JP2022003288A - 給湯器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1の燃焼装置では、下方に設けたファンからの空気を熱交換器ケースに沿って流すことで熱交換器ケースの冷却を図っている。ここではバーナケースの内側4面に、バーナケースの内面との間に隙間(冷却経路)を有する仕切板(冷却経路形成板)を設けて、仕切板の上端で外側に形成した水平フランジ部を、バーナケースと熱交換器ケースとのフランジ部の間に挟み込んで同時にネジ止めしている。そして、バーナケースと仕切板との間の冷却経路を上昇した空気を、水平フランジ部に設けた冷却用空気噴出孔から上方へ噴出させることで、熱交換器ケースを冷却可能としている。
しかし、カシメ固定を行うと、冷却経路形成板のフランジ部に応力が加わって変形し、両ケーシングの接合部のシール性が低下するおそれがある。
燃焼装置は、
上端に下側フランジ部が外向きに形成され、内部にバーナが配設される燃焼室ケーシングと、
燃焼室ケーシングの上側に配置され、下端に、下側フランジ部と対向する上側フランジ部が外向きに形成されて、内部に熱交換器が配設される熱交換器ケーシングと、
燃焼室ケーシングの内面と所定間隔をおいて配設されて燃焼室ケーシングの内面との間に冷却経路を形成する冷却経路形成板と、を含んでなり、
冷却経路形成板は、上端に、外向きに折曲されて下側フランジ部と上側フランジ部との間に配置される上端部を有すると共に、上端部に、冷却経路の空気を熱交換器ケーシング内へ噴出させる噴出孔が形成され、
下側フランジ部と上側フランジ部との何れか一方に、カシメ片が形成されて、カシメ片が他方側のフランジ部の外側を回り込んで内側へ折り返されることで、下側フランジ部と上側フランジ部とが上端部を挟んだ状態でカシメ固定される給湯器であって、
上端部の外側端部は、下側フランジ部及び上側フランジ部の外側端部よりも内側に位置していると共に、上端部と、下側フランジ部と上側フランジ部との何れか一方との間には、パッキンが介在されて、
パッキンは、上端部の外側端部よりも外側では下側フランジ部と上側フランジ部との間で圧縮されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、上端部の外側端部は、カシメ片の内側端部よりも内側に位置して、上端部とカシメ片とは上下方向で重なっていないことを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、他方側のフランジ部とカシメ片との間には、補強部材が介在されていることを特徴とする。
本発明の別の態様によれば、上記効果に加えて、上端部の外側端部は、カシメ片の内側端部よりも内側に位置して、上端部とカシメ片とは上下方向で重なっていないので、カシメ固定を採用しても上端部の変形を防止できる。よって、燃焼室ケーシング及び熱交換器ケーシングの冷却効率を担保することができる。
本発明の別の態様によれば、上記効果に加えて、上側フランジ部とカシメ片との間には、補強部材が介在されているので、上端部とカシメ片とが上下方向に重なっていなくても上側フランジ部を均等にカシメ固定することができる。よって、上側フランジ部の変形も防止可能となる。
図1は、本発明の給湯器の一例を示す断面図、図2は、燃焼装置の斜視図である。
給湯器1は、二点鎖線で示す筐体2の内部に、燃焼装置3を収容している。燃焼装置3は、下側に角筒状の燃焼室ケーシング4を、上側に同じく角筒状の熱交換器ケーシング5をそれぞれ備えている。燃焼室ケーシング4は、前面に、燃料ガスが供給される図示しないガス分配ユニットを備え、内部に、複数の扁平なバーナ7,7・・を左右方向に並設してなるバーナユニット6を収容している。熱交換器ケーシング5は、内部に熱交換器8を収容している。燃焼室ケーシング4の下部には、図示しないファンを備えた送風部9が設けられ、熱交換器ケーシング5の上部には、排気部10が設けられる。
燃焼室ケーシング4の上端には、図3にも示すように、全周に亘って外側へ張り出す下側フランジ部11が設けられている。熱交換器ケーシング5の下端には、全周に亘って外側へ張り出す上側フランジ部12が設けられている。下側フランジ部11と上側フランジ部12とは、上下方向で重なるように形成されている。
各面の冷却経路形成板13は、燃焼室ケーシング4の内面と平行に形成される本体部15と、本体部15の下端から内側へ折曲形成されてバーナユニット6の外周に接合される下端部16と、本体部15の上端から外側へ折曲形成されて下側フランジ部11と上側フランジ部12との間に位置する上端部17とを備えている。上端部17における折曲際には、長手方向へ所定間隔をおいて複数の噴出孔18,18・・が形成されている。
上側フランジ部12の上面には、横断面が倒コ字状となる補強部材21が、全周に亘って載置されている。上側フランジ部12と上端部17との間には、帯板状のパッキン22が、全周に亘って介在されている。上端部17の外側への突出長さは、下側フランジ部11及び上側フランジ部12の外側へ突出長さよりも短くなっており、パッキン22は、上側フランジ部12と上端部17との間から、上端部17の外側で下側フランジ部11と上側フランジ部12との間まで延びている。
このとき各カシメ片20の内側端部は、上端部17の外側端部よりも外に位置して、上下方向でカシメ片20と上端部17とはオーバーラップしていない。カシメ片20の下方では、下側フランジ部11と上側フランジ部12との間でパッキン22が圧縮される。上端部17の噴出孔18は、燃焼室ケーシング4及び熱交換器ケーシング5の内面よりも内側に位置している。
また、ファンの駆動によりバーナユニット6に送風される空気の一部は、バーナユニット6の外側で燃焼室ケーシング4と冷却経路形成板13との間の冷却経路14に入り、図3に点線矢印で示すように、冷却経路14内を上昇して噴出孔18から上向きに噴出される。この空気の流れにより、燃焼室ケーシング4及び熱交換器ケーシング5が冷却される。
この構成により、燃焼室ケーシング4と熱交換器ケーシング5と冷却経路形成板13とをカシメ固定して部品点数や工数を低減することができると共に、カシメ固定を採用しても燃焼室ケーシング4と熱交換器ケーシング5との接合部のシール性を担保することができる。
よって、カシメ固定を採用しても上端部17の変形を防止でき、燃焼室ケーシング4及び熱交換器ケーシング5の冷却効率を担保することができる。
また、上側フランジ部12とカシメ片20との間には、補強部材21が介在されている。よって、上端部17とカシメ片20とが上下方向に重なっていなくても上側フランジ部12を均等にカシメ固定することができ、上側フランジ部12の変形も防止可能となる。
図4はその実施例を示すもので、ここでは上側フランジ部12の外側端部に、下向きの折曲片25を形成し、その折曲片25の下端に複数のカシメ片20を形成している。パッキン22は、下側フランジ部11と上端部17との間に介在され、補強部材21は、下側フランジ部11の下面に配置されている。
よって、各カシメ片20は、内側上方へ折曲されて、補強部材21を介して下側フランジ部11を下方から押さえることで、上端部17を挟んで下側フランジ部11と上側フランジ部12とをカシメ固定することになる。
よって、図4の実施例においても、カシメ固定を採用しても燃焼室ケーシング4と熱交換器ケーシング5との接合部のシール性を担保することができる。
また、上端部17とカシメ片20とは上下方向で重なっていないので、上端部17の変形を防止でき、燃焼室ケーシング4及び熱交換器ケーシング5の冷却効率を担保することができる。
さらに、補強部材21の採用により、上側フランジ部12を均等にカシメ固定することができ、上側フランジ部12の変形も防止可能となる。
補強部材も横断面倒コ字状とするものに限らず、平坦な帯状板としてもよい。補強部材を省略することもできる。
給湯器の構造も上記例に限らず、燃焼装置の内部が例えば給湯用と風呂用との2つの燃焼室に仕切られるものであってもよい。熱交換器が潜熱回収用の二次熱交換器と顕熱回収用の一次熱交換器とからなるものであってもよい。
Claims (3)
- 筐体内に燃焼装置を備え、
前記燃焼装置は、
上端に下側フランジ部が外向きに形成され、内部にバーナが配設される燃焼室ケーシングと、
前記燃焼室ケーシングの上側に配置され、下端に、前記下側フランジ部と対向する上側フランジ部が外向きに形成されて、内部に熱交換器が配設される熱交換器ケーシングと、
前記燃焼室ケーシングの内面と所定間隔をおいて配設されて前記燃焼室ケーシングの内面との間に冷却経路を形成する冷却経路形成板と、を含んでなり、
前記冷却経路形成板は、上端に、外向きに折曲されて前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との間に配置される上端部を有すると共に、前記上端部に、前記冷却経路の空気を前記熱交換器ケーシング内へ噴出させる噴出孔が形成され、
前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との何れか一方に、カシメ片が形成されて、前記カシメ片が他方側のフランジ部の外側を回り込んで内側へ折り返されることで、前記下側フランジ部と前記上側フランジ部とが前記上端部を挟んだ状態でカシメ固定される給湯器であって、
前記上端部の外側端部は、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の外側端部よりも内側に位置していると共に、前記上端部と、前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との何れか一方との間には、パッキンが介在されて、
前記パッキンは、前記上端部の外側端部よりも外側では前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との間で圧縮されていることを特徴とする給湯器。 - 前記上端部の外側端部は、前記カシメ片の内側端部よりも内側に位置して、前記上端部と前記カシメ片とは上下方向で重なっていないことを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
- 前記他方側のフランジ部と前記カシメ片との間には、補強部材が介在されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
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