JP2021160098A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の形成に係わる処理を実行する際に外部機器へ供給する電力量を制限する画像形成装置において、電力量の制限を適切なタイミングで解除して電力量の供給を再開できる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、USB接続部19を介して外部機器61へ電力を供給中において、画像形成ジョブJOBを受け付けた場合、外部機器61へ供給する電力量Wを制限した状態で(S35)、画像形成ジョブJOBを実行する(S37)。プリンタ1は、画像形成ジョブJOBの実行を開始した後、画像形成ジョブJOB以外の後続処理が存在するか否かを判断する(S41)。
【選択図】図4

Description

本開示は、外部機器へ電力を供給する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
従来、インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する画像形成装置が種々提案されている。例えば、特許文献1の印刷装置は、USB PD(USB Power Delivery)規格のUSBインタフェースから外部機器へ電力を供給している。印刷装置は、外部機器へ電力を供給中に印刷指示を受け付けた場合、外部機器に供給する電力を減らした後、受け付けた印刷指示に基づく印刷を実行している。印刷装置は、受け付けた印刷指示に基づく印刷が終了すると、外部機器との間で、電力授受に係わるネゴシエーションを実行する。印刷装置は、ネゴシエーションの結果に基づいて供給する電力量を決定し、決定した電力量で外部機器への電力供給を再開する。
特許6448200号公報(図10)
上記した特許文献1の印刷装置では、印刷が終了すると、直ぐにネゴシエーションを開始し電力供給を再開している。そして、印刷装置は、電力供給を再開した後、新たな印刷の指示を受け付けたか判断し、新たな印刷指示を受け付けていた場合には供給する電力量の制限を再度実行する。このため、例えば、印刷装置は、電力量を制限して印刷を実行している最中に、新たな印刷指示を受け付けた場合、先に受け付けた印刷指示の実行を終了し電力量の制限を解除しても、直ぐに制限を再開しなければならない。その結果、電力量の切り替えが頻繁に発生する虞がある。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、画像の形成に係わる処理を実行する際に外部機器へ供給する電力量を制限する画像形成装置において、電力量の制限を適切なタイミングで解除して電力量の供給を再開できる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本願に係る画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する電力供給処理と、前記電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理である第1処理を実行するか否かを判断する第1判断処理と、前記第1判断処理の結果、前記第1処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記第1処理を実行する第1実行処理と、前記第1実行処理を開始した後、前記第1処理とは異なる第2処理を実行するか否かを判断する第2判断処理と、を実行する。
また、本願に係る画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する第1電力供給処理と、前記第1電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理を実行するか否かを判断する判断処理と、前記判断処理の結果、前記画像の形成に係わる処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記画像の形成に係わる処理を実行する実行処理と、前記実行処理が終了した後、消費電力を減らす省電力モードへ移行するか否かを判断するモード判断処理と、前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記制限処理による前記外部機器へ供給する電力量の制限を解除し、前記外部機器へ電力を供給する第2電力供給処理と、前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記省電力モードへ移行するモード移行処理と、を実行する。
また、本願に開示の内容は、画像形成装置としての実施だけでなく、画像形成装置を制御する制御方法、画像形成装置を制御するコンピュータで実行するプログラムとしても実施し得るものである。
本願に係る画像形成装置等によれば、電力量の制限を適切なタイミングで解除して電力量の供給を再開できる。
第1実施形態に係るプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 USB PD規格で規定されたメッセージの種類とその内容を示す図である。 第1実施形態に係る供給電力制御処理の内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る供給電力制御処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る供給電力制御処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る状態監視処理の内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る供給電力制御処理の内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る状態監視処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本願の画像形成装置を具体化した一実施形態である携帯型のプリンタ1について図1を参照しつつ説明する。
(1.携帯型のプリンタの構成)
図1は、第1実施形態に係る携帯型のプリンタ1の電気的構成を示している。プリンタ1は、例えば、持ち運び可能な携帯型の印刷装置であり、PCやスマートフォン等との間で有線通信又は無線通信を介して受信した印刷ジョブの画像データを所定のシート(感熱紙など)に印刷等する。プリンタ1は、CPU12、RAM13、ROM14、NVRAM15、画像形成部16、画像読取部17、USB(Universal Serial Bus)接続部19、ユーザインタフェース20、通信部24、電力コントローラ25、電源部27などを備えている。これらのCPU12等は、バス11で互いに接続されている。
ROM14は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、制御プログラム41などの各種プログラムを記憶している。例えば、CPU12は、ROM14から読み出した制御プログラム41を実行して、プリンタ1のシステムを起動する。尚、上記したデータの記憶先は一例である。例えば、制御プログラム41を、NVRAM15に記憶しても良い。また、制御プログラム41を記憶する記憶部は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体としては、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体を採用しても良い。
制御プログラム41は、例えば、プリンタ1の各部を統括的に制御するファームウェアである。CPU12は、制御プログラム41を実行し、実行した処理結果をRAM13に一時的に記憶させながら、バス11で接続された各部を制御する。尚、以下の説明では、制御プログラム41を実行するCPU12のことを、単にCPU12として記載する場合がある。例えば、「CPU12が」という記載は、「制御プログラム41を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
NVRAM15は、不揮発性のメモリである。NVRAM15は、プリンタ1の各種設定情報が記憶される。本実施形態のNVRAM15には、プリンタ1が省電力モードへ移行するか否かを判断するのに用いられるモード判断フラグMFが記憶されている。省電力モード、及びモード判断フラグMFの処理の詳細については、後述する。
画像形成部16は、例えば、ライン型のサーマルヘッド47を備え、CPU12の制御に基づいて、ダイレクトサーマル方式によりシートに画像を印刷する。画像形成部16は、サーマルヘッド47に対向して設けられたプラテンローラ48を回転させシートを搬送する。例えば、印刷を開始する際に、プリンタ1の挿入口にシートが挿入されると、挿入されたシートは、プラテンローラ48とサーマルヘッド47との対向部分に案内され、印刷完了後に排出口より排出される。
尚、上記した画像形成部16の構成は、一例である。画像形成部16は、トナーカートリッジ、感光ドラム、現像ローラ、露光装置等を備え、電子写真方式により印刷を実行する構成でも良い。あるいは、画像形成部16は、例えば、インクジェットヘッドやインクカートリッジ等を備え、インクジェット方式で印刷する構成であっても良い。
画像読取部17は、不図示の原稿台及びCIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge−Coupled Device)等のイメージセンサを備える。画像読取部17は、原稿台に載置された原稿に対してCIS等を移動させ、原稿を読み取り、画像データを生成しRAM13に記憶する。
また、USB接続部19は、例えば、USB PD(USB Power Delivery)規格に準拠した通信や電力授受を行うインタフェースである。USB接続部19は、コネクタとしてレセプタクル51を備える。USB接続部19は、レセプタクル51に接続された様々な外部機器61との間で、データ通信や電力授受を行う。図1では、一例として、1つのレセプタクル51に、1台の外部機器61が接続されている。この外部機器としては、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、プリンタ、外付けハードディスク、USBメモリ、カードリーダーなど、USB規格で接続可能な様々な機器を採用できる。尚、USB接続部19は、複数のレセプタクル51を備えても良い。
レセプタクル51は、例えば、USB Type−C規格に準拠したコネクタである。レセプタクル51は、データ通信や電力授受を行うための複数の信号線を備える。例えば、レセプタクル51は、複数の信号線として、USB Type−C規格のコネクタにおけるTX信号線、RX信号線、D信号線、Vbus信号線、CC信号線、グランド信号線などを備える。尚、信号線とは、ピンとも言い得る。レセプタクル51は、例えば、TX信号線、RX信号線、D信号線のいずれかを用いてデータ通信を行う。D信号線とは、例えば、Data信号線であり、D+/D−を指す。また、レセプタクル51は、Vbus信号線を用いて電力の供給、電力の受電を行う。
また、CC信号線は、例えば、電力ロールを決定するために用いられる信号線であり、レセプタクル51に接続するプラグの表裏に対応してCC1信号線、CC2信号線を備えている。また、CC信号線は、アラートメッセージなどの機器管理に関する通信の信号線としても用いられる。本実施形態のプリンタ1は、例えば、後述する図2に示すメッセージの送受信にCC信号線を使用する。尚、メッセージの送受信に使用する通信路は、CC信号線に限らず、D信号線などの他の信号線でも良く、あるいは複数の信号線を組み合わせたものでも良い。レセプタクル51は、電力を供給する電力ロールである電力ソース、又は電力を受電する電力ロールである電力シンクに切り替え可能なデュアル・ロール・パワー(DRP)機能を有している。
電力コントローラ25は、USB接続部19を介した電力の授受及びデータの送受信を制御する。電力コントローラ25は、例えば、レセプタクル51に外部機器61を接続された際のCC信号線の接続状態(CC信号線の電位など)に基づいて電力ロールを決定し、電力授受のネゴシエーションを実行する。ここでいうネゴシエーションとは、例えば、電力ソース又は電力シンクの設定、授受する電力量の設定などを行う処理である。
電力コントローラ25は、例えば、電力ソースとして機能させるレセプタクル51について、Vbus信号線を介して供給する電力量Wの設定などのネゴシエーションを実行する。電力コントローラ25は、例えば、CPU12の制御に基づいて、電力量Wの電力リストを外部機器61へ送信する。ここでいう電力リストとは、プリンタ1が電力ソースとして供給可能な供給電圧Vsの電圧値と供給電流Asの電流値との組み合わせを示す情報である。電力リストとは、プロファイルとも言い得る。電圧値と電流値の組み合わせは、PDO(Power Data Object)とも言い得る。例えば、本実施形態のUSB接続部19を介した電力授受では、10W(5V、2A)〜100W(20V、5A)までの電力量の範囲で、電力ソースから電力シンクへ電力を供給できる。電力リストは、この電力量の範囲内のうち、電力ソースとして機能するプリンタ1が供給可能な電圧値及び電流値の組み合わせ(PDO)を示す情報である。
尚、電力コントローラ25は、レセプタクル51を電力シンクとして機能させる場合、そのレセプタクル51を介した電力の受電についてネゴシエーションを実行する。電力コントローラ25は、例えば、CPU12の制御に基づいて、電力ソースとして機能する外部機器61から受信した電力リストの中から受電したい電圧値と電流値の組み合わせを要求する。ネゴシエーションに成功すると、レセプタクル51は、外部機器61から所望の電力を受電する。
また、図1に示すように、電力コントローラ25は、メモリ26を備えている。メモリ26には、プログラムPGが記憶されている。電力コントローラ25は、CPUなどの処理回路を備え、処理回路でプログラムPGを実行することで、電源部27の制御等を実行する。メモリ26は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどが組み合わされて構成されている。
電源部27は、プリンタ1内の各装置の電源として機能し、各装置へ電力を供給する。電源部27は、電源コード28、バッテリ31等を備えている。電源部27は、電源コード28を介してAC電源から受電した交流電圧から所望の電圧値の直流電圧を生成し、生成した直流電圧をプリンタ1内の各装置へ供給する。また、電源部27は、バッテリ31から供給される直流電圧を変圧してプリンタ1内の各装置へ供給する直流電圧を生成する。従って、プリンタ1は、AC電源を接続されていない場合でも、バッテリ31によって駆動可能となっている。また、バッテリ31は、電源コード28を介して供給された電力や、USB接続部19を介して外部機器61から受電した電力により充電可能となっている。
また、電源部27は、USB接続部19に接続されている。電源部27は、USB接続部19から外部機器61へ供給する電力量W(供給電圧Vs,供給電流As)の電力を、電源コード28を介して受電した交流電圧やバッテリ31から供給される直流電圧から生成する。
ユーザインタフェース20は、例えば、タッチパネルであり、液晶パネル、液晶パネルの背面側から光を照射するLED等の光源、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜等を備えている。ユーザインタフェース20は、プリンタ1に対する操作を受け付け、操作入力に応じた信号をCPU12へ出力する。また、ユーザインタフェース20は、プリンタ1に係わる情報の表示を行う。ユーザインタフェース20は、CPU12の制御に基づいて液晶パネルの表示内容を変更する。尚、ユーザインタフェース20は、ハードキーなどの操作ボタンを備えても良い。また、ユーザインタフェース20は、タッチパネルのような表示部と操作部とを一体的に備える構成に限らず、表示部と操作部とを別で備える構成でも良い。
通信部24は、有線通信や無線通信が可能な通信装置である。通信部24は、例えば、図1に示すように、PC63とLANケーブルを介して有線で接続される。CPU12は、通信部24を制御し、画像形成ジョブJOBをPC63から受信する。この画像形成ジョブJOBは、例えば、画像形成部16に対して画像データの印刷を指示する印刷ジョブや、画像読取部17に対してスキャンの実行を指示するスキャンジョブである。プリンタ1は、PC63との間で有線通信を介して画像形成ジョブJOBを受信し、受信した画像形成ジョブJOBに基づく画像形成を実行する。尚、画像形成ジョブJOBを受信する通信手段は、Bluetooth(登録商標)等の無線通信でも良い。また、画像形成ジョブJOBを送信する装置は、PC63に限らず、スマートフォンやタブレット端末でも良い。また、プリンタ1は、USB接続部19のデータ通信により画像形成ジョブJOBを受信することもできる。また、CPU12は、ユーザインタフェース20に対する操作入力に基づいて、画像形成ジョブJOBを受け付け、コピーやスキャンを実行する。
(2.モードについて)
また、本実施形態のプリンタ1は、消費電力を減らす省電力モードへ移行する機能を有している。ここでいう省電力モードとは、例えば、プリンタ1を待機状態とし消費電力量を低減するスタンバイモードである。NVRAM15に記憶されるモード判断フラグMFは、例えば、省電力モードへ移行することを許可する値(以下、ON設定という場合がある)と、省電力モードへ移行することを許可しない値(以下、OFF設定という場合がある)の2つの値を設定される。プリンタ1は、例えば、印刷処理やスキャン処理を終了してから次の画像形成ジョブJOB(印刷ジョブ、スキャンジョブなど)の実行要求やユーザインタフェース20のタッチパネルを介したユーザによる入力操作等が所定時間ないことを検出すると、モード判断フラグMFをOFF設定にする。プリンタ1は、実行中の各処理が全て終了すると、スタンバイモードへ移行する。プリンタ1は、スタンバイモードへ移行すると、例えば、画像形成部16のサーマルヘッドや画像読取部17のイメージセンサへの通電を停止し、ユーザインタフェース20の表示パネルのバックライトを消灯させ非表示とすることで消費電力量を低減する。また、プリンタ1は、例えば、印刷ジョブ等を受け付けると、モード判断フラグMFをON設定にし、省電力モードを解除して印刷ジョブの実行を行なう。
尚、本願における省電力モードは、上記したスタンバイモードに限らない。プリンタ1は、例えば、スタンバイモードよりも消費電力を下げることが可能な低消費電力モード(スリープモードなど)を備えても良い。例えば、プリンタ1は、スタンバイモードに移行してから画像形成ジョブJOBの実行要求やユーザによる入力操作等が所定時間ない場合に、低消費電力モードへ移行し、さらなる省電力化を図る。プリンタ1は、低消費電力モードにおいて、例えば、電源部27の一部しか動作させず、画像形成部16や画像読取部17への電力の供給を停止することによって省電力化を図っても良い。
(3.USB PD通信におけるメッセージについて)
図2は、USB PD規格で規定されたメッセージの種類と、そのメッセージの内容を示している。尚、図2は、USB PD通信で用いるメッセージのうち、電力授受の制御に用いるメッセージを示している。図2の一覧は、左から順番に、NO、メッセージの種類、メッセージを送受信する通信方向、メッセージの内容を記載している。また、通信方向は、プリンタ1が電力を供給する電力ソースとして機能する場合を示している。
NO.1の供給能力(Capability)メッセージは、プリンタ1から外部機器61に対して送信するメッセージであり、プリンタ1から供給可能な電力量Wの供給電圧Vsと供給電流Asの組み合わせ(電力リスト)を示す情報を含むメッセージである。
また、NO.2の供給要求(Request)メッセージは、外部機器61からプリンタ1に対して送信するメッセージであり、上記した供給能力メッセージで示された供給電圧Vsと供給電流Asの組合せのうち、外部機器61が要求する組合せを示す情報を含むメッセージである(内容の(1))。また、供給要求メッセージには、能力非適合を示すMismatchフラグが含まれている(内容の(2))。Mismatchフラグは、供給能力メッセージに対して能力非適合であるか否かを示すフラグである。より具体的には、Mismatchフラグは、例えば、供給能力メッセージで示された供給電圧Vsと供給電流Asの組み合わせの中に、外部機器61が要求したい又は要求可能な組み合わせがあり電力を要求したいのか、希望するものがなく電力を要求しないのかを示すフラグである。Mismatchフラグは、例えば、能力非適合(ミスマッチ)である場合(要求しない場合)、ONを示すビット値が設定され、能力適合である場合(要求する場合)、OFFを示すビット値が設定される。
また、供給要求メッセージには、供給する電力量Wの変更の可否を示すGiveBack属性フラグが含まれている(内容の(3))。GiveBack属性フラグは、例えば、電力供給を開始した後に、電力量Wの変更を電力シンクである外部機器61が許可するか否かを示すフラグである。GiveBack属性フラグは、例えば、電力量Wの変更を許可する場合、ONを示すビット値が設定され、変更を許可しない場合、OFFを示すビット値が設定される。
また、供給要求メッセージには、最小動作電流値が含まれる場合がある(内容の(4))。最小動作電流値は、電力量Wを変更して最小化する場合に、要求する最小の電流値である。例えば、外部機器61は、電力量Wを最小化される場合に、最低限必要とする電力量に合った最小動作電流値を設定する。また、プリンタ1は、ON設定のGiveBack属性フラグを受信し、電力供給を開始した後、電力量Wを変更する場合に、例えば、この最小動作電流値を満たす又は最小動作電流値に応じた供給電流Asまで下げ電力量Wを減らし、電力量Wを制限する。プリンタ1は、電力リストで示す供給可能な供給電圧Vs、供給電流Asの組み合わせや、最小動作電流値に基づいて、制限時に供給する電力量W(供給電圧Vs、供給電流As)を決定する。従って、最小動作電流値は、GiveBack属性がON設定の時のみ外部機器61からプリンタ1へ通知される。尚、本願における電力量の制限とは、電力量を減らすことだけでなく、電力量をゼロにすることも含む概念である。
尚、電力量Wの制限時に外部機器61が要求する電力量の情報は、最小動作電流値に限らない。例えば、要求する電力量の情報は、電圧値でも良く、電流値と電圧値の組み合わせによって規定される情報でも良い。
また、NO.3の供給許可(Accept)メッセージは、プリンタ1から外部機器61に対して送信するメッセージであり、供給要求メッセージに従った供給を実行できることを示すメッセージである。また、NO.4の供給準備完了(PS_RDY)メッセージは、プリンタ1から外部機器61に対して送信するメッセージであり、供給要求メッセージに従った供給を開始する準備が整ったことを示すメッセージである。
また、NO.5の供給拒否(Reject)メッセージは、プリンタ1から外部機器61に対して送信するメッセージであり、供給要求メッセージに従った供給を実行できないことを示すメッセージである。また、NO.6の供給最小化要求(GoToMin)メッセージは、プリンタ1から外部機器61に対して送信するメッセージであり、供給要求メッセージのGiveBack属性フラグや最小動作電流値に従った電力量Wの最小化のための変更要求を通知するメッセージである。また、NO.7の供給停止要求(HardReset)メッセージは、外部機器61からプリンタ1に対して送信するメッセージであり、電力供給の停止を通知するためのメッセージである。
(4.供給電力制御処理)
次に、第1実施形態に係るプリンタ1によって実行される供給電力制御処理について、図3、図4を参照しつつ、説明する。プリンタ1のCPU12は、例えば、プリンタ1の電源を投入され、制御プログラム41を実行してプリンタ1のシステムを起動すると、図3、図4に示す供給電力制御処理を実行する。CPU12は、供給電力制御処理を実行することで、画像形成ジョブJOBの受け付けに基づいて電力量Wを制限し、画像形成ジョブJOBの終了に基づいて電力量Wの制限を解除する。
以下の説明では、プリンタ1が電力ソースとなり、外部機器61へ電力を供給する場合について説明する。また、本願の第1処理及び第2処理の一例として、画像形成ジョブJOBを受け付ける場合について説明する。尚、本願の第1及び第2処理は、画像形成ジョブJOBに限らない。第1及び第2処理としては、例えば、画像の形成に係わる処理で、且つ電力を消費する様々な処理を採用できる。例えば、第1及び第2処理は、プリンタ1に蓄積した熱を放出するクーリングダウン処理でも良い。クーリングダウン処理とは、例えば、プリンタ1の装置筐体内の温度が閾値以上となった場合に、ファンを回転させて熱を放出する処理である。また、クーリングダウン処理とは、例えば、画像形成部16が電子写真方式により印刷を実行する構成である場合、非印刷時に定着器を回転させて定着器の温度を下げる処理でも良い。
また、第1及び第2処理は、画像の画質を調整する画質キャリブレーション処理でも良い。画質キャリブレーション処理とは、例えば、画像形成部16が電子写真方式により印刷を実行する構成である場合、シートを搬送する搬送ベルト等にトナーによってトナー像を形成し、形成したトナー像の濃度や位置を検出して各色の濃度や位置ずれを補正する処理である。また、画質キャリブレーション処理とは、例えば、画像形成部16がインクジェット方式で印刷を実行する構成である場合、ノズルの清掃や詰まりを確認する処理でも良い。
また、本願の第1及び第2処理は、上記したクーリングダウン処理や画質キャリブレーション処理に限らない。例えば、第1及び第2処理は、トナーカートリッジに溜まったトナーを廃トナーボックスへ廃棄する処理でも良い。従って、本願の第1及び第2処理は、画像形成部による画像の形成に係わる処理であれば様々な処理を採用できる。
尚、図3、図4に示す供給電力制御処理を開始する条件は、システムの起動時に限らない。CPU12は、例えば、スタンバイモードから画像形成ジョブJOBを実行する状態に移行した場合に、供給電力制御処理を実行しても良い。また、本明細書のフローチャートは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。従って、以下の説明における「検出」、「判断」、「送信」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、ハードウェア制御も含む。また、図3、図4に示す供給電力制御処理を、CPU12以外の装置が実行しても良い。例えば、電力コントローラ25が、プログラムPGを実行することで、図3、図4に示す供給電力制御処理を実行しても良い。
まず、図3のステップ(以下、単に「S」と記載する)11において、プリンタ1のCPU12は、USB接続部19に対する接続を検出したか否かを判断する。CPU12は、例えば、システムを起動した後、USB接続部19に外部機器61を接続されるまでの間(S11:NO)、S11の判断処理を繰り返し実行する。また、CPU12は、例えば、外部機器61との間でUSB通信を新たに確立した場合に、S11で肯定判断する(S11:YES)。例えば、CPU12は、USB接続部19に外部機器61を接続されたことを検出すると、S11において肯定判断する。あるいは、CPU12は、USB接続部19に外部機器61を接続した状態でプリンタ1の電源を投入されると、外部機器61の接続を検出し、S11で肯定判断する。CPU12は、S11を実行することで、プリンタ1の起動後、USB接続部19に対する新たな接続の判断を常時実行している。
CPU12は、S11で肯定判断すると、S13を実行する。S13において、CPU12は、供給能力メッセージ(図2参照)をUSB接続部19に接続された外部機器61へ送信する。CPU12は、電力リストの情報を含む供給能力メッセージを外部機器61へ送信する。この電力リストに含まれる供給電圧Vsや供給電流Asとしては、例えば、予め設定された値を用いても良い。あるいは、供給電圧Vsや供給電流Asとして、S13を実行する際にプリンタ1がUSB接続部19を介して外部機器61に供給可能な最大の電力量Wである最大電力量に基づいて、CPU12が設定した値を用いても良い。
CPU12は、S13を実行すると、外部機器61から供給要求メッセージを受信したか否かを判断する(S15)。CPU12は、供給要求メッセージを受信するまでの間(S15:NO)、S15の判断処理を繰り返し実行する。CPU12は、外部機器61から供給要求メッセージを受信したと判断すると(S15:YES)、受信した供給要求メッセージのMismatchフラグがOFFであるか否かを判断する(S17)。
MismatchフラグがONの場合、プリンタ1から提示した電力リストの中に外部機器61が要求したい供給電圧Vsや供給電流Asの組み合わせがなかったこととなる。このため、CPU12は、MismatchフラグがONの場合(S17:NO)、外部機器61へ供給拒否メッセージを送信し、電力を供給できないことを外部機器61へ通知する(S19)。CPU12は、供給電力制御処理を終了する。この場合、電力供給は、開始されないこととなる。
一方、CPU12は、MismatchフラグがOFFの場合(S17:YES)、供給許可メッセージを外部機器61に送信し、S15で受信した供給要求メッセージに含まれる供給電圧Vs及び供給電流Asの組み合せの電力量W、即ち、外部機器61が要求した電力量Wを供給できることを外部機器61へ通知する(S21)。また、CPU12は、電源部27を制御して、外部機器61から要求された供給電圧Vs及び供給電流Asを生成し供給する準備を実行する。CPU12は、例えば、電力量Wを供給できる準備が完了すると、供給準備完了メッセージを外部機器61へ送信する(S21)。
CPU12は、S21を実行した後、Vbus信号線を介して電力量Wの供給を開始する(S23)。CPU12は、電力供給を開始すると、画像形成ジョブJOBを受け付けたか否かを判断する(S25)。CPU12は、例えば、画像データの印刷を指示する印刷ジョブをPC63(図1参照)から受信すると、画像形成ジョブJOBを受け付けたと判断する(S25:YES)。また、CPU12は、例えば、ユーザインタフェース20に対する操作入力に基づいて、コピーやスキャンの実行を受け付けた場合、画像形成ジョブJOBを受け付けたと判断する(S25:YES)。ここで受け付ける画像形成ジョブJOBは、本願の第1処理の一例である。CPU12は、画像形成ジョブJOBを受け付けるまでの間(S25:NO)、S25の処理を繰り返し実行する。これにより、CPU12は、電力供給中において、画像形成ジョブJOBを受け付ける。
CPU12は、S25で肯定判断すると(S25:YES)、合計電力量が電源容量より大きいか否かを判断する(S27)。ここでいう合計電力量とは、例えば、画像形成ジョブJOBを実行する際にプリンタ1で消費される電力量と、外部機器61へ供給中の電力量Wを合計した電力量である。従って、合計電力量は、電力供給を実行したまま画像形成ジョブJOBを実行した場合に、プリンタ1で必要となる電力量の合計値である。また、電源容量は、例えば、電源部27から供給可能な電力量であり、プリンタ1で使用可能な電力量である。このため、合計電力量が電源容量を超えた場合、プリンタ1は、電力不足となる。尚、プリンタ1は、一部の機能(画像形成ジョブJOBで使用しない機能など)を制限して合計電力量の低減を図っても良い。
CPU12は、合計電力量が電源容量以下である場合(S27:NO)、画像形成ジョブJOBの実行を開始する(S29)。この場合、CPU12は、電力不足とならないため、電力量Wの制限を実行せずに、画像形成ジョブJOBを実行する。CPU12は、S29を実行した後、実行を開始した画像形成ジョブJOBが終了したか否かを判断する(S31)。CPU12は、画像形成ジョブJOBが終了するまでの間(S31:NO)、S31の判断処理を繰り返し実行し、画像形成ジョブJOBが終了したと判断すると(S31:YES)、S25からの処理を実行する。これにより、電力供給中において、画像形成ジョブJOBを受け付けて実行することができる。
一方、CPU12は、S27において、合計電力量が電源容量より大きいと判断した場合(S27:YES)、図4のS33を実行する。CPU12は、S33において、電力供給中の外部機器61へ供給最小化要求メッセージ及び供給準備完了メッセージ(図2参照)を送信する。これにより、これから電力量Wの制限を実行することを外部機器61へ通知できる。
CPU12は、S33を実行した後、電力量Wを制限する(S35)。CPU12は、例えば、電源部27を制御して電力量Wを低減する処理を実行する。CPU12は、例えば、外部機器61へ送信した電力リストや最小動作電流値に基づいて、最小動作電流値を満たす(最小動作電流値以上の電流値となる)電力量W(供給電圧Vs、供給電流As)を決定し、電源部27に生成させ、外部機器61へ供給する(S35)。これにより、外部機器61は、供給要求メッセージで予め要求した最小動作電流値以上の電力量Wを受電することができる。
CPU12は、S35で電力量Wの制限を開始することで、S25で受け付けた画像形成ジョブJOBを実行する電力を確保できる。CPU12は、S35を実行すると、画像形成ジョブJOBの実行を開始する(S37)。尚、CPU12は、電力量Wの制限を開始する前に画像形成ジョブJOBの実行を開始しても良く、電力量Wの制限の開始処理と画像形成ジョブJOBの開始処理を並列に実行しても良い。また、CPU12は、S33の供給最小化要求メッセージや供給準備完了メッセージを送信せずに、S35を実行し電力量Wの制限を開始しても良い。また、CPU12は、最小動作電流値より小さい電流値の供給電流Asまで電力量Wを制限しても良い。
CPU12は、S37を実行した後、S39を実行する。CPU12は、S37で実行を開始した画像形成ジョブJOBが終了したか否かを判断する(S39)。CPU12は、画像形成ジョブJOBが終了するまでの間(S39:NO)、S39の判断処理を実行し、画像形成ジョブJOBが終了したと判断すると(S39:YES)、S41を実行する。
CPU12は、S41において後続処理が存在するか否かを判断する。この後続処理は、本願の第2処理の一例である。後続処理は、例えば、図3のS25で複数の画像形成ジョブJOBをまとめて受け付けた場合に、最初に実行を開始した画像形成ジョブJOB以外の画像形成ジョブJOBである。また、後続処理は、例えば、図3のS25で画像形成ジョブJOBを受け付けた後に、新たに受け付けた画像形成ジョブJOBである。また、後続処理は、例えば、後述するS43以降の後続処理の実行中において、新たに受け付けた画像形成ジョブJOBである。このような後続処理が存在すると、プリンタ1には、複数の画像形成ジョブJOBが蓄積される。そして、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了して直ぐに電力量Wの制限を解除すると、後続処理を実行するために、電力量Wを再度制限する必要が生じる。その結果、電力量Wの制限と解除の切り替えや、切り替えに係わる外部機器61との通信回数が増大する。
そこで、本実施形態のCPU12は、S41において後続処理が存在するか判断し、存在していた場合には、電力量Wの制限を解除せずに、制限を維持したまま後続処理を実行する。詳述すると、CPU12は、S41において、後続処理が存在すると判断すると(S41:YES)、後続処理の実行を開始する(S43)。CPU12は、例えば、外部機器61から複数の印刷ジョブを受信し、未実行の印刷ジョブが残っていた場合、S41で肯定判断する。また、CPU12は、例えば、ユーザインタフェース20の操作によりスキャンジョブを受け付けて実行している最中に、外部機器61から印刷ジョブを付け付けた場合、S41で肯定判断する。また、上記したように、本願の第1及び第2処理は、画像形成ジョブJOBに限らない。このため、例えば、CPU12は、第1処理として印刷ジョブを実行中に、第2処理としてクーリングダウン処理の実行を決定した場合、S41で肯定判断しても良い。また、CPU12は、例えば、第1処理としてクーリングダウン処理を実行中に、第2処理として画質キャリブレーション処理の実行を決定した場合、S41で肯定判断しても良い。
CPU12は、S43を実行した後、S43で実行を開始した後続処理が終了したか否かを判断する。CPU12は、後続処理が終了するまでの間(S45:NO)、S45の判断処理を実行する。CPU12は、後続処理が終了すると(S45:YES)、S41の処理を実行する。CPU12は、S45で実行が終了したと判断した後続処理以外に、他の後続処理が存在するか判断し、存在した場合(S41:YES)、S43以降の処理を再度実行する。CPU12は、例えば、複数の後続処理を受け付けた場合、複数の後続処理を受け付けた順番に実行し、全ての後続処理が完了するまで、S41〜S45の処理を実行する。
そして、CPU12は、S41において、後続処理が存在しないと判断した場合(S41:NO)、図3のS13の処理を実行する。CPU12は、S13以降の処理を実行することで、外部機器61へ供給能力メッセージ等を送信し、外部機器61が要求する電力量Wの電力供給を開始する。これにより、後続処理を含む全ての画像形成ジョブJOBが終了した後に、電力量Wの制限を解除することができる。
尚、CPU12は、図3、図4に示す供給電力制御処理を実行し電力の供給を開始した後、供給停止要因を検出した場合、供給を停止しても良い。ここでいう供給停止要因とは、電力量Wの供給を停止する要因である。例えば、CPU12は、給電停止要求メッセージ(図2参照)を外部機器61から受信した場合、供給停止要因を検出したと判断しても良い。また、例えば、CPU12は、USB接続部19を介した外部機器61との接続が切断されたことを検出すると、供給停止要因を検出したと判断しても良い。CPU12は、供給停止要因を検出した場合、電力量Wの供給を停止し供給電力制御処理を終了しても良い。これにより、外部機器61から停止要求があった場合や、USB接続に異常があった場合などに電力供給を停止できる。
(5.第2実施形態)
次に、本願の第2実施形態について説明する。上記した図3、図4に示す第1実施形態の供給電力制御処理では、後続処理が終了したと判断すると、電力量Wの制限を解除した。これに対し、第2実施形態では、省電力モードへ移行するタイミングに合わせて電力量Wの制限を解除する。尚、以下の説明では、上記した第1実施形態と同様の内容については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。また、本願における画像形成部による画像の形成に係わる処理として、画像形成ジョブJOBを採用した場合について説明する。
図5は、第2実施形態の供給電力制御処理の内容を示している。S33よりも前の処理は、図3と同一であるため、図3を用いて説明する。図5に示すように、CPU12は、S35で電力量Wを制限した状態で、S41において後続処理が存在しないと判断すると(S41:NO)、省電力モードへ移行するか否かを判断する(S51)。CPU12は、NVRAM15に記憶されたモード判断フラグMFに基づいてS51の判断処理を実行する。CPU12は、モード判断フラグMFがOFF設定である場合、S51で否定判断し(S51:NO)、S51の判断処理を再度実行する。また、CPU12は、モード判断フラグMFがON設定である場合、S51で肯定判断し(S51:YES)、図3のS13の処理を実行する。従って、第2実施形態のCPU12は、後続処理を含む全ての画像形成ジョブJOBが終了した後、省電力モードへ移行するタイミングで、電力量Wの制限を解除する。
図6は、モード判断フラグMFを、OFF設定からON設定に変更する状態監視処理の内容を示している。CPU12は、例えば、図3のS25で受け付けた画像形成ジョブJOBの実行を開始することを条件に、図6に示す状態監視処理を開始する。CPU12は、図5に示す供給電力制御処理と、図6に示す状態監視処理を並列に実行する。
CPU12は、状態監視処理を開始すると、画像形成ジョブJOBが終了したか否かを判断する(S53)。CPU12は、S25で受け付けた画像形成ジョブJOBが終了したか否かを判断する。CPU12は、画像形成ジョブJOBが終了したと判断すると(S53:YES)、後続処理が終了したか否かを判断する(S55)。CPU12は、全ての後続処理が終了した場合や、後続処理がそもそも存在しなかった場合、S55で肯定判断し(S55:YES)、S57を実行する。従って、CPU12は、受け付けた全ての画像形成ジョブJOBが終了すると、S57を実行する。
CPU12は、S57において、X秒経過したか否かを判断する。CPU12は、X秒経過するまでの間(S57:NO)、S57の判断処理を繰り返し実行する。また、CPU12は、X秒経過したと判断すると(S57:YES)、S61を実行する。CPU12は、S61において、モード判断フラグMFをOFF設定からON設定に変更し、プリンタ1を省電力モードへ移行させる。従って、S57の判断に用いるX秒は、省電力モードへ移行するか否かを判断するための時間である。
CPU12は、S61でモード判断フラグMFをON設定にすることで、図5のS51で肯定判断する。そして、CPU12は、図3のS13以降の処理を実行し電力量Wの制限を解除する。これにより、省電力モードへ移行するのに合わせて、電力量Wの制限を解除できる。尚、CPU12は、省電力モードにおいて画像形成ジョブJOB等を受け付けて通常状態へ移行する場合など、省電力モードから移行する際に、モード判断フラグMFをON設定からOFF設定に変更する。
また、X秒の経過を開始するタイミングやX秒の長さは、特に限定されない。例えば、CPU12は、S55で肯定判断した時点から、即ち、後続処理を含む全ての画像形成ジョブJOBが終了したと判断したタイミングからX秒の計測を開始し、S57でX秒の経過を判断しても良い。あるいは、CPU12は、S57の処理を開始するタイミングからX秒の計測を開始しても良い。
また、CPU12は、X秒の計測前に、省電力モードへ移行しない要因が発生していた場合、計測を開始しなくとも良い。また、CPU12は、X秒の計測中に、省電力モードへ移行しない要因が発生した場合、計測を中断又は中止しても良い。ここでいう省電力モードへ移行しない要因とは、例えば、(1)データの送受信の発生、(2)ログイン処理の発生、(3)ユーザ動作の発生である。(1)データの送受信の発生とは、例えば、USB接続部19を介したUSB通信、ユーザインタフェース20を介した有線通信や無線通信におけるデータの送受信が発生した場合である。CPU12は、例えば、X秒の計測を開始する前に、USB接続部19を介したUSB通信において通信先の装置とデータの送受信を実行していた場合、X秒の計測を開始しなくとも良い。また、CPU12は、例えば、X秒の計測中に、ユーザインタフェース20を介した有線通信において新たな通信を確立しデータの送受信を開始した場合、計測を中断又は中止しても良い。従って、CPU12は、プリンタ1が何らかの目的でデータの送受信を開始したこと又は実行中であることを検出すると、X秒の計測を開始しない、計測を中断する、又は計測を中止する。CPU12は、例えば、データの送受信が終了したことを検出した場合、X秒の計測を開始する。CPU12は、例えば、中断した時間から計測を再開しても良く、計測時間をリセットしてX秒を最初から計測し直しても良い。これにより、データの送受信中に、省電力モードへ移行し、通信が切断されてしまうことを抑制できる。尚、データの送受信が終了したことを検出する方法は、特に限定されない。例えば、CPU12は、通信の終了を示すデータが送受信されたことを検出した場合や、通信のセッションやコネクションの切断を検出した場合などに、データの送受信が終了したと判断しても良い。
また、(2)ログイン処理の発生とは、プリンタ1に対するログイン処理の発生である。例えば、プリンタ1は、印刷やスキャンの操作権限などをユーザ毎に設定し、ログイン処理によりユーザの権限を確認しても良い。あるいは、プリンタ1は、秘密文書などの印刷において、ログイン処理によりユーザを確認しても良い。プリンタ1は、例えば、ユーザインタフェース20のタッチパネルに対する操作入力に基づいてユーザ認証を実行し、ログインしたユーザを確認する。このような場合に、CPU12は、例えば、X秒の計測を開始する前に、ログイン中のユーザが存在していた場合、X秒の計測を開始しなくとも良い。また、CPU12は、例えば、X秒の計測を開始した後に、プリンタ1に対するログイン認証の成功を検出した場合、X秒の計測を中断又は中止しても良い。これにより、ログインユーザが操作している最中に、省電力モードへ移行し、ログインユーザの操作が中断等されることを抑制できる。
また、(3)ユーザ動作の発生とは、ユーザがプリンタ1を使用しようとする動作の発生である。CPU12は、例えば、X秒の計測中に、ユーザインタフェース20に対する操作入力を検出した場合、計測を中断又は中止しても良い。また、CPU12は、例えば、プリンタ1に近づくユーザを人感センサで検出した場合や、プリンタ1にシートを補充する動作を検出した場合、計測を中止等しても良い。
また、CPU12は、S55で肯定判断した後(S55:YES)、新たな画像形成ジョブJOBを受け付けた場合、図6の処理を中止しても良い。CPU12は、例えば、X秒の計測中に、新たな画像形成ジョブJOBを受け付けた場合、実行中の図6の処理を中止し、新たに受け付けた画像形成ジョブJOBを対象に、S53の処理を開始しても良い。
(6.第3実施形態)
次に、本願の第3実施形態について説明する。上記した図5、図6に示す第2実施形態の供給電力制御処理及び状態監視処理では、後続処理が存在しない場合に(S41:NO、S55:NO)、省電力モードへの移行を判断した。これに対し、第3実施形態では、後続処理の存在を判断せずに、省電力モードへの移行を判断する。尚、以下の説明では、上記した第1及び第2実施形態と同様の内容については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図7は、第3実施形態の供給電力制御処理の内容を示している。S33よりも前の処理は、図3と同一であるため、図3を用いて説明する。図7に示すように、CPU12は、S35で電力量Wを制限した状態で、S37で画像形成ジョブJOBの実行を開始する。CPU12は、画像形成ジョブJOBが終了したと判断すると(S39:YES)、省電力モードへ移行するか否かを判断する(S51)。
図8は、第3実施形態の状態監視処理の内容を示している。図8に示すように、CPU12は、図3のS25で受け付けた画像形成ジョブJOBが終了したと判断すると(S53:YES)、後続処理の判断を実行せずに(図6のS55を実行せずに)、X秒経過したか否かを判断する(S57)。CPU12は、X秒経過したと判断すると(S57:YES)、NVRAM15に記憶されたモード判断フラグMFをOFF設定からON設定に変更し、プリンタ1を省電力モードへ移行させる(S61)。
そして、図7のS51において、CPU12は、モード判断フラグMFに基づいてS51の判断処理を実行し、モード判断フラグMFがON設定である場合(S51:YES)、図3のS13の処理を実行する。従って、第3実施形態のCPU12は、後続処理の判断は実行せずに、電力量Wの制限時に実行した画像形成ジョブJOB(本願の画像形成部による画像の形成に係わる処理の一例)が終了した後、省電力モードへ移行するタイミングで、電力量Wの制限を解除する。
因みに、プリンタ1は、画像形成装置の一例である。CPU12は、制御部の一例である。画像形成部16、画像読取部17は、画像形成部の一例である。USB接続部19は、インタフェースの一例である。画像形成ジョブJOBは、第1処理、第2処理、画像形成部による画像の形成に係わる処理の一例である。S23は、電力供給工程、第1電力供給工程、第2供給工程の一例である。S25は、第1判断工程、判断工程の一例である。S35は、制限工程の一例である。S37は、第1実行工程、実行工程の一例である。S41は、第2判断工程の一例である。S51、S57は、モード判断工程の一例である。S61は、モード移行工程の一例である。
(7.効果)
以上、上記した各実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第1実施形態のプリンタ1のCPU12は、USB接続部19を介して外部機器61へ電力を供給するS23の処理(電力供給処理の一例)と、電力供給中において、画像形成ジョブJOB(第1処理の一例)を実行するか否かを判断するS25の処理(第1判断処理の一例)と、S25の結果、画像形成ジョブJOBを実行すると判断した場合(S25:YES)、外部機器61へ供給する電力量Wを制限するS35の処理(制限処理の一例)と、を実行する。CPU12は、外部機器61へ供給する電力量Wを制限した状態で、画像形成ジョブJOBを実行するS37の処理(第1実行処理の一例)と、S37を開始した後、後続処理を実行するか否かを判断するS41の処理(第2判断処理の一例)と、を実行する。
これによれば、CPU12は、電力を供給中に画像形成ジョブJOBを実行する場合、電力量Wを制限して画像形成ジョブJOBを実行する。CPU12は、画像形成ジョブJOBの実行を開始した後、後続処理(別の画像形成ジョブJOBなど)を実行するか判断する。これにより、後続処理の実行が不要であれば、画像形成ジョブJOBの終了後に電力量Wの制限を解除し、電力供給を迅速に再開できる。また、後続処理を実行する場合、後続処理が終了するまで電力量Wの制限を維持し、終了した後に制限を解除するなどの適切な対応を実行できる。従って、電力量Wの制限を適切なタイミングで解除できる。
(2)また、CPU12は、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了した後に(S39:YES)、S41を実行する。仮に、先に受け付けた画像形成ジョブJOBの実行中に後続処理の存在を判断すると、先に受け付けた画像形成ジョブJOBの終了間際で後続処理が発生した場合、発生した後続処理の存在を検出できない虞がある。その結果、画像形成ジョブJOBを終了し電力量Wの制限を解除した後に後続処理の存在が判明することで、電力量Wの制限を再度実行することとなる。そこで、本実施形態のCPU12は、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了した後に後続処理の存在を判断することで、画像形成ジョブJOBの実行が完了するまでに発生した後続処理を漏らすことなく検出できる。その結果、電力量Wを制限する処理の発生頻度を減らすことができる。また、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了した後、電力量Wの制限を解除せずに、後続処理を迅速に開始できる。後続処理をより迅速に完了することできる。
(3)また、CPU12は、S41の結果、後続処理を実行すると判断した場合(S41:YES)、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了した後も外部機器61へ供給する電力量Wの制限を維持し、後続処理を実行するS43の処理(第2実行処理の一例)を実行する。
後続処理を開始する前に、電力量Wの制限を解除すると、後続処理の開始に合わせて電力量Wの制限を再度実行する必要がある。これに対し、CPU12は、後続処理を実行する場合、先に付け付けた画像形成ジョブJOBが終了した後も電力量Wの制限を維持し、後続処理を実行する。電力量Wの制限に係わる通信データ(供給最小化要求メッセージの送信など)の送受信回数や電力量Wの制限と解除の切り替える回数を減らすことができる。その結果、電力量Wの制限を適切なタイミングで解除することで、不要な処理や処理時間を減らすことができる。
(4)また、CPU12は、後続処理が複数存在した場合、複数の後続処理の全ての実行が完了するまでの間(S41:YES)、外部機器61へ供給する電力量Wの制限を維持する。CPU12は、複数の後続処理の全ての実行が完了した場合(S41:NO)、外部機器61へ供給する電力量Wの制限を解除し、外部機器61へ電力を供給する。
これによれば、CPU12は、複数の後続処理が存在した場合、全ての後続処理が終了するまでの間、電力量Wの制限を維持することで、電力量Wの制限に係わる通信データの送受信回数や電力量Wの制限と解除の切り替える回数を減らすことができる。
(5)また、上記各実施形態における第1及び第2処理として、画像形成ジョブJOBを実行する処理(画像形成処理の一例)、プリンタ1に蓄積した熱を放出するクーリングダウン処理、及び画質を調整する画質キャリブレーション処理のうち、少なくとも1つの処理を採用しても良い。
画像形成処理、クーリングダウン処理、及び画質キャリブレーション処理は、トナーカートリッジ、定着器などを動作させるため、消費電力が増加する。その結果、自装置の電力が不足する可能性があり、第1処理や第2処理を実行するために、電力量Wを制限する必要が生じる。これに対し、上記各実施形態のプリンタ1は、このような画像形成部16等による画像の形成に係わる処理を実行する場合に、第2処理の実行の要否を判断することで、電力量Wの制限を適切なタイミングで解除できる。
(6)また、図5及び図6に示す第2実施形態のプリンタ1のCPU12は、USB接続部19を介して外部機器61へ電力を供給するS23の処理(第1電力供給処理の一例)と、電力供給中において、画像形成ジョブJOBを実行するか否かを判断するS25の処理(判断処理の一例)と、S25の結果、画像形成ジョブJOBを実行すると判断した場合(S25:YES)、外部機器61へ供給する電力量Wを制限するS35の処理(制限処理の一例)と、を実行する。また、CPU12は、電力量Wを制限した状態で、画像形成ジョブJOBを実行するS37の処理(実行処理の一例)と、画像形成ジョブJOBが終了した後、消費電力を減らす省電力モードへ移行するか否かを判断するS51、S57の処理(モード判断処理の一例)と、省電力モードへ移行すると判断した場合(S57:YES)、電力量Wの制限を解除し、外部機器61へ電力を供給するS23(S51実行後)の処理(第2供給処理の一例)と、を実行する。そして、CPU12は、省電力モードへ移行すると判断した場合(S57:YES)、省電力モードへ移行するS61の処理(モード移行処理の一例)を実行する。
これによれば、第2実施形態のCPU12は、画像形成ジョブJOBが終了した後、省電力モードへ移行するか判断する。CPU12は、省電力モードへ移行する場合、電力量Wの制限を解除し、外部機器61へ電力の供給を開始し、省電力モードへ移行する。ここで、省電力モードへ移行する場合、プリンタ1は、画像形成ジョブJOB、クーリングダウン処理、画質キャリブレーション処理などの画像の形成に係わる処理が一定時間だけ発生しないなど、消費電力を減らして待機状態に移行しても良いと判断できる状態になっている。換言すれば、画像の形成に係わる処理などが発生しておらず、消費電力を減らすことが可能であるため、余剰の電力が増大する可能性が高い。そこで、第2実施形態のCPU12は、省電力モードへ移行するのに合わせて、電力量Wの制限を解除して電力供給を開始することで、電力量Wの制限を適切なタイミングで解除できる。
(8.変形例)
尚、本願は上記各実施形態に限定されるものではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、図3〜図6に示す制御を、CPU12により実行したが、他の装置が実行しても良い。例えば、電力コントローラ25が、メモリ26のプログラムPGを実行することで、図3〜図6に示す制御を実行しても良い。この場合、電力コントローラ25は、本願の制御部の一例である。プログラムPGは、本願のプログラムの一例である。
また、第1実施形態のCPU12は、後続処理が終了すると、直ぐに、電力量Wの制限を解除したが、一定時間だけ待機しても良い。
また、本願における電力量の制限とは、電力量を減らすことだけでなく、電力量をゼロにすることも含む概念である。
図3〜図6に示すフローチャートの各処理の内容、順番等は、一例である。例えば、CPU12は、S41の後続処理の存在を判断する処理を、先に受け付けた画像形成ジョブJOB(第1処理の一例)が終了した後に(S39:YES)に実行したが、これに限らない。例えば、CPU12は、先に受け付けた画像形成ジョブJOBが終了する前に、後続処理の存在を判断しても良い。
また、CPU12は、後続処理の実行を開始する前に、電力量Wの制限を維持するか、後続処理の実行を開始するかユーザに確認しても良い。この場合、ユーザが、電力量Wの解除を優先した場合、後続処理を開始する前に、電力量Wの制限を解除しても良い。
また、CPU12は、複数の後続処理が存在した場合、全ての後続処理が終了するまで、電力量Wの制限を解除しなかった。しかしながら、例えば、CPU12は、複数の後続処理を順番に実行する際に、1つの後続処理が終了するごとに、電力量Wの制限を維持して後続処理の実行を継続するか確認しても良い。この場合、ユーザが、電力量Wの解除を優先した場合、全ての後続処理が終了する前に、電力量Wの制限を解除しても良い。
また、CPU12は、S27、S29、S31の処理を実行せずに、S25で肯定判断した場合(S25:YES)、S33を実行しても良い。即ち、合計電力量と電源容量の大小にかかわらず、電力量Wの制限を実行しても良い。
また、本願におけるインタフェースの通信規格は、USB PD規格の通信規格に限らず、電力の授受が可能な他の通信規格でもよい。
また、上記実施形態では、本願の制御部として、CPU12を採用したが、これに限らない。例えば、制御部の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアで構成してもよい。また、制御部は、例えばソフトウェアによる処理と、ハードウェアによる処理とを併用して動作する構成でもよい。
また、電源部27は、バッテリ31を備えない構成でもよい。
また、上記各実施形態では、本願の画像形成装置として携帯型のプリンタ1を採用したが、これに限らない。本願の画像形成装置は、携帯型でない据え置き型のプリンタでも良く、プリンタに限らず、コピー装置、ファックス装置、スキャナ装置でも良い。また、本願の画像形成装置は、複数の機能を有する複合機でも良い。また、本願の画像形成装置は、電話回線を介して、他のファクシミリ装置との間でFAXデータの送受信を行うFAX通信部を備えても良い。また、本願の画像形成装置は、画像形成部16や画像読取部17を備える画像形成装置に限らない。例えば、画像形成装置としては、カメラなどの電力を供給可能なインタフェースを備える様々な電子機器を採用できる。
1 プリンタ(画像形成装置)、12 CPU(制御部)、16 画像形成部(画像形成部)、17 画像読取部(画像形成部)、19 USB接続部(インタフェース)、61 外部機器。

Claims (10)

  1. 画像を形成する画像形成部と、
    インタフェースと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する電力供給処理と、
    前記電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理である第1処理を実行するか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理の結果、前記第1処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記第1処理を実行する第1実行処理と、
    前記第1実行処理を開始した後、前記第1処理とは異なる第2処理を実行するか否かを判断する第2判断処理と、
    を実行する画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1処理の実行が終了した後に、前記第2判断処理を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2判断処理の結果、前記第2処理を実行すると判断した場合、前記第1実行処理が完了した後も前記外部機器へ供給する電力量の制限を維持し、前記第2処理を実行する第2実行処理を実行する、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2処理が複数存在した場合、複数の前記第2処理の全ての実行が完了するまでの間、前記外部機器へ供給する電力量の制限を維持し、複数の前記第2処理の全ての実行が完了した場合、前記制限処理による前記外部機器へ供給する電力量の制限を解除し、前記外部機器へ電力を供給する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1処理及び前記第2処理は、
    前記画像形成部によって画像を形成する画像形成処理、前記画像形成装置に蓄積した熱を放出するクーリングダウン処理、及び前記画像形成部により形成する画像の画質を調整する画質キャリブレーション処理のうち、少なくとも1つの処理を含む、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像を形成する画像形成部と、
    インタフェースと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する第1電力供給処理と、
    前記第1電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理を実行するか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理の結果、前記画像の形成に係わる処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記画像の形成に係わる処理を実行する実行処理と、
    前記実行処理が終了した後、消費電力を減らす省電力モードへ移行するか否かを判断するモード判断処理と、
    前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記制限処理による前記外部機器へ供給する電力量の制限を解除し、前記外部機器へ電力を供給する第2電力供給処理と、
    前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記省電力モードへ移行するモード移行処理と、
    を実行する画像形成装置。
  7. 画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、制御部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する電力供給工程と、
    前記電力供給工程を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理である第1処理を実行するか否かを判断する第1判断工程と、
    前記第1判断工程の結果、前記第1処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限工程と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記第1処理を実行する第1実行工程と、
    前記第1実行工程を開始した後、前記第1処理とは異なる第2処理を実行するか否かを判断する第2判断工程と、
    を含む、画像形成装置の制御方法。
  8. 画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、制御部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する第1電力供給工程と、
    前記第1電力供給工程を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理を実行するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程の結果、前記画像の形成に係わる処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限工程と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記画像の形成に係わる処理を実行する実行工程と、
    前記実行工程が終了した後、消費電力を減らす省電力モードへ移行するか否かを判断するモード判断工程と、
    前記モード判断工程の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記制限工程による前記外部機器へ供給する電力量の制限を解除し、前記外部機器へ電力を供給する第2電力供給工程と、
    前記モード判断工程の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記省電力モードへ移行するモード移行工程と、
    を含む、画像形成装置の制御方法。
  9. 画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、を備える画像形成装置の制御をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する電力供給処理と、
    前記電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理である第1処理を実行するか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理の結果、前記第1処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記第1処理を実行する第1実行処理と、
    前記第1実行処理を開始した後、前記第1処理とは異なる第2処理を実行するか否かを判断する第2判断処理と、
    を実行させる、プログラム。
  10. 画像を形成する画像形成部と、インタフェースと、を備える画像形成装置の制御をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記インタフェースを介して外部機器へ電力を供給する第1電力供給処理と、
    前記第1電力供給処理を実行中において、前記画像形成部による画像の形成に係わる処理を実行するか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理の結果、前記画像の形成に係わる処理を実行すると判断した場合、前記外部機器へ供給する電力量を制限する制限処理と、
    前記外部機器へ供給する電力量を制限した状態で、前記画像の形成に係わる処理を実行する実行処理と、
    前記実行処理が終了した後、消費電力を減らす省電力モードへ移行するか否かを判断するモード判断処理と、
    前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記制限処理による前記外部機器へ供給する電力量の制限を解除し、前記外部機器へ電力を供給する第2電力供給処理と、
    前記モード判断処理の結果、前記省電力モードへ移行すると判断した場合、前記省電力モードへ移行するモード移行処理と、
    を実行させる、プログラム。
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