JP2021197708A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷された画像の端部における画質の劣化を抑制する画像データにおけるエッジの画質劣化を抑制する技術を提供する。【解決手段】MFPにおいて、画像処理部の中間調処理部205は、画像におけるオブジェクトのエッジを抽出するエッジ抽出部302と、エッジの向きを決定する角度決定部305と、画像に基づきハーフトーン画像データを生成する量子化処理部303と、エッジに対応するハーフトーン画像データの画素の値を補正する画像合成部306と、補正に基づき生成された印刷画像データを印刷部に出力する画像出力部206と、を有する。画像合成部306は、所定の方向にあるエッジに対応するハーフトーン画像データの画素を補正する場合、所定の方向とは異なる方向にあるエッジに対応するハーフトーン画像データの画素を補正する場合よりも、濃度が濃く表現されるように補正する。【選択図】図3

Description

本開示は、画像データにおけるエッジの画質劣化を抑制する技術に関する。
画像形成装置による印刷では、記録媒体上に印刷された画像の端部の濃度が濃くなったり、薄くなったりする濃度変化が発生する場合がある。濃度変化の現象としては「掃き寄せ」、「かきとり」が知られている。レーザービームプリンタなどの電子写真方式を用いた画像形成装置において、「掃き寄せ」は画像の上端部又は下端部にトナー(現像剤)が過剰に付着することで発生する。一方、「かきとり」は下端部のトナーがかきとられることによって発生する。
特許文献1には、複数の濃度域サンプルを用いて端部領域を補正することにより、画像の端部における濃度変化を抑制する方法が記載されている。
特開2009−171439号公報
しかしながら、特許文献1による方法による補正を行っても、「掃き寄せ」、「かきとり」が発生した端部には量子化による影響が組み合わされることによって「がたつき」のような画質の劣化が発生することがある。
本開示の画像処理装置は、画像におけるオブジェクトのエッジを抽出する抽出手段と、前記エッジの向きを決定する決定手段と、前記画像に基づき生成されたハーフトーン画像データを取得する取得手段と、前記エッジに対する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する補正手段と、前記補正に基づき生成された印刷画像データを印刷手段に出力する出力手段と、を有し、前記補正手段は、所定の向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を、前記所定の向きとは異なる向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する場合よりも、濃度が濃く表現されるように補正することを特徴とする。
本開示の技術によれば、印刷された画像の端部における画質の劣化を抑制することができる。
MFPのハードウェア構成を示すブロック図。 画像処理部の機能構成を示すブロック図。 中間調処理部の機能構成を示すブロック図。 中間調処理の全体の処理を説明するためのフローチャート。 エッジ抽出処理を説明するためのフローチャート。 エッジ判定値を決定するためのテーブルの一例を示す模式図。 エッジの角度を示すパターンの一例を示す模式図。 エッジの角度を説明するための模式図。 角度決定処理を説明するためのフローチャート。 濃度値から補正値へ変換するためのテーブルの一例を示す模式図。 画像合成処理を説明するためのフローチャート。 補正率決定テーブルを示す模式図。 エッジの角度と補正率決定テーブルとの対応関係を示す模式図。 補正値を決定するためのチャートの模式図。 エッジに発生するボケを説明するための図。 中間調処理部の機能構成を示すブロック図。 中間調処理の全体の処理を説明するためのフローチャート。 ラスター画像データの補正処理を説明するためのフローチャート。 中間調処理を説明するための画像データの一例を示す模式図。 鮮鋭化処理を説明するためのフローチャート。 エッジの角度と補正パラメータとの対応関係を示す模式図。 鮮鋭化処理を施した画像の一例を示す図。 輝度プロファイルの関係を表す模式図。
以下、本開示の技術を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また以下の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本開示の技術の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
本実施形態では、画像形成装置として、電子写真プロセスを利用して画像を記録媒体に印刷するプリント機能を有し、スキャン機能、送信機能等を備えたMFP(Multi Function Peripheral)100を例に説明を行うものとする。しかしこれに限られず、他の印刷方式を行う画像形成装置に対しても本実施形態は適用可能である。なお、MFP100は画像処理装置としても機能する。
以下の実施形態では画像データが保持する各色空間に対応した色をR、G、BまたはL、a、bなどの英字で表すものとする。すなわち、RとはRGB色空間における赤色成分を示す。また、同様に記録媒体上に記録する色材を色毎にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の英字で表す。画像データとは色毎のプレーンを持つ複数プレーンの二次元データである。例えばRGB色空間の画像データとはR、G、B毎の3つの二次元平面の層構造データを示す。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図1は、本実施形態に係るMFP100のハードウェア構成を示すブロック図である。MFP100は、CPU101、ROM102、RAM103、大容量記憶部104、表示部105、操作部106、エンジンI/F107、ネットワークインタフェース(I/F)108、スキャナI/F109を備える。これら各部はシステムバス110を介して相互に接続されている。また、MFP100は、印刷部111及びスキャナユニット112を更に備える。印刷部111及びスキャナユニット112は、それぞれエンジンI/F107及びスキャナI/F109を介してシステムバス110に接続されている。
CPU101は、MFP100全体の動作を制御する。CPU101は、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、後述する各種の処理を実行する。ROM102は、読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムや印刷部111の制御を行うためのプログラム、及び文字データや文字コード情報等が格納されている。RAM103は、揮発性のランダムアクセスメモリであり、CPU101のワークエリア、及び各種のデータの一時的な記憶領域として使用される。例えば、RAM103には、ダウンロードによって追加的に登録されたフォントデータ、外部装置から受信した画像ファイル等を格納するための記憶領域として使用される。大容量記憶部104は、例えばHDDやSSDであり、各種のデータがスプールされ、プログラム、情報ファイル及び画像データ等の格納、または、作業領域として使用される。
表示部105は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、MFP100の設定状態、実行中の処理の状況、エラー状態等の表示に使用される。操作部106は、ハードキー及び表示部105上に設けられたタッチパネル等の入力デバイスで構成され、ユーザの操作によって入力(指示)を受け付ける。操作部106は、MFP100の設定の変更、設定のリセット等を行うために使用され、また、色調整処理を実行する際のMFP100の色調整処理モードを実行するために使用される。
エンジンI/F107は、印刷を実行する際に、CPU101からの指示に応じて印刷部111を制御するためのインタフェースとして機能する。エンジンI/F107を介して、CPU101と印刷部111との間でエンジン制御コマンド等が送受信される。ネットワークI/F108は、MFP100をネットワーク113に接続するためのインタフェースとして機能する。なお、ネットワーク113は、例えば、LANであってもよいし、電話回線網(PSTN)であってもよい。
印刷部111は、システムバス110側から受信した画像データ(印刷画像データ)に基づいて、複数色(ここではCMYKの4色)の現像剤(トナー)を用いてマルチカラー画像を、紙等の記録媒体上に形成する。
スキャナI/F109は、スキャナユニット112による原稿の読み取りを行う際に、CPU101からの指示に応じてスキャナユニット112を制御するためのインタフェースとして機能する。スキャナI/F109を介して、CPU101とスキャナユニット112との間でスキャナユニット制御コマンド等が送受信される。スキャナユニット112は、CPU101による制御によって、原稿の画像を読み取って読取画像データを生成し、スキャナI/F109を介してRAM103または大容量記憶部104に画像データを送信する。
[画像処理部の機能構成]
図2は、MFP100における画像処理を担う機能部である画像処理部の内部構成を示すブロック図である。以下に述べる画像処理部200における各処理は、CPU101が、ROM102に保持された制御プログラムをRAM103に展開して実行することで実現される。または、画像処理部200の機能の一部または全部はASIC、FPGA、または電子回路等のハードウェアで実現されてもよい。または、画像処理部200は、MFP100とは独立した装置の機能の一部として構成されてもよく、MFP100はその装置の画像処理部で処理された結果得られたデータを取得してもよい。
本実施形態に係る画像処理部200は、画像入力部201、制御コマンド生成部202、色変換処理部203、Raster Image Processer(以降RIP)部204、中間調処理部205、画像出力部206を有する。
画像入力部201は、印刷する画像のデータを取得する。入力画像データは、例えばホストPC115からネットワーク113及びネットワークI/F108を介して入力される画像データである。或いは、画像入力部201は、大容量記憶部104に格納された画像データを取得してもよい。入力画像データは、sRGB色空間に対応したRGBの各信号を8ビットの256階調で表現する3レイヤーのデータであるものとして説明する。なお、本実施形態におけるsRGBとはIEC(国際電気標準会議)が定めたRGB色空間の標準規格のことを指す。画像入力部201に入力された画像データは、制御コマンド生成部202に送られる。
制御コマンド生成部202は、入力画像データに基づき、色変換処理部203の制御及びRIP部204の制御コマンドの生成を行う。生成された制御コマンドはRIP部204に送られる。
色変換処理部203は、さらに予め記憶されている色変換テーブルを用いて、入力画像データのRGB値をCMYK色空間の色値(画素値)に変換する色変換処理を行う。色変換テーブルはRAM103または大容量記憶部104に記憶されている。例えば、色変換処理部203は、入力画像データの色値を、印刷部111に依存しないRGB色空間からdevRGB色空間の色値に変換する。さらに、色変換処理部203は、devRGB色空間からL***色空間の色値へ変換し、L***色空間からCMYK色空間の色値に色変換する。このように色変換処理を施すことで入力画像データの色値がCMYK色空間の色値に変換される。L***色空間はCIE(国際照明委員会)が定める、人間の視覚特性を考慮した印刷部111に依存しない3次元の視覚均等色空間を指す。印刷部111に依存しない色空間を介することで、人間が同一色と認識する色の再現を実現する。なお、印刷部111に依存しないRGB色空間からCMYK色空間への色変換処理の方法は上述の方法に限定されない。例えば、色変換処理部203は、3つの色変換テーブルが合成された色変換テーブルを用いて、RGB色空間の色値をCMYK色空間の色値に変換してもよい。
RIP部204は、制御コマンド生成部202が生成した制御コマンドを用いてCMYK色空間のラスター画像のデータを生成する。本実施形態においてCMYK色空間のラスター画像データは、記録媒体上に記録する色材の色毎の記録量を示す4プレーンの二次元データである。本実施形態では各色8ビットのデータであるものとして説明する。
中間調処理部205は、RIP部204によって生成されたラスター画像に対して、中間調処理を行う。入力画像データが各色256階調で表現されるデータであっても、印刷部が対応可能な階調数は、2、4、また16階調等の256階調より少ない低階調数である場合が多い。中間調処理部205は、256階調よりも少ない階調数でも安定した中間調表現での出力が可能となるように中間調処理を行う。これらの処理を経て印刷部111で表現可能なデータである印刷画像データが生成される。以下、本実施形態の印刷部111が表現可能な階調数は16であるものとして説明する。
画像出力部206は、中間調処理部205から印刷画像データを受け取ると、エンジンI/F107を介して印刷画像データを印刷部111に送信する。CPU101は、印刷画像データに基づく画像形成の指示を、印刷部111に対して行う。印刷部111は、露光、現像、転写及び定着の各プロセスを実行することによって、記録媒体上に入力画像データに従ったカラー画像を印刷する。
[中間調処理部の機能構成]
図3は、中間調処理部205の機能構成を示す機能ブロック図である。中間調処理部205は、画像取得部301、エッジ抽出部302、量子化処理部303、補正量決定部304、角度決定部305、画像合成部306を有する。
画像取得部301は、RIP部204からCMYK色空間で表現されたラスター画像データを取得する。画像取得部301は、CMYK色空間のラスター画像データを取得すると、エッジ抽出部302、量子化処理部303、補正量決定部304の各処理部にラスター画像データを出力する。
エッジ抽出部302は、画像取得部301からラスター画像データを取得する。エッジ抽出部302は、ラスター画像データに基づき画像内の各オブジェクトの端部(エッジ)の抽出を行い、画素ごとに、その画素がエッジを構成する画素であるかを示す値が保持されているエッジ画像データを生成する。エッジ画像データは角度決定部305に出力される。エッジ抽出処理の詳細は後述する。
角度決定部305は、エッジ画像データを取得し、エッジ画像データにおける、エッジを構成する画素とその周りの画素である参照画素とを用いて、その画素で構成されるエッジの角度(エッジの向き)を決定する。エッジの角度の決定方法については後述する。
量子化処理部303は、ラスター画像データに基づき組織的ディザ法によって量子化を行うことにより、スクリーンデータ(ハーフトーン画像データ)を生成する。ハーフトーン画像データは、印刷部111で印刷可能な4ビット(16階調)の画像データである。量子化処理はCMYK毎に行われ、CMYK毎のハーフトーン画像データが生成される。組織的ディザ法については、周知の技術であるため説明は省略する。なお、本実施形態では組織的ディザ法によって量子化するものとして説明するが、他にも濃度パターン法、誤差拡散法等の様々な方法を適用することが可能である。
補正量決定部304は、エッジのがたつきを補正するための、エッジ補正データを生成する。
生成されたエッジ補正データは画像合成部306に送られる。エッジ補正データは、印刷部111によって形成される画像のエッジがドットで縁取られるようにハーフトーン画像データを補正するためのデータである。補正量決定部304の詳細な処理は後述する。
画像合成部306は、エッジ角度データ、ハーフトーン画像データ、エッジ補正データを取得する。画像合成部306は、エッジ角度データに基づき、エッジ補正データをエッジの角度に応じて修正する。さらに、修正したエッジ補正データとハーフトーン画像データとを合成処理し、印刷部111で出力するための印刷画像データを生成する。画像合成部306の詳細な処理は後述する。
[がたつきについて]
本実施形態で説明する「がたつき」とは、量子化処理部303において中間調濃度のラスター画像を面積階調処理することで発生する階段状のギザギザである。組織的ディザ法で用いられるスクリーンの線数、印刷部111で表現可能な解像度に加え、搬送方向に応じたエッジでのドットの再現性によってがたつきに違いが発生する。
がたつきを補正する方法として、エッジを縁取るようにドットが形成されるようなエッジ補正データを生成して、エッジ補正データとスクリーンデータを合成して、印刷画像データを生成することが考えられる。しかしながら、例えば、画像が印刷される記録媒体の搬送方向の下流側を向きのエッジでは印刷部によるドットの再現性が低く、エッジを一律に補正する方法では、がたつきが補正しきれない場合がある。
このため本実施形態では、補正量決定部304によって生成されたエッジ補正データをエッジの向きに応じて修正することにより、がたつきの補正の精度を高め、印刷画像の劣化を抑制する方法を説明する。
[中間調処理の処理フロー]
図4は、中間調処理部205における全体の処理の流れを示すフローチャートである。図4を用いて本実施形態に係る中間調処理の全体の処理フローについて説明する。図4のフローチャートで示される一連の処理は、MFP100のCPU101がROM102に記憶されているプログラムコードをRAM103に展開し実行することにより行われる。また、図4におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電子回路等のハードウェアで実現してもよい。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップであることを意味し、以後のフローチャートにおいても同様とする。
S401において画像取得部301は、RIP部204から出力されたCMYK色空間のラスター画像データを取得する。画像取得部301は、取得したラスター画像データを、エッジ抽出部302、量子化処理部303、補正量決定部304に出力する。
S402ではラスター画像データからエッジ画像データを生成するエッジ抽出処理が行われる。
図5は、エッジ抽出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図5を用いてS402の処理の詳細を説明する。エッジ抽出処理では、画素毎にエッジを構成する画素であるかを示す1ビットの値をもつエッジ画像データが作成される。エッジ抽出処理は、CMYK色空間のラスター画像データに基づき色材のデータごとに行われ、CMYKの色毎のエッジ画像データに生成される。以下のフローチャートでは、CMYKのいずれかの色材のラスター画像から、その色材のエッジ画像データを生成する処理を説明する。
S501においてエッジ抽出部302は、ラスター画像データの画素から注目画素を選択する。
S502においてエッジ抽出部302は、注目画素を中心とする幅3画素、高さ3画素の計9画素(3×3画素)で示す参照領域の画素値である信号値の中で、最も大きい信号値を最大値[MAX]として決定する。本実施形態のエッジ抽出処理における参照領域は、注目画素を中心とする3×3画素の領域であるものとして説明するが、参照領域は3×3画素に限定されず、5×5画素以上の領域でもよい。なお、参照領域を構成する画素を参照画素とよぶ。
S503においてエッジ抽出部302は、参照領域内の信号値の中で、最も小さい信号値を最小値[MIN]として決定する。
S504においてエッジ抽出部302は、S502で決定された最大値[MAX]からS503で決定された最小値[MIN]を減算し、コントラスト値[CONT]を算出する。これにより、参照領域の信号値の段差量が算出される。
S505においてエッジ抽出部302は、S503で決定された最小値[MIN]を入力とする一次元のルックアップテーブル(以下、LUT)を用いて、エッジ判定値[Sub]を決定する。
図6は本ステップで用いられる一次元のLUTの例である。エッジ判定値[Sub]は、注目画素がオブジェクトのエッジを構成する画素であるかを判定するための閾値である。
S506においてエッジ抽出部302は、S504で決定されたコントラスト値[CONT]とS505で決定されたエッジ判定値[Sub]とを比較し、コントラスト値[CONT]の方が大きいかを判定する。判定の結果、エッジ判定値[Sub]よりもコントラスト値[CONT]の方が大きい場合(S506がYES)S507に進む。
コントラスト値[CONT]が閾値より大きく、コントラスト値[CONT]が十分に大きいということは、信号値に急峻な変化がある領域であるため、注目画素はエッジを構成している画素であると考えられる。このため、S507においてエッジ抽出部302は、S501で選択された注目画素がエッジ補正の対象であることを示すため、注目画素のエッジ判定信号を“1(ON)に設定する。
一方、エッジ判定値[Sub]よりもコントラスト値[CONT]の方が大きくない場合(S506がNO)、S508に進む。エッジ判定値[Sub]よりもコントラスト値[CONT]の方が大きくない場合は、エッジ補正処理が必要ないと考えられるため、S508においてエッジ抽出部302は、注目画素のエッジ判定信号を“0(OFF)”に設定する。
S509において、エッジ抽出部302は、ラスター画像データの全ての画素に対してエッジ抽出処理を行ったか判定する。全ての画素に対して処理が終了していない場合は、S501に戻り、エッジ抽出処理が未処理である画素を注目画素として選択してS502〜S508の処理を繰り返す。全ての画素に対してエッジ抽出処理が完了することで、CMYK色空間のラスター画像データから、画素毎にエッジ判定信号の値が保持されているエッジ画像データが生成される。生成されたエッジ画像データは角度決定部305に出力される。そして、エッジ抽出処理は終了する。
図4に戻り中間調処理の全体の処理フローの説明を続ける。S403では角度決定部305によって、エッジの角度を示すエッジ角度データを生成するエッジ角度決定処理が行われる。エッジ角度決定処理では、エッジ画像データに対し、5×5画素のパターンとの畳み込み演算を行い、パターンとの一致度を算出するパターンマッチングが実施される。パターンとの一致度の算出の際に参照されるエッジ画像データにおける5×5画素を参照領域と定義する。さらに、参照領域の中央に位置する画素を注目画素とし、注目画素以外の画素を周辺画素とする。
図7は、エッジ角度決定処理で用いられるパターンの一例を示す。パターンは5×5画素のサイズで、画素値は0、1、2の3値である。0は背景画素を表し、1はオブジェクトの画素を表し、2は背景またはオブジェクトのいずれかの画素を表す。本実施形態では、8種類のパターン700〜707を用いる。パターンにはそれぞれ独立なID値が設定されている。図7に示すようにパターンID値の0〜7はそれぞれ、パターン700〜707に対応するものとして説明する。
図8は、エッジの角度を説明するための模式図である。図8に示す通り、本実施形態では、印刷部111が画像を印刷する際の用紙等の記録媒体が搬送される方向である搬送方向に直交する軸を0°とし、0°から時計回りに回転した角度をエッジの角度と定義する。
それぞれのパターンは角度が異なるエッジを表し、エッジ角度決定処理では、一致度が高いパターンが示すエッジの角度(エッジの向き)を、注目画素のエッジの角度(エッジの向き)として決定する。例えばパターン700〜702は、エッジが記録媒体の搬送方向の上流側を向いているエッジ(上端部)を表すパターンである。このうち、パターン700はエッジ角度が0°を表すパターンである。また、例えば、パターン705〜707は、エッジが、上流側とは反対側である記録媒体の搬送方向の下流側を向いているエッジ(下端部)のパターンである。つまり搬送方向と同じ方向を向いているエッジを表すパターンである。このうち、例えば、パターン706はエッジ角度が180°を表すパターンである。また、パターン703、704は記録媒体の搬送方向と直交している方向を向いているエッジを表すパターンである。
図9は、エッジ角度決定処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図9を用いてS403の処理の詳細を説明する。エッジ角度決定処理は、CMYK色空間のラスター画像データに基づき色材のデータごとに行われ、CMYKの色毎のエッジ角度データが生成される。以下のフローチャートでは、CMYKのいずれかの色のラスター画像から、その色のエッジ画像データを生成する処理を説明する。
S901において角度決定部305は、パターンマッチングに用いるパターン700〜707を取得する。
S902において角度決定部305は、エッジ画像データの画素から注目画素を選択する。
S903において角度決定部305は、注目画素のエッジ判定信号がONを示す1かを判定する。
注目画素のエッジ判定信号が1の場合(S903がYES)、注目画素はエッジを構成する画素である。このため、S904〜S907においてエッジの角度を決定するための処理が行われる。はじめに、S904において角度決定部305は、パターン700〜707からパターンマッチング処理を行う注目パターンを1つ選択する。
S905において角度決定部305は、注目画素と周辺画素とで構成される参照領域と、S904で選択した注目パターンとの一致度を算出するパターンマッチング処理を行う。パターンマッチングでは、エッジ画像データにおける注目画素を含む参照領域の25画素の値と、注目パターンの25画素の値とを比較する。そして、注目パターンにおける画素と参照領域の対応する画素との値が一致するか否かを判定する。このとき、注目パターンの画素の値が2である場合は、参照領域の対応する画素の値がどのような値であっても一致したものと判定する。このように本ステップでは注目画素の参照領域と注目パターンとの一致度が算出される。
S906において角度決定部305は、S901で取得した全てのパターン700〜707との一致度の算出が完了したか否かを判定する。終了していない場合、S904に戻り一致度の算出が行われていないパターンを注目パターンに選択してS905の処理を繰り返す。全パターンとのパターンマッチング処理が終了した場合にはS907に進む。
S907において角度決定部305は、パターン700〜707の中から一致度が最も高かったパターンを選択する。そして、一致度が最も高いパターンのID値を注目画素のエッジ角度を示す値に設定して、エッジ角度データを生成する。例えば、注目画素の参照領域がパターン706と一致度が高いと判定された場合、注目画素には、搬送方向の下流側における角度が180°であるエッジを構成する画素であることを示す「6」が設定される。
一方、注目画素のエッジ判定信号が0の場合(S903がNO)、注目画素はエッジの画素ではなくエッジ補正の対象外の画素である。このためS908において角度決定部305は、注目画素には、エッジ補正の対象外の画素である非処理画素であることを示す「−1」を設定する。
S909において角度決定部305は、全ての画素に対してエッジの角度決定処理を行ったか判定する。全ての画素に対して処理が終了していない場合は、S902に戻り、未処理である画素を注目画素として選択してS902〜S908の処理を繰り返す。全ての画素に対して処理が完了することとで、エッジ角度データが生成される。本実施形態におけるエッジ角度データは、パターンのID値である0〜7と非エッジを示す−1とのいずれかの値が画素毎に保持された二次元データとして生成される。生成されたエッジ角度データは画像合成部306に出力される。そして、エッジ抽出処理は終了する。
なお、画素ごとにパターンとの一致度を算出した結果に基づきエッジ角度データを生成するものとして説明したが、画素ごとに角度を決定した後に周辺との角度差が低減するような補正処理を実施することが好ましい。また、画像データの上端部が必ず搬送方向上端となるように調整することを前提として角度を算出する例を示した。しかしながら本実施形態の効果は上記の一例に限定されず、より好適には、ユーザが指定する用紙向きやページ内面付を考慮して角度を決定することが好ましい。
図4に戻り中間調処理の全体の処理フローの説明を続ける。S404において量子化処理部303は、多値のディザ処理によりCMYK色空間のラスター画像データからハーフトーン画像データを生成する。量子化処理部303は、予め保存されているディザマトリックスとラスター画像データを比較処理し、ハーフトーン画像データを生成する。すなわち本実施形態のように印刷部111で表現可能な階調数が16階調である場合には、例えば、16階調を表現可能な4ビットのハーフトーン画像が生成される。この場合、ビット数と同じ4枚のスクリーンデータを色材毎に独立に保持する。生成されたハーフトーン画像データは、画像合成部306に送られる。
S405において補正量決定部304は、CMYK色空間のラスター画像データからエッジ補正データを生成する。補正量決定部304は、ラスター画像から注目画素を選択して、注目画素の補正値を決定する。この処理を全画素に対して行うことにより、画素毎の補正値を保持するエッジ補正データを生成される。補正値は、エッジのがたつき補正するため、後述する画像合成処理において、エッジと判定された画素の、ハーフトーン画像データの画素値を補正するために用いられる。
図10は、補正値の決定に用いられる一次元のLUT1000をグラフで表した図である。図10に示すように、注目画素の補正値は、ラスター画像における注目画素の濃度値を示すCMYK毎の信号値が入力されて決定される。LUT1000は、印刷部111で表現可能な階調数に合わせて0〜15の値で補正値が決定されるように設計される。つまり、エッジ補正データはハーフトーン画像データと同じ4ビットの画像データとなる。LUT1000は色材毎に独立に保持される。そしてエッジ補正データの生成は、エッジ抽出処理および量子化処理と同様に、色材毎に独立に実施され、色材毎のエッジ補正データが生成される。生成されたエッジ補正データは画像合成部306に出力される。
S406では、エッジ角度データ、エッジ補正データ、ハーフトーン画像データに基づき、印刷部111に出力される印刷画像データを生成するための画像合成処理が行われる。
[画像合成処理]
図11は、画像合成処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図11を用いてS406の処理の詳細を説明する。画像合成処理は、色材ごとに行われ、CMYKの色毎の印刷画像データが生成される。以下のフローチャートでは、CMYKのいずれかの色材の印刷画像データを生成する処理を説明する。
S1101において画像合成部306は、注目画素を選択する。そしてS1102〜S1106において注目画素の0〜15の階調値を表す信号値を決定する処理が行われる。決定された信号値は印刷画像データにおける注目画素の信号値(画素値)として用いられ、印刷画像データが生成される。
S1102において画像合成部306は、エッジ角度データに基づき、注目画素がエッジを構成する画素であるかを判定する。画像合成部306は、エッジ角度データにおける、注目画素に対応する画素の値が「−1」以外の場合は、注目画素がエッジを構成する画素であると判定する。一方、エッジ角度データにおける注目画素に対応する画素における値が「−1」である場合は、注目画素がエッジを構成する画素ではないと判定する。
注目画素がエッジでない場合(S1102がNO)、がたつきを補正する必要はない。このため、S1106に進み、画像合成部306は量子化処理の結果生成されたハーフトーン画像データの信号値をそのまま注目画素の信号値に設定する。
注目画素がエッジである場合(S1102がYES)、注目画素の信号値は、がたつきの補正を考慮して決定される。このためまず、S1103に進み、画像合成部306は、エッジ補正データにおける注目画素の補正値を、注目画素が構成しているエッジの角度に応じて修正する。
本実施形態では、エッジ抽出処理のS503で決定した注目画素の最小値[MIN]に応じて補正率を決定し、決定された補正率をS405の補正データ生成処理で決定された補正値に乗算することにより、修正後の補正値を算出する。この修正後の補正値のことを、修正値とも記す。最小値[MIN]から補正率への変換は、一次元のLUTに基づき行われる。
図12は、最小値[MIN]を入力して補正率を決定するために用いられる一次元LUTをグラフで示した模式図である。図12に示すように、本実施形態では、補正率を決定するための一次元LUT(以下、「補正率決定テーブル」と呼ぶ)を複数備えている。複数の補正率決定テーブルにはそれぞれID値が設定されている。
本実施形態では、図12(a)の補正率決定テーブルには0(LUT_ID=0)が、ID値として設定されているものとする。また、図12(b)の補正率決定テーブルには1(LUT_ID=1)、図12(c)の補正率決定テーブルには2(LUT_ID=2)が、それぞれID値として設定されているものとする。本実施形態では、注目画素が構成しているエッジの角度に応じて、複数の補正率決定テーブルを選択して使い分ける。記録媒体の搬送方向に応じたドットの再現性を考慮して、エッジの角度に適した補正率決定テーブルがそれぞれ設計されており、中間調処理が行われる前に予め保存されている。
補正率決定テーブルは、ID値が大きいほど、補正率が大きく決定されるように設計されている。LUT_ID=1の補正率決定テーブルは、LUT_ID=0の補正率決定テーブルよりも、補正率が大きく決定されるように設計されている。また、LUT_ID=2の補正率決定テーブルは、LUT_ID=1の補正率決定テーブルよりも、補正率が大きく決定されるように設計されている。
補正値に補正率を乗算して修正後の補正値(修正値)が決定される。ハーフトーン画像データの信号値が補正される場合、本ステップで決定された修正値が、ハーフトーン画像データの信号値に置き換えられる。ID値が大きな補正率決定テーブルが選択されると補正率が大きく決定され、結果として、印刷部111によって形成されるドットが濃く表現されるように信号値を修正することができる。
図13は、エッジの角度に対応する補正率決定テーブルのID値を保持しているテーブルを示す図である。画像合成部306は、図13のテーブルを用いて、注目画素のエッジの角度に応じた補正率決定テーブルを選択する。
本実施形態では、かきとり現象による影響のように、記録媒体の搬送方向の下流側を向いているエッジが、他の側を向むいているエッジに比べがたつきが大きく発生してしまう場合について説明する。図13に示す通り、下流側を向いているエッジであることを示すパターン705、706、707(パターンID値5、6、7)には、補正率決定テーブルのID値は1または2が対応付けられている。このように、下端部のがたつきが大きく発生してしまう場合、上端部よりも下端部のエッジの補正率が大きくなるように補正率が決定される。このため、下端部では、下端部以外のエッジよりも濃いドットが印刷されるように修正値が決定されることになる。このように、本実施形態では、エッジの向きによってがたつきの大きさに違いが生じる場合でも、エッジの向きに応じたがたつきの補正をすることができる。
なお、補正によりエッジのドットが高濃度となると、搬送方向の下流側を向いているエッジであっても、パターン705、707のような搬送方向に対して斜めのエッジでは、エッジのがたつきが目立つことがある。これは、パターン705、707で示すように、斜めのエッジはエッジ自体が直線ではないためである。このため、本実施形態では、搬送方向の下流側を向いているエッジであっても、エッジの角度によって選択される補正率決定テーブルを変更している。図13に示すように斜めのエッジである場合(パターンIDが5または7の場合)は、搬送方向に平行に近い向きであるエッジ(パターンIDが6の場合)と比較して小さい補正率が決定されるように、補正率決定テーブルが対応付けられている。このように、本実施形態では、エッジの向きに適したがたつきを補正することが可能となる。
S1104において画像合成部306は、S1103で決定した修正値(修正後の補正値)とハーフトーン画像データの注目画素の信号値とを比較し、修正値の方が大きいかを判定する。
修正値の方が大きい場合(S1104がYES)、S1105において画像合成部306は、印刷画像データの注目画素における信号値を、S1103の結果得られた修正値に置き換える。このように、ハーフトーン画像データにおけるエッジの信号値を修正値に置き換えることで印刷画像データが生成される。このため、エッジを縁取るドットが付与されるようにハーフトーン画像データが補正されて、がたつきが抑制される。
一方、ハーフトーン画像データの信号値の方が大きい場合(S1104がNO)、S1106に進む。そして、画像合成部306は量子化処理の結果生成されたハーフトーン画像データの信号値をそのまま、印刷画像データにおける注目画素の信号値として設定する。
なお、ハーフトーン画像データの注目画素がエッジを構成する画素である場合は、ハーフトーン画像データの信号値によらずに、一律に、ハーフトーン画像データの信号値を、修正値に置き換えるように補正が行われてもよい。
本実施形態では、ハーフトーン画像データの信号値の方が修正値よりも大きい場合は、S1105の処理のようにハーフトーン画像データの信号値を修正値に置き換えない。この方法では、量子化処理の結果生成されたハーフトーン画像データのドットの配置を活かして、がたつきの補正が行われる。よって、印刷される画像の見た目が損なうのを抑制しつつ、がたつきを補正することができる。
S1107において画像合成部306は、全ての画素に対して画像合成処理を行ったか判定する。全ての画素に対して処理が終了していない場合は、S1101に戻り、未処理である画素を注目画素として選択してS1102〜S1106の処理を繰り返す。全ての画素に対して処理が完了することとで、印刷画像データが生成される。
比較例として、S1103において1つの補正率決定テーブルによって修正値が決定される例を考えると、エッジの向きの違いによるドットの再現性が考慮されずに印刷画像データにおけるエッジの信号値が決定されてしまう。このため、比較例の方法では、かきとり現象に代表される原因により、印刷されるドットの濃度が低下する搬送方向下端側では補正量が不足することがある。
一方、本実施形態によれば、エッジの向きに応じて修正値を決定することができる。このため、搬送方向によってエッジのドットの再現性が異なる場合でも、エッジの向きに適したがたつきの補正が可能となる。このため、本実施形態によれば、印刷された画像の端部における画質の劣化を抑制することができる。
[補正率決定テーブルとエッジの向きとの対応付け]
上記の説明では、オブジェクトの下端部のがたつきが他の端部よりも大きく発生してしまう場合において、下端部のがたつき補正するためのドットが他端部よりも濃く印刷されるように補正値を修正する方法を説明した。しかしながら、印刷部111を構成している露光ドラムと現像スリーブとの回転方向によっては、オブジェクトの上端部のように下端部以外のエッジの、がたつきが目立つ場合もある。このためドットが濃く表現されるように補正値を修正する対象のエッジは下端部に限られない。エッジの品位を予め確認し、全ての向きのエッジで均一にがたつきが補正されるように、エッジの向きに応じた補正率決定テーブルが選択されてもよい。例えば、上端部の方が、がたつきが発生しやすい場合は、パターンIDが0〜2の場合、LUT_IDが1または2に選択されるように図13のテーブルを設計してもよい。
[印刷部が表現可能な階調数]
上記の説明では、印刷部111が表現可能な階調数は3階調以上であるため、3値以上の補正値をエッジの向きに応じて修正する例を説明した。他にも、印刷部111が表現可能な階調数は2階調の場合あっても本実施形態の方法は適用可能である。例えば、印刷部111が表現可能な階調数が2値の場合には、ハーフトーン画像データ以外で付加するドットの個数を補正値で定義する。そして、がたつきが大きくなるエッジの向きでは濃度が濃く表現されるように、ハーフトーン画像データ以外で付加するドットの個数をエッジの向きに応じて増減されるように補正値を修正する方法でもよい。この方法でもエッジの向きに応じてかたつきを補正することができる。
[コントラスト値を用いた補正]
エッジ補正データの補正値は、他にも例えば、コントラスト値[CONT]も考慮して修正されてもよい。例えば、補正値が増加するように修正したい場合には、コントラスト値[CONT]の値が大きくなるように制御すること補正値を増加させてもよい。または、ドットの再現性が低いエッジでは、コントラスト値[CONT]が所定の値より大きくなるように信号値を制御することでがたつきを補正してもよい。
[エッジの向きと補正率決定テーブルとの対応関係のキャリブレーション]
上記の説明では、エッジの向きに応じた補正率決定テーブルを選択することで、エッジの向きに適したがたつきの補正を行う方法を説明した。エッジの中間調濃度のドットの再現性は、印刷部または記録媒体の種類によっても変動する。そのため、印刷部または記録媒体の種類も考慮して補正値を修正する機能を有していてもよい。
図14は、異なる方向を向いているエッジの状態を確認するためのチャートの例である。例えば、図12(a)〜(c)に示す3つの補正率決定テーブルのいずれか1つを用いて補正値を修正して図14のチャートを印刷する。これを図12(a)〜(c)に示す3つの補正率決定テーブル全てに対して行う。ユーザは、図14のチャートが印刷された3つの印刷物のそれぞれを目視で確認し、がたつきが補正できている補正率決定テーブルを、エッジの向きに応じて特定して、図13に示すエッジの向きと補正率決定テーブルとの対応を修正してもよい。以上の処理を施すことで、印刷部111と記録媒体の種類とに応じて補正値が修正されるように処理することができる。他にも、印刷した図14のチャートをユーザが目視で確認する方法に代えて、スキャナユニット112でチャートが印刷された印刷物を読み取ることによって得られた画像データからがたつきを数値化し、適切な補正値に修正する方法でもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、エッジにおける中間調濃度の品位の劣化である「がたつき」を補正する方法を説明した。本実施形態ではエッジにおける中間調濃度の品位の劣化である「ボケ」を抑制し、鮮鋭性を向上させる方法について説明する。本実施形態は、第1の実施形態からの差分を中心に説明する。特に明記しない部分については第1の実施形態と同じ構成および処理である。
図15は、画像のエッジにおける中間調濃度のボケを説明するための図である。図15(a)は、エッジが理想的な状態で印刷された画像を示す図である。図15(a)では、搬送方向の上流側のエッジである上端部および搬送方向の下流側のエッジである下端部は鮮鋭性があり、ぼけが見られない。
図15(b)は、エッジにボケが発生している、印刷された画像を示す図である。図15(b)の下端部Bは下端部以外の領域Aと比較してボケており鮮鋭性が低下している。印刷部111の特性により、トナーがかきとられる「かきとり」が下端部で発生する場合、または本来背景色であるべき箇所にトナーが付与されることによって生じる「掃き寄せ」が下端部で発生する場合、下端部にボケが生じることがある。
本実施形態では、このような特定の向きのエッジに発生するボケを抑制する方法を説明する。なお、本実施形態では下端部の発生するボケを抑制する方法を説明するが、本実施形態は下端部以外のエッジのボケにも適用可能である。例えば上端部に発生するボケに対しても本実施形態の方法は適用可能である。
[中間調処理部の構成]
図16は、本実施形態の中間調処理部205の機能構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同一の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態の中間調処理部205は、画像取得部301、エッジ抽出部302、角度決定部305、補正処理部1601、量子化処理部303を有する。
補正処理部1601は、画像取得部301が取得したラスター画像データと角度決定部305で生成されたエッジ角度データとを取得する。補正処理部1601はエッジ角度データに基づき、ラスター画像データに対してエッジのボケの発生を抑制するための補正処理を行う。補正処理部1601の詳細な処理は後述する。
[中間調処理の処理フロー]
図17は、中間調処理部205における処理の流れを示すフローチャート図である。図17を用いて本実施形態に係る中間調処理の全体の処理フローについて説明する。
S1701において画像取得部301は、RIP部204から出力されたCMYK色空間のラスター画像データを取得する。画像取得部301は、取得したラスター画像データを、エッジ抽出部302、補正処理部1601に出力する。
S1702ではラスター画像データからエッジ画像データを生成するエッジ抽出処理が行われる。処理の詳細はS402と同様であるため説明は省略する。
S1703では角度決定部305による、それぞれのエッジの角度(エッジの向き)を示すエッジ角度データを生成するためのエッジ角度決定処理が行われる。処理の詳細はS403と同様であるため説明は省略する。
S1704では補正処理部1601によるラスター画像データの補正処理が行われる。
図18は、ラスター画像データの補正処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図18を用いてS1704の処理の詳細を説明する。ラスター画像データの補正処理は、CMYK色空間のラスター画像データの色材のデータごとに行われる。以下のフローチャートでは、CMYKのいずれかの色のラスター画像に対する処理について説明する。
S1801において補正処理部1601はラスター画像データに対して平滑化処理を行う。補正処理部1601は、ラスター画像データを複数の画素で構成される所定のサイズ(例えば、横3画素、縦7画素のサイズ)のウィンドウに切り出し、所定のサイズのウィンドウ内の画素に対して平滑化を行なう。平滑化は、例えば、ウィンドウ内の信号値の平均値を求め、平均値を注目画素の信号値に置き換えることで行う。ラスター画像内の画素から注目画素を選択して平滑化を行う処理を、全画素が注目画素に選択されるまで行うことでラスター画像全体が平滑化処理される。
平滑化処理において注目画素の信号値を決定する方法は、ウィンドウ内の信号値の平均値を用いる方法に限られない。他にも例えば、フィルタ処理を用いてライン中心に重みを置いた平滑化フィルタを用いて決定してもよい。
図19は、ラスター画像データの補正処理を説明するための図である。図19(a)は平滑化処理が行われる前のラスター画像の例を示す図である。図19(b)は、図19(a)のラスター画像に対して本ステップの平滑化処理がされた結果得られたラスター画像を示す図である。平滑化処理が行われた結果、図19(b)ではオブジェクトのエッジにボケがかかり、中間調の濃度が低くなっている。
S1802において補正処理部1601は、平滑化処理後のラスター画像の画素の信号値と、平滑化処理前のラスター画像の対応する画素の信号値との差分を算出して差分画像を生成する。図19(c)は、本ステップの結果得られる差分画像の例を示す図である。図19(c)に示すように本ステップの処理によって図19(a)に示す処理前のラスター画像のエッジが抽出される。差分画像の情報は、角度データと後述する補正パラメータに基づきラスター画像データに付加される。
S1803において補正処理部1601は、差分画像とエッジ角度データとに基づき、所定の向きのエッジに対して鮮鋭化処理を行う。
図20は、鮮鋭化処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図20を用いてS1803の処理の詳細を説明する。
S2001において補正処理部1601は、ラスター画像データの画素から注目画素を選択する。S2002において補正処理部1601は、エッジ角度データから注目画素のエッジの角度を表す値を取得する。図19(d)は、ラスター画像データの画素に対応するエッジ角度データを示す図である。第1の実施形態で説明したように、エッジ角度データは、パターン700〜707のID値である0〜7と非エッジを示す−1とのうちの何れか値が画素毎に保持された二次元データである。
S2003において補正処理部1601は、注目画素のエッジの角度に応じた補正パラメータを取得する。
図21は補正パラメータを取得するために用いられるテーブルを説明するための図である。補正パラメータは0と1とを含む0から1の間の値であり、後述する注目画素の補正値を算出するために用いられる。エッジの角度は注目画素によって構成されるエッジの角度であり、エッジの角度を示す値として、図7のパターンのID値が保持されている。このため、補正処理部1601は、図21のテーブルを用いて、注目画素のエッジ角度データの値から、注目画素の補正パラメータを取得できる。
エッジの角度と補正パラメータとの対応付けは、印刷部111の特性に基づき予め決められている。そして、エッジの角度と補正パラメータとの対応付けに基づき生成された図21のテーブルがMFP100に保存されている。なお、注目画素がエッジを構成する画素でない場合、つまり、エッジ角度データにおける注目画素の値が−1の場合は、例えば、補正パラメータは0に決定される。
S2004において補正処理部1601は、注目画素と同じ位置にある差分画像の画素値に、S2003において取得された注目画素の補正パラメータを乗算して、ラスター画像の信号値を補正するための補正値を算出する。
S2005において補正処理部1601は、ラスター画像データの注目画素の信号値にS2004で算出された注目画素の補正値を加算し、加算の結果得られた値を、ラスター画像データの注目画素の信号値に置き換える。補正値を加算した結果得られた値が、ラスター画像データの信号値の最大値を超える場合、注目画素の信号値は最大値に置き換える。つまり、ラスター画像の信号値が8ビットの場合、ラスター画像データの注目画素の信号値に補正値を加算した結果が例えば300である場合は、255にクリッピングしてラスター画像データの注目画素の信号値を255に置き換える。
図21に示すように補正パラメータの値には、補正値を0とするパラメータである0、一般的なアンシャープマスクの処理として用いられる1、そして0より大きくかつ1未満の値である0.7などが考えられる。補正処理部1601における鮮鋭化処理はアンシャープマスクによる処理であるものとして説明するが、バイラテラルフィルタが用いられもよい。
図21に示すように注目画素の補正パラメータについては、注目画素によって構成されエッジの向き(角度)に応じて決定されている。例えば、注目画素で構成されるエッジが搬送方向の上流側を向いていると決定されたエッジである場合(パターンのID値が0〜2の場合)、注目画素の補正パラメータとして0が対応付けられている。また、注目画素で構成されるエッジの向きが搬送方向と直交する向きであると決定されたエッジである場合(パターンIDが3、4の場合)、注目画素の補正パラメータとして0が対応付けられている。つまり、本実施形態では注目画素のエッジ角度のID値が0〜4または−1の場合にはエッジに鮮鋭化処理がされないように補正パラメータは0に決定される。
注目画素によって構成されるエッジが搬送方向の下流側を向いていると決定されたエッジである場合(パターンIDが5〜7の場合)、注目画素の補正パラメータには0以外の値が対応付けられている。つまり、搬送方向の下流側を向いていると決定されたエッジには鮮鋭化処理が施される。
図19(e)は、本ステップの結果得られる補正処理がされたラスター画像の例を示す図である。本ステップの処理によって、図19(a)に示す補正処理前のラスター画像の下端部が濃くなるように信号値が修正される。このためラスター画像データを用いて量子化処理によってハーフトーン画像データを生成して、ハーフトーン画像データに基づく印刷画像データに基づき印刷部111が印刷を行っても、図15(b)のような下端部のボケの発生が抑制される。このように、本実施形態では、エッジの向きに応じて、補正パラメータを変更することにより、所定の向きのエッジに対して鮮鋭化処理を行うことが可能となる。このため、所定の向きのエッジにボケが発生しやすい場合でも、エッジのボケを抑制することができる。
また、本実施形態では、搬送方向の下流側を向いているエッジのうち、図7のパターン705、707に示すようなエッジの向きが搬送方向に対して斜めになっている場合、補正パラメータは0より大きくかつ1未満の値となるように対応付けられている。例えば、図21のテーブルにおいて、注目画素で構成されるエッジの角度(向き)を示す値が5または7の場合、注目画素の補正パラメータとして0.7が対応付けられている。つまり、エッジの向きが搬送方向に対して平行ではなく斜めの場合、パターン706で示すようなエッジの向きが搬送方向と同じ方向に向いている場合よりも、補正パラメータが小さな値になるように図21のテーブルが設計されている。この理由を説明する。
図22は、ラスター画像データを示す図であり、信号値が補正された搬送方向の下流側を向いているエッジを説明するための図である。図22(a)は図19(e)と同じ図であり補正されたエッジの向きは、用紙の搬送方向と同じ向きである。図22(b)は搬送方向に対して斜行しているエッジにおいて補正がされた後のラスター画像を示す図である。
ここで、図22(b)の下流側のエッジの信号値が、図22(a)の下流側のエッジにおける修正後の信号値と同じになるように鮮鋭化処理がされる場合を考える。この場合、補正によりエッジの中間調が高濃度となることにより、図22(b)のような斜めのエッジではエッジのがたつきが目立つことがある。ラスター画像データの構造上、斜めのエッジはエッジ自体が直線ではないためである。
このため、本実施形態では、搬送方向の下流側を向いているエッジであっても、エッジの角度によって補正パラメータを変更している。前述したように、注目画素が構成するエッジが搬送方向に対して斜めのエッジである場合は、搬送方向に平行に近い向きであるエッジと比較して小さい値の補正パラメータを用いて鮮鋭化処理が行われる。このため、下流側を向いているエッジのうち、搬送方向に斜行しているエッジに対しては、がたつきを抑制しつつ、ボケを抑制するための補正をすることができる。このように、補正パラメータをエッジの向きに応じて変更することで、エッジの向きに適した、中間調のエッジの鮮鋭化処理を実施するすことが可能となる。
S2006において補正処理部1601は、全ての画素に対して処理を行ったか判定する。全ての画素に対して処理が終了していない場合は、S2001に戻り、未処理である画素を注目画素として選択してS2002〜S2005の処理を繰り返す。全ての画素に対して処理が完了することとで、エッジのボケが補正されるように信号値が修正されたラスター画像データが生成される。修正されたラスター画像データは量子化処理部303に出力される。そして、鮮鋭化処理は終了する。
図17に戻り中間調処理の全体の処理フローの説明を続ける。S1705において量子化処理部303による、修正されたCMYK色空間のラスター画像データからハーフトーン画像データを生成する。ハーフトーン画像データを生成する処理は、S404と同一であるため説明を省略する。ハーフトーン画像データに基づき印刷画像データが生成され、印刷画像データが画像出力部206に出力される。
図23は、エッジに対する本実施形態の補正処理の効果を説明するための図である。図23(a)〜(c)の縦軸は搬送方向、横軸は輝度を表している。図23(a)は図19(a)のラスター画像の搬送方向の輝度プロファイルを表現した図であり、理想的には印刷された画像の濃度も図23(a)のように変化するのが好ましい。しかしながら、図19(a)のラスター画像を印刷した結果、下端部にボケが発生した場合は、印刷された画像の濃度は図23(b)に示すよう変化する。図23(b)のボケ部Aは「かきとり」によって発生する濃度変化によって発生したボケである。ボケ部Bは、本来背景色であるべき箇所にトナーが付与されることによって生じる「掃き寄せ」によって発生したボケである。
図23(c)は、図19(a)ラスター画像に対して本実施形態における補正処理が行われた結果得られたラスター画像に基づく印刷画像の濃度変化を、図23(a)と同じように表した図である。図23(b)でボケ部Aであった、図23(c)の箇所Cでは、ラスター画像データにおいて、濃度が上昇するように補正されているための鮮鋭化処理が行われる。また箇所Dでは濃度は低下する。よって、本実施形態の補正処理によって印刷された画像の下端部の濃度変化は図23(a)に近づくことになる。このため本実施形態によれば下端部のボケが抑制され。印刷された画像のエッジにおける画質の劣化を抑制することができる。
なお、第1の実施形態の方法と本実施形態の方法とを組み合わせて適用してもよい。例えば、S1705でハーフトーン画像データを生成した後に、第1の実施形態で説明したS405の補正データの生成処理と、S405の画像合成処理とが行われて、ハーフトーン画像データのエッジを補正してもよい。
<その他の実施形態>
上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
302 エッジ抽出部
303 量子化処理部
306 画像合成部
206 画像出力部
200 画像処理部
100 MFP

Claims (14)

  1. 画像におけるオブジェクトのエッジを抽出する抽出手段と、
    前記エッジの向きを決定する決定手段と、
    前記画像に基づき生成されたハーフトーン画像データを取得する取得手段と、
    前記エッジに対する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する補正手段と、
    前記補正に基づき生成された印刷画像データを印刷手段に出力する出力手段と、を有し、
    前記補正手段は、所定の向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を、前記所定の向きとは異なる向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する場合よりも、濃度が濃く表現されるように補正する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記所定の向きは、前記画像が前記印刷手段によって記録媒体に印刷される際の前記記録媒体の搬送方向における下流側および上流側のいずれか一方の側を向いている向きである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記エッジが前記一方の側に対して所定の角度を成す第1の方向を向いている場合よりも、前記第1の方向よりも前記搬送方向に平行な方向に近い第2の方向を向いているエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する場合の方が、濃度が濃く表現されるように、前記ハーフトーン画像データの画素を補正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記一方の側は前記下流側である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、
    前記エッジを構成する注目画素に対応する前記ハーフトーン画像データの信号値と前記エッジの向きに基づき決定された修正値とを比較して、前記修正値が示す濃度の方が、前記信号値が示す濃度よりも濃い場合、前記信号値を前記修正値に置き換えることで前記補正を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記修正値は、前記注目画素に基づく値に、前記注目画素によって構成されるエッジの向きに基づき決定された補正率を乗算して得られる値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正率は、
    前記注目画素によって構成されるエッジが、前記画像が前記印刷手段によって記録媒体に印刷される際の前記記録媒体の搬送方向における下流側を向いている場合、前記エッジの向きが前記下流側とは反対側を向いている場合よりも、大きくなるように決定される
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正率は、
    前記画像を示すラスター画像データにおける、前記注目画素と前記注目画素の周辺画素との画素値のうちの最小値が大きくなるほど前記補正率が大きくなるように決定される
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正手段は、
    複数の方向を向いているエッジが描かれているチャートを前記印刷手段が印刷することによって得られた印刷物に基づき決定された、エッジの向きに応じたパラメータに基づき、前記補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記抽出手段は、
    前記画像を示すラスター画像データにおいて、注目画素と前記注目画素の周辺画素との画素値のうちの最大値と最小値との差に基づき、前記注目画素がエッジを構成する画素であるかを判定することにより、前記エッジの抽出を行う
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記決定手段は、
    前記抽出されたエッジと、複数の方向を向いているエッジを示す夫々のパターンと、の一致度に基づき前記エッジの向きを決定する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像を示すラスター画像データに対して、前記所定の方向を向いているエッジに鮮鋭化処理を行う第2の補正手段をさらに有し、
    前記取得手段は、
    前記第2の補正手段が処理を行うことによって得られたラスター画像に基づき生成されたハーフトーン画像データを取得する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像におけるオブジェクトのエッジを抽出する抽出ステップと、
    前記エッジの向きを決定する決定ステップと、
    前記画像に基づき生成されたハーフトーン画像データを取得する取得ステップと、
    前記エッジに対する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する補正ステップと、
    前記補正に基づき生成された印刷画像データを印刷手段に出力する出力ステップと、を有し、
    前記補正ステップでは、所定の向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を、前記所定の向きとは異なる向きのエッジに対応する前記ハーフトーン画像データの画素を補正する場合よりも、濃度が濃く表現されるように補正する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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