JP2022025690A - 雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持軸を回転可能に支持する転がり軸受の耐久性を高めることができる雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置を提供する。【解決手段】搬送ローラ22の軸端部24にそれぞれ嵌め入れられて搬送ローラ22を支持する支持軸44を転がり軸受60,62を介して回転可能に支持する軸受部材38を有する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置10であって、転がり軸受60,62は、支持軸44の回転中心線C1方向に所定の間隔を隔てて軸受部材38に嵌め着けられ、冷却用雰囲気ガス供給源72からの雰囲気ガスを、転がり軸受60,62に直接供給する転がり軸受冷却管70を備えている。このため、転がり軸受60,62に雰囲気ガスが直接供給されるので、支持軸44を回転可能に支持する転がり軸受60,62の耐久性が高められる。【選択図】図2

Description

本発明は、炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラの端部を回転可能に支持する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置に関するものである。
管通路状の炉室を有する炉体と、その炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態でその炉体の長手方向に配設された複数本の搬送ローラとを備え、それら複数本の搬送ローラを回転駆動することにより、管通路状の炉室内で搬送ローラ上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉が知られている。このような加熱炉は、所謂ローラハースキルン(RHK)と称されるものであり、たとえば特許文献1に記載されている。
上記加熱炉では、搬送ローラの円筒状端部が炉体の側壁に形成された貫通穴を通して突き出され、その搬送ローラの円筒状端部に嵌め入れられた支持軸が、一対の内側軸受および外側軸受を介してそれぞれ回転可能に支持されている。
上記加熱炉は雰囲気加熱炉であり、その炉体の側壁には、炉内の雰囲気ガスの漏れを抑制するために、炉体の側壁に形成された貫通穴を覆うカバーケースが設けられている。そのカバーケースの外壁板にはシール付きの内側軸受が嵌め付けられ、その外壁板の外側に軸受ブラケットを介して固定された支持板には外側軸受が嵌め付けられていて支持軸が回転可能に支持されている。
特開平07-090352号公報
ところで、特許文献1に記載されているような雰囲気加熱炉では、カバーケース内は搬送ローラを通すための貫通穴を介して炉内空間と連通していて、炉内空間の高温の雰囲気ガスが漏出するので、軸受が高温となり易い。このため、軸受内のシール部材やグリスが早期に劣化して耐久性が損なわれるので、軸受の交換作業を頻繁に行なう必要があるという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、支持軸を回転可能に支持する軸受の耐久性を高めることができる雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決するために種々の検討を重ねた結果、搬送ローラの軸端部を支持する転がり軸受に雰囲気ガスを供給すると、転がり軸受が雰囲気ガスによって積極的に冷却され、転がり軸受の耐久性が高められることを見出した。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
すなわち、本発明の要旨とするところは、(a)管通路状の炉室を有する炉体と、互いに平行な状態で前記炉体の長手方向に配設された複数本の円筒状の搬送ローラとを備え、前記複数本の搬送ローラ上の被加熱物を前記炉体内で搬送しつつ雰囲気ガス中で熱処理を施す雰囲気加熱炉において、前記搬送ローラの軸端部にそれぞれ嵌め入れられて前記搬送ローラを支持する支持軸を転がり軸受を介して回転可能に支持する軸受部材を、有する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置であって、(b)前記転がり軸受は、前記支持軸の回転中心線方向に所定の間隔を隔てて前記軸受部材に嵌め着けられ、(c)雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを、前記転がり軸受に直接供給する雰囲気ガス供給装置を、備えていることにある。
本発明の雰囲気加熱炉用の搬送ローラ支持装置によれば、前記転がり軸受は、前記支持軸の回転中心線方向に所定の間隔を隔てて前記軸受部材に嵌め着けられ、雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを、前記転がり軸受に直接供給する雰囲気ガス供給装置が、備えられている。このため、前記転がり軸受に雰囲気ガスが直接供給されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。
ここで、好適には、前記複数本の搬送ローラの軸端部は、前記炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴から突き出し、前記軸受部材は、前記炉体に設けられた気密なカバーケースにより覆われた状態で前記炉体の側壁に沿って配置され、前記転がり軸受けは、一対の転がり軸受けであり、前記雰囲気ガス供給装置は、前記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するものである。このように、炉体の側壁に形成された貫通穴から突き出した搬送ローラの軸端部が、炉体の側壁に沿って配置された軸受部材により一対の転がり軸受を介して回転可能に支持された支持軸により支持される場合において、雰囲気ガス供給装置は、一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。
また、好適には、前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受の間の空間に、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを直接供給するものである。このことから、一対の転がり軸受および支持軸が冷却されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。
また、好適には、前記一対の転がり軸受の内輪は前記支持軸に対してすきま嵌めされ、前記一対の転がり軸受の内輪と前記支持軸との間で前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスの通過が許容されている。このことから、前記一対の転がり軸受の間の空間に供給された雰囲気ガスの通過により、一対の転がり軸受および支持軸が一層冷却されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が一層高められる。
また、好適には、前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受のうちの一方の転がり軸受に対して、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを噴射する。このことから、前記一方の転がり軸受、その一方の転がり軸受の内輪が嵌め付けられた支持軸、およびその支持軸を介して他方の転がり軸受が雰囲気ガスにより冷却されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。
また、好適には、前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受のうちの前記炉体側の転がり軸受に対して、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを噴射する。このことから、前記炉体側の転がり軸受、その炉体側の転がり軸受の内輪が嵌め付けられた支持軸、およびその支持軸を介して反対側の転がり軸受が雰囲気ガスにより冷却される。炉体からの熱を受け易い前記炉体側の転がり軸受に対して前記雰囲気ガスが噴射されるので、一層、一対の転がり軸受の耐久性が高められる。
本発明の一実施例の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置が加熱炉に取り付けられた状態を示す断面図である。 図1の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置を拡大して説明する図である。 図2の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置の側面図である。 本発明の他の実施例の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置を説明する図であって、図2に相当する図である。 図4の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置の側面図である。 本発明のさらに他の実施例の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置を説明する図であって、図2に相当する図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は発明に関連する要部を説明するものであり、寸法および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置10(以下、搬送ローラ支持装置10という)を備えた雰囲気加熱炉12を示す断面図である。雰囲気加熱炉12は、磁器、セラミックス電子部品、炭素繊維等の焼成や、ホーロー製品、衛生陶器等の釉焼に適用されるローラハースキルン型の熱処理炉である。雰囲気加熱炉12は、耐熱レンガ、セラミックボード等の断熱材およびその断熱材を包被するケーシングによって形成された炉体14を備えている。また、雰囲気加熱炉12は、被熱処理物をたとえば大気中或いは不活性ガス中で連続的に熱処理するために炉体14の長手方向に被熱処理物が搬送される管通路状(トンネル状)に形成された炉室16を備えている。
炉体14の両側に位置する側壁18の上下方向中央部付近には、側壁18をそれぞれ貫通した状態で被熱処理物の搬送方向と直交する方向に長手状を成し、互いに平行な状態で炉体14の長手方向すなわち被熱処理物の搬送方向に一定間隔で配列された複数本の搬送ローラ22が水平に設置されている。搬送ローラ22の両軸端部24は、側壁18に形成された貫通穴18a内に挿通された状態で配置されており、側壁18外へ突き出されている。
炉体14の側壁18に形成された貫通穴18aと炉体14の側壁18外に突き出された搬送ローラ22の両軸端部24とは、炉室16内の雰囲気ガスの漏れを抑制するために、ほぼコの字の断面形状を有し側壁18に固定された左右一対のカバーケース30によりそれぞれ覆われている。左右一対のカバーケース30は、水平状態で上下に併設された上板32および下板34と、上板32および下板34の外端縁を連結する外壁板36と、をそれぞれ有している。左右一対のカバーケース30は、それぞれ上板32および下板34が炉体14の側壁18に固定されることにより炉体14に固定されている。この左右一対のカバーケース30内はそれぞれ気密となっており、カバーケース30内には軸受部材38がそれぞれ下板34から上方に向かって立設された支柱40により支持されている。
図2は、右側の搬送ローラ支持装置10を拡大して説明する図である。左右の搬送ローラ支持装置10は、支柱40により支持された軸受部材38と、軸受部材38に嵌め付けられた一対の転がり軸受60,62と、雰囲気ガス供給装置として機能する転がり軸受冷却管70と、をそれぞれ備えている。側壁18から突き出されている搬送ローラ22の両軸端部24は、それぞれ支持軸44により支持されている。具体的には、搬送ローラ22はアルミナ等のセラミックス製で円筒状となっており、その円筒状の両軸端部24の開口内に例えば鋼鉄製の支持軸44の内側端部44aが支持軸44の回転中心線C1方向へ移動可能にそれぞれ嵌め込まれている。この支持軸44がそれぞれ一対の転がり軸受60,62を介して回転可能に軸受部材38により支持されることにより、搬送ローラ22が搬送ローラ支持装置10により回転可能に支持されている。
図1および図2に示すように、右側の支持軸44の外側端部44bには、スプロケットホイール48が嵌め着けられており、スプロケットホイール48にはチェーン50が巻き掛けられている。チェーン50は、スプロケットホイール48の下側に噛み合わされるとともに、ローラ駆動伝達機52の駆動スプロケットホイール54に巻き掛けられている。チェーン50の下方には軸受部材38に固定されたチェーンレール58が設けられている。これにより、ローラ駆動伝達機52からの回転がチェーン50を介して支持軸44に伝達されて搬送ローラ22が回転し被熱処理物が搬送される。
左右の搬送ローラ支持装置10において、支持軸44を支持する一対の転がり軸受60,62、すなわち炉体14側に設けられた第1軸受60および炉体14の反対側に設けられた第2軸受62は、シール付転がり軸受である。図2に示すように、第1軸受60は、外輪60a、内輪60b、外輪60aと内輪60bとの間の転動体60c、および、シール部材60dから構成されている。同様に、第2軸受62は、外輪62a、内輪62b、外輪62aと内輪62bとの間の転動体62c、および、シール部材62dから構成されている。第1軸受60および第2軸受62は、支持軸44に備えられた円環状のカラー66を挟み、支持軸44を安定的に支持するために、支持軸44の回転中心線C1方向に所定の間隔を隔てて軸受部材38内に嵌め入れられている。
図3は右側の搬送ローラ支持装置10を図2の右側から視た側面図である。図3において、スプロケットホイール48とシール部材60d,62dは省略されている。左右の搬送ローラ支持装置10における第1軸受60および第2軸受62は、軸受部材38に外輪60a,62aが嵌め付けられ、支持軸44に内輪60b,62bが嵌め入れられている。また、第1軸受60における外輪60aの炉体14側および第2軸受62における外輪62aの炉体14と反対側には図3に示すようなレモン形状に形成されたピン68が外輪62aの外周面に形成された環状溝に嵌められ、左右の搬送ローラ支持装置10において、軸受部材38から第1軸受60および第2軸受62が外れないようになっている。
図2に示すように、炉体14に設けられた左右のカバーケース30内にそれぞれ設けられた転がり軸受冷却管70は、冷却用雰囲気ガス供給源72から例えば窒素ガス等の雰囲気ガスを第1軸受60および第2軸受62に直接供給する。具体的には、軸受部材38の上面には、第1軸受60および第2軸受62の間の空間E1まで貫通する冷却穴38aが設けられており、転がり軸受冷却管70の出口が冷却穴38aと連通されることにより、冷却用雰囲気ガス供給源72からの、炉室16内の高温となった雰囲気ガスよりも十分に温度の低い雰囲気ガスが第1軸受60および第2軸受62の間の空間E1に直接供給される。
第1軸受60の内輪60bおよび第2軸受62の内輪62bはそれぞれ支持軸44にすきま嵌めされており、空間E1に供給された雰囲気ガスは、内輪60bと支持軸44とのすきま、又は、内輪62bと支持軸44とのすきまを通りカバーケース30内に放出される。カバーケース30内の雰囲気ガスの排出は、側壁18の貫通穴18aと搬送ローラ22との間のすきまを通って炉室16内に入り、後述する排気管78から排出される。
図1に戻り、炉体14の下部には図示しない炉室内雰囲気ガス供給源からの例えば窒素ガス等の雰囲気ガスを炉室16に供給するための分岐ボックス74に接続された供給孔76が設けられ、炉体14の上部には炉室16の雰囲気ガスを排気するための排気管78が設けられている。また、炉室16の上部には、雰囲気ガス採取管80および上部熱電対82が設けられ、炉室16の下部には下部熱電対84が設けられている。これにより、炉室16内の温度や雰囲気ガスの濃度が測定されて、炉室16内の温度や冷却用雰囲気ガス供給源72および炉室内雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスの供給等が制御される。
従来の雰囲気加熱炉では、搬送ローラを通すための貫通穴から炉室16内の高温の雰囲気ガスがカバーケース内に漏出するため、搬送ローラを回転可能に支持する転がり軸受が高温となり易かった。このため、特に炉体側の軸受内のシール部材やグリスが早期に劣化して耐久性が損なわれるので、軸受の交換作業を頻繁に行なう必要があるという問題があった。
本実施例の搬送ローラ支持装置10によれば、管通路状の炉室16を有する炉体14と、炉体14の側壁18に形成された複数個の貫通穴18aを通して互いに平行な状態で炉体14の長手方向に配設された複数本の円筒状の搬送ローラ22とを備え、複数本の搬送ローラ22上の被加熱物を炉体14内で搬送しつつ雰囲気ガス中で熱処理を施す雰囲気加熱炉12において、炉体14に設けられた気密なカバーケース30により覆われた状態で炉体14の側壁18に沿って配置され、炉体14の側壁18に形成された貫通穴18aから突き出す搬送ローラ22の軸端部24にそれぞれ嵌め入れられて搬送ローラ22を支持する支持軸44を一対の転がり軸受60,62を介して回転可能に支持する軸受部材38を、有する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置10であって、一対の転がり軸受60,62は、支持軸44の回転中心線C1方向に間隔を隔てて軸受部材38に嵌め着けられ、冷却用雰囲気ガス供給源72からの雰囲気ガスを、一対の転がり軸受60,62のうちの少なくとも一方の転がり軸受に直接供給する転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)70を、備えている。このため、側壁18に固定されたカバーケース30内において、一対の転がり軸受60,62のうちの少なくとも一方の転がり軸受に雰囲気ガスが直接供給されるので、支持軸44を回転可能に支持する一対の転がり軸受60,62の耐久性が高められる。
また、本実施例の搬送ローラ支持装置10によれば、転がり軸受冷却管70は、軸受部材38に嵌め着けられた一対の転がり軸受60,62の間の空間E1に、雰囲気ガスを直接供給するものである。このようにすれば、一対の転がり軸受60,62および支持軸44が効率よく冷却されるので、支持軸44を回転可能に支持する一対の転がり軸受60,62の耐久性が高められる。
また、本実施例の搬送ローラ支持装置10によれば、一対の転がり軸受60,62の内輪60b,62bは支持軸44に対してすきま嵌めされ、一対の転がり軸受60,62の内輪60b,62bと支持軸44との間で雰囲気ガスの通過が許容されている。このことから、一対の転がり軸受60,62の間の空間E1に供給された雰囲気ガスの通過により、一対の転がり軸受60,62および支持軸44が一層効率よく冷却されるので、支持軸44を回転可能に支持する一対の転がり軸受60,62の耐久性が一層高められる。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本実施例の搬送ローラ支持装置110を拡大して説明する図であり、図5は図4の搬送ローラ支持装置110を右側から視た側面図である。炉体14に設けられた左右のカバーケース30内には、転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)170がそれぞれ設けられて、軸受部材38の上面にねじ止めされた支持板184により支持されている。転がり軸受冷却管170には、破線の矢印で示すように軸受部材38に嵌め着けられた第2軸受62に向かって、冷却用雰囲気ガス供給源72からの雰囲気ガスを直接噴射する噴射孔170aが設けられている。
上述のように本実施例の搬送ローラ支持装置110によれば、転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)170は、軸受部材38に嵌め着けられた一対の転がり軸受60,62のうちの一方の転がり軸受である第2軸受62に対して、雰囲気ガスを直接噴射する。このことから、第2軸受62、第2軸受62の内輪62bが嵌め付けられた支持軸44、および支持軸44を介して他方の転がり軸受である第1軸受60が雰囲気ガスにより冷却されるので、支持軸44を回転可能に支持する一対の転がり軸受60,62の耐久性が高められる。
図6は、本実施例の搬送ローラ支持装置210を拡大して説明する図である。炉体14に設けられた左右のカバーケース30内には、雰囲気ガス供給装置として機能する転がり軸受冷却管270がそれぞれ設けられている。転がり軸受冷却管270には、破線の矢印で示すように軸受部材38に嵌め着けられた一対の転がり軸受60,62のうちの炉体14側の第1軸受60に向かって、冷却用雰囲気ガス供給源72からの雰囲気ガスを直接噴射する噴射孔270aが設けられている。
上述のように本実施例の搬送ローラ支持装置210によれば、転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)270は、軸受部材38に嵌め着けられた一対の転がり軸受60,62のうちの炉体14側の第1軸受60に対して、雰囲気ガスを噴射する。このことから、炉体14側の第1軸受60、第1軸受60の内輪60bが嵌め付けられた支持軸44、および支持軸44を介して反対側の第2軸受62が雰囲気ガスにより冷却される。炉体14からの熱を受け易い炉体14側の第1軸受60に対して雰囲気ガスが直接噴射されるので、一層、一対の転がり軸受60,62の耐久性が高められる。
以上、本発明を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、上述の実施例では、雰囲気ガスは炉室内雰囲気ガス供給源とは別の冷却用雰囲気ガス供給源72から転がり軸受冷却管70,170,270に雰囲気ガスが供給されていたが、同一の雰囲気ガス供給源から供給孔76および転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)70,170,270に雰囲気ガスが供給されてもよい。また、第1軸受60および第2軸受62の温度上昇を抑制するために、例えば、カバーケース30内の気圧が炉室16内の気圧よりも高くなるように雰囲気ガスの供給が制御されてもよい。
また、上述の実施例では、第1軸受60および第2軸受62はシール付軸受であったが、雰囲気ガスの通気性を確保するためにシール部材無しの軸受が用いられてもよい。また、実施例1では、冷却のための雰囲気ガスが支持軸44の外周を通って抜けるように第1軸受60の内輪60bおよび第2軸受62の内輪62bが支持軸44にすきま嵌めされていたが、代わりに第1軸受60の外輪60aおよび第2軸受62の外輪62aがすきま嵌めされていてもよい。また、例えば、実施例1においてシール部材60dおよびシール部材62dを無くすことで雰囲気ガスの通気性を確保し、内輪60bおよび内輪62bをしまり嵌めとしてもよい。また、実施例2および実施例3においては、外輪60a,62aと内輪60b,62bとの両方がすきま嵌めでなく締まり嵌めであってもよい。
また、上述の実施例では、支持軸44を回転可能に支持する軸受部材38はカバーケース30内に設けられていたが、炉体14内に設けられていてもよい。
また、上述の実施例では、支持軸44を支持するために第1軸受60および第2軸受62が用いられていたが、単一の転がり軸受が用いられていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
10,110,210:搬送ローラ支持装置(雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置)
12:雰囲気加熱炉
14:炉体
16:炉室
18:側壁
18a:貫通穴
22:搬送ローラ
24:軸端部
30:カバーケース
38:軸受部材
44:支持軸
60:第1軸受(転がり軸受)
60b:内輪
62:第2軸受(転がり軸受)
62b:内輪
70,170,270:転がり軸受冷却管(雰囲気ガス供給装置)
72:冷却用雰囲気ガス供給源(雰囲気ガス供給源)
C1:回転中心線
E1:空間
すなわち、本発明の要旨とするところは、(a)管通路状の炉室を有する炉体と、互いに平行な状態で前記炉体の長手方向に配設された複数本の円筒状の搬送ローラとを備え、前記複数本の搬送ローラ上の被加熱物を前記炉体内で搬送しつつ雰囲気ガス中で熱処理を施す雰囲気加熱炉において、前記搬送ローラの軸端部にそれぞれ嵌め入れられて前記搬送ローラを支持する支持軸を転がり軸受を介して回転可能に支持する軸受部材を、有する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置であって、(b)前記転がり軸受は、前記支持軸の回転中心線方向に所定の間隔を隔てて前記軸受部材に嵌め着けられ、(c)雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを、前記転がり軸受に直接供給する雰囲気ガス供給装置を、備え、(d)前記複数本の搬送ローラの軸端部は、前記炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴から突き出し、(e)前記軸受部材は、前記炉体に設けられた気密なカバーケースにより覆われた状態で前記炉体の側壁に沿って配置され、(f)前記転がり軸受は、一対の転がり軸受であり、前記雰囲気ガス供給装置は、前記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するものであり、(g)前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受の間の空間に、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを直接供給するものであり、(h)前記一対の転がり軸受の内輪は前記支持軸に対してすきま嵌めされ、前記一対の転がり軸受の内輪と前記支持軸との間で前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスの通過が許容されていることにある。
本発明の雰囲気加熱炉用の搬送ローラ支持装置によれば、(b)前記転がり軸受は、前記支持軸の回転中心線方向に所定の間隔を隔てて前記軸受部材に嵌め着けられ、(c)雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを、前記転がり軸受に直接供給する雰囲気ガス供給装置が、備えられ、(d)前記複数本の搬送ローラの軸端部は、前記炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴から突き出し、(e)前記軸受部材は、前記炉体に設けられた気密なカバーケースにより覆われた状態で前記炉体の側壁に沿って配置され、(f)前記転がり軸受は、一対の転がり軸受であり、前記雰囲気ガス供給装置は、前記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するものであり、(g)前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受の間の空間に、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを直接供給するものであり、(h)前記一対の転がり軸受の内輪は前記支持軸に対してすきま嵌めされ、前記一対の転がり軸受の内輪と前記支持軸との間で前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスの通過が許容されている。このため、前記転がり軸受に雰囲気ガスが直接供給されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。また、炉体の側壁に形成された貫通穴から突き出した搬送ローラの軸端部が、炉体の側壁に沿って配置された軸受部材により一対の転がり軸受を介して回転可能に支持された支持軸により支持される場合において、雰囲気ガス供給装置は、一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。また、一対の転がり軸受および支持軸が冷却されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が高められる。さらに、前記一対の転がり軸受の間の空間に供給された雰囲気ガスの通過により、一対の転がり軸受および支持軸が一層冷却されるので、支持軸を回転可能に支持する一対の転がり軸受の耐久性が一層高められる。

Claims (6)

  1. 管通路状の炉室を有する炉体と、互いに平行な状態で前記炉体の長手方向に配設された複数本の円筒状の搬送ローラとを備え、前記複数本の搬送ローラ上の被加熱物を前記炉体内で搬送しつつ雰囲気ガス中で熱処理を施す雰囲気加熱炉において、前記搬送ローラの軸端部にそれぞれ嵌め入れられて前記搬送ローラを支持する支持軸を転がり軸受を介して回転可能に支持する軸受部材を、有する雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置であって、
    前記転がり軸受は、前記支持軸の回転中心線方向に所定の間隔を隔てて前記軸受部材に嵌め着けられ、
    雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを、前記転がり軸受に直接供給する雰囲気ガス供給装置を、備えている
    ことを特徴とする雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
  2. 前記複数本の搬送ローラの軸端部は、前記炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴から突き出し、
    前記軸受部材は、前記炉体に設けられた気密なカバーケースにより覆われた状態で前記炉体の側壁に沿って配置され、
    前記転がり軸受けは、一対の転がり軸受けであり、前記雰囲気ガス供給装置は、前記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方に前記雰囲気ガスを直接供給するものである
    ことを特徴とする請求項1の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
  3. 前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受の間の空間に、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを直接供給するものである
    ことを特徴とする請求項2の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
  4. 前記一対の転がり軸受の内輪は前記支持軸に対してすきま嵌めされ、前記一対の転がり軸受の内輪と前記支持軸との間で前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスの通過が許容されている
    ことを特徴とする請求項3の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
  5. 前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受のうちの一方の転がり軸受に対して、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを噴射する
    ことを特徴とする請求項2の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
  6. 前記雰囲気ガス供給装置は、前記軸受部材に嵌め着けられた前記一対の転がり軸受のうちの前記炉体側の転がり軸受に対して、前記雰囲気ガス供給源からの雰囲気ガスを噴射する
    ことを特徴とする請求項5の雰囲気加熱炉用搬送ローラ支持装置。
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