JP2021191093A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシレスモータの組立てコストの低減化を図りつつ軽量化を図る。【解決手段】ステータコアを有するステータと、環状のロータコア22および複数のマグネットを有するロータと、を備えたブラシレスモータであり、上記ステータコアは、該ステータコアの径方向内側に向かって延びる複数のティースを有し、上記ロータは、複数のティースの内側に配置されている。ロータコア22は、環状の本体部22bと本体部22bの径方向外側に向かって突出する突起部22cとを備えた複数のロータコアシート22aからなる。突起部22cは、ロータコア22の外周面22gで隣り合うマグネット間に配置され、複数のロータコアシート22aは、積層方向に隣り合うロータコアシート22aの突起部22cがロータコア22の周方向において重ならないように積層されている。【選択図】図6

Description

本発明は、ブラシレスモータに関する。
自動車などの車両に搭載されるサンルーフ装置などの駆動源としてブラシレスモータが知られている。ブラシレスモータには、一般的にSPM(Surface Permanent Magnet)とIPM(Interior Permanent Magnet)の2種類のタイプがある。SPMタイプのブラシレスモータにおいては、マグネットとして、セグメントマグネットやリングマグネットが使用されている。セグメントマグネットを用いたSPMタイプのブラシレスモータの構造が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2018−33243号公報
上記セグメントマグネットを用いたSPMタイプのブラシレスモータにおいて、ロータコアの径方向に沿った方向の切断面の外周形状が円形の場合、ロータコアの外周面に設けられるセグメントマグネットは、ロータコアの周方向において位置ずれを起こしてしまう懸念がある。このセグメントマグネットの位置ずれ対策として、ロータコアを構成するロータコアシートに、セグメントマグネットと周方向において係合してセグメントマグネットの位置ずれを抑制する係合部を設けることが考えられる。ただし、上記係合部を有するロータコアシートは、係合部を有していないロータコアシートに比べて歩留まりが悪い(母材の面積が大きくなる)。
上記特許文献1には、ブラシレスモータに内蔵されるロータコアを構成するロータコアシートとして、上記のような係合部を有するロータコアシートと、係合部を有していない補助ロータコアシートと、を用意し、これら2種類のロータコアシートを組み合わせて積層することで、ロータコアの歩留まりの改善とセグメントマグネットの位置ずれを抑制することが記載されている。
しかしながら、上記特許文献1のように、2種類のロータコアシートを使用すると、部品の種類が増える上、2種類のロータコアシートを形成するために複数の金型が必要になり、ブラシレスモータの組立てコストが増加する。
また、複数の係合部を有する1種類のロータコアシートを積層してロータコアを構成することも考えられるが、その場合には、ロータコアの重量が大きくなり、ブラシレスモータの重量が重くなることが懸念される。
本発明の目的は、組立てコストの低減化を図りつつ軽量化が図られたブラシレスモータを提供することにある。
本発明の一態様は、ステータコアおよび該ステータコアに巻装された巻線を有するステータと、環状のロータコアおよび該ロータコアの外周面に設けられた複数のマグネットを有するロータと、を備えたブラシレスモータであって、前記ステータコアは、該ステータコアの径方向内側に向かって延びる複数のティースを有し、前記ロータは、前記複数のティースの内側に回転自在に配置され、前記ロータコアは、環状の本体部と該本体部の径方向外側に向かって前記本体部から突出する突起部とを備えた複数の板状部材からなり、前記突起部は、前記ロータコアの周方向において隣り合うマグネット間に配置され、前記複数の板状部材は、積層方向に隣り合う前記板状部材の前記突起部が前記ロータコアの周方向において重ならないように積層されている。
本発明によれば、ブラシレスモータの組立てコストの低減化を図りつつブラシレスモータの軽量化を図ることができる。
車両のルーフに搭載されたサンルーフ装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態のサンルーフモータ装置の斜視図である。 図2に示すサンルーフモータ装置に組み込まれたブラシレスモータのシャフトに形成されたウォームとウォームホイールとの噛み合い状態を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3に示すブラシレスモータのロータコアを構成するロータコアシートの図であり、(a)はロータコアシートの斜視図、(b)はロータコアシートを積層した斜視図である。 図5に示すロータコアシートを積層してシャフトに固定した構造を示す斜視図である。 図6に示す構造にマグネットを装着してなるロータコア構造を示す斜視図である。 比較例のロータコアシートの歩留まり状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態のロータコアシートの歩留まり状態を示す平面図である。 本発明の第1変形例のロータコアシートの平面図である。 本発明の第2変形例のロータコアシートの図であり、(a)はロータコアシートの斜視図、(b)はロータコアシートを積層した斜視図である。 図11に示すロータコアシートの歩留まり状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態のブラシレスモータが搭載されるサンルーフモータ装置について説明する。図1に示すように、サンルーフ装置10は、ルーフパネル11を備えている。ルーフパネル11は、車両12のルーフ13に形成された開口部14を開閉する。ルーフパネル11の車幅方向(図中上下方向)に沿う両側には、一対のシュー15a,15bがそれぞれ固定されている。また、ルーフ13の開口部14の車幅方向に沿う両側には、車両12の前後方向(図中左右方向)に延びるガイドレール16がそれぞれ固定されている。そして、一対のシュー15a,15bが、対応する一対のガイドレール16にそれぞれ案内されることで、ルーフパネル11が、車両12の前後方向に移動自在つまり開閉自在となっている。
車両12の後方側(図中右側)に配置されたシュー15bのそれぞれには、ギヤ付きの駆動ケーブル17a,17bの一端が連結されている。これらの駆動ケーブル17a,17bの他端は、開口部14よりも車両12の前方側(図中左側)に取り回されている。
車両12の前方側で、開口部14とフロントガラス18との間に配置されたルーフ13の内部には、サンルーフモータ装置20が搭載されている。そして、一対の駆動ケーブル17a,17bの他端が、サンルーフモータ装置20に設けられた出力ギヤ42bに噛み合わされている。ここで、サンルーフモータ装置20が駆動されると、出力ギヤ42bの回転に伴い、一対のシュー15a,15bが互いに逆向きに移動される。これにより、ルーフパネル11は、一対のシュー15bを介して一対の駆動ケーブル17a,17bによって押し引きされ、これにより、自動的に開閉される。
次に、本実施の形態のサンルーフモータ装置20について説明する。なお、以下の説明において、単に軸方向という場合は、モータのシャフトの回転軸線方向をいい、単に周方向という場合は、上記シャフトの周方向をいい、単に径方向という場合は、上記シャフトの径方向をいうものとする。
図2に示すように、サンルーフモータ装置20は、ブラシレスモータ21とギヤ部40とを有している。ブラシレスモータ21は、図4に示す環状のステータコア25と、ステータコア25に巻装されたコイル(巻線)28と、を備えたステータ29を有している。そして、ステータコア25は、径方向内側に向かって延びる複数のティース30を有している。また、ブラシレスモータ21は、ティース30の内側に回転自在に配置されたロータ24を有している。そして、ロータ24は、環状のロータコア22と、ロータコア22の外周面22gに設けられたセグメントタイプのマグネット(磁石)23a,23b,23c,23dと、を有している。すなわち、サンルーフモータ装置20では、マグネット23は、4分割された状態でロータコア22の外周面22gに設けられている。つまり、ロータコア22の外周面22gにおいて、その周方向に沿って4つのマグネット23a,23b,23c,23dが設けられている。
また、ブラシレスモータ21は、ステータコア25の径方向の内側に設けられ、かつ、図3に示す回転軸線31の回りに回転するシャフト27を有している。なお、ロータコア22は、シャフト27に固定されるとともに、回転軸線31を径方向中心としている。シャフト27は、図3に示すように、ボールベアリング44によって回転自在に支持されている。
また、図4に示すように、ステータコア25は、ステータコア25の内周面からステータコア25の径方向内側に向かって突出する複数のティース30を備えており、複数のティース30のそれぞれに絶縁膜33を介してコイル28が巻回されている。
次に、図2に示すように、ギヤ部40には、ギヤケース41が設けられている。ギヤケース41の開口部分は、図示しないギヤカバーによって閉塞されている。このギヤカバーは、プラスチック等の樹脂材料により略平板状に形成され、ギヤケース41に対して所謂スナップフィットの係合構造により容易に装着可能となっている。
また、ギヤケース41には、ウォームホイール収容部41aが設けられている。ウォームホイール収容部41aは、ギヤケース41の厚み方向であって、かつ上記ギヤカバー側とは反対側に窪んで設けられている。そして、ウォームホイール収容部41aには、減速機構を形成するウォームホイール42が回転自在に収容されている。
ウォームホイール42は、プラスチック等の樹脂材料により略円板形状に形成され、その径方向外側には、図3に示すように、シャフト27と連なって形成されたウォームシャフト43に設けられたウォーム43aが噛み合わされる歯部42aが形成されている。また、ウォームホイール42の回転中心には、出力ギヤ42bの軸方向基端側が固定されている。ここで、出力ギヤ42bは、鋼製であって、その軸方向中間部が図2に示すギヤケース41のボス部に回転自在に支持されている。そして、出力ギヤ42bの軸方向先端側は、ギヤケース41の外部に延出されており、これにより出力ギヤ42bの先端側には、一対の駆動ケーブル17a,17bの他端が噛み合わされる(図1参照)。
次に、サンルーフモータ装置20の動作について説明する。
サンルーフモータ装置20では、外部から図2に示すターミナル32を介して図示しないコントローラ基板に供給された電力が、図4に示すブラシレスモータ21の各コイル28に選択的に供給される。すると、ステータ29(ティース30)に所定の鎖交磁束が形成され、この鎖交磁束と、ロータコア22に設けられたマグネット23により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータコア22が継続的に回転する。
そして、ロータコア22が回転すると、図3に示すシャフト27と一体化されているウォームシャフト43が回転し、さらに、ウォームシャフト43に噛み合っているウォームホイール42が回転する。そして、ウォームホイール42に連結されている出力ギヤ42bが回転し、所望の電装品等を駆動させることができる。
また、ブラシレスモータ21は、図4に示すように、ロータコア22の外周面22gに4つのマグネット23a,23b,23c,23dを配置した構造となっている。このため、マグネット23の磁束の方向のインダクタンス値を小さくすることができる。
なお、本実施の形態のブラシレスモータ21では、ロータコア22の外周面22gに、4つの突起部22cが周方向に等間隔で設けられている。突起部22cは、ロータコア22の径方向外側に突出され、かつ、ロータコア22の軸方向に延びるように形成されている。そして、ロータコア22の外周面22gの周方向において、隣り合うマグネット23間に突起部22cが配置されている。
次に、ロータコア22を構成するロータコアシート(板状部材)22aについて説明する。ロータコア22は、複数のロータコアシート22aが積層されてなるものである。図5(a)に示すように、ロータコアシート22aは、中央部に貫通孔22iが形成された環状の本体部22bと、本体部22bの径方向外側に向かって本体部22bから突出する細長い突起部22cと、を備えている。図4に示すように、貫通孔22iにはシャフト27が配置される。
なお、本実施の形態のロータコアシート22aは、図5(a)に示すように、突起部22cとして、本体部22bの径方向外側に向かって本体部22bから突出する第1突起部22dと、本体部22bの径方向において第1突起部22dの突出方向A1と反対側の方向A2に向かって突出する第2突起部22eと、を有している。つまり、第1突起部22dと第2突起部22eは、環状の本体部22bの同一の中心線上において、互いの成す角度が180°となるような位置関係で設けられている。言い換えると、ロータコアシート22aは、突起部として、第1突起部22dと、第1突起部22dの突出方向A1と異なる方向に向かって突出する第2突起部22eと、を有しており、第1突起部22dと第2突起部22eは、複数のロータコアシート22aが積層されてなるロータコア22の重心がロータコアシート22aの本体部22bの中心(ロータコア22の回転軸線31)と一致するように、それぞれ異なる方向に向かって突出している。例えば、第1突起部22dと第2突起部22eは、環状の本体部22bの外周部における同一の中心線上で、互いが反対の位置に、かつ、反対の方向に突出するように設けられている。これにより、ロータコア22の重心のバランスを確保することができる。
そして、ロータコア22を構成するロータコアシート22aは、図5(b)に示すように、積層方向に隣り合うロータコアシート22aの突起部22cがロータコア22の周方向において重ならないように積層されており、本実施の形態では、積層方向に隣り合うロータコアシート22aの各々の第1突起部22dおよび第2突起部22eの延在方向A3、A4が直交するように積層されている。すなわち、複数のロータコアシート22aは、積層方向に隣り合うロータコアシート22aのうちの一方のロータコアシート22aの第1突起部22d(第2突起部22e)の延在方向A3と、他方のロータコアシート22aの第1突起部22d(第2突起部22e)の延在方向A4と、が交差する角度R1が90°(R1=90°)となるように積層されている。
また、図5(a)に示すロータコアシート22aの第1突起部22dおよび第2突起部22eのそれぞれの本体部22bからの突出量D2は、図4に示すマグネット23の厚さD1より小さい。つまり、ロータコア22の径方向において、マグネット23の外周部より第1突起部22dや第2突起部22eの先端部が突出することはない。これにより、後述する図7に示すロータコアユニット26の径方向の大きさを小さくすることができる。
なお、ロータコアシート22aは、例えば、鉄系金属などの磁性体によって形成されている。
ここで、図6は、複数のロータコアシート22aが、積層方向に隣り合うロータコアシート22aのうちの一方のロータコアシート22aの第1突起部22dの図5(b)に示す延在方向A3と、他方のロータコアシート22aの第1突起部22dの延在方向A4と、が直交するように積層されてなるロータコア22を示している。すなわち、図6に示すロータコア22では、複数のロータコアシート22aが、積層方向に隣り合うロータコアシート22aの互いの第1突起部22d(または第2突起部22e)の突出方向がロータコア22の周方向において90°異なるように互い違いに積層されている。したがって、ロータコア22の外周面22gにおいて突出方向を90°変えた2箇所で、複数の第1突起部22dが積層方向に1つおきに並んで配置されている。同様に、ロータコア22の外周面22gにおいて突出方向を90°変えた2箇所で、複数の第2突起部22eが積層方向に1つおきに並んで配置されている。以上により、ロータコア22は、同一形状の複数のロータコアシート22aを周方向に90°向きを変えて互い違いに積層したものである。したがって、本実施の形態のロータコア22は、1種類の形状のロータコアシート22aを用いてこれらのロータコアシート22aを積層したものである。
そして、上述のように複数のロータコアシート22aが積層されてなるロータコア22の貫通孔22i(図4参照)にシャフト27が嵌め込まれている。
また、図7は、複数のロータコアシート22aが積層されてなるロータコア22の外周面22g(図6参照)にマグネット23が装着されたロータコアユニット26を示している。本実施の形態のロータコアユニット26においては、マグネット23は、4分割された状態でロータコア22の外周面22gに設けられている。つまり、ロータコア22の外周面22gにおいて、ロータコア22の周方向に沿って4つのマグネット23a,23b,23c,23dが設けられている。
なお、ロータコア22の外周面22gの周方向において、隣り合うマグネット23間にロータコア22の突起部22cが配置されている。具体的には、ロータコア22の外周面22gにおいて、マグネット23aとマグネット23bとの間には、複数の第1突起部22dが配置され、マグネット23bとマグネット23cとの間には、複数の第2突起部22eが配置されている。さらに、マグネット23cとマグネット23dとの間には、複数の第2突起部22eが配置され、マグネット23dとマグネット23aとの間には、複数の第1突起部22dが配置されている。
本実施の形態のブラシレスモータ21では、積層してロータコア22を構成する複数のロータコアシート22aの各々に設けられた突起部22cの数が2つであり、4つの突起部が設けられたロータコアに比べてロータコアシート1枚当たりの重量を軽くすることができる。これにより、複数のロータコアシート22aが積層されてなるロータコア22の重量を軽くすることができ、ブラシレスモータ21の軽量化を図ることができる。
また、2つの突起部22cを備えた複数のロータコアシート22aが、ロータコア22の周方向において90°向きを変えて互い違いに積層されており、これにより、ロータコア22の外周面22gの周方向において、隣り合うマグネット23間にロータコア22の突起部22cが配置される。その結果、ロータコア22の外周面22gに設けられた4つのマグネット23の各々を突起部22cによって位置決めすることができる。すなわち、ロータコア22の外周面22gにおける4つのマグネット23のそれぞれの位置ずれを抑制することができる。
また、ロータコア22は、1種類の形状のロータコアシート22aを複数枚用いてこれら1種類のロータコアシート22aが積層されたものであるため、ブラシレスモータ21における部品の種類を削減することができる。さらに、ロータコアシート22aを形成する金型の種類も1種類で済むため、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。
また、積層されるロータコアシート22aの形状が1種類であるため、ロータコアシート22aの歩留まりを向上させることができる。ここで、図8は、比較例のロータコアシート22hを母材34から取得する際のロータコアシート22hの取り数(配置)を示すものである。なお、ロータコアシート22hは、1枚当たりに4つの突起部22cが設けられており、母材34における複数のロータコアシート22hの配列で、隣り合う配列間の中心間距離はD3である。
これに対して図9は、本実施の形態のロータコアシート22aを母材34から取得する際のロータコアシート22aの取り数(配置)を示すものである。ロータコアシート22aは、1枚当たりに2つの突起部22cが設けられており、母材34における複数のロータコアシート22aの配列で、隣り合う配列間の中心間距離はD4である。図8に示す母材34と図9に示す母材34との比較で、2つの突起部22cを有したロータコアシート22aの配列の方が、4つの突起部22cを有したロータコアシート22hの配列より詰めて配列させることができるため、ロータコアシート22aの配列の方がその中心間距離D4を、ロータコアシート22hの配列の中心間距離D3より小さくすることができる(D4<D3)。
したがって、複数のロータコアシート22aを詰めて配列させることができ、母材34から取得できるロータコアシート22aの枚数を増やすことができる。その結果、ブラシレスモータ21におけるロータコアシート22aの歩留まりを高めることができ、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。すなわち、本実施の形態のブラシレスモータ21は、組立てコストの低減化を図りつつ軽量化を図ることができる。
次に変形例のロータコアシートについて説明する。図10は、第1変形例のロータコアシート22jを示す図であり、ロータコアシート22jの本体部22bから突出する突起部22cが第1突起部22dの1つのみの場合である。この場合には、4枚のロータコアシート22jを一組と考えて、積層方向に隣り合うロータコアシート22jの第1突起部22dの突出方向がロータコア22の周方向において90°ずつ同一の回転方向にずれるように積層してロータコア22を形成する。
これにより、ロータコア22の周方向において90°ずつ回転させた4つの位置に、積層方向に3枚おきに第1突起部22dが配置された構造のロータコア22を形成することができる。図10に示すロータコアシート22jを用いた場合、各々のロータコアシート22jに設けられた突起部22cの数が1つであるため、ロータコアシート1枚当たりの重量をさらに軽くすることができる。その結果、ロータコア22の重量をさらに軽くすることができ、ブラシレスモータ21の軽量化もさらに図ることができる。
また、2つの突起部22cを備えたロータコアシート22aの場合と同様に、ロータコア22の外周面22gに設けられた4つのマグネット23の各々を突起部22cによって位置決めすることができる。さらに、ブラシレスモータ21における部品の種類を削減しつつ軽量化することができる。また、ロータコアシート22jを形成する金型の種類も1種類で済むため、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。また、ブラシレスモータ21におけるロータコアシート22jの歩留まりを高めることができ、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。すなわち、図10に示すロータコアシート22jを用いた場合であっても、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図りつつ軽量化を図ることができる。
次に、図11は、第2変形例のロータコアシート22kを示す図である。図11(a)に示すロータコアシート22kは、該ロータコアシート22kの周方向において120°ずつ回転させた3つの位置に、各々異なる方向(A5,A6,A7)に本体部22bから突出する第1突起部22d、第2突起部22eおよび第3突起部22fが設けられている。なお、ロータコアシート22kの周方向における第1突起部22dと第2突起部22eとの成す角度R2は、120°である。さらに、第2突起部22eと第3突起部22fとの成す角度、および第3突起部22fと第1突起部22dとの成す角度についてもそれぞれ120°である。
図11(b)は、2枚のロータコアシート22kを、該ロータコアシート22kの周方向において各々の第1突起部22dの成す角度が60°(R3=60°)となるように積層したものである。すなわち、2枚のロータコアシート22kは、一方のロータコアシート22kの第1突起部22d(第2突起部22e)の延在方向A8と、他方のロータコアシート22kの第1突起部22d(第3突起部22f)の延在方向A9とが60°(R3=60°)で交差するように積層されている。また、一方のロータコアシート22kの第1突起部22d(第3突起部22f)の延在方向A9と、他方のロータコアシート22kの第2突起部22e(第3突起部22f)の延在方向A10とが、同様に60°で交差するように積層されている。さらに、一方のロータコアシート22kの第2突起部22e(第3突起部22f)の延在方向A10と、他方のロータコアシート22kの第2突起部22e(第1突起部22d)の延在方向A8とが、同様に60°で交差するように積層されている。図11(b)に示すように、複数のロータコアシート22kを積層した場合、ロータコア22の外周面22gに6つのマグネット23が設けられる6極に対応したロータコア22となる。
図11に示すロータコアシート22kを用いた場合、各々のロータコアシート22kに設けられた突起部22cの数が3つであるため、突起部22cの数が4つの場合と比べてロータコアシート1枚当たりの重量を軽くすることができる。その結果、ロータコア22の重量を軽くすることができ、ブラシレスモータ21の軽量化を図ることができる。
また、3つの突起部22cを備えた場合においても、2つの突起部22cを備えたロータコアシート22aの場合と同様に、ロータコア22の外周面22gに設けられた6つのマグネット23の各々を突起部22cによって位置決めすることができる。さらに、ブラシレスモータ21における部品の種類を削減しつつ軽量化することができる。また、ロータコアシート22kを形成する金型の種類も1種類で済むため、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。
また、図12に示すように、ロータコアシート22kでは、母材34における複数のロータコアシート22kの配列で、隣り合う配列間の中心間距離はD5である。そして、図8に示す4つの突起部22cを有したロータコアシート22hの配列に比べて、図12に示すロータコアシート22kの配列の方がその中心間距離D5を、4つの突起部22cを有したロータコアシート22hの中心間距離D3より遥かに小さくすることができる(D5<D3)。
これにより、ブラシレスモータ21におけるロータコアシート22kの歩留まりを高めることができ、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図ることができる。すなわち、図11に示すロータコアシート22kを用いた場合であっても、ブラシレスモータ21の組立てコストの低減化を図りつつ軽量化を図ることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、サンルーフモータ装置20に組み込まれるブラシレスモータ21のステータ29の断面形状が、略六角形となっている場合を取り上げたが、ステータ29の断面形状は、円形であってもよい。
また、上記実施の形態では、ブラシレスモータ21がサンルーフモータ装置20に搭載される場合について説明したが、ブラシレスモータ21は、ワイパー駆動用のモータ装置などに搭載されていてもよい。
10:サンルーフ装置,11:ルーフパネル,12:車両,13:ルーフ,14:開口部,15a,15b:シュー,16:ガイドレール,17a,17b:駆動ケーブル,18:フロントガラス,20:サンルーフモータ装置,21:ブラシレスモータ,22:ロータコア,22a:ロータコアシート(板状部材),22b:本体部,22c:突起部,22d:第1突起部,22e:第2突起部,22f:第3突起部,22g:外周面,22h:ロータコアシート,22i:貫通孔,22j:ロータコアシート(板状部材),22k:ロータコアシート(板状部材),23,23a,23b,23c,23d:マグネット,24:ロータ,25:ステータコア,26:ロータコアユニット,27:シャフト,28:コイル(巻線),29:ステータ,30:ティース,31:回転軸線,32:ターミナル,33:絶縁膜,34:母材,40:ギヤ部,41:ギヤケース,41a:ウォームホイール収容部,42:ウォームホイール,42a:歯部,42b:出力ギヤ,43:ウォームシャフト,43a:ウォーム,44:ボールベアリング

Claims (4)

  1. ステータコアおよび該ステータコアに巻装された巻線を有するステータと、環状のロータコアおよび該ロータコアの外周面に設けられた複数のマグネットを有するロータと、を備えたブラシレスモータであって、
    前記ステータコアは、該ステータコアの径方向内側に向かって延びる複数のティースを有し、
    前記ロータは、前記複数のティースの内側に回転自在に配置され、
    前記ロータコアは、環状の本体部と該本体部の径方向外側に向かって前記本体部から突出する突起部とを備えた複数の板状部材からなり、
    前記突起部は、前記ロータコアの周方向において隣り合うマグネット間に配置され、
    前記複数の板状部材は、積層方向に隣り合う前記板状部材の前記突起部が前記ロータコアの周方向において重ならないように積層されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記板状部材は、前記突起部として、前記本体部の径方向外側に向かって前記本体部から突出する第1突起部と、前記本体部の径方向において前記第1突起部の突出方向と異なる方向に向かって突出する第2突起部と、を有し、
    前記第1突起部と前記第2突起部は、前記複数の板状部材が積層されてなる前記ロータコアの重心が前記板状部材の前記本体部の中心と一致するように、それぞれ異なる方向に向かって突出していることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記板状部材は、前記突起部として、前記本体部の径方向外側に向かって前記本体部から突出する第1突起部と、前記本体部の径方向において前記第1突起部の突出方向と反対側の方向に向かって突出する第2突起部と、を有し、
    前記複数の板状部材は、積層方向に隣り合う前記板状部材のうちの一方の前記板状部材の前記第1突起部の延在方向と、他方の前記板状部材の前記第1突起部の延在方向と、が直交するように積層されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記第1および第2突起部のそれぞれの前記本体部からの突出量は、前記マグネットの厚さより小さいことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のブラシレスモータ。
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