JP2021094721A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021094721A
JP2021094721A JP2019226113A JP2019226113A JP2021094721A JP 2021094721 A JP2021094721 A JP 2021094721A JP 2019226113 A JP2019226113 A JP 2019226113A JP 2019226113 A JP2019226113 A JP 2019226113A JP 2021094721 A JP2021094721 A JP 2021094721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
cover
guide lever
housing
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019226113A
Other languages
English (en)
Inventor
戸松 義也
Yoshiya Tomatsu
義也 戸松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2019226113A priority Critical patent/JP2021094721A/ja
Publication of JP2021094721A publication Critical patent/JP2021094721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

【課題】搬送装置にロール体を装填するために要する空間を小さくできる手段を提供する。【解決手段】搬送装置10は、筐体14と、ロール体11を回転可能に支持するスピンドル19と、ロール体11から引き出されたシートを前後方向8に沿って搬送する第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55と、シートにインクを付着させて印刷する印刷ヘッド24と、カバー90と、を具備する。筐体14は、開口18を有している。カバー90は、開口18を開放する開位置と、開口18を塞ぐ閉位置との間を、前後方向8に沿ってスライド可能である。カバー90は、スライド機構80により、開位置から、右面35干渉しない位置まで右方にずれる。【選択図】図4

Description

本発明は、ロール体を支持する支持材を内部空間に有する筐体の開口が、カバーにより開閉される搬送装置に関する。
例えば、ロール体から繰り出されたシートに印刷する搬送装置が知られている。搬送装置の内部空間において、ロール体は、ロール体装着部に支持されている。装置ケースにはロール体供給口が設けられている。ロール体供給口は、装置ケースに回動可能に設けられた外装カバーの回動によって開閉される(特許文献1参照)。
特開2015−120578号公報
外装カバーを回動するためには、搬送装置の周囲に、開かれた外装カバーが位置する空間を要する。ロール体供給口が広いほど、外装カバーが大きくなり、その結果、搬送装置の周囲に要する外装カバーのための空間も広くなる。したがって、搬送装置にロール体を装填するために、搬送装置の周囲に広い空間が必要となる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーを開いたときに搬送装置の周囲に要するカバーのための空間を小さくし、搬送装置にロール体を装填するために要する空間を小さくできる手段を提供することにある。
本発明に係る搬送装置は、内部空間を有する筐体と、上記筐体の内部空間において第1方向に沿って延びており、ロール体を回転可能に支持する支持材と、上記筐体の内部空間において、上記支持材に支持されたロール体から引き出されたシートを、上記第1方向と直交する第2方向に沿った搬送向きに搬送する搬送部材と、カバーと、を具備する。上記筐体は、外壁の一部において上記支持材の一端を外部へ露出する開口と、上記開口の周辺において上記第2方向に沿って延びており、上記第2方向の一方の端部が他方の端部よりも内側に位置する第1ガイドレールと、上記第1ガイドレールより上記第2方向の他方に位置しており、第1勘合部が上記外壁の外面より内側に位置する第1姿勢、及び上記第1勘合部が上記外壁の外面より外側に位置する第2姿勢に回動可能なガイドレバーと、上記第1姿勢に位置する上記ガイドレバーを上記第2姿勢への回動向きと逆向きに付勢する付勢部材と、を有する。上記カバーは、上記第2方向へ延びており、上記第1勘合部が嵌合する第2ガイドレールと、上記第1ガイドレールに嵌合する第2勘合部と、を有しており、上記開口を開放する開位置と、上記開口を塞ぐ閉位置との間を、上記第2方向に沿って上記筐体に対してスライド可能である。
本発明によれば、カバーを開いたときに搬送装置の周囲に要するカバーのための空間を小さくし、搬送装置にロール体を装填するために要する空間を小さくできる。
カバー90が閉位置であるときの搬送装置10の斜視図である。 カバー90が開位置であるときの搬送装置10の斜視図である。 図1の一点鎖線III−IIIに沿う縦断面を右方から視た時の模式図である。 図1の一点鎖線の枠内に含まれる搬送装置10の部分を拡大した斜視図であり、(A)は、閉位置にあるカバー90を、(B)は、閉位置及び開位置の中間位置にあるカバー90を、(C)は、閉位置にあるカバー90を示す。 スライド機構80、及び閉位置のカバー90の拡大図であり、(A)は右側面図であり、(B)は上面図である。 スライド機構80、及び中間位置のカバー90の拡大図であり、(A)は右側面図であり、(B)は上面図である。 スライド機構80、及び開位置のカバー90の拡大図であり、(A)は右側面図であり、(B)は上面図である。 図5〜図7の一点鎖線VIII−VIIIに沿う横断面を上方から視た断面図であり、(A)は、閉位置のカバー90の手掛け機構38の状態を示し、(B)は、カバー90が開く際の手掛け機構38の状態を示し、(C)は、カバー90が閉じる際の手掛け機構38の状態を示す。
以下、本発明の実施形態に係る搬送装置10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、搬送装置10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、排出口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、搬送装置10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。なお、上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、第3方向、第2方向、及び第1方向の一例である。
[搬送装置10の外観構成]
図1に示すように、搬送装置10は、インクジェット記録方式でロール体11(図2、図3参照)をなすシートなどに画像を記録する画像記録装置である。搬送装置10において、筐体14は、概ね直方体形状であって、卓上に載置可能な大きさである。すなわち、搬送装置10は、卓上に載置されて使用されるに適している。もちろん、搬送装置10は、床面やラックに載置されて使用されてもよい。
筐体14は、内部空間を外部から区画する外壁を有する。筐体14の外壁は、右面35及び左面36と、上面33及び下面34と、前面31及び後面32と、を有する。右面35及び左面36は、左右方向9に互いに離れて位置する。上面33及び下面34は、上下方向7に互いに離れて位置し、右面35と左面36とを繋ぐ。前面31及び後面32は、前後方向8に互いに離れて位置し、上面33と下面34とを繋ぐ。
前面31には、排出口13が形成されている。排出口13は、前面31の右上部に位置する。前面31において排出口13の左方には操作パネル17が位置する。操作パネル17は、例えば、ディスプレイや入力キーなどを有する。ユーザは、操作パネル17において搬送装置10を動作させたり各種設定を確定したりするための入力を行う。
前面31において操作パネル17の下方には、カバー16が設けられている。カバー16の前面の上端部には、手掛け16Aが設けられている。手掛け16Aは、カバー16の前面から突出又は凹陥している。手掛け16Aは、ユーザがカバー16を操作するときに、指を引っかけるためのものである。カバー16は、下端部が筐体14に支持されて、左右方向9に沿った軸線周りに回動可能である。カバー16が開かれることにより、貫通孔を通じて、筐体14の内部空間が露出される。カバー16の後方には後述するタンク70(図3参照)が位置する。閉じられた状態のカバー16の外面は、筐体14の前面31の一部である。
図2に示すように、筐体14の右面35には開口18が形成されている。開口18は、右面35において前後方向8のほぼ中央より後に位置しており、上下方向7のほぼ中央より下に位置している。開口18は、右方視で概ね矩形形状を有する。開口18によって、筐体14の内部空間が、右方に向かって開放される。ただし、開口18は、シート収容空間15を露出させるが、印刷ヘッド24(図3参照)を外部に露出させない。
筐体14には、開口18を開閉するカバー90が設けられている。カバー90は、スライド機構80(図4を参照)により支持され、ユーザの操作により、筐体14に対して前後方向8に沿ってスライド可能である。カバー90は、開位置(図2参照)で開口18を全開にし、開位置より前後方向8の後である閉位置(図1参照)で開口18を全閉にする。
カバー90は、右方視で概ね矩形の板状形状であり、カバー右面91Rを有する。カバー右面91Rは、カバーの外面の一例である。カバー右面91Rにおいて、上下方向7のほぼ中央寄りで前後方向8の前端に近い位置に、凹陥92が形成されている。カバー90が閉位置(図1参照)にある時、カバー右面91Rは、右面35(但し、凹陥92を除く)を含む仮想平面内に位置する。すなわち、カバー右面91Rは、凹陥92を除く部分で右面35に対して実質上段差無く平坦である。
凹陥92は、右方視で概ね矩形形状である。凹陥92には、手掛け機構38が設けられている。手掛け機構38は、ユーザがカバー90を操作するときに、指を引っかけるためのものである。手掛け機構38の詳細については後述する。
[搬送装置10の内部構成]
図3に示すように、筐体14の内部空間には、ロール体11、給送ローラ20、シートガイド45、第1搬送ローラ対54、印刷ヘッド24、第2搬送ローラ対55、プラテン25、及びタンク70が配置されている。なお、各図には示されていないが、筐体14の内部空間には、印刷ヘッド24のノズル面を覆うキャップやノズル面を拭うワイパなどのメンテナンスユニット、制御基板、電源回路などのその他の部材が配置されていてもよい。
印刷ヘッド24(印刷部の一例)は、吐出モジュール242を備える。吐出モジュール242において、複数のノズル30が左右方向9に並んで配置されている。複数のノズル30から、インク滴がプラテン25へ向かって下方へ吐出される。なお、図3においては、前後方向8に離れた2つのノズル30のみが示されているが、複数のノズル30は、左右方向9に沿って並んでおり、また、前後方向8において2列を超えるノズル30が並んでいてもよい。
筐体14の内部空間であってカバー16(図1参照)の後方に、図3に示されるようにタンク70が位置する。タンク70にインクが貯留される。図示されていないが、タンク70からチューブを通じてインクが印刷ヘッド24に供給される。
インクは、顔料などを含む液体である。インクは、顔料を均一に分散させるに適した粘度を有している。顔料は、インクの色となるものである。インクは、色材の一例である。
図3に示すように、筐体14の内部空間は、ロール体11を収容可能なシート収容空間15を有する。シート収容空間15は、筐体14の内部空間の後部に形成されている。シート収容空間15は、隔壁23によって区画された空間である。
シート収容空間15には、左右方向9に沿って延びるスピンドル19(支持材の一例)が位置する。スピンドル19は、ロール体11を支持する。スピンドル19は、不図示のモータから回転が伝達されて回転する。スピンドル19の回転に伴って、スピンドル19に支持されているロール体11も回転する。以下、左右方向9及び前後方向8に平行であって、スピンドル19の回転中心を含む面を、第1基準面4と称する。また、スピンドル19に回転可能に装着されたロール体11のことを、「装着状態のロール体11」とも称する。
シート収容空間15において、ロール体11は、左右方向9をロール軸方向として収容されている。シート収容空間15は、後部において上方へ向かって開口している。詳細には、隔壁23と、後面32との間に、ロール体11から引き出されたシートが通過可能な隙間29が形成されている。
給送ローラ20は、シート収容空間15に位置する。給送ローラ20は、左右方向9を軸方向とする細長なローラである。ロール体11から後方へ引き出されたシートは、給送ローラ20を介して上方へ延びる。
シートガイド45は、給送ローラ20の上方に位置する。シートガイド45は、平板形状である。シートガイド45の上面は、前後方向8及び左右方向9に沿って拡がっており、後端が曲面21となって後方を向いている。シートガイド45の上面の位置は、上下方向7において、排出口13の位置と同等である。シートガイド45の上面にシートが支持される。シートガイド45の上面には、サイドガイド(図示せず)が位置する。サイドガイドは、シートガイド45の上面よりも上方に突出しており、左右方向9の内側に位置する面(左方を向く面)が前後方向8に沿って延びている。サイドガイドは、シートガイド45に対して左右方向に沿って移動可能である。サイドガイドは、シートの左右方向9に沿った寸法に応じて移動される。サイドガイドの内側の面によって、シートの左右方向9の右端が位置決めされる。
押さえ部材46は、シートガイド45の上方に位置する。押さえ部材46は、アーム48とローラ49とを有する。アーム48は、その上端部が筐体14などに回動可能に支持されて、下端部が下方且つ前方へ延びている。アーム48は、軸線48Aを中心として回動可能である。なお、図3においては、アーム48を支持する部材が省略されている。ローラ49は、アーム48の下端部に回転可能に支持されている。ローラ49の軸線は、アーム48の軸線48Aと平行である。ローラ49とシートガイド45の上面との間を、ロール体11から引き出されたシートが通過可能である。
図3に示すように、シートガイド45から排出口13に至る搬送路22が形成されている。搬送路22は、図3中二点鎖線で示され、ほぼ直線状に延びている。搬送路22は、シートが通過可能な空間である。シートは、搬送路22で搬送向きに搬送される。搬送向きは、前後方向8に沿った前向きである。各図には詳細に示されていないが、搬送路22は、上下方向7に離れて位置するガイド部材や、シートガイド45、印刷ヘッド24、及びプラテン25などによって画定されている。
搬送路22における印刷ヘッド24よりも搬送向きの上流に、第1搬送ローラ対54(搬送部材の一例)が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送路22において、印刷ヘッド24よりも搬送向きの下流に、第2搬送ローラ対55(搬送部材の一例)が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62とピンチローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60へ向かって付勢されている。ピンチローラ63は、第2搬送ローラ62へ向かって付勢されている。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間にロール体11から延びたシートを挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、シートを搬送向きに搬送する。
図3に示すように、搬送路22に沿って、印刷ヘッド24、及びプラテン25が位置する。
プラテン25は、印刷ヘッド24の下方に位置する。プラテン25の上面は、印刷ヘッド24の各ノズル30が開口する面と平行である。プラテン25の上面の左右方向9に沿った寸法は、ロール体11の左右方向9に沿った寸法よりも大きい。プラテン25は、その上面において、第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55によって搬送されるシートを支持する。同図には示されていないが、負圧や静電気によって、プラテン25の上面にシートが吸着されてもよい。
[スライド機構80の構成]
図4には、図1の一点鎖線の枠内の部分が拡大して示されている。すなわち、図4には、筐体14の外壁の一部である右面35の前方下寄りの部分が示されている。図4において、筐体14は、筐体14の外壁が取り付けられる本体フレーム50を有している。図4には、本体フレーム50は、図4(C)に示すように、開口18の形状を画定し、スライド機構80を支持する。
スライド機構80は、図4に示すように、第1ガイドレール81A、第1固定部材82A、ガイドレバー支持体83A、ガイドレバー84A、及びレバースプリング85Aを有している。スライド機構80は、図5(B)等に示すように、ガイドレバーストッパ86Aを更に有している。
第1ガイドレール81Aは、図7(A)に示すように、開口18の周囲(具体的には、開口18よりも上方)で前後方向8に沿って延びる細い角棒状の形状を有している。第1ガイドレール81Aには、第2ガイドピン93A(図5,図6(B),図7(B)を参照)が嵌合し第2ガイドピン93Aの摺動をガイドするための第1案内路87A(図5(B)〜図7(B)を参照)が形成されている。第1案内路87Aは、第1ガイドレール81Aを上下方向7に貫通するスリット状の孔である。なお、案内路87は、下方側が開口する有底溝であってもよい。なお、第2ガイドピン93Aは、図5(A)では破線で示されている。図6(A),図7(A)では、第2ガイドピン93Aの図示は省略されている。第1案内路87Aは、図5(B)に示すように、前後方向8に延びる。第1案内路87Aの前端位置Py1は、前後方向8において、装着状態の最大径のロール体11(図5(A)参照)の前端部より前方で、且つ右面35の周縁部35A(図5(B)参照)より後方である。周縁部35Aは、右面35において開口18の前端部に沿う部分である。第1案内路87Aの後端位置Py2は、前後方向8において装着状態の最大径のロール体11の後端部より後方の位置であって、筐体14の右面35より内部空間側の位置である。後端位置Py2は、左右方向9において、前端位置Py1よりも筐体14の内部空間側(具体的には左方)に位置する。
図5(B)に示すように、第1案内路87Aにおいて、前端位置Py1を含む前側部分87Fと、後端位置Py2を含む後側部分87Rとは、前後方向8に沿って互いに平行に延び、連続部分を介して繋がっている。前側部分87Fは、前後方向8において後側部分87Rより遙かに長い。連続部分は、前側部分87F及び後側部分87Rと交差する方向に沿って延びており、前端より後端が筐体14の内部空間側に位置する。
本体フレーム50は、図5に示すように、第1ガイドレール81Aよりも前方に基部51Aを備えている。基部51Aは、図5(B)に示すように、前後方向8及び左右方向9に拡がる概ね矩形状の上端面を有する。基部51Aの上端面は、第1ガイドレール81Aより左方に位置し、且つカバー90の上端部や第1ガイドレール81Aの下端部とほぼ同じ上下位置を有している。
基部51Aに上端面には、第1固定部材82A、ガイドレバー支持体83A、ガイドレバー84A及びガイドレバーストッパ86Aの各々が位置する。
第1固定部材82Aは、図5(B)に示すように、前後方向8において、右面35の周縁部35A及び第1ガイドレール81Aの前端部81Fのほぼ中央に位置する。第1固定部材82Aは、左右方向9において、第1ガイドレール81Aよりも若干左方に位置する。このような位置から、第1固定部材82Aは、基部51Aから上方に突出する(図5(A)参照)。第1固定部材82Aの上端部には、レバースプリング85Aの一方端が係止され、レバースプリング85Aが固定される。
ガイドレバー支持体83Aは、図5(B)に示されており、円柱形状である。ガイドレバー支持体83Aは、前後方向8において、第1固定部材82Aから前方に離れており、周縁部35Aの後端部と概ね同じ位置を有する。ガイドレバー支持体83Aは、左右方向9において、第1固定部材82Aから若干左方にずれている。このような位置から、ガイドレバー支持体83Aは、上方に突出する。
図5(A)に示すように、ガイドレバーストッパ86Aは、基部51Aの上端面から上方に突出する直方体形状であり、前面及び右面を有する。ガイドレバーストッパ86Aの前面及び右面は、図5(B)に示されるように、前後方向8及び左右方向9にそれぞれ直交しており、ガイドレバー支持体83Aの左方に離れて位置する。
ガイドレバー84Aは、図5に示すように、上下方向7において薄い板状形状であり、互いに平行な上面及び下面を有する。ガイドレバー84Aには、図5(B)に示すように、上下方向7に貫通し且つガイドレバー支持体83Aが挿通される貫通孔84Tが形成されている。貫通孔84Tは、平面視で長円形状を有している。詳細には、貫通孔84Tの幅は、ガイドレバー支持体83Aの外径とほぼ同じであり、その長さは、ガイドレバー支持体83Aの外径よりも若干長い。ガイドレバー84Aは、カバー90が閉位置(図1参照)及び開位置(図2参照)の間でスライドする間、基部51Aの上端面上で、ガイドレバー支持体83Aの軸心周りに回動方向5(図5(B)〜図7(B)参照)に回動可能である。以下、回動方向5において、平面視で時計回り及び反時計回りの向きを「正向き5A」及び「逆向き5B」とも称する。また、回動方向5、正向き5A及び逆向き5Bは、上下方向7に沿う他の軸心周りの回転方向を説明する場合にも用いる。
ガイドレバー84Aの周縁には、平面視でL字状の切り欠き811が形成されている。詳細には、切り欠き811の平面形状は、ガイドレバーストッパ86Aの前面及び右面の平面形状に概ね対応する。切り欠き811は、離間位置(図5(B)参照)及び当接位置(図6(B)、図7(B)参照)の間で、ガイドレバー支持体83Aの軸心周りに回動方向5に回動可能である。離間位置は、カバー90が閉位置にある時、ガイドレバーストッパ86Aから逆向き5Bに離れた位置である。当接位置は、ガイドレバーストッパ86Aの前面及び右面に切り欠き811が当接する位置である。ガイドレバーストッパ86A及び切り欠き811は、ガイドレバー84Aが当接位置(図6(B)を参照)を超えて正向き5Aに回動することを規制する。
図5に示すように、ガイドレバー84Aは、第2固定部材89A、及び第1ガイドピン88Aを有する。第1ガイドピン88Aは、第1勘合部の一例である。
第2固定部材89Aは、ガイドレバー84Aの上面において、切り欠き811よりも逆向き5Bに離れ、且つ貫通孔84Tから離れて位置する。このような位置から、第2固定部材89Aは上方に突出する。第2固定部材89Aの上端部には、レバースプリング85Aの他方端が係止され固定される。
第1ガイドピン88Aは、ガイドレバー84Aの下面において、第2固定部材89Aよりも逆向き5Bに離れ、且つ貫通孔84Tから離れて位置する。このような位置から、第1ガイドピン88Aは下方に突出して、第2ガイドレール94Aの第2案内路95Aに嵌合する。第2固定部材89A及び第1ガイドピン88Aは、ガイドレバー84Aが回動すると、ガイドレバー支持体83Aの軸心周りに回動方向5に回動する。ガイドレバー84Aは、回動方向5に回動することにより、第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化することが可能である。
ガイドレバー84Aが第1姿勢をとるとき、図5(B)に示すように、カバー90が閉位置にあり、且つ、第1ガイドピン88Aが筐体14の右面35よりも内側に位置する。すなわち、第1姿勢のとき、第1ガイドピン88Aは、左右方向9において、右面35よりもスピンドル19の近くに位置する。なお、右面35は、外壁の外面の一例である。
ガイドレバー84Aが第2姿勢をとるとき、図7(B)に示すように、カバー90が開位置にあり、且つ、第1ガイドピン88Aが右面35よりも外側に位置する。すなわち、第2姿勢のとき、第1ガイドピン88Aは、左右方向9において、右面よりもスピンドル19から離れている。
ガイドレバー84Aが第1姿勢から第2姿勢へと姿勢を変化する途中で、第3姿勢をとる。第3姿勢では、図6(B)に示すように、ガイドレバー84Aの回動中心(すなわち、ガイドレバー支持体83A)が、レバースプリング85Aの一方端及び他方端と直線状に並ぶ。
ガイドレバー支持体83Aは、ガイドレバー84Aの第1姿勢(図5(B)参照)及び第2姿勢(図7(B)参照)の間で姿勢変化するように、ガイドレバー84Aを回動方向5に回動可能に支持する。また、ガイドレバー84Aの回動中心は、カバー90が開位置にあり且つガイドレバー84Aが第2姿勢にあるとき(図7(B)参照)、仮想直線4Aと右面35との間に位置する。仮想直線4Aは、第1固定部材82Aと第2固定部材89Aとを結ぶ直線である。ガイドレバー支持体83Aにおけるガイドレバー84Aの回動中心は、カバー90が閉位置にあり且つガイドレバー84Aが第1姿勢にあるとき(図5(B)参照)、仮想直線4Aよりも右面35に近い位置にある。また、ガイドレバー84Aが第3姿勢にあるとき、ガイドレバー支持体83Aは、上方からの平面視で、第1固定部材82Aと第2固定部材89Aとを結ぶ仮想直線4A上に位置する。
レバースプリング85Aは、コイルスプリングである。レバースプリング85Aは、ガイドレバー84Aの姿勢が、第1姿勢から第3姿勢になるまでの間、ガイドレバー84Aが第1姿勢に向かう向き(すなわち、逆向き5B)に付勢する。レバースプリング85Aは、ガイドレバー84Aの姿勢が、第3姿勢から第2姿勢になるまでの間、ガイドレバー84Aが第2姿勢に向かう向き(すなわち、正向き5A)に付勢する。なお、レバースプリング85Aは、コイルスプリングに代えて、例えばねじりコイルバネなどの他の形状のバネが用いられてもよい。
本体フレーム50は、図5(A)に示すように、第1基準面4を基準として上下方向7において基部51Aと対称な形状を有する基部51Bをさらに有している。第1基準面4は、カバー90の上下方向7の中央を含み、前後方向8及び左右方向9に沿って拡がる仮想面である。また、スライド機構80は、第1ガイドレール81B、第1固定部材82B、ガイドレバー支持体83B、ガイドレバー84B、レバースプリング85B及びガイドレバーストッパ86Bをさらに有している。第1ガイドレール81Bは、第1基準面4を基準として上下方向7において第1ガイドレール81Aと対称な形状を有する。第1固定部材82B、ガイドレバー支持体83B、ガイドレバー84B、レバースプリング85B及びガイドレバーストッパ86Bは、第1基準面4を基準として上下方向7において、第1固定部材82A、ガイドレバー支持体83A、ガイドレバー84A、レバースプリング85A及びガイドレバーストッパ86Aと対称な形状をそれぞれ有する。そのため、以下では、基部51B、第1ガイドレール81B、第1固定部材82B、ガイドレバー支持体83B、ガイドレバー84B、レバースプリング85B及びガイドレバーストッパ86Bの説明を省略する。
[カバー90の構成]
カバー90は、図5(A)に示すように、右方視で概ね矩形形状のカバー右面91Rを有する。カバー右面91Rの上下方向7における寸法は、第1ガイドレール81A,81Bの間隔に対応し、その前後方向8における寸法は、図5(B)に示すように、右面35の周縁部35Aから筐体14の後端までの距離よりも若干長い。
図6(B)に示すように、カバー右面91Rにおいて、前端部91Fが他の部分よりも左右方向9に薄い形状である。また、右面35の周縁部35Aは、右面35において周縁部35Aを除く部分よりも、前端部91Fの左右方向9における厚さに相当する量だけ左方にずれている。カバー90が閉位置にあるとき、前端部91Fの左面に設けられている突起91B(図6(B),図8参照)が右面35の周縁部35Aに形成されている係合孔35H(図6(B),図8参照)に嵌合する。突起91Bは、係合部材の一例である。これにより、閉位置のカバー90が左右方向9に位置ずれせずに、カバー右面91Rが右面35に対して平坦である状態を維持する。また、カバー90が閉位置にあるとき、左右方向9において、カバー右面91Rと反対側のカバー左面91Lは、右面35よりもスピンドル19の近くに位置する。
カバー90は、図5に示すように、円柱形状の第2ガイドピン93Aと、第2ガイドレール94Aと、手掛け機構38を有している。
第2ガイドピン93Aは、カバー90の上端面の後端に近い位置に設けられる。詳細には、第2ガイドピン93Aは、カバー90が閉位置にあるとき、第1案内路87Aの後端位置Py2にほぼ当接する位置に設けられる。このような位置において、第2ガイドピン93Aは、上方に突出して、第1案内路87Aに嵌合する。第2ガイドピン93Aは、図7(B)に示すように、カバー90が開位置にあるとき、第1案内路87Aの前端位置Py1よりも僅かに後方に位置する。なお、第2ガイドピン93Aは、第2勘合部の一例である。また、カバー90が開位置にあるとき、左右方向9において、カバー左面91Lは、右面35よりもスピンドル19から離れている。
図5〜図7に示すように、第2ガイドレール94Aは、カバー90の上端部に位置する。第2ガイドレール94Aには、第1ガイドピン88A(図5参照)が嵌合し且つ第1ガイドピン88Aの摺動をガイドするための第2案内路95Aが形成されている。第2案内路95Aは、図6(B)、図7(B)に示すように、前後方向8に延び、上方に向かって開口する有底溝である。第2案内路95Aの幅は、第1ガイドピン88Aの外径とほぼ同じであり、第1ガイドピン88Aが嵌合する。第2案内路95Aの長さは、例えば、第1案内路87Aの前端位置Py1及び後端位置Py2の前後距離以上である。
手掛け機構38は、図5及び図8に示すように、アーム39と、持ち手310と、を有している。アーム39は、アームの一例である。アーム39及び持ち手310は、ユーザにより操作されないときに、凹陥92に収容されている。なお、以下において、特に断り書きがない場合、手掛け機構38の状態は、凹陥92に収容された収容状態である。
図5に示すように、凹陥92の底面96において前端に近い位置には、上下方向7に沿って延びる第1回動軸97が設けられている。アーム39は、アーム39の基端部(すなわち、収容状態における前端部)には、第1回動軸97が挿通される軸受け98を有している。これにより、アーム39は、回動方向5(図8を参照)へと第1回動軸97周りに回動可能に支持される。アーム39は、図8に示すように、第1回動軸97から遠ざかる向きに、アーム39の基端部から延びている。アーム39の先端部(すなわち、収容状態における後端部)には、上下方向7に沿って延びる第2回動軸98が設けられている。なお、アーム39が回動範囲は、底面96により規制される。詳細には、アーム39の正向き5A及び逆向き5Bへの回動は、アーム39の基端部及び先端部が底面96に当接することでそれぞれ規制される。
図5に示すように、持ち手310は、右方視で上下方向7に長い矩形形状の右面を有している。持ち手310は、図8に示すように、持ち手310の前後方向8における中央部よりも若干後方寄りの位置に、第2回動軸98が挿通される軸受け99を有している。これにより、持ち手310は、回動方向5へと第2回動軸98周りに回動可能に支持される。なお、持ち手310の逆向き5Bへの回動は、図8(A)に示されるように、持ち手310が凹陥92の底面96に当接することで規制される。持ち手310の正向き5Aへの回動は、図8(A)に示されるように、持ち手310がアーム39に当接することで規制される。
[搬送装置10の動作]
以下、搬送装置10による画像記録動作が説明される。
印刷データを受信した搬送装置10は、不図示のモータを制御して、スピンドル19、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62を回転させる。これにより、ロール体11のシートの先端が、印刷ヘッド24の下方へ送り出される。送り出されたロール体11のシートは、ロール体11で径方向の外向きとなるシート面が、印刷ヘッド24と対向する。そして、搬送装置10は、各ローラを回転させつつ、印刷データに基づいて、印刷ヘッド24からシートへ向けてインクを吐出させる。
搬送装置10は、印刷データに基づく印刷が終了したと判定したことに応じて、ロール体11から引き出されたシートのうち印刷がされた部分が排出口13から筐体14の外部へ出るまでシートを搬送させてから、不図示のモータを制御して、スピンドル19、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62の回転を停止する。
[カバー90の開閉操作]
印刷によってシートが使用され、スピンドル19に支持されているロール体11からすべてのシートが引き出されると、ユーザによりロール体11が交換される。ロール体11の交換作業において、ユーザは、閉位置にあるカバー90(図1、図5を参照)を、前後方向8の前方へスライドさせて、開位置(図2、図7参照)とする。なお、ユーザは、筐体14内でシートが詰まったときにも、カバー90を閉位置から開位置にスライドさせることがある。
図5に示すように、カバー90が閉位置にある時、カバー90の突起91B(図6(B)参照)が右面35の係合孔35H(図6(B)参照)に嵌合している。また、ガイドレバー84Aの姿勢は第1姿勢である。第2ガイドピン93Aは、第1案内路87Aの後端位置Py2に位置する。第1ガイドピン88Aは、第1姿勢に対応して右面35よりもスピンドル19の近くに位置するとき、第1ガイドピン88Aには第2案内路95Aの前端部が前方から当接している。そのため、レバースプリング85Aは、第1姿勢にあるガイドレバー84Aに逆向き5Bの付勢力を加えており、第1ガイドピン88Aの正向き5Aへの回動が規制される。
ユーザは、カバー90を閉位置から開位置へスライドさせるために、持ち手310の後端部に指を掛け、前向きの力を加える。その結果、持ち手310は、第1回動軸97の軸心周りに正向き5Aに回動した後、凹陥92から突出した状態で凹陥92に対して位置決めされる(図8(B)参照)。ユーザがカバー90を閉位置から若干前方にスライドさせ始めると、図6(B)に示すように、第2ガイドピン93Aは、第1案内路87Aに沿って後端位置Py2から右方に若干移動し、第2案内路95Aもまた閉位置から右方に若干移動する。このとき、ガイドレバー84Aは、貫通孔84Tに沿って右方に若干移動する。すなわち、カバー90は、左右方向9において右面35と干渉しない位置まで右方に移動する。また、カバー90が閉位置から移動し始め、ガイドレバー84Aの姿勢が第1姿勢から第3姿勢となるまでの間、ガイドレバー84Aは、レバースプリング85Aにより逆向き5Bに付勢されつつも、ユーザにより加えられる力によりガイドレバー支持体83A周りに正向き5Aに回動する。そのため、第1ガイドピン88Aは、ガイドレバー84Aに従動して第1姿勢から第3姿勢に向かって回動する。なお、ガイドレバー84Aが第1姿勢から第3姿勢に姿勢を変える前に、ユーザが持ち手310から手を放すと、カバー90は、レバースプリング85Aによりレバースプリング85Aに逆向き5Bの付勢力が与えられているため、カバー90は閉位置に戻る。
カバー90の移動により、ガイドレバー84Aの姿勢が第3姿勢になると(図6(B)参照)、ガイドレバー84Aは、レバースプリング85Aにより正向き5Aに付勢し始める。また、ガイドレバー84Aは、レバースプリング85Aによる付勢力及びユーザにより加えられる力により、ガイドレバー支持体83A周りに正向き5Aに回動する。そのあと、切り欠き811は、図7(B)に示すように、ガイドレバーストッパ86Aに当接した後、当接位置で停止する。これにより、ガイドレバー84Aは、第2姿勢となり(図7(B)参照)、その結果、第1ガイドピン88Aの回動が規制され停止する。
カバー90が図7(B)の状態になったあと、ユーザは、カバー90を開位置までスライドさせて、開口18を全開にする。なお、ガイドレバー84Aが第3姿勢に姿勢を変えた後、ユーザが持ち手310から手を放しても、カバー90は、レバースプリング85Aによりレバースプリング85Aに正向き5Aの付勢力が与えられているため、カバー90は開位置へと移動する。このとき、図7(B)に示すように、第2ガイドピン93Aは、第1案内路87Aの前端位置Py1の直ぐ後方に位置する。また、第1ガイドピン88Aは、第2姿勢に対応する位置にあり、切り欠き811は当接位置にある。
カバー90が全開の状態で、ユーザは、ロール体11を交換したり、シートの詰まりを解消したりする。その後、ユーザは、カバー90を開位置から閉位置へスライドさせるために、持ち手310の前端部に指を掛け、後方への力を加える。その結果、持ち手310は、第2回動軸98周りに逆向き5Bに回動した後、凹陥92から突出した状態で凹陥92に対して位置決めされる(図8(C)参照)。ユーザは、カバー90が閉位置に到達するまで、持ち手310に後向きの力を加え続ける。なお、カバー90が開位置から閉位置までスライドする場合、スライド機構80及びカバー90は、上述とは逆に動作するだけであるため、それぞれの動作説明を省略する。
[実施形態の作用効果]
搬送装置10によれば、カバー90は、閉位置及び開位置の間で前後方向8にスライドすることで、開口18が開放され、又は開口18が閉塞される。この間、カバー90は、左右方向9において、閉位置から、筐体14の右面35と干渉しない位置まで右方に移動するだけである。そのため、ロール体11をスピンドル19に装填したり、シートのジャム処理をしたりするときなどに、カバー90を開位置にスライドさせるために、搬送装置10の右方に要する空間が比較的小さい。ガイドレバー84Aが第1姿勢にあるとき、第1ガイドピン88Aが筐体14の右面35よりも内側に位置する。そのため、カバー90が閉位置にあるときには、カバー90のカバー右面91Rが筐体14の右面35からはみ出す量が少ない。
また、カバー90の開閉操作において、ガイドレバー84Aが第3姿勢になる前にユーザが持ち手310から手を放すと、カバー90は、レバースプリング85Aによる逆向き5Bの付勢力により、カバー90は閉位置に戻る。すなわち、搬送装置10は、カバー90を閉位置に保つ機能を有する。また、ガイドレバー84Aが第3姿勢になった後、ユーザが持ち手310から手を放しても、カバー90は、レバースプリング85Aによる正向き5Aの付勢力により、カバー90は開位置へと移動する。したがって、ユーザは、ガイドレバー84Aを第1姿勢から第3姿勢になるまで持ち手310に力を加えるだけで、カバー90が開く。すなわち、搬送装置10は、ユーザによるカバー90の開動作を補助する機能を有する。
逆に、ユーザは、ガイドレバー84Aを第2姿勢から第3姿勢になるまで持ち手310に力を加えるだけで、カバー90が閉じる。すなわち、搬送装置10は、ユーザによるカバー90の開動作を補助する機能を有する。ガイドレバー84Aが第2姿勢から第3姿勢になるまでに持ち手を放すと、カバー90は、カバー90は開位置に戻る。すなわち、搬送装置10は、カバー90を開位置に保つ機能を有する。
このように、搬送装置10によれば、ユーザはカバー90を開閉し易く、且つカバー90が開放されたままになりにくい。
カバー90が開位置にあるとき、カバー左面91Lは、右面35よりもスピンドル19の近くに位置する。カバー左面91Lは、カバー90のカバー右面91Rとは反対側に位置する。そのため、カバー90が閉位置にあるときには、カバー右面91Rが筐体14の右面35からはみ出す量が少ない。カバー90が開位置にあるとき、カバー左面91Lは、右面35よりもスピンドル19から離れている。
また、閉位置のカバー90が筐体14の右面35を含む仮想平面に位置する。そのため、カバー90は、右面35から左方に突出しないので、搬送装置10の設定面積が小さい。また、搬送装置10の外観がよい。
手掛け機構38により、カバー90を前方に移動させる際、持ち手310は、第1回動軸97周りに正向き5Aに回動し、カバー90を後方に移動させる際、持ち手310は、第2回動軸98周りに逆向き5Bに回動する。このように、カバー90の移動する向きに応じて持ち手310がカバー90に対して回動するため、ユーザはカバー90を操作しやすい。
また、筐体14の開口18は、印刷ヘッド24を外部へ露出しないので、開口18を通じて、ユーザが印刷ヘッド24に不用意に接触することが抑制される。
また、カバー90の開位置は、その閉位置よりも搬送向きの下流である。すなわち、シートが排出口13から排出される向きと同じ向きにカバー90は開かれる。そのため、ユーザは、カバー90を操作しやすい。
[変形例]
上記実施形態では、カバー90は、閉位置よりも前方の開位置へ向かって前後方向8に沿ってスライド可能であるが、閉位置よりも後方の開位置へ向かって前後方向8に沿ってスライド可能であってもよい。
また、筐体14の開口18は、右面35ではなく、左面36に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、搬送路22において第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55がシートを挟持して搬送するが、これに代えて、搬送ベルトなどの他の搬送部材が用いられてもよい。
また、タンク70は、ブラック1色のインクを貯留するものに限定されず、例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクをそれぞれ貯留するものであってもよい。
また、上記実施形態では、インクジェット方式によってシートに印刷する印刷ヘッド24が印刷部として用いられているが、これに代えて 電子写真式の印刷方式が採用されたり、サーマルヘッドが採用されたりしてもよい。その場合、必要でなければヒータ26が省略されてもよい。
また、上記実施形態では、ロール体11はスピンドル19に支持されるが、ロール体を回転可能に支持する棒状の支持材はスピンドル19のように回転するものでなくてもよい。
また、排出口13は、必ずしも筐体14の前面31に形成されていなくてもよい。例えば、排出口13が筐体14の上面33に形成されて、排出口13を通過する印刷済みのシートが、斜め上方や上方に排出されてもよい。
また、前述された搬送装置10は、筐体14の前面31及び後面32が上下方向7及び左右方向9に沿った状態で使用されるが、搬送装置10の使用姿勢はこれに限らない。
また、閉位置のカバー90において、カバー右面91Rは、右面35と段差無く平坦であった。しかし、これに限らず、カバー右面91Rは、カバー90が閉位置にある時に、右面35から左方にずれていてもよい。また、カバー右面91Rは、カバー90が閉位置にある時に、右面35を基準として右方にずれていてもよい。
また、搬送装置10は、図8に示す手掛け機構38を備えていた。しかし、これに限らず、搬送装置10は、カバー右面91Rから突出又は凹陥する手掛けであってもよい。
10・・・搬送装置
11・・・ロール体
14・・・筐体
18・・・開口
19・・・スピンドル
24・・・印刷ヘッド
31・・・前面
32・・・後面
33・・・上面
34・・・下面
35・・・右面
36・・・左面
54・・・第1搬送ローラ対
55・・・第2搬送ローラ対
69・・・ピン
90・・・カバー
91R・・・カバー右面

Claims (11)

  1. 内部空間を有する筐体と、
    上記筐体の内部空間において第1方向に沿って延びており、ロール体を回転可能に支持する支持材と、
    上記筐体の内部空間において、上記支持材に支持されたロール体から引き出されたシートを、上記第1方向と直交する第2方向に沿った搬送向きに搬送する搬送部材と、
    カバーと、を具備しており、
    上記筐体は、
    外壁の一部において上記支持材の一端を外部へ露出する開口と、
    上記開口の周辺において上記第2方向に沿って延びており、上記第2方向の一方の端部が他方の端部よりも内側に位置する第1ガイドレールと、
    上記第1ガイドレールより上記第2方向の他方に位置しており、第1勘合部が上記外壁の外面より内側に位置する第1姿勢、及び上記第1勘合部が上記外壁の外面より外側に位置する第2姿勢に姿勢変化が可能なガイドレバーと、を有しており、
    上記カバーは、
    上記第2方向へ延びており、上記第1勘合部が嵌合する第2ガイドレールと、
    上記第1ガイドレールに嵌合する第2勘合部と、を有しており、
    上記開口を開放する開位置と、上記開口を塞ぐ閉位置との間を、上記第2方向に沿って上記筐体に対してスライド可能である搬送装置。
  2. 上記ガイドレバーの姿勢が、上記第1姿勢から第3姿勢になるまでの間、上記ガイドレバーが上記第1姿勢に向かう向きに付勢する付勢部材を有しており、上記第3姿勢は、上記第1姿勢から上記第2姿勢への姿勢変化の途中の姿勢であり、
    前記付勢部材は、上記ガイドレバーの姿勢が、上記第3姿勢から上記第2姿勢になるまでの間、上記ガイドレバーが上記第2姿勢に向かう向きに付勢する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記付勢部材は、上記第2姿勢に位置する上記ガイドレバーを上記第1姿勢への回動向きと逆向きに付勢する請求項2に記載の搬送装置。
  4. 上記ガイドレバーは、
    上記閉位置から上記開位置へ向かって移動される上記カバーに連動して、上記付勢部材の付勢力に抗して上記第1姿勢から上記第2姿勢へ回動され、
    上記閉位置へ向かって移動される上記カバーに連動して、上記付勢部材の付勢力に抗して上記第2姿勢から上記第1姿勢へ回動される請求項3に記載の搬送装置。
  5. 上記筐体内に設けられ、上記第1姿勢及び上記第2姿勢の間で上記ガイドレバーを回動可能に支持するガイドレバー支持体と、
    上記筐体内に設けられ、上記付勢部材の一方端側を固定する第1固定部材と、
    上記ガイドレバーに設けられ、上記付勢部材の他方端側を固定する第2固定部材とを備え、
    上記ガイドレバー支持体における上記ガイドレバーの回動中心は、上記カバーが閉位置にあるとき、上記第1固定部材と上記第2固定部材とを結ぶ仮想直線よりも、上記筐体の内部空間側に位置する請求項2から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記筐体内に設けられ、上記第1姿勢及び上記第2姿勢の間で上記ガイドレバーを回動可能に支持するガイドレバー支持体と、
    上記筐体内に設けられ、上記付勢部材の一方端側を固定する第1固定部材と、
    上記ガイドレバーに設けられ、上記付勢部材の他方端側を固定する第2固定部材とを備え、
    上記ガイドレバー支持体における上記ガイドレバーの回動中心は、上記カバーが上記開位置にあるとき、上記第1固定部材と上記第2固定部材とを結ぶ仮想直線よりも、上記筐体の外部側に位置する請求項2から5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 上記外壁において上記開口との周縁部には係合孔が形成されており、
    上記カバーは、上記閉位置にあるときに、上記係合孔に係合する係合部材を有している請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 上記カバーの内面は、上記開位置にあるとき、上記第1方向において、上記外壁の外面よりも上記支持材から離れており、
    上記カバーの内面は、上記閉位置にあるとき、上記第1方向において、上記外壁の外面よりも上記支持材の近くに位置する請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 上記カバーの外面に設けられて、上記第3方向に沿った第1回動軸から上記第2方向の一方へ延びており、上記第1回動軸周りに回動可能なアームと、
    上記アームの先端部において上記第3方向に沿った第2回動軸から上記第2方向の他方へ延びており、上記第2回動軸周りに回動可能な持ち手と、を更に具備する請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 上記筐体の内部において、上記搬送向きに搬送されるシートに色材で印刷する印刷部を備え、
    上記筐体の上記開口は、上記印刷部を外部へ露出しない請求項1から9のいずれかに記載の搬送装置。
  11. 上記開位置は、上記閉位置よりも、上記搬送向きの下流である請求項9又は10に記載の搬送装置。






JP2019226113A 2019-12-16 2019-12-16 搬送装置 Pending JP2021094721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019226113A JP2021094721A (ja) 2019-12-16 2019-12-16 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019226113A JP2021094721A (ja) 2019-12-16 2019-12-16 搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021094721A true JP2021094721A (ja) 2021-06-24

Family

ID=76430122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019226113A Pending JP2021094721A (ja) 2019-12-16 2019-12-16 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021094721A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4344889A1 (en) 2022-09-28 2024-04-03 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4344889A1 (en) 2022-09-28 2024-04-03 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0501789B1 (en) Information processing apparatus
US6854843B2 (en) Recording apparatus
EP1223042B1 (en) Recording apparatus comprising a suction unit
US9427987B2 (en) Recording apparatus
JP2021094721A (ja) 搬送装置
US20080030563A1 (en) Ink-jet printer
JP5621356B2 (ja) 記録装置
JP7192967B2 (ja) 印刷装置
US11660883B2 (en) Image recording apparatus
US8317187B2 (en) Recording apparatus
US6913353B2 (en) Inkjet fixer fluid applicator
JP4535188B2 (ja) 記録装置
US6682237B2 (en) Apparatus and method for transporting print media through a printzone of a printing device
WO2020202933A1 (ja) 印刷装置
JP2018065363A (ja) 供給装置
JP6828278B2 (ja) インクジェット記録装置
US11602944B2 (en) Foreign material removing device and printing apparatus
JP2003054052A (ja) インクジェットプリンタ
JP4433161B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002301832A (ja) インクジェット印字装置
JP2021094722A (ja) ホルダ及び画像記録装置
JP5927906B2 (ja) インク流通装置
JP2023095336A (ja) シート供給装置および記録装置
JP2022016747A (ja) インクジェット記録装置
JP5772056B2 (ja) 媒体搬送機構およびこれを備えた記録装置