JP2021132737A - 洗濯機用の処理剤タンク及び洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタに係る手間を少なくすることができ、より効果的に異物を捕捉することができる洗濯機用の処理剤タンク及び洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯運転に際して所定量の洗濯処理剤を洗濯機の水槽内に自動で投入する装置に用いられ、複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な、洗濯機用の処理剤タンクであって、前記処理剤タンク内部の洗濯処理剤を外部へ導出可能な導出管と、前記洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材と、を備え、前記フィルタ部材は、前記導出管に対して設けられ、その導出管を通る洗濯処理剤から異物を捕捉する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、洗濯機用の処理剤タンク及び洗濯機に関する。
近年では、ユーザの利便性向上のために、洗濯処理剤を自動投入用のタンクに予め複数回分貯留しておき、洗濯運転時に必要量をタンクから水槽へ自動的に投入する自動投入装置を備えた洗濯機が開発されている。この種の洗濯機では、洗濯処理剤の固着物等の異物が、タンクと水槽との間の投入用経路の途中で詰まったりしないように、タンクの内部に、洗濯処理剤をろ過するフィルタを配置したものが供されている。
例えば、特許文献1の自動投入装置において、タンクは、その奥壁にて外部の投入用経路と接続されている。タンク内部のフィルタは、その上辺をタンクの奥壁に当接させるように倒した傾斜配置としており、ユーザによる着脱が可能とされている。これにより、フィルタは、タンク内部を手前側と奥側とに仕切るように取付けられた状態で、タンク奥側の投入用経路に異物を流さないように捕捉することができる。
しかしながら、係るフィルタにあっては、タンクに対する着脱に際し、タンクの奥方に手指を挿入して行わなければならならず、又、フィルタの取付け位置も分かり難く、手間がかかるものとなっている。
特開2019−37721号公報
そこで、フィルタに係る手間を少なくすることができ、より効果的に異物を捕捉することができる洗濯機用の処理剤タンク及び洗濯機を提供する。
実施形態の洗濯機用の処理剤タンクは、洗濯運転に際して所定量の洗濯処理剤を洗濯機の水槽内に自動で投入する装置に用いられ、複数回分の洗濯処理剤を貯留可能なものであり、前記処理剤タンク内部の洗濯処理剤を外部へ導出可能な導出管と、前記洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材と、を備え、前記フィルタ部材は、前記導出管に対して設けられ、その導出管を通る洗濯処理剤から異物を捕捉する。
第1実施形態を示す洗濯機の外観斜視図 洗濯機の内部構造を説明するための模式図 処理剤タンクを背面側から見た斜視図 処理剤タンクの内部構造を示す断面図 処理剤タンクのフィルタ部材を導出管とともに拡大して示す断面図 第2実施形態のフィルタ部材を導出管とともに拡大して示す断面図 第3実施形態の導出管におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第4実施形態のフィルタ部材を拡大して示す斜視図 第5実施形態のフィルタ部材を導出管とともに拡大して示す側面図 第6実施形態のフィルタ部材を導出管とともに拡大して示す斜視図 第7実施形態の導出管近傍におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第8実施形態の導出管近傍におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第9実施形態の導出管近傍におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第10実施形態の導出管近傍におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第11実施形態の導出管近傍におけるフィルタ部材を拡大して示す断面図 第12実施形態の第1フィルタ部材と第2フィルタ部材を示す処理剤タンクの断面図
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について図1〜図5を参照しながら説明する。本実施形態の洗濯機1は、洗濯物たる衣類に対する所定の処理、この場合少なくとも、洗い処理、すすぎ処理、及び脱水処理を含む洗濯運転の実行が可能な洗濯機を例とする。また、図1に示すように、洗濯機1は、回転槽4の回転中心軸が水平方向に延び或は水平方向に対して傾斜する方向に延びる、所謂横軸型のドラム式洗濯機とする。
洗濯機1において、その外郭を構成する外箱2は矩形箱状をなしている。外箱2の前面部2aは、やや前下がりの傾斜状に形成されており、この前面部2aには、図示しない洗濯物出入口を開閉する扉3が設けられている。
図1、図2に示すように、外箱2の内部には、前記回転槽4と、この回転槽4を収容する水槽5とが設けられている。図示は省略するが、回転槽4は、内部に洗濯物を収容することが可能な有底円筒状をなすドラムであり、その内周面には、洗濯物をかき上げるための周知のバッフルが設けられている。水槽5は、水を溜めることが可能な有底円筒状をなす槽であり、図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。
水槽5の背面側には、例えばDCブラシレスモータからなる洗濯機モータ6が設けられている。洗濯機モータ6の回転軸は、水槽5の背面を貫通して回転槽4の背面に連結されており、回転槽4は、洗濯機モータ6により直接回転駆動される。
また、図2に示すように、洗濯機1は、水槽5内に水を供給するための給水経路7aを含む給水装置7、及び水槽5内の水を機外に排水するための排水経路8aを含む排水装置8を備えている。給水装置7は、例えば水道などの水源(図示略)から水槽5に延びる給水経路7aの途中に、後述する給水弁7bなどを備えた構成となっている。また、排水装置8は、水槽5の底部から機外に延びる排水経路8aの途中に、排水弁8bなどを備えた構成となっている。
図1に示す外箱2上面部の前側部分には、操作パネル9が設けられている。操作パネル9について、詳しい図示は省略するが、電源スイッチや、スタートキー、洗濯運転のコースの設定等を行うための設定キー等、各種操作キー等が設けられている。また、操作パネル9では、洗濯運転の実行に際して、後述する自動投入装置10により自動で洗濯処理剤を投入するか、又は図示しない手動用投入ケースを用いて手動で1回分の洗濯処理剤を投入するかについて、ユーザによる選択操作が可能とされている。
給水装置7は、図1に示すように、例えば外箱2内における水槽5上方の左奥部に位置して設けられている。給水装置7は、図示しない外部の水源に接続されるホース接続口7cから、水槽5上部の接続口5a(図2参照)へ延びる給水経路7aの途中に供給部7dを備える。
供給部7dは、自動投入装置10により洗濯処理剤が供給される部分であり、給水弁7bは、ホース接続口7cと供給部7dとの間に設けられている。給水弁7bは、洗濯機1全体の制御を司る図示しない制御装置により駆動制御され、給水経路7aを開閉する。
自動投入装置10は、予め複数回分の洗濯処理剤を貯留しておき、複数回の洗濯運転にわたって所定量の洗濯処理剤を自動で水槽5内に供給する装置である。図1、図2に示すように、自動投入装置10は、洗剤や柔軟仕上げ剤といった洗濯処理剤を貯留するための処理剤タンク11、これを収容するタンク収容部12及びカバー14、投入ポンプ13等を備えている。
処理剤タンク11は、例えば合成樹脂製の容器であり、前後方向又は左右方向に長い矩形容器状をなしている。処理剤タンク11は、複数回の運転で使用する洗濯処理剤を貯留するために、例えば少なくとも数百mL〜2L程度の容量を有する。また、本実施形態の自動投入装置10は、図1に示すように例えば2つの処理剤タンク11,11を有するものとする。このうち、一方の処理剤タンク11は、洗濯処理剤として洗剤を貯留し、他方の処理剤タンク11は、洗濯処理剤として柔軟仕上げ剤を貯留する。
なお、一般的な洗濯運転においては、洗剤の消費量が柔軟仕上げ剤の消費量よりも多いことから、図1に示すように2つの処理剤タンク11,11のうち、洗剤を貯留する処理剤タンク11を、柔軟仕上げ剤を貯留するための処理剤タンク11よりも容量を大きくしている。もっとも、2つの処理剤タンク11,11の容量を同一としてもよい。
自動投入装置10は、各処理剤タンク11,11に対応した数の投入ポンプ13,13を有しており、図2では、2組の処理剤タンク11及び投入ポンプ13のうち1組のものを示している。また、本実施形態において、処理剤タンク11や投入ポンプ13は、左右で対をなす略同様の構成を採用していることから、洗剤用或いは柔軟仕上げ剤用の各処理剤タンク11,11を「処理剤タンク11」、洗剤用或いは柔軟仕上げ剤用の各投入ポンプ13,13を「投入ポンプ13」とも称し、説明を簡単化する。
投入ポンプ13は、例えばモータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成のポンプ13である。投入ポンプ13は、流入側にポンプ接続部13aを有しており、そのポンプ接続部13aを介して処理剤タンク11に接続されている。これにより、投入ポンプ13は、処理剤タンク11内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗濯処理剤を吸引し、その吸引した洗濯処理剤を、給水経路7aの供給部7dに吐出する。投入ポンプ13は駆動手段として、前記洗濯運転を制御する制御装置によって各々駆動制御される。
図1に示すように、タンク収容部12は、外箱2上面部の開口2bに臨み、当該収容部12の上面が開口した矩形箱状をなしている。タンク収容部12は、例えば2つの処理剤タンク11を左右に並べて外箱2内部に収容することが可能な大きさに形成されている。タンク収容部12のカバー14は、開口2bに合わさる矩形状の蓋体である。カバー14は、開口2bの後縁部に設けられた支持軸14aにより回動可能に支持され、開口2bを開閉する。
各処理剤タンク11は、カバー14を開放した状態で、タンク収容部12に対して開口2bから着脱することができる。なお、処理剤タンク11には、タンク収容部12への当該タンク11の着脱時にユーザの手指を掛けることが可能な手掛部18(図3参照)が設けられるとともに、ポンプ接続部13aに対して着脱される導出管19が設けられているが、手掛部18や導出管19を含むタンク11の構成について、詳しくは後述する。
上記した処理剤タンク11は、タンク収容部12に収容されるようにして取付けられることに伴い、その導出管19がポンプ接続部13aに接続され、嵌合する(図2、図3参照)。この状態で、給水弁7bが開放されると、ホース接続口7cから供給された水道水が給水経路7aに流入し供給部7dを通る。供給部7dには、投入ポンプ13の駆動により、所要量の洗濯処理剤が自動的に供給される。このため、供給部7dに供給された洗濯処理剤は、給水弁7bにより供給される水によって、或いは当該水とともに給水経路7aを経由して、水槽5内に供給される。こうして、自動投入装置10は、洗濯運転に際して、所定量の洗濯処理剤を水槽5内に自動で投入するようになっている。
さて、本実施形態の処理剤タンク11は、洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材20を、導出管19の部分に設けた構成としている。係る処理剤タンク11及びフィルタ部材20の構成について、図3〜図5も参照しながら詳述する。
図3、図4に示すように、処理剤タンク11は、タンク本体21と、これの上面側を覆うカバー22と、当該カバー22に設けられた補給窓23と、を備える。タンク本体21は、底壁21aと、周壁としての前壁21b、後壁21c、及び左右の側壁21dと、を有し、上記の如く左右方向に幅狭な矩形容器状乃至直方体状をなしている。
処理剤タンク11のカバー22は、タンク本体21の上壁を構成するものであり、その前半部には、これを切欠くようにして補給口22aが形成されている。図4に示すように、補給口22aの後縁部には、その補給口22aに合わさる補給窓23を開閉可能に支持する支持軸23aが設けられている。これにより、処理剤タンク11内への洗剤の補給は、補給窓23を開いて補給口22aから行うことができる。
タンク本体21における前壁21b上端部には、前方へ張出す手掛部18が設けられている。手掛部18は、処理剤タンク11の上方から見て、その前壁21bと当該手掛部18とで枠形状をなしている。これにより、手掛部18内へ手指を入れ、手掛部18に内側から手指を掛けて、処理剤タンク11を上方へ引上げるようにしてタンク収容部12から取外すことができる。
図3に示すように、タンク本体21において、その後壁21c下部側にて後方に張出す張出部分24には、投入ポンプ13のポンプ接続部13aに挿入されて接続される導出管19が設けられている。
導出管19は、図4に示すように張出部分24の後壁24cを基端側として内方へ延びる水平部19hと、この水平部19先端側から底壁21aに向けて下方へ延びる垂直部19vと、が夫々円筒状をなし、全体として逆「L」字に形成されている。この場合、導出管19は、張出部分24の後壁24c側を基端開口部19b、タンク本体21の底壁21a側を先端開口部19aとして開口しており、ポンプ接続部13aと処理剤タンク11内部とを連通する。また、導出管19は、前記合成樹脂材料により、その水平部19h及び垂直部19vと後壁24cとを一体成形した構成とされている。なお、導出管19は、水平部19h及び垂直部19vと後壁24cとを一体の部品として、タンク本体21に対して樹脂溶着或いは振動溶着により一体に組付けるものとするが、タンク本体21と一体成形してもよいことは勿論である。
導出管19における水平部19hと垂直部19vとのなす屈曲部分には、逆止弁25が設けられている。逆止弁25は、基端開口部19bからポンプ接続部13aが挿通されることに伴い屈曲部分の弁口25bを開放する弁体25aと、弁口25bを閉鎖する方向へ弁体25aを付勢する付勢部材25cとを有する。
これにより、処理剤タンク11がタンク収容部12から取外されて、基端開口部19bにポンプ接続部13aが挿通されていない場合、弁体25aにより弁口25bを閉鎖した状態となって、タンク本体21内部の洗濯処理剤が基端開口部19bから外部へ漏れ出ることを防止する。一方、基端開口部19bにポンプ接続部13aが挿通されている場合、弁体25aは弁口25bを開放した状態となって、投入ポンプ13により、タンク本体21内部の洗濯処理剤を、導出管19を通じて導出し、吸い出すことが可能になる。
導出管19の垂直部19vは、タンク本体21内部における底壁21a近傍まで延設されていて、当該垂直部19vの先端開口部19aと底壁21aとが対向する。ここで、導出管19の先端開口部19aの位置は、タンク本体21内部の洗濯処理剤が少なくなったときに、これを吸い込むことが可能な液面の位置に対応する。このため、図4に示すように、導出管19の先端開口部19aとタンク本体21の底壁21aとの間の隙間の寸法L1は、比較的小さなギャップとなるように狭めた所定寸法に設定されている。
そして、導出管19には、先端開口部19a側に位置させてフィルタ部材20が配置されている。図5の拡大図で示すように、フィルタ部材20は、例えば先端開口部19aの外周部に嵌合する円筒状の枠体20bと、枠体20bの下端部に張設された網状の網状体20aと、を一体に有し、全体としてキャップ状をなしている。網状体20aは、例えばステンレス製の網状或いは格子状のものであり、フィルタ部材20は、枠体20bについて比較的硬いポリプロピレン等を用いたインサート成形により形成する。これにより、フィルタ部材20において、網状体20aと枠体20bとが一体をなすものとして成形される。
本実施形態では、図5に示すように、フィルタ部材20の軸方向寸法L2が、導出管19の先端開口部19aとタンク本体21の底壁21aとの隙間の寸法L1よりも大きくなるように設定されている(L2>L1)。この場合、フィルタ部材20は、予め導出管19における先端開口部19aの外周に嵌め込むようにして組付けられ、同図に示すように先端開口部19aの下端と網状体20aとが当接する位置まで差し込まれて固定されるものとする。
詳しくは後述するように、フィルタ部材20の固定手段としては、導出管19にフィルタ部材20を係止する手段を設けたり、導出管19とフィルタ部材20とを螺子構造を持つ螺合手段により固定する等、各種の手段を採用することができるが、単にフィルタ部材20を導出管19に嵌合させて保持する構成を採っても、上記の寸法L2>L1の関係によって、フィルタ部材20が比較的硬質の材料で形成されていることも相俟って、導出管19の軸方向と交差する方向へずれにくく、導出管19から外れ難いものとなっている。
こうして、フィルタ部材20は、導出管19の先端開口部19aにて、その内側と外側を仕切るように配置され、投入ポンプ13により、導出管19の先端開口部19aから基端開口部19bへ導出される洗濯処理剤について、その先端開口部19a側で異物を捕捉することができる。
ここで、導出管19は、先端開口部19aが下を向く下向きで、フィルタ部材20に対して異物が堆積し難く、従ってユーザによるフィルタ部材20の清掃等の手間を極力省き、ユーザによるフィルタ部材20の着脱をも不要とすることができる。仮令、フィルタ部材20が、脱水時の振動等に起因して導出管19から脱落したと仮定しても、或いはユーザが処理剤タンク11を取外して水洗いしたときにフィルタ部材20が脱落したとしても、そのフィルタ部材20は、隙間の寸法L1の分だけ下方へずれるにすぎない。即ち、この場合でも、フィルタ部材20の枠体20b内周面が導出管19の外周面に保持され、その軸線方向(図5の一点鎖線参照)のずれが生じるにすぎない。このため、フィルタ部材20による異物の捕捉機能は維持され、フィルタ部材20を無くすことのないようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態の処理剤タンク11において、その内部の洗濯処理剤を外部へ導出可能な導出管19と、洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材20と、を備え、フィルタ部材20は、導出管19に対して設けられ、その導出管19を通る洗濯処理剤から異物を捕捉する。
これによれば、処理剤タンク11において、フィルタ部材20が導出管19に対して設けられているため、例えば本実施形態の如く導出管19を下向きにすることで、フィルタ部材20に異物が堆積するのを抑制することができ、フィルタ部材20の清掃に係る手間を少なくすることが可能となる。また、これによれば、洗濯処理剤が導出管19を通るときに、その導出管19のフィルタ部材20で異物が捕捉されるため、より効果的に異物を捕捉するものといえる。
前記導出管19は、処理剤タンク11内部と外部とを連通するとともに、その処理剤タンク11内部における底壁21aと当該導出管19の先端開口部19aとが対向するように延設され、フィルタ部材20は、先端開口部19aに嵌まるキャップ状に形成されるとともに、そのフィルタ部材20の軸方向寸法L2が、先端開口部19aと底壁21aとの間の隙間の寸法L1よりも大きくなるように形成されている。
これによれば、仮に、フィルタ部材20に対して導出管19から外れるような外力が作用して、そのフィルタ部材20の軸方向のずれが生じたとしても、底壁21aとの間の隙間からフィルタ部材20が外れ難いものとすることができる。このため、フィルタ部材20が導出管19から不用意に外れたり、フィルタ部材20を無くすといった虞を低減することができるとともに、異物が導出管19から外部へ導出される虞を可及的に低減することができる。
なお、本実施形態と異なり、従来のようにフィルタを、タンク内部において手前側と奥側とに仕切るように配置する構成では、タンク奥方の残量がフィルタで遮られて見えなかったり、タンクが狭く見えてしまう。これに対し、フィルタ部材20は、キャップ状で先端開口部19aに嵌まる構成とすることにより、フィルタ面積たる網状体20aの面積をとらない配置が可能となり、フィルタ部材20で処理剤タンク11が狭く見えてしまうことがなく、洗濯処理剤の残量を視認する際の妨げとなることもない。
また、以下の他の実施形態でも説明するように、導出管19は、その位置や形状を含め適宜変更することができる。図示は省略するが例えば、導出管19において、垂直部19vを水平部とし、且つ導出管19全体を底壁21a側へ寄せた配置にするとともに、処理剤タンク11内部における内壁たる周壁と当該水平部の先端開口部とが対向するように延設する。また、フィルタ部材20を、当該水平部の先端開口部に嵌まるキャップ状として、その軸方向寸法L2が、当該水平部の先端開口部と当該処理剤タンク11の内壁との間の隙間よりも大きくなるように形成する。この構成においても、フィルタ部材20に異物が堆積するのを抑制することができる等、上記実施形態と同様の効果を奏する。
<他の実施形態>
図6〜図16は、本発明の第2〜第12実施形態を示している。以下では、既述した実施形態と実質的に異なる点について述べることとする。
図6に示す第2実施形態のフィルタ部材20´は、第1実施形態のフィルタ部材20と次の点で相違する。即ち、フィルタ部材20´における円筒状の枠体20b´は、その軸方向寸法L2´が、導出管19の先端開口部19a下側の隙間の寸法L1よりも小さく設定されている(L2´<L1)。よって、フィルタ部材20´は、先端開口部19aと底壁21aとの間の隙間に通すことができる。
フィルタ部材20´において、少なくとも枠体20b´は、例えばゴムといった比較的柔らかい材料を用いて成形されている。また、フィルタ部材20´は、導出管19の先端開口部19a外周に、底壁21a側の前記隙間から嵌め込むようにして取付け、保持することができる。このフィルタ部材20´の取付け、取外しにおいては、前記ゴムの弾性乃至可撓性により壊れ難く、又、枠体20b´を若干撓ませるようにして変形させることができるため、比較的容易に取付け、取外しを行うことができる。また、フィルタ部材20´の可撓性により、先端開口部19aにフィルタ部材20´を嵌合保持することで、別途の固定手段を不要とした簡単な構成とすることができる。
以上のように、本第2実施形態のフィルタ部材20´は、先端開口部19aに嵌まるキャップ状に形成されるとともに、そのフィルタ部材20´の軸方向寸法L2が、先端開口部19aと底壁21aとの間の隙間の寸法L1よりも小さくなるように形成されている。これによれば、処理剤タンク11の内壁たる底壁21a側の隙間を利用して、フィルタ部材20´を通すことができ、フィルタ部材20´の導出管19の先端開口部19aに対する取付け、取外しを比較的容易に行うことができる。
図7は、第3実施形態のフィルタ部材30を示す拡大断面図である。
フィルタ部材30は、網状体20aと同じ網状又は格子状の構造を有している。フィルタ部材30は、導出管19における先端開口部19aの下端にて、例えば前記インサート成形により、導出管19と一体化されている。ここで「一体化」とは、導出管19からフィルタ部材30が外れないように、両者19,30を、樹脂成形により成形し或いは相互に固着する等して、フィルタ部材30と導出管19とが一体をなすものとして扱うことができることを意味する。よって、フィルタ部材30としての網状体20aは、ステンレス製のものに代えて、樹脂製のものを用いてもよく、この場合には、予め成形した網状体20aを先端開口部19a下端にて振動溶着等により接合してもよいし、樹脂成形により網状体20aと導出管19とを一の部品として成形してもよい。
以上のように、本第3実施形態のフィルタ部材30は、導出管19と一体化することにより、導出管19から当該フィルタ部材30が外れないように構成されている。これによれば、フィルタ部材が外れたり、フィルタ部材の取付けが不十分なときの不具合、つまり異物が導出管19から外部へ導出したり、フィルタ部材を無くすといった虞を、より低減することが可能となる。
図8は、第4実施形態のフィルタ部材31を示す拡大斜視図である。
フィルタ部材31は、網状体20aと、この外周部に位置させて立設された支持軸32と、この支持軸32により支持された枠体33a,33bとを備える。支持軸32は、図8に示すように一方の枠体33aと他方の枠体33bとで円筒状に組み合わさる二分割型の枠体33a,33bを、ヒンジの如く回動可能に支持する構成となっている。枠体33a,33bは、相互に組み合わさった状態で、例えば図5で示した円筒状の枠体20bと寸法形状が同じで、その軸方向寸法はL2に設定されている。
そして、枠体33a,33bは、図8に示すように組み合わさった状態でフィルタ部材31全体としてキャップ状をなす固定位置と、同図の矢印34方向に相互に開いた状態となる開放位置と、の間で回動する。
これにより、フィルタ部材31を導出管19の先端開口部19aに取付ける際、枠体33a,33bを開放位置にして、導出管19の軸方向つまりは垂直部19vの軸線方向に対し、直交する方向へ当該フィルタ部材31を移動させて、網状体20aを先端開口部19a下端に配置した後、枠体33a,33bを固定位置に戻すだけで、先端開口部19aに横から被せるようにして取付けることができる。
また、取外しの際には、フィルタ部材31を先端開口部19aから横方向へ引抜くようにしたとき、これに伴い枠体33a,33bが自ずから開放位置へ開くことから、フィルタ部材31の導出管19に対する着脱を容易に行うことができるものといえる。
上記のようにフィルタ部材31は、導出管19の軸方向に対して交差する方向への取付けが可能である。これによれば、タンク本体21の底壁21aと導出管19との間の隙間の寸法L1を小さくしても、フィルタ部材31を導出管19に対して交差する方向から容易に取付けることができる。
なお、導出管19の「軸方向に対して交差する方向」は、当該軸方向に対して直交する方向を含むものである。
図9は、第5実施形態のフィルタ部材35を示す拡大側面図である。
フィルタ部材35は、軸方向寸法L3を狭めた枠体36と、網状体20aとを一体に有し、全体として円盤状に成形されている。フィルタ部材35の枠体36は、導出管19に設けられた装着部37に対して水密に嵌合する。
即ち、図9に示すように、フィルタ部材35の枠体36は、導出管19の外周に対応した外形を有するとともに、同図の右側半部が装着部37に収まるように若干窪ませた段部36aを有する段付き状をなしている。
これに対し、導出管19の垂直部19vには、その一部を水平方向へ切り欠くようにして装着部37が設けられている。装着部37は、図9の右側半部における内周面に、枠体36の外形に対応する窪み部37aを有するとともに、左側半部において枠体36の外周を導出管19の外周と連ねるように露出させる切欠部37bを有する。
これにより、図9の矢印で示すように、フィルタ部材35は、装着部37の切欠部37bの側から、導出管19の軸方向に対して交差する、横方向へ取付けることができる。この場合、フィルタ部材35は、装着部37の窪み部37aにガイドされるようにして、段部36aが当接する位置まで差し込まれたとき、当該導出管19に対して水密に装着され、保持される。
以上のように、本第5実施形態のフィルタ部材35も、導出管19の軸方向に対して交差する方向からの取付けが可能に構成されている。これによれば、タンク本体21の底壁21aと導出管19との間の隙間の寸法L1とは無関係に、フィルタ部材35を導出管19に対して横方向から容易取り付けることができる等、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
また、本第5実施形態の如く、装着部37において、フィルタ部材35を前記交差する方向に差し込む構成とした場合、フィルタ部材35を導出管19の軸方向へのずれが生じないように保持することができる。
図10は、第6実施形態の導出管39をフィルタ部材41ともに示す拡大斜視図である。本第6実施形態の導出管39は、上記実施形態の導出管19と以下の点で相違する。
即ち、図10に示すように導出管39は略四角筒状をなしており、その先端開口部39a側に位置させて左右一対の係止部40a,40bが設けられている。係止部40a,40bは、フィルタ部材41を係止するための係止部であり、導出管39の外周面において夫々水平方向へ延びる突条に形成されている。この場合、導出管39における先端開口部39aの側は上下方向に延びる垂直部であり、係止部40a,40bは、導出管39の垂直部に対して交差する方向に延びるものといえる。
フィルタ部材41は、先端開口部39aに合わせた外形寸法の網状体41a及びその枠体42を有する。枠体42は、網状体41aの周縁部42cと、係止部40a,40bに対応して水平方向に延びる一対の被係止部42a,42bと、これら被係止部42a,42及び周縁部42cを相互に接続する接続部42dとを一体に有する。
これにより、図10の矢印で示すように、フィルタ部材41は、被係止部42a,42を導出管39の係止部40a,40bに沿わせるように横方向から取付けることができる。この場合、フィルタ部材41は、被係止部42a,42が係止部40a,40bにガイドされるようにして、接続部42dが導出管39と当接する位置まで差し込まれたとき、当該導出管39に対して網状体41a水密に装着され、フィルタ部材41全体が保持される。
以上のように、本第6実施形態のフィルタ部材41も、導出管39の軸方向に対して交差する方向からの取付けが可能に構成されている。これによれば、タンク本体21の底壁21aと導出管39との間の隙間の寸法L1を小さくしても、フィルタ部材41を導出管39に対して交差する方向から容易取り付けることができる。
また、本第6実施形態の如く、係止部40a,40bにおいて、前記交差する方向から取付けられるフィルタ部材41を係止する構成とした場合、フィルタ部材41を導出管39の軸方向へのずれが生じないように保持することができる。
図11は、第7実施形態における導出管45の近傍部分をフィルタ部材46ともに示す拡大断面図である。
本第7実施形態の導出管45は、タンク本体21後部の張出部分24における下端部寄りの位置に形成されている。導出管45は、図11に示すように張出部分24の後壁24cを基端側として、外方たる後方へ延びる水平部であり、円筒状をなしている。この場合、導出管45は、後壁24c側を基端開口部45b、先端側を先端開口部45aとして開口している。なお、図示は省略するが、ポンプ接続部13aは、タンク本体21下端部の導出管45に対応した位置に配置され、導出管45は、係るポンプ接続部13aと処理剤タンク11内部とを連通するものとする。
フィルタ部材46は、第1実施形態のフィルタ部材20と同様の、網状体46aと枠体46bとでキャップ状をなすのであるが、導出管45内に嵌まる大きさに形成されている。この場合、フィルタ部材46は、導出管45に対して網状体46aが基端開口部45bに臨むように挿通され、枠体46b外周面が導出管45内周面に嵌合するようになっている。
フィルタ部材46は、上記実施形態と同様、導出管45に対して設けられるため、本第7実施形態の如く導出管45を横向きにすれば、フィルタ部材46に異物が堆積するのを抑制することができ、フィルタ部材46の清掃に係る手間を少なくすることが可能となる。また、洗濯処理剤が導出管45を通るときに、その導出管45のフィルタ部材46で異物が捕捉されるため、効果的に異物を捕捉することができる等、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
図12は、第8実施形態のフィルタ部材48を示す説明図であり、説明の便宜上、導出管45´近傍の断面図と併せて、導出管45´の軸方向から見たフィルタ部材48を同図の上側に示している。
フィルタ部材48は、網状体46aと面一に形成された矩形枠状の枠体48bとを一体に有し、全体として矩形板状に形成されている。本第8実施形態の導出管45´は、その基端開口部45b´側がタンク本体21内へ若干突出するように延びており、タンク本体21後壁24cの内壁側に位置させて装着部49を有している点で、第6実施形態の導出管45と相違している。
装着部49は、導出管45´の基端開口部45b´側において、前記後壁24cの内壁に沿ってフィルタ部材48を差し込むことが可能な切欠部49aと、枠体48bの下辺部が収まるよう窪ませた窪み部49bとを有する。
これにより、図12の矢印で示すように、フィルタ部材48は、装着部49の切欠部49aの側から、前記後壁24cの内壁に沿って、つまり導出管45´の軸方向に対して交差する方向へ取付けることができる。この場合、フィルタ部材48は、前記後壁24cの内壁にガイドされるようにして、枠体48bの下辺部が窪み部49bまで差し込まれたとき、当該導出管45´に対して水密に装着され、保持される。
このように、本第8実施形態のフィルタ部材48についても、導出管45´の軸方向に対して交差する方向への取付けが可能であり、上記実施形態と同様の効果を奏する。
図13は、第9実施形態における導出管50の近傍部分をフィルタ部材51ともに示す拡大断面図である。
本第9実施形態の導出管50は、タンク本体21の底壁21aにおける後端部寄りの位置に形成されている。導出管50は、図13に示すようにタンク本体21の底壁21aを基端側として、外方たる下方へ延びる垂直部であり、円筒状をなしている。この場合、導出管50は、底壁21a側を基端開口部50b、下端側を先端開口部50aとして開口している。なお、図示は省略するが、ポンプ接続部13aは、タンク本体21底壁21aの導出管50の位置に対応して上向きに配置され、導出管50は、係るポンプ接続部13aと処理剤タンク11内部とを連通するものとする。
フィルタ部材51は、第7実施形態のフィルタ部材46と同様にキャップ状をなす網状体51aと枠体51bとで構成されている。フィルタ部材51は、導出管50に対して、網状体51aが基端開口部50bに臨む向きで挿通され、枠体51b外周面が導出管50内周面に嵌合する。
フィルタ部材51は、タンク本体21の最下部に位置する底壁21aの導出管50に対して設けられるため、洗濯処理剤に含まれる異物は、その導出管50を通るときにフィルタ部材51で効率よく捕捉することができ、タンク本体21内の清掃に係る手間を少なくすることができる。なお、導出管50は、タンク本体21の最下部に且つ上向きに形成されているため、洗濯処理剤がタンク本体21内に残留しないように導出しうることは勿論である。
また、本第9実施形態のフィルタ部材51は、第7実施形態のフィルタ部材46と同様、導出管50に対して、タンク本体21の外側からでも内側からでも取付け、取外しが可能であり、容易に組み付けることができる。
図14は、第10実施形態の導出管50´近傍を示す拡大断面図である。
本第10実施形態の導出管50´は、その基端開口部50b´側がタンク本体21内へ若干突出するように延びており、タンク本体21底壁21aの内壁側に位置させて装着部52を有している点で、第9実施形態の導出管50と相違している。
装着部52は、導出管50´の基端開口部50b´側において、前記底壁21aの内壁に沿ってフィルタ部材48を差し込むことが可能な切欠部52aと、枠体48bの後辺部が収まるよう窪ませた窪み部52bとを有する。
これにより、図14の矢印で示すように、フィルタ部材48は、装着部52の切欠部52aの側から、前記底壁21aの内壁に沿って、つまり導出管50´の軸方向に対して交差する方向へ取付けることができる。この場合、フィルタ部材48は、前記底壁21aの内壁にガイドされるようにして、枠体48bの後辺部が窪み部52bまで差し込まれたとき、当該導出管50´に対して水密に装着され、保持される。
このように、本第10実施形態でも、フィルタ部材48は、導出管50´の軸方向に対して交差する方向への取付けが可能であり、上記実施形態と同様の効果を奏する。
図15は、第11実施形態のフィルタ部材55を示す拡大断面図である。
フィルタ部材55は、図7のフィルタ部材30の網状体20aと同じ構造を有しており、導出管50における基端開口部50bにて、当該導出管50と一体化されている。上記したように、フィルタ部材55と導出管50との一体化とは、例えば樹脂成形により両者55,50をタンク本体21において一体成形すること等を称するものであり、タンク本体21底壁21a或いは導出管50からフィルタ部材55が外れないように構成することができる。
従って、本第11実施形態のフィルタ部材55によれば、これを無くすといった虞を低減することが可能となる等、上記した実施形態と同様の効果を奏する。
図16は、第12実施形態のフィルタ部材56をフィルタ部材20とともに示す処理剤タンク11の断面図である。ここで、図16と図4との対比から明らかなように、フィルタ部材56は、フィルタ部材20を第1フィルタ部材としたときの、第2フィルタ部材に相当するものである。
即ち、タンク本体21内部には、導出管19にフィルタ部材20が設けられるとともに、当該導出管19の存する奥側下部の空間と、その余の空間とに仕切るフィルタ部材56が傾斜配置で設けられている。フィルタ部材56は、矩形枠状をなす合成樹脂製の枠体57と、これに張設された合成樹脂製或いはステンレス製の網状体56aとを一体に有する。
図16に示すように、タンク本体21の後壁21cと底壁21aには、凸状の係止部58aと凹状の係止部58bが設けられている。これにより、フィルタ部材56は、枠体57の上辺部が係止部58aに係止される被係止部、枠体57の下辺部が係止部58bに係止される被係止部として、傾斜配置で着脱可能に係止されている。
これに対し、導出管19のフィルタ部材20は、ユーザによる着脱が予定されておらず、従ってフィルタ部材56をタンク本体21から取外した状態でも、異物を捕獲する機能を担保することができる。また、図16に示すように、両フィルタ部材20,56がタンク本体21に対して配設されていれば、異物のポンプ接続部13a側への流出をより確実に抑制することができる。
上記した各実施形態について、図示しない縦軸型の洗濯機にも適用しうることは勿論である。また、各実施形態を組み合わせて実施することもできる。
例えば、図16の導出管19及びフィルタ部材20に代えて、図5〜図15に例示した各種の導出管やフィルタ部材を設けて、第1フィルタ部材と第2フィルタ部材との組み合わせを変更してもよい。また、導出管は、上記した円筒状や四角筒状のものに限らず、四角筒状以外の角筒状に形成してもよいし、逆止弁25の有無も含めて適宜変更してもよい。
図12でフィルタ面を表すフィルタ部材48において、その枠体48bにおける隅部の各々に、凸状或いは凹状をなす被係合部を一体に設けるようにしてもよい。この場合、装着部49において、枠体48bと対応する箇所に当該被係合部と係合する係合部を設けることにより、フィルタ部材48の取付けを、より確実に行うことができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示
したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は
、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、
種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の
範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含
まれる。
図面中、1は洗濯機、5は水槽、10は自動投入装置、11は処理剤タンク、13は投入ポンプ(駆動手段)、19,39,45,45´,50,50´は導出管、19a,39aは先端開口部、21aは底壁、20,20´,30,31,35,41,46,48,51,55はフィルタ部材、を示す。

Claims (6)

  1. 洗濯運転に際して所定量の洗濯処理剤を洗濯機の水槽内に自動で投入する装置に用いられ、複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な、洗濯機用の処理剤タンクであって、
    前記処理剤タンク内部の洗濯処理剤を外部へ導出可能な導出管と、
    前記洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材と、を備え、
    前記フィルタ部材は、前記導出管に対して設けられ、その導出管を通る洗濯処理剤から異物を捕捉する洗濯機用の処理剤タンク。
  2. 前記導出管は、前記処理剤タンク内部と外部とを連通するとともに、その処理剤タンク内部における底壁或いは内壁と当該導出管の先端開口部とが対向するように延設され、
    前記フィルタ部材は、前記先端開口部に嵌まるキャップ状に形成されるとともに、そのフィルタ部材の軸方向寸法が、前記先端開口部と前記底壁或いは内壁との間の隙間の寸法よりも大きくなるように形成されている請求項1記載の洗濯機用の処理剤タンク。
  3. 前記導出管は、前記処理剤タンク内部と外部とを連通するとともに、その処理剤タンク内部における底壁或いは内壁と、当該導出管の先端開口部とが対向するように延設され、
    前記フィルタ部材は、前記先端開口部に嵌まるキャップ状に形成されるとともに、そのフィルタ部材の軸方向寸法が、前記先端開口部と前記底壁或いは内壁との間の隙間の寸法よりも小さくなるように形成されている請求項1記載の洗濯機用の処理剤タンク。
  4. 前記フィルタ部材は、前記導出管の軸方向に対して交差する方向への取付けが可能に構成されている請求項1記載の洗濯機用の処理剤タンク。
  5. 前記フィルタ部材と前記導出管とを一体化することにより、前記フィルタ部材が前記導出管から外れないようにした請求項1記載の洗濯機用の処理剤タンク。
  6. 水槽と、
    洗濯運転に際して所定量の洗濯処理剤を前記水槽内に自動で投入する装置であって、複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な処理剤タンク、及びその処理剤タンク内の洗濯処理剤を前記水槽へ投入するために駆動される駆動手段を有する自動投入装置と、を備えた洗濯機であって、
    前記処理剤タンクに設けられ、その処理剤タンク内部の洗濯処理剤を外部へ導出可能な導出管と、
    前記洗濯処理剤中の異物を捕捉するためのフィルタ部材と、を具備し、
    前記フィルタ部材は、前記導出管に対して設けられ、その導出管を通る洗濯処理剤から異物を捕捉する洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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