを求解する。
いくつかの実施形態では、視覚条件が十分である場合、単眼カメラの観測データを記録し、視覚-IMUキャリブレーションツールを採用し、単眼カメラと慣性ナビゲーションシステムとの間の外部パラメータ行列TCIを計算する。決定された3つの外部パラメータ行列TLC、TLI、TCI間の姿勢一貫性に基づいて複合検証を行い、外部パラメータ行列中の変換パラメータに対して調整を行い、マルチセンサによる複合キャリブレーションの精度を向上する。前記パラメータ最適化は、オンライン調整方法を採用し、レーザーレーダ、単眼カメラ、慣性ナビゲーションシステムのデータを融合し、TLI、TCIに対して調整を行う。
従来技術と比較して、本発明のマルチセンサによる複合キャリブレーション装置及び方法には、以下の利点がある。
本発明は、16ライン、32ライン、64ライン等のマルチラインレーザーレーダ、単眼カメラ、双眼カメラ、RGBDカメラ等の視覚センサに適用される。本発明の実施形態は、キャリブレーション及び二次開発に便利な携帯型マルチセンサ融合フレーを構築する。本発明の実施形態は、ロボットアームによる補助キャリブレーション方法を使用することにより、インテリジェントキャリブレーション及びバッチキャリブレーションを実現することができる。
図面(必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない)で、同様の参照番号は異なる図で同様の構成要素を記載する場合がある。異なる文字接尾辞を持つ同様の参照番号は、同様な構成要素の異なる例を表すことができる。図面は、限定ではなく例として、本明細書で論じられる各実施形態を示している。
センサ融合フレームが設置されているロボットアームの概略図である。 マルチセンサ融合フレームの概略図である。 レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットの位置関係の概略図である。 キャリブレーションターゲットの空間配置の概略図である。 レーザーレーダ-カメラの複合キャリブレーションの原理概略図である。 特徴点の分布概略図である。 レーザー-視覚特徴マッチングの概略図である。 レーザーレーダの姿勢変換の概略図である。 慣性ナビゲーションシステムの姿勢変換の概略図である。 キャリブレーションのフローチャートである。
以下は、本発明の具体的な実施例であり、図面を結合しながら本発明の技術的解決策をさらに説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定されず、以下の実施形態は、請求の範囲に係る本発明を限定するものではない。また、実施形態に記載されている特徴のすべての組み合わせは、本発明の解決に必ずしも必須ではない。
実施例
マルチセンサ融合フレーム101、ロボットアーム102、連結機構103、コンピュータユニット104、及び操作プラットフォームを含むマルチセンサによる複合キャリブレーション装置であって、前記マルチセンサ融合フレーム101は、マルチセンサによる複合構築法によってレーザーレーダ201、単眼カメラ202、及び慣性ナビゲーションシステム203を自由的に運動可能な金属フレーム204に固定され、このフレームは治具206を介して無人車両、無人航空機等の環境感知の場合に搭載され、二次開発に適用されるとともに、外部パラメータキャリブレーションの実施に便利である。前記金属フレームは、長さ18cm、幅6cm、高さ8cmである。マルチセンサによる複合構築法を採用して各センサは同じ座標系指向に従って設置される。そのうち、レーザーレーダ201は、金属フレーム204の上部の中央位置に設置され、固定装置205は金属フレームの内部に設置される。単眼カメラ202は、固定装置205の左側5cmの位置に設置され、慣性ナビゲーションシステム203は固定装置205の右側5cmの位置に設置される。所述ロボットアーム102は、操作プラットフォーム105の上方に設置され、三軸方向の並進及び回転運動を提供する。ロボットアームの末端は連結機構103を介して固定装置205に連接され、初期状態下に、マルチセンサ融合フレーム101の地面からの高さは140cmである。前記コンピュータユニット103は、ボットアーム102の運動の制御、センサによるデータ採集の制御、センサデータの処理、外部パラメータ行列の計算を行う機能を有する。
レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットをさらに含み、レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットは、4つの同じサイズのキャリブレーションプレートから構成されている。前記レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲット104は、4つの30cm×30cmのキャリブレーションプレートから構成されている。図3に示すように、一~三号キャリブレーションプレートの中央位置はドットでマークされ、外部パラメータキャリブレーションのための特徴点を提供する。四号キャリブレーションプレート上には、カメラの内部パラメータキャリブレーションのために黒白の碁盤目模様が配列される。4つのキャリブレーションプレートは、「田」字の形状で空中に配置される。4つのキャリブレーションプレートをより正確に分割するために、それらは異なる距離及び角度で環境中に配置される。図4に示すように、三号キャリブレーションプレート及び四号キャリブレーションプレートは高さ120cmのベースを採用して固定し、ベースは水平線一上に配置され、マルチセンサ融合フレームとの距離はD=130cmであり、三号キャリブレーションプレートの法線ベクトルn と四号キャリブレーションプレートの法線ベクトルn との間の角度差は30°以上である。一号キャリブレーションプレート及び二号キャリブレーションプレートがカバーされないように確保するために、一号キャリブレーションプレート及び二号キャリブレーションプレートは高さ160cmのベースを採用して固定し、ベースは水平線二上に配置され、マルチセンサ融合フレームとの距離はD=180cmである。一号キャリブレーションプレートの法線ベクトルnと二号キャリブレーションプレートの法線ベクトルnとの間の角度差は30°以上である。
前記カメラの内部パラメータキャリブレーションは、異なる姿勢下でカメラが碁盤目キャリブレーションプレートに対して撮影を行うように、コンピュータユニットがロボットアーム及びカメラを制御し、20~30枚の画像のエッジ情報を抽出し、張正友(ZhangZhengyou)キャリブレーション方法を採用してカメラの内部パラメータKを計算する。
前記レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットは、単眼カメラの内部パラメータキャリブレーション及びレーザーレーダ-カメラの外部パラメータキャリブレーションに採用される。前記レーザーレーダと単眼カメラによる複合キャリブレーション方法は、以下のステップを含む。
まず、図5に示すように、複合キャリブレーションターゲットがレーザーレーダ及びカメラの視野範囲に現れるように、コンピュータユニットがロボットアームの姿勢を調整する。ロボットアームを制御して静止状態を維持し、レーザーレーダとカメラを採用してデータ採集を行った後、コンピュータユニットが測定データを処理する。最後に、最小二乗問題を構築し、外部パラメータ行列TLCを求解する。
前記データ採集によってレーザーレーダデータ及びカメラデータに対してそれぞれ処理を行う。
レーザーレーダデータの場合、各点群の座標情報を記録し、異常点をフィルタリングし、点群分割法を採用して点群データを分割し、4つのキャリブレーションプレートの点群データを4つの異なるグループ{L}、{L}、{L},{L}に分ける。K-means法を利用して点群のクラスタリング中心点を抽出する。
Figure 2022039906000014
は、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のレーザーレーダの座標系Lにおける三次元座標値である。
Figure 2022039906000015
をマッチングのためのレーザー特徴点として選定する。
カメラデータの場合、各ピクセルのグレー値を記録し、FASTキーポイント抽出アルゴリズムを採用し、キャリブレーションプレートのローカルピクセルのグレー値が明らかに変化された箇所を検出することにより、各キャリブレーションプレートの中心点位置を抽出する。一~三号キャリブレーションプレートのドットの中心位置を抽出し、その座標値C、C、Cを記録する。四号キャリブレーションプレートの場合、碁盤目間の関係を分析することにより、キャリブレーションプレートの中心点座標値Cを求める。
Figure 2022039906000016
は、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のカメラ座標系Cにおける二次元座標値である。Cをマッチングのための視覚特徴点として選定する。
レーザーレーダの三次元特徴点
Figure 2022039906000017
及び単眼カメラの二次元特徴点
Figure 2022039906000018
によってマッチング関係
Figure 2022039906000019
を確立する。
図7に示すように、レーザーレーダ座標
Figure 2022039906000020
及び単眼カメラ座標
Figure 2022039906000021
の特徴点Piに基づくマッチング関係を定義することにより、最小再投影誤差を確立し、最小二乗問題を構築する。レーザーレーダ及びカメラの外部パラメータ行列を次のように定義する。
Figure 2022039906000022
ここで、Rが回転行列であり、tが並進ベクトルである。マッチング関係及び外部パラメータ行列を結合すると、誤差方程式は次のように表すことができる。
Figure 2022039906000023
ここで、sは視覚特徴点の深さ値であり、誤差が最小化になるように、誤差方程式に従って最小二乗最適化関数を構築し、最適な外部パラメータ行列を取得する。
Figure 2022039906000024
さらに、必要に応じて、より多くの特徴点を採集してマッチングを行い、キャリブレーションプレートの中心位置特徴点に基づいて、キャリブレーションプレートのエッジ位置を採集して特徴点とする。図6に示すように、キャリブレーションプレート毎の5つの位置を選択して特徴点とし、上記方法に従って最小二乗最適化関数を構築し、外部パラメータ行列を求解する。実験によって特性点の数が多いほど、外部パラメータ行列の計算がより正確であることが証明されている。
さらに、キャリブレーションプレートの角度を調整し、異なる角度の状態下で複数グループのキャリブレーションプレートのセンサデータを採集し、グループ毎のデータのキャリブレーションプレートの中心点座標値
Figure 2022039906000025
をそれぞれ計算し、偏差の大きい中心点座標値を削除し、平均値策略を採用して次のように残りの中心点座標を計算する。
Figure 2022039906000026
既存のキャリブレーション技術では、キャリブレーションプレートの位置及び角度は固定である。レーザーレーダの縦方向点群のスパース性によってレーザーレーダによる走査がキャリブレーションプレートのすべての領域を完全にカバーすることを保証することは困難である。レーザーレーダによる走査ラインがキャリブレーションプレートの完全な輪郭を完全に走査できなかった場合、点群特徴点(キャリブレーションプレートの中心点)の座標は、実際の位置と差異が大きくなってしまう。
本方法は、レーザーレーダ及びカメラが複数グループのキャリブレーションプレートデータを採集するように、キャリブレーションプレートの角度を調整する。キャリブレーションプレートの中心点を角度調整の回転中心として採用するため、キャリブレーションプレートの調整に関係なく、その中心点座標は常に変わらない。本方法は、キャリブレーションプレートの中心点位置の不変性を利用して、異なる角度下で複数グループの点群データによって複数グループの中心点座標をフィッティングし、誤差が大きい中心点座標を除去し、残りの中心点座標の平均値をキャリブレーションプレートの点群特徴点とする。既存技術と比較して、本方法で抽出された特徴点の精度は大幅に向上されている。
レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムの複合キャリブレーション方法は、次のステップで構成される。
ロボットアームの支援下で、点群マッチングに基づくレーザーレーダ-慣性ナビゲーションシステムによる外部パラメータキャリブレーションを採用する。具体的なステップは下記の通りである。
まず、ロボットアームを制御して運動し、センサが空間内で運動しながらデータを採集する。
次に、ロボットアームの運動が停止され、センサによって採集されたデータに対して処理を行う。
その後、レーザーレーダの初期時刻tでの座標系Lと運動終了時刻tでの座標系Lとの間の姿勢変換行列Tを計算する。慣性ナビゲーションシステムの初期時刻tでの座標系Iと運動終了時刻tでの座標系Iとの間の姿勢変換行列Tを計算する。
再び、Tによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、点群PnLを取得する。T及びキャリブレーション待ちパラメータTLIによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、PnIを取得する。最後に、2グループの点群PnLとPnIをマッチングし、2グループの点群を整列することにより、外部パラメータ行列TLIを計算する。
前記ロボットアームの運動は、指定された軌跡内を運動するようにロボットアームを制御することである。ロボットアームの座標軸を基準として、X軸の正方向に沿って100cm移動し、X軸の負方向に沿って100cm移動し、Y軸の正方向に沿って100cm移動し、Y軸の負方向に沿って100cm移動し、Z軸の正方向に沿って100cm移動し、Z軸の負方向に沿って100cm移動する。X軸を中心に時計回りに180°回転し、X軸を中心に反時計回りに180°回転し、Y軸を中心に時計回りに180°回転し、Y軸を中心に反時計回りに180°回転し、Z軸を中心に時計回りに180°回転し、Z軸を中心に反時計回りに180°回転する。ロボットアームの運動過程中に、レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムがデータ採集を行う。
前記センサのデータ処理は、レーザーレーダの場合、均一運動モデルに従ってフレーム毎のレーザー点群に対して歪み除去処理を行い、点群フィルタリングアルゴリズムを採用し、点群データの外れ値を除去する。計算の複雑さを軽減するために、フレーム毎のレーザー点群データに対して、ボクセルグリッド方法を使用してダウンサンプリング処理を行うことである。
前記姿勢変換行列Tの計算方法は、次の通りである。反復最近傍法を採用して第iフレーム点群と第i+1フレーム点群をマッチングし、第iフレーム点群
Figure 2022039906000027
と第i+1フレーム点群
Figure 2022039906000028
とのマッチング関係を取得する。第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換が回転行列Rと並進ベクトルtから構成されると定義すると、2フレーム間の対応する関係は次のように表される。
Figure 2022039906000029
誤差方程式は、次のように表される。
Figure 2022039906000030
最小二乗問題を構築することにより、SVD法を採用してR、tを計算する。
Figure 2022039906000031
第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換行列は次の通りである。
Figure 2022039906000032
はレーザーレーダのt時刻からt時刻までの姿勢変換行列であり、次のように表される。
Figure 2022039906000033
前記姿勢変換行列Tの計算方法は、下記の通りである。慣性ナビゲーションシステムの加速度測定データ及び角速度測定データに対して積分を行い、変位データt及び回転データRを取得する。t時刻からt時刻までの慣性ナビゲーションシステムの姿勢変換行列は、次のように表される。
Figure 2022039906000034
前記t時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影するとは、レーザーレーダの場合、図8に示すように、直接に姿勢変換行列TによってPのL座標系における座標表示PnLを取得することができる。
Figure 2022039906000035
慣性ナビゲーションシステムの場合、図9に示すように、姿勢変換行列T及び外部パラメータ行列TLIによってPのL座標系における座標表示PnIを取得することができる。
Figure 2022039906000036
前記外部パラメータ行列TLIの計算とは、点群PnLと点群PnIを整列することである。理論的に、PnL及び点群PnIは同一領域の点群データを記述しており、それらは空間上でオーバーラップする。即ち、次の通りである。
Figure 2022039906000037
外部パラメータ誤差が存在するため、PnL及びPnIは完全にオーバーラップしているわけではない。反復最近傍法を採用して、PnL及びPnIが記載している同一領域の点群領域をレジストレーションし、最近傍誤差を構築して最適化する。
Figure 2022039906000038
error、T,TIによって外部パラメータ行列TLIを求解する。
Figure 2022039906000039
ここまで、上記キャリブレーション方法によって外部パラメータ行列TLC及びTLIを取得する。
本発明は、点群レジストレーションに基づくレーザーレーダ-慣性ナビゲーションキャリブレーションであって、既存技術(点群マッチングに基づくレーザーレーダ/IMU複合キャリブレーション方法)は小車にレーザーレーダ及びIMUを搭載する方法を採用しているが、小車は平面内でしか運動できないため、完全な六自由度の運動を提供することはできない。本方法では、キャリブレーションシステムの運動装置としてロボットアームを採用しているため、豊富な空間運動を提供できる。従来技術と比較して、キャリブレーションの精度が向上されている。
さらに、必要に応じて、視覚条件が十分である場合、単眼カメラの観測データを記録し、視覚-IMUキャリブレーションツールを採用し、単眼カメラと慣性ナビゲーションシステムとの間の外部パラメータ行列TCIを計算する。決定された3つの外部パラメータ行列TLC、TLI、TCI間の姿勢一貫性に基づいて複合検証を行い、検証が失敗された場合、外部パラメータ行列中の変換パラメータを検証に成功するまで調整する。そのため、検証が失敗された場合、本発明の実施形態は、TLC、TLI、TCIに対してパラメータの最適化を行い、マルチセンサによる複合キャリブレーションの精度を向上する。前記パラメータ最適化は、オンライン調整方法を採用し、レーザーレーダ、単眼カメラ、慣性ナビゲーションシステムのデータを融合し、TLI、TCIに対して調整を行う。
さらに、必要に応じて、視覚条件が十分である場合、キャリブレーションターゲットがカメラの視野範囲内に現れるように、ロボットアームを制御する。カメラが常にキャリブレーションターゲットを観測できる条件下で、ロボットアームを制御して空間内で六自由度の運動をする。単眼カメラの観測データを記録し、キャリブレーションツールを採用して視覚-慣性ナビゲーションシステムの外部パラメータ行列TCIをキャリブレーションする。
Figure 2022039906000040
さらに、レーザーレーダ、単眼カメラ、慣性測定ユニット間の姿勢変換行列に対して複合最適化を行う。決定された3つの外部パラメータ行列TLC、TLI、TCI間の姿勢一貫性に基づいて複合検証を行う。原則的に、3つの外部パラメータ行列間には、次の数学的関係が存在する。
Figure 2022039906000041
ただし、キャリブレーションの過程に誤差が存在するため、実際に姿勢一貫性を完全に達成することはできない。そのため、外部パラメータ行列中の変換パラメータに対して最適化を行い、マルチセンサによる複合キャリブレーションの精度を向上する必要がある。姿勢変換総誤差を最小化することにより、TLC、TLI、TCIを調整する。
前記パラメータの最適化の具体的なステップは、次の通りである。
各姿勢変換誤差を計算する。
Figure 2022039906000042
Figure 2022039906000043
がすべて誤差閾値errorthrより小さい場合、TLC、TLI、及びTCI間は既に姿勢一貫性を満たしていると見なされ、調整不要となる。
その後、各姿勢変換行列誤差がすべて誤差閾値より小さいという制約を満たす条件下で、総誤差errorが最小になるように、各姿勢変換行列に対して調整を行う。
Figure 2022039906000044
Figure 2022039906000045
の大きさを判断し、3つの誤差の大きさから主な誤差由来を初歩的に特定し、誤差の正負から調整する方向を初歩的に決定する。
並進ベクトル及び回転行列中の各ベクトル成分を分析し、並進ベクトルに対して次の調整を行う。
Figure 2022039906000046
ここで、Δx、Δy、及びΔzの大きさ及び正負は、
Figure 2022039906000047
の具体的なベクトル成分を分析することによって取得する。回転行列に対して、次のような調整を行う。
Figure 2022039906000048
ここで、Δrの大きさと正負は、
Figure 2022039906000049
の具体的なベクトル成分を分析することによって取得する。
例を挙げて説明する。
まず、主な誤差由来を特定する。誤差の大きさの順序が
Figure 2022039906000050
である場合、TLCが最大の誤差由来と見なされる。TLCの誤差項目
Figure 2022039906000051
及び
Figure 2022039906000052
を分析する。
しかし、誤差由來はTLCだけではない。TLI及びTCIの場合、上記と同様なステップを採用して調整を行う。相違点は、TLC、TLI、及びTCIに対して、それぞれα、β、及びγのステップサイズの調整(α>β>γ)を行うとともに、最大調整範囲を制限することである。
Figure 2022039906000053
最適化過程中で、TLC、TLI、TCIを順番に調整し、errorの変化を観察することにより、α、β、γのステップサイズを適切に変更する。調整過程中で、errorが明らかに低下されることが観察されると、ステップサイズを適切に増やし、調整過程中で、errorの緩やかな減少又は増加傾向が見られると、ステップサイズを適切に減らすか又はステップサイズの正負を変更する。
errorが最小になるまで、上記のステップに従って外部パラメータ行列を調整する。
調整過程中で、計算結果が局所的な最適化になることを防ぐために、TLC、TLI、TCIの調整順番を変更するとともに、最小のerrorが見つかるまで最適化結果を上記方法と比較する。
既存技術と比較して、本発明のマルチセンサによる姿勢変換行列の複合最適化方法は、オフライン最適化方法を採用しており、TLC、TLI、及びTCI間の姿勢一貫性に基づいて姿勢変換行列総誤差の最適化関数を構築し、各外部パラメータに対してパラメータの調整を行う。この最適化方法は、各外部パラメータ行列の誤差を最小化し、精度を最大化する効果を達成する。
本明細書では、いくつかの用語が多く使用されているが、他の用語を使用する可能性を排除することではない。これらの用語は、本発明の本質をより便利に記載及び説明するためにのみ使用される。それらをあらゆる追加の制限として解釈することは、本発明の精神に反することである。明細書及び図面に示される装置及び方法における動作、ステップ等の実行順序は、特に明記されていない限り、前の処理の出力が後の処理で使用されていない限り、任意の順序で実施することができる。説明の便宜上、「まず」、「次に」等を採用した説明は、必ずこの順序で実行すべきであることを意味するわけではない。
本明細書に記載された特定の実施形態は、単に本発明の精神を例示するものである。当業者は、記載された特定の実施形態に対して様々な変更又は補足又は類似な方法への置き換えを行うことができるが、それは本発明の精神から逸脱したり、添付の特許請求の範囲によって定義された範囲を超えたりすることはない。
101、センサ融合フレーム;102、ロボットアーム;103、連結機構;104、コンピュータユニット;105、操作プラットフォーム;201、レーザーレーダ;202、単眼カメラ;203、慣性ナビゲーションシステム;204、金属フレーム;205、固定装置;206、治具。

Claims (9)

  1. ロボットアームを含み、前記ロボットアーム上にはセンサ融合フレームが設置され、センサ融合フレーム上にはレーザーレーダ、単眼カメラ、及びデータ処理のためのコンピュータが設置されるマルチセンサによる複合キャリブレーション装置であって、
    レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットをさらに含み、前記レーザーレーダ-カメラによる四キャリブレーションプレート複合キャリブレーションターゲットは、一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレート、四号キャリブレーションプレートを含み、
    一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレートの中心位置はドットでマークされ、外部パラメータキャリブレーションの特徴点を提供するために使用され、
    四号キャリブレーションプレート上には、カメラの内部パラメータキャリブレーションのために黒白の碁盤目模様が配列され、
    4つのキャリブレーションプレートは、「田」字の形状に配置され、一号キャリブレーションプレートと二号キャリブレーションプレートは並列に配置され、三号キャリブレーションプレートと四号キャリブレーションプレートは一号キャリブレーションと二号キャリブレーションプレートの前方に並列に配置され、三号キャリブレーションプレートと四号キャリブレーションプレートは一号キャリブレーションプレートと二号キャリブレーションプレートより低く、
    三号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn3と四号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn4との間の角度差は30°より大きく、
    一号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn1と二号キャリブレーションプレート表面の法線ベクトルn2との間の角度差は30°より大きい、
    マルチセンサによる複合キャリブレーション装置。
  2. 請求項1に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション装置の複合キャリブレーション方法であって、
    カメラの内部パラメータキャリブレーションと、レーザーレーダ-カメラの外部パラメータキャリブレーションとを含み、
    カメラの内部パラメータキャリブレーションの場合、異なる姿勢下でカメラが碁盤目キャリブレーションプレートに対して撮影を行うように、コンピュータユニットがロボットアームとカメラを制御し、張正友キャリブレーション方法を採用してカメラの内部パラメータKを計算し、
    レーザーレーダ-カメラの外部パラメータキャリブレーションの場合、以下のステップを含む、
    a)キャリブレーションプレートモジュールがレーザーレーダ及びカメラの視野範囲に現れるように、コンピュータユニットがロボットアームの姿勢を調整するとともに、
    ロボットアームを制御して静止状態を維持し、レーザーレーダ及びカメラはデータ採集を行う、
    b)レーザーレーダデータに対して分析及び処理を行い、点群特徴点を抽出し、
    各点群の座標情報を記録し、異常点をフィルタリングし、点群分割法を採用して点群データを分割し、4つのキャリブレーションプレートの点群データを4つの異なるグループ{L}、{L}、{L},{L}へ分け、K-means方法を採用して点群のクラスタリング中心点を抽出し、
    Figure 2022039906000054
    は、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のレーザーレーダの座標系における三次元座標値であり、
    Figure 2022039906000055
    をマッチングのためのレーザー特徴点として選定する、
    c)カメラデータに対して分析及び処理を行い、視覚特徴点を抽出し、
    各ピクセルのグレー値を記録し、FASTキーポイント抽出アルゴリズムを採用し、キャリブレーションプレートのローカルピクセルのグレー値が明らかに変化された箇所を検出することにより、各キャリブレーションプレートの中心点位置を抽出し、
    一号キャリブレーションプレート、二号キャリブレーションプレート、三号キャリブレーションプレートのドット中心点位置を抽出し、その座標値C、C、Cを記録し、
    碁盤目間の関係を分析することにより、四号キャリブレーションプレートの中心点座標値Cを求め、
    は、第i番目のキャリブレーションプレートの中心点位置のカメラ座標系Cにおける二次元座標値であり、Cをマッチングのための視覚特徴点として選定する、
    d)レーザーレーダの特徴点
    Figure 2022039906000056
    及びカメラの特徴点
    Figure 2022039906000057
    によってマッチング関係
    Figure 2022039906000058
    を確立し、
    特徴点のマッチング関係によって最小再投影誤差を確立し、誤差方程式を構築し、誤差方程式によって最小二乗法による求解を行い、最適な外部パラメータ行列TLCを取得する、
    ことを特徴とするマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  3. キャリブレーションプレートの中心位置特徴点に基づいて、キャリブレーションプレートのエッジ位置を採集して特徴点とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  4. キャリブレーションプレートの角度を調整し、異なる角度の状態下で複数グループのキャリブレーションプレートのセンサデータを採集し、グループ毎のデータのキャリブレーションプレートの中心点座標値
    Figure 2022039906000059
    をそれぞれ計算し、偏差の大きい中心点座標値を削除し、平均値策略を採用して残りの中心点座標を計算する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  5. 前記カメラの内部パラメータキャリブレーションは、碁盤目キャリブレーション方法を採用しており、
    前記碁盤目キャリブレーション方法は、異なる姿勢下でカメラが碁盤目キャリブレーションプレートに対して撮影を行うように、コンピュータユニットがロボットアーム及びカメラを制御し、20~30枚の画像のエッジ情報を抽出し、張正友キャリブレーション方法を採用してカメラの内部パラメータKを計算することである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  6. 請求項1に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション装置の複合キャリブレーション方法であって、
    センサ融合フレーム上に配置された慣性ナビゲーションシステムをさらに含み、
    複合キャリブレーション方法には、レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムによる複合キャリブレーション方法を含んでおり、
    ロボットアームの初期運動時刻をtとして定義し、ロボットアームの運動終了時刻をtとして定義し、t時刻に走査されたレーザー点群をPとして定義し、t時刻でのレーザーレーダの座標系をLとして定義し、t時刻での慣性ナビゲーションシステムの座標系をIとして定義し、t時刻でのレーザーレーダの座標系をLとして定義し、t時刻での慣性ナビゲーションシステムの座標系をIとして定義し、レーザーレーダのt時刻からt時刻までの間の姿勢変換行列をTとして定義し、慣性ナビゲーションシステムのt時刻からt時刻までの間の姿勢変換行列をTとして定義し、レーザーレーダと慣性ナビゲーションシステムとの間の外部パラメータ行列をTLIとして定義すると、
    前記複合キャリブレーション方法は、以下のステップを含む、
    a)ロボットアームは指定された軌跡に従って運動を行い、ロボットアームの運動過程中に、レーザーレーダ及び慣性ナビゲーションシステムがデータ採集を行う、
    b)ロボットアームを制御して運動を停止し、センサによって採集されたデータに対して処理を行い、
    レーザーレーダの場合、均一運動モデルに従ってフレーム毎のレーザー点群に対して歪み除去処理を行い、
    点群フィルタリングアルゴリズムを採用し、点群データ中の外れ値を除去し、
    計算の複雑さを軽減するために、ボクセルグリッド方法を使用してフレーム毎のレーザー点群データに対してダウンサンプリング処理を行う、
    c)レーザーレーダの座標系
    Figure 2022039906000060
    の初期時刻tでの座標系Lと運動終了時刻での座標系Lとの間の姿勢変換行列Tを計算する、
    姿勢変換行列Tの計算方法は、以下の通りである、
    反復最近傍法を採用して第iフレーム点群と第i+1フレーム点群をマッチングし、第iフレーム点群
    Figure 2022039906000061
    と第i+1フレーム点群
    Figure 2022039906000062
    のマッチング関係を取得し、
    第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換は、回転行列Rと並進ベクトルtから構成されており、2フレーム点群の姿勢変換関係を示し、さらに、誤差方程式を構築し、誤差方程式を最小二乗問題に変換し、SVD法を採用してR、tを計算し、R、tによって第i時刻から第i+1時刻までのレーザーレーダの姿勢変換行列を
    Figure 2022039906000063
    として取得し、nフレームのレーザーレーダの姿勢変換行列Tを累積的に乗算し、レーザーレーダのt時刻からt時刻までの姿勢変換行列Tを取得する、
    d)慣性ナビゲーションシステムの座標系
    Figure 2022039906000064
    の初期時刻tでの座標系Iと運動終了時刻tでの座標系Iとの間の姿勢変換行列Tを計算する、
    姿勢変換行列Tの計算方法は、以下の通りである、
    慣性ナビゲーションシステムの加速度測定データ及び角速度測定データに対して積分を行い、変位データt及び回転データRを取得すると、慣性ナビゲーションシステムのt時刻からt時刻までの姿勢変換行列
    Figure 2022039906000065
    Figure 2022039906000066
    に表される、
    e)Tによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、点群PnLを取得する、
    f)T及びキャリブレーション待ちパラメータTLIによってt時刻でのレーザー点群Pをt時刻でのL座標系に投影し、PnIを取得する、
    g)2グループの点群PnL及びPnIをマッチングし、2グループの点群を整列し、外部パラメータ行列TLIに対して最適化を行い、反復最近傍法を採用してPnL及びPnIが記述された同一領域の点群領域をレジストレーションし、最近傍誤差Terrorを構築及び最適化し、Terror、T、Tによって外部パラメータ行列TLIを求解する、
    ことを特徴とするマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  7. 視覚条件が十分である場合、単眼カメラの観測データを記録し、視覚-IMUキャリブレーションツールを採用し、単眼カメラと慣性ナビゲーションシステムとの間の外部パラメータ行列TCIを計算し、
    決定された3つの外部パラメータ行列TLC、TLI、TCI間の姿勢一貫性に基づいて複合検証を行い、外部パラメータ行列中の変換パラメータを調整し、マルチセンサによる複合キャリブレーションの精度を向上し、
    前記パラメータ最適化は、オンライン調整方法を採用し、レーザーレーダ、単眼カメラ、慣性ナビゲーションシステムのデータを融合し、TLI、TCIに対して調整を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  8. 視覚条件が十分である場合、キャリブレーションターゲットがカメラの視野範囲内に現れるように、ロボットアームを制御し、カメラが常にキャリブレーションターゲットを観測できる条件下で、ロボットアームを制御して空間内で六自由度の運動をし、
    単眼カメラの観測データを記録し、キャリブレーションツールを採用して視覚-慣性ナビゲーションシステムの外部パラメータ行列TCIを次のようにキャリブレーションする、
    Figure 2022039906000067
    ことを特徴とする請求項7に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。
  9. レーザーレーダ、単眼カメラ、慣性測定ユニット間の姿勢変換行列に対して複合最適化を行い、
    決定された3つの外部パラメータ行列TLC、TLI、TCI間の姿勢一貫性に基づいて複合検証を行う、
    具体的なステップは、以下の通りである、
    各姿勢変換誤差を計算する、
    Figure 2022039906000068
    Figure 2022039906000069
    がすべて誤差閾値errorthrより小さい場合、TLC、TLI、及びTCI間は既に姿勢一貫性を満たしていると見なされ、調整不要となる、
    その後、各姿勢変換行列誤差がすべて誤差閾値より小さいという制約を満たす条件下で、総誤差errorが最小になるように、各姿勢変換行列に対して調整を行う、
    Figure 2022039906000070
    Figure 2022039906000071
    の大きさを判断し、3つの誤差の大きさから主な誤差由来を初歩的に特定し、誤差の正負から調整する方向を初歩的に決定する、
    並進ベクトル及び回転行列中の各ベクトル成分を分析し、並進ベクトルに対して、次の調整を行う、
    Figure 2022039906000072
    ここで、Δx、Δy、及びΔzの大きさ及び正負は、
    Figure 2022039906000073
    の具体的なベクトル成分を分析することによって取得し、
    回転行列に対して、次のような調整を行う、
    Figure 2022039906000074

    ここで、Δrの大きさと正負は、
    Figure 2022039906000075
    の具体的なベクトル成分を分析することによって取得する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のマルチセンサによる複合キャリブレーション方法。

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