JP2021145284A - 投影システム、プログラムおよび投影制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
判定手段により判定された影響度合いである算出結果が、所定の閾値を超えていた場合には、投影システムは、画像が投影表示されることにより発生する熱量が所定の閾値以下になるように(影響度合いが小さくなるように)画像を加工し、加工画像を生成する。次に、加工画像を投影システムにより投影する。
発生する熱量は、投影システム自体から発生する熱量、および無信号時投影画像の投影光が熱に変わったときの熱量から算出される。所定の閾値は、所定時間、光源および投影光による蓄熱が発生しても投影システムを入れた鞄等のケースの不具合が生じないように定められる。
投影システムが鞄に入れられて運ばれる途中で、ものに押されるなどして間違って電源ボタンが押下されて無信号時投影画像が投影されても熱量が所定の閾値以下となるので、鞄等のケースに不具合は生じない。
図1は、本実施形態に係る投影システム100の機能ブロック図である。図2は、本実施形態に係る投影システム100の外観図である。投影システム100は、DLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のプロジェクタである。図3は、本実施形態に係る投影システム100が、無信号時投影画像121(図1参照)をスクリーン290上に投影している状態を示す図である。
投影システム100は、投影画像処理部(スケーラ)110、記憶部120、光源131、投影素子132、投影レンズ133、および入出力部140を含んで構成される。
入出力部140は、VGA(Video Graphics Array)端子やHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)端子、RCA端子などから入力された信号の1つを投影画像処理部110にデジタルの画像として出力する。
投影素子132は、入射された光を投影レンズ133の方向に反射させて光像を形成する。形成された光像は、投影レンズ133によりスクリーン等の被投影体に投影される。投影素子132は、例えばマイクロミラー素子である。マイクロミラー素子は、アレイ状に配列された(例えば1280×800)微小ミラーを備える。各微小ミラーは、後記する投影画像処理部110で制御されて高速でオン/オフ動作し、光源131から入射した光を投影レンズ133の方向に反射させたり、投影レンズ133の方向からそらしたりして光像を形成する。
熱量算出部111は、無信号時投影画像121を連続して投影したときの熱量Wを、式(1)を用いて算出する。
Sは、光源131が発する熱量である。Σは、画像を構成する画素Pについての和である。PRは、画素Pの赤色成分の輝度である。CRは、投影時の輝度補正に用いられる赤色成分のガンマ関数(後記する図4参照)である。WRは、投影像の熱量を示す定数である。WR×CR(PR)は、赤色成分についての画素Pを投影した像の熱量を示す。WG×CG(PG)およびWB×CB(PB)についても同様であって、それぞれ緑色成分についての画素Pを投影した像の熱量および青色成分についての画素Pを投影した像の熱量を示す。
図5は、本実施形態に係る電源ボタンが押下された場合の無信号時投影処理のフローチャートである。図5を参照しながら、入出力部140が投影画像を受信していないとき(無信号時)の投影画像処理部110の処理を説明する。
ステップS14において画像投影制御部112は、ステップS13で算出された熱量が閾値以下ならば(ステップS14→YES)ステップS16に進み、閾値を超えるならば(ステップS14→NO)ステップS15に進む。
加工の手法は、後記する図6〜図11を参照して説明する。
ステップS16において画像投影制御部112は、入力画像(ステップS11→NOの場合)、加工画像(ステップS14→NOの場合)または無信号時投影画像121(ステップS12→NO、ステップS14→YESの場合)を投影する。
以下、ステップS15における画像投影制御部112(加工手段)が無信号時投影画像121を加工する手法をいくつか示す。図6は、本実施形態に係る無信号時投影画像121を例示する図である。無信号時投影画像121は、無地の背景に白文字で所有者の会社名を記した画像である。
投影システム100は、投影画像の入力がない無信号時に、無信号時投影画像121を投影する。詳しくは、投影システム100は、無信号時投影画像121を投影するときの熱量を算出する。熱量が所定の閾値を超えていた場合には、熱量が所定の閾値以下になるように無信号時投影画像121を加工して投影する。即ち、無信号時投影画像121が投影表示されることにより発生する熱量に対して画像が与える影響度合いが所定の閾値を超えている場合には、影響度合いが所定の閾値以下になるように、無信号時投影画像121を加工して投影する。
≪変形例1:光量を低減して投影≫
上記した実施形態では、画像投影制御部112は、発生する熱量が閾値を超える場合(即ち、画像が投影表示されることにより発生する熱量に対して画像が与える影響度合いが所定の閾値を超える場合)には、無信号時投影画像121を加工して投影している。画像投影制御部112は、光源131の光量を低減して投影するようにしてもよい。
ステップS21〜S24、S26は、図5記載のステップS11〜S14,S16とそれぞれ同様である。
ステップS25において画像投影制御部112は、無信号時投影画像121を投影するときに発生する熱量(即ち、画像が投影表示されることにより発生する熱量に対して画像が与える影響度合い)が所定の閾値以下になるように、光源131の光量を低減する。
上記した実施形態では、画像投影制御部112は、発生する熱量が所定の閾値を超える場合(即ち、画像が投影表示されることにより発生する熱量に対して画像が与える影響度合いが所定の閾値を超える場合)には、無信号時投影画像121を加工して投影している。画像投影制御部112は、無信号時投影画像121と黒画像(前画素が黒(輝度0)の画像)とを投影するようにしてもよい。
ステップS33において熱量算出部111は、式(1)を用いて無信号時投影画像121を投影するときの熱量を算出する。
ステップS34において画像投影制御部112は、ステップS33で算出された熱量が所定の閾値以下ならば(ステップS34→YES)ステップS35に進み、所定の閾値を超えるならば(ステップS34→NO)ステップS36に進む。
ステップS36において画像投影制御部112は、無信号時投影画像121と黒画像とを交互に投影する。
変形例2において、画像投影制御部112は、黒画像を投影する替わりに、光源131の光量をゼロとするようにしてよい。また、黒画像に限らず、発生する熱量が小さい画像であってもよい。
上記した実施形態では、画像投影制御部112は、発生する熱量が所定の閾値を超える場合には、無信号時投影画像121を加工して投影している。画像投影制御部112は、無信号時投影画像121を分割して投影するようにしてもよい。
ステップS46において画像投影制御部112は、無信号時投影画像121を分割する。図14に記載の投影画像360,370は、無信号時投影画像121を短冊状に分割した画像である。黒い領域を除いて投影画像360,370を重ねると無信号時投影画像121に戻る。ステップS46において画像投影制御部112は、投影画像360,370のように無信号時投影画像121を分割する。
ステップS47において画像投影制御部112は、投影画像360,370を1つずつ繰り返し投影する。
変形例3において、画像投影制御部112は、縦の短冊状に無信号時投影画像121を分割したが、他の形状に分割してもよい。また、2つの画像ではなく、画像投影制御部112は、無信号時投影画像121をより多くの画像に分割してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態や変形例について説明したが、これらは、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。例えば、光源131が発生する熱量が低く無視できるのであれば、式(1)のSを0として熱量を算出してもよい。本発明はその他の様々な実施形態をとることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
《請求項1》
光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されており、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成する加工手段と、
前記加工手段により生成された加工画像を投影表示させる投影制御手段と、
を備えることを特徴とする投影システム。
《請求項2》
光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されており、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を投影制御して表示させる投影制御手段と、
を備えることを特徴とする投影システム。
《請求項3》
前記熱量は、輝度の積算値である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投影システム。
《請求項4》
前記熱量は、意図しない所定の投影面での熱量であり、
前記所定の投影面は、前記投影システムが載置された密閉空間内、または前記投影システムが載置された載置面と周側面とにより囲まれた空間内に位置する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の投影システム。
《請求項5》
前記投影制御手段は、
光源の光量を削減して投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。
《請求項6》
前記投影制御手段は、
前記画像を複数の領域に分割して、各々の前記領域を1つずつ投影し、
当該領域を投影するときに当該領域以外の領域の輝度を低減して投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。
《請求項7》
前記投影制御手段は、
前記画像と、連続して投影するときの熱量が所定の閾値以下である画像と、を交互に投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。
《請求項8》
前記加工手段は、
連続して投影するときの熱量が前記所定の閾値以下になるように前記画像を加工する
ことを特徴とする請求項1に記載の投影システム。
《請求項9》
前記加工手段は、
前記画像を構成する画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。
《請求項10》
前記加工手段は、
前記画像を構成する画素のなかで輝度値が所定輝度値より大きい画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。
《請求項11》
前記加工手段は、
前記画像を構成する同一色の画素のなかで画素数が最大の画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。
《請求項12》
前記加工手段は、
前記画像を縮小し、縮小後の画像以外の領域において一部または全ての輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。
《請求項13》
前記加工手段は、
前記画像の所定パターン領域の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。
《請求項14》
投影部を備え、
前記投影部の光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されているコンピュータを、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成する加工手段、
前記加工手段により生成された加工画像を投影表示させる投影制御手段、
として機能させるためのプログラム。
《請求項15》
光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されている投影システムの制御部の投影制御方法であって、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出するステップと、
前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定するステップと、
前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成するステップと、
前記加工画像を投影表示させるステップと、
を実行することを特徴とする投影制御方法。
110 投影画像処理部
111 熱量算出部(判定手段)
112 画像投影制御部(投影制御手段、加工手段)
120 記憶部
121 無信号時投影画像
122 プログラム
140 入出力部
310,320,330,340,350 加工画像
360,370 投影画像
Claims (15)
- 光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されており、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成する加工手段と、
前記加工手段により生成された加工画像を投影表示させる投影制御手段と、
を備えることを特徴とする投影システム。 - 光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されており、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を投影制御して表示させる投影制御手段と、
を備えることを特徴とする投影システム。 - 前記熱量は、輝度の積算値である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投影システム。 - 前記熱量は、意図しない所定の投影面での熱量であり、
前記所定の投影面は、前記投影システムが載置された密閉空間内、または前記投影システムが載置された載置面と周側面とにより囲まれた空間内に位置する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の投影システム。 - 前記投影制御手段は、
光源の光量を削減して投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。 - 前記投影制御手段は、
前記画像を複数の領域に分割して、各々の前記領域を1つずつ投影し、
当該領域を投影するときに当該領域以外の領域の輝度を低減して投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。 - 前記投影制御手段は、
前記画像と、連続して投影するときの熱量が所定の閾値以下である画像と、を交互に投影する
ことを特徴とする請求項2に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
連続して投影するときの熱量が前記所定の閾値以下になるように前記画像を加工する
ことを特徴とする請求項1に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
前記画像を構成する画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
前記画像を構成する画素のなかで輝度値が所定輝度値より大きい画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
前記画像を構成する同一色の画素のなかで画素数が最大の画素の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
前記画像を縮小し、縮小後の画像以外の領域において一部または全ての輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。 - 前記加工手段は、
前記画像の所定パターン領域の輝度を低減して加工する
ことを特徴とする請求項8に記載の投影システム。 - 投影部を備え、
前記投影部の光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されているコンピュータを、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出する検出手段、
前記検出手段により前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成する加工手段、
前記加工手段により生成された加工画像を投影表示させる投影制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - 光源の点灯用電源の元電源として、AC電源としての商用電源及びDC電源としてのバッテリー電源を、接続可能に構成されている投影システムの制御部の投影制御方法であって、
前記元電源として前記バッテリー電源が接続されているか否かを検出するステップと、
前記バッテリー電源が接続されていると検出された場合に、外部から画像信号が無入力な状態のときに投影表示される画像が、投影表示されることにより発生する熱量に対して当該画像が与える影響度合いが所定の閾値より大きいか否かを判定するステップと、
前記影響度合いが前記所定の閾値より大きいと判定された場合に、前記影響度合いが小さくなるように前記画像を加工することにより加工画像を生成するステップと、
前記加工画像を投影表示させるステップと、
を実行することを特徴とする投影制御方法。
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