JP2021125695A - 複合コイル装置 - Google Patents

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Masatoshi Yasuda
真寿 保田
浩 前田
Hiroshi Maeda
浩 前田
淳 東海林
Atsushi Shoji
淳 東海林
昇一 谷
Shoichi Tani
昇一 谷
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TDK Corp
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Abstract

【課題】巻き線作業の自動化が容易であり低コストで安定した品質を有する複合コイル装置を提供すること。【解決手段】磁性体を少なくとも一部に含み、第1区画と第2区画とが軸方向に形成してある巻軸部と、前記第1区画と前記第2区画とに連続して巻回してある第1導体部と、前記第2区画に巻回してある第2導体部と、を有する複合コイル装置である。【選択図】図6

Description

本発明は、たとえばトランスとコモンモ−ドフィルタなどのように2つ以上のコイル要素が組み込まれることが可能な複合コイル装置に関する。
たとえば特許文献1では、パルストランスとチョークコイルトランスなどのように2つ以上のコイル要素が組み込まれることが可能な複合コイル装置が提案されている。
しかしながら、特許文献1に示すような従来技術では、複数のトロイダルコアに、複雑な巻線を手作業で行っていたため、巻き線作業の自動化が困難で、品質が安定せず、製造コストも高くなるという課題を有している。
特開平9−162036号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、巻き線作業の自動化が容易であり低コストで安定した品質を有する複合コイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る複合コイル装置は、
磁性体を少なくとも一部に含み、第1区画と第2区画とが軸方向に形成してある巻軸部と、
前記第1区画と前記第2区画とに連続して巻回してある第1導体部と、
前記第2区画に巻回してある第2導体部と、を有する。
本発明に係る複合コイル装置では、第1導体が第1区画と第2区画とに連続して、それぞれの区画に別のコイル要素を形成することが可能になると共に、第2区画に巻回してある第2導体と第1導体との間でトランスなどを構成することが可能になる。また、第1区画では、第2区画に形成してあるトランスなどとは異なる機能を有するコイル要素を構成することができる。
このように、本発明の複合コイル装置では、中間結線を設けること無く、第1区画と第2区画とに、異なる機能を有するコイル要素を形成することができる。本発明に係る複合コイル装置では、中間結線を設ける必要がないため、自動巻線機での巻き線作業の自動化が容易になり、コストの低減が図れるとともに、品質の安定性確保が容易になる。また、異なる機能を有する複数のコイル装置を配線で接続した従来の複合コイル装置に比較して、本発明の複合コイル装置では、大幅な小型化を図ることができる。
前記第1導体部とは異なり、前記第1区画と前記第2区画とに連続して巻回してある第3導体部をさらに有していてもよい。これらの第1導体部と第2導体部と第3導体部とは、巻軸部に対して同軸上に巻回されることになる。
このように構成することで、第1区画では、第1導体と第3導体とで、コモンモードフィルタなどの機能を有する回路を形成することが可能になり、また、第2区画では、第3導体と第2導体との間で追加のトランスを形成することも可能になる。さらに、このように構成することで、コモンモードフィルタとトランスとを別々のコイル装置で作製して接続した従来の複合コイル装置に比較して、大幅な装置の小型化を図ることができる。
前記巻軸部には、折返部が形成してもよく、前記第1導体部は、前記第1区画と前記第2区画とでは、前記巻軸部に、逆方向に巻回してもよい。巻軸部に折返部を形成することで、第1導体部は、第1区画と第2区画とで、巻軸部に、逆方向に巻回することも可能になる。また、第3導体部も同様にして、第1区画と第2区画とで、巻軸部に、逆方向に巻回することも可能になるが、折返部で折り返さずに、第1区画と第2区画とで、巻軸部に、同一方向に巻回してもよい。
少なくとも前記第2区画では、第1導体部と第2導体部とが、相互に異なる層に巻回してあることが好ましい。また、第3導体部が第1区画と第2区画とに連続して巻軸部に巻回してある場合には、前記第2区画では、第1導体部と第2導体部と第3導体部とが、相互に異なる層に巻回してあることが好ましい。また、第1区画では、第1導体部と第3導体部とが相互に異なる層に巻回してあることが好ましい。このように構成することで、各導体の巻軸部に対する巻乱れなどを有効に防止することができると共に、巻き数の制御も容易であり、品質の安定化に寄与する。
好ましくは、前記巻軸部には、前記第1区画と前記第2区画とを仕切る仕切壁が形成してある。仕切壁を形成することで、第1区画と第2区画とに、異なるコイル要素を形成しやすくなり、第1区画と第2区画とで、コイル要素間の相互干渉を抑制することが容易になる。好ましくは、仕切壁は、巻軸部に含まれる磁性体にも形成してある。このように構成することで、第1区画と第2区画とで、コイル要素間の相互干渉を抑制することが容易になる。
好ましくは、前記仕切壁には、前記第1区画と前記第2区画とを連絡する切り欠きが形成してある。第1導体部または第3導体部は、この切り欠きを通して、第1区画および第2区画に連続して、同一の巻軸に巻回することが可能になる。なお、第2導体部は、第2区画のみで巻軸に対して巻回してあることが好ましいが、用途によっては、この切り欠きを通して、第2導体部が、第1区画および第2区画で巻軸部に巻回してあってもよい。
好ましくは、前記切り欠きは、実装面側に形成してある。また、好ましくは、絶縁部材を巻軸部が含み、絶縁部材に仕切壁が形成してあり、絶縁部材が実装面側に位置し、絶縁部材の仕切壁に、切り欠きが形成してあることが好ましい。このように構成することで、絶縁部材の仕切壁に形成してある切り欠きを通して、第1導体部または第3導体部を、第1区画と第2区画との間に通すことができる。そのため、外部回路基板などとの絶縁性を確保しながら、第1区画および第2区画に、連続しているコイル要素を形成しやすくなる。また、装置の小型化にも寄与する。
好ましくは、前記巻軸部は、開口を有するボビンの凹部に前記磁性体から成るコアの少なくとも一部が取り付けられて構成されている。このように構成することで、中間結線を設けること無く、第1区画と第2区画とに、異なる機能を有するコイル要素を、さらに容易に形成することができる。
好ましくは、前記ボビンが実装面側に配置してある。このように構成することで、外部回路基板などとの絶縁性を確保しながら、第1区画および第2区画に、連続しているコイル要素を形成しやすくなる。また、装置の小型化にも寄与する。
好ましくは、前記コアは、分離可能な部材が組み合わされて構成してある。たとえば巻軸部に含まれる磁性体は、断面E字形状のコアで構成してもよく、その断面E字形状のコアと組み合わされるコアは、平板状のコアであってもよい。断面E字形状のコアであれば、磁性体に第1区画と第2区画とを容易に形成することができると共に、これらの区画の間に形成される仕切壁も容易に形成することができる。
さらに、断面E字形状のコアが、巻軸部の軸方向に分割してあってもよい。たとえば第1区画を構成するコアと、第2区画を構成するコアとに軸方向に分割することで、これらの区画に形成してあるコイル要素の間の相互干渉を、さらに抑制することができる。たとえばコイル要素間の結合係数を小さくすることができる。また、平板状のコアも、巻軸部の軸方向に分割してあってもよい。このように構成することで、第1区画および第2区画にそれぞれ形成してあるコイル要素の間の結合を、さらに小さくすることができる。
好ましくは、前記磁性体が、前記第1区画および/または前記第2区画で閉磁路を構成する形状を有する。このように構成することで、第1区画および第2区画にそれぞれ形成してあるコイル要素の間の結合を、さらに小さくすることができる。
好ましくは、前記磁性体が、前記第1区画および/または前記第2区画で、板状部材を有する。板状部材を有することで、板状部材の外表面に吸着チャックなどが着脱自在に付着しやすくなり、複合コイル装置のピックアップ搬送などの自動化が容易になる。また、板状部材が磁性体であることにより、第1区画および/または前記第2区画に閉磁路を形成しやすくなる。
好ましくは、前記第2導体部は、前記巻軸部にバイファラ巻きされている少なくとも二本の導体ワイヤで構成してある。このように構成することで、第2区画には、2組以上のトランスを容易に形成しやすくなる。
前記第1区画または前記第2区画に位置する前記巻軸部の外周には、前記第1導体部または前記第2導体部の巻乱れを防止するスペーサが配置してあってもよい。必要に応じてスペーサを配置することで、巻乱れを有効に防止することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る複合コイル装置の斜視図である。 図2は図1に示す複合コイル装置のII−II線に沿う概略断面図である。 図3は図1に示す複合コイル装置の平面図である。 図4Aは図1に示す複合コイル装置の底面図である。 図4Bは図4Aに示す複合コイル装置のコイル要素を構成するワイヤの巻き方を示す底面図である。 図5は図1に示す複合コイル装置(ワイヤは図示せず)の分解斜視図である。 図6(A)〜図6(C)は図4Bに示すワイヤの巻き方を、さらに詳細に示すボビンの底面図である。 図7(A)〜図7(C)は図6(A)〜図6(C)に示すワイヤの巻き方に対応する部分を示す回路図である。 図8は図2に対応し、本発明の他の実施形態に係る複合コイル装置の断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示す本実施形態に係る複合コイル装置10は、たとえばバッテリーマネジメントシステム(BMS)などの用途において、トランスとコモンモードフィルタとが一体化された複合コイル装置などとして用いられる。しかしながら、複合コイル装置10は、その他の用途、たとえば車などの乗り物のバッテリーの電圧変換、あるいは電子機器のバッテリーの電圧変換などに用いられてもよい。この複合コイル装置10は、ボビン20と、コア本体40と、平板部50と、コイル部60とを有する。
図5に示すように、ボビン20は、X軸方向に離れて配置される一対の端子台22,23を有する。これらの端子台22,23は、X軸方向に延びている底板32と一対の連結側部26により連結されて一体化してある。各端子台22,23には、Z軸方向の上部に開口を有する鍔収容凹部24,25がそれぞれ形成してある。鍔収容凹部24,25の開口には、後述するコア本体40の鍔部43が入り込み易いように、テーパ状傾斜面が形成してあることが好ましい。
なお、図面において、X軸とY軸とZ軸とは、相互に略直角であり、本実施形態では、X軸は、連結側部26が延びる方向に略一致(図1に示すコイル部60の巻回軸方向にも略一致)し、Y軸は一対の連結側部26が離れる方向に略一致し、Z軸は、複合コイル装置10の高さ方向に一致し、Z軸の下側が、実装面側となる。
図5に示すように、コア本体40は、平板状の底壁42と、底壁42のX軸方向の両端に位置する一対の鍔部43とを有する。鍔部43は、それぞれ底壁42と略同じY軸方向の幅を持つ鍔中央部45を有する。各鍔中央部45のY軸方向の両側には、一対の鍔側方凸部46が一体化して形成してあり、鍔側方凸部46は、底壁42のY軸方向の両端部よりもY軸方向の外側に飛び出すように構成してある。なお、「外側」とは、複合コイル装置10の中心(重心)から離れる方向を意味し、「内側」とは、複合コイル装置10の中心(重心)に近づく方向を意味する。
本実施形態では、鍔中央部45のZ軸方向高さ(以下、単に「高さ」とも言う)は、鍔側方凸部46の高さよりも高く設定してあり、鍔部43のZ軸方向上面(以下、単に「上面」とも言う)には段差が形成してあり、鍔部43のZ軸方向下面(以下、単に「下面」とも言う)は略面一となっている。
また、底壁42の下面は、鍔中央部45の下面と略面一であり、底壁42のZ軸方向厚み(以下、単に「厚み」とも言う)は、底板32の上面からの連結側部26の高さと略同一である。また、連結側部26の下面は、底板32の下面と略面一となっている。
鍔部43が各端子台22,23の鍔収容凹部24,25の内部に収容された状態では、コア本体40の底壁42は、一対の連結側部26,26の間に位置し、底壁42の上面と連結側部26の上面とが略一致し、底壁42の下面と底板32の上面とが接触する。なお、「略一致する」とは、後述するワイヤ(導体)62〜65の巻線作業に支障が無ければ、多少ずれてもよいとの趣旨である。
本実施形態では、一対の鍔部43の間に位置する平板状の底壁42の上面に、仕切壁44が底壁42と一体化して形成してある。底壁42の上面からの仕切壁44のZ軸方向に沿った突出高さは、鍔部43のZ軸方向に沿った突出高さと略同じ、または少し低いことが好ましい。また、仕切壁44のX軸方向に沿った厚みは、鍔部43のX軸方向に沿った厚みと略同じであることが好ましい。さらに、仕切壁44のY軸方向に沿った幅は、底壁42のY軸方向に沿った幅と略同じであることが好ましい。
仕切壁44がコア本体40に形成されることで、コア本体40は、X軸方向に沿って第1区画48と第2区画49とに分割され、コア本体40は、図2に示すように、X-Z軸に平行な断面でみて略E字形状を有する。すなわち、コア本体40は、E型コアとも称される。
平板部50は、コア本体40とは別部材として成形され、コア本体40のX軸方向長さ(以下、単に「長さ」とも言う)と略同じ長さを有し、コア本体40の底壁42のY軸方向幅(以下、単に「幅」とも言う)と略同じ幅を有する。平板部50厚みは、底壁42の厚みに比べて、70〜130%の厚みであることが好ましい。平板部50は、好ましくは、少なくとも一対の鍔部43の上面に接触していることが好ましく、さらに好ましくは、仕切壁44の上面にも接触していることが好ましいが、仕切壁44の上面とは必ずしも接触していなくてもよい。
コア本体40は、金属、あるいはフェライト等の磁性体で構成されるが、磁性体の種類は特に限定されない。また、平板部50は、コア本体40と同様な磁性体で構成されることが好ましいが、必ずしも同一の磁性体の材料で構成する必要はない。また、平板部50は、合成樹脂などの非磁性材料で構成してもよい。
図5に示すように、ボビン20の各端子台22,23のX軸方向の内壁には、切り欠き27が形成してある。切り欠き27の幅は、底壁42の幅と同等以上の幅であり、一対の連結板部26のY軸方向の相互間距離と略同じ幅であることが好ましい。各切り欠き27の高さは、各鍔収容凹部24,25の深さ(高さ)と略同一である。
各切り欠き27を通して、コア本体40の底壁42と鍔部43との境界部分が差し込まれ、鍔部43が鍔収容凹部24,25の内部に収容され、底壁42の下面が底壁32の下面に設置され、底壁42は、一対の連結側部26,26の間に配置される。一対の連結側部26,26の間で底壁42の上部は、Z軸方向の上に向けて開口している。
また、図1に示すように、各切り欠き27の上部には、コア本体40とは別の平板部50の両端がそれぞれ差し込まれ、図2に示すように、平板部50の上面は、各端子台22,23の上面からZ軸上方に所定高さで飛び出すようになっている。所定高さは、平板部50の厚みの1/2以下が好ましく、さらに好ましくは1/4以下である。また、平板部50の上面は、各端子台部22,23の上面と同じ、またはそれよりもZ軸方向に引っ込んでいてもよい。
図2および図5に示すように、コア本体40の仕切壁44に対応する位置で、ボビン20の連結側部26の外側面には、ボビン側の仕切壁34がボビン20と一体に形成してある。ボビン側の仕切壁34は、底壁32の下面と連結側部26の外側面とを、X軸方向に第1区画38と第2区画39とに仕切る役割を果たす。ただし、図4Aに示すように、底壁32の下面では、仕切壁34には、Y軸方向に連続せずに切り欠き36が形成してあり、切り欠き36が形成してある部分では、底壁32の下面は、第1区画38と第2区画39とで連続してある。
図5に示すように、連結側部26の外側面に一体的に形成してある仕切壁34は、連結側部26よりもZ軸方向の上方に突出している。仕切壁34のZ軸方向の突出高さは、端子台22,23のZ軸方向の突出高さと同程度以下であることが好ましい。仕切壁34のZ軸方向の上方でも、仕切壁34は、一対の連結側部26の間隔と同程度、またはそれよりも広い幅で切りかかれている。すなわち、仕切壁34は、一対の連結側部26の外側面にそれぞれ一体的に形成してある一対の仕切板片で構成してあるとも言える。
図2に示すように、仕切壁34は、コア側の仕切壁44と組み合わされて、底壁32と底壁42とで構成される巻軸部102の周囲に巻回してあるコイル部60を、第1区画60aと第2区画60bとに分離させることができる。すなわち、コイル部60の第1区画60aは、コア本体40の第1区画48とボビン20の第1区画38との組み合わせにより形成される。また、コイル部60の第2区画60bは、コア本体40の第2区画49とボビン20の第2区画39との組み合わせにより形成される。また、図4Aに示すように、仕切壁34に形成してある切り欠き36を通して、第1区画60aに位置するワイヤ(導体)62,65と、第2区画60bに位置するワイヤ62,65とは、それぞれ連続させることができる。
図5に示すボビン20の一方の端子台22には、端子70,90,80が、Y軸に沿って所定間隔で、この順で取り付けてある。端子70と端子80とは、相互に線対称な形状を有しており、同様な構成部分を有しているが、完全に同一な部材ではない。また、Y軸方向に沿って端子70と端子80との間に配置される端子90は、端子70と端子80とは異なり、二つの継線部92a,92bを有している。
端子70は、継線部72と、埋込部74と、実装部76とを有し、これらは金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。また、端子80は、継線部82と、埋込部84と、実装部86とを有し、これらは金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。
端子90は、二つの継線部92a,92bと、これらを接続するように一体成形してある埋込部94と、埋込部94の下端部に連続している単一の実装部96とを有する。この端子90も、端子70,80と同様に、金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。
各端子70,80,90の埋込部74,84,94は、図2に示すように、端子台22のX軸方向の外側でZ軸方向の下方部分に、ボビン20を構成する絶縁材料の内部に埋め込まれている。埋込部74,84,94は、端子台22の鍔収容凹部24の内壁面には露出せずに、ボビン20を構成する絶縁材料の内部に埋め込まれていることが好ましい。
図5に示すボビン20の他方の端子台23には、端子170,190,180が、Y軸に沿って所定間隔で、この順で取り付けてある。端子170と端子180とは、相互に線対称な形状を有しており、同様な構成部分を有しているが、完全に同一な部材ではない。端子170および端子180は、それぞれ端子70および80にそれぞれ対応し、これらは同じ部材であってもよい。また、Y軸方向に沿って端子170と端子180との間に配置される端子190は、端子170と端子180とは異なり、二つの継線部192a,192bを有している。端子190は、端子90に対応し、これらは同じ部材であってもよい。
端子170は、継線部172と、埋込部174と、実装部176とを有し、これらは金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。また、端子180は、継線部182と、埋込部184と、実装部186とを有し、これらは金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。
端子190は、二つの継線部192a,192bと、これらを接続するように一体成形してある埋込部194と、埋込部194の下端部に連続している単一の実装部196とを有する。この端子190も、端子170,180と同様に、金属片などの導電性板材からプレス加工などで一体成形してある。
各端子170,180,190の埋込部174,184,194は、図2に示すように、端子台23のX軸方向の外側でZ軸方向の下方部分に、ボビン20を構成する絶縁材料の内部に埋め込まれている。埋込部174,184,194は、端子台23の鍔収容凹部25の内壁面には露出せずに、ボビン20を構成する絶縁材料の内部に埋め込まれていることが好ましい。
端子70,80,90,170,180,190を構成する導電性材料としては、特に限定されないが、たとえばリン青銅、タフピッチ鋼、無酸素鋼、ステンレス、真鍮、銅ニッケル合金、などの金属が例示される。
ボビン20を構成する絶縁材料としては、特に限定されないが、LCP、ナイロン、フェノール、DAP、PBT、PETなどの合成樹脂が例示される。各端子70,80は、ボビン20を成型する際に、インサート成形されてボビン20に一体化される。
各端子70,80,90(170,180,190)の実装部76,86,96(176,186,196)は、図2に示すように、ボビン20の下面(底面)で各端子台22,23の端面からX軸方向の外側に飛び出すように、ボビン20に取り付けてある。また、継線部72,82,92a,92b(172,182,192a,192b)は、実装部76,86,96(176,186,196)よりもZ軸方向に高い位置で、各端子台22,23の端面からX軸方向の外側に飛び出すように、ボビン20に取り付けてある。
また、図3および図4Aに示すように、Z軸方向から見て、各端子70,80,90(170,180,190)の継線部72,82,92a,92b(172,182,192a,192b)と実装部76,86,96(176,186,196)とは、Y軸方向に位置ずれして配置される。本実施形態では、継線部72,82,92a,92b(172,182,192a,192)のY軸方向の間に、実装部76,86,96(176,186,196)が位置するように、図5に示す埋込部74,84,94(174,184,194)が、ボビン20を構成する絶縁材料の内部に埋め込まれている。
なお、図3に示すように、端子台22では、Y軸方向に沿って、端子80,90,70が、この順で並んで配置されるが、端子台23では、逆に、端子170,190,180が、この順で並んで配置される。
図2に示すように、実装部76,86,96(176,186,196)の下面は、ボビン20の下面よりも下方向に所定高さで突出するようになっている。所定高さは、0よりも大きいことが好ましく、好ましくは、実装部76,86,96(176,186,196)を構成する板材の厚みの0.5〜2倍程度である。
本実施形態では、図4Aに示すように、ボビン20の下側には、合計で10個の実装側凸部28が形成してあり、凸部28の下面がボビン20の下面となる。実装側凸部28は、各端子台22,23の下面に、それぞれY軸方向に所定間隔で離れて5つずつ形成してあり、Y軸方向に隣り合う実装側凸部28の間には、リード連絡溝(導電経路)29が形成してある。
実装側凸部28のX軸方向の外端面は、ボビン20の外側端面よりもX軸方向に所定間隔で引き込まれて配置してあることが好ましい。本実施形態では、図2に示すように、実装部76,86,96(176,186,196)は、実装側凸部28の外側端面からX軸方向の外側に向けて、ボビン20の外側端面よりも外側に飛び出すように延びている。このように構成することで、実装側凸部28の外側端面が、実装部76,86,96(176,186,196)と埋込部74,84,94(174,184,194)との境界部分を補強することになり、実装部76,86,96(176,186,196)を、外部回路基板(図示省略)などの実装面に実装しやすくなる。
実装側凸部28の突出高さは、図1に示す鍔収容凹部24,25の深さを十分に確保できるように、しかも図4Aに示すリード連絡溝29を確保できるように決定されることが好ましい。
本実施形態では、図5に示す一対の連結側部26の間に位置する底壁32と、コア本体40の底壁42とが組み合わされて、図2に示すように、巻軸部102となる。すなわち、磁性体から成るコア本体40の底壁42を含む巻軸部102に、第1ワイヤ62、第2ワイヤ63,64と、第3ワイヤ65とが巻回されてコイル部60が形成される。また、コイル部60は、仕切壁34,44により仕切られて、第1区画60aと第2区画60bとに仕切られる。
4本のワイヤ62〜65は、それぞれ外周面に絶縁被膜が形成された導電性線材(絶縁被覆導体)である。本実施形態では、ワイヤ62〜65の絶縁被膜としては、たとえばポリウレタン、ETFE、PFA、PET、ポリアミド、PPSなどを用いることができる。
ワイヤ62〜65が、底壁42と底壁32と連結側部26との組み合わせから成る巻軸部102の上から巻回されることで、コイル部60が形成される。その巻回作業は、本実施形態では、自動で行うことができるが、手作業で行ってもよい。
次に、ワイヤ62〜65の巻回手順の一例について、主として図4Bおよび図6に基づき説明する。
図4Bおよび図6(A)に示すように、第1ワイヤ62の一端であるリード部62aを端子70の継線部72に絡げる(またはカシメる/以下同様)。そして、第1ワイヤ62を、端子70の近くに位置するリード連絡溝29に通し、第1区画60aで巻軸部102の回りに複数ターンで巻回させる。なお、図4Bおよび図6では、図示を容易にするために、複数ターンではなく、1ターンまたは2ターン未満で巻回してあるように図示してある。以下同様である。
第1区画60aで巻軸部102の回りに、第1ワイヤ62を、複数ターンで巻回させた後に、仕切壁34の切り欠き36を通して、第2区画60bへと移動させ、仕切壁34の切り欠き36の縁部に第1ワイヤ62を引っ掛ける。その後に、第2区画60bで、第1ワイヤ62を、第1区画60aでの巻回方向とは逆方向に、巻軸部102の回りに複数ターンで巻回させる。その後に、仕切壁34の切り欠き36を通して、Y軸方向の中央に位置する端子90の継線部92bに絡げる。
その結果、図7(A)に示すように、第1ワイヤ62は、第1区画60aでは、コモンモードフィルタ回路の一つのコイル要素を構成し、同時に、第2区画60bでは、トランスの一つのコイル要素NP2を構成する。
次に、図4Bおよび図6(B)に示すように、一つの第2ワイヤ63の一端であるリード部63aを端子170の継線部172に絡げると共に、他の一つの第2ワイヤ64の一端であるリード部64aを、端子190の継線部192bに絡げる。そして、これらの第2ワイヤ63,64を、それぞれの端子170,190の継線部172,192bの近くに位置するリード連絡溝29に通して、第2区画60bにおいて、巻軸部102の回りにバイファラ巻で複数ターンに巻回する。なお、これらの第2ワイヤ63,64の巻回方向は、相互に同じであり、第2区画60bにおける第1ワイヤ62の巻回方向とは逆である。
一方の第2ワイヤ63の他方の端部であるリード部63bは、端子160の継線部192aに絡げられる。また、他方の第2ワイヤ64の他方の端部64bは、端子180の継線部182に絡げられる。継線部192aと継線部192bは、同一の端子190に形成してあることから、リード部63bとリード部64aとは端子190により電気的に接続される。
その結果、図7(B)に示すように、第2ワイヤ63,64は、それぞれ第2区画60bにおいて、トランスのコイル要素NS1とNS2とを構成する。なお、本実施形態では、二本の第2ワイヤ63,64を同時にバイファラ巻きしてあるが、第2ワイヤ63,64のそれぞれを一つずつ別々に巻回してもよい。また、たとえば一本の第2ワイヤを用いて、端子170の継線部172から、第2ワイヤ63と同様に第2区画60bで巻軸部102の回りに巻回した後に、継線部192aに絡げ、その後に、第2区画60bに戻し、そこで、第2ワイヤ64と同様に巻回させてもよい。その場合には、1本の第2ワイヤで、図7(B)に示す二つのコイル要素NS1,NS2を形成することができる。
次に、図4Bおよび図6(C)に示すように、第3ワイヤ65の一端であるリード部65aを端子80の継線部82に絡げる。そして、第3ワイヤ65を、端子80の近くに位置するリード連絡溝29に通し、第1区画60aで巻軸部102の回りに複数ターンで巻回させる。なお、第1区画60aでの第3ワイヤ65の巻回方向は、第1区画60aでの第1ワイヤ62の巻回方向と同じである。
第1区画60aで巻軸部102の回りに、第3ワイヤ65を、複数ターンで巻回させた後に、仕切壁34の切り欠き36を通して、第2区画60bへと移動させ、第2区画60bで、第3ワイヤ65を、第1区画60aでの巻回方向と同じ方向に、巻軸部102の回りに複数ターンで巻回させる。その後に、仕切壁34の切り欠き36を通して、Y軸方向の中央に位置する端子90の継線部92aに絡げる。
その結果、図7(C)に示すように、第3ワイヤ65は、第1区画60aでは、コモンモードフィルタ回路の他の一つのコイル要素を構成し、同時に、第2区画60bでは、トランスの一つのコイル要素NP1を構成する。
なお、上記の巻回例は、ワイヤ62〜65の巻回順序の一例であり、巻回の順序は、上記に限定されない。たとえば上記では、リード部62a〜65aから巻回作業を始めて、リード部62b〜65bで巻回を終えているが、その逆でもよい。また、設計すべき回路に応じて、複数のワイヤを、種々の巻回方法と巻回順で巻回することが可能である。
巻回作業が終了した時点で、必要に応じて、各継線部72,82,92a,92b,172,182,192a,192bの先端部に、たとえばレーザを照射し、図3に示す接続部100を形成し、各リード部62a,62b,63a,63b,64a,64b,65a,65bを、各継線部に電気的に接続して固定してもよい。なお、接続部100は、レーザ照射以外の方法、たとえばハンダ接合、あるいは導電性接着剤による接合、あるいは熱融着、あるいは抵抗溶接などにより形成することもできる。
本実施形態では、図1に示す接続部100を形成した後に、平板部50が、ボビン20に取り付けられることが好ましいが、接続部100を形成する前で、コイル部60を形成するためのワイヤ62〜65の巻回作業後に、平板部50をボビン20の切り欠き27に取り付けてもよい。平板部50を取り付けた後には、図3に示す各鍔収容溝24,25のY軸方向の両側に形成された接着用凹部30の中に、接着剤を塗布してもよい。この接着剤の塗布により、平板部50とコア本体40とボビン20との接着固定を同時に行うことができる。接着剤としては、特に限定されないが、たとえばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、UV樹脂、嫌気性樹脂などを用いることができる。
本実施形態に係る複合コイル装置10では、トロイダルコアに直接に巻線してコイル部を形成するのではなく、コア本体40がボビン20に取り付けられた状態で、ボビン20の一部である連結側部26および底壁32がコア本体40の底壁42と共に巻軸部102を構成し、その巻軸部102の周囲に、ワイヤ62〜65が巻回されてコイル部60が形成される。したがって、巻軸部102の強度が向上し、ワイヤ62〜65の巻回作業が容易であり、生産性に優れ、特性のばらつきも少ない。
さらにまた、コア本体42の鍔部43は、端子台部22,23の鍔収容凹部24,25の内部に収容されるために、絶縁耐圧も向上する。また、本実施形態では、図2に示すように、コア本体40と端子70,80,90,170,180,190との最短距離(絶縁距離あるいは沿面距離)を十分に長く設定することができるため、絶縁体性に優れている。
しかも、ワイヤ62〜65は、外周面に絶縁被膜が形成された導電性線材で構成してある。ワイヤ62〜65は、コア本体40の表面にも触れる部分があることから、絶縁被膜が形成されることで、ワイヤ62〜65とコア40との絶縁を図ることができ、コア本体40として、金属コアなどの導電性を持つコアを用いることも可能である。
さらに端子台部22,23には、底壁42と鍔部43との境界部分が差し込まれる切り欠き27が形成してあることから、ボビン20へのコア本体40の取付と位置合わせが容易であり、作業性が向上する。しかも、切り欠き27の上部には、コア本体40とは別の平板部50の両端がそれぞれ差し込まれるため、平板部50とコア本体40とボビン20との位置合わせと取付が容易になる。なお、平板部50は、必ずしも磁性体で構成しなくてもよい。その場合には、平板部50は、たとえばトランスを実装する際にトランスを移動させるための吸着ノズルの吸着部などとして機能させることができる。
特に本実施形態に係る複合コイル装置10では、図4Bに示すように、第1ワイヤ62が第1区画60aと第2区画60bとに連続して、図7(A)に示すように、それぞれの区画60aおよび60bに別のコイル要素を形成することが可能になる。また、図7(B)に示す第2区画60bに巻回してある第2ワイヤ64によるコイル要素NS2と第1ワイヤ62によるコイル要素NP2との間でトランスなどを構成することが可能になる。また、第1区画60aでは、第2区画60bに形成してあるトランスなどとは異なる機能を有するコモンモードフィルタ回路などのコイル要素を構成することができる。
このように、本実施形態の複合コイル装置10では、中間結線を設けること無く、第1区画60aと第2区画60bとに、異なる機能を有するコイル要素を形成することができる。本実施形態に係る複合コイル装置10では、中間結線を設ける必要がないため、自動巻線機での巻き線作業の自動化が容易になり、コストの低減が図れるとともに、品質の安定性確保が容易になる。また、異なる機能を有する複数のコイル装置を配線で接続した従来の複合コイル装置に比較して、本実施形態の複合コイル装置10では、大幅な小型化を図ることができる。
さらに本実施形態では、第1ワイヤ62とは別に、第1区画60aと第2区画60bとに連続して巻回してある第3ワイヤ65をさらに有している。これらの第1ワイヤ62と第2ワイヤ63,64と第3ワイヤ65とは、巻軸部102に対して同軸上に巻回されることになる。
このように構成することで、第1区画60aでは、第1ワイヤ62と第3ワイヤ65とで、コモンモードフィルタなどの機能を有する回路を形成することが可能になり、また、第2区画60bでは、第3ワイヤ65と第2ワイヤ63との間と、第1ワイヤ62と第2ワイヤ64との間で、追加のトランスを形成することも可能になる。さらに、このように構成することで、コモンモードフィルタとトランスとを別々のコイル装置で作製して接続した従来の複合コイル装置に比較して、大幅な装置の小型化を図ることができる。
また本実施形態では、図4Bに示すように、巻軸部102には、仕切壁34の切り欠き36の縁部により折返部が形成してあり、たとえば第1ワイヤ62を、第1区画60aと第2区画60bとでは、巻軸部102に、逆方向に巻回させることができる。巻軸部102に仕切壁34の切り欠き36による折返部を形成することで、第1ワイヤ62は、第1区画60aと第2区画60bとで、巻軸部102に、逆方向に巻回することも可能になる。
また、第3ワイヤ65も同様にして、第1区画60aと第2区画60bとで、巻軸部102に、逆方向に巻回することも可能になるが、本実施形態では、折返部で折り返さずに、第1区画60aと第2区画60bとで、巻軸部102に、同一方向に巻回してある。その結果、図7(C)に示す回路を形成することができる。
また本実施形態では、図2に示すように、第1区画60aでは、第1ワイヤ62と第3ワイヤ65とが相互に異なる層で巻回してあり、第2区画60bでは、第1ワイヤ62と第2ワイヤ63,64と第3ワイヤ65とが、相互に異なる層に巻回してある。このように構成することで、各ワイヤ62〜65の巻軸部102に対する巻乱れなどを有効に防止することができると共に、巻き数の制御も容易であり、品質の安定化に寄与する。
さらに、巻軸部102には、第1区画60aと第2区画60bとを仕切る仕切壁34,44が形成してある。仕切壁34,44を形成することで、第1区画60aと第2区画60bとに、異なるコイル要素を形成しやすくなり、第1区画60aと第2区画60bとで、コイル要素間の相互干渉を抑制することが容易になる。また、仕切壁44は、磁性体から成るコア本体にも形成してある。このように構成することで、第1区画60aと第2区画60bとで、コイル要素間の相互干渉を抑制することが容易になる。
しかも本実施形態では、図4Bに示すように、ボビン20側の仕切壁34には、第1区画60aと第2区画60bとを連絡する切り欠き36が形成してある。第1ワイヤ62または第3ワイヤ65は、この切り欠き36を通して、第1区画60aおよび第2区画60bに連続して、同一軸芯の巻軸部102に巻回することが可能になる。なお、第2ワイヤ63,64は、第2区画60bのみで巻軸に対して巻回してあることが好ましいが、用途によっては、この切り欠き36を通して、第2ワイヤ63または64が、第1区画60aおよび第2区画60bで巻軸部102に巻回してあってもよい。
本実施形態では、切り欠き36は、実装面側に形成してある。また、絶縁部材であるボビン20の一部を巻軸部102が含み、絶縁部材であるボビン20に仕切壁34が形成してあり、ボビン20の底壁32の下面が実装面側に位置し、底壁32の仕切壁34に、切り欠き36が形成してある。
このように構成することで、仕切壁34に形成してある切り欠き36を通して、第1ワイヤ62または第3ワイヤ65を、底壁32の下面に沿って、第1区画60aと第2区画60bとの間に通すことができる。しかも、仕切壁34の下面は、底壁32の下面に対して、Z軸の下方に十分に突出している。そのため、図示しない外部回路基板などとの絶縁性を確保しながら、第1区画60aおよび第2区画60bに、連続しているコイル要素を形成しやすくなる。また、装置の小型化にも寄与する。
また、図2に示すように、巻軸部102は、上方に開口を有するボビン20の凹部に磁性体から成るコア本体40の少なくとも一部が取り付けられて構成されている。このように構成することで、中間結線を設けること無く、第1区画60aと第2区画60bとに、異なる機能を有するコイル要素を、さらに容易に形成することができる。
図2に示すように、ボビン20の底壁32が実装面側に配置してあることで、図示しない外部回路基板などとの絶縁性を確保しながら、第1区画60aおよび第2区画60bに、連続しているコイル要素を形成しやすくなる。また、装置の小型化にも寄与する。
また、コア本体40は、断面E字形状のコアであることから、磁性体に第1区画48と第2区画49とを容易に形成することができると共に、これらの区画48,49の間に形成される仕切壁44も容易に形成することができる。
さらに、図8に示すように、断面E字形状のコア本体40が、巻軸部102のX軸方向に分割してあってもよい。たとえば第1区画48を構成するコアと、第2区画49を構成するコアとに軸方向に分割することで、これらの区画48,49に形成してあるコイル要素の間の相互干渉を、さらに抑制することができる。たとえばコイル要素間の結合係数を小さくすることができる。また、平板状の磁性体コアで構成してある平板部50も、巻軸部のX軸方向に分割してあってもよい。このように構成することで、第1区画60aおよび第2区画60bにそれぞれ形成してあるコイル要素の間の結合を、さらに小さくすることができる。
さらに本実施形態では、図2に示すように、磁性体から成るコア本体40と平板部50が、第1区画48および第2区画49で閉磁路を構成する形状を有する。このように構成することで、第1区画60aおよび第2区画60bにそれぞれ形成してあるコイル要素の間の結合を、小さくすることができる。
また、第1区画60aおよび第2区画60bで、磁性体から成る平板部50を有することで、第1区画48および第2区画49に閉磁路を形成しやすくなる。
さらに第2ワイヤは、巻軸部102にバイファラ巻きされている少なくとも二本の導体ワイヤ63,64で構成してあることで、第2区画60bには、2組のトランスを容易に形成しやすくなる。
さらにまた図2に示すように、第1区画38,48または第2区画39,49に位置する巻軸部102の外周には、第1ワイヤ62または第2ワイヤ63,64または第3ワイヤ65の巻乱れを防止するスペーサ68が配置してあってもよい。必要に応じてスペーサ68を配置することで、巻乱れを有効に防止することができる。なお、スペーサ68は、巻軸部102の外周に、絶縁テープを巻回することでも形成することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、コア本体40の形状は、巻軸部102の少なくとも一部となる形状であれば、特に限定されず、いわゆるU型コアあるいはドラム型コアであってもよい。さらに、ワイヤ62〜65の本数や、端子の数は、特に限定されない。また、図4Bに示すように、切り欠き36の底部は、巻軸部102の底壁32の下面と面一であるが、それに限定されず、底壁32の下面と多少段差があってもよい。
また、巻軸部102は、コア本体40と連結側部26のみで構成してもよい。すなわち、ボビン20の底板32は、無くても良い。あるいは、巻軸部102は、コア本体40のみで構成してもよい。
10… 複合コイル装置
20… ボビン
22,23… 端子台
24,25… 鍔収容凹部
26… 連結側部
27… 切り欠き
28… 実装側凸部
29… リード連絡溝
30… 接着用凹部
32… 底壁
34… 仕切壁
36… 切り欠き
38… 第1区画
39… 第2区画
40… コア本体
42… 底壁
43… 鍔部
44… 仕切壁
45… 鍔中央部
46… 鍔側方凸部
48… 第1区画
49… 第2区画
50… 平板部
60… コイル部
60a… 第1区画
60b… 第2区画
62… 第1ワイヤ(第1導体)
63,64… 第2ワイヤ(第2導体)
65… 第3ワイヤ(第3導体)
62a,62b,63a,63B,64a,64b,65a,65B… リード部
68… スペーサ
70,80,90… 端子
72,82,92a,92b… 継線部
74,84,94… 埋込部
76,86,96… 実装部
100… 接合部
102… 巻軸部
170,180,190… 端子
172,182,192a,192b… 継線部
174,184,194… 埋込部
176,186,196… 実装部

Claims (14)

  1. 磁性体を少なくとも一部に含み、第1区画と第2区画とが軸方向に形成してある巻軸部と、
    前記第1区画と前記第2区画とに連続して巻回してある第1導体部と、
    前記第2区画に巻回してある第2導体部と、を有する複合コイル装置。
  2. 前記第1導体部とは異なり、前記第1区画と前記第2区画とに連続して巻回してある第3導体部をさらに有する請求項1に記載の複合コイル装置。
  3. 前記巻軸部には、折返部が形成してあり、前記第1導体部は、前記第1区画と前記第2区画とでは、前記巻軸部に、逆方向に巻回してある請求項1または2に記載の複合コイル装置。
  4. 少なくとも前記第2区画では、前記第1導体部と前記第2導体部とが、相互に異なる層に巻回してある請求項1〜3のいずれかに記載の複合コイル装置。
  5. 前記巻軸部には、前記第1区画と前記第2区画とを仕切る仕切壁が形成してある請求項1〜4のいずれかに記載の複合コイル装置。
  6. 前記仕切壁には、前記第1区画と前記第2区画とを連絡する切り欠きが形成してある請求項5に記載の複合コイル装置。
  7. 前記切り欠きは、実装面側に形成してある請求項6に記載の複合コイル装置。
  8. 前記巻軸部は、開口を有するボビンの凹部に前記磁性体から成るコアの少なくとも一部が取り付けられて構成されている請求項1〜7のいずれかに記載の複合コイル装置。
  9. 前記ボビンが実装面側に配置してある請求項8に記載の複合コイル装置。
  10. 前記コアは、分離可能な部材が組み合わされて構成してある請求項8または9に記載の複合コイル装置。
  11. 前記磁性体が、前記第1区画および/または前記第2区画で閉磁路を構成する形状を有する請求項1〜10のいずれかに記載の複合コイル装置。
  12. 前記磁性体が、前記第1区画および/または前記第2区画で、板状部材を有する請求項1〜11のいずれかに記載の複合コイル装置。
  13. 前記第2導体部は、前記巻軸部にバイファラ巻きされている少なくとも二本の導体ワイヤで構成してある請求項1〜12のいずれかに記載の複合コイル装置。
  14. 前記第1区画または前記第2区画の内部に位置する前記巻軸部の外周には、前記第1導体部または前記第2導体部の巻乱れを防止するスペーサが配置してある請求項1〜13のいずれかに記載の複合コイル装置。
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