JP2021101902A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネシウム粒による洗濯性能の向上を図れる洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯機は、洗濯物を収容して洗濯水が溜められる洗濯槽と、洗濯槽内において洗濯水に浸かる位置に配置されて回転駆動される回転翼5と、回転翼5に取り付けられてマグネシウム粒Mを収容する収容部10とを含む。収容部10は、マグネシウム粒Mを収容する収容室10Aと、洗濯槽内の洗濯水を収容室10Aに流入させる流入口31Gが形成されて収容室10Aの上側Z1に配置された天壁31と、収容室10Aから洗濯水を流出させる流出口32Aが形成され、回転翼5の回転軸線Jを基準とする径方向Rにおいて収容室10Aの外側に配置された外側壁32とを含む。【選択図】図6

Description

この発明は、洗濯機に関する。
マグネシウムを用いた洗濯方法が知られる。洗濯機の水槽にマグネシウムを投入すると、マグネシウム(Mg)と水槽内の水(HO)とが化学反応して、水酸化マグネシウム(Mg(OH))と水素(H)とが発生し、水槽内の水が、マグネシウムイオン(Mg2+)および水酸化物イオン(OH)を含んだアルカリイオン水に改質される。アルカリイオン水は、洗剤と同様に油脂分を分解する作用を有するので、アルカリイオン水によって水槽内の洗濯物から汚れを落とすことができる。また、アルカリイオン水は、除菌作用を有するので、水槽内の洗濯物および水槽そのものをマイナスイオン水によって除菌することができる。
下記特許文献1に記載されたアルカリイオン水生成用具は、スポンジによって構成された本体部と、本体部内に収納されるマグネシウム粒とを有する。アルカリイオン水生成用具は、洗濯物とともに洗濯機の水槽内に投入される。水槽内に水が注入されると、アルカリイオン水生成用具内のマグネシウム粒から水槽内の水にマグネシウムが溶出するので、マグネシウムと水槽内の水とが化学反応してアルカリイオン水が生成される。
特開2017−99486号公報
多量のアルカリイオン水を洗濯物に浴びせることによって、洗濯物を効果的に洗濯することができる。一方、特許文献1に記載のアルカリイオン水生成用具は、水槽内において水中で浮遊する。これでは、アルカリイオン水生成用具内の全てのマグネシウム粒が水槽内の水に浸からない場合がある。さらに、特許文献1に記載のアルカリイオン水生成用具は、マグネシウム粒の収容量が少ない。よって、特許文献1に記載のアルカリイオン水生成用具の場合には、マグネシウムと水との化学反応を促進してアルカリイオン水を多量に生成するのに限界がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、マグネシウム粒による洗濯性能の向上を図れる洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、洗濯物を収容し、洗濯水が溜められる洗濯槽と、前記洗濯槽内において洗濯水に浸かる位置に配置され、回転駆動される回転翼と、前記回転翼に取り付けられ、マグネシウム粒を収容する収容部とを含み、前記収容部が、マグネシウム粒を収容する収容室と、前記洗濯槽内の洗濯水を前記収容室に流入させる流入口が形成され、前記収容室の上側に配置された天壁と、前記収容室から洗濯水を流出させる流出口が形成され、前記回転翼の回転中心を基準とする径方向において前記収容室の外側に配置された外側壁とを含む、洗濯機である。
また、本発明は、前記収容部が、前記収容室の下側かつ前記径方向において前記外側壁よりも内側に配置された底壁を含み、前記底壁において下側から前記収容室に臨む内面部には、第1領域と、前記第1領域から前記径方向の外側へ離れるにつれて上側へ傾斜した第2領域とが設けられることを特徴とする。
また、本発明は、前記天壁の上面部には、下側へ窪んだ凹部が設けられ、前記流入口が、前記凹部の底面部に形成されることを特徴とする。
また、本発明は、前記天壁には、上側から前記収容室に臨み、前記回転中心に近付くにつれて下側へ傾斜した傾斜面部が設けられることを特徴とする。
また、本発明は、前記収容部が、前記回転中心まわりの周方向に延びる環状体であって、前記回転翼に対して着脱可能であり、前記収容部が、前記収容室にマグネシウム粒を補充するための補充口と、前記補充口を開閉する開閉部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、洗濯機では、収容室においてマグネシウム粒を収容する収容部が、洗濯槽内において洗濯水に浸かる位置に配置された回転翼に取り付けられる。これにより、収容部は、洗濯槽内における洗濯水の水面よりも低い位置に配置される。そのため、洗濯槽内の洗濯水は、収容部において、収容室の上側に配置された天壁の流入口から流れ落ちることによって収容室に積極的に流入する。よって、収容室では、マグネシウム粒と洗濯水との化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成される。このように生成されたアルカリイオン水は、回転翼の回転による遠心力によって、収容室において径方向の外側へ移動し、外側壁の流出口から積極的に流出する。そして、このように洗濯槽内の洗濯水が流入口および流出口を通って収容室への出入りを繰り返すように循環することによって、洗濯槽内には多量のアルカリイオン水が生成されるので、多量のアルカリイオン水によって洗濯槽内の洗濯物を効果的に洗濯することができる。そのため、洗濯槽内の洗濯物についてのマグネシウム粒による洗濯性能の向上を図れる。
また、本発明によれば、収容部の底壁において下側から収容室に臨む内面部には、第1領域と、第1領域から径方向の外側へ離れるにつれて上側へ傾斜した第2領域とが設けられる。これにより、天壁の流入口から収容室に流入した洗濯水は、まず、第1領域寄りに溜まるので、第1領域上において、マグネシウム粒と洗濯水との化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成される。そして、回転翼が回転すると、その遠心力によって、収容室におけるマグネシウム粒が径方向の外側へ移動して第2領域上に広く分布するので、個々のマグネシウム粒における洗濯水との接触領域が広がる。これにより、収容室ではマグネシウム粒と洗濯水との化学反応が一層促進されてアルカリイオン水が一層効率的に生成され、洗濯槽内に供給される。そのため、洗濯槽内の洗濯物についてのマグネシウム粒による洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、本発明によれば、収容部における洗濯水の流入口は、天壁の上面部において下側へ窪んだ凹部の底面部に形成されるので、天壁上の洗濯水が凹部によって流入口へ効率的に導かれる。これにより、流入口から収容室に流入した洗濯水とマグネシウム粒との化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成され、洗濯槽内に供給される。そのため、洗濯槽内の洗濯物についてのマグネシウム粒による洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、本発明によれば、天壁には、上側から収容室に臨んで回転翼の回転中心に近付くにつれて下側へ傾斜した傾斜面部が設けられるので、収容室において天壁に付着した洗濯水は、この傾斜面部に導かれて落下することにより、回転翼の回転による遠心力を受けて流出口へ積極的に移動する。そのため、収容室から流出口の外への洗濯水の流出、つまり収容室から洗濯槽内へのアルカリイオン水の供給を促進できる。そのため、洗濯槽内の洗濯物についてのマグネシウム粒による洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、本発明によれば、収容部は、回転中心まわりの周方向に延びる環状体であるので、その外側壁も環状に形成される。これにより、外側壁に形成される流出口は、環状の外側壁において周方向の全域に分布して配置されるので、収容室で生成された洗濯水が流出口から効率的に流出し、洗濯槽内に供給される。そのため、洗濯槽内の洗濯物についてのマグネシウム粒による洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、収容部は、回転翼に対して着脱可能である。そして、収容部は、収容室にマグネシウム粒を補充するための補充口と、補充口を開閉する開閉部とを含むので、使用者は、収容部を回転翼から離脱させてから開閉部を開いて補充口から収容室にマグネシウム粒を補充し、その後に開閉部を閉じて収容部を回転翼に装着することによって、収容部をメンテナンスすることができる。
この発明の一実施形態に係る洗濯機の縦断面右側面図である。 洗濯機に含まれる回転翼および収容部の平面図である。 収容部の平面図である。 図3のA矢視図である。 図3のB矢視図である。 図2のC−C矢視断面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1の縦断面右側面図である。図1の紙面に直交する方向を洗濯機1の左右方向Xといい、図1における左右方向を洗濯機1の前後方向Yといい、図1における上下方向を洗濯機1の上下方向Zという。左右方向Xのうち、図1の紙面における奥側を左側X1といい、図1の紙面における手前側を右側X2という。前後方向Yのうち、図1における左側を前側Y1といい、図1における右側を後側Y2という。上下方向Zのうち、上側を上側Z1といい、下側を下側Z2という。
洗濯機1は、その外殻をなす筐体2と、筐体2内に収容されて洗濯水が溜められる水槽3と、水槽3内に収容される洗濯槽4と、洗濯槽4内に収容される回転翼5と、洗濯槽4および回転翼5を回転させる駆動力を発生するモータ6と、モータ6の駆動力を洗濯槽4や回転翼5に伝達する電動の伝達機構7とを含む。洗濯機1は、洗濯槽4内に配置されて洗濯水を循環させるためのガイドカバー8と、ガイドカバー8に装着されて洗濯水から異物を捕獲するフィルタユニット9と、回転翼5に取り付けられてマグネシウム粒Mを収容する収容部10とをさらに含む。洗濯水は、水道水や、水道水に洗剤などが溶けた水のことである。
筐体2は、例えば金属製であり、ボックス状に形成される。上面2Aには、筐体2の内外を連通させる開口15が形成される。上面2Aには、開口15を開閉する扉16が設けられる。上面2Aにおいて開口15の周囲の領域には、液晶操作パネルなどで構成された表示操作部17が設けられる。洗濯機1の使用者は、表示操作部17のスイッチなどを操作することによって、洗濯機1の運転条件を自由に選択したり、洗濯機1に対して運転開始や運転停止などを指示したりすることができる。表示操作部17の液晶パネルなどには、洗濯機1の運転に関する情報が目視可能に表示される。
水槽3は、例えば樹脂製であり、有底円筒状に形成される。水槽3は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁3Aと、円周壁3Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁3Bと、円周壁3Aの上端縁を縁取りつつ円周壁3Aの円中心側へ張り出したリング状の環状壁3Cとを有する。環状壁3Cの内側には、円周壁3Aの中空部分に上側Z1から連通する出入口18が形成される。出入口18は、筐体2の開口15に対して下側Z2から対向し、連通した状態にある。環状壁3Cには、出入口18を開閉する扉19が設けられる。底壁3Bは、略水平に延びる円板状に形成され、底壁3Bの円中心位置には、底壁3Bを貫通する貫通孔3Dが形成される。
水槽3の環状壁3Cには、水道水の蛇口につながった給水路20が上側Z1から接続され、水道水が給水路20から水槽3内に供給される。給水路20の途中には、給水を開始したり停止したりするために開閉される給水弁(図示せず)が設けられる。水槽3の底壁3Bには、排水路21が下側Z2から接続され、水槽3内の水は、排水路21から機外に排出される。排水路21の途中には、排水を開始したり停止したりするために開閉される排水弁(図示せず)が設けられる。
洗濯槽4は、例えば金属製であり、水槽3よりも一回り小さい有底円筒状に形成され、内部に洗濯物Lを収容することができる。洗濯槽4は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁4Aと、洗濯槽4の下端に設けられて円周壁4Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁4Bとを有する。
円周壁4Aの内周面と底壁4Bの上面とは、洗濯槽4の内面部である。洗濯槽4の上端には、円周壁4Aの内周面の上端によって縁取られた出入口22が形成される。出入口22は、円周壁4Aの中空部分を上側Z1に露出させ、水槽3の出入口18に下側Z2から連通した状態にある。使用者は、開放された開口15、出入口18および出入口22を介して、洗濯槽4に対して上側Z1から洗濯物Lを出し入れする。
洗濯槽4は、水槽3内に同軸上で収容される。水槽3内に収容された状態の洗濯槽4は、洗濯槽4の円中心を通って上下方向Zに延びる回転軸線Jまわりに回転可能である。この実施形態における回転軸線Jは、厳密には垂直方向に延びるが、垂直方向に対する傾斜方向に延びてもよい。傾斜方向は、一例として、上側Z1へ向かうにつれて前側Y1へずれる方向である。回転軸線Jは、水槽3の円中心も通る。洗濯槽4の回転方向は、回転軸線Jまわりの周方向Pと一致する。以下では、回転軸線Jを基準とする径方向を径方向Rといい、径方向Rのうち、回転軸線Jに近付く側を径方向内側R1といい、回転軸線Jから離れる側を径方向外側R2という。洗濯槽4の円周壁4Aおよび底壁4Bには、貫通孔4Cが複数形成され、水槽3内の洗濯水は、貫通孔4Cを介して水槽3と洗濯槽4との間で行き来できる。これにより、洗濯槽4内にも洗濯水が溜められ、水槽3内の水位と洗濯槽4内の水位とは、一致する。
洗濯槽4の内周面の上端部には、周方向Pに沿う環状のバランサ23が取り付けられる。バランサ23は、回転時における洗濯槽4の振動を低減させるものであって、バランサ23の内部の空洞23Aには、振動低減に寄与するための塩水などの液体が収容される。
洗濯槽4の底壁4Bは、水槽3の底壁3Bに対して上側Z1に間隔を隔てて略平行に延びる円板状に形成される。底壁4Bにおいて回転軸線Jと一致する円中心位置には、底壁4Bを上下方向Zに貫通する貫通孔4Dが形成される。底壁4Bには、貫通孔4Dを取り囲みつつ回転軸線Jに沿って下側Z2へ延び出た管状の支持軸24が設けられる。支持軸24は、水槽3の底壁3Bの貫通孔3Dに挿通されて、支持軸24の下端部は、底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
回転翼5は、いわゆるパルセータであり、回転軸線Jを円中心とする円盤状に形成され、洗濯槽4内において底壁4B上に配置される。回転翼5において洗濯槽4の出入口22に臨む上面部には、回転軸線Jを円中心とする円環状の溝5Aが形成される。また、回転翼5の上面部において溝5Aによって取り囲まれた領域は、円筒状の中央部5Bである。回転翼5の上面部において溝5Aよりも径方向外側R2の領域には、上側Z1へ***しつつ回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の***部5Cが設けられる。この実施形態では、4つの***部5Cが、周方向Pに等間隔で配置され、溝5Aから径方向外側R2へ直線状に延びる(後述する図2参照)。
回転翼5の下面部には、回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の裏羽根5Dが設けられる。洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Dが配置された下端部を、スペースSという。回転翼5には、中央部5Bから回転軸線Jに沿って下側Z2へ延びる回転軸25が設けられる。回転軸25は、支持軸24の中空部分に挿通されて、回転軸25の下端部は、水槽3の底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
モータ6は、インバータモータなどの電動モータである。モータ6は、筐体2内において、水槽3の下側Z2に配置される。モータ6は、回転軸線Jを中心として回転する出力軸26を有し、駆動力を発生して出力軸26から出力する。
伝達機構7は、支持軸24および回転軸25のそれぞれの下端部と、モータ6から上側Z1に突出した出力軸26の上端部との間に介在される。伝達機構7は、モータ6が出力軸26から出力する駆動力を、支持軸24および回転軸25の一方または両方に対して選択的に伝達する。伝達機構7として、公知のものが用いられる。モータ6からの駆動力が支持軸24に伝達されると、洗濯槽4が、モータ6の駆動力を受けて、回転軸線Jを回転中心として回転駆動される。モータ6からの駆動力が回転軸25に伝達されると、回転翼5が、モータ6の駆動力を受けて、回転軸線Jを回転中心として回転駆動される。
ガイドカバー8は、複数存在し、円周壁4Aの内周面において周方向Pに分散して並ぶ。これらのガイドカバー8は、周方向Pに等間隔で配置されることが好ましい。それぞれのガイドカバー8は、洗濯槽4の円周壁4Aの下端部から上側Z1へ延びる樋状であって例えば樹脂製であり、その平断面は、例えば径方向内側R1へ凸湾曲した円弧状に形成される。ガイドカバー8は、円周壁4Aの一部を径方向内側R1から覆うように円周壁4Aに固定される。これにより、ガイドカバー8と円周壁4Aとの間には、洗濯槽4内において円周壁4Aの下端部から上側Z1へ延びる循環流路27が形成される。つまり、ガイドカバー8は、循環流路27を構成する。ガイドカバー8が複数存在するので、循環流路27も複数設けられる。
循環流路27の下端部は、循環流路27の入口27Aとして、洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Dが配置されたスペースSに対して径方向外側R2から接続される。つまり、入口27Aは、洗濯槽4の底壁4B側に配置される。ガイドカバー8には、ガイドカバー8を径方向Rに貫通した開口8Aが形成される。循環流路27において開口8Aから径方向内側R1に露出された部分は、出口27Bであり、出口27Bは、入口27Aよりも高い位置に配置されて洗濯槽4内に臨む。
フィルタユニット9は、ガイドカバー8の開口8Aにぴったり収まるフレーム28と、フレーム28に取り付けられたフィルタ(図示せず)とを含む。フィルタは、例えばネットなどで構成されたシート状であり、開口8Aを覆う。なお、フィルタユニット9は、少なくともいずれかのガイドカバー8に設けられればよい。
図2は、回転翼5および収容部10の平面図である。収容部10は、平面視において回転翼5の上面部の溝5Aと一致する環状体、詳しくは回転軸線Jまわりの周方向Pに延びるに円環状の中空体である。
図3は、収容部10の単品の平面図である。収容部10は、いずれも円環状の内側壁30、天壁31、外側壁32および底壁33(後述する図4および図5参照)を含む。
内側壁30は、径方向Rに一致する板厚方向を有する円環状の縦板である。天壁31は、上下方向Zに一致する板厚方向を有する板状である。
天壁31は、その周上1箇所を切欠く補充口31Aが形成されることにより、正確には平面視でC字状に形成される。補充口31Aは、径方向外側R2へ向かうにつれて周方向Pに広がる扇形に形成される。収容部10は、補充口31Aと一致する扇形の板状に形成されて補充口31Aを開閉する開閉部35をさらに含む。
開閉部35において径方向内側R1の端部は、天壁31の内周部に連結される。開閉部35は、周方向Pに対する接線方向に延びる回動軸線Kまわりに回動可能である。開閉部35は、図3に示すように略水平になって補充口31Aを閉じた閉位置と、略垂直になって補充口31Aを上側Z1へ開放した開位置(後述する図6において2点鎖線で示した開閉部35を参照)との間で回動可能である。閉位置における開閉部35の上面部において、径方向外側R2の端部には、上側Z1へ突出した摘み35Aと、下側Z2へ突出したフランジ部35Bとが設けられる。フランジ部35Bは、周方向Pに沿って湾曲する円弧状に形成される。フランジ部35Bにおいて径方向外側R2の外周面には、例えば径方向外側R2へ突出した爪状の第1係合部35Cが設けられる。この実施形態では、第1係合部35Cは、フランジ部35Bの外周面において周方向Pの両端部に1つずつ設けられる。
天壁31の上面部31Bには、下側Z2へ浅く窪んだ円環状の凹部31Cが設けられ、凹部31Cには、略平坦に延びる円環状の底面部31Dと、底面部31Dの外周縁から径方向外側R2かつ上側Z1へ傾斜したテーパ状の外側傾斜面部31Eと、底面部31Dの内周縁から径方向内側R1かつ上側Z1へ傾斜したテーパ状の内側傾斜面部31Fとが設けられる(図6も参照)。底面部31Dには、天壁31を上下方向Zに貫通した多数の円形状の流入口31Gが、回転軸線Jを中心とする放射状に並んで形成される。これらの流入口31Gは、周方向Pおよび径方向Rのそれぞれにおいて等間隔で配置される。天壁31では、テーパ状の外側傾斜面部31Eが設けられた部分が、テーパ状の傾斜壁であり、この部分の下面部は、回転軸線Jに近付くにつれて下側Z2へ傾斜したテーパ状の傾斜面部31Hである(図6参照)。
外側壁32は、径方向Rに一致する板厚方向を有する円環状の縦板である。図3のA矢視図である図4を参照して、外側壁32には、外側壁32を径方向Rに貫通した多数の略矩形状の流出口32Aが形成される。この実施形態では、周方向Pに並んだ複数の流出口32Aによる列が上下方向Zに3つ並んで1つのグループGを構成し、このようなグループGが、周方向Pに等間隔で並んで4つ設けられる。図3のB矢視図である図5を参照して、天壁31の補充口31Aを開閉する開閉部35は、周方向Pにおいて、隣り合う2つのグループGの間に位置する。外側壁32において、これら2つのグループGの間の領域には、例えば外側壁32を径方向Rに貫通した矩形状の穴によって構成された第2係合部32Bが設けられている。第2係合部32Bは、開閉部35の第1係合部35Cと同数設けられ、この実施形態では、2つの第2係合部32Bが周方向Pに並んで設けられる。
図6は、図2のC−C矢視断面図である。底壁33は、ほとんどの領域が上下方向Zまたは略上下方向Zに一致する板厚方向を有する板状であり、内側壁30および外側壁32の下端間に架設される。そのため、底壁33は、径方向Rにおいて、内側壁30よりも外側かつ外側壁32よりも内側に配置される。また、底壁33は、天壁31の下側Z2に配置される。これにより、収容部10には、天壁31、内側壁30、外側壁32および底壁33によって囲まれた円環状の収容室10Aが、収容部10の中空部分として設けられる。天壁31は、収容室10Aの上側Z1に配置され、天壁31の下面部における傾斜面部31Hは、収容室10Aに上側Z1から臨む。また、内側壁30は、収容室10Aの径方向内側R1に配置され、外側壁32は、収容室10Aの径方向外側R2に配置され、底壁33は、収容室10Aの下側Z2に配置される。
底壁33の上面部は、下側Z2から収容室10Aに臨む内面部33Aである。内面部33Aには、内面部33Aにおいて最も径方向内側R1に配置された第1領域33Bと、内面部33Aにおいて最も径方向外側R2に配置された第2領域33Cと、第1領域33Bと第2領域33Cとをつなぐ第3領域33Dとが設けられる。第1領域33Bは、水平な環状面である。第2領域33Cは、第1領域33Bから径方向外側R2へ離れるにつれて上側Z1へ傾斜したテーパ面である。第3領域33Dは、第1領域33Bの外周縁から上側Z1へ垂直に延びて第2領域33Cの内周縁につながった環状面である。
底壁33は、第1領域33Bを上面部とする水平部33Eと、第2領域33Cを上面部とする傾斜部33Fと、第3領域33Dを内周面とする垂直部33Gとを有する。そのため、底壁33は、水平部33Eにおいて径方向外側R2へ水平に延びてから、略直角に折れ曲がって垂直部33Gにおいて上側Z1へ垂直に延び、径方向外側R2へ折れ曲がって傾斜部33Fにおいて上側Z1へ傾斜して延びる。このような底壁33によって下側Z2から仕切られた収容室10Aの上下方向Zの寸法は、第1領域33B上では一定であるが、第3領域33D上では上側Z1へ一段狭くなり、第2領域33C上では、径方向外側R2へ向かうにつれて上側Z1へ徐々に狭くなる。そのため、周上1箇所において切断したときの収容室10Aの縦断面は、径方向外側R2へ向かうにつれて上側Z1へ狭くなった略台形状である。
以上のような収容部10は、回転翼5の上面部の溝5Aに嵌め込まれる。この状態の収容部10では、天壁31の上面部と、回転翼5における中央部5Bおよび各***部5Cのそれぞれの上面部とが、ほぼ同じ高さ位置に配置される。各***部5Cは、周方向Pにおいて、収容部10の外側壁32における流出口32AのグループGから外れた位置に配置される。そのため、各グループGの流出口32Aは、***部5Cによって径方向外側R2から塞がれることなく、径方向外側R2へ開放された状態にある。溝5Aに嵌め込まれた状態の収容部10は、ねじ留めやスナップフィットなどの公知の係止構造によって、回転翼5に対して着脱可能である。
収容部10の収容室10Aには、多数のマグネシウム粒Mが収容される。マグネシウム粒Mは、マグネシウム製の粒であり、新品時におけるマグネシウム粒Mの粒径は、マグネシウム粒Mが流入口31Gや流出口32Aを通過できない数mm程度の大きさに設定される。使用者は、必要に応じて収容部10を回転翼5から取り外したうえで、収容部10の開閉部35を開いて補充口31Aから収容室10Aにマグネシウム粒Mを補充することができる。使用者が開閉部35を閉じると、開閉部35における第1係合部35Cが外側壁32におけるいずれかの第2係合部32Bと係合するので、開閉部35が閉位置から勝手に開かないように位置決めされる。なお、この実施形態では、第1係合部35Cが爪であって第2係合部32Bが穴であるが、逆であってもよいし、第1係合部35Cおよび第2係合部32Bの両方が爪であってもよい。
洗濯機1は、例えばマイコンによって構成されて筐体2内に内蔵された制御部40(図1参照)をさらに含む。制御部40は、CPUと、ROMやRAMなどのメモリと、計時用のタイマとを含む。モータ6、伝達機構7、表示操作部17、給水弁(図示せず)および排水弁(図示せず)のそれぞれは、制御部40に対して電気的に接続される。制御部40は、モータ6に印加する電圧のデューティ比を制御することによって、所望の回転数で回転するようにモータ6を制御する。制御部40は、伝達機構7を制御することによって、モータ6の駆動力の伝達先を支持軸24および回転軸25の一方または両方へと切り替える。使用者が表示操作部17を操作して運転条件などについて選択すると、制御部40は、その選択を受け付ける。制御部40は、表示操作部17の表示を制御する。制御部40は、前述した給水弁および排水弁の開閉を制御する。
制御部40は、モータ6、伝達機構7、給水弁および排水弁の動作を制御することによって、洗濯運転を実行する。一例として、洗濯運転は、洗濯物Lを洗濯槽4内の洗濯水に所定時間だけ浸けるつけおき洗い運転と、つけおき洗い運転後に洗濯物Lを本格的に洗う本洗い運転と、本洗い運転後に洗濯物Lをすすぐすすぎ運転と、すすぎ運転後に洗濯物Lを脱水する脱水運転とを有する。
図1を参照して、制御部40は、つけおき洗い運転では、まず、給水弁を開いて洗濯槽4に給水する。これにより、洗濯槽4内には、洗濯水が溜められる。洗濯槽4内の水位が、洗濯槽4内の洗濯物Lの上端よりも高いつけおき水位まで上昇すると、制御部40は、給水弁を閉じることによって給水を停止する。このとき、洗濯槽4内において底壁4B側の最深部に配置された回転翼5および収容部10は、洗濯槽4内の洗濯水に浸かる。
洗濯槽4内の洗濯水は、天壁31の流入口31Gから落下して収容部10の収容室10Aに流入する(図6の黒抜き矢印W1参照)。収容室10Aでは、洗濯水と、マグネシウム粒Mから洗濯水に溶けたマグネシウム成分とが化学反応する。洗濯水とマグネシウムとの化学反応の詳細については、前述したとおりであり、この化学反応により、収容室10A内の洗濯水は、pH値が大きくなることによって、アルカリイオン水に改質される。つけおき洗い運転中において、制御部40は、回転翼5を、例えば定期的に回転させる。すると、収容部10も回転翼5を一体回転するので、収容室10A内のアルカリイオン水が、遠心力によって径方向外側R2へ流れ、外側壁32の流出口32Aから洗濯槽4内に流出する(図6の黒抜き矢印W2参照)。このように洗濯水が流入口31Gおよび流出口32Aを通って洗濯槽4内と収容室10Aとを行き来することによって、洗濯槽4内におけるほとんどの洗濯水がアルカリイオン水になる。そのため、つけおき洗い運転では、収容部10のマグネシウム粒Mの成分が溶けた洗濯水であるアルカリイオン水に、洗濯槽4内の洗濯物Lが浸される。
洗濯水は、前述したようにアルカリイオン水であり、アルカリイオン水は、洗剤と同様に、油脂分、具体的には酸性の皮脂汚れなどを分解する作用を有する。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lは、洗濯槽4内に溜まったアルカリイオン水に浸かることによって、汚れが落とされる。給水が停止してから所定のつけおき時間が経過すると、制御部40は、つけおき洗い運転を終了する。
次に、制御部40は、本洗い運転を開始して、回転翼5を回転させる。このときの回転翼5の回転速度は、つけおき洗い運転における回転翼5の回転速度よりも高いことが望ましい。これにより、洗濯槽4内における底壁4B側のスペースSの洗濯水が、高速回転する回転翼5の裏羽根5Dによって径方向外側R2へ押し出されて各循環流路27の入口27Aに送り込まれる。各循環流路27を上側Z1へ流れた洗濯水は、フィルタユニット9のフィルタ(図示せず)を通過して循環流路27の出口27Bから径方向内側R1へ流出する(図1における太い破線の矢印W3を参照)。フィルタは、フィルタを通過する洗濯水から糸くずなどの異物を捕獲し、フィルタユニット9内に溜める。出口27Bから洗濯槽4内に戻った洗濯水は、洗濯槽4内の洗濯物Lに上側Z1から浴びせられた後に、スペースSに流れ落ち、再び循環流路27を通って洗濯物Lに浴びせられるように循環する。
本洗い運転では、このように回転翼5の回転に伴って洗濯水が循環し、アルカリイオン水が洗濯物Lに浴びせられる。さらに、洗濯物Lは、回転する回転翼5の***部5Cによって撹拌されるので、洗濯物Lの汚れが機械的に除去される。なお、洗濯運転の開始時などにおいて、洗濯槽4内に洗剤が自動投入されたり、使用者の手作業によって投入されたりしてもよい。その場合の洗濯水は洗剤成分を含み、本洗い運転では、洗濯物Lの汚れが、洗剤成分によって化学的に分解される。なお、アルカリイオン水におけるアルカリ成分が、洗剤と同様に機能するので、洗剤の使用量を少量または零にしても、アルカリ成分が洗剤を補助したり代替したりすることによって、高い洗浄効果を得ることができる。このように洗剤の使用量を抑えることによって、洗剤による環境への負荷を低減できる。回転翼5の回転に伴う洗濯水の循環が開始されてから所定の洗い時間が経過すると、制御部40は、回転翼5を停止して、排水弁を開いて洗濯槽4から排水することによって、本洗い運転を終了する。
次に、制御部40は、すすぎ運転を開始する。具体的には、制御部40は、給水弁(図示せず)を開いて洗濯槽4に給水し、所定のすすぎ水位まで洗濯水を洗濯槽4に溜める。そして、制御部40は、回転翼5を回転させる。すすぎ運転では、本洗い運転と同様に、回転翼5の回転に伴って洗濯水が循環し、アルカリイオン水が洗濯物Lや洗濯槽4の水槽3や洗濯槽4に浴びせられる。これにより、洗濯物Lに残った汚れがアルカリイオン水によって除去されるとともに、アルカリイオン水に含まれるマイナスイオンなどによって洗濯物Lや水槽3や洗濯槽4が除菌される。回転翼5の回転に伴う洗濯水の循環が開始されてから所定のすすぎ時間が経過すると、制御部40は、回転翼5を停止して、排水弁を開いて洗濯槽4から排水することによって、すすぎ運転を終了する。すすぎ運転は、複数回実施されてもよい。前述したように本洗い運転ではアルカリイオン水によって洗剤の使用量を抑えることができるので、その後のすすぎ運転に必要な水の量を抑えて短時間で洗濯物Lをすすぐことができる。これにより、節水、省エネおよび時間短縮を図ることができる。
次に、制御部40は、脱水運転を開始する。具体的には、制御部40は、排水弁を開いた状態で、洗濯槽4を脱水回転させる。脱水回転中における洗濯槽4の回転数は、段階的に上昇し、最終的には例えば800rpmの最高回転数に達した後に、モータ6への電圧の印加が停止されることによって洗濯槽4が惰性回転する。洗濯槽4の脱水回転により生じた遠心力によって、洗濯槽4内の洗濯物Lが脱水される。脱水により洗濯物Lから染み出た水は、排水路21から機外に排出される。洗濯槽4の惰性回転が停止すると、制御部40は、脱水運転を終了する。脱水運転は、最終脱水運転として洗濯運転の最後に実施されるだけでなく、中間脱水運転として本洗い運転などの直後にも実施されてもよい。
以上のように、洗濯機1では、収容室10Aにおいてマグネシウム粒Mを収容する収容部10が、洗濯槽4内において洗濯水に浸かる位置に配置された回転翼5に取り付けられる。これにより、収容部10は、洗濯槽4内における洗濯水の水面よりも低い位置に配置される。そのため、洗濯槽4内の洗濯水は、図6に示すように、収容部10において、収容室10Aの上側Z1に配置された天壁31の流入口31Gから流れ落ちることによって収容室10Aに積極的に流入する。よって、収容室10Aでは、マグネシウム粒Mと洗濯水との化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成される。このように生成されたアルカリイオン水は、回転翼5の回転による遠心力によって、収容室10Aにおいて径方向外側R2へ移動し、外側壁32の流出口32Aから積極的に流出する。そして、このように洗濯槽4内の洗濯水が流入口31Gおよび流出口32Aを通って収容室10Aへの出入りを繰り返すように循環することによって、洗濯槽4内には多量のアルカリイオン水が生成されるので、多量のアルカリイオン水によって洗濯槽4内の洗濯物Lを効果的に洗濯することができる。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lについてのマグネシウム粒Mによる洗濯性能の向上を図れる。特に、収容部10という専用のスペースに多量のマグネシウム粒Mを収容できるので、多量のアルカリイオン水を生成して洗濯性能の向上を図ることができる。
また、収容部10の底壁33において収容室10Aに臨む内面部33Aには、第1領域33Bと、第1領域33Bから径方向外側R2へ離れるにつれて上側Z1へ傾斜した第2領域33Cとが設けられる。これにより、マグネシウム粒Mと、天壁31の流入口31Gから収容室10Aに流入した洗濯水とは、まず、第1領域33B寄りに溜まるので、第1領域33B上において、マグネシウム粒Mと洗濯水との化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成される。そして、回転翼5が回転すると、その遠心力によって、収容室10Aにおけるマグネシウム粒Mが径方向外側R2へ移動して第2領域33C上に広く分布するので、個々のマグネシウム粒Mにおける洗濯水との接触領域が広がる。これにより、収容室10Aでは、脱水運転以外の全ての運転中において、マグネシウム粒Mと洗濯水との化学反応が常に促進されてアルカリイオン水が効率的に生成され、洗濯槽4内に供給される。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lについてのマグネシウム粒Mによる洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、収容部10における洗濯水の流入口31Gは、天壁31の上面部31Bにおいて下側Z2へ窪んだ凹部31Cの底面部31Dに形成されるので、天壁31上の洗濯水が凹部31Cによって流入口31Gへ効率的に導かれる。さらに、凹部31Cには、底面部31Dから上側Z1へ傾斜した外側傾斜面部31Eおよび内側傾斜面部31Fが設けられるので、天壁31上の洗濯水が、これらの傾斜面部によって流入口31Gへ効率的に導かれる。以上により、流入口31Gから収容室10Aに流入した洗濯水とマグネシウム粒Mとの化学反応が促進されてアルカリイオン水が効率的に生成され、洗濯槽4内に供給される。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lについてのマグネシウム粒Mによる洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、天壁31には、上側Z1から収容室10Aに臨んで回転軸線Jに近付くにつれて下側Z2へ傾斜した傾斜面部31Hが設けられるので、収容室10Aにおいて天壁31に付着した洗濯水は、この傾斜面部31Hに導かれて落下することにより、回転翼5の回転による遠心力を受けて流出口32Aへ積極的に移動する。そのため、収容室10Aから流出口32Aの外への洗濯水の流出、つまり収容室10Aから洗濯槽4内へのアルカリイオン水の供給を促進できる。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lについてのマグネシウム粒Mによる洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、収容部10は、回転軸線Jまわりの周方向Pに延びる環状体であるので、その外側壁32も環状に形成される。これにより、外側壁32に形成される流出口32Aは、環状の外側壁32において周方向Pの全域に分布して配置されるので、収容室10Aで生成された洗濯水が各流出口32Aから効率的に流出し、洗濯槽4内に供給される。そのため、洗濯槽4内の洗濯物Lについてのマグネシウム粒Mによる洗濯性能の一層の向上を図れる。
また、収容部10は、回転翼5に対して着脱可能である。そして、収容部10は、収容室10Aにマグネシウム粒Mを補充するための補充口31Aと、補充口31Aを開閉する開閉部35とを含むので、使用者は、収容部10を回転翼5から離脱させてから開閉部35を開いて補充口31Aから収容室10Aにマグネシウム粒Mを補充し、その後に開閉部35を閉じて収容部10を回転翼5から装着することによって、収容部10をメンテナンスすることができる。
マグネシウム粒Mは、新品時では、例えば銀色の表面を有するが、使用によって繰り返し洗濯水と接触すると、表面に酸化膜が形成されることによって劣化し、例えば黒色に変色する。劣化したマグネシウム粒Mは、洗濯水と化学反応しにくくなる。そこで、使用者は、前述したようにマグネシウム粒Mを補充口31Aから収容室10Aに補充する以外のメンテナンスとして、例えば、洗濯水が溜まった洗濯槽4内に所定の洗浄剤を手作業で投入してもよい。ここでの洗浄剤として、クエン酸の錠剤や液体が挙げられる。
これにより、洗濯槽4内では、洗浄剤が洗濯水に溶けてクエン酸水溶液が生成され、流入口31Gや流出口32Aから収容室10Aに流入し、収容室10Aにおけるマグネシウム粒Mが、クエン酸水溶液に漬け込まれる。すると、マグネシウム粒Mは、表面から酸化膜が除去されることによってリフレッシュする。なお、使用者は、前述したように収容部10を回転翼5から取り外して、バケツなどに溜めたクエン酸水溶液に漬け込んで、収容部10内のマグネシウム粒Mをメンテナンスしてもよい。また、使用者が収容室10Aにおけるマグネシウム粒Mの状態を目視で把握できるように、収容部10の天壁31や開閉部35などが透明または半透明であってもよい。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、収容部10においてマグネシウム粒を収容する収容室10Aは、周方向Pに延びる1つの環状の空間であってもよいし、周方向Pに並ぶ複数の空間に仕切られてもよい。収容室10Aが複数の空間に仕切られる場合には、それぞれに空間にマグネシウム粒Mを補充するための開閉部35が複数設けられる。なお、開閉部35は、収容部10において天壁31以外の領域に設けられてもよいし、回動でなくスライドによって開閉されてもよい。
また、洗濯機1は、前述した実施形態では、縦型洗濯機であるが、洗濯槽4の回転軸線Jが前後方向Yに沿って水平に延びたドラム式洗濯機であってもよい。さらに、洗濯機1は、乾燥機能を有する洗濯乾燥機であってもよいし、二槽式洗濯機であってもよい。
1 洗濯機
4 洗濯槽
5 回転翼
10 収容部
10A 収容室
31 天壁
31A 補充口
31B 上面部
31C 凹部
31D 底面部
31G 流入口
31H 傾斜面部
32 外側壁
32A 流出口
33 底壁
33A 内面部
33B 第1領域
33C 第2領域
35 開閉部
J 回転軸線
L 洗濯物
M マグネシウム粒
P 周方向
R 径方向
Z1 上側
Z2 下側

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容し、洗濯水が溜められる洗濯槽と、
    前記洗濯槽内において洗濯水に浸かる位置に配置され、回転駆動される回転翼と、
    前記回転翼に取り付けられ、マグネシウム粒を収容する収容部とを含み、
    前記収容部は、
    マグネシウム粒を収容する収容室と、
    前記洗濯槽内の洗濯水を前記収容室に流入させる流入口が形成され、前記収容室の上側に配置された天壁と、
    前記収容室から洗濯水を流出させる流出口が形成され、前記回転翼の回転中心を基準とする径方向において前記収容室の外側に配置された外側壁とを含む、洗濯機。
  2. 前記収容部は、前記収容室の下側かつ前記径方向において前記外側壁よりも内側に配置された底壁を含み、
    前記底壁において下側から前記収容室に臨む内面部には、第1領域と、前記第1領域から前記径方向の外側へ離れるにつれて上側へ傾斜した第2領域とが設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記天壁の上面部には、下側へ窪んだ凹部が設けられ、
    前記流入口は、前記凹部の底面部に形成される、請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 前記天壁には、上側から前記収容室に臨み、前記回転中心に近付くにつれて下側へ傾斜した傾斜面部が設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗濯機。
  5. 前記収容部は、前記回転中心まわりの周方向に延びる環状体であって、前記回転翼に対して着脱可能であり、
    前記収容部は、前記収容室にマグネシウム粒を補充するための補充口と、前記補充口を開閉する開閉部とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗濯機。
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