図面では、同一又は類似の部品に関して同じ番号を使用し、関連する説明を繰り返さない場合でも、好ましくは、対応する又は相当する特性及び利点をもたらす。
図1及び図2は、非引張(非緊張)/初期状態(図1)及び引張すなわち緊張(使用待機)状態で概略的に示す流体2、特に、医薬組成物又は薬剤などの霧化/噴霧/分注のための公知のシステム又はネブライザ/分注デバイス1を示している。
システム又はネブライザ1は、好ましくは、流体2又はその投与量を分注及び/又は噴霧するようになっている。
好ましくは、流体2、好ましくは液体、より具体的には医薬成分が噴霧/分注される時に、エアロゾル14(図1には破線に示す)が形成又は分注され、それをユーザ(図示せず)が吸息又は吸入することができる。
通常、吸入は、患者が患っている病気又は疾患に依存して1日に少なくとも1回、より具体的には1日に数回、好ましくは設定された間隔で行われる。
システム又はネブライザ1は、特に携帯吸入器として構成され、及び/又は好ましくは機械的にのみ及び/又は噴射剤/ガスを用いずに作動する。それにも関わらず、他の構成も同じく可能である。
図1及び図2に示すように、ネブライザ1には、流体2を含有する挿入可能又は交換可能なカートリッジ3が設けられるか、又はそれを含む又は受け入れるようになっている。従って、カートリッジ3は、噴霧/分注される流体2に対するリザーバを形成する。
特に、流体2を噴霧するためのシステムは、ネブライザ1とカートリッジ3とを含む及び/又はネブライザ1とカートリッジ3がシステムを形成する。そのようなシステムでは、カートリッジ3は、特に、カートリッジ3によって供給される流体2の量を使い切った時に別のカートリッジ3と好ましくは取り替える又は交換することができる。しかし、同じネブライザ1でのカートリッジ3の可能な取り替え回数を制限することが可能である。
簡潔化の目的で、以下の説明は、システムとネブライザ1の間で区別しない。しかし、本説明においてネブライザ1を参照する時に、ネブライザ1とカートリッジ3とを含むシステムも包含するものとする。
好ましくは、カートリッジ3は、流体の複数投与量2、特に、少なくとも100又は150及び/又は200に至るまで又はそれを超える投与単位又は投与量を提供し、すなわち、少なくとも100回及び/又は200回に至るまでの噴霧又は適用を可能にするのに十分な流体2を含有する。
カートリッジ3は、好ましくは約0.5ml〜30ml、特に好ましくは約4ml〜20mlの容積を維持する。更に、カートリッジ3に含有される投与量の数及び/又はカートリッジ3に含有される流体2の全容積は、流体2又は個々の薬剤に応じて、及び/又はカートリッジ3に応じて、及び/又は必要な薬物治療などに応じて変わる場合がある。
好ましくは、ネブライザ1は、流体2の1μlから80μlの投与量、更に好ましくは5μlよりも多く、10μl又は20μl、又は約15μl又は50μlの投与量を1回のネブライザ1の起動/使用内で及び/又は1回のスプレー/エアロゾル送出/分注内で噴霧/分注するようになっている。
好ましくは、カートリッジ3は、特にWO 2012/162305 A1に開示するように取り替える又は交換することができる。好ましくは、ネブライザ1の全使用回数、従って、同じネブライザ1に対して使用することができるカートリッジ3の個数は、例えば、4個、5個、又は6個というカートリッジ3の全個数に制限される。WO 2012/162305 A1は、現在のネブライザ1に対して使用することができるカートリッジ3の全個数へのそのような制限を開示している。
カートリッジ3は、好ましくは剛性の(外側)容器20を含む。流体2は、直接に容器20に又は内側容器又はバッグに維持することができる。
カートリッジ3又は容器20は、可変容積の(可撓性)内側容器、好ましくは、圧壊可能バッグのような流体2に対する可変又は圧壊可能な容積4を含む又は形成することができる。図1及び図2では、圧壊可能容積4は、バッグによって形成される。
カートリッジ3は、特に複数の容器で形成するか又はこれらの容器を含むことができる。図1及び図2に示す例では、カートリッジ3は、3つの容器、特に、外側容器20と、中間容器28と、可撓性バッグの形態にある圧壊可能容積4とを含む。しかし、この場合に、他の構成ソリューションも可能である。図3は、流体2を直接に含有する1つの容器20のみを含む構成、並びに2つの容器、特に(外側)容器20と、可撓性バッグ(破線に示す)の形態にある圧壊可能容積4とを有する構成を示している。
カートリッジ3、特に容器20は、好ましくは本質的に円筒形のもの又は剛性構成のものである。それにも関わらず、他の構成ソリューションも可能である。特に、カートリッジ3又は容器20は、少なくとも部分的に球形とすることができる。
好ましくは、ネブライザ1が開かれた状態で、そこにカートリッジ3を好ましくは下から挿入し、必要に応じて入れ替えることができる。
カートリッジ3は、好ましくは閉じられ及び/又は密封され、及び/又は好ましくは閉鎖部21を含み、好ましくは、閉鎖部21は、容器20、取りわけ、容積4をこの場合は一端で特に気密方式及び/又は液密方式で閉じる及び/又は密封するようになっている。
任意的に、カートリッジ3、特に容器20は、好ましくは、容器20からの流体2の引き出しを可能にする又はサポートするために、これらの通気/給気に向けて通気部/給気部22、例えば、バルブ、開口部、又は孔を含む。
好ましくは、通気部22は、容器20の内部とその周囲及び/又は雰囲気との間の直接的又は間接的なガス接続を形成し、及び/又は容器20の内部とその周囲及び/又は雰囲気との間での圧力補償を可能にする。
図1及び図2では、通気部22は、給気孔22Aとして好ましくは達成される。初期に、給気孔22Aは、特に、フィルム、ホイル、又はカバー22Bによって閉じることができる。通気部22を開くために、カバー22Bは、好ましくは穿通可能又は破断可能である。
通気部22が開かれると、容器20の内部とその周囲の間の圧力補償が可能である又は達成されるように、空気又はいずれかの他のガスは、通気部22を通じて容器20の中に流入することができる。特に、流体2を取り出す時及び/又は任意的に容積4、特に可撓性バッグを圧壊させる時に、負の空気圧は、回避する又は少なくとも補償することができる。
好ましくは、通気部22は、自動的に及び/又はネブライザ1の初回使用前又は使用中に開く。
任意的に、通気部22は、WO 2006/136426 A1の例えば9ページの20行目から14ページの2行目までに記載されているように、閉鎖部21内に組み込む及び/又は閉鎖部21と共に開くことができる。
そのような実施形態では、細い水路のような通気部22は、閉鎖部21又はそのカバー21Aを開放/穿通することによって好ましくは開放/生成され、特に、通気部22を通じた圧力補償は、流体2がそこを通じて漏出することなく発生する。
ネブライザ1は、好ましくは、特に事前設定投薬量及び任意的に調節可能な投薬量での流体2の引き出し、加圧、搬送、及び/又は噴霧/分注のための送出/加圧機構5を含み、好ましくは、圧力発生器又はポンプを含む。
特に、送出機構5は、好ましくは、ネブライザ1をコッキング、緊張、又は負荷をかける(即ち荷重する)時に流体2、すなわち、その投与量を流体接続したカートリッジ3から、特に容器20及び/又は容積4から取り出す又は吸引する。その後に、取り出された流体2又はその投与量は、好ましくは、先行する緊張段階中に貯蔵された機械的エネルギが解除される第2の段階で分注、特に加圧及び/又は噴霧される。
特に、ネブライザ1は、負荷(荷重)過程すなわち緊張過程中に負荷を与えられる即ち荷重される(好ましくは張力を付与される)エネルギストア(好ましくは駆動バネ7)を含み、このエネルギは、ネブライザ1の中に引き込まれた流体2又は流体の投与量2を噴霧化するために放出される。従って、ネブライザ1の通常使用は、負荷(荷重)過程と分注過程とを包含する。
ネブライザ1又は送出機構5は、好ましくは、カートリッジ3を(解除可能に)維持するためのホルダ6を含み、エネルギストア又は駆動バネ7は、ホルダ6に関連付けられ(図1及び図2に部分的に示す)、及び/又は好ましくは手動の作動又は押下のためのボタンに好ましくは接続された阻止要素8を含む。
阻止要素8は、ホルダ6を好ましくは捕捉して阻止し、及び/又はホルダ6を解除してエネルギストア又は駆動バネ7が拡張することを可能にするように手動で作動させることができる。
ネブライザ1又は送出機構5は、好ましくは、搬送チューブのような搬送/接続要素9、逆流防止バルブ10、圧力チャンバ11、流体2を噴霧するためのノズル12、及び/又はマウスピース13を含む。
完全に挿入されたカートリッジ3、好ましくは、その閉鎖部21又はヘッドは、特に、接続要素9が容器20及び/又は容積4をネブライザ1又は送出機構5に流体接続するようにネブライザ1内にホルダ6によって好ましくは形状−フィット方式で固定又は維持される。
好ましくは、カートリッジ3をネブライザ1の中に挿入する時及び/又はカートリッジ3を送出機構5に接続する時に、接続要素9は、閉鎖部21、容器20、及び/又は容積4の中に貫通する。
好ましくは、接続要素9は、細長中空円筒として、特に、好ましくは毛細管のチューブとして構成される。
好ましくは、接続要素9は剛性を有する特に金属、最も好ましくはステンレス鋼で製造され、及び/又はカバー21Aを穿通又は破断して閉鎖部21を開くようになっている。
接続要素9の軸方向端部は、好ましくは平面又は平坦であり、及び/又は接続要素9の長手軸に対して少なくとも本質的に垂直な平面に位置する。
接続要素9の軸方向端部の縁部は、接続要素9によるカバー21の穿通又は破断が容易になるように好ましくは尖鋭である。
最も好ましくは、接続要素9は、特に1mmよりも小さいか又は0.8mm、最も好ましくは0.7mmよりも小さいか又は0.5mm、及び/又は0.1mmよりも大きいか又は0.2mmの内径を有する毛細管として構成される。しかし、内径は、接続要素9内で達成することができる流量を低減するので、過度に小さく寸法決定すべきではない。
ネブライザ1、特にホルダ6は、カートリッジ3を解除又は交換することができるように好ましくは構成される。
エネルギストアすなわち駆動バネ7が、緊張過程においてすなわちコッキング中に軸方向に負荷(荷重)/緊張されると、ホルダ6、カートリッジ3、及び接続要素9は、下向きに及び/又はカートリッジ3のベースに向けて移動される。
下向き及び/又はカートリッジ3のベースに向う接続要素9の移動により、圧力チャンバ11の容積が拡大され、及び/又は圧力チャンバ11内の圧力が低下し、それによって特に、流体2が容器20及び/又は容積4から取り出され又は吸引され、接続要素9を通して送出機構5の中に、特に逆流防止バルブ10を通して圧力チャンバ11の中に入れられる。この状態では、エネルギストア又は駆動バネ7が圧縮状態に保たれるように、ホルダ6は阻止要素8によって捕捉される。その後に、ネブライザ1は、コッキング状態又は緊張状態にある。
特に、本発明の意味では、エネルギストア又は駆動バネ7の緊張段階は、エネルギストア又は駆動バネ7を圧縮する段階として好ましくは理解されるものとする。従って、エネルギは、圧縮された駆動バネ7の中に好ましくは貯蔵され、及び/又は緊張状態は、好ましくは、エネルギストア又は駆動バネ7がその非緊張/初期状態に対して(更に)圧縮された状態、及び/又はネブライザ1を作動させることができる及び/又は流体2の投与量を分注することができる状態である。
非緊張/初期状態は、好ましくは、エネルギストア又は駆動バネ7が緊張状態と比較して弛緩した及び/又はそれ程圧縮されていない状態である。最も好ましくは、非緊張/初期状態は、ネブライザ1の作動の後及び/又は流体2の投与量を分注した後の状態である。
特に、エネルギストア又は駆動バネ7の中に貯蔵されたエネルギは、圧縮/緊張状態から弛緩/非緊張状態へのエネルギストア又は駆動バネ7の(部分)拡張によって放出される。しかし、この場合に、例えば、エネルギストア又は駆動バネ7の緊張段階は、エネルギストア又は駆動バネ7をその非緊張/初期状態に対して(更に)拡張させる段階として理解されるものとし、エネルギストア又は駆動バネ7の中に貯蔵されたエネルギがエネルギストア又は駆動バネ7の(部分)収縮によって放出される他のソリューションも可能である。
分注/噴霧過程でのその後の弛緩中に、すなわち、阻止要素8の作動又は押下後に、この時点では閉じている逆流防止バルブ10を有する接続要素9は、圧力チャンバ11に向けて図1及び図2では上向きに移動して戻り、それによって圧力チャンバ11の容積が減少する。この時点で閉じている逆流防止バルブ10に起因して、圧力チャンバ11内の流体2又はその投与量は圧力下に置かれる。従って、この状態では、逆流防止バルブ10は、プレスするラム又はピストンとして作用する。
このようにして発生した圧力は、流体2又はその投与量をノズル12を通して押圧し、この時に、流体2は、図1に破線に示すようにエアロゾル14に霧化される。
一般的に、ネブライザ1は、流体2に対して5MPaから300MPa、好ましくは、10MPaから250MPaのバネ圧によって作動し、及び/又はそれによってストローク毎に10μlから80μl、好ましくは、約15μl又は約40μlから50μlの流体2の容積が送出される。
流体2は、エアロゾル14に変換され、又はそれとして噴霧され、その小滴は、20μmまで、好ましくは、3μmから10μmの空気動力学的直径を有する。
好ましくは、発生する噴射スプレーは円錐形であり、及び/又は20°から160°、好ましくは、80°から100°の開口角を有する。これらの値は、本発明の教示によるネブライザ1に特に好ましい値としても適用される。
ユーザ又は患者(図示せず)は、このようにして発生させたエアロゾル14を吸入することができ、好ましくは、同時に少なくとも1つの任意的な空気供給開口部15を通して空気をマウスピース13の中に吸引することができる。
好ましくは、通常に作動される時に、エアロゾル14はネブライザ1の上部で分注され、及び/又はマウスピース13は、ネブライザ1の上部に位置付けられる。この通常作動位置では、ネブライザ1又はカートリッジ3の軸方向及び/又は長手軸は、好ましくは少なくとも本質的に垂直に延びる。しかし、ネブライザ1をこの通常作動位置とは異なる位置まで使用することも特に好ましくは可能である。
ネブライザ1は、好ましくは、上側ハウジング部品16、内側ハウジング部品17、及び/又は下側ハウジング部品18を有するハウジング19を含む。
内側ハウジング部品17及び/又は下側ハウジング部品18は、上側ハウジング部品16に対して好ましくは回転可能である。特に、下側ハウジング部品18は、手動で作動可能であり、及び/又は内側ハウジング部品17の上に好ましくは維持要素を用いて解除可能に固定され、特に装着又は維持される。
カートリッジ3を挿入するために及び/又は取り替えるために、好ましくは、ハウジング19を開くことができ、及び/又は下側ハウジング部品18をネブライザ1から、特に内側ハウジング部品17から切り離すことができる。
好ましくは、カートリッジ3は、ハウジング19が閉じられる前及び/又は下側ハウジング部品18が内側ハウジング部品17又は上側ハウジング部品16に接続される前に挿入することができる。これに代えて、カートリッジ3は、下側ハウジング部品18を上側ハウジング部品16及び/又は内側ハウジング部品17に(完全に)接続する時、及び/又はハウジング19又はネブライザ1を(完全に)閉じる時に自動的に又は同時に挿入する、開く、及び/又は送出機構5に流体接続することができる。
下側ハウジング部品18は、キャップ状の下側ハウジング部品を好ましくは形成し、及び/又はカートリッジ3の下側自由端部分の周りに又はその上にフィットする。
好ましくは、ネブライザ1又は駆動バネ7は、特に作動部材の作動又は回転により、この場合は好ましくは下側ハウジング部品18又はいずれかの他の構成要素の回転によって手動で起動する、緊張する、又は負荷(荷重)することができる。
作動部材、好ましくは、下側ハウジング部品18は、上側ハウジング部品16に対して作動させる、この場合は回転させることができ、それと共に内側ハウジング部品17を搬送する又はそれを駆動する。
内側ハウジング部品17は、ホルダ6及びカートリッジ3の回転を軸方向移動に変換するようにギア又はトランスミッション上に作用する。その結果、エネルギストア又は駆動バネ7は、内側ハウジング部品17とホルダ6の間に形成されたギア又はトランスミッション(図示せず)によって軸方向に負荷(荷重)又は緊張される。
緊張中に、カートリッジ3及びホルダ6は、図2に示すようにカートリッジ3が端部位置を占有するか又は取るまで軸方向下向きに移動される。この起動又は緊張状態では、エネルギストア又は駆動バネ7は張力下にあり、阻止要素8によって捕捉又は維持することができる。
噴霧過程中に、カートリッジ3は、エネルギストア又は駆動バネ7(の力)によって元の位置(図1に示す非緊張状態)に移動して戻る。従って、カートリッジ3は、緊張過程及び噴霧過程中に持ち上げ又はストローク移動を実行する。
エネルギストア又は駆動バネ7が負荷(荷重)又は緊張されると、カートリッジ3は、その末端部分が下側ハウジング部品18に入るか又はその端面に向うように移動する。
ハウジング19に、特に下側ハウジング部品18に配置された穿通要素19Aのような給気手段は、給気手段にカートリッジ3が接触した時にカートリッジ3、好ましくは、容器20、特に通気部22又はそのカバー22Bを好ましくは開口又は穿通する。このようにして、空気は、カートリッジ3、特に容器20の中に流入することができ、ネブライザ1の緊張中に流体2がカートリッジ3から取り出される時に圧力補償を発生させることができる。
以下では、更に別の図を参照して本発明によるネブライザ1及び/又はカートリッジ3の好ましい実施形態を説明及び図示し、主として重要な態様及び相違点を説明することにし、繰り返さない場合であっても従来の態様、特徴、及び解説は、好ましくは追加的に又は相応に適用される。
図3から図11は、本発明の第1の実施形態によるカートリッジ3を示している。
図3は、特にネブライザ1に接続される前の本発明によるカートリッジ3を概略断面図に示している。
流体2は、好ましくは直接的に容器20内に含有されるが、破線に示すように任意的なバッグ又は別の可変/圧壊可能容積4を使用することができる。
任意的に、図1及び図2に関して上述したように、中間容器28を提供することができる。しかし、図3に示す好ましい実施形態では、中間容器28は省かれる。特に、カートリッジ3は、1つの剛性容器20のみを含む。
カートリッジ3、特に容器20は、好ましくは、陥凹又は凹部20Aを更に含む。凹部20Aは、例えば、容器20の周りの円周ノッチとして具現化することができる。好ましくは、ネブライザ1、特にホルダ6は、凹部20A内に係合することによってカートリッジ3がネブライザ1に接続された時にカートリッジ3を維持する。
好ましくは、カートリッジ3、特に閉鎖部21は、好ましくは穿通可能なカバー21Aを含む。
本発明の好ましい実施形態によるカートリッジ3が閉鎖/未穿通状態にある図3にカバー21Aを示している。本発明の好ましい実施形態によるカバー21Aを図6に閉鎖/未穿通状態で更に示し、図7に開放/穿通状態で示している。
カバー21Aは、少なくともカートリッジ3がネブライザ1の中に挿入される前に好ましくは容器20、及び/又は閉鎖部21、閉鎖部品23、又はその開口部23Dを覆う又は密封する。好ましくは、カバー21Aは、ホイル又はフィルムである。
好ましくは、カバー21Aは、閉鎖部21を軸方向に完全に覆う、及び/又は閉鎖部21の円周の周りに又はそれの上に延びる。特に、カバー21Aは、容器20の上に延び、及び/又は(外側)容器20、好ましくは、その円周の側壁に取り付けられた又は固定された好ましくは環状のカバー部分21Bを含む。従って、カバー21Aは、全体閉鎖部21を好ましくは覆う。特に好ましくは、カバー21Aは、いずれかの流体2がカートリッジ3又は容器20の上部/ヘッドにおいて漏出する可能性を防止するシールを形成する。
特に、カバー21Aは、カートリッジ3、容器20、及び/又は流体2を例えば粉塵による汚染から保護する。好ましくは、カバー21Aを設けることによってカートリッジ3の有効貯蔵寿命が延びる。更に、カバー21Aは、カートリッジ3が未開放/密封状態にあるか否かをユーザが容易に確認することができるように不正開封防止シール又は真正性シールを好ましくは提供する。
好ましくは、ネブライザ1の接続要素9は、カートリッジ3がネブライザ1の中に挿入される及び/又はそれに接続されるか、又はそれに適応される時にカバー21Aを穿通及び/又は破断/開く。
好ましくは、カートリッジ3をネブライザ1の中に挿入する時、及び/又はカートリッジ3を送出機構5に接続する時に、接続要素9は、カバー21Aを少なくとも部分的に穿通又は破断する。
好ましくは、閉鎖部21Aは、開口部23Dの領域でのみ穿通又は破断される。特に、カートリッジ3及び閉鎖部21/閉鎖部品23は、特に好ましくは、カバー21Aが破断又は穿通された後、及び/又はカートリッジ3がネブライザ1に接続された後でもカバー21A、特にカバー部分21Bによって横方向に密封される。
好ましくは、閉鎖部21は、特に容器20内に延びる閉鎖部品23を含む。
閉鎖部品23は、少なくとも本質的に円筒形又は内側の部分23Aと、そこから、特にその上部で半径方向に突出する好ましくはフランジ状又は外側の部分23Bとを好ましくは含む。好ましくは、外側部分23Bは、容器20の上部に載り、内側部分23Aは、容器20の内部の中に延びる。
特に好ましくは、閉鎖部品23は、一体形成される又は単体として形成される。
閉鎖部品23は、容器20を閉じる及び/又は密封するために容器20の開口部の中に挿入されるプラグとして好ましくは具現化される。
容器20は、容器20の又はカートリッジ3の長手軸又は中心軸に向けて半径方向に、特に通常作動位置で水平に突出する部分20Bを特に容器20の上部又は端部に含むことができる。特に、部分20Bは、閉鎖部21、特に閉鎖部品23を受け入れる好ましくは円形の開口部を容器20の上部に形成する。
部分20Bは、特に好ましくは(外側)容器20と共に一体形成される又は単体として形成される。
部分20Bは、容器20の上部を好ましくは形成する。特に、部分20Bは、容器20の上面部分として理解することができる。好ましくは、この(上面)部分20Bは、容器20の主要部分、すなわち、流体2を含有するか又は容積4を形成する部分と比較して小さい内径を有する。
好ましくは、閉鎖部品23の外側部分23Bは、容器20の部分20B又は外面上に載り、内側部分23Aは、部分20Bによって形成された開口部を通じて容器20内に延びる。
好ましくは、部分20Bは、閉鎖部品23がその外側部分23Bで好ましくは軸方向に当接するか又は覆う環状面を形成する。
特に、部分20Bは、少なくとも本質的に平坦、平面、環状であり、及び/又はフランジ状であり、及び/又は通常作動位置で少なくとも本質的に水平にあり、及び/又はカートリッジ3/容器20の長手軸に対して半径方向に延びる。
特に好ましくは、閉鎖部21又は閉鎖部品23は、部分20Bによって容器20に又はその中に維持される。
好ましくは、閉鎖部品23は、好ましくは円周陥凹又はネック23Cを更に含む。特に、閉鎖部品23又は閉鎖部21は、特に部分20B、特にその縁部20Cがネック23Cと特に好ましくはプレス/タイト−フィット方式で係合するか又はその中に係合することによってネック23Cの場所で容器20上に固定又は維持される。
縁部20Cは、好ましくは環状であり、及び/又は通常作動位置で好ましくは少なくとも本質的に垂直な面を形成する。
好ましくは、閉鎖部21又は閉鎖部品23を受け入れる容器20の開口部は、縁部20Cによって形成又は定められる。
好ましくは、縁部20Cは、閉鎖部21、特にネック23Cに対する半径方向当接面を形成する。
好ましくは、部分20Bは、閉鎖部21、閉鎖部品23、又は外側部品23Bに対する軸方向の環状の支持部又は当接部を形成する。
好ましくは、閉鎖部品23は、可撓性又は弾性材料、特に、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルブロックアミド、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソプレンゴム、ブチルゴム、又はエチレンプロピレンジエンモノマーゴムなどのようなエラストマー特性を有するゴム又はプラスチックで製造される。他の適切な材料も同じく使用されると考えられる。
特に好ましくは、閉鎖部品23は、ブチルゴムで製造される。
容器20、特に部分20Bは、剛性材料、特に、ガラス、金属、又は硬質プラスチック、特に好ましくは環状オレフィンポリマーで好ましくは製造される。
好ましくは剛性の容器20、特に部分20Bと、好ましくは可撓性又は変形可能な閉鎖部品23、特にネック23Cとの間に、特に好ましくは気密方式及び/又は液密方式で密封S1が形成される。
好ましくは、閉鎖部品23は、容器20又はその縁部又は部分20Bよりも有意に軟質のものである。
閉鎖部21又は閉鎖部品23は、容器20の中又はこの場合は部分20B又は縁部20Cによって定められた容器20の開口部の中に好ましくは密封的に受け入れられる又は維持される。
特に好ましくは、閉鎖部は、容器20に自己ロッキングする及び/又は自己密封接続される。この自己ロッキング及び/又は自己密封接続は、特に、容器20、特に部分20B又は縁部20Cとの閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にネック23Cの又はその逆のプレス/タイト−フィット又は係合によって達成される。
閉鎖部品23は、特に閉鎖部品23を通って軸方向に延びる開口部/チャネル23Dを好ましくは含む又は形成する。
好ましくは、内側部分23Aの長手軸又は中心軸は、開口部23Dを通って延びる。
特に好ましくは、閉鎖部品23又は開口部23Dは回転対称なものであり、好ましくは、回転軸は開口部23Dを通って延びる。
上述のように、カートリッジ3、特に容器20は、好ましくは少なくとも本質的に円筒形であり、及び/又は中空円筒として具現化される。最も好ましくは、カートリッジ3、特に容器20は、少なくとも本質的に回転対称及び/又は細長のものである。
カートリッジ3、特に容器20は、軸Aを好ましくは含む又は定め、好ましくは、軸Aは、カートリッジ3、特に容器20の長手軸、中心軸、運動軸、及び/又は回転軸である。
軸Aは、カートリッジ3、特に容器20、及び/又は閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にその開口部23Dを中心で通って好ましくは延びる。好ましくは、軸Aは、容器20、閉鎖部21、及び/又は閉鎖部品23の(共通の)中心軸/長手軸/回転軸/運動軸を形成する。
以下では、特に、半径方向及び/又は軸方向の位置合わせ又は配置を指定する時に、別途明示的に述べない限り、空間の説明は、特にカートリッジ3の中心軸Aを基準として行う。従って、「半径方向」又は「軸方向」という用語は、カートリッジ3の軸Aに好ましくは関連する。
好ましくは、閉鎖部21は、閉鎖要素24を更に含む。
閉鎖要素24は、剛性材料、特に硬質プラスチックで好ましくは製造される。
好ましくは、閉鎖要素24は、射出成形される及び/又は単体として形成される。
好ましくは、閉鎖部品23と閉鎖要素24は、必要に応じてこれら2つの間に後により詳細に説明するようにシールを形成することができるように、閉鎖部品23は、閉鎖要素24よりも軟質のものであるか又は高い可撓性を有する。
閉鎖要素24は、特に、閉鎖部品23又は開口部23Dの場所に又はその中に特に移動可能に配置される。
特に、閉鎖要素24は、以下で説明するように、特に接続要素9によって閉鎖部品23に対してホルダ6から離れるようにカートリッジ3の底部に向けて、及び/又はストローク/距離Dで軸方向に移動/押されるようになっている。
閉鎖要素24は、好ましくは、初期/閉鎖位置(図3及び図6に示す)で又は初期に、すなわち、使用前又はネブライザ1への接続の前に、カートリッジ3、特に閉鎖部21、閉鎖部品23、又は開口部23Dを閉鎖し、接続/開放位置(図7及び図7Aに示す)で又は使用時にカートリッジ3とネブライザ1の間に流体接続を確立するようになっている。
特に好ましくは、バルブ29が、閉鎖部21、特に閉鎖部品23及び閉鎖要素24内に又はそれによって形成又は構成される。特に、閉鎖要素24は、バルブ29の可動バルブ部材を形成する。
バルブ29は、好ましくは、接続要素9が閉鎖部21、閉鎖部品23、又は開口部23Dの中に挿入されるか又はそれによって受け入れられる時に開くようになっている。
閉鎖要素24は、好ましくは、特に接続要素9によって押される時に流体2の変位容積を容器20から送出機構5及び/又は接続要素9の中に移すようになっている。
閉鎖部品23、好ましくは、特に開口部23Dは、接続要素9及び/又は閉鎖要素24を受け入れるようになっている。
好ましくは、閉鎖部品23は、接続要素9に対する接続ポートを形成するか又はそれ自体である。
閉鎖部21、特にバルブ29、閉鎖部品23、開口部23D、及び閉鎖要素24の更に別の態様及び特徴に対しては、後に図4から図11に関してより詳細に説明する。
カートリッジ3は、容器20からの及び/又は送出機構5又は接続要素9に向けた流体2の吸引及び/又は搬送に対して特に好ましい好ましくは可撓性のチューブ25、特に毛細管/浸漬チューブ/搬送チューブを更に含むことができる。
チューブ25は、細長中空円筒又は毛細管として好ましくは構成される。
好ましくは、チューブ25は、第1の軸方向端部又は固定端25Aと第2の軸方向端部又は自由端25Bとを含み、好ましくは、第1の軸方向端部又は固定端25Aは、閉鎖部21、閉鎖部品23、又は閉鎖要素24に固定される/取り付けられる又はそれによって形成され、及び/又は第2の軸方向端部又は自由端25Bは、容器20又は流体2内で自由に移動可能である。
好ましくは、チューブ25を含む本発明の実施形態は、特に、圧壊する容積4がチューブ25と干渉し、及び/又は容器20内で自由に移動するチューブ25の機能を制限するので、可変/圧壊可能容積4、特に可撓性/圧壊可能バッグを含まない。それにも関わらず、そのような実施形態は、可変/圧壊可能容積4を組み込むことも考えられる。
任意的に、カートリッジ3又はチューブ25は、浸漬/接触要素25C、例えば、重り、スポンジ、又はアンカーなどを含み、好ましくは、浸漬要素25Cは、チューブ25、特にその自由端25Bに取り付けられるか又はそれによって形成される。
図3に図示の実施形態では、チューブ25と浸漬要素25Cは、好ましくは別々の部品である。これに代えて、チューブ25と浸漬要素25Cは、単体で形成することができる。例えば、チューブ25の自由端25Bの壁厚は、隣接壁厚と比較して増大させることができる。このようにして、チューブ25の自由端25Bは、浸漬要素25Cを形成することができる。
好ましくは、浸漬要素25Cは、チューブ25、特にその自由端25Bに対して作用する重りの力を高め、重力及び/又はネブライザ1又はカートリッジ3の空間的な向きに従ってチューブ25の曲げを引き起こすようになっている。更に、浸漬要素25Cは、自由端25Bが容器20又は容積4の壁に取り付けられるか又はそれによって阻止されることが好ましくは防止されるように、自由端25Bとこれらの壁とが常に離間することを好ましくは可能にする。
好ましくは、チューブ25は、湿潤可能であり、及び/又は少なくとも部分的に湿潤可能である特に親水性及び/又は極性表面を含む。特に、少なくともチューブ25の自由端25B又は浸漬要素25Cは、部分的に湿潤可能である特に親水性及び/又は極性表面を含む。しかし、チューブ25の面全体が湿潤可能であること、特に、親水性及び/又は極性のものであることが好ましい。
チューブ25、特に自由端25B又は浸漬要素25Cの親水性及び/又は極性表面、及び/又は極性/湿潤性に起因して、チューブ25、特にその面は流体2で容易に湿潤され、及び/又は流体2で湿潤及び/又は浸漬された状態で、チューブ25、少なくともその自由端25B又は浸漬要素25Cは、特に流体2の接着性及び/又は凝集力に起因して流体2中に保たれる/引っ張り込まれる。このようにして、ネブライザ1の送出機構5の中に空気が吸引されることが好ましくは防止される。
好ましくは、カートリッジ3は、ベース又はベース要素26を含む。ベース要素26は、カートリッジ3又は容器20を底部又は下側軸方向端部で好ましくは閉じるか又は容器20の底部又はベースを形成する。ベース要素26は、特に図3に示すように個別の部品として具現化することができ、又は容器20と共に一体形成される又は単体として形成することができる。
2つの個別の部品として具現化される時に、ベース要素26は、容器4の下側軸方向端部の中に好ましくはピッタリとフィットし、特に、下側軸方向端部での容器20の内径は、ベース要素26の外径と少なくとも本質的に同じである。
ベース要素26は、容器20の下側軸方向端部によって形成された縁部の上に半径方向に突出する部分を更に含むことができる。
ベース要素26は、容器20の下側軸方向端部に形状−フィット、タイト−フィット、及び/又はボンディングによって好ましくは移動不能に固定される。この場合に、カートリッジ3は、通気部22を好ましくは含む。
これに代えて、ベース要素26は、軸方向に及び/又は容器20内で好ましくはカートリッジ3の上側軸方向端部又はその上に向けて移動可能にすることができ、特にピストン又はプランジャを形成する。
この場合に、ベース要素26は、初期位置で、すなわち、カートリッジ3が流体2で完全に充填された状態で容器20の下側軸方向端部に好ましくは位置付けられる。
この初期位置で容器20と閉鎖部21とベース要素26とによって範囲が定められた容積4は、容器20の最大充填容積を好ましくは定める。この場合に、可変又は圧壊可能な容積4は、使用中にベース要素26が軸方向に上方に又は閉鎖部21の方向に移動し、それによって容積4を縮小する/圧壊させることによって好ましくは達成される。この場合に、通気部22は必要ではない。
そのような移動可能ベース要素/ピストン26を含む好ましい実施形態を下記で図14、図16、図17、及び図18に関して詳細に更に説明する。
好ましくは、特に、図3に示すようにベース要素26を容器20内に対して液密方式及び/又は気密方式で密封するために、ベース要素26と容器20の内壁の間に作用する密封要素26Aが容器20又はベース要素26に位置付けられる。密封要素26Aは、例えば、リング又はリップとして形成され、及び/又はベース要素26によって維持することができる。しかし、他の構成ソリューションも可能である。
ベース要素26は、給気部/通気部22、特に給気開口部22A及び/又はカバー22Bを更に含むことができる。この場合に、ベース要素26は、(軸方向に)移動可能である必要はなく、カートリッジ3/容器20は、流体2に対して不変容積を与えることができる。
好ましくは、カバー22Bは、少なくとも初期にはカートリッジ3、容器20、又は給気開口部22Aを底部において又は下方から覆う又は密封する。カバー22Bは、好ましくは、ベース要素26及び/又は容器20の底部に取り付けられたホイル又はフィルムである。
特に好ましくは、カバー22Bは、特に、冒頭で上述したように例えばネブライザ1の穿通要素19Aによって給気部/通気部22を開くために穿通可能及び/又は破断可能である。
カートリッジ2、給気部/通気部22、又はベース要素26は、(給気)バルブ22Cを好ましくは含む。
バルブ22Cは、一方向性バルブとして好ましくは具現化され、及び/又は一方でガス、特に空気が容器20に流入することを可能にし、他方で流体2が通気部22を通じて容器20から流出又は漏出することを防止する。バルブ22Cの好ましい実施形態を図3に示している。
バルブ22Cは、バルブ部材22Dとバルブ座部22Eとを好ましくは含む。バルブ部材22Dは、好ましくは円盤状の部分を有し、そこから少なくとも本質的に円筒形の部分が突出し、及び/又はバルブ部材22Dは、断面が少なくとも本質的にT字形及び/又は傘形である。
特に好ましくは、バルブ22Cは、傘形バルブとして具現化される。
円盤形部分は、特にベース要素26によって形成されたバルブ座部22E上に好ましくは載る。バルブ座部22E上に載るバルブ部材22Dにより、カートリッジ3又は容器20、特に給気開口部22Aの外部と内部の間のガス接続が好ましくは覆われるか又は閉じられる。
給気開口部22Aは、ベース要素26内の掘削孔として好ましくは具現化され、この開口部は、バルブ22Cが閉じられる時にバルブ部材22Dによって密封される。
バルブ22Cの密封面、すなわち、好ましくは傘状のバルブ部材22Dが特にベース要素26の平坦面によって形成されたバルブ座部22E上にプレスされる面は、好ましくはリング形である。
通常、流体2の圧力及び/又は付勢構成は、バルブ部材22Dをバルブ座部22Eの上に好ましくはプレスし、それによってバルブ22Cは閉じられ、流体2は、バルブ22Cを通じて漏出することができない。
他方で、流体2が搬送されてカートリッジ3から出された時に低圧が容器20に起こる場合に、容器20の外部と内部の間の圧力差は、通気部22を通して、特に給気開口部22Aを通して空気を押し進め、特に、圧力均等化に向けて空気が容器20の中に流入することができるようにバルブ部材22Dをバルブ座部22Eから持ち上げる。圧力が均等化されると、バルブ部材22Dは、再度バルブ座部22E上に載り、それによってバルブ22Cは再度閉じられる。
少なくとも、直接的なガス接続又は給気に向けて、流体2が空気又はいずれかの他のガスの不純物又は外来物質によって汚染されることのないように、通気部22は、除菌フィルタ22Fを含むことが好ましい。間接ガス接続では、例えば、可撓性バッグを提供する場合では、ガスは流体2と直接接触状態に入ることはなく、除菌フィルタ22Fを省くことができる。しかし、間接ガス接続に向けて除菌フィルタ22Fを有する通気部22を提供することも可能である。
フィルタ22Fは、特に、給気開口部22Aの内部及び/又はバルブ座部22Eの上流(ガスが容器20の中に流入する場合に関して)に配置される。
図4は、閉鎖部21、特に閉鎖部品23及び閉鎖要素24の異なる部品を概略分解組立図に示している。図5は、閉鎖要素24の斜視図である。図6は、ネブライザ1に接続される前のカートリッジ3、特に閉鎖部21の上側部分を示している。明瞭化の理由から、図6及びその後の図には流体2を明示的に示していないことに注意しなければならない。
好ましくは、閉鎖部21又は閉鎖部品23の長手軸、中心軸、又は対称軸は、開口部23D、特に閉鎖部品23を通って延びるか、又は閉鎖部21は、この軸の周りに回転対称なものである。
好ましくは、閉鎖部品23又は開口部23Dは、第1の部分23E、第2の部分23F、及び/又は第3の部分23Gを含む。
第1の部分23Eは、好ましくは閉鎖部品23の上部に対して開く。
特に好ましくは、第1の部分23Eは、漏斗形又は円錐形及び/又は先細の部分又は面23Hを少なくとも部分的に含み、特に、この部分又は面23Hは、第2の部分23Fに向けて先細である。
第1の部分23E又は面23Hは、好ましくは、カートリッジ3がネブライザ1の中に挿入される時にホルダ6又は接続要素9との密封S6を提供するための密封要素23Jを含み、これに対しては下記で図7に関してより詳細に説明する。
第2の部分23Fは、好ましくは少なくとも本質的に円筒形である。
第2の部分23Fは、第2の部分23Fの残余よりも大きい直径を有する環状チャネル部分23Kを好ましくは含む。
好ましくは、カートリッジ3がネブライザ1に接続される時に、チャネル部分23Kの中に搬送チャネルが形成され、これに対しては下記で図7に関して詳細に説明する。
第3の部分23Gは、閉鎖要素24、特にその変位部分24Bを受け入れるようになっており、好ましくは少なくとも本質的に円筒形である。
第3の部分23Gの直径は、第1及び/又は第2の部分23E、23Fの直径よりも好ましくは大きい。特に、第3の部分23Gの直径は、第2の部分23Fの直径よりも2倍から4倍大きい。
閉鎖要素24は、閉鎖部品23又は開口部23Dの第2及び第3の部分23F、23Gの中に好ましくは配置される。特に、閉鎖部品23及び閉鎖要素24の異なる部品は、互いに対応する及び/又は対応するように形成される。
閉鎖要素24は、好ましくは一体形成される又は単体として形成される。
好ましくは、閉鎖要素24は、制御部分24Aと変位部分24Bとを含む。部分24A、24Bは、好ましくは少なくとも本質的に円筒形である。
制御部分24Aの外径は、好ましくは制御部分24Aが第2の部分23Fの中に嵌合するようなものである。変位部分24Bの外径は、好ましくは変位部分24Bが第3の部分23Gの中に嵌合するようなものである。
特に、制御部分24Aの外径は、変位部分24Bの直径よりも小さい。
好ましくは、制御部分24Aと変位部分24Bの間に少なくとも本質的に環状の肩部又はストップ24Cが形成される。
制御部分24Aの軸方向長さは、好ましくは、第2の部分23Fの軸方向長さと少なくとも本質的に同じである。
変位部分24Bの軸方向長さは、第3の部分23Gの軸方向長さよりも好ましくは短い。
図3及び図6は、カートリッジ3がネブライザ1の中に挿入される前の位置である閉鎖位置又は初期位置での閉鎖部21、閉鎖部バルブ29、及び閉鎖要素24を示している。
初期位置又は閉鎖位置では、変位部分24Bが第3の部分23Gの上側部分の中に配置され、特に、ストップ24Cが、閉鎖部品23によって第2の部分23Fと第3の部分23Gの間に形成された対応する軸方向ストップに当接するように、閉鎖要素24は、閉鎖部品23又は開口部23Dの中に好ましくは配置又は維持される。
カートリッジ3がネブライザ1に接続される時、及び/又は接続要素9が閉鎖部21の中に挿入されるか又はそれによって受け入れられる時に、閉鎖要素24及びその変位部分24Bは、カートリッジ3、容器20、及び/又は流体2の中に入るように移動又は押される。すなわち、流体2の変位容積は、カートリッジ3、容積4、又は容器20からネブライザ1の中に、特に接続要素9の中に、かつ好ましくは送出機構5及び/又は圧力チャンバ11の中にも移される。
好ましくは、閉鎖要素24は、カートリッジ3がネブライザ1に接続される時、特に接続要素9がカートリッジ3の中に挿入される時に軸方向ストロークDを実施する及び/又は軸方向距離Dを網羅する/移動する。
好ましくは、軸方向ストローク/距離Dは、カートリッジ3がネブライザ1に接続される時、特に接続要素9がカートリッジ3の中に挿入される時に閉鎖要素24又はその移動によって網羅される距離、及び/又は閉鎖要素24の位置の変化である。
変位容積は、変位部分24Bの断面に図7及び図7Aに示す閉鎖要素24の軸方向ストロークDを乗じたものに等しい。
変位容積は、好ましくは、噴霧される流体2の少なくともほぼ1投与量のサイズであり、特に10μlから100μl、好ましくは、約20μlから50μlである。
特に好ましくは、変位容積は、特に、ネブライザ1の全体送出システム、特に、送出機構5、圧力チャンバ11、及び/又は接続要素9に流体2が(完全に)充填されるように流体2の1投与量のサイズよりも大きい。
特に好ましくは、ネブライザ1は、初回作動で既に使用することができ、又は流体2の所望の投与量を分注することができる。
初期位置又は閉鎖位置では、制御部分24Aは、第2の部分23Fの中に好ましくは(完全に)配置される。
制御部分24Aは、特に第2の部分23Fの直径よりも若干大きい拡大直径を有する1又は2以上のリング状部分を好ましくは含む。特に、閉鎖要素24は、好ましくは円周リッジ、リップ、又はバルジのようなこれらの部分のうちの少なくとも2つを含み、密封要素24D及び24Eを特に好ましくは形成する。
閉鎖要素24は、少なくとも1つ、好ましくはいくつかの密封要素24D、24E、24Fを好ましくは含み、好ましくは、各密封要素24D、24E、24Fは、円周リッジ、リップ、又はバルジなどとして具現化される。好ましくは、閉鎖要素24は、第1の密封要素24Dと、第2の密封要素24Eと、第3の密封要素24Fとを含む。
第1の密封要素24D及び/又は第2の密封要素24Eの外径は、制御部分24Aの外径よりも好ましくは大きい。
第3の密封要素24Fの外径は、変位部分24Bの外径よりも好ましくは大きい。
初期位置又は閉鎖位置では、第1の密封要素24Dは、第2の部分23Fにその間に密封S2が形成されるように好ましくは配置される。すなわち、閉鎖部21又はそのバルブ29は、特に開口部23D又はその第2の部分又は中心部分23Fによって閉じられる。
特に、好ましくはより可撓性の高い閉鎖部品23又は第2の部分23Fは、この閉鎖位置で液密及び気密の密封S2が確立されるように、好ましくは剛性の密封要素24Dによって延伸して離間される。
初期位置では、他の密封要素24Eは、チャネル部分23Kの中に好ましくは配置される。密封要素24Eとチャネル部分23Kの円周壁の間に半径方向間隙又は環状間隙が与えられるように、チャネル部分23Kの直径は、密封要素24Eのものよりも好ましくは大きい。特に、初期位置では密封要素24Eには密封は形成されない。
変位部分24Bは、特に第3の部分23Gの直径よりも若干大きく密封要素24Fを形成する好ましくは円周リッジ、リップ、又はバルジのような拡大直径を有する少なくとも1つのリング状部分を好ましくは含む。
初期位置では、密封要素24Fは、第3の部分23Gにその間に密封S3が形成されるように好ましくは配置される。特に、好ましくは可撓性の閉鎖部品23又は第3の部分23Gは、少なくとも本質的に液密の密封S3が形成されるように好ましくは剛性の密封要素24Fによって延伸して離間される。
好ましくは、初期位置又は閉鎖位置では、閉鎖部品23と閉鎖要素24の間に少なくとも2つの別々の密封S2、S3が設けられる又は形成される。
カートリッジ3が任意的なチューブ25を含む場合に、チューブ25は、閉鎖要素24に好ましくは接続される。特に、閉鎖要素24又は変位部分24Bは、中間部分25Dを受け入れる又は維持するための凹部のような維持手段を含むことができる。
中間部分25Dは、チューブ25の固定端25Aに好ましくは取り付けられるか又はそれと共に一体形成される。これに代えて、チューブ25と中間部分25Dは、圧力嵌め、形状−フィット、タイト−フィット、及び/又はボンディングによって接続される別々の部品である。
中間部分25Dは、閉鎖要素24と好ましくは接続され、特に、変位部分24Bの中に形成された凹部の中に圧力嵌め、形状−フィット、タイト−フィット、及び/又はボンディングによって維持され、及び/又は閉鎖要素24と共に一体形成される。
これに代えて、チューブ25は、特に中間部分25Dを用いずに閉鎖要素24に直接に接続することができる。
閉鎖要素24は、流体2をカートリッジ3/容器20/容積4からバルブ29及び/又は接続要素9に、及び/又は開口部23D、その第2の部分/中心部分23F、又はチャネル部分23Kの中に誘導するための垂直又は軸方向又は接続チャネル24G、及び/又は水平又は半径方向又は分配チャネル24Hを好ましくは含む。特に、チャネル24Gと24Hは互いに横断する。
軸方向チャネル24Gは、その下側軸方向又は内側端部でチューブ25、容積4、又は容器20と好ましくは流体接続される。
軸方向チャネル24Gは、その上側軸方向端部で半径方向チャネル24H内に好ましくは放出を行い、次に、半径方向チャネル24Hは、流体2を外向きに又は閉鎖要素24の外に誘導する。
半径方向チャネル24Hは、制御部分24A内に好ましくは位置付けられ、密封要素24Dと24Eの間で特に好ましくは開く。
半径方向チャネル24Hは、開口部23D、特に第2の部分23F又はチャネル部分23Kの中に特に好ましくは閉鎖要素24又はその制御部分24Aの円周外壁の場所で及び/又は2つの反対側で好ましくは放出を行う。
従って、初期位置又は閉鎖位置では、流体2は、チャネル24G及び24Hを通じて開口部23D、特に第2の部分23F又はチャネル部分23Kの中に好ましくは流入することができる。
好ましくは、初期位置又は閉鎖位置では、第1の部分23E内への流体2の流入は、密封S2(閉じられた時にバルブ29のバルブ機能を提供する)によって阻止され、及び/又は流体2は、密封要素24Dを流れ過ぎることができない。
従って、流体2が初期位置又は閉鎖位置で閉鎖部21又は開口部23Dを通じてカートリッジ3から漏出することが好ましくは防止される。
閉鎖要素24は、その上側軸方向又は外側端部に結合要素又はソケット24Jを任意的に含む。ソケット24Jは、カートリッジ3に流体2を充填するために及び/又はバルブ29が開かれた後にそれを閉じるために好ましくは位置付けられ、これに対しては下記で図8から図11に関してより詳細に説明する。
図7は、ネブライザ1に接続される時のカートリッジ3を図6と類似の概略断面図に示している。図7Aは、閉鎖要素24の領域での図7の拡大図である。
カートリッジ3がネブライザ1、特にそのホルダ6に接続される時に、接続要素9は、カバー21Aが位置付けられている場合はそれを好ましくは穿通又は破断し、閉鎖部21、特に閉鎖部品23又は開口部23Dの中に挿入され、押され、又はそれによって受け入れられる。
図7に示す完全接続状態では、ホルダ6は、好ましくは維持アーム又は部分6Aが容器20の凹部20Aの中に係合することによってカートリッジ3を機械的に維持する。
好ましくは、カートリッジ3、特に閉鎖部品23及び/又は第2の部分23Fは、閉鎖部品23と接続要素9の間に密封S5が形成されるように、及び/又はカートリッジ3と送出機構5の間に流体接続及び/又は緊密接続を確立することができるように接続要素9を好ましくはその軸方向端部の隣接部においてプレス/タイト−フィット方式で密封的に受け入れるようになっている(図7に示すように)。
最も好ましくは、特に、閉鎖部品23又は第2の部分23Fが接続要素9を液密方式及び/又は気密方式で包含するように、(可撓性の)閉鎖部品23又は第2の部分23Fは、接続要素9によって(横方向に)拡大される。従って、接続要素9の半径方向公差を好ましくは補償することができる。
特に、第2の部分23Fは、少なくとも部分的に可撓性、変形可能、及び/又は延伸可能であり、接続要素9の外径よりも小さい直径を有する。接続要素9の挿入時に、第2の部分23Fは、接続要素9と閉鎖部品23、特に第2の部分23Fとの間に密封S5が形成されるように屈曲/変形/延伸することができる。
これに代えて又はこれに加えて、密封S5から離間している個別の又は他の密封S6が形成又は確立される。特に、密封S6は、一方で閉鎖部21又は閉鎖部品23、好ましくは、第1の部分23E、先細部分23H、又は密封要素23Jとして、他方で好ましくはホルダ6又はその接触部分又は密封部分6Bとして両方の場所で又はそれらを用いて形成又は確立される。
先細面23Hは、閉鎖部品23又は開口部23Dを通って延びる長手軸又は中心軸と5°と85°の間、特に30°と60°の間の角度を好ましくは形成する。しかし、この場合に、この角度が約90°である及び/又は通常の直立位置で面23Hが少なくとも本質的に水平である構成ソリューションも可能である。
好ましくは、接続要素9又はホルダ6は、閉鎖部品23又は開口部23D、特に第1の部分23Eに進入するか又はそれによって受け入れられるようになった接触部分又は密封部分6Bを含む。
密封部分6Bは、カートリッジ3がホルダ6の中に(完全に)挿入される時、及び/又は接続要素9が閉鎖部21によって(完全に)受け入れられた時に面23H又は密封要素23Jの上に好ましくはプレスされる。
密封部分6Bは、先細面23H又は密封要素23Jとの当接又はそれに対する当接のための当接面を有する又は形成する。
第2の又は他の密封S6は、第1の又は半径方向の密封S5とは異なる方向に好ましくは向けられる。
特に好ましくは、一体形成された又は単体として形成された閉鎖部品23は、一方で容器20、特に部分20Bに対する密封S1と、他方で接続要素9に対する密封S5及び/又はホルダ6に対する密封S6との両方を形成する。
接続要素9を挿入する時に、接続要素9は、ソケット24Jに好ましくは当接する。特に、接続要素9がソケット24Jに進入しないように、ソケット24Jの内径は、接続要素9の外径よりも好ましくは小さい。
接続要素9は、閉鎖要素24を軸方向下向きに、又は更にカートリッジ3の中に、又は流体2、ベース要素26、及び/又はカートリッジ3又は容器20の下側軸方向端部に向けて好ましくは押す又はプレスする。
押された時に、閉鎖要素24は、その密封要素24Dがチャネル部分23Kの中に入るように移動され、及び/又は密封S2を開くか又は破断して閉鎖部21又はバルブ29が開かれるように好ましくは移動される。
この場合に、特に、図7に示す第2の位置又は開放位置で密封要素24Dによって新しい密封が形成されないように、チャネル部分23Kの直径は密封要素24Dの直径よりも大きい。
特に好ましくは、密封要素24Dとチャネル部分23Kの間にチャネルが形成される。特に、流体2は、チャネル24G及び24Hを通り、密封要素24Dの周りでこの新しく形成されたチャネルを通って流れることができる。
特に、流体2は、密封要素24Dの周りで流れ、好ましくはソケット24Jを通じて接続要素9の中に流入することができる。従って、一方でカートリッジ3、容器20、又はチューブ25、及び他方でネブライザ1、送出機構5、又は接続要素9の間に流体接続が形成又は確立される。
この場合に、閉鎖要素24及び閉鎖部品23は、バルブ29を好ましくは形成するか又は含み、特に、閉鎖要素24又はその密封要素24Dは、可動バルブ部材として作用し、第2の部分23Fは、バルブ座部として作用する。
初期には、バルブ29は、密封要素24Dが第2の部分23Fをプレスし、これらの間に密封S2を形成することによって閉じられる。バルブ29は、接続要素9が閉鎖要素24をプレスすることによって好ましくは開かれる。好ましくは、密封要素24Dは、密封S2が破断されてバルブ29が開かれるように、バルブ座部又は部分23Fから軸方向に引き離される。
好ましくは、閉鎖要素24が移動される及び/又はバルブ29が開かれる時に、密封要素24Eは、チャネル部分23Kから出て第2の部分23Fの下側部品の中に入るように移動し、好ましくは、制御部分24B又は密封要素24Eと第2の部分23F又は内側部分23Bとの間に密封S4が形成又は確立される。
特に、好ましくは密封S2が破断されて同時に、その前に、又はその後に密封S4が形成又は確立されるように、密封要素24Dは、第2の部分23Fからチャネル部分23Kの中に移動され、同時に密封要素24Eは、チャネル部分23Kから第2の部分23Fの下側部品の中に入るように移動される。
特に好ましくは、バルブ29又はこの過程又は作動は可逆である。
閉鎖要素24が軸に沿って反対方向に移動されると、密封要素24Eは、第2の部分23Fから出てチャネル部分23Kの中に入るように移動され、密封要素24Dは、チャネル部分23Kから出て第2の部分23Fの中に入るように移動される。特に、密封S4は破断され、密封S2は形成又は(再)確立される。好ましくは、バルブ29は、密封S2を再確立することによって再度閉じられる。
好ましくは、閉鎖部品23、特に初期状態に対して閉鎖要素24、特に密封要素24Dとの密封S2を形成する第2の部分23Fの部分と同じ部分は、接続要素9の挿入又は受け入れの後に接続要素9との密封S5を形成する。言い換えれば、接続要素9が挿入される又は受け入れられると、密封S2は、密封S5によって好ましくは置換される。
接続要素9が閉鎖部21、閉鎖部品23、又は開口部23Dの中に挿入されるか又はそれによって受け入れられた時に、閉鎖要素24、特に変位部分24B及び/又は接続部分25Dは、(更に)カートリッジ3、容器20、容積4、又は流体2の中に押される又は移動されて変位容積が移される。
従って、流体2の変位容積がネブライザ1、特に、接続要素9、圧力チャンバ11、及び/又は送出機構5の中に移される。
好ましくは、閉鎖要素24が変位容積を移す時に、バルブ29は、この流体2の変位と同時に又はその直前に開く。しかし、バルブ29は、変位中又はその終了時に開くことも可能である。好ましくは、閉鎖要素24の端部位置は、接続要素9の長さ及び/又は長さの変化に依存し、それによってそれに則して変化することが可能である。
好ましくは、閉鎖要素24は、閉鎖部品23の端部位置に達するために閉鎖部品23の軸方向端部まで押されなくてもよく、代わりにその端部位置で閉鎖部品23の軸方向端部から軸方向に離間することが(依然として)可能である。しかし、閉鎖要素24がその端部位置に達する時に、閉鎖部品23の軸方向端部と少なくとも本質的に同一面内に着座すること、及び/又は容積4の中に突出することも可能である。
好ましくは、閉鎖要素24が押し下げられた時に、変位部分24B又はストップ24Cの上方にチャンバ23Mが形成されることになる。密封S3に起因して、閉鎖要素24の下向き移動中に、好ましくはいずれの流体2もこのチャンバ23Mに流入することができない。従って、この場合に、このチャンバ23M内に低圧又は真空が発生する。
この低圧又は真空を緩和又は補償するために及び/又は圧力を均等化するために、好ましくは、閉鎖部品23又は第3の部分23Gの中にバイパス23Lが位置付けられる。
バイパス23Lは、第3の部分23Gの側壁内で軸方向に延びるチャネル又は溝、及び/又はチャネル状のノッチ、凹部、又は陥凹として好ましくは形成される。
バイパス23Lは、接続要素9が(完全に)挿入される又は受け入れられ、閉鎖要素24がその完全に開いた又は下側の端部位置に達した時又はその直前に、流体2がバイパス23Lを通じて密封要素24Fを迂回し、チャンバ23Mの中に流入することができるように好ましくは構成される。
特に、変位容積又は閉鎖要素24の完全な変位の直前に初めてチャンバ23Mへの流体接続は確立される又は初めてバイパス23Lは開く。特に、バイパス23Lの軸方向長さは、相応に選択される。
このようにして、閉鎖要素24の移動中の容器20内の過剰圧力及びネブライザ1内への流体2の変位は、特に、流体2が、チャンバ23Mの中に変位したことによってこの過剰圧力が補償されないように維持されることを保証する。
しかし、バイパス23Lの開放段階又はチャンバ23Mへの流体接続を確立する段階が、接続要素9が完全に挿入される前、又は閉鎖要素24がその端部位置に達してしまう前に予め発生することも可能である。好ましくは、バイパス23Lが開いた後に閉鎖要素24を更に下方に移動する時に、流体2は、ネブライザ1/送出機構5/接続要素9の中に依然として移される。特に、バイパス23Lは、閉鎖要素24の移動によって引き起こされる突然の圧力増大が流体2をチャンバ23Mではなくネブライザ1/送出機構5/接続要素9の中に移すほど十分に小さい。
好ましくは、接続要素9が完全に挿入された後、及び/又は閉鎖要素24がその端部位置に達した後に、流体2は、バイパス23Lを通じてチャンバ23Mの中に流入し、それにより、生成された低圧又は真空を補償する。
好ましくは、チャンバ23Mは、閉鎖要素24が端部位置にある時及び/又はそこに達した時にバイパス23Lを通してカートリッジ3の容積4に流体接続される。
好ましくは、バイパス23Lが開いた時、及び/又は流体2がチャンバ23Mの中に流入する時に、いずれの流体2も送出機構5及び/又は接続要素9からカートリッジ3又は容器20の中に逆流しない。この逆流の不在は、通気部22により、特に、直接ガス接続の場合は空気又は別のガスが容器20又はカートリッジ3に特にバルブ22Cを通じて流入し、空気又は他のガスが、変位した流体2を置換することにより、好ましくは達成される。これに代えて、流体2をカートリッジ3から取り出す時の間接容積補償の場合に、流体2が送出機構5及び/又は接続要素9からカートリッジ3又は容器20の中に逆流することは、可変/圧壊可能容積4が圧壊することによって防止することができる。
これに代えて、閉鎖部21は、低圧を発生させるチャンバ23Mが形成されず、特に、接続要素24が軸方向長さ全体にわたって少なくとも本質的に一定の直径を有し、閉鎖部品23が、従って、形成された開口部23Dを有するように具現化することができる。同様に、接続要素9も、少なくともその下側軸方向端部でそのような拡大直径を有することができる。
好ましくは、カートリッジ3、特に閉鎖部21は、接続要素9の長さ公差を補償するように、及び/又は異なる長さを有する接続要素9を密封的に受け入れるようになっている。
特に、接続要素9の長さ公差は、閉鎖要素24により、特に、閉鎖要素24を軸方向に移動することにより、及び/又は例えばソケット24Jの軸方向の弾性又は変形可能構成によって補償することができる。
好ましくは、異なる長さを有する接続要素9を使用する場合であっても及び/又は接続要素9を軸方向に移動する時には、接続要素9が閉鎖部品23によって横方向/半径方向に密封的に受け入れられること、及び/又は閉鎖部品23に接続されるので一方で接続要素9又はホルダ6とし、他方で閉鎖部品23とする両方の間の密封S5、S6を確立することができる。このようにして、接続要素9の長さ公差を補償することができる。
好ましくは、全ての上述の態様及び特徴は、異なる(挿入)長さを有する接続要素9に関しても適用される。特に、バルブ29は、異なる(挿入)長さの接続要素9に対して開くようになっている。
好ましくは、閉鎖部21、特にその閉鎖部品23及び/又は閉鎖要素24は、閉鎖部品23と閉鎖要素24の間の密封を異なる(挿入)長さの接続要素9に関して上述したように確立又は破断することができるようになっている。
特に、短めの接続要素9でも、カートリッジ3が送出機構5に接続される時に密封S4が形成/確立される及び/又は密封S2及びS3が破断される。この場合に、密封S3を破断するために、閉鎖要素24の軸方向ストロークDは、密封要素24Fとバイパス23Lの上端との間で好ましくは少なくとも初期距離(カートリッジ3の初期/出荷状態での距離)にある。
更に、変位容積は、好ましくは、閉鎖要素24の短めの軸方向ストロークDしか実施されない場合であっても流体2の少なくともほぼ1投与量が変位するほど十分に大きい。
図8から図11は、カートリッジ3を流体2でどのように充填することができるかを示している。図8は、流体で充填される前のカートリッジ3を概略断面図に示しており、図9は、充填過程中のカートリッジ3を示す(流体2は示していない)。
更に、図10及び図11は、充填に向けて充填要素27を閉鎖要素24とどのように接続することができるかを示す斜視図である。図10は、閉鎖要素24の上側部品を接続される前の充填要素27と共に示しており、図11は、接続された時の閉鎖要素24と充填要素27を示している。
カートリッジ3には流体2が上部から特に閉鎖部21を通して好ましくは充填される。特に、カートリッジ3は、閉鎖部21が容器20上に既に装着されていた時、及び/又はカートリッジ3が既に少なくとも本質的に組み立てられていた時に流体2で充填することができる。
特に好ましくは、カートリッジ3、容器20、又は容積4は、閉鎖部21、特に開口部23Dを通して流体2で充填することができる。特に、充填に向けてカートリッジ3のいずれの部品も取り外す必要はない。
カートリッジ3の充填は、好ましくは中空及び/又は細長である充填要素27を用いて好ましくは実施される。
充填要素27は、特に、充填される流体2に対する出口、及び/又は充填前にカートリッジ3に含有される空気又は別のガスに対する入口を形成する又は含むヘッド27Aを好ましくは含む。
好ましくは、流体2は、充填要素27を通して搬送することができ、出口又はヘッド27Aにおいて分注することができる。
ヘッド27Aは、閉鎖要素24、特にソケット24Jと特に好ましくは軸方向の形状−フィットによって切り離し可能に接続することができる。
好ましくは、ヘッド27Aは、特に、ヘッド27Aがソケット24Jの中に嵌合するようにソケット24Jの内径に対応する外径を有する。
特に好ましくは、ソケット24J及びヘッド27Aは、バヨネットマウントとして具現化される。
ソケット24Jは、少なくとも1つの垂直又は軸方向スロット24Kと、少なくとも1つの円周スロット24Lとを好ましくは含む。特に、円周スロット24Lは、軸方向スロット24Kの下側軸方向端部と接合する。円周スロット24Lは、特に図10及び図11に示すように、例えば、ソケット24J内の凹部として具現化することができる。
ヘッド27Aは、スロット24K、24Lに対応するか、又は対応する1又は2以上の半径方向ピン27Bを好ましくは含む。
充填要素27が閉鎖要素24に接続される時に、ヘッド27Aはソケット24Jの中に挿入され、少なくとも1つのピン27Bが少なくとも1つの軸方向スロット24Kの中に摺動する。充填要素27を例えば90°回転させることにより、ピン27Bが円周スロット24Lを横切って回転する。
このようにして、ピン27Bは、少なくとも軸方向移動に抵抗するようにスロット24L内に好ましくは固定される。
充填要素27を閉鎖要素24に接続した後に、それらを垂直又は軸方向移動によって切り離すことは好ましくは可能ではない。言い換えれば、切り離すためには、充填要素27をピン27Bが垂直スロット24Kに位置合わせされる位置まで回転して戻し、引き続き閉鎖要素24を軸方向又は垂直方向に引き離さなければならない。
充填に向けて、充填要素27は閉鎖要素24に好ましくは接続され、次に、軸方向下向きに又はカートリッジ3又は容器20の底部の方向に押される。次に、閉鎖要素24は、図7に関して説明されたものと類似の方式で充填要素27によって下向きに押される。
特に、充填要素27を軸方向に押すか又は移動することにより、バルブ29が開く又は開かれる。すなわち、充填要素27とカートリッジ3、容積4、又は容器20との間の流体接続が形成又は確立される。流体2は、閉鎖部21内に確立された流体接続を通じてカートリッジ3、容積4、又は容器20に流入することができる。
好ましくは、閉鎖要素24は、ネブライザ1に接続される場合と同じ深さまでは押し下げられないか又は移動されない。好ましくは、充填に対して、充填中に流体2がチャンバ23Mの中に流入することができないようにバイパス23Lは閉じられる。これは、好ましくは、閉鎖要素24がその初期位置まで移動して戻ることが、チャンバ23M内に含有される流体2がそのような移動を阻害又は阻止することなく可能であることを保証する。
カートリッジ3、容積4、又は容器20を流体2で充填するためには、そこに含有されるあらゆる空気又は他のガスを除去しなければならない。この除去は、充填段階が開始される前又は充填過程の第1の段階としてそのいずれかで行うことができ、特に、カートリッジ3、容積4、又は容器20内に真空を発生させる。
これに代えて、カートリッジ3、容積4、又は容器20内に含有される空気又は他のガスの除去は、充填過程中に行うことができ、特に空気又は他のガスを流体2によって徐々に置換する。この置換は、通気部22が、双方向に機能し、特に、充填に向けてガスがカートリッジ3から流出すること及び流体がカートリッジ3の外に搬送される時にカートリッジ3に流入することを可能にするように具現化された場合に実現することができる。
特に好ましくは、充填中にカートリッジ3、容積4、又は容器20から空気又は別のガスを除去する段階、特に、流体2によって空気又は他のガスを徐々に置換する段階は、少なくとも2つの個別のチャネル27C、27Dを有する充填要素27によって達成される。特に、一方のチャネル27Cは、流体2を充填要素27を通してカートリッジ3の中に搬送するのに使用され、他方のチャネル27Dは、特に同時に空気又は他のガスをカートリッジ3の外に搬送するのに使用される。
カートリッジ3、容積4、又は容器20が流体2で少なくとも本質的に完全に充填された時又はその直前に、充填要素27は、カートリッジ3から軸方向又は垂直方向に好ましくは引き離される。閉鎖要素24は、特に、充填要素27と閉鎖要素24の好ましくは形状−フィット係合に起因して、同じ方向又は上方に好ましくは移動される。
特に、カートリッジ3が流体2で完全に充填されることを保証するために、充填段階は、充填要素27が引き離されている間は好ましくは続行される。
閉鎖要素24がその初期位置又は閉鎖位置まで移動されて戻ると、充填段階は好ましくは停止又は完了し、特に、カートリッジ3、容積4、又は容器20は、特に変位容積を含む流体2で(完全に)充填される。
次に、充填要素27は、閉鎖要素24から好ましくは切り離され、特に、ヘッド27Aは、上述した方式で充填要素27の回転によってソケット24Jから切り離される。
閉鎖要素24がその初期位置まで移動されて戻されると、バルブ29は、カートリッジ3、容積4、又は容器20が環境に対して密封されるように再度好ましくは閉じられる。
充填段階が完了し、充填要素27が取り外されると、追加の密封又は保護に向けてカートリッジ3又は閉鎖部21にカバー21Aを設けることができる。
以下では、ネブライザ1及び/又はカートリッジ3の更に別の実施形態を図12から図21を参照してこれまでに説明された実施形態と比較して相違点に重点を置いて説明する。しかし、別途明示的に述べない場合は、繰り返さなくても従来の態様、特徴、及び解説が好ましくは追加で又は相応に適用される。
図12は、本発明の第2の実施形態による閉鎖部21の領域のカートリッジ3を概略断面図に示している。
第2の実施形態により、カートリッジ3又は閉鎖部21は、締結要素30を好ましくは含む。
締結要素30は、閉鎖部21又は閉鎖部品23を容器20に締結、維持、又は固定するのに好ましくは位置付けられるか又はそのようになっている。特に好ましくは、締結要素30は、閉鎖部21又は閉鎖部品23を軸方向に及び/又は密封方式及び/又は形状−フィット方式で締結、維持、又は固定する。
締結要素30は、容器20の軸方向端部、特にその部分20Bに好ましくは取り付けられる。最も好ましくは、締結要素30は、カートリッジ3の軸方向端部を形成する。
締結要素30は、特に、閉鎖部21又は閉鎖部品23を半径方向及び/又は軸方向に覆うキャップ又はカバーとして好ましくは形成される。
好ましくは、締結要素30は、上面部分30A、側面部分30B、及び/又は締結部分30Cを含む。
締結要素30は、好ましくは一体形成される又は単体として形成される。
好ましくは、上面部分30Aは、カートリッジ3の前側及び/又は軸方向端部を形成し、軸方向に閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にその外側部分23Bの上部に載り、及び/又は少なくとも本質的に半径方向に通常作動位置では水平に及び/又はカートリッジ3又は容器20の軸Aに対して少なくとも本質的に垂直に延びる。
好ましくは、側面部分30Bは、締結要素30のシェル面を形成し、及び/又は閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にその外側部分23B、及び/又は容器20、特にその部分20Bの上部/端部を半径方向に及び/又は側部から覆う。好ましくは、側面部分30Bは、少なくとも本質的に軸方向に通常作動位置では垂直に及び/又はカートリッジ3又は容器20の軸Aに対して少なくとも本質的に平行に延びる。
特に、側面部分30Bは、周方向のものであり、及び/又は閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にその部分23B、及び/又は容器20、特にその部分20Bを(半径方向に)包含する。
好ましくは、締結要素30、特にその側面部分30Bは、特に、閉鎖部品23、特に内側部分23Aと容器20、特に部分20Bとの間のプレス−フィットに加えて、閉鎖部21又は閉鎖部品23、特に部分23Bを半径方向に固定又は締結する。
締結部分30Cは、半径方向にカートリッジ3又は容器20の軸Aに向けて好ましくは突出し、通常作動位置で少なくとも本質的に水平であり、及び/又はカートリッジ3又は容器20の軸Aに対して少なくとも本質的に垂直に延びる。
特に好ましくは、締結部分30Cは、容器20の円周フランジ/縁部20Dに係合するか又はその下方に達し、及び/又は部分20Bによって形成される。
図示の例では、フランジ/縁部20Dは、容器20の好ましくはフランジ状の部分20Bによって好ましくは形成される。特に、第2の実施形態により、部分20Bは、半径方向に容器20又はカートリッジ3の軸Aに向けて又はそこから離れるように好ましくは突出し、従って、縁部20Dを形成する。しかし、この場合に、他のソリューションも可能であり、例えば、縁部20Dは、容器20の陥凹などによって形成される。これらの場合に、部分20Bは、上述の実施形態のように内向きに突出することができる。
特に好ましくは、閉鎖部品23、特に外側部分23Bと、容器20、特に部分20Bとは、締結要素30により、特に上面部分30Aと締結部分30Cの間で互いにクランプされる。このようにして、閉鎖部21又は閉鎖部品23は、最も好ましくは、密封方式及び/又は形状−フィット方式で締結要素30によって好ましくは軸方向に固定又は締結される。
特に好ましくは、閉鎖部21、特にその外側部分23Bと、容器20、特にその部分20Bとの間に、最も好ましくは、締結要素30によって軸方向密封S7が形成/確立される。
好ましくは、容器20又はその外側部分23Bは、閉鎖部21、特に閉鎖部品23、又はその外側部分23Bに対する軸方向当接面を含む。密封S7は、特に好ましくは締結要素30による容器20、特にこの当接面に対する閉鎖部品23、特に外側部分23Bの軸方向プレス/タイト−フィットによって好ましくは形成/確立される。
締結要素30は、閉鎖部品23よりも高い剛性を有する及び/又は容器20程には剛性が高くない材料で好ましくは製造される。好ましくは、締結要素30は、金属、特に好ましくはアルミニウムで製造される。
締結要素30、特に上面部分30Aは、好ましくは少なくとも本質的にリング状であり、及び/又は中心開口部又は中心凹部30Dを含む。
中心凹部30Dは、閉鎖部21又は閉鎖部品23の開口部23Dが締結要素30又はその上面部分30Aによって覆われないように、開口部23Dがアクセス可能な状態に留まるように、及び/又はカートリッジ3を送出機構5に接続する時に締結要素30が接続要素9と干渉しないように好ましくは位置決めされる及び/又は寸法決めされる。
特に、ネブライザ1の接続要素9は、締結要素30、特にその中心凹部30Dを通過するか又は延びることができる。
カートリッジ3、閉鎖部21、又は締結要素30は、フィルム又はカバー21Aを任意的に含む又は維持することができる。
上述のように、カバー21Aは、容器20の開口部23D又は内部、特に流体2を好ましくは密封し、及び/又は周囲に対する障壁を形成する。特に、カバー21Aは、カートリッジ3、開口部23D、及び/又は流体2を汚染、例えば、粉塵から保護する。好ましくは、カバー21Aを設けることによってカートリッジ3の有効貯蔵寿命が延びる。更に、カバー21Aは、カートリッジ3が未開封/密封状態にあるか否かをユーザが容易に確認することができるように不正開封防止シール又は真正性シールを好ましくは提供する。
カバー21Aは、好ましくは少なくとも本質的に円盤形である。
カバー21Aは、一方で閉鎖部21又は閉鎖部品23、及び他方で締結要素30、特にその上面部分30Aの間に好ましくは配置される。
カバー21Aは、閉鎖部21又は閉鎖部品23に、又はこれに加えて又はこれに代えて締結要素30に特に下方から最も好ましくは溶接によって取り付けることができる。
好ましくは、カバー21Aは、閉鎖部21/閉鎖部品23及び/又は締結要素30/上面部分30Aに接着され、特にヒートシールラッカーによりヒートシールされ、又は熱溶接される。
しかし、カバー21Aが全く取り付けられず/溶接されず、締結要素30/上面部分30Aと閉鎖部21/閉鎖部品23の間に圧力嵌め方式及び/又はクランプ方式でのみ維持されることも可能である。
好ましくは、カバー21Aは、容器20、閉鎖部21、閉鎖部品23、及び/又は開口部23Dを少なくともカートリッジ3がネブライザ1の中に挿入される前に特に中心凹部30Dの領域内で覆う、閉じる、又は密封する。
カートリッジ3が挿入又は接続される時に、接続要素9は、締結要素30、特にその中心凹部30Dを通って好ましくは通過する又は延び、先の実施形態に関して上述したようにカバー21Aを穿通又は破断する。
好ましくは、カートリッジ3が完全に挿入されると、ホルダ6又はその一部分も締結要素30又は中心凹部30Dを通って延びる。
カートリッジ3の組立ての前に、締結要素30は、平坦リングとして好ましくは具現化される。次に、カートリッジ3を製造する又は組み立てる時に、任意的に既に取り付けされたカバー21Aを有する締結要素30は、特に、中心凹部30Dが正しい位置にあり、及び/又は開口部23Dと同軸位置合わせされ、次に、カートリッジ3上に圧着され、それによって部分30A、30B、及び30Cを形成するように閉鎖部21又は閉鎖部品23上に好ましくは配置される。
特に好ましくは、締結要素30は、圧着キャップとして具現化される。
既に上述のように、第2の実施形態により、容器20の部分20Bは、カートリッジ3又は容器20の中心軸又は長手軸Aから外向きに又は離れる方向に好ましくは突出する。
従って、この実施形態では円周陥凹23Cに係合する相応に内向きに突出する容器部分が存在しないので、先の実施形態の場合の閉鎖部品23の円周陥凹23Cを省くことができ、代わりに、閉鎖部21又は閉鎖部品23は、容器20又は部分20Bの内周壁においてプレス/タイト−フィットによって好ましくは維持され、及び/又はそこに(半径方向)密封S1が形成される。
好ましくは、プレス/タイト−フィット及び/又は密封S1が可能又は容易になるように、この領域での閉鎖部21又は閉鎖部品23の外径は、部分20Bの内径よりも(若干)大きい。
しかし、上述したように、締結要素30を含む第2の実施形態に対しても、内向きに突出する部分20Bを有する容器20を形成することができる。これに代えて、外向きに突出する部分20Bと内向きに突出する部分との両方を有する容器20を提供することも可能である。
特に好ましくは、半径方向密封S1と軸方向密封S7の両方が、閉鎖部21、特に閉鎖部品23と容器20の間に形成/確立される。好ましくは、このようにして、特に液密及び/又は気密の接続を提供する。しかし、半径方向密封S1のみ又は軸方向密封S7のみを有するカートリッジ3を提供することも可能である。
従って、好ましくは少なくとも2つの密封S1、S7が閉鎖部品23によって位置付けられ、特に、密封S1、S2は、異なる方向、すなわち、少なくとも本質的に軸方向に、更に少なくとも本質的に半径方向に効果をもたらす及び/又は密封する。
閉鎖部21、閉鎖部品23、容器20、及び/又は部分20Bは、先の実施形態の対応する構成要素と少なくとも本質的に類似又は同一に好ましくは具現化される。
図示の例では、閉鎖部品23、特にその内側部分23Aは、少なくとも2つの異なる外径を好ましくは有し、及び/又は先細にされる。特に、閉鎖部品23、特にその内側部分23Aの第1の直径は、容器20又はその部分20Bの内径に対応し、閉鎖部品23、特にその内側部分23Aの第2の直径は、この領域での容器20の対応する内径よりも好ましくは小さい。
好ましくは、上述のように、プレス/タイト−フィット及び/又は密封S1が可能又は容易になるように、閉鎖部品23、特にその内側部分23Aの第1の外径は、部分20Bの内径よりも(若干)大きい。
任意的に、カートリッジ3は符号化要素31を含む。特に、そのような符号化要素31を有する先の実施形態によるカートリッジ3を提供することも可能である。
符号化要素31は、カートリッジ3の上部に好ましくは位置付けられ、及び/又は閉鎖部品23、特に外側部分23B、容器20、特に部分20B、及び/又は締結要素30、特に側面部分30Bを包含する。特に好ましくは、符号化要素31は、閉鎖部21又は締結要素30上にクリップ留め又はスナップ留めされる。
符号化要素31は、好ましくは少なくとも本質的にリング形である。
符号化要素31は、好ましくは配色されるか、又は色符号及び/又はラベル(図示せず)を含む。特に、符号化要素31は、例えば、異なる成分又は流体2を有するカートリッジ3に対して別様に配色された符号化要素31を提供することによってカートリッジ3を示す、識別する、ラベル付けする、又はマーク付けするのに使用される。
これに代えて又はこれに加えて、符号化要素31は、異なる成分又は流体2に対して別様に成形することができる。例えば、符号化要素31は、符号化要素31から突出する符号化リブ31Aを含むことができる。同様に、符号化要素31は、符号化ノッチ(図示せず)を含むことができる。
符号化ノッチ及び/又は符号化リブ31Aの個数及び/又は位置は、異なるタイプのカートリッジ3、特に、異なる活性成分又は流体2を含有するカートリッジ3に対して、又は異なるタイプのカートリッジ3を示す符号化要素31に対して好ましくは異なる。
好ましくは、ネブライザ1、特にホルダ6は、対応するリブ及び/又はノッチ(図示せず)を含む。特に、ネブライザ1又はホルダ6のリブ及び/又はノッチは、ある一定のタイプのカートリッジ3又は対応する符号化要素31を有するカートリッジ3のみをネブライザ1の中に挿入することができるように配置される。これは、ネブライザ1との併用のためのカートリッジ3のみをネブライザ1の中に実際に挿入することができることを好ましくは保証する。
図13は、第3の実施形態によるカートリッジ3、特に閉鎖部21を示している。
第3の実施形態により、閉鎖部21は、球形シール32を好ましくは含む。特に、第3の実施形態では、閉鎖要素24は、球形シール32として具現化されるか又はそれによって置換される。
球形シール32は、ボールとして好ましくは形成される。
球形シール32は、閉鎖部品23よりも高い剛性又は硬質の材料、特に好ましくは硬質プラスチックで好ましくは製造される。
球形シール32は、少なくとも初期に又はカートリッジ3が挿入又は接続される前に、開口部23Dの内部、特に好ましくは、閉鎖部品23又は開口部23Dの第2の部分23Fの中に好ましくは位置付けられる。
球形シール32は、閉鎖部品23、開口部23D、又は第2の部分23Fの中に好ましくはプレス/タイト−フィットされる。特に、球形シール32の直径は、閉鎖部品23、開口部23D、又は第2の部分23Fの内径よりも(若干)大きく、従って、特に、このようにしてプレス/タイト−フィットが可能又は容易になる。
特に、(より高い)可撓性の閉鎖部品23又は第2の部分23Fに起因して、球形シール32は、閉鎖部品23、開口部23D、又は第2の部分23Fの中に挿入又はプレス/タイト−フィットされる時に閉鎖部品23又は第2の部分23Fを撓めて離間させる。
特に好ましくは、一方で球形シール32、及び他方で閉鎖部品23又はその第2の部分23Fの間に密封S8が形成される。
特に、球形シール32は、開口部23Dを特に液密方式及び/又は気密方式で密封する又は閉じる。
プレス/タイト−フィット及び/又は密封S8の形成を容易にするために、球形シール32の領域での閉鎖部品23、開口部23D、又は第2の部分23Fの内径を縮小することができる。
接続要素9は、好ましくは、球形シール32を最も好ましくは閉鎖部21又は閉鎖部品23の外に及び/又は容器20の中に押すようになっている。
特に、接続要素9は、剛性材料、好ましくは金属で製造される。好ましくは、接続要素9は、任意的なカバー21Aを穿通又は破断するようにもなっている。
カートリッジ3がネブライザ1に挿入される時に、接続要素9は、球形シール32を閉鎖部21、閉鎖部品23、又は開口部23Dから好ましくは押し出す及び/又は密封S8を破断する。好ましくは、接続要素9と閉鎖部品23の間の特に先の密封S8の場所と同じ場所に密封S5が形成される。言い換えれば、球形シール32と閉鎖部品23の間の密封S8は、接続要素9と閉鎖部品23の間の密封S5によって好ましくは置換される。
球形シール32は、カートリッジ3又は容器20の中に好ましくは押される。
第3の実施形態によるカートリッジ3又は閉鎖部21は、変位容積を移すための閉鎖要素24を含まないので、変位部分24Bに対するそれぞれのチャンバ23Mを省くことができる。従って、第3の部分23Gを有する閉鎖部品23を具現化する必要はない。特に、閉鎖部21又は閉鎖部品23、特にその内側部分23A又は開口部23Dは、従来の実施形態よりも短くすることができる。
図14から図16は、第4の実施形態によるカートリッジ3を示している。図14は、カートリッジ3全体を概略断面図に示している。図15は、閉鎖部21の領域での図14によるカートリッジ3の詳細を示している。図15Aは閉鎖部21の斜視図である。図15Bは、ネブライザ1に接続された時の図15によるカートリッジ3の詳細を示している。図16は、図14又は第4の実施形態によるカートリッジ3の分解斜視図である。
第4の実施形態により、閉鎖部21、特に閉鎖部品23は、膜又は密封壁33を含む。
好ましくは、密封壁33は、閉鎖部品23の開口部23D内に位置付けられ、及び/又はカートリッジ3、閉鎖部21、閉鎖部品23、及び/又は開口部23Dを特に液密方式及び/又は気密方式で密封する又は閉じる。
膜又は密封壁33は、好ましくは、少なくとも本質的に円盤形である。好ましくは、密封壁33は、半径方向に延びる及び/又は通常作動位置で少なくとも本質的に水平である。
好ましくは、密封壁33は、その円周に沿って閉鎖部品23に接続される。
特に好ましくは、密封壁33は、閉鎖部品23と共に一体形成される又は単体として形成される。特に、密封壁33は、閉鎖部品23と同じ好ましくは可撓性の材料、特に好ましくはブチルゴムで製造される。
密封壁33は、特に接続要素9によって好ましくは穿通可能又は破断可能である。従って、接続要素9は、好ましくは、密封壁33を穿通又は破断するようになっている。
好ましくは、密封壁33は、図15Aに示すように小さい厚みの少なくとも1つの凹み部分33Eを含む。
凹み部分33Eは、特に、接続要素9によって穿通/破断される時に密封壁33の予め決められた破断点を好ましくは形成する。
好ましくは、凹み部分33Eの厚みは、0.1mmよりも小さい又は0.05mmである。
凹み部分33Eは、密封壁33を複数の撓み部分33Fに分割する。好ましくは、撓み部分33Fは、少なくとも本質的に同じ形状及び/又はサイズを有する。
特に好ましくは、図15Aに示すように、凹み部分33Eは、少なくとも本質的に十字状であるか又は十字として形成される。特に、凹み部分33Eは、密封壁33を4つの撓み部分33Fに分割する。この場合に、撓み部分33Fは、4つの好ましくは少なくとも本質的に類似に成形され/サイズが決定された扇形として好ましくは少なくとも本質的に成形される。
しかし、この場合に、例えば、凹み部分33Eが密封壁33を2つだけの特に半円盤形の撓み部分33Fに分割する他のソリューションも可能である。
密封壁33を3つの好ましくは少なくとも本質的に類似に成形され/サイズが決定された扇形に分割する少なくとも本質的に星形の凹み部分33Eも可能である。
好ましくは、これらの撓み部分33Fは、初期/出荷状態では凹み部分33Fを通して互いに接続される。特に、密封壁33は一体形成される又は単体として形成される。
接続要素9が密封壁33に対して押されると、密封壁33は、凹み部分33Eに沿って好ましくは断裂/破断する。
撓み部分33Fは、接続要素9がカートリッジ3の中に更に深く押される時に接続要素9が撓み部分33Fを通過することができるように、好ましくは撓んで離間する。
好ましくは、密封壁33が断裂/破断した後、すなわち、接続要素9が(完全に)挿入された後でも、密封壁33の撓み部分33Fは、閉鎖部21、特に閉鎖部品23に接続された状態に留まる。
特に好ましくは、密封壁33の定められた破断、特に、凹み部分33Eに沿った断裂及び/又は撓み部分33Fの撓み離間は、特に、密封壁33又は撓み部分33Fを閉鎖部21又は閉鎖部品23から完全に分離することなく可能にされる。特に、撓み部分33Fが流体2の中に落下することが防止される。
図15Bは、接続状態にあり、密封壁33が破断され、撓み部分33Fが撓んで離間されたカートリッジ3を図15による概略断面図に示している。
好ましくは、閉鎖部21、特に閉鎖部品23又は開口部23Dは、密封部分23Nを含む。密封部分23Nは、閉鎖部品23と好ましくは一体形成される。
特に好ましくは、密封部分23Nは、開口部23D内の円周バルジとして、又は小さめの直径を有する開口部23Dの一部分として具現化される。特に、密封部分23Nの内径は、接続要素9の外径よりも小さい。
接続要素9が、閉鎖部21によって特に閉鎖部品23の開口部23Dの中に受け入れられる時に、可撓性/変形可能/延伸可能な閉鎖部品23は、接続要素9により、特に密封部分23Nの領域内で好ましくは撓み/延伸して離間される。
好ましくは、密封部分23Nの領域内に特に緊密な密封S5が形成/確立される。好ましくは、図15Bに示すように、他の領域にも接続要素9と閉鎖部21、特に閉鎖部品23の間の更に別の密封S5が形成/確立される。好ましくは、接続要素9と撓み部分33Fの間に1又は2以上の更に別の密封S5が形成/確立される。
更に、第1の実施形態に関して上述したように、ホルダ6と閉鎖部21、特に閉鎖部品23との間に1又は2以上の密封S6を形成/確立することができる。
図示の例では、閉鎖部21は、閉鎖要素24又は球形シール32を含まない。しかし、第4の実施形態に閉鎖要素24又は球形シール32を含めること、及び/又は従来の実施形態のうちのいずれかに密封壁33を含めることができる。これらの場合に、密封壁33は、追加の密封を好ましくは提供する。好ましくは、密封壁33は、特に、接続要素9が、それが閉鎖要素24又は球形シール32を押すことができる前に最初に密封壁33を穿通又は破断する必要があるように、閉鎖要素24又は球形シール32の上方に又は上部の近くに位置付けられる。
上述のように、カートリッジ3は、可変容積4を好ましくは含む。図14から図18に示す第4の実施形態では、カートリッジ3に、以下で流体ピストン34と呼ぶ可動要素又はピストンが装備される。
好ましくは、流体ピストン34は、特に容積4を縮小するために容器20内で軸方向に移動可能である。この意味で、第4の実施形態のカートリッジ3も可変容積4を好ましくは含む。
図14は、出荷状態及び/又は完全充填状態にあるカートリッジ3を示しており、流体ピストン34は、容器20からいずれかの流体2を取り出す前の初期位置にある。
初期位置及び/又は出荷状態では、カートリッジ3の容積4は最大であり、及び/又は流体ピストン34は、カートリッジ3のベース又は軸方向端部に及び/又は閉鎖部21と反対であるように配置される。
流体2をカートリッジ3から取り出す時に、流体ピストン34は軸方向に出口又は閉鎖部21に向けて、この場合は上方に移動し、それによってカートリッジ3の容積4を縮小する。
好ましくは、カートリッジ3には、流体ピストン34と容器/ケーシング20の間で作用するピストンシール35が設けられる。この実施形態では、流体ピストン34とピストンシール35は一体形成される。言い換えれば、流体ピストン34は、ピストンシール35を好ましくは含む又は形成する。しかし、特に、ピストンシール35が密封リング又は密封リップとして形成される及び/又は流体ピストン34によって維持される他の構成ソリューションも可能である。
任意的に、カートリッジ3には、(軸方向)ベースシール36を設けることができ、好ましくは、ベースシール36は、カートリッジ3を特にその軸方向端部又はベースで覆う又は密封する。最も好ましくは、ベースシール36は、流体ピストン34と容器/ケーシング20の間隙を覆う又は密封する。
ベースシール36は、汚染、例えば、粉塵に対する障壁としての役割を好ましくは提供し、品質シール及び/又は品質ラベルとして使用することができ、及び/又は注意書き又はユーザ取り扱い説明を含むことができる。
この実施形態では、ベースシール36は、特に、閉鎖部21から対向する側で凹面に、及び/又は閉鎖部21に対向する側で凸面に好ましくは湾曲したものである。最も好ましくは、ベースシール36は少なくとも本質的にドーム状に成形される。しかし、特に、ベースシール36がリング状である他の構成ソリューションも可能である。
好ましくは、ベースシール36は、カートリッジ3の底部/軸方向端部に取り付けられ、特に結合される。この実施形態では、ベースシール36は、容器20、特にその底部に好ましくは取り付けられ、特に結合される。好ましくは、流体ピストン34が自由に移動可能であるように、ベースシール36は流体ピストン34には取り付けられない/結合されない。
図17及び図18を参照して以下で説明するように、ベースシール36は、ネブライザ1を初めて使用する/緊張する時に好ましくは開放/穿通/断裂される。
図17及び図18は、第4の実施形態によるカートリッジ3が挿入/接続されたネブライザ1を図1と類似の概略断面図に示している。図17は、非緊張状態/初期状態にあるネブライザ1を示しており、図18は、緊張状態にあるネブライザ1を示している。
図17及び図18では、カートリッジ3はネブライザ1の送出機構5に流体接続されている。特に、カバー21A及び密封壁33は、接続要素9によって穿通/破断/開かれている。更に、一方で閉鎖部21又は閉鎖部品23と他方で接続要素9及びホルダ6との間にそれぞれの密封が確立される。上述したように、接続要素9と、ホルダ6の一部分とは、締結要素30、特にその中心凹部30Dを通過するか又はそれを通って延びる。
特に、流体2の投与量の引き出し中及び/又はネブライザ1の緊張中に流体ピストン34を移動する(又はカートリッジ3に含有されているバッグを圧壊させる)ことを容易にするために、ネブライザ1には任意的な空気ポンプ37を装備することができる。
空気ポンプ37は、ポンプピストン38と、それと協働するシリンダ39とを好ましくは含む。従って、空気ポンプ37は、流体2の投与量の引き出し中及び/又はネブライザ1の緊張中にカートリッジ3内の流体2を加圧するための及び/又はポンプピストン38とシリンダ39とによって形成されたポンプチャンバ40内の空気圧を高めるためのピストン/シリンダ配置を含む又は形成する。
シリンダ39は、ネブライザ1の軸方向端部及び/又はハウジング部品18によって好ましくは形成される。しかし、特に、シリンダ39がネブライザ1、特にそのハウジング部品18に取り付けられた又はその中に配置された要素又はインサートによって形成される他の構成ソリューションも可能である。
好ましくは、カートリッジ3、特に容器20、最も好ましくはその軸方向端部は、ポンプピストン38を形成するか又はそれとして使用される。
カートリッジ3、特に容器20は、特にカートリッジ3内の流体2を加圧するためのピストン/シリンダ配置が形成されるようにハウジング部品18によって好ましくは形成されたシリンダ39と好ましくは協働する。
空気ポンプ37はポンプチャンバ40を好ましくは含み、好ましくは、ポンプチャンバ40は、ポンプピストン38とシリンダ39とによって形成される。特に、ポンプチャンバ40の容積は、シリンダ39内でのポンプピストン38の位置又は移動によって定められる又は変更される。
最も好ましくは、ポンプチャンバ40は、半径方向にシリンダ39によって範囲が定められ、及び/又は軸方向にポンプピストン38及び/又は流体ピストン34によって範囲が定められる。
好ましくは、カートリッジ3の容積4内の流体2を加圧するために、空気ポンプ37は流体ピストン34に対して直接に作用する。
好ましくは、カートリッジ3は、特に、ポンプピストン38とシリンダ39との間隙が密封されるように、ポンプピストン38とシリンダ39との間で作用し、及び/又はポンプピストン38とシリンダ39の間に配置された空気シール41を含む。
好ましくは、空気シール41は、密封リング、すなわち、Oリングとして具現化される。しかし、特に、空気シール41が密封リップとして具現化される他の構成ソリューションも可能である。
好ましくは、空気シール41は、ポンプピストン38の周りで、特にその円周溝42の中を通って延びる。
好ましくは、ネブライザ1又は空気ポンプ37は、(最大)空気圧を制御又は制限するための、空気ポンプ37又はそのポンプチャンバ40に給気するための、及び/又は空気ポンプ37又はポンプチャンバ40内のいずれかの低圧(雰囲気圧に対する負の圧力)を防止するための少なくとも1つの空気バルブ43を含む。しかし、空気バルブ43は任意的なものに過ぎず、省くこともできる。
この実施形態では、空気バルブ43は、好ましくはドーム状に成形され、湾曲し、及び/又は少なくとも本質的に半球形である。
好ましくは、雰囲気がポンプチャンバ40の中に流入することを可能にし、それによってポンプチャンバ40内のいずれの低圧も防止するために、空気バルブ43は、空気ポンプ37又はポンプチャンバ40内に向けて好ましくは非常に容易に(雰囲気圧とポンプチャンバ40の間の非常に低い圧力差で)開く。言い換えれば、空気バルブ43は、入口バルブを好ましくは形成する。
更に、空気バルブ43は、最も好ましくは、ポンプチャンバ40内の圧力が雰囲気圧力よりも有意に高い場合にのみ、すなわち、圧力差が最大空気圧に対応する最大値に達した又は超えた場合にのみ、外部に、すなわち、空気ポンプ37の内部から遠ざかる向きに撓むか又は開くことができる。言い換えれば、空気バルブ43は、制御バルブも好ましくは形成する。
任意的に、ネブライザ1、ハウジング部品18、空気ポンプ37、又は空気バルブ43は、空気の不純物又は外来物質がポンプチャンバ40に流入することが防止されるように(除菌)フィルタ44を含む。フィルタ44は、特に、空気バルブ43の内部又は上流(空気がポンプチャンバ40の中に流入することに関して)に配置される。好ましくは、フィルタ44は、フィルタ膜、穿孔板、又はその組合せとして具現化される。
図17は、送出/未使用/初期状態にあるネブライザ1を示している。図18は、初めて使用される/緊張される時、すなわち、カートリッジ3の軸方向端部に取り付けられたベースシール36が開かれる時のネブライザ1を示している。
ネブライザ1/カートリッジ3の送出/未使用/初期状態は、好ましくは、ネブライザ1/カートリッジ3が工場から出荷される状態である。最も好ましくは、ネブライザ1は、ネブライザ1及び/又はカートリッジ3の送出/未使用状態では緊張されておらず、特に、ベースシール36は、カートリッジ3の送出/未使用状態では無傷/未開放/未使用である。
ネブライザ1は、好ましくは、初めてネブライザ1を使用する/緊張する時にベースシール36を開くための開口デバイス45を好ましくは含む。
特に、開口デバイス45は、ベースシール36を好ましくはポンプピストン38とシリンダ39との間で円形/環状方式で及び/又は空気がベースシール36を貫流することができるように穿通/断裂するようになっている。
好ましくは、開口デバイス45は、少なくとも1つの開口要素46を含み、好ましくは、開口要素46は、ベースシール36を開放、穿通、又は断裂するための尖鋭/先細の端部/先端を含む。最も好ましくは、開口要素46は、スパイク又はスパイクセットとして具現化される。しかし、他の構成ソリューションも可能である。
好ましくは、開口デバイス45、特に開口要素46は、ハウジング部品18又はシリンダ39によって形成されるか又はそれと共に一体形成される。
ネブライザ1が緊張される及び/又はカートリッジ3が下向きに及び/又は空気バルブ43に向けて移動すると、ポンプチャンバ40の容積は低減し、その中の圧力は増大する。このようにして、流体ピストン34を軸方向に移動する及び/又は容積4を縮小することを支援又はサポートする力が流体ピストン34に対して作用される。このようにして、容器20からの流体2の投与量の引き出し中に容積4内のいずれの低圧も回避することができる。
言い換えれば、ネブライザ1の緊張及び/又はカートリッジ3からの流体2の引き出しの開始時点及び/又はその最中に圧力インパルスが容積4又は流体2に対して作用する。これは、カートリッジ3内にいずれの気泡も形成することなく流体2をカートリッジ3から投与量単位で取り出すことを容易にする。
特に好ましくは、流体2は、流体ピストン34によって送出機構5の中にプレス/変位され、それによって圧力チャンバ11が充填される。特に、空気ポンプ37を使用するので、送出機構5内への流体2の変位がネブライザ1の各作動/使用において少なくとも本質的に一定に留まり、それによって流体2の好ましい投与量が分注されることが保証される。
任意的に、ネブライザ1、特に空気ポンプ37は、以下で圧力軽減手段47と呼ぶ(過剰)圧力手段/減圧手段/圧力軽減手段47を含み、好ましくは、圧力軽減手段47は、空気ポンプ37又はそのポンプチャンバ40内の空気圧を好ましくはネブライザ1の緊張/コッキング/負荷(荷重)の速度とは独立に、すなわち、ハウジング部品18が上側ハウジング部品16に対して回転される速度とは独立に制御及び/又は制限するようになっている。
最も好ましくは、圧力軽減手段47は、ネブライザ1又はハウジング部品18内でのカートリッジ3の(軸方向)位置に好ましくは依存して空気ポンプ37又はそのポンプチャンバ40内の圧力を低減するようになっている。
好ましくは、圧力軽減手段47は、ポンプピストン38又はシリンダ39内に組み込まれたバイパス又はバイパスチャネルとして具現化される。
最も好ましくは、圧力軽減手段47は、シリンダ39及び/又はハウジング部品18内の長手/軸方向溝によって形成される。
圧力軽減手段47は、シリンダ39内での/に対するポンプピストン38の定められた(軸方向)位置に達した時、特に、図18に示すようにポンプピストン38がその下側軸方向(端)位置に達した時、及び/又はネブライザ1の緊張中(にのみ)、特に緊張過程の終了時に好ましくは起動されるか又は起動可能である及び/又は開かれるか又は開放可能である。
最も好ましくは、特に、ネブライザ1又は空気ポンプ37、特にそのポンプチャンバ40内の(残留)過圧(雰囲気圧と比較して)を補償することができるように、圧力軽減手段47は、空気シール41を迂回し、及び/又は空気ポンプ37又はそのポンプチャンバ40を雰囲気/環境に空圧的に接続するようになっている。
このようにして、シリンダ39内でのポンプピストン38の定められた軸方向位置に達した時、及び/又は緊張過程が終了した時に、空気圧は、雰囲気圧まで(急激に)低下する。
従って、空気ポンプ37及び圧力軽減手段47に起因して、流体2の投与量の引き出し中及び/又はネブライザ1の緊張中に流体ピストン34を移動することをサポートするために、非常に短い圧力インパルスしか発生しない。
特に、短い圧力インパルスに起因して、流体ピストン34は、流体2が送出機構5の中に変位するように一時的及び/又は緊張過程中にのみ容器20内の流体2に対して押される。
言い換えれば、圧力軽減手段47は、緊張過程が完了した後にポンプチャンバ40が無圧/非加圧状態にあることを保証する。これは、ネブライザ1、特にそのノズル12からの漏出を防止する。
図19から図21は、本発明の第5の実施形態によるカートリッジ3を示している。図19は、送出機構5に接続される前の及び/又は閉鎖した又は無傷のカバー21A及び/又は膜又は密封壁33を有するカートリッジ3を示している。図20は、送出機構5に接続された時の及び/又は開口又は穿通されたカバー21A及び/又は膜又は密封壁33を有するカートリッジ3を示している。図21は、閉鎖状態又は無傷状態にある膜又は密封壁33の模式的な詳細図である。
第5の実施形態により、カートリッジ3又は閉鎖部21は、特に、チューブ25を閉鎖部21又は閉鎖部品23に接続するためのアダプタ/密封要素48を任意的に含む。
好ましくは、閉鎖部品23とアダプタ48は、プレス/タイト−フィットによって互いに接続される。しかし、この場合、例えば、閉鎖部品23とアダプタ48とが一体形成される又は単体として形成される他のソリューションも可能である。
好ましくは、チューブ25の固定端25Aは、閉鎖部21及び/又はアダプタ48に対して及び/又はその中で軸方向に移動可能である。固定端25Aは、少なくとも初期状態又は出荷状態で半径方向移動に関してのみ好ましくは固定される。
出荷状態は、カートリッジ3がネブライザ1に接続されるか又はその中に挿入される前の状態として理解されるものとする。
カートリッジ3がネブライザ1の送出機構5に接続された後に、固定端25Aは、好ましくは軸方向移動に関しても固定される。
固定端25A及び/又はチューブ25は、好ましくは、接続要素9の長さ公差を補償するようになっている。
同じく出荷状態では、カートリッジ3がネブライザ1の送出機構5に接続される前には、固定端25A及び/又はチューブ25は、これらを軸方向に更に下向きに押すことを可能にする初期位置でアダプタ48内に好ましくは配置される。
好ましくは、固定端25A及び/又はチューブ25は、この初期位置に(半径方向)圧力嵌めによって維持される。
接続要素9が挿入される時、及び/又はカートリッジ3がネブライザ1の送出機構5に接続される時に、接続要素9は、固定端25A及び/又はチューブ25を軸方向に(すなわち、カートリッジ3内に向けて)接続要素9の軸方向長さに依存して(更に)下に押されるか又は移動する。
このようにして、接続要素9の長さの変化を補償することが好ましくは可能である。
図20は、チューブ25が最大限度まで押された又は移動された場合を示している。しかし、特に、図20に示す例の場合のように接続要素9が短めの時には、チューブ25が下向きに部分的にしか又は全く押されない/移動されない場合も可能である。
しかし、第5の実施形態でのチューブ25は、好ましくは任意的なものに過ぎない。従って、第5の実施形態に関して説明する以下の解説、特徴、及び利点は、チューブ25とは独立に好ましくは実施することができる。
第5の実施形態により、カートリッジ3は、可撓性/圧壊可能バッグの形態にある中間容器28及び/又は可変/圧壊可能容積4を好ましくは含む。
好ましくは、閉鎖部21と容器20の間、図示の例では一方で閉鎖部21及び/又は閉鎖部品23と他方で中間容器28及び/又はバッグとの間にある半径方向密封S1及び/又は軸方向密封S7は、アダプタ48によって達成される。この場合、アダプタ48は、密封要素として好ましくは具現化される。特に、チューブ25を用いない場合に、アダプタ48は、カートリッジ3に対する密封要素としてのみ設けられる。
アダプタ/密封要素48は、軸方向に容器20又は28の中に好ましくは延び、任意的に容器20又は28の開口部の縁部の上に半径方向に突出することができる。特に、アダプタ/密封要素48は、閉鎖部21、特に閉鎖部品23と容器20又は28との間に半径方向及び/又は軸方向のプレス/タイト−フィットによって維持又は固定される。特に好ましくは、アダプタ/密封要素48と容器20又は28との間に、特に半径方向に及び/又は軸方向に気密及び/又は液密の接続又は密封が形成される。
好ましくは、アダプタ/密封要素48は漏斗形及び/又は円錐形であり、及び/又は閉鎖部品23に取り付けられる。特に、アダプタ/密封要素48は可撓性のものであり、及び/又は閉鎖部品23及び/又は接続要素9、特にその軸方向端部を最も好ましくはプレス/タイト−フィット方式で密封的に受け入れるようになっている。
好ましくは、閉鎖部21は、アダプタ/密封要素48を含む。
アダプタ/密封要素48は、ゴム、特にニトリルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンモノマゴムのような及び/又は(可撓性)プラスチック、特にポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート、又はポリエーテルブロックアミドのような熱可塑性プラスチック及び/又は熱可塑性エラストマーで製造されることが好ましい。他の適切な材料も同様に使用することができる。
好ましくは、接続要素9(挿入された)及びアダプタ/密封要素48は、密封的に及び/又はプレス−フィット方式で接続される。特に、接続要素9、好ましくは、その軸方向端部及び/又はその外縁とアダプタ/密封要素48との間に液密及び/又は気密の接続又は密封S9が形成されるように、特に、(可撓性)アダプタ/密封要素48は、接続要素9、好ましくは、その軸方向端部及び/又はその外縁によって(横方向に)拡大される。
図示の例では、閉鎖部品23とアダプタ/密封要素48の両方が接続要素9と密封的に及び/又はプレス−フィット方式で接続される。言い換えれば、接続要素9と2つの密封場所又は密封S5、S9、すなわち、接続要素9の側面又はシェル面と閉鎖部品23の間の第1のもの及び接続要素9の軸方向端部とアダプタ/密封要素48の間の第2のものが確立される。
好ましくは、この場合、接続要素9は、挿入される又は受け入れられる時に、最初に閉鎖部品23との密封S5を形成又は確立し、閉鎖部品23を通った後にアダプタ/密封要素48と密封S9を形成又は確立する。
密封S5は、閉鎖部品23内で少なくとも本質的に出荷状態では膜又は密封壁33が位置するレベルに好ましくは形成又は確立される。言い換えれば、接続要素9が閉鎖部品23の中に挿入された時に、膜又は密封壁33によって形成される密封は、密封S5によって好ましくは置換される。
好ましくは、第1の実施形態に関して上述したように、ホルダ6と閉鎖部21、特に閉鎖部品23の間に、特に好ましくは軸方向及び/又は半径方向に(更に別の)密封S6が確立される。
以下では、第5の実施形態による膜又は密封壁33をより詳細に説明する。以下の解説、特徴、及び利点は、チューブ25及び/又はアダプタ/密封要素48とは独立に好ましくは実施することができ、すなわち、チューブ25及び/又はアダプタ/密封要素48を持たないカートリッジ3にも適用される。特に、これらの解説、特徴、及び利点は、第4の実施形態による膜又は密封壁33に当て嵌めることができる。
膜又は密封壁33は、隔膜又は隔壁として好ましくは具現化される。好ましくは、膜又は密封壁33は、閉鎖部21、特に閉鎖部品23又は開口部23D内に、特に好ましくは、カートリッジ3の上部と対向する閉鎖部21又は閉鎖部品23の端面に組み込まれる及び/又は配置される。
膜又は密封壁33は、特に閉鎖部21又は閉鎖部品23を流体2から密封するシールを好ましくは形成する。
膜又は密封壁33の形状は、接続要素9に好ましくは対応し、特に、膜又は密封壁33は、少なくとも本質的に円形又は円盤状であり、及び/又は接続要素9の外径に少なくとも本質的に等しいか又はそれよりも(若干)小さい直径を有する。
好ましくは、密封壁33の領域内では、密封壁33が破断された後、特に、カートリッジ3が送出機構5に接続された時に閉鎖部品23と接続要素9の間に密封S5を形成/確立するために、開口部23Dの直径は接続要素9の外径よりも(若干)小さい。
出荷状態では、膜又は密封壁33は、閉鎖部21又は閉鎖部品23と好ましくは一体形成される又は単体として形成される。特に好ましくは、閉鎖部21又は閉鎖部品23と膜又は密封壁33とは単体として射出成形される。
図21で最も明快に見られるように、好ましくは、膜又は密封壁33は、中心部分又は***部分33A、円周部分33B、接続部分33C、及び/又はフィルムヒンジ33Dを含む。
膜又は密封壁33、及び/又はその異なる部分33Aから33Dは、単体として好ましくは形成され、特に射出成形される。
中心部分又は***部分33Aは、膜又は密封壁33の中心に好ましくは配置され、及び/又は膜又は密封壁33の厚肉部分として具現化される。***部分33Aは、ドーム又は球形セグメントとして好ましくは形成される。特に、中心部分又は***部分33Aは、カートリッジ3の上部に対向する膜又は密封壁33の側に配置される。
特に好ましくは、膜又は密封壁33は、カートリッジ3の上部に対向する側で少なくとも本質的に平坦であり、及び/又はその反対側で、特にこの側に***部分33Aを提供することに起因して湾曲又は膨張したものである。
円周部分33Bは、出荷状態では膜又は密封壁33を閉鎖部品23と好ましくは接続する。特に、円周部分33Bは、出荷状態では膜又は密封壁33を閉鎖部品23と共に一体的に接続するリング又はリングのセクションを形成する。
円周部分33Bは、膜又は密封壁33の円周に少なくとも部分的に沿って好ましくは配置される。特に、接続部分33C及び/又はフィルムヒンジ33Dを含む膜又は密封壁33の円周のセクションのみが円周部分33Bを含まない。
円周部分33Bは、非常に薄く好ましくは具現化され、及び/又は膜又は密封壁33の予め決められた破断点を形成する。
好ましくは、円周部分33Bの厚みは、0.1mmよりも小さいか又は0.05mmである。
接続部分33Cは、好ましくは、蜘蛛の巣状に形成されるか、又はリッジ又は補強リブとして形成される。特に、接続部分33Cは、膜又は密封壁33、及び/又は***部分33Aの中心から閉鎖部品23まで延びる。特に好ましくは、接続部分33Cは、閉鎖部品23から膜又は密封壁33又は***部分33Aの中心への架橋又は追加の接続を形成する。
特に、膜又は密封壁33は、好ましくは、円周部分33Bを通して(一体的に)接続されるのに加えて、接続部分33Cを通して閉鎖部品23に(一体的に)接続される。
接続部分33Cは、***部分33A、膜又は密封壁33、及び/又は閉鎖部品23と好ましくは一体形成される。
特に好ましくは、接続部分33C及び/又は***部分33Aは、円周部分33Bよりも10倍又は20倍厚い。
膜又は密封壁33又は接続部分33Cは、フィルムヒンジ33Dを好ましくは形成する又は含む。特に、膜又は密封壁33は、このフィルムヒンジ33Dを用いて旋回する又は蝶動的に離れることができる。
カートリッジ3がネブライザ1の送出機構5に接続される時に、接続要素9は、特にカートリッジ3の上部から閉鎖部品23の中に好ましくは挿入される。
接続要素9は、好ましくは、膜又は密封壁33を破断又は穿通するようになっている。
開口部23Dは、接続要素9を膜又は密封壁33に対して位置合わせするか又はそこへ誘導する漏斗形部分又は先細部分を好ましくは有する。特に、接続要素9は、膜又は密封壁33を定められた又は詳細な方式で穿通又は破断することができるように配置及び/又は構成される。
接続要素9が膜又は密封壁33に対して押される及び/又は閉鎖部品23の中に挿入されると、膜又は密封壁33は、円周部分33Bに沿って好ましくは破断又は断裂するか又はそのようになっている。
中心/***部分33A、接続部分33C、及び/又はフィルムヒンジ33Dは、接続要素9が膜又は密封壁33に対して押す時、又は接続要素9が閉鎖部品23の中に挿入される時に好ましくは無傷に留まる及び/又は断裂又は破断しない。特に、膜又は密封壁33は、閉鎖部品23内への接続要素9の挿入中及びその後にフィルムヒンジ33Dを通じて閉鎖部品23に接続された状態に留まる。
膜又は密封壁33は、接続要素9が膜又は密封壁33に対して押される時、又は送出機構5へのカートリッジ3の接続中に、好ましくは脇に旋回、蝶動、又は傾斜するか又はそのようになっている。
特に好ましくは、膜又は密封壁33は、閉鎖部21、閉鎖部品23、又はアダプタ/密封要素48によって形成されたポケット21Cの中に旋回、傾斜、又は蝶動する。好ましくは、カートリッジ3が送出機構5に接続された後又はネブライザ1の作動状態では、膜又は密封壁33は、図20に示すように脇に及び/又はポケット21C内に傾斜された状態に留まる。
特に好ましくは、膜又は密封壁33は、閉鎖部品23又は接続要素9の中心軸/又は長手軸Aに対して傾くように閉鎖部品23の中に配置される。特に、この中心軸/又は長手軸Aは、膜又は密封壁33の延長の主平面と非直角であり、又はそれに対して直交しない。特に、膜又は密封壁33の延長の主平面は、カートリッジ3の直立位置で水平ではない。
好ましくは、膜又は密封壁33は、カートリッジ3の直立位置でフィルムヒンジ33Dが少なくとも本質的に膜又は密封壁33の最下点に位置するように傾けられる。特に、フィルムヒンジ33Dは、チューブ25に最も近い及び/又はカートリッジ3又は閉鎖部21の上部から最も遠い膜又は密封壁33の点である。
カートリッジ3内への接続要素9の挿入時に、接続要素9は、少なくとも本質的にフィルムヒンジ33Dと反対の膜又は密封壁33の点に好ましくは最初に接触するか又はそれに対して押す。これは、特に、フィルムヒンジ33Dと反対のこの点が膜又は密封壁33の最上点であり、及び/又はカートリッジ3又は閉鎖部21の上部に最も近い点であるという膜又は密封壁33の傾いた配置に起因するものである。
好ましくは、膜又は密封壁33又は円周部分33Bは、この最上点又はフィルムヒンジ33Dとの反対点で断裂又は破断し始める。特に、この点又はその周囲にある円周部分33Bは、膜又は密封壁33の最も薄い部分であるように形成することができる。
接続要素9を更に下に押す時に、膜又は密封壁33は、好ましくは、フィルムヒンジ33Dを通して閉鎖部品23に変わらずに接続された状態にありながら、全体円周部分33Bに沿って好ましくは更に断裂する。
膜又は密封壁33は、円周部分33Bに沿って好ましくは断裂し、定められた方式及び/又は同様に製造されたカートリッジ3に対して再現可能な方式で脇に傾斜するか又はそのようになっている。特に、膜又は密封壁33を破断するのに必要とされる力は、同様に製造されたカートリッジ3に対して少なくとも本質的に同じである。
これは、カートリッジ3が送出機構5に接続される時に、膜又は密封壁33が接続要素9、チューブ25の固定端25A、及び/又は送出機構5を阻害しないか又は影響を及ぼさないことを好ましくは保証する。特に、膜又は密封壁33は完全には断裂せず、フィルムヒンジ33Dを通して閉鎖部品23に接続された状態に留まる及び/又はポケット21C内に保たれる。
閉鎖部品23、特にその端面は、特に図21に示すように、フィルムヒンジ33Dに隣接して位置付けられたステップ又は切欠き23Oを更に含むことができる。切欠き23Oは、ポケット21C又はその一部を形成することができる。特に、切欠き23Oは、膜又は密封壁33が脇に傾斜又は蝶動することを可能にするか又は容易にする。
第5の実施形態によるカートリッジ3は、中間容器28と外側容器20を好ましくは含む。外側容器20は、中間容器28及び/又は閉鎖部21を好ましくは覆う。特に、中間容器28及び/又は閉鎖部21は、外側容器20内に配置される。
好ましくは、外側容器20の上面部分20Eは、カートリッジ3の前面及び/又は軸方向端部を形成する。外側容器20又はその上面部分20Eは、閉鎖部21を最も好ましくは密封方式及び/又は形状−フィット方式で特に軸方向に固定又は締結する締結要素30としての役割を好ましくは提供する。特に、閉鎖部21は、外側容器20の上面部分20Eと中間容器28の間にクランプされる。
好ましくは、容器20又はその上面部分20Eは、特に、接続要素9をカートリッジ3の中に挿入するための開口部をその上部に有する。出荷状態では、開口部は、カバー21Aによって好ましくは覆われる。
中間容器28は、剛性材料、特に、ガラス、金属、又は硬質プラスチック、特に好ましくは環状オレフィンポリマーで好ましくは製造される。外側容器20は、剛性材料、特に金属、特に好ましくはアルミニウムで好ましくは製造される。
好ましくは、閉鎖部21は、特に、(半径方向)密封S1、(軸方向)密封S7、及び/又はアダプタ/密封要素48によって中間容器28に対して密封される。
好ましくは、第5の実施形態により、カートリッジ3は、閉鎖部21と外側容器20の間に更に別の密封S10を含む。特に、閉鎖部21と外側容器20の間に気密及び/又は液密の接続が形成される。
特に好ましくは、閉鎖部21と容器20の間の密封S10は、密封材料49によって形成されるか又はそれを含む。
密封S10又は密封材料49は、カートリッジ3を半径方向に好ましくは密封する。
密封材料49は、好ましくはリング、ガスケット、又は成形シールの形態にある。密封材料49は、閉鎖部21の円周凹部又はノッチ内に好ましくは位置付けられる。閉鎖部21と密封材料49は、特に好ましくは二成分射出成形によって一体形成することができる。
外側容器20は、特に、容器20と閉鎖部21及び/又は密封材料49との間のプレス/タイト−フィットを与える又は強め、それによって密封S10を特に好ましくは形成するために、閉鎖部21及び/又は密封材料49に向けて突出し、それに当接し、及び/又はそれをプレスする突起又は陥凹20Fを有することができる。
密封S10又は密封材料49は、カートリッジ3を環境から好ましくは密封する。従って、流体2は、特に、蒸発及び/又は拡散によって中間容器28の壁を通じて漏出することによって中間容器28から漏出する場合であっても、カートリッジ3から漏出することが防止される。これは、流体2が、水性調剤よりも高い蒸発速度及び拡散速度を有するエタノール調剤である場合に特に関連する。
好ましくは、少なくとも外側容器20は、蒸発及び拡散に対して少なくとも本質的に耐性を有する。この耐性は、特に、外側容器20を適切な材料で、エタノール流体2の場合は例えば金属、特にアルミニウムで製造することによって得られる。従って、流体2は、中間容器28から漏出することができたとしても、外側容器20、密封材料49、及び/又は密封S10によってカートリッジ3内に閉じ込められる。
特に好ましくは、中間容器28からの流体2の事前漏出が防止される。しかし、流体2が中間容器28から漏出した場合であってもカートリッジ3又は外側容器20からは漏出することができないように、密封材料49又は密封S10は、これに加えて及び/又はフェイルセーフとして好ましくは設けられる。
好ましくは、外側容器20に加えて、中間容器28、閉鎖部21、閉鎖部品23、及び/又はアダプタ/密封要素48も蒸発又は拡散に対して少なくとも本質的に耐性を有する。しかし、特に、流体2と直接接触しない部分は、蒸発抵抗性/拡散抵抗性をそれ程持たない材料で製造することができる。
特に好ましくは、密封S1、S7、及び/又はS10は、流体2の漏出だけではなく、流体2の(長期の)蒸発又は拡散も防止する。
好ましくは、カートリッジ3の外側容器20、他の蒸発抵抗性又は拡散抵抗性の構成要素、及び/又は密封は、反対方向の拡散、すなわち、環境から容積4又は中間容器28内への拡散も防止する又は最小にする。これは、流体2が汚染されることを防止する。
カートリッジ3は、好ましくは貯蔵安定性を有し、及び/又はより長い期間、特に、1年、2年、又は3年にわたって流体2の実質的な損失及び/又は汚染なく保管することができる。
上述の個々の特徴、態様、及び/又は原理は、互いに独立に実現することができ、任意的にあらゆる組合せで互いに組み合わせることができ、特に図示のネブライザ1だけでなく、類似の又は異なるネブライザ/分注デバイスにおいて使用することもできる。
自立式機器などとは違って、提案するネブライザ1は、好ましくは携帯式であるように設計され、特にモバイル手動デバイスである。
しかし、提案するソリューションは、本明細書に具体的に説明するネブライザ1だけでなく、他のネブライザ又は吸入器において又は液体調剤を送出するための他デバイスにおいて使用することもできる。
好ましくは、流体2は、上述のように、特に水溶性医薬調剤又はエタノール性医薬調剤、特に極性を有する液体である。しかし、流体2はまた、好ましくは水又はエタノールに基づく他の医薬調剤又は懸濁液などを含有することができる。
好ましい医療流体2の好ましい成分及び/又は調剤は、特に、本明細書に引用によって組み込まれているWO 2009/115200 A1、好ましくは25〜40頁に、又はEP 2 614 848 A1、段落0040から0087に列挙されており、特に、これらは、水溶液又は非水溶液、混合物、又はエタノールを含有する又はいずれの溶媒も含まない調剤などである場合がある。
本発明は、特に独立に又はあらゆる組合せで、同じく上述のいずれかの態様との組合せで実現することができる以下の態様のいずれか1つに関連する。
1.カートリッジ(3)が、カートリッジ(3)をネブライザ(1)に流体接続するためにネブライザ(1)の接続要素(9)を受け入れるための開口部(23D)を有する閉鎖部(21)を含むネブライザ(1)によって噴霧される流体(2)を閉じ込めるためのカートリッジ(3)であって、閉鎖部(21)が、接続要素(9)が受け入れられる時に接続要素(9)へのカートリッジ(3)又は流体(2)の流体接続を提供するために開かれるバルブ(29)を形成する可動閉鎖要素(24)を含み、閉鎖要素(24)が、開かれる及び/又は流体(2)の中に移動される時に流体(2)の変位容積を接続要素(9)及び/又はネブライザ(1)の中に移すようになっており、閉鎖部(21)が、カートリッジ(3)の外側容器(20)の一体形成部分(20B)との密封(S1)、並びに接続要素(9)及び/又はそのホルダ(6)との密封(S5、S6)を形成する閉鎖部品(23)を含み、及び/又は閉鎖部(21)が、自己ロッキングする及び/又はカートリッジ(3)の容器(20)と自己密封的に接続されることを特徴とするカートリッジ(3)。
2.閉鎖部(21)が、可動閉鎖要素(24)を維持する閉鎖部品(23)を含み、特に、閉鎖部品(23)が、閉鎖要素(24)よりも軟質のものであるか又は高い可撓性を有し、及び/又は閉鎖部(21)又は閉鎖部品(23)が、カートリッジ(3)のヘッド、及び/又はカートリッジ(3)又はその容器(20)に対する密封を形成することを特徴とする態様1によるカートリッジ。
3.閉鎖部(21)又はその閉鎖部品(23)が、カートリッジ(3)の外側容器(20)に対する密封を形成することを特徴とする態様1又は2によるカートリッジ。
4.接続要素(9)が受け入れられる時及び/又はバルブ(29)が開かれる時に閉鎖部(21)のチャネル(23K)が開かれ、チャネル(23K)が、カートリッジ(3)を接続要素(9)に流体接続することを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
5.変位容積のサイズが、噴霧される流体(2)の少なくともほぼ1投与量、好ましくは、噴霧される流体(2)の2又は3以上の投与量のサイズであることを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
6.容器(20)が、カートリッジ(3)の外側円筒シェルを形成し、及び/又は閉鎖部(21)を維持する部分(20B)との単体構成のものであることを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
7.閉鎖部(21)又はその閉鎖部品(23)が、容器(20)との係合のための及び/又は容器(20)との密封(S1)を形成するための円周ノッチ又はネック(23C)を含むことを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
8.カートリッジ(3)が、流体(2)を搬送するための好ましくは可撓性のチューブ(25)を含み、チューブ(25)の固定端(25A)が、閉鎖要素(24)に接続され、チューブ(25)の自由端(25B)が、流体(2)の中に浸漬されることになることを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
9.閉鎖部(21)又は開口部(23D)が、接続要素(9)が受け入れられる時に好ましくは先細の第1の部分(23E)と好ましくは少なくとも本質的に円筒形の第2の部分(23F)とを第1及び第2の部分(23E、23F)それぞれに2つの別々の密封(S5、S6)を形成するために含むことを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
10.カートリッジ(3)が、流体(2)に対する可変又は圧壊可能な容積(4)を含むことを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
11.カートリッジ(3)が、バルブ(29)又は閉鎖要素(24)を通して流体(2)で充填されるようになっており、バルブ(29)又は閉鎖要素(24)が、これらを能動的に閉じることができるように充填要素(27)と形状−フィット方式で結合するようになっていることを特徴とする先行態様のいずれか1つによるカートリッジ。
12.閉鎖部(21)と流体(2)を含有する容器(20)とを有する好ましくは挿入可能なカートリッジ(3)と、カートリッジ(3)を維持するためのホルダ(6)と、流体(2)を送出及び/又は加圧するための送出機構(5)と、カートリッジ(3)を送出機構(5)又はそのポンプに流体接続するための接続要素(9)とを含む流体(2)のためのネブライザ(1)であって、カートリッジ(3)が、先行態様のいずれか1つに従って構成されることを特徴とするネブライザ(1)。
13.閉鎖部(21)と接続要素(9)の間に好ましくはプレス/タイト−フィットによって半径方向に第1の密封(S5)が形成され、閉鎖部(21)とホルダ(6)の間に好ましくはプレス/タイト−フィットによって少なくとも本質的に軸方向に第2の密封(S6)が形成されることを特徴とする態様12によるネブライザ。
14.接続要素(9)が、剛性を有し、及び/又は流体引き出しに向けてカートリッジ(3)を恒久的に開いて流体(2)を接続要素(9)の中に移すために閉鎖部(21)の閉鎖要素(24)をカートリッジ(3)の中に更に深く押すようになっていることを特徴とする態様12又は13によるネブライザ。
15.ネブライザ(1)の接続要素(9)が、カートリッジ(3)を送出機構(5)又はそのポンプと流体接続させるためにカートリッジ(3)の閉鎖部(21)の中に挿入される流体(2)を含有するカートリッジ(3)を流体(2)を噴霧するためのネブライザ(1)の送出機構(5)に流体接続する方法であって、接続要素(9)の挿入時に、閉鎖部(21)の可動閉鎖要素(24)が開かれ、閉鎖要素(24)の移動が、流体(2)の変位容積を接続要素(9)の中にかつ好ましくは送出機構(5)又はポンプの中に移すことを特徴とする方法。