JP2021528428A - 2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン化合物 - Google Patents

2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式Iの化合物(式中、RはHまたはFである)、またはその薬学的に許容される塩、およびアルツハイマー病などの神経変性疾患の治療のための式Iの化合物の使用を提供する。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
本発明は、新規の2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン化合物、上記化合物を含む薬学的組成物、上記化合物を使用して神経変性障害、例えば、アルツハイマー病(AD)を治療する方法、および上記化合物の合成に有用な中間体およびプロセスに関する。
本発明は、AD、進行性核上麻痺(PSP)、および総称してタウオパチーとして既知のタウ媒介性神経変性症に関与する他の疾患および障害の治療の分野におけるものである。
ADは、世界中で何百万人もの患者を冒す破壊的な神経変性障害である。患者に一過性の症候的利益のみを提供する、市場で現在認可された薬剤の観点から、ADの治療には重大な対処されていないニーズがある。
神経原線維変化(NFT)および神経絨毛糸(NT)を生じさせる、対のらせん状フィラメント(PHF)および直線状またはねじれ状フィラメントのような、フィラメント状構造への微小管関連タンパク質タウのオリゴマー化は、ADおよび他のタウオパチーの決定的な病理学的特徴の1つである。ADに罹患している個体の脳内のNFTの数は、この疾患の重症度と密接に相関することが認められており、タウがニューロン機能障害および神経変性において重要な役割を担っていることを示唆している(Nelson et al.,J Neuropathol Exp Neurol.,71(5),362−381(2012))。より侵攻性の疾患経過を伴う症例は、進行がより遅い症例よりもより高いタウ負荷を有する点で、タウの病理は、PSPの疾患持続期間と相関することが示されてきた。(Williams et al.,Brain,130,1566−76(2007))。
過去の研究(Yuzwa et al.,Nat Chem Biol,4(8),483−490(2008))は、ADおよび関連するタウ媒介性神経変性障害の治療において、タウ過剰リン酸化および病理学的タウへの凝集を制限するためのO−GlcNAcase(OGA)阻害剤の治療可能性を支持する。より最近では、OGA阻害剤Thiamet−Gは、JNPL3タウマウスモデルにおける運動ニューロンの喪失を遅らせること(Yuzwa et al.,Nat Chem Biol,8,393−399(2012))、およびTg4510タウマウスモデルにおけるタウ病理およびジストロフィ性神経突起の低減(Graham et al.,Neuropharmacology,79,307−313(2014))と関連付けられてきた。したがって、OGA阻害剤は、過剰にリン酸化した病理形態のタウの蓄積を低減するための有効な治療アプローチとして認識されている。
WO2016/030443A1は、タウオパチーの治療に有用な特定のグリコシダーゼ阻害剤を開示する。WO2017/144639A1およびWO2017/144633A1は、タウオパチーおよびADの治療に有用な特定のグリコシダーゼ阻害剤を開示する。
脳浸透性であるOGA阻害剤は、アルツハイマー病およびPSPなどのタウ媒介性神経変性障害のための治療を提供することが望まれる。本発明は、OGAの強力な阻害剤である、特定の新規な化合物を提供する。さらに、本発明は、ADおよびPSPなどのタウオパチーを効果的に治療するのに十分に脳浸透性である可能性がある、OGAの強力な阻害剤である特定の新規化合物を提供する。
したがって、本発明は、式Iの化合物
Figure 2021528428
(式中、Rは、HまたはFである)、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明はまた、有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、そのような治療を必要とするアルツハイマー病の患者を治療する方法を提供する。
本発明は、有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、そのような治療を必要とする患者における、軽度の認知障害のアルツハイマー病への進行を治療する方法をさらに提供する。
本発明はまた、有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、そのような治療を必要とする進行性核上性麻痺の患者を治療する方法を提供する。本発明はまた、有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、タウ媒介性神経変性障害の患者を治療する方法を提供する。
さらに、本発明は、療法における使用、特に、アルツハイマー病の治療における使用、または軽度認知障害のアルツハイマー病への進行の予防における使用のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。加えて、本発明は、進行性核上性麻痺の治療における使用のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。本発明はまた、タウ媒介性神経変性障害の治療における使用のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
またさらに、本発明は、アルツハイマー病の治療のため、または軽度認知障害のアルツハイマー病への進行の予防のための医薬の製造に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。加えて、本発明は、進行性核上性麻痺の処置治療のための医薬の製造に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。本発明はまた、タウ媒介性神経変性障害の治療のための医薬の製造に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明はさらに、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に含む、薬学的組成物を提供する。本発明はさらに、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、薬学的組成物を調製するためのプロセスを提供する。
軽度認知障害は、経時的に軽度認知障害からアルツハイマー病までを呈する患者の臨床所見および進行に基づき、アルツハイマー病と関連した認知症の潜在的な前駆期として定義されている。「軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を予防する」という用語は、患者における軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を抑制すること、遅延させること、停止させること、または回復させることを含む。
本明細書で使用される場合、「治療する」または「治療すること」という用語は、既存の症状または障害の進行または重症度を抑制すること、遅延させること、停止させること、または回復させることを含む。
本明細書で使用される場合、「患者」という用語は、ヒトを指す。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、患者に単回または複数回投与すると、診断中または治療中の患者に所望の効果を提供する、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の量または投与量を指す。
当業者は、公知の技術を用いて、類似の状況下で得られた結果を観察することにより、有効量を決定することができる。患者のための有効量を決定する際には、患者の人種;患者の大きさ、年齢、および健康状態全般;関与する特定の疾患または障害;疾患または障害の関与度または重症度の程度;個々の患者の応答;投与される特定の化合物;投与の様式;投与される調製物の生物学的利用能特性;選択された投薬計画;併用薬の使用;ならびに他の関連する状況を含むがこれらに限定されない、多数の要因が考慮される。本発明の化合物は、体重1kgあたり約0.1〜約15mgの範囲内に入る1日当たりの投薬量で有効である。
本発明の化合物は、本化合物を生物学的に利用可能にする、いずれかの経路によって投与される薬学的組成物として製剤化される 。好ましくは、そのような組成物は経口投与用である。このような薬学的組成物およびこれを調製するためのプロセスは、当技術分野で周知である(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,L.V.Allen,Editor,22nd Edition,Pharmaceutical Press,2012を参照されたい)。
式Iの化合物およびその薬学的に許容される塩は、本発明の治療方法において特に有用であり、特定の配置が好ましい。本発明の化合物の以下のリストは、そのような配置について説明する。これらの選好が、本発明の治療方法および化合物の両方に適用可能であることが理解されるであろう。
本発明の化合物は、
Figure 2021528428

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(−)−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン、
)−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン、
(−)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3 −b]ピリジン、および
(+)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン、
ならびにその薬学的に許容される塩を含む。
当業者は、個々のエナンチオマーを、本発明の化合物の合成における任意の好都合な時点で、選択的結晶化技術、キラルクロマトグラフィ(例えば、J.Jacques,et al.,”Enantiomers,Racemates,and Resolutions”、John Wiley and Sons,Inc.,1981、およびE.L.Eliel and S.H. Wilen,”Stereochemistry of Organic Compounds”,Wiley−Interscience,1994を参照されたい)、または超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)(例えば、T.A.Berger;“Supercritical Fluid Chromatography Primer,”Agilent Technologies,July 2015を参照されたい)のような方法によって分離または分割し得る。
本明細書で使用される場合、波状の結合で以下に描かれるキラル位置1のメチル基は、
Figure 2021528428
化合物が単一のエナンチオマーであることを示す。ただし、化合物のこのキラル中心での絶対配置(R)または(S)は決定されておらず、化合物は、以下の関連する調製物および実施例のそれぞれの名前に示されているように、いずれかの(−)または(+)エナンチオマーに対応する。(−)または(+)の指定は、光学回転を測定するときに使用される温度、使用される溶媒、濃度、および光の波長などの特定の変数に応じて変化し得る特定のエナンチオマーによって示される光学回転の方向を示す経験値であることが、当業者によってさらに理解される。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、例えば、当技術分野で周知の標準的な条件下で、本発明の化合物の適切な遊離塩基および適切な薬学的に許容される酸の、好適な溶媒中での反応によって形成され得る。例えば、Gould,P.L.,“Salt selection for basic drugs,”International Journal of Pharmaceutics,33:201−217(1986);Bastin,R.J.,et al.,“Salt Selection and Optimization Procedures for Pharmaceutical New Chemical Entities,”Organic Process Research and Development,4:427−435(2000)、およびBerge,S.M.,et al.,“Pharmaceutical Salts,”Journal of Pharmaceutical Sciences,66:1−19,(1977)を参照されたい。
本発明の化合物またはその塩は、当業者に既知の種々の手順によって調製することができ、そのうちのいくつかを、以下のスキーム、調製物、および実施例で例示する。以下のスキームにおける各ステップの生成物は、抽出、蒸発、沈殿、クロマトグラフィ、濾過、粉砕、および結晶化を含む、当技術分野で周知の従来の方法によって回収することができる。以下のスキームにおいて、すべての置換基は、別途指示のない限り、すでに定義されたとおりである。試薬および出発材料は、当業者にとって容易に入手可能である。本発明の範囲を限定することなく、以下のスキーム、調製物、および実施例を、本発明をさらに例示するために提供する。さらに、当業者は、当業者が調製することができる、対応する所望の立体化学的配置を有する出発材料または中間体を使用することによって、式Iの化合物を調製し得ることを理解する。
特定の略語は次のように定義される。「ACN」はアセトニトリルを指す。「Ac」はアセチルを指す。「AcOH」は酢酸を指す。「AcO」は無水酢酸を指す。「dba」はジベンジリデンアセトンを指す。「DCM」は、塩化メチレンまたはジクロロメタンを指す。「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを指す。「DMEA」はジメチルエチルアミンを指す。「DMSO」はジメチルスルホキシドを指す。「dppf」はジフェニルホシノフェロセンを指す。「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸を指す。「ES/MS」はエレクトロスプレー質量分析を指す。「EtOAc」は酢酸エチルを指す。「EtOH」はエタノールまたはエチルアルコールを指す。「h」は時間(複数可)を指す。「IPA」はイソプロパノールまたはイソプロピルアルコールを指す。「IPAm」はイソプロピルアミンを指す。「LiHMDS」はリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを指す。「KOtBu」はカリウム−tert−ブトキシドを指す。「Me」はメチルを指す。「MTBE」はメチル−tert−ブチルエーテルを指す。「min」は分(複数可)を指す。「n−BuLi」はn−ブチルリチウムを指す。「OAc」はアセテートを指す。「RT」は室温を指す。「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィを指す。「TEA」はトリエチルアミンを指す。「THF」はテトラヒドロフランを指す。「TMA」はトリメチルアミンを指す。「TMEDA」はテトラメチルエチレンジアミンを指す。「Tris」は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンまたは2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールを指す。「[α] 20 は、20℃、589nmでの特定の光学回転を指し、ここで、cはg/100mLにおける濃度である。
Figure 2021528428
スキーム1は、2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジンからの2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールのいくつかの合成を示す。ステップAにおいて、当技術分野で周知のように、遷移金属触媒作用を介したマロン酸ジエチルのクロスカップリングアリール化を達成し得る。例えば、約1当量の2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジンを、約1.5〜2.5当量のジエチルマロン酸および約3当量のCsCOのような好適な塩基と共に、1,4−ジオキサンのような好適な極性有機溶媒中、約0.05〜0.06当量のCuIおよび0.1〜0.15当量のピコリン酸の存在下で、約80℃に約4〜8時間加熱し得る。得られた反応生成物を、抽出方法などの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、冷却された反応混合物を、NHClなどの適切な塩水溶液で希釈し、DCM、EtO、またはEtOAcなどの適切な有機溶媒で抽出し得る。合わせた有機抽出物を、飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、追加の精製なしで追加の使用に十分である、スキーム1のステップAの生成物であるジエチル2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)プロパンジオエートを取得し得る。
スキーム1のステップBにおける、加水分解熱脱炭酸については、当技術分野で十分に記載されている。例えば、スキーム1のステップAの生成物である約1当量のジエチル2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)プロパンジオエートを、HClなどの鉱酸水溶液中で加熱還流し得る。得られた反応生成物を、濾過などの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、冷却された脱炭酸反応混合物で観察された得られた沈殿物を濾過により収集して、追加の精製なしで追加の使用に十分である、スキーム1のステップBの生成物である2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)酢酸を得ることができる。
スキーム1のステップCにおける2−アリール酢酸の酸部分の還元は、当技術分野で周知であり、広範囲の還元条件下で達成し得る。例えば、スキーム1のステップBの生成物である約1当量の2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)酢酸を、THFまたは1,4−ジオキサンなどの極性有機溶媒に溶解し、約0℃で1.2〜2.2当量のボラン−THF錯体のような好適な還元剤で処理し得る。得られた反応生成物を、蒸発など、当技術分野で周知の標準的な技術によって単離し得る。例えば、ボラン反応混合物を、MeOHなどの好適な極性プロトン性溶媒でクエンチし、得られた反応混合物を減圧下で濃縮して、追加の精製なしで追加の使用に十分である、スキーム1のステップCの生成物である粗製の2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールを取得し得る。
代替的に、2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールを、Suzukiクロスカップリング反応を介して2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジンから調製し、3−ビニル−ピリジン中間体、およびその後のヒドロホウ素化を取得し得る。例えば、スキーム1のステップDにおいて、約1当量の2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジンを、約1〜1.1当量のビニルトリフルオロホウ酸カリウム、約0.1〜0.2当量の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムまたはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドなどの好適な遷移金属−配位子触媒、および約0.2〜0.3当量のKCO、CsCO、NaCO、またはKPOなどの好適な塩基を含有する、EtOH、DMF、DMSO、または1,4−ジオキサンのような好適な極性有機溶媒中で、アルゴンまたは窒素下で、約90℃で18〜36時間加熱し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物は、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒で希釈され得、相は分離され得、有機抽出物は、飽和NaCl水溶液で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、濾過され得、濾液は、減圧下で濃縮され得る。得られた残留物を、約1:0〜約0:1のシクロヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒蒸発後、スキーム1のステップDの必要な2,6−ジクロロ−3−ビニル−ピリジン生成物を取得し得る。
スキーム1のステップEにおいて、スキーム1のステップDの生成物である2,6−ジクロロ−3−ビニル−ピリジンのビニル部分のその後のヒドロホウ素化は、当技術分野で十分に記載されており、約1当量の2,6−ジクロロ−3−ビニルピリジンと、約1.4〜5当量の9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンとの混合物を、約45℃で約2時間加熱することによって達成し得る。得られた混合物を、NaOH水溶液およびHで処理し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物をEtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:0〜約1:1のシクロヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒蒸発後、必要な2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールを取得し得る。
代替的に、スキーム1のステップFでは、2−[(E)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランおよび2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジンのSuzukiクロスカップリング反応を、スキーム1のステップDに示されているのと同様に達成して、2,6−ジクロロ−3−[(E)−2−エトキシビニル]ピリジンを取得し得る。アルデヒドの、アルコールへのその場での還元を伴うその後のO−脱アルキル化を、スキーム1のステップGに示されるように、ビニルエーテルについて当技術分野で周知のように達成し得る。例えば、スキーム1のステップFの生成物である約1当量の2,6−ジクロロ−3−[(E)−2−エトキシビニル]ピリジンを、アセトンまたは1,4−ジオキサンなどの極性有機溶媒中で、約4〜6当量のHClのような鉱酸水溶液で処理し、得られた混合物を約60℃に3〜8時間加熱し得る。得られたアルデヒドを、抽出などの当技術分野で周知の技術によって回収し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcなどの好適な有機溶媒で希釈し、NaHCOなどの無機塩基の水溶液でクエンチし得る。得られた層を分離し、水層をさらにEtOAcで抽出し得る。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、MeOHおよびTHFなどの極性有機溶媒の好適な混合物に溶解し、約1.3〜1.8当量の水素化アルミニウムリチウムまたはNaBHなどの好適な水素化アルミニウムまたは水素化ホウ素還元剤で処理し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物は、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒で希釈され得、相は、分離され得、有機抽出物は、飽和NaCl水溶液で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され得、濾液は、減圧下で濃縮され得る。得られた残留物を、約1:0〜約2:3のシクロヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒除去後、スキーム1のステップGの生成物である2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールを取得し得る。
Figure 2021528428
スキーム2は、式Iaの合成を示す。スキーム2のステップAにおいて、当業者は、約1当量の2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノールを、THF、1,4−ジオキサン、または2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒中で、約1.5当量のナトリウム−t−ブトキシドのような強塩基と約60℃で加熱しながら処理することで、所望の6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンがもたらされ得ることを認識するであろう(Ondachi,Pauline W;Comins,Daniel L.Journal of Organic Chemistry;75(5),1706−16,2010を参照されたい)。得られた反応生成物を、抽出などの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、DCMまたはCHClなどの好適な混合有機溶媒、およびNHClなどの飽和塩水溶液で希釈し得る。得られた層を分離し、水層を適切な有機溶媒でさらに抽出し得、合わせた抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、追加の精製なしで追加の使用に好適な、スキーム2のステップAの生成物である、6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンを取得し得る。
スキーム2のステップBにおける、遷移金属触媒作用による2−塩化物のCNによる置換は文献でよく知られている。例えば、約1当量の6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン、約0.1〜0.5当量のフェロシアン化カリウム三水和物、および約0.5当量の酢酸カリウムの混合物を、約20%の水および約0.025〜0.05当量のアリル(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1′−ビフェニル)パラジウム(II)トリフレートなどの好適なパラジウム源および約0.025〜0.05当量の2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニルなどの好適な配位子を含有する、1,4−ジオキサン、THF、DMF、またはDMSOなどの好適な有機溶媒中で、約100℃に約12〜24時間加熱し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒および水で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:0〜約2:3のシクロヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供し、溶媒除去後、スキーム2のステップBの生成物である2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−カルボニトリルを取得し得る。
シアノ部分の、対応するメチルケトンへの変換は、当技術分野でよく知られているように、Grignardまたは有機リチウム試薬で処理することによって達成し得る。例えば、スキーム2のステップCにおいて、EtO、THF、または1,4−−ジオキサンなどの好適な有機溶媒に溶解した約1当量の2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−カルボニトリルを、約0℃で約1〜4時間、EtO中の約2当量のメチルマグネシウムブロミド溶液で処理し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒、および水で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:0〜約2:3のシクロヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒を除去した後、スキーム2のステップCの生成物である1−(2,3−)ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンを取得し得る。
代替的に、スキーム2のステップDでは、6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンを、遷移金属触媒作用下で、1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イルエタノンに変換し得る。例えば、約1当量の6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンおよび約3当量のエチレングリコールモノビニルエーテルを、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドまたは[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)−プロパン]パラジウム(II)ジクロリドなどの約0.05当量の好適な遷移金属−配位子錯体、およびTEAまたはDIPEAなどの約3〜3.5当量の適切な非求核性アミンを含有する、エチレングリコールまたはDMSOのような好適な極性有機溶媒中で、約110〜170℃に約30〜240分間加熱し得る。得られた混合物を減圧下で濃縮し、HClなどの過剰の鉱酸水溶液で約5分〜2時間処理し得る。得られた反応生成物を、抽出などの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を水で希釈し、DCM、CHCl、またはEtOAcなどの適切な有機溶媒で抽出し得る。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、追加の精製なしで追加の使用に好適な、スキーム2のステップDの生成物である、1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンを取得し得る。
当業者は、ケトンの還元を、多種多様な条件下、例えば、非立体選択的水素化アルミニウムもしくは水素化ホウ素で、または酵素的還元などのエナンチオ選択的還元剤で達成し、ラセミまたはエナンチオ選択的カルビノールのいずれかを取得し得ることを認識するであろう。例えば、スキーム2のステップEにおいて、約1当量の1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンを、ケトレダクターゼP3−C12酵素などの過剰な酵素的エナンチオ選択的キラル還元剤およびケトレダクターゼリサイクルミックスで処理することにより、1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノールの鏡像異性的に濃縮された混合物が取得され得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒および水で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:1〜約0:1のイソヘキサンおよびEtOなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒除去後、スキーム2のステップEの生成物である1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノールの分離されたエナンチオマーを取得し得る。当業者は、ラセミまたは鏡像異性的に濃縮された生成物混合物の分割をさらに、カラムおよび/またはキラルクロマトグラフィによる分離を介して達成し得ることを認識するであろう。
スキーム2のステップFにおいて、カルビノールの、アルキル塩化物への変換を、当技術分野で周知の種々のS2型の塩素化条件下で達成し得る。例えば、DCMなどの好適な有機溶媒に溶解され、約2.5当量のTEAまたはDIPEAなどの好適な非求核アミン塩基を含有する、約1当量の1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノールを、約2当量のメタンスルホニルクロリドで、約0℃〜室温で約24時間〜7日間処理し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒、および飽和NaHCO水溶液で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約7:3〜約1:1のイソヘキサンおよびEtOなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒除去後、スキーム2のステップFの生成物である6−(1−クロロエチル)−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンのラセミ混合物を取得し得る。当業者は、ラセミまたは鏡像異性的に濃縮された生成物混合物の分割を、さらにSFC法を含むカラムおよびキラルクロマトグラフィによる分離によって達成し得ることを認識するであろう。
スキーム2のステップGは、式Iaの調製を示す。塩基性条件下でのアミン求核試薬による6−(1−クロロエチル)−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンの塩化物置換は、当技術分野でよく知られている。例えば、約1当量の6−(1−クロロエチル)−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンおよび約2当量の適切に置換されたピペリジン(例えば、4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン)の混合物を、ACN、1,4−ジオキサン、DMF、またはDMSOなどの適切な有機溶媒中で、約100〜130℃で、約90〜240分間熱的に加熱、またはマイクロ波条件下で加熱/照射し得る。得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒、および飽和NHCl水溶液で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:0〜約9:1のDCMおよびMeOHなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供し、CO中にDMEAまたはTEAなどの非求核性アミンを含有するイソプロパノールなどのアルコール性溶媒の好適な混合物、例えば、CO中に約0.2%のDMEAを含有する約1:9〜1:4のイソプロパノールで溶出させる、C−18シリカゲルでのSFCキラルクロマトグラフィによりさらに精製し、溶媒を除去した後、スキーム2のステップGの生成物である、6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンの分離されたエナンチオマーを取得し得る。
代替的に、当技術分野でよく理解されているように、式Iaを、スキーム2のステップHに示されるように、還元的アミノ化技術を介して調製し得る。例えば、約1当量の1−(2,3−ジヒドロフロ[2、3−b]ピリジン−6−イル)エタノンおよび約2当量の適切に置換されたピペリジン(例えば、4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン)の、約2当量のチタン(IV)イソプロポキシド、塩化亜鉛(II)または亜鉛(II)アセテートなどの好適なルイス酸を含有する、MeOH、EtOH、THF、1,4−ジオキサン、DCM、ジクロロエタン、またはCHClなどの好適な有機溶媒中の混合物。反応混合物をほぼ室温でほぼ還流まで撹拌し得、約3当量の水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、またはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの適切な還元剤を加える。反応混合物を、約40℃にほぼ還流まで約12〜24時間加熱し得る。得られた反応生成物を、抽出およびキラルカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒、および飽和NHCl水溶液で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、ACN中のほぼNHHCO水溶液の好適な混合物で溶出させる、C−18シリカゲルでのフラッシュキラルクロマトグラフィに供し、CO中にDMEAまたはTEAなどの非求核性アミンを含有するイソプロパノールなどのアルコール性溶媒の好適な混合物、例えば、CO中に約0.2%のDMEAを含有する約1:9〜1:4のイソプロパノールで溶出させる、C−18シリカゲルでのSFCキラルクロマトグラフィによりさらに精製し、溶媒除去後、スキーム2のステップHの生成物である、6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンの分離されたエナンチオマーを取得し得る。当業者は、SFCを含む、キラルクロマトグラフィを介したスキーム2の合成の任意のステップで、必要に応じて、任意のキラル材料を分離し得ることを認識するであろう。
Figure 2021528428
スキーム3は、式Ibの合成を示す。スキーム3のステップAでは、約1当量の1−(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)エタノン(US8,629,270)を、トリエチルオルトホルメート中の約0.25〜0.5当量のトリフルオロメタンスルホン酸で、室温で約48〜96時間処理し得る。得られた反応生成物を、蒸発およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を、約95:5〜約85:15のイソヘキサンおよびEtOなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供し、溶媒除去後、スキーム3のステップAの生成物である、2−クロロ−4−(1,1−ジエトキシエチル)−5−フルオロ−ピリミジンを取得し得る。
2−クロロ−4−(1,1−ジエトキシエチル)−5−フルオロ−ピリミジンの塩化物部分の求核置換と、それに続く4位のケトンへの脱保護を、当技術分野でよく記述されているように、塩化物置換生成物の単離なしで、2つのステップで連続して達成し得る。例えば、THFまたは1,4−ジオキサンなどの非プロトン性、極性有機溶媒に溶解された約1当量の3−ブチン−1−オールを、鉱油中の約1当量のNaHの60%分散液で約30分〜2時間処理し、同様の非プロトン性、極性溶媒に溶解された約0.95〜1当量の2−クロロ−4−(1,1−ジエトキシエチル)−5−フルオロ−ピリミジンの溶液を加え得る。得られた混合物を約60〜180分間撹拌し得る。得られた粗反応生成物を、抽出法などの当技術分野で周知の技術によって回収し得る。例えば、冷却された反応混合物を、NHClなどの適切な塩水溶液で希釈し、DCM、EtO、またはEtOAcなどの適切な有機溶媒で抽出し得る。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、THFまたは1,4−ジオキサンなどの適切な極性有機溶媒に溶解し、HClなどの過剰の鉱酸で処理し、約3〜24時間撹拌し得る。得られた反応生成物を、濾過などの当技術分野で周知の技術によって回収し得る。例えば、反応混合物を減圧下で部分容量に濃縮し、得られた残留物をヘキサンまたはシクロヘキサンなどの好適な非極性有機溶媒で粉砕し、得られた沈殿物を濾過により収集して、スキーム3のステップBの生成物である、1−( 2−ブト−3−イノキシ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)エタノンを取得し得る。
対応するテトラヒドロアザベンゾフランを得るためのピリミジンアルキンのその後の逆還化を伴う逆電子要求ヘテロDiels−Alder型反応を介する分子内環化は、文献で報告されている(R.E.Martin,et al.,Eur.J.Org.Chem.2012,47−52を参照されたい)。したがって、スキーム3のステップCでは、1−(2−ブト−3−イノキシ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)エタノンの溶液を、N−メチルピロリジノンまたはスルホランのような適切な高沸点溶媒中で、約235℃に約30分間加熱し得る。得られた反応生成物を、カラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、約7:3〜約1:4のイソヘキサンおよびMTBEなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供し、溶媒蒸発後、スキーム3のステップCの生成物である、1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンを取得し得る。
スキーム3のステップDは、スキーム2のステップEに記載されたものと同様の条件下で達成し得る。さらに、ケトンの、対応するキラルカルビノールへの不斉還元を、当技術分野でよく理解されているように一連のキラル触媒を使用して達成し得る。例えば、約1当量の1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンおよび約を、約0.05〜0.1当量のルテニウム系キラル触媒、例えば、[N−[(1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド −κN]クロロ[(1,2,3,4,5,6−η)−1−メチル−4−(1−メチルエチル)ベンゼン]−ルテニウムを含有する、HCOH−TEAの5:2錯体中で加熱し得る。混合物を、約35℃に約2〜4時間窒素下で加熱し得、得られた反応生成物を、抽出およびカラムクロマトグラフィなどの当技術分野で周知の技術によって単離し得る。例えば、反応混合物を、EtOAcまたはDCMなどの好適な有機溶媒および飽和NaHCO水溶液で希釈し、相を分離し、有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し得る。得られた残留物を、約1:1のヘキサンおよびEtOAcなどの好適な有機溶媒混合物で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィに供して、溶媒除去後、スキーム3のステップDの生成物である、1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノールの分離されたエナンチオマーを取得し得る。
スキーム3のステップE〜Fにおいて、式Ibの分離されたエナンチオマーを、スキーム2のステップF〜Gに記載された条件と同様に調製し得る。代替的に、スキーム3のステップGにおいて、式Ibの分離されたエナンチオマーを、1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンから、スキーム2のステップHと同様の還元的アミノ化を介して調製し得る。スキーム2におけるように、当業者は、スキーム3の合成の任意のステップで、必要に応じて標準的な技術を使用して、キラル材料を分離し得ることを認識するであろう。
調製物および実施例
下記の調製物および実施例は、本発明をさらに例示し、本発明の化合物の典型的な合成を表す。試薬および出発材料は、当業者によって容易に入手可能であるか、または容易に合成され得る。調製物および実施例は、限定ではなく例示として示され、当業者により種々の変更が行われ得ることを理解されたい。
LC−ES/MSは、AGILENT(登録商標)HP1100液体クロマトグラフィシステムにおいて行われる。エレクトロスプレー質量分析測定(ポジティブおよび/またはネガティブモードで取得される)は、HP1100HPLCとインターフェース接続するMass Selective Detector四重極質量分析計で行われる。LC−MS条件(低pH):カラム:PHENOMENEX(登録商標)GEMINI(登録商標)NX C−18 2.1×50mm 3.0μm、勾配:5〜100%Bで3分間、次に100%Bで0.75分間、カラム温度:50℃+/−10℃、流速:1.2mL/分、溶媒A:0.1%HCOOH含有脱イオン水、溶媒B:0.1%ギ酸含有ACN、波長214nm。代替LC−MS条件(高pH):カラム:XTERRA(登録商標)MS C18カラム2.1×50mm、3.5μm、勾配:5%の溶媒Aで0.25分間、勾配:5%〜100%の溶媒Bで3分間、および100%の溶媒Bで0.5分間、または10%〜100%の溶媒Bで3分間、および100%の溶媒Bで0.75分間、カラム温度:50℃+/−10℃、流速:1.2mL/分、溶媒A:10mMのNHHCO pH9、溶媒B:ACN、波長:214nm。
分取逆相クロマトグラフィは、Mass Selective Detector質量分析計およびLEAP(登録商標)自動回収装置/自動分取装置を備えたAGILENT(登録商標)1200LC−ES/MSで行われる。高pH法を、75×30mmのPHENOMENEX(登録商標)GEMINI(登録商標)−NX、10×20mmのガードを備えた5μm粒径カラムで実施する。流速は85mL/分である。特記しない限り、溶離液は、アセトニトリル中の10mMの重炭酸アンモニウム(pH10)である。
NMRスペクトルは、Bruker AVIII HD 400MHz NMR Spectrometerで行われ、CDCl溶液またはDMSO溶液として取得され、残留溶媒[CDCl、7.26ppm、(CDSO、2.05ppm]を参照標準として使用してppmで報告される。ピーク多重度を報告する場合、次の略語を使用し得る。s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、m(多重線)、br−s(ブロード一重線)、dd(二重線の二重線)、dt(三重線の二重線)。結合定数(J)を報告する場合、ヘルツ(Hz)で報告する。
調製物1
Figure 2021528428
スキーム1のステップA:1,4−ジオキサン(200mL)中のマロン酸ジエチル(17.8mL、117mmol)、2,6−ジクロロ−3−ヨードピリジン(21.8g、78.1mmol)、ピコリン酸(1.2g、10.1mmol)、CuI(0.8g、4.3mmol)、およびCsCO(74.8g、229.6mmol)の混合物を、窒素下で80℃で6時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、飽和NHCl水溶液(150mL)を加える。得られた混合物をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和NHCl水溶液および飽和NaCl水溶液で順次洗浄する。有機抽出物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させ、さらなる精製なしで使用するのに好適である、褐色の油として表題化合物を取得する(29.4g、93%収率)。ES/MS(35Cl/37Cl ) m/z: 306/308(M+H).
調製物2
Figure 2021528428
スキーム1のステップB:HClの5M水溶液(11mL)中のジエチル2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)プロパンジオエート(1.2g、2.5mmol)の溶液を、24時間加熱還流する。反応物を室温に冷却し、得られた白色沈殿物を濾過により収集して、表題化合物を白色粉末として取得する(362mg、64%収率)。ES/MS(35Cl/37Cl)m/z:206/208(M+H).
調製物3
Figure 2021528428
スキーム1のステップF:スターラおよび空気凝縮器を備えた1つ口丸底フラスコに、2,6−ジクロロ−3−ヨード−ピリジン(1.0g、3.8mmol)、2−[(E)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.9g、4.8mmol)、CsCO(3.75g、11.5mmol)、1,4−ジオキサン(19.2mL)、および水(4.26 mL)を、窒素下で加える。この反応混合物を、真空および窒素の間で交互に3回パージし、[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.2g)を加える。得られた混合物を90℃で3時間撹拌し、反応物を飽和NHCl水溶液に注ぎ、水性混合物をEtOAcで3回抽出する。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、シクロヘキサン中のEtOAcを0〜100%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(748mg、89%収率)。H NMR(300MHz,CDCl): δ 1.37 (m, 3H), 3.97 (m, 2H), 5.97 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 7.16 (m, 1H),7.60 (m, 1H).
調製物4
Figure 2021528428
スキーム1のステップD:丸底フラスコに、2,6−ジクロロ−3−ヨード−ピリジン(6.3g、22.9mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(3.09g、23mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(327mg、0.46mmol)、およびNaCO(4.85g、45.7mmol)を加える。フラスコを排気し、窒素を3回再充填する。EtOH(75.1mL)を加え、フラスコを再び排気し、窒素を3回再充填する。反応混合物を90℃で一晩加熱し、EtOAcおよび水で希釈し、相を分離し、水相をEtOAcで3回抽出する。有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、シクロヘキサン中のEtOAcを0〜100%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィにより精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(3.0g、69%収率)。H NMR (300 MHz, CDCl): δ 5.53 (m, 1H), 5.78 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 7.26 (m, 1H),7.82 (m, 1H).
調製物5
Figure 2021528428
スキーム1のステップC:THF(100mL)中の2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)酢酸(8.1g、37mmol)の溶液を氷浴で冷却する。THF中のBH−THF錯体の1M溶液(55.5mL、55.5mmol)をゆっくりと加える。反応混合物を1時間撹拌し、室温に温め、さらに20時間撹拌する。MeOH(30mL)を注意深く加え、得られた溶液を5分間撹拌し、減圧下で濃縮する。得られた残留物をMeOHに溶解し、再び減圧下で濃縮して、表題化合物を、追加の精製なしで使用するのに好適である、濃厚な褐色の油として取得する(7.7g、98%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl ) m/z: 192/194 (M+H).
調製物5の代替手順
スキーム1のステップG:スターラおよび空気凝縮器を備えた1つ口丸底フラスコに、窒素下で、2,6−ジクロロ−3−[(E)−2−エトキシビニル]ピリジン(748mg、3.4mmol)を加え、アセトン(17.1mL)およびHClの2M水溶液(8.6mL)に加える。得られた混合物を、60℃に加熱し、3.5時間撹拌する。得られた混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液でクエンチする。得られた水性混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物をMeOH(8.6mL)およびTHF(4.9mL)に溶解し、NaBH(195mg)を5分かけて少しずつ加える。反応混合物を室温で40分間撹拌し、水でクエンチし、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、シクロヘキサン中のEtOAcを0〜60%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(315mg、47%収率)。ES/MS m/z: 193 (M+H).
調製物5の代替手順
スキーム1のステップE:フラスコに、2,6−ジクロロ−3−ビニル−ピリジン(3g、17.5mmol)およびTHF(1.5mL)を室温で加えた。混合物を氷水浴中で撹拌し、THF中の9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの0.5M溶液(49.1mL)を2分かけて滴下する。反応混合物を45℃の加熱ブロック内で2時間撹拌する。反応混合物を氷水浴中で撹拌し、2NのNaOH水溶液(26.3mL)を5分かけて滴下し、続いて35%のH水溶液(4.87mL)を2分かけて滴下し、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌する。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和Na−5HO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた残留物を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に、表題化合物を取得する(1.8g、55%収率)。ES/MS m/z: 193 (M+H).
調製物6
Figure 2021528428
スキーム2のステップA:2−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)エタノール(10.8g、56.3mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(9.5g、84.5mmol)の水溶液を、2−メチル−2−ブタノール(200mL)中で、60℃で2時間加熱する。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で部分容量に濃縮し、得られた混合物をCHClおよび飽和NHCl水溶液で希釈する。得られた層を分離し、水相をさらにCHClで2回抽出し、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、追加の精製なしで使用するのに十分な純度の、室温で放置すると固化する表題化合物を褐色油として取得する(8.7g、84%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl) m/z: 156/158 (M+H).
調製物7
Figure 2021528428
スキーム2のステップB:丸底フラスコに、6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(1.1g、7.2mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(126mg、0.3mmol)、アリル(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)パラジウム(II)トリフラート(208mg、0.3mmol)、KOAc(353mg、3.6mmol)、およびフェロシアン化カリウム三水和物(492mg、1.1mmol)を加える。混合物に水(2.2mL)および1,4−ジオキサン(7.2mL)を加え、窒素を混合物によって室温で10分間泡立てるる。反応混合物を100℃の加熱ブロック内で一晩撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水でクエンチし、相を分離し、水相をさらにEtOAcで3回抽出する。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、シクロヘキサン中のEtOAcを0〜40%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(600mg、57%収率)。ES/MS m/z: 147 (M+H).
調製物8
Figure 2021528428
スキーム2のステップD:6−クロロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(8.6g、47.4mmol)、エチレングリコールモノビニルエーテル(13mL、145mmol)、[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]パラジウム(II)ジクロリド(1.4g、2.4mmol)、およびTEA(23mL、165mmol)の混合物を、エチレングリコール(100mL)中で、160℃に1時間加熱する。得られた混合物を冷却し、減圧下で濃縮する。5NのHClの水溶液(50mL)を得られた残留物に加え、混合物を10分間撹拌し、DCMで3回抽出する。合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をEtOAcでスラリー化する。得られた混合物を濾過し、濾液を水で3回洗浄する。有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、室温で放置するとゆっくり固化する褐色の油として、追加の精製なしで使用するのに好適な、表題化合物を取得する(7.0g、82%収率)。ES/MS m/z: 164 (M+H).
調製物8の代替手順
スキーム2のステップC:フラスコにTHF(4.7mL)中の2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル(349mg、2.4mmol)を加える。EtO(1.5mL)中の臭化メチルマグネシウムの3Mの溶液を0℃で添加し、得られた反応混合物を2時間撹拌する。混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、20分間撹拌する。混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、シクロヘキサン中のEtOAcを0〜40%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(339mg、87%収率)。ES/MS m/z: 164 (M+H).
調製物9
Figure 2021528428
スキーム2のステップE:水(160mL)およびIPA(40mL)中の1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノン(1.8g、11.2mmol)の溶液に、KRED P3−C12酵素(0.9g)およびKREDリサイクルミックスP(0.9g)を加える。反応物を35℃で18時間撹拌し、得られた混合物をEtOAcで3回抽出する。合わせた有機抽出物を水および飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、EtO:イソヘキサンを50〜100%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィにより精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に表題化合物を取得する(1.35g、73%収率)。ES/MS m/z: 166 (M+H).[α] 20=−58.2°(c=1、MeOH)。上記で使用されるように、調製物9の「(−)」または「(−)エナンチオマー」という用語は、メタノール中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで反時計回り(または「(−)」)である光学回転を有する調製物9のエナンチオマーを指す。
調製物10
Figure 2021528428
スキーム2のステップF:DCM(35mL)中の(−)−1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノール(1.35g、8.2mmol)およびTEA(2.8 mL、20mmol)の溶液を氷浴で冷却し、メタンスルホニルクロリド(1.2mL、15mmol)を滴下する。反応物を室温に温め、7日間撹拌し、飽和NaHCO水溶液(20mL)でクエンチする。混合物を相分離器カートリッジに注ぎ、DCMで洗浄する。減圧下で溶媒を除去した後、得られた残留物を、EtO:イソヘキサンの勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィにより精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に表題化合物を取得する(1.2g、76%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl ) m/z: 184/186 (M+H).[α] 20=+88.2°(c=1、DCM)。上記で使用されるように、調製物10の「(+)」または「(+)エナンチオマー」という用語は、DCM中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで時計回り(または「(+)」)である光学回転を有する調製物10のエナンチオマーを指す。
調製物11
Figure 2021528428
スキーム3のステップA:オルトギ酸トリエチル(120mL)中の1−(2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)エタノン(46.4g、266mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸(1mL)を加える。反応物を72時間撹拌し、真空で濃縮する。得られた残留物を、EtO/イソヘキサンを5〜15%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィにより精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に表題化合物を取得する(53.9g、70%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl ) m/z: 249/251 (M+H).
調製物12
Figure 2021528428
スキーム3のステップB:THF(400mL)中の3−ブチン−1−オール(17mL、218mmol)の氷浴冷却溶液に、鉱油中の60%NaHの懸濁液(8.7g、218mmol)を少しずつ加える。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、THF(200mL)中の2−クロロ−4−(1,1−ジエトキシエチル)−5−フルオロ−ピリミジン(53.9g、217mmol)を滴下する。暗赤色の混合物を90分間撹拌し、飽和NHCl水溶液でクエンチする。水性混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。THF(400mL)および2NのHCl水溶液(100mL)に溶解した得られた残留物を加える。得られた混合物を3時間撹拌し、減圧下で濃縮する。得られた沈殿物を濾過により収集し、シクロヘキサンで粉砕して、濾過後、表題化合物を取得する(39.6g、85%収率)。ES/MS m/z: 209 (M+H).
調製物13
Figure 2021528428
スキーム3のステップC:スルホラン(20mL)中の(1−(2−ブト−3−イノキシ−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル)エタノン(3.25g、14.8mmol)を、235℃に30分間加熱する。混合物を、MTBE:イソヘキサンを40〜80%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に黄色油を取得する。得られた残留物を、MTBE:イソヘキサンを30〜50%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによりさらに精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を黄色の固体として取得する(739mg、27%収率)。ES/MS m/z: 182 (M+H).
調製物14
Figure 2021528428
スキーム3のステップD:THF(30mL)およびEtOH(5mL)中の1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノン(904mg、4.9mmol)の溶液を氷浴で冷却する。NaBH(194mg、5.1mmol)を加え、混合物を1.5時間撹拌する。反応物を、飽和NHCl水溶液を注意深く加えることによりクエンチし、減圧下で濃縮する。水およびDCMを得られた残留物に順次加え、得られた二相混合物を、相分離器カートリッジを通して濾過する。分離したDCM濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を取得する(845mg、94%収率)。ES/MS m/z: 184 (M+H).
調製物15
Figure 2021528428
スキーム3のステップE:DCM(20mL)中の1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノール(845mg、4.6mmol)およびDIPEA(1.8mL、10mmol)の溶液を氷浴で冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.8mL、10mmol)を滴下する。反応物を室温に温め、16時間撹拌する。混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液(20mL)を使用してクエンチする。混合物を相分離器カートリッジに注ぎ、DCMで洗浄する。DCM相を収集し、減圧下で濃縮し、得られた残留物を、EtO:イソヘキサンを50〜100%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(858mg、83%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl ) m/z: 202.0/204 (M+H).
調製物16
Figure 2021528428
スキーム3のステップD:1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノン(3.419g、18.9mmol)および[N−[(1S,2S)−2−(アミノ−κN)−1,2−ジフェニルエチル] −4−メチルベンゼンスルホンアミド −κN]クロロ[(1,2,3,4,5,6−η)−1−メチル−4−(1−メチルエチル)ベンゼン]−ルテニウム(1.0g、1.6mmol)を、HCOOH−TEA5:2錯体(30mL)中で合わせ、撹拌しながら窒素で5分間パージする。得られた混合物をN下で35℃に2時間加熱する。反応混合物を冷却し、EtOAcおよび飽和NaHCO水溶液で希釈する。混合物をEtOAcで3回抽出する。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濾液から溶媒を除去する。ヘキサン中の50%EtOAcの混合物を使用する、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィによって粗生成物を精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に表題化合物を取得する(3.0g、87%収率)。ES/MS m/z: 184 (M+H).[α] 20=−16.8°(c=2、MeOH)。上記で使用されるように、調製物16の「(−)」または「(−)エナンチオマー」という用語は、メタノール中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで反時計回り(または「(−)」)である光学回転を有する調製物16のエナンチオマーを指す。
調製物17
Figure 2021528428
スキーム3のステップE:DMF(75mL)中の(−)−1−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノール(3.0g、16.3mmol) の溶液を、塩化ベンゾイル(2.9mL、25mmol)で滴下処理する。反応混合物を室温で16時間、窒素下で撹拌する。混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO水溶液で希釈する。混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濾液から溶媒を除去する。ヘキサン中のEtOAcの5%〜100%の勾配を使用する、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に表題化合物を取得する(3.1g、95%収率)。ES/MS (35Cl/37Cl ) m/z: 202.0/204 (M+H).[α] 20=+68.2°(c=0.2、DCM)。上記で使用されるように、調製物17の「(−)」または「(−)エナンチオマー」という用語は、DCM中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで時計回り(または「(+)」)である光学回転を有する調製物17のエナンチオマーを指す。
調製物18
Figure 2021528428
フラスコに、THF(150.8mL)中の1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸(15.0g、65.8mmol)を加える。溶液を氷水浴中で撹拌し、1,1’−カルボニルジイミダゾール(15.2g、92.1mmol)を一度に加える。反応混合物を室温で2時間撹拌し、アセトヒドラジド(6.5g、85.5mmol)を0℃で一度に加える。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌し、飽和NaHCO水溶液(250mL)および2−メチルテトラヒドロフランで希釈する。混合物を分液漏斗に移し、層を分離する。水層を2−メチルテトラヒドロフランで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させる。水層をDCMで2回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させる。2つの有機溶液を合わせ、減圧下で濃縮して残留物を取得し、これをMTBE(300mL)と合わせる。混合物を50℃の加熱ブロック内で1時間撹拌し、室温で一晩撹拌し、濾過し、濾過固形物をMTBEで洗浄する。濾過した固体を真空下、45℃で3時間乾燥させて、表題化合物を白色固体として取得する(14.5g、48.5mmol、73.7%収率)。ES/MS m/z: 308 (M+Na).
調製物19
Figure 2021528428
フラスコにトリフェニルホスフィン(16.4g、61.9mmol)およびDCM(177mL)を加える。溶液を室温で撹拌し、I(16.0g、61.9mmol)を少しずつ加える。TEA(10.9mL、77.4mmol)を加え、反応混合物を室温で15分間撹拌する。混合物を氷水浴中で撹拌し、tert−ブチル4−(アセトアミドカルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(9.3g、31.0mmol)を加える。反応混合物を氷水浴中で2時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液を加え、混合物を分液漏斗に移す。層を分離し、水層をDCMで抽出する。合わせた有機抽出物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を得て、これをDCM(186mL)に溶解させる。溶液にTFA(46.5mL)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をDCMおよび水と合わせる。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出する。水層を、50%NaOH水溶液でpH約14に塩基性化し、DCMで6回抽出する。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して固体を得、これを真空下、40℃で2時間乾燥させて、表題化合物をオフホワイトの固体として取得する(4.3g、25.9mmol、83%収率)。ES/MS m/z: 168 (M+H).
実施例1
Figure 2021528428
スキーム2のステップG:ACN(18mL)中の(+)−6−[1−クロロエチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(247mg、1.3mmol)、4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン(476mg、2.7mmol)、およびKCO(195mg、1.4mmol)の混合物を、120℃でマイクロ波を150分間照射する。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液でクエンチする。混合物をEtOAcで抽出し、有機相をMgSOで乾燥させる。濾液を減圧下で蒸発させ、得られた残留物を、MeOH:DCMを0〜10%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に黄色油を取得する(333mg)。この材料を、追加の実験の実施から同様の方法で生成された追加の材料とプールし(シリカゲルでのクロマトグラフィ後、合計540mg)、CO中18%IPA/0.2%DMEAで溶出させる、SFCキラルクロマトグラフィ(Chiral AD−Hカラム250×30mm、5μm、カラム温度35℃、流速120g/分)によってさらに精製し、表題化合物を油として取得する(383mg)。分析用HPLC:t=2.35分、>99%ee(Amy1キラルカラム、3.3×150mm、流速1.5mL/分、82%CO中の18%IPA/0.2%IPAm、カラム温度35℃、287nM)。ES/MS m/z: 315.0 (M+H).[α] 20=−12.7°(c=0.24、MeOH)。本明細書で上記のように使用される場合、実施例1の「(−)」または「(−)エナンチオマー」という用語は、メタノール中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで反時計回り(または「(−)」)である光学回転を有する実施例1のエナンチオマーを指す。
実施例1の代替手順
スキーム2のステップH:CHCl(5.2mL)中の1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノン(100mg、0.6mmol)および2−メチル−5−(4−ピペリジル)−1,3,4−オキサジアゾール(200mg、1.2mmol)の撹拌された溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(363μL、1.2mmol)を加え、反応混合物を30分間撹拌する。NaBH(OAc)(390mg、1.8mmol)を加え、反応物を40℃で一晩撹拌する。反応混合物をEtOAc(5mL)および飽和NaHCO水溶液(2mL)で20分間希釈し、混合物を珪藻土のベッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、ACN中のpH約9.0の10mMのNHHCO水溶液の混合物で溶出させる(4分間の勾配時間で20%〜40%、流速25mL/分)、C18シリカゲルの逆相クロマトグラフィ(XBridge C18、5μm19×100mm、214nmおよび300nm、MS−ESI100〜800)により精製し、CO中18%IPA/0.2%DMEAで溶出させる、SCFキラルクロマトグラフィ(CHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラム、250×30mm、5μm、カラム温度35℃、流速120mL/分)によってさらに精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、表題化合物を取得する(27mg、55%収率)。t=0.096分、>99%ee(Amy1キラルカラム、3.3×150mm、流速1.5mL/分、82%CO中の18%IPA/0.2%IPAm、カラム温度35℃、287nM)。ES/MS m/z: 315 (M+H).
実施例2
Figure 2021528428
スキーム3のステップF:ACN(8mL)中の6−(1−クロロエチル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(111mg、0.5mmol)、4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン(107mg、0.6mmol)、およびKCO(85mg、0.6mmol)の混合物を、80℃で27時間加熱する。反応混合物を冷却し、DCMで希釈し、水でクエンチする。得られた二相混合物を相分離器カートリッジに注ぐ。減圧下でDCMを蒸発させ、EtOAc/イソヘキサンの50〜100%勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィにより残留物を精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後に白色固体を取得する。CO中の40%MeOH/0.2%IPAで溶出させる、SFCキラルクロマトグラフィ(CHIRALPAK(登録商標)AZ−3カラム150×3mm、3μm、カラム温度35℃、流速1.5mL/分)によりさらに精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、>99%eeで表題化合物を取得する(44mg、39%収率)。分析用HPLC:t=3.7分、>99%ee(Chiral AZ−3カラム、3.3×150mm、流速1.5mL/分、60%CO中の40%MeOH/0.2%IPAm、35℃のカラム温度35℃、220nM)。ES/MS m/z: 333.0 (M+H).[α] 20=−117.5°(c=0.2、DCM)。
代替的に、ACN(25mL)中の(+)−6−(1−クロロエチル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(500mg、2.5mmol)、4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン(829mg、5mmol)、およびKCO(1.0g、7.5mmol)の混合物を、65℃に72時間加熱する。混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させる。次に、抽出物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。得られた残留物を、DCM中のMeOHを0.5%〜10%の勾配で溶出させる、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィによって精製して、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、76.6%eeで586mgの表題化合物を取得する。表題化合物を、85%CO中の15%MeOH/0.2%IPAm)で溶出させる、SFCキラルクロマトグラフィ(CHIRALPAK(登録商標)AD−H、21×250mm、3μm、カラム温度40℃、流速80mL/分)によってさらに精製し、所望のクロマトグラフィ画分の溶媒蒸発後、96.5%eeの表題生成物を取得する(457 mg、55%収率)。ES/MS m/z: 333.0 (M+H).分析用HPLC:T=2.08分、>96.5%ee(CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×150mm、流速5mL/分、CO中の15%MeOH/0.2%IPAm)。[α] 20=−109.9 °(C=0.2、DCM).本明細書で上記のように使用される場合、実施例2の「(−)」または「(−)エナンチオマー」という用語は、DCM中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃、589nmで反時計回り(または「(−)」)の光学回転を有する実施例2のエナンチオマーを指す。
実施例3
Figure 2021528428
表題化合物を、(−)−6−[1−クロロエチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンおよび4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−)イル)ピペリジンから、または1−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)エタノンおよび2−メチル−5−(4−ピペリジル)−1,3,4−オキサジアゾールから、実施例1に記載の手順と同様の方法でキラルクロマトグラフィを利用して調製することができる。[α] 20=+19.3°(c=0.20、MeOH)
本明細書で上記のように使用される場合、実施例3の「(+)」または「(+)エナンチオマー」という用語は、MeOH中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する20℃および589nmで時計回り(または「(+)」)の光学回転を有する実施例3のエナンチオマーを指す。
実施例4
Figure 2021528428
表題化合物を、6−(1−クロロエチル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンおよび4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジンから、実施例2に記載の手順と同様の方法でキラルクロマトグラフィを利用して調製することができる。
実施例2に記載されたのと同じ分析HPLC条件下で、t=2.0分。[α] 20=+107.3°(c=0.20、DCM)
本明細書で上記のように使用される場合、実施例4の「(+)」または「(+)エナンチオマー」という用語は、DCM中の記載された濃度「c」(g/100mL)を有する、20℃および589nmで時計回り(または「(+)」)の光学回転を有する実施例4のエナンチオマーを指す。
インビトロヒトOGA酵素アッセイ
OGA酵素の生成
全長ヒトO−GlcNAc−β−N−アセチルグルコサミニダーゼ(NM_012215)をコードするヌクレオチド配列を、N末端ポリヒスチジン(HIS)タグと共にpFastBac1(Invitrogen)ベクターに挿入する。バキュロウイルス生成を、Bac−to−Bac Bacurovirus Expression系(Invitrogen)プロトコルに従って行う。Sf9細胞に、培養物のリットル当たり10mLのP1ウイルスを使用して1.5×10細胞/mLを感染させ、28℃で48時間インキュベートする。細胞を遠心沈降させ、PBSですすぎ、ペレットを−80℃で保存する。
上記OGAタンパク質(His−OGA)を、次のように精製する。4Lの細胞を、50mMのTris、pH8.0、300mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.1%のTriton(商標)X−100、4錠のプロテアーゼ阻害剤(完全EDTA非含有、Roche)を含有する200mLの緩衝液中で、4℃で45分間溶解する。次いで、この細胞溶解物を4℃、16,500rpmで40分間遠心沈降させ、上清を6mLのNi−NTA樹脂(ニッケル−ニトリロ三酢酸)と共に4℃で2時間インキュベートする。
次に、樹脂をカラムに充填し、50mMのTris、pH8.0、300mMのNaCl、10%のグリセロール、10mMのイミダゾール、0.1%のTriton(商標)X−100、1mMのDTT、続いて50mMのTris、pH8.0、150mMのNaCl、10mMのイミダゾール、10%のグリセロール、1mMのDTTで洗浄する。タンパク質を50mMのTris、pH8.0、150mMのNaCl、300mMのイミダゾール、10%のグリセロール、1mMのDTTで溶出させる。プールしたHis−OGA含有画分を6mlに濃縮し、Superdex75(16/60)に入れる。タンパク質を50mMのTris、pH8.0、150mMのNaCl、10%のグリセロール、2mMのDTTで溶出させる。His−OGA含有画分をプールし、タンパク質濃度をBCA (Bradford Colorimetric Assay)で測定する。
OGA酵素アッセイ
OGA酵素は、核細胞質タンパク質からのO−GlcNAcの除去を触媒する。この活性を測定するために、Fluoresceinジ−N−アセチル−β−N−アセチル−D−グルコサミニド(FD−GlcNAc,Kim,Eun Ju;Kang,Dae Ook;Love,Dona C.;Hanover,John A.Carbohydrate Research(2006),341(8),971−982)を(384ウェルアッセイ形式における)6.7μMの最終濃度で基質として使用する。この蛍光発生基質は、OGAによる切断の際に蛍光性となるので、酵素活性は、535nm(485nmでの励起)で検出される蛍光の増大によって測定することができる。
アッセイ緩衝液を調製し、50mMのHNaPO−HNaPO、0.01%のウシ血清アルブミン、および0.01%のTriton(商標)X−100の水中での最終濃度、pH7を得る。試験すべき化合物を、10点濃度応答曲線を用いて、純粋なジメチルスルホキシド(DMSO)中に希釈する。反応混合物中の最大化合物濃度は、30または1μMである。基質の添加によって反応が始まる前に、適切な濃度の化合物をOGA酵素と共に30分間プレインキュベートする。最終酵素濃度は、最大化合物濃度が30または1μMの場合、それぞれ3.24nMまたは0.5nMである。反応を室温で60分間進行させておく。次いで、反応を停止させることなく蛍光を読み取る。IC50値を、正規化データ対化合物のlogをプロットし、4パラメータロジスティック方程式を用いてデータを当てはめることによって計算する。
実施例1〜4の化合物は、本質的に上記のように試験され、表1に示すように、以下のIC50値を提示した。
Figure 2021528428

これらの結果は、実施例1〜4の化合物が、OGA酵素活性をインビトロで阻害することを実証する。

Claims (18)

  1. 式の化合物
    Figure 2021528428
    (式中、RはHまたはFである)、またはその薬学的に許容される塩。
  2. RがHである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. RがFである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. 前記化合物が、(−)−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項1または請求項2のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記化合物が、(+)−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項1または請求項2のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. 前記化合物が、(−)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項1または請求項3のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. (−)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項6に記載の化合物。
  8. 前記化合物が、(+)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項1または請求項3のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. (+)−5−フルオロ−6−[1−[4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−ピペリジル]エチル]−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジンである、請求項8に記載の化合物。
  10. アルツハイマー病の患者を治療する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む、方法。
  11. 患者における軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を予防する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む、方法。
  12. 進行性核上性麻痺の患者を治療する方法であって、有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む、方法。
  13. 療法に使用するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. アルツハイマー病を治療することに使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 軽度認知障害の、アルツハイマー病への進行を予防することに使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 進行性核上性麻痺を治療することに使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に含む、薬学的組成物。
  18. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、薬学的組成物を調製するためのプロセス。
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