JP2021096888A - ベースユニット及びディスク駆動装置 - Google Patents

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杉信 進悟
Shingo Suginobu
進悟 杉信
俊博 秋山
Toshihiro Akiyama
俊博 秋山
宏樹 石井
Hiroki Ishii
宏樹 石井
光平 番匠
Kohei Bansho
光平 番匠
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Abstract

【課題】気密性および生産性を向上させたベースユニット及びディスク駆動装置を提供する。【解決手段】本発明のベースユニットは、静止部と、上下に延びる中心軸を中心として回転する回転部20と、静止部に対して、回転部を回転可能に支持する軸受部30と、を有する。静止部は、ステータユニット40と、ステータユニットの下側に位置するベース部と、回転部、軸受部及びステータユニットを収容する第1内部空間を構成するハウジングと、軸受部の下方及びベース部の下方の一部を覆うキャップ部60と、を有し、軸受部、ベース部及びキャップ部とで囲まれた第2内部空間S2が構成される。ベース部は、軸方向に貫通し、ハウジングの外部空間と第1内部空間とをつなぐ第1貫通孔51と、軸方向に貫通し、第1内部空間と第2内部空間とをつなぐ第2貫通孔52と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ベースユニットおよびディスク駆動装置に関する。
ディスク駆動装置には、ディスクを回転させるためのモータが搭載されている。例えば、特開2016―170850号公報には、ディスク駆動装置内部に在る空気より密度が小さいヘリウム等の低密度ガスが外部に流出することを防止するための発明が開示されている。具体的には、高い気密性を有したディスク駆動装置を提供すべく、軸受機構が配置される貫通孔の下側を覆う封止部材が開示されている。
また、特開2017―150592号公報には、有底円筒状のカップ部に軸受機構を挿入する際の抵抗を低減するディスク駆動装置が開示されている。具体的には、カップ部に軸受機構を挿入する際に、軸受機構と底板部との間の気体がカップ部の外側へ排出されるよう、カップ部に連通孔を設けることが開示されている。
特開2016―170850号公報 特開2017―150592号公報
従来、低密度ガスが外部へ漏れることを防止するために高い気密性を有したディスク駆動装置が望まれているが、最近では、高い気密性に加え、簡便な作業で気密性を確保できたのかどうか確認できるディスク駆動装置が望まれている。すなわち、高い生産性を有したディスク駆動装置が望まれている。
特開2016―170850号公報には、封止部材を用いて封止することが開示されているが、封止部材を用いて封止してモータを回転させた際、封止部材、シャフト、およびベース部によって囲まれた微小空間に閉じ込められた低密度ガスが熱膨張し、封止部材に隣接する軸受機構やベース部などの部材が変形してしまう虞が有る。
同様に、特開2017―150592号公報には、軸受機構のカップ部への挿入作業性を改善するための連通孔が開示されているが、モータ回転時に、軸受機構とカップ部によって閉じ込められた低密度ガスが熱膨張し、軸受機構やカップ部などの部材が変形する技術課題については開示されていない。また、特開2017―150592号公報のカップ部は有底であるため、軸受機構をカップ部の所定の位置まで精度良く挿入されたかどうかを、軸受機構をカップ部へ挿入した後に確認することが難しい。さらに、軸受機構とカップ部との間に紫外線硬化性の接着剤を塗布して固定する方法が有るが、カップ部は有底であるため、カップ部の底部に位置する接着剤へ紫外線を照射することができない。
このような問題を鑑みて、本発明の目的は、気密性および生産性を向上させたベースユニットおよびディスク駆動装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の例示的な第1実施形態であるベースユニットは、静止部と、 上下に延びる中心軸を中心として回転する回転部と、静止部に対して、回転部を回転可能に支持する軸受部と、を有し、静止部は、径方向に延びる複数のティースを有するステータコアに、複数のコイルが中心軸を中心として環状に配置されたステータユニットと、ステータユニットの下側に位置するベース部と、回転部、軸受部およびステータユニットを収容する第1内部空間を構成するハウジングと、軸受部の下方およびベース部の下方の一部を覆うキャップ部と、を有し、軸受部、ベース部、およびキャップ部とで囲まれた第2内部空間が構成され、ベース部は、軸方向に貫通し、ハウジングの外部空間と第1内部空間とをつなぐ第1貫通孔と、軸方向に貫通し、第1内部空間と第2内部空間とをつなぐ第2貫通孔と、を有する。
本発明の例示的な第1実施形態によれば、キャップ部を有しているため、第1内部空間および第2内部空間の気体がハウジング外部へ漏れることを抑制できる。また、キャップ部は、軸受部の下方およびベース部の下方の一部を覆うように設けられているため、キャップ部を取り付ける前に、軸受部がベース部に精度良く固定されているかどうかを確認できる。さらに、第1内部空間の気体が軸受部とベース部との間から漏れていないかどうかの確認は、キャップ部を取り付ける際に行えば良く、キャップ部を取り付ける前に行う必要は無い。なお、第2内部空間にある気体が熱膨張したとしても、第2貫通孔を介して膨張した気体が第1内部空間へ逃げることができる。そのため、膨張した気体によって、第2内部空間の周辺の部材が変形する虞が無い。このように、本発明の例示的な実施形態によれば、気密性および生産性を向上させたベースユニットおよびディスク駆動装置を提供することができる。
図1は、本発明の例示的な第1実施形態のディスク駆動装置の断面図である。 図2は、図1の一部を拡大した断面図である。 図3は、本発明の例示的な第1実施形態のディスク駆動装置の底面図である。 図4は、本発明の例示的な第2実施形態のディスク駆動装置の一部を拡大した断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本発明では、軸方向を上下方向とし、ベース部に対してステータユニット側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るベースユニットおよびディスク駆動装置の使用時の向きを限定する意図はない。
また、本発明において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本発明において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
<第1実施形態>
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に係るディスク駆動装置100の断面図である。図2は、図1の一部を拡大した断面図である。図3は、ディスク駆動装置100の底面図である。
ディスク駆動装置100は、ハードディスクドライブである。ディスク駆動装置100は、モータ1と、複数(本実施形態では4枚)のディスク101と、アクセス部102と、これらを収容するハウジング103とを備える。
ハウジング103は、ベース部50と、カバー部104と、を有する。ベース部50は、後述のモータ1の一部でもある。ベース部50は上方へ開口しており、その開口にカバー部104が嵌められて、ハウジング103が構成される。本実施形態では、ディスク101、アクセス部102、カバー部104、および後述するスペーサ105を除くユニットをベースユニット90と称する。また、ハウジング103の内部空間には、空気よりも低密度の気体、例えば、ヘリウムガスが充填されている。ただし、ハウジング103の内部空間には、水素ガス、空気等が充填されていてもよい。このように、ベース部50とカバー部104とは、ハウジング103内の気密性が損なわれないように、組み合わされる。なお、ハウジング103の内部空間は、第1内部空間S1と第2内部空間S2とで構成される。第1内部空間S1には、後述するモータ1の回転部20、軸受部30およびステータユニット40、が収容される。また、第2内部空間S2は、後述するモータ1の軸受部30、ベース部50、およびキャップ部60とで囲まれた空間である。より詳細には、第2内部空間S2は、軸受部30、ブッシュ31、ベース部50、およびキャップ部60とで囲まれた空間である。これにより、第1内部空間S1および第2内部空間S2の気体がハウジング外部へ漏れることを抑制できる。
複数のディスク101は、情報が記録される媒体である。複数のディスク101の隣り合う軸方向間隙には、スペーサ105が配置され、複数のディスク101およびスペーサ105は、上下方向に延びる中心軸Jに沿って積層される。そして、複数のディスク101は、後述するモータ1に支持される。複数のディスク101は、モータ1により、中心軸Jを中心として回転する。
アクセス部102は、ヘッド106と、アーム107と、ヘッド移動機構108とを有する。ヘッド106は、ディスク101の表面に接近して、ディスク101に記録された情報の読み出し、および、ディスク101への情報の書き込み、の少なくともいずれか一方を磁気的に行う。ヘッド106は、アーム107に支持される。アーム107は、ヘッド移動機構108に支持される。
ベースユニット90は、静止部、回転部20、および軸受部30、を有する。モータ1は、ディスク駆動装置用のモータである。モータ1は、回転部20と、軸受部30、ステータユニット40と、ベース部50と、を有する。本発明の例示的な各実施形態にかかるモータ1は、三相モータである。ステータユニット40、ベース部50を含むハウジング103、およびキャップ部60により、本発明の例示的な各実施形態にかかる「静止部」が構成される。
シャフト21は、中心軸Jに沿って配置された、円柱状の部材である。シャフト21は、例えば、ステンレス等の金属により形成される。シャフト21の上端部は、後述のロータハブ22に固定される。シャフト21の下端部は、円筒状のスラストプレート211に固定される。
回転部20は、シャフト21と、ロータハブ22と、マグネット23と、を備える。回転部20は、軸受部30を介して、中心軸Jを中心として静止部に対して回転可能に支持される。
軸受部30は、シャフト21の周囲において、シャフト21との間に隙間を介し対向する。軸受部30の下方は、ブッシュ31によって覆われる。軸受部30、ブッシュ31、シャフト21、スラストプレート211、とで囲まれた空間には、潤滑油、ガス等の流体が充填される。また、軸受部30の外周面とベース部50の内周面との間に接着剤が介在し、軸受部30とベース部50とが固定される。接着剤としては、熱硬化性、嫌気性、紫外線硬化性、のいずれかの性質を有する接着剤が用いられる。
ロータハブ22は円筒状である。ロータハブ22は、シャフト21と共に、中心軸Jを中心として回転する。ロータハブ22の材料には、例えば、アルミニウム合金または強磁性ステンレス鋼等の金属が使用される。
マグネット23は、ロータハブ22の内周面に固定される。マグネット23は、中心軸Jを中心とする円環状をなす。マグネット23の内周面は、周方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された磁極面である。
ステータユニット40は、ロータハブ22の径方向内側に配置され、マグネット23と隙間を介して対向する。ステータユニット40は、回転部20を回転させるトルクを発生させる。ステータユニット40は、複数のコイル41と、ステータコア43とを有する。ステータコア43は、中心軸Jを中心とする円環状の磁性体が、複数積層された積層構造体であって、ベース部50に固定される。また、ステータコア43は、径方向外側に突出する複数のティースを有する。複数のコイル41は、複数のティースに巻かれ、中心軸Jを中心として円環状に配置される。複数のコイル41は、U相、V相、W相、の3相からなるコイル群により構成される。各コイル群は、それぞれの相から、それぞれ1つのリード線42を有する。なお、各コイル群は、1つの導線により構成される。
ベース部50は、例えば、鋳造にて成型される。ベース部50は、アルミダイキャストである。ベース部50は、軸方向に貫通し、ハウジング103の外部空間と第1内部空間S1とをつなぐ第1貫通孔51と、軸方向に貫通し、第1内部空間S1と第2内部空間S2とをつなぐ第2貫通孔52と、を有する。
第1貫通孔51は、コイル41から引き出されたリード線42を、ハウジング103の第1内部空間S1から外側へと導く。第1貫通孔51には、充填部材である接着剤が充填される。接着剤は、絶縁性接着剤である。接着剤により、第1貫通孔51が塞がれる。なお、本実施形態では、第1貫通孔51は3つ有り、1つの第1貫通孔51から1本のリード線42が引き出される。ただし、第1貫通孔51は1つであってもよく、その場合は、1つの第1貫通孔51から3本のリード線42が引き出される。
第2貫通孔52は、モータ1の軸受部30、ベース部50、およびキャップ部60とで囲まれた第2内部空間S2と、第1内部空間S1とをつなぐ。なお、本実施形態では、第2貫通孔52は1つだが、2つ以上有していても良い。ベース部50は、ステータコア43の径方向外端よりも径方向内側において、軸方向上側へ窪む第1凹部54を下面に有する。第1凹部54は、ベース部50から下方へ突出する突出部57よりも径方向外側の空間である。キャップ部60は、軸受部30の下方およびベース部50の下方の一部を覆うとともに、第1凹部54に収容される。キャップ部60が第1凹部54に収容されるため、薄型化したベースユニット90およびディスク駆動装置100を提供することができる。また、キャップ部60が、軸受部30の下方およびベース部50の下方の一部を覆うため、キャップ部60を取り付ける前に、軸受部30がベース部50に精度良く固定されているかどうかを確認できる。なお、紫外線硬化性の接着剤を用いて軸受部30とベース部50とを固定する場合には、キャップ部60を取り付ける前に、軸受部30とベース部50の下方から紫外線を照射することができる。さらに、第1内部空間S1の気体が軸受部30とベース部50との間から漏れていないかどうかの確認は、キャップ部60を取り付ける際に行えば良く、キャップ部60を取り付ける前に行う必要は無い。なお、第2内部空間S2にある気体が熱膨張したとしても、第2貫通孔52を介して膨張した気体が第1内部空間S1へ逃げることができる。そのため、膨張した気体によって、第2内部空間S2の周辺部材が変形する虞が無い。このように、気密性および生産性を向上させたベースユニット90およびディスク駆動装置100を提供することができる。
キャップ部60は、径方向に延びる平板部61と、平板部の径方向外端部から軸方向上側へ延びる立ち上がり部62と、を有する。立ち上がり部62が、ベース部50の突出部57の外周面に圧入されることによって、キャップ部60とベース部50とが固定される。また、周方向の一部において、立ち上がり部62の径方向内端は、第2貫通孔52の径方向内端よりも径方向外側に位置していれば良い。すなわち、軸方向視において、第2貫通孔52の一部が立ち上がり部62によって塞がれていても良い。言い換えれば、軸方向視において、第2貫通孔52の少なくとも一部が、第1内部空間S1と第2内部空間S2とをつないでいれば良い。これにより、第2内部空間S2にある気体が熱膨張したとしても、第2貫通孔52を介して第1内部空間S1へ逃げることができる。そのため、膨張した気体によって、軸受部30、ベース部50、キャップ部60、といった第2内部空間S2の周辺部材が変形する虞が無い。
また、本実施形態では、周方向の一部において、立ち上がり部62の径方向内端は、第2貫通孔52の径方向外端よりも径方向外側に位置している。すなわち、軸方向視において、第2貫通孔52と立ち上がり部62とは重なっていない。これにより、第2貫通孔52を介して、第1内部空間S1と第2内部空間S2とを確実につなぐことができる。
さらに、ベース部50は、ステータコア43の下端が接触する位置決め部56を有し、第2貫通孔52は、ステータコア43の下方に位置するとともに、位置決め部56よりも径方向外側に位置する。これにより、第2貫通孔52を、位置決め部56よりも径方向内側に位置するベース部50の肉厚部分に設ける場合と比較すると、第2貫通孔52を必要最小限に留めることができるため、ベース部50の剛性を確保しやすい。
なお、本実施形態では、周方向の一部において、 立ち上がり部62は、第1貫通孔51よりも径方向内側に位置している。言い換えれば、立ち上がり部62が設けられる第1凹部54は、第1貫通孔51よりも径方向内側に位置している。これにより、第1凹部54を必要最小限に留めることができ、ベース部50の剛性を確保しやすい。
さらに、第1貫通孔51は、ハウジング103の第1内部空間S1に開口する上側開口を有する。絶縁シート70は、第1貫通孔51の上側開口に被せられ、第1貫通孔51を塞ぐ。絶縁シート70には、上側開口の略中心部と重なる位置に、不図示の孔が設けられる。リード線42は、この孔から第1貫通孔51を通り、ベース部50の下面に設けられた第2凹部55に配置された回路基板80と、例えば半田付けで、電気的に接続される。
図3は、ベース部50の底面図である。図3の破線Xにおける断面図は、図1である。また、中心軸J周辺の四角で囲った部分の拡大図を右側に記載している。回路基板80は不図示の制御基板と接続され、中心軸Jを中心として回転するモータ1が制御される。キャップ部60および第1凹部54は、楕円状である。より詳細には、中心軸Jに対して、第1貫通孔51は第2貫通孔52と反対側に位置し、キャップ部60および第1凹部54は、第1貫通孔51から第2貫通孔52へ向かう方向に長辺を有する楕円状である。言い換えれば、中心軸Jに対して、第1凹部54は、第2凹部55と反対側に位置する。これにより、第1凹部54および第2凹部55の軸方向高さに大きな差が生じにくく、中心軸Jを中心とした周方向においてバランス良くベース部50の凹部を設けることができる。すなわち、中心軸Jを中心としてモータ1の回転部20を安定して回転させることができる。なお、キャップ部60および第1凹部54は、円状であっても良い。この場合、キャップ部60を第1凹部54へ取り付ける際、取り付ける方向を考慮する必要が無いため、生産作業性が良い。
また、第2内部空間S2は、軸受部30の下方に位置する第3内部空間S2Aと、軸受部30よりも径方向外側で且つベース部50の下方に位置する第4内部空間S2Bと、を有する。第3内部空間S2Aは、中心軸Jを中心とする円状で、その円径は、軸受部30の外周面とベース部50の突出部57の内周面との境界の径よりも、大きい。そのため、第1内部空間S1の気体が、軸受部30の外周面とベース部50の突出部57の内周面との境界から漏れたとしても、第3内部空間S2A内に入るため、気密性の良いベースユニット90またはディスク駆動装置100を提供することができる。また、第4内部空間S2Bは、第3内部空間S2Aの外径から第2貫通孔52へ向けて延びる空間である。図3に示すように、軸方向視において、第4内部空間S2Bが第2貫通孔52へ向けて延びる方向とは垂直な方向の幅は、第2貫通孔52の孔径と同じである。これにより、図3に示す肉厚部Tを切り欠いて第4内部空間S2Bを形成する場合と比較して、ベース部50の剛性を確保しやすい。
なお、第1貫通孔51の孔径と第2貫通孔52の孔径は同じである。そのため、貫通孔を形成する作業(例えば、ドリルでの切削等)を行い易い。また、少なくとも1つの第1貫通孔51と中心軸Jとの距離は、第2貫通孔52と中心軸Jとの距離と等しい。具体的には、中心軸Jに対して第2貫通孔52と反対側に位置する第1貫通孔51と中心軸Jとの距離は、第2貫通孔52と中心軸Jとの距離と等しい。これにより、貫通孔を形成する作業は、ベース部50を中心軸Jに対して回転させればよく、第1貫通孔51および第2貫通孔52を形成する装置を移動させる工数を削減させることができる。また、複数の第1貫通孔51、および第2貫通孔52、の全てが中心軸Jを中心とする同心円周上に位置してもよい。これにより、貫通孔を形成するための装置を移動させる必要がなくなる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態における、ディスク駆動装置100の一部を拡大した断面図である。第1実施形態とは、キャップ部60が、平板部61と立ち上がり部62を有している以外に、立ち上がり部62の上端から径方向外側へ延びる取付部63を有している点で異なる。ベース部50の第1凹部54に位置するベース部50の下面に接着剤を塗布してから、取付部63を配置することによって、ベース部50とキャップ部60とが接着固定される。ここで、前述の通り、第1実施形態では、キャップ部60の立ち上がり部62が、ベース部50の突出部57の外周面に圧入されることによって、キャップ部60とベース部50とが固定される。この場合、キャップ部60に高い部品精度が求められるためキャップ部60が高価になってしまう可能性が有る。一方、第2実施形態のように、キャップ部60とベース部50とを接着固定する場合、キャップ部60にさほど精度が求められないため、安価なキャップ部60を採用することができる。
周方向の一部において、取付部63の径方向内端は、第2貫通孔52の径方向内端よりも径方向外側に位置していれば良い。すなわち、軸方向視において、第2貫通孔52の一部が取付部63によって塞がれていても良い。言い換えれば、軸方向視において、第2貫通孔52の少なくとも一部が、第1内部空間S1と第2内部空間S2とをつないでいれば良い。これにより、第2内部空間S2にある気体が熱膨張したとしても、第2貫通孔52を介して第1内部空間S1へ逃げることができる。そのため、膨張した気体によって、軸受部30、ベース部50、キャップ部60、といった第2内部空間S2の周辺部材が変形する虞が無い。
また、本実施形態では、周方向の一部において、取付部63の径方向内端は、第2貫通孔52の径方向外端よりも径方向外側に位置している。すなわち、軸方向視において、第2貫通孔52と取付部63とは重なっていない。これにより、第2貫通孔52を介して、第1内部空間S1と第2内部空間S2とを確実につなぐことができる。
なお、本実施形態では、周方向の一部において、 取付部63は、第1貫通孔51よりも径方向内側に位置している。言い換えれば、第1凹部54は第1貫通孔51よりも径方向内側に位置している。これにより、第1凹部54を必要最小限に留めることができ、ベース部50の剛性を確保しやすい。
以上、本実施形態について説明したが、上述の実施形態に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、例えば、ベースユニットおよびディスク駆動装置に利用できる。
1 モータ
20 回転部
21 シャフト
211 スラストプレート
22 ロータハブ
23 マグネット
30 軸受部
31 ブッシュ
40 ステータユニット
41 コイル
42 リード線
43 ステータコア
50 ベース部
51 第1貫通孔
52 第2貫通孔
54 第1凹部
55 第2凹部
56 位置決め部
57 突出部
60 キャップ部
61 平板部
62 立ち上がり部
63 取付部
70 絶縁シート
80 回路基板
90 ベースユニット
100 ディスク駆動装置
101 ディスク
102 アクセス部
103 ハウジング
104 カバー部
105 スペーサ
106 ヘッド
107 アーム
108 ヘッド移動機構
J 中心軸
S1 第1内部空間
S2 第2内部空間
S2A 第3内部空間
S2B 第4内部空間

Claims (16)

  1. ベースユニットであって、
    静止部と、
    上下に延びる中心軸を中心として回転する回転部と、
    前記静止部に対して、前記回転部を回転可能に支持する軸受部と、を有し、
    前記静止部は、
    径方向に延びる複数のティースを有するステータコアに、複数のコイルが前記中心軸を中心として環状に配置されたステータユニットと、
    前記ステータユニットの下側に位置するベース部と、
    前記回転部、前記軸受部および前記ステータユニットを収容する第1内部空間を構成するハウジングと、
    前記軸受部の下方および前記ベース部の下方の一部を覆うキャップ部と、を有し、
    前記軸受部、前記ベース部、および前記キャップ部とで囲まれた第2内部空間が構成され、
    前記ベース部は、
    軸方向に貫通し、前記ハウジングの外部空間と前記第1内部空間とをつなぐ第1貫通孔と、
    軸方向に貫通し、前記第1内部空間と前記第2内部空間とをつなぐ第2貫通孔と、を有する。
  2. 請求項1に記載のベースユニットであって、
    前記ベース部は、前記ステータコアの径方向外端よりも径方向内側において、軸方向上側へ窪む第1凹部を下面に有し、
    前記キャップ部は、前記第1凹部に収容される。
  3. 請求項2に記載のベースユニットであって、
    前記キャップ部は、
    径方向に延びる平板部と、
    前記平板部の径方向外端部から軸方向上側へ延びる立ち上がり部と、を有し、
    周方向の一部において、前記立ち上がり部の径方向内端は、前記第2貫通孔の径方向内端よりも径方向外側に位置する。
  4. 請求項2に記載のベースユニットであって、
    前記キャップ部は、
    径方向に延びる平板部と、
    前記平板部の径方向外端部から軸方向上側へ延びる立ち上がり部と、を有し、
    周方向の一部において、前記立ち上がり部の径方向内端は、前記第2貫通孔の径方向外端よりも径方向外側に位置する。
  5. 請求項3または請求項4に記載のベースユニットであって、
    周方向の一部において、前記立ち上がり部は前記第1貫通孔よりも径方向内側に位置する。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記キャップ部は、前記立ち上がり部の上端から径方向外側へ延びる取付部を有し、
    周方向の一部において、前記取付部の径方向内端は、前記第2貫通孔の径方向内端よりも径方向外側に位置する。
  7. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記キャップ部は、前記立ち上がり部の上端から径方向外側へ延びる取付部を有し、
    周方向の一部において、前記取付部の径方向内端は、前記第2貫通孔の径方向外端よりも径方向外側に位置する。
  8. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記キャップ部は、前記立ち上がり部の上端から径方向外側へ延びる取付部を有し、
    周方向の一部において、前記取付部は前記第1貫通孔よりも径方向内側に位置する。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記ベース部は、前記ステータコアの下端が接触する位置決め部を有し、
    前記第2貫通孔は、前記ステータコアの下方に位置するとともに、前記位置決め部よりも径方向外側に位置する。
  10. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記第2内部空間は、
    前記軸受部の下方に位置する第3内部空間と、
    前記軸受部よりも径方向外側で且つ前記ベース部の下方に位置する第4内部空間と、を有し、
    軸方向視において、前記第4内部空間が前記第2貫通孔へ向けて延びる方向とは垂直な方向の幅は、前記第2貫通孔の孔径と同じである。
  11. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記第1貫通孔の孔径と、第2貫通孔の孔径は、同じである。
  12. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記第1貫通孔と中心軸との距離は、第2貫通孔と中心軸との距離と等しい。
  13. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    軸方向視において、前記キャップ部は、楕円状である。
  14. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    前記中心軸に対して、前記第1貫通孔は前記第2貫通孔と反対側に位置し、
    前記キャップ部は、前記第1貫通孔から前記第2貫通孔へ向かう方向に長辺を有する楕円状である。
  15. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベースユニットであって、
    軸方向視において、前記キャップ部は、円状である。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載のベースユニットと、
    前記回転部に支持されるディスクと、
    前記ディスクに対して情報の読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を行うアクセス部と、を有するディスク駆動装置であって、
    前記第1内部空間および前記第2内部空間には、空気よりも低密度の気体が充填されている。


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