JP2021095379A - ショウガ根茎抽出物を調製する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】環境・人体に優しく、安価な方法で、ショウガ根茎からショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出されたショウガ根茎抽出物、並びに当該ショウガ根茎抽出物を含む組成物及び化粧料を提供する。【解決手段】ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液とショウガ(Zingiber Officinale)の根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出されたショウガ根茎抽出物、並びに当該ショウガ根茎抽出物を含む組成物、化粧料及び医薬部外品に関する。【選択図】図2
Description
本発明は、ナノ化した微細な気泡(本明細書等では、「ナノバブル」ともいう)を含有する溶液(本明細書等では、「ナノバブル液」ともいう)とショウガ(Zingiber Officinale(Ginger))の根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出されたショウガ根茎抽出物、並びに当該ショウガ根茎抽出物を含む組成物、化粧料及び医薬部外品に関する。
ショウガは、ショウガ科の多年草であり、薬味や香辛料原料として利用される。さらに、ショウガの根茎である生姜(ショウキョウ)、その乾燥物である乾姜(カンキョウ)は、健胃、食欲増進、解毒、抗炎症、抗菌、咳止め、血行促進などの様々な作用を有する代表的な生薬であり、胃腸の機能促進や風邪の諸症状緩和のための漢方薬に配合されている。また、ショウガは、化粧料及び医薬品分野においても、外用的な手法により広く利用されている。
例えば、ショウガ根茎から抽出される抽出物(ショウガ根茎抽出物)は、皮膚の老化に伴う変化、すなわち、しわ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下などの皮膚症状を予防・改善する目的で使用されている(特許文献1)。
また、ショウガ根茎抽出物は、皮膚に対する乾燥、肌荒れ、ヒビ、アカギレ、フケ、カユミ、炎症性疾患の予防、軽減又は改善に、さらには毛髪に対する乾燥、パサツキ、枝毛、切れ毛の予防、軽減又は改善、光沢付与などに有効な化粧料、浴用剤及び洗剤組成物などに配合されている(特許文献2)。
さらに、ショウガ根茎における主要な有効成分として知られるジンゲロールやショウガオールは、血流・血行促進作用、抗酸化作用、抗炎症作用、メラニン産生抑制作用を有することが知られており、美肌効果を目的として化粧料などに配合されている(特許文献3、4及び5)。
ショウガオールなどのショウガ中の有効成分の多くは、高い脂溶性を示し、水への溶解性が極めて低い。効率的な抽出方法としては、アルコールによる抽出が知られている。例えば、特開2008−56572号公報を参照されたい。しかしながら、昨今の化粧料の市場においては、アルコールによる刺激を避けるため「アルコールフリー・エタノールフリー」を謳う製品が増加傾向にあり、水系による抽出がより好ましい。
このような観点から、ショウガの効率的な抽出方法として、超臨界流体抽出法(Super Critical Fluid Extraction:SCFE)が知られている。例えば、特開2017-137294号公報を参照されたい。超臨界流体状態の二酸化炭素は様々な物質をよく溶解し、目的物を溶解した超臨界二酸化炭素は、臨界点以下にすると気化するため、目的物、すなわちショウガの有効成分を効率よく抽出することができる。したがって、超臨界流体抽出法によって、ショウガ中の脂溶性有効成分を多く含有するショウガ抽出物(Ginger Extract:GE)が得られており、当該抽出物を様々な用途に活用する試みが検討されている。しかしながら、超臨界流体抽出法には高額な専用装置を使用するため、大規模な設備投資をおこなう必要がある。
したがって、本発明は、環境・人体に優しく、安価な方法で、ショウガ根茎からショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出されたショウガ根茎抽出物、並びに当該ショウガ根茎抽出物を含む組成物、化粧料及び医薬部外品を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液を用いてショウガ根茎からショウガ根茎抽出物(本明細書等では、「ショウガ根茎ナノバブル液抽出物」ともいう)を調製することにより、得られたショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、従来技術では得られなかった血流促進機能、保湿機能、抗酸化機能及び美白機能を有することを見出し、本発明を完成した。
ここで、ナノバブル液とは、ナノバブルと呼ばれる直径がナノメートルレベルの微細な気泡を含有した溶液のことである。例えば、水にナノバブルを注入したナノバブル水は、そのナノバブルの粒子径が極めて小さいため、飲料水用の炭酸水のように気泡を目視することはできず透明であることが特徴である。ナノバブル水は、通常の水に対して浸透性に優れていることが知られている。また、ナノバブル水の効果は、ナノ化する気体の種類によって様々であるが、オゾンを用いた際は、微生物や細胞などに対して殺菌効果(例えば、国際公開第2016/088731号を参照)があることが知られている。ナノバブルの利用方法としては、二酸化炭素のナノバブルを含有した浴槽水を調製し、その浴槽水を用いてカルシウムイオンやマグネシウムイオンの溶解及び生薬の薬効成分を含有させることにより、血流量増加作用のある人工炭酸温泉を製造する装置(例えば、特開2008−212276号公報を参照)や、マイクロナノバブルの発生するシャワーヘッドと火山灰及び火山溶岩を内蔵したカートリッジを組み合わせ、洗浄力と清涼感の新機能を実現するシャワー装置(例えば、特開2017−12644号公報を参照)などがある。
すなわち、本発明は以下を包含する。
(1)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液とショウガ(Zingiber Officinale(Ginger))の根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法。
(2)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(1)に記載の方法。
(3)ナノバブル液がナノバブル水である、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液を用いてショウガ(Zingiber Officinale(Ginger))の根茎から抽出されたショウガ根茎抽出物。
(5)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(4)に記載のショウガ根茎抽出物。
(6)ナノバブル液がナノバブル水である、(4)又は(5)に記載のショウガ根茎抽出物。
(7)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物を含む組成物。
(8)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液をさらに含む、(7)に記載の組成物。
(9)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(8)に記載の組成物。
(10)ナノバブル液がナノバブル水である、(8)又は(9)に記載の組成物。
(11)血流促進機能を有する血流促進用組成物である、(7)〜(10)のいずれか1つに記載の組成物。
(12)保湿機能を有する保湿用組成物である、(7)〜(11)のいずれか1つに記載の組成物。
(13)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物又は(7)〜(12)のいずれか1つに記載の組成物を含む化粧料。
(14)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物又は(7)〜(12)のいずれか1つに記載の組成物を含む医薬部外品。
(1)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液とショウガ(Zingiber Officinale(Ginger))の根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法。
(2)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(1)に記載の方法。
(3)ナノバブル液がナノバブル水である、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液を用いてショウガ(Zingiber Officinale(Ginger))の根茎から抽出されたショウガ根茎抽出物。
(5)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(4)に記載のショウガ根茎抽出物。
(6)ナノバブル液がナノバブル水である、(4)又は(5)に記載のショウガ根茎抽出物。
(7)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物を含む組成物。
(8)ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液をさらに含む、(7)に記載の組成物。
(9)ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、(8)に記載の組成物。
(10)ナノバブル液がナノバブル水である、(8)又は(9)に記載の組成物。
(11)血流促進機能を有する血流促進用組成物である、(7)〜(10)のいずれか1つに記載の組成物。
(12)保湿機能を有する保湿用組成物である、(7)〜(11)のいずれか1つに記載の組成物。
(13)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物又は(7)〜(12)のいずれか1つに記載の組成物を含む化粧料。
(14)(4)〜(6)のいずれか1つに記載のショウガ根茎抽出物又は(7)〜(12)のいずれか1つに記載の組成物を含む医薬部外品。
本発明によって、環境・人体に優しく、安価な方法で、ショウガ根茎からショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出されたショウガ根茎抽出物、並びに当該ショウガ根茎抽出物を含む組成物、化粧料及び医薬部外品が提供される。本発明によれば、大規模な設備投資を要せず、ジンゲオール及びショウガオールなどのショウガ根茎に含まれる有効成分を効率的に抽出することができ、血流促進効果、保湿性などに優れ、抗酸化作用、抗炎症作用などの美肌効果を有し、かつ使用感に優れた美容成分を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、下記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者がおこない得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
本発明は、ナノ化した微細な気泡(ナノバブル)を含有するナノバブル液とショウガ根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法、当該方法により抽出された血流促進機能及び保湿機能を有するショウガ根茎ナノバブル液抽出物、並びに当該ショウガ根茎ナノバブル液抽出物を含む組成物、化粧料及び医薬部外品に関する。
本発明は、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物が、優れた血流促進機能及び保湿機能有することを見出したことに基づく。本発明は、さらに、ショウガ根茎の二酸化炭素ナノバブル水による抽出物(本明細書等では、「ショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物」ともいう)に関する。本発明の抽出物は、血流促進機能及び保湿機能に寄与する優れた効果を有し、化粧料、医薬部外品又は医薬品の成分として用い得る。
本発明で用いるショウガ根茎は、限定されず、様々な種類のショウガの根茎を使用することができる。
ナノバブル液とショウガ根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法は、抽出に用いる溶媒として以下で説明するようにして調製されたナノバブル液を使用する以外は、当該技術分野において公知である任意の抽出技術を用いることができる。
使用するナノバブル液に関しては、一般的に適用され得る通常の処理を任意に選択することができる。例えば、ウォーターナノサイクロン方式の多機能型混合装置(例えば、CO2システムズ株式会社製)を使用し、ナノバブルの注入処理をおこなってもよい。この装置は、装置内に液体を流しながら同時に気体を注入することで、装置内部に複数設けられた仕切り版やスリットによってジェット水流を生み出すことができ、装置内部で液体と気体が圧縮された状態で混ざり合う。この時、液体に溶解される気体はナノレベルまで細かくなり、高濃度のナノバブル液となる。
ナノ化する気体としては、限定するものではないが、例えば、二酸化炭素、窒素、酸素、オゾンが挙げられ、二酸化炭素、酸素が好ましく、二酸化炭素がより好ましい。装置に流す液体の流量及び温度、並びに気体、例えば二酸化炭素の圧力は、ウォーターナノサイクロン方式の多機能型混合装置(CO2システムズ株式会社製)の小型モデルを用いた場合、通常、流量1L/min〜20L/min、温度1℃〜70℃、圧力0.1Mpa〜1.0Mpaであり、流量1L/min〜10L/min、温度1℃〜60℃、圧力0.1Mpa〜0.7Mpaが好ましく、流量1L/min〜7L/min、温度1℃〜50℃、圧力0.1Mpa〜0.5Mpaが最も好ましい。
例えば、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、ショウガ根茎を、抽出溶媒であるナノバブル液、例えばナノバブル水に浸漬し、抽出溶媒に植物成分を溶出させることにより得ることができる。ここで、ショウガ根茎は、採取したものをそのまま抽出に用いてもよいし、抽出処理に適した加工、例えば乾燥、適当なサイズへの切断又は破砕などをおこなった後に抽出に用いてもよい。抽出効率の面では、ショウガ根茎の全部又は一部は、乾燥及び粉砕後に抽出処理をおこなうことが好ましい。抽出溶媒であるナノバブル液の調製に用いる液体は、水、緩衝液、希酸、及び希アルカリ、並びにそれらの任意の組み合わせ又は混合液が挙げられるが、これらに限定されない。ナノバブル液としては、ナノバブル水が好ましい。
抽出方法としては、例えば、100重量部の抽出溶媒に対し、5重量部〜100重量部、より好ましくは10重量部〜50重量部のショウガ根茎、例えばショウガ根茎の粉砕物を加え、抽出溶媒にショウガ根茎を一定時間浸漬することにより抽出をおこなうことができるが、この方法に限定されない。
抽出方法における抽出温度及び抽出時間は、当業者であればナノバブル液の調製に用いた液体の種類や量などを考慮して適宜調節することができる。例えば、抽出温度(ナノバブル液の温度)は、限定するものではないが、通常は0℃超〜加圧下での沸点であり、好ましくは室温(10℃〜30℃)〜加圧下での沸点、より好ましくは15℃〜100℃、例えば20℃〜70℃であり得る。例えば、抽出時間(ナノバブル液に浸漬する時間)はナノバブル液の調製に用いた液体の種類や抽出温度により変動するが、通常は1時間〜6週間、好ましくは2時間〜4週間、より好ましくは3時間〜1週間であることが望ましい。抽出時間は、例えば10時間〜72時間であり得る。
好適例としては、抽出溶媒としてナノバブル水を使用する場合、抽出温度を20℃〜50℃、例えば室温(10℃〜30℃)として、抽出時間を、例えば1時間〜2週間、好ましくは10時間〜72時間とすることができる。
なお、上記のようにショウガ根茎をナノバブル液にて抽出した後、水、緩衝液、希酸、希アルカリ、及びそれらのナノバブル液、並びにそれらの任意の組み合わせ又は混合液などを用いてさらなる抽出をおこなってもよい。
このようにして調製(抽出)されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、そのままショウガ根茎ナノバブル液抽出物として用いてもよいが、その血流促進機能及び保湿機能に大きな影響を及ぼさない範囲で、当該抽出物に一般的に適用され得る通常の処理を施してもよい。
例えば、抽出されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物について、遠心分離による沈殿物の濾過や、メンブレンフィルターを用いる濾過などの周知の精製法による精製をおこなってもよい。ショウガ根茎ナノバブル液抽出物を精製することにより、得られた精製物を皮膚保湿剤として好適に利用することができる。
さらに、濾過後のショウガ根茎ナノバブル液抽出物についてウィンタリング処理を実施してもよい。温度は−30℃〜0℃、ウィンタリング処理時間は3日間〜30日間おこなうことが望ましい。
また、抽出されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物について、活性炭カラムなどによる脱臭及び脱色のための精製処理などをおこなってもよく、抽出されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物の成分を含む抽出液について、常法により、濃縮処理、希釈処理又は溶媒交換処理をおこなってもよい。
加えて、抽出されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物、その成分を含む抽出液やその処理物を、スプレードライ法などの熱乾燥法、凍結乾燥法などの任意の乾燥技術により乾燥させて、乾燥物としてもよい。
本発明では、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、このように調製されたショウガ根茎ナノバブル液抽出物、その成分を含む抽出液やその処理物(例えば、真空凍結乾燥物を含む凍結乾燥物などの乾燥物、精製物、濃縮物、希釈物、抽出溶媒以外の溶媒中への溶液、又はそれらの組み合わせなど)を包含する。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、一般的に適用され得る通常の除菌を実施してもよい。除菌方法としては、限定するものではないが、例えば加熱殺菌、フィルター除菌などが挙げられる。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、さらに追加の溶媒、例えば追加のナノバブル液と組み合わせて、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物と追加の溶媒、例えば追加のナノバブル液とを含む組成物を形成してもよい。ショウガ根茎ナノバブル液抽出物を含む組成物における固形分濃度は、限定するものではないが、組成物全重量に対して、通常0.01%〜10%、好ましくは0.1%〜5%である。例えば、追加の溶媒に用いる液体は、組み合わされるショウガ根茎ナノバブル液抽出物における抽出溶媒と同一の液体でもよく、限定するものではないが、水、緩衝液、希酸、希アルカリ、及びそれらのナノバブル液、並びにそれらの任意の組み合わせ又は混合液などでもよい。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、以下の実施例で示すとおり、血流促進機能及び保湿機能を示す。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物の血流促進機能及び保湿機能は、常法により測定し、評価することができる。具体的には、以下の実施例に記載されているようにしてそれぞれの活性を測定し、評価することができる。
本発明に係る血流促進機能及び保湿機能は、生体内の皮膚又は皮膚細胞(例えば皮膚線維芽細胞)を作用対象として用いてもよいし、in vitro又はex vivoで皮膚細胞(例えば皮膚線維芽細胞)を作用対象として用いてもよいし、皮膚細胞(例えば皮膚線維芽細胞)以外の細胞(例えば皮膚以外の組織又は臓器(肺など)の線維芽細胞)又は酵素やラジカルなどの非細胞物質を作用対象として用いてもよい。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、上記及び下記で説明するように、血流促進機能、保湿機能を有しており、高い安全性を維持しながら、皮膚に潤いを与えると共に使用後のべたつきが少なく、例えば化粧料類(ヒト及びその他の動物に用いる各種製剤)、医薬品類、医薬部外品類、浴用剤などに用いることが出来る。
したがって、本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物又は組成物は、以下の化粧料、医薬部外品又は医薬品に配合して用いることができる。すなわち、本発明は、本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物を含む化粧料、医薬部外品又は医薬品に関する。このような本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品は、経口又は非経口的に用いてもよいが、外用剤、特に皮膚外用剤として適用することにより、それぞれの効果を発揮することができる。
本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品は、溶液状、懸濁液状、乳化状、粉末状、ペースト状、ムース状、ジェル状の任意の形態の組成物であってよい。本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品は、皮膚に接触して使用され得る任意の化粧料、医薬部外品又は医薬品であってよく、具体的には、例えば、化粧水、乳液、美容液、一般クリーム(フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームなど)、洗顔料(クレンジングクリームなど)、パック、髭剃り用クリーム、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼けローション、化粧石鹸、ファンデーション、おしろい、パウダー、口紅、リップクリーム、アイライナー、アイクリーム、アイシャドウ、マスカラ、浴用化粧料、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、スカルプケア剤、ボディリンス、ボディジェル、制汗消臭剤、染毛料、頭髪用化粧料などが挙げられる。ショウガ根茎ナノバブル液抽出物又はショウガ根茎ナノバブル液抽出物を含む組成物、例えばショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物又はショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を含む組成物の配合量は、化粧料、医薬部外品又は医薬品の全重量に対して、0.001%〜100%、好ましくは0.1%〜10%の濃度とすることができる。本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物は、化粧料、医薬部外品又は医薬品に任意の形態で配合することができ、例えば、液状、ゲル状、粉末状、顆粒状、カプセル封入体などの形態で配合することができる。
本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品には、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物に加えて、化粧料、医薬部外品又は医薬品に配合され得る任意の他の成分を配合することができる。他の成分としては、化粧料、医薬部外品、医薬品、又は浴用剤において一般に用いられる基剤、薬剤、添加剤、賦形剤、及び他の活性成分(例えば、他の抗皮膚老化剤、保湿剤、美白剤、日焼け防止剤、収斂剤など)が挙げられるが、これらに限定されず、化粧料、医薬部外品又は医薬品の用途及び形態に適したものを任意に選択して用いることができる。本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品は、原料を混合、撹拌などすることにより、常法により製造することができる。
例えば、以下に挙げられる成分のうち任意のものを、ショウガ根茎ナノバブル液抽出物と共に本発明に係る化粧料、医薬部外品又は医薬品に配合することができる。
例えば、以下の成分が例示される:
コラーゲン、コラーゲン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、ラクトフェリン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カゼイン、アルブミン、ローヤルゼリー由来タンパク加水分解物、ハチミツ由来タンパク加水分解物などのタンパク質及びタンパク質の加水分解物;
コラーゲン、コラーゲン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、ラクトフェリン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カゼイン、アルブミン、ローヤルゼリー由来タンパク加水分解物、ハチミツ由来タンパク加水分解物などのタンパク質及びタンパク質の加水分解物;
ヒアルロン酸ナトリウム及びヒアルロン酸誘導体、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸及びその塩、ペクチン、コンドロイチン硫酸及びその塩、水溶性キチン、キトサン誘導体及びその塩、プルラン、デオキシリボ核酸、アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然高分子及びそれらの誘導体;
甘草エキス、アロエエキス、カモミラエキス、シソエキス、アロエ、りんご、みかん、もも、みかん、メロン、いちご、シークアーサー、イチジクなどの果実由来物、ラッカセイ、クリ、リュウガン、キビ、大麦、米、ゴヨウマツ、大豆などの種子由来物、ニホンナシ、イチョウなどの葉由来物、ワサビなどの根茎由来物、桜やナナカマドなどの樹木由来物などの植物由来物;
植物などが微生物により分解されて形成された最終生成物である腐植物質におけるフミン酸、フルボ酸;
ホオズキ、ラカンカ、ナツメ、ハト麦、甘草、杜仲、ウド根などの生薬由来物;
酵母エキスなどの微生物由来物;
菌体、菌核、キノコなどの菌由来物;
海藻末や海藻エキスなどの海藻由来の多糖類;
プラセンタエキスなどの動物由来物;
炭酸水や温泉水、マイクロナノバブル水、精製水、蒸留水などの水;
ホオズキ、ラカンカ、ナツメ、ハト麦、甘草、杜仲、ウド根などの生薬由来物;
酵母エキスなどの微生物由来物;
菌体、菌核、キノコなどの菌由来物;
海藻末や海藻エキスなどの海藻由来の多糖類;
プラセンタエキスなどの動物由来物;
炭酸水や温泉水、マイクロナノバブル水、精製水、蒸留水などの水;
コラーゲンなどのタンパク質、プルランなどの天然高分子、果実や種子、葉、茎、根などの植物由来物、樹木由来物、腐食物質由来物、生薬由来物、キノコなどの菌由来物、プラセンタなどの動物由来物など、これらを発酵させた発酵物;
カルボキシビニルポリマー及びその塩、ポリアクリル酸及びその塩、カルボキシメチルセルロース及びその塩などの酸性ポリマー、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロース、ポリビニルメチルエーテルなどの中性ポリマー;
カルボキシビニルポリマー及びその塩、ポリアクリル酸及びその塩、カルボキシメチルセルロース及びその塩などの酸性ポリマー、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロース、ポリビニルメチルエーテルなどの中性ポリマー;
カチオン化セルロース、ポリエチレンイミン、カチオン化グアーガムなどのカチオン性ポリマー;
エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール類;
パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、アントラニエール酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤;
エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール類;
パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、アントラニエール酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤;
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、リン酸L−アスコルビルマグネシウム及びその誘導体、ビタミンD群、酢酸d−α−トコフェノール、ビタミンE群、葉酸類、β−カロチン、γ−オリザノール、ニコチン酸、パントテン酸類、ビオチン類、フェルラ酸などのビタミン類;
グリチルリチン酸及びその塩類、グアイアズレン及びその誘導体、アラントインなどの抗炎症剤;
ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアセレテン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポールなどの抗酸化剤;
パラ安息香酸メチル、パラ安息香酸エチル、パラ安息香酸プロピル、パラ安息香酸ブチルなどのパラ安息香酸エステル類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、フェノキシエタノール、安息香酸などの防腐剤;
ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアセレテン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポールなどの抗酸化剤;
パラ安息香酸メチル、パラ安息香酸エチル、パラ安息香酸プロピル、パラ安息香酸ブチルなどのパラ安息香酸エステル類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、フェノキシエタノール、安息香酸などの防腐剤;
エデト酸、エデト酸二ナトリウムなどのエデト酸及びその塩類、フィチン酸、ヒドロキシエタンジスルホン酸などの金属イオン封鎖剤;
グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコール類;
L−アスパラギン酸、DL−アラニン、L−アルギニン、L−システイン、L−グルタミン酸、グリシンなどのアミノ酸類及びその塩;
マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N−アセチル−D−グルコサミン、蜂蜜などの糖類;
クエン酸、乳酸、α−ヒドロキシ酢酸、ピロリドンカルボン酸などの有機酸類及びその塩類;
グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコール類;
L−アスパラギン酸、DL−アラニン、L−アルギニン、L−システイン、L−グルタミン酸、グリシンなどのアミノ酸類及びその塩;
マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N−アセチル−D−グルコサミン、蜂蜜などの糖類;
クエン酸、乳酸、α−ヒドロキシ酢酸、ピロリドンカルボン酸などの有機酸類及びその塩類;
アンモニア水、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基類;
流動パラフィン、スクワラン、ワセリンなどの炭化水素類;
オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油などの油脂類;
ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの脂肪酸類;
ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール類;
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリルなどのエステル類;
流動パラフィン、スクワラン、ワセリンなどの炭化水素類;
オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油などの油脂類;
ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの脂肪酸類;
ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール類;
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリルなどのエステル類;
レシチン及びその誘導体などのリン脂質類;
ウシ骨髄脂やウシ脳脂質などの動植物由来脂質;
ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩;
ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドでEOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す;)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれか又は2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;
ウシ骨髄脂やウシ脳脂質などの動植物由来脂質;
ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩;
ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドでEOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す;)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれか又は2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;
ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩;
ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;
ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;
ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルメチル−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウンデシノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエントキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレイン酸アミノスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素鎖12〜15)エーテルリン酸(8EO〜10EO)、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤;
塩化ステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤;
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩などの両性界面活性剤;
ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール・ラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステアリルエーテルなどのノニオン性界面活性剤;
イソステアリン酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸モノエタノールアミド、硬化牛脂脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤;
鎖状又は環状メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコール共重合体、ジメチルポリシロキサンポリプロピレン共重合体、アミノ変性シリコーンオイル、第四級アンモニウム変性シリコーンオイルなどのシリコーンオイル;
チオグリコール酸及びその塩;
システアミン及びその塩;
過酸化水素、過硫酸塩、過ほう酸塩、過酸化尿素などの過酸化物;
臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩;並びに
チオグリコール酸及びその塩;
システアミン及びその塩;
過酸化水素、過硫酸塩、過ほう酸塩、過酸化尿素などの過酸化物;
臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩;並びに
その他、pH調整剤、着色料、香料、安定化剤、清涼剤、血流促進剤、角質溶解剤、収斂剤、創傷治療剤、増泡剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤、不活性担体(固体又は液体担体)、賦形剤、界面活性剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、溶解補助剤、懸濁化剤、コーティング剤、保存剤、緩衝剤など。
少なくともこれらの成分は本発明の化粧料と共に配合し、併用して用いることができる。
少なくともこれらの成分は本発明の化粧料と共に配合し、併用して用いることができる。
本発明に係るショウガ根茎ナノバブル液抽出物、組成物、又は化粧料、医薬部外品若しくは医薬品は、ヒト、家畜、愛玩動物、実験(試験)動物などを含む任意の哺乳動物(被験体)に投与(適用)することができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲は
これら実施例に限定されるものではない。
これら実施例に限定されるものではない。
1.試料調製
<二酸化炭素を用いたナノバブル水の調製>
ウォーターナノサイクロン方式の多機能型混合装置(CO2システムズ株式会社製)に流量5L/min、水温38℃の脱塩水を流しながら、供給圧力0.3Mpaに設定した二酸化炭素を注入し、二酸化炭素ナノバブル水を10L調製した。
<二酸化炭素を用いたナノバブル水の調製>
ウォーターナノサイクロン方式の多機能型混合装置(CO2システムズ株式会社製)に流量5L/min、水温38℃の脱塩水を流しながら、供給圧力0.3Mpaに設定した二酸化炭素を注入し、二酸化炭素ナノバブル水を10L調製した。
実施例1 ショウガ根茎を、粉砕し、ペースト状にした後に、重量で20倍量の上述の通り調製した二酸化炭素ナノバブル水を加えた後、室温で3日間かけて抽出し、プレフィルターを経て、0.45μmのメンブランフィルターにて濾過をおこない、不溶解分を除去した。その後、得られた溶液を、上述の通り調製した二酸化炭素ナノバブル水を用いて、乾燥重量が1%になるように希釈調整し、ショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を得た。
比較例1
実施例1において、二酸化炭素ナノバブル水の代わりに50%(w/w)エタノール水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、ショウガ根茎エタノール水溶液抽出物を得た。
実施例1において、二酸化炭素ナノバブル水の代わりに50%(w/w)エタノール水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、ショウガ根茎エタノール水溶液抽出物を得た。
比較例2
ショウガ根茎を、粉砕し、ペースト状にした後に、重量で20倍量の60℃の熱水を加えた後、当該混合物を60℃以上に保持して、6時間抽出をおこなった。得られた懸濁液を30℃まで冷却した後、プレフィルターを経て、0.45μmのメンブランフィルターにて濾過をおこない、不溶解分を除去した。その後、得られた溶液を、水を用いて、乾燥重量が1%になるように希釈調整し、ショウガ根茎熱水抽出物を得た。
ショウガ根茎を、粉砕し、ペースト状にした後に、重量で20倍量の60℃の熱水を加えた後、当該混合物を60℃以上に保持して、6時間抽出をおこなった。得られた懸濁液を30℃まで冷却した後、プレフィルターを経て、0.45μmのメンブランフィルターにて濾過をおこない、不溶解分を除去した。その後、得られた溶液を、水を用いて、乾燥重量が1%になるように希釈調整し、ショウガ根茎熱水抽出物を得た。
2.分析
<ジンゲロール・ショウガオールの分析>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物中の成分を高速液体クロマトグラフィー(本明細書等では、高速液体クロマトグラムを含めて、「HPLC」という)を用いて分析した。
<ジンゲロール・ショウガオールの分析>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物中の成分を高速液体クロマトグラフィー(本明細書等では、高速液体クロマトグラムを含めて、「HPLC」という)を用いて分析した。
(HPLCシステムの環境条件)
・装置 :Prominence UFCLシステム
・カラム :Shim−pack XR−ODS(75mmL×3.0mmI.D.,2.2μm)
・移動相 :A:水
B:アセトニリル
B:Conc.30%(0.00min)→90%(2.10min)
→90%(2.50min)→100%(2.51−3.5min)
→30%(3.51min)
・流量 :1.2ml/min
・カラム温度:40℃
・注入量 :2μL
・検出 :フォトダイオードアレイ検出器(SPD−M20A) 波長280nm
・セル :セミミクロセル
・検出波長 :UV280nm
・装置 :Prominence UFCLシステム
・カラム :Shim−pack XR−ODS(75mmL×3.0mmI.D.,2.2μm)
・移動相 :A:水
B:アセトニリル
B:Conc.30%(0.00min)→90%(2.10min)
→90%(2.50min)→100%(2.51−3.5min)
→30%(3.51min)
・流量 :1.2ml/min
・カラム温度:40℃
・注入量 :2μL
・検出 :フォトダイオードアレイ検出器(SPD−M20A) 波長280nm
・セル :セミミクロセル
・検出波長 :UV280nm
表1に、実施例1及び比較例1のジンゲオール及びショウガオールのピーク面積値を、比較例2のピーク面積値を100として示す。表1の結果から、実施例1のショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物で用いられた二酸化炭素ナノバブル水は、比較例1のショウガ根茎エタノール水溶液抽出物で用いられたエタノール水溶液と同等レベルのジンゲオール及びショウガオールの抽出効率を有することが確認された。
<血流促進作用>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物、比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物及び対照区(脱塩水)の血流促進作用を評価した。
(a)顕微鏡による指先の毛細血管画像(血流画像)の取得
(b)レーザー血流計による血流量の測定
・被験者数=5名
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物、比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物及び対照区(脱塩水)の血流促進作用を評価した。
(a)顕微鏡による指先の毛細血管画像(血流画像)の取得
(b)レーザー血流計による血流量の測定
・被験者数=5名
試験(a)及び(b)のどちらも、10℃の水浴に掌全体を1分間浸漬した後をスタートポイントとし、この時点の血流画像及び血流量を測定した。
スタートポイント以降、指先を30℃に保温した検体(実施例1、並びに比較例1、比較例2及び脱塩水)に浸漬し、5分後、10分後、15分後に血流画像及び血流量を測定した。
(a)顕微鏡による指先の毛細血管画像
各検体に浸漬した試験区の15分後の血流画像を図1に示す。図1より指先を実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に浸漬した場合、毛細血管を流れる血液の量から、明らかな血流量改善率の向上が認められた。また、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物についても実施例1と同等程度の改善率が認められた。一方で、指先を比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物又は脱塩水に浸漬した場合では、毛細血管を流れる血液が停滞したままとなり、大きな血流の改善は認められなかった。
(b)レーザー血流計による血流量
レーザー血流計による血流量の結果を表2に示す。表2より、指先を実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に浸漬した場合、明らかな血流量改善率の向上が認められた。また、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物についても実施例1と同等程度の改善率が認められた。一方で、指先を比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物又は脱塩水に浸漬した場合では、大きな血流の改善は認められなかった。
各検体に浸漬した試験区の15分後の血流画像を図1に示す。図1より指先を実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に浸漬した場合、毛細血管を流れる血液の量から、明らかな血流量改善率の向上が認められた。また、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物についても実施例1と同等程度の改善率が認められた。一方で、指先を比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物又は脱塩水に浸漬した場合では、毛細血管を流れる血液が停滞したままとなり、大きな血流の改善は認められなかった。
(b)レーザー血流計による血流量
レーザー血流計による血流量の結果を表2に示す。表2より、指先を実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に浸漬した場合、明らかな血流量改善率の向上が認められた。また、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物についても実施例1と同等程度の改善率が認められた。一方で、指先を比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物又は脱塩水に浸漬した場合では、大きな血流の改善は認められなかった。
<保湿作用>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物の保湿作用を評価した。
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物の保湿作用を評価した。
被験者10名の前腕部において、4ヶ所の試験区を設け、それぞれの区の水分量を測定した。その後、当該4ヶ所の試験区を、それぞれ実施例1、比較例1、比較例2、又は比較例3としての蒸留水を塗布する試験区として割り振り、それぞれの試料を塗布した。これらの各試験区に、対応する試料を毎日就寝前に適量塗布した。試料の塗布を開始してから、1週間後、2週間後、及び1ヶ月後に各試験区の水分量を測定した。水分量の測定には、水分計コルネオメーター(Corneometer CM825,Courage+Khazaka社製)を用いた。
結果を表3に示す。表3より、比較例3の蒸留水においては試験期間中に水分量の増加が認められなかったのに対し、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物を塗布した試験区では、水分量の増加が認められた。水分量の増加の効果は、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物の試験区が、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物と比較して最も高く、明らかな水分量の増加、すなわち保湿作用が認められた。比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物を塗布した試験区での水分量の増加の効果は実施例1で調整したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物よりやや劣り、比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物を塗布した試験区での水分量の増加の効果は比較例1のその効果よりさらに低かった。
<抗酸化作用>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物の抗酸化作用を評価した。
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物の抗酸化作用を評価した。
試料液としては、各抽出物が50%(w/w)エタノール水溶液中、1000ppmになるように調整した溶液を用いた。
抗酸化活性はDPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル)法を用いて、次のように測定した。
反応指示薬(800μM 1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル 12mL、400mM 2−モルホリノエタンスルホン酸緩衝剤 12mL、エタノール 24mL)0.9mLを試験管に分注し、試料液(300−A)μLを加えた。約30秒後に、試料液AμLを加えて撹拌し、室温で20分間反応させた後に520nmでの吸光度を測定し、試料液のラジカル消去活性を測定した。なお、A=0μL、30μL、60μL、120μL、180μL、240μLでの実験を実施した。
反応指示薬(800μM 1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル 12mL、400mM 2−モルホリノエタンスルホン酸緩衝剤 12mL、エタノール 24mL)0.9mLを試験管に分注し、試料液(300−A)μLを加えた。約30秒後に、試料液AμLを加えて撹拌し、室温で20分間反応させた後に520nmでの吸光度を測定し、試料液のラジカル消去活性を測定した。なお、A=0μL、30μL、60μL、120μL、180μL、240μLでの実験を実施した。
結果を図2に示す。測定吸光度の減少は人工的に発生させたDPPHラジカルの消失を示しており、試料液のラジカル消去活性、すなわち抗酸化能を示す。図2より、比較例2には試料液の添加量によらず吸光度の減少が認められないことから、ラジカル消去活性をほとんど有していないことが分かった。これに対して、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物及び比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物では、試料液の添加量が増大するにつれて吸光度が減少を示しており、濃度依存的なラジカル消去活性が確認された。さらに、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物のラジカル消去活性は、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物のラジカル消去活性と比較して大きかった。この結果より、本発明におけるショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に高い抗酸化活性が確認された。
<チロシナーゼ阻害活性作用>
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物のチロシナーゼ阻害活性作用を評価した。
実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物、並びに比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物及び比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物のチロシナーゼ阻害活性作用を評価した。
試料液としては、各抽出物が50%(w/w)エタノール水溶液中、1000ppmになるように調整した溶液を用いた。
チロシナーゼ阻害活性は、L−チロシンを基質として次のように測定した。
試料液又はコントロールとしての50%(w/w)エタノール溶液0.15mLに、チロシナーゼ溶液(マッシュルーム由来、1000U/mL)0.1mL及びリン酸緩衝液(1/15M、pH6.8)を総量が2.6mLとなるように加え、25℃で10分間静置した。その後、この溶液に、L−チロシン溶液(1.5mM)0.4mLを加えて25℃で10分間反応させた後、得られた溶液の470nmの吸光度を測定した(A:試料液を添加した場合の吸光度、C:50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度)。なお、ブランクとして基質溶液であるL−チロシン溶液の代わりにリン酸緩衝液を添加し、同様にして吸光度を測定した(B:ブランクにおける試料液を添加した場合の吸光度、D:ブランクにおける50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度)。以下に示す式によりチロシナーゼ阻害活性を算出した。
試料液又はコントロールとしての50%(w/w)エタノール溶液0.15mLに、チロシナーゼ溶液(マッシュルーム由来、1000U/mL)0.1mL及びリン酸緩衝液(1/15M、pH6.8)を総量が2.6mLとなるように加え、25℃で10分間静置した。その後、この溶液に、L−チロシン溶液(1.5mM)0.4mLを加えて25℃で10分間反応させた後、得られた溶液の470nmの吸光度を測定した(A:試料液を添加した場合の吸光度、C:50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度)。なお、ブランクとして基質溶液であるL−チロシン溶液の代わりにリン酸緩衝液を添加し、同様にして吸光度を測定した(B:ブランクにおける試料液を添加した場合の吸光度、D:ブランクにおける50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度)。以下に示す式によりチロシナーゼ阻害活性を算出した。
チロシナーゼ阻害活性(%)=(1−(A−B)/(C−D))×100
A:試料液を添加した場合の吸光度
B:ブランクにおける試料液を添加した場合の吸光度
C:50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度
D:ブランクにおける50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度
A:試料液を添加した場合の吸光度
B:ブランクにおける試料液を添加した場合の吸光度
C:50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度
D:ブランクにおける50%(w/w)エタノールを添加した場合の吸光度
結果を表4に示す。表4より、比較例2で調製したショウガ根茎熱水抽出物に対して、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物及び比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物には、チロシナーゼ阻害活性に明らかな優位性があることが確認された。さらに、実施例1で調製したショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物のチロシナーゼ阻害活性は、比較例1で調製したショウガ根茎エタノール水溶液抽出物のものと比較して大きかった。この結果より、本発明におけるショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物に高いチロシナーゼ阻害活性が確認された。
表5の処方に従い、成分(1)〜(10)を80℃で撹拌、溶解後室温に冷却して、実施例1のショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を配合した実施例2の化粧水と、ショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を配合していない比較例4の化粧水とをそれぞれ得た。得られた化粧水はいずれも清澄であり、40℃、相対湿度(RH)75%の条件下において3ヶ月間白濁を生じることもなく安定であった。
専門パネラー10名を対象とし、得られた実施例2及び比較例4の化粧水について使用試験をおこなった。1ヵ月間の使用後、下記の項目について5段階の評点評価を実施した。
(1) 肌のしっとりさ
1 かさつく
2 ややかさつく
3 普通
4 ややしっとりする
5 しっとりする
1 かさつく
2 ややかさつく
3 普通
4 ややしっとりする
5 しっとりする
(2) 肌の滑らかさ
1 ざらつく
2 ややざらつく
3 普通
4 やや滑らか
5 滑らか
1 ざらつく
2 ややざらつく
3 普通
4 やや滑らか
5 滑らか
(3) 肌のべたつき
1 べたつく
2 ややべたつく
3 普通
4 ややさっぱり
5 さっぱり
1 べたつく
2 ややべたつく
3 普通
4 ややさっぱり
5 さっぱり
表6から明らかなように、ショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を配合した実施例2の化粧水は、比較例4のショウガ根茎二酸化炭素ナノバブル水抽出物を配合していない化粧水より優れた保湿性と皮膚平滑性を示した。
表7に示す処方に従い、(1)〜(7)を80℃で混合撹拌したものに、別途(8)〜(12)を80℃で混合撹拌したものを加え、ホモジナイズし、撹拌しながら室温まで冷却し、実施例3のクリーム剤を得た。
得られた実施例3のクリーム剤は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
表8の処方に従い、(1)〜(8)を撹拌、溶解し、実施例4のボディジェル剤を得た。
得られた実施例4のボディジェル剤は使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
表9の処方に従い、(1)及び(2)を加熱溶解し、60℃にした(3)、(4)及び(5)を添加して撹拌し、さらに(6)〜(9)を添加して撹拌し、次いで(10)をpH5.5〜6.0となるように添加し、次に(12)及び(13)を(11)に溶解して添加し、最後に(14)を添加して、実施例5のシャンプー剤を得た。
得られた実施例5のシャンプー剤を用いて洗髪したところ、髪の感触が滑らかとなり、髪に潤いを与えるものであった。
Claims (14)
- ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液とショウガ(Zingiber Officinale)の根茎とを接触させることによりショウガ根茎抽出物を調製する方法。
- ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、請求項1に記載の方法。
- ナノバブル液がナノバブル水である、請求項1又は2に記載の方法。
- ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液を用いてショウガ(Zingiber Officinale)の根茎から抽出されたショウガ根茎抽出物。
- ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、請求項4に記載のショウガ根茎抽出物。
- ナノバブル液がナノバブル水である、請求項4又は5に記載のショウガ根茎抽出物。
- 請求項4〜6のいずれか一項に記載のショウガ根茎抽出物を含む組成物。
- ナノ化した微細な気泡を含有するナノバブル液をさらに含む、請求項7に記載の組成物。
- ナノ化した微細な気泡が二酸化炭素である、請求項8に記載の組成物。
- ナノバブル液がナノバブル水である、請求項8又は9に記載の組成物。
- 血流促進機能を有する血流促進用組成物である、請求項7〜10のいずれか一項に記載の組成物。
- 保湿機能を有する保湿用組成物である、請求項7〜11のいずれか一項に記載の組成物。
- 請求項4〜6のいずれか一項に記載のショウガ根茎抽出物又は請求項7〜12のいずれか一項に記載の組成物を含む化粧料。
- 請求項4〜6のいずれか一項に記載のショウガ根茎抽出物又は請求項7〜12のいずれか一項に記載の組成物を含む医薬部外品。
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