JP2021131414A - 表示制御装置および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルにおける輻射ノイズを低減する。【解決手段】第1の映像信号を生成する映像処理回路31と、表示パネル2の画素群での階調差が所定条件を満たすか否かを判定する信号判定部32と、その判定結果に基づき、第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、第2の映像信号を生成する信号変換部33とを備える。信号判定部32は、第1の映像信号に基づいて上記画素群の階調値およびその差である階調差を算出し、上記の判定処理を実行する。映像出力部35は、表示パネル2のうち信号判定部32により所定条件を満たさないと判定された部分には第1の映像信号を、所定条件を満たすと判定された部分には第2の映像信号を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルにおける画素間の階調値の差に起因する輻射ノイズを低減する表示制御装置および表示装置に関する。
従来、表示装置としては、例えば、表示パネルと、表示パネルの駆動用IC(集積回路)を備える制御部とを備え、デジタルデータ化された映像信号に基づいて表示パネルに各種映像を表示するものが知られている。この映像信号は、表示パネルを構成する画素群の各画素に対応すると共に、駆動用ICにおける信号線で伝送される。駆動用ICにおいて映像信号の伝送速度および当該映像信号のビットの値の変化が高速である場合には、意図しない輻射ノイズが生じることがある。輻射ノイズは、他の電子機器や電子部品における動作不良等を引き起こす原因となり得るため、低減させる必要がある。
輻射ノイズを低減する表示制御を行う表示装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1に記載の表示装置は、第1の発光色の映像信号と第2の発光色の映像信号とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定し、肯定判定の場合に第2の発光色の映像信号について一部のビットの値を反転させる構成とされている。この表示装置は、所定の条件を満たすときに、第2の発光色の映像信号における一部のビットを反転させることで、同一方向のビットの変化が同時に現れる頻度が低減され、駆動用ICにおける輻射ノイズが低減される。
特開2017−60046号公報
ところで、近年、ディスプレイの分野では、より精緻なグラフィックが要求されており、自発光素子、例えば有機発光ダイオード(OLED)により画素が構成された表示パネルは、液晶パネルに比べて表示品位が高く、有望視されている。
そこで、本発明者らは、自発光素子を備える表示パネル(例えばOLEDパネル)と上記した輻射ノイズの低減手法とを併用することにより、表示品位をより高めつつ、輻射ノイズが低減された表示装置を実現できると考えた。
しかしながら、鋭意検討の結果、OLEDパネルを用いた場合には、駆動用ICにおける映像信号の伝送に起因する輻射ノイズのほか、OLEDパネルを構成する画素群のうち隣接する画素間における電流値の差に起因する輻射ノイズが生じることが判明した。
具体的には、共通のバックライトを光源とする液晶パネルは、光源が共通であり、かつ個々の画素における液晶分子の配向制御がなされる構成であるため、各画素の輝度を高くしても隣接する画素間にて大きな電流変化が生じにくい。これに対して、各画素が自発光するOLEDパネルは、各画素において個別に電流が生じ、かつ輝度が高いほどその電流値(階調値)が高くなるため、隣接する画素間において大きな電流変化が生じ得る。このとき、OLEDパネルは、映像信号が高速であると、上記の大きな電流変化も高速で生じることとなり、隣接する画素間における電流値の差に起因して輻射ノイズが生じ得る。上記の輻射ノイズの低減方法は、駆動用ICでの映像信号の高速伝送に起因する輻射ノイズを低減できるが、自発光素子を画素とする表示パネルにおける輻射ノイズの低減には対応できない。
本発明は、上記の点に鑑み、自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルにおける輻射ノイズ、特に当該画素群のうち隣接する画素間の電流値の差に起因する輻射ノイズを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の表示制御装置は、表示パネル(2)を構成する自発光素子によりなる画素群の階調値の差に起因するノイズを抑制する表示制御装置であって、表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、第1の映像信号に基づき、画素群の階調値の差が所定の条件を満たすか否かを判定する信号判定部(32)と、信号判定部の判定結果に基づいて、画素群の階調値の差が所定の値未満となるように第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、第1の映像信号または第2の映像信号を表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える。
これにより、自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルに入力する第1の映像信号に基づいて、画素群の階調値の差が所定の条件を満たす場合、階調値の差が所定の値未満となるように第1の映像信号を第2の映像信号に変換する表示制御装置となる。そのため、表示パネルを構成する画素群において所定以上の階調値の差が生じることが抑制され、表示パネルにおける輻射ノイズの低減がなされることとなる。
また、請求項4に記載の表示制御装置は、表示パネル(2)を構成する自発光素子によりなる複数の画素の階調値の差に起因するノイズを抑制する表示制御装置であって、表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、表示パネルにある瞬間に表示される映像を第1フレームの映像とし、表示パネルに第1フレームの映像の次の瞬間に表示される映像を第2フレームの映像として、第1フレームの映像と第2フレームの映像との間における画素ごとの階調値の差が所定の値未満となるように、第1フレームの映像と第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、第2の映像信号を表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える。
これにより、連続する第1フレームの映像と第2フレームの映像との間に、画素ごとの階調値の差が所定の値未満となる挿入フレームを追加し、第1フレームから第2フレームに切り替わるときの消費電力の変動量を抑える制御を実行する表示制御装置となる。そのため、映像の切り替わりにおける消費電力の変動量に起因する表示パネル2での輻射ノイズが低減されることとなる。
また、請求項5に記載の表示装置は、自発光素子によりなる画素群を備える表示パネル(2)と、表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、第1の映像信号に基づき、画素群の階調値の差が所定の条件を満たすか否かを判定する信号判定部(32)と、信号判定部の判定結果に基づいて、画素群の階調値の差が所定の値未満となるように第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、第1の映像信号または第2の映像信号を表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える。
これにより、請求項1に記載の表示制御装置と自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルとを有しており、表示パネルにおける輻射ノイズが低減された表示装置となる。
また、請求項10に記載の表示装置は、自発光素子によりなる複数の画素を備える表示パネル(2)と、表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、表示パネルにある瞬間に表示される映像を第1フレームの映像とし、表示パネルに第1フレームの映像の次の瞬間に表示される映像を第2フレームの映像として、第1フレームの映像と第2フレームの映像との間における画素ごとの階調値の差が所定の値未満となるように、第1フレームの映像と第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、第2の映像信号を表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える。
これにより、請求項4に記載の表示制御装置と自発光素子によりなる画素群を備える表示パネルとを有しており、表示パネルにおける輻射ノイズが低減された表示装置となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の表示装置の構成例を示すブロック図である。 自発光素子によりなる画素群の一部、電流および輻射ノイズを示す図であって、輻射ノイズが生じる状況の一例を示す図である。 図2に示す画素群の一部についての映像信号の変換により輻射ノイズが低減することを説明するための図である。 第1実施形態の表示装置における輻射ノイズの低減処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態の変形例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の他の変形例に係る表示装置における輻射ノイズの低減処理を説明するための図である。 第2実施形態の表示装置の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態の表示装置において輻射ノイズの低減処理がなされる注視領域を説明するための図である。 第2実施形態の表示装置における輻射ノイズの低減処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
〔構成〕
本実施形態の表示装置1は、例えば図1に示すように、自発光素子によりなる画素群を有してなる表示パネル2と、表示パネル2における映像表示の制御を行う表示制御部3とを備える。表示装置1は、図示しない他の電子機器から映像信号が入力され、当該映像信号に基づいて表示パネル2に各種映像を表示すると共に、所定の条件を満たす場合には、表示制御部3が映像信号の少なくとも一部の変換処理を実行する構成である。
表示パネル2は、自発光素子によりなる画素群を有してなるディスプレイであり、例えば有機発光ダイオード(OLED)パネルとされる。表示パネル2は、表示制御部3から出力される映像信号に基づいて各種映像を表示する。
OLEDパネルは、例えば、任意の基板上に薄膜トランジスタ(TFT)を備えるTFT層と画素を構成するOLED素子を備えるOLED層がこの順に積層されてなる。TFT層は、例えば、ゲート電極、ゲート絶縁層、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を有してなり、ゲート電極の電圧調整により電流のオンオフを制御可能なTFT素子を複数備える。TFT素子は、例えば、ドレイン電極がOLED素子を構成する一対の電極の少なくとも一方に接続され、個々のOLED素子の駆動制御等に用いられる。OLED層は、例えば、一対の電極間に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などがTFT層の上に順次積層されてなり、電圧印加により発光する複数のOLED素子を備える。OLEDパネルは、例えば図2に示すように、OLED素子で構成された画素Pを複数有してなり、複数の画素Pが平面視にてある一方向および当該一方向に直交する直交方向に沿って繰り返し配列されてなる。画素Pは、例えば赤色、緑色および青色の発光色の異なる複数の図示しない副画素によりなり、「主画素」とも称され得る。
なお、OLEDやTFT並びにOLEDパネルの構成やこれらの材料などについては、公知であるため、本明細書ではそれらの詳細の説明を省略する。また、OLED、TFTやOLEDパネルは、上記した構成に限定されるものではなく、他の任意の構成が採用されてもよい。
表示制御部3は、例えば、図示しない回路基板上にCPU、T−CON、ROMやRAMなどが搭載されてなり、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略)などによりなる駆動用ICを備える電子制御ユニットである。表示制御部3は、例えば、図示しない他の電子機器から映像信号が入力されると、当該映像信号に基づいて映像信号を生成し、表示パネル2に出力する。また、表示制御部3は、映像信号が所定の条件を満たす場合には、表示パネル2での輻射ノイズを低減するため、当該映像信号の少なくとも一部を変換して表示パネル2に出力する。表示制御部3は、例えば、図1に示すように、映像処理回路31、信号判定部32、信号変換部33、記憶部34および映像出力部35を有した構成とされる。
映像処理回路31は、例えば、図示しない他の電子機器から映像信号が入力されると共に、公知の映像処理技術により表示パネル2を構成する各発光色(例えば、赤、緑、青)に対応する映像信号を生成する映像処理を行う。映像処理回路31は、例えば、映像処理において、生成した映像信号を記憶部34にデータとして書き込みや読み出しを行う。
以下、説明の便宜上、映像処理回路31により生成された映像信号を「第1の映像信号」と称する。
信号判定部32は、本実施形態では、第1の映像信号に基づいて表示パネル2を構成する画素群のうち隣接する画素間(以下、単に「隣接画素間」という)において所定の条件を満たすか否かを判定する。言い換えると、信号判定部32は、隣接画素間において後述する輻射ノイズが生じ得る状況であるか否かを判定する。例えば、信号判定部32は、第1の映像信号に基づいて、隣接画素間の階調値の差、すなわち階調差が所定の閾値を超えているか否かを判定し、その判定結果に応じた電気信号を出力する構成とされる。
なお、信号判定部32で実行される判定プログラムや当該プログラムに用いられる所定の閾値などの各種データは、例えば、記憶部34に格納されている。この所定の閾値については、低減したい輻射ノイズのレベル、表示パネル2に表示される画像の種類やその解像度、表示パネル2とユーザとの視認距離などの条件に応じて適宜変更され得る。
信号変換部33は、信号判定部32により隣接画素間において輻射ノイズが生じ得る状況であると判定された場合、映像信号の少なくとも一部を変換する処理を実行する。例えば、信号判定部32が隣接画素間の階調差が所定の閾値を超えていると判定した場合、信号変換部33は、判定に用いられた第1の映像信号の一部を上記した所定の閾値未満となるように変換した映像信号(以下「第2の映像信号」という)を生成する。
なお、映像信号と表示パネル2での輻射ノイズの発生、並びに信号判定部32および信号変換部33による表示パネル2の輻射ノイズの低減処理については、後述する。
記憶部34は、ROM等の不揮発性メモリおよびRAMなどの揮発性メモリによりなる記憶媒体である。記憶部34には、信号判定部32や信号変換部33で実行される各種プログラムやこれらのプログラムで用いる閾値等の各種データが格納されている。また、記憶部34は、信号判定部32における判定の際、隣接する2つの画素のうち一方の画素における第1の映像信号と他方の画素における第1の映像信号とを一時的に記憶する。また、記憶部34は、必要に応じて、信号変換部33により変換された第2の映像信号を記憶する。
映像出力部35は、表示制御部3内で処理された映像信号を表示パネル2に出力するものであり、信号判定部32の判定結果に基づいて、第1の映像信号または第2の映像信号を表示パネル2に出力する。
つまり、表示制御部3は、本実施形態では、映像処理回路31で生成される第1の映像信号に基づいて、信号判定部32および信号変換部33により必要に応じて輻射ノイズを低減するための処理を実行する表示制御装置を構成している。
以上が、本実施形態の表示装置1の基本的な構成である。
〔輻射ノイズの低減〕
次に、表示パネル2において輻射ノイズが発生する例と、およびこのような例において表示装置1において実行される表示パネル2での輻射ノイズの低減処理について、図2、図3を参照して説明する。
図2、図3では、後述の表示パネル2の画素P群からなる行や列を示すため、便宜的に、紙面左右方向に沿った画素P群に左側から順にX1、X2、X3、X4の符号を付している。また、図2、図3では、X1〜X4の配列方向に対して直交する方向に沿った画素P群に上側から順にY1、Y2、Y3、Y4との符号を付している。また、図2、図3では、X1の画素P群の電流およびノイズ、並びにY3の画素P群の電流およびノイズを示すと共に、見やすくするため、画素P群の一部についてその外郭を破線で示している。
図2では、画素P群のうち電流値(階調値)が高いものを白抜きで示し、画素P群のうち電流値(階調値)が低いものを黒塗りで示している。図3では、断面を示すものではないが、図2に示す高い階調値の画素Pと低い階調値の画素Pとの中間程度の階調値の画素Pにハッチングを施している。
まず、表示パネル2において発生する輻射ノイズについて、図2を参照して説明する。
表示パネル2を構成する画素P群の一部が、例えば図2に示すように、階調値が高いもの(例えば100%、白表示)と階調値が低いもの(例えば0%、黒表示)とが交互に並ぶ状態となる映像信号が入力された場合について検討する。
X1の列に位置する画素P群は、例えば図2に示すように、Y1およびY3での階調値が高く、かつY2およびY4での階調値が低い状態では、隣接画素間での電流値の変動が大きい状態となる。また、Y4の行に位置する画素P群は、X1およびX3での階調値が高く、かつX2およびX4での階調値が低い状態では、隣接画素間での電流値の変動が大きい状態となる。これは、共通のバックライト光源を有する液晶パネルとは異なり、表示パネル2が例えばOLEDなどの自発光素子によりなる画素P群を備え、画素P群が個別の電流駆動により発光する構成であるためである。
表示パネル2を上記した駆動条件により発光させると、X1の列における電流およびY4の行における電流のパターン波形は、隣接画素間における電流値の差によりその制御が追いつかず、過剰に変動したピーク部分が生じてしまう。この電流のピーク部分が生じると、図2に示すように、X1の列およびY3の行において輻射ノイズが生じてしまう。
例えば前述の特許文献1に記載の輻射ノイズの低減方法は、表示パネル2に映像信号を出力する駆動用ICにおける電気信号の高速伝送に起因して生じる輻射ノイズを低減できるものの、表示パネル2にて生じる輻射ノイズについて対応がすることが難しい。
そこで、本発明者らは、表示パネル2における輻射ノイズの原因が隣接画素間における電流の変動量であり、隣接画素間の階調値の変動を所定以下に抑制することにより、当該輻射ノイズを低減可能であると推測し、本実施形態の表示装置1をなすに至った。
具体的には、表示装置1では、例えば図2に示すX1の列に位置する画素P群の場合、表示制御部3は、第1の映像信号に基づいてY1およびY2における階調値を算出し、これらの階調値を記憶部34に記憶させる。続いて、表示制御部3は、例えば、Y1およびY2の階調値の差を算出し、この階調値の差が予め記憶部34に記憶させた所定の閾値を超えているか否かを判定する処理を行う。そして、表示制御部3は、算出した階調値の差が所定の閾値を超えている場合、Y1の階調値とY2の階調値との中間の階調値を算出し、Y1およびY2それぞれが算出した中間の階調値となるように第1の映像信号を変換する。表示制御部3は、例えば、X1の列におけるY3とY4に位置する他の隣接する2つの画素Pについても上記と同様の処理を行う。さらに、表示制御部3は、X2、X3の列に位置する他の画素P群についても同様に隣接する2つの画素を1つのペアとして上記した処理を順次繰り返して実行する。また、表示制御部3は、図示しない他の領域の画素P群についても同様の処理を実行する。
これにより、X1の列におけるY1およびY2に位置する2つの画素P、並びにY3およびY4に位置する2つの画素Pは、例えば図3に示すように、同じ階調値となり、これらの隣接画素間の階調差がなくなる。また、Y3の行におけるX1およびX2に位置する2つの画素P、並びにX3およびX4に位置する2つの画素Pについても同様に、同じ階調値となり、隣接画素間の階調差がなくなる。その結果、例えば図3に示すように、X1の列に位置するY1〜Y4の画素PおよびY3の行に位置するX1〜X4の画素Pは、いずれも同じ階調値となり、X1の電流およびY4の電流が一定となる。したがって、隣接画素間における過剰な電流変動のピーク部分がなくなり、表示パネル2での輻射ノイズの発生を抑制することができる。
なお、上記では、隣接する2つの画素Pを1つのペアとして、所定以上の階調値の差がある場合に電流補正を行うため、本来の階調値とは異なる階調値に補正された画素Pが生じることで、映像の解像度が低下し、映像の視認性が低下することが懸念される。しかしながら、表示パネル2を構成する画素Pの数が、人の眼で認識できる解像度の限界を超える構成であれば、解像度が低下しても人の眼では認識さにくく、ユーザが違和感を覚えにくい。つまり、表示装置1は、表示パネル2の画素Pの数によっては、隣接する3つ以上の画素Pを1つのペアとして、上記と同様の処理を実行し、表示パネル2における輻射ノイズを低減する構成であってもよい。
また、人の眼で認識できる解像度の限界(以下「解像度限界」という)は、例えば、限定するものではないが、表示パネル2が視力1.0のユーザからの視認距離が1.1mにある場合には、300ppi程度である。表示パネル2の解像度限界は、ユーザの視力および視認距離により変動する。
また、表示制御部3は、隣接画素の階調値が所定の閾値未満である場合には、第1の映像信号をそのまま表示パネル2に出力する。この場合、表示制御部3に入力された映像信号に基づくオリジナルの映像が表示パネル2に表示されることとなる。
〔輻射ノイズの低減処理における閾値〕
輻射ノイズの低減と表示パネル2における画像ボケの抑制とのバランスをとる観点から、所定の閾値は、限定するものではないが、例えば、40%〜60%の範囲内に設定されることが好ましく、50%に設定されることがより好ましい。
例えば、隣接画素の階調値の差についての閾値が25%以下などの小さい数値に設定した場合、表示パネル2にTVの映像といった中間調を多用した映像を表示するときであっても、輻射ノイズの低減処理を実行することとなる。この場合、表示パネル2の映像表示に用いる画素P群の大半について輻射ノイズの低減処理を行うこととなってしまい、結果的に映像全体がボケた状態となり、映像の視認性が低下することが懸念される。
一方、隣接画素の階調値の差についての閾値が例えば75%以上と高く設定された場合、輻射ノイズの低減処理を実行する画素Pの数が限定され過ぎてしまい、輻射ノイズの低減効果が薄れてしまう。
これに対して、所定の閾値を例えば50%と設定し、隣接画素の階調値の差が50%を超える状況において輻射ノイズの低減処理を実行する場合、不必要に輻射ノイズの低減処理を実行することが抑えられる。また、不必要な輻射ノイズの低減処理を抑えることで、隣接画素間の階調差が小さくことに伴う画像ボケが抑制されるため、輻射ノイズの低減と画像ボケの抑制とのバランスが取れることとなる。
なお、ここでいう「階調差が50%」とは、画素Pを発光させないときの階調値(例えば0)を0%とし、画素Pを最大輝度で発光させるときの階調値(例えば255)を100%としたとき、階調値の差が50%に相当することを意味する。例えば、隣接画素のうち一方の階調値が25%、他方の階調値が75%である場合などが、階調差が50%の状況に該当する。
〔処理動作例〕
次に、表示装置1における輻射ノイズ低減の処理動作の一例について、図4を参照して説明する。
表示装置1は、例えば電源がオン状態となったときに、図4に示す制御フローを実行する。
ステップS101では、映像処理回路31は、図示しない外部の電子機器から映像信号を受信し、当該映像信号に基づいて第1の映像信号を生成する。
続くステップS102では、表示制御部3は、例えば、第1の映像信号に基づいて表示パネル2を構成する画素P群の階調値を算出すると共に、画素P群のうち隣接する画素P間における階調値の差を算出する。表示制御部3は、隣接画素間の階調値の差を算出した後、処理をステップS103に進める。
ステップS103では、信号判定部32は、例えば、ステップS102で算出した階調値の差が記憶部34に格納された所定の閾値を超えているか否かの判定を行う。表示制御部3は、ステップS103にて肯定判定の場合にはステップS104に処理を進める一方で、ステップS103にて否定判定の場合にはステップS104をスキップし、ステップS105に処理を進める。
ステップS104では、信号変換部33は、階調値が所定の閾値を超えている隣接画素について、当該隣接画素それぞれがこれらの階調値の中間である階調値になるように、第1の映像信号を変換し、第2の映像信号を生成する。
ステップS105では、映像出力部35は、第1の映像信号または第2の映像信号を表示パネル2に出力する。これにより、表示パネル2に各種映像が表示されつつも、表示パネル2における輻射ノイズの発生が抑制される。
本実施形態によれば、表示パネル2を構成する自発光素子によりなる画素群のうち隣接画素間の階調差が所定の閾値を超える場合、当該隣接画素それぞれの階調値が等しくなるように映像信号を変換する表示制御部3を備える表示装置1となる。そのため、隣接画素間における階調差が所定以上となることが抑えられ、隣接画素間の階調差に起因する表示パネル2での輻射ノイズが低減される。
(第1実施形態の変形例1)
表示装置1は、表示パネル2に表示される映像のコンテンツに応じて、上記の輻射ノイズの低減処理を実行するか否かについての制御が行われてもよい。例えば、表示パネル2が一部または全部に重要度の高い情報である重要情報の表示(以下「重要表示」という)をする場合、その重要表示がされる領域については、視認性確保の観点から、輻射ノイズの低減処理を実行しない構成とされてもよい。
例えば、重要表示としては、車載用途の場合、限定するものではないが、速度や回転数などの車両に関するテキスト情報、車載カメラによる車外の映像やナビゲーション装置のナビ画面の表示などが挙げられる。一方、重要表示に該当しない表示(以下「通常表示」という)としては、例えば、車載用途の場合、限定するものではないが、DVDやTVなどの視聴映像やオーディオ装置などのエンターテイメント系のコンテンツの表示内容などが挙げられる。
以下、説明の簡便化のため、表示パネル2のうち重要表示がされる領域を「重要表示領域」と称し、表示パネル2の残部、すなわち通常表示がなされる領域を「通常表示領域」と称することがある。
この場合、表示装置1は、例えば図5に示すように、表示制御部3にコンテンツ分類部36をさらに備え、必要に応じて、重要表示領域以外の通常表示領域について輻射ノイズの低減処理を実行する構成とされる。コンテンツ分類部36は、例えば、公知の映像認識技術により重要情報とそれ以外の情報とに分類する。言い換えると、コンテンツ分類部36は、表示パネル2に表示される映像から重要情報を抽出する役割を果たす。
映像出力部35は、表示パネル2のうち重要表示領域には第1の映像信号を出力し、表示パネル2のうち重要表示とは異なる表示を行う通常表示領域には第1の映像信号または第2の映像信号を出力する。つまり、本変形例に係る表示装置1は、表示パネル2のうち通常表示領域について、選択的に輻射ノイズの低減処理を実行し、重要表示領域の視認性を確保する構成とされる。
本変形例によれば、表示パネル2のうち重要表示を行う部分の視認性を確保しつつ、その他の情報を表示する通常表示領域については輻射ノイズの低減処理を実行することが可能となる。
なお、本変形例に係る表示装置1は、重要表示の視認性を確保するため、通常表示のうち重要表示を中心とする所定の範囲内に位置する部分(以下「隣接領域」という)についても、重要表示の部分と同様、輻射ノイズの低減処理を実行しない構成とされてもよい。
また、この場合において、重要表示領域が表示パネル2の中心に位置し、かつ、通常表示領域のうち隣接領域も輻射ノイズの低減処理をしないとき、隣接領域の面積は、適宜変更され得る。例えば、隣接領域の面積は、映像のフレームレート、表示パネル2の周辺環境の明るさ、ユーザの視力やユーザの数などの所定の条件に応じて変更されてもよい。
具体的には、例えば、フレームレートが遅い、周辺環境が暗い、ユーザの視力が良い、ユーザの数が複数、といった輻射ノイズの低減処理に伴う映像の輝度変化が目立ちやすい状況では、隣接領域は大きく設定される。逆に、フレームレートが速い、周辺環境が明るい、ユーザの視力が悪い、ユーザの数が一人、といった輻射ノイズの低減処理に伴う映像の輝度変化が目立ちにくい状況では、隣接領域は小さく設定される。
なお、例えば、隣接領域の面積が大きく設定された場合には表示パネル2の表示面の7割以上について、隣接領域の面積が小さく設定された場合には当該表示面の半分未満について、輻射ノイズの低減処理がなされないが、この例に限定されない。
また、車載用途の場合には、映像の輝度変化が目立ちやすい状況としては、車速が遅いことが挙げられる。逆に、映像の輝度変化が目立ちにくい状況としては、車速が速いことが挙げられる。これは、車速が速いほどドライバーの視野が狭くなり、車速が遅いほどドライバーの視野が広くなることによる。特に、表示パネル2が透光性のある構成とされ、ウィンドシールドなどの透明部材に重畳配置された場合には、車速に応じた隣接領域の設定は有効である。
なお、フレームレートについては、例えば、映像信号から取得され、「速い」か「遅い」かについては30fps以上であるか否かにより決定され得る。周囲環境の明るさについては、例えば、任意の照度センサにより取得され、「明るい」か「暗い」かについては1000lm/m以上であるか否かにより決定され得る。ユーザの視力については、例えば、当該ユーザによる数値入力により取得され、「良い」か「悪い」かについては1.0以上か否かにより決定され得るが、人の解像度限界を考慮し、表示パネル2との視認距離に応じて閾値が変動し得る。ユーザの数については、例えば、車載用途の場合にはシートベルトセンサなどの座席に設けられた任意のセンサにより取得される。
また、車速については、例えば、速度センサや公知のカーナビゲーション装置などに用いられる車速パルスなどにより取得され、「速い」か「遅い」かについては40km/h以上か否かにより決定され得る。
さらに、上記した隣接領域の制御においては、映像のフレームレートなどの各種条件それぞれに1つの閾値を設けた例について説明したが、これに限定されず、複数の閾値やデータテーブルなどを設けて段階的に実行されてもよい。
例えば、車速の場合、速度に応じた人の視野角の特性に応じて段階的な閾値が設定されてもよい。車速に対する人の有効な視野角は、例えば、40km/hで100°、70km/hで65°、100km/hで40°といった具合に変動する。この場合、速度に応じた人の有効視野角の範囲内において映像の輝度変化が生じた場合、その輝度変化が人に認識され、映像のうち重要表示の視認性に与える影響が大きい。そのため、隣接領域は、車速に応じて段階的または連続的に、車速における人の有効視野角の外郭として設定されてもよい。言い換えると、表示パネル2のうち輻射ノイズの低減処理を実行する範囲は、重要表示に対する視認性への影響が小さい範囲、すなわち車速における人の有効視野角の範囲外とされる。
(第1実施形態の変形例2)
表示装置1は、隣接画素間の階調差ではなく、表示パネル2に表示される映像全体の階調値の変動が所定の値を超える場合に輻射ノイズの低減を実行してもよい。
以下、説明の便宜上、例えば図6に示すように、ある瞬間に表示パネル2に表示される映像を「第1フレームの映像」と称する。また、第1の映像信号の変換処理を行わない場合において、第1フレームの次の瞬間に表示パネル2に表示される映像を「第2フレームの映像」と称する。
図6では、断面を示すものではないが、第1フレームの映像、第2フレームの映像および後述する挿入フレームの映像の明るさを示す指標として、第1フレームの映像および挿入フレームにハッチングを施している。また、図6では、各フレームの映像の表示順を分かり易くするため、時間の流れを矢印で示している。なお、図6に示す映像全体の階調値は、第2フレームの映像、挿入フレームの映像、第1フレームの映像の順に小さい。
本変形例では、信号判定部32は、例えば、第1の映像信号に基づいて、第1フレームの映像全体の階調値(以下「第1階調値」という)、および第2フレームの映像全体の階調値(以下「第2階調値」という)を算出する。そして、信号判定部32は、第1階調値と第2階調値との差が所定の値を超えるか否かの判定を行う。この判定に用いられる所定の値(閾値)については、適宜変更され得る。
信号変換部33は、信号判定部32により第1階調値と第2階調値との差が所定の値を超えていると判定された場合に、第1の映像信号を第2の映像信号へと変換する。この場合、信号変換部33は、図6に示すように、連続する第1フレームの映像と第2フレームの映像との間に、新たなフレームの映像が挿入されるように、第1の映像信号の変換処理を行う。
挿入される新たなフレームの映像、すなわち挿入フレームの映像全体の階調値は、例えば、第1階調値と第2階調値との中間とされる。つまり、信号変換部33は、本変形例では、信号判定部32により前後のフレームの映像全体の階調差が所定の値を超えると判定された場合、当該前後のフレームの映像から階調値が中間のフレームを生成して補間する役割を果たす。
これにより、第1フレームの映像から第2フレームの映像との間に、これらの中間調とされた挿入フレームが追加され、第1フレームから第2フレームに切り替わるときの消費電力の変動量が抑えられる。そのため、映像の切り替わりにおける消費電力の変動量に起因する表示パネル2での輻射ノイズが低減されることとなる。
なお、本変形例による輻射ノイズの低減処理は、表示パネル2の画素Pの数が低解像度のレベルである場合に実行されることが好ましい。例えば、低解像度の表示パネル2の場合、映像を表示するための画素数が少ないため、上記第1実施形態と同様の輻射ノイズの低減処理を実行すると、当該処理による輝度変化がユーザに視認されやすく、映像の視認性が低下し得る。これに対して、上記した連続するフレーム間に挿入フレームを補完する輻射ノイズの低減処理(以下、単に「フレーム制御」という)は、フレームごとに映像全体の階調値が変化する。そのため、このフレーム制御は、ユーザが当該フレーム制御に伴う映像の輝度変化を視認しにくく、映像に違和感を覚えにくいため、表示パネル2が低解像度であっても適用可能である。
また、ここでいう表示パネル2が「低解像度」であるとは、表示パネル2を構成する画素P群が解像度限界以下である場合を意味する。逆に、表示パネル2を構成する画素P群が解像度限界を超えている場合には、「高解像度」の表示パネル2であるといえる。
本変形例によれば、連続する第1フレームと第2フレームとの間にこれらのフレームにおける映像の中間調とされた挿入フレームを補間することにより、フレーム間での消費電力の変化量が低減される。そのため、フレーム間での消費電力の変化量の大きさに起因する表示パネル2における輻射ノイズを低減することが可能となる。
また、上記の例では、連続する第1フレームと第2フレームとの間を補間する挿入フレームの映像全体の階調値を、第1フレームの映像全体の階調値と第2フレームの映像全体の階調値との中間にする例について説明したが、画素単位でこれを実行してもよい。すなわち、表示パネル2の画素群それぞれが、画素単位で、第1フレームの映像における階調値と第2フレームの映像における階調値との中間の階調値とされた挿入フレームを補間してもよい。
さらに、本変形例でのフレーム制御による輻射ノイズの低減方法においては、階調値の調整の際に閾値を用いた判定処理を実行しなくてもよい。これにより、輻射ノイズの低減処理における工程が減り、表示制御部3における処理負荷を低減できる効果も期待される。なお、この場合には、表示制御部3は、信号判定部32がない構成とされる。
(第2実施形態)
第2実施形態の表示装置1について、図7〜図9を参照して説明する。本実施形態の表示装置1は、例えば、自動車等の移動体に搭載され、当該移動体の運転者などのユーザが使用する車載用表示装置として用いられると好適である。本実施形態では、車載用表示装置とされた場合を代表例として説明するが、当該用途に限定されるものではなく、他の用途にも適用され得る。
図8では、後述する視線検出部4による撮像範囲を破線で示し、ユーザの視線の方向を矢印で示している。
本実施形態の表示装置1は、例えば図7に示すように、所定のユーザの視線を検出する視線検出部4と、検出した視線に基づいて表示パネル2のうち当該ユーザが注視する領域を算出する注視領域算出部37を備える点で上記第1実施形態と相違する。本実施形態では、この相違点について主に説明する。
視線検出部4は、表示パネル2を見るユーザの眼が存在すると想定される所定の領域を撮像し、当該乗員の眼球を含む画像を解析することで当該ユーザの視線を検出する。視線検出部4は、例えば車載用途の場合には、表示装置1が搭載される車両(移動体)の運転者などのユーザを撮像し、その視線を検出する。視線検出部4は、例えば、表示パネル2とは別体とされ、撮像対象のユーザに合わせてその配置が適宜変更され得る。視線検出部4は、例えば、公知の画像認識技術に基づき、撮像したユーザの顔画像を元に当該ユーザの顔の輪郭、眼、鼻、口等の各種パーツを検出すると共に、各種パーツの位置関係や眼の位置を解析する構成とされる。視線検出部4としては、例えば車載用途の場合には、図示しない近赤外カメラやECU(Electronic Control Unitの略)等を有してなる、株式会社デンソー製のドライバーステータスモニターが用いられ得るが、これに限定されない。
視線検出部4は、例えば、画像解析により、眼球に映り込んだ近赤外カメラの発光素子の反射像の位置、および瞳孔の位置を検出し、これらの相対位置に基づいて視線の向きを算出する構成とされる。これは、撮像される乗員の視線の向きが変化したとき、撮像された眼球に映り込む視線検出部4の一部(近赤外カメラの発光素子など)の位置がほぼ変化しない一方で、瞳孔の位置が変化することを利用したものである。視線検出部4は、例えば上記の公知の視線検出技術により、撮像対象のユーザの視線の向きを検出することができる。視線検出部4は、表示制御部3および図示しない外部電源に接続されている。視線検出部4により得られるユーザの視線情報は、表示制御部3に伝送され、表示パネル2のうち輻射ノイズの低減処理が実行される領域の決定に用いられる。
注視領域算出部37は、例えば図8に示すように、視線検出部4から取得したユーザの視線情報に基づいて、表示パネル2の映像表示面2aのうち当該ユーザが注視する領域である注視領域2aaを算出する。例えば、表示パネル2の位置座標が予め記憶部34に格納しておき、注視領域算出部37は、当該位置座標、視線検出部4から取得するユーザの眼の位置座標および視線の方向に基づいて、当該ユーザの視線と映像表示面2aとの交点である注視点21を算出する。そして、注視領域算出部37は、例えば、算出した注視点21を中心とする所定の範囲の領域を注視領域2aaとして算出し、表示パネル2のうち注視領域2aaとは異なる残部を周辺領域2abとして算出する。
なお、注視領域2aaを算出する際の所定の範囲は、例えば、注視点21を中心として人の有効視野(視野角20度の範囲内)を想定した範囲内とされる。この所定の範囲内に関するデータは、例えば記憶部34などに予め格納される。また、この算出の際、注視領域算出部37は、視線検出部4から表示パネル2とユーザの眼との距離、すなわち視認距離の情報を取得し、当該情報、注視点21、および記憶部34に格納された所定の範囲内に基づいて、注視領域2aaを算出する。
次に、本実施形態の表示装置1における輻射ノイズの低減処理での処理動作の一例について、図9を参照して説明する。なお、上記第1実施形態の表示装置1における輻射ノイズの低減処理と共通する部分が多いため、ここでは、上記第1実施形態とは異なる部分について主に説明する。
本実施形態の表示装置1は、例えば図9に示すように、ステップS101の映像信号の受信、ステップS102の隣接画素間の階調差の算出については、上記第1実施形態と同様の処理がなされる。続くステップS103では、隣接画素間の階調差が所定の閾値を超えていると判定した場合、すなわち肯定判定の場合には、表示制御部3は、処理をステップS201に進める。一方、ステップS103にて否定判定の場合には、表示制御部3は、処理をステップS105に進める。
ステップS201では、視線検出部4は、ユーザの眼を撮像し、公知の画像認証技術により当該ユーザの視線を算出し、算出した視線情報を表示制御部3に伝送する。そして、視線の情報を取得した注視領域算出部37は、表示パネル2の映像表示面2aにおける注視領域2aaを算出する。表示制御部3は、ステップS201の終了後、処理をステップS202に進める。
ステップS202では、例えば、表示制御部3は、階調差が所定の閾値を超えていると判定された部分が注視領域2aa内であるか否かを判定する。表示制御部3は、ステップS202にて肯定判定の場合には処理をステップS105に進め、ステップS202にて否定判定の場合には処理をステップS104に進める。
ステップS104では、例えば、信号変換部33が第1の映像信号を第2の映像信号に変換する。その後、表示制御部3は、処理をステップS105に進める。
ステップS105では、映像出力部35は、注視領域2aaについては第1の映像信号を、周辺領域2abについては第1の映像信号または第2の映像信号を出力する。
以上の処理動作により、ユーザが注視する注視領域2aaでは輻射ノイズの低減処理がなされず、ユーザが違和感を覚えにくい周辺領域2abでは必要に応じて輻射ノイズの低減処理が実行される。
なお、上記の処理動作は、一例であり、可能な範囲内において処理の順序が変更されてもよい。例えば、ステップS201の注視領域2aaの算出については、ステップS103の後に限られず、ステップS103よりも前に実行されてもよいし、ステップS101やステップS102と並行して実行されてもよい。
本実施形態によれば、ユーザが注視する注視領域2aaとは異なる他の周辺領域2abを選択的に輻射ノイズの低減処理を実行する表示装置1となる。すなわち、ユーザが注視する注視領域2aaにおける視認性を確保しつつ、映像の輝度変化が生じてもユーザが違和感を覚えにくい周辺領域2abに絞って輻射ノイズの低減処理を実行する構成となる。そのため、表示装置1は、映像の視認性確保と表示パネル2における輻射ノイズの低減とを両立させることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は、実施例に準拠して記述されたが、本発明は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらの一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範疇や思想範囲に入るものである。
(1)例えば、上記各実施形態では、表示パネル2がOLEDパネルとされた例について説明したが、画素Pが自発光素子により構成されたものであればよく、OLEDパネルに限定されるものではない。OLED以外の自発光素子としては、例えば、無機EL(エレクトロルミネッセンス)やマイクロLEDなどが挙げられる。つまり、表示パネル2は、画素P群が個々に通電発光する構成であればよく、例えば、無機ELパネルやマイクロLEDパネルであってもよいし、他の公知の自発光素子によりなる画素Pを備えるものであってもよい。
(2)上記各実施形態では、表示パネル2の輻射ノイズ低減処理を行う表示制御装置として機能する信号判定部32および信号変換部33が、表示パネル2とは別体の表示制御部3の一部として構成された例について説明したが、これに限定されない。例えば、信号判定部32および信号変換部33は、表示パネル2に搭載されてもよい。この場合、表示制御部3は、外部からの映像信号に基づいて第1の映像信号を生成して表示パネル2に出力する。そして、表示パネル2は、これに搭載された信号判定部32および信号変換部33により、第1の映像信号に基づいて所定の条件を満たすか否かの判定と、当該判定の結果に応じて第1の映像信号を第2の映像信号に変換する処理とが行われる構成となる。なお、この場合には、信号判定部32および信号変換部33において実行される各種プログラムやこれに用いられる各種データは、例えば、表示パネル2に搭載される図示しない記憶媒体に格納される。
(3)上記第1実施形態では、輻射ノイズの低減処理において、隣接する複数の画素P間の階調差が所定以上の場合、当該複数の画素Pいずれもそれらの階調値の中間となる階調値、すなわち中間階調値に調整する例について説明した。しかしながら、表示装置1は、隣接画素間の階調差に起因する輻射ノイズを低減できる構成であればよく、当該隣接画素それぞれを中間階調値とする例に限定されるものではない。
例えば、隣接する2つの画素Pの一方の階調値が0%、他方の階調値が100%である場合、当該一方の画素Pの階調値を25%に調整し、当該他方の画素Pの階調値を75%に調整してもよい。つまり、階調値の調整後における隣接画素P間の階調差が所定の閾値以下となればよく、階調値の調整後における隣接画素の階調値は、同一でなくともよい。この場合であっても、ペアとなる2つの隣接画素P間の階調差が例えば50%以下となり、階調値の調整前に比べて隣接画素間の階調差が低減されるため、輻射ノイズが抑制される。
また、この場合、中間階調値に調整するときに比べて、輻射ノイズの低減度合いについては小さくなる一方で、画像ボケの発生度合いについては小さくなる。そのため、表示パネル2を構成する画素Pの数が人の解像限界以下の場合、すなわち低解像度の場合であっても、上記の処理による映像の視認性低下が抑制され、輻射ノイズの抑制および映像の視認性維持を両立できる。
なお、この場合、図4に示す制御フローのうちステップS104では、信号変換部33は、隣接画素それぞれが中間階調値から所定の範囲内、かつこれらの階調差が例えば50%以下となるように第1の映像信号を変換し、第2の映像信号を生成する構成とされる。
2 表示パネル
31 映像処理回路
32 信号判定部
33 信号変換部
35 映像出力部
36 コンテンツ分類部
37 注視領域算出部
4 視線検出部

Claims (10)

  1. 表示パネル(2)を構成する自発光素子によりなる画素群の階調値の差に起因するノイズを抑制する表示制御装置であって、
    前記表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、
    前記第1の映像信号に基づいて、前記画素群の階調値の差が所定条件を満たすか否かを判定する信号判定部(32)と、
    前記信号判定部の判定結果に基づいて、前記画素群の階調値の差が所定の値未満となるように前記第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、
    前記第1の映像信号または前記第2の映像信号を前記表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える表示制御装置。
  2. 前記信号判定部は、前記第1の映像信号に基づいて、前記画素群のうち互いに隣接する隣接画素の一方の階調値と他方の階調値との差である階調差が所定の閾値を超えているか否かを判定し、
    前記信号変換部は、前記信号判定部により前記階調差が所定の閾値を超えていると判定された場合に、前記第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、前記第2の映像信号を生成する、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示パネルにある瞬間に表示される映像を第1フレームの映像とし、前記表示パネルに前記第1フレームの映像の次の瞬間に表示される映像を第2フレームの映像として、
    前記信号判定部は、前記第1の映像信号に基づいて、前記第1フレームの映像全体の階調値と前記第2フレームの映像全体の階調値との差である階調差が所定の閾値を超えているか否かを判定し、
    前記信号変換部は、前記信号変換部により前記階調差が前記閾値を超えていると判定された場合、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、前記第2の映像信号を生成し、
    前記新たなフレームの映像全体の階調値は、前記第1フレームの映像全体の階調値と前記第2フレームの映像全体の階調値との中間である、請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 表示パネル(2)を構成する自発光素子によりなる複数の画素の階調値の差に起因するノイズを抑制する表示制御装置であって、
    前記表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、
    前記表示パネルにある瞬間に表示される映像を第1フレームの映像とし、前記表示パネルに前記第1フレームの映像の次の瞬間に表示される映像を第2フレームの映像として、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間における前記画素ごとの階調値の差が所定の値未満となるように、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、
    前記第2の映像信号を前記表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える表示制御装置。
  5. 自発光素子によりなる画素群を備える表示パネル(2)と、
    前記表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、
    前記第1の映像信号に基づき、前記画素群の階調値の差が所定の条件を満たすか否かを判定する信号判定部(32)と、
    前記信号判定部の判定結果に基づいて、前記画素群の階調値の差が所定の値未満となるように前記第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、
    前記第1の映像信号または前記第2の映像信号を前記表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える表示装置。
  6. 前記信号判定部は、前記第1の映像信号に基づいて、前記画素群のうち互いに隣接する隣接画素の一方の階調値と他方の階調値との差である階調差が所定の閾値を超えているか否かを判定し、
    前記信号変換部は、前記信号判定部により前記階調差が前記閾値を超えていると判定された場合に、前記第1の映像信号の少なくとも一部を変換し、前記第2の映像信号を生成する、請求項5に記載の表示装置。
  7. ある瞬間に前記表示パネルに表示される映像を第1フレームの映像とし、前記第1フレームの映像の次の瞬間に前記表示パネルに表示される映像を第2フレームの映像として、
    前記信号判定部は、前記第1の映像信号に基づいて、前記第1フレームの映像全体の階調値と前記第2フレームの映像全体の階調値との差である階調差が所定の閾値を超えているか否かを判定し、
    前記信号変換部は、前記信号変換部により前記階調差が前記閾値を超えていると判定された場合、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、前記第2の映像信号を生成し、
    前記新たなフレームの映像全体の階調値は、前記第1フレームの映像全体の階調値と前記第2フレームの映像全体の階調値との中間である、請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記表示パネルを見るユーザの眼を撮像し、前記ユーザの視線を検出する視線検出部(4)と、
    前記視線に基づいて、前記表示パネルのうち前記ユーザが注視する注視領域(2aa)を算出する注視領域算出部(37)と、をさらに備え、
    前記映像出力部は、前記表示パネルのうち前記注視領域には前記第1の映像信号を出力し、前記表示パネルのうち前記注視領域とは異なる領域(2ab)には前記第1の映像信号または前記第2の映像信号を出力する、請求項5または6に記載の表示装置。
  9. 前記表示パネルに表示される情報のうち重要度が高い情報を重要情報として、前記重要情報の抽出を行うコンテンツ分類部(36)をさらに備え、
    前記表示パネルのうち前記重要情報が表示される領域を重要表示領域として、前記映像出力部は、前記重要表示領域には前記第1の映像信号を出力し、前記表示パネルのうち前記重要表示領域とは異なる領域には前記第1の映像信号または前記第2の映像信号を出力する、請求項5または6に記載の表示装置。
  10. 自発光素子によりなる複数の画素を備える表示パネル(2)と、
    前記表示パネルに入力する第1の映像信号を生成する映像処理回路(31)と、
    前記表示パネルにある瞬間に表示される映像を第1フレームの映像とし、前記表示パネルに前記第1フレームの映像の次の瞬間に表示される映像を第2フレームの映像として、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間における前記画素ごとの階調値の差が所定の値未満となるように、前記第1フレームの映像と前記第2フレームの映像との間に新たなフレームの映像が挿入された、第2の映像信号を生成する信号変換部(33)と、
    前記第2の映像信号を前記表示パネルに出力する映像出力部(35)と、を備える表示装置。
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