JP2021107202A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に手動操舵における直進性を向上させることができるようにする。【解決手段】作業車両は、前輪と後輪とを有する車体と、車体に作業装置を連結する連結部と、後輪のうち、一方側の第1輪と、他方側の第2輪のいずれかの制動を行う制動装置と、前輪の操舵角を変更するステアリングハンドルを有する操舵装置と、前輪の操舵角が閾値以下で且つ車体の直進性の度合が基準値以上である条件である場合に、第1輪及び第2輪のいずれかの制動を行う制御装置と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、トラクタ等の作業車両に関する。
従来、手動操舵を行うステアリングハンドルを備えた作業車両として、特許文献1に示す文献が知られている。
特許文献1のトラクタでは、ステアリングハンドルと、前進位置、中立位置、後進位置に揺動可能なレバー本体と、当該レバー本体の一端側に設けられたグリップと、を有するシャトルレバーと、ステアリングハンドルの回転軸の外周を覆うコラムカバーと、コラムカバーの側部に取り付けられると共に、レバー本体が挿通される開口部を有し且つ前記レバー本体の他端側を収容するシャトルレバー用カバーと、を備えている。
特開2019−116118号公報
上述したように、特許文献1のトラクタでは、運転者がステアリングハンドルを握って、当該ステアリングハンドルを操作することによって、トラクタの操舵を行うことができる。
さて、圃場は、舗装された道路とは異なり、地質及び土壌の硬さも様々であることから、トラクタの走行は道路に比べて難しいのが実情である。例えば、運転者がステアリングを操作して、圃場内を直進するためには、トラクタの挙動に応じてステアリングハンドル及び左右両ブレーキを微調整しなければならず、圃場内におけるトラクタの直進性は、運転者の技量によって異なり、熟練者でないと手動操舵で直進性を向上させることは難しい。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単に手動操舵における直進性を向上させることができる作業車両を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業車両は、前輪と後輪とを有する車体と、前記車体に作業装置を連結する連結部と、前記後輪のうち、一方側の第1輪と、他方側の第2輪のいずれかの制動を行う制動装置と、前記前輪の操舵角を変更するステアリングハンドルを有する操舵装置と、前記前輪の操舵角が閾値以下で且つ前記車体の直進性の度合が基準値以上である条件である場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を行う制御装置と、を備えている。
作業車両は、前記車体の挙動を検出する検出装置を備え、前記制御装置は、前記検出装置が検出した挙動に基づいて、前記車体の直進性の度合を演算する直進演算部と、前記第1輪及び前記第2輪のうち、前記車体の前記直進性の度合を増加させる側の制動を行う制動制御部と、を有している。
前記制御装置は、前記車体が圃場内で且つ前記条件を満たした場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を行う。
前記制御装置は、前記車体が圃場外で且つ前記条件を満たした場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を自動的に行なわない。
前記検出装置は、前記車体の走行時において前記車体の少なくとも幅方向の加速度を前記挙動として検出する加速度センサであり、前記直進演算部は、前記加速度に基づいて前記直進性の度合いを求める。
前記検出装置は、前記測位衛星の信号に基づいて前記車体の走行時の位置の変化を前記挙動として検出する測位装置であり、前記直進演算部は、前記走行時の位置の変化に基づいて前記直進性の度合いを求める。
作業車両は、前記条件を満たした場合に前記制動を行う第1モードと、前記条件を満たした場合に前記制動を行わない第2モードとを切り換える操作部材を備えている。
本発明によれば、簡単に手動操舵における直進性を向上させることができる。
作業車両の制御ブロック図を示す図である。 加速度A1、A2の一例を示す図である。 車***置Pnの一例を示す図である。 加速度と、直進性の度合いとの関係を示す図である。 車***置と、直進性の度合いとの関係を示す図である。 圃場H1と、車***置Pnとの関係を示す図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、作業車両の制御ブロック図を示している。作業車両は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械である。トラクタを例に挙げ作業車両について説明する。
図5に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する車両(車体)3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、少なくとも車両(車体)3の一方側(左側)及び他方側(右側)に配置されている。後輪7Rも、少なくとも車両(車体)3の一方側(左側)及び他方側(右側)に配置されている。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。
また、車体3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置2が着脱可能である。作業装置2を連結部8に連結することによって、車体3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケースに回転自在に支持され、当該推進軸5aには、原動機4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチは、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプから吐出した作動油が供給される第1作動弁31に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁31の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁32に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁32の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁31及び第2作動弁32は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪及び後輪が動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪と後輪との回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪の回転速度が後輪の回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が接続状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fされないため、後輪が動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
図1に示すように、トラクタ1は、制動装置を備えている。制動装置は、左制動装置25aと、右制動装置25bとを有している。左制動装置25a及び右制動装置25bは、ディスク型の制動装置であり、制動する制動状態と、制動を解除する解除状態に切換可能である。左制動装置25aは、後車軸21Rの左側に設けられ、右制動装置25bは、後車軸21Rの右側に設けられている。例えば、運転席10の近傍には、左ブレーキペダルと、右ブレーキペダルとが設けられている。トラクタ1を操作するオペレータが左ブレーキペダルを操作する(踏み込む)ことによって、左ブレーキペダルに連結された左連結部材26aが制動方向へ動き、左制動装置25aを制動状態にすることができる。オペレータが右ブレーキペダルを操作する(踏み込む)ことによって、右ブレーキペダルに連結された右連結部材26bが制動方向へ動き、右制動装置25bを制動状態にすることができる。
また、左連結部材26aには、作動油により作動する左油圧作動部27aが連結されている。左油圧作動部27aには、油路を介して左制動弁28aが接続されている。左制動弁28aによって、左油圧作動部27aを作動させることにより、左連結部材26aを制動方向に移動させることができる。また、右連結部材26bには、作動油により作動する右油圧作動部27bが連結されている。右油圧作動部27bには、油路を介して右制動弁28bが接続されている。右制動弁28bによって、右油圧作動部27bを作動させることにより、右連結部材26bを制動方向に移動させることができる。
以上のように、左制動装置25a及び右制動装置25bは、左ブレーキペダル及び右ブレーキペダルの操作だけでなく、左油圧作動部27a及び右油圧作動部27bの作動によっても、左の後輪7R及び右の後輪7Rのそれぞれを独立して制動状態にすることができる。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。図1に示すように、操舵装置11は、ステアリングハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁34は、操舵軸11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)36に接続されている。
したがって、ステアリングハンドル11aを操作すれば、当該ステアリングハンドル11aに応じて制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵装置11は一例であり、上述した構成に限定されない。
図5に示すように、トラクタ1は、測位装置39を備えている。測位装置39は、トラクタ1のキャビン9に装着されている。なお、測位装置39は、キャビン9の天板に装着されているが、トラクタ1における装着場所は限定されず、別の場所であってもよい。また、測位装置39は、作業装置2に装着されていてもよい。測位装置39は、衛星測位システムによって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する測位装置である。即ち、測位装置39は、測位衛星から送信された信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。したがって、トラクタ1に測位装置39を設けているため、トラクタ1の走行時における位置を検出することができる。なお、図1に示すように、測位装置39で検出された位置(車***置)は、後述する制御装置60が取得可能である。
図1に示すように、トラクタ1は、検出装置50と、制御装置60を備えている。検出装置50は、車体3の挙動を検出する装置である。検出装置50は、車体3の走行時において車体3の少なくとも幅方向の加速度を挙動として検出する加速度センサ、或いは、測位衛星の信号に基づいて車体3の走行時の位置(車***置)の変化を挙動として検出する測位装置である。なお、検出装置50は一例であり、前述した装置に限定されない。
制御装置60は、例えば、トラクタ1における走行系の制御を行う装置である。制御装置60は、運転者がステアリングハンドル11aによって手動操舵によって直進を行っている場合に、直進性を向上させる制御を行う。具体的には、制御装置60は、左側の前輪7F及び右側の前輪7Fの操舵角が閾値以下で且つ車体3の直進性の度合が基準値以上である条件(直進ふらつき条件)である場合に、左側の前輪7F及び右側の前輪7Fのいずれかの制動を行うことで、車体3の直進性を向上させる。左側の前輪7F及び右側の前輪7Fの操舵角における閾値(ふらつき判定の閾値)とは、ステアリングハンドル11aによって手動操舵を行っているときのふらつきに対応する操舵角であって、左折、右折、旋回などを実質的に行う操舵角よりも小さな値である。
以下、制御装置60における直進性を向上させる制御について詳しく説明する。なお、説明の便宜上、後輪7Rのうち、一方側(左側)の後輪7Rのことを「第1輪7R1」、他方側(左側)の後輪7Rのことを「第2輪7R2」、という。
制御装置60は、直進演算部60Aと、制動制御部60Bとを有している。直進演算部60A及び制動制御部60Bは、制御装置60に設けられた電気・電子部品、当該制御装置60に組み込まれたプログラム等から構成されている。直進演算部60Aは、検出装置50が検出した挙動に基づいて、車体3の直進性の度合を演算する。
図2Aに示すように、直進演算部60Aは、検出装置50が加速度センサである場合、左方への加速度A1及び右方への加速度A2に基づいて直進性の度合いSV1を求める。例えば、直進演算部60Aは、トラクタ1が走行中において、前輪7Fの操舵θ1が閾値θ2以下である場合、所定時間T1における加速度A1、A2の平均値Aveが大きくなるほど、図3Aに示すように、直進性の度合いSV1を高く、加速度A1、A2の平均値Aveが小さくなるほど、直進性の度合いSV1を低くする。或いは、直進演算部60Aは、トラクタ1が走行中において、所定時間T1における加速度A1、A2の最大値maxが大きくなるほど、図3Aに示すように、直進性の度合いSV1を高く、加速度A1、A2の最大値maxが小さくなるほど、直進性の度合いSV1を低くする。
図2Bに示すように、直進演算部60Aは、検出装置50が測位装置39である場合、車***置Pn(n=1,2,3・・・)の変化に基づいて直進性の度合いSV1を求める。例えば、直進演算部60Aは、トラクタ1が走行中において、前輪7Fの操舵θ1が閾値θ2以下である場合、所定時間T1における車***置Pnの幅方向における変化量ΔJ1(現在の車***置Pnから一つ前の車***置Pn−1の幅方向の差)の総和TJ1が大きくなるほど、図3Bに示すように、直進性の度合いSV1を高く、総和TJ1が小さくなるほど、直進性の度合いSV1を低くする。或いは、直進演算部60Aは、トラクタ1が走行中において、前輪7Fの操舵θ1が閾値θ2以下である場合、所定時間T1における車***置Pnの最大の変化量ΔJ1maxが大きくなるほど、図3Bに示すように、直進性の度合いSV1を高く、所定時間T1における車***置Pnの最大の変化量ΔJ1maxが小さくなるほど、直進性の度合いSV1を低くする。なお、直進性の度合いSV1の求め方は、上述した実施形態に限定されない。
制動制御部60Bは、直進性の度合いSV1が高く基準値以上である場合、第1輪7R1及び第2輪7R2のうち、車体3の直進性を増加させる側の制動を行う。例えば、制動制御部60Bは、直進ふらつき条件を満たす場合において、加速度A1を検出したときは、左制動弁28aに制御信号を出力して、当該左制動弁28aを作動させることにより、加速度A1が発生した側の第1輪7R1の制動を所定時間行う。制動制御部60Bは、直進ふらつき条件を満たす場合において、加速度A2を検出したときは、右制動弁28bに制御信号を出力して、当該右制動弁28bを作動させることにより、加速度A2が発生した側の第2輪7R2の制動を所定時間行う。
或いは、制動制御部60Bは、直進ふらつき条件を満たす場合において、所定時間前の車***置と所定時間後の車***置とを結ぶ直線L1を基準として、車***置Pnが左側であるときは、左制動弁28aに制御信号を出力して、当該左制動弁28aを作動させることにより、直線L1に対して車体3がシフトした側の第1輪7R1の制動を所定時間行う。制動制御部60Bは、直進ふらつき条件を満たす場合において、直線L1を基準として、車***置Pnが右側であるときは、右制動弁28bに制御信号を出力して、当該右制動弁28bを作動させることにより、直線L1に対して車体3がシフトした側の第2輪7R2の制動を所定時間行う。なお、制動を行う時間は限定されないが、制動制御部60Bは、例えば、制動をしている所定時間(制動時間)は1秒以内である。
制御装置60(制動制御部60B)は、直進ふらつき条件を満たし且つ且つ車体3が圃場内である場合に、第1輪7R1及び第2輪7R2の制動を行うことで直進性を向上させる。制御装置60は、圃場H1の位置(緯度、経度)を含む地図データを不揮発性の記憶部62に記憶している。制動制御部60Bは、上述したように、直進ふらつき条件を満たした場合において、図4に示すように、車***置Pnが圃場H1内であるか否かであるかを判断する。車***置Pnが圃場H1内である場合、制動制御部60Bは、上述したように、第1輪7R1及び第2輪7R2の制動を行うことで直進性を向上させる。
一方、制御装置60(制動制御部60B)は、直進ふらつき条件を満たし且つ且つ車体3が圃場外である場合に、直進性を向上させる第1輪7R1及び第2輪7R2の制動を行わず、手動操作による制動を行う。制動制御部60Bは、上述したように、直進ふらつき条件を満たした場合において、図4に示すように、車***置Pnが圃場H1内であるか否かであるかを判断する。車***置Pnが圃場H1内である場合、制動制御部60Bは、手動操作による制動、ブレーキペダル(左ブレーキペダル、右ブレーキペダル)の操作が行われた場合に制動を行い、自動的に直進性を向上させる制動(直進性を向上させる制御)は行わない。
さて、図1に示すように、トラクタ1は、操作部材64を備えていてもよい。操作部材64は、運転席10の周囲に設置されたON/OFFに切り換え可能なスイッチである。操作部材64は、運転者等が操作可能である。操作部材64をONにした場合、第1モードに切り換わり、操作部材64をOFFした場合、第2モードに切り換わる。第1モードである場合は、直進性を向上させる制御が有効となり、直進ふらつき条件を満たした場合は、制御装置60(制動制御部60B)によって、自動的に直進性を向上させる制御が行われる。第2モードである場合は、直進性を向上させる制御が無効となり、直進ふらつき条件を満たした場合であっても、直進性を向上させる制御は行われない。
作業車両1は、前輪7Fと後輪7Rとを有する車体3と、車体3に作業装置2を連結する連結部8と、後輪7Rのうち、一方側の第1輪7R1と、他方側の第2輪7R2のいずれかの制動を行う制動装置25L,25Rと、前輪7Fの操舵角を変更するステアリングハンドル11aを有する操舵装置11と、前輪7Fの操舵角が閾値以下で且つ車体3の直進性の度合が基準値以上である条件である場合に、第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動を行う制御装置60と、を備えている。これによれば、例えば、運転者等がステアリングハンドル11aを操作して車体3を直進させようとしながら作業装置2によって作業を行っている状況下において、ステアリングハンドル11aの操作とは別に第1輪7R1及び第2輪7R2の制動によって、車体3の直進性を向上させることができる。即ち、作業装置2を連結して作業を行う状況下において、簡単に手動操舵における直進性を向上させることができる。
作業車両1は、車体3の挙動を検出する検出装置50を備え、制御装置60は、検出装置50が検出した挙動に基づいて、車体3の直進性の度合を演算する直進演算部60Aと、第1輪7R1及び第2輪7R2のうち、車体3の直進性の度合を増加させる側の制動を行う制動制御部60Bと、を有している。これによれば、直進演算部60Aによって、簡単に車体3の直進性の度合を演算でき、当該直進性の度合いに応じて制動制御部60Bによって直進性の度合いを増加させる制動を簡単に行うことができる。
制御装置60は、車体3が圃場内で且つ条件を満たした場合に、第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動を行う。これによれば、制御装置60によって、土壌の硬さ等が様々である様々な圃場においても、安定的に手動操舵における直進性を向上させることができる。
制御装置60は、車体3が圃場外で且つ条件を満たした場合に、第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動を自動的に行なわない。これによれば、圃場とは異なる道路のような比較的、操舵が行いやすい場所では、制動を行わないようにすることで、運転者のステアリングハンドル11aの操作(手動操舵)に応じて、運転者の意図通りに様々な方向に操舵させることができる。
検出装置50は、車体3の走行時において車体3の少なくとも幅方向の加速度を挙動として検出する加速度センサであり、直進演算部60Aは、加速度に基づいて直進性の度合いを求める。これによれば、車体3の挙動を加速度によって素早く求めることができ、制動の応答性を向上させることができる。
検出装置50は、測位衛星の信号に基づいて車体3の走行時の位置の変化を挙動として検出する測位装置であり、直進演算部60Aは、走行時の位置の変化に基づいて直進性の度合いを求める。これによれば、作業車両1を走行させたときの位置の変化によって直進状態であるか否かを判断でき、直進性の度合いを正確に求めることができる。
作業車両1は、条件を満たした場合に制動を行う第1モードと、条件を満たした場合に制動を行わない第2モードとを切り換える操作部材64を備えている。これによれば、操作部材64によって直進性を向上させる制動が必要か否かを簡単に切り換えることができ、特に、圃場における様々な作業に応じて、第1モードにしたり、第2モードにすることができ、総合的に作業に適した直進性を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :作業車両
2 :作業装置
3 :車体
7F :前輪
7R :後輪
7R1 :第1輪
7R2 :第2輪
8 :連結部
11 :操舵装置
11a :ハンドル
11a :ステアリングハンドル
25L :制動装置
25R :制動装置
39 :測位装置
50 :検出装置
60 :制御装置
60A :直進演算部
60B :制動制御部
64 :操作部材
A1 :加速度
A2 :加速度
H1 :圃場
SV1 :度合い
θ1 :操舵
θ2 :閾値

Claims (7)

  1. 前輪と後輪とを有する車体と、
    前記車体に作業装置を連結する連結部と、
    前記後輪のうち、一方側の第1輪と、他方側の第2輪のいずれかの制動を行う制動装置と、
    前記前輪の操舵角を変更するステアリングハンドルを有する操舵装置と、
    前記前輪の操舵角が閾値以下で且つ前記車体の直進性の度合が基準値以上である条件である場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を行う制御装置と、
    を備えている作業車両。
  2. 前記車体の挙動を検出する検出装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記検出装置が検出した挙動に基づいて、前記車体の直進性の度合を演算する直進演算部と、
    前記第1輪及び前記第2輪のうち、前記車体の前記直進性の度合を増加させる側の制動を行う制動制御部と、
    を有している請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記制御装置は、前記車体が圃場内で且つ前記条件を満たした場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を行う請求項1又は2に記載の作業車両。
  4. 前記制御装置は、前記車体が圃場外で且つ前記条件を満たした場合に、前記第1輪及び第2輪のいずれかの制動を自動的に行なわない請求項1〜3のいずれかに記載の作業車両。
  5. 前記検出装置は、前記車体の走行時において前記車体の少なくとも幅方向の加速度を前記挙動として検出する加速度センサであり、
    前記直進演算部は、前記加速度に基づいて前記直進性の度合いを求める請求項2に記載の作業車両。
  6. 前記検出装置は、前記測位衛星の信号に基づいて前記車体の走行時の位置の変化を前記挙動として検出する測位装置であり、
    前記直進演算部は、前記走行時の位置の変化に基づいて前記直進性の度合いを求める請求項2に記載の作業車両。
  7. 前記条件を満たした場合に前記制動を行う第1モードと、前記条件を満たした場合に前記制動を行わない第2モードとを切り換える操作部材を備えている請求項1〜6のいずれかに記載の作業車両。
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