一例示的実施形態は、一般に、通信ネットワークにおける間接通信のためのエラー処理に関し、より詳細には、エラーの発生元に応じてその後の通信を適応させるためにエラーのソースを識別することに関する。
背景
通信システムは、通信経路に関与する様々なエンティティの間に通信を提供することによって、たとえば、ユーザ端末、基地局/アクセスポイント、ネットワーク機能(NF:Network Function)および/または他のノードなどの2つ以上のエンティティの間の通信セッションを可能にする設備とみなすことができる。通信システムは、たとえば、通信ネットワークおよび1つまたは複数の互換性のある通信デバイスによって提供することができる。電気通信ネットワーク、たとえば、第5世代のモバイルネットワーク(5Gネットワーク)は、モバイル電気通信規格の次の主要なフェーズとなり、モバイルネットワークのユーザ体験に多くの改善をもたらすことが期待されている。たとえば、5Gネットワークは、より高いスループット、より低いレイテンシ、より高い信頼性、より高い接続性、およびより広い移動範囲を可能にする新しい技術的解決策を提供する必要がある。性能に関するこれらの改善に加えて、5Gネットワークはまた、ネットワーク利用における柔軟性を拡張し、より広範囲のユースケースおよびビジネスモデルをユーザに提供することが期待されている。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)は、モバイルテレフォニー用のプロトコルを開発する標準化団体であり、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、および第5世代(5G)の規格を含む様々な規格の開発および維持で知られている。5Gコア(5GC:5G Core)ネットワークは、サービスベースのアーキテクチャ(SBA:Service Based Architecture)、たとえば、NFのセットがそれらのサービスへのアクセスを許可された他のNFにサービスを提供することによってシステム機能が実現されるシステムアーキテクチャとして設計されている。したがって、NFクライアント(たとえば、サービスリクエストを発行するNFサービスコンシューマもしくはHTTPクライアント、または通知リクエストを送信するNFサービスプロデューサもしくはHTTPクライアント)は、サービスリクエストをNFサーバ(たとえば、それぞれ、NFサービスプロデューサまたはNFサービスコンシューマ、もしくはHTTPサーバ)に送信する。3GPPリリース16以降から、3GPPの強化されたサービスベースのアーキテクチャ(eSBA:enhanced Service Based Architecture)は、特徴の中でもとりわけ、1つまたは複数のサービス通信プロキシ(SCP:service communication proxy)エンティティを介した、NFクライアントおよびNFサーバの間の、またはネットワーク機能(NF)サービスコンシューマおよびNFサービスプロデューサの間の間接通信のサポートを導入する。間接通信のサポートの技術的な実現は、NFサーバおよび1つまたは複数の中間エンティティの間のエラーの発生元の識別に関連する問題を導入し、これによりリクエストのあらゆるさらなる処理が非効率になり、その理由は、最初のエラーのソースであった同一のエンティティを介してリクエストが再度提出され得るためである。具体的には、SCPを介した5Gコアネットワーク(5GC:5G core network)NF間の間接通信に関して、より一般的には、任意の中間エンティティを介した5GC NF間の通信に関して、サービスリクエストを送信するNFクライアントまたは中間エンティティが、エラーを発生させた中間エンティティまたはNFサーバにエラーレスポンスを割り当てることができない場合、これによって、NFクライアントまたは中間エンティティは、エラーの発生元、ひいては実際のエラーに基づいて通信行動を適応させることができなくなり、NFクライアントまたは中間エンティティは、それに応じて後続の通信を適応させることができないので、システムロジックは、通信を確立するために正常に機能することができない。
摘要
エラーが発生したネットワークエンティティの表示(indication)をエラーレスポンスに挿入することによって、またはエラーレスポンスが中間エンティティによって中継された旨の表示を介して、たとえば、中間エンティティを介してNFクライアントに返されるエラーレスポンス内に含まれるエラー情報を介して、ネットワーク通信エラーの発生を識別するための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が開示される。次いで、NFクライアントは、エラーの発生元に応じて適切なエラー処理を適用し、たとえば、サービスリクエストを代替のNFサーバに向けて、または代替のネットワークエンティティ(たとえば、SCP)を使用して、たとえば、識別されたネットワーク通信エラー発生エンティティに関連付けられていない代替のネットワーク経路を介して、再送することができる。いくつかの実施形態では、エラー情報は、エラーレスポンスを転送する中間エンティティのタイプ(たとえば、SCP)またはID(identity)(たとえば、完全修飾ドメイン名(FQDN))を示すようにさらに構成されるHTTP Viaヘッダ、エラーの発生元のタイプ(たとえば、PCF、SCP、SEPPなど)またはID(たとえば、FQDNもしくはNFインスタンスID)を示すようにさらに構成されるHTTP Serverヘッダ、あるいはエラーの発生元のNFタイプおよび/または識別子(identifier)(たとえば、SCP FQDNまたはNFインスタンスID)、および/またはエラーを転送するエンティティのタイプまたは識別子(たとえば、「SCP」)を含む新しいHTTPカスタムヘッダで構成される。
サービスベースのアーキテクチャ、ネットワーク機能(NF)サービスコンシューマ、ネットワークプロキシエンティティ、およびNFサービスプロデューサの間のHTTPベースの通信を含む、3GPPネットワークのための一例示的実施形態による、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が開示される。いくつかの実施形態では、それぞれの通信ベースのエラーメッセージは、どのエンティティがエラーを発生させたか(たとえば、通信エラーの発生元の識別)に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、どのネットワークエンティティが他の複数のネットワークエンティティへの通信経路に沿ってエラーメッセージを転送したかに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、新しいリダイレクト情報がレスポンスメッセージ内で送信され、それによって、NFクライアントは、これが異なるNFサーバに向けたリダイレクトリクエストであるか、または単に異なる中間エンティティに向けたものであるかを判定することが可能になり、ひいては、ネットワーク内でサービスリクエストをリダイレクトして、報告されたエラーを回避することが可能になる。これに関して、リダイレクト情報は、ネットワークノードによって、以前に受信された通信エラーに基づいて生成され得る。いくつかの実施形態では、通信リダイレクトをシグナリングするために、それぞれの通信ベースのエラーメッセージ情報が、プロトコルヘッダに挿入される。
一例示的実施形態では、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能、たとえば、SCPまたはSEPPを介して送信されるようにすることと、次いで、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を含む方法が提供される。前記方法は、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの発生元を特定することと、前記エラーメッセージの前記発生元に応じて前記エラーメッセージに異なって応答することと、をさらに含む。
前記エラーメッセージの前記発生元は、前記ネットワーク機能サーバ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP:security edge protection proxy)、または他の任意のネットワークプロキシ機能のうちの少なくとも1つであり得る。前記エラーメッセージの前記発生元が前記少なくとも1つのネットワークプロキシ機能である場合、前記方法は、異なるネットワークプロキシ機能を介して前記サービスリクエストが前記ネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答する。前記エラーメッセージの前記発生元がSEPPである場合、前記方法は、異なるSEPPを介して前記サービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答する。前記エラーメッセージの前記発生元が前記ネットワーク機能サーバである場合、前記方法は、前記同一のまたは異なるネットワークプロキシ機能を使用して、前記サービスリクエストが異なるネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答する。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての表示を含むヘッダ、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示を含むヘッダを含む。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記タイプもしくは前記IDの前記表示を少なくとも含むHTTP Viaヘッダ、または前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプもしくは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。この例示的実施形態では、前記方法は、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージを転送したことを前記Viaヘッダが示す場合、または前記HTTP Serverヘッダが前記ネットワーク機能サーバの前記タイプもしくはIDを前記エラーメッセージの前記発生元として識別する場合、前記エラーメッセージの前記発生元が前記サービスレスポンスを提供した前記ネットワークプロキシ機能ではないと判定することによって、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの前記発生元を特定する。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子を含み得る。前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)である。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
他の例示的実施形態では、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、次いで、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を含む方法が提供される。前記方法は、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの発生元であったと判定することと、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージを用いて、前記他のネットワークプロキシ機能の識別情報(identification)に基づいて識別することと、をさらに含む。前記方法は、前記他のネットワークプロキシ機能を介して前記ネットワーク機能サーバに対する前記サービスリクエストをリダイレクトすることをさらに含む。
一例示的実施形態の前記方法は、前記エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別することによって、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定する。また、この例示的実施形態の前記方法は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージの問題詳細に含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別することによって、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別する。他の例示的実施形態の前記方法は、前記サービスレスポンスが前記ネットワークプロキシ機能を識別するServerヘッダを含むと判定することによって、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定する。また、この例示的実施形態の前記方法は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記サービスレスポンスのLocationヘッダに含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別することによって、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別する。
さらなる例示的実施形態では、ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信することと、前記サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、を含む方法が提供される。前記方法は、前記エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、サービスレスポンスが前記ネットワーク機能クライアントに向けて送信されるようにすることと、をさらに含む。前記サービスレスポンスは、前記発生元のタイプまたはIDを含む前記エラーメッセージの発生元の表示を少なくとも含む。
前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての前記表示を含むヘッダを含み得る。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプまたは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子であり得る。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
さらに他の例示的実施形態では、ネットワーク機能(NF)クライアントからのサービスリクエストが、ネットワークプロキシ機能によってNFサーバに向けて中継されるようにすることと、次いで、エラーメッセージおよび前記エラーメッセージの発生元の表示を含むサービスレスポンスを受信することと、を含む方法が提供される。前記方法は、前記サービスレスポンスが前記ネットワークプロキシ機能によって中継された旨の追加の表示を含むように前記サービスレスポンスを修正することと、前記修正されたサービスレスポンスが前記NFクライアントに送信されるようにすることと、をさらに含む。
一例示的実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を実行させるように構成される、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの発生元を特定することと、前記エラーメッセージの前記発生元に応じて前記エラーメッセージに異なって応答することと、をさらに実行させられる。
前記エラーメッセージの前記発生元は、前記ネットワーク機能サーバ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、または他の任意のネットワークプロキシ機能のうちの少なくとも1つであり得る。前記エラーメッセージの前記発生元が前記少なくとも1つのネットワークプロキシ機能である場合、前記装置は、異なるネットワークプロキシ機能を介して前記サービスリクエストが前記ネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答させられる。前記エラーメッセージの前記発生元がSEPPである場合、前記装置は、異なるSEPPを介して前記サービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答させられる。前記エラーメッセージの前記発生元が前記ネットワーク機能サーバである場合、前記装置は、前記同一のまたは異なるネットワークプロキシ機能を使用して、前記サービスリクエストが異なるネットワーク機能サーバに送信されるようにすることによって、異なって応答させられる。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての表示を含むヘッダ、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示を含むヘッダを含む。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記タイプもしくは前記IDの前記表示を少なくとも含むHTTP Viaヘッダ、または前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプもしくは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。この例示的実施形態では、前記装置は、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージを転送したことを前記Viaヘッダが示す場合、または前記HTTP Serverヘッダが前記ネットワーク機能サーバの前記タイプもしくはIDを前記エラーメッセージの前記発生元として識別する場合、前記エラーメッセージの前記発生元が前記サービスレスポンスを提供した前記ネットワークプロキシ機能ではないと判定することによって、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの前記発生元を特定させられる。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子を含み得る。前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)である。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
他の例示的実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含む装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を実行させるように構成される、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの発生元であったと判定することと、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージを用いて、前記他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて識別することと、をさらに実行させられる。前記装置は、前記他のネットワークプロキシ機能を介して前記ネットワーク機能サーバに対する前記サービスリクエストをリダイレクトすることをさらに実行させられる。
一例示的実施形態の前記装置は、前記エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別することによって、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定させられる。また、この例示的実施形態の前記装置は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージの問題詳細に含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別することによって、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別させられる。他の例示的実施形態の前記装置は、前記サービスレスポンスが前記ネットワークプロキシ機能を識別するServerヘッダを含むと判定することによって、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定させられる。また、この例示的実施形態の前記装置は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記サービスレスポンスのLocationヘッダに含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別することによって、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別させられる。
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信することと、前記サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、を実行させるように構成される、装置が提供される。前記装置は、前記エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、サービスレスポンスが前記ネットワーク機能クライアントに向けて送信されるようにすることと、をさらに実行させられる。前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージと、前記発生元のタイプまたはIDを含む前記エラーメッセージの発生元の表示とを少なくとも含む。
前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての前記表示を含むヘッダを含み得る。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプまたは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子であり得る。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
さらに他の例示的実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにすることと、エラーメッセージおよび前記エラーメッセージの発生元の表示を含むサービスレスポンスを受信することと、を実行させるように構成される、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むように前記サービスレスポンスを修正することと、前記修正されたサービスレスポンスが前記NFクライアントに送信されるようにすることと、をさらに実行させられる。
一例示的実施形態では、プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード部分は、実行時に、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、ネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品が提供される。前記プログラムコード部分は、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの発生元を特定することと、前記エラーメッセージの前記発生元に応じて前記エラーメッセージに異なって応答することと、を実行するようにさらに構成される。
前記エラーメッセージの前記発生元は、前記ネットワーク機能サーバ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、または他の任意のネットワークプロキシ機能のうちの少なくとも1つであり得る。前記エラーメッセージの前記発生元が前記少なくとも1つのネットワークプロキシ機能である場合、異なって応答するように構成される前記プログラムコード部分は、異なるネットワークプロキシ機能を介して前記サービスリクエストが前記ネットワーク機能サーバに送信されるようにするように構成されるプログラムコード部分を含む。前記エラーメッセージの前記発生元がSEPPである場合、異なって応答するように構成される前記プログラムコード部分は、異なるSEPPを介して前記サービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにするように構成されるプログラムコード部分を含む。前記エラーメッセージの前記発生元が前記ネットワーク機能サーバである場合、異なって応答するように構成される前記プログラムコード部分は、前記同一のまたは異なるネットワークプロキシ機能を使用して、前記サービスリクエストが異なるネットワーク機能サーバに送信されるようにするように構成されるプログラムコード部分を含む。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての表示を含むヘッダ、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示を含むヘッダを含む。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記タイプもしくは前記IDの前記表示を少なくとも含むHTTP Viaヘッダ、または前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプもしくは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。この例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの前記発生元を特定するように構成される前記プログラムコード部分は、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージを転送したことを前記Viaヘッダが示す場合、または前記HTTP Serverヘッダが前記ネットワーク機能サーバのタイプもしくはIDを前記エラーメッセージの前記発生元として識別する場合、前記エラーメッセージの前記発生元が前記サービスレスポンスを提供した前記ネットワークプロキシ機能ではないと判定するように構成されるプログラムコード部分を含む。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子を含み得る。前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)である。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
他の例示的実施形態では、プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード部分は、実行時に、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品が提供される。前記プログラムコード部分は、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの発生元であったと判定することと、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージを用いて、前記他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて識別することと、を実行するようにさらに構成される。前記プログラムコード部分は、前記他のネットワークプロキシ機能を介して前記ネットワーク機能サーバに対する前記サービスリクエストをリダイレクトすることを実行するようにさらに構成される。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定するように構成される前記プログラムコード部分は、前記エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別するように構成されるプログラムコード部分を含む。この例示的実施形態では、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するように構成される前記プログラムコード部分は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージの問題詳細に含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別するように構成されるプログラムコード部分を含む。他の例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定するように構成される前記プログラムコード部分は、前記サービスレスポンスが前記ネットワークプロキシ機能を識別するServerヘッダを含むと判定するように構成されるプログラムコード部分を含む。この例示的実施形態では、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するように構成される前記プログラムコード部分は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記サービスレスポンスのLocationヘッダに含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別するように構成されるプログラムコード部分を含む。
さらなる例示的実施形態では、プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード部分は、実行時に、ネットワーク機能サービスコンシューマからサービスリクエストを受信することと、前記サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品が提供される。前記プログラムコード部分は、前記エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、サービスレスポンスが前記ネットワーク機能サービスコンシューマに向けて送信されるようにすることと、を実行するようにさらに構成される。前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージと、前記発生元のタイプまたはIDを含む前記エラーメッセージの発生元の表示とを少なくとも含む。
前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての前記表示を含むヘッダを含み得る。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプまたは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子であり得る。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
さらに他の例示的実施形態では、プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード部分は、実行時に、サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにすることと、エラーメッセージおよび前記エラーメッセージの発生元の表示を含むサービスレスポンスを受信することと、を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品が提供される。前記プログラムコード部分は、前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むように前記サービスレスポンスを修正することと、前記修正されたサービスレスポンスが前記NFクライアントに送信されるようにすることと、を実行するようにさらに構成される。
一例示的実施形態では、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにする手段と、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段と、を含む、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの発生元を特定する手段と、前記エラーメッセージの前記発生元に応じて前記エラーメッセージに異なって応答する手段と、をさらに含む。
前記エラーメッセージの前記発生元は、前記ネットワーク機能サーバ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、または他の任意のネットワークプロキシ機能のうちの少なくとも1つであり得る。前記エラーメッセージの前記発生元が前記少なくとも1つのネットワークプロキシ機能である場合、異なって応答するための前記手段は、異なるネットワークプロキシ機能を介して前記サービスリクエストが前記ネットワーク機能サーバに送信されるようにする手段を備える。前記エラーメッセージの前記発生元がSEPPである場合、異なって応答するための前記手段は、異なるSEPPを介して前記サービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにする手段を備える。前記エラーメッセージの前記発生元が前記ネットワーク機能サーバである場合、異なって応答するための前記手段は、前記同一のまたは異なるネットワークプロキシ機能を使用して、前記サービスリクエストが異なるネットワーク機能サーバに送信されるようにする手段を備える。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての表示を含むヘッダ、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示を含むヘッダを含む。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記タイプもしくは前記IDの前記表示を少なくとも含むHTTP Viaヘッダ、または前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプもしくは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。この例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから前記エラーメッセージの前記発生元を特定するための前記手段は、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージを転送したことを前記Viaヘッダが示す場合、または前記HTTP Serverヘッダが前記ネットワーク機能サーバを前記エラーメッセージの前記発生元として識別する場合、前記エラーメッセージの前記発生元が前記サービスレスポンスを提供した前記ネットワークプロキシ機能ではないと判定する手段を備える。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子を含み得る。前記サービスレスポンスを中継する前記ネットワークプロキシ機能の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)である。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示、または前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
他の例示的実施形態では、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにする手段と、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段と、を備える、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの発生元であったと判定する手段と、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージを用いて、前記他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて識別する手段と、をさらに含む。前記装置は、前記他のネットワークプロキシ機能を介して前記ネットワーク機能サーバに対する前記サービスリクエストをリダイレクトする手段をさらに含む。
一例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定するための前記手段は、前記エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別する手段を備える。この例示的実施形態では、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するための前記手段は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記エラーメッセージの問題詳細に含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別する手段を含む。他の例示的実施形態では、前記サービスレスポンスから、前記ネットワークプロキシ機能が前記エラーメッセージの前記発生元であったと判定するための前記手段は、前記サービスレスポンスが前記ネットワークプロキシ機能を識別するServerヘッダを含むと判定する手段を備える。この例示的実施形態では、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するための前記手段は、前記サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を、前記サービスレスポンスのLocationヘッダに含まれる前記他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて識別する手段を含む。
さらなる例示的実施形態では、ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信する手段と、前記サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定する手段と、を備える、装置が提供される。前記装置は、前記エラー状態に関するエラーメッセージを識別する手段と、サービスレスポンスを前記ネットワーク機能サービスコンシューマに送信する手段と、をさらに備える。前記サービスレスポンスは、少なくとも前記エラーメッセージを含む。
前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元についての前記表示を含むヘッダを含み得る。これに関して、前記サービスレスポンスは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記タイプまたは前記IDを含むHTTP Serverヘッダを含み得る。前記エラーメッセージの前記発生元の前記IDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子であり得る。一例示的実施形態では、前記ヘッダは、前記エラーメッセージの前記発生元の前記表示を含むカスタムヘッダで構成される。
さらに他の例示的実施形態では、サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにする手段と、エラーメッセージおよび前記エラーメッセージの発生元の表示を含むサービスレスポンスを受信する手段と、を備える、装置が提供される。前記装置は、前記サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むように前記サービスレスポンスを修正する手段と、前記修正されたサービスレスポンスが前記NFクライアントに送信されるようにする手段と、をさらに備える。
また、他の様々な側面については、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲に記載されている。
本開示の実施形態をこのように大まかに説明してきたので、ここで添付の図面を参照することにし、添付の図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示している。
いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示している。
いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示している。
いくつかの実施形態による、通信ネットワークを介して他のネットワークエンティティと通信するための例示的なコンピューティングデバイスを示している。
未知のエラー発生源による、中間SCPを介したNFサービスコンシューマおよびPCFの間の失敗した通信リクエストを示すシグナルフロー図である。
既知のエラー発生元(中間SCP)による、中間SCPを介したNFサービスコンシューマおよびPCFの間の失敗した通信リクエストと、異なるSCPを介して再送に成功した通信リクエストと、を示すシグナルフロー図である。
既知のエラー発生元(PCF)による、中間SCPを介したNFサービスコンシューマおよびPCFの間の失敗した通信リクエストと、同一のSCPを介して異なるPCFに向けて再送に成功した通信リクエストと、を示すシグナルフロー図である。
一例示的実施形態による、たとえば、NFサービスコンシューマまたは他のクライアントデバイスによって実行される動作を示すフローチャートである。
他の例示的実施形態による、たとえば、SCPまたは他の中間エンティティによって実行される動作を示すフローチャートである。
一例示的実施形態による、たとえば、NFサービスコンシューマもしくは他のクライアントデバイスによって、またはSCPもしくは他の中間エンティティによって実行される動作を示すフローチャートである。
一例示的実施形態による、たとえば、NFサーバによって実行される動作を示すフローチャートである。
詳細説明
以下、本発明の一部であって全てではない実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明のいくつかの実施形態がここでより十分に説明される。実際に、本発明の様々な実施形態は多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が該当する法的要件を満たすために提供されている。「または」という用語は、本明細書では、別段の指示がない限り、選言的な意味および連言的な意味の両方で使用される。「実例的」および「例示的」という用語は、品質レベルの指示のない例として使用される。全体を通して、同様の参照番号は同様の要素を指す。本明細書で使用される場合、「データ」、「コンテンツ」、「情報」という用語および同様の用語は、本発明の実施形態に従って送信、受信、および/または記憶されることが可能なデータを指すために同義的に使用することができる。したがって、いかなるそのような用語の使用も、本発明の実施形態の趣旨および範囲を限定するように解釈されるべきではない。
追加的には、本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、(a)ハードウェアのみの回路実装(たとえば、アナログ回路および/またはデジタル回路での実装)、(b)本明細書に記載された1つまたは複数の機能を装置に実行させるために連携する、1つまたは複数のコンピュータ可読メモリに記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェア命令を含むコンピュータプログラム製品(複数可)および回路の組み合わせ、(c)ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在していない場合でも、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とするマイクロプロセッサ(複数可)またはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などの回路、を指す。「回路」のこの定義は、任意の請求項を含めて、本明細書におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本明細書で使用される場合、「回路」という用語はまた、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはその一部(複数可)、ならびに添付のソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む実装を含む。他の例として、「回路」という用語はまた、本明細書で使用される場合、たとえば、モバイル電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、他のネットワークデバイス、および/または他のコンピューティングデバイス内の同様の集積回路を含む。
追加的には、本明細書で使用される場合、「ノード」、「エンティティ」、「中間物」、「中間エンティティ」、「媒介」、「仲介」という用語および同様の用語は、本発明の実施形態に従ってデータの作成、修正、消去、送信、受信、および/または記憶が可能なネットワークまたは複数のネットワークを介して接続されたコンピュータ、またはそれらの上で動作するプログラムを指すために同義的に使用することができる。したがって、いかなるそのような用語の使用も、本発明の実施形態の趣旨および範囲を限定するように解釈されるべきではない。
本明細書におけるいくつかの実施形態は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:hypertext transfer protocol)への具体的な言及を行うが、本開示は代替的なプロトコルを使用できることを企図している。たとえば、いくつかの代替的なプロトコルは、ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTPS:hypertext transfer protocol secure)、HTTP/2、HTTP/3、クイックユーザデータグラムプロトコルインターネット接続(QUIC:quick user datagram protocol internet connection)、ソフトウェアパッケージデータ交換(SPDY:software package data exchange)、Gopherプロトコル、ファイル転送プロトコル(FTP:file transfer protocol)、セキュアコピープロトコル(SCP:secure copy protocol)、インターネットアプリケーションプロトコル(IAP:internet application protocol)、および当業者によって本開示に照らして理解される同様の知られている技術である。本開示は、本明細書に記載された方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が、既に開発されているものおよびまだ開発されていないものを含む多様なネットワーク規格および通信プロトコルでの使用にも適用可能であり得ることをさらに企図している。
本明細書で定義される場合、非一時的物理記憶媒体(たとえば、揮発性または不揮発性メモリデバイス)を指す「コンピュータ可読記憶媒体」は、電磁信号を指す「コンピュータ可読伝送媒体」と区別することができる。そのような媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(たとえば、不揮発性媒体、揮発性媒体)、および伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態を取ることができる。伝送媒体は、たとえば、同軸ケーブル、銅線、光ファイバーケーブル、およびワイヤもケーブルもなしで空間を伝わる搬送波、たとえば、音波、ならびに電波、光波、および赤外波を含む電磁波を含む。信号は、伝送媒体を通じて伝送される、振幅、周波数、位相、偏光または他の物理特性の人工的な一時的な変動を含む。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、磁気コンピュータ可読媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体)、光学コンピュータ可読媒体(たとえば、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM:compact disc read only memory)、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)、Blu−Rayディスク、または同様のもの)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:programmable read only memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read only memory)、フラッシュEPROM、またはコンピュータが読み取り可能な他の任意の非一時的媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体という用語は、本明細書では、伝送媒体を除く任意のコンピュータ可読媒体を指すために使用される。しかしながら、実施形態がコンピュータ可読記憶媒体を使用するように記載されている場合、代替的な実施形態において、他のタイプのコンピュータ可読媒体を、コンピュータ可読記憶媒体の代わりに、またはこれに加えて使用できることは理解されよう。
以下では、ワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを介して通信が可能な通信デバイスと、そのような通信デバイスにサービス提供する通信システムとを参照して、特定の実施形態が説明される。例示的な実施形態を詳細に説明する前に、説明される例の根底にある技術の理解を助けるために、図1〜図3を参照して、ワイヤードおよび/またはワイヤレス通信システム、そのアクセスシステム、ならびに通信デバイスの特定の一般的原理が簡単に説明される。
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスまたは端末には、セル、基地局、アクセスポイント、または同様のもの(たとえば、無線アクセス通信システムならびに/あるいは他の形態のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークのアクセスポイントを提供するワイヤレス送信機および/または受信機ノード)を介したワイヤレスアクセスを提供することができる。そのようなワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークは、2G、3G、4G、LTE、5G、および他の任意の同様の、またはまだ開発されていない将来の通信ネットワーク規格に準拠するように構成されるネットワークを含むが、これらに限定されない。本開示は、任意の方法、装置、コンピュータプログラムコード、およびそれらの任意の部分または組み合わせを、今後開発される、当業者によって本開示に照らして理解される、まだ開発されていない通信ネットワークおよび関連する規格を用いて実装することもできるということを企図している。
アクセスポイント、ひいてはそれを介した通信は、典型的には、少なくとも1つの適切な制御装置によって、その動作と、それと通信するモバイル通信デバイスの管理とを可能にするように制御される。いくつかの実施形態では、ノードの制御装置は、アクセスポイントに統合する、アクセスポイントに結合する、および/または別の方法でアクセスポイントの制御を提供することができる。いくつかの実施形態では、制御装置は、ユーザ機器およびコアネットワークまたはコアネットワークのネットワークエンティティの間の通信を可能にするように構成される。この目的で、制御装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのデータ処理ユニット、たとえば、プロセッサまたは同様のものと、入力/出力インターフェースとを備えることができる。インターフェースを介して、制御装置は、アクセスポイントの関連する他のコンポーネントに結合することができる。制御装置は、制御機能を提供するための適切なソフトウェアコードを実行するように構成することができる。同様のコンポーネントを、ネットワークシステムの他の場所に、たとえば、コアネットワークエンティティ内に設けられた制御装置に設けることができるということは理解されるであろう。制御装置は、他の制御エンティティと相互接続することができる。制御装置および機能は、いくつかの制御ユニットの間に分散させることができる。いくつかの実施形態では、各基地局は制御装置を備えることができる。代替的な実施形態では、2つ以上の基地局が制御装置を共有することができる。
アクセスポイントおよび関連付けられたコントローラは、固定回線接続および/または無線インターフェースを介して互いに通信することができる。基地局ノード間の論理接続は、たとえば、X2、S1、および/または同様のインターフェースによって提供することができる。このインターフェースは、たとえば、局の動作を協調させ、再選択またはハンドオーバー動作を実行するために使用することができる。最初の通信ノード(たとえば、コンシューマデバイスまたはNFサービスコンシューマ)と、ネットワーク上の最終通信ノード(たとえば、NFサービスプロデューサ)との間の論理通信接続は、複数の中間ノード(たとえば、SCPまたはSEPP)を含むことができる。追加的には、ネットワーク機能通信を確立および維持するために、必要に応じて任意のノード(たとえば、最初、最終、中間)を論理通信接続に追加し、これから除去することができる。
通信デバイスまたはユーザ機器は、データを含む通信信号を少なくとも受信することが可能な任意の適切なデバイスで構成することができる。通信信号は、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはこれらの何らかの組み合わせを介して伝送することができる。たとえば、デバイスは、無線受信器、データ処理およびユーザインターフェース装置が装備された手持ち式のデータ処理デバイスとすることができる。非限定的な例は、モバイル電話またはいわゆる「スマートフォン」などの移動局(MS:mobile station)、ワイヤレスインターフェースカードまたは他のワイヤレスインターフェース設備が設けられたラップトップまたはタブレットコンピュータなどのポータブルコンピュータ、ワイヤレス通信機能が設けられたパーソナルデータアシスタント(PDA:personal data assistant)、あるいはこれらの任意の組み合わせまたは同様のものを含む。さらなる例は、ウェアラブルワイヤレスデバイス、たとえば、時計またはスマートウォッチ、眼鏡、ヘルメット、帽子、衣服、ワイヤレス接続性を有するイヤホン、宝石などに統合されたもの、ワイヤレス機能付きのユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)スティック、モデムデータカード、マシンタイプのデバイス、あるいはこれらの任意の組み合わせまたは同様のものを含む。
いくつかの実施形態では、たとえば、ワイヤレスネットワークまたはコアネットワークエンティティとの通信のために構成された通信デバイスは、手持ち式のまたは別の方法でモバイルの通信デバイス(またはユーザ機器UE)によって例示することができる。モバイル通信デバイスには、ワイヤレス通信機能およびその動作を可能にするための適切な電子制御装置を設けることができる。このように、通信デバイスには、少なくとも1つのデータ処理エンティティ、たとえば、中央処理装置および/またはコアプロセッサ、少なくとも1つのメモリ、ならびに他の可能なコンポーネント、たとえば、実行するように設計されたタスクの、ソフトウェアおよびハードウェアを利用した実行において使用するための追加のプロセッサおよびメモリを設けることができる。データ処理、記憶および他の関連する制御の装置を適切な回路基板上に、および/またはチップセット内に設けることができる。通信デバイスの制御装置によって提供されるデータ処理およびメモリ機能は、本明細書の後半で説明される特定の実施形態による制御およびシグナリング動作を引き起こすように構成される。ユーザは、適切なユーザインターフェース、たとえば、タッチ検知ディスプレイ画面もしくはパッドおよび/またはキーパッド、1つまたは複数のアクチュエータボタン、音声コマンド、これらの組み合わせ、または同様のものを用いて、通信デバイスの動作を制御することができる。典型的には、スピーカーおよびマイクロフォンも設けられる。さらに、モバイル通信デバイスは、他のデバイスへの、および/またはハンズフリー機器などの外部アクセサリをそれに接続するための適切なコネクタ(ワイヤードまたはワイヤレス)を備えることができる。
いくつかの実施形態では、通信デバイスは、信号を受信および送信するための適切な装置を介してワイヤレスで通信することができる。いくつかの実施形態では、無線ユニットは、デバイスの制御装置に接続することができる。無線ユニットは、無線部品および関連するアンテナ構成を備えることができる。アンテナ構成は、通信デバイスの内部または外部に配置することができる。
いくつかの実施形態では、以下の略称、すなわち、5Gコアネットワーク(5GC)、ネットワーク機能(NF)、ネットワークリポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)、ポリシー制御機能(PCF:Policy Control Function)、公衆陸上移動体通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)、サービスベースのアーキテクチャ(SBA)、サービスベースのインターフェース(SBI:Service Based Interface)、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、およびセッション管理機能(SMF:Session Management Function)への言及が行われる。
図1〜図3は、様々な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を実行および/または使用できる通信ネットワーク100の様々な例示的なアーキテクチャを示している。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、通信ネットワーク100のコアネットワーク101(CN:core network 101)を介したユーザ機器102(UE102)およびデータネットワーク116(DN116)の間の通信または接続のためのエアインターフェース(たとえば、新しい無線(NR:New Radio))を提供するように構成される任意の適切な構成、数、向き、位置付け、および/または寸法のコンポーネントおよび専用機器を備えることができる。UE102は、1つまたは複数のNFサービスコンシューマに関連付けられた1つまたは複数のデバイスに関連付けることができる。図1に示されるように、たとえば、送電塔、基地局、アクセスポイント、ネットワークノード、および/または同様のものを経由して、UE102がRAN104と動作可能に通信する通信ネットワーク100を提供することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、CN101またはそのコンポーネントもしくはエンティティと通信することができる。いくつかの実施形態では、CN101は、たとえば、データ、メッセージ、リクエスト、および/または同様のものを送信するためのUE102およびDN116の間の通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、DN116またはCN101は、アプリケーションサーバまたはアプリケーション機能112(AS/AF:application server or application function 112)と通信することができる。RAN104、CN101、DN116、および/またはAS/AF112は、NRF、NFサービスプロデューサ、SCP、SEPP、PCF、同様のもの、またはこれらの任意の組み合わせに関連付けることができる。
たとえば、図2および図3に示される第5世代(5G)ネットワークのコンテキストでは、通信ネットワーク100は、サービス地域、州、県、市、または国にわたって分散された一連の接続されたネットワークデバイスおよび専用ハードウェアと、接続されたネットワークデバイスまたは専用ハードウェアのうちの1つまたは複数に記憶することができ、および/またはそれらによってホストすることができる1つまたは複数のネットワークエンティティと、を備えることができる。いくつかの実施形態では、UE102はRAN104に接続することができ、RAN104は次いでUE102およびCN101の間で通信を中継することができ、CN101はDN116に接続され、DN116は1つまたは複数のAS/AF112と通信することができる。いくつかの実施形態では、UE102は無線アクセスネットワーク104(RAN:radio access network 104)と通信することができ、RAN104はUE102と、CN101の他のコンポーネントまたはサービスとの間の中継機として機能することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、UE102はRAN104と通信することができ、転じてRAN104はアクセスおよびモビリティ管理機能108(AMF:Access and Mobility Management Function 108)と通信することができる。他の事例または実施形態では、UE102はAMF108と直接通信することができる。いくつかの実施形態では、AMF108は、1つまたは複数のネットワーク機能(NF)、たとえば、認証サーバ機能120(AUSF:Authentication Server Function 120)、ネットワークスライス選択機能122(NSSF:Network Slice Selection Function 122)、ネットワークリポジトリ機能124(NRF124)、ポリシー課金機能114(PCF:Policy Charging Function 114)、ネットワークデータ分析機能126(NWDAF:Network Data Analytics Function 126)、統合データ管理機能118(UDM:Unified Data Management function 118)、AS/AF112、セッション管理機能110(SMF110)、および/または同様のものと通信することができる。
いくつかの実施形態では、SMF110は、1つまたは複数のユーザプレーン機能106(UPF:User Plane Function106、UPF106a、UPF106b、総称して「UPF106」)と通信することができる。ほんの例として、いくつかの実施形態では、UPF106はRAN104およびDN116と通信することができる。他の実施形態では、DN116は第1のUPF106aと通信することができ、RAN104は第2のUPF106bと通信することができ、一方、SMF110は第1のおよび第2のUPF106a、bの両方と通信することができ、第1のおよび第2のUPF106a、bは互いと通信することができる。
いくつかの実施形態では、UE102は、UE102を1つまたは複数のRAN104に接続できるような、シングルモードまたはデュアルモードデバイスで構成することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、UE102をCN101に接続するために使用できる1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)、たとえば、とりわけ、Bluetooth、Wi−Fi、およびGSM、UMTS、LTEまたは5G NRを実装するように構成することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、UE102内にシリコンチップなどのチップを備えるかまたはこれを使用して実装することができ、このチップはCN101内の同様のチップとペアリングするかまたは別の方法でこれが認識することができ、その結果、UE102内のチップを識別してCN101内のチップとペアリングすることによって、RAN104がUE102およびCN101の間に接続または通信回線を確立することができるようになる。いくつかの実施形態では、RAN104は、UE102とCN101のAMF108との間で通信するための1つまたは複数の基地局、塔または同様のものを実装することができる。
いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100またはそのコンポーネント(たとえば、基地局、塔など)は、複数の異なる周波数帯域、たとえば、FR1(6GHz未満)、FR2(ミリ波)、他の適切な周波数帯域、そのサブバンド、および/または同様のものを介して、通信デバイス(たとえば、UE102)、たとえば、携帯電話または同様のものと通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、マッシブ多入力多出力(マッシブMIMO:massive multiple input and multiple output)アンテナを備えるまたは利用することができる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、マルチユーザMIMO(MU−MIMO:multi−user MIMO)アンテナを備えることができる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100はエッジコンピューティングを利用することができ、それによって、コンピューティングサーバは、レイテンシおよびデータトラフィックの輻輳を低減するために、通信的に、物理的に、計算的に、および/または一時的に通信デバイス(たとえば、UE102)により近くなる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、他の技術、デバイス、または技法、たとえば、スモールセル、低電力RAN、電波のビームフォーミング、WIFI−セルラー融合、非直交多元接続(NOMA:non−orthogonal multiple access)、チャネル符号化、および同様のものを利用することができる。
図3に示されるように、UE102は、たとえば、非アクセス層(NAS:non−access stratum)プロトコルに従って、N1インターフェースでRAN104と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、たとえば、RAN104の基地局とAMF108との間の制御プレーンにおいて、N2インターフェースでCN101またはそのコンポーネント(たとえば、AMF108)と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、たとえば、ユーザプレーンにおいて、N3インターフェースでUPF106と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、様々な異なるインターフェースで、および/または様々な異なるプロトコルに従って、CN101内の他のサービスまたはネットワークエンティティと通信するように構成することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NausfインターフェースまたはN12インターフェースでAUSF120と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnssfインターフェースでNSSF122と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnrfインターフェースでNRF124と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NpcfインターフェースまたはN7インターフェースでPCF114と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnwdafインターフェースでNWDAF126と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、Nudmインターフェース、N8インターフェース、またはN10インターフェースでUDM118と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NafインターフェースでAS/AF112と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、SMF110は、N4インターフェースでUPF106と通信するように構成することができ、N4インターフェースは、制御プレーンおよびユーザプレーンの間のブリッジとして機能することができ、たとえば、UE102とCN101またはそのコンポーネント/サービスとの間で情報が伝送されるプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションのためのコンジットなどとして機能する。
本明細書に記載された特定の例示的実施形態は、第5世代(5G)アーキテクチャの側面に従う、および/または別の方法でこれを組み込む電気通信ネットワークを含むがこれに限定されない電気通信ネットワークのコンテキストで生じていることは理解されよう。図1〜図3は通信ネットワーク100の例示的なアーキテクチャの様々な構成および/またはコンポーネントを示しているが、他の多くのシステム、システム構成、ネットワーク、ネットワークエンティティ、およびその中での通信用の経路/プロトコルが企図されており、本開示の範囲内にあると考えられる。
本明細書に記載された方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品は、たとえば、図1〜図3に示され、上記で説明された、第5世代コアネットワーク(5GC)およびシステムのコンテキストで説明されているが、それにもかかわらず、説明された方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品は、任意の適切な電気通信システム、ネットワーク、規格、および/またはプロトコル内のより広いコンテキストで適用することができる。
ここで図4を見ると、装置の例、たとえば、コアネットワーク装置(CNA:core network apparatus)(たとえば、コアネットワークサービスのうちの1つまたは複数、すなわち、UPF106、AMF108、SMF110、PCF114、ならびに/あるいは他のNFおよび/またはNRFを含む)は、本開示の一例示的実施形態に従って構成されるNFサービスコンシューマもしくは他のNFクライアント、SCPもしくは他の中間エンティティ、またはNFサービスプロデューサもしくは他のNFサーバによって具現化することができる。図8、図9、図12および図13のフローチャートに関連して以下で説明されるように、一例示的実施形態の装置200は、本明細書に記載された機能を実行するように構成することができる。任意の事例において、装置200は、より一般的には、コンピューティングデバイス、たとえば、サーバ、パーソナルコンピュータ、コンピュータワークステーションまたは他のタイプのコンピューティングデバイス、たとえば、ユーザ機器および/またはワイヤレスローカルエリアネットワークのコンポーネントとして機能するものによって具現化することができる。装置200が具現化される仕方にかかわらず、一例示的実施形態の装置は、図4に示されるように、プロセッサ202およびメモリデバイス204、いくつかの実施形態では、および/または通信インターフェース206を含むか、これらに関連付けられるか、または別の方法でこれらと通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、NFサービスコンシューマ、たとえば、SMG、および/またはNFサービスプロデューサ、あるいはシステム100の他の要素を含む、UE102、SCP、アクセスポイントまたは基地局は、図4に示される装置200によって具現化することができる。
プロセッサ202(および/またはコプロセッサもしくはプロセッサを支援するかまたは別の方法でこれに関連付けられる他の任意の回路)は、装置200のコンポーネント間で情報を渡すためのバスを介してメモリデバイス204と通信することができる。メモリデバイスは、たとえば、1つまたは複数の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、非一時的メモリデバイスを含むことができる。換言すれば、たとえば、メモリデバイスは、マシン(たとえば、プロセッサなどのコンピューティングデバイス)によって取得可能であり得るデータ(たとえば、ビット)を記憶するように構成されるゲートを備える電子記憶デバイス(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)とすることができる。メモリデバイスは、装置が一例示的実施形態による様々な機能を実行することを可能にするための情報、データ、コンテンツ、アプリケーション、命令、または同様のものを記憶するように構成することができる。たとえば、メモリデバイスは、プロセッサによる処理のために入力データをバッファリングするように構成することができる。追加的または代替的には、メモリデバイスは、プロセッサによる実行のために命令を記憶するように構成することができる。
装置200は、いくつかの実施形態では、上述のように様々なコンピューティングデバイスで具現化することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、装置は、チップまたはチップセットとして具現化することができる。換言すれば、装置は、構造アセンブリ(たとえば、ベースボード)上に材料、部品および/またはワイヤを含む1つまたは複数の物理パッケージ(たとえば、チップ)を備えることができる。構造アセンブリは、その上に含まれるコンポーネント回路に対して物理的な強度、サイズの節約、および/または電気的相互作用の制限を提供することができる。そのため、装置は、いくつかのケースでは、単一のチップ上に、または単一の「システムオンチップ」として本発明の一実施形態を実装するように構成することができる。したがって、いくつかのケースでは、チップまたはチップセットが、本明細書に記載された機能を提供するための1つまたは複数の動作を実行する手段を構成することができる。
プロセッサ202は、多くの異なる方法で具現化することができる。たとえば、プロセッサは、様々なハードウェア処理手段、たとえば、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、付随するDSPを有するまたは有さない処理要素、あるいは他の様々な回路、たとえば、集積回路、たとえば、ASIC(特定用途向け集積回路:application specific integrated circuit)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ:field programmable gate array)、マイクロコントローラユニット(MCU:microcontroller unit)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップ、または同様のもの、のうちの1つまたは複数として具現化することができる。したがって、いくつかの実施形態では、プロセッサは、独立して動作するように構成される1つまたは複数の処理コアを含むことができる。マルチコアプロセッサは、単一の物理パッケージ内での多重処理を可能にすることができる。追加的または代替的には、プロセッサは、命令の独立した実行、パイプライン化および/またはマルチスレッド化を可能にするように、バスを介して並行して構成される1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。
一例示的実施形態では、プロセッサ202は、メモリデバイス204に記憶された、または別の方法でプロセッサがアクセス可能な命令を実行するように構成することができる。代替的または追加的には、プロセッサは、ハードコードされた機能を実行するように構成することができる。したがって、ハードウェアもしくはソフトウェアの方法によって構成されるか、またはそれらの組み合わせによって構成されるかにかかわらず、プロセッサは、本開示の一実施形態による動作を実行することが可能な、それに従って構成されたエンティティ(たとえば、回路に物理的に具現化されたもの)を表すことができる。このため、たとえば、プロセッサがASIC、FPGAまたは同様のものとして具現化される場合、プロセッサは、本明細書に記載された動作を実施するための、専用に構成されたハードウェアとすることができる。代替的には、他の例として、プロセッサが命令の実行部として具現化される場合、命令は、命令が実行された場合に、本明細書に記載されたアルゴリズムおよび/または動作を実行するようにプロセッサを専用に構成することができる。しかしながら、いくつかのケースでは、プロセッサは、本明細書に記載されたアルゴリズムおよび/または動作を実行するための命令によりプロセッサをさらに構成することによって、本発明の一実施形態を利用するように構成される特定のデバイス(たとえば、エンコーダおよび/またはデコーダ)のプロセッサとすることができる。プロセッサは、とりわけ、プロセッサの動作をサポートするように構成されるクロック、算術論理演算ユニット(ALU:arithmetic logic unit)および論理ゲートを含むことができる。
通信インターフェース206を含む実施形態では、通信インターフェースは、ネットワークおよび/または装置200と通信する他の任意のデバイスもしくはモジュール、たとえば、NF、NRF、基地局、アクセスポイント、SCP、UE102、無線アクセスネットワーク、コアネットワークサービス、アプリケーションサーバ/機能、データベースまたは他の記憶デバイスなどとの間でデータを受信および/または送信するように構成されるハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで具現化されるデバイスまたは回路などの任意の手段とすることができる。これに関して、通信インターフェースは、たとえば、ワイヤレス通信ネットワークとの通信を可能にするためのアンテナ(または複数のアンテナ)ならびにサポート用のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含むことができる。追加的または代替的には、通信インターフェースは、アンテナ(複数可)とやりとりして、アンテナ(複数可)を介して信号を送信させ、またはアンテナ(複数可)を介して受信される信号の受信を処理するための回路を含むことができる。いくつかの環境では、通信インターフェースは、代替的にまたはさらに、ワイヤード通信をサポートすることができる。したがって、たとえば、通信インターフェースは、ケーブル、デジタルサブスクライバライン(DSL:digital subscriber line)、ユニバーサルシリアルバス(USB)または他のメカニズムを介した通信をサポートするための通信モデムおよび/または他のハードウェア/ソフトウェアを含むことができる。いくつかの実施形態では、セッション管理機能は、たとえば、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN−C:gateway GPRS support node)、TWAG−C、BNG−CUPS、N4、Sxa、Sxb、Sxc、進化型パケットコア(EPC:evolved packet core)SWG−C、EPC PGW−C、EPC TDF−C、および/または同様のものなどの、任意の適切な制御プレーン/ユーザプレーン分離(CUPS:control and user plane separation)アーキテクチャ用の5GCセッション管理機能を有することができる。
図示されたように、装置200は、メモリ204と通信し、通信インターフェース206に信号を提供し、これから信号を受信するように構成されるプロセッサ202を含むことができる。いくつかの実施形態では、通信インターフェース206は、送信器および受信器を含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、装置200の機能を少なくとも部分的に制御するように構成することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、送信器および受信器への導線を介した制御シグナリングを生じさせることによって、送信器および受信器の機能を制御するように構成することができる。同様に、プロセッサ202は、プロセッサ202を他の要素、たとえば、ディスプレイまたはメモリ204に接続する導線を介した制御シグナリングを生じさせることによって、装置200の他の要素を制御するように構成することができる。
装置200は、1つまたは複数のエアインターフェース規格、通信プロトコル、変調タイプ、アクセスタイプ、および/または同様のものを用いて動作可能にすることができる。プロセッサ202によって送信および受信される信号は、適用可能なセルラーシステムのエアインターフェース規格、および/または任意の数の異なるワイヤラインもしくはワイヤレスネットワーキング技法、たとえば、限定はされないが、Wi−Fi、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN:wireless local access network)技法、たとえば、電気電子技術者協会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11、802.16、802.3、ADSL、DOCSIS、および/または同様のものに従うシグナリング情報を含むことができる。加えて、これらの信号は、発話データ、ユーザが生成したデータ、ユーザが要求したデータ、および/または同様のものを含むことができる。
たとえば、装置200および/またはその中のセルラーモデムは、様々な第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2Gまたは2.5G)通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、第4世代(4G)通信プロトコル、第5世代(5G)通信プロトコル、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS:Internet Protocol Multimedia Subsystem)通信プロトコル(たとえば、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)および/または同様のものに従って動作可能にすることができる。たとえば、装置200は、2Gワイヤレス通信プロトコルであるIS−136、時分割多元接続TDMA、モバイル通信用グローバルシステムGSM、IS−95、符号分割多元接続CDMA、および/または同様のものに従って動作可能にすることができる。加えて、たとえば、装置200は、2.5Gワイヤレス通信プロトコルである汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、拡張データGSM環境(EDGE:Enhanced Data GSM Environment)、および/または同様のものに従って動作可能にすることができる。さらに、たとえば、装置200は、3Gワイヤレス通信プロトコル、たとえば、汎用モバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、符号分割多元接続2000(CDMA2000:Code Division Multiple Access 2000)、WCDMA(登録商標)、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access)、および/または同様のものに従って動作可能にすることができる。NA200は、追加的には、3.9Gワイヤレス通信プロトコル、たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、進化型汎用地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)、および/または同様のものに従って動作可能にすることができる。追加的には、たとえば、装置200は、4Gワイヤレス通信プロトコル、たとえば、LTEアドバンスト、5G、および/または同様のもの、ならびに今後開発され得る同様のワイヤレス通信プロトコルに従って動作可能にすることができる。いくつかの実施形態では、装置200は、たとえば、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN−C)、信頼されたワイヤレスアクセスゲートウェイ(TWAG−C:trusted wireless access gateway)、ブロードバンドネットワークゲートウェイ(BNG:broadband network gateway)、N4、Sxa、Sxb、Sxc、進化型パケットコア(EPC)SWG−C、EPC PGW−C、EPC TDF−C、および/または同様のものなどの、任意の適切なCUPSアーキテクチャのフレームワークに従って、またはその中で動作可能にすることができる。
本明細書で開示された実施形態のいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェア、およびアプリケーションロジックの組み合わせで実装することができる。ソフトウェア、アプリケーションロジック、および/またはハードウェアは、メモリ204、プロセッサ202、または電子部品などの上に存在することができる。いくつかの例示的実施形態では、アプリケーションロジック、ソフトウェアまたは命令セットは、様々な従来のコンピュータ可読媒体のうちのいずれか1つの上に維持される。本文書のコンテキストでは、「コンピュータ可読媒体」は、例が図4に示されたコンピュータまたはデータプロセッサ回路などの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはこれらに関連して使用するための命令を含む、記憶する、伝達する、伝播する、または転送することができる任意の非一時的媒体とすることができ、コンピュータ可読媒体は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはこれらに関連して使用するための命令を含むまたは記憶することができる任意の媒体とすることができる非一時的コンピュータ可読記憶媒体で構成することができる。
図5は、複数のネットワークエンティティの間の信号フローを示しており、本開示によって対処される問題を説明するものである。図5において、ネットワーク機能(NF)サービスコンシューマ102の形態のNFクライアントは、ポリシー制御機能(PCF)604の形態のNFサーバに対する、ネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606の形態のサービスリクエストを生成する。それに応答して、NRF124は、NRFディスカバリレスポンス608をNFサービスコンシューマ102に送信する。NRFディスカバリレスポンス608は、NFサービスコンシューマ102のネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606に対応する1つまたは複数のPCF604プロファイルに関する情報を含む。PCF604プロファイルは、IPアドレス、FQDN、容量情報、優先度情報、もしくは同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。NRFディスカバリリクエスト606を受信すると、この例のNFサービスコンシューマ102は、PCF1を選択し、HTTP POSTリクエストを生成し、選択されたPCFプロファイルを有するHTTPリクエスト610をサービス通信プロキシ(SCP)に送信する。図5に示されるように、第1のSCP1は、HTTPリクエスト610を受信し、メッセージ612を選択されたPCF1に送信する。PCF1はエラーメッセージ通信614をSCP1に送信し、SCP1はエラーメッセージ通信616をNFサービスコンシューマ102に送信する。エラーメッセージ通信614、616は、任意のHTTPエラーコード(たとえば、503、429など)または同様のプロトコルエラーの識別の詳細を含むことができる。HTTPまたは他のプロトコルのエラーの理由は、過負荷による拒絶を含む任意の失敗であり得る。NFサービスコンシューマ102は、図5に示された例示された通信シナリオでは、通信エラーの発生元が提供されない。エラーのソースを知らないので、NFサービスコンシューマ102は、PCF1との通信の確立に成功するようにリクエスト(および場合によってはさらなる後続のリクエスト)をルーティングまたはリダイレクトする方法について情報が与えられない。図5に示された、SCP602または他の中間エンティティ(たとえば、PLMN間通信用のセキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP))を経由した5GC NFサービスコンシューマ102などとの間の間接通信シナリオでは、NFサービスコンシューマおよびPCF1の間で複数のエンティティがメッセージを中継する役割をしているために、エラーのソースを特定することができない。これに関して、エラーは、メッセージを受信および/または送信する任意のノード(たとえば、SCP602、PCF604、NFサービスコンシューマ102など)で発生し得る。エラーの発生元の識別情報がなければ、NFサービスコンシューマ102または他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントは、リクエストを再送するまたは後続のリクエストを送信するために、実際のエラーに基づいて通信リクエストを適応させることができない。追加的には、NFサービスコンシューマ102のピア選択ポリシーは、エラーの発生元の識別情報なしでは正常に機能しない。追加的には、エラーの発生元に関する情報を欠いていることによって、HTTPリクエスト610およびエラーのソースのトラブルシューティングおよびデバッギングも非効率になる。
本開示は、論理通信フローにおける任意のノードで通信エラーが発生し得ることを企図している。これに関して、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、または他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントからのリクエストは、1つまたは複数のネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、SEPP、または他の中間エンティティ、および任意選択によりPLMN間のシグナリングのためにSCPを横断し得、SCP、SEPP、NRFまたはHTTPサーバにおいて失敗し得る。一例示的実施形態によれば、エラーのソースであるエンティティ、たとえば、SCP、SEPP、または他の中間ネットワークエンティティ、ならびにNFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサ、たとえば、PCF1は、エラー(たとえば、400 Bad Requestなど)のソースであり得る。加えて、SCP、SEPP、または他の中間ネットワークエンティティも、他の、たとえば、上流のエンティティ(たとえば、SCP、SEPP、HTTPサーバ、NRFなど)から受信されたエラーメッセージを転送するように構成される。NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、または他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントが、エラーの発生元を知らされる場合、NFクライアントまたは他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントは、ネットワーク上でのその行動を調整して、通信リクエストの再送または後続のサービスリクエストの送信に成功するようにして(たとえば、現在のSCPによって429エラーが生成された場合、代替のSCPへのリダイレクトを要求し、または現在のPCFによって429エラーが生成された場合、代替のPCFへのリダイレクトを要求する)、NFサーバがリクエストの受信に成功する可能性を高めるように構成される。一例示的実施形態では、HTTPレスポンス内のProblemDetails構造体の有無に基づいて、エラーの発生元を特定することができず、その理由は、NFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサ、および/または中間エンティティ、たとえば、SCPが、ProblemDetails構造体を有するまたは有さないエラーメッセージを返し得るためである。
例として、図6は、SCP1で通信エラーが発生した場合の複数のネットワークエンティティ間のコールフローを示している。図6に示されるように、ネットワーク機能(NF)サービスコンシューマ102は、ポリシー制御機能(PCF)604に対するネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606を生成する。それに応答して、NRF124は、NRFディスカバリレスポンス608をNFサービスコンシューマ102に送信する。NRFディスカバリレスポンス608は、NFサービスコンシューマ102のネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606に対応する1つまたは複数のPCF604プロファイルに関する情報を含む。PCF604プロファイルは、IPアドレス、FQDN、容量情報、優先度情報、もしくは同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。NRFディスカバリリクエスト606を受信すると、NFサービスコンシューマ102は、PCF1を選択し、HTTP POSTリクエストを生成し、選択されたPCF1プロファイル情報を有するHTTPリクエスト610をSCP1に送信する。SCP1はHTTPリクエスト610を受信し、エラーに遭遇する。エラーに応答して、SCP1は、HTTP標準ヘッダ(たとえば、サーバ)を有するエラーメッセージ616を生成し、エラーの発生元の識別情報を返されるメッセージ内に、たとえば、ヘッダに挿入する。いくつかの実施形態では、メッセージヘッダに挿入される例示的なエラー発生データは、Server:scp−scp1.com、Server:scp、Server:sepp−sepp1.operator.com、Server:nrf−xyz、またはServer:udmを少なくとも含む。HTTPヘッダ内でエラー情報が識別された、生成されたエラーメッセージ616は、NFサービスコンシューマ102に送信される。受信されたエラーメッセージ616内で識別された通信エラーの発生元に基づいて、NFサービスコンシューマは、SCP1以外の他のSCP(たとえば、SCP2)を識別する通信命令を有する新しいHTTPリクエスト710を生成するように構成される。NFサービスコンシューマは、新しいHTTPリクエスト710をSCP2に送信する。SCP2は、新しいHTTPリクエスト710を受信し、対応するメッセージ712を選択されたPCF1に送信する。PCF1は通信712を受信する。PCF1はリプライメッセージ714をSCP2に送信し、SCP2はメッセージ716をNFサービスコンシューマ102に送信し、これにより、PCF1へのメッセージの送信およびPCF1からのリプライの受信に成功する。
他の例として、図7は、PCF1で通信エラーが発生した場合の複数のネットワークエンティティ間の信号フローを示している。図7に示されるように、ネットワーク機能(NF)サービスコンシューマ102は、ポリシー制御機能(PCF)604に関するネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606を生成する。それに応答して、NRF124は、NRFディスカバリレスポンス608をNFサービスコンシューマ102に送信する。NRFディスカバリレスポンス608は、NFサービスコンシューマ102のネットワークリポジトリ機能(NRF)ディスカバリリクエスト606に対応する1つまたは複数のPCF604プロファイルに関する情報を含む。PCF604プロファイルは、IPアドレス、FQDN、容量情報、優先度情報、もしくは同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。NRFディスカバリリクエスト606を受信すると、NFサービスコンシューマ102は、PCF1を選択し、HTTP POSTリクエストを生成し、選択されたPCF1プロファイル情報を有するHTTPリクエスト610をSCP1に送信する。SCP1はHTTPリクエスト610を受信し、通信612をPCF1に送信する。PCF1はSCP1から通信612を受信し、エラーに遭遇する。エラーに応答して、PCF1は、HTTPヘッダ(たとえば、Serverヘッダ)を有するエラーメッセージ614を生成し、エラーの発生元(たとえば、PCF1)の識別情報をヘッダに挿入する。いくつかの実施形態では、メッセージヘッダに挿入される例示的なエラー発生データは、Server:pcf−pcf1.com、Server:pcf、Server:pcf−pcf1.operator.com、Server:nrf−pcf、またはServer:udmを少なくとも含む。HTTPヘッダ内でエラー情報が識別された、生成されたエラーメッセージ614は、SCP1に送信され、SCP1は追加の伝送情報をエラーメッセージのHTTPヘッダ(たとえば、Viaヘッダ)に挿入し、エラーの発生元が識別された対応するエラーメッセージ616をNFサービスコンシューマ102に送信する。受信されたエラーメッセージ616内で識別された通信エラーの発生元PCF1に基づいて、NFサービスコンシューマは、PCF1以外の他のPCF604(たとえば、PCF2)を識別する通信リダイレクト命令を有する新しいHTTPリクエスト810を生成する。NFサービスコンシューマは、新しいHTTPリクエスト810をSCP1に送信する。SCP1は新しいHTTPリクエスト710を受信し、対応するメッセージ812を選択されたPCF2に送信する。PCF2はメッセージ812を受信する。PCF2はリプライ814をSCP1に送信し、SCP1は対応するメッセージ816をNFサービスコンシューマ102に送信し、これにより、PCF2へのメッセージの送信およびPCF2からのリプライの受信に成功する。
ここで図8を参照すると、一例示的実施形態による、サービスリクエストの発生元、たとえば、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、クライアントデバイス、NFサービスプロデューサ、たとえば、HTTPクライアント、または同様のものによって具現化される装置200によって実行される方法910の動作のフローチャートが示されている。ブロック911に示されるように、装置200は、ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストを、ネットワークプロキシ機能、たとえば、SCPまたはSEPPを介して、宛先、たとえば、NFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサまたはNFサービスコンシューマに、またはこれらに向けて送信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。ブロック912に示されるように、装置200は、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。ブロック913に示されるように、装置200は、サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを含む。ブロック914に示されるように、装置200は、エラーメッセージの発生元に応じてエラーメッセージに異なって応答する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。
たとえば、NFサーバは、たとえば、過負荷によって、またはシャットダウンする予定であるために、サービスリクエストを他のNFサーバに誘導する必要があり得る。この場合、サービスリクエストは異なるNFサーバに誘導され得る。代替的には、SCPは、たとえば、過負荷によって、もしくは対応するネットワークスライスに使用する正しいSCPでないために、またはシャットダウンする予定であるために、サービスリクエストを処理できない場合があり、またはサービスリクエストを他のSCPに誘導することを望む場合がある。この場合、サービスリクエストは、異なるSCPを介して同一のNFサーバに誘導され得る。したがって、現在誘導されているサービスリクエストは、元のサービスリクエストに関連するエラーの発生元であった同一のエンティティに遭遇することはない。いくつかの実施形態では、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、NFサービスプロデューサまたは他のクライアントデバイスは、サービスリクエストが誘導されるべきである、異なるネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、または異なるNFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサまたはNFサービスコンシューマを決定し、次いで、エラーメッセージの発生元を回避するような仕方で、サービスリクエストを再送するかまたは後続のサービスリクエストを送信し得る。代替的には、異なるネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、または異なるNFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサまたはNFサービスコンシューマの決定は、NFクライアントがサービスリクエストを異なるネットワークプロキシ機能または異なるNFサーバにリダイレクトし得るような、たとえば、後述のLocationヘッダ内またはレスポンスメッセージのペイロード内(たとえば、問題詳細の情報内)の、異なるネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、または異なるNFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサを識別する、ネットワークプロキシ機能またはNFサーバによって提供される情報に基づき得る。いくつかの実施形態では、単一のサービスリクエストが、たとえば、HTTPリダイレクトを介してリダイレクトされ得るが、他の実施形態の装置200、たとえば、プロセッサ202は、期待されるサービスレスポンスを受信する可能性を高めるために、複数のサービスリクエストが、たとえば、異なるSCPおよび/または異なるNFサービスプロデューサにリダイレクトされるようにする。
図6および図7を参照して上述されたように、エラーの発生元を識別するための情報が、HTTP、または同様のプロトコルのサービスレスポンスに含められる。次いで、この情報は、適切なネットワーク通信エンティティにエラーの発生元を知らせるために、必要に応じてネットワークのノードの間で中継される。具体的には、エラーの発生元に関する情報は、エラーメッセージとしてヘッダに含められ得、NFクライアントはこれを使用してエラーの発生元を特定することができ、それによって、エラーの発生元であるエンティティをその後迂回するための適切な適応的な行動を決定することができる。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、HTTPヘッダに、たとえば、Serverヘッダ、Viaヘッダ、または同様のものとして追加され得、または3GPPカスタムヘッダが作成され得る。これに関して、エラーメッセージは、エラーレスポンスを転送するネットワークプロキシ機能のタイプ(たとえば、「SCP」)またはID(たとえば、完全修飾ドメイン名)を示すようにさらに構成されるHTTP Viaヘッダ、エラーの発生元のタイプ(たとえば、「PCF」、「SCP」、「SEPP」)またはID(たとえば、完全修飾ドメイン名もしくはNFインスタンスID)を示すようにさらに構成されるHTTP Serverヘッダ、あるいはエラーの発生元のNFタイプおよび/または識別子(たとえば、SCP FQDNまたはNFインスタンスID)、および/またはエラーメッセージを転送するエンティティのタイプ(たとえば、「SCP」)または識別子(たとえば、FQDN、NFインスタンス識別子もしくはネットワークエンティティ識別子)を含む新しいHTTPカスタムヘッダ、で構成され得る。
例として、サービスレスポンスを転送したネットワークプロキシ機能を識別するViaヘッダがエラーメッセージに提供される場合、装置200、たとえば、プロセッサ202は、エラーメッセージの発生元が、Viaヘッダを有するサービスレスポンスを提供したネットワークプロキシ機能、たとえば、次のホップのSCPではないと判定するように構成される。代わりに、たとえば、ネットワーク機能サーバまたは上流のネットワークプロキシ機能をエラーメッセージの発生元として識別し得るServerヘッダによって、エラーメッセージの発生元が識別され得る。
Serverヘッダに関連して、Serverヘッダは、エラーの発生元であるNFサーバまたはネットワークプロキシ機能のタイプおよび/または識別情報を含み得る。一実施形態では、Serverヘッダは、タイプの値(たとえば、「nrf」、「scp」、「sepp」、「udm」)から始まり、「−」が続き、さらにはエラーの発生元であるNFサーバまたはネットワークプロキシ機能の識別情報、たとえば、FQDNなどの他の任意の特定の情報が続き得る。例は、Server:scp−scp1.com、Server:scp、Server:sepp−sepp1.operator.com、Server:nrf−xyz、およびServer:udmを含む。いくつかの実施形態では、サービスレスポンス内のServerヘッダの存在は、識別情報によって識別される識別されたネットワークエンティティまたは複数のエンティティがエラーの発生元(複数可)であることをNFクライアントに示す。いくつかの実施形態では、ViaヘッダおよびServerヘッダまたはカスタムヘッダなどのヘッダに含まれる情報は、トラブルシューティング、デバッギングのために、および/またはNFクライアントが適切な応答ロジック(たとえば、キャンセル、リダイレクト、リトライなど)を決定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、NFクライアントは、NFサーバおよび/または他の識別されたネットワークエンティティとの通信の確立をリトライする前に、待機時間または冷却時間を開始し得る。
図8は、サービスリクエストの発生元、たとえば、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、もしくは他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアント、または同様のものの視点から一例示的実施形態において実行される動作を示していたが、図9は、エラーの発生元の識別と、エラーの発生元が識別されたときの、メッセージのリダイレクトとを容易にするために、ネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、SEPPまたは他の中間エンティティによって具現化される装置200によっていくつかの実施形態において実行される方法1010の動作のフローチャートを示している。ブロック1011に示されるように、装置200は、たとえば、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、NFサービスプロデューサ、または他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントによって発信されたサービスリクエストを受信し、NFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサまたはNFサービスコンシューマに向けてサービスリクエストを中継する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。ブロック1012は、装置200が、任意選択によりエラーの発生元の表示を有するエラーメッセージを少なくとも含むサービスレスポンスを受信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含むことを示している。サービスレスポンスは、NFサーバから直接、あるいは1つまたは複数の他のネットワークプロキシ機能を介して受信される。
ブロック1013は、装置200が、ネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを含む、ネットワークプロキシ機能を介してサービスレスポンスが中継された旨の追加の表示を含むようにサービスレスポンスを修正する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを含むことを示している。サービスレスポンスは様々な方法で修正され得る。一実施形態では、サービスレスポンスは、サービスレスポンスをNFクライアントに中継しているSCPまたはSEPPを識別する追加のヘッダ、たとえば、Viaヘッダを含むように修正される。たとえば、HTTP Viaヘッダは、エラーレスポンスを転送するネットワークプロキシ機能のタイプ(たとえば、「SCP」)またはID(たとえば、完全修飾ドメイン名)を示すようにさらに構成され得る。Viaヘッダは、エラーの発生元の識別情報を含むエラーメッセージを含み得るServerヘッダと組み合わせて提供され得る。これに関して、HTTP Serverヘッダは、エラーの発生元のタイプ(たとえば、「PCF」、「SCP」、「SEPP」)またはID(たとえば、完全修飾ドメイン名またはNFインスタンスID)を示すようにさらに構成され得る。エラーの発生元であるエンティティ、たとえば、NFサーバまたは上流のネットワークプロキシ機能は、そのIDをエラーの発生元として含むエラーメッセージをサービスレスポンスのヘッダ、たとえば、Serverヘッダに追加している場合がある。代替的には、エラーの発生元であるエンティティ、たとえば、NFサーバまたは上流のネットワークプロキシ機能は、そのIDをエラーの発生元として含むエラーメッセージをサービスレスポンスに、ヘッダ以外に含めている場合がある。この場合、SCPによって具現化される装置200は、そのIDを含むViaヘッダを追加し得るだけでなく、エラーメッセージおよびエラーの発生元の識別情報もServerヘッダに含め得る。他の実施形態では、サービスレスポンスは、ViaヘッダもServerヘッダも含まず、サービスレスポンスをNFクライアントに中継しているSCPのIDを含む異なるヘッダ、たとえば、カスタムヘッダを含むように修正される。この追加のヘッダ、たとえば、カスタムヘッダも、エラーの発生元の識別情報を含むエラーメッセージを含み得る。これに関して、SCPによって具現化される装置200は、エラーの発生元の識別情報を含むエラーメッセージをカスタムヘッダに追加し得、またはエラーの発生元であるエンティティ、たとえば、NFサーバは、カスタムヘッダを作成し、その中にエラーの発生元の識別情報を含むエラーメッセージを含め得、ネットワークプロキシ機能、たとえば、SCPは、そのIDをカスタムヘッダに、エラーメッセージを転送したエンティティとして追加し得る。たとえば、カスタムヘッダは、エラーの発生元のNFタイプおよび/または識別子(たとえば、SCP FQDNまたはNFインスタンスID)、ならびに/あるいはエラーメッセージを転送するエンティティのタイプまたは識別子(たとえば、「SCP」)を含み得る。
ここでブロック1014を参照すると、SCPまたは他の中間エンティティによって具現化されるこの例示的実施形態の装置200は、修正されたサービスレスポンスをNFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、NFサービスプロデューサまたは他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントに送信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものをさらに含み得る。上述のように、サービスレスポンスは、エラーのソースの識別情報を含むエラーメッセージだけでなく、サービスレスポンスを転送したSCPまたは他の中間エンティティのIDも含むように修正されている。したがって、エラーの発生元であったエンティティへの依存を意図的に回避するような仕方で、サービスリクエストがインテリジェントに再送され得、または後続のサービスリクエストが送信され得る。
サービスレスポンスをNFクライアントに中継しているSCPのIDを含み得るヘッダに関して、一例示的実施形態のViaヘッダは、図9に関して上述されたようにエラーメッセージを中継するSCPまたはSEPPなどのネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを少なくとも定義するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、Viaヘッダは、図9に示されるようにSCPによって具現化される装置200によって構築され、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマまたは他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントに、関連付けられた報告されたエラーが中間SCPによって転送され、SCPエラーではないことを示すために、レスポンスに挿入される。サービスレスポンスを中継し、Viaヘッダによって識別されるネットワークプロキシ機能は、SCPだけでなく、他の中間エンティティ(たとえば、SEPPなど)も含む。Viaヘッダが中間SCPを識別する仕方の特定の例示的実施形態は、「Via:2.0 SCP」、「Via:2.0 scp1.com」、もしくは同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを少なくとも含むことができる。サービスレスポンスは、Viaヘッダに加えて、1つまたは複数の追加のヘッダを含み得る。いくつかの実施形態では、たとえば、5GC NFおよび他のネットワークエンティティ(たとえば、SEPP、SCP、PCFなど)によって提供されるサービスレスポンスは、エラーメッセージを含み、エラーの発生元を識別し得る1つまたは複数のServerヘッダ(複数可)も含み得る。いくつかの実施形態では、5GC NFおよび他のネットワークエンティティ(たとえば、SEPP、SCP、PCFなど)によって提供されるサービスレスポンスは、SCPによって構築されるViaヘッダに加えて、1つまたは複数の他のViaヘッダ(複数可)も含み得る。
Viaヘッダの代替として、エラーの発生元を含むエラーメッセージをNFクライアントに中継しているSCPのIDは、代わりに、カスタムヘッダに含められ得る。一実施形態のカスタムヘッダは、全ての5GCサービスベースのインターフェースに適用可能なように構成されるフォーマットを有する。いくつかの実施形態では、カスタムヘッダは、中間エンティティ(たとえば、SCP、SEPPなど)またはNFサーバ(たとえば、NFサービスプロデューサなど)のいずれによってエラーが発生したかを識別する。いくつかの実施形態では、カスタムヘッダ(たとえば、「3GPP−Sbi−SCP−Error:<scp fqdn>」)は、SCPから生じたエラーを他のネットワークエンティティによって生成されたエラーから区別するために使用される。いくつかの実施形態では、カスタムヘッダは、エラーを発生させたネットワークエンティティの識別子(たとえば、IPアドレスなど)を含む。これに関して、カスタムヘッダは、エラーの発生元のNFタイプおよび/または識別子(たとえば、SCP FQDNまたはNFインスタンスID)、ならびに/あるいはエラーメッセージを転送するエンティティのタイプまたは識別子(たとえば、「SCP」)を含む。いくつかの実施形態では、カスタムヘッダは、エラーの発生元のNFタイプおよび/または識別子(たとえば、SCP FQDNまたは対象NFインスタンスID)、ならびに/あるいはエラーを転送するエンティティの識別子を含む「3GPP−Sbi−Error」ヘッダとして定義される。たとえば、SCPによって生成されたエラーに関連付けられたカスタムヘッダは、「HTTP 503 Service Unavailable」および「3GPP−Sbi−Error:orig=scp;fqdn=scp1.com」を少なくとも含むことができる。他の例として、SCPによって転送されるエラーのカスタムヘッダは、「HTTP 503 Service Unavailable」および「3GPP−Sbi−Error:forw=scp;fqdn=scp1.com」を少なくとも含むことができる。代替的には、PCFによって生成されたエラーのカスタムヘッダは、「HTTP 429 Too Many Requests」および「3GPP−Sbi−Error:orig=pcf;nfInstanceId=54804518−4191−46b3−955c−ac631f953ed8」を少なくとも含むことができ、SCPによって転送されるPCFエラーのカスタムヘッダは、「HTTP 429 Too Many Requests」および「3GPP−Sbi−Error:orig=pcf;nfInstanceId=54804518−4191−46b3−955c−ac631f953ed8,forw=scp;fqdn=scp1.com」を少なくとも含むことができる。以下で説明されるいくつかの実施形態では、エラーレスポンスのProblemDetailsコンポーネントもまた、エラーの発生元を示す新しい属性(たとえば、NFタイプ、NFインスタンスID、IPアドレス、FQDNなど)によって拡張され得る。
図8のブロック914に関連して上述されたように、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマまたは他のクライアントデバイス、たとえば、HTTPクライアントによって具現化される装置200は、エラーの発生元に応じて、サービスレスポンスに含まれるエラーメッセージに異なって応答するように構成される。たとえば、以前にエラーを発生させたエンティティに依存せず、これと通信もしないような仕方で、サービスリクエストが再送され得、または後続のサービスリクエストが送信され得る。代替的には、アクセスリクエストがリダイレクトされ得る。エラーの発生元がNFサーバではなく、ネットワークプロキシ機能である場合、サービスレスポンスは、リダイレクトされるサービスリクエストに関連して利用される代替的なネットワークプロキシ機能を示すリダイレクト情報を含み得る。サービスリクエストのリダイレクトは、様々な仕方で実行され得るが、サービスリクエストが再提出され得る仕方の一例が図10に示されている。これに関して、NFクライアントによって具現化される装置200が、ネットワーク機能サーバ、たとえば、NFサーバに対するサービスリクエストを、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能、たとえば、SCP、SEPPなどを介して上述のように送信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含むことをブロック1215が示すことを方法1210は含む。ブロック1216に示されるように、装置200は、少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。装置200はまた、サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを含む。ブロック1217を参照されたい。この例示的実施形態の装置200は、エラーメッセージを用いて、他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを追加的に含む。このため、以下でより詳細に説明されるように、この例示的実施形態のエラーメッセージは、ネットワークプロキシ機能をエラーの発生元として識別し得るだけでなく、サービスリクエストがリダイレクトされるべき他のネットワークプロキシ機能も識別し得る。ブロック1218を参照されたい。ネットワークプロキシ機能をエラーの発生元として識別することに関して、サービスレスポンスは、エラーの発生元であったエンティティのタイプ、たとえば、SCPまたはSEPP、およびエンティティのID、たとえば、FQDNを識別するServerヘッダまたはカスタムヘッダなどを含み得る。サービスレスポンスもまた、サービスリクエストがリダイレクトされるべき他のネットワークプロキシ機能を識別し得る。さらに、この例示的実施形態の装置200は、エラーメッセージによって識別された他のネットワークプロキシ機能を介して同一のネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストをリダイレクトすることによって、エラーの発生元であったネットワークプロキシ機能を回避する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。ブロック1219を参照されたい。
一実施形態では、装置200、たとえば、プロセッサ202は、エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別することによって、サービスレスポンスから、他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリクエストがリダイレクトされると判定するように構成される。たとえば、エラーの発生元であるネットワークプロキシ機能は、「SCP_REDIRECTION」のプロトコルエラーを示すProblemDetails構造体を含むエラーメッセージ、たとえば、503、400または429エラーを含め得、すなわち、SCPは、NFクライアントに提供されるサービスレスポンス内で、「SCP_REDIRECTION」を示すProblemDetailsを有する503、400、429…などのレスポンスを送信する。この例示的実施形態の装置200、たとえば、プロセッサ202はまた、エラーメッセージのProblemDetails内に含まれる他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するように構成され得る。これに関して、ProblemDetailsはまた、サービスリクエストがリダイレクトされるべき他のネットワークプロキシ機能、たとえば、他のSCPのID、たとえば、FQDNを伝える新しい属性を含み得る。
他の実施形態では、装置200、たとえば、プロセッサ202は、ネットワークプロキシ機能を発生元として識別するServerヘッダまたはカスタムヘッダをサービスレスポンスが含むと判定することによって、サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定するように構成される。この例示的実施形態の装置200、たとえば、プロセッサ202はまた、サービスレスポンスのLocationヘッダ内、またはレスポンスのペイロード内(たとえば、問題詳細の情報内)に含まれる他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別するように構成される。たとえば、エラーの発生元であるネットワークプロキシ機能は、サービスリクエストがリダイレクトされるべき他のネットワークプロキシ機能のID、たとえば、FQDNを識別するLocationヘッダを含むエラーメッセージ、たとえば、307/308リダイレクトを含み得る。Serverヘッダまたはカスタムヘッダ内の元のネットワークプロキシ機能の識別情報に加えて、この例示的実施形態のNFクライアントは、たとえば、3gpp−Sbi−Target−apiRootヘッダなど、サービスリクエストの対象であるNFサーバを変更せずに、異なるネットワークプロキシ機能、たとえば、異なるSCPにサービスリクエストをリダイレクトするリクエストとしてエラーメッセージを解釈する。
NFサービスコンシューマまたは他のクライアントデバイスによるサービスリクエストのリダイレクトに関して、図10に関連して本明細書に記載されているが、図10に示された動作を含むサービスリクエストのリダイレクトは、代わりに、他の例示的実施形態では、SCPまたは他の中間エンティティによって実行され得る。
SCP_REDIRECTIONプロトコルエラーに関する上述の実施形態と同様に、たとえば、NFサーバによって、プロトコルエラー「NF_REDIRECTION」が定義され、「NF_REDIRECTION」を示すProblemDetailsと共に、エラーレスポンス(たとえば、HTTPエラー503、400、429など)に含められ得、追加的に、サービスリクエストがリダイレクトされるべき異なるNFサービスプロデューサを識別する新しい属性が含められ、たとえば、サービスリクエストがリダイレクトされるべきNFサービスプロデューサのFQDNまたは他のネットワークエンティティ識別情報を提供するなどする。
図8および図9はそれぞれ、NFクライアント、たとえば、NFサービスコンシューマ、NFサービスプロデューサ、または他のクライアントデバイス、およびSCPまたは他の中間エンティティの視点から実行される動作を示しているが、図11は、NFサーバ、たとえば、NFサービスプロデューサ、NFサービスコンシューマまたは他の対象サーバ、たとえば、HTTPサーバによって具現化される装置200によっていくつかの実施形態において実行される方法1310のフローチャートを示している。ブロック1311に示されるように、ネットワークサーバによって具現化される装置200は、NFクライアントからサービスリクエストを受信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含む。ブロック1312を参照すると、ネットワークサーバによって具現化される装置200は、サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを含む。
ブロック1313は、NFサーバによって具現化される装置200が、エラー状態に関するエラーメッセージを識別する手段、たとえば、プロセッサ202または同様のものを含むことを示している。また、ブロック1314は、NFサーバによって具現化される装置200が、たとえば、SCPまたは他の中間エンティティを介してサービスレスポンスをNFクライアントに送信する手段、たとえば、プロセッサ202、通信インターフェース206または同様のものを含むことを示している。サービスレスポンスは、少なくともエラーメッセージを含み、サービスリクエストが上述のように適切に再送またはリダイレクトされることを可能にするために、エラーの発生元であるエンティティ、たとえば、NFサーバの5GC NFタイプ、NFインスタンスID、IPアドレスまたは他のアドレスなど、発生源のタイプまたはIDを識別するエラーの発生元の表示を含む。
非限定的な例として、特定の例示的実施形態による、いくつかのネットワーク通信エラーシナリオおよびそのために提供される解決策がここで説明される。以下で説明されるシナリオを参照して使用される場合、記号「/」は改行を表すために使用される。
1つの例示的なシナリオでは、第1のNF、すなわち、NF1は、中間エンティティSCPを介してサービスリクエストを第2のNF、すなわち、NF2に送信し、NF2でエラーXXが発生する。NF2は、問題詳細を有するまたは有さない、NF2をエラーのソースとして識別するエラーメッセージを有するサービスレスポンスをSCPに、次いでNF1に返す。
一実施形態では、NF2は、エラーの発生元をNF2として識別する「Server=NF2」を追加し、次いで、SCPは、SCPがエラーメッセージを転送することを識別する「Via=SCP」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーメッセージ内で「Error XX/Server=NF2/Via=SCP」を受信し、これはエラーXXを識別し、Serverヘッダによって識別されるように、エラーの発生元をNF2として識別し、Viaヘッダによって識別されるように、転送エンティティをSCPとして識別する。Serverヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、NF2でエラーが発生したことを識別する情報を受信する。このため、NF1は、再送されるサービスリクエストまたは後続のサービスリクエスト内で異なるNFサービスプロデューサを選択することができる。
カスタムヘッダを使用する他の実施形態では、NF2は、エラーの発生元をNF2として識別する「3GPP−Sbi−Error:orig=NF2type;NFInstanceID=NF2」を追加し、次いで、SCPは、SCPがエラーメッセージを転送することを識別する「3GPP−Sbi−Error:forw=scp;fqdn=SCP FQDN」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/3GPP−Sbi−Error:orig=NF2type;/NFInstanceID=NF2,/forw=scp;fqdn=SCP/FQDN」を受信し、カスタムヘッダによってエラーの発生元がNF2として識別され、カスタムヘッダによって転送エンティティがSCPとして識別される。カスタム3GPP−Sbi−Errorヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、NF2でエラーが発生したことを識別する情報を受信する。前述のように、NF1は、再送されるサービスリクエストまたは後続のサービスリクエスト内で異なるNFサービスプロデューサを選択することができる。
他の例示的なシナリオでは、第1のNFであるNF1は、中間エンティティSCPを介してサービスリクエストを第2のNFであるNF2に送信し、SCPでエラーXXが発生する。SCPは、エラーをNFサービスコンシューマNF1に返す。
一例示的実施形態では、SCPは、SCPがエラーの発生元であることを識別する「Server=SCP」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/Server=SCP」を受信し、Serverヘッダによってエラーの発生元がSCPとして識別される。Serverヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマは、SCPでエラーが発生したことを識別する情報を受信する。そのため、NFサービスコンシューマNF1は、再送されるサービスリクエストまたは後続のサービスリクエスト内で異なるSCPを介して同一の対象NF2を選択することができる。
カスタムヘッダを使用する他の実施形態では、SCPは、エラーの発生元をSCPとして識別する「3GPP−Sbi−Error=orig=scp;fqdn=SCP FQDN」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/3GPP−Sbi−Error=orig=scp;fqdn=SCP/FQDN」を受信し、カスタムヘッダによってエラーの発生元がSCPとして識別される。カスタム3GPP−Sbi−Errorヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、SCPでエラーが発生したことを識別する情報を受信する。そのため、NFサービスコンシューマNF1は、再送されるサービスリクエストまたは後続のサービスリクエスト内で異なるSCPを介して同一の対象NF2を選択することができる。
他の例示的なシナリオでは、第1のNFであるNF1は、2つの中間エンティティSCP1およびSCP2を介してサービスリクエストを第2のNFであるNF2に送信し、SCP2でエラーXXが発生する。SCP2はエラーをNF1に返す。
一実施形態では、SCP2は、エラーの発生元をSCP2として識別する「Server=SCP2」を追加し、次いで、SCP1は、SCP1がエラーメッセージを転送することを識別する「Via=SCP1」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/Server=SCP2/Via=SCP1」を受信し、Serverヘッダによってエラーの発生元がSCP2として識別され、Viaヘッダによって転送エンティティがSCP1として識別される。ServerヘッダおよびViaヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、SCP2でエラーが発生したことを識別する情報を受信する。そのため、NFサービスコンシューマNF1は、再送されるサービスリクエストについて同一のSCP1および異なるSCP2を介して同一の対象NF2を選択することができる。いくつかの実施形態では、事業者ポリシーに基づいて、SCP1は異なる経路(たとえば、異なるSCP2を利用するもの)を決定する。
カスタムヘッダを使用する他の実施形態では、SCP2はエラーの発生元をSCP2として識別する「3GPP−Sbi−Error=orig=scp;fqdn=SCP2 FQDN」を追加し、次いで、SCP1は、任意選択により、SCP1がエラーメッセージを転送することを識別する「3GPP−Sbi−Error=orig=scp;fqdn=SCP2 FQDN」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/3GPP−Sbi−Error=orig=scp;fqdn=SCP2/FQDN」を受信し、カスタムヘッダによってエラーの発生元がSCP2として識別され、カスタムヘッダによって転送エンティティがSCPとして識別される。カスタム3GPP−Sbi−Errorヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、SCP2でエラーが発生したことを識別する情報を受信する。そのため、NFサービスコンシューマNF1は、再送リクエスト内で同一のSCP1および異なるSCP2を介して同一の対象NF2を選択することができる。いくつかの実施形態では、事業者ポリシーに基づいて、SCP1は異なる経路(たとえば、異なるSCP2を利用するもの)を決定する。
他の例示的なシナリオでは、第1のNFであるNF1は、中間エンティティSCP1を介してサービスリクエストを第2のNFであるNF2に送信し、SCP1でエラーXXが発生する。次いでSCP1は、NF1を他のSCP、すなわち、SCP2にリダイレクトする。
一例示的実施形態では、SCP1、任意選択により、エラーの発生元をSCP1として識別する「Server=SCP1」を追加し、次いで、SCP1は、SCP1が通信をSCP2にリダイレクトしていることを識別する、「SCP_REDIRECTION」と、「SCP_FQDN」を示す新しい属性とを含むProblemDetailsを追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別する役割をするエラーメッセージ内で、「SCP_REDIRECTION」と、「SCP_FQDN」を示す新しい属性とを含む「Error 307/308/Server=SCP1/ProblemDetails:」を受信する。追加的には、任意選択のServerヘッダによってエラーの発生元がSCP1として識別され、ProblemDetailsによってSCP2へのリダイレクトが識別される。識別されたエラーコード、Serverヘッダ、およびProblemDetailsに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、SCP1でエラーが発生したこと、およびSCP1がSCP2へのリダイレクトを要求していることを識別する情報を受信する。
カスタムヘッダを使用する他の例示的実施形態では、SCP1は、エラーの発生元をSCP1として識別し、SCP2をリダイレクト位置として識別する「3GPP−Sbi−Error=orig=scp1」および「Location header=SCP2」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、エラーXXを識別するエラーメッセージ内で「Error XX/3GPP−Sbi−SCP−Error=SCP1/Location header=SCP2」を受信し、カスタムヘッダによってエラーの発生元がSCP1として識別され、カスタムヘッダによってリダイレクトエンティティがSCP2として識別される。カスタムヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、SCP1でエラーが発生したこと、およびSCP1がSCP2へのリダイレクトを要求していることを識別する情報を受信する。
他の例示的なシナリオでは、第1のNFであるNF1は、中間エンティティSCP1を介してサービスリクエストを第2のNFであるNF2に送信し、次いでNF2は、他のNFであるNF3にリダイレクトする。
一例示的実施形態では、NF2は「Location header=NF3」を追加し、「NF_REDIRECTION」を、NF2がサービスリクエストをリダイレクトするNF3を識別する「NF_FQDN」を示す新しい属性と共に、エラーメッセージに含める。NFサービスコンシューマNF1は、リダイレクトを識別するエラーメッセージ内で「Error 307/308/Location header=NF3」を受信する。Locationヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、NF2がNF3へのリダイレクトを要求していることを識別する情報を受信する。
カスタムヘッダを使用する他の例示的実施形態では、NF2は、発生元をNF2として識別し、NF3をリダイレクト位置として識別する「3GPP−Sbi−Error=orig=NF2type」および「Location header=NF3」を追加する。SCP1はさらに、サービスレスポンスをNF1に送信する場合に、「Via=SCP1」を追加する。NFサービスコンシューマNF1は、リダイレクトを識別するエラーメッセージ内で「Error 307/308/Location header=NF3/Via=SCP1」を受信する。Locationヘッダに基づいて、NFサービスコンシューマNF1は、NF2がNF3へのリダイレクトを要求していることを識別する情報を、SCP1を介して受信する。
他の例示的なシナリオでは、NFクライアントによって行われたサービスリクエストの開始から追跡された事前定義された時間の間、要求されたSCPからレスポンスが受信されないために、NFクライアントNF1でタイムアウトが発生する。事前定義された事業者ポリシーに基づいて、NFクライアントは、重要業績評価指標(KPI:key performance indicator)、たとえば、タイムアウトまでの応答時間を定める。次いで、タイムアウト期間閾値に到達した場合、NFクライアントは、異なるSCPを選択し、サービスリクエストを再提出することを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、NFクライアントは、複数のKPI閾値、たとえば、事前定義されたタイムアウト期間、ウィンドウ(複数可)、コールアテンプトの最小数、ブロックされたネットワーク位置、許可されたネットワーク位置、もしくは同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを定義する。たとえば、他のサービスリクエストが成功し、KPIが高い場合、NFクライアントは、NFサーバに問題がある可能性が高いと判定するように構成され得、サービスリクエストのために異なるNFサーバを定める。追加的には、NFクライアントは、突然、多数のサービスリクエスト、たとえば、事前定義された数を超えるサービスリクエストがタイムアウトし、KPI悪化閾値が満たされた場合、SCPに問題がある可能性が高いと判定するように構成され得、サービスリクエストのために異なるSCPを識別し得る。
上述のように、コンピュータプログラムコードを含む関連するコンピュータプログラム製品による装置によって実行することができる方法の参照されたフローチャート。フローチャートの各ブロック、およびフローチャートのブロックの組み合わせが、1つまたは複数のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアの実行に関連付けられた様々な手段、たとえば、ハードウェア、ファームウェア、プロセッサ、回路、および/または他のデバイスによって実行できることは理解されよう。たとえば、上述の手順のうちの1つまたは複数は、コンピュータプログラム命令によって具現化することができる。これに関して、上述の手順を具現化するコンピュータプログラム命令は、本発明の一実施形態を使用する装置、たとえば、200のメモリデバイス、たとえば、204によって記憶し、装置のプロセッサ、たとえば、202によって実行することができる。理解されるように、任意のそのようなコンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラマブル装置(たとえば、ハードウェア)にロードして、結果として得られるコンピュータまたは他のプログラマブル装置が、フローチャートのブロックに指定された機能を実装するようなマシンを生成することができる。また、コンピュータまたは他のプログラマブル装置に特定の仕方で機能するように指令できるこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに記憶することができ、それによって、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が製造品を生成し、それを実行することにより、フローチャートのブロックに指定された機能が実装される。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブル装置にロードして、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で一連の動作を実行させることによって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行された命令が、フローチャートのブロックで指定された機能を実装するための動作を提供するような、コンピュータ実装処理を生成することができる。
そのため、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令、たとえば、コンピュータ可読プログラムコード部分が、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体によって記憶され、コンピュータプログラム命令、たとえば、コンピュータ可読プログラムコード部分が、実行されると、上述の機能を実施するように構成される事例において定義される。他の実施形態では、コンピュータプログラム命令、たとえば、コンピュータ可読プログラムコード部分は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体によって記憶あるいは具現化される必要はなく、代わりに、一時的媒体によって具現化することができ、コンピュータプログラム命令、たとえば、コンピュータ可読プログラムコード部分は依然として、実行されると、上述の機能を実施するように構成される。
したがって、フローチャートのブロックは、指定された機能を実行する手段の組み合わせと、指定された機能を実行するための動作の組み合わせとをサポートする。フローチャートの1つまたは複数のブロック、およびフローチャート内のブロックの組み合わせが、指定された機能を実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせによって実装できることも理解されよう。
いくつかの実施形態では、上記の動作のうちの特定のものは、修正するかまたはさらに増強することができる。さらに、いくつかの実施形態では、追加の任意選択の動作を含めることができる。上記の動作に対する変更、追加、削除、反転、相関、比例関係、不均衡関係、減弱および/または増強は、任意の順序で、任意の組み合わせで実行することができる。
本明細書に記載された発明の多くの修正および他の実施形態は、これらの発明が関連する、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を得る当業者には思いつくであろう。そのため、本発明が開示された特定の実施形態に限定されないこと、また、修正および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることは理解されよう。また、前述の説明および関連する図面は、要素および/または機能の特定の例示的な組み合わせのコンテキストで例示的実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素および/または機能の異なる組み合わせが、代替的な実施形態によって提供できることを理解されたい。これに関して、たとえば、上記で明示的に説明されたものとは異なる要素および/または機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲のうちの一部に記載され得るように、企図されている。特定の用語が本明細書で使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味で使用されているにすぎず、限定のためのものではない。
〔例示的実施形態〕
[例示的実施形態1]
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定することと、
エラーメッセージの発生元に応じてエラーメッセージに異なって応答することと、
を含む、方法。
[例示的実施形態2]
エラーメッセージの発生元は、ネットワーク機能サーバ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、または他の任意のネットワークプロキシ機能のうちの少なくとも1つである、例示的実施形態1に記載の方法。
[例示的実施形態3]
エラーメッセージの発生元が少なくとも1つのネットワークプロキシ機能である場合、異なって応答することは、異なるネットワークプロキシ機能を介してサービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにすることを含む、例示的実施形態2に記載の方法。
[例示的実施形態4]
エラーメッセージの発生元がSEPPである場合、異なって応答することは、異なるSEPPを介してサービスリクエストがネットワーク機能サーバに送信されるようにすることを含む、例示的実施形態2に記載の方法。
[例示的実施形態5]
エラーメッセージの発生元がネットワーク機能サーバである場合、異なって応答することは、前記同一のまたは異なるネットワークプロキシ機能を使用してサービスリクエストを異なるネットワーク機能サーバに送信することを含む、例示的実施形態2に記載の方法。
[例示的実施形態6]
サービスレスポンスは、エラーメッセージの発生元についての表示を含むヘッダ、またはサービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示を含むヘッダを含む、例示的実施形態1に記載の方法。
[例示的実施形態7]
サービスレスポンスは、サービスレスポンスを中継するネットワークプロキシ機能のタイプもしくはIDの表示を少なくとも含むHTTP Viaヘッダ、またはエラーメッセージの発生元のタイプもしくはIDを含むHTTP Serverヘッダを含む、例示的実施形態6に記載の方法。
[例示的実施形態8]
サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定することは、ネットワークプロキシ機能がエラーメッセージを転送したことをViaヘッダが示す場合、またはHTTP Serverヘッダがネットワーク機能サーバのタイプもしくはIDをエラーメッセージの発生元として識別する場合、エラーメッセージの発生元がサービスレスポンスを提供したネットワークプロキシ機能ではないと判定することを含む、例示的実施形態7に記載の方法。
[例示的実施形態9]
エラーメッセージの発生元のIDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子を含む、例示的実施形態1〜7のいずれか1つに記載の方法。
[例示的実施形態10]
サービスレスポンスを中継するネットワークプロキシ機能のIDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)、NFインスタンス識別子、またはネットワークエンティティ識別子である、例示的実施形態1〜7のいずれか1つに記載の方法。
[例示的実施形態11]
ヘッダは、エラーメッセージの発生元のタイプもしくはIDの表示、またはサービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の表示であって、そのネットワークプロキシ機能のタイプもしくはIDを含む表示、を含むカスタムヘッダで構成される、例示的実施形態6に記載の方法。
[例示的実施形態12]
少なくとも1つのネットワークプロキシ機能は、SCPまたはSEPPを備える、例示的実施形態1に記載の方法。
[例示的実施形態13]
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定することと、
エラーメッセージを用いて、他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することと、
他のネットワークプロキシ機能を介してネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストをリダイレクトすることと、
を含む、方法。
[例示的実施形態14]
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定することは、エラーメッセージ内のSCP_REDIRECTIONプロトコルエラーを識別することを含み、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することは、エラーメッセージの問題詳細に含まれる他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することを含む、例示的実施形態12に記載の方法。
[例示的実施形態15]
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定することは、サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を識別するServerヘッダを含むと判定することを含み、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することは、サービスレスポンスのLocationヘッダに含まれる他のネットワークプロキシ機能のIDに基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することを含む、例示的実施形態12に記載の方法。
[例示的実施形態16]
ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信することと、
サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、
エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、
サービスレスポンスがネットワーク機能クライアントに向けて送信されるようにすることであって、サービスレスポンスは、発生元のタイプまたはIDを含むエラーメッセージの発生元の表示を少なくとも含む、前記送信されるようにすることと、
を含む、方法。
[例示的実施形態17]
サービスレスポンスは、エラーメッセージの発生元についての表示を含むヘッダを含む、例示的実施形態16に記載の方法。
[例示的実施形態18]
サービスレスポンスは、エラーメッセージの発生元のタイプまたはIDを含むHTTP Serverヘッダを含む、例示的実施形態17に記載の方法。
[例示的実施形態19]
エラーメッセージの発生元のIDは、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはNFインスタンス識別子である、例示的実施形態18に記載の方法。
[例示的実施形態20]
ヘッダは、エラーメッセージの発生元のタイプまたはIDの表示を含むカスタムヘッダで構成される、例示的実施形態17に記載の方法。
[例示的実施形態21]
ネットワーク機能(NF)クライアントからのサービスリクエストが、ネットワークプロキシ機能によってNFサーバに向けて中継されるようにすることと、
エラーメッセージの発生元の表示を有するまたは有さないエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
ネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを含む、サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能によって中継された旨の追加の表示を含むようにサービスレスポンスを修正することと、
修正されたサービスレスポンスがNFクライアントに送信されるようにすることと、
を含む、方法。
[例示的実施形態22]
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定することと、
エラーメッセージの発生元に応じてエラーメッセージに異なって応答することと、
を実行させるように構成される、装置。
[例示的実施形態23]
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に例示的実施形態2〜12のいずれか1つに記載の方法を実行させるようにさらに構成される、例示的実施形態22に記載の装置。
[例示的実施形態24]
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定することと、
エラーメッセージを用いて、他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することと、
他のネットワークプロキシ機能を介してネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストをリダイレクトすることと、
を実行させるように構成される、装置。
[例示的実施形態25]
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に例示的実施形態14または15に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、例示的実施形態24に記載の装置。
[例示的実施形態26]
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、
ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信することと、
サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、
エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、
サービスレスポンスをネットワーク機能クライアントに向けて送信することであって、サービスレスポンスは、エラーメッセージと、発生元のタイプまたはIDを含むエラーメッセージの発生元の表示とを少なくとも含む、前記送信することと、
を実行させるように構成される、装置。
[例示的実施形態27]
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に例示的実施形態17〜20のいずれか1つに記載の方法を実行させるようにさらに構成される、例示的実施形態26に記載の装置。
[例示的実施形態28]
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、
サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにすることと、
エラーメッセージの発生元の表示を有するまたは有さないエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
ネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを含む、サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むようにサービスレスポンスを修正することと、
修正されたサービスレスポンスがNFクライアントに送信されるようにすることと、
を実行させるように構成される、装置。
[例示的実施形態29]
プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード部分は、実行時に、
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、ネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定することと、
エラーメッセージの発生元に応じてエラーメッセージに異なって応答することと、
を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態30]
プログラムコード部分は、例示的実施形態2〜12のいずれか1つに記載の方法を実行するようにさらに構成される、例示的実施形態29に記載のコンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態31]
プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード部分は、実行時に、
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにすることと、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定することと、
エラーメッセージを用いて、他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別することと、
他のネットワークプロキシ機能を介してネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストをリダイレクトすることと、
を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態32]
プログラムコード部分は、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に例示的実施形態14または15に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、例示的実施形態31に記載のコンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態33]
プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード部分は、実行時に、
ネットワーク機能サービスコンシューマからサービスリクエストを受信することと、
サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定することと、
エラー状態に関するエラーメッセージを識別することと、
サービスレスポンスをネットワーク機能サービスコンシューマに向けて送信することであって、サービスレスポンスは、エラーメッセージと、発生元のタイプまたはIDを含むエラーメッセージの発生元の表示とを少なくとも含む、前記送信することと、
を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態34]
プログラムコード部分は、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に例示的実施形態17〜20のいずれか1つに記載の方法を実行させるようにさらに構成される、例示的実施形態33に記載のコンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態35]
プログラムコード部分が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、プログラムコード部分は、実行時に、
サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにすることと、
エラーメッセージの発生元の表示を有するまたは有さないエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信することと、
ネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを含む、サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むようにサービスレスポンスを修正することと、
修正されたサービスレスポンスがNFクライアントに送信されるようにすることと、
を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品。
[例示的実施形態36]
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにする手段と、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段と、
サービスレスポンスからエラーメッセージの発生元を特定する手段と、
エラーメッセージの発生元に応じてエラーメッセージに異なって応答する手段と、
を備える、装置。
[例示的実施形態37]
例示的実施形態2〜12のいずれか1つに記載の方法を実行する手段をさらに備える、例示的実施形態36に記載の装置。
[例示的実施形態38]
ネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストが、少なくとも1つのネットワークプロキシ機能を介して送信されるようにする手段と、
少なくともエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段と、
サービスレスポンスから、リクエストが他のネットワーク機能サーバに向けてではなく他のネットワークプロキシ機能に向けてリダイレクトされると判定する手段と、
エラーメッセージを用いて、他のネットワークプロキシ機能の識別情報に基づいて、サービスリクエストがリダイレクトされる他のネットワークプロキシ機能を識別する手段と、
他のネットワークプロキシ機能を介してネットワーク機能サーバに対するサービスリクエストをリダイレクトする手段と、
を備える、装置。
[例示的実施形態39]
例示的実施形態14または15に記載の方法を実行する手段をさらに備える、例示的実施形態38に記載の装置。
[例示的実施形態40
ネットワーク機能クライアントからサービスリクエストを受信する手段と、
サービスリクエストの処理に関してエラー状態が存在すると判定する手段と、
エラー状態に関するエラーメッセージを識別する手段と、
サービスレスポンスをネットワーク機能サービスコンシューマに送信する手段であって、サービスレスポンスは、少なくともエラーメッセージを含む、前記送信する手段と、
を備える、装置。
[例示的実施形態41]
例示的実施形態17〜20のいずれか1つに記載の方法を実行する手段をさらに備える、例示的実施形態38に記載の装置。
[例示的実施形態42]
サービスリクエストがネットワーク機能(NF)クライアントからNFサーバに向けて中継されるようにする手段と、
エラーメッセージの発生元の表示を有するまたは有さないエラーメッセージを含むサービスレスポンスを受信する手段と、
ネットワークプロキシ機能のタイプまたはIDを含む、サービスレスポンスがネットワークプロキシ機能を介して中継された旨の追加の表示を含むようにサービスレスポンスを修正する手段と、
修正されたサービスレスポンスがNFクライアントに送信されるようにする手段と、
を備える、装置。