JP2021125169A - 隊列走行システム - Google Patents

隊列走行システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021125169A
JP2021125169A JP2020020452A JP2020020452A JP2021125169A JP 2021125169 A JP2021125169 A JP 2021125169A JP 2020020452 A JP2020020452 A JP 2020020452A JP 2020020452 A JP2020020452 A JP 2020020452A JP 2021125169 A JP2021125169 A JP 2021125169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
leading vehicle
follow
leading
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020020452A
Other languages
English (en)
Inventor
直紀 福田
Naoki Fukuda
直紀 福田
雅嗣 荒井
Masatsugu Arai
雅嗣 荒井
隆之 佐藤
Takayuki Sato
隆之 佐藤
貴照 田中
Takateru Tanaka
貴照 田中
浩太郎 増田
Kotaro Masuda
浩太郎 増田
貴彦 黒瀬
Takahiko Kurose
貴彦 黒瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2020020452A priority Critical patent/JP2021125169A/ja
Publication of JP2021125169A publication Critical patent/JP2021125169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】隊列走行の円滑性を向上させる隊列走行システムを提供する。【解決手段】単数または複数の後続車を先導車に追従させる隊列走行システムであって、先導車は、第1位置情報検出装置と第1コントローラとを、後続車は、第2位置情報検出装置と後続車を制御する第2コントローラとを、先導車及び後続車は、通信装置を備えており、第1コントローラは、作業地点判定部と、走行軌跡演算部と、第1時期判定部と、第2時期判定部と、指令生成部と、通信制御部とを有し、第2時期は、作業地点以降の基準地点から、所定距離離間した地点を先導車が通過したとき以降の時期であり(S126,S129)、指令生成部は、第1時期判定部が第1時期を判定すると停止指令を生成し、第2時期になると走行指令を生成し、第2コントローラは、停止指令を受信すると後続車を停止させ、走行指令を受信すると後続車を走行軌跡に沿うように走行させてなる。【選択図】図8

Description

本発明は隊列走行システムに係り、特に隊列走行の円滑性を向上させる技術に関する。
鉱山等で稼働する運搬機として使用されるダンプトラックは、4つの駆動輪を配置した車体フレームをベースとして、当該車体フレームの前方上部に運転室及び制御ボックスが配置され、後方下部に走行装置が配置され、上方の中央から後方にかけて起伏可能な荷台が配置された構造を備えている。そして、当該ダンプトラックの荷台には、鉱山採掘及び土木作業等の作業現場において、砕石物又は土砂等の運搬対象物が多量に積載されることになる。
当該ダンプトラックの荷台への積込みには、積込機として稼働する油圧ショベルが使用される。一般的に、油圧ショベルによる積込みは、運搬対象物が荷台の最上部の上方まで山盛りとなるように行われる。積込みが完了した状態のダンプトラックは、運搬対象物を目的地である放土場まで運搬した後、油圧シリンダを伸長することにより、ヒンジピンを回転中心として荷台を起伏させ、運搬対象物を放土することになる。その後、ダンプトラックは、油圧ショベルが作業する積込場に戻り、積込作業、運搬、及び放土作業が繰り返されることになる。
上述したような繰り返される作業において、運搬対象物を効率よく運搬することが要求されている。すなわち、運搬対象物の量を増加させ、運搬対象物の運搬を低コストで実現することが望まれていた。このような要求に対応するため、ダンプトラックの台数を増加させることが考えられるが、運搬量は増加するもののオペレータ等の人件費が増加し、運搬に係る総合的なコストがかえって増加することになる。
また、人件費の削減の観点から、ダンプトラックを自動運転させることによって無人化を図るような自律運転システムによる対応が考えられる。例えば、特許文献1には、経路生成及び閉塞制御を行う交通管制システム、基地局配置及び最適切替制御を行う無線システム、並びに外界認識及び車体制御を行う自律走行システムを主システムとして備える自律運転システムが開示されている(特許文献1)。
国際公開第2016/080555号公報
上記特許文献1に開示される技術によれば、鉱山を走行するダンプトラックに適用した場合、通常の走行路、例えば積込場と放土場をつなぐ道のような一方向へのみ進む道では、後続車は、先導車を追従し隊列走行することが可能である。
しかしながら、積込場や放土場のような特定の位置へ切り返しを行い1台ずつ移動しなければならない場所では、後続車は、後続車と先導車がぶつからないように車間距離を調整したり、停車位置を調整したりする必要があり、効率が悪くなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放土場等の作業領域(所定の領域)における隊列走行の円滑性を向上させることができる隊列走行システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の隊列走行システムは、隊列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車をオペレータにより運転させるとともに、前記先導車の後方に位置する単数または複数の後続車を、前記先導車に対し追従させて隊列走行させる隊列走行システムであって、前記先導車は、前記先導車の位置情報を検出する第1位置情報検出装置と、前記先導車を制御する第1コントローラと、を備え、前記後続車は、前記後続車の位置情報を検出する第2位置情報検出装置と、前記後続車を制御する第2コントローラと、を備え、前記先導車及び前記後続車は、該先導車と該後続車とで通信する通信装置を備えており、前記第1コントローラは、前記先導車が作業をする地点である作業地点を判定する作業地点判定部と、前記先導車の走行軌跡を演算する走行軌跡演算部と、前記先導車が前記作業地点を含む所定の領域に入る時期である第1時期を判定する第1時期判定部と、前記後続車の走行を開始させる時期である第2時期を判定する第2時期判定部と、前記後続車に送信する指令を生成する指令生成部と、前記通信装置を制御して、前記指令生成部によって生成された指令を前記先導車から前記後続車に送信する通信制御部と、を有し、前記第2時期判定部が判定する前記第2時期は、前記作業地点以降の基準地点から、所定距離離間した地点を前記先導車が通過したとき以降の時期であり、前記指令生成部は、前記第1時期判定部が前記第1時期を判定すると、前記後続車を停止させる指令である停止指令を生成し、前記第2時期になると、前記後続車を走行させる指令である走行指令を生成し、前記第2コントローラは、前記先導車から前記通信装置を介して前記停止指令を受信すると前記後続車を停止させ、前記走行指令を受信すると前記後続車を前記走行軌跡に沿うように走行させてなることを特徴とする。
これにより、先導車が所定の領域に入る時期である第1時期に、指令生成部によって生成された停止指令に基づいて後続車を停止させ、作業地点以降の基準地点から所定距離離間した地点を先導車が通過したとき以降の時期である第2時期に、後続車を走行させるようにすることで、先導車が所定の領域で作業や該作業をするために転舵や前後進等を繰り返す間に後続車が所定の領域に侵入して先導車及び後続車の隊列走行の円滑性が低下することを防止することが可能とされる。
その他の態様として、前記所定距離は、前記先導車の前後長と、前記後続車の前後長と、前記先導車及び前記後続車間の車間距離と、の総和であるのが好ましい。
これにより、所定距離を、先導車の前後長と、後続車の前後長と、先導車及び後続車間の車間距離との総和とすることで、先導車が停止したあとに後続車が追従走行をする場合であっても、先導車の後方に隊列をなした後続車のうちの最後尾の後続車が走行軌跡と干渉することを防止することが可能とされる。
その他の態様として、前記基準地点は、前記走行軌跡のうち前記先導車が前記作業地点から前記所定距離まで走行した区間に、前記走行軌跡が交差する点を含まない場合、前記作業地点であるのが好ましい。
これにより、走行軌跡のうち先導車が作業地点から所定距離まで走行した区間に、走行軌跡が交差する点を含まない場合、作業地点を基準地点とすることで、先導車が作業地点で作業をする前に後続車の追従が開始されることを防止することが可能とされる。
その他の態様として、前記基準地点は、前記走行軌跡のうち前記先導車が前記作業地点から前記所定距離まで走行した区間に、前記走行軌跡が交差する点を含む場合、前記交差する点であるのが好ましい。
これにより、走行軌跡のうち先導車が作業地点から所定距離まで走行した区間に、走行軌跡が交差する点を含む場合、交差する点を基準地点とすることで、先導車から走行軌跡の所定距離後方までの区間に走行軌跡が交差する点が位置することを防止することが可能とされる。
その他の態様として、前記先導車は、前記後続車を停止させるべく前記オペレータが操作する追従停止装置を備えており、前記第1時期判定部は、前記追従停止装置が操作されたときを前記第1時期と判定するのが好ましい。
これにより、追従停止操作装置が操作されたときを第1時期と判定することで、予め所定の領域について設定等することなく、オペレータの任意で所定の領域に入るときを設定することが可能とされる。
その他の態様として、前記先導車は、前記オペレータに報知する報知装置と、前記後続車に追従走行を開始させるべく前記オペレータが操作する追従開始操作装置と、を備えており、前記第1コントローラは、前記報知装置を制御する報知制御部を有しており、前記報知制御部は、前記第2時期になると、前記報知装置によってオペレータに前記第2時期であることを報知し、前記第1コントローラの前記指令生成部は、前記報知装置による報知後に前記追従開始操作装置が操作されると、前記走行指令を生成してなるのが好ましい。
これにより、第2時期になると報知装置によってオペレータに第2時期であることを報知し、報知装置による報知後に追従開始操作装置が操作されると、走行指令を生成し、走行指令に従って後続車が追従走行することで、実際の作業現場の状況に応じてオペレータの任意で後続車に追従走行を開始させる時期を遅らせることが可能とされる。
本発明の隊列走行システムによれば、先導車が所定の領域に入る時期である第1時期に、指令生成部によって生成された停止指令に基づいて後続車を停止させ、作業地点以降の基準地点から所定距離離間した地点を先導車が通過したとき以降の時期である第2時期に、後続車を走行させるようにしたので、先導車が所定の領域で作業や該作業をするために転舵や前後進等を繰り返す間に後続車が所定の領域に侵入して先導車及び後続車の隊列走行の円滑性が低下することを防止することができる。すなわち、放土場の作業領域における隊列走行の円滑性を向上させることができる。
本実施形態に係る隊列走行システムを構成する3台の運搬機及び当該運搬機に運搬対象物を積込む1台の積込機を示した図である。 本実施形態における隊列走行システムを構成する先導車の外観を示す図である。 本実施形態における隊列走行システムを構成する後続車の外観を示す図である。 第1コントローラの接続構成が示されたブロック図である。 第2コントローラの接続構成が示されたブロック図である。 先導車及び後続車が実行する、本発明に係る隊列走行システム制御の制御手順を示すシーケンス図である。 第1コントローラが実行する、先導放土モードの制御手順を示すルーチンのフローチャートである。 先導放土モード中の軌跡演算の演算手順を示すルーチンのフローチャートである。 記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 第1コントローラが実行する、追従放土モードの制御手順を示すルーチンのフローチャートである。 第2コントローラが実行する、追従放土モードの制御手順を示すルーチンのフローチャートである。 追従放土モードよる後続車の追従放土の態様を説明する説明図である。 追従放土モードよる後続車の追従放土の態様を説明する説明図である。 第1別実施例における記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 第2別実施例における記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 第3別実施例における記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。 第4別実施例における記憶部が記憶する先導車の走行軌跡R等を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について、各実施例として図面を参照しつつ詳細に説明する。
<運搬機の走行動作制御システムの全体構成>
図1は本実施形態に係る隊列走行システム1を構成する3台の運搬機2,3、及び当該運搬機2,3に運搬対象物を積込む1台の積込機4を示した図である。
隊列走行システム1は、3台の運搬機(後述する先導車2及び後続車3)によって構成されている。ここで、図1においては、作業現場として鉱山での採掘現場を想定している。この採掘現場では、積込機4は、運搬対象物である土砂100を積込場101にて運搬機2,3に積込む積込作業(作業)をしている。また、積込機4によって土砂100が積込まれた運搬機2,3は、積込場101から放土場102まで移動し、放土場102にて放土して空荷となり(放土作業、作業)、再び土砂100を積込むために積込機4に向かう、所謂運搬作業を繰り返し実行している。
隊列走行システム1に係る運搬機は、隊列の先頭に位置する1台の先導車2及びその後方に位置する2台の後続車3によって構成されている。なお、本実施形態では、後続車3を2台としているが、1台であってもよく、3台以上であってもよい。
<先導車>
図2は、本実施形態における隊列走行システム1を構成する先導車2の外観を示す図である。先導車2は、鉱物又は土砂である積載物(以下、土砂100という)を積載して走行することが可能である。本実施形態に係る先導車2は、車両本体20、運転室21、ボディ22、及び車輪23を備えている。また、先導車2は、サスペンションシリンダ24、サスペンション圧力センサ25、ホイストシリンダ26、及びボディ傾斜角度センサ27を備えている。更に、先導車2は、車両の前方に設けられた通信装置28及び前方検知装置29、並びに運転室21の内部に設けられ、先導車2の各種の制御を行う第1コントローラ31を備えている。
先導車2の車両本体20には、エンジン及び走行モータ(後述する図4の駆動装置11)が備えられており、走行モータの動力を車輪23に伝達することで、先導車2は走行可能となる。また、車両本体20には、転舵装置12が備えられており、車両本体20前側の車輪23を揺動させることで、先導車2は転舵可能となる。この車輪23には、速度センサ23aが設けられており、先導車2の走行速度を検出することが可能である。ボディ22は、車両本体20の上部に設置されている。ボディ22には、積込機4により、土砂100等の作業対象物が積載される。
また、先導車2の運転室21には、ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダル(後述する図4の走行操作装置13)、ボディ22の傾斜角度を操作する操作レバー(後述する図4の放土操作装置15)、及び隊列走行システム1の各種状況を表示する表示装置17(後述する図4参照)、隊列走行システム1の各種設定操作を行う設定操作装置19(後述する図4参照)等の先導車2の操作等に係る装置が設けられている。したがって、オペレータは、走行操作装置13の操作(走行操作)をすることで先導車2を走行させ、放土操作装置15の操作(放土操作)をすることで先導車2のボディ22を傾斜させて放土し、設定操作装置19の操作(設定操作)をすることで先導車2の各種設定操作をすることができる。
先導車2のサスペンションシリンダ24は、車輪23と車両本体20との間に設置されている。車両本体20の重量、ボディ22の重量、及びボディ22の積載物の重量の合計に応じた負荷が、サスペンションシリンダ24を介して車輪23に加えられる。サスペンションシリンダ24は、ボディ22に土砂100が積載されると、その重量に応じて縮み、内部に封入された作動油の圧力が高まる。
サスペンション圧力センサ25は、作動油の圧力変化を検知するために備えられている。このサスペンション圧力センサ25は、先導車2の各サスペンションシリンダ24に設置されている。本実施形態の先導車2は4つの車輪23を備えているため、サスペンション圧力センサ25は合計4つとなる。
先導車2のホイストシリンダ26は、車両本体20とボディ22との間であって、左右に各一本設置されている。また、ホイストシリンダ26には、ホイストシリンダ26を動作させるための油圧源となる図示しない油圧ポンプが配管を介して接続されている。更に、ホイストシリンダ26と当該油圧ポンプとの間には、ホイストシリンダ26への作動油の供給及び排出を制御する図示しない制御弁が設けられている。当該制御弁による作動油の供給又は排出を制御することにより、ホイストシリンダ26が伸長又は収縮し、ボディ22がヒンジピンを中心に上昇又は下降することになる。このような制御により、ボディ22の傾斜角度を自在に変更可能となる。
ボディ傾斜角度センサ27は、車両本体20に対するボディ22の傾斜角度を検出するセンサである。このボディ傾斜角度センサ27は、各ホイストシリンダ26に対応するヒンジピンの近傍に設けられており、先導車2の左右に各1つ(合計2つ)設けられている。
通信装置28は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の航法衛星から測位電波を受信して自車両の位置を取得するための位置情報受信装置28a(後述する図4参照)を含む。また、通信装置28は、自車両と他車両との通信を可能とするための車車間通信装置28b(後述する図4参照)を含む。
前方検知装置29は、車両本体20の前方の左右に各1つ設けられたミリ波レーダから構成されている。これにより、車両本体20は、前方における他車両又は障害物等の検出が可能となる。
第1コントローラ31は、駆動装置11の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成されている。なお、第1コントローラ31の詳細な説明については後述する。
<後続車>
図3は、本実施形態における隊列走行システム1を構成する後続車3の外観を示す図である。後続車3は、先導車2と同様に土砂100を積載して走行することが可能な車両であり、先導車2に追従して走行することが可能である。この後続車3は、先導車2と同様に車両本体20、ボディ22、車輪23、サスペンションシリンダ24、サスペンション圧力センサ25、ホイストシリンダ26、ボディ傾斜角度センサ27、通信装置28及び前方検知装置29を備えている。また、後続車3は、第2コントローラ32を備えている。なお、先導車2と同様の構成については説明を省略する。
次に、第1コントローラ31及び第2コントローラ32の構成及び接続構成について説明する。
<第1コントローラ>
図4は、第1コントローラ31の接続構成が示されたブロック図である。第1コントローラ31の入力側には、走行操作装置13、放土操作装置15、設定操作装置19、位置情報受信装置(第1位置情報検出装置)28a及び車車間通信装置(通信装置)28bが電気的に接続されている。ここで、設定操作装置19には、追従停止スイッチ(追従停止操作装置)19a、追従開始スイッチ(追従開始操作装置)19b及び隊列設定部19cが設けられている。
追従停止スイッチ(追従停止SW)19aは、先導車2が作業領域102aに入るときにオペレータがON操作するスイッチである。追従開始スイッチ(追従開始SW)19bは、オペレータがON操作することで後続車3に追従走行を開始するよう指令をすることが可能なスイッチである。隊列設定部19cは、後続車3の数、先導車2や後続車3の前後長L1a、先導車2及び後続車3間の車間距離L1b等の隊列走行についての各種設定を行う設定部である。
これにより、走行操作装置13からはオペレータによる先導車2の走行操作に関する情報が入力され、放土操作装置15からはオペレータによる先導車2の放土操作(作業状態)に関する情報が入力され、設定操作装置19からはオペレータによる追従停止スイッチ19aや追従開始スイッチ19bのON操作、隊列走行についての各種設定操作等に関する情報が入力され、位置情報受信装置28aからは先導車2の位置情報に関する情報が入力され、車車間通信装置28bからは先導車2と後続車3との通信に関する情報(先導車2が受信した情報)が入力される。
一方、第1コントローラ31の出力側には、駆動装置11、転舵装置12、表示装置(報知装置)17、ホイストシリンダ26及び車車間通信装置(通信装置)28bが電気的に接続されている。これにより、第1コントローラ31は、駆動装置11を制御することで先導車2を駆動することができ、転舵装置12を制御することで先導車2を転舵することができ、表示装置17を制御することでオペレータに報知する情報を表示装置17に表示することができ、ホイストシリンダ26を制御することでボディ22を傾斜させて土砂100を放土することができ、車車間通信装置28bを制御することで後続車3に情報を送信することができる。
この第1コントローラ31は、本発明に係る隊列走行システムの制御を実行すべく、走行制御部45、放土制御部47、放土地点判定部(作業地点判定部)51、走行軌跡演算部53、後続車状態判定部55、記憶部57、指令演算部61、報知判定部65、通信制御部67及び報知制御部69を含んでいる。
走行制御部45は、オペレータによる走行操作装置13の走行操作情報に基づいて、駆動装置11及び転舵装置12を制御する制御部である。放土制御部47は、オペレータによる放土操作装置15の放土操作情報に基づいて、ホイストシリンダ26を制御する制御部である。
放土地点判定部51は、オペレータによる放土操作装置15の放土操作情報及び位置情報受信装置28aから入力される先導車2の位置情報に関する情報に基づいて、先導車2が放土をした位置(放土位置)を判定する判定部である。走行軌跡演算部53は、位置情報受信装置28aから入力される先導車2の位置情報に関する情報に基づいて、先導車2が走行した軌跡(走行軌跡R)を判定する判定部である。後続車状態判定部55は、車車間通信装置28bから入力される先導車2が受信した情報に基づいて、例えば、走行している状態、停止している状態、放土している状態等の後続車3の作業状態を判定する判定部である。
記憶部57は、放土地点判定部51が判定する放土位置(作業をする地点、後述する第2地点P2)及び走行軌跡演算部53が判定する先導車2が走行した軌跡(走行軌跡R)等の各種情報を記憶するメモリである。
指令演算部61は、後続車3に指令する内容を演算する演算部である。この指令演算部61は、停止時期判定部(第1時期判定部)61a、追従距離算出部61b、交差判定部61c、走行開始時期判定部(第2時期判定部)61d及び指令生成部61eを含んでいる。停止時期判定部61aは、後続車3を停止させる時期を判定する判定部である。追従距離算出部61bは、後述する軌跡演算制御における追従距離L1(後述する図8参照)を算出する算出部である。
交差判定部61cは、走行軌跡Rに交点である第3地点(交差する点、基準地点)P3があるか否かを判定する判定部である。走行開始時期判定部61dは、後続車3の走行を開始させる時期を判定する判定部である。指令生成部61eは、停止時期判定部61aや走行開始時期判定部61dの判定結果に従って後続車3に指令する指令内容を生成する生成部である。
報知判定部65は、後続車状態判定部55が判定する作業状態及び位置情報受信装置28aから入力される先導車2の位置情報に関する情報に基づいて、オペレータに報知する情報を判定する判定部である。通信制御部67は、車車間通信装置28bを制御して指令生成部61eが生成指令情報及び走行軌跡や放土位置等の追従放土制御(後述する追従放土モード)に必要な情報を後続車3に送信する制御部である。報知制御部69は、表示装置17を制御して報知判定部65が判定した報知情報をオペレータに報知する制御部である。
<第2コントローラ>
図5は、第2コントローラ32の接続構成が示されたブロック図である。第2コントローラ32の入力側には、第1コントローラ31と同様に、位置情報受信装置(第2位置情報検出装置)28a及び車車間通信装置28bが電気的に接続されている。これにより、位置情報受信装置28aからは後続車3の位置情報に関する情報が入力され、車車間通信装置28bからは先導車2と後続車3との通信に関する情報(後続車3が受信した情報)が入力される。
また、第2コントローラ32の入力側には、速度センサ23a、サスペンション圧力センサ25、ボディ傾斜角度センサ27及び通信装置28が電気的に接続されている。これにより、速度センサ23aからは先導車2の速度に関する情報が入力され、サスペンション圧力センサ25からはサスペンションシリンダ24内の作動油の圧力の検出値、換言すると、ボディ22に積載された土砂100の質量に関する情報が入力され、ボディ傾斜角度センサ27からは車両本体20に対するボディ22の傾斜角度に関する情報が入力される。
一方、第2コントローラ32の出力側には、第1コントローラ31と同様に、駆動装置11、転舵装置12、ホイストシリンダ26及び車車間通信装置28bが電気的に接続されている。これにより、第2コントローラ32は、駆動装置11を制御することで後続車3を駆動することができ、転舵装置12を制御することで後続車3を転舵することができ、ホイストシリンダ26を制御することでボディ22を傾斜させて土砂100を放土することができ、車車間通信装置28bを制御することで先導車2に情報を送信することができる。
この第2コントローラ32は、本発明に係る隊列走行システムの制御を実行すべく、第1コントローラ31と同様に、走行制御部45、放土制御部47、記憶部57及び通信制御部67を含んでいる。また、第2コントローラ32は、追従放土作業判定部(追従作業判定部)71を含んでいる。
記憶部57は、走行軌跡演算部53によって判定された先導車2の走行軌跡に関する情報等の車車間通信装置28bから入力される後続車3が受信した走行軌跡情報及び放土位置情報を記憶するメモリである。追従放土作業判定部71は、サスペンション圧力センサ25から入力されるボディ22に積載された土砂100の質量に関する情報、ボディ傾斜角度センサ27から入力される車両本体20に対するボディ22の傾斜角度に関する情報、位置情報受信装置28aから入力される後続車3の位置情報に関する情報、記憶部57に記憶した走行軌跡情報及び放土位置情報及び車車間通信装置28bから入力される指令情報に基づいて、後述する追従放土作業を判定する判定部である。
走行制御部45は、追従放土作業判定部71が判定する追従放土作業に基づいて、駆動装置11及び転舵装置12を制御する制御部である。放土制御部47は、追従放土作業判定部71が判定する追従放土作業に基づいて、ホイストシリンダ26を制御する制御部である。
図6は、先導車2及び後続車3が実行する、本発明に係る隊列走行システム制御の制御手順を示すシーケンス図である。以下、同シーケンス図に沿い隊列走行システム制御について説明する。なお、説明の便宜上、2台の後続車3のうち、前を走行する後続車3を第1後続車3a、後を走行する後続車3を第2後続車3bとそれぞれ呼称し、第1後続車3a及び第2後続車3bを総称して後続車3と呼称する。
まず、本実施形態に係る隊列走行システム1では、大別して、通常隊列モード、先導放土モード及び追従放土モードの3つのモードを有している。先導車2は、オペレータがハンドル、アクセルペダル及びブレーキペダル等の走行操作装置13を操作することで該操作に応じて走行及び転舵して、積込場101から放土場102に向かう(図1参照)。このとき、先導車2は、通信装置28の車車間通信装置28bによって先導車2に追従するよう後続車3に指令情報を送信する(ステップS1の先導走行制御)。
一方、後続車3は、通信装置28の車車間通信装置28bによって先導車2と常に通信を行い、先導車2の位置情報、走行軌跡R、速度、操舵角度その他先導車2の走行情報(以下、「走行情報」という)を取得する。したがって、後続車3は、取得した先導車の走行情報と自車の走行情報とを照らし合わせ、先導車2の走行軌跡Rに沿い、先導車2と一定の車間距離(車間距離L1b)をあけて走行するよう、走行制御部45により加速及び制動制御並びに操舵制御を行う(ステップS2の後続走行制御)。これにより、第1後続車3a及び第2後続車3bは、例えば設定操作装置19の隊列設定部19cをオペレータが操作して設定することで、先導車2の後方に設定された順番通りに一列に並び、それぞれの前方の車両との車間距離が一定となるように走行する。
この通常隊列モードは、積込場101から放土場102まで、または放土場102から積込場101まで移動するような、先導車2が進行方向を切り替えるために後退することや放土作業をするために停止するような動作を伴わない隊列走行を行う際に実行される。したがって、先導車2、第1後続車3a及び第2後続車3bが積込場101から放土場102に向かって通常隊列モードで隊列走行し、先導車2が放土場102の作業領域102aに到着すると、先導放土モードが実行される。
先導放土モードでは、先導車2は、追従を停止する指令を第1後続車3a及び第2後続車3bに送信し(ステップS3の追従停止指令)、当該指令を受信した第1後続車3a及び第2後続車3bは、車体を停止させる(ステップS4の車体停止)。このようにステップS4で第1後続車3a及び第2後続車3bが停止している間に、先導車2は、オペレータの操作によって走行及び放土作業を行う。このとき、先導車2は、後述する軌跡演算制御により、先導車2の走行軌跡、放土作業をした位置等を演算及び記憶する(ステップS5の軌跡制御)。
追従放土モードは、順に第1追従放土モード、第2追従放土モード及び追従放土モードの終了の3つの態様から構成されている。第1追従放土モードは、先導車2から第1後続車3aに追従を開始するよう指令をする(ステップS6の追従開始指令)。この指令を受信した第1後続車3aは、先導車2の走行軌跡に沿って走行し及び放土作業をする(ステップS7の追従・放土)。そして、第1後続車3aは追従放土を完了させると、作業を完了させたことを先導車2に通知し(ステップS8の作業完了通知)、先導車2は第1後続車3aが作業を完了したことを判定する(ステップS9の作業完了判定)。
第2追従放土モードは、第1追従放土モードと同様に、先導車2は第2後続車3bに追従を開始するよう指令し(ステップS16の追従開始指令)、指令を受信した第2後続車3bが追従放土をし(ステップS17の追従・放土)、作業を完了させると(ステップS18の作業完了通知)、先導車2は第2後続車3bが作業を完了したことを判定する(ステップS19の作業完了判定)。なお、第2後続車3bに追従する第3後続車、第4後続車がある場合には、第2追従放土モードと同様の態様の制御を実行すればよい。
そして、すべての後続車3の作業が完了したことを先導車2が判定すると、追従放土モードの終了をすべく、ステップS21で放土終了制御を実行する。このようにして追従放土モードを終了させると、再び通常隊列モードに移行する(ステップS1)。以下、先導放土モード及び追従放土モードについて、詳しく説明する。
<先導放土モード>
図7は、第1コントローラ31が実行する、先導放土モードの制御手順(図6中の範囲A)を示すルーチンのフローチャートである。また、図8は、先導放土モード中の軌跡演算制御の演算手順を示すルーチンのフローチャートである。そして、図9〜12は、記憶部57が記憶する先導車2の走行軌跡R等を説明する説明図である。
図7及び図9によると、オペレータは、先導車2が放土場102の作業領域(所定の領域)102aに入る際(第1時期)、設定操作装置19の追従停止スイッチ(追従停止SW)19aをON操作する(ステップS100)。したがって、第1コントローラ31は、追従停止スイッチ19aがON操作されることにより、先導車2が放土場102の作業領域102aに入ったと判定して先導放土モードを開始することができる。なお、位置情報受信装置28aを用いて先導車2が放土場102の作業領域102aに入ったことを判定して先導放土モードを開始するようにしてもよく、先導車2が後述する先導放土作業を開始することを判定することができればよい。
ステップS110では、車車間通信装置28bにより、第1後続車3a及び第2後続車3bに停止信号(指令)を送信し(図6のステップS3に相当)、ステップS120に移行する。このとき、第1後続車3a及び第2後続車3bは、停止信号を受信して車体を停止させる(図6のステップS4)。ステップS120では、軌跡演算制御を実行する。
図8によると、ステップS121では、ステップS100でオペレータが設定操作装置19の追従停止スイッチ19aをON操作した地点である第1地点P1を記憶部57に記憶させてステップS122に移行する。ステップS122では、先導車2の走行軌跡Rの記憶を開始してステップS123に移行する。
ステップS123では、オペレータが放土操作装置15を操作することで先導車2が放土作業を開始したか否かを判別し、放土作業を開始したと判別するまで繰り返し実行する。ステップS123の判別結果が真(Yes)で、放土作業を開始したと判別すると、ステップS124に移行し、ステップS123で放土作業を開始したと判別した地点である第2地点(作業地点、基準地点)P2を記憶する。
ここで図10によると、ステップS123の判別結果が偽(No)でステップS123が繰り返される間、オペレータの走行操作によって走行軌跡Rが形成され、記憶部57に記憶される(ステップS122)。この走行軌跡Rによると、先導車2は、第1地点P1から前進方向(図10中の前進方向)で視て右方に転舵して前進し、一度停止したあと、後退方向(図10中の後退方向)で視て右方に転舵して後退し、放土場102のエッジ102bに後端を位置させている。そして、オペレータが放土操作装置15を放土操作することで、先導車2は、ボディ22を傾斜させてエッジ102bから崖下102cに放土する所謂オーバーエッジを実施する。
したがって、ステップS123及びステップS124では、先導車2が放土作業を開始したとき(ステップS123でYes)に第2地点P2を記憶することで(ステップS124)、後述する追従放土モードの際に第1後続車3a及び第2後続車3bが放土をする位置を的確に記憶することができる。
ステップS124で第2地点P2を記憶したあと、ステップS125に移行する。ステップS125では、追従距離(所定距離)L1を算出してステップS126に移行する。ここで、図9によると、追従距離L1とは、先導車2の前端から第2後続車3bの後端の距離である。詳しくは、先導車2及び後続車3それぞれの前後長である前後長L1a、先導車2と後続車3との車間距離L1b並びに後続車3の台数を用い、後続車3の前後長L1aに車間距離L1bを加算した値に後続車3の台数である2を乗じて得た値に、先導車2の前後長L1aを加算して算出する。換言すると、先導車2の前後長L1aと、後続車3の前後長L1aと、先導車2及び後続車3間の車間距離L1bと、の総和を求めることで、追従距離L1を求めることができる。なお、先導車2及び後続車3の前後長を同じ前後長L1aとして説明したが、先導車2、第1後続車3a及び第2後続車3bそれぞれの前後長が異なる場合は、それぞれの前後長を足した値に車間距離L1bを加算すればよく、車間距離L1bが先導車2、第1後続車3a及び第2後続車3b間でそれぞれ異なる設定値である場合も同様に各車間距離を足した値を用いればよい。
ステップS126では、走行軌跡Rを基に、先導車2が第2地点P2を起算点として走行した距離L2(以下、単に距離L2という)がステップS125で算出した追従距離L1以上か否かを判別する。ここで図11によると、先導車2は、第2地点P2にて放土作業をしたあと、後続車3から離間するよう、前進方向(図11中の前進方向)で視て左側に逸れて前進する。このように前進した先導車2は、前進するにつれて距離L2が追従距離L1以上となる。すなわち、ステップS126の判別結果が真(Yes)で距離L2が追従距離L1以上となるまでステップS126を繰り返し実行し、距離L2が追従距離L1以上になるとステップS127に移行する。
ステップS127では、走行軌跡Rに交点である第3地点(交差する点、基準地点)P3があるか否かを判定する。ステップS126の判定結果が偽(No)で第3地点P3はないと判定すると、軌跡演算制御を終了する。一方、ステップS126の判定結果が真(Yes)で第3地点P3があると判定すると、ステップS128に移行し、第3地点P3を記憶してステップS129に移行する。
ステップS129では、ステップS126と同様に、走行軌跡Rを基に、先導車2が第3地点P3を起算点として走行した距離L3(以下、単に距離L3という)がステップS125で算出した追従距離L1以上か否かを判別する。ステップS129の判別結果が真(Yes)で距離L3が追従距離L1以上となるまでステップS129を繰り返し実行し、距離L3が追従距離L1以上になると軌跡演算制御を終了する。
ここで図11によると、第3地点P3は、走行軌跡Rの交差する点、換言すると、後続車3が先導車2に追従して走行する際に2回通過する位置である。したがって、後述する追従放土モードの際に先に走行する先導車2または第1後続車3aが第3地点P3に位置すると、追従する第1後続車3aまたは第2後続車3bが第3地点P3を通過することを妨げる虞がある。ゆえに、ステップS127〜ステップS129では、走行軌跡Rに第3地点P3がある場合(ステップS127でYes)、第2地点P2から走行した距離である距離L2に代わり、記憶部57に記憶した第3地点P3(ステップS128)から走行した距離である距離L3が追従距離L1以上になるまで軌跡演算制御を実行することで(ステップS129)、走行軌跡Rの交差する点である第3地点P3から追従距離L1以上離間した位置に先導車2が移動するとき(走行開始時期)まで軌跡演算制御を実行(ステップS120)することができる(図12参照)。
図7に戻り、ステップS120で軌跡演算制御を実行したあと、ステップS130に移行する。ステップS130では、表示装置17に先導車2の停止をオペレータに促す停止許可情報を報知してステップS140に移行する。ステップS140では、先導車2(車体)が停止したか否かを判別する。ステップS140の判別結果が真(Yes)で車体が停止するまでステップS140を繰り返し実行し、車体が停止するとステップS150に移行し、表示装置17に後述する追従放土許可情報を表示(報知)して先導放土モードを終了する。
すなわち、図6の軌跡制御S5であるステップS120〜S140では、第1地点P1からの走行軌跡Rを基に軌跡演算制御を実行し(ステップS120)、第2地点P2または第3地点P3から追従距離L1以上離間した位置まで先導車2が移動すると(ステップS127でNoまたはステップS129でYes)、オペレータに先導車2の停止を促す停止許可情報を報知し(ステップS130)、停止許可情報に従ってオペレータに先導車2を停止させ(ステップS140でYes)、オペレータに追従放土許可情報を報知(ステップS150)することができる。
<追従放土モード>
図6に戻り、第1コントローラ31(先導車2)は、先導放土モードのステップS5を終了させたあと、追従放土モードに移行する。ここで、上記したように、追従放土モードは、第1後続車3aを追従及び放土させる第1追従放土モード及び第2後続車3bを追従及び放土させる第2追従放土モードを含んでいる。すなわち、追従放土モードは、第1追従放土モードによって第1後続車3aを追従及び放土させたあと、第2追従放土モードによって第2後続車3bを追従及び放土させて終了し、通常隊列モードに移行する。
図13は、第1コントローラ31が実行する、追従放土モードの制御手順(図6中の範囲B)を示すルーチンのフローチャートである。また、図14は、第2コントローラ32が実行する、追従放土モードの制御手順(図6中の範囲C)を示すルーチンのフローチャートである。そして、図15、16は、追従放土モードよる後続車3の追従放土の態様を説明する説明図である。以下、図6及び図13〜16に沿って追従放土モードについて説明する。
図6によると、追従放土モードの第1追従放土モードでは、先導車2は、追従開始指令を第1後続車3aに送信すること(ステップS6)から開始し、第1後続車3aの作業完了を判定(ステップS9)して第2追従放土モードに移行する。一方、第1後続車3aは、追従開始指令S6に従って追従放土作業を実行し(ステップS7)、追従放土作業を完了させると、その旨を先導車2に通知(ステップS8)する(図6中の範囲C)。
図13によると、ステップS200では、設定操作装置19の追従開始スイッチ(追従開始SW)19bがON操作されたか否かを判別し、追従開始スイッチ19bがON操作されたと判別するまで繰り返し実行する。ステップS200の判別結果が真(Yes)で、追従開始スイッチ19bがON操作された(第2時期)と判別すると、ステップS210に移行する。ステップS210では、通信制御部67により車車間通信装置28bを制御して第1後続車3aに第1追従信号を送信し、ステップS220に移行する。
図14によると、第1後続車3aの第2コントローラ32では、車車間通信装置28bにより第1追従信号を受信すると(ステップS300)、追従放土モードの第1追従放土モードが開始される。ステップS310では、先導放土モードの軌跡演算制御S120で記憶した先導車2の走行軌跡Rに沿って走行を開始し、ステップS320に移行する。
ステップS320では、第2地点P2と第1後続車3aとの距離が閾値以内か否かを判別し、第2地点P2と第1後続車3aとの距離が閾値以内であると判別するまで繰り返し実行する。ステップS320の判別結果が真(Yes)で、第2地点P2と第1後続車3aとの距離が閾値以内であると判別すると、ステップS330に移行して第1後続車3aを停止させて放土作業を開始し、ステップS340に移行する。
すなわち、ステップS300〜S330では、第1後続車3aは、先導車2から送信される第1追従信号を受信し(ステップS300)、先導車2の走行軌跡Rに沿って走行を開始して(ステップS310)第1地点P1を通過したあと、第2地点P2と第1後続車3aとの距離が閾値以内、換言すると、エッジ102bから放土することが可能な位置に位置したとき(ステップS320でYes)、放土作業を開始する(ステップS330)。これにより、ステップS300〜S330では、先導放土モードの軌跡演算制御S120におけるステップS121〜S124で記憶した先導車2の走行軌跡Rや第2地点P2での放土作業と同様の追従放土作業を実行することができる。
ステップS340では、例えばサスペンション圧力センサ25から入力されるボディ22に積載された土砂100の質量に関する情報から、ボディ22に積載されていた土砂100がすべて放土されたか否かを判別し、すべて放土されたと判別する(ステップS340の判別結果が真(Yes))まで繰り返し実行し、すべて放土されたと判別すると、ステップS350に移行する。
ステップS350では、再び先導車2の走行軌跡Rに沿って追従走行を開始し、ステップS360に移行する。ステップS360では、第1後続車3aと先導車2との距離が車間距離L1b以下か否かを判別し、車間距離L1b以下であると判別するまで繰り返し実行する。ステップS360の判別結果が真(Yes)で、車間距離L1b以下であると判別すると、ステップS370に移行する。
ステップS370では、第1後続車3aを停止させてステップS380に移行し、追従放土完了信号及び第1後続車3aの速度に関する情報(速度情報)を先導車2に送信して第1追従放土モードを終了する。
したがって、ステップS340〜S370では、放土を完了したあと(ステップS340でYes)、追従走行を再開し(ステップS350)、第1後続車3aと先導車2との距離が車間距離L1b以下となると(ステップS360でYes)、第1後続車3aを停止させ(ステップS370)、追従放土完了信号を先導車2に送信して(ステップS380)第1追従放土モードを終了することで、第1後続車3aと先導車2との距離を車間距離L1b程度保ちつつ先導車2の後方に停止し、第1追従放土モードによる追従放土作業を完了した旨の通知(追従放土完了通知)を先導車2に通知することができる。
図13に戻り、ステップS220では、先導車2の車車間通信装置28bが第1後続車3aから追従放土完了通知を受信したか否かを判別し、追従放土完了通知を受信したと判別するまで繰り返し実行する。ステップS220の判別結果が真(Yes)で、追従放土完了通知を受信すると、ステップS230に移行する。
ステップS230では、車車間通信装置28bが第1後続車3aから受信した速度情報を基に第1後続車3aが停止しているか否かを判別し、第1後続車3aが停止していると判別するまで繰り返し実行する。ステップS230の判別結果が真(Yes)で、第1後続車3aが停止していると判別すると、追従放土モードの第1追従放土モードから第2追従放土モードに移行する(図6参照)とともにステップS240に移行する。
すなわち、ステップS200〜220では、追従開始スイッチ19bがON操作され(ステップS200でYes)、第1後続車3aに第1追従信号を送信したあと(ステップS210)、第1後続車3aから追従放土完了通知を受信する(ステップS220)ことで、第1後続車3aが第1追従放土モードを完了したことを受信することができる(図15参照)。
また、第1追従放土モードでは、第1後続車3aが停止していると判別してから(ステップS230でYes)追従放土モードの第1追従放土モードから第2追従放土モードに移行することで、第1後続車3aが停止したことを的確に検知してから第2追従放土モードに移行することができる。
図6によると、第2追従放土モードでは、第1追従放土モードと同様に、先導車2が追従開始指令を第2後続車3bに送信して開始する(ステップS16)。また、図13によると、ステップS240〜S260では、第1追従放土モードと同様に、第2後続車3bに第2追従信号を送信したあと(ステップS240)、第2後続車3bから追従放土完了通知を受信し(ステップS250でYes)、第2後続車3bが停止していると判別して(ステップS260でYes)ステップS270に移行する。なお、ステップS240〜S260は、第1追従放土モードにおけるステップS210〜S230と同様のため、ここでの説明は省略する。
そして、第2後続車3bは、第1後続車3aの第1追従放土モードと同様に、第2追従放土モードにおける第2後続車3bは、追従開始指令S16に従って追従放土作業を実行(ステップS17)し、追従放土作業を完了させると、その旨を先導車2に通知する(ステップS18:図6中の範囲D)。なお、図6中の範囲Dの制御は、第1後続車3aの第1追従放土モードのステップS300〜S380と同様のルーチンであるため、ここでの説明は省略する。
すなわち、ステップS240〜260では、ステップS210〜S230と同様に、第2後続車3bに第2追従放土モードとしての追従放土作業を完了させることができる(図16参照)。
ステップS270では、すべての後続車3の追従放土作業が完了したことを表示装置17に表示し、追従放土モードを終了する(図6の放土終了制御S21)。追従放土モードを終了後、再び通常隊列モードに戻り、繰り返し実行する。
図17〜20は、別実施例における記憶部57が記憶する先導車2の走行軌跡R等を説明する説明図である。なお、以下に説明する別実施例は、先導車2や後続車3の構成、制御手順等については上記した本実施形態から変更はない。また、説明の便宜上、図17の実施例を第1別実施例、図18の実施例を第2別実施例、図19の実施例を第3別実施例及び図20の実施例を第4別実施例とそれぞれ呼称する。
<第1別実施例>
図17によると、先導車2は、図17の紙面上の放土場102の左側のエッジ102dから放土するために、一度右方に移動し、後退して後端部をエッジ102dに近づけたあと、ボディ22を傾斜させて放土し、後続車3から離間するよう、前進方向(図17中の前進方向)で視て右側に転舵し、後続車3の側方を後続車3の進行方向とは反対方向に前進する。
このときの走行軌跡Rは、交点である第3地点P3が存在する。したがって、軌跡演算制御(図8参照)によると、ステップS127では、本実施形態と同様に第3地点P3がある(ステップS127でYes)と判別し、以降、本実施形態と同様のルーチンが行われる。ゆえに、第1別実施例においても、本実施形態の制御により同様の作用効果を奏することができる。
<第2別実施例>
図18によると、先導車2は、第1別実施例と同様に、図18の紙面上の放土場102の左側のエッジ102dから放土するために、一度右方に移動し、後退して後端部をエッジ102dに近づけたあと、ボディ22を傾斜させて放土する。その後、第2別実施例では、先導車2は、前進方向(図18中の前進方向)で視て左方に転舵して放土場102及び後続車3から離間する。
このときの走行軌跡Rは、交点である第3地点P3が存在しない。したがって、軌跡演算制御(図8参照)によると、ステップS127では、第3地点P3がない(ステップS127でNo)と判別する。すなわち、軌跡演算制御におけるステップS128、S129を実行することなく軌跡演算制御を終了するため、本実施形態の第3地点P3に代わり第2地点P2から走行した距離L2が追従距離L1以上のとき(走行開始時期、ステップS126でYes)に先導放土モード(図7参照)の停止許可情報が報知される(ステップS130)。ゆえに、走行軌跡Rに第3地点P3がない場合は、第3地点P3がある場合と比較して早期に追従放土モードに移行することができる(図6参照)。
<第3別実施例>
図19によると、先導車2は、第2別実施例と同様に、図18で視て放土場102の左側のエッジ102dから放土するために、一度右方に移動し、後退して後端部をエッジ102dに近づけたあと、ボディ22を傾斜させて放土する。その後、第2別実施例では、先導車2は、前進方向(図19中の前進方向)で視て左方に転舵して放土場102及び後続車3から離間する。ここで、第3別実施例の走行軌跡R上には、第2別実施例の走行軌跡Rと異なり、第1地点P1から第2地点P2までの区間に走行軌跡Rが交差する第4地点P4が存在する。
ここで、図8の軌跡演算制御によると、走行軌跡Rに交点があるか否かを判定(ステップS127)するのは、放土作業をした後である(ステップS123、S124参照)。したがって、先導車2が追従距離L1走行したか否かの判定(ステップS126〜S129)の際に起点とする点は、第2地点P2または第3地点P3となり、第4地点P4が起点となることはない。
ゆえに、第2地点P2または第2地点P2以降の第3地点P3、換言すると、放土作業を終了してから所定距離離間した地点を先導車2が通過したとき以降に後続車3を走行可能にする(ステップS150後のステップS6)ことができる。また、先導車2が第2地点P2で作業をする前に後続車3の追従が開始可能となることを防止することができる。
<第4別実施例>
図20によると、先導車2は、積込場101の作業領域(所定の領域)101aに入る前である第1地点P1ではボディ22が空の状態であり、前進方向(図20中の前進方向)左側を積込機4に寄せるように移動して停止し、積込機4によって土砂100が積込まれたあと、前進方向で視て右方に転舵して180°旋回し、前進方向とは反対方向の放土場102に向かって走行する。
このときの走行軌跡Rは、第2別実施例と同様に交点である第3地点P3が存在しない。したがって、軌跡演算制御(図8参照)によると、ステップS127では、第3地点P3がない(ステップS127でNo)と判別して軌跡演算制御を終了し、第2地点P2から走行した距離L2が追従距離L1以上のとき(ステップS126でYes)に先導放土モード(図7参照)の停止許可情報が報知される(ステップS130)。ゆえに、第2別実施例と同様に、走行軌跡Rに第3地点P3がない場合は、第3地点P3がある場合と比較して早期に追従放土モードに移行することができる(図6参照)。
また、第4別実施例では、放土場102での放土作業ではなく、積込場101での土砂100の積込作業(作業)を行っている。したがって、本実施形態にかかる制御によれば、放土に限らず、例えば放土操作装置15に代わり、サスペンション圧力センサ25を用いてボディ22に土砂100が積込されたこと(作業)を検出すれば、土砂100の積込のときにも適用することができる。
以上説明したように、本発明に係る隊列走行システム1では、隊列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車2をオペレータにより運転させるとともに、先導車2の後方に位置する単数または複数の後続車3を、先導車2に対し追従させて隊列走行させる隊列走行システム1であって、先導車2は、先導車2の位置情報を検出する先導車2の位置情報検出装置28aと、先導車2を制御する第1コントローラ31と、を備え、後続車3は、後続車3の位置情報を検出する後続車3の位置情報検出装置28aと、後続車3を制御する第2コントローラ32と、を備え、先導車2及び後続車3は、先導車2と後続車3とで通信する車車間通信装置28bを備えている。
また、第1コントローラ31は、先導車2が作業をする地点である第2地点P2を判定する放土地点判定部51と、先導車2の走行軌跡Rを演算する走行軌跡演算部53と、先導車2が第2地点P2を含む作業領域102aに入る時期である第1地点P1を通過する時期を判定する停止時期判定部61aと、後続車3の走行を開始させる時期を判定する走行開始時期判定部61dと、後続車3に送信する指令を生成する指令生成部61eと、車車間通信装置28bを制御して、指令生成部61eによって生成された指令を先導車2から後続車3に送信する通信制御部67と、を有している。
そして、走行開始時期判定部61dが判定する後続車3の走行を開始させる時期は、第2地点P2以降の基準地点から、所定距離離間した地点を先導車2が通過したとき以降の時期であり(ステップS126またはステップS129でYes)、指令生成部61eは、停止時期判定部61aが第1時期を判定すると、後続車3を停止させる指令である停止指令を生成し(ステップS3)、後続車3の走行を開始させる時期になると、後続車3を走行させる指令である追従停止指令を生成し(ステップS6、S16))、第2コントローラ32は、第1コントローラ31の通信制御部67により、先導車2から車車間通信装置28bを介して停止指令を受信すると後続車3を停止させ(ステップS4)、追従開始指令を受信すると後続車3を走行軌跡Rに沿うように走行させてなる(ステップS7)。
従って、先導車2が作業領域102aに入る際、指令生成部61eによって生成された停止指令に基づいて後続車3を停止させ、第2地点P2以降の基準地点から所定距離離間した地点を先導車2が通過したとき以降の時期に、後続車3を走行させるようにしたので、先導車2が作業領域102aで作業や該作業をするために転舵や前後進等を繰り返す間に後続車3が作業領域102aに侵入して先導車2及び後続車3の隊列走行の円滑性が低下することを防止することができる。
そして、所定距離を、先導車2の前後長L1aと、後続車3の前後長L1aと、先導車2及び後続車3間の車間距離L1bとの総和である追従距離L1とした(ステップS125)ので、先導車2が停止したあとに後続車3が追従走行をする場合であっても、先導車2の後方に隊列をなした後続車3のうちの最後尾の後続車3が走行軌跡Rと干渉することを防止することができる。
そして、追従距離L1の起算点である基準地点は、走行軌跡Rのうち先導車2が第2地点P2から追従距離L1まで走行した区間(距離L2)に、走行軌跡Rが交差する点を含まない場合(ステップS127でNo)、第2地点P2とし、距離L2に走行軌跡Rが交差する点である第3地点P3を含む場合(ステップS127でYes)、第3地点P3としたので、先導車2から走行軌跡Rの所定距離後方までの区間に走行軌跡Rが交差する点が位置することを防止することができる。
そして、先導車2は、後続車3を停止させるべくオペレータがON操作する追従停止スイッチ19aを備えており、追従停止スイッチ19aが操作されたときを先導車2が作業領域102aに入るときと判定した(ステップS100)ので、予め作業領域102aについて設定等することなく、オペレータの任意で作業領域102aに入るときを設定することができる。
そして、先導車2は、オペレータに報知する表示装置17と、後続車3に追従走行を開始させるべくオペレータがON操作する追従開始スイッチ19bと、を備えており、第1コントローラ31は、表示装置17を制御する報知制御部69を有しており、報知制御部69は、後続車3を走行させる時期になると、表示装置17によってオペレータに後続車3の走行を開始させる時期であることを報知し(ステップS150)、第1コントローラ31の指令生成部61eは、表示装置17による報知後に追従開始スイッチ19bが操作されると(ステップS200でYes)、追従停止指令を生成してなる(ステップS210、S310)ようにしたので、実際の作業現場の状況に応じてオペレータの任意で後続車3に追従走行を開始させる時期を遅らせることができる。
以上で本発明に係る隊列走行システムの説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、通常走行モードにおける先導車2、第1後続車3a及び第2後続車3bの車間距離を車間距離L1bとし、走行時と停車時とで同じ値を用いるように説明したが、走行時と停車時とで車間距離が異なるようにしてもよく、停車時の方が走行時よりも短い車間距離となっていてもよい。
また、本実施形態では、ステップS123で追従距離L1を算出するようにしたが、予め演算しておいて記憶部57に記憶しておくようにしてもよい。
また、本実施形態では、ボディ22を傾斜させてエッジ102bから崖下102cに放土する所謂オーバーエッジを実施するよう説明したが、平地に放土して山盛にする所謂パドックダンピングでもよい。この場合、ステップS320で放土する場所を適宜ずらすようにするのが好ましい。
また、本実施形態では、先導車2が放土したか否かを放土操作装置15を用いて判別するようにしたが、サスペンション圧力センサ25及びボディ傾斜角度センサ27を用いて判定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ステップS130で表示装置17に停止許可情報を報知するようにしたが、先導車2の停止をオペレータに促す音をブザー等から発するような報知態様であってもよい。
また、本実施形態では、ステップS200で設定操作装置19の追従開始スイッチ19bがON操作されたと判別すると、ステップS210に移行するようにしたが、先導車2が停止したことを例えば速度センサ23aから検出してステップS210に移行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、先導放土モードでステップS3の追従停止指令を受信した第1後続車3a及び第2後続車3bが車体を停止させる(ステップS4)ようにしたが、第1地点P1までは第1後続車3a及び第2後続車3bが追従するようにしてもよい。
また、本実施形態では、先導車2(車体)が停止するとステップS150に移行し、表示装置17に後述する追従放土許可情報を報知して先導放土モードを終了するようにしたが、先導車2が停止したか否かの判別をすることなくステップS150に移行する、換言すると、先導車2を走行させたまま追従放土モードに移行(ステップS6、S200)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、フローの順序は発明を実施可能な範囲内で適宜入れ替えてもよい。
1 隊列走行システム
2 先導車(車両)
3 後続車(車両)
15 放土操作装置
17 表示装置(報知装置)
19a 追従停止スイッチ(追従停止操作装置)
19b 追従開始スイッチ(追従開始操作装置)
25 サスペンション圧力センサ
27 ボディ傾斜角度センサ
28a 位置情報受信装置(第1位置情報検出装置、第2位置情報検出装置)
28b 車車間通信装置(通信装置)
31 第1コントローラ
32 第2コントローラ
51 放土地点判定部(作業地点判定部)
53 走行軌跡演算部
61a 停止時期判定部(第1時期判定部)
61d 走行開始時期判定部(第2時期判定部)
61e 指令生成部
67 通信制御部
101a、102a 作業領域(所定の領域)

Claims (6)

  1. 隊列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車をオペレータにより運転させるとともに、前記先導車の後方に位置する単数または複数の後続車を、前記先導車に対し追従させて隊列走行させる隊列走行システムであって、
    前記先導車は、
    前記先導車の位置情報を検出する第1位置情報検出装置と、
    前記先導車を制御する第1コントローラと、を備え、
    前記後続車は、
    前記後続車の位置情報を検出する第2位置情報検出装置と、
    前記後続車を制御する第2コントローラと、を備え、
    前記先導車及び前記後続車は、該先導車と該後続車とで通信する通信装置を備えており、
    前記第1コントローラは、
    前記先導車が作業をする地点である作業地点を判定する作業地点判定部と、
    前記先導車の走行軌跡を演算する走行軌跡演算部と、
    前記先導車が前記作業地点を含む所定の領域に入る時期である第1時期を判定する第1時期判定部と、
    前記後続車の走行を開始させる時期である第2時期を判定する第2時期判定部と、
    前記後続車に送信する指令を生成する指令生成部と、
    前記通信装置を制御して、前記指令生成部によって生成された指令を前記先導車から前記後続車に送信する通信制御部と、を有し、
    前記第2時期判定部が判定する前記第2時期は、前記作業地点以降の基準地点から、所定距離離間した地点を前記先導車が通過したとき以降の時期であり、
    前記指令生成部は、前記第1時期判定部が前記第1時期を判定すると、前記後続車を停止させる指令である停止指令を生成し、前記第2時期になると、前記後続車を走行させる指令である走行指令を生成し、
    前記第2コントローラは、前記先導車から前記通信装置を介して前記停止指令を受信すると前記後続車を停止させ、前記走行指令を受信すると前記後続車を前記走行軌跡に沿うように走行させてなることを特徴とする隊列走行システム。
  2. 前記所定距離は、前記先導車の前後長と、前記後続車の前後長と、前記先導車及び前記後続車間の車間距離と、の総和である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の隊列走行システム。
  3. 前記基準地点は、前記走行軌跡のうち前記先導車が前記作業地点から前記所定距離まで走行した区間に、前記走行軌跡が交差する点を含まない場合、前記作業地点である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の隊列走行システム。
  4. 前記基準地点は、前記走行軌跡のうち前記先導車が前記作業地点から前記所定距離まで走行した区間に、前記走行軌跡が交差する点を含む場合、前記交差する点である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の隊列走行システム。
  5. 前記先導車は、前記後続車を停止させるべく前記オペレータが操作する追従停止操作装置を備えており、
    前記第1時期判定部は、前記追従停止操作装置が操作されたときを前記第1時期と判定する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の隊列走行システム。
  6. 前記先導車は、
    前記オペレータに報知する報知装置と、
    前記後続車に追従走行を開始させるべく前記オペレータが操作する追従開始操作装置と、を備えており、
    前記第1コントローラは、前記報知装置を制御する報知制御部を有しており、
    前記報知制御部は、前記第2時期になると、前記報知装置によってオペレータに前記第2時期であることを報知し、
    前記第1コントローラの前記指令生成部は、前記報知装置による報知後に前記追従開始操作装置が操作されると、前記走行指令を生成してなる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の隊列走行システム。
JP2020020452A 2020-02-10 2020-02-10 隊列走行システム Pending JP2021125169A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020020452A JP2021125169A (ja) 2020-02-10 2020-02-10 隊列走行システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020020452A JP2021125169A (ja) 2020-02-10 2020-02-10 隊列走行システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021125169A true JP2021125169A (ja) 2021-08-30

Family

ID=77459289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020020452A Pending JP2021125169A (ja) 2020-02-10 2020-02-10 隊列走行システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021125169A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024106134A1 (ja) * 2022-11-14 2024-05-23 株式会社小松製作所 無人ダンプトラックの管理システム及び無人ダンプトラックの管理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024106134A1 (ja) * 2022-11-14 2024-05-23 株式会社小松製作所 無人ダンプトラックの管理システム及び無人ダンプトラックの管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6159031B2 (ja) 作業機械の管理装置
JP6243538B2 (ja) 運搬機械の管理装置及び運搬機械の管理方法
US8868302B2 (en) System for autonomous path planning and machine control
EP3782000B1 (en) A method for controlling a string of vehicles
JP4605805B2 (ja) 車両の走行管制装置
JP5916444B2 (ja) 鉱山用車両
US9097520B2 (en) System and method for mapping a raised contour
CA2884808C (en) Transporter vehicle and transporter vehicle control method
WO2016016981A1 (ja) 運搬車両、ダンプトラック、及び運搬車両の制御方法
JP2001109519A (ja) 車両の走行管制装置
WO2011090093A1 (ja) 車両の走行システムおよびその走行方法
WO2016051526A1 (ja) 無人運搬車両の走行制御方法及びシステム
WO2020158483A1 (ja) 作業車両の制御システム及び作業車両の制御方法
JP6171034B2 (ja) 運搬車両及び運搬車両の制御方法
SE1151103A1 (sv) Förfarande och anordning för att framföra en gruv- och/eller anläggningsmaskin
JP2021125169A (ja) 隊列走行システム
CN116057596A (zh) 车辆管理***
JP7208804B2 (ja) 無人車両の制御システム及び無人車両の制御方法
CN114846423A (zh) 操作自主车辆的车队的方法
JP6701125B2 (ja) 作業機械の管理方法
WO2023042836A1 (ja) 無人車両、無人車両の制御システム、及び無人車両の制御方法
JP7346754B2 (ja) ダンプトラックの制御システム
CN117940870A (zh) 车辆管理***
WO2022024522A1 (ja) 無人車両の制御システム、無人車両、及び無人車両の制御方法
JP2004145386A (ja) 作業車両の誘導システム