JP2021133791A - ラッププリテンショナを備えた車両用シート装置 - Google Patents

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章平 船木
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Abstract

【課題】質量増加を抑制しつつ、締結時や作動時に中間部材に対する回転が防止又は抑制されたラッププリテンショナを備えた車両用シート装置を得る。【解決手段】車両用シート装置10では、ラッププリテンショナ本体90を外側側壁74に締結する際、締結点回りにシリンダ94が回転すると切起部88に突き当たってラッププリテンショナ18の回転が防止されると共に、ラッププリテンショナ18(ガスジェネレータ98)の駆動によって締結点回りに逆回転のモーメントが作用した場合も、シリンダ94が底壁70に突き当たることによってラッププリテンショナ18の回転が防止される。このように、外側側壁74に切起部88を設けるだけで、ラッププリテンショナ18の回転を防止又は抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、ラッププリテンショナを備えた車両用シート装置に関する。
近年、自動車の自動運転の技術開発が進んでいる。自動車の自動運転時にはシートポジションの多様化が想定される。例えば、車両用シートをシート後方に大きくスライドさせた状態や、安楽姿勢等でシートバックを大きく傾斜させた状態が想定される。このような様々なシートポジションでも乗員に対する拘束性能を確保するには、前面衝突時に三点式シートベルト装置のラップベルトをシート下方に引き込んで、ラップベルトのスラックを低減させて乗員拘束力を高めるラッププリテンショナを車両用シート装置に搭載することが好ましい(特許文献1参照)。
特開2017−159738号公報
ところで、車両用シート装置の中間部材にラッププリテンショナを締結する際、ラッププリテンショナが締結点を中心に回転する可能性があった。また、ラッププリテンショナの作動時に締結点回りにラッププリテンショナが回転する可能性があった。
なお、このラッププリテンショナの回転を防止するためには、車両用シート装置に回転防止部材を設けることが考えられるが、部品点数の増加及び車両用シート装置の質量増加につながるため、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、質量増加を抑制しつつ、締結時や作動時に中間部材に対する締結点回りの回転が防止又は抑制されたラッププリテンショナを備えた車両用シート装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置は、車室に固定されるロアレール上をアッパレールがシート前後方向にスライド可能に設けられたシートスライド機構と、前記アッパレールの上壁に固定され、シート前後方向視において底壁と一対の側壁を有する断面U字型の中間部材と、前記中間部材の前記側壁に締結固定され、三点式シートベルトをシート側方で下方に引き込むベルトが巻きかけられたラッププリテンショナ本体と、前記ラッププリテンショナ本体から前記底壁に沿ってシート前方に延在し、前記ベルトの一端が内部に配設されたピストンに係止されたシリンダと、を有するラッププリテンショナと、を備え、前記中間部材の前記側壁の一部が切り起された切起部が、前記底壁に対向して前記シリンダの上部に配置されている。
このラッププリテンショナを備えた車両用シート装置は、シートスライド機構のアッパレールの上壁に固定された中間部材の側壁にラッププリテンショナのラッププリテンショナ本体が締結固定されると共に、ラッププリテンショナ本体からシート前方に延在するシリンダが中間部材の底壁に沿って配置されている。
この締結時に、ラッププリテンショナが中間部材の側壁に対して締結点回りに回転するおそれがあった。しかしながら、中間部材の側壁の一部が切り起された切起部がシリンダの上部に配置されているため、ラッププリテンショナが中間部材に対して締結点回りに回転し始めると、シリンダの上部に配置されている側壁の切起部にシリンダが突き当たり、ラッププリテンショナの回転が防止又は抑制される。
また、自動車の前面衝突が検知された場合にラッププリテンショナが駆動された場合には、シートベルトを下方に引き込むためにベルトに作用する張力によってラッププリテンショナに締結時と逆回りの回転モーメントが作用する。この場合には、ラッププリテンショナのシリンダが中間部材の底壁に突き当たり、ラッププリテンショナの回転が防止又は抑制される。
このように、ラッププリテンショナが締結される断面U字型の中間部材の側壁の一部が切り起された切起部がシリンダの上部に配置されているため、締結点回りにラッププリテンショナが回転しかけてもシリンダが側壁の切起部、又は底壁に突き当たり、ラッププリテンショナの回転が防止又は抑制される。すなわち、中間部材の側壁の形状を一部変更するだけで、部品追加や質量増加を防止又は抑制してラッププリテンショナの回転を防止又は抑制できる。
本発明は、質量増加を抑制しつつ、締結時や作動時に中間部材に対するラッププリテンショナの回転が防止又は抑制される。
実施形態に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置を示す側面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 実施形態に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置に対する締結時の作用状態を示す側面図である。 実施形態に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置に対するラッププリテンショナ作動時の作用状態を示す側面図である。 第1参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置の図3に対応する断面図である。 第2参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置の図3に対応する断面図である。 第3参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置の図2に対応する断面図である。
[実施形態]
実施形態に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図に適宜示す矢印FRは車両前方を示しており、矢印UPは車両上方、矢印LHは車両左側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の車幅方向の左右を示すものとする。また、本実施形態では、シート前後方向が車両前後方向、シート幅方向が車幅方向と一致するため、それぞれ「車両前後方向」、「車幅方向」に統一して説明する。
(構成)
ラッププリテンショナを備えた車両用シート装置10(以下、「車両用シート装置10」という)は、乗員が着座する車両用シート12と、車両用シート12を車両前後方向にスライド可能に支持するシートスライド機構14と、シートスライド機構14上に設けられ、車両用シート12を支持する中間部材16と、図示しない三点式シートベルト装置を構成するシートベルトを前面衝突時に下方に引き込むラッププリテンショナ18と、を備えている。なお、本実施形態で説明する車両用シートは、車両前席右側のシートである。
<車両用シート>
車両用シート12は、乗員の腰部を支持するシートクッション22と、乗員の背部を支持するシートバック24と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト26と、を有する。
<シートスライド機構>
次に、車両用シート12を車両前後方向にスライド可能に支持するシートスライド機構14について説明する。
シートスライド機構14は、ロアレール28上をアッパレール30が車両(シート)前後方向に移動自在に設けられている。アッパレール30上には中間部材16を介して車両用シート12が取り付けられている。したがって、アッパレール30がロアレール28上を車両前後方向にスライドすることによって、車両用シート12が車両前後方向にスライド可能とされている。
なお、ロアレール28は、図1に示すように、車両前後方向に延在するものであり、図2及び図3に示すように、底壁32と、底壁32の車幅方向両端部から車両上方に延在する一対の外壁34、36と、外壁34、36の上端からそれぞれ車幅方向内側に延在する上壁38、40と、上壁38、40のそれぞれ車幅方向内側端部から車両下方に延在する内壁42、44を有する。
アッパレール30は、図1に示すように、車両前後方向に延在するものであり、図2及び図3に示すように、上壁50と、上壁の車幅方向両端部からそれぞれ車両下方に延在する挿通壁52、54と、挿通壁52、54の下端部からそれぞれ車幅方向外側に向かった後、車両上方に曲げられた曲壁56、58とを有する。
アッパレール30の挿通壁52、54がロアレール28の内壁42、44間に挿入されると共に、アッパレール30の曲壁56、58がロアレール28の外壁34と内壁42の間、外壁36と内壁44の間にそれぞれ配置されることにより、アッパレール30とロアレール28が組み合わされる。
なお、アッパレール30の上壁50には、図2に示すように、車両後方側に上下に貫通する孔部62が形成されている。
また、ロアレール28は、図1に示すように、車両前方側端部と車両後方側端部で車両側面視でハット形状の取付部材64、66を介して図示しない車室のフロアパネルに取り付けられている。
<中間部材>
中間部材16は、アッパレール30の上壁50に取り付けられているものであり、アッパレール30の車両前後方向長さと略同一の長さを有する。
中間部材16は、図2及び図3に示すように、底壁70と、底壁70の車幅方向両端部から車両上方に延在する内側側壁72、外側側壁74と、を有する。なお、ここで、「内側」、「外側」とは、それぞれ車両用シート装置10のシート幅方向においてシート中心から相対的に近い、遠いことを意味している。
底壁70には、アッパレール30の上壁50に形成された孔部62に対応した、上下に貫通した孔部78が形成されている。
図2に示すように、アッパレール30の上壁50の孔部62と中間部材16の底壁70の孔部78にリベット84が挿入され、カシメ加工されることによってアッパレール30に中間部材16が固定されている。
さらに、外側側壁74の車両後方側には、ラッププリテンショナ18の後述するラッププリテンショナ本体取付用の孔部86(図2参照)が形成されている。
また、外側側壁74の車両前方側には、図3に示すように、外側側壁74の一部が中間部材16の車幅方向外側(シート幅方向内側)に切り起された切起部88が形成されている。この切起部88は、ラッププリテンショナ18の後述するシリンダ94の上部に位置している。
<ラッププリテンショナ>
ラッププリテンショナ18は、図1に示すように、ラッププリテンショナ本体90と、バックル92と、シリンダ94と、ベルト96と、ガスジェネレータ98と、を有する。
ラッププリテンショナ本体90は、ベルト96が巻きかけられるものであり、図2に示すように、中間部材16の外側側壁74の孔部86にボルト100とナット102で締結されている。
バックル92は、図示しない三点式シートベルト装置のシートベルト(ウェビング)に挿通されたタングプレートが装着されるものであり、ベルト96の一端が係止されている。
シリンダ94は、内部に配設されたピストンにベルト96の他端が係止されており、ガスジェネレータ98の駆動によって生じたガス圧力で、ベルト96と、ベルト96の一端が係止されたバックル92を下方に引き込むものである。
また、シリンダ94は、ラッププリテンショナ本体90に連続的に形成されている。このシリンダ94は、中間部材16の内部に配置されている。すなわち、シリンダ94は、図3に示すように、中間部材16の底壁70に沿って(底壁70の上部を)、内側側壁72と外側側壁74の間をラッププリテンショナ本体90から車両前方側に延在している。このシリンダ94は、車両前方側で外側側壁74の一部を切り起こして形成された切起部88の下方に位置する。
ベルト96は、一端がバックル92に係止され、他端がシリンダ94の内部に配設されたピストンに係止されると共に、ラッププリテンショナ本体90に巻きかけられているものである。したがって、ガスジェネレータ98の駆動によりシリンダ94にガス圧力が作用すると、ベルト96が巻き取られるものである。この結果、バックル92が下方に引き込まれるものである。すなわち、タングプレートがバックル92に装着されていた場合には、タングプレートが挿通された三点式シートベルト装置のシートベルトが引き下げられ、シートベルトの張力が上昇して乗員拘束力を向上させるものである。
(作用及び効果)
このような車両用シート装置10の作用及び効果について説明する。
先ず、中間部材16にラッププリテンショナ本体90を締結する場合には、図4に示すように、ボルト100とナット102の螺合によってラッププリテンショナ本体90に締結点P回りに図上、時計回りの回転モーメントM1が作用する。これにより、ラッププリテンショナ本体90と一体的に形成されたシリンダ94が締結点Pを中心として時計回りに移動する(図4、矢印R1参照)。
しかし、中間部材16の外側側壁74の切起部88が中間部材16の内部で底壁70上に配置されたシリンダ94の上方に形成されている。したがって、図4に示すように、締結点Pを中心として図上時計回りに回転されたシリンダ94の車両前方側が外側側壁74の切起部88に突き当たり、シリンダ94の回転が防止又は抑制される。
これにより、中間部材16に対するラッププリテンショナ18の取付時、すなわち、ラッププリテンショナ本体90を中間部材16に締結する際、ラッププリテンショナ18が締結点Pを中心として回転することを防止又は抑制することができる。
また、車両用シート装置10を搭載した自動車が衝突を検知すると、ガスジェネレータ98が駆動されてシリンダ94にガス圧が作用し、シリンダ94の内部に配設されたピストンに一端が係止されたベルト96がシリンダ94側に引き込まれる。これによりベルト96の他端が係止されたバックル92がベルト96の延在方向に沿って下方に移動する。これによって、バックル92に装着された三点式シートベルトのタングプレートも下方に移動して、三点式シートベルトの張力が向上し、車両用シート装置10に着座した乗員に対する拘束力が向上する。
特に、タングプレートが装着されるバックル92を引き下げることにより、三点式シートベルトを構成するラップベルト及びショルダベルトの張力を向上させて乗員拘束力を向上させることで、所謂サブマリン現象を抑制することができる。
上記のように、ラッププリテンショナ18が駆動されると、図5に示すように、バックル92とベルト96が下方に引き込まれる。これにより、ラッププリテンショナ本体90には、締結点Pを中心として、図上反時計回りの回転モーメントM2が作用する。この結果、ラッププリテンショナ本体90と一体的に形成されたシリンダ94が締結点Pを中心として図上反時計回りに回転する(図5、矢印R2参照)。しかし、中間部材16の内部で底壁70に沿って配置されているシリンダ94の車両前方側が底壁70に突き当たり、その回転が防止又は抑制される。
このように、ラッププリテンショナ本体90が締結される中間部材16の外側側壁74の一部が切り起された切起部88をシリンダ94の上部に配置すると共に、シリンダ94を中間部材16の底壁70に沿って配置するだけで、締結点P回りにラッププリテンショナ18が回転しかけてもシリンダ94が外側側壁74の切起部88、又は底壁70に突き当たり、ラッププリテンショナ18の回転が防止又は抑制される。すなわち、車両用シート装置10では、中間部材16の外側側壁74の形状を一部変更するだけで、部品追加や質量増加を防止又は抑制してラッププリテンショナ18の回転を防止又は抑制できる。
また、車両用シート装置10では、締結時や作動時にラッププリテンショナ18が締結点Pを中心として回転することを防止又は抑制することによって、ラッププリテンショナ18が所定の乗員拘束性能を発揮し、所謂サブマリン現象等を良好に抑制することができる。
[第1参考例]
第1参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置200(以下、「車両用シート装置200」という)について説明する。実施形態の車両用シート装置10と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、実施形態と異なるのは、中間部材の形状のみなので、該当部分のみ説明する。
(構成)
車両用シート装置200は、図6に示すように、中間部材202が、底壁70と、外側側壁74と、外側側壁74の上端から車幅方向内側に延在するフランジ部204と、を有し、この形状で車両前後方向に延在している。
フランジ部204は、少なくとも底壁70上に配設されるシリンダ94の車幅方向中心よりも内側まで延在している。
(作用及び効果)
このように、車両用シート装置200では、中間部材202の底壁70とフランジ部204との間にラッププリテンショナ18のシリンダ94が配設されている。
したがって、ラッププリテンショナ18を中間部材16に締結する場合に、図上時計回り(図4参考)に回転モーメントM1が作用してシリンダ94が締結点Pを中心として時計回りに回転した場合でも、シリンダ94が直ちにフランジ部204に突き当たることで回転が防止又は抑制される。
また、ラッププリテンショナ18(ガスジェネレータ98)が駆動された場合にラッププリテンショナ本体90に図上反時計回り(図5参考)のモーメントが作用しても、シリンダ94の車両前方側が底壁70に突き当たることによって、その回転が防止又は抑制される。
この結果、車両用シート装置200でも実施形態の車両用シート装置10と同様の作用効果を奏する。
[第2参考例]
第2参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置300(以下、「車両用シート装置300」という)について、図7を参照して説明する。実施形態の車両用シート装置10と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、実施形態と異なるのは、中間部材に対するリフタリンクの取付構造のみなので、該当部分のみ説明する。
(構成)
車両用シート装置300の中間部材302は、底壁70と、外側側壁74とから形成されている。この外側側壁74の車両前方側に車両用シート12を昇降させるリフタリンク機構のリンク304が取り付けられることにより、中間部材302にリフタリンク機構が取り付けられている。
図7に示すように、外側側壁74の上部に孔部306が形成されていると共に、リンク304の下端には孔部308が形成されている。この孔部306、308に挿通された段付きピン310によって、リンク304が中間部材302の外側側壁74に取り付けられている。
なお、中間部材302の内部に突出している段付きピン310の先端310Aは、中間部材302の底壁70上に配置されているシリンダ94の上部に位置する。
(作用効果)
車両用シート装置300では、中間部材302の底壁70上に配置されたシリンダ94の上部に段付きピン310の先端310Aが位置する。
したがって、ラッププリテンショナ18を中間部材16に締結する場合に、図上時計回り(図4参考)の回転モーメントM1が作用してシリンダ94が締結点Pを中心として時計回りに回転した場合でも、シリンダ94の車両前方側が直ちに段付きピン310に突き当たることでその回転が防止又は抑制される。
また、ラッププリテンショナ18(ガスジェネレータ98)が駆動された場合にラッププリテンショナ本体90に図上反時計回り(図5参考)の回転モーメントM2が作用しても、シリンダ94の車両前方側が底壁70に突き当たることによって、ラッププリテンショナ18の回転が防止又は抑制される。
この結果、車両用シート装置300でも実施形態の車両用シート装置10と同様の作用効果を奏する。
[第3参考例]
第3参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置400(以下、「車両用シート装置400」という)について、図8を参照して説明する。実施形態の車両用シート装置10と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、実施形態と異なるのは、ラッププリテンショナ本体90の中間部材16に対する取付構造のみなので、該当部分のみ説明する。
(構成)
図8に示すように、車両用シート装置400は、中間部材16の外側側壁74の車幅方向外側には、ラッププリテンショナ本体90を外側側壁74に取り付けるための孔部86の上方に、もう一つの孔部402が形成されている。
ボルト100を孔部86に挿通することでラッププリテンショナ本体90に取り付ける際、ラッププリテンショナ本体90に形成された凸部404が孔部402に挿入される構成である。
(作用効果)
車両用シート装置400では、中間部材16の外側側壁74に締結されるラッププリテンショナ本体90に凸部404が形成されており、この凸部404がラッププリテンショナ本体90の取付時に外側側壁74に形成された孔部402に挿入されている。
したがって、ラッププリテンショナ18を中間部材16に締結する場合に、図上時計回り(図4参考)の回転モーメントM1がラッププリテンショナ本体90に作用しても、凸部404が外側側壁74の孔部402に挿入されているため、その回転が防止又は抑制される。
また、ラッププリテンショナ18(ガスジェネレータ98)が駆動された場合にラッププリテンショナ本体90に図上反時計回り(図5参考)の回転モーメントM2が作用しても、凸部404が外側側壁74の孔部402に挿入されているため、その回転が防止又は抑制される。
このように、ラッププリテンショナ18の回転を防止するために、部品点数を増加させることなく、簡単な構成で回転を防止することができる。
さらに、いずれの方向の回転も孔部402に挿入された凸部404によって防止されるため、中間部材16の底壁70に対向するようにラッププリテンショナ18(ラッププリテンショナ本体90やシリンダ94等)を配設する必要がなく、設計自由度が向上する。
(その他)
ラッププリテンショナ18は、バックル92を引き込むラッププリテンショナであったが、ベルトアンカ側を引き込むラッププリテンショナについて同様の構成を適用しても良い。
以上、本発明の実施形態及び第1〜第3参考例に係るラッププリテンショナを備えた車両用シート装置の一例について説明したが、これらの実施形態及び第1〜第3参考例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 ラッププリテンショナを備えた車両用シート装置
14 シートスライド機構
16 中間部材
18 ラッププリテンショナ
28 ロアレール
30 アッパレール
50 上壁
70 底壁
72 内側側壁(側壁)
74 外側側壁(側壁)
88 切起部
90 ラッププリテンショナ本体
94 シリンダ

Claims (1)

  1. 車室に固定されるロアレール上をアッパレールがシート前後方向にスライド可能に設けられたシートスライド機構と、
    前記アッパレールの上壁に固定され、シート前後方向視において底壁と一対の側壁を有する断面U字型の中間部材と、
    前記中間部材の前記側壁に締結固定され、三点式シートベルトをシート側方で下方に引き込むベルトが巻きかけられたラッププリテンショナ本体と、前記ラッププリテンショナ本体から前記底壁に沿ってシート前方に延在し、前記ベルトの一端が内部に配設されたピストンに係止されたシリンダと、を有するラッププリテンショナと、
    を備え、
    前記中間部材の前記側壁の一部が切り起された切起部が、前記底壁に対向して前記シリンダの上部に配置されたラッププリテンショナを備えた車両用シート装置。
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