JP2021128074A - クランプ型電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプ型の電流センサに適した新たな絶縁構造を提供すること。【解決手段】電流センサ10は、下側コア25と、コイル部材30と、2つのボビン40と、2つの絶縁隔壁46とを備えている。コイル部材30は、コイル32と、端子38とを備えている。コイル32は、ボビン40に巻回されている。端子38は、コイル32の端部に接続されている。下側コア25は、ボビン40の受容部に下方から部分的に挿入されている。端子38は、少なくとも部分的にボビン40の受容部の下方に位置している。絶縁隔壁46は、下側コア25と、コイル部材30の端子38との間に位置している。【選択図】図5

Description

本発明は、クランプ型の電流センサに関する。
例えば、特許文献1には、絶縁構造を有するチョークコイルが開示されている。
特許文献1に開示されたチョークコイルは、2つのコアと、コイルが夫々巻回された2つのボビンと、コイルに夫々接続された2つの端子金具とを備えている。コアの夫々は、U字形状を有しており、これにより、2つの脚部を有している。ボビンの夫々は、絶縁体からなり、円筒形状を有している。コアの夫々の2つの脚部は、2つのボビンの内部に夫々挿入されており、これにより、閉じた磁路が形成されている。2つの端子金具は、絶縁隔壁によって互いに絶縁されており、これにより、絶縁耐性が向上している。
実開平6−45322号公報
高圧電流が流れるコイル部品には、チョークコイルに限らず、絶縁構造が必要である。例えば、クランプ型の電流センサによって一次導体を流れる電流を測定する場合、電流センサのコアは、一次導体の周囲を囲むように配置される。一方、一次導体には、1000V程度の高電圧の電流が流れる場合がある。一次導体がコアと接触した場合、電流センサに高電圧が印加されるおそれがある。
そこで、本発明は、クランプ型の電流センサに適した新たな絶縁構造を提供することを目的とする。
本発明は、第1の電流センサとして、
一次導体を流れる電流を測定するための電流センサであって、
前記電流センサは、磁性コアと、2つのコイル部材と、前記コイル部材に夫々対応する2つのボビンと、前記コイル部材に夫々対応する2つの絶縁隔壁とを備えており、
前記磁性コアは、上側コアと、下側コアとを備えており、
前記下側コアは、2つの下側脚部と、下側連結部とを有しており、
前記下側連結部は、前記下側脚部を水平方向において互いに連結しており、
前記下側脚部の夫々は、前記下側連結部から、前記水平方向と直交する上下方向において上方に延びており、
前記上側コアは、前記上下方向において前記下側コアの上に位置しており、前記下側コアに対して閉位置と開位置との間を相対的に移動可能に支持されており、
前記上側コアは、前記閉位置にあるとき、前記下側コアと共に閉じた磁路を形成し、
前記上側コアが前記開位置にあるとき、前記一次導体は、前記上側コアと前記下側コアとの間を通過するように配置可能であり、
前記コイル部材の夫々は、コイルと、端子とを備えており、
前記コイルの夫々は、対応する前記ボビンに巻回されており、
前記端子の夫々は、前記コイルの端部に接続されており、
前記ボビンの夫々は、受容部を有しており、
前記受容部の夫々は、前記ボビンを前記上下方向に貫通しており、
前記下側コアの前記下側脚部は、前記受容部に下方から夫々挿入されており、
前記端子の夫々は、少なくとも部分的に前記受容部の下方に位置しており、
前記絶縁隔壁の夫々は、前記下側コアと、対応する前記コイル部材の前記端子との間に位置している
電流センサを提供する。
また、本発明は、第2の電流センサとして、第1の電流センサであって、
前記ボビンの夫々は、下側鍔部を有しており、
前記下側鍔部の夫々は、前記上下方向において、前記受容部の下端に位置しており、
前記端子の夫々は、被接続部と、引出部とを有しており、
前記コイル部材の夫々において、前記被接続部は、前記コイルの前記端部に接続されており、前記引出部は、前記下側鍔部の下方に位置し、前記上下方向に沿って延びており、
前記絶縁隔壁の夫々は、前記上下方向と直交する水平面において、前記下側コアと、対応する前記コイル部材の前記端子の前記引出部との間に位置している
電流センサを提供する。
また、本発明は、第3の電流センサとして、第2の電流センサであって、
前記絶縁隔壁は、前記ボビンと夫々対応しており、
前記絶縁隔壁の夫々は、対応する前記ボビンの前記下側鍔部から下方に延びている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第4の電流センサとして、第3の電流センサであって、
前記絶縁隔壁の夫々は、対応する前記ボビンの一部である
電流センサを提供する。
また、本発明は、第5の電流センサとして、第1から第4までのいずれかの電流センサであって、
前記電流センサは、付加的絶縁部材を備えており、
前記付加的絶縁部材は、前記下側コアの前記下側連結部を上方から覆っている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第6の電流センサとして、第1から第5までのいずれかの電流センサであって、
前記電流センサは、定電圧部を備えており、
前記定電圧部は、所定の降伏電圧を有しており、2つの前記コイル部材の前記端子の間に接続されている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第7の電流センサとして、第6の電流センサであって、
前記電流センサは、基板を備えており、
前記ボビンは、前記基板の上面に取り付けられており、
前記下側コアの前記下側連結部は、少なくとも部分的に前記基板の下方に位置しており、
前記定電圧部は、前記基板の上面に取り付けられている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第8の電流センサとして、第7の電流センサであって、
前記電流センサは、付加的絶縁隔壁を備えており、
前記付加的絶縁隔壁は、前記上下方向と直交する水平面において、前記定電圧部と前記下側コアとの間に位置している
電流センサを提供する。
また、本発明は、第9の電流センサとして、第6から第8までのいずれかの電流センサであって、
前記定電圧部は、ツェナーダイオードから形成されている
電流センサを提供する。
本発明によれば、上側コアを開位置に位置させることで、一次導体を上側コアと下側コアとの間を通過するように配置できる。このように一次導体を配置した後、上側コアを閉位置に位置させることで、一次導体を流れる電流を測定できる。即ち、本発明の電流センサは、クランプ型の電流センサである。
本発明によれば、コイル部材の端子は、一次導体を流れる電流を測定するための測定回路に接続できる。絶縁隔壁の夫々は、磁性コアの下側コアと、端子との間に位置している。この配置により、端子と磁性コアとの間の沿面距離が長くなり、これにより、電流センサの絶縁耐性が向上する。即ち、本発明によれば、クランプ型の電流センサに適した新たな絶縁構造を提供できる。
本発明の実施の形態による電流センサを示す斜視図である。一次導体の輪郭及び測定導線の位置を破線で描画している。 図1の電流センサをII−II線に沿って示す断面図である。断面図の端面は、電流センサの横方向(Y方向)における中間面である。電流センサの上側コアが開位置にあるときの断面を破線で描画している。一次導体の輪郭を1点鎖線で描画している。電流センサの上側コアが閉位置にあるときの磁路を2点鎖線で描画している。 図1の電流センサの分解斜視図である。破線で囲んだ付加的絶縁部材を拡大して描画している。 図1の電流センサの内側構造体を示す斜視図である。内側構造体の一部(破線で囲んだ2つの部分)を拡大して描画している。ボビンに巻回されたコイルは、各導線を描画せず、1つの部材として描画している。 図4の内側構造体を示す別の斜視図である。測定導線の位置を破線で描画している。 図4の内側構造体を示す側面図である。隠れた受容部の輪郭及び端子の隠れた部位の輪郭を破線で描画している。 図4の内側構造体を示す背面図である。隠れた受容部の輪郭を破線で描画している。 図7の内側構造体をVIII−VIII線に沿って示す断面図である。 図4の内側構造体のボビンを示す斜視図である。付加的絶縁部材は、ボビンに取り付けられていない。 図9のボビンを示す別の斜視図である。 図9のボビンを示す側面図である。隠れた受容部の輪郭を破線で描画している。 図9のボビンを示す底面図である。 図9のボビンを示す斜視図である。ボビンには、付加的絶縁部材が取り付けられている。 図13のボビンを示す底面図である。 図13のボビンを示す斜視図である。ボビンは、基板に取り付けられている。 図14のボビンを示す底面図である。基板の上面の導体パターンの位置、定電圧部の位置及び測定導線の位置を破線で描画している。
図1を参照すると、本発明の実施の形態による電流センサ10は、一次導体82を流れる電流(一次電流)を測定するための電流センサである。電流センサ10には、2本の測定導線88が接続されている。測定導線88の夫々の一端は、電流センサ10に接続されており、測定導線88の夫々の他端は、測定回路(図示せず)に接続されている。一次導体82に一次電流が流れると、電流センサ10は、一次電流に応じた二次電流を生成する。生成された二次電流は、測定導線88を流れる。測定回路によって二次電流の電流値を測定することで、一次電流の電流値を測定できる。本実施の形態において、一次導体82には、交流電流が流れる。即ち、本実施の形態の電流センサ10は、交流電流センサである。但し、本発明は、これに限られず、直流電流センサにも適用可能である。
以下、本実施の形態の電流センサ10の全体的な構造について説明する。
図3を参照すると、電流センサ10は、絶縁体からなるケース12と、磁性コア20と、2つのコイル部材30と、絶縁体からなる2つのボビン40と、基板50と、絶縁体からなる付加的絶縁部材60と、絶縁体からなる底部材18とを備えている。図2及び図3を参照すると、磁性コア20は、軟磁性体からなる上側コア22と、軟磁性体からなる下側コア25とを備えている。
2つのボビン40は、コイル部材30に夫々対応している。コイル部材30の夫々は、対応するボビン40に取り付けられている。下側コア25及び付加的絶縁部材60は、ボビン40に取り付けられている。ボビン40は、上述した部材と共に、基板50に取り付けられている。即ち、下側コア25、コイル部材30、ボビン40、基板50及び付加的絶縁部材60は、互いに組み合わされており、これにより、内側構造体14が形成されている。本実施の形態の内側構造体14は、下側コア25と、2つのコイル部材30と、2つのボビン40と、基板50と、付加的絶縁部材60とを備えている。但し、内側構造体14の構造は、本実施の形態に限られず、様々に変形可能である。例えば、内側構造体14は、上述した部材に加えて、更に別の部材を備えていてもよい。
本実施の形態の電流センサ10は、ケース12と、上述のように組み立てられた内側構造体14と、底部材18とを備えている。
図1から図3までを参照すると、ケース12は、主収容部122と、コア収容部124と、接続腕125と、連結腕126とを有している。主収容部122は、直方体形状を有しており、内側構造体14を収容している。コア収容部124は、上下方向(Z方向)において、主収容部122の上方(+Z側)に位置している。コア収容部124は、上側コア22を収容している。接続腕125は、矩形の平板形状を有している。図1に示した接続腕125は、Z方向と直交する水平面(XY平面)に沿って延びており、コア収容部124の下端(−Z側の端)から、Z方向と直交する水平方向(前後方向:X方向)において後方(−X方向)に突出している。連結腕126は、主収容部122と接続腕125とを互いに連結している。
詳しくは、連結腕126は、半円筒形状を有しており、X方向及びZ方向の双方と直交する所定方向(横方向:Y方向)に沿って延びている。連結腕126の半円筒は、X方向において後方に張り出しており、前方(+X方向)に開いている。連結腕126の下端は、主収容部122の後面(−X側の面)の上端(+Z側の端)に繋がっており、連結腕126の上端は、接続腕125の後端面に繋がっている。連結腕126は、可撓性を有している。コア収容部124は、連結腕126を撓ませつつ、主収容部122に対して移動可能である。
図3を参照すると、底部材18は、XY平面と平行な矩形の平板形状を有している。底部材18には、複数の取付突起188が形成されている。取付突起188の夫々は、底部材18の矩形板から、Y方向外側に突出している。図1及び図3を参照すると、主収容部122の下端には、取付突起188と夫々対応する複数の取付孔128が形成されている。取付孔128の夫々は、主収容部122をY方向に貫通している。図1を図2と併せて参照すると、底部材18は、取付突起188をケース12の取付孔128と夫々係合させるようにして、内側構造体14を収容したケース12に取り付けられている。
本実施の形態の電流センサ10は、ケース12、内側構造体14及び底部材18の3つの部材のみを備えており、上述したように組み立てられている。但し、電流センサ10の構造は、本実施の形態に限られず、様々に変形可能である。例えば、電流センサ10は、上述した3つに部材に加えて、更に別の部材を備えていてもよい。一方、底部材18は、必要に応じて設けてもよい。
以下、本実施の形態の磁性コア20について説明する。
図2を参照すると、本実施の形態の磁性コア20は、2つのコア部材(上側コア22及び下側コア25)のみを備えている。但し、本発明は、これに限られず、磁性コア20は、3つ以上のコア部材を備えていてもよい。例えば、下側コア25は、互いに別体に形成された3つのコア部材を接合した組立体であってもよい。
本実施の形態の上側コア22及び下側コア25の夫々は、互いに同じ材料からなる。より具体的には、上側コア22及び下側コア25の夫々は、圧粉コアである。但し、本発明は、これに限られず、電流センサ10として必要な磁気特性を有している限り、上側コア22及び下側コア25の夫々の材料は特に限定されない。
上側コア22は、コア収容部124に収容されており、コア収容部124に対して移動しないように保持されている。下側コア25は、主収容部122に収容されており、主収容部122に対して移動しないように保持されている。即ち、上側コア22は、Z方向において下側コア25の上に位置している。上側コア22は、コア収容部124の主収容部122に対する相対移動に伴って、下側コア25に対して相対的に位相可能である。より具体的には、上側コア22は、下側コア25に対して閉位置(図2において実線で示した上側コア22の位置)と開位置(図2において破線で示した上側コア22の位置)との間を相対的に移動可能に支持されている。
本実施の形態の上側コア22及び下側コア25の夫々は、互いに同様な形状を有している。より具体的には、上側コア22及び下側コア25の夫々は、Y方向と直交する所定平面(XZ平面)においてU字形状を有している。詳しくは、上側コア22は、2つの上側脚部222と、上側連結部224とを有している。上側コア22が閉位置にあるとき、上側連結部224は、上側脚部222をX方向において互いに連結しており、上側脚部222の夫々は、上側連結部224から、Z方向において下方(−Z方向)に延びている。下側コア25は、2つの下側脚部252と、下側連結部254とを有している。下側連結部254は、下側脚部252をX方向において互いに連結している。下側脚部252の夫々は、下側連結部254から、Z方向において上方に延びている。
上側コア22が閉位置にあるとき、上側コア22及び下側コア25は、1つの閉じた磁性コア20として機能する。詳しくは、上側コア22が閉位置にあるとき、上側コア22の2つの上側脚部222の下端面(−Z側の端面)は、下側コア25の2つの下側脚部252の上端面(+Z側の端面)の真上に夫々位置する。この結果、磁性コア20に、閉じた磁路20Pが形成される。即ち、上側コア22は、閉位置にあるとき、下側コア25と共に閉じた磁路20Pを形成する。一方、上側コア22が開位置にあるとき、一次導体82は、上側コア22と下側コア25との間を通過するように配置可能である。
本実施の形態のコア収容部124は、XZ平面において、上側コア22に対応するU字形状を有している。この形状により、上側コア22を開位置に位置させることで、一次導体82をコア収容部124(上側コア22)と主収容部122(下側コア25)との間を通過するように配置できる。このように一次導体82を配置した後、コア収容部124を移動させて上側コア22を閉位置に位置させると、一次導体82は、XZ平面においてコア収容部124の内側に位置し、XZ平面において磁性コア20(上側コア22及び下側コア25)によって囲まれる。上述のように上側コア22を開位置から閉位置に移動して一次導体82を挟み込むことで、一次導体82を流れる一次電流を測定できる。即ち、本実施の形態の電流センサ10は、クランプ型の電流センサ10である。
本実施の形態のコア収容部124には、バネ力を有するスプリング部129が設けられている。スプリング部129は、押圧端部(図2に描画せず)を有している。上側コア22が閉位置にあるとき、スプリング部129の押圧端部は、スプリング部129のバネ力によって、上側コア22を下方に押圧している。この結果、上側コア22の2つの上側脚部222の下端面は、下側コア25の2つの下側脚部252の上端面に押し付けられ、接触している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、上側コア22が閉位置にあるとき、上側コア22の2つの上側脚部222の下端面は、下側コア25の2つの下側脚部252の上端面から僅かに離れていてもよい。換言すれば、上側脚部222の下端面と下側脚部252の上端面との間に空間からなる磁気ギャップが形成されていてもよい。
本実施の形態の上側コア22は、下側コア25と同様なU字形状を有している。一方、本発明による上側コア22の形状は、U字形状に限定されない。但し、一次導体82を流れる電流を正確に検知するという観点から、上側コア22のXZ平面における内面の形状は、一次導体82のXZ平面における外面の形状に対応していることが好ましい。
本実施の形態によれば、上側コア22が閉位置にあるとき、上側コア22のXZ平面における内面は、一次導体82と近接又は接触している。一次導体82には、1000V程度の高電圧の電流が流れる場合がある。例えば、一次導体82の被覆が破損している場合、一次導体82が上側コア22と接触すると、電流センサ10に高電圧が印加されるおそれがある。この結果、電流センサ10の操作者が感電するおそれがある。一方、本実施の形態の電流センサ10は、操作者の安全性を向上可能な絶縁構造を有している。この絶縁構造は、内側構造体14に設けられている。以下、本実施の形態の内側構造体14について説明する。
図5、図6及び図8を参照すると、本実施の形態の内側構造体14は、既に説明した下側コア25に加えて、2つのコイル部材30と、2つのボビン40と、基板50と、付加的絶縁部材60とを備えている。
図9から図12までを参照すると、本実施の形態の2つのボビン40は、互いに同じ形状を有している。ボビン40の夫々は、XZ平面について鏡対称な形状を有している。より具体的には、ボビン40の夫々は、受容部41と、上側鍔部42と、主部43と、下側鍔部44とを有している。受容部41の夫々は、ボビン40をZ方向に貫通しており、上方及び下方に開口している。主部43の夫々は、XY平面において受容部41全体を切れ目なく囲んでいる。上側鍔部42の夫々は、Z方向において、受容部41の上端に位置している。下側鍔部44の夫々は、Z方向において、受容部41の下端に位置している。詳しくは、上側鍔部42の夫々は、主部43の上端からXY平面の外側に張り出しており、XY平面に沿って延びている。下側鍔部44の夫々は、主部43の下端からXY平面の外側に張り出しており、XY平面に沿って延びている。
ボビン40の夫々は、上述した部位に加えて、2つの端子保持部45を有している。ボビン40の夫々において、2つの端子保持部45は、下側鍔部44のY方向における両端に夫々位置しており、下側鍔部44から下方に突出している。2つのボビン40は、端子保持部45がX方向外側に位置するようにして、X方向と直交する直交平面(YZ平面)について鏡対称に配置されている。この結果、2つの受容部41は、互いに離れてX方向に並んでいる。
本実施の形態のボビン40の夫々は、上述の構造を有している。但し、ボビン40の夫々が受容部41を有している限り、ボビン40の夫々の構造は、特に限定されない。例えば、ボビン40の夫々において、上側鍔部42及び下側鍔部44は、必要に応じて設ければよい。
図4及び図8を参照すると、下側コア25の2つの下側脚部252は、2つの受容部41に下方から夫々挿入されている。即ち、2つのボビン40は、2つの受容部41が2つの下側脚部252を夫々受容できるようにして、X方向において互いに離れて配置されている。特に、X方向における2つの下側鍔部44の間には隙間があいている。
図8を参照すると、下側コア25の下側連結部254は、受容部41の下方に位置しており、且つ、下側鍔部44の下方に位置している。換言すれば、下側連結部254は、ボビン40の外部に露出している。図4及び図8を参照すると、下側脚部252の夫々の大部分は、受容部41の内部に受容されている。但し、下側脚部252の夫々の上端は、受容部41の上方に位置しており、下側脚部252の夫々の下端は、受容部41の下方に位置している。換言すれば、下側脚部252の夫々は、部分的に、ボビン40の外部に露出している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、下側脚部252の夫々は、受容部41の内部に完全に受容されていてもよい。
図4から図8までを参照すると、本実施の形態のコイル部材30の夫々は、コイル32と、2つの端子38とを備えている。2つのコイル部材30のコイル32は、ボビン40に夫々対応している。
図4及び図7を参照すると、本実施の形態のコイル32の夫々は、金属からなる導電体を、絶縁体からなる薄い絶縁皮膜によって覆った被覆電線である。コイル32の夫々は、対応するボビン40に巻回されている。ボビン40に巻回されたコイル32(被覆電線)の各ターン(図示せず)は、Z方向と平行な中心軸の周りを、XY平面と斜交しつつ延びている。コイル32の夫々は、2つの端部328を有している。端部328の夫々は、コイル32のうちボビン40に巻回された部位から、XY平面の外側に引き出されている。
図4を参照すると、コイル部材30の夫々において、2つの端子38は、対応するボビン40に固定されている。詳しくは、図9から図12までを参照すると、ボビン40の夫々において、2つの端子38は、2つの端子保持部45にインサート成型されている。即ち、本実施の形態の4つの端子38は、2つのボビン40からなる組立体のXY平面における4つの角に固定されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、4つの端子38の配置は、必要に応じて変形可能である。また、端子38の夫々は、端子保持部45に圧入されていてもよいし、その他の方法でボビン40に取り付けられていてもよい。
図6を参照すると、本実施の形態の端子38の夫々は、金属からなるピンであり、L字形状を有している。端子38の夫々は、被接続部382と、引出部384とを有している。被接続部382の夫々は、端子保持部45からX方向外側に突出しており、X方向に沿って延びている。引出部384の夫々は、端子保持部45から下方に突出しており、Z方向に沿って延びている。図4及び図7を参照すると、コイル部材30の夫々において、被接続部382は、コイル32の端部328に夫々接続されている。即ち、端子38の夫々は、コイル32の対応する端部328に接続されている。この結果、コイル部材30の夫々の2つの端子38は、互いに電気的に接続されている。
本実施の形態の端子38は、コイル32と別体の部材である。4つの端子38は、互いに同一の形状を有している。より具体的には、端子38の夫々は、互いに直交する被接続部382と引出部384とを有するようにして、L字形状に曲げられた棒状の金属である。また、コイル部材30の夫々において、コイル32の2つの端部328は、端子38の被接続部382に夫々絡げられている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コイル部材30の夫々における端子38の形状は、特に限定されない。また、コイル32の2つの端部328は、端子38の被接続部382に夫々溶接されていてもよい。
図4、図15及び図16を参照すると、本実施の形態の基板50は、導電体からなる複数の導電パターン56が形成されたプリント配線基板である。基板50は、XY平面と平行な矩形フレーム形状を有している。即ち、基板50のXY平面における中間部には、矩形の孔が形成されている。基板50は、上面52と、下面54とを有している。上面52は、基板50の上端に位置しており、下面54は、基板50の下端に位置している。上面52及び下面54の夫々には、導電パターン56が形成されている。
図4及び図16を参照すると、基板50の上面52には、定電圧部58が設けられている。即ち、本実施の形態の電流センサ10は、定電圧部58を備えている。定電圧部58は、基板50の上面52のX方向における両端のうちの一方のみに設けられている。即ち、本実施の形態の電流センサ10は、定電圧部58を1つのみ備えている。定電圧部58は、上面52のY方向における中間部に配置されている。
図16を参照すると、本実施の形態の定電圧部58は、2つのツェナーダイオード582から形成されている。2つのツェナーダイオード582は、直列に且つ互いに反対向きに接続されている。即ち、定電圧部58は、所定の降伏電圧(ツェナー電圧)を有している。本実施の形態のツェナー電圧は、一次導体82(図1参照)を流れる一次電流に起因してコイル32に生じる電圧よりも低くなるように設定されている。また、定電圧部58は、2つのコイル部材30の端子38の間に接続されている。
詳しくは、図16を図4と併せて参照すると、コイル部材30の夫々において、2つの端子38は、1つの測定端子(端子)38Aと、1つの中間端子(端子)38Bとから構成されている。2つのコイル部材30の中間端子38Bは、基板50の導電パターン56を介して、互いに接続されている。即ち、2つのコイル部材30のコイル32は、互いに直列に接続されている。2つのコイル部材30の測定端子38Aは、基板50の導電パターン56を介して、定電圧部58の両端に夫々接続されている。2つの測定導線88は、定電圧部58の両端に夫々接続されている。この回路構造により、コイル部材30の測定端子38Aは、測定導線88を介して、一次導体82(図1参照)を流れる一次電流を測定するための測定回路(図示せず)に接続される。また、測定導線88には、一次電流に応じた二次電流が流れる。
本実施の形態の電流センサ10は、上述の回路構造を有している。但し、本発明における回路構造は、特に限定されない。また、上述の回路構造は、必要に応じて変形可能である。例えば、中間端子38Bを設けることなく、2つのコイル32を導電パターン56によって直列に接続してもよい。この場合、コイル部材30の夫々は、端子38を1つのみ備えている。
以下、内側構造体14に設けられた絶縁構造について説明する。
図6から図8までを参照すると、下側コア25は、少なくとも部分的に、受容部41の下方に位置している。また、端子38の夫々は、少なくとも部分的に受容部41の下方に位置している。即ち、端子38は、XY平面において、下側コア25を囲んでいる。この配置によれば、上側コア22(図2参照)と一次導体82(図2参照)との間の漏電に起因して、下側コア25を介して、端子38に高電圧が印加されるおそれがある。
一方、本実施の形態の電流センサ10は、コイル部材30に夫々対応する2つの絶縁隔壁46を備えている。絶縁隔壁46の夫々は、絶縁体からなり、下側コア25と、対応するコイル部材30の端子38との間に位置している。この配置により、端子38と磁性コア20(特に、下側コア25)との間の沿面距離が長くなり、これにより、電流センサ10の絶縁耐性が向上する。即ち、本発明によれば、クランプ型の電流センサ10に適した新たな絶縁構造を提供できる。
本実施の形態によれば、コイル部材30の夫々において、端子38の引出部384は、下側鍔部44の下方に位置している。このように配置された引出部384には、高電圧が印加され易い。一方、本実施の形態によれば、絶縁隔壁46の夫々は、XY平面において、下側コア25と、対応するコイル部材30の端子38の引出部384との間に位置しており、引出部384の下端を越えて下方に延びている。この配置により、引出部384と下側コア25との間の沿面距離が、より確実に長くなり、これにより、電流センサ10の絶縁耐性が向上する。
図10及び図12を参照すると、本実施の形態の絶縁隔壁46は、ボビン40と夫々対応している。絶縁隔壁46の夫々は、対応するボビン40の下側鍔部44から下方に延びている。特に、本実施の形態の絶縁隔壁46の夫々は、対応するボビン40の一部である。本実施の形態によれば、電流センサ10(図3参照)の部品数を増やすことなく、電流センサ10の絶縁耐性を向上できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、絶縁隔壁46の夫々は、ボビン40と別体の部材であってもよい。
本実施の形態の絶縁隔壁46の夫々は、連結壁462と、2つの側壁464とを有している。連結壁462は、2つの端子38の引出部384の間をY方向に沿って延びている。側壁464は、Y方向における連結壁462の両端からX方向内側に延びている。即ち、絶縁隔壁46の夫々は、XY平面においてU字形状を有している。引出部384は、XY平面においてU字の開口から離れて位置している。この配置によれば、引出部384と下側コア25(図5参照)との間の沿面距離を、より確実に長くできる。また、絶縁隔壁46をU字形状に形成することで、絶縁隔壁46の強度を高めることができる。但し、本発明は、これに限られず、絶縁隔壁46の構造は、必要に応じて変形可能である。
図3を参照すると、本実施の形態の付加的絶縁部材60は、平板部62と、2つの側板部64とを有している。平板部62は、XY平面と平行な矩形の平板形状を有している。側板部64は、平板部62のY方向における両縁に設けられている。側板部64の夫々は、XZ平面と平行な矩形の平板形状を有している。
図13及び図14を参照すると、付加的絶縁部材60は、X方向における2つの絶縁隔壁46の間に取り付けられている。詳しくは、付加的絶縁部材60の側板部64の夫々は、2つの絶縁隔壁46の側壁464と係合しており、これにより、2つの絶縁隔壁46と付加的絶縁部材60とは、XY平面において閉じた隔壁(閉鎖隔壁)を形成している。詳しくは、側板部64の夫々のX方向における両端部は、段差のある形状に形成されている。側壁464の夫々のX方向内側の端部は、側板部64の段差形状と対応する段差形状に形成されている。この構造により、付加的絶縁部材60と2つの絶縁隔壁46とは、XY平面において隙間なく組み合わされている。
図5を参照すると、閉鎖隔壁は、XY平面において下側コア25よりも大きく、基板50の孔よりも小さい。図4を図5と併せて参照すると、ボビン40は、閉鎖隔壁が基板50の孔を通過するようにして、基板50の上面52に取り付けられている。閉鎖隔壁は、XY平面において、下側コア25を切れ目なく覆っている。この構造により、XY平面における閉鎖隔壁の外側に位置する部位は、下側コア25から確実に絶縁されている。
図13及び図14を参照すると、仮に、絶縁隔壁46に側壁464が設けられていない場合、閉鎖隔壁を形成するためには、付加的絶縁部材60のX方向におけるサイズを大きくする必要がある。即ち、付加的絶縁部材60を大型化する必要がある。しかしながら、付加的絶縁部材60を大型化すると、付加的絶縁部材60の寸法精度が低下し易い。この結果、例えば、閉鎖隔壁に隙間が生じるおそれがある。一方、本実施の形態によれば、絶縁隔壁46に側壁464が設けられているため、付加的絶縁部材60のX方向におけるサイズを小さくできる。即ち、本実施の形態によれば、付加的絶縁部材60を小型化できる。但し、本発明は、これに限られず、絶縁隔壁46及び付加的絶縁部材60の構造は、必要に応じて変形可能である。
図8を参照すると、付加的絶縁部材60は、下側コア25の下側連結部254を上方から覆っている。より具体的には、付加的絶縁部材60の平板部62は、Z方向においてボビン40の下側鍔部44と下側連結部254との間に位置しており、X方向における2つの下側鍔部44の間の隙間を塞いでいる。この配置より、下側コア25とコイル32との間の沿面距離を長くでき、これにより、電流センサ10の絶縁耐性を向上できる。
上述したように、本実施の形態によれば、付加的絶縁部材60を設けることで、電流センサ10の絶縁耐性を更に向上できる。但し、本発明は、これに限られず、付加的絶縁部材60は、必要に応じて設ければよい。例えば、コイル32の夫々が、2つの下側鍔部44の間の隙間から十分に離れている場合、付加的絶縁部材60を設けなくてもよい。また、付加的絶縁部材60の形状は、必要に応じて変形可能である。
図7を参照すると、本実施の形態において、下側コア25の下側連結部254は、少なくとも部分的に基板50の下方に位置している。一方、定電圧部58は、基板50の上面52に取り付けられている。本実施の形態によれば、定電圧部58を下側連結部254から空間的に遠ざけることができ、これにより、電流センサ10の絶縁耐性を向上できる。
図10及び図12を参照すると、本実施の形態のボビン40の夫々は、付加的絶縁隔壁48を有している。即ち、電流センサ10(図4参照)は、付加的絶縁隔壁48を備えている。付加的絶縁隔壁48の夫々は、下側鍔部44から下方に突出した壁である。ボビン40の夫々において、付加的絶縁隔壁48は、下側鍔部44のX方向外側の端に位置しており、Y方向において下側鍔部44の中間部に位置している。
図4及び図7を参照すると、定電圧部58は、付加的絶縁隔壁48のうちの一方によってXY平面において囲まれるようにして配置されている。即ち、付加的絶縁隔壁48は、XY平面において、定電圧部58と下側コア25との間に位置している。この配置より、定電圧部58と下側コア25との間の沿面距離が長くなり、これにより、電流センサ10の絶縁耐性を向上できる。
図4を図13と併せて参照すると、本実施の形態の付加的絶縁隔壁48の夫々は、連結壁482と、2つの側壁484とを有している。連結壁482は、定電圧部58のX方向の内側を覆うようにして、Y方向に沿って延びている。側壁464は、Y方向における定電圧部58の両側を夫々覆うようにして、X方向に沿って延びている。即ち、付加的絶縁隔壁48の夫々は、XY平面においてU字形状を有している。定電圧部58は、XY平面においてU字の内側に位置しており、連結壁482及び側壁484によって三方から囲まれている。この配置によれば、定電圧部58と下側コア25との間の沿面距離を、より確実に長くできる。但し、本発明は、これに限られず、付加的絶縁隔壁48の構造及び定電圧部58の配置は、必要に応じて変形可能である。
本実施の形態の定電圧部58は、ツェナーダイオード582(図16参照)のコモンカソード部が付加的絶縁隔壁48の連結壁482の近傍に位置するように配置されている。一般的に、コモンカソード部は、高電位になり易い部位である。一方、本実施の形態によれば、コモンカソード部と下側コア25との間の沿面距離を更に長くできる。但し、本発明は、これに限られず、付加的絶縁隔壁48に対する定電圧部58の配置は、必要に応じて変形可能である。
本実施の形態の下側鍔部44は、Y方向における中間部においてX方向外側に張り出しており、定電圧部58を上方から覆っている。この構造によれば、定電圧部58とコイル32との間の沿面距離を長くできる。但し、本発明は、これに限られず、下側鍔部44の構造は、必要に応じて変形可能である。
本実施の形態によれば、2つの付加的絶縁隔壁48の一方は、定電圧部58を囲んでおり、2つの付加的絶縁隔壁48の他方は、特に機能していない。従って、ボビン40の一方にのみ付加的絶縁隔壁48を設けてもよい。また、付加的絶縁隔壁48をボビン40と別体に形成してボビン40に取り付けてもよい。但し、本実施の形態によれば、部品数を増やすことなく、2つのボビン40の形状を同一にできる。即ち、部品の種類を増やすことなく、絶縁耐性を向上できる。
図4を図12及び図16と併せて参照すると、本実施の形態の定電圧部58の2つのツェナーダイオード582は、1つのパッケージに組み込まれている。即ち、本実施の形態の定電圧部58は、アレイタイプのパッケージから形成されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、定電圧部58は、1つのツェナーダイオード582が夫々組み込まれた2つのシングルタイプのパッケージから形成されていてもよい。定電圧部58が2つのパッケージからなる場合、2つのパッケージを2つの付加的絶縁隔壁48によって夫々囲まれるように配置してもよい。
図4を図13と併せて参照すると、本実施の形態の2つのボビン40は、互いに別体の部材である。従って、X方向における2つのボビン40の間の距離を、下側コア25のX方向におけるサイズに合わせて調整できる。加えて、基板50の配置を変えるだけで、ケース12(図1参照)の連結腕126と定電圧部58との間の位置関係を変更できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、ボビン40の夫々は、1つのハウジングの一部であってもよい。より具体的には、2つのボビン40の下側鍔部44は、互いに隙間なく繋がっていてもよい。図5を参照すると、この場合、付加的絶縁部材60の側板部64の夫々は、ハウジングの一部であってもよい。より具体的には、2つの絶縁隔壁46と2つの側板部64とは、互いに一体に形成されていてもよい。図8を参照すると、この場合、付加的絶縁部材60の平板部62は、設ける必要がない。
本実施の形態は、既に説明した変形例に加えて、更に様々に変形可能である。例えば、コイル部材30の端子38を、X方向における2つのボビン40の間に配置してもよい。この場合、絶縁隔壁46は、X方向における2つのボビン40の間に設ければよい。また、ボビン40を巻回するコイル部材30のコイル32を絶縁テープ等の絶縁部材で覆ってもよい。
10 電流センサ
12 ケース
122 主収容部
124 コア収容部
125 接続腕
126 連結腕
128 取付孔
129 スプリング部
14 内側構造体
18 底部材
188 取付突起
20 磁性コア
20P 磁路
22 上側コア
222 上側脚部
224 上側連結部
25 下側コア
252 下側脚部
254 下側連結部
30 コイル部材
32 コイル
328 端部
38 端子
38A 測定端子(端子)
38B 中間端子(端子)
382 被接続部
384 引出部
40 ボビン
41 受容部
42 上側鍔部
43 主部
44 下側鍔部
45 端子保持部
46 絶縁隔壁
462 連結壁
464 側壁
48 付加的絶縁隔壁
482 連結壁
484 側壁
50 基板
52 上面
54 下面
56 導電パターン
58 定電圧部
582 ツェナーダイオード
60 付加的絶縁部材
62 平板部
64 側板部
82 一次導体
88 測定導線

Claims (9)

  1. 一次導体を流れる電流を測定するための電流センサであって、
    前記電流センサは、磁性コアと、2つのコイル部材と、前記コイル部材に夫々対応する2つのボビンと、前記コイル部材に夫々対応する2つの絶縁隔壁とを備えており、
    前記磁性コアは、上側コアと、下側コアとを備えており、
    前記下側コアは、2つの下側脚部と、下側連結部とを有しており、
    前記下側連結部は、前記下側脚部を水平方向において互いに連結しており、
    前記下側脚部の夫々は、前記下側連結部から、前記水平方向と直交する上下方向において上方に延びており、
    前記上側コアは、前記上下方向において前記下側コアの上に位置しており、前記下側コアに対して閉位置と開位置との間を相対的に移動可能に支持されており、
    前記上側コアは、前記閉位置にあるとき、前記下側コアと共に閉じた磁路を形成し、
    前記上側コアが前記開位置にあるとき、前記一次導体は、前記上側コアと前記下側コアとの間を通過するように配置可能であり、
    前記コイル部材の夫々は、コイルと、端子とを備えており、
    前記コイルの夫々は、対応する前記ボビンに巻回されており、
    前記端子の夫々は、前記コイルの端部に接続されており、
    前記ボビンの夫々は、受容部を有しており、
    前記受容部の夫々は、前記ボビンを前記上下方向に貫通しており、
    前記下側コアの前記下側脚部は、前記受容部に下方から夫々挿入されており、
    前記端子の夫々は、少なくとも部分的に前記受容部の下方に位置しており、
    前記絶縁隔壁の夫々は、前記下側コアと、対応する前記コイル部材の前記端子との間に位置している
    電流センサ。
  2. 請求項1記載の電流センサであって、
    前記ボビンの夫々は、下側鍔部を有しており、
    前記下側鍔部の夫々は、前記上下方向において、前記受容部の下端に位置しており、
    前記端子の夫々は、被接続部と、引出部とを有しており、
    前記コイル部材の夫々において、前記被接続部は、前記コイルの前記端部に接続されており、前記引出部は、前記下側鍔部の下方に位置し、前記上下方向に沿って延びており、
    前記絶縁隔壁の夫々は、前記上下方向と直交する水平面において、前記下側コアと、対応する前記コイル部材の前記端子の前記引出部との間に位置している
    電流センサ。
  3. 請求項2記載の電流センサであって、
    前記絶縁隔壁は、前記ボビンと夫々対応しており、
    前記絶縁隔壁の夫々は、対応する前記ボビンの前記下側鍔部から下方に延びている
    電流センサ。
  4. 請求項3記載の電流センサであって、
    前記絶縁隔壁の夫々は、対応する前記ボビンの一部である
    電流センサ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電流センサであって、
    前記電流センサは、付加的絶縁部材を備えており、
    前記付加的絶縁部材は、前記下側コアの前記下側連結部を上方から覆っている
    電流センサ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の電流センサであって、
    前記電流センサは、定電圧部を備えており、
    前記定電圧部は、所定の降伏電圧を有しており、2つの前記コイル部材の前記端子の間に接続されている
    電流センサ。
  7. 請求項6記載の電流センサであって、
    前記電流センサは、基板を備えており、
    前記ボビンは、前記基板の上面に取り付けられており、
    前記下側コアの前記下側連結部は、少なくとも部分的に前記基板の下方に位置しており、
    前記定電圧部は、前記基板の上面に取り付けられている
    電流センサ。
  8. 請求項7記載の電流センサであって、
    前記電流センサは、付加的絶縁隔壁を備えており、
    前記付加的絶縁隔壁は、前記上下方向と直交する水平面において、前記定電圧部と前記下側コアとの間に位置している
    電流センサ。
  9. 請求項6から請求項8までのいずれかに記載の電流センサであって、
    前記定電圧部は、ツェナーダイオードから形成されている
    電流センサ。
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