JP2021178667A - 吐出キャップ - Google Patents

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【課題】所定量の内容液を安定して吐出できる吐出キャップを提供する。【解決手段】内容液が収容される容器本体50の口部51に装着される中栓1と、中栓1の上側に配置されるカバー体2と、を備え、カバー体2は、中栓1を上側から覆う上壁22と、上壁22を貫通する吐出孔24と、を有し、中栓1は、上壁22の下側に配置されて上下方向に延び、内部が吐出孔24と連通するバルブ収容筒14と、バルブ収容筒14の内部に上下動自在に配置され、上昇端位置においてバルブ収容筒14の内部と吐出孔24との連通を遮断するバルブ15と、を有し、バルブ収容筒14および上壁22の少なくともいずれか一方は、バルブ収容筒14と上壁22との間に配置され、バルブ収容筒14の内部と外部とを連通する開口部17と、開口部17とは異なる周方向位置に配置されて周方向に延び、バルブ収容筒14と上壁22との間を塞ぐガイド壁部18と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出キャップに関する。
従来、例えば特許文献1に記載の注出容器が知られている。この注出容器は、内容液を収容する容器本体と、容器本体の口部に装着される注出キャップ(吐出キャップ)と、を備える。注出キャップの内側には、中栓が設けられ、中栓の筒状体には、球状体(移動弁体)が設けられる。容器本体をスクイズ変形させると、球状体が筒状体内を移動して環状壁の先端部に着座するまでの間のみ、内容液が注出される。これにより略一定量の内容液を注出することができる。
特開2015−30488号公報
この種の吐出キャップでは、所定量の内容液を安定して吐出する点に改善の余地があった。
本発明は、所定量の内容液を安定して吐出できる吐出キャップを提供することを目的の一つとする。
本発明の吐出キャップの一つの態様は、内容液が収容される容器本体の口部に装着される中栓と、前記中栓の上側に配置されるカバー体と、を備え、前記カバー体は、前記中栓を上側から覆う上壁と、前記上壁を貫通する吐出孔と、を有し、前記中栓は、前記上壁の下側に配置されて上下方向に延び、内部が前記吐出孔と連通するバルブ収容筒と、前記バルブ収容筒の内部に上下動自在に配置され、上昇端位置において前記バルブ収容筒の内部と前記吐出孔との連通を遮断するバルブと、を有し、前記バルブ収容筒および前記上壁の少なくともいずれか一方は、前記バルブ収容筒と前記上壁との間に配置され、前記バルブ収容筒の内部と外部とを連通する開口部と、前記開口部とは異なる周方向位置に配置されて周方向に延び、前記バルブ収容筒と前記上壁との間を塞ぐガイド壁部と、を有する。
この吐出キャップにより容器本体の内容液を吐出するには、例えば吐出孔が下方を向くように容器本体を傾ける。これにより、容器本体から開口部を通してバルブ収容筒の内部へと内容液が流入し、さらにバルブ収容筒の内部から吐出孔を通して、内容液が吐出される。具体的には、バルブ収容筒内におけるバルブの上側部分および下側部分にそれぞれ内容液が流入し、バルブ収容筒の内部から吐出孔へと内容液が流れることでバルブに負圧が作用し、バルブがバルブ収容筒内において吐出孔側へ引き込まれる。バルブが吐出孔へ向けて移動し、上昇端位置において吐出孔を塞ぐことで、内容液の吐出が停止される。これにより所定量の内容液が吐出される。
本発明の吐出キャップは、バルブ収容筒と上壁との間に、開口部と、開口部とは異なる周方向位置において周方向に延びるガイド壁部と、が設けられる。このため、ガイド壁部によって内容液を開口部へ案内する整流作用が得られ、バルブ収容筒の外部から内部、またこの内部から吐出孔へと向かう内容液の流れの乱れを抑える(整える)ことができる。これにより、バルブ収容筒内のバルブに安定して負圧を作用させることができ、例えば容器本体をスクイズ変形させる力が小さい場合や、スクイズ変形させない場合であっても、吐出操作ごとにバルブが安定して上昇移動し、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
上記吐出キャップにおいて、前記中栓は、前記バルブ収容筒から径方向外側に拡がり、前記上壁との間に内容液の流通室を画成する下壁を有し、前記下壁は、前記下壁を貫通する第1連通孔を有し、前記バルブ収容筒は、周壁と底壁とを有する有底筒状であり、前記バルブ収容筒は、前記周壁と前記底壁との接続部分に開口する筒孔と、前記下壁の下側に位置して前記周壁から径方向外側に突出し、上下方向に延びる案内リブと、を有し、前記案内リブは、上端部が前記第1連通孔と繋がりまたは近接し、下端部が前記筒孔と繋がりまたは近接することが好ましい。
この場合、内容液を吐出した後、流通室に溜った残液が、第1連通孔から案内リブを伝って下側へ流れ落ちるときに、この液が筒孔を通して、バルブ収容筒内に残った残液を引き出すように作用する。このため、バルブ収容筒内の残液を安定して容器本体内に戻すことができ、バルブ収容筒内のバルブが、吐出操作前の元の待機位置(初期位置)に安定して戻される。これにより、次回の吐出操作時においても、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
上記吐出キャップは、前記中栓と前記カバー体とを連結する第1ヒンジと、前記カバー体を上側から覆う蓋体と、前記カバー体と前記蓋体とを、キャップ軸を径方向に挟む前記第1ヒンジとは反対側で連結する第2ヒンジと、を備え、前記中栓は、前記バルブ収容筒から径方向外側に拡がる下壁を有し、前記下壁は、前記下壁を貫通し、上下方向から見て前記バルブ収容筒と前記第2ヒンジとの間に位置する第1連通孔と、前記下壁を貫通し、上下方向から見て前記バルブ収容筒と前記第1ヒンジとの間に位置する第2連通孔と、を有し、前記第1連通孔の開口面積は、前記吐出孔の開口面積以上であり、前記第2連通孔の開口面積は、前記吐出孔の開口面積以下であることが好ましい。
この場合、吐出キャップは、第2ヒンジ回りに蓋体を開いた状態で、吐出孔から所定量の内容液を吐出させる第1の吐出形態と、第1ヒンジ回りにカバー体を開いた状態で、第1連通孔から使用者が所望する量の内容液を吐出させる第2の吐出形態と、を有する。
第1の吐出形態においては、第2ヒンジが上側となるように容器本体を傾けることにより、容器本体の内容液が、第1連通孔および第2連通孔から開口部を通して、吐出孔へと流れる。このとき、第2連通孔の開口面積(流路断面積)が吐出孔の開口面積以下であることにより、下壁と上壁との間の空間(流通室)に内容液が多量に流入することが抑えられ、ウォーターハンマー現象による吐出孔からの内容液の噴き出しが防止される。
第2の吐出形態においては、第1ヒンジが上側となるように容器本体を傾け、開口面積が大きい第1連通孔を通して内容液を吐出させることにより、効率よく吐出を行うことができる。
上記吐出キャップにおいて、前記ガイド壁部は、周方向において前記バルブ収容筒の半周以上にわたって延びることが好ましい。
この場合、ガイド壁部によって内容液を開口部に案内する整流作用がより安定する。このため、吐出操作ごとにバルブが安定して上昇移動し、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
本発明の一つの態様の吐出キャップによれば、所定量の内容液を安定して吐出できる。
図1は、本実施形態の吐出キャップを示す縦断面図である。 図2は、本実施形態の吐出キャップを示す上面図であり、カバー体を開いた状態を表しており、バルブの図示は省略している。 図3は、本実施形態の吐出キャップを示す縦断面図であり、内容液を吐出した直後の状態を表す。
以下、本発明の一実施形態の吐出キャップ10について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出キャップ10は、容器本体50の口部51に装着される。なお吐出キャップ10は、口部51に着脱可能に装着されてもよいし、着脱不能に装着されてもよい。容器本体50は、有底筒状であり、内部に内容液が収容され、スクイズ変形可能である。なお容器本体50は、スクイズ変形不能であってもよい。
吐出キャップ10は、口部51に装着される中栓1と、カバー体2と、中栓1とカバー体2とを連結する第1ヒンジ3と、蓋体4と、カバー体2と蓋体4とを連結する第2ヒンジ5と、を備える。なお図1は、蓋体4が開いた状態を示す。特に図示しないが、蓋体4が閉じた状態で、口部51、中栓1、カバー体2および蓋体4は、キャップ軸Oを共通軸として互いに同軸に配置される。
本実施形態では、キャップ軸Oが延びる方向、つまりキャップ軸Oと平行な方向を上下方向と呼ぶ。なお上下方向は、軸方向と言い換えてもよい。閉状態とされた蓋体4と口部51とは、上下方向において互いに異なる位置に配置される。上下方向のうち、口部51から蓋体4へ向かう方向を上側と呼び、蓋体4から口部51へ向かう方向を下側と呼ぶ。
上下方向から見た平面視で、キャップ軸Oと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、キャップ軸Oに近づく方向を径方向内側と呼び、キャップ軸Oから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。また第2ヒンジ5は、キャップ軸Oを径方向に挟む第1ヒンジ3とは反対側に配置される。本実施形態では、径方向のうち、第1ヒンジ3と第2ヒンジ5とを通る所定の方向を前後方向と呼ぶ。前後方向のうち、第2ヒンジ5から第1ヒンジ3へ向かう方向を前側と呼び、第1ヒンジ3から第2ヒンジ5へ向かう方向を後側と呼ぶ。
キャップ軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
中栓1は、外筒11と、内筒12と、連結フランジ13と、バルブ収容筒14と、バルブ15と、下壁16と、を有する。
外筒11は、上下方向に延びる筒状であり、口部51の径方向外側に嵌合する。外筒11は、外筒11の内周面の下端部から径方向内側に突出する下部突起11aと、外筒11の外周面の上端部から径方向外側に突出する上部突起11bと、を有する。下部突起11aは、口部51の外周面から径方向外側に突出する口部突起51aに対して、下側から接触する。これにより外筒11は、口部51に対してアンダーカット嵌合される。つまり中栓1は、口部51にアンダーカット嵌合により装着される。
内筒12は、上下方向に延びる筒状であり、口部51の径方向内側に嵌合する。連結フランジ13は、キャップ軸Oを中心とする円形リング板状であり、外筒11と内筒12とを連結する。連結フランジ13の一対の板面は、上下方向を向く。連結フランジ13の一対の板面のうち下面は、口部51の上端開口縁に対して、上側から接触する。具体的に、連結フランジ13は、外筒11の内周面のうち上端部と下端部との間に位置する中間部分と、内筒12の外周面のうち上端部と下端部との間に位置する中間部分と、を連結する。
図示の例では、内筒12のうち、連結フランジ13の上側に位置する上側部分の肉厚が、連結フランジ13の下側に位置する下側部分の肉厚よりも薄い。また内筒12の上側部分のうち、前側部分の上端縁が、後側部分の上端縁よりも下側に位置する。
バルブ収容筒14は、内筒12から径方向内側に離れて配置される。バルブ収容筒14は、キャップ軸Oを中心として上下方向に延びる。バルブ収容筒14は、周壁14aと、底壁14bと、を有する有底筒状である。周壁14aは、上下方向に延びる筒状であり、底壁14bは、キャップ軸Oと垂直な方向に拡がる板状である。
またバルブ収容筒14は、抜け止め突起14cと、開口部17と、ガイド壁部18と、筒孔14dと、案内リブ14eと、を有する。
抜け止め突起14cは、周壁14aの内周面の上端部から径方向内側に突出する。抜け止め突起14cは、周方向に延びるリブ状であり、図示の例ではキャップ軸Oを中心とする環状である。
開口部17は、周壁14aの上端部に位置し、バルブ収容筒14の内部と外部とを連通する。開口部17は、周壁14aの上端開口縁のうち周方向の一部を切り欠くように形成される。開口部17は、周壁14aの上端部における後側部分に位置する。開口部17は、抜け止め突起14cよりも上側に配置され、周方向に延びる。
ガイド壁部18は、周壁14aの上端部に位置し、バルブ収容筒14の内部と外部とを仕切る。ガイド壁部18は、周壁14aの上端部における前側部分に位置する。ガイド壁部18は、開口部17とは異なる周方向位置に配置される。ガイド壁部18は、抜け止め突起14cよりも上側に配置され、周方向に延びる。
図2に示すように、ガイド壁部18は、周方向においてバルブ収容筒14の半周以上にわたって延びる。具体的には、図2に示すように上下方向から見て、ガイド壁部18は、周壁14aの上端部に、キャップ軸Oを中心とする中心角で180°以上315°以下の範囲にわたって配置される。図示の例ではガイド壁部18は、略半周にわたり延びている。
図1に示すように、筒孔14dは、バルブ収容筒14の下端部に配置される。筒孔14dは、バルブ収容筒14の後側部分に配置される。筒孔14dは、周壁14aと底壁14bとの接続部分に開口する。
案内リブ14eは、周壁14aから径方向外側に突出し、上下方向に延びる。案内リブ14eは、周壁14aの後側部分に配置される。つまり案内リブ14eは、周壁14aの外周面から後側へ向けて突出する。案内リブ14eは、周壁14aの下側部分に配置される。案内リブ14eの径方向の高さつまり周壁14aからの突出高さは、案内リブ14eの下端部以外の部分では上下方向に沿って一定であり、下端部では下側へ向かうに従い小さくなる。案内リブ14eは、筒孔14dの直上に位置する。案内リブ14eは、下端部が筒孔14dと繋がりまたは近接する。
バルブ15は、バルブ収容筒14の内部に上下動自在に配置される。バルブ15は、バルブ周壁15aと、バルブ底壁15bと、を有する有底筒状である。
バルブ周壁15aは、上下方向に延びる筒状である。バルブ周壁15aの外周面は、周壁14aの内周面と摺動自在に接触しまたは隙間をあけて対向する。バルブ周壁15aのうち下側部分の外径は、上側部分の外径よりも大きい。バルブ周壁15aの上側部分は、上側へ向かうに従い外径が小さくなる。
バルブ底壁15bは、キャップ軸Oと垂直な方向に拡がる板状である。バルブ底壁15bの下面は、底壁14bの上面に離間可能に接触する。
下壁16は、バルブ収容筒14から径方向外側に拡がる。下壁16は、キャップ軸Oを中心とする円環板状であり、一対の板面が上下方向を向く。下壁16は、径方向外側へ向かうに従い上側に位置する。下壁16の内周部は、周壁14aの外周面のうち、上下方向の上端部と下端部との間に位置する中間部分に接続される。下壁16の外周部は、内筒12の下端部と接続される。案内リブ14eは、下壁16の下側に位置する。案内リブ14eの上端部は、下壁16の下面と接続される。
図1および図2に示すように、下壁16のうち、バルブ収容筒14よりも後側に位置する後端部16aは、後端部16a以外の部分よりも下側に位置する。下壁16の後端部16aと、後端部16a以外の部分との間には、段部16dが形成される。段部16dは、後側を向く面を有し、上下方向から見て、前後方向と直交する左右方向に延びる。
下壁16は、第1連通孔16bと、第2連通孔16cと、を有する。
第1連通孔16bは、下壁16を上下方向に貫通する。第1連通孔16bは、下壁16の後端部16aに配置される。第1連通孔16bは、バルブ収容筒14の後側に位置する。図2に示すように、本実施形態では第1連通孔16bが、周方向に沿って円弧状に延びる孔である。カバー体2が閉じた状態において(図1を参照)、第1連通孔16bは、上下方向から見てバルブ収容筒14と第2ヒンジ5との間に位置する。また案内リブ14eは、上端部が第1連通孔16bと繋がりまたは近接する。
第2連通孔16cは、下壁16を上下方向に貫通する。第2連通孔16cは、下壁16の後端部16a以外の部分に配置される。第2連通孔16cは、バルブ収容筒14の前側に位置する。本実施形態では第2連通孔16cが、円孔状である。第2連通孔16cは、上下方向から見てバルブ収容筒14と第1ヒンジ3との間に位置する。
第1連通孔16bの開口面積(流路断面積)は、第2連通孔16cの開口面積よりも大きい。
図1に示すように、カバー体2は、中栓1の上側に配置される。カバー体2は、カバー筒21と、中栓1を上側から覆う上壁22と、上壁22から上側に突出するノズル23と、ノズル23を上下方向に貫通するとともに上壁22を貫通する吐出孔24と、上壁22から下側に垂下設されるシール筒25と、を有する。
カバー筒21は、キャップ軸Oを中心として上下方向に延びる。カバー筒21は、外筒11の上側に位置する。カバー筒21の下端部は、外筒11の上端部の径方向外側に嵌合する。カバー筒21は、外筒11に着脱可能に取り付けられる。カバー筒21は、第1ヒンジ3を介して外筒11と連結される。カバー筒21は、第2ヒンジ5を介して蓋体4の後述する蓋周壁4aと連結される。
カバー筒21は、内周突起21aと、内周リブ21bと、外周突起21cと、を有する。
内周突起21aは、カバー筒21の内周面の下端部から径方向内側に突出する。内周突起21aは、外筒11の上部突起11bに対して、下側から接触する。これによりカバー筒21は、外筒11に対してアンダーカット嵌合される。
内周リブ21bは、カバー筒21の内周面から径方向内側に突出し、上下方向に延びる。内周リブ21bは、内周突起21aから上側に離れて配置される。内周リブ21bは、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。内周リブ21bの下端部は、外筒11の上端開口縁に対して、上側から接触する。
外周突起21cは、カバー筒21の外周面の上端部から径方向外側に突出する。
上壁22は、カバー筒21の内周面から径方向内側に拡がる。上壁22は、キャップ軸Oを中心とする板状であり、一対の板面が上下方向を向く。上壁22は、内筒12、下壁16、バルブ収容筒14およびバルブ15を上側から覆う。すなわち、内筒12、下壁16、バルブ収容筒14およびバルブ15は、上壁22の下側に配置される。
本実施形態では、上壁22の外周部が、外周部以外の部分よりも上側に位置する。上壁22の外周部は、上下方向から見て内筒12と重なる。図示の例では、上壁22の外周部の肉厚に比べて、外周部以外の部分の肉厚が厚い。
上壁22は、上壁22の下面から下側に膨出する膨出部22aを有する。膨出部22aは、下側から見て、キャップ軸Oを中心とする円形状である。図1に示すようにカバー体2を閉じた状態で、ガイド壁部18の上端面は、上壁22の下面に対して下側から接触し、ガイド壁部18の上端内周縁は、膨出部22aの外周縁と周方向に沿って接触する。ガイド壁部18は、バルブ収容筒14と上壁22との間を塞ぐ。
また開口部17は、バルブ収容筒14と上壁22との間に配置される。開口部17は、周壁14aの上端部と上壁22の下面との間に設けられ、バルブ収容筒14の内部と外部とを連通する。
ノズル23は、上壁22の上面に突設される。ノズル23は、キャップ軸Oを中心として上下方向に延びる。図示の例では、ノズル23の上端部が、径方向外側に拡がるリップ状である。
吐出孔24は、キャップ軸Oを中心として上下方向に延び、ノズル23の上端部と上壁22の下面とに開口する。具体的に、吐出孔24の下端部は、膨出部22aの下面に開口する。図示の例では、吐出孔24のうち下端部の内径が、下端部以外の部分の内径よりも小さい。
バルブ収容筒14の内部は、吐出孔24と連通する。バルブ15は、バルブ収容筒14の内部を最も上側へ移動した上昇端位置において、上壁22に対して下側から接触する。具体的には、バルブ周壁15aの上端開口縁が、膨出部22aの下面に対して、周方向の全周にわたって下側から接触する。バルブ15は、上昇端位置においてバルブ収容筒14の内部と吐出孔24との連通を遮断する。
また第1連通孔16bの開口面積は、吐出孔24の開口面積以上であり、第2連通孔16cの開口面積は、吐出孔24の開口面積以下である。本実施形態において、吐出孔24の開口面積とは、例えば吐出孔24の下端部の流路断面積に相当する。
シール筒25は、上壁22の下面のうち、上壁22の外周部と外周部以外の部分との境界部分から下側に突設される。シール筒25は、キャップ軸Oを中心として上下方向に延びる。シール筒25は、内筒12の径方向内側に嵌合する。図示の例では、シール筒25の肉厚が、下側へ向かうに従い薄くなる。シール筒25の前側部分の下端部は、後側部分の下端部よりも下側に位置する。
シール筒25は、シール突起25aを有する。シール突起25aは、シール筒25の外周面から径方向外側に突出し、内筒12の内周面と周方向の全周にわたって接触する。
下壁16は、上下方向において、上壁22との間に内容液の流通室26を画成する。具体的には、下壁16、上壁22、内筒12、シール筒25および周壁14aにより区画される空間が、流通室26とされる。つまり吐出キャップ10は、流通室26を有する。流通室26には、内容液が流通したり一時的に貯留される。
特に図示しないが、蓋体4を閉じた状態で、蓋体4は、カバー体2を上側から覆う。蓋体4は、カバー体2に着脱可能に取り付けられる。
蓋体4は、蓋周壁4aと、蓋頂壁4bと、を有する有頂筒状である。また蓋体4は、蓋突起4cを有する。蓋突起4cは、蓋周壁4aの内周面の下端部から径方向内側に突出する。蓋体4を閉じた状態で、蓋突起4cは、カバー筒21の外周突起21cに対して、下側から接触する。これにより蓋体4は、カバー筒21に対してアンダーカット嵌合される。
次に、本実施形態の吐出キャップ10を用いて、容器本体50の内容液を吐出する作用について説明する。
吐出キャップ10は、図1に示すように、第2ヒンジ5回りに蓋体4を開いた状態で、吐出孔24から所定量の内容液を吐出させる第1の吐出形態と、図2に示すように、第1ヒンジ3回りにカバー体2を開いた状態で、第1連通孔16bから使用者が所望する量の内容液を吐出させる第2の吐出形態と、を有する。
図1に示す第1の吐出形態において、吐出キャップ10により容器本体50の内容液を吐出するには、例えば吐出孔24が下方を向くように、かつ第2ヒンジ5が上側となるように容器本体50を傾ける。これにより、容器本体50から流通室26および開口部17を通してバルブ収容筒14の内部へと内容液が流入し、さらにバルブ収容筒14の内部から吐出孔24を通して、内容液が吐出される。具体的には、バルブ収容筒14内におけるバルブ15の上側部分および下側部分にそれぞれ内容液が流入し、バルブ収容筒14の内部から吐出孔24へと内容液が流れることでバルブ15に負圧が作用し、バルブ15がバルブ収容筒14内において吐出孔24側へ引き込まれる。バルブ15が吐出孔24へ向けて移動し、上昇端位置において吐出孔24を塞ぐことで、内容液の吐出が停止される。これにより所定量の内容液が吐出される。
図2に示す第2の吐出形態においては、第1ヒンジ3が上側となるように容器本体50を傾け、第1連通孔16bを通して、使用者が所望する量の内容液を吐出させる。このとき、第2連通孔16cは、容器外部から容器本体50内に空気を流入させる空気置換孔として機能する。
以上説明した本実施形態の吐出キャップ10は、図1に示すように、バルブ収容筒14と上壁22との間に、開口部17と、開口部17とは異なる周方向位置において周方向に延びるガイド壁部18と、が設けられる。このため、ガイド壁部18によって内容液を開口部17へ案内する整流作用が得られ、バルブ収容筒14の外部から内部、またこの内部から吐出孔24へと向かう内容液の流れの乱れを抑える(整える)ことができる。これにより、バルブ収容筒14内のバルブ15に安定して負圧を作用させることができ、例えば容器本体50をスクイズ変形させる力が小さい場合や、スクイズ変形させない場合であっても、吐出操作ごとにバルブ15が安定して上昇移動し、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
また本実施形態では、案内リブ14eの上端部が、第1連通孔16bと繋がりまたは近接し、案内リブ14eの下端部が、筒孔14dと繋がりまたは近接する。
この場合、図3に示すように、内容液を吐出した後、流通室26に溜った残液が、第1連通孔16bから案内リブ14eを伝って下側へ流れ落ちるときに、この液が筒孔14dを通して、バルブ収容筒14内に残った残液を引き出すように作用する。このため、バルブ収容筒14内の残液を安定して容器本体50内に戻すことができ、バルブ収容筒14内のバルブ15が、図1に示す吐出操作前の元の待機位置(初期位置)に安定して戻される。これにより、次回の吐出操作時においても、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
また本実施形態では、下壁16のうち後端部16aが、後端部16a以外の部分よりも下側に位置しており、かつこの後端部16aに開口面積の大きい第1連通孔16bが開口している。このため吐出操作後に、流通室26から第1連通孔16bを通して容器本体50内へと残液が安定して戻され、流通室26に液が残ることを抑制できる。
また本実施形態では、第1連通孔16bの開口面積が、吐出孔24の開口面積以上であり、第2連通孔16cの開口面積が、吐出孔24の開口面積以下である。
第1の吐出形態においては、第2ヒンジ5が上側となるように容器本体50を傾けることにより、容器本体50の内容液が、第1連通孔16bおよび第2連通孔16cから開口部17を通して、吐出孔24へと流れる。このとき、第2連通孔16cの開口面積(流路断面積)が吐出孔24の開口面積以下であることにより、流通室26に内容液が多量に流入することが抑えられ、ウォーターハンマー現象による吐出孔24からの内容液の噴き出しが防止される。
第2の吐出形態においては、第1ヒンジ3が上側となるように容器本体50を傾け、開口面積が大きい第1連通孔16bを通して内容液を吐出させることにより、効率よく吐出を行うことができる。
また本実施形態では、ガイド壁部18が、周方向においてバルブ収容筒14の半周以上にわたって延びる。
この場合、ガイド壁部18によって内容液を開口部17に案内する整流作用がより安定する。このため、吐出操作ごとにバルブ15が安定して上昇移動し、所定量の内容液を安定して吐出することができる。
また本実施形態では、図2に示すように上下方向から見て、ガイド壁部18が、キャップ軸Oを中心とする中心角で180°以上315°以下の範囲にわたって配置される。
上記中心角が180°以上であることにより、ガイド壁部18によって内容液を開口部17へ案内する整流作用が、より安定して奏功される。
上記中心角が315°以下であることにより、開口部17の開口面積が小さくなり過ぎることが抑えられる。このため、単位時間あたりの吐出量が少なくなり過ぎることが抑えられ、つまり吐出操作性を良好に維持しつつ、所定量の内容液を安定して吐出できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、バルブ収容筒14が、ガイド壁部18と、開口部17と、を有する構成について説明したが、これに限らない。特に図示しないが、ガイド壁部18は、上壁22の下面から下側に突設されて周方向に延びていてもよい。この場合、ガイド壁部18は、その下端面が周壁14aの上端開口縁に対して上側から接触することにより、バルブ収容筒14と上壁22との間を塞ぐ。また開口部17は、周方向においてガイド壁部18とは異なる位置に配置されて、上壁22の一部を構成する。
また、ガイド壁部18および開口部17が、バルブ収容筒14と上壁22とにそれぞれ設けられてもよい。
すなわち本発明では、バルブ収容筒14および上壁22の少なくともいずれか一方が、開口部17と、ガイド壁部18と、を有する。
前述の実施形態では、中栓1が、口部51にアンダーカット嵌合により装着される例を挙げたが、これに限らない。中栓1は、口部51に対して例えば螺着等により装着されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…中栓、2…カバー体、3…第1ヒンジ、4…蓋体、5…第2ヒンジ、10…吐出キャップ、14…バルブ収容筒、14a…周壁、14b…底壁、14d…筒孔、14e…案内リブ、15…バルブ、16…下壁、16b…第1連通孔、16c…第2連通孔、17…開口部、18…ガイド壁部、22…上壁、24…吐出孔、26…流通室、50…容器本体、51…口部、O…キャップ軸

Claims (4)

  1. 内容液が収容される容器本体の口部に装着される中栓と、
    前記中栓の上側に配置されるカバー体と、を備え、
    前記カバー体は、
    前記中栓を上側から覆う上壁と、
    前記上壁を貫通する吐出孔と、を有し、
    前記中栓は、
    前記上壁の下側に配置されて上下方向に延び、内部が前記吐出孔と連通するバルブ収容筒と、
    前記バルブ収容筒の内部に上下動自在に配置され、上昇端位置において前記バルブ収容筒の内部と前記吐出孔との連通を遮断するバルブと、を有し、
    前記バルブ収容筒および前記上壁の少なくともいずれか一方は、
    前記バルブ収容筒と前記上壁との間に配置され、前記バルブ収容筒の内部と外部とを連通する開口部と、
    前記開口部とは異なる周方向位置に配置されて周方向に延び、前記バルブ収容筒と前記上壁との間を塞ぐガイド壁部と、を有する、
    吐出キャップ。
  2. 前記中栓は、前記バルブ収容筒から径方向外側に拡がり、前記上壁との間に内容液の流通室を画成する下壁を有し、
    前記下壁は、前記下壁を貫通する第1連通孔を有し、
    前記バルブ収容筒は、周壁と底壁とを有する有底筒状であり、
    前記バルブ収容筒は、
    前記周壁と前記底壁との接続部分に開口する筒孔と、
    前記下壁の下側に位置して前記周壁から径方向外側に突出し、上下方向に延びる案内リブと、を有し、
    前記案内リブは、上端部が前記第1連通孔と繋がりまたは近接し、下端部が前記筒孔と繋がりまたは近接する、
    請求項1に記載の吐出キャップ。
  3. 前記中栓と前記カバー体とを連結する第1ヒンジと、
    前記カバー体を上側から覆う蓋体と、
    前記カバー体と前記蓋体とを、キャップ軸を径方向に挟む前記第1ヒンジとは反対側で連結する第2ヒンジと、を備え、
    前記中栓は、前記バルブ収容筒から径方向外側に拡がる下壁を有し、
    前記下壁は、
    前記下壁を貫通し、上下方向から見て前記バルブ収容筒と前記第2ヒンジとの間に位置する第1連通孔と、
    前記下壁を貫通し、上下方向から見て前記バルブ収容筒と前記第1ヒンジとの間に位置する第2連通孔と、を有し、
    前記第1連通孔の開口面積は、前記吐出孔の開口面積以上であり、
    前記第2連通孔の開口面積は、前記吐出孔の開口面積以下である、
    請求項1または2に記載の吐出キャップ。
  4. 前記ガイド壁部は、周方向において前記バルブ収容筒の半周以上にわたって延びる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出キャップ。
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