JP2021107906A - ギターアンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】特殊演奏モードにおける設定に容易に音切れなく変更可能なギターアンプを提供する。【解決手段】入力楽音に楽音処理を行い出力するギターアンプであって、特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶する記憶装置と、複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、1又は2以上の楽音処理の設定を、前記選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置と、を含む。【選択図】図4
Description
本発明は、ギターアンプに関する。
従来、フットスイッチでチャンネルを切り替えることにより、エフェクト設定を切り替えることが可能なギターアンプがある(例えば、特許文献1参照)。また、少なくとも1つのアナログチャネルと、遅延、残響、コーラス、フランジャー、トレモロ、高音域、中音域、低音域、チャネル音量、総音量などのパラメータ値を設定する電子メモリとを含み、少なくとも1つのチャネルのパラメータ値の記憶が自動的に行われ得るギターアンプがある(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、特殊演奏モードにおける設定に容易に音切れなく変更可能なギターアンプを提供することを目的とする。
本発明の実施例の一つは、入力楽音に楽音処理を行い出力するギターアンプであって、特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶する記憶装置と、
前記複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、前記1又は2以上の楽音処理の設定を、前記選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置と、
を含む。
また、本発明の実施例は、ギターアンプの制御装置、ギターアンプの制御方法、ギターアンプを制御するためのプログラムなども含み得る。
前記複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、前記1又は2以上の楽音処理の設定を、前記選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置と、
を含む。
また、本発明の実施例は、ギターアンプの制御装置、ギターアンプの制御方法、ギターアンプを制御するためのプログラムなども含み得る。
実施形態に係るギターアンプは、入力楽音に楽音処理を行い出力するものであり、以下を含む構成を採用することができる。
(1)特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶する記憶装置。
(2)複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、1又は2以上の楽音処理の設定を、選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置。
(1)特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶する記憶装置。
(2)複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、1又は2以上の楽音処理の設定を、選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置。
実施形態に係るギターアンプによれば、特殊演奏モードにおける設定を容易に音切れなく行うことができる。特殊演奏モードは、例えばソロモードである。バンドの演奏において、ギタリストがソロパートを演奏する場合に、伴奏時と異なるギターアンプの状態(設定)でソロパートの演奏を望む場合がある。実施形態では、ソロモードの使用時における1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶して、ギターアンプの設定を容易にソロモードにおける設定に変更することができる。また、ソロモードにおける設定を複数個用意しておくことができる。
実施形態に係るギターアンプにおいて、制御装置は、特殊演奏モードのオフを示す情報が入力された場合に、1又は2以上の楽音処理の設定を、選択された情報セットにおける設定値と無関係に所定の設定に変更する、構成を採用してもよい。
実施形態に係るギターアンプにおいて、情報セットに含まれる設定値は、1又は2以上の楽音処理の要否を示す、構成を採用してもよい。この場合、1又は2以上の楽音処理の要否は、ブーストの利用の要否、特殊演奏モードのオンオフに伴うゲイン変更の要否、外部機器の利用の要否、エフェクタによる効果付与の要否、イコライザの利用の要否、又は音量変更の要否から選択される1以上である構成を採用することができる。但し、楽音処理の要否は上記例示に限定されない。楽音処理の要否は、例えば、楽音処理の夫々を行う楽音処理回路のオンオフであってもよい。
実施形態に係るギターアンプにおいて、制御装置は、特殊演奏モードに適用する情報セットの切り替えに伴う楽音処理の信号経路の切り替え時にフェード処理を行う、構成を採用してもよい。これによって、信号経路の切り替えによる音切れや異音の発生を回避することができる。
実施形態に係るギターアンプにおいて、制御装置は、複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、選択中の情報セットと同じ情報セットの選択を示す情報の入力を、選択中の情報セットを適用した特殊演奏モードのオンまたはオフを示す情報として受け付けるとともに、選択中の情報セットと異なる情報セットの選択を示す情報の入力を、異なる情報セットの選択への変更指示として受け付ける、構成を採用してもよい。この場合、実施形態に係るギターアンプにおいて、制御装置は、複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、選択中の情報セットと異なる情報セットの選択を示す情報の入力を、異なる情報セットの選択への変更指示として受け付けた場合に、特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の設定を異なる情報セットに含まれる設定値に基づいて変更する、構成を採用してもよい。
実施形態に係るギターアンプにおいて、制御装置は、1又は2以上の楽音処理の設定を変更するときにミュート処理を行う、構成を採用してもよい。これによって、異音の発生を回避することができる。1又は2以上の楽音処理は、ブーストと、ゲインと、外部機器の利用と、エフェクタによる効果付与と、イコライザと、音量変更の中から任意に選択される1以上である、構成を採用することができる。但し、楽音処理の種類は、上記の例示に制限されない。ブーストとして、動作特性の異なる複数のブースト処理が用意されてもよい。エフェクタで付与される効果は、ディレイ、トレモロ、コーラスなどであり、その種類を問わない。
実施形態に係るギターアンプにおいて、情報セットの選択を示す情報と、特殊演奏モードのオンを示す情報と、特殊演奏モードのオフを示す情報とを入力するためのフットコントローラを含む構成を採用してもよい。フットコントローラの採用により、ギターの演奏中に手を使わなくてもソロモードの選択やオンオフを操作可能となる。
フットコントローラを採用する場合、前記複数個の情報セットの夫々に対応する複数のボタンを有し、複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、選択中の情報セットに対応するボタンは、選択中の情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンまたはオフを示す情報を入力するボタンとして作用するとともに、選択中の情報セットに対応するボタン以外のボタンは、押された場合に、対応する情報セットを選択中の情報セットに切り替えるボタンとして作用する、構成を採用してもよい。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、実施形態の構成に限定されない。図1は、実施形態に係るギターアンプを示す。ギターアンプ10は、エレキギター1が接続され、ギターアンプ10への入力楽音として入力される、エレキギター1の楽音に対する楽音処理を行い、パワーアンプで増幅した後にスピーカから放音(出力)する。
ギターアンプ10は、ソロ(SOLO)機能のオンオフ機能を有し、ソロ機能のオン時とオフ時とで、ギターアンプ10が異なる設定を有することができる。ソロ機能のオン時は、ソロモードと呼ぶ。ソロモードは、特殊演奏モードの一例であるが、特殊演奏モードはソロモードに限定されない。本実施形態では、ギターアンプ10に対し、ソロモードのオン時に使用される1又は2以上の楽音処理と、楽音処理の夫々に対する設定値とを含む情報セット(パッチと呼ばれる)を、4つ、予め登録しておくことができる。登録可能なパッチの個数は、4より多くても少なくてもよい。本実施形態では、パッチは、ソロモードにおいて使用する、1又は2以上の楽音処理を夫々行う楽音処理回路の情報と、各楽音処理回路のオンオフを示す設定値とを含む。
図2は、ギターアンプ10の回路構成例を示す図である。図2において、ギターアンプ10は、全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)11を有する。CP
U11は、バス2を介して、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)14、DS
P(Digital Signal Processor)15と接続されている。CPU11には、ユーザインタフェース(UI)16が接続されている。
U11は、バス2を介して、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)14、DS
P(Digital Signal Processor)15と接続されている。CPU11には、ユーザインタフェース(UI)16が接続されている。
RAM13は、CPU11の作業領域、プログラムやデータの記憶領域として使用される。ROM12は、プログラムやデータの記憶領域として使用される。RAM13及びROM12は、記憶装置(記憶媒体)の一例であり、複数個の情報セット(パッチを示す情報)などを記憶する。UART14は、フットコントローラ30との通信に使用される。
ギターアンプ10は、インプット(INPUT)端子21と、センド(SEND)端子22と、
リターン(RETURN)端子23とを有する。インプット端子21には、エレキギター1が接続され、エレキギター1の演奏により生じた電気信号(楽音信号)が入力される。センド端子22は、外部機器(例えば外部エフェクタ)に、楽音信号を送信するための端子であり、リターン端子23は、外部機器から出力された楽音信号を入力するための端子である。
リターン(RETURN)端子23とを有する。インプット端子21には、エレキギター1が接続され、エレキギター1の演奏により生じた電気信号(楽音信号)が入力される。センド端子22は、外部機器(例えば外部エフェクタ)に、楽音信号を送信するための端子であり、リターン端子23は、外部機器から出力された楽音信号を入力するための端子である。
インプット端子21及びリターン端子23に入力された楽音信号は、ADC17でアナログ-ディジタル変換され、DSP15に入力される。DSP15は、エレキギター1か
ら受信された信号に対するピッチ、フィルタ、アンプ処理や、効果付与などの制御を行う。DSP15から出力される楽音信号は、DAC18に入力されてアナログ信号に変換され、センド端子22及びパワーアンプ19に送られる。パワーアンプ19は信号を増幅してスピーカ20に接続し、スピーカ20からは、楽音信号に応じた楽音が放音される。
ら受信された信号に対するピッチ、フィルタ、アンプ処理や、効果付与などの制御を行う。DSP15から出力される楽音信号は、DAC18に入力されてアナログ信号に変換され、センド端子22及びパワーアンプ19に送られる。パワーアンプ19は信号を増幅してスピーカ20に接続し、スピーカ20からは、楽音信号に応じた楽音が放音される。
UI16は、つまみ、スイッチ、表示器(ランプ、LED)、ボタン、キーなどの、ギターアンプ10に対する複数の設定値(パラメータ)を入力、設定する入力装置と、ギターアンプ10の状態や設定内容を表示する表示器とを含む。
CPU11は、プログラムを実行することによって、UI16を用いて作成された、複数個のパッチに係る情報をRAM13に記憶する処理や、パッチの選択結果や、ソロ機能(ソロモード)のオンを示す情報の受付などを行う。ソロモードのオンを受け付けた場合、DSP15が選択されたパッチに応じた回路群として動作するための処理を、CPU11は行う。
図3Aは、フットコントローラ30の回路構成例を示す。フットコントローラ30は、CPU31と、CPU31とバス37を介して接続されたROM32、RAM33、UART34とを含む。ROM32はプログラムやデータの記憶領域として使用される。RAM33は、CPU31の作業領域、プログラムやデータの記憶領域として使用される。UART34は、ギターアンプ10(本体)との通信に使用される。CPU31には、UI35が接続されている。
UI35は、図3Bに示すように、パッチ毎に用意されたLED(ランプの一例)38a〜38dと、パッチ毎に用意されたフットスイッチ(フットボタン)39a〜39dと
を含む。
を含む。
図4は、パッチの説明図である。パッチ1〜4のうちのパッチ1を例に説明する。DSP15は、プログラムの実行によって、複数の楽音処理を行う装置、換言すれば複数の楽音処理回路を備えた装置として動作する。すなわち、DSP15が目的とする楽音処理に応じたアルゴリズムによる信号処理を行うことによって、複数の楽音処理回路の夫々として動作する。なお、楽音処理回路は、DSP15以外の集積回路(FPGA、ASIC)や、ディジタル及びアナログ回路によって構成されてもよい。図4には、DSP15が動作可能な複数の楽音処理回路の中から選ばれた、ソロモード時に適用する1以上の楽音処理回路の一例として、プリアンプ52と、ソロモード時のゲインのオンオフ回路53と、センド/リターンの制御回路54と、エフェクト回路55と、パワーアンプ56とが図示されている(以降、これらをまとめて「楽音処理回路52〜56」と表記することもある)。DSP15は、楽音処理回路52〜56を備えた装置として動作することができる。パワーアンプ56の出力は、DAC18に接続され、パワーアンプ19及びスピーカ20に接続される。
プリアンプ52は、ブーストを使用する経路と、使用しない経路とを有し、経路の選択
スイッチSW1によってブーストのオンオフを選択することができる。また、ゲインのオンオフ回路53は、ソロモード時にゲインを上げる経路と、ゲインを変更しない経路とを有し、経路の選択スイッチSW2によってゲイン上昇のオンオフを選択することができる。また、センド/リターンの制御回路54は、リターン端子23からの信号を選択のオンオフを選択するスイッチSW3を有し、外部機器を利用するかを選択することができる。また、エフェクト回路55は、効果(図4の例ではディレイ)を付与する経路と付与しない経路とを有し、スイッチSW4によって効果付与のオンオフを選択可能となっている。パワーアンプ56は、二種類のイコライザを有し、一方を選択するスイッチSW5を有している。
スイッチSW1によってブーストのオンオフを選択することができる。また、ゲインのオンオフ回路53は、ソロモード時にゲインを上げる経路と、ゲインを変更しない経路とを有し、経路の選択スイッチSW2によってゲイン上昇のオンオフを選択することができる。また、センド/リターンの制御回路54は、リターン端子23からの信号を選択のオンオフを選択するスイッチSW3を有し、外部機器を利用するかを選択することができる。また、エフェクト回路55は、効果(図4の例ではディレイ)を付与する経路と付与しない経路とを有し、スイッチSW4によって効果付与のオンオフを選択可能となっている。パワーアンプ56は、二種類のイコライザを有し、一方を選択するスイッチSW5を有している。
パッチは、ソロモード時に適用する1以上の楽音処理回路(パッチ1ではプリアンプ52、ゲインのオンオフ回路53、センド/リターンの制御回路54、エフェクト回路(エフェクタ)55、及びパワーアンプ56)を示す情報と、楽音処理回路52〜56による楽音処理の要否、すなわち、楽音処理回路52〜55が有するスイッチSW1〜SW5の夫々のオン又はオフの設定値を示す情報(ソロ制御指示51と呼ぶ)を含んでいる。ソロモードがオンにされると、ソロ制御指示51が示す楽音処理回路52〜56の夫々に対するオンオフの設定値に従ってSW1〜SW5のオンオフ制御(オン又はオフの設定)が行われる。これによって、DSP15がパッチ1に従った回路動作を行う状態となる。楽音処理回路の種類、個数、ソロ制御指示51が示す設定値(各楽音処理回路のオン又はオフ)は、パッチ間で異なる内容にすることができる。これによって、ギターアンプ10は、ソロモード時の楽音処理回路の設定を、複数個有した状態となる。パッチの変更によって、ソロモードに適用する楽音処理回路構成を容易に変更することができる。ソロ制御指示51は、「特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値」の一例である。
また、プリアンプ52のブーストは、図5に示すように、複数種類の動作特性を有することができる。1つのパッチに対して、1つの動作特性を割り当てることができ、パッチ間で、異なる動作特性を割り当てることができる。これによって、ブーストの動作特性の異なる複数のパッチをRAM13に登録しておくことができる。
図6は、オンオフ回路53のゲインのオンオフに伴うレベルの上昇及び低下のダイヤグラムを示す。このように、ソロモードにおいては、ゲインを上昇させることができる。また、図6には、効果(ディレイ)の効果が示されている。原音(ダイレクト音)の入力に合わせて、反響音が出力される様子が図示されている。
図7は、パッチの切り替え時におけるミュート処理を示す。図7に示すように、T1でパッチ変更が開始されると、ミュートのレベルがT2までの間に0となり、DSPプログラムの変更及びパラメータ設定の時間では、ミュート0、すなわち消音状態が維持される。その後、DSPプログラムの変更及びパラメータ設定が終了すると、T3からT4にかけてミュートのレベルが1に戻る。このように、パッチの変更にともなうDSPプログラムの変更及びパラメータ設定のために生じる異音に対しては、ミュートをかけることで、異音が外部に発せられることが回避される。
図8に示すように、スイッチSW1〜SW5のオンとオフとの間の変更に際しては、オンとオフの経路をフェード処理により切り替えることで、音切れをなくすことができる。上述したように、スイッチSW1〜SW5のオンオフは、ソロモードのオンに連動する。これによって、音切れなく、ソロモード用の音色への変更が可能となる。
図9A、9B及び9Cは、フットコントローラ30の操作の説明図である。図9Aでは、パッチ3(チャンネル(CH)3)に対応するLED38cが点灯している。この状態
で、ユーザがパッチ2への変更を所望する場合には、パッチ2に対応するフットスイッチ39bを押す。このようなパッチ2への変更を示す情報は、ギターアンプ10に送られ、ギターアンプ10のCPU11は、当該情報をパッチ3と異なるパッチ2の選択への変更指示として受け付け、選択中のパッチをパッチ3からパッチ2に変更する。
で、ユーザがパッチ2への変更を所望する場合には、パッチ2に対応するフットスイッチ39bを押す。このようなパッチ2への変更を示す情報は、ギターアンプ10に送られ、ギターアンプ10のCPU11は、当該情報をパッチ3と異なるパッチ2の選択への変更指示として受け付け、選択中のパッチをパッチ3からパッチ2に変更する。
パッチ3からパッチ2への変更が終了すると、その旨の情報がフットコントローラ30に送られる。すると、例えば、CPU31の制御によって、図9Bに示すように、LED38cが消灯し、パッチ2に対応するLED38bが点灯する。この状態で、パッチ2に対応するフットスイッチ39bが押されたとする。すると、フットスイッチ39bが押されたことを示す情報が、ギターアンプ10に送信される。ギターアンプ10のCPU11は、この情報を、ソロモードのオン信号(ソロモードをオンにする要求:ソロモードのオンを示す情報)として受け付け、パッチ2のソロ制御指示51に基づくスイッチSW1〜SW5のオンオフ設定を行い、パッチ2に従った回路構成での楽音制御をDSP15に行わせる。図9Cに示すように、ソロモードのオン時には、CPU31の制御によって、LED38bが点滅し、パッチ2を適用したソロモードであることを示す。なお、LED38bが、点滅の代わりに選択時と異なる色や色温度で点灯してもよい。なお、図9Cに示す状態から、フットスイッチ39bが押されると、フットスイッチ39bが押されたことを示す情報がギターアンプ10に送信される。ギターアンプ10のCPU11は、この情報を、ソロモードのオフ信号(ソロモードをオフにする要求:ソロモードのオフを示す情報)として受け付け、パッチ2のソロ制御指示51と無関係にスイッチSW1〜SW5をオフにする設定を行う。その後、オフを示す情報がフットコントローラ30に送られ、CPU31の制御によって、LED38bがオフを示す点灯状態(図9Bに示す状態)となる。
図10及び11は、ギターアンプ10のCPU11の処理例を示すフローチャートである。図10において、ステップS1では、CPU11は、フットコントローラ30からの受信情報を取得する。ステップS2では、CPU11は、受信処理要求割込を発生させる。ステップS3では、CPU11は、LEDステートをフットコントローラ30に送信する。LEDステートは、LED38a〜38dのオンオフ状態を示す情報である。
図11は、受信処理要求割込の処理を示す。ステップS01において、CPU11は、ステップS1で取得した受信情報に含まれる、SWステートを取得する。SWステートは、フットスイッチ39a〜39dの状態、すなわちオンオフを示す。
ステップS02では、CPU11は、今回のSWステートを前回のSWステートと比較し、差分を抽出する。ステップS03では、パッチ1〜4(CH1〜CH4)のいずれかに関してスイッチがオンか否か(フットスイッチ39a〜39dのいずれかがオンか)を判定する。S03でNOの判定がなされる場合は、この割込処理が終了するか他の処理が行われる。
S03でYESの判定がなされる場合、CPU11は、スイッチがオン状態のCH番号が、現在選択されているパッチのCH番号と同じか否かを判定する(ステップS04)。現在選択されているCH番号と同じと判定される場合には、処理がステップS05に進み、そうでない場合には処理がステップS10に進む。
ステップS05では、CPU11は、現在、ソロモードがオフか否かを判定する。ソロモードがオフと判定する場合、CPU11は、処理をS06に進め、そうでない場合には、処理をS08に進める。
ステップS06では、CPU11は、ソロモードをオンにする処理を行う。このとき、
CPU11は、現在選択されているCH番号のパッチのソロ制御指示51が示すスイッチSW1〜SW5のオンオフ設定に従って、ソロモード用の回路をDSP15に構築する。
CPU11は、現在選択されているCH番号のパッチのソロ制御指示51が示すスイッチSW1〜SW5のオンオフ設定に従って、ソロモード用の回路をDSP15に構築する。
ステップS07では、CPU11は、現在選択されているCH番号に対応するLEDを点滅させることを決定し、送信用のLEDステートに反映する(ステップS12)。これによって、フットコントローラ30において、ソロモードに適用されているパッチに対応するLEDが点滅する。
ステップS08では、CPU11は、ソロモードのオフ処理を行う。オフ処理によって、ソロ制御指示51の設定値とは無関係に、楽音処理回路52〜56の夫々におけるスイッチSW1〜SW5がオフ(「所定の設定」の一例)にされる。
ステップS09では、CPU11は、現在選択されているCH番号に対応するLEDを通常状態で点灯させることを決定し、送信用のLEDステートに反映する(ステップS12)。これによって、フットコントローラ30において、ソロモードに適用されているパッチに対応するLEDが点灯状態になる。
ステップS10では、CPU11は、ソロモードオン状態でのパッチ(CH)の切替処理を行う。すなわち、ソロモードに適用するパッチを変更し、DSPプログラムやパラメータの変更を行う。
ステップS11では、CPU11は、変更後のパッチに対応するLEDを点滅させることを決定し、送信用のLEDステートに反映する。これによって、フットコントローラ30において、ソロモードに適用されている、変更後のパッチに対応するLEDが点滅する。
図12及び図13は、フットコントローラ30における処理例を示す。ステップS21では、CPU11は、現在のSWステート(フットスイッチ39a〜39dのオンオフ)を取得し、SWステートをRAM33に記憶する。
ステップS22では、CPU31は、ステップS21で得られたSWステートと前回記憶したSWステートとの比較を行い、差分があるかを判定する。差分があると判定されル場合には、処理がステップS24に進み、そうでない場合には処理がステップS23に進む。ステップS23では、CPU31は、前回の送信から所定時間が経過しているか否かを判定する。所定時間が経過していると判定される場合は、CPU31は、処理をステップS24にすすめ、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS24では、CPU31は、現在のSWステートをギターアンプ10に送信し、送信時刻をRAM33に記録する。ステップS25では、CPU31は、受信割込の許可状態にする。
図13は、許可状態で行われる受信割込の処理例を示す。ステップS31において、CPU31は、LED点灯要求ステートをギターアンプ10から取得する。ステップS32では、CPU31は、受信割込を禁止状態にする。ステップS33では、CPU31は、LED点灯要求ステートに応じたLED点灯処理を行う。これによって、LED点灯要求ステートに従ったLED38a〜39dの点灯、消灯、及び点滅処理が行われる。
実施形態によれば、ソロモードのオン又はオフに連動して、パッチに定義されたスイッチSW1〜SW5のオンオフが連動するので、容易にソロモードに適用する回路構成を構築することができる。ソロモードのオンオフ時に、DSPの楽音処理回路を実現するため
のアルゴリズムに変更はないので、音切れを回避することができる。また、パッチを複数個記憶するので、容易にパッチを切り替えて、ギターアンプ10の楽音に対する制御内容を変更することができる。また、ソロモードのオン、パッチの選択はフットスイッチを用いて行うことができるので、ギタリストが演奏中でも容易にソロモードのパッチ選択及びソロモードオンオフを操作できる。実施形態にて示した構成は、目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
のアルゴリズムに変更はないので、音切れを回避することができる。また、パッチを複数個記憶するので、容易にパッチを切り替えて、ギターアンプ10の楽音に対する制御内容を変更することができる。また、ソロモードのオン、パッチの選択はフットスイッチを用いて行うことができるので、ギタリストが演奏中でも容易にソロモードのパッチ選択及びソロモードオンオフを操作できる。実施形態にて示した構成は、目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10・・・ギターアンプ
11・・・CPU
12・・・ROM
13・・・RAM
15・・・DSP
30・・・フットコントローラ
11・・・CPU
12・・・ROM
13・・・RAM
15・・・DSP
30・・・フットコントローラ
Claims (11)
- 入力楽音に楽音処理を行い出力するギターアンプであって、
特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の夫々に対する設定値を含む情報セットを複数個記憶する記憶装置と、
前記複数個の情報セットから選択された情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンを示す情報が入力された場合に、前記1又は2以上の楽音処理の設定を、前記選択された情報セットの設定値に従った設定に変更する制御装置と、
を含むギターアンプ。 - 前記制御装置は、前記特殊演奏モードのオフを示す情報が入力された場合に、前記1又は2以上の楽音処理の設定を、前記選択された情報セットにおける設定値と無関係に所定の設定に変更する
請求項1に記載のギターアンプ。 - 前記情報セットに含まれる設定値は、前記1又は2以上の楽音処理の要否を示す
請求項1から2のいずれか一項に記載のギターアンプ。 - 前記1又は2以上の楽音処理の要否は、ブーストの利用の要否、特殊演奏モードのオンオフに伴うゲイン変更の要否、外部機器の利用の要否、エフェクタによる効果付与の要否、イコライザの利用の要否、及び音量変更の要否から選択される1以上である
請求項3に記載のギターアンプ。 - 前記制御装置は、前記特殊演奏モードに適用する情報セットの切り替えに伴う楽音処理の信号経路の切り替え時にフェード処理を行う
請求項1から4のいずれか一項に記載のギターアンプ。 - 前記制御装置は、前記複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、選択中の情報セットと同じ情報セットの選択を示す情報の入力を、前記選択中の情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンまたはオフを示す情報として受け付けるとともに、前記選択中の情報セットと異なる情報セットの選択を示す情報の入力を、前記異なる情報セットの選択への変更指示として受け付ける
請求項2に記載のギターアンプ。 - 前記制御装置は、前記複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、前記選択中の情報セットと異なる情報セットの選択を示す情報の入力を、前記異なる情報セットの選択への変更指示として受け付けた場合に、前記特殊演奏モードにおいて使用する1又は2以上の楽音処理の設定を前記異なる情報セットに含まれる設定値に基づいて変更する
請求項6に記載のギターアンプ。 - 前記制御装置は、前記1又は2以上の楽音処理の設定を変更するときにミュート処理を行う、
請求項7に記載のギターアンプ。 - 前記1又は2以上の楽音処理は、ブーストと、ゲインと、外部機器の利用と、エフェクタによる効果付与と、イコライザと、音量変更の中から任意に選択される1以上である
請求項7から8のいずれか一項に記載のギターアンプ。 - 前記情報セットの選択を示す情報と、前記特殊演奏モードのオンを示す情報と、前記特
殊演奏モードのオフを示す情報とを入力するためのフットコントローラを含む
請求項2から9のいずれか一項に記載のギターアンプ。 - 前記フットコントローラは、前記複数個の情報セットの夫々に対応する複数のボタンを有し、
前記複数個の情報セットのいずれかが選択されている状態において、選択中の情報セットに対応するボタンは、前記選択中の情報セットを適用した前記特殊演奏モードのオンまたはオフを示す情報を入力するボタンとして作用するとともに、前記選択中の情報セットに対応するボタン以外のボタンは、押された場合に、対応する情報セットを選択中の情報セットに切り替えるボタンとして作用する
請求項10に記載のギターアンプ。
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