JP2021187581A - Lifting device and lifting system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、昇降対象の物体を昇降させる昇降装置及び昇降システムに関する。 The present invention relates to an elevating device and an elevating system for elevating and lowering an object to be elevated.
従来、例えばコンテナの高さ調整や搬送に伴う貨物の持ち上げ及び持ち下げを目的とした昇降装置が用いられている。その一例として、特許文献1には、作業者一人の人力でも設置を行うことができるコンパクトな昇降装置が開示されている。
Conventionally, for example, an elevating device for adjusting the height of a container and lifting and lowering cargo accompanying transportation has been used. As an example,
特許文献1に記載された昇降装置は、地面に対し軸心を鉛直とした状態で自立可能な柱状体と、貨物を支持する支持部を有する支持部を備えて柱状体に外嵌する筒状カバー体と、昇降機構としてのレバーホイスト手段を備えている。
The elevating device described in
レバーホイスト手段は、滑車、レバー操作部、鎖から構成され、柱状体と筒状カバー体とにわたって設けられている。具体的には、レバーホイスト手段を構成する滑車及びレバー操作部は、筒状カバー体に固着されている。また、レバーホイスト手段を構成する鎖は、滑車及びレバー操作部を経由して、柱状体の内部の上下端部を接続するように設けられている。 The lever hoist means is composed of a pulley, a lever operating portion, and a chain, and is provided over a columnar body and a tubular cover body. Specifically, the pulley and the lever operating portion constituting the lever hoist means are fixed to the tubular cover body. Further, the chain constituting the lever hoist means is provided so as to connect the upper and lower end portions inside the columnar body via the pulley and the lever operating portion.
この昇降装置は、レバー操作部を揺動させて鎖を巻き上げる又は巻き下げることによって、筒状カバー体が柱状体に対して長尺方向に相対移動し、昇降装置全体が伸縮する。この昇降装置は、このような昇降装置全体の伸縮を利用して、貨物の持ち上げ及び持ち下げを行うものである。 In this elevating device, by swinging the lever operating portion to wind up or unwind the chain, the tubular cover body moves relative to the columnar body in the elongated direction, and the entire elevating device expands and contracts. This elevating device lifts and lowers cargo by utilizing the expansion and contraction of the entire elevating device.
しかしながら、特許文献1に記載された昇降装置は、次のような問題点があった。即ち、筒状カバー体にレバーホイスト手段の滑車及びレバー操作部を固着し、柱状体の上下端部を接続するように鎖を設けた上で、その鎖を滑車及びレバー操作部に経由させながら、柱状体に筒状カバー体を外嵌させなければならないため、製造が煩雑であるという問題点があった。また、昇降装置の動作に問題が生じたり、定期的なメンテナンスを施そうとした場合等において、昇降装置の分解等が煩雑であるという問題点があった。
However, the elevating device described in
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、組み立てや保守作業を容易に行うことができる昇降装置及び昇降システムを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide an elevating device and an elevating system capable of easily performing assembly and maintenance work.
この目的を達成するために請求項1記載の昇降装置は、棒状部材と、その棒状部材の長手方向に沿って移動可能な移動部材と、前記棒状部材と前記移動部材とを接続し、使用者の操作に基づき伸縮することによって前記移動部材を前記棒状部材の長手方向に移動させる伸縮手段とを備え、その伸縮手段は着脱自在に構成され、前記移動部材の移動に基づいて、昇降対象の物体を昇降させる。
In order to achieve this object, the elevating device according to
請求項2記載の昇降装置は、請求項1記載の昇降装置において、前記移動部材は、前記棒状部材に外嵌され、前記棒状部材の長手方向に摺動可能な環状部を有している。
The elevating device according to claim 2 is the elevating device according to
請求項3記載の昇降装置は、請求項1記載の昇降装置において、前記棒状部材は、長手方向に2つの壁で挟まれたレール部を備え、前記移動部材は、前記レール部の壁と接しながら転がる車輪を備える。
The elevating device according to claim 3 is the elevating device according to
請求項4記載の昇降装置は、請求項1から3のいずれかに記載の昇降装置において、前記移動部材は、第1の穿孔を備え、前記棒状部材は、第2の穿孔を備え、前記昇降装置は、前記第1の穿孔と前記第2の穿孔とに亘って係止手段が嵌められることにより、前記移動部材が前記柱部材に係止されるものである。
The elevating device according to claim 4 is the elevating device according to any one of
請求項5記載の昇降装置は、請求項1から4のいずれかに記載の昇降装置において、前記伸縮手段は、ロードチェーンと、使用者により操作され得る操作レバーと、その操作レバーの操作に基づいて手動で前記ロードチェーンの巻き上げ及び巻き下げを行うチェーン駆動部とを備えたレバーホイストにより構成され、前記ロードチェーンの巻き上げ及び巻き下げにより伸縮する。
The elevating device according to
請求項6記載の昇降装置は、請求項5記載の昇降装置において、前記レバーホイストは、前記チェーン駆動部に設けられ、前記棒状部材に着脱自在に係止される上フックと、前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記移動部材に着脱自在に係止される下フックとを備えている。
The elevating device according to claim 6 is the elevating device according to
請求項7記載の昇降装置は、請求項5記載の昇降装置において、前記レバーホイストは、前記チェーン駆動部に設けられ、前記移動部材に着脱自在に係止される上フックと、前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記移動部材に係止される下フックとを備えており、前記棒状部材は、前記チェーン駆動部と前記下フックとの間の前記ロードチェーンが掛けられる滑車を備えている。
The elevating device according to claim 7 is the elevating device according to
請求項8記載の昇降装置は、請求項5記載の昇降装置において、前記レバーホイストは、前記チェーン駆動部に設けられ、前記棒状部材に着脱自在に係止される上フックと、前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記棒状部材に係止される下フックとを備えており、前記移動部材は、前記チェーン駆動部と前記下フックとの間の前記ロードチェーンに掛けられる滑車を備えている。
The elevating device according to claim 8 is the elevating device according to
請求項9記載の昇降システムは、請求項1から8のいずれかに記載の昇降装置を少なくとも2台用いて、昇降対象の物体を昇降させるものであって、一の昇降装置と他の昇降装置とに接続され、各々の昇降装置の伸縮合わせて昇降しながら、前記昇降対象の物体に力を加える物体支持部を備え、その物体支持部は、その長さを変更可能に構成される。
The elevating system according to claim 9 uses at least two elevating devices according to any one of
請求項1記載の昇降装置によれば、使用者の操作に基づいて伸縮手段が伸縮し、その伸縮によって移動部材が棒状部材の長手方向に移動する。この移動部材の移動に基づいて、昇降対象の物体が昇降する。ここで、伸縮手段は、着脱自在に構成されているので、伸縮手段を容易に取り付け又は取り外すことができる。よって、組立及び分解を容易に行うことができる。また、分解を容易に行うことができるため、昇降装置の保守作業を容易に行うことができる。したがって、組立及び保守作業を容易に行うことができるという効果がある。
According to the elevating device according to
請求項2記載の昇降装置によれば、請求項1記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。移動部材の環状部が棒状部材に外嵌され、棒状部材の長手方向に摺動可能であることによって、棒状部材の長手方向以外の揺動を抑制しながら移動部材を棒状部材の長手方向に沿って移動させることができる。これにより、物体の昇降時に生じる物体の横揺れを抑制することができ、安全に物体の昇降を行うことができるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 2, in addition to the effect of the elevating device according to
請求項3記載の昇降装置によれば、請求項1記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。移動部材は、移動部材に設けられた車輪が、棒状部材に設けられたレール部の壁と接しながら転がって、棒状部材を長手方向に移動する。これにより、棒状部材の長手方向以外の揺動を抑制しながら移動部材を棒状部材の長手方向に沿って滑らかに移動させることができる。よって、物体の昇降時に生じる物体の横揺れを抑制することができ、安全に物体の昇降を行うことができるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 3, in addition to the effect of the elevating device according to
請求項4記載の昇降装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、昇降装置を使用する使用者は、伸縮手段によって移動部材を棒状部材の長手方向に沿って移動させ、棒状部材に対して移動部材に設けられた第1の穿孔と棒状部材に設けられた第2の穿孔との位置を合わせた上で、第1の穿孔と第2の穿孔とに亘って係止手段を嵌めることによって、移動部材を棒状部材に係止させる。これにより、棒状部材に対する移動部材の位置を安定して保持させることができ、仮に伸縮手段が故障したり取り外されたりしても、昇降対象の物体の昇降状態を維持できるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 4, in addition to the effect of the elevating device according to any one of
請求項5記載の昇降装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、伸縮手段としてレバーホイストが用いられる。使用者により操作レバーが操作されると、チェーン駆動部により手動でロードチェーンの巻き上げ及び巻き下げが行われ、レバーホイストは伸縮する。これにより、伸縮手段は、電気エネルギーが無くても、人力で伸縮させられるので、場所を選ばず物体の昇降を行うことができるという効果がある。
According to the elevating device according to
請求項6記載の昇降装置によれば、請求項5記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、使用者は、レバーホイストのチェーン駆動部に設けられた上フックを棒状部材に係止し、ロードチェーンの一方の先端に設けられた下フックを移動部材に係止するだけで、使用者の操作レバーの操作に基づいて上フックと下フックとの間の距離が伸縮することで、移動部材における棒状部材の長手方向の移動を容易に実現できるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 6, in addition to the effect of the elevating device according to
請求項7記載の昇降装置によれば、請求項5記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、レバーホイストのチェーン駆動部に設けられた上フックと、ロードチェーンの一方の先端に設けられた下フックとが、移動部材に係止され、チェーン駆動部と下フックとの間のロードチェーンが、棒状部材に設けられた滑車に掛けられている。これにより、使用者の操作レバーの操作に基づいて、チェーン駆動部と下フックとの間のロードチェーンの長さを伸縮された場合に、滑車を支点として移動部材を安定して棒状部材の長手方向に移動させることができるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 7, in addition to the effect of the elevating device according to
請求項8記載の昇降装置によれば、請求項5記載の昇降装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、レバーホイストのチェーン駆動部に設けられた上フックと、ロードチェーンの一方の先端に設けられた下フックとが、棒状部材に係止され、チェーン駆動部と下フックとの間のロードチェーンが、移動部材に設けられた滑車に掛けられている。これにより、使用者の操作レバーの操作に基づいて、チェーン駆動部と下フックとの間のロードチェーンの長さを伸縮された場合に、滑車を支点として移動部材を安定して棒状部材の長手方向に移動させることができるという効果がある。
According to the elevating device according to claim 8, in addition to the effect of the elevating device according to
請求項9記載の昇降システムによれば、請求項1から8のいずれかに記載の昇降装置を少なくとも2台用いて、昇降対象の物体を昇降させるので、対応する昇降装置が奏する効果を享受できる。また、物体支持部によって、一の昇降装置と他の昇降装置とに接続され、各々の昇降装置の伸縮合わせて昇降しながら、昇降対象の物体に力が加えられる。そして、その物体支持部は、その長さを変更可能に構成されるので、昇降対象の物体に対して適切な長さで物体支持部を形成できる。よって、大きさの異なる昇降対象の物体を、昇降装置を用いて適切に昇降させることができるという効果がある。
According to the elevating system according to claim 9, at least two elevating devices according to any one of
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る昇降装置10の概略について説明する。図1は、昇降装置10を用いて昇降対象の物体Hを昇降させた状態を示した図であり、(a)は、物体Hを下ろした状態、(b)は物体Hを上げた状態を示している。また、図2は、昇降装置10の側面図である。
Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. First, the outline of the elevating
なお、図2において、右方向から昇降装置10をみた場合を正面視として以下説明する。つまり、図2において、右方向から見える昇降装置10の面が正面である。
In addition, in FIG. 2, the case where the elevating
昇降装置10は、レバーホイスト11と、棒状部材12と、移動部材13とにより少なくとも構成される。棒状部材12は、例えば、長手方向が地面や床に対して直立するように設置され、移動部材13が、その棒状部材12の長手方向に沿って移動可能に取り付けられる。
The elevating
レバーホイスト11は、本発明の伸縮手段に該当するものであり、棒状部材12と移動部材13とを接続する。レバーホイスト11は、使用者の操作に基づきロードチェーン11b(図2参照)を巻き上げ又は巻き下げてその長さを伸縮させることによって、移動部材13を棒状部材12の長手方向に移動させる。
The lever hoist 11 corresponds to the expansion / contraction means of the present invention, and connects the rod-shaped
以下、レバーホイスト11、棒状部材12、移動部材13の詳細構成について説明する。レバーホイスト11は、操作レバー11aと、ロードチェーン11bと、チェーン駆動部11eとにより少なくとも構成されている。
Hereinafter, the detailed configuration of the lever hoist 11, the rod-shaped
操作レバー11aは、使用者により操作されるレバーで、一方向又は他方向に繰り返し揺動させることで操作される。ロードチェーン11bは、一本の鎖で構成されており、一方の先端に下フック11dが設けられている。この下フック11dは、後述の通り移動部材13に係止される。
The
チェーン駆動部11eは、操作レバー11aの操作に基づいて手動でロードチェーン11bの巻き上げ及び巻き下げを行う。このチェーン駆動部11eには、上フック11cが設けられている。
The
例えば、使用者が操作レバー11aを一方向に揺動させると、チェーン駆動部11eによってロードチェーン11bが巻き上げられ、ロードチェーン11bの下フック11dが設けられた一方の先端と、上フック11cが設けられたチェーン駆動部11eとの距離が短くなる。
For example, when the user swings the
一方、使用者が操作レバー11aを他方向に揺動させると、チェーン駆動部11eによってロードチェーン11bが巻き下げられ、ロードチェーン11bの一方の先端とチェーン駆動部11eとの距離が長くなる。このように、レバーホイスト11は、操作レバー11aが操作されることによって、ロードチェーン11bの一方の先端とチェーン駆動部11eとの距離が伸縮する。
On the other hand, when the user swings the
棒状部材12は、上フック係止用穿孔12aと、移動部材係止用穿孔12bとを有している。上フック係止用穿孔12aは、棒状部材12を地面等に対して直立された場合の上端において、正面に向かって突出する板材に対して、正面視左右方向に開けられた孔であり、レバーホイスト11のチェーン駆動部11eに設けられた上フック11cを係止するためのものである。
The rod-shaped
移動部材係止用穿孔12bは、本発明の第2の穿孔に該当するものであり、棒状部材12の左右側面のそれぞれに、長手方向において第1の所定間隔毎に複数設けられた孔である。左側面に設けられた一の移動部材係止用穿孔12bに対して、右側面に設けられた一の移動部材係止用穿孔12bが略同じ高さとなるように、全ての移動部材係止用穿孔12bが設けられている。この移動部材係止用穿孔12bは、後述するように、移動部材13を所望の高さで係止させるために設けられたものである。
The moving
移動部材13は、環状部13dと、支持部材13cと、下フック係止用穿孔13aと、棒状部材係止用穿孔13bとを有している。環状部13dは、内側が棒状部材12の長手方向を貫通させて外嵌できるように空洞化された部位である。環状部13dを棒状部材12に外嵌させることで、移動部材13が、棒状部材12の長手方向に摺動可能に構成される。
The moving
支持部材13cは、地面等に直立させた棒状部材12に対して移動部材13の環状部13dが外嵌された場合に、その環状部13dの一側面から棒状部材12の長手方向に対して垂直方向に所定の長さで延びる棒状の部材である。昇降装置10は、この支持部材13cによって、昇降対象となる物体Hを支持する。
When the
下フック係止用穿孔13aは、地面等に直立させた棒状部材12に対して移動部材13の環状部13dが外嵌された場合に、環状部13dから正面に向かって突出する板材に対して、正面視左右方向に開けられた孔であり、レバーホイスト11のロードチェーン11bの一方の先端に設けられた下フック11dを係止するためのものである。
The lower
棒状部材係止用穿孔13bは、本発明の第1の穿孔に該当するおのであり、環状部13dの左右側面のそれぞれに、棒状部材12の長手方向において、第1の所定間隔よりも短い第2の所定間隔毎に複数設けられた孔である。左側面に設けられた一の棒状部材係止用穿孔13bに対して、右側面に設けられた一の棒状部材係止用穿孔13bが略同じ高さとなるように、全ての棒状部材係止用穿孔13bが設けられている。
The rod-shaped
同じ高さにある左右の棒状部材係止用穿孔13bの1つずつが、棒状部材12に設けられた左右の移動部材係止用穿孔12bの1つずつと重なった状態で、右側の棒状部材係止用穿孔13bと、右側の移動部材係止用穿孔12bと、左側の移動部材係止用穿孔12bと、左側の棒状部材係止用穿孔13bとに、ボルト50を貫通させて嵌め、ナット(図示せず)で締めることで、移動部材13を棒状部材12に係止できるようになっている。なお、ボルト50と図示しないナットが、本発明の係止手段に該当する。
One of the left and right rod-shaped
以上のように構成された昇降装置10は、次のように動作する。上述したように、使用者がレバーホイスト11の操作レバー11aを一方向に揺動させると、チェーン駆動部11eによってロードチェーン11bが巻き上げられ、ロードチェーン11bの下フック11dが設けられた一方の先端と、上フック11cが設けられたチェーン駆動部11eとの距離が短くなる。
The elevating
上フック11cは、棒状部材12の上フック係止用穿孔12aに係止されており、下フック11dは、移動部材13の下フック係止用穿孔13aに係止されているので、ロードチェーン11bの下フック11dが設けられた一方の先端と、上フック11cが設けられたチェーン駆動部11eとの距離が短くなることに伴って、移動部材13が棒状部材12の長手方向に対して上昇する。移動部材13には、昇降対象の物体Hを支持する支持部材13cが設けられており、移動部材13が上昇するに伴って支持部材13cが上昇し、昇降対象の物体Hを上昇させることができる。
Since the
一方、使用者がレバーホイスト11の操作レバー11aを他方向に揺動させると、チェーン駆動部11eによってロードチェーン11bが巻き下げられ、ロードチェーン11bの下フック11dが設けられた一方の先端と、上フック11cが設けられたチェーン駆動部11eとの距離が長くなる。これに伴い、移動部材13そのものの自重や物体Hの重さによって、移動部材13が棒状部材12の長手方向に対して下降し、支持部材13cにより支持された物体Hを下降させることができる。
On the other hand, when the user swings the operating
ここで、この昇降装置10は、レバーホイスト11の上フック11cを棒状部材12の上フック係止用穿孔12aに係止させ又は取り外し、レバーホイスト11の下フック11dを移動部材13の下フック係止用穿孔13aに係止させ又は取り外すことで、レバーホイスト11を着脱自在に構成されている。よって、昇降装置10は、組立及び分解を容易に行うことができる。また、分解を容易に行うことができるため、昇降装置10の保守作業を容易に行うことができる。このように、昇降装置10は、組立及び保守作業を容易に行うことができる。特に、レバーホイスト11は、故障し易い部材でもあるため、その交換も簡単に行うことができる。
Here, the elevating
また、移動部材13は、環状部13dが棒状部材12に外嵌され、棒状部材12の長手方向に摺動可能であることによって、棒状部材12の長手方向以外の揺動を抑制しながら移動部材13を棒状部材12の長手方向に沿って移動させることができる。これにより、物体Hの昇降時に生じる物体Hの横揺れを抑制することができ、安全に物体Hの昇降を行うことができる。
Further, in the moving
また、移動部材13は、環状部13dに対して棒状部材12を容易に外嵌し、又は、取り外すことができるように構成されている。よって、昇降装置10は、組立及び分解を容易に行うことができ、保守作業も容易に行うことができる。また、昇降装置10は、不使用時にレバーホイスト11、棒状部材12、移動部材13を分解することで、収納し易くできる。
Further, the moving
また、昇降装置10を使用する使用者は、レバーホイスト11によって移動部材13を棒状部材12の長手方向に沿って移動させ、同じ高さにある左右の棒状部材係止用穿孔13bの1つずつが、棒状部材12に設けられた左右の移動部材係止用穿孔12bの1つずつと重なった状態にすることで、右側の棒状部材係止用穿孔13bと、右側の移動部材係止用穿孔12bと、左側の移動部材係止用穿孔12bと、左側の棒状部材係止用穿孔13bとに、ボルト50を貫通させて嵌め、ナットで締めて、移動部材13を棒状部材12に係止できる。これにより、棒状部材12に対する移動部材13の位置を安定して保持させることができ、仮に伸縮手段が故障したり取り外されたりしても、昇降対象の物体Hの昇降状態を維持できるという効果がある。
Further, the user who uses the elevating
物体Hが大型なものについては、図1に示すように、4台の昇降装置10を用いて昇降する昇降システムを構築することも可能である。即ち、物体Hの四隅をそれぞれ1台の昇降装置10の支持部材13cで支持し、各々の昇降装置10に設けられたレバーホイスト11の操作レバー11aを操作して、物体Hの四隅の高さを調整しながら、物体Hの昇降を行えばよい。
For a large object H, as shown in FIG. 1, it is also possible to construct an elevating system for elevating and lowering using four elevating
物体Hの一例として、廃船30を再利用した可搬式建築物H1(以下、単に「可搬式建築物H1」と称することもある)がある。長く使用してきた船を廃船として処理する場合、それを廃棄物として処理する施設が不足している、処理費用が高い等、種々の課題が存在する。このため、廃棄処理されずに長らく放置されたままの船が多く存在する現状がある。そこで、発明者は、廃船30を有効に活用すべく、廃船30を可搬式建築物H1の屋根として再利用する発明に至った。
As an example of the object H, there is a portable building H1 (hereinafter, may be simply referred to as “portable building H1”) in which the scrapped
ここで図3及び図4を参照して、その廃船30を再利用した可搬式建築物H1について説明する。図3(a)は、その可搬式建築物H1の斜視図であり、図3(b)は、廃船30を取り外した状態を示した可搬式建築物H1の分解斜視図である。図4(a)は、可搬式建築物H1の背面図であり、図4(b)は、図4(a)の切断線IVb−IVbにおける可搬式建築物H1の断面図であり、図4(c)は、図4(b)の切断線IVc−IVcにおける可搬式建築物H1の断面図であり、図4(d)は、図4(c)に示した範囲IVdの拡大図である。
Here, with reference to FIGS. 3 and 4, a portable building H1 in which the abandoned
可搬式建築物H1は、廃船30のデッキ板を取り外し、また、廃船30の後方部を切断した上で、本体20に対して、船底が上を向くように天地を逆にした状態で廃船30を被せることで、廃船30を屋根として再利用している。
In the portable building H1, the deck plate of the abandoned
この可搬式建築物H1を製造するにあたっては、本体20の骨組みとして、梁21,22や柱23を鉄骨で形成する。具体的には、まず廃船30の右舷及び左舷の手すり部32(図4(a)参照)の形状に合わせて鉄骨を曲げ、梁21を形成する。
In manufacturing this portable building H1, the
また、廃船30の設けられた船梁31の位置に、右舷側の梁21から左舷側の梁21にわたって、梁22を形成する。この梁22は、中央部が船梁31と所定の長さにわたって接するように凸状に形成される。また、梁21,22や屋根としての廃船30を支えるため、適宜、梁21から床側に向けて柱23を形成する。
Further, a
このように形成された梁21,22や柱23に対し、壁となるボードや窓、扉等を取り付けて本体20を形成し、その本体20に対して、上述した通り、デッキ板を取り外した廃船30を船底が上を向くようにして被せることで、廃船30を屋根として有効に再利用した可搬式建築物H1を製造できる。
Boards, windows, doors, etc. to be walls were attached to the
このとき、梁21が廃船30の右舷及び左舷の手すり部32の形状に合わせて曲げられているので、本体20と廃船30との間に隙間がほぼ形成されることなく、可搬式建築物H1を製造できる。また、製造誤差により隙間ができる可能性はあるものの、その隙間は小さいものとなるため、コーキング材によりコーキングすることで十分その隙間を埋めることが可能である。
At this time, since the
廃船30と本体20との接続は、梁22と廃船30の船梁31とが所定の長さにわたって接する部分で行う。具体的には、梁22と船梁31とが接する部分において、梁22と船梁31とにわたるようにジョイント金具24を1以上配置し、梁22とジョイント金具24と、及び、船梁31とジョイント金具24とを、ビスで締め上げて、廃船30と本体20とを接続する。このように、廃船30において元々あった船梁31を活用することで、容易に、廃船30と本体20との接続を行うことができる。
The connection between the scrapped
この可搬式建築物H1は、廃船30の船首側において、デッキが設けられて位置に鉄板を配置してロフト部34を構成する。このロフト部34は、廃船30において、もともと係留用のロープ等を結ぶために設けられたバウアイや、その他の金具・部品等を取り付けるために開けられた穿孔33を活用して、廃船30に取り付けている。即ち、その穿孔33からロフト部34に開けられた穿孔にわたって金具26を取り付け、双方からナット(図示せず)で締め上げることで、廃船30にロフト部34が取り付けられる。このように、廃船30に元々あった穿孔33を活用することで、容易にロフト部34を取り付けることができる。なお、廃船30にあった穿孔33を活用して、本体20を取り付けることも可能である。
In this portable building H1, a deck is provided on the bow side of the abandoned
図5は、このような可搬式建築物H1を、昇降装置10によって昇降させる様子を示した図である。可搬式建築物H1は、例えばトラックの荷台に載せて所望の場所に運び、その所望の場所にて荷台から下ろして使用する。まず、トラックが所望の場所に到着すると、使用者は、4台の昇降装置10を組み立てて、トラックに可搬式建築物H1を載せたまま、昇降装置10の支持部材13cを可搬式建築物H1の四隅の下部に挿入して、支持部材13cにより可搬式建築物H1が支持できる昇降システムを構築する。
FIG. 5 is a diagram showing how such a portable building H1 is lifted and lowered by the lifting
ここで、図4にも図示されている通り、可搬式建築物H1の下部前側と下部後側に、支持部材13cを挿入するための挿入溝41が設けられている。この挿入溝41に支持部材13cを挿入することによって、昇降装置10は、安定して可搬式建築物H1を支持することができる。また、支持部材13cと挿入溝41とには、図示しない穿孔が設けられており、支持部材13cの穿孔と挿入溝41の穿孔とを一致させた状態で、ボルトとナットにより締め上げることで、支持部材13cを挿入溝41に対して確実に係止でき、可搬式建築物H1が落下するような事態が生じることを抑制できる。
Here, as shown in FIG. 4,
支持部材13cにより可搬式建築物H1を支持した状態にすると、使用者はトラックを移動させ、可搬式建築物H1が宙に浮いた状態にする。そして、上述した通りに昇降装置10を用いることで、可搬式建築物H1を地面まで下ろしたり、所望の高さまで昇降させたりすることができる。
When the portable building H1 is supported by the
また、可搬式建築物H1の下部には、挿入溝41の他に収納溝42が設けられ、その収納溝42に、分解された棒状部材12や移動部材13を収納できるようになっている。これによって、昇降装置10を簡単に収納し、持ち運びができるようになっている。
Further, in the lower part of the portable building H1, a
次に、図6を参照して、第2実施形態に係る昇降装置10について説明する。まず、図6(a)は、第2実施形態に係る昇降装置10の側面図である。ここでは、第2実施形態に係る昇降装置10が第1実施形態に係る昇降装置10と相違する点を中心に説明し、同一の構成についてはその説明を省略する。
Next, the elevating
なお、図6(a)において、右方向から昇降装置10を視た場合を正面視として以下説明する。つまり、図6(a)において、右方向から見える昇降装置10の面が正面である。
In addition, in FIG. 6A, the case where the elevating
本実施形態に係る昇降装置10では、レバーホイスト11のチェーン駆動部11eに設けられた上フック11cが移動部材13に係止される。即ち、移動部材13に、上フック11cを係止するための上フック係止用穿孔13fが設けられている。この上フック係止用穿孔13fは、棒状部材12に対して移動部材13の環状部13dが外嵌された場合に、環状部13dからに背面に向かって突出する板材に対して、正面視左右方向に開けられた孔である。
In the elevating
また、棒状部材12の上端部には、ロードチェーン11bを掛ける滑車14が設けられる。そして、レバーホイスト11のチェーン駆動部11eの上フック11cを、移動部材13の上フック係止用穿孔13fに係止し、レバーホイスト11のロードチェーン11bの一方の先端に設けられた下フック11dを移動部材13の下フック係止用穿孔13aに係止するとともに、ロードチェーン11bのうち、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bを滑車14に掛ける。
Further, a
使用者が操作レバー11aを操作すると、第1実施形態と同様にレバーホイスト11が動作し、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが伸縮する。
When the user operates the
そして、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが距離dだけ短くなった場合は、滑車14を支点として、チェーン駆動部11eと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2短くなり、下フック11dと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2短くなる。これにより、移動部材13が傾くことなく、滑車14を支点として安定した姿勢で真っすぐに、棒状部材12に対して長手方向に上昇させることができる。
When the length of the
また、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが距離dだけ長くなった場合は、滑車14を支点として、チェーン駆動部11eと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2長くなり、下フック11dと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2長くなる。これにより、移動部材13の自重によって、移動部材13が傾くことなく、滑車14を支点として安定した姿勢で真っすぐに、棒状部材12に対して長手方向に下降させることができる。
When the length of the
よって、本実施形態の昇降装置10は、安定した姿勢で真っすぐに昇降対象の物体Hを昇降させることができる。また、1回の操作レバー11aの操作により、移動部材13が棒状部材12に対して長手方向に移動する距離は、第1実施形態の場合よりも1/2になるが、レバーホイスト11から移動部材13に対して加わる力は2倍となる。よって、本実施形態の昇降装置10では、第1実施形態よりも2倍の重量の物体Hを昇降させることができる。
Therefore, the elevating
そして、本実施形態の昇降装置10において、レバーホイスト11を容易に取り付け又は取り外すことができる。よって、組立及び保守作業を容易に行うことができる昇降装置10を実現できる。その他、本実施形態の昇降装置10は、第1実施形態の昇降装置10と同様の構成によって同様の作用効果を奏する。
Then, in the elevating
図6(b)は、本実施形態の昇降装置10を絞り機Oに応用した例を示した図である。この例では、昇降対象の物体Hを下から支持するではなく、昇降対象の物体H2に対して上から力を加えるものである。このようなものにも、本発明の昇降装置10は適用できる。
FIG. 6B is a diagram showing an example in which the elevating
絞り機Oにおいて、昇降対象の物体H2は、酒や醤油などのもろみを入れた袋である。昇降装置10の移動部材13は、絞り機Oの外箱と接続部13eにおいて接続される。また、昇降装置10の棒状部材12の下端には、物体(もろみの入った袋)H2に対して上から力を均等に加えるための板部12dが設けられている。
In the squeezing machine O, the object H2 to be raised and lowered is a bag containing mash such as sake and soy sauce. The moving
使用者が操作レバー11aを操作して、移動部材13を棒状部材12の長手方向に上昇させると、図6(b)の例では、移動部材13が絞り機Oに接続されているため、棒状部材12が絞り機Oに対して下方方向に移動する。これにより、棒状部材12の下方に設けられた板部12dが物体(もろみの入った袋)H2に対して上から力を均等に加えることになり、もろみから酒や醤油などが絞られて外箱から外に排出される。
When the user operates the
このように、操作レバー11aを操作するという簡単な操作だけで、絞り機Oを実現できる。
In this way, the diaphragm O can be realized only by a simple operation of operating the
次に、図7を参照して、第3実施形態に係る昇降装置10について説明する。図7(a)は、第3実施形態に係る昇降装置10の側面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb方向からみた昇降装置10の背面図である。ここでは、第3実施形態に係る昇降装置10が第1実施形態に係る昇降装置10と相違する点を中心に説明し、同一の構成についてはその説明を省略する。
Next, the elevating
なお、図7(a)において、左方向から昇降装置10を視た場合を正面視として以下説明する。つまり、図7(a)において、左方向から見える昇降装置10の面が正面である。
In addition, in FIG. 7A, the case where the elevating
本実施形態に係る昇降装置10では、レバーホイスト11のロードチェーン11bの一方の先端に設けられた下フック11dが棒状部材12に係止される。即ち、棒状部材12に、下フック11dを係止するための下フック係止用穿孔12eが設けられている。この下フック係止用穿孔12eは、棒状部材12が地面等に直立して設置された場合に、背面に向かって突出する板材に対して、正面視左右方向に開けられた孔である。
In the elevating
また、棒状部材12には、長手方向に長い矩形状のスリット12fが、正面側と背面側とにそれぞれ設けられており、更に、移動部材13の下端部には、ロードチェーン11bを掛ける滑車14が設けられる。
Further, the rod-shaped
そして、レバーホイスト11のチェーン駆動部11eの上フック11cを、棒状部材12の上フック係止用穿孔12aに係止する。また、ロードチェーン11bを棒状部材12の正面側に設けられたスリット12fから棒状部材12の背面側に設けられたスリット12fを通す。そして、ロードチェーン11bの一方の先端に設けられた下フック11dを、棒状部材12の下フック係止用穿孔12eに係止する。また、ロードチェーン11bのうち、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bを滑車14に掛ける。
Then, the
使用者が操作レバー11aを操作すると、第1実施形態と同様にレバーホイスト11が動作し、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが伸縮する。
When the user operates the
そして、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが距離dだけ短くなった場合は、滑車14を支点として、チェーン駆動部11eと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2短くなり、下フック11dと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2短くなる。これにより、移動部材13が傾くことなく、滑車14を支点として安定した姿勢で真っすぐに、棒状部材12に対して長手方向に上昇させることができる。
When the length of the
また、チェーン駆動部11eと下フック11dとの間のロードチェーン11bの長さが距離dだけ長くなった場合は、滑車14を支点として、チェーン駆動部11eと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2長くなり、下フック11dと滑車14との間のロードチェーン11bの長さがd/2長くなる。これにより、移動部材13の自重や移動部材13によって支持される昇降対象の物体Hの重さによって、移動部材13が傾くことなく、滑車14を支点として安定した姿勢で真っすぐに、棒状部材12に対して長手方向に下降させることができる。
When the length of the
よって、本実施形態の昇降装置10は、安定した姿勢で真っすぐに昇降対象の物体Hを昇降させることができる。また、1回の操作レバー11aの操作により、移動部材13が棒状部材12に対して長手方向に移動する距離は、第1実施形態の場合よりも1/2になるが、レバーホイスト11から移動部材13に対して加わる力は2倍となる。よって、本実施形態の昇降装置10では、第1実施形態よりも2倍の重量の物体Hを昇降させることができる。
Therefore, the elevating
そして、本実施形態の昇降装置10において、レバーホイスト11を容易に取り付け又は取り外すことができる。よって、組立及び保守作業を容易に行うことができる昇降装置10を実現できる。その他、本実施形態の昇降装置10は、第1実施形態の昇降装置10と同様の構成によって同様の作用効果を奏する。
Then, in the elevating
次いで、図8を参照して、第4実施形態に係る昇降装置10について説明する。図8は、第4実施形態に係る昇降装置10の斜視図である。ここでは、第4実施形態に係る昇降装置10が第1実施形態に係る昇降装置10と相違する点を中心に説明し、同一の構成についてはその説明を省略する。なお、図4において、レバーホイスト11が着脱される側を正面として説明する。
Next, the elevating
本実施形態の昇降装置10では、まず、棒状部材12の左右それぞれの側面には、凹状に形成されたレール部12gを備えている。このレール部12gは、いずれの側面のものにおいても、長手方向に2つの壁、即ち、正面側の壁と背面側の壁とに挟まれて形成されている。移動部材13には、右側面側のレール部12gを転がる2つの車輪13g,13hと、左側面側のレール部12gを転がる2つの車輪(図示せず)とが設けられている。
In the elevating
車輪13gは、棒状部材12の右側面に形成されたレール部12gにおいて背面側に立設された面と接しながら転がり、車輪13hは、当該レール部12gにおいて正面側に立設された面と接しながら転がる。
The
なお、左側面側のレール部12gを転がる2つの車輪のうち、一方の車輪は、当該レール部12gにおいて背面側に立設した面と接しながら転がり、車輪13gと同じ高さの位置で移動部材13に取着されている。また、他方の車輪は、当該レール部12gにおいて正面側に立設した面と接しながら転がり、車輪13hと同じ高さの位置で移動部材13に取着されている。
Of the two wheels rolling on the
なお、移動部材13において4つの車輪が設けられた部位は、一般的な工場等において、レバーホイストの水平移動に使用されるトロリーを用いることができる。
As the portion of the moving
昇降装置10は、このように構成されることで、使用者によりレバーホイスト11の操作レバー11aが操作されることによって移動部材13が棒状部材12の長手方向を移動する場合に、移動部材13に設けられた車輪13gと車輪13hとがそれぞれ、棒状部材12に形成されたレール部12gにおいて背面側及び正面側に立設された面と接しながら転がっていく。よって、移動部材13を横揺れすることなく滑らかに昇降させることができるので、移動部材13に設けられた支持部材13cによって支持される昇降対象の物体Hを、横揺れなく安全に昇降させることができる。
With this structure, the elevating
なお、本実施形態の昇降装置10は、棒状部材12の下端において、棒状部材12の長手方向に対して垂直な面に広い板部材が設けられており、その板部材によって棒状部材12が安定して地面や床に直立できるようになっている。
In the elevating
また、この板部材には切り欠きが設けられており、棒状部材12が直立した状態で移動部材13が最も下部まで移動した場合に、移動部材13に設けられている支持部材13cが、棒状部材12の板部材の切り欠きに嵌るようになっている。そして、支持部材13cがその切り欠きに嵌った状態では、支持部材13cの上面部と棒状部材12の板部材の上面部とが同一又は略同一の平面状に位置している。これにより、移動部材13が下がり切った状態では、支持部材13cだけでなく棒状部材12の板部材でもって、昇降対象の物体Hを安定して支えることができる。また、昇降装置10の保管時に、移動部材13を下がり切った状態で保管することで、余分な段差が生じることを抑制でき、その段差で使用者等が怪我するおそれを抑制できる。
Further, the plate member is provided with a notch, and when the moving
また、本実施形態の昇降装置10は、棒状部材12の下方に車輪15が設けられおり、棒状部材12を傾けることで、車輪15を転がしながら昇降装置10を簡単に移動させることができるようになっている。
Further, in the elevating
その他、本実施形態の昇降装置10は、第1実施形態の昇降装置10と同様の構成によって同様の作用効果を奏する。
In addition, the elevating
次いで、図9を参照して、第5実施形態に係る昇降システムについて説明する。図9は、第5実施形態に係る昇降システムを上からみた平面図である。ここでは、第5実施形態に係る昇降システムが第1実施形態に係る昇降装置10と相違する点を中心に説明し、同一の構成についてはその説明を省略する。
Next, the elevating system according to the fifth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 9 is a plan view of the elevating system according to the fifth embodiment as viewed from above. Here, the difference between the elevating system according to the fifth embodiment and the elevating
本実施形態の昇降システムは、昇降装置10に対して、昇降対象の物体Hを支持する棒状の支持棒16a、16b、16c、16dを取り付け可能に構成される。この支持棒16a〜16dは、昇降装置10を4台(昇降装置10A〜10D)使用して昇降対象の物体Hを昇降させる場合に用いられるものであり、支持棒16a〜16dによって矩形状の支持枠を形成して、昇降対象の物体Hを支持する。なお、この支持棒16a〜16dが、本発明の物体支持部に該当する。
The elevating system of the present embodiment is configured to be able to attach rod-shaped
具体的には、図9に示す通り、支持棒16cは、昇降装置10Aと、その昇降装置10Aと対角線上にある昇降装置10Dを除く、別の昇降装置(ここでは、昇降装置10B)とにわたって設置される。支持棒16cの一端は、昇降装置10Aの支持部材13cが挿入されて、支持棒16cの他端は、昇降装置10Bの支持部材13cが挿入される。ここで、各々の昇降装置10A,10Bの支持部材13cが支持棒16cに挿入される長さは多段階又は滑らかに変更できる。そして、各々で支持部材13cを所望の長さまで挿入すると、ボルト等によって支持棒16cと各支持部材13cとを係止することで、支持棒16cがずれたり、外れてしまったりすることを抑制できる。
Specifically, as shown in FIG. 9, the
支持棒16dは、支持棒16cと平行に取り付けられるもので、図9の例では、昇降装置10Cと昇降装置10Dとにわたって設置される。支持棒16dの一端は、昇降装置10Cの支持部材13cが挿入されて、支持棒16dの他端は、昇降装置10Dの支持部材13cが挿入される。ここで、各々の昇降装置10C,10Dの支持部材13cが支持棒16dに挿入される長さは第1所定範囲の中で多段階又は滑らかに変更できる。そして、各々で支持部材13cを所望の長さまで挿入すると、ボルト等によって支持棒16dと各支持部材13cとを係止することで、支持棒16dがずれたり、外れてしまったりすることを抑制できる。
The
支持棒16cは、両端付近において、それぞれ支持棒16aが装着可能に構成される。また、支持棒16dは、両端付近において、それぞれ支持棒16bが装着可能に構成される。支持棒16bは、いずれも支持棒16aを挿入可能に構成されており、支持棒16aが挿入される長さは、第2所定範囲の中で多段階又は滑らかに変更できる。そして、各々の支持棒16bに対して支持棒16aを所望の長さまで挿入すると、ボルト等によって支持棒16aと支持棒16bとを係止することで、支持棒16aがずれたり、外れてしまったりすることを抑制できる。
The
このような支持棒16a〜16dを4台の昇降装置10A〜10Dに取り付けることで、大きさの異なる昇降対象の物体Hに対して適切な大きさの支持枠を形成できる。よって、大きさの異なる昇降対象の物体Hを同一の昇降装置10A〜10Dを用いて適切に昇降させることができる。
By attaching
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施の形態は、それぞれ、他の実施の形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施の形態に追加しあるいはその実施の形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施の形態を変形して構成するようにしてもよい。また、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。 Although the present invention has been described above based on the embodiments, the present invention is not limited to the above embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. It is easy to guess. For example, each embodiment adds a part or a plurality of parts of the configuration of another embodiment to the embodiment or replaces a part or a plurality of parts of the structure of the embodiment with each other. Thereby, the embodiment may be modified and configured. Further, the numerical values given in each of the above embodiments are examples, and it is naturally possible to adopt other numerical values.
上記各実施形態では、伸縮手段としてレバーホイスト11を用いる場合について説明したが、例えば、チェーンブロックを用いてもよい。 In each of the above embodiments, the case where the lever hoist 11 is used as the expansion / contraction means has been described, but for example, a chain block may be used.
上記第2実施形態では、昇降装置10が棒状部材12を用いて昇降対象の物体H2に対して上から力を加える例として絞り機Oを説明したが、特に絞り機Oに限定されるものではない。また、第1実施形態や第3〜第5実施形態において、昇降装置10が棒状部材12を用いて昇降対象の物体H2に対して上から力を加えるようにしてもよい。
In the second embodiment, the squeezing machine O has been described as an example in which the elevating
また、上記第1実施形態及び第5実施形態において、昇降装置10を4台用いて、昇降システムを構築する場合について説明したが、昇降装置10を2台以上用いることで昇降システムを構築可能であることは言うまでもない。また、第1実施形態に係る昇降装置10だけでなく、第2実施形態〜第4実施形態に係る昇降装置10を複数台用いても、昇降システムを構築可能である。
Further, in the first and fifth embodiments, the case where the elevating system is constructed by using four elevating
10 昇降装置
11 レバーホイスト(伸縮手段)
11a 操作レバー
11b ロードチェーン
11c 上フック
11d 下フック
11e チェーン駆動部
12 棒状部材
12b 移動部材係止用穿孔(第2の穿孔)
12g レール部
13 移動部材
13b 棒状部材係止用穿孔(第1の穿孔)
13d 環状部
13g 車輪
13h 車輪
14 滑車
16a 支持棒(物体支持部)
16b 支持棒(物体支持部)
16c 支持棒(物体支持部)
16d 支持棒(物体支持部)
50 ボルト(係止手段)
10
16b Support rod (object support part)
16c Support rod (object support part)
16d Support rod (object support part)
50 bolts (locking means)
Claims (9)
その棒状部材の長手方向に沿って移動可能な移動部材と、
前記棒状部材と前記移動部材とを接続し、使用者の操作に基づき伸縮することによって前記移動部材を前記棒状部材の長手方向に移動させる伸縮手段とを備え、
その伸縮手段は着脱自在に構成され、
前記移動部材の移動に基づいて、昇降対象の物体を昇降させることを特徴とする昇降装置。 With a rod-shaped member,
A moving member that can move along the longitudinal direction of the rod-shaped member,
It is provided with an expansion / contraction means for connecting the rod-shaped member and the moving member and expanding / contracting based on the operation of the user to move the moving member in the longitudinal direction of the rod-shaped member.
The telescopic means is removable and can be attached and detached.
An elevating device characterized in that an object to be elevated is moved up and down based on the movement of the moving member.
前記移動部材は、前記レール部の壁と接しながら転がる車輪を備えることを特徴とする請求項1記載の昇降装置。 The rod-shaped member includes a rail portion sandwiched between two walls in the longitudinal direction.
The elevating device according to claim 1, wherein the moving member includes a wheel that rolls while being in contact with the wall of the rail portion.
前記棒状部材は、第2の穿孔を備え、
前記昇降装置は、前記第1の穿孔と前記第2の穿孔とに亘って係止手段が嵌められることにより、前記移動部材が前記棒状部材に係止されるものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の昇降装置。 The moving member comprises a first perforation.
The rod-shaped member comprises a second perforation.
The elevating device is characterized in that the moving member is locked to the rod-shaped member by fitting the locking means over the first drilling and the second drilling. The elevating device according to any one of Items 1 to 3.
ロードチェーンと、
使用者により操作され得る操作レバーと、
その操作レバーの操作に基づいて手動で前記ロードチェーンの巻き上げ及び巻き下げを行うチェーン駆動部とを備えたレバーホイストにより構成され、
前記ロードチェーンの巻き上げ及び巻き下げにより伸縮することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の昇降装置。 The telescopic means
With the road chain,
Operation levers that can be operated by the user,
It is composed of a lever hoist provided with a chain drive unit that manually winds up and downs the load chain based on the operation of the operating lever.
The elevating device according to any one of claims 1 to 4, wherein the load chain expands and contracts by being wound up and down.
前記チェーン駆動部に設けられ、前記棒状部材に着脱自在に係止される上フックと、
前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記移動部材に着脱自在に係止される下フックとを備えていることを特徴とする請求項5に記載の昇降装置。 The lever hoist is
An upper hook provided on the chain drive unit and detachably locked to the rod-shaped member,
The elevating device according to claim 5, further comprising a lower hook provided at one end of the load chain and detachably locked to the moving member.
前記チェーン駆動部に設けられ、前記移動部材に着脱自在に係止される上フックと、
前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記移動部材に係止される下フックとを備えており、
前記棒状部材は、前記チェーン駆動部と前記下フックとの間の前記ロードチェーンが掛けられる滑車を備えていることを特徴とする請求項5記載の昇降装置。 The lever hoist is
An upper hook provided on the chain drive unit and detachably locked to the moving member,
It is provided at one end of the load chain and is provided with a lower hook that is locked to the moving member.
The elevating device according to claim 5, wherein the rod-shaped member includes a pulley on which the load chain is hung between the chain drive unit and the lower hook.
前記チェーン駆動部に設けられ、前記棒状部材に着脱自在に係止される上フックと、
前記ロードチェーンの一方の先端に設けられ、前記棒状部材に係止される下フックとを備えており、
前記移動部材は、前記チェーン駆動部と前記下フックとの間の前記ロードチェーンに掛けられる滑車を備えていることを特徴とする請求項5記載の昇降装置。 The lever hoist is
An upper hook provided on the chain drive unit and detachably locked to the rod-shaped member,
It is provided at one end of the load chain and is provided with a lower hook that is locked to the rod-shaped member.
5. The elevating device according to claim 5, wherein the moving member includes a pulley that is hung on the load chain between the chain drive unit and the lower hook.
一の昇降装置と他の昇降装置とに接続され、各々の昇降装置の伸縮合わせて昇降しながら、前記昇降対象の物体に力を加える物体支持部を備え、
その物体支持部は、その長さを変更可能に構成されることを特徴とする昇降システム。 An elevating system for elevating and lowering an object to be elevated by using at least two elevating devices according to any one of claims 1 to 8.
It is connected to one elevating device and another elevating device, and is provided with an object support portion that applies force to the object to be elevated while elevating and lowering by expanding and contracting each elevating device.
The object support part is an elevating system characterized in that its length can be changed.
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2020
- 2020-05-26 JP JP2020091605A patent/JP2021187581A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023148851A1 (en) * | 2022-02-02 | 2023-08-10 | 三菱電機株式会社 | Elevator |
JP7352223B1 (en) | 2022-02-02 | 2023-09-28 | 三菱電機株式会社 | elevator |
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