JP2021132395A - 薄型化されたアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】音及び触覚フィードバックを生成するモバイルデバイスを提供する。【解決手段】モバイルデバイスにおいて、アクチュエータ300は、タッチパネルディスプレイと、これに取り付けられた結合プレート320と、内部磁石316及び磁気プレート304cを含む磁気カップ304a、304bと、を含む。ボイスコイル318は、結合プレートに配置され、磁気カップは、結合プレートに直接接続されずにサスペンション302に接続される。ボイスコイル318の電気的起動は、結合プレート320およびタッチパネルディスプレイを動かすことによって音声出力を生じさせる。【選択図】図3A

Description

背景
いくつかの従来のラウドスピーカは、ダイアフラムにピストンのような運動を誘発することによって音を発生させる。対照的に、分散モードラウドスピーカ(DML)などのパネルオーディオラウドスピーカは、電気音響アクチュエータを介してパネル内に均一に分布した振動モードを誘導することによって動作する。アクチュエータは、電磁アクチュエータまたは圧電アクチュエータとすることができる。
要約
アクチュエータ、例えば、音を生成するために使用される可動要素は、アクチュエータの奥行を減少させるために磁気カップの一部であるサスペンションを含んでもよい。磁気カップは、サスペンションが磁気カップのベースの下に延びないようにサスペンションに接続されその一部であるベースを含むことができる。
磁気カップは、サスペンションが嵌合するベースの縁部に1つ以上のジョイント要素(例えば、溝、または面取りされた、スカラップ加工された、又はフィレット加工された縁部)を含むことができる。サスペンションの一部は、サスペンションを磁気カップに固定するために、ジョイント要素に溶接されてもよい。
サスペンションは、磁性材料、例えば、低炭素鋼または冷間圧延鋼などの軟磁性材料からできている。サスペンションは、ジョイント要素によって規定されているキャビティのために磁気カップに含まれない材料を補償して、アクチュエータに音を発生させるために、磁気カップと、磁気カップの内側に配置された磁石およびボイスコイルとを含む磁気回路の一部であってよい。
本開示の一態様により提供されるアクチュエータは、キャビティを規定するベースおよび側壁を含む磁気カップを備え、ベースは、キャビティの反対側の平面状外面を含み、平面状外面の縁は、1つ以上のジョイント要素を含み、アクチュエータは、さらに、磁気カップのキャビティ内に配置され、空隙によって側壁から分離されている磁石と、磁気カップの側壁と磁石とを隔てる空隙内に配置されているボイスコイルと、1つ以上の磁気サスペンション部材を含む支持体とを備え、磁気サスペンション部材の各々は、磁気カップに支持体を接続するために1つ以上のジョイント要素のうちの対応する1つに適合するように成形された縁部を含み、1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、a)磁気カップの平面状外面と面一であるか、または、b)磁気カップのキャビティに向かう方向に、磁気カップのベースの平面状外面から、平面状外面に直交する第1の軸に沿ってずらされた第1の側部を含み、アクチュエータは、さらに、ボイスコイルおよび支持体に取り付けられている結合プレートを備える。
磁気カップは、3.5mm以下の第1の軸に沿った深さを有してもよい。
1つ以上のジョイント要素の各々は、200ミクロン以下の第1の軸に沿った奥行を有してもよい。
1つ以上のジョイント要素の各々は、200ミクロン以下の第1の軸に直交する寸法を有してもよい。
1つ以上のジョイント要素は、溝であってもよい。
溝の各々は、矩形または正方形であってもよい。
1つ以上のジョイント要素の各々は、面取りされた縁部、スカラップ加工された縁部、またはフィレット加工された縁部であってもよい。
1つ以上のジョイント要素は、磁気カップのベースの平面状外面の縁部に沿って単一の連続的な縁部構造を含んでもよい。
1つ以上のジョイント要素は、2つ以上の別個のジョイント要素を含んでもよい。
1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、対応するジョイント要素において磁気カップに溶接されてもよい。
1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、100〜20,000の比透磁率を有し
てもよい。
1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、100ギガパスカル〜250ギガパスカルのヤング率を有してもよい。
1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、低炭素鋼であってもよい。つまり、1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、低炭素鋼から製造されてもよい。
1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、冷間圧延鋼であってもよい。つまり、1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、冷間圧延鋼から製造されてもよい。
支持体は、複数のサスペンション部材を結合プレートに接続する支持側壁を含んでもよい。
支持側壁は、磁気特性を有する材料であってもよい。つまり、支持側壁は、磁気特性を有する材料から製造されてもよい。
支持側壁は鉄であってもよい。つまり、支持側壁は鉄から製造されてもよい。
磁気カップは、軟磁性材料であってもよい。つまり、磁気カップは、軟磁性材料から製造されてもよい。
本開示の別の態様により提供されるモバイルデバイスは、平面に延在する電子表示パネルと、電子表示パネルに取り付けられているシャーシとを備え、シャーシは、シャーシの背面パネルと電子表示パネルとの間に空間を規定し、モバイルデバイスは、さらに、空間に収容されている電子制御モジュールを備え、電子制御モジュールはプロセッサを含み、モバイルデバイスは、さらに、空間に収容されており、かつ、電子表示パネルの表面に取付けられた、本明細書に記載のアクチュエータを備える。
本開示の別の態様により提供されるウェアラブルデバイスは、平面に延在する電子表示パネルと、電子表示パネルに取り付けられているシャーシとを備え、シャーシは、シャーシの背面パネルと電子表示パネルとの間に空間を規定し、ウェアラブルデバイスは、さらに、空間に収容されている電子制御モジュールを備え、電子制御モジュールはプロセッサを含み、ウェアラブルデバイスは、さらに、空間に収容されており、かつ、電子表示パネルの表面に取付けられた、本明細書に記載のアクチュエータを備える。
他の利点の中でも特に、実施形態は、携帯電話のような別のデバイスにおいてより少な
い空間を必要とする、例えばトランスデューサである奥行が低減されたアクチュエータを特徴とする。より少ない空間例えば体積を必要とするアクチュエータは、より小さいデバイス、より多くの構成要素を含むデバイス、またはその両方において使用され得る。ある実装形態では、本明細書で説明されるようなアクチュエータを含む、たとえば、結合された磁気カップおよび支持体を備えるデバイスは、軽量化され得る。重量が減少すると、表面との衝突中、デバイス信頼性を改善させることができ、例えばデバイスが落下したときにデバイスはダメージを受ける可能性を低くすることができ、より少ないダメージを持続することができ、またはその両方を行うことができる。ある実装形態では、本明細書に記載されるようなアクチュエータは、たとえば、結合された磁気カップおよび支持体を備え、他のアクチュエータと比較して、より良好な熱安定性を有し得る。いくつかの実装形態では、本明細書で説明するアクチュエータを製造するシステムは、アクチュエータを製造するために必要な材料を低減することができ、製造時間を短縮することができ、またはその両方を行うことができる。ある例では、システムは、1つの材料片から磁気カップおよびサスペンションを製造することができる。
他の利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
モバイルデバイスの一実施形態の斜視図である。 図1のモバイルデバイスの概略断面図である。 アクチュエータのベース磁気プレートに含まれるサスペンションを有するアクチュエータの一部分の断面図である。 Z軸に平行な軸を中心とする離散的な回転対称性を有するアクチュエータ300の底面図を示す。 磁気カップの下に延びるサスペンションを有する別のアクチュエータの側面図である。 モバイルデバイスのための電子制御モジュールの一実施形態の概略図である。
様々な図面における同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
詳細な説明
本開示は、分散モードラウドスピーカ(DML)のようなパネルオーディオラウドスピーカ用のアクチュエータを特徴とする。そのようなスピーカは、携帯電話またはウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートグラスのようなヘッドマウントデバイス)のようなモバイルデバイスに統合され得る。例えば、図1を参照すると、モバイルデバイス100は、デバイスシャーシ102と、パネルオーディオスピーカを統合するフラットパネルディスプレイ(例えば、OLEDまたはLCDディスプレイパネル)を含むタッチパネルディスプレイ104とを含む。モバイルデバイス100は、画像を表示すること、およびタッチパネルディスプレイ104を介してタッチ入力を受信することを含む様々な方法でユーザとのインターフェースを行う。典型的には、モバイルデバイスは、Z軸に沿って約10mm以下の奥行、X軸に沿って60mm〜80mm(例えば、68mm〜72mm)の幅、およびY軸に沿って100mm〜160mm(例えば、138mm〜144mm)の高さを有する。
モバイルデバイス100はまた、音出力を生成する。音出力は、フラットパネルディスプレイを振動させることにより音を生成するパネルオーディオラウドスピーカを用いて生成される。タッチパネルディスプレイ104は、分散モードアクチュエータつまりDMAのようなアクチュエータに結合されている。アクチュエータは、タッチパネルディスプレイ104のようなパネルに力を与え、パネルを振動させるように配置された可動要素であ
る。振動パネルは、例えば20Hz〜20kHzの人間に聞こえる音波を発生させる。
音出力を生成することに加えて、モバイルデバイス100は、アクチュエータを使用して触覚出力を生成することもできる。例えば、触覚出力は、180Hz〜300Hzの範囲の振動に対応し得る。
図1は、また、図2に示される断面方向に対応する破線を示す。図2を参照すると、モバイルデバイス100の断面200は、デバイスシャーシ102およびタッチパネルディスプレイ104を示す。図2は、参照を容易にするために、X、Y、およびZ軸を有する直交座標系を含む。デバイスシャーシ102は、Z方向に沿って測定される奥行と、X方向に沿って測定される幅とを有する。デバイスシャーシ102は、また、主にX-Y平面
に延在するデバイスシャーシ102の一部によって形成される背面パネルを有する。モバイルデバイス100は電磁石アクチュエータ210を含み、電磁石アクチュエータ210は、デバイスシャーシ102内のタッチパネルディスプレイ104の背後に収容され、タッチパネルディスプレイ104の背面に取り付けられる。一般的に、電磁石アクチュエータ210は、以下でより詳細に説明される電子制御モジュール220およびバッテリ230を含む、シャーシ内に収容された他の構成要素によって制約される容積内に適合するようなサイズとされる。
図3Aは、例えば電磁石アクチュエータ210であるアクチュエータ300の一部の断面を示す。アクチュエータ300は、一般的に、Z軸に平行な対称軸のまわりに、例えば連続的または離散的に、回転対称である。図3Bは、例えばベース磁気プレート304aの中心を通るZ軸に平行な軸のまわりで離散的な回転対称性を有するアクチュエータ300の底面図を示す。例えば、アクチュエータ300は、ベース磁気プレート304aの離散的な部分に接続する4つのサスペンション要素302を含む。ある実装形態では、以下でより詳細に論じるように、アクチュエータ300は、たとえば、アクチュエータ300を囲む単一のサスペンション要素302を有しており、連続的な回転対称性を有することができる。
図3Aに示すように、アクチュエータ300は、アクチュエータ300のベース磁気プレート304aの一部にサスペンション302を含む。サスペンション302をベース磁気プレート304aに組み込むことは、例えばZ軸に沿うアクチュエータ300の奥行を減少させ、さらに、アクチュエータ300を製造するために必要な処理材料、処理時間、またはその両方を減少させることができる。ある例では、モバイルデバイスは、音、触覚フィードバック、または両方を生成するためにアクチュエータ300を含んでもよい。他の種類のデバイスもまた、音、触覚フィードバック、またはその両方を生成するためにアクチュエータ300を使用してもよい。
アクチュエータ300は、ベース磁気プレート304aおよび側壁磁気プレート304bから形成される磁気カップを含む。ベース磁気プレート304aおよび側壁磁気プレート304bの両方は、磁気カップを形成するために、例えばX−Y平面に沿って円形とすることができる。ある実装形態では、ベース磁気プレート304aおよび側壁磁気プレート304bは、たとえば正方形などの矩形形状のような別の形状を有することができる。ある例では、側壁磁気プレート304bは、複数の別個の要素を含むことができる。例えば、側壁磁気プレート304bは、4つの側壁要素を含むことができ、側壁要素は、例えば、X軸およびY軸によって規定される表面に沿う、ベース磁気プレート304aの各側面に接続される。
ベース磁気プレート304aと側壁磁気プレート304bとは、機械的に結合されている(例えば、互いにしっかりと接着されている)。ある例では、ベース磁気プレート30
4aおよび側壁磁気プレート304bは、単一ピースとすることができる。
ベース磁気プレート304aは、ベース磁気プレート304aの端面308まで延在する平面状外面306を含む。平面状外面306は、側壁磁気プレート304bの外面314と面一である。平面状外面306の端面308は、サスペンション302に取り付けるためにベース磁気プレート304aに構造化表面を提供する1つ以上のジョイント要素310を含む。例えば、図3Aに示されるように、ジョイント要素310は、溝であってもよく、各ジョイント要素310は、サスペンション302の表面が接着される一対の直交表面を提供する階段状凹部から形成されている。一般的に、溝の凹部は、例えば正方形のような矩形である。
ジョイント要素310には他の凹部形状も可能である。ある例では、ジョイント要素310は、平面状外面306の端面308において面取り、スカラップ加工またはフィレット加工された縁部から形成された凹部を特徴とする。各場合において、サスペンション302の縁部は、サスペンション302がアクチュエータ300の使用の厳しさに耐えるのに十分に強い接合部でベース磁気プレート304aに結合され得るように相応に成形される。
ある実装形態では、ジョイント要素310の各々は、同じ凹形状を有する。ある実装形態では、ジョイント要素310のうちのいくつかは、異なる凹形状を有する。
各ジョイント要素310は、Z軸に沿って任意の適切な奥行Dを有することができる。例えば、ジョイント要素310の各々は、200ミクロン以下のZ軸に沿った奥行Dを有することができる。一般的に、Dは、サスペンション302の底面312が、−Z方向においてベース磁気プレート304aの平面状外面306を実質的に越えて延びないように選択される。例えば、底面312は、(図3Aに示されるように)、平面状外面306と面一であってもよく、または、−Z方向において平面状外面306まで延在しなくてもよい。平面状外面306を超えて延在しないことによって、Z方向におけるアクチュエータ300の全体寸法を減少させることができる。ある実施形態では、ジョイント要素310の一部または全部の奥行Dは、サスペンション302の厚さと実質的に同じである。Dは、約300ミクロン以下、例えば25ミクロン以下、200ミクロン以下、180ミクロン以下、150ミクロン以下であってもよい。
ジョイント要素310の形状に応じて、ジョイント要素310の奥行は、異なる横方向の(例えば、X軸に沿った)位置において同じであってもよく、または異なってもよい。例えば、ジョイント要素310が溝である場合、ジョイント要素310の奥行はほぼ同じである。しかしながら、スカラップ加工されたエッジの場合、ジョイント要素310は、端面308の近くで200ミクロンの奥行であり、平面状外面306の近くで0ミクロンまで減少する奥行を有してもよい。
一般的に、Z軸に直交する(例えば、図3Aに示されるようにX軸に沿っている)ジョイント要素310の横方向寸法は、一定でもよく、または変化してもよい。ある実施形態では、ジョイント要素310は、200ミクロン以下の横方向寸法を有する。
ある実装形態では、アクチュエータ300は、単一のジョイント要素310を含む。これらの実装形態では、ジョイント要素310は、平面状外面306の外縁に沿った単一の連続要素である。例えば、ジョイント要素310は、平面状外面306の外側縁に沿って連続的な溝または別の縁特徴を形成してもよい。アクチュエータ300が単一のジョイント要素を含む場合、サスペンション302は、単一の連続要素または複数の要素であってもよい。
ある実装形態では、アクチュエータ300は、2つ以上の別個のジョイント要素310を含む。例えば、アクチュエータ300は、ベース磁気プレート304aの外側の周りに均等に離間されたジョイント要素310を含んでもよい。これらの実装形態では、ジョイント要素310の各々は、異なるサスペンション302に接続され得る。別個のジョイント要素310の各々は、例えば、単一のサスペンション302が2つ以上の構成要素を含み、この2つ以上の構成要素の各々が別個のジョイント要素310のうちの1つに延在している場合、単一のサスペンション302に接続されてもよい。別個のジョイント要素310の各々は、異なるサスペンション302と接続してもよい。
上述したように、サスペンション302は、ジョイント要素310を用いてベース磁気プレート304aに接続している。サスペンション302は、ジョイント要素310のそれぞれにおいてベース磁気プレート304aに固定されてもよい。例えば、サスペンション302は、ジョイント要素310のそれぞれにおいてベース磁気プレート304aに溶接されてもよい。ある例では、サスペンション302は、ジョイント要素310のそれぞれにおいて磁石糊液を使用してベース磁気プレート304aに接続されてもよい。ある実装形態では、サスペンション302は、たとえばサスペンション302によって端面308に加えられた力を使用してベース磁気プレート304aに固定することができる。例えば、ジョイント要素310が、図3AのZ軸に沿ってベース磁気プレート304a上で高く位置しており、ベース磁気プレート304aの最下限においてベース磁気プレート304aの材料が除去されていない場合、サスペンション302は、サスペンション302をベース磁気プレート304aに固定するために、ジョイント要素310に引っ掛けることができる。アクチュエータ300の製造中、製造システムは、ジョイント要素310内かつベース磁気プレート304aの最下限によって形成される縁の上方にサスペンション302を位置させるために、サスペンション302を伸縮させるまたは変形させることができる。
ある実装形態では、サスペンション302およびベース磁気プレート304aは、アクチュエータ300の製造プロセスの間に接続されてもよい。例えば、サスペンション302の一部は、製造中、ジョイント要素310のそれぞれにおいてベース磁気プレート304a内に形成されてもよい。ある例では、サスペンション302の部分は、堆積プロセス、三次元印刷プロセス、または別の適切なプロセスを使用してベース磁気プレート304a内に形成されてもよい。
ある実装形態では、ジョイント要素310のうちの1つ以上は、Z軸に沿ってベース磁気プレート304aの異なる位置に配置され、平面状外面306から磁石316に向かってずらされていてもよい。例えば、ジョイント要素310と接触するサスペンション302の端部が、少なくとも3つの側面、例えば、磁石316に最も近いサスペンション302の頂部、底部、および最中心部においてベース磁気プレートによって囲まれるように、ジョイント要素310の一部または全部は、平面状外面306から離れるようにずらされていてもよい。
磁石316は、磁気カップの底面、すなわち、ベース磁気プレート304aの平面状外面と反対側の面に位置している。磁石316は、たとえば磁石316およびベース磁気プレート304aが磁気回路の一部を形成することを可能にするように、ベース磁気プレート304aに機械的に取り付けられる。アクチュエータ300は、結合プレート320およびアクチュエータに取り付けられたパネルを変位させる力を生成し、音又は触覚フィードバック又はその両方を生成するために磁気回路を使用する。
サスペンション302は、例えば、ベース磁気プレート304a、側壁磁気プレート3
04b、磁石316、およびボイスコイル318を含む磁気回路の一部を形成するように、磁性材料から製造されてもよい。磁気回路は、例えば、トップ磁気プレート304cを含むアクチュエータ300の実装形態において、トップ磁気プレート304cを任意に含んでもよい。サスペンション302は、低炭素鋼であってもよい。低炭素鋼は、0.03
0重量%未満の炭素含有量を有すると定義されてもよい。ある例では、低炭素鋼は、0.
01〜0.30重量%の炭素含有量を有してもよい。サスペンション302は、冷間圧延
鋼であってもよい。
サスペンション302は、たとえばすべての妥当な補助磁場強度に対して、1より大きい、または100より大きい比透磁率μ(例えば、自由空間の透磁率に対して、μ=μ[N−2]/μ[N−2])を有することができる。ここで、N−2は、ニュートン毎平方アンペアである。サスペンション302は、例えば境界を含む、境界を除く、または両方の組み合わせなど、100〜20,000の比透磁率μを有しても
よい。例えば、サスペンション302は、529以上の‘線形’比透磁率μを有してもよい。ある例では、サスペンション302は、1000より大きい比透磁率μを有してもよい。
サスペンション302は、100ギガパスカル〜250ギガパスカルのヤング率を有してもよい。ある例では、サスペンション302は、150ギガパスカル〜200ギガパスカルのヤング率を有してもよい。いずれの範囲も、外側境界を含み得るか、外側境界を除外し得るか、またはその両方であり得る。例えば、サスペンション302は、範囲(100、250]または[100、250)または[100、250]のヤング率を有してもよ
い。
ある実装形態では、サスペンションは、支持体(図示せず)の一部であってもよい。支持体は、磁気カップ、例えばベース磁気プレート304aおよび側壁磁気プレート304bを結合プレート320に機械的に接続してもよい。結合プレート320は、アクチュエータ300が携帯電話のようなデバイスに接続することを可能にする。ある例では、結合プレート320は、たとえば、タッチパネルディスプレイ104であるディスプレイの一部であるか、またはそれに接続されてもよい。例えば、結合プレート320は、ディスプレイに機械的に取り付けられてもよい。
結合プレート320は、ボイスコイル318に機械的に取り付けられる。結合プレート320は、支持体を用いて、磁気カップに対するボイスコイル318の位置を確保できる。これは、ボイスコイル318が、磁気カップ、磁石316、およびサスペンション302と共に磁気回路の一部を形成することを可能にし得る。
支持体は、サスペンション302を結合プレート320に固定する側壁(図示せず)を含んでもよい。支持体は、単一の側壁、例えば円形の側壁を含むことができる。支持体は、例えば、磁気カップの周りにずらされている、2つ以上の側壁を含んでもよい。2つ以上のサスペンション302を含む実装形態では、支持体は、サスペンション302の各々に対する対応する側壁を含んでもよい。
支持体の側壁は、磁気特性を有する材料から製造されてもよい。例えば、側壁は、鉄、ニッケル、コバルト、希土類金属合金、または磁気特性を有する別の材料から製造されてもよい。
ベース磁気プレート304a、側壁磁気プレート304b、およびトップ磁気プレート304cは、磁石316を軸方向に挟み込んでいる。ベース磁気プレート304a、側壁磁気プレート304b、およびトップ磁気プレート304cは、外部磁場の存在下で容易
に磁化される1つ以上の材料から形成され得る。このような材料は、高い透磁率を有してもよい。例えば、プレート304a〜cのうちの1つ以上は、鉄、例えば、軟鉄、高炭素鋼、低炭素鋼、バナジウムパーメンジュール、またはこれらの2つ以上の組み合わせから製造されてもよい。すなわち、ベース磁気プレート304aおよび側壁磁気プレート304bにより形成される磁気カップは、軟磁性材料を含んでもよい。軟磁性材料は、比透磁率が100以上、1000以上、または10000以上であってもよい。
アクチュエータ300は、空隙316によって側壁磁気プレート304bから分離される磁石316を含む。一般的に、磁石316は、希土類磁石材料などの永久磁化され得る材料から形成され得る。ある例示的な材料は、ネオジム鉄ホウ素、サマリウムコバルト、バリウムフェライト、およびストロンチウムフェライトを含む。
アクチュエータ300は、側壁磁気プレート304bとトップ磁気プレート304cとの間の空隙316に位置するボイスコイル318を含む。ボイスコイル318は、例えば、音響出力、触覚フィードバック、または両方を発生させるようにダイアフラムの複数の振動モードのうちの1つを励起させることができるダイアフラムに一定の力を発生させるために、結合プレート320を介してダイアフラム、例えば、タッチパネルディスプレイ104に機械的に接続される。
ボイスコイル318は、ボイスコイル巻線を含む。システム、例えば電子制御モジュール220が信号、例えば交流信号をボイスコイル巻線に印加すると、ボイスコイル318は、例えばZ軸に沿ってアクチュエータ300を前後に変位させる力を発生させる。アクチュエータ300の変位は、ダイアフラムに音響出力、触覚フィードバック、または両方を発生させるために、ダイアフラムを励起させることができる。
アクチュエータ300は、コンパクトにすることができる。例えば、アクチュエータ300のZ軸に沿った奥行Dは3.5mm以下とすることができる。例えば、奥行D
、3mm以下または2mm以下とすることができる。
ある実装形態では、アクチュエータ300は、本明細書で説明するものよりも多いまたは少ない要素を含んでもよい。ある例では、アクチュエータ300は、複数の磁石、例えば、2つの磁石を含むことができる。例えば、アクチュエータ300は、トップ磁気プレート304cの空いた側に、例えば磁石316に対する磁場の方向と反対方向に磁場を有する別の磁石を含むことができる。これは、空隙316におけるB場を増大させ得る。磁石のうちの1つは、側壁磁気プレート304bの頂部上に、またはその一部として配置されてもよい。
図4は、磁気カップの下に延びるサスペンション402を有する別のアクチュエータ400の側面図を示す。磁気カップは、ベース磁気プレート404aと側壁404bとから形成されている。アクチュエータ400は、磁石406と、トップ磁気プレート404cと、結合プレート410に接続されたボイスコイル408とを含むことができる。
サスペンション402は、磁気カップを結合プレート410に機械的に接続するアクチュエータ400のための支持部(図示せず)の一部であってもよい。例えば、サスペンション402は、結合プレート410に機械的に取り付けられた支持側壁(図示せず)に接続されてもよい。
アクチュエータ400は、例えば、磁気カップの深さおよび直径が同じになるように、アクチュエータ300の奥行Dより大きい奥行Dを有する。具体的には、図3A〜3Bのアクチュエータ300のサスペンション302がジョイント要素310に接続され、
平面状外面306を越えて延在しない一方、サスペンション402が図4のベース磁気プレート404aの底部に接続されているので、アクチュエータ400の奥行Dは、アクチュエータ300の奥行Dより大きい。
一般的に、開示されるアクチュエータは、電子制御モジュール、例えば、上述の図2の電子制御モジュール220によって制御される。一般的に、電子制御モジュールは、携帯電話の1つ以上のセンサおよび/または信号受信器から入力を受信し、入力を処理し、アクチュエータ210に適切な触覚応答を提供させる信号波形を生成し送達する1つ以上の電子構成要素から構成される。図5を参照すると、モバイルデバイス100のようなモバイルデバイスの例示的な電子制御モジュール500は、プロセッサ510と、メモリ520と、ディスプレイドライバ550と、信号発生器530と、入力/出力(I/O)モジュール540と、ネットワーク/通信モジュール560とを含む。これらの構成要素は、互いに(例えば、信号バス570を介して)かつアクチュエータ210と電気的に通信する。
プロセッサ510は、データまたは命令を処理、受信、または送信することが可能な任意の電子デバイスとして実装され得る。たとえば、プロセッサ510は、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはそのようなデバイスの組合せであり得る。
メモリ520は、様々な命令、コンピュータプログラム、または他のデータを記憶する。命令またはコンピュータプログラムは、モバイルデバイスに関して記述される動作または機能のうちの1つ以上を実行するように構成され得る。たとえば、命令は、ディスプレイドライバ550、信号発生器530、I/Oモジュール540の1つ以上の構成要素、ネットワーク/通信モジュール560を介してアクセス可能な1つ以上の通信チャネル、1つ以上のセンサ(例えば、バイオメトリックセンサ、温度センサ、加速度計、光学センサ、気圧センサ、水分センサなど)、および/またはアクチュエータ210を介して、デバイスのディスプレイの動作を制御または調整するように構成され得る。
信号発生器530は、アクチュエータ210に適した様々な振幅、周波数、および/またはパルスプロファイルのAC波形を生成し、アクチュエータを介して音響および/または触覚応答を生成するように構成される。別個の構成要素として示されているが、ある実施形態では、信号発生器530は、プロセッサ510の一部とすることができる。ある実施形態では、信号発生器530は増幅器を含んでもよい。
メモリ520は、モバイルデバイスによって使用され得る電子データを記憶することができる。例えば、メモリ520は、電気的データまたはコンテンツ、例えば、オーディオおよびビデオファイル、文書およびアプリケーション、デバイス設定およびユーザ選好、様々なモジュールのタイミングおよび制御信号またはデータ、データ構造またはデータベースなどを記憶することができる。メモリ520はまた、アクチュエータ210のための信号を生成するために信号発生器530によって使用され得る様々なタイプの波形を作成するための命令を記憶してもよい。メモリ520は、例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、取外し可能メモリ、または他のタイプの記憶素子、あるいはそのようなデバイスの組み合わせなどの任意のタイプのメモリであり得る。
以上手短に論議されたように、電子制御モジュール500は、I/Oモジュール540として図5に表される様々な入力および出力構成要素を含んでもよい。I/Oモジュール540のコンポーネントは、図5では単一のアイテムとして表されているが、モバイルデバイスは、ユーザ入力を受け付けるために、ボタン、マイクロフォン、スイッチ、およびダイヤルを含む、いくつかの異なる入力コンポーネントを含んでもよい。ある実施形態で
は、I/Oモジュール540の構成要素は、1つ以上のタッチセンサおよび/または力センサを含んでもよい。たとえば、モバイルデバイスのディスプレイは、ユーザがモバイルデバイスに入力を提供することを可能にする1つ以上のタッチセンサおよび/または1つ以上の力センサを含んでもよい。
I/Oモジュール540の構成要素の各々は、信号またはデータを生成するための専用回路を含んでもよい。場合によっては、コンポーネントは、ディスプレイ上に提示されるプロンプトまたはユーザインタフェースオブジェクトに対応するアプリケーション固有の入力に対するフィードバックを生成または提供してもよい。
上述のように、ネットワーク/通信モジュール560は、1つ以上の通信チャネルを含む。これらの通信チャネルは、プロセッサ510と外部デバイスまたは他の電子デバイスとの間の通信を提供する1つ以上のワイヤレスインターフェースを含んでもよい。一般的に、通信チャネルは、プロセッサ510上で実行される命令によって解釈され得るデータおよび/または信号を送信および受信するように構成されてもよい。場合によっては、外部デバイスは、他のデバイスとデータを交換するように構成された外部通信ネットワークの一部である。一般的に、ワイヤレスインターフェースは、限定されないが、無線周波数、光、音響、および/または磁気信号を含んでもよく、ワイヤレスインターフェースまたはプロトコル上で動作するように構成されてもよい。例示的なワイヤレスインターフェースは、無線周波数セルラインターフェース、ファイバ光学インターフェース、音響インターフェース、ブルートゥース(登録商標)インターフェース、近距離通信インターフェース、赤外線インターフェース、USBインターフェース、Wi−Fiインターフェース、TCP/IPインターフェース、ネットワーク通信インターフェース、または任意の従来の通信インターフェースを含む。
ある実装形態では、ネットワーク/通信モジュール560の通信チャネルのうちの1つ以上は、モバイルデバイスと、別のモバイルフォン、タブレット、コンピュータなどの別のデバイスとの間のワイヤレス通信チャネルを含んでもよい。場合によっては、出力、音出力、触覚出力または視覚表示要素は、出力のために他のデバイスに直接送信されてもよい。例えば、可聴警告または視覚警告を電子装置100から携帯電話に送信してその装置で出力することができ、その逆もまた同様である。同様に、ネットワーク/通信モジュール560は、モバイルデバイスを制御するために別のデバイス上で提供される入力を受信するように構成され得る。例えば、可聴アラート、視覚通知、または触覚アラート(またはそのための指示)が、外部デバイスからモバイルデバイスに送信され、提示され得る。
本明細書に開示されるアクチュエータ技術は、例えば音響および/または触覚フィードバックを提供するように設計されたパネルオーディオシステムにおいて使用することができる。パネルは、例えばLCD技術のOLEDに基づくディスプレイシステムであってもよい。パネルは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマート眼鏡のようなヘッドマウントデバイス)の一部であってもよい。
他の実施形態は、以下の特許請求の範囲にある。

Claims (20)

  1. アクチュエータであって、
    キャビティを規定するベースおよび側壁を含む磁気カップを備え、
    前記ベースは、前記キャビティの反対側の平面状外面を含み、
    前記平面状外面の縁は、1つ以上のジョイント要素を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記磁気カップの前記キャビティ内に配置され、空隙によって前記側壁から分離されている磁石と、
    前記磁気カップの前記側壁と前記磁石とを隔てる前記空隙内に配置されているボイスコイルと、
    1つ以上の磁気サスペンション部材を含む支持体とを備え、
    前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、前記磁気カップに前記支持体を接続するために前記1つ以上のジョイント要素のうちの対応する1つに適合するように成形された縁部を含み、前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、a)前記磁気カップの前記平面状外面と面一であるか、または、b)前記磁気カップの前記キャビティに向かう方向に、前記磁気カップの前記ベースの前記平面状外面から、前記平面状外面に直交する第1の軸に沿ってずらされた第1の側部を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記ボイスコイルおよび前記支持体に取り付けられている結合プレートを備える、アクチュエータ。
  2. 前記磁気カップは、3.5mm以下の前記第1の軸に沿った深さを有する、請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記1つ以上のジョイント要素の各々は、200ミクロン以下の前記第1の軸に沿った奥行を有する、請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記1つ以上のジョイント要素の各々は、200ミクロン以下の前記第1の軸に直交する寸法を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記1つ以上のジョイント要素は、溝である、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記溝の各々は、矩形または正方形である、請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記1つ以上のジョイント要素の各々は、面取りされた縁部、スカラップ加工された縁部、またはフィレット加工された縁部である、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記1つ以上のジョイント要素は、前記磁気カップの前記ベースの前記平面状外面の前記縁部に沿って単一の連続的な縁部構造を含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記1つ以上のジョイント要素は、2つ以上の別個のジョイント要素を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、対応するジョイント要素において前記磁気カップに溶接されている、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、100〜20,000の比透磁率を
    有する、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  12. 前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、100ギガパスカル〜250ギガパスカルのヤング率を有する、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  13. 前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、低炭素鋼である、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  14. 前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、冷間圧延鋼である、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  15. 前記支持体は、複数の前記サスペンション部材を前記結合プレートに接続する支持側壁を含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  16. 前記支持側壁は、磁気特性を有する材料である、先行する請求項15のいずれかに記載のアクチュエータ。
  17. 前記支持側壁は鉄である、請求項15または請求項16に記載のアクチュエータ。
  18. 前記磁気カップは、軟磁性材料である、先行する請求項のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  19. モバイルデバイスであって、
    平面に延在する電子表示パネルと、
    前記電子表示パネルに取り付けられているシャーシとを備え、
    前記シャーシは、前記シャーシの背面パネルと前記電子表示パネルとの間に空間を規定し、
    前記モバイルデバイスは、さらに、
    前記空間に収容され、プロセッサを含む電子制御モジュールと、
    前記空間に収容されており、かつ、前記電子表示パネルの表面に取付けられているアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータは、
    キャビティを規定するベースおよび側壁を含む磁気カップを有し、
    前記ベースは、前記キャビティの反対側の平面状外面を含み、
    前記平面状外面の縁は、1つ以上のジョイント要素を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記磁気カップの前記キャビティ内に配置され、空隙によって前記側壁から分離されている磁石と、
    前記磁気カップの前記側壁と前記磁石とを隔てる前記空隙内に配置されているボイスコイルと、
    1つ以上の磁気サスペンション部材を含む支持体とを有し、
    前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、前記磁気カップに前記支持体を接続するために前記1つ以上のジョイント要素のうちの対応する1つに適合するように成形された縁部を含み、前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、a)前記磁気カップの前記平面状外面と面一であるか、または、b)前記磁気カップの前記キャビティに向かう方向に、前記磁気カップの前記ベースの前記平面状外面から、前記平面状外面に直交する第1の軸に沿ってずらされた第1の側部を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記ボイスコイルおよび前記支持体に取り付けられている結合プレートを有する、モバイルデバイス。
  20. ウェアラブルデバイスであって、
    平面に延在する電子表示パネルと、
    前記電子表示パネルに取り付けられているシャーシとを備え、
    前記シャーシは、前記シャーシの背面パネルと前記電子表示パネルとの間に空間を規定し、
    前記ウェアラブルデバイスは、さらに、
    前記空間に収容され、プロセッサを含む電子制御モジュールと、
    前記空間に収容されており、かつ、前記電子表示パネルの表面に取付けられているアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータは、
    キャビティを規定するベースおよび側壁を含む磁気カップを有し、
    前記ベースは、前記キャビティの反対側の平面状外面を含み、
    前記平面状外面の縁は、1つ以上のジョイント要素を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記磁気カップの前記キャビティ内に配置され、空隙によって前記側壁から分離されている磁石と、
    前記磁気カップの前記側壁と前記磁石とを隔てる前記空隙内に配置されているボイスコイルと、
    1つ以上の磁気サスペンション部材を含む支持体とを有し、
    前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、前記磁気カップに前記支持体を接続するために前記1つ以上のジョイント要素のうちの対応する1つに適合するように成形された縁部を含み、前記1つ以上の磁気サスペンション部材の各々は、a)前記磁気カップの前記平面状外面と面一であるか、または、b)前記磁気カップの前記キャビティに向かう方向に、前記磁気カップの前記ベースの前記平面状外面から、前記平面状外面に直交する第1の軸に沿ってずらされた第1の側部を含み、
    前記アクチュエータは、さらに、
    前記ボイスコイルおよび前記支持体に取り付けられている結合プレートを有する、ウェアラブルデバイス。
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