JP2021109501A - 車両側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の軽量化を図りつつ、側方衝突時に乗員を適切に保護できる車両側部構造を提供する。【解決手段】車両側部構造は、車両前後方向に延びるロッカアウタR/F12を備え、前記ロッカアウタR/F12が、少なくとも一部が前席シート22の下方に位置する第一部材28と、前記第一部材28の後方に配置されるとともに前記第一部材28と厚みが異なる第二部材30と、前記第一部材28の後端と前記第二部材30の前端とが溶接された溶接部32であって、前記前席シート22の下方に位置する溶接部32と、を有し、前記ロッカアウタR/F12のうち、少なくとも、前記溶接部32より前方かつ前記前席シート22のシートクッション26の前端より後方となる位置に、周囲より強度が低下した脆弱部42が設けられている。【選択図】図4

Description

本明細書では、車両前後方向に延びるロッカアウタリーンフォースメントを備えた車両側部構造を開示する。
一般に、車両のフロアの下側かつ車幅方向両端付近には、車両前後方向に延びるロッカアウタリーンフォースメント(以下「ロッカアウタR/F」という)が設けられている。ロッカアウタR/Fは、車両が障害物に衝突した際には、変形したり、荷重を他部材に伝達したりすることで、車室、ひいては車室内の乗員を保護できるように設計されている。
こうしたロッカアウタR/Fの肉厚は、想定される衝突荷重の大きさに基づいて決定される。ただし、ロッカアウタR/Fに求められる肉厚(以下「必要肉厚」という)は、一定ではなく、場所によって異なる。例えば、一般に、前面衝突時に印加される荷重は、側面衝突時および後面衝突時に印加される荷重よりも大きいと想定されるため、ロッカアウタR/Fの前側部分の必要肉厚は、後側部分の必要肉厚よりも大きくなる。
特開2015−58749号公報
かかる場合において、ロッカアウタR/Fの肉厚を一定にした場合、当然ながら、ロッカアウタR/Fの肉厚は、最も大きい必要肉厚以上、すなわち、上記の例で言えば、前側部分の必要肉厚以上とする必要がある。この場合、ロッカアウタR/Fの後側部分は、その厚みが必要以上に大きくなるため、車両の重量が無駄に増加する。
そこで、板厚の異なる板材をレーザ溶接して、テーラードウエルドブランク(以下「TWB」と呼ぶ)を構成し、このTWBでロッカアウタR/Fを構成することも考えられる。この場合、ロッカアウタR/Fの肉厚を場所によって変えることができ、車両を軽量化できる。
ここで、TWBでは、板厚の異なる二枚の板材が、厚み方向に重なることなく、溶接される。こうした溶接部は、他部位に比べて強度が弱く、他部位に比べて破断しやすい。かかる溶接部の近傍に、側方から障害物(例えば、電柱等)が衝突すると、溶接部において、破断が生じるおそれがあった。そのため、従来、ロッカアウタをTWBで構成することが難しかった。
なお、特許文献1には、ロッカアウタR/Fとフロントピラーとを接合するガセットに、脆弱部を設けることで、前面衝突時におけるロッカアウタR/Fへのモーメント荷重を低減する技術が開示されている。しかしながら、特許文献1では、上述したTWBの利用についても、側方衝突についても、考慮されていない。
そこで、本明細書では、車両の軽量化を図りつつ、側方衝突時に乗員を適切に保護できる車両側部構造を開示する。
本明細書で開示する車両側部構造は、車両前後方向に延びるロッカアウタR/Fを備え、前記ロッカアウタR/Fが、少なくとも一部が前席シートの下方に位置する第一部材と、前記第一部材の後方に配置されるとともに前記第一部材と厚みが異なる第二部材と、前記第一部材の後端と前記第二部材の前端とが溶接された溶接部であって、前記前席シートの下方に位置する溶接部と、を有し、前記ロッカアウタR/Fのうち、少なくとも、前記溶接部より前方かつ前記前席シートのシートクッションの前端より後方となる位置に、周囲より強度が低下した脆弱部が設けられている、ことを特徴とする。
厚みが異なる第一部材と第二部材とを溶接することで、車両の軽量化が可能となる。また、ロッカアウタR/Fのうち、溶接部より前方かつ前席シートのシートクッションの前端より後方となる位置に脆弱部を設けることで、ポールが前席シートに着座した乗員の真横から衝突した場合において、ポールは、脆弱部の近傍に衝突することになる。そして、これにより、脆弱部周辺に応力が集中し、溶接部への応力集中が緩和される。結果として、溶接部における破断が抑制され、乗員が適切に保護される。つまり、上記構成によれば、車両の軽量化を図りつつも、乗員を適切に保護できる。
この場合、前記第一部材の肉厚は、前記第二部材の肉厚よりも大きくてもよい。
一般に、前面衝突時の荷重は、後面衝突時の荷重よりも大きくなりやすいため、ロッカアウタR/Fの前側部分は、後側部分よりも高い強度が求められる。上記構成とすることで、ロッカアウタR/Fの前側部分について十分な強度を確保しつつ、後側部分の肉厚を小さく抑えることができるため軽量化が可能となる。
また、前記ロッカアウタR/Fは、車両前後方向および車両上下方向とほぼ平行な側壁と、前記側壁の上端から車幅方向内側に延びる天壁と、前記側壁の下端から車幅方向内側に延びる底壁と、を含み、前記脆弱部は、前記天壁および前記底壁に設けられていてもよい。
天壁および底壁の双方に脆弱部を設けることで、脆弱部における屈曲がより確実に発生し、当該屈曲で、衝突エネルギーを効率的に吸収できる。そして、これにより、溶接部における破断がより確実に防止できる。
また、前記溶接部は、前記前席シートのシートバックの下方に位置してもよい。
かかる構成とした場合、溶接部は、乗員の胸部よりも僅かに後方に位置することになる。そのため、ポールが乗員の胸部の真横に衝突する際、溶接部は、ポールの僅かに後方に位置しており、衝突荷重が溶接部に直接印加されることが抑制され、溶接部の破断がより確実に防止できる。
また、前記溶接部は、前記前席シートと前記後席シートとの間に配置されるセンターピラーの下方に位置してもよい。
かかる構成とした場合、ポールが、溶接部に衝突したとき、ポールは、センターピラーにも衝突することになる。そして、この場合、衝突荷重がセンターピラーでも吸収されるため、溶接部における応力集中が緩和され、溶接部の破断がより確実に防止できる。
本明細書で開示する車両側部構造によれば、車両の軽量化を図りつつ、側方衝突時に乗員を適切に保護できる。
車両を側方から見た概略図であり、ロッカの位置を示す図である。 ロッカの概略縦断面図である。 TWBの模式図である。 ロッカアウタR/Fの一部斜視図である。 ロッカアウタR/Fと乗員とポールとの位置関係を示す図である。 脆弱部を有さないロッカアウタR/Fのポール側面衝突時の応力分布図である。 脆弱部を有するロッカアウタR/Fのポール側面衝突時の応力分布図である。
以下、図面を参照して車両側部構造について説明する。図1は、車両を側方から見た概略図であり、ロッカ10の位置を示す図である。なお、以下の図面において、「Fr」、「Up」、「Lh」は、それぞれ、車両前方、車両上方、車両左側方を示している。
車室の前部には、乗員100が着座する前席シート22が設けられている。前席シート22は、乗員100の臀部を支えるシートクッション26と、シートクッション26の後端から立脚するとともに乗員100の背部を支えるシートバック24と、を有する。車室の床面には、フロアパネル(図示せず)が、設けられている。ロッカ10は、このフロアパネルの車幅方向両側に配置されている。ロッカ10は、車両前後方向に延びる骨格部材である。ロッカ10は、ロッカアウタR/F12およびロッカインナパネル14(図1では見えず、図2参照)を組み合わせて構成されるが、これについては後述する。
車両の側部には、乗員100の乗降口となる前ドア開口16および後ドア開口18が、形成されている。各ドア開口16,18は、ドア(図示せず)により、開閉自在に覆われている。また、前ドア開口16と後ドア開口18との間には、車両上下方向に延びるセンターピラー20が設けられている。センターピラー20の下端は、ロッカ10に連結されている。また、本例では、このセンターピラー20は、側面視において、前席シート22のシートバック24とオーバーラップする位置に設けられている。
図2は、ロッカ10の概略的な縦断面図である。図2に示すように、ロッカ10は、ロッカアウタR/F12と、ロッカインナパネル14と、を有している。ロッカアウタR/F12は、図2に示すように、車両上下方向に立設し、かつ、車両前後方向に延びる側壁34と、側壁34の上端から略車幅方向内側に延びる天壁36と、側壁34の下端から略車幅方向内側に延びる底壁38と、天壁36および底壁38から上下方向に延びるフランジ40と、を有している。別の言い方をすると、ロッカアウタR/F12は、略ハット形状の断面を有している。ロッカインナパネル14は、ロッカアウタR/F12と同様に略ハット形状の断面を有しており、このロッカインナパネル14の上端および下端が、ロッカアウタR/F12のフランジ40に接合される。これにより、ロッカアウタR/F12とロッカインナパネル14で、閉断面が形成される。
なお、ここで説明したロッカ10の構成は、一例であり、その形状や構成要素は、適宜変更されてもよい。例えば、本例では、ロッカインナパネル14を断面ハット形状としているが、ロッカインナパネル14は、平板形状であってもよい。また、ロッカインナパネル14およびロッカアウタR/F12には、これらを補強するための、別部材が、さらに接合されていてもよい。
ここで、本例のロッカアウタR/F12は、テーラードウエルドブランク(tailor welded blank:TWB)で構成される。TWBは、板厚の異なる板材をプレス成形前に溶接し、一枚のブランクとしたものである。図3は、TWB50の模式図である。図3において墨ハッチング箇所は、2枚の板材52a,52bを溶接した溶接部54である。図3に示す通り、TWB50では、2枚の板材52a,52bの端面同士を、溶接(例えばアーク溶接やレーザ溶接等)で接合する。換言すれば、2枚の板材52a,52bは、厚み方向に重なることなく、接合される。ロッカアウタR/F12は、こうしたTWB50をプレス成形することで構成される。
図4は、ロッカアウタR/F12の一部斜視図である。図1および図4に示すように、本例のロッカアウタR/F12は、第一部材28と、第二部材30と、第一部材28および第二部材30を溶接した溶接部32と、有する。第一部材28は、第一の肉厚t1を有しており、図1に示すように、少なくとも一部が、前席シート22の下方に位置している。換言すれば、第一部材28の前後方向範囲は、前席シート22に着座する乗員100の前後方向範囲とオーバーラップしている。
第二部材30は、第一部材28の後方に配置されており、第一の肉厚t1よりも小さい第二の肉厚t2を有している。溶接部32は、第一部材28と第二部材30とが溶接された箇所であり、図1および図4における墨ハッチング箇所である。この溶接部32では、肉厚がt1からt2に急激に変化している。また、本例において、溶接部32のシートバック24の下方であって、センターピラー20の下方に位置している。別の見方をすれば、溶接部32は、前席シート22に着座する乗員100の胸部より僅かに後方に位置している。
ここで、溶接部32を境界としてロッカアウタR/F12の板厚を変化させる理由について説明する。ロッカアウタR/F12は、車両が障害物に衝突した際に、変形したり、衝突荷重を他部材に伝達したりすることで、衝突荷重を吸収するとともに、車室、ひいては乗員を保護する。乗員100を適切に保護するために、ロッカアウタR/F12は、十分な強度を有することが求められるが、このロッカアウタR/F12に求められる強度(以下「要求強度」という)は、その場所によって異なる。
具体的に説明すると、一般的に、前面衝突時に印加される荷重は、後面衝突時および側面衝突時に印加される荷重よりも大きくなりやすい。そのため、一般的には、ロッカアウタR/F12の前側部分の要求強度は、後側部分の要求強度よりも大きくなりやすい。このように、場所ごとに要求強度が異なるにも関わらず、ロッカアウタR/F12の肉厚を均一にした場合、後側部分の肉厚が必要以上に大きくなり、ロッカアウタR/F12ひいては車両の重量が増加する。そこで、ロッカアウタR/F12全体の肉厚を小さく抑える一方で、ロッカアウタR/F12の前側部分だけを補強部材で補強することも考えられる。しかし、この場合、ロッカアウタR/F12に加えて補強部材を別途用意する必要があり、部品点数の増加を招く。
本例では、重量の増加や部品点数の増加を防止しつつ、ロッカアウタR/F12の強度を確保するために、上述した通り、厚肉の第一部材28と、薄肉の第二部材30と、を接合したTWBで、ロッカアウタR/F12を構成している。これにより、重量や部品点数の増加を抑えつつ、ロッカアウタR/F12の前側部分および後側部分それぞれについて適度な強度を確保できる。
ただし、ロッカアウタR/F12をTWBで構成した場合、溶接部32の強度が問題となる。すなわち、溶接部32は、2枚の板材を、アーク溶接やレーザ溶接で、局所的に入熱・溶融して結合させることで構成される。この溶接の際の入熱により、溶接部32周辺には、溶接に起因する軟化部、いわゆる、HAZ軟化部が生じやすい。特に、ロッカアウタR/F12は、その素材として、高強度鋼材、あるいは、超高強度鋼材が採用されることが多い。かかる高強度鋼材、あるいは、超高強度鋼材は、溶接による熱影響によって鋼板中のマルテンサイトやベイナイトが焼き戻されて硬さが低下しやすく、HAZ軟化部が顕著に生じる。
こうしたHAZ軟化部が存在する場合、ポール側面衝突時において、ロッカ10が意に反して破断するおそれがあった。ポール側面衝突とは、電柱等のポール状の障害物が、車両の側面、特に、前席シート22に着座する乗員100の真横に衝突する衝突形態のことである。なお、ポールは、乗員100の真横に限らず、乗員100より前方位置あるいは後方位置に衝突する場合もあるが、この場合、乗員100への影響が少ないため、本明細書では、図5に示すように、ポール110が、乗員100、特に、乗員100の胸部に衝突する場合について説明する。
既述した通り、溶接部32の前後方向位置は、乗員100の胸部より僅かに後方となっている。そのため、図5に示すように、ポール110が、乗員100の胸部に衝突した場合、ポール110は、溶接部32より僅かに前方に位置する。換言すれば、この場合、ポール側面衝突による衝突荷重は、ロッカアウタR/F12のうち、溶接部32の近傍に印加される。
側方から衝突荷重が印加された場合、ロッカアウタR/F12は、大きく変形することで、当該衝突荷重を吸収する。しかしながら、溶接部32にHAZ軟化部が存在すると、ポール側面衝突時に、溶接部32に応力が集中し、当該溶接部32において破断が生じるおそれがあった。
本例では、こうした溶接部32への応力集中を緩和するために、ロッカアウタR/F12のうち、シートクッション26の前端より後方かつ溶接部32より前方となる位置に脆弱部42を設けている。これについて、図1および図5を参照して説明する。図1、図5において、Laは、脆弱部42(図1、図5では見えず)の前後方向位置を示している。
図5に示すように、また、上述した通り、脆弱部42は、溶接部32より前方に設けられている。したがって、脆弱部42は、溶接部32より前方に配置された第一部材28に設けられる。また、本例では、図4に示す通り、貫通孔を脆弱部42としており、当該脆弱部42(貫通孔)を、第一部材28の天壁36および底壁38それぞれに一つずつ設けている。このように、天壁36および底壁38の双方に脆弱部42を設けることで、当該脆弱部42付近でのロッカアウタR/F12の屈曲が生じやすくなる。
また、脆弱部42は、図1に示すように、また、上述した通り、シートクッション26の前端より後方に位置している。かかる配置とすることで、脆弱部42が、乗員100に衝突するポール110から過度に離れないため、ポール側面衝突時において、応力が脆弱部42に集中しやすくなる。本例では、特に、乗員100の胸部に衝突するポール110と、脆弱部42と、の位置を近づけるために、当該脆弱部42を、溶接部32から前方300mm以内、より望ましくは、溶接部32から前方150mm以内の範囲に配置している。なお、300mmおよび150mmは、一般的な電柱の直径および半径である。
以上のような構成とすることで、ポール110が、乗員100、特に乗員100の胸部に衝突した際、応力が溶接部32ではなく、脆弱部42に集中しやすくなる。そして、その結果、脆弱部42において、ロッカアウタR/F12が大きく変形する。この脆弱部42の変形で衝突荷重が吸収されるため、車室空間、ひいては、乗員100が適切に保護されるとともに、溶接部32への応力集中が緩和され、溶接部32における破断が効果的に抑制される。
次に、この脆弱部42の効果について図6、図7を参照して説明する。図6は、脆弱部42が無い場合のポール側面衝突時におけるロッカアウタR/F12の応力分布を示す図である。また、図7は、脆弱部42を設けた場合のポール側面衝突時におけるロッカアウタR/F12の応力分布を示す図である。図6、図7では、応力が大きいほど、墨ハッチングの濃度を濃くしている。
図6、図7の比較から明らかな通り、脆弱部42を設けた場合(図7の場合)、脆弱部42を設けない場合(図6の場合)に比べて、ロッカアウタR/F12が、急峻に屈曲し、屈曲部付近に応力が集中しやすくなっている。その一方で、脆弱部42を設けた場合(図7の場合)、脆弱部42を設けない場合(図6の場合)に比べて、溶接部32付近への応力集中が緩和されていることが分かる。その結果、本例のように、脆弱部42を設けた場合、溶接部32における破断が効果的に防止でき、乗員100をより適切に保護できる。
以上の説明から明らかな通り、本明細書で開示する車両側部構造によれば、ロッカアウタR/F12にTWBを適用できるため、車両を軽量化できる。また、ロッカアウタR/F12に脆弱部42を設けることで、ポール側面衝突時のロッカアウタR/F12の挙動をコントロールでき、乗員100を適切に保護できる。つまり、本明細書で開示する車両側部構造によれば、車両の重量を軽減して車両の軽量化を図りつつ、側方衝突時に乗員100を適切に保護できる。
なお、これまで説明した構成は、一例であり、ロッカアウタR/F12が、溶接部32を介して連結された第一部材28および第二部材30を有し、ロッカアウタR/F12のうち、溶接部32より前方かつシートクッション26の前端より後方となる位置に脆弱部42が、設けられているのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、これまでの説明では、天壁36および底壁38に形成された貫通孔を脆弱部42としていたが、脆弱部42は、その周囲よりも強度が低下しているのであれば、他の形態でもよい。例えば、脆弱部42は、薄肉部や屈曲部、ビード形状、座形状等でもよい。また、脆弱部42は、溶接部32より前方かつシートクッション26の前端より後方に位置するのであれば、その配置位置や個数も変更されてもよい。したがって、脆弱部42は、天壁36および底壁38に替えて、または、加えて、側壁34やフランジ40に形成されてもよい。また、これまでの説明では、第一部材28の肉厚t1が、第二部材30の肉厚t2よりも大きい場合を説明したが、第二部材30の肉厚t2が、第一部材28の肉厚t1より大きくてもよい。また、脆弱部42は、溶接部32より後方にも追加で設けられていてもよい。
10 ロッカ、12 ロッカアウタR/F、14 ロッカインナパネル、16 前ドア開口、18 後ドア開口、20 センターピラー、22 前席シート、24 シートバック、26 シートクッション、28 第一部材、30 第二部材、32 溶接部、34 側壁、36 天壁、38 底壁、40 フランジ、42 脆弱部、50 TWB、100 乗員、110 ポール。

Claims (1)

  1. 車両前後方向に延びるロッカアウタリーンフォースメントを備え、
    前記ロッカアウタリーンフォースメントが、
    少なくとも一部が前席シートの下方に位置する第一部材と、
    前記第一部材の後方に配置されるとともに前記第一部材と厚みが異なる第二部材と、
    前記第一部材の後端と前記第二部材の前端とが溶接された溶接部であって、前記前席シートの下方に位置する溶接部と、
    を有し、前記ロッカアウタリーンフォースメントのうち、少なくとも、前記溶接部より前方かつ前記前席シートのシートクッションの前端より後方となる位置に、周囲より強度が低下した脆弱部が設けられている、
    ことを特徴とする車両側部構造。
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