JP2021111647A - インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分な耐圧性能を有する表面実装型のインダクタを提供する。【解決手段】 棒状の第1のコア14及び第1のコア14に矩形の断面形状を有する導線が巻回されてなる巻線12を有するコイル部10と、巻線の巻軸Gと略平行な仮想平面Pでコイル部10を実装面側領域J及び反実装面側領域Hに分けたとき、コイル部10の実装面側領域Jを覆う絶縁性樹脂から形成された絶縁部20と、コイル部10の反実装面側領域Hを覆う磁性体から形成された第2のコア30と、巻線12の両端領域のそれぞれと電気的に接続され、実装面側領域Jに配置された2つの外部電極50と、を備え、第1のコア14は、巻軸Gの方向における両端部において絶縁部20及び第2のコア30から露出し、実装面側領域Jにおいて絶縁性樹脂16が露出し、反実装面側領域Hにおいて磁性体14’が露出しているインダクタ2を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、インダクタ、特に表面実装型のインダクタに関する。
コイル及びコイルを封止する磁性体を有する表面実装型のインダクタが、広く用いられている。その中には、絶縁層を有する磁性粉及び樹脂からなる磁性体に巻線が埋設され、磁性体の表面に外部電極が配置されたインダクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許開発2012−195399号
しかしながら、特許文献1に記載のインダクタでは、外部電極が磁性体の表面に接しているので、端子間の耐圧は、磁性体の磁性粉の絶縁層に担保されている。このため、製造時の磁性体の加熱圧縮工程における絶縁層の破損等を考慮すると、耐圧不足が生じる虞がある。
よって、本発明は、高い耐圧性能を有する表面実装型のインダクタを提供することを目的とする。
本発明の1つの態様に係るインダクタは、
棒状の第1のコア及び前記第1のコアに矩形の断面形状を有する導線が巻回されてなる巻線を有するコイル部と、
前記巻線の巻軸と略平行な仮想平面で前記コイル部を実装面側領域及び反実装面側領域に分けたとき、
前記コイル部の前記実装面側領域を覆う絶縁性樹脂から形成された絶縁部と、
前記コイル部の前記反実装面側領域を覆う磁性体から形成された第2のコアと、
前記巻線の両端領域のそれぞれと電気的に接続され、前記実装面側領域に配置された2つの外部電極と、
を備え、
前記第1のコアは、
巻軸方向における両端部において前記絶縁部及び前記第2のコアから露出し、
前記実装面側領域において絶縁性樹脂が露出し、
前記反実装面側領域において磁性体が露出している。
上記の態様によれば、高い耐圧性能を有する表面実装型のインダクタを提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係るインダクタの外形を模式的に示す斜視図である。 インダクタの巻線の部分を模式的に示す斜視図である。 図1の断面A−Aを模式的に示す側面断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態を説明する。なお、以下に説明するインダクタは、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
(1つの実施形態に係るインダクタ)
はじめに、図1から図3を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係るインダクタの説明を行う。図1は、本発明の1つの実施形態に係るインダクタの外形を模式的に示す斜視図である。図2は、インダクタの巻線の部分を模式的に示す斜視図である。図3は、図1の断面A−Aを模式的に示す側面断面図である。なお、図1では、内部構造を示すため、絶縁部を想像線で示し、外部端子を省略して示してある。全図ともに、実装面を上側に示し、以下も記載では、図示された状態における上下を示す。
本実施形態に係るインダクタ2は、第1のコア14に導線が巻回されたコイル部10と、コイル部10を封止する絶縁部20及び第2のコア30から構成される素体4と、コイル部10と電気的に接続され、素体4の外面に配置された外部電極50と、を備える。
<コイル部>
コイル部10は、棒状の第1のコア14及び第1のコア14に導線が巻回されてなる巻線12を有する。棒状の第1のコア14は、円形または楕円形の断面形状を有する。
第1のコア14は、後述する端部領域を除き、磁性粉及び樹脂からなる磁性体から形成されている。第1のコア14の材質として、Ni−Zn系、Mn−Zn系をはじめとするフェライトからなるものを用いることもできる。フェライトは高い透磁率が得られるので、高いインダクタンス値を有するインダクタとすることができる。
巻線12は、矩形の断面形状を有する導線である所謂平角線から形成されている。平角線を用いることにより、コイル部10における導線の占有率を高めて電気抵抗を小さくできる。平角線の寸法として、幅方向の長さが150μm以上600μm以下であり、厚さが、20μm以上200μm以下である場合を例示できるが、これに限られるものではない。
導線の材質として、銅、アルミ、銅クラッドアルミ、銅合金等の導電性材料を例示することができる。導線の被覆層を形成する樹脂として、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等を例示することができる。被覆層の厚みとして、3μm〜50μmを例示することができる。
本実施形態に係る巻線12では、導線どうしが重ならず、導線が捻れないように螺旋状に巻回されている。導線が螺旋状に巻回されることにより、少ない巻数が可能になり、L値範囲を拡大させることができる。
ただし、これに限られるものではなく、導線が所謂α巻きで巻回され、巻線12の巻軸方向の両側で導線が巻軸方向にずれて引き出されているように形成することもできる。α巻きの巻線12は、平角線が最内周で繋がるように2段の渦巻状に巻回された巻回部と、巻回部の各段の最外周から平角線が引き出されて形成された1対の引き出し部とから構成される。導線が所謂α巻きで巻回されている場合には、大きなL値を得ることができる。
<素体>
本実施形態に係る素体4は、略直方体の外形を有し、実装面6と、実装面6と対向する上面7と、実装面6に垂直な対向する端面8と、実装面6及び端面8に垂直な対向する側面9を有する。ただし、素体4は、略直方体の外形を有する場合に限られるものではなく、コイル部10を封止するとともに実装面を有する形状であれば、その他の任意の形状を採用することができる。
素体4の大きさとして、長手方向の長さが1.6mm以上3.2mm以下、短手方向の長さが0.8mm以上2.5mm以下、高さが0.5mm以上2.5mm以下である場合を例示できるが、これに限られるものではない。
ここで、図3に示すように、巻線12の巻軸Gと略平行であり、外部電極50が配置された実装面6と略平行な仮想平面Pを考える。本実施形態では、仮想平面Pが巻線12の巻軸Gを含む位置である巻線12の中心位置に配置されている。
コイル部10を仮想平面Pで実装面側領域J及び反実装面側領域Hに分けたとき、素体4は、コイル部10の実装面側領域Jを覆う絶縁性樹脂から形成された絶縁部20と、コイル部10の反実装面側領域Hを覆う磁性体から形成された第2のコア30と、で構成される。
[絶縁部]
絶縁部20の絶縁性樹脂として、ビニルベンジル樹脂、ポリビニルベンジルエーテル化合物樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリフェニレエーテル樹脂、シアネートエステル樹脂、エポキシ+活性エステル硬化樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリイミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、芳香族液晶ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ベンゾオキサジン樹脂等を例示することができる。
[第2のコア]
第2のコア30は、磁性粉及び樹脂の混合物を加圧成形して形成することができる。磁性粉は絶縁被覆された金属磁性体粉末からなり、異なる平均粒径の金属磁性粉末を混ぜても良く、異なる組成の金属磁性粉末を混ぜても良い。混合物における磁性粉充填率は、例えば、60重量%以上であり、好ましくは80重量%以上である。
磁性粉としては、Fe、Fe−Si−Cr、Fe−Ni−Al、Fe−Cr−Al、Fe−Si、Fe−Si−Al、Fe−Ni、Fe−Ni−Mo等の鉄系の金属磁性粉、他の組成系の金属磁性粉、アモルファス等の金属磁性粉、表面がガラス等の絶縁体で被覆された金属磁性粉、表面を改質した金属磁性粉、ナノレベルの微小な金属磁性粉が用いられる。樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
<外部電極>
インダクタ2は、巻線12の両端領域のそれぞれと電気的に接続され、素体4の外面に配置された2つの外部電極50を備える。外部電極50の材質として、銅、アルミ、銅クラッドアルミ、銅合金等の導電性材料を例示することができる。
<第1のコアの詳細構造>
コイル部10を構成する第1のコア14は、巻軸Gの方向における両端部において、素体4を構成する絶縁部20及び第2のコア30から露出している。そして、実装面側領域Jにおいて、絶縁性樹脂16が露出し、反実装面側領域Hにおいて、磁性体14’が露出している。
反実装面側領域Hでは、素体4の両端部となる素体4の端面8において、第1のコア14がそのまま露出して、磁性体14’が露出する状態になっている。
一方、実装面側領域Jでは、第1のコア14の端部近傍において、第1のコア14の磁性体が取り除かれ、代わりに絶縁性樹脂16が配置されている。図3に示すように、素体4の端面8から距離L1の範囲に絶縁性樹脂16が配置されている。絶縁性樹脂16の材質としては、上記の絶縁部20と同様な材質を採用することができる。距離L1は、後述するようにコーナー部を斜めにカットしても、絶縁性能を担保できる厚みを有するように定めることが好ましい。
以上のように、第1のコア14は、実装面側領域Jの巻軸Gの方向における両端面8から所定の範囲を除き、全て磁性体で形成されている。このように、第1のコア14の大半の部分が磁性体で形成されているので、高いインダクタンス値を有するインダクタ2を提供できる。
なお、図1、図3では、コイル部10の第1のコア14及び第2のコア30の間に細い鎖線で境界を示してあるが、実際には、製造時の加熱圧縮により、磁性体が一体的に形成された構造体になっている。
<巻線の詳細構造>
巻線12は、巻線本体12Aと、巻線本体12Aの巻軸Gの方向の両端部に配置され、実装面側領域Jで端面Tが絶縁部20から露出し、巻線本体12Aと連続しない巻線片12Bとから構成されている。巻線本体12A及び巻線片12Bは互いに離間しているが、共に第1のコア14に巻き付けられている。巻線本体12Aの外側は、絶縁部20及び第2のコア30で覆われている。巻線片12Bの外側は、絶縁部20で覆われている。
図2に示すように、巻線本体12Aでは、平角線が1巻半だけ巻回されており、その両側は、平角線が半巻分だけ取り除かれ、更にその両側に、半巻分の平角線からなる巻線片12Bが配置されている。このとき、平角線が取り除かれた領域が反実装面側領域Hに配置され、巻線片12Bが実装面側領域Jに配置されるようになっている。なお、図1、図3では、巻線片12Bのコーナー部が斜めにカットされて示されているが、図2では、カットされる前の状態が示されている。
巻線本体12Aにおける平角線の巻数は1巻半の場合に限られるものではなく、2巻半、3巻半といった更に多い巻数の場合もあり得る。本実施形態では、巻線本体12Aの両側に巻線片12Bが配置されているが、これに限られるものではなく、巻線本体12Aの片側にだけ巻線片12Bが配置されている場合もあり得る。その場合には、一方の端部で巻線片12Bの端面Tが露出し、他方の端部で巻線本体12Aの端部が露出していることを例示できる。
<外部電極の接続構造>
互いに離間した巻線本体12A及び巻線片12Bは、実装面6から穿孔され、導電性ペーストが充填されて形成されたビア40により、電気的に接続されている。ビア40により、巻線本体12A及び巻線片12Bが接続されるので、信頼性に優れる。
外部電極50は、略L字形の断面形状を有し、実装面6及び端面8に跨がって配置されている。実装面6側の外部電極50は、ビア40に接続され、端面8側の外部電極50は、巻線片12Bの端面Tに接続されている。更に詳細に述べれば、実装面6及び端面8の間のコーナー部において、巻線片12B及び絶縁性樹脂16が斜めにカットされており、カットされた楔形の断面形状の空間に導電性ペースト等からなる半田42が充填される。これにより、外部電極50の内側面と巻線片12Bの端面Tとが半田42で接続されている。楔形の断面形状にカットされた空間により、十分な量の半田42が隙間なく充填され、外部電極50及び巻線片12Bが強固に接続される
上記のように、ビア40により、巻線本体12Aと巻線片12Bとが接続されており、外部電極50は、実装面6及び端面8に跨がって配置され、実装面6側の外部電極50がビア40に接続され、端面8側の外部電極50が巻線片12Bの端面Tに接続される。これにより、より高い機械強度を有するとともに、電気抵抗が少ない外部電極50及び巻線12の接続構造が得られる。更に、外部電極50が略L字形の断面形状を有するので、プリント基板等へ実装する場合、半田との接触面積が増え、固着強度に優れた接合構造が得られる。
なお、巻線片12Bが巻線本体12Aの片側にだけ配置されている場合には、一方の外部電極50は、巻線片12Bの端面Tに接続され、他方の外部電極50は、巻線本体12Aの端面に接続されることを例示できる。
<耐圧性能>
以上のように、本実施形態に係るインダクタ2は、棒状の第1のコア14及び第1のコア14に矩形の断面形状を有する導線が巻回されてなる巻線12を有するコイル部10と、巻線の巻軸Gと略平行な仮想平面Pでコイル部10を実装面側領域J及び反実装面側領域Hに分けたとき、コイル部10の実装面側領域Jを覆う絶縁性樹脂から形成された絶縁部20と、コイル部10の反実装面側領域Hを覆う磁性体から形成された第2のコア30と、巻線12の両端領域のそれぞれと電気的に接続され、実装面側領域Jに配置された2つの外部電極50と、を備え、第1のコア14は、巻軸Gの方向における両端部において絶縁部20及び第2のコア30から露出し、実装面側領域Jにおいて絶縁性樹脂16が露出し、反実装面側領域Hにおいて磁性体14’が露出している。
これにより、外部電極50は実装面側領域Jに配置されるので、絶縁部20の外面または第1のコア14の絶縁性樹脂16の露出部には接する可能性はあるが、磁性体には接しないので、高い絶縁性を有する。よって、高い耐圧性能を有する表面実装型のインダクタを提供することができる。
特に、本実施形態では、外部電極50が、仮想平面Pから所定の距離L2だけ離れて配置されている。このように、外部電極50が磁性体から所定の距離L2だけ離れて配置されているので、確実に高い絶縁性を有することができる。なお、距離L2は、最大の製造公差を考慮しても、外部電極50の下端部が第2のコア30の上端部から離間して配置されるように定めるのが好ましい。
本実施形態では、仮想平面Pが巻軸Gを含むような位置にあるので、十分な大きさの外部電極50を配置できるとともに、十分な磁性体の占有率も確保して、外部電極50の接続信頼性と、良好なインダクタ特性とをバランス良く両立させることができる。
ただし、これに限られるものではなく、例えば、外部電極50を実装面6の近傍にだけ配置すれば良い場合には、仮想平面Pを巻軸Gより実装面6側の位置にもっていくこともできる。その場合には、磁性体の占有率を更に拡大して、インダクタの特性を上げることができる。一方、より大きな外部電極50を要する場合には、仮想平面Pを巻軸Gより上面7側の位置にもっていくこともできる。
(製造方法の一例)
上記のインダクタ2の製造方法の一例の概要を下記に示す。
(1)まず、磁性粉及び樹脂の混合物を圧縮して棒状の第1のコア14を形成する
(2)次に、第1のコア14の両端部から距離L2の領域において、実装面側領域Jに対応する半分の領域の磁性体を除去して、代わりに絶縁性樹脂16を配置する。
(3)このように形成した第1のコア14の外周に平角線を螺旋状に巻いて、巻線12とする。この場合、巻線片12Bとなる巻線12の両端の半巻が、絶縁性樹脂16が配置された領域に位置するように、平角線を巻き付ける。以上により、コイル部10を形成される。
(4)次に、巻線片12Bとなる巻線12の両端の半巻を残し、それに続く半巻の平角線を内側の磁性体とともに除去する。
(5)そして、磁性粉及び樹脂からなる成形体にコイル部10を組み込む。このとき、コイル部10の平角線が除去された側の半分が、成形体で覆われるようにコイル部10をセットする。成形体は、平角線及び磁性体が除去された部分に挿入される鍔部及び外枠を備える。
(6)成形体で覆われていないコイル部10の約半分を覆うように、外枠内に絶縁性樹脂を充填して固化させ、外枠を除去することにより、略直方体の素体4を形成する。このとき、コイル部10の両端部に絶縁性樹脂が接しないようにする。例えば、コイル部10の両端部が外枠に接するように配置する。
(7)次に、形成された素体4の実装面6側から穿孔して、導電性ペーストを充填してビア40を形成する。ビア40により、巻線本体12A及び巻線片12Bが接続される。
(8)素体4の端面8に露出した巻線片12B及び絶縁性樹脂16のコーナー部を斜めにカットして、導電性ペースト等からなる半田42を充填する。
(9)略L字形の断面形状を有する外部電極50を、ビア40と接続させ、半田42を介して巻線片12Bと接続させる。以上により、インダクタ2が形成される。
上記では、絶縁性樹脂16が素体4の端面8に露出するように、素体4の成形時に、コイル部10の両端部に絶縁性樹脂が接しないようにしているが、これに限られるものではない。例えば、複数の素体4がマトリックス状に繋がった集合体を形成し、それを個片化することにより、多数のインダクタ2を効率的に製造することができる。その場合、個片化のため、複数の第1のコア14が軸方向に繋がった集合体を、絶縁性樹脂が配置された領域で切断することにより、個片化された各素体4の端面8に絶縁性樹脂16が露出するようにすることもできる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 インダクタ
4 素体
6 実装面
8 端面
10 コイル部
12 巻線
12A 巻線本体
12B 巻線片
14 第1のコア
14’ 磁性体
16 絶縁性樹脂
20 絶縁部
30 第2のコア
40 ビア
42 半田
50 外部電極
P 仮想平面
J 実装面側
H 反実装面側
T 端面
L1 所定の距離
L2 所定の距離

Claims (8)

  1. 棒状の第1のコア及び前記第1のコアに矩形の断面形状を有する導線が巻回されてなる巻線を有するコイル部と、
    前記巻線の巻軸と略平行な仮想平面で前記コイル部を実装面側領域及び反実装面側領域に分けたとき、
    前記コイル部の前記実装面側領域を覆う絶縁性樹脂から形成された絶縁部と、
    前記コイル部の前記反実装面側領域を覆う磁性体から形成された第2のコアと、
    前記巻線の両端領域のそれぞれと電気的に接続され、前記実装面側領域に配置された2つの外部電極と、
    を備え、
    前記第1のコアは、
    巻軸方向における両端部において前記絶縁部及び前記第2のコアから露出し、
    前記実装面側領域において絶縁性樹脂が露出し、
    前記反実装面側領域において磁性体が露出している
    ことを特徴とするインダクタ。
  2. 前記巻線は、巻線本体と、前記巻線本体の前記巻軸方向の少なくとも一方の端部側に配置され、前記実装面側領域で端面が前記絶縁部から露出し、前記巻線本体と連続しない巻線片と、から構成され、
    前記巻線本体及び前記巻線片は、実装面から穿孔されたビアにより電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記絶縁部及び前記第2のコアにより、前記仮想平面と略平行な実装面及び前記実装面の前記巻軸方向における両側に繋がる2つの端面を有する略直方体の外形が形成され、
    前記外部電極は、前記実装面及び前記端面に跨がって配置され、
    前記実装面側の前記外部電極は前記ビアに接続され、
    前記端面側の前記外部電極の少なくとも一方は前記巻線片の前記端面に接続されることを特徴とする請求項2に記載のインダクタ。
  4. 前記第1のコアは、前記実装面側領域の前記巻軸方向における前記両端部から所定の範囲を除き、全て磁性体で形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のインダクタ。
  5. 前記外部電極が、前記仮想平面から所定の距離離れて配置されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のインダクタ。
  6. 前記仮想平面が前記巻軸を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のインダクタ。
  7. 前記導線が、導線どうしが重ならず、導線が捻れないように螺旋状に巻回されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のインダクタ。
  8. 前記導線が所謂α巻きで巻回され、前記巻線の前記巻軸方向の両側で前記導線が前記巻軸方向にずれて引き出されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のインダクタ。
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