JP2021120568A - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室内で流体が凍結した場合でも、インペラおよびケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できるポンプ装置を提供する。【解決手段】ポンプ装置1は、インペラ11、インペラ11と同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定され当該軸部12の軸線方向Lでインペラ11と離間するマグネット13、を備えるロータ2と、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース15、および軸線方向Lからケース15に被せられて当該ケース15とともにロータ2を収容するポンプ室3を区画する隔壁部材16、を備えるケーシング4を有する。隔壁部材16においてインペラ11と軸線方向Lに対向する対向部51には、弾性部材25と、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる仕切り部材26が配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーシング内に設けたポンプ室内でインペラを回転させるポンプ装置に関する。
ケーシング内に設けたポンプ室内でインペラを回転させるポンプ装置は、特許文献1に記載されている。同文献のポンプ装置は、インペラおよびマグネットを備えるロータと、ロータを収容するポンプ室と、ポンプ室を区画するケーシングと、ケーシングを挟んでマグネットと対向するコイルと、を備える。マグネットは、インペラの軸線方向でインペラと離間する位置に固定されている。また、ポンプ装置は、凍結時にケーシングが破損することを防止するために、ポンプ室内に配置された弾性部材を備える。弾性部材は、軸線方向で、マグネットに対してインペラとは反対側に配置されている。
特開2002−227791号公報
ポンプ室は、インペラを収容する凹部を備えたケースと、ロータとステータとの間に配置されて軸線方向からケースに被せられる隔壁部材によって区画される。特許文献1のポンプ装置は、隔壁部材は、軸線方向からインペラと対向する対向部を備えている。ポンプ室において、隔壁部材の対向部に弾性部材を配置したので、インペラの周辺で当該ポンプ室の容量を拡大させてケーシングの破損を抑制することができる。
しかしながら、隔壁部材の対向部に弾性部材を配置した場合、ポンプ装置が作動する際の圧力によって弾性部材が変形して弾性部材とインペラとのギャップが拡大する。弾性部材とインペラとのギャップが変化すると、流体が流れる隙間の寸法が変化する。そのため、揚程が低下してしまうことが懸念され、ポンプ性能の低下が懸念される。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ポンプ室内で流体が凍結した場合でも、ケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制することが可能なポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のポンプ装置は、インペラ、前記インペラと同軸に延びる軸部、および前記軸部に固定され当該軸部の軸線方向で前記インペラと離間するマグネット、を備えるロータと、前記インペラを収容する凹部を備えるケース、および前記軸線方向から前記ケースに被せられて当該ケースとともに前記ロータを収容するポンプ室を区画する隔壁部材、を備えるケーシングと、前記隔壁部材において前記インペラと前記軸線方向に対向する対向部に配置される弾性部材と、前記弾性部材と前記インペラとの間に配置され、前記隔壁部材に固定される仕切り部材と、を有し、前記仕切り部材は、前記軸線方向から見て前記弾性部材の一部と重なることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプ室を区画する隔壁部材は、インペラと軸線方向に対向する対向部を備えており、対向部に弾性部材が配置される。また、弾性部材とインペラとの間に配置される仕切り部材は、弾性部材の一部と重なる。従って、ポンプ室内に弾性部材の一部
が露出するので、凍結によりポンプ室内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室内において流体が存在する空間が大きいインペラの周辺において弾性部材が圧縮されて当該ポンプ室の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシングの破損を抑制できる。また、仕切り部材によって弾性部材を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材が変形してインペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できる。従って、ポンプ室に弾性部材を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明において、前記対向部は、環状の底部と、前記底部の内周縁から前記軸線方向に延びる内側周壁部と、前記底部の外周縁から前記軸線方向に延びる外側周壁部と、を備え、前記弾性部材は、前記底部、前記内側周壁部、および前記外側周壁部に囲まれる環状の弾性部材収容凹部に配置され、前記外側周壁部の前記軸線方向の高さは、前記弾性部材の前記軸線方向の高さよりも低いことが好ましい。このようにすると、弾性部材の外周面がポンプ室内に露出するので、ポンプ装置が作動している際には、流体の圧力が弾性部材の外周面に作用して弾性部材が内周側に圧縮される。これにより、インペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できるので、揚程が低下することを抑制でき、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明において、前記仕切り部材は環状であり、前記仕切り部材の外径は、前記弾性部材の外径よりも小さいことが好ましい。このようにすると、弾性部材の外周部分をポンプ室内に露出させることができる。
本発明において、前記仕切り部材は、前記内側周壁部に設けられた溶着部に溶着されることが好ましい。このようにすると、固定部品が不要である。また、仕切り部材の固定強度を高めることができる。
本発明において、前記内側周壁部は、前記仕切り部材が前記軸線方向に当接する載置面を備えることが好ましい。このようにすると、仕切り部材を軸線方向に位置決めできる。従って、仕切り部材を介して弾性部材を軸線方向に位置決めできる。
本発明において、前記仕切り部材は、可撓性のシート部材であることが好ましい。このようにすると、仕切り部材によって弾性部材の変形を適度に抑制できる。従って、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ装置が作動している際には、流体の圧力による弾性部材の変形を抑制できる。従って、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明において、前記弾性部材は、独立気泡発泡体である。独立気泡発泡体を用いることにより、凍結時に弾性部材が圧縮されることによってポンプ室の容量を拡大させることができる。
本発明によれば、ポンプ室を区画する隔壁部材は、インペラと軸線方向に対向する対向部を備えており、対向部に弾性部材が配置される。また、弾性部材とインペラとの間に配置される仕切り部材は、弾性部材の一部と重なる。従って、ポンプ室内に弾性部材の一部が露出するので、凍結によりポンプ室内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室内において流体が存在する空間が大きいインペラの周辺において弾性部材が圧縮されて当該ポンプ室の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシングの破損を抑制できる。また、仕切り部材によって弾性部材を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材が変形してインペラと弾性部材の間隔が拡がることを抑制できる。従って、ポンプ室に
弾性部材を配置したことに起因して揚程が低下することを抑制できるので、流体の凍結時にケーシングの破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本発明を適用したポンプ装置の外観斜視図である。 図1のポンプ装置の断面図である。 図1のポンプ装置を軸線方向の一方側から見た分解斜視図である。 ケースを軸線方向の他方側から見た斜視図である。 隔壁部材および凍結破壊防止部を軸線方向の一方側から見た斜視図である。 隔壁部材および凍結破壊防止部の分解斜視図である。 凍結破壊防止部の部分断面図(図2の領域Aの部分断面図)である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したポンプ装置の実施形態を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したポンプ装置1の外観斜視図である。図2は、図1のポンプ装置1の断面図である。図3は、図1のポンプ装置1を軸線方向Lの一方側L1から見た分解斜視図である。本形態のポンプ装置1は、給湯器、洗濯機、食洗機等の装置に搭載される。ポンプ装置1は、水道水などの流体を装置に供給する。
図2に示すように、ポンプ装置1は、ロータ2と、ロータ2を収容するポンプ室3を備える。また、ポンプ装置1は、ポンプ室3を区画するケーシング4を備える。さらに、ポンプ装置1は、ロータ2を回転させるモータ機構部5を備える。本明細書において、ロータ2の回転軸線に沿う方向を軸線方向Lとする。また、軸線方向Lの一方側をL1とし、軸線方向Lの他方側をL2とする。
図2、図3に示すように、ロータ2は、インペラ11、インペラ11から同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定された環状のマグネット13を備える。インペラ11とマグネット13とは、軸線方向Lで離間する位置に設けられている。インペラ11は軸線方向Lの一方側L1に位置し、マグネット13は軸線方向Lの他方側L2に位置する。
図2に示すように、ケーシング4は、ケース15と、隔壁部材16とを備える。ケース15および隔壁部材16は、軸線方向Lで重ね合されている。ポンプ室3は、ケース15と隔壁部材16との間に形成される。ケース15は、ポンプ室3に連通する給水管43および吐出管44を備える。給水管43は軸線方向Lの一方側L1へ突出し、吐出管44はケース15の外周側へ延びている。ポンプ装置1は、給水管43からポンプ室3へ吸い込んだ流体を吐出管44から送出する。
図2に示すように、モータ機構部5は、隔壁部材16に対してポンプ室3とは反対側で、マグネット13を径方向外側から囲むステータ17を備える。ステータ17は、ステータコア18と複数のコイル19とを備える。ステータコア18およびコイル19は、ロータ2のマグネット13とともにモータ機構部5を構成する。
また、ポンプ装置1は、コイル19の巻線の端部が接続された回路基板21と、ステータ17および回路基板21を覆う樹脂封止部材22と、樹脂封止部材22に固定された金属製のベース部材23を備える。樹脂封止部材22は、ポンプ装置1の外装の一部分を構成する。
さらに、ポンプ装置1は、ポンプ室3に配置された弾性部材25と、弾性部材25を軸
線方向Lに位置決めする仕切り部材26を備える。弾性部材25は、ポンプ室3に残留した流体が凍結した際に圧縮されてポンプ室3の容積を増大させる。これにより、ポンプ室3に残留した流体が凍結した際にケーシング4およびインペラ11に加わる圧力が低減される。従って、弾性部材25および仕切り部材26は、ケーシング4およびインペラ11の破損を防止するための凍結破壊防止部29を構成している。
(ロータ)
図2、図3に示すように、インペラ11は、軸線方向Lから見た場合の形状が円環状の第1環状板部31と、第1環状板部31の軸線方向Lの他方側L2に位置する円環状の第2環状板部32と、第1環状板部31と第2環状板部32との間に設けられた複数本の羽根33と、を備える。第1環状板部31は、内周側から外周側に向かって僅かに軸線方向Lの他方側L2に傾斜する。また、第1環状板部31は、内周側の縁から軸線方向Lの一方側L1に突出する環状突部31aを備える。第2環状板部32は、軸線方向Lから見た場合に、第1環状板部31と重なる。複数本の羽根33は、それぞれ、第1環状板部31と第2環状板部32との間を、内周側から外周側に向かって回転方向Rの前方に湾曲して延びている。本形態では、各羽根33は、第1環状板部31から軸線方向Lの他方側L2に突出するリブである。第2環状板部32は、各羽根33の軸線方向Lの他方側L2の端部に、超音波溶着によって接続される。
軸部12は筒状であり、軸線方向Lに貫通する軸孔12aを備える。軸部12は、インペラ11における第2環状板部32の内周側の端縁から軸線方向Lの他方側L2に延びている。図2に示すように、軸孔12aの内部には、スベリ軸受であるスリーブ35が固定される。スリーブ35の中心穴には、ロータ2を回転可能に支持する支軸40が挿入される。支軸40は、ステンレス製であり、軸線方向Lに延びている。支軸40の軸線方向Lの一方側L1の端部は、ケース15によって支持され、軸線方向Lの他方側L2の端部は、隔壁部材16によって支持される。
軸部12は、軸線方向Lの途中から外周側に突出する鍔部36を備える。図2、図に示すように、軸部12の外周面において、鍔部36の軸線方向Lの他方側L2の領域には、マグネット13が固定される。マグネット13は環状であり、周方向にS極とN極とが交互に着磁されている。
(ケーシング)
図4は、ケース15を軸線方向Lの他方側L2から見た斜視図である。図2、図4に示すように、ケース15は、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース本体42、凹部41に連通する給水流路が設けられた給水管43、および凹部41に連通する吐出流路が設けられた吐出管44を備える。
凹部41は、環状の底面41aと、底面41aの外周縁から軸線方向Lの他方側L2に延びる円筒状の内周面41bを備える。底面41aの中央には、給水管43のポンプ室側開口43aが設けられている。ポンプ室側開口43aの内周縁には、環状段部45が設けられている。また、底面41aには、環状段部45を囲む環状凹部46が設けられている。凹部41の内周面41bの周方向の一部分には、吐出管44のポンプ室側開口44aが設けられている。吐出管44は、内周面41bの接線方向に延びている。
ケース15は、凹部41の径方向の中心において軸線方向Lに延びるケース側ロータ支持部47を備える。ケース側ロータ支持部47は、給水管43のポンプ室側開口43aから流入する流体の流入方向の前方に位置する。ケース側ロータ支持部47は、ポンプ室側開口43aの内壁面から軸線方向Lの他方側L2に突出する三本の脚部48によって支持される。
図2に示すように、ケース側ロータ支持部47には、ロータ2のスリーブ35からケース15の側に突出する支軸40の軸線方向Lの一方側L1の端部が挿入される。スリーブ35とケース側ロータ支持部47との間には、ワッシャ50が配置される。スリーブ35とケース側ロータ支持部47とは、ワッシャ50を介して軸線方向Lに当接する。
図2に示すように、隔壁部材16は、インペラ11の軸線方向Lの他方側にロータ2の軸部12およびマグネット13を収容する凹部空間を形成するとともに、マグネット13の外周側に配置されるステータ17から流体を遮蔽する。隔壁部材16は、軸線方向Lの他方側L2からインペラ11に対向する環状の対向部51、対向部51の内周側の端縁から軸線方向Lの他方側L2に延びてマグネット13を外周側から囲む筒部52、および筒部52の軸線方向Lの他方側L2の端部を封鎖する封鎖部53を備える。対向部51は、インペラ11を介して、ケース本体42の凹部41の底面41aと対向する。
隔壁部材16の対向部51は、後述するように、軸線方向Lの一方側L1に開口する環状の弾性部材収容凹部510を備える。弾性部材収容凹部510には、凍結破壊防止部29を構成する弾性部材25が配置される。また、対向部51の外周縁には、径方向外側に拡がるフランジ部55が接続されている。
図2に示すように、隔壁部材16は、対向部51がケース本体42の凹部41の内側に嵌まっており、フランジ部55は、ケース本体42の軸線方向Lの他方側L2の端面に当接する。凹部41の軸線方向Lの他方側L2の開口縁には、内周面41bから径方向外側に凹む環状の段部57が設けられている。段部57には、Oリング58が配置される。Oリング58は、ケース本体42と対向部51の外周面との間で径方向に圧縮された状態で、ケース本体42と隔壁部材16との間を封止する。
図2に示すように、隔壁部材16は、封鎖部53の中央部分から軸線方向Lの一方側L1に突出する隔壁部材側ロータ支持部62を備える。隔壁部材側ロータ支持部62は、軸線方向Lの一方側L1の端面に開口する支軸固定用凹部63を備える。支軸固定用凹部63には、支軸40の軸線方向Lの他方側L2の端部が挿入される。
隔壁部材側ロータ支持部62は、ロータ2の軸部12の軸孔12aに軸線方向Lの他方側L2から挿入される。隔壁部材側ロータ支持部62の外周面と軸孔12aの内壁面との間には、隙間がある。隔壁部材側ロータ支持部62の軸線方向Lの一方側L1には、スリーブ35が位置する。ポンプ装置1が動作してインペラ11が回転すると、ロータ2は、軸線方向Lの一方側L1に変位して、隔壁部材側ロータ支持部62の軸線方向Lの一方側L1の端面とスリーブ35との間に隙間が形成される。
ケース本体42の凹部41の内周面(底面41aおよび内周面41b)、隔壁部材16の対向部51の軸線方向Lの一方側L1の面、筒部52の内周面、および封鎖部53の軸線方向Lの一方側L1の端面は、ポンプ室3の内壁面を構成する。
(ステータ)
図2に示すように、ステータ17は、隔壁部材16の筒部52の外周側に配置されている。ステータ17は、環状に配置された複数のコアを備えるステータコア18と、各コアに設けられた突極66にインシュレータ67を介して巻回された複数のコイル19を備える。各突極66の内周側の端面は、筒部52を介して、ロータ2のマグネット13と径方向で対向する。
本形態では、モータ機構部5は、三相ブラシレスモータである。すなわち、本形態では
、9本の突極66を備えており、各突極66に巻き回された九つのコイル19は、三個のU相コイル19と三個のV相コイル19と三個のW相コイル19を構成する。また、これら9つのコイル19は、U相コイル19、V相コイル19、W相コイル19が、この順番で繰り返し並ぶように配置される。
図2に示すように、隔壁部材16の封鎖部53の軸線方向Lの他方側L2には、回路基板21が配置される。回路基板21には、ステータ17のコイル19から引き出された巻線の端が電気的に接続される。また、回路基板21には、コネクタ68が取り付けられている。ステータ17および回路基板21は、樹脂封止部材22により封止される。樹脂封止部材22は、熱硬化性樹脂材料であるBMC(Bulk Molding Compound)である。
樹脂封止部材22の軸線方向Lの他方側L2の端面には、ベース部材23が固定される。ベース部材23は、樹脂封止部材22を補強する補強部材である。ベース部材23は、円盤形状であり、外周縁における軸線回りの4か所にネジ孔23aを備える。
図1に示すように、樹脂封止部材22は、ポンプ装置1の外装の一部分を構成する。図3に示すように、ケース15は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通するケース側貫通孔15aを備える。また、隔壁部材16は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通する隔壁部材側貫通孔16aを備える。さらに、樹脂封止部材22は、周方向の4か所に、軸線方向Lに貫通する樹脂封止部材側貫通孔22aを備える。ケース15は、ケース側貫通孔15a、樹脂封止部材22側貫通孔、および樹脂封止部材側貫通孔22aを軸線方向Lに貫通して、ベース部材23のネジ孔23aに捩じ込まれる有頭のネジ69(図1参照)により、隔壁部材16に固定される。
ポンプ装置1を駆動する際には、ステータ17の各コイル19に所定の順番で電力を供給して、ロータ2を回転させる。これにより、インペラ11が所定の回転方向Rに回転するので、ポンプ室3内において、流体が周回方向に流動する。よって、給水管43からポンプ室3内に流体が吸入され、吐出管44から流体が吐出される。
(凍結破壊防止部)
本形態のポンプ装置1には、ポンプ室3の内壁面において、インペラ11に対して軸線方向Lの他方側L2から対向する内壁面部分である対向部51に凍結破壊防止部29が設けられている。凍結破壊防止部29は、ポンプ室3に配置されて流体の凍結時に圧縮される弾性部材25と、弾性部材25を軸線方向Lに位置決めする仕切り部材26を備える。
図5は、隔壁部材16および凍結破壊防止部29を軸線方向Lの他方側から見た斜視図である。図6は、隔壁部材16および凍結破壊防止部29の分解斜視図である。図7は、凍結破壊防止部29の部分断面図であり、図2の領域Aの部分断面図である。図6、図7に示すように、隔壁部材16の対向部51は、環状の底部511と、底部511の内周縁からケース15に向けて軸線方向Lの一方側L1に延びる内側周壁部512と、底部511の外周縁からケース15に向けて軸線方向Lの一方側L1に延びる外側周壁部513を備える。弾性部材収容凹部510は、底部511、内側周壁部512、および外側周壁部513に囲まれる環状の溝である。内側周壁部512は、筒部52の軸線方向Lの一方側L1の端部に接続される。また、外側周壁部513は、凹部41の開口縁の内側に嵌まっている。フランジ部55は、外側周壁部513の軸線方向Lの他方側L2の端部に接続される。
図5、図6に示すように、弾性部材25は環状であり、弾性部材収容凹部510に配置される。仕切り部材26は環状であり、弾性部材25とインペラ11との間に配置される(図2参照)。仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる。図
5、図7に示すように、本形態では、仕切り部材26の外径は弾性部材25の外径よりも小さいので、仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の内周部分と重なる。従って、弾性部材25の軸線方向Lの一方側L1の端面は、仕切り部材26によって覆われずにポンプ室3内に露出する第1露出部251を備える。
図7に示すように、本形態では、弾性部材25の外周側に配置される外側周壁部513の軸線方向Lの高さH1は、弾性部材25の軸線方向Lの高さH0よりも小さい。従って、弾性部材25の外周面は、外側周壁部513によって覆われずにポンプ室3内に露出する第2露出部252を備える。
弾性部材25は、独立気泡発泡体である。本形態では、弾性部材25は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)である。例えば、弾性部材25としては、テフロン(登録商標)、ニトリルゴムなどを例示することができる。弾性部材25は、少なくとも、インペラ11と対向する面および外周面に、気泡が露出しない平滑面を備える。弾性部材25は、ポンプ室3内に残留する流体が凍結した場合に、凍結によって増加する流体の体積分を、弾性部材25の弾性変形によって吸収可能な大きさを備える。本形態では、弾性部材25は、自然状態から圧縮状態に変化したときに、ポンプ室3の容積の10%に相当する体積分以上の弾性変形が可能な大きさである。
仕切り部材26は、内側周壁部512に設けられた溶着部514に溶着される。図6に示すように、内側周壁部512の先端部には、環状の載置面515と、載置面515の内周側において軸線方向Lの一方側L1へ突出する環状凸部516が設けられている。環状凸部516は、仕切り部材26の内周側に嵌まっており、仕切り部材26は、載置面515に軸線方向Lの一方側L1から当接する。これにより、仕切り部材26は軸線方向Lに位置決めされる。溶着部514は、載置面515から突出する凸部である。本形態では、溶着部514は、8か所に形成され、周方向に等間隔で配置される。各溶着部514は、仕切り部材26の内周縁に設けられた溶着用切欠き部261に配置される。各溶着部514を加熱して潰すことにより、仕切り部材26が隔壁部材16に熱溶着される。
仕切り部材26は、ポリエチレン製フィルム(PETフィルム)などの可撓性のシート部材である。例えば、仕切り部材26として、東レ株式会社製のルミラー(登録商標)を例示することができる。なお、仕切り部材26として、他の素材からなるシート部材を用いることもできる。あるいは、仕切り部材26として板金部材を用いることもできる。
本形態の凍結破壊防止部29を備えたポンプ装置1は、凍結試験においてケーシング4の割れが発生せず、インペラ11の破損も発生しないことが確認された。また、インペラ11と軸線方向Lに対向する対向部51に体積の大きな弾性部材25を配置したことにより、弾性部材25を配置しない場合と比較して揚程が低下するものの、弾性部材25の一部を仕切り部材26によって覆うことにより、揚程の低下が抑制され、ポンプ特性の低下が抑制されることが確認された。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のポンプ装置1は、インペラ11、インペラ11と同軸に延びる軸部12、および軸部12に固定され当該軸部12の軸線方向Lでインペラ11と離間するマグネット13、を備えるロータ2と、インペラ11を収容する凹部41を備えるケース15、および軸線方向Lからケース15に被せられて当該ケース15とともにロータ2を収容するポンプ室3を区画する隔壁部材16、を備えるケーシング4と、隔壁部材16においてインペラ11と軸線方向Lに対向する対向部51に配置される弾性部材25と、弾性部材25とインペラ11との間に配置され、隔壁部材16に固定される仕切り部材26と、を有する。仕切り部材26は、軸線方向Lから見て弾性部材25の一部と重なる。
本形態によれば、インペラ11と軸線方向Lに対向する対向部51に配置される弾性部材25の一部がポンプ室3内に露出するので、凍結によりポンプ室3内に残留した流体の体積が増加した場合には、ポンプ室3内において流体が存在する空間が大きいインペラ11の周辺において弾性部材25が圧縮されて当該ポンプ室3の容量が拡大する。これにより、流体の凍結時にポンプ室3の内壁面にかかる圧力を低減できるので、ケーシング4の破損を抑制できる。また、仕切り部材26によって弾性部材25を位置決めできるので、ポンプ装置が作動している際に流体の圧力によって弾性部材25が変形してインペラ11と弾性部材25の間隔が拡がることを抑制できる。従って、体積の大きな弾性部材25をポンプ室3に配置した場合でも、インペラ11と弾性部材25の間隔が拡がって揚程が低下することを抑制できる。よって、流体の凍結時にケーシング4の破損を抑制できるとともに、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本形態のポンプ装置1を提案するにあたって、以下の事項を考慮している。寒冷等によりポンプ装置内のポンプ室、給水管、吐出管に接続された接続管内に残存した流体が凍結した場合、ポンプ室は、接続管に近いインペラ周辺の空間に流体が残存しやすいため、インペラ周辺で凍結による流体の体積膨張が発生しやすい。従来、弾性部材がインペラから離間する位置に配置されているポンプ装置が提案されている。しかしながら、このような構成では、インペラ周辺から流体の凍結が始まった場合には、インペラ周辺でポンプ室の容量を拡大させて流体の体積膨張を吸収することができず、ケーシングが破損するおそれがあった。本形態のポンプ装置1は、上記のように、インペラ11の周辺において弾性部材25が圧縮されてポンプ室3の容量が拡大するように構成されているので、ケーシング4の破損を抑制できる。
本形態では、対向部51は、環状の底部511と、底部511の内周縁からケース15に向けて軸線方向Lに延びる内側周壁部512と、底部511の外周縁からケース15に向けて軸線方向Lに延びる外側周壁部513と、を備えており、弾性部材25は、底部511、内側周壁部512、および外側周壁部513に囲まれる弾性部材収容凹部510に配置される。外側周壁部513の軸線方向Lの高さH1は、弾性部材25の軸線方向Lの高さH0よりも低い。従って、弾性部材25の外周面の一部がポンプ室3内に露出するので、ポンプ装置1が作動している際には、流体の圧力が弾性部材25の外周面に作用して弾性部材25が内周側に圧縮される。よって、インペラ11と弾性部材25の軸線方向Lの間隔が拡がることを抑制できるので、揚程が低下することを抑制でき、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本形態では、仕切り部材26は環状であり、仕切り部材26の外径は、弾性部材25の外径よりも小さい。従って、弾性部材25の外周部分をポンプ室3内に露出させることができるので、凍結時に弾性部材25を圧縮させてポンプ室3の内壁面にかかる圧力を低減させることができる。
本形態では、対向部51の内側周壁部512は、仕切り部材26が軸線方向Lに当接する載置面515を備えている。従って、仕切り部材26を軸線方向Lに位置決めできる。また、仕切り部材26を介して、弾性部材25を軸線方向Lに位置決めできる。
本形態において、仕切り部材26は、内側周壁部512に設けられた溶着部514に溶着されるため、固定部品が不要である。また、仕切り部材26の固定強度を高めることができる。
本形態では、仕切り部材26は、可撓性のシート部材であるため、仕切り部材26によって弾性部材25の変形を適度に抑制できる。従って、流体の凍結時にケーシング4の破
損を抑制できるとともに、ポンプ装置1が作動している際には、流体の圧力による弾性部材25の変形を抑制できる。従って、ポンプ性能の低下を抑制できる。
本形態において、弾性部材25は、独立気泡発泡体である。独立気泡発泡体を用いることにより、凍結時に弾性部材25が圧縮されることによってポンプ室3の容量を拡大させることができる。
1…ポンプ装置、2…ロータ、3…ポンプ室、4…ケーシング、5…モータ機構部、11…インペラ、12a…軸孔、12…軸部、13…マグネット、15…ケース、15a…ケース側貫通孔、16…隔壁部材、16a…隔壁部材側貫通孔、17…ステータ、18…ステータコア、19…コイル、21…回路基板、22…樹脂封止部材、22a…樹脂封止部材側貫通孔、23…ベース部材、23a…ネジ孔、25…弾性部材、26…仕切り部材、29…凍結破壊防止部、31…第1環状板部、31a…環状突部、32…第2環状板部、33…羽根、35…スリーブ、36…鍔部、40…支軸、41…凹部、41a…底面、41b…内周面、42…ケース本体、43…給水管、43a…ポンプ室側開口、44…吐出管、44a…ポンプ室側開口、45…環状段部、46…環状凹部、47…ケース側ロータ支持部、48…脚部、49…溶着部、49a…突起部、49b…突起部の端面、50…ワッシャ、51…対向部、52…筒部、53…封鎖部、55…フランジ部、57…段部、58…Oリング、62…隔壁部材側ロータ支持部、63…支軸固定用凹部、66…突極、67…インシュレータ、68…コネクタ、69…ネジ、251…第1露出部、252…第2露出部、261…溶着用切欠き部、510…弾性部材収容凹部、511…底部、512…内側周壁部、513…外側周壁部、514…溶着部、515…載置面、516…環状凸部、L…軸線方向、L1…一方側、L2…他方側、R…回転方向

Claims (7)

  1. インペラ、前記インペラと同軸に延びる軸部、および前記軸部に固定され当該軸部の軸線方向で前記インペラと離間するマグネット、を備えるロータと、
    前記インペラを収容する凹部を備えるケース、および前記軸線方向から前記ケースに被せられて当該ケースとともに前記ロータを収容するポンプ室を区画する隔壁部材、を備えるケーシングと、
    前記隔壁部材において前記インペラと前記軸線方向に対向する対向部に配置される弾性部材と、
    前記弾性部材と前記インペラとの間に配置され、前記隔壁部材に固定される仕切り部材と、を有し、
    前記仕切り部材は、前記軸線方向から見て前記弾性部材の一部と重なることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記対向部は、環状の底部と、前記底部の内周縁から前記軸線方向に延びる内側周壁部と、前記底部の外周縁から前記軸線方向に延びる外側周壁部と、を備え、
    前記弾性部材は、前記底部、前記内側周壁部、および前記外側周壁部に囲まれる環状の弾性部材収容凹部に配置され、
    前記外側周壁部の前記軸線方向の高さは、前記弾性部材の前記軸線方向の高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記仕切り部材は環状であり、
    前記仕切り部材の外径は、前記弾性部材の外径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 前記仕切り部材は、前記内側周壁部に設けられた溶着部に溶着されることを特徴とする請求項2または3に記載のポンプ装置。
  5. 前記内側周壁部は、前記仕切り部材が前記軸線方向に当接する載置面を備えることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のポンプ装置。
  6. 前記仕切り部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のポンプ装置。
  7. 前記弾性部材は、独立気泡発泡体であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のポンプ装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023140131A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 ニデックインスツルメンツ株式会社 ポンプ装置

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