JP2021121900A - 通信システム、サーバ、及び、サーバのためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を向上させるための技術を提供する。【解決手段】サーバは、第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスがメモリに登録されており、かつ、第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスがメモリに登録されている状況において、第2の端末装置から、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを受信する第2のメール受信部であって、第2の電子メールは、第1のメールアドレスと第2のメールアドレスとを含む、第2のメール受信部と、第2の端末装置から第2の電子メールが受信される場合に、メモリ内の登録状態を、第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが登録されている第1の状態から、第2の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが登録されている第2の状態に変更する第1の変更部と、を備える。【選択図】図7
Description
本明細書では、電子メールを利用して、所定の処理を通信装置に実行させるための技術を開示する。
特許文献1には、サーバからプリンタに印刷データを送信し、プリンタに印刷を実行させる技術が開示されている。サーバは、プリンタに電子メールのメールアドレスを割り当てる。その後、サーバは、端末から、登録済みのメールアドレスを送信先として、印刷依頼の電子メールを受信すると、印刷データを生成して、当該印刷データをプリンタに送信する。これにより、プリンタは、印刷データに基づいた印刷を実行する。
例えば、サーバによってメールアドレスが割り当てられた第1のプリンタを新しい第2のプリンタに交換する状況が想定される。この場合、上記の技術では、サーバは、第2のプリンタに新しいメールアドレスを割り当てる。そして、ユーザは、端末を操作して、新しいメールアドレスを送信先とする電子メールをサーバに送信することによって、印刷を第2のプリンタに実行させることができる。しかし、ユーザは、第1のプリンタを第2のプリンタに交換したにも関わらず、第1のプリンタで利用されていたメールアドレスを第2のプリンタに利用することができない。このため、ユーザは、不便に感じ得る。
本明細書では、ユーザの利便性を向上させるための技術を提供する。
本明細書によって開示される通信システムは、サーバと、1個以上の端末装置と、2個以上の通信装置と、を備え、前記サーバは、前記2個以上の通信装置のそれぞれについて、当該通信装置を識別する識別情報に関連付けてメールアドレスを登録するメモリを備え、前記1個以上の端末装置のうちの第1の端末装置は、前記2個以上の通信装置のうちの第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、所定の処理の実行を指示する第1の電子メールであって、前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メールを前記サーバに送信する第1のメール送信部を備え、前記サーバは、さらに、前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記所定の処理の実行を指示する実行指示を、前記第1のメールアドレスに関連付けて前記メモリに登録されている前記第1の識別情報によって識別される前記第1の通信装置に送信する指示送信部を備え、前記第1の通信装置は、前記サーバから前記実行指示が受信される場合に、前記所定の処理を実行する処理実行部を備え、前記1個以上の端末装置のうちの第2の端末装置は、前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されており、かつ、前記2個以上の通信装置のうちの前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを前記サーバに送信する第2のメール送信部であって、前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスとを含む、前記第2のメール送信部を備え、前記サーバは、さらに、前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第2の識別情報に関連付けて前記第2のメールアドレスが登録されている状態から、前記第2の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが登録されている状態に変更する変更部を備える。
上記の構成によれば、ユーザは、第2の端末装置を操作して、第1のメールアドレスと第2のメールアドレスとを含む第2の電子メールをサーバに送信する。これにより、メモリの登録状態が、第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスがメモリに登録されている状態から、第2の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスがメモリに登録されている状態に変更される。この結果、ユーザは、第1の端末装置を操作して、第1のメールアドレスを送信先として含む第1のメールアドレスをサーバに送信して、所定の処理を第2の通信装置に実行させることができる。即ち、ユーザは、第1の通信装置を第2の通信装置に交換する場合に、第1の通信装置で利用されていた第1のメールアドレスを第2の通信装置に利用することができる。ユーザの利便性が向上する。
また、本明細書によって開示されるサーバは、2個以上の通信装置のそれぞれについて、当該通信装置を識別する識別情報に関連付けてメールアドレスを登録するメモリと、前記2個以上の通信装置のうちの第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第1の端末装置から、所定の処理の実行を指示する第1の電子メールであって、前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メールを受信する第1のメール受信部と、前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記所定の処理の実行を指示する実行指示を、前記第1のメールアドレスに関連付けて前記メモリに登録されている前記第1の識別情報によって識別される前記第1の通信装置に送信する指示送信部と、前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されており、かつ、前記2個以上の通信装置のうちの前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第2の端末装置から、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを受信する第2のメール受信部であって、前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスとを含む、前記第2のメール受信部と、前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第2の識別情報に関連付けて前記第2のメールアドレスが登録されている第1の状態から、前記第2の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが登録されている第2の状態に変更する第1の変更部と、を備える。
上記の構成でも、ユーザは、第1の通信装置を第2の通信装置に交換する場合に、第1のプリンタで利用されていた第1の電子メールを第2のプリンタに利用することができる。ユーザの利便性が向上する。
上記のサーバを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、XMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)サーバ10、APPサーバ100、多機能機200、多機能機300、端末装置400と、端末装置500と、を備える。なお、以下では、多機能機のことを「MFP(Multi-Function Peripheralの略)」と呼ぶ。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、XMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)サーバ10、APPサーバ100、多機能機200、多機能機300、端末装置400と、端末装置500と、を備える。なお、以下では、多機能機のことを「MFP(Multi-Function Peripheralの略)」と呼ぶ。
XMPPサーバ10、APPサーバ100、及び、端末装置500は、インターネット8に接続されている。XMPPサーバ10は、インターネット8を介して、各装置100、500と通信可能である。また、MFP200、MFP300、及び、端末装置400は、LAN(Local Area Network)4に接続されている。LAN4は、インターネット8に接続されている。LAN4上の装置(例えばMFP200)は、LAN4及びインターネット8を介して、インターネット8上の装置(例えばXMPPサーバ10)と通信可能である。なお、LAN4は、有線LANでもいいし、無線LANでもいい。
(XMPPサーバ10の構成;図2)
XMPPサーバ10は、MFP(例えばMFP200)とのXMPPセッションを確立するためのサーバである。XMPPサーバ10は、MFP200等のベンダによってインターネット8上に設置される。
XMPPサーバ10は、MFP(例えばMFP200)とのXMPPセッションを確立するためのサーバである。XMPPサーバ10は、MFP200等のベンダによってインターネット8上に設置される。
XMPPセッションは、XMPPに従ったセッションである。XMPPサーバ10は、XMPPセッションを利用すれば、MFPから要求を受信しなくても、当該MFPが所属するLANのファイヤウォール(例えばルータによって形成されるファイヤウォール)を越えて、当該MFPに要求を送信することができる。即ち、XMPPセッションは、サーバプッシュ型の通信を実行可能なセッションである。XMPPセッションは、MFPの電源がOFFされるまで確立され続ける。なお、XMPPサーバ10からMFPに要求を送信する仕組み(即ち、サーバプッシュ型の通信を実行するための仕組み)は、XMPPセッションではなく、他の手法であってもよい。例えば、MFPとXMPPサーバ10との間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)に従ったセッションが確立されてもよい。
XMPPサーバ10は、ネットワークインターフェイス16と、制御部30と、を備える。各部16、30は、バス線(符号省略)に接続されている。なお、以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。ネットワークI/F16は、インターネット8を介した通信を実行するためのI/Fであり、インターネット8(図1参照)に接続されている。制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム40に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、上記のプログラム40の他に、管理テーブル42を記憶する。
管理テーブル42は、MFPに関する情報を管理するためのテーブルである。管理テーブル42は、複数個のMFPのそれぞれについて、当該MFPを管理するための管理ID(Identifierの略)と、当該MFPから取得した識別情報であるUIDと、当該MFPのモデル情報と、当該MFPのアクセストークンと、を関連付けて記憶する。モデル情報は、対応するMFPのモデルに関する情報(例えば、モデル名、性能)を示す。アクセストークンは、対応するMFPとのXMPPセッションを確立するための認証情報である。
(APPサーバ100の構成)
APPサーバ100は、メール印刷のための通信をMFP(例えばMFP200)と実行するためのサーバである。メール印刷は、電子メールに含まれる画像データに対応する画像の印刷をMFPに実行させる機能である。APPサーバ100は、MFP200等のベンダによってインターネット8上に設置される。
APPサーバ100は、メール印刷のための通信をMFP(例えばMFP200)と実行するためのサーバである。メール印刷は、電子メールに含まれる画像データに対応する画像の印刷をMFPに実行させる機能である。APPサーバ100は、MFP200等のベンダによってインターネット8上に設置される。
APPサーバ100は、ネットワークI/F116と、制御部130と、を備える。各部116、130は、バス線(符号省略)に接続されている。ネットワークI/F116は、インターネット8(図1参照)に接続されている。制御部130は、CPU132と、メモリ134と、を備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム140に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、上記のプログラム140の他に、デバイステーブル142と、ジョブテーブル144と、を記憶する。
デバイステーブル142は、MFPに関する情報を登録する(記憶する)テーブルである。デバイステーブル142は、複数個のMFPのそれぞれについて、当該MFPから取得したUIDと、XMPPサーバ10において当該UIDに関連付けて記憶されている管理IDと、メール印刷で利用されるメールアドレスと、ホワイトリストと、を関連付けて記憶する。ホワイトリストは、メール印刷で利用される電子メールの送信元のメールアドレスを認証するためのリストである。ホワイトリストは、1個以上のメールアドレスのリストである。
ジョブテーブル144は、複数個の印刷ジョブを管理するテーブルである。ジョブテーブル144は、複数個の印刷ジョブのそれぞれについて、UIDと、管理IDと、当該印刷ジョブを識別するジョブIDと、当該印刷ジョブの印刷対象に対応する画像データのファイル名と、当該印刷ジョブに対応する印刷URLと、を関連付けて記憶する。印刷URLについては後述する。
メール印刷では、APPサーバ100とXMPPサーバ10が連携して動作する。詳しくは後述するが、APPサーバ100は、XMPPセッションを利用することによって、MFPから要求を受信することなく、電子メールに含まれている画像データに対応する画像の印刷をMFPに実行させることできる。また、ベンダは、APPサーバ100以外の他のAPPサーバをインターネット8上に設置する。他のAPPサーバは、メール印刷以外のインターネット8を利用した他の機能(例えば、インターネット8を介して設定値をMFPに送信する機能)のための通信をMFPと実行するためのサーバである。当該他の機能でも、他のAPPサーバとXMPPサーバ10が連携して動作する。即ち、1個のXMPPサーバ10と複数個のAPPサーバが連動して動作する。1個のXMPPサーバ10とMFPとの間にXMPPセッションが確立されることにより、インターネット8を利用した複数個の機能をMFPに実行させることができる。
(MFP200の構成;図3)
MFP200は、印刷機能、スキャン機能、及び、ファクシミリ機能を含む多機能を実行可能な周辺装置(即ちLAN4に接続されている端末装置の周辺装置)である。MFP200は、表示部214と、LANI/F216と、印刷実行部218と、PSTN(Public Switched Telephone Networkの略)I/F220と、制御部230と、を備える。各部214〜230は、バス線(符号省略)に接続されている。表示部214は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部214は、いわゆるタッチパネルであり、操作部としても機能する。LANI/F216は、LAN4(図1参照)に接続されている。印刷実行部218は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。PSTNI/F220は、ファクシミリ通信を実行するためのI/Fである。
MFP200は、印刷機能、スキャン機能、及び、ファクシミリ機能を含む多機能を実行可能な周辺装置(即ちLAN4に接続されている端末装置の周辺装置)である。MFP200は、表示部214と、LANI/F216と、印刷実行部218と、PSTN(Public Switched Telephone Networkの略)I/F220と、制御部230と、を備える。各部214〜230は、バス線(符号省略)に接続されている。表示部214は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部214は、いわゆるタッチパネルであり、操作部としても機能する。LANI/F216は、LAN4(図1参照)に接続されている。印刷実行部218は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。PSTNI/F220は、ファクシミリ通信を実行するためのI/Fである。
制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に記憶されているプログラム240に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、さらに、MFP200のUID「u01」と、MFP200のモデル情報MI1と、を記憶する。UIDは、MFP200を識別する識別情報である。例えば、UIDは、MFP200を利用するユーザ(例えば管理者)を識別する情報(例えばアカウント名)を含んでもよい。また、UIDは、MFP200のシリアル番号を含んでもよい。
また、MFP200は、サーバとして動作可能である。例えば、端末装置400は、LAN4を介して、サーバとして動作するMFP200にログイン情報を送信する。ログイン情報は、MFP200が端末装置400を認証するための情報である。MFP200は、端末装置400から受信したログイン情報の認証が成功する場合に、メニュー画面に対応する画面データを送信する。メニュー画面は、MFP200の設定を変更するための様々な操作を受け付け可能な画面である。ユーザは、端末装置400を操作して、MFP200の設定を変更することができる。
MFP300の構成は、MFP200と同様である。MFP300は、MFP300のUID「u02」と、MFP300のモデル情報MI2と、を記憶する(図1参照)。
(端末装置400の構成)
端末装置400は、例えば、据置型のデスクトップPC、可搬型の携帯端末(例えば、ノートPC、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等)である。端末装置400は、LANI/F416と、制御部430と、を備える。各部416、430は、バス線(符号省略)に接続されている。LANI/F416は、LAN4(図1参照)に接続されている。
端末装置400は、例えば、据置型のデスクトップPC、可搬型の携帯端末(例えば、ノートPC、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等)である。端末装置400は、LANI/F416と、制御部430と、を備える。各部416、430は、バス線(符号省略)に接続されている。LANI/F416は、LAN4(図1参照)に接続されている。
制御部430は、CPU432と、メモリ434と、を備える。CPU432は、メモリ434に記憶されているOS(Operation Systemの略)プログラム440に従って、様々な処理を実行する。メモリ434は、さらに、アプリケーションプログラム442(以下、「アプリ442」と記載)を記憶する。アプリ442は、電子メールの送受信が可能なプログラムである。アプリ442は、例えば、汎用的なメーラ、汎用的なブラウザプログラム等である。なお、変形例では、アプリ442は、MFP(例えばMFP200)のベンダによって提供される専用のプログラムでもよい。
端末装置500は、インターネット8に接続されているネットワークI/F(図示省略)を備える点を除いて、端末装置400と同様である。
(セットアップ処理:図4)
図4を参照して、メール印刷の通信に利用される情報をAPPサーバ100に登録して、XMPPセッションを確立するセットアップ処理を説明する。なお、以下では、特に言及しない限り、各デバイスの各CPU(例えばXMPPサーバ10のCPU32等)が実行する処理について、理解の容易さの観点から、各CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばXMPPサーバ10等)を主体として記載する。また、以下では、LAN4上の装置(例えばMFP200)と各サーバ10、100との間で、LAN4とインターネット8を介して、通信が実行される。また、インターネット8上の2個の装置(例えばXMPPサーバ10とAPPサーバ100)の間では、インターネット8を介して、通信が実行される。以下では、特に言及しない限り、「LAN4を介して」及び「インターネット8を介して」という説明を省略する。
図4を参照して、メール印刷の通信に利用される情報をAPPサーバ100に登録して、XMPPセッションを確立するセットアップ処理を説明する。なお、以下では、特に言及しない限り、各デバイスの各CPU(例えばXMPPサーバ10のCPU32等)が実行する処理について、理解の容易さの観点から、各CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばXMPPサーバ10等)を主体として記載する。また、以下では、LAN4上の装置(例えばMFP200)と各サーバ10、100との間で、LAN4とインターネット8を介して、通信が実行される。また、インターネット8上の2個の装置(例えばXMPPサーバ10とAPPサーバ100)の間では、インターネット8を介して、通信が実行される。以下では、特に言及しない限り、「LAN4を介して」及び「インターネット8を介して」という説明を省略する。
T5では、MFP200は、ユーザ(例えば管理者)からメール印刷設定を「無効」から「有効」に変更するための操作を受け付ける。メール印刷設定は、メール印刷の実行を許容するのか否かの設定を示す。「無効」は、メール印刷の実行を禁止することを示し、「有効」は、メール印刷の実行を許容することを示す。メール印刷設定は、デフォルトでは、「無効」を示す。
MFP200は、T5において、メール印刷設定が「無効」から「有効」に変更されると、T10において、メール印刷の通信に利用される情報の登録を要求する登録要求をAPPサーバ100に送信する。登録要求は、UID「u01」を含む。
APPサーバ100は、T10において、MFP200から登録要求を受信すると、T12において、メールアドレスMA0を生成する。メールアドレスMA0は、ローカル部「mfp1」とAPPサーバ100のドメイン名「app.com」を含む。ローカル部「mfp1」は、例示に過ぎず、具体的には、APPサーバ100によって生成されるユニークな文字列である。
T14では、APPサーバ100は、管理IDをXMPPサーバ10に要求する管理ID要求をXMPPサーバ10に送信する。
XMPPサーバ10は、T14において、APPサーバ100から管理ID要求を受信する場合に、T16において、管理ID「a01」を生成し、管理ID「a01」を管理テーブル42に記憶する。
T18では、XMPPサーバ10は、管理ID「a01」をAPPサーバ100に送信する。
APPサーバ100は、T18において、XMPPサーバ10から管理ID「a01」を受信すると、T20において、T10の登録要求内のUID「u01」と、T18で受信した管理ID「a01」と、T12で生成されたメールアドレスMA0と、ホワイトリストWL1と、を関連付けてデバイステーブル142に記憶する。これにより、メール印刷の通信に利用される情報がAPPサーバ100に登録される。なお、現時点では、ホワイトリストWL1には、メールアドレスが1個も含まれていない。
続けて、T30では、APPサーバ100は、PIN(Personal Identification Numberの略)コードを要求するPINコード要求をXMPPサーバ10に送信する。
XMPPサーバ10は、T30において、APPサーバ100からPINコード要求を受信すると、T32において、PINコードCを生成する。XMPPサーバ10は、管理ID「a01」とPINコードCとを関連付けてメモリ34に記憶する。
T34では、XMPPサーバ10は、PINコードCをAPPサーバ100に送信する。これにより、APPサーバ100は、T36において、XMPPサーバ10から受信したPINコードCをMFP200に送信する。
MFP200は、T36において、APPサーバ100からPINコードCを受信すると、T50において、XMPPセッションを確立することを要求する確立要求をXMPPサーバ10に送信する。確立要求は、UID「u01」と、モデル情報MI1と、PINコードCと、を含む。
XMPPサーバ10は、T50において、MFP200から確立要求を受信すると、T52において、確立要求内のPINコードの認証を実行する。本ケースでは、確立要求内のPINコードCがXMPPサーバ10のメモリ34内のPINコードCと一致するので、PINコードの認証が成功する。そして、XMPPサーバ10は、T54以降の処理を実行する。仮に、PINコードの認証が失敗する場合、XMPPサーバ10は、T54以降の処理を実行しない。
T54では、XMPPサーバ10は、アクセストークンATを生成する。XMPPサーバ10は、メモリ34から、PINコードCに関連付けて記憶されている管理ID「a01」を特定する。そして、XMPPサーバ10は、特定済みの管理ID「a01」と、確立要求内のUID「u01」と、確立要求内のモデル情報MI1と、生成済みのアクセストークンATと、を関連付けて管理テーブル42に記憶する。
T58では、XMPPサーバ10は、アクセストークンATをMFP200に送信する。これにより、MFP200は、T70において、アクセストークンATを利用して、XMPPサーバ10とのXMPPセッションを確立する。
また、MFP200は、XMPPセッションの確立が完了すると、T80において、メールアドレスを要求するメールアドレス要求をAPPサーバ100に送信する。メールアドレス要求は、UID「u01」を含む。
APPサーバ100は、T80において、MFP200からメールアドレス要求を受信すると、T82において、メールアドレス要求内のUID「u01」に関連付けて記憶されているメールアドレスMA0をMFP200に送信する。
MFP200は、T82において、APPサーバ100からメールアドレスMA0を受信すると、T84において、メールアドレスMA0を表示部214に表示させる。これにより、ユーザは、メールアドレスMA0を知ることができる。
(メールアドレスの変更とホワイトリストの編集;図5)
図5を参照して、メールアドレスの変更とホワイトリストの編集の処理について説明する。本ケースは、図4の続きである。本ケースの初期状態において、端末装置400は、MFP200にログイン情報を送信し、ログイン情報の認証が成功している。端末装置400は、T100において、MFP200からメニュー画面に対応するメニュー画面データを受信する。そして、端末装置400は、メニュー画面を表示する。メニュー画面は、メール印刷の設定を変更するための各種指示を受け付け可能である。特に、メニュー画面は、メールアドレスの変更のための変更ボタンBT1と、ホワイトリストの編集のための編集ボタンBT2と、を含む。
図5を参照して、メールアドレスの変更とホワイトリストの編集の処理について説明する。本ケースは、図4の続きである。本ケースの初期状態において、端末装置400は、MFP200にログイン情報を送信し、ログイン情報の認証が成功している。端末装置400は、T100において、MFP200からメニュー画面に対応するメニュー画面データを受信する。そして、端末装置400は、メニュー画面を表示する。メニュー画面は、メール印刷の設定を変更するための各種指示を受け付け可能である。特に、メニュー画面は、メールアドレスの変更のための変更ボタンBT1と、ホワイトリストの編集のための編集ボタンBT2と、を含む。
(ケースA1)
メニュー画面内の変更ボタンBT1が選択されるケースA1について説明する。端末装置400は、変更ボタンBT1が選択されると、T110において、変更画面に対応する変更画面データを要求する変更画面要求をAPPサーバ100に送信する。変更画面は、APPサーバ100に登録されているメールアドレスのローカル部を任意の文字列に変更するための画面である。変更画面要求は、MFP200のUID「u01」を含む。なお、UID「u01」は、ログイン情報の認証が成功した後に、MFP200から受信される。
メニュー画面内の変更ボタンBT1が選択されるケースA1について説明する。端末装置400は、変更ボタンBT1が選択されると、T110において、変更画面に対応する変更画面データを要求する変更画面要求をAPPサーバ100に送信する。変更画面は、APPサーバ100に登録されているメールアドレスのローカル部を任意の文字列に変更するための画面である。変更画面要求は、MFP200のUID「u01」を含む。なお、UID「u01」は、ログイン情報の認証が成功した後に、MFP200から受信される。
APPサーバ100は、T110において、端末装置400から変更画面要求を受信すると、デバイステーブル142から変更画面要求に含まれるUID「u01」に関連付けて記憶されているメールアドレスMA0を特定する。そして、APPサーバ100は、T112において、特定済みのメールアドレスMA0のローカル部を変更するための変更画面に対応する変更画面データを端末装置400に送信する。
端末装置400は、T112において、APPサーバ100から変更画面データを受信すると、新しいローカル部を入力するための入力欄を含む変更画面を表示する。
ユーザは、T114において、新しいローカル部「user1」を変更画面の入力欄に入力する。これにより、端末装置400は、T116において、メールアドレスMA0の変更を要求する変更要求をAPPサーバ100に送信する。変更要求は、MFP200のUID「u01」と、新しいメールアドレスMA1と、を含む。メールアドレスMA1は、T114で入力されたローカル部「user1」とAPPサーバ100のドメイン名「app.com」を含む。
APPサーバ100は、T116において、端末装置400から変更要求を受信すると、T118において、変更要求に含まれるUID「u01」に関連付けてデバイステーブル142に記憶されているメールアドレスMA0を変更要求に含まれるメールアドレスMA1に変更する。即ち、デバイステーブル142内の登録状態が、UID「u01」に関連付けてメールアドレスMA0が登録されている状態から、UID「u01」に関連付けてメールアドレスMA1が登録されている状態に変更される。ここで、メールアドレスMA1は、ユーザによって入力されたローカル部「user1」、別言すれば、ユーザが任意に選択した文字列を含む。これに対して、メールアドレスMA0は、サーバが生成した文字列「mfp1」を含む。特に、サーバが生成した文字列「mfp1」は、ランダムな文字列を含む。このため、ユーザは、サーバが生成したメールアドレスMA0を覚え難く感じ得る。本ケースのように、メールアドレスMA0をユーザの覚えやすいメールアドレスMA1に変更することにより、ユーザの利便性が向上する。
(ケースA2)
メニュー画面内の編集ボタンBT2が選択されるケースA2について説明する。端末装置400は、編集ボタンBT2が選択されると、T130において、編集画面に対応する編集画面データを要求する編集画面要求をAPPサーバ100に送信する。編集画面は、ホワイトリストを編集するための画面である。編集要求は、MFP200のUID「u01」を含む。
メニュー画面内の編集ボタンBT2が選択されるケースA2について説明する。端末装置400は、編集ボタンBT2が選択されると、T130において、編集画面に対応する編集画面データを要求する編集画面要求をAPPサーバ100に送信する。編集画面は、ホワイトリストを編集するための画面である。編集要求は、MFP200のUID「u01」を含む。
APPサーバ100は、T130において、端末装置400から編集画面要求を受信すると、デバイステーブル142から変更画面要求に含まれるUID「u01」に関連付けて記憶されているホワイトリストWL1を特定する。そして、APPサーバ100は、T132において、特定済みのホワイトリストWL1を編集するための編集画面に対応する編集画面データを端末装置400に送信する。
端末装置400は、T132において、APPサーバ100から編集画面データを受信すると、ホワイトリストWL1に追加すべきメールアドレスを入力するための入力欄を含む編集画面を表示する。なお、編集画面には、特定済みのホワイトリストWL1内のメールアドレスを削除するためのボタン(図示省略)も含まれる。
ユーザは、T134において、メールアドレス「user1@user.com」を編集画面の入力欄に入力する。これにより、端末装置400は、T136において、メールアドレス「user1@user.com」の追加を要求する追加要求をAPPサーバ100に送信する。追加要求は、MFP200のUID「u01」と、T134で入力されたメールアドレス「user1@user.com」と、を含む。
APPサーバ100は、T136において、端末装置400から追加要求を受信すると、T138において、デバイステーブル142において追加要求に含まれるUID「u01」に関連付けて記憶されているホワイトリストWL1を特定する。そして、APPサーバ100は、追加要求に含まれるメールアドレス「user1@user.com」を特定済みのホワイトリストWL1に追加する。
(メール印刷を実行するための処理;図6)
図6を参照して、メール印刷を実行するための処理を説明する。図6は、図5の続きである。ユーザは、例えば、MFP200が設置されているオフィスの外において、端末装置500を操作して、印刷の実行を指示する電子メールEM1を作成する。具体的には、ユーザは、メールアドレスMA1を電子メールEM1のTOを示す領域(以下、「TO領域」と記載)に記述し、印刷対象の画像に対応する画像データを電子メールEM1の本文を示す領域(以下、「本文領域」と記載)に添付する。また、端末装置500のアプリ(図示省略)には、ユーザのメールアドレス「user1@user.com」が送信元のメールアドレスとして設定されている。
図6を参照して、メール印刷を実行するための処理を説明する。図6は、図5の続きである。ユーザは、例えば、MFP200が設置されているオフィスの外において、端末装置500を操作して、印刷の実行を指示する電子メールEM1を作成する。具体的には、ユーザは、メールアドレスMA1を電子メールEM1のTOを示す領域(以下、「TO領域」と記載)に記述し、印刷対象の画像に対応する画像データを電子メールEM1の本文を示す領域(以下、「本文領域」と記載)に添付する。また、端末装置500のアプリ(図示省略)には、ユーザのメールアドレス「user1@user.com」が送信元のメールアドレスとして設定されている。
端末装置500は、ユーザから電子メールEM1の送信の指示を受け付けると、メールアドレス「user1@user.com」を送信元のメールアドレスとして含む電子メールEM1をAPPサーバ100に送信する。
APPサーバ100は、T200において、端末装置500から電子メールEM1を受信すると、デバイステーブル142から電子メールEM1に含まれるメールアドレスMA1に関連付けて記憶されているUID「u01」、管理ID「a01」、及び、ホワイトリストWL1を特定する。
T202では、APPサーバ100は、電子メールEM1の送信元のメールアドレスが特定済みのホワイトリストWL1に含まれるのか否かを判断する。本ケースでは、APPサーバ100は、送信元のメールアドレスがホワイトリストWL1に含まれると判断して(T202でYES)に、T212以降の処理に進む。仮に、送信元のメールアドレスがホワイトリストWL1に含まれないと判断される場合(T202でNO)には、APPサーバ100は、T204において、送信元のメールアドレスの認証が失敗したことを示すエラーメールを端末装置500に送信する。このような構成によれば、MFP200のユーザ(例えば管理者)によって許容されていないユーザ(例えば第三者)によるメール印刷の利用を禁止することができる。
T212では、APPサーバ100は、モデル情報を要求するモデル情報要求をXMPPサーバ10に送信する。モデル情報要求は、特定済みの管理ID「a01」を含む。
XMPPサーバ10は、T212において、APPサーバ100からモデル情報要求を受信すると、T214において、モデル情報要求内の管理ID「a01」に関連付けて記憶されているモデル情報MI1をAPPサーバ100に送信する。
APPサーバ100は、T214において、XMPPサーバ10からモデル情報MI1を受信すると、T218において、モデル情報MI1を利用して、電子メールEM1に含まれている画像データを変換してMFP200が解釈可能なデータ形式を有する印刷データPD1を生成する。ここで、APPサーバ100は、ユーザによってAPPサーバ100に入力された印刷設定(例えば、用紙サイズ)に従って、印刷データPD1を生成する。なお、変形例では、APPサーバ100は、電子メールEM1の本文に記述されている印刷設定に従って、印刷データPD1を生成してもよい。
T220では、APPサーバ100は、印刷データPD1に従って実行される印刷ジョブに関する情報をジョブテーブル144に記憶する。具体的には、APPサーバ100は、UID「u01」に関連付けて、管理ID「a01」と、新しいジョブID「j01」と、電子メールEM1に含まれている画像データのファイル名「id1」と、印刷URL「http://app.com/pd1」と、をジョブテーブル144に記憶する。ここで、印刷URL「http://app.com/pd1」は、印刷データPD1が記憶されているAPPサーバ100内の位置を示し、文字列「pd1」は、印刷データPD1のファイル名である。
T222では、APPサーバ100は、管理ID「a01」と、印刷URL「http://app.com/pd1」と、をXMPPサーバ10に送信する。これにより、XMPPサーバ10は、T224において、管理ID「a01」に関連付けて記憶されているアクセストークンATを特定して、特定済みのアクセストークンATを利用したXMPPセッションを利用して、印刷URL「http://app.com/pd1」をMFP200に送信する。
MFP200は、T224において、XMPPサーバ10から印刷URL「http://app.com/pd1」を受信すると、T230において、印刷URL「http://app.com/pd1」を含むデータ要求をAPPサーバ100に送信する。例えば、データ要求は、HTTPコマンドである。印刷URLを利用することで、汎用的なHTTPコマンドを利用して、APPサーバ100から印刷データを受信することができる。
APPサーバ100は、T230において、MFP200からデータ要求を受信すると、印刷URL「http://app.com/pd1」によって示されるAPPサーバ100内の位置から印刷データPD1を取得する。
T232では、APPサーバ100は、印刷の実行を指示する印刷データPD1をMFP200に送信する。これにより、MFP200は、T234において、印刷データPD1に対応する画像の印刷を実行する。
(アドレス譲渡処理;図7)
図7を参照して、APPサーバ100のCPU132によって実行されるアドレス譲渡処理について説明する。例えば、図4の処理において、MFP200のUID「u01」に関連付けて、メールアドレスMA0がAPPサーバ100に記憶される。そして、図5の処理において、メールアドレスMA0が、ユーザの覚えやすいメールアドレスMA1に変更される。このような状況において、MFP200の老朽化等により、MFP200を新しいMFP300に交換する状況が想定される。MFP300の設置後に、図4と同様のセットアップ処理が実行され、MFP300のUID「u02」に関連付けて、メールアドレスMA2がAPPサーバ100に記憶される(図1のデバイステーブル142参照)。そして、ユーザは、端末装置500を操作して、メールアドレスMA2を送信先のメールアドレスとして含む電子メールをAPPサーバ100に送信することによって、印刷をMFP300に実行させることができる(図6参照)。
図7を参照して、APPサーバ100のCPU132によって実行されるアドレス譲渡処理について説明する。例えば、図4の処理において、MFP200のUID「u01」に関連付けて、メールアドレスMA0がAPPサーバ100に記憶される。そして、図5の処理において、メールアドレスMA0が、ユーザの覚えやすいメールアドレスMA1に変更される。このような状況において、MFP200の老朽化等により、MFP200を新しいMFP300に交換する状況が想定される。MFP300の設置後に、図4と同様のセットアップ処理が実行され、MFP300のUID「u02」に関連付けて、メールアドレスMA2がAPPサーバ100に記憶される(図1のデバイステーブル142参照)。そして、ユーザは、端末装置500を操作して、メールアドレスMA2を送信先のメールアドレスとして含む電子メールをAPPサーバ100に送信することによって、印刷をMFP300に実行させることができる(図6参照)。
メールアドレスMA1は、ユーザが任意に選択した文字列を含む覚えやすいメールアドレスである。このため、ユーザは、MFP200で利用していたメールアドレスMA1を、新しいMFP300でも利用したい、即ち、メールアドレスMA1をMFP200からMFP300に譲渡したいと考える。この場合に、ユーザは、MFP200について図5のケースA1と同様の処理を実行して、MFP200のUID「u01」に関連付けて記憶されているメールアドレスMA1を、例えば、元のメールアドレスMA0に変更する(T118参照)。さらに、ユーザは、MFP300について図5のケースA1と同様の処理を実行して、MFP300のUID「u02」に関連付けて記憶されているメールアドレスMA2をメールアドレスMA1に変更する(T118参照)。これにより、メールアドレスMA1がMFP200からMFP300に譲渡され、ユーザは、MFP200で利用していたメールアドレスMA1を、新しいMFP300でも利用することができる。しかし、ユーザは、図5のケースA1と同様の処理を繰り返し実行する必要がある。このため、ユーザは、不便に感じ得る。
図7のアドレス譲渡処理は、メールアドレスMA1の譲渡を簡易に実現するための処理である。
まず、ユーザは、端末装置400を操作して、アプリ442を起動する。そして、ユーザは、アプリ442を操作して、メールアドレスの譲渡を指示する電子メールEM2を作成する。具体的には、ユーザは、MFP200から新しいMFP300に譲渡されるメールアドレスMA1を電子メールEM2のTO領域に記述し、メールアドレスMA1を譲り受ける側のMFP300に関連付けて記憶されているメールアドレスMA2を電子メールEM2のCCを示す領域(以下、「CC領域」と記載)に記述する。ここで、アプリ442には、ユーザのメールアドレス「user1@user.com」が送信元のメールアドレスとして設定されている。
端末装置400は、ユーザから電子メールEM2の送信の指示を受け付けると、S5において、メールアドレス「user1@user.com」を送信元のメールアドレスとして含む電子メールEM2をAPPサーバ100に送信する。ここで、電子メールEM2には、TO領域及びCC領域に加えて、BCC領域と、本文領域と、が含まれる。BCC領域は、電子メールEM2のBCCを示す領域である。CC領域及びBCC領域は、TO領域と同様に、送信先のメールアドレスを記述するための領域である。TO領域は、メインの送信先のメールアドレスを記述するための領域であり、CC領域及びBCC領域は、メインの送信先とは異なる送信先(例えば、メインの送信先に電子メールを送信したことを知らせるべき相手)のメールアドレスを記述するための領域である。CC領域に記述されたメールアドレスは、当該メールアドレスの送信先とは異なる他の送信先のメーラで表示される。これに対して、BCC領域に記述されたメールアドレスは、当該メールアドレスの送信先とは異なる他の送信先のメーラで表示されない。なお、本実施例では、電子メールEM2のBCC領域及び本文領域には、文字列が何ら記述されていない。
APPサーバ100のCPU132は、S10において、メールアドレスの譲渡を指示する電子メールEM2の受信を監視する。CPU132は、端末装置400から電子メールEM2を受信したと判断する場合(S10でYES)に、S20に進む。例えば、CPU132は、受信済みの電子メールのTO領域とCC領域の双方に、APPサーバ100のドメイン名「app.com」を含むメールアドレスが記述されている場合に、受信済みの電子メールがメールアドレスの譲渡を指示する電子メールEM2であると判断する(S10でYES)。
S20では、CPU132は、電子メールEM2のTO領域に記述されているメールアドレスと関連付けてデバイステーブル142に記憶されているUIDが存在するのか否かを判断する。当該UIDは、メールアドレスを譲渡する側のMFPを識別するためのUID(以下では、「譲渡側のUID」と記載)である。CPU132は、譲渡側のUIDが存在すると判断する場合(S20でYES)に、S30に進む。一方、CPU132は、譲渡側のUIDが存在しないと判断する場合(S20でNO)に、S60において、アドレス譲渡処理が失敗したことを示す失敗メールを電子メールEM2の送信元(例えば端末装置400)に送信する。S60が終了すると、図7の処理が終了する。
S30では、CPU132は、電子メールEM2の送信元のメールアドレス(即ち、電子メールEM2のFROM領域に記述されているメールアドレス)が、譲渡側のUIDに関連付けて記憶されているホワイトリストに含まれるのか否かを判断する。即ち、CPU132は、電子メールEM2の送信元の認証を実行する。CPU132は、電子メールEM2の送信元のメールアドレスが当該ホワイトリストに含まれる場合(S30でYES)に、電子メールEM2の送信元の認証が成功したと判断して、S40に進む。一方、CPU132は、電子メールEM2の送信元のメールアドレスが当該ホワイトリストに含まれないと判断する場合(S30でNO)に、電子メールEM2の送信元の認証が失敗したと判断して、S60に進む。ホワイトリストに含まれないメールアドレスは、MFP200のユーザ(例えば管理者)によってメール印刷が許容されていないユーザである。別言すれば、ホワイトリストに含まれないメールアドレスは、MFP200のユーザとは無関係なユーザのメールアドレスである可能性が高い。このような構成によれば、MFP200のユーザとは無関係なユーザ(例えば第三者)によって、メールアドレスが不正に譲渡されることを抑制することができる。
また、例えば、電子メールEM2の本文領域に、送信元を認証するための認証コードが記述される比較例が想定される。この比較例では、CPU132は、本文領域内の認証コードが、譲渡側のUIDに関連付けてAPPサーバ100に記憶されている所定の認証コードと一致する場合に、電子メールEM2の送信元の認証が成功したと判断して、S40に進む。即ち、比較例では、送信元のメールアドレスとは異なる認証コードが必要である。これに対して、本実施例の構成によれば、当該認証コードが不要である。認証コードを本文領域に記述する必要がないので、ユーザの利便性が向上する。なお、変形例では、上記の比較例の構成を採用してもよい。
S40では、CPU132は、電子メールEM2のCC領域に記述されているメールアドレスと関連付けてデバイステーブル142に記憶されているUIDが存在するのか否かを判断する。当該UIDは、メールアドレスを譲り受ける側のMFPを識別するためのUID(以下では、「譲受側のUID」と記載)である。CPU132は、譲受側のUIDが存在すると判断する場合(S40でYES)に、S50に進む。一方、CPU132は、譲受側のUIDが存在しないと判断する場合(S40でNO)に、S60に進む。
S50では、CPU132は、譲渡側のUIDと関連付けてデバイステーブル142に記憶されているメールアドレスをリセットする。具体的には、CPU132は、デバイステーブル142から譲渡側のUIDと関連付けて記憶されているメールアドレスを削除し、譲渡側のUIDと関連付けて、別のメールアドレスをデバイステーブル142に記憶する。別のメールアドレスは、APPサーバ100によって生成されるユニークな文字列を含むローカル部と、APPサーバ100のドメイン名「app.com」を含むメールアドレスである。別のメールアドレスは、例えば、元のメールアドレスMA0である。なお、変形例では、CPU132は、デバイステーブル142内のメールアドレスの削除後に、別のメールアドレスをデバイステーブル142に記憶しなくてもよい。
S52では、CPU132は、譲受側のUIDと関連付けて、電子メールEM2のTO領域に記述されているメールアドレスをデバイステーブル142に記憶する。S52の処理が終了すると、図7の処理が終了する。
(具体的なケース;図8)
図8を参照して、図7のアドレス譲渡処理によって実現される具体的なケースを説明する。本ケースでは、MFP200で利用していたメールアドレスMA1を新しいMFP300に譲渡する状況を想定する。本ケースの初期状態では、譲渡側のUID「u01」(即ちMFP200のUID「u01」)に関連付けて、メールアドレスMA1とホワイトリストWL1とが記憶されており、譲受側のUID「u02」(即ちMFP300のUID「u02」)に関連付けて、メールアドレスMA2とホワイトリストWL2とが記憶されている。
図8を参照して、図7のアドレス譲渡処理によって実現される具体的なケースを説明する。本ケースでは、MFP200で利用していたメールアドレスMA1を新しいMFP300に譲渡する状況を想定する。本ケースの初期状態では、譲渡側のUID「u01」(即ちMFP200のUID「u01」)に関連付けて、メールアドレスMA1とホワイトリストWL1とが記憶されており、譲受側のUID「u02」(即ちMFP300のUID「u02」)に関連付けて、メールアドレスMA2とホワイトリストWL2とが記憶されている。
APPサーバ100は、端末装置400から電子メールEM2を受信すると(図7のS10でYES)、譲渡側のUID「u01」が存在すると判断する(S20でYES)。APPサーバ100は、電子メールEM2の送信元のメールアドレス「user1@user.com」がホワイトリストWL1に含まれると判断する(S30でYES)。APPサーバ100は、譲受側のUID「u02」が存在すると判断する(S40でYES)。APPサーバ100は、デバイステーブル142から譲渡側のUID「u01」と関連付けて記憶されているメールアドレスMA1を削除して、UID「u01」と関連付けて、元のメールアドレスMA0をデバイステーブル142に記憶する(S50)。そして、APPサーバ100は、譲受側のUID「u02」と関連付けて、電子メールEM2のTO領域に記述されているメールアドレスMA1をデバイステーブル142に記憶する(S52)。
図8に示すように、メールアドレスMA1の譲渡前において、譲受側のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA2が登録されている。そして、メールアドレスMA1の譲渡後において、譲受側のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA1が登録されている。即ち、図7のアドレス譲渡処理において、デバイステーブル142内の登録状態が、譲受側のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA2が登録されている状態から、譲受側のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA1が登録されている状態に変更されて、メールアドレスMA1のMFP200からMFP300への譲渡が完了する。
なお、本ケースでは、メールアドレスMA1の譲渡後の登録状態において、譲受側のUID「u02」に関連付けて、ホワイトリストWL2が記憶されている。変形例では、メールアドレスMA1の譲渡後の登録状態において、譲受側のUID「u02」に関連付けて、ホワイトリストWL1が記憶されていてもよい。即ち、メールアドレスMA1の譲渡に伴い、ホワイトリストWL1もMFP200からMFP300に譲渡されてもよい。
(本実施例の効果)
本実施例の構成によれば、ユーザは、端末装置400を操作して、メールアドレスMA1とメールアドレスMA2とを含む電子メールEM2をAPPサーバ100に送信する(図7のS5)。これにより、メモリの登録状態が、MFP300のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA2がデバイステーブル142に登録されている状態から、UID「u02」に関連付けてメールアドレスMA1がデバイステーブル142に登録されている状態に変更される(S52)。その後、ユーザは、例えば、端末装置500を操作して、メールアドレスMA1を送信先として含む電子メールEM1をAPPサーバ100に送信する(図6のT200参照)。この場合、APPサーバ100は、メールアドレスMA1に関連付けて記憶されているMFP300のUID「u02」を特定し、電子メールEM1内の画像の印刷を指示する印刷データをMFP300に送信する(図6のT232参照)。これにより、MFP300において電子メールEM1内の画像の印刷が実行される(図6のT234参照)。即ち、ユーザは、MFP200をMFP300に交換する場合に、MFP200で利用されていたメールアドレスMA1をMFP300に利用することができる。ユーザの利便性が向上する。
本実施例の構成によれば、ユーザは、端末装置400を操作して、メールアドレスMA1とメールアドレスMA2とを含む電子メールEM2をAPPサーバ100に送信する(図7のS5)。これにより、メモリの登録状態が、MFP300のUID「u02」に関連付けてメールアドレスMA2がデバイステーブル142に登録されている状態から、UID「u02」に関連付けてメールアドレスMA1がデバイステーブル142に登録されている状態に変更される(S52)。その後、ユーザは、例えば、端末装置500を操作して、メールアドレスMA1を送信先として含む電子メールEM1をAPPサーバ100に送信する(図6のT200参照)。この場合、APPサーバ100は、メールアドレスMA1に関連付けて記憶されているMFP300のUID「u02」を特定し、電子メールEM1内の画像の印刷を指示する印刷データをMFP300に送信する(図6のT232参照)。これにより、MFP300において電子メールEM1内の画像の印刷が実行される(図6のT234参照)。即ち、ユーザは、MFP200をMFP300に交換する場合に、MFP200で利用されていたメールアドレスMA1をMFP300に利用することができる。ユーザの利便性が向上する。
また、本実施例の構成によれば、図5のケースA1によってユーザによって変更されたメールアドレスMA1がMFP200からMFP300に譲渡される。即ち、ユーザは、MFP200がMFP300に交換された後も、ユーザによって変更されたメールアドレスMA1を引き続き利用することができる。ユーザの利便性が向上する。
(対応関係)
通信システム2が、「通信システム」の一例である。XMPPサーバ10及びAPPサーバ100が、「サーバ」の一例である。APPサーバ100のメモリ134が、「メモリ」の一例である。端末装置500、端末装置400が、それぞれ、「第1の端末装置」、「第2の端末装置」の一例である。図6のT234で実行される処理が、「所定の処理」の一例である。MFP200、MFP300、UID「u01」、UID「u02」が、それぞれ、「第1の通信装置」、「第2の通信装置」、「第1の識別情報」、「第2の識別情報」の一例である。メールアドレスMA1、メールアドレスMA2が、それぞれ、「第1のメールアドレス」、「第2のメールアドレス」の一例である。図6のT200の電子メールEM1、図7の電子メールEM2が、それぞれ、「第1の電子メール」、「第2の電子メール」の一例である。ホワイトリストWL1が、「ホワイトリスト」の一例である。TO領域、CC領域が、それぞれ、「第1の領域」、「第2の領域」の一例である。メールアドレスMA0が、「特定のメールアドレス」の一例である。
通信システム2が、「通信システム」の一例である。XMPPサーバ10及びAPPサーバ100が、「サーバ」の一例である。APPサーバ100のメモリ134が、「メモリ」の一例である。端末装置500、端末装置400が、それぞれ、「第1の端末装置」、「第2の端末装置」の一例である。図6のT234で実行される処理が、「所定の処理」の一例である。MFP200、MFP300、UID「u01」、UID「u02」が、それぞれ、「第1の通信装置」、「第2の通信装置」、「第1の識別情報」、「第2の識別情報」の一例である。メールアドレスMA1、メールアドレスMA2が、それぞれ、「第1のメールアドレス」、「第2のメールアドレス」の一例である。図6のT200の電子メールEM1、図7の電子メールEM2が、それぞれ、「第1の電子メール」、「第2の電子メール」の一例である。ホワイトリストWL1が、「ホワイトリスト」の一例である。TO領域、CC領域が、それぞれ、「第1の領域」、「第2の領域」の一例である。メールアドレスMA0が、「特定のメールアドレス」の一例である。
図6のT200、T232、T234、図7のS5、S10、S52が、それぞれ、「第1のメール送信部(第1のメール受信部)」、「指示送信部」、「処理実行部」、「第2のメール送信部」、「第2のメール受信部」、「変更部(第1の変更部)」によって実現される処理の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1〜8) 上記の実施例では、MFP200からMFP300に譲渡されるメールアドレスMA1(以下、「譲渡側のメールアドレス」と記載)が、電子メールEM2のTO領域に記述され、メールアドレスMA1を譲り受ける側のMFP300に関連付けて記憶されているメールアドレスMA2(以下、「譲受側のメールアドレス」と記載)が、電子メールEM2のCC領域に記述される(図7参照)。譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスは、実施例の構成に限らず、例えば、図9の変形例1〜6及び図示省略の変形例7、8によって示される領域に記述されてもよい。
変形例1は、譲受側のメールアドレスがBCC領域に記述される点を除いて、実施例と同様である。変形例2は、譲受側のメールアドレスが本文領域に記述される点を除いて、実施例と同様である。変形例1、2では、TO領域が、「第1の領域」の一例であり、BCC領域又は本文領域が、「第2の領域」の一例である。
変形例3では、譲渡側のメールアドレスがCC領域に記述され、譲受側のメールアドレスがTO領域に記述されてもよい。変形例4は、譲渡側のメールアドレスがBCC領域に記述される点を除いて、変形例3と同様である。変形例5は、譲渡側のメールアドレスが本文領域に記述される点を除いて、変形例3と同様である。変形例3〜5では、TO領域が、「第2の領域」の一例であり、CC領域、BCC領域、又は、本文領域が、「第1の領域」の一例である。
変形例6では、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスの双方がTO領域に記述されてもよい。他の変形例7(図示省略)では、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスの双方が、CC領域及びBCC領域のいずれか一方に記述されてもよい。一般的に言えば、第1のメールアドレスと第2のメールアドレスの双方は、同じ領域に記述されてもよい。
他の変形例8(図示省略)では、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスの双方が本文領域に記述されてもよい。変形例8では、例えば、電子メールEM2のTO領域には、APPサーバ100のドメイン名「app.com」を含む他のメールアドレスが記述される。即ち、本変形例では、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスとは異なる他のメールアドレスが必要となり、ユーザは、3個のメールアドレスを記述する必要がある。これに対して、実施例及び変形例1〜7の構成では、当該他のメールアドレスが不要である。即ち、ユーザは、2個のメールアドレスを記述すればよい。ユーザの利便性が向上する。
また、変形例6〜8では、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスの双方が1つの領域(例えばTO領域)に記述されている。これら変形例では、APPサーバ100は、1つの特定の領域の記述内容を分析する。例えば、APPサーバ100は、特定の領域の前方に記述されているメールアドレスを譲渡側のメールアドレスと分析し、同じ特定の領域の後方に記述されているメールアドレスを譲受側のメールアドレスと分析してもよい。即ち、変形例6〜8では、APPサーバ100は、1つの領域内の記述内容を分析する必要がある。これに対して、実施例及び変形例1〜5の構成では、APPサーバ100は、第1の領域(例えばTO領域)に記述されているメールアドレスを譲渡側のメールアドレスと分析し、第1の領域とは異なる第2の領域(例えばCC領域)に記述されているメールアドレスを譲受側のメールアドレスと分析する(図7参照)。ここで、第1の領域及び第2の領域は、電子メール内の既存の領域である。実施例及び変形例1〜5の構成によれば、2個の異なる既存の領域を利用して、電子メールEM2の分析を簡易に実現することができる。
また、変形例8の構成によれば、譲渡側のメールアドレスと譲受側のメールアドレスは、電子メールの送信先を示す領域(即ち、TO領域、CC領域、BCC領域)とは異なる本文領域に記述される。一般的に言えば、「第2の電子メール」は、第1のメールアドレスと第2のメールアドレスとを含めばよい。
(変形例9)上記の実施例では、通信システム2は、XMPPサーバ10とAPPサーバ100を備える。これに代えて、通信システム2は、XMPPサーバ10を備えず、APPサーバ100を備えてもよい。この場合、一つの例では、XMPPセッションは、MFP200とAPPサーバ100の間に確立されてもよい。また、他の例では、MFP200とのXMPPセッションは確立されなくてもよい。そして、MFP200は、印刷データを要求するための信号をAPPサーバ100に定期的に送信してもよい。これら変形例では、APPサーバ100が、「サーバ」の一例である。
(変形例10)「第1の通信装置(及び第2の通信装置)」は、MFPに限らず、例えば、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置、PC、サーバ等であってもよい。
(変形例11)「所定の処理」は、印刷の処理に限らず、例えば、FAXデータを送信するFAX処理、MFPの設定値を変更する設定変更処理等であってもよい。例えば、「所定の処理」がFAX処理である場合には、電子メールEM1には、FAXデータとして送信されるべき画像データが含まれてもよい。また、例えば、「所定の処理」が設定変更処理である場合には、電子メールEM1には、MFPに設定されるべき設定値が含まれてもよい。
(変形例12)「メモリ」は、APPサーバ100のメモリ134に限らず、例えば、APPサーバ100及びXMPPサーバ10とは別体に設けられている外部のメモリであってもよい。
(変形例13)図5のケースA1の処理は実行されなくてもよい。本変形例では、「第2の変更部」を省略可能である。この場合、一つの例では、APPサーバ100によって生成されたローカル部を含むメールアドレスMA0がMFP200からMFP300に譲渡されてもよい。本変形例では、メールアドレスMA0が、「第1のメールアドレス」の一例である。また、他の例では、セットアップ処理において、APPサーバ100は、MFP200からユーザによって入力される文字列を受信し、当該文字列をローカル部として含むメールアドレスMA3を登録してもよい。本変形例では、メールアドレスMA3が、「第1のメールアドレス」の一例である。
(変形例14)上記の実施例では、APPサーバ100は、端末装置500から電子メールEM1を受信し(図6のT200)、端末装置400から電子メールEM2を受信する(図7のS10)。これに代えて、APPサーバ100は、同じ端末装置(例えば端末装置400)から電子メールEM1と電子メールEM2の双方を受信してもよい。一般的言えば、「第1の端末装置」と「第2の端末装置」は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(変形例15)上記の実施例では、印刷の実行を指示する電子メールEM1において、メールアドレスMA1は、電子メールEM1のTO領域に記述される(図5のT200)。これに代えて、メールアドレスMA1は、電子メールEM1のCC領域及びBCC領域のいずれか一方に記述されてもよい。本変形例によれば、メールアドレスMA1がCC領域及びBCC領域のいずれか一方に記述されている電子メールEM1が、「前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メール」の一例である。
(変形例16)上記の実施例では、電子メールEM2の送信元の認証は、送信元のメールアドレスがホワイトリストに含まれるか否かの判断によって実現される(図7のS30)。これに代えて、例えば、電子メールEM2の送信元の認証は、電子メールEM2の本文領域に記述されている認証コードの一致判断によって実現されてもよい。本変形例では、「ホワイトリスト」を省略可能である。
(変形例17)図7のS30の処理は実行されなくてもよい。本変形例では、「認証部」を省略可能である。
(変形例18)上記の各実施例では、図4〜図7の各処理がソフトウェア(例えばプログラム40、140、240、440、442)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、8:インターネット、10:XMPPサーバ、16:ネットワークI/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、40:プログラム、42:管理テーブル、100:APPサーバ、116:ネットワークI/F、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、140:プログラム、142:デバイステーブル、144:ジョブテーブル、200:MFP、214:表示部、216:LANI/F、218:印刷実行部、220:PSTNI/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、240:プログラム、300:MFP、400:端末装置、430:制御部、432:CPU、434:メモリ、440:OSプログラム、442:アプリ、500:端末装置、BT1:変更ボタン、BT2:編集ボタン、EM1:電子メール、EM2:電子メール、MA0:メールアドレス、MA1:メールアドレス、MA2:メールアドレス、WL1 :ホワイトリスト、WL2 :ホワイトリスト
Claims (9)
- 通信システムであって、
サーバと、
1個以上の端末装置と、
2個以上の通信装置と、
を備え、
前記サーバは、
前記2個以上の通信装置のそれぞれについて、当該通信装置を識別する識別情報に関連付けてメールアドレスを登録するメモリを備え、
前記1個以上の端末装置のうちの第1の端末装置は、
前記2個以上の通信装置のうちの第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、所定の処理の実行を指示する第1の電子メールであって、前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メールを前記サーバに送信する第1のメール送信部を備え、
前記サーバは、さらに、
前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記所定の処理の実行を指示する実行指示を、前記第1のメールアドレスに関連付けて前記メモリに登録されている前記第1の識別情報によって識別される前記第1の通信装置に送信する指示送信部を備え、
前記第1の通信装置は、
前記サーバから前記実行指示が受信される場合に、前記所定の処理を実行する処理実行部を備え、
前記1個以上の端末装置のうちの第2の端末装置は、
前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されており、かつ、前記2個以上の通信装置のうちの前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを前記サーバに送信する第2のメール送信部であって、前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスとを含む、前記第2のメール送信部を備え、
前記サーバは、さらに、
前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第2の識別情報に関連付けて前記第2のメールアドレスが登録されている状態から、前記第2の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが登録されている状態に変更する変更部を備える、
通信システム。 - サーバであって、
2個以上の通信装置のそれぞれについて、当該通信装置を識別する識別情報に関連付けてメールアドレスを登録するメモリと、
前記2個以上の通信装置のうちの第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第1の端末装置から、所定の処理の実行を指示する第1の電子メールであって、前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メールを受信する第1のメール受信部と、
前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記所定の処理の実行を指示する実行指示を、前記第1のメールアドレスに関連付けて前記メモリに登録されている前記第1の識別情報によって識別される前記第1の通信装置に送信する指示送信部と、
前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されており、かつ、前記2個以上の通信装置のうちの前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第2の端末装置から、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを受信する第2のメール受信部であって、前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスとを含む、前記第2のメール受信部と、
前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第2の識別情報に関連付けて前記第2のメールアドレスが登録されている第1の状態から、前記第2の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが登録されている第2の状態に変更する第1の変更部と、
を備える、サーバ。 - 前記サーバは、さらに、
前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記第2の電子メールの送信元を認証する認証部を備え、
前記第1の変更部は、前記第2の電子メールの送信元の認証が成功する場合に、前記メモリ内の登録状態を前記第1の状態から前記第2の状態に変更する、請求項2に記載のサーバ。 - 前記サーバは、さらに、
前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記第1の電子メールの送信元のメールアドレスがホワイトリストに含まれるのか否かを判断する判断部を備え、
前記指示送信部は、前記第1の電子メールの送信元のメールアドレスが前記ホワイトリストに含まれると判断される場合に、前記実行指示を前記第1の通信装置に送信し、
前記認証部は、前記第2の電子メールの送信元のメールアドレスが前記ホワイトリストに含まれる場合に、前記第2の電子メールの送信元の認証が成功すると判断する、請求項3に記載のサーバ。 - 前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスのうちの少なくとも一方を送信先として含む、請求項2から4のいずれか一項に記載のサーバ。
- 前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスが記述される第1の領域と、前記第2のメールアドレスが記述される第2の領域であって、前記第1の領域とは異なる前記第2の領域と、を含む、請求項2から5のいずれか一項に記載のサーバ。
- 前記第1の領域は、前記第2の電子メールのTOを示す領域であり、
前記第2の領域は、前記第2の電子メールのCCを示す領域である、請求項6に記載のサーバ。 - 前記サーバは、さらに、
前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録される前に、前記第1の識別情報に関連付けて、前記サーバによって生成された特定のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、外部装置から、ユーザによって前記外部装置に入力された前記第1のメールアドレスを含む変更要求を受信する要求受信部と、
前記外部装置から前記変更要求が受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第1の識別情報に関連付けて前記特定のメールアドレスが前記メモリに登録されている状態から、前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状態に変更する第2の変更部と、
を備える、請求項2から7のいずれか一項に記載のサーバ。 - サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、
コンピュータと、
2個以上の通信装置のそれぞれについて、当該通信装置を識別する識別情報に関連付けてメールアドレスを登録するメモリと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記2個以上の通信装置のうちの第1の通信装置を識別する第1の識別情報に関連付けて第1のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第1の端末装置から、所定の処理の実行を指示する第1の電子メールであって、前記第1のメールアドレスを送信先として含む前記第1の電子メールを受信する第1のメール受信部と、
前記第1の端末装置から前記第1の電子メールが受信される場合に、前記所定の処理の実行を指示する実行指示を、前記第1のメールアドレスに関連付けて前記メモリに登録されている前記第1の識別情報によって識別される前記第1の通信装置に送信する指示送信部と、
前記第1の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが前記メモリに登録されており、かつ、前記2個以上の通信装置のうちの前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を識別する第2の識別情報に関連付けて第2のメールアドレスが前記メモリに登録されている状況において、第2の端末装置から、メールアドレスの登録状態の変更を指示する第2の電子メールを受信する第2のメール受信部であって、前記第2の電子メールは、前記第1のメールアドレスと前記第2のメールアドレスとを含む、前記第2のメール受信部と、
前記第2の端末装置から前記第2の電子メールが受信される場合に、前記メモリ内の登録状態を、前記第2の識別情報に関連付けて前記第2のメールアドレスが登録されている第1の状態から、前記第2の識別情報に関連付けて前記第1のメールアドレスが登録されている第2の状態に変更する第1の変更部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020014886A JP2021121900A (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 通信システム、サーバ、及び、サーバのためのコンピュータプログラム |
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Family Applications (1)
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