JP2021158084A - 電気機器 - Google Patents

Abstract

【課題】ダクトへの施工性を向上できる電気機器を提供する。【解決手段】電気機器11は、長手方向に沿って開口部12を有するダクト10に取り付けられる。長尺な本体21と、本体21をダクト10に長手方向に沿って取り付ける取付部材46と、本体21の長手方向の端部に設けられた端子台24とを備える。【選択図】図１

Description

本発明の実施形態は、ダクトに取り付けられる電気機器に関する。

従来、天井から吊り下げ支持されたダクトに、電気機器を取り付けるとともに、電気機器に接続する配線を収納するようにした施工形態がある。

電気機器をダクトに取り付けるには、本体の下面側から電気機器部を外し、本体に配線を通して本体内の端子台に接続した後、本体をダクトに取り付け、さらに本体に電気機器部を取り付けるため、電気機器の取り付けに手間がかかり、施工性の向上が望まれている。

特開２０１４−２２９３８６号公報

本発明は、ダクトへの施工性を向上できる電気機器を提供することを目的とする。

実施形態の電気機器は、長手方向に沿って開口部を有するダクトに取り付けられる。長尺な本体と、本体をダクトに長手方向に沿って取り付ける取付部材と、本体の長手方向の端部に設けられた端子台とを備える。

実施形態の電気機器によれば、ダクトへの施工性が向上することが期待できる。

第１の実施形態を示す電気機器である照明装置の斜視図である。 同上照明装置の一端側の側面図である。 同上照明装置を連続して配置した側面図である。 第２の実施形態を示す電気機器である照明装置の端部側の側面図である。

以下、第１の実施形態を、図１ないし図３を参照して説明する。

図１ないし図３において、10は配線部材としてのダクトである。ダクト10は、長尺状に形成されており、例えば天井から複数の吊下部材により略水平に吊り下げ支持され、各種の電気機器11を取付可能とするとともに、電気機器11に電気的に接続される配線Ｗを収容可能としている。

ダクト10は、例えば金属製で、長尺かつ中空の四角形筒状に形成されている。ダクト10の一面には、長手方向に沿って開口部12が形成されているとともに、この開口部12の両側に縁部13が設けられている。両側の縁部13は、ダクト10の内側に向けて傾斜状に曲げられ、隣接する側面部とのなす角度が鋭角となっている。そして、ダクト10は、開口部12を有する面を下方に向けて設置されている。

また、電気機器11として照明装置20を示す。照明装置20は、長尺状に設けられ、ダクト10の下側に長手方向に沿って取り付けられる。照明装置20は、ダクト10の長さよりも短く、ダクト10の長手方向の任意の位置に取付可能とする。

照明装置20は、器具本体である本体21、この本体21の下面側に取り付けられる光源ユニット（光源バー）22、この光源ユニット22に点灯電力を供給する電源ユニット23、本体21の一端側に配置される端子台24、および本体21の側部に配置される無線ユニット25を備えている。

本体21は、下面側が開口する長尺な箱形に設けられている。本体21は、上面部28、この上面部28の長手方向に交差する短手方向の両側に設けられた側面部29、および長手方向の両端部に設けられた端面部30を有している。

本体21の上面部28には、長手方向に交差する短手方向の中央域に長手方向に沿って突出部31が突設されている。

本体21の一端側の端面部30には端子台24が配置される配線口32が形成されている。本体21の端子台24が配置される一端側に対して反対側の他端側は、光源ユニット22の他端側よりも短く、光源ユニット22の他端側よりも内側に位置されている。すなわち、光源ユニット22の他端側は、本体21の他端側よりも長く突出されている。本体21の他端側の外方で光源ユニット22の他端側の上方には、配線スペース33の空間が形成されている。

なお、配線スペース33は複数の照明装置20が連続するようにダクト10に設置する場合に利用するものであり、照明装置20を単独または離してダクト10に設置する場合には配線スペース33を設けなくてもよく、つまり、本体21と光源ユニット22とが略同じ長さであってもよい。

光源ユニット22は、図示しない長尺なシャーシ、このシャーシの下面側に取り付けられる光源モジュール36、この光源モジュール36を覆ってシャーシに取り付けられる透光カバー37を有している。シャーシは、複数のねじ35によって本体21に取り付けられている。ねじ35は、本体21の上面部28で突出部31の両側位置を挿通し、シャーシに連結された連結部材に螺着され、連結部材を介してシャーシを本体21に取り付けている。上面部28からのねじ35の頭部の高さは、突出部31の高さよりも低い関係にある。光源モジュール36は、基板38、およびこの基板38に実装された発光素子39を有している。発光素子39は、ＬＥＤや有機ＥＬ等が用いられる。

電源ユニット23は、外部電源からの電力を所定の点灯用電力に変換して光源モジュール36に供給し、発光素子39を点灯させる。電源ユニット23は、無線ユニット25からの調光信号に応じて、発光素子39を調光するように動作する。

端子台24は、外部電源からの電力を供給する配線Ｗが接続され、外部電源からの電力を電源ユニット23に供給する。端子台24は、絶縁性を有する端子台本体42、この端子台本体42内に配置された端子を有している。端子台本体42は配線Ｗが挿入される複数の配線挿入孔43が設けられ、端子は配線挿入孔43の内側に配置されて挿入される配線Ｗに電気的および機械的に接続される。配線挿入孔43および端子は、電源用とアース用を含む３線の配線Ｗの接続に対応するとともに、他の照明装置20への送り用の配線Ｗの接続に対応している。

端子台24は、配線挿入孔43を本体21の端面部30に設けられた配線口32に対向する状態で、配線口32の内側に配置され、本体21に固定されている。配線挿入孔43は、本体21の上面部28から離れた側で、配線口32の下側寄り位置に配置されている。

無線ユニット25は、リモコン等からの遠隔信号を受信して電源ユニット23を制御する。なお、照明装置20は、無線ユニット25を備えず、通電の有無に応じて点灯、消灯する構成であってもよい。

さらに、照明装置20は、本体21の長手方向の例えば２箇所に、ダクト10に取り付けるための取付部材46を備えている。取付部材46は、本体21の上面部28に固定されてダクト10に取り付けられる取付金具47、およびこの取付金具47をダクト10に取り付けた状態に押える押え金具48を有している。

取付金具47は、本体21の長手方向に交差する短手方向に沿って配置されている。取付金具47は、金属製で、本体21の上面部28に固定される固定部49、この固定部49の両側から立ち上げられた立上部50、およびこれら立上部50の上端から互いに内側に向けて屈曲された引掛部51を有している。固定部49は、本体21の突出部31上にねじ52で固定されており、突出部31の両側の上面部28に位置するねじ35の頭部と干渉しないように構成されている。両側の立上部50は、上端側が互いに内側に向けて間隔が狭まるように傾斜状に設けられている。両側の立上部50の下部側の対向幅はダクト10の幅よりも広く、両側の立上部50の上部側の対向幅はダクト10の幅よりも狭く、両側の立上部50の上部側はダクト10の両側面に接触するように構成されている。両側の立上部50の上端側には係止孔53が設けられている。引掛部51は、立上部50から９０°以上に屈曲され、先端側がダクト10の上面に接触可能とする。

押え金具48は、金属製で、押え部54、この押え部54の両端から下方に折曲された係合部55、およびこの係合部55の先端側に設けられた係止部56を有している。押え部54の両側が取付金具47の両側の引掛部51上に配置され、両側の係合部55が取付金具47の両側の立上部50の外面側に配置され、係止部56が取付金具47の両側の立上部50の係止孔53に差し込まれる。

なお、取付部材46は、ダクト10に弾性的に取り付けられる取付ばねを用いた構成や、ダクト10に取り付けられる部材が本体21にねじ止めされる構成でもよい。

次に、照明装置20の施工について説明する。

図１に示すように、作業者が照明装置20を支えながら、ダクト10の下方から照明装置20の取付金具47の両側の引掛部51をダクト10の両側に合わせ、照明装置20を押し上げる。

照明装置20を押し上げることにより、取付金具47の両側の引掛部51がダクト10の両側に接し、両側の立上部50の上部側の間隔が開くように弾性変形しながら、両側の引掛部51および立上部50がダクト10の両側を上方に移動する。

両側の引掛部51がダクト10の上部側に達すると、弾性力により両側の立上部50の上部側の間隔が狭まり、図２に示すように、両側の引掛部51がダクト10の上面側に移動して引っ掛かる。

両側の引掛部51がダクト10の上面側に引っ掛かる状態で、照明装置20の仮止め状態となり、照明装置20から手を離してもダクト10から脱落することがない。

押え金具48を取付金具47の上方から被着し、押え金具48の両側の係止部56を取付金具47の両側の立上部50の係止孔53にそれぞれ差し込んで取り付ける。

これにより、押え金具48で、取付金具47の両側の立上部50の上部側の間隔が開くのを規制し、取付金具47がダクト10に取り付けられた状態に保持する。この状態で、照明装置20がダクト10に取り付けられる。

照明装置20をダクト10に取り付けた状態では、取付金具47の引掛部51がダクト10上に引っ掛かった状態で取り付けられるだけなので、照明装置20をダクト10の長手方向に沿って移動させ、照明装置20の位置を調整することができる。

そして、照明装置20をダクト10に取り付けた状態で、ダクト10内に沿って配置される配線Ｗを本体21の一端側に配置されている端子台24に接続する。すなわち、配線Ｗの先端部を、本体21の一端側の端面部30の配線口32を通じて端子台24の配線挿入孔43に挿入して接続する。また、ダクト10に取り付けられる他の照明装置20に送り配線する場合には、送り配線用の配線Ｗ１を端子台24に接続する。

また、図１に示すように、ダクト10の照明装置20が取り付けられない領域には、開口部12を覆うダクトカバー60を取り付けてもよい。このダクトカバー60は、断面略コ字形の取付部材61によってダクト10に取り付けられる。

また、図３に示すように、複数の照明装置20が長手方向に連続するようにダクト10に取り付けることも可能としている。この場合、本体21の端部に端子台24を設けているため、隣り合う照明装置20との間には端子台24に接続される配線Ｗが配置されるための間隔を開けなければならず、光源ユニット22が連続して配置することができないが、本実施形態では、隣り合う照明装置20の光源ユニット22の端部同士が接触しても、一方の照明装置20の一端側に配置される端子台24に対向して、他方の照明装置20の他端側に設けられる配線スペース33が配置されるため、端子台24に接続される配線Ｗを配線スペース33に配置することができ、複数の照明装置20が連続するようにダクト10に取り付けることができる。

そして、本実施形態の照明装置20では、ダクト10に長手方向に沿って取付けられる本体21の長手方向の端部に端子台24を設けているため、本体21をダクト10に長手方向に沿って取り付けた状態で、配線Ｗを端子台24に接続することができ、ダクト10への施工性を向上できる。

そして、本実施形態の照明装置20では、ダクト10に取付けられる本体21の長手方向の端部に端子台24を設けているため、ダクト10に沿って配置される配線Ｗを端子台24に容易に接続することができ、ダクト10への施工性を向上できる。

また、本体21がダクト10に取り付けられた状態で、端子台24は本体21の長手方向の外側から配線Ｗを接続可能とし、照明装置20の施工性を向上できる。

また、本体21の端子台24が設けられる端部に対して反対側の端部は、光源ユニット22よりも短いため、複数の照明装置20が長手方向に連続するようにダクト10に取り付ける場合でも、端子台24に接続される配線Ｗの配線スペース33を確保することができる。

次に、図４に第２の実施形態を示す。

本体21がダクト10の開口部12からダクト10の内部に配置された状態で取り付けられる。この場合、本体21内に収容される電源ユニット23は本体21の長手方向に沿って長く構成したり、電源ユニット23を光源ユニット22側に設けてもよい。また、本体21に取り付けるための取付部材構成としては、上述した取付部材46と同様の構成を光源ユニット22に設けたり、本体21にダクト10の縁部13に弾性的に係止されるばねを用いてもよい。なお、本体21の少なくとも一部が開口部12からダクト10内に配置されていればよい。

そして、本体21がダクト10内に配置されることにより、照明装置20の外観を向上できる。

なお、電気機器11としては、照明装置20に限らず、各種のセンサやカメラ、あるいは表示装置等、電気接続して使用する他の機器に適用できる。

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

10 ダクト
11 電気機器
12 開口部
21 本体
22 光源ユニット
24 端子台
46 取付部材

Claims (4)

1. 長手方向に沿って開口部を有するダクトに取り付けられる電気機器であって、
   長尺な本体と；
   前記本体を前記ダクトに長手方向に沿って取り付ける取付部材と；
   前記本体の長手方向の端部に設けられた端子台と；
   を備えることを特徴とする電気機器。
2. 前記本体が前記ダクトに取り付けられた状態で、前記端子台は前記本体の長手方向の外側から配線を接続可能とする
   ことを特徴とする請求項１記載の電気機器。
3. 前記本体に取り付けられる長尺な光源ユニットを備え、
   前記本体の前記端子台が設けられる端部に対して反対側の端部は、前記光源ユニットよりも短い
   ことを特徴とする請求項１または２記載の電気機器。
4. 前記本体の少なくとも一部は前記開口部から前記ダクト内に配置される
   ことを特徴とする請求項１ないし３いずれか一記載の電気機器。

Images