JP2022007147A - 作業機 - Google Patents

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邦明 佐藤
Kuniaki Sato
嘉史 上重
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Abstract

【課題】カバーに付着する土塊の量を減らすことができる作業機を提供する。【解決手段】作業機100は、ロータリ耕耘部10と、ロータリ耕耘部10の上方に装備される金属製カバー20と、を備えている。そして、金属製カバー20は、ロータリ耕耘部側へ突出する複数の突起31からなる突起構造30を有する。突起構造30は、ロータリ耕耘部10に対向する金属製カバー20の面にエンボス加工が施されてなる。【選択図】図2

Description

本発明は、作業機に関し、特に、駆動回転具を有する耕耘用作業機に関する。
従来、トラクタによって牽引され、圃場を耕すための耕耘作業機が提案されている。この耕耘作業機は、ロータリと、カバーと、ギヤユニットと、を備えている(特許文献1参照)。
特許第6450949号公報
ところで、上述のような従来技術では、耕耘作業時にロータリの耕耘爪で放てきされた土塊がカバーに付着し易い傾向がある。耕耘対象地面の地質によっては、土塊がカバー内面に付着して堆積する場合がある。特に、土塊が粘土質のときに問題となる。
カバーに付着する土塊の量が多くなると、次のような不具合が生じることがある。例えば、作業機が重くなり、その移動に必要以上の馬力が必要になる場合がある。また、耕耘回数の増加により作業効率が低下する場合がある。さらに、土塊によって振動が生じる場合がある。さらにまた、いったん付着した土塊がカバーから剥がれて農道を汚す場合がある。このようにカバーに付着する土塊の量が多い場合には、種々の問題が生じることがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーに付着する土塊の量を減らすことができる作業機を実現することにある。
本発明の態様1に係る作業機は、ロータリ耕耘部と、該ロータリ耕耘部の上方に装備されるカバー部と、を備えており、前記カバー部は、前記ロータリ耕耘部側へ突出する複数の突起からなる突起構造を有する構成である。
これにより、カバー部と土塊との接触面積を少なくし、土塊との付着力を軽減させることができる。このため、態様1に係る作業機によれば、カバー部に付着する土塊の量を減らすことができる。
本発明の態様2に係る作業機は、上記の態様1において、前記カバー部は、金属製カバーと弾性カバーとから構成されており、前記弾性カバーの下方に前記ロータリ耕耘部を備え、前記弾性カバーの上方に金属製カバーを備えており、前記突起構造は、前記弾性カバーに形成されていてもよい。
この場合には、金属製カバーと土塊との付着を阻止し、且つ、突起構造により、弾性カバーと土塊との接触面積を少なくし、土塊との付着力を軽減させる。突起構造を有しない弾性カバーを備えている場合より、弾性カバーに付着する土塊を抑制させることができる。
本発明の態様3に係る作業機は、上記の態様1において、前記カバー部は、金属製カバーと弾性カバーとから構成されており、前記突起構造は、前記金属製カバーに形成されており、前記弾性カバーの下方に前記ロータリ耕耘部を備え、前記弾性カバーの上方に金属製カバーを備えており、前記弾性カバーは、前記突起構造に当接して設けられ、且つ、前記弾性カバーの弾性により表面に前記突起構造が反映された反映突起を有する構成としてもよい。
この場合には、弾性カバーの表面に反映突起を有するので、弾性カバーの表面に突起構造を形成しなくてもよい。このため、低コストの作業機を提供できる。
本発明の態様4に係る作業機は、上記の態様1又は2において、前記突起構造は、前記ロータリ耕耘部に対向する前記カバー部の面にエンボス加工が施されてなる構成としてもよい。
この場合には、土塊との接触箇所は、点在的に存在し、且つエンボス加工が施されてなる突起構造によって水分流出経路が確保される。このため、土塊が、接触した状態で結露し難くされており、カバー部に付着することを阻止することができる。
本発明の態様5に係る作業機は、上記の態様4において、前記突起構造は、前記エンボス加工が施されてなる前記突起構造の表面に粗面加工が施されてなる構成としてもよい。
この場合には、カバー部と土塊との接触面積がさらに少なく、且つ水分流出経路も確保される。このため、充分な付着防止機能を備えることができる。
本発明によれば、カバー部における土塊との接触面積を少なくし、カバー部に付着する土塊の量を減らすことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る作業機の概要を説明するための側面図である。 本発明の実施形態1に係る作業機を示す斜視図と要部の拡大平面図である。 図2のB-B線のおけるカバー部及びロータリ耕耘部の概略断面図である。 本発明の実施形態2に係る作業機を示す斜視図と要部を示す拡大平面図である。 図4のC-C線におけるカバー部及びロータリ耕耘部の概略断面図である。 本発明の実施形態3に係る作業機を示す斜視図と要部を示す拡大平面図である。 図6のE-E線におけるカバー部及びロータリ耕耘部の概略断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1~3を参照して詳細に説明する。図1は、作業機100が上方に上げられた状態の側面図を示す。また、図2は、同状態を後方から見た斜視図である。図1は、本発明の一態様である作業機100が示される。作業機100は、走行車であるトラクタ1の後方に3点リンク機構5を介して装着される。作業機100は、ロータリ耕耘部10と、カバー部としての金属製カバー20とを備える。即ち、本実施形態のカバー部は、金属製カバー20から構成される。
図1において、3点リンク機構5からトラクタ1側への方向である矢印Fの方向を前方という。また、3点リンク機構5から作業機100側の方向である矢印Rの方向を後方という。さらに、ロータリ耕耘部10から金属製カバー20側の方向である矢印Uの方向を上方という。さらにまた、ロータリ耕耘部10から金属製カバー20とは反対側の方向である矢印Dの方向を下方という。矢印Uの方向と矢印Dの方向とをあわせて上下方向という。
トラクタ1の走行車としての通常の機能は公知の技術を用いて実現可能であるので、詳細な説明は省略する。トラクタ1は、エンジン、エンジンに連結されたクラッチハウジング、クラッチハウジングに連結されたトランスミッションケース、油圧式昇降装置3等を備える。
トラクタ1のエンジンからの動力は、クラッチハウジングに内蔵された主クラッチ、および伝動軸などを介して、トランスミッションケースに内蔵された主変速装置に伝達される。そして、主変速装置による変速後の動力が、トランスミッションケース内の副変速装置などを介して、前輪および後輪に伝達され、トラクタ1は走行する。
さらに、トラクタ1のトランスミッションケースの後部には、作業機100の取り付けを可能にする3点リンク機構5が上下揺動可能に連結されている。
3点リンク機構5は、単一のトップリンク6、および左右のロアリンク7等を備える。油圧式昇降装置3は、左右一本ずつのリフトアーム9と、左右のロアリンク7を吊り下げ支持するリフトロッド(リフトシリンダ)8と、リフトアーム9を上下方向に揺動駆動する油圧シリンダを含む。油圧式昇降装置3によって、3点リンク機構5が作業機100とともに昇降駆動される。
作業機100は、ロータリ耕耘部10等の駆動回転具を有する耕耘用作業機である。作業機100としては、畑作や水田作業用のインプルメントが挙げられる。作業機100は、3点リンク機構5により昇降可能となっている。
ロータリ耕耘部10は、図2に示すように、爪軸11と、複数の耕耘爪12と、ユニバーサルジョイント13とを備える。ユニバーサルジョイント13を介して、作業機100と図1のトラクタ1とが接続されている。爪軸11は、軸心回りに回転自在にユニバーサルジョイント13に接続されている。複数の耕耘爪12は、爪軸11上に取り付けられている。
図2において、爪軸11の軸方向と平行な方向を左右方向といい、この左右方向に直交する水平線方向を前後方向という。また、金属製カバー20におけるロータリ耕耘部側の面、即ち、ロータリ耕耘部10の外周に対向する金属製カバー20の面を内面という。さらに、ロータリ耕耘部側の面とは反対側の金属製カバー20の面を外面という。
トラクタ1の動力で回転されたPTO(Power take-off)軸の回転動力が、ユニバーサルジョイント13を介して爪軸11に伝達される。爪軸11に伝達される動力によって、爪軸11が軸心周りに回転駆動される。例えば、爪軸11は、矢印A方向(図1参照)に回転駆動(ダウンカット回転)する。
耕耘の際に、3点リンク機構とともに作業機100が油圧式昇降装置3によって下げられる。このとき、ロータリ耕耘部10が回転駆動され、爪軸11がダウンカット回転する場合には、耕耘爪12が畑や水田の土壌に突入して土壌が耕されると共に、耕された土塊が後方に放てきされる。ロータリ耕耘部10の上方に金属製カバー20が装備されている。
金属製カバー20は、円弧状に形成された板状、好ましくは円弧状に形成された1枚板で構成されている。ただし、金属製カバー20は、円弧状に形成されたカバープレートを有する構造体であってもよい。さらに、金属製カバー20は、金属製であるので、フィルム製又は樹脂製である場合と比べて耐摩耗性の点で優れる。また、金属製カバー20は、ロータリ耕耘部10の上方に配置され、3点リンク機構5に取り付けられてロータリ耕耘部10の上方に装備される。この状態で、金属製カバー20は、ロータリ耕耘部10の上方を覆う。金属製カバー20の内面には、突起構造30を有する。
突起構造30は、ロータリ耕耘部側へ突出する複数の突起31からなる。突起構造30を有する金属製カバー20の内面は、複数の突起31からなる突起面と、突起31が配置された表面以外の表面32とで構成される。この場合の突起面は、表面32よりロータリ耕耘部側へ突き出ている金属製カバー20の内面である。この突起面は、突起構造30を上面視したとき、複数の突起31が配置された表面であり、複数の突起31で構成される表面群でもある。また、突起構造30は、金属製カバー20の内面の全表面に設けられている。しかし、金属製カバー20の内面の一部分の表面に設けられていてもよい。好ましくは、複数の突起31は左右方向のみの配列ではなく、前後方向にも配列されていることが好ましい。左右方向の場合と上下方向の場合にも、突起構造30は、複数の突起31が金属製カバー20からロータリ耕耘部側へ突出している。
また、突起構造30は、ロータリ耕耘部10に対向する金属製カバー20の面にエンボス加工が施されてなる構成としてもよい。この場合、エンボス加工が施された面は、金属製カバー20の全表面に設けられていてもよいし、一部分に設けられていてもよい。一部分に設けられている場合には、金属製カバー20に関するコスト低減を図ることができると共に、コストに見合う付着防止効果を重点的に得られる。
さらに、突起構造30は、突起31が略半球状に形成されている。しかし、突起31は、金属製カバー20と土塊との接触面積を低減させることができるものであれば、他の形状、構造であってもよい。さらに、エンボス加工が施されてなる突起構造30の表面に粗面加工が施されていてもよい。この場合には、突起31の表面は粗面状となる。粗面状に加工する粗面加工(ダブルエンボス加工)は、例えば、突起31の表面にシボ加工等の表面加工を施すことが挙げられる。この場合には、粗面加工を施さない場合と比べて突起31の表面が鋭角状になる。このため、さらに金属製カバー20と土塊との接触面積が低減される。
他方、突起構造30は、本実施形態では、突起31が配置された表面以外の表面32が、平滑面で構成されている。しかし、突起31が配置された表面以外の表面32は、土塊の付着防止に寄与するものであれば、他の形状、構造であってもよい。
突起構造30は、例えば、まず、金属製カバー20の表面に複数の突起31からなる突起面を形成し、その後に、突起面にシボ加工をしてシボ面を形成する成形法で成形される。しかし、突起構造30の形成方法は、この成形法に何ら限定されず、他の製法により形成されていてもよい。例えば、まず、金属製カバー20の全表面にシボ加工をしてシボ面を形成し、その後に、複数の突起31からなる突起面を金属製カバー20に形成してもよい。
作業機100は、金属製カバー20に突起構造30を有するので、金属製カバー20への土塊の接触面積を少なくし、土塊との付着力を軽減させる。このため、作業機100によれば、金属製カバー20に付着する土塊の量を減らすことができる。また、ロータリ耕耘部10が矢印A方向とは反対方向に回転する場合でも、土塊の付着の量を軽減することができる。
また、突起構造30が、複数の突起31を形成してなるエンボス加工が施されてなる場合には、次のような利点がある。即ち、エンボス加工が施されている突起31の点接触により土塊と金属製カバー20との付着を防止することができる。突起31と、突起31が配置された表面以外の表面32のように比較的浅い凹凸であっても十分効果を発揮することができる。この場合には、土塊との接触箇所が、点在的に存在し、且つ、エンボス加工が施されてなる突起構造30によって水分流出経路が確保される。このため、土塊が接触した状態で結露し難くされており、金属製カバー20に付着することを阻止することができる。
さらに、エンボス加工が施されてなる突起構造30の表面に粗面加工(ダブルエンボス加工)が施されてなる場合には、突起構造30と土塊との接触面積をさらに少なくし、且つ、水分流出経路も確保される。このため、充分な付着防止機能を備えることができる。
さらにまた、作業機100によれば、金属製カバー20の内面に土塊が滞留することを防止でき、金属製カバー20と耕耘爪12との接触を防止することができる。そして、ユーザによる金属製カバー20の内面の土塊を取り除く作業が軽減される。さらに、突起31が配置された表面以外の表面32を平滑面で構成した場合には、表面32を容易に洗い流すことができ、メンテナンス性がよい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図4及び図5を参照して、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態2の作業機200は、図4に示すように、実施形態1の作業機100とは、カバー部が異なる他は、同様の構成を備える。即ち、本実施形態のカバー部は、金属製カバー220と、弾性カバー240とで構成されており、作業機200は、ロータリ耕耘部10と、金属製カバー220と、弾性カバー240とを備えている。作業機200は、弾性カバー240の下方にロータリ耕耘部10を備える。また、作業機200は、弾性カバー240の上方に金属製カバー220を備える。
金属製カバー220は、図5に示すように、実施形態1とは異なり突起構造30が形成されておらず、表面が平滑面で構成されている。その他は、金属製カバー220は、実施形態1の金属製カバー20と同様の構成を備える。金属製カバー220の下方に弾性カバー240が設けられており、弾性カバー240は、金属製カバー220に複数のリベットを用いて取り外し可能に取り付けられている。なお、弾性カバー240の金属製カバー220への取り付けは、複数のボルトとナットで取り付けられていてもよい。
弾性カバー240は、弾性を有する合成樹脂製であり、好ましくはゴム製である。弾性カバー240は、金属製カバー220の内面の全表面を覆う大きさを有し、金属製カバー220の内面の全面にわたって配置されている。しかし、金属製カバー220の内面の全面にわたって配置せず、例えば、弾性カバー240をロータリ耕耘部10の上方のみを覆うようにしてもよい。また、弾性カバー240の外面側に金属製カバー220があり、弾性カバー240の内面側にロータリ耕耘部10が存在する。そして、弾性カバー240は、一方の面である外面が平板状に形成されており、他方の面の面である内面に複数の突起231を有する突起構造230を有する。なお、突起構造230は、弾性カバー240の両面に有していてもよい。
突起構造230は、ロータリ耕耘部側へ突出する複数の突起231からなる。突起構造30を有する弾性カバー240の内面は、複数の突起231からなる突起面と、突起231が配置された表面以外の表面232とで構成される。この場合の突起面は、表面232よりロータリ耕耘部側へ突き出ている弾性カバー240の内面である。この突起面は、突起構造230を上面視したとき、複数の突起231が配置された表面であり、複数の突起231で構成される表面群でもある。また、突起構造230は、弾性カバー240の内面の全表面に設けられている。しかし、弾性カバー240の内面の一部分のみの表面に設けられていてもよい。
また、突起構造230は、ロータリ耕耘部10に対向する弾性カバー240の面にエンボス加工が施されてなる構成としてもよい。この場合、エンボス加工が施されてなる突起構造230は、弾性カバー240の全表面に設けられていてもよいし、一部分に設けられていてもよい。一部分に設けられている場合には、弾性カバー240に関するコスト低減を図ることができると共に、コストに見合う付着防止効果を重点的に得られる。
さらに、突起構造230は、突起231が略半球状に形成されている。しかし、突起231は、弾性カバー240と土塊との接触面積を低減させることができるものであれば、他の形状、構造であってもよい。
また、エンボス加工が施されてなる突起構造230の表面に粗面加工が施されてなる構成としてもよい。この場合には、突起231の表面が粗面状となる。粗面状に加工する粗面加工(ダブルエンボス加工)は、例えば、突起231の表面にシボ加工等の表面加工を施すことが挙げられる。この場合には、粗面加工を施さない場合と比べて突起231の表面が鋭角状になる。このため、さらに弾性カバー240と土塊との接触面積が低減される。
他方、突起231が配置された表面以外の表面232は、表面加工無しの弾性カバー240の素材そのままの表面で構成されていてもよし、シボ面等の粗面で構成されていてもよい。即ち、突起231が配置された表面以外の表面232は、土塊の付着防止に寄与するものであれば、他の形状、構造であってもよい。
突起構造230は、例えば、まず、弾性カバー240の表面に複数の突起231からなる突起面を形成し、その後に、突起面にシボ加工をしてシボ面を形成する成形法で成形される。しかし、突起構造230の形成方法は、この成形法に何ら限定されず、他の製法により形成されていてもよい。例えば、まず、弾性カバー240の全表面にシボ加工をしてシボ面を形成し、その後に、複数の突起231からなる突起面を弾性カバー240に形成してもよい。
作業機200は、上記構成により、弾性カバー240と土塊との付着を阻止する。より詳しくは、作業機200は、弾性カバー240に突起構造230を有するので、弾性カバー240における土塊との接触面積を少なくし、土塊との付着力を軽減させる。突起構造230を有しない弾性カバーを備えている場合より、弾性カバー240に付着する土塊量を抑制させることができる。
また、突起構造230が、ロータリ耕耘部10に対向する弾性カバー240の面にエンボス加工が施されてなる場合には、次のような利点がある。即ち、エンボス加工が施されてなる突起構造230の突起231の点接触により土塊と弾性カバー240との付着を防止することができる。突起231と、突起231が配置された表面以外の表面232のように比較的浅い凹凸であっても十分効果を発揮することができる。この場合には、土塊との接触箇所が、点在的に存在し、且つ、エンボス加工が施された突起構造230によって水分流出経路が確保される。このため、土塊が接触した状態で結露し難くされており、弾性カバー240に付着することを阻止することができる。
さらに、エンボス加工が施されてなる突起構造230の表面に粗面加工が施されてなる場合には、弾性カバー240と土塊との接触面積をさらに少なくし、且つ、水分流出経路も確保される。このため、充分な付着防止機能を備えることができる。
また、より具体的には、作業機200によれば、弾性カバー240の表面粗さにより、土塊との付着を阻止することができる。金属製カバー220の内面の全面にわたって弾性カバー240が配置されている場合には、金属製カバー220の内面の全面にわたって、弾性カバー240への土塊の付着を抑制させることができる。また、作業機200によれば金属製カバー220に付着する土塊の量を減らすことができる。
さらに、作業機200によれば、弾性カバー240の内面に土塊が滞留することを防止でき、弾性カバー240と耕耘爪12との接触を防止することができる。そして、弾性カバー240の内面の土塊を取り除くユーザによる作業が軽減される。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図6及び図7を参照して、以下に説明する。実施形態3の作業機300は、図6に示すように、実施形態1の作業機100とは、弾性カバーが異なる他は、同様の構成を備える。即ち、本実施形態のカバー部は、金属製カバー20と弾性カバー340とから構成されており、作業機300は、ロータリ耕耘部10と、金属製カバー20と、弾性カバー340とを備える。
弾性カバー340は、弾性を有する合成樹脂製であり、好ましくはゴム製である。弾性カバー340は、金属製カバー20の内面の全表面を覆う大きさを有し、金属製カバー20の内面の全面にわたって配置されている。しかし、弾性カバー340を、例えば、ロータリ耕耘部10の上方のみを覆う大きさに形成してもよい。実施形態2と異なり、弾性カバー340には、突起構造230は形成されていない。また、弾性カバー340は、表裏両面に平面を有する板状に形成されており、好ましくは、薄板状であり、より好ましくは、ゴムシートである。
また、弾性カバー340は、金属製カバー20の下方に設けられている。弾性カバー340は、金属製カバー20に取り外し可能に取り付けられることが好ましい。例えば、金属製カバー20に複数のリベット、又は複数のボルトとナットを用いることで取り付けることができる。この取り付け状態では、弾性カバー340と金属製カバー20との間に隙間を有する場合と、隙間を有しない場合が挙げられる。
より好ましくは、弾性カバー340は、図7に示すように、金属製カバー20に有する突起構造30に直接当接し、且つ、弾性カバー340の弾性により突起構造30が弾性カバー340の表面に反映される反映突起341を有する構成とするのがよい。この場合は、突起構造30の複数の突起31が弾性カバー340の表面に反映される。即ち、弾性カバー340の表面に、複数の反映突起341が現れ、且つ、反映突起341以外の反映表面342もしくは凹部が現れている。なお、このように突起構造30が弾性カバー340の表面に反映されるのであれば、弾性カバー340の金属製カバー20への取り付け方法は、どのような方法であってもよい。しかし、金属製カバー20にリベット止めやボルトとナットで取り外し可能に取り付けられている場合には、メンテナンス性がよい。
上記のように、作業機300によれば、次の効果を有する。即ち、弾性カバー340が突起構造30に直接当接し、且つ、突起構造30が弾性カバー340の表面に反映された反映突起341を有する場合には、弾性カバー340の表面に突起構造を形成しなくてもよい。この場合、低コストの作業機300を提供できる。しかも、弾性カバー340に突起構造を形成しなくても、金属製カバー20の突起構造30が弾性カバー340の内面に現れることで、弾性カバー340に突起構造を形成した場合と同等の機能を得ることができる。即ち、作業機300によれば、弾性カバー240の表面粗さに加えて、弾性カバー240の表面に反映される反映突起341によって、金属製カバー20のみならず弾性カバー340に付着する土塊の量を減らすことができる。
さらに、作業機300によれば、弾性カバー340が金属製カバー20から取り外し可能の場合には、例えば、圃場に応じて、弾性カバー340を装着する場合と、弾性カバー340を装着しないで金属製カバー20のみの場合との使い分けができる。
さらにまた、作業機300によれば、実施形態2と同様、弾性カバー340と耕耘爪12との接触防止と、ユーザによる作業を軽減できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔変形例〕
上記実施形態においては、作業機は、走行車であるトラクタの後方に3点リンク機構を介して装着された構成であるが、何らこれに限定されるものではない。例えば、作業機は、2点リンク機構を介して装着された構成であってもよい。また、作業機は、トラクタによって牽引されるものでなく、例えば、人間が歩行しながら走行する歩行型作業機であってもよい。
また、金属製カバー20、220は、普通爪軸と深耕爪軸の両方に対応であってもよい。この場合、カバー位置を上下に調節すれば、1台の作業機で普通耕耘も深耕も行うことができる。そして、普通耕耘の場合も深堀の場合も、金属製カバーに付着する土塊の量を減らすことができる。
さらに、弾性カバー240、340は、弾性を有するものであればよい。また、弾性カバー240は、例えば、突起構造230が突起231と表面232とで構成されている場合、金属製カバー20、220に当接されて設けられていてもよいし、当接せず、隙間を設けて配置されていてもよい。例えば、図5では、弾性カバー240は、金属製カバー220とは離れた状態で金属製カバー220に取り付けられている。これとは異なり、弾性カバー240は、金属製カバー220と直接接した状態で金属製カバー220に取り付けられていてもよい。
さらにまた、突起構造30、230は、金属製カバー20もしくは弾性カバー240に形成されているものであればよい。例えば、突起構造を、複数の突起31、231からなる突起面と、突起31、231以外の表面32、232とで構成してもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 トラクタ
3 油圧式昇降装置
5 点リンク機構
6 トップリンク
7 ロアリンク
9 リフトアーム
10 ロータリ耕耘部
11 爪軸
12 耕耘爪
13 ユニバーサルジョイント
20、220 金属製カバー(カバー部)
30、230 突起構造
31、231 突起
32、232 表面
100、200、300 作業機
240、340 弾性カバー(カバー部)
341 反映突起
342 反映表面

Claims (5)

  1. ロータリ耕耘部と、
    該ロータリ耕耘部の上方に装備されるカバー部と、を備えており、
    前記カバー部は、前記ロータリ耕耘部側へ突出する複数の突起からなる突起構造を有することを特徴とする作業機。
  2. 前記カバー部は、金属製カバーと弾性カバーとから構成されており、
    前記弾性カバーの下方に前記ロータリ耕耘部を備え、前記弾性カバーの上方に金属製カバーを備えており、
    前記突起構造は、前記弾性カバーに形成されていることを特徴とする請求項1記載の作業機。
  3. 前記カバー部は、金属製カバーと弾性カバーとから構成されており、
    前記突起構造は、前記金属製カバーに形成されており、
    前記弾性カバーの下方に前記ロータリ耕耘部を備え、前記弾性カバーの上方に金属製カバーを備えており、
    前記弾性カバーは、前記突起構造に当接して設けられ、且つ、前記弾性カバーの弾性により表面に前記突起構造が反映された反映突起を有することを特徴とする請求項1記載の作業機。
  4. 前記突起構造は、前記ロータリ耕耘部に対向する前記カバー部の面にエンボス加工が施されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  5. 前記突起構造は、前記エンボス加工が施されてなる前記突起構造の表面に粗面加工が施されてなることを特徴とする請求項4記載の作業機。
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