JP2015115711A - スピーカ - Google Patents

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Akiko Fujise
明子 藤瀬
松村 俊之
Toshiyuki Matsumura
俊之 松村
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Abstract

【課題】低音域の出力向上と、振動系の安定保持とを両立したスピーカを提供する。【解決手段】内側マグネット103と、外側マグネット104と、内側磁極105と、底面プレート106と、外側磁極107とを含む磁気回路の外周形状は四隅が円弧状の略矩形である。内側マグネット103と、内側磁極105と底面プレート106とはそれぞれ中央に貫通孔を有する。内側マグネット103と、外側マグネット104は、いずれも垂直方向に着磁されており、その向きは互いに逆向きである。外側マグネット104および外側磁極107はそれぞれ外周および内周の形状が、四隅が円弧状のドーナツ形状である。外側磁極107の位置保持用磁性流体114bと接する。振動体は、振動板109と、延長部110bと、ボイスコイルとを含む。支持手段は、サスペンション112aおよび112bと、封止用磁性流体113と、位置保持用磁性流体114bから成る。【選択図】図2

Description

本発明は、小型で且つ低音の高出力再生が可能なスピーカの動作安定性向上に関する。
近年、タブレット端末やスマートフォンの普及により、高音質なコンテンツをこれらのモバイル機器で再生する需要が高まっている。これらのモバイル機器に求められる省スペース性を実現し、且つ低音域の再生が可能な方式として、特許文献1に開示される動電型スピーカの一方式が提案されている。
特願2009−542463号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたスピーカにおいては、支持体が振動板を保持する働きが弱く、低音域の出力向上については更なる検討が必要である。また落下や揺れなどによる外力の影響を考慮した際の、ボイスコイルと他の構成との接触について考慮されていなかった。
そこで本発明は、低音域の出力向上と、振動系の安定保持とを両立したスピーカを提供することを目的とする。
フレームと、フレームに固着された磁気回路と、所定の一方向に振動可能に配置された振動体と、振動体を支持する第一の支持手段と、振動体を支持する第二の支持手段とを備えるスピーカであって、
磁気回路は、
振動方向に対して直交する方向に着磁される第一のマグネットと、
振動方向に対して直交する方向に着磁され、第一のマグネットより外側に配置される第二のマグネットと、
第一のマグネットの第一の平行面に固着された第一磁極と、
第二のマグネットの第二の平行面に固着された第二磁極とを含み、
振動体は、
第一磁極と第二磁極の間の空隙に配置されたボイスコイルと、
ボイスコイルに固着され、第一磁極と空間を隔てて配置された振動板と、
振動板の外周のうちの一部に接続され、第二磁極の外側から鉛直方向に延長される延長部とを含み、
第一の支持手段は、振動板が隔てる振動板上下の空間を音響的に遮断し、
第二の支持手段は、延長部と第二磁極との間に設けられ、振動体を所定の位置に保持することを特徴とする。
本発明によれば、安定動作と低音域の高出力再生を両立したスピーカを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るスピーカ100の上面視図 (a)は図1の1A−1A’における断面図、(b)は図1の1B−1B’における断面図 図2(a)の1C−1C’における断面図 本発明の実施の形態2に係るスピーカ200の上面視図 (a)は図4の2A−2A’における断面図、(b)は図4の2B−2B’における断面図、(c)は図4の2C−2C’における断面図 図5(a)の2D−2D’における断面図 本発明の実施の形態3に係るスピーカ300の上面視図 (a)は図7の3A−3A’における断面図、(b)は図8(a)の3B−3B’における断面図 特許文献1に開示されたスピーカの構造断面図
(本発明の基礎となった知見)
図9は、特許文献1に開示されたスピーカ1100の構造断面図である。図9のうち、図9(a)は、スピーカ1100の上面視図である。図9(b)は、図9(a)に示す線A−O−Bでスピーカ1100を切断し矢印方向から見たときのスピーカ1100の構造断面図である。図9に示すように、特許文献1のスピーカ1100は、ヨーク1101と、マグネット1102と、プレート1103と、振動板1106と、エッジ片1108a〜1108dと、スペーサ1109と、ボイスコイル1107と、磁性流体1110とを備える。磁性流体1110は、磁気空隙G2内におけるボイスコイル1107の内周側に充填されている。特許文献1の開示によれば、振動板1106を振動可能に支持する支持体は、複数のエッジ片1108a〜1108dで構成されているため、スピーカ1100を小型化しても支持体のスティフネスを小さくし、大振幅で動作させることが可能である。また、磁性流体1110が磁気空隙G2内におけるボイスコイル1107の内周側に充填されているため、振動板13の背面から放射される音波が磁気空隙G2を経由して振動板13の前面に漏れ出し、振動板1106の前面から放射される音波を打ち消すことを防止し、音圧を向上させることができる。
しかしながら、従来のスピーカ1100の低音域の出力を向上させようとした場合、支持体が振動板1106とボイスコイル1107を振動範囲内に保持する働きが弱いことにより、振動板1106の安定動作が阻害され得る。同一音圧を得るために必要な振動板の振幅は周波数が低いほど増加するが、振動板1106を大振幅で動作させた場合、振動板1106を支持するのはエッジ片1108a〜1108dのみであるため、落下や揺れなどで振動方向とは異なる向きの外力が加わるとボイスコイル1107が容易にヨーク1101やプレート1103に接触し得る。更に、ボイスコイル1107が配置される磁気空隙内の磁束密度を向上させるために磁気空隙G2を縮小させた場合、ボイスコイル1107とヨーク1101やプレート1103との間隔が狭まるため、ボイスコイル1107とヨーク1101やプレート1103との接触の危険性は更に高まる。
前述の課題を解決するために、本発明のスピーカは、フレームと、フレームに固着された磁気回路と、所定の一方向に振動可能に配置された振動体と、振動体を支持する第一の支持手段と、振動体を支持する第二の支持手段とを備えるスピーカであって、磁気回路は、振動方向に対して直交する方向に着磁される第一のマグネットと、振動方向に対して直交する方向に着磁され、第一のマグネットより外側に配置される第二のマグネットと、第一のマグネットの第一の平行面に固着された第一磁極と、第二のマグネットの第二の平行面に固着された第二磁極とを含み、振動体は、第一磁極と第二磁極の間の空隙に配置されたボイスコイルと、ボイスコイルに固着され、第一磁極と空間を隔てて配置された振動板と、振動板の外周のうちの一部に接続され、第二磁極の外側から鉛直方向に延長される延長部とを含み、第一の支持手段は、振動板が隔てる振動板上下の空間を音響的に遮断し、第二の支持手段は延長部と第二磁極との間に設けられ、振動体を所定の位置に保持することを特徴とする。
この構成によれば、振動体は第二の支持手段によって振動範囲内に保持されるため、低音域の出力を向上させながらスピーカを安定動作させることができる。
また、本発明のスピーカにおいて、第一の支持手段および第二の支持手段は磁性流体であっても良い。
この構成によれば、第二の支持手段を設けることによる支持系のスティフネスの増加は非常に小さいため、低音再生能力を低下させることなく振動体を振動範囲内に保持することができる。
また、本発明のスピーカにおいて、延長部は振動板の外周における複数箇所に設けられ、第二の支持手段は複数の延長部に対応する複数の領域に設けられても良い。
この構成によれば、第二の支持手段は振動体の保持に効果の高い位置に限定して配置することができるため、スピーカ全体のサイズを増加させることなく振動体を振動範囲内に保持することができる。
また、本発明のスピーカにおいて、第一のマグネットの第一の平行面に対向する第三の平行面と、第二のマグネットの第二の平行面に対向する第四の平行面と、に接続される底面プレートを更に備えても良い。
また、本発明のスピーカにおいて、第一の支持手段は磁性流体であり、ボイスコイルと第一磁極の間、もしくはボイスコイルと第二磁極の間のいずれかに設けられても良い。
この構成によれば、振動系のスティフネスを増加させることなく振動板の隔てる2つの空間を音響的に遮断することができる。
また、本発明のスピーカにおいて、振動体を支持する第三の支持手段を更に含み、第三の支持手段は振動板とフレームとを複数箇所で接続しても良い。
この構成によれば、第二の支持手段と第三の支持手段の両者によって振動体を振動範囲内に保持することで、スピーカの動作の安定性を更に向上させることができる。
また、本発明のスピーカにおいて、第一の支持手段は可とう性材料であり、振動板の全周にわたって配置され、振動板とフレームとを接続しても良い。
この構成によれば、振動板の面する空間の遮断を通常のスピーカのエッジ材料で行うことで、低コスト化と振動系の安定保持を両立することが可能である。
また、本発明のスピーカにおいて、振動体の延長部は振動板と一体成型であっても良い。
この構成によれば、部材を別途設けることなく振動体を保持する機能を実現できるため、低コスト化と振動系の安定保持を両立することが可能である。
また、磁気回路は上面視において四隅に湾曲部を持つ略矩形であり、第二の支持手段は磁気回路の湾曲部と短辺部のいずれかの外側に設けられても良い。
この構成によれば、第二の支持手段はスピーカ内の空き空間である四隅や短辺部に設けられるため、スピーカ全体のサイズを増加させることなく振動体を振動範囲内に保持することができる。
また、本発明のスピーカにおいて、磁気回路は上面視において互いに対向する2つの略直線部と、互いに対向する2つの円弧部を持つトラック形であり、第二の支持手段は磁気回路の円弧部の外側に設けられても良い。
この構成によれば、第二の支持手段はスピーカ内の空き空間である円弧部に設けられるため、スピーカの幅を増加させることなく振動体を振動範囲内に保持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1に係るスピーカ100の構造について説明する。
図1はスピーカ100の上面視図であり、図2(a)は図1の1A−1A’における断面図であり、図2(b)は図1の1B−1B’における断面図であり、図3は図2(a)の1C−1C’における断面図である。
実施の形態1において、スピーカ100の上面視形状は矩形である。スピーカ100は、フレーム101と、磁気回路102と、振動体108と、支持手段111と、を備える。
また磁気回路102は、内側マグネット103と、外側マグネット104と、内側磁極105と、底面プレート106と、外側磁極107とを含む。磁気回路102の上面視における外周形状は四隅が円弧状の略矩形である。また内側マグネット103と、内側磁極105と底面プレート106とはそれぞれ中央に貫通孔を有する。内側マグネット103と、外側マグネット104は、いずれも図2(a)の垂直方向に着磁されており、その向きは図2(a)上で互いに逆向きである。外側マグネット104および外側磁極107はそれぞれ外周および内周の形状が、四隅が円弧状のいわゆるドーナツ形状である。外側磁極107の位置保持用磁性流体114a〜dと接する4箇所のそれぞれ両側には、図3のBに示すように溝が設けられている。
振動体108は、振動板109と、延長部110a〜110dと、ボイスコイル115とを含む。振動板109の上面視形状は、磁気回路102と同様、四隅が円弧状の略矩形である。延長部110a〜110dは、振動板109の四隅の円弧部に連続(接続)しており、外側磁極107の円弧部の外側から鉛直下方に延伸している(図2(b)のAに該当する箇所)。延長部110a〜110dの材料は、振動板109と同じ材料であり、たとえば振動板109の成型時に同時に一体成型されたものでも良い。ボイスコイル115は、外側磁極107の内周と内側磁極105の外周との間隙に上下に振動可能に配置され、上面視形状は振動板109の形状に準じた四隅が円弧状の略矩形である。ボイスコイル115は更に、図示されない2本の引き出し線を備える。
支持手段111は、サスペンション112aおよび112bと、封止用磁性流体113と、位置保持用磁性流体114a〜dから成る。サスペンション112aおよび112bは、断面が上側に凸の円弧状であり、断面の円弧の一端はフレーム101の内周と接続され、他端は振動板109の短辺の内側に接続される。封止用磁性流体113は、ボイスコイル115と内側磁極105の隙間の全周にわたって環状に充填されており、振動板109の上方の空気と下方の空気とを遮断している。位置保持用磁性流体114a〜dは、延長部110a〜110dと外側磁極107の四隅との隙間にそれぞれ充填される。
以上のように構成されたスピーカ100について、その動作を説明する。ボイスコイル115に電気信号が入力されると、フレミングの左手の法則に従って、ボイスコイル115が振動する。振動板109はボイスコイル115と接合されているため、ボイスコイル115の振動に伴って振動し、上面および下面の空気に圧力変化を起こし、音波を発する。封止用磁性流体113は、ボイスコイル115と内側磁極105の隙間の全周にわたって環状に充填され、磁気回路102が発生させる磁場によって保持されることで、振動板109の上面と下面で発生する互いに逆位相の音波を遮断し、音波の回り込みによる再生音圧の低下を防ぐ。
位置保持用磁性流体114a〜dは、磁気回路102が発生させる磁場のうち、磁気回路102の外側への漏れ磁束が作る磁場によって、外側磁極107の外周側に保持されている。延長部110a〜110dの鉛直下方に延伸した部分(図2(b)のA)の内壁は、位置保持用磁性流体114a〜dの付着力によって、位置保持用磁性流体114a〜dと同様に外側磁極107の外周側に保持される。これにより、振動体108が外力や慣性力によって振動方向である軸Xと異なる方向に変位し、延長部110a〜110dの位置がずれたとしても、延長部110a〜110dを外側磁極107の外周側に戻そうとする力が働くため、振動体108を本来の振動範囲に保持することができる。
また、振動体108の軸Xと異なる方向へのずれやすさは、振動体108の重心Yのまわりのモーメントによって定まるため、同じ大きさの保持力であれば作用点が重心Yより遠いほど振動体108を振動範囲に保持する作用は大きい。ここで位置保持用磁性流体114a〜dは外側磁極107の外周側において延長部110a〜110dを保持しているため、ボイスコイル115付近の位置(たとえば、ボイスコイル115と外側磁極107の隙間)で延長部110a〜110dを保持した場合と比べて、より効果的に振動体108を保持することができる。
従って、本発明の実施の形態1に係るスピーカ100によれば、位置保持用磁性流体114a〜dが振動体108の位置を振動範囲に安定保持することにより、ボイスコイル115と内側磁極105、あるいはボイスコイル115と外側磁極107が接触することを防止し、低音域の出力に必要な振動振幅を得ながらスピーカ100を安定動作させることができる。また、ボイスコイル115と内側磁極105、あるいはボイスコイル115と外側磁極107が接触しない磁気空隙の最小幅を狭めることができるため、ボイスコイル115を通る磁場をより高め、スピーカ100を高能率化することができる。
また、外側磁極107の位置保持用磁性流体114a〜dと接する4箇所のそれぞれ両側には、図3のBに示すように溝が設けられている。これにより、溝部における位置保持用磁性流体114a〜dと外側磁極107の側面との接触角は溝部が無い場合よりも増加するため、位置保持用磁性流体114a〜dの外側磁極107の側面上での広がりが阻止され、位置保持用磁性流体114a〜dが外側磁極107の他の位置に移動することを防ぐことができる。また、外側磁極107の外周の円弧部は、図2(b)に示すように外側マグネット104の外周の円弧部よりも突出しているため、同様に位置保持用磁性流体114a〜dが外側磁極107の他の位置に移動することを防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態1に係るスピーカ100において、振動板109および延長部110a〜110dの水平部は平板状としたが、それぞれにリブを設けることで曲げ剛性を高める構造としても良い。また、複数の平板状材料を組み合わせることで曲げ剛性を高める構造としても良い。これらの構成により、振動体108の振動方向以外への変形を防ぎ、振動板109および延長部110a〜110dを一体として振動させることができる。
また、スピーカ100において、外側磁極107は平板状としたが、外周部を鉛直下方に延伸させた、端部の断面形状がL字状の形状としても良い。この構成により、外側磁極107の外周部と位置保持用磁性流体114a〜dの接触面積を増加させることができ、位置保持用磁性流体114a〜dによる保持効果を高めると同時に、外側磁極107の外周部と底面プレート106の距離が縮まり、位置保持用磁性流体114a〜dに働く磁場を強めることができる。
また、スピーカ100において、位置保持用磁性流体114a〜dが外側磁極107の他の位置に移動することを防ぐ手段として外側磁極107の外周に溝を設けている(図3B)が、溝の代わりに撥油加工を施しても良く、たとえば外側磁極107の外周のうち位置保持用磁性流体114a〜dと接触しない部分や上面側に撥油剤を塗布しても良い。また、外側磁極107の外周のうち位置保持用磁性流体114a〜dと接触する面に対して接触しない面の表面粗さを小さくしても良い。更に、これらの手段は併用しても良い。
また、スピーカ100において、延長部110a〜110dの内側側面に親油性を高める加工を施しても良い。また、外側磁極107の外周のうち位置保持用磁性流体114a〜dと接触する面にも親油性を高める加工を施しても良い。これらの加工は、別途親油性材料を付加することによっても、元の部材の表面粗さを大きくする加工によっても実現される。
また、スピーカ100において、内側マグネット103とは別に外側マグネット104を設ける構成としたが、スピーカ100が外側マグネット104を備えず、底面プレート106の外周を箱状に延長し、延長した側面を外側磁極107として用いても良い。このとき、外側磁極107の位置保持用磁性流体114a〜dと接する領域より下方の所定の高さに溝を設けることで位置保持用磁性流体114a〜dの下方への移動を防いでも良い。
また、スピーカ100において、封止用磁性流体113はボイスコイル115と内側磁極105の間に充填されているが、位置保持用磁性流体114a〜dを外側磁極107の外周全体に充填し、封止用磁性流体113と兼ねても良い。この構成によれば、封止位置を外側にすることで振動体208の音波の発生に寄与する面積を増加させることができ、スピーカ100の能率を更に向上させることができる。
また、スピーカ100において、ボイスコイル115は振動板109に直接固着され、封止用磁性流体113と直接接触している構成としたが、筒状のボイスコイルボビンの外周に別途ボイスコイル115を巻き、ボイスコイルが振動板109と封止用磁性流体113のいずれにも直接接触しない構成としても良い。
また、スピーカ100において、封止用磁性流体113が振動板109の上方の空気と下方の空気とを遮断し、サスペンション112aおよび112bは複数に分割されている構成としたが、スピーカ100が封止用磁性流体113を備えず、一つのサスペンションが振動板109の全周にわたって配置され、振動板109とフレーム101とを接続する構成としても良い。本構成において、サスペンションの材料は振動板109の動作を阻害しない可とう性材料であることが望ましい。
(実施の形態2)
図4〜図6を参照して、本発明の実施の形態2に係るスピーカ200の構造について説明する。図4はスピーカ200の上面視図であり、図5(a)は図4の2A−2A’における断面図であり、図5(b)は図4の2B−2B’における断面図であり、図5(c)は図4の2C−2C’における断面図である。図6は図5(a)の2D−2D’における断面図である。
実施の形態2において、実施の形態1と同様、スピーカ200の上面視形状は矩形である。スピーカ200は、フレーム201と、磁気回路202と、振動体208と、支持手段211とを備える。
磁気回路202は、内側マグネット203と、棒状の外側マグネット204a〜dと、内側磁極205と、底面プレート206と、外側磁極207a〜dとを含む。磁気回路202の上面視形状は矩形である。また内側マグネット203と内側磁極205と、底面プレート206とはそれぞれ中央に貫通孔を有する。内側マグネット203と、外側マグネット204a〜dは、実施の形態1と同様、図2(a)の垂直方向に互いに逆向きに着磁されている。
振動体208は、振動板209と、延長部210a、210bと、ボイスコイル215を含む。振動板209の上面視形状は、磁気回路202と同様に矩形である。
延長部210a、210bは、実施の形態1と異なり、振動板109の短辺に連続しており、外側磁極207b、207dの外側から鉛直下方に延伸している。ボイスコイル215は、外側磁極207a〜dの内側の辺と内側磁極105の外周との間隙に上下に振動可能に配置され、上面視形状は振動板209の形状に準じた矩形である。ボイスコイル215は更に、図示されない2本の引き出し線を備える。
支持手段211は、振動板209の四隅の内側に設けられたサスペンション212a〜dと、封止用磁性流体213と、位置保持用磁性流体214a、214bから成る。サスペンション212a〜dは、図5(c)に示すように断面が上側に凸の円弧状であり、断面の円弧の端はフレーム201の内周と振動板209の長辺の内側の位置にある。封止用磁性流体213は、実施の形態1と同様、ボイスコイル215と内側磁極205の隙間の全周にわたって環状に充填されており、振動板209の上方の空気と下方の空気とを遮断している。位置保持用磁性流体214a、214bは、延長部210a、210bと外側磁極207b、207dの外側の辺との隙間にそれぞれ分割して充填される。
本発明の実施の形態2に係るスピーカ200によれば、実施の形態1と同様、位置保持用磁性流体214a、214bが振動体208の位置を振動範囲に安定保持することにより、低音域の出力に必要な振動振幅を得ながらスピーカ200を安定動作させることができる。また、棒状の外側マグネット204a〜dを分割して配置することにより、環状に成型されたマグネットを用いる場合と比較して、マグネットの成型が容易となり且つ打ち抜き加工で発生する材料ロスが減少するため、部材コストを削減することができる。
(実施の形態3)
図7、図8を参照して、本発明の実施の形態3に係るスピーカ300の構造について説明する。図7はスピーカ300の上面視図であり、図8(a)は図7の3A−3A’における断面図であり、図8(b)は図8(a)の3B−3B’における断面図である。
実施の形態3において、スピーカ300の上面視形状はスピーカ100、200と比して図の横方向に細長い矩形である。スピーカ300は、フレーム301と、磁気回路302と、振動体308と、支持手段311とを備える。
磁気回路302は、内側マグネット303と、内側磁極305と、ヨーク306と、補助マグネット307a、bを含む。磁気回路302の上面視形状は2つの半円を直線で結んだ角丸長方形である。内側マグネット303と、内側磁極305と、ヨーク306とはそれぞれ中央に貫通孔を有する。内側マグネット203は、図8(a)の垂直方向に着磁されている。補助マグネット307a、bは、図8(a)の3B−3B’断面に平行でヨーク306の半円部の円弧に垂直な方向に放射状に着磁されている。
振動体308は、振動板309と、延長部310a、310bと、ボイスコイル315とを含む。振動板309の上面視形状は、磁気回路302と同様に角丸長方形である。
延長部310a、310bは、振動板309の半円部に連続(接続)しており、補助マグネット307a、bの外側で鉛直下方に延伸している。ボイスコイル315は、ヨーク306の内周および補助マグネット307a、bと内側磁極305の外周との間隙に上下に振動可能に配置され、上面視形状は振動板309の形状に準じた角丸長方形である。ボイスコイル315は更に、図示されない2本の引き出し線を備える。
支持手段311は、振動板309の半円部上に設けられたサスペンション312a、bと、封止用磁性流体313と、位置保持用磁性流体314a、314bとを含む。サスペンション312a、bは、図8(a)に示すように断面が上側に凸の円弧状であり、断面の円弧の端はフレーム301の内周と振動板309の半円部上にある。封止用磁性流体313は、ボイスコイル315と内側磁極305の隙間の全周にわたって環状に充填されており、振動板309の上方の空気と下方の空気とを遮断している。位置保持用磁性流体314a、314bは、延長部310a、310bと補助マグネット307a、bの外側の辺との隙間にそれぞれ分割して充填される。
本発明の実施の形態3に係るスピーカ300によれば、実施の形態1および2と同様、位置保持用磁性流体314a、314bが振動体308の位置を振動範囲に安定保持することにより、低音域の出力に必要な振動振幅を得ながらスピーカ300を安定動作させることができる。また、補助マグネット307a、bを磁気回路302の半円部に配置することにより、より少ない体積のマグネットでボイスコイル315の動作に寄与する磁場と位置保持用磁性流体314a、314bの保持に寄与する磁場とを生成することができ、マグネット材料のコストを抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態3において、内側マグネット303および補助マグネット307a、bの材料は特段限定していないが、コストおよび性能の観点から同一または異なる材料を用いて良い。たとえば内側マグネット303の材料として希土類磁石またはフェライト磁石のいずれか、補助マグネット307a、bの材料としてフェライト磁石またはボンド磁石のいずれかを用いても良い。また補助マグネット307a、bの着磁方向はヨーク306の半円部の円弧に垂直な方向の放射状としているが、スピーカ300の長辺方向に直線方向に着磁しても良い。
本発明に係るスピーカは、信頼性と低音再生能力を向上させた小型および薄型のスピーカを提供することが可能であり、インナーイヤーヘッドホン、携帯情報端末、映像音声情報端末、補聴器、ヘッドセット、ディスプレイ機器、その他AV機器に利用可能である。
100、200、300、1100 スピーカ
101、201、301 フレーム
102、202、302 磁気回路
103、203、303 内側マグネット
104、204a〜d 外側マグネット
105、205、305 内側磁極
106、206 底面プレート
107、207a〜d 外側磁極
108、208、308 振動体
109、209、309、1106 振動板
110a〜d、210a、210b、310a、310b 延長部
111、211、311 支持手段
112a、112b、212a〜d、312a、312b サスペンション
113、213、313 封止用磁性流体
114a〜d、214a、214b、314a、314b 保持用磁性流体
115、215、315、1107 ボイスコイル
306 ヨーク
307a、b 補助マグネット
1101 ヨーク
1102 マグネット
1103 プレート
1108a〜1108d エッジ片
1109 スペーサ
1110 磁性流体
G2 磁気空隙

Claims (10)

  1. フレームと、フレームに固着された磁気回路と、所定の一方向に振動可能に配置された振動体と、振動体を支持する第一の支持手段と、振動体を支持する第二の支持手段とを備えるスピーカであって、
    前記磁気回路は、
    振動方向に対して直交する方向に着磁される第一のマグネットと、
    振動方向に対して直交する方向に着磁され、前記第一のマグネットより外側に配置される第二のマグネットと、
    前記第一のマグネットの第一の平行面に固着された第一磁極と、
    前記第二のマグネットの第二の平行面に固着された第二磁極とを含み、
    前記振動体は、
    前記第一磁極と前記第二磁極の間の空隙に配置されたボイスコイルと、
    前記ボイスコイルに固着され、前記第一磁極と空間を隔てて配置された振動板と、
    前記振動板の外周のうちの一部に接続され、前記第二磁極の外側から鉛直方向に延長される延長部とを含み、
    前記第一の支持手段は、前記振動板が隔てる前記振動板上下の空間を音響的に遮断し、
    前記第二の支持手段は、前記延長部と前記第二磁極との間に設けられ、振動体を所定の位置に保持することを特徴とする、スピーカ。
  2. 前記第一の支持手段および前記第二の支持手段は、磁性流体であることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  3. 前記延長部は、前記振動板の外周における複数箇所に設けられ、
    前記第二の支持手段は、複数の前記延長部に対応する複数の領域に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  4. 前記第一のマグネットの前記第一の平行面に対向する第三の平行面と、前記第二のマグネットの前記第二の平行面に対向する第四の平行面と、に接続される底面プレートを更に備える、請求項1に記載のスピーカ。
  5. 前記第一の支持手段は、磁性流体であり、前記ボイスコイルと前記第一磁極の間、もしくは前記ボイスコイルと前記第二磁極の間のいずれかに設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  6. 前記振動体を支持する第三の支持手段を更に含み、当該第三の支持手段は、前記振動板と前記フレームとを複数箇所で接続することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のスピーカ。
  7. 前記第一の支持手段は、可とう性材料であり、前記振動板の全周にわたって配置され、前記振動板と前記フレームとを接続することを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  8. 前記振動体の延長部は、前記振動板と一体成型であることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  9. 前記磁気回路は、上面視において四隅に湾曲部を持つ略矩形であり、前記第二の支持手段は、前記磁気回路の湾曲部と短辺部のいずれかの外側に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
  10. 前記磁気回路は、上面視において互いに対向する2つの略直線部と、互いに対向する2つの円弧部を持つトラック形であり、前記第二の支持手段は、前記磁気回路の円弧部の外側に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018088673A (ja) * 2016-10-18 2018-06-07 比特聯創(控股)有限公司 光硬化音声コイルアタッチメントを備えたハードスピーカ放射振動板
JP2021132395A (ja) * 2018-08-13 2021-09-09 グーグル エルエルシーGoogle LLC 薄型化されたアクチュエータ
CN114827848A (zh) * 2022-05-12 2022-07-29 高创(苏州)电子有限公司 扬声器单元及扬声器模组

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