JP2021092292A - スラスト軸受、それを用いたサスペンション装置、及びスラスト軸受の製造方法 - Google Patents

スラスト軸受、それを用いたサスペンション装置、及びスラスト軸受の製造方法 Download PDF

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孝尚 熊倉
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Abstract

【課題】両ケースを強化合成樹脂で成形しても容易に組み立てることができ、且つ良好な摺動性を得ることができるスラスト軸受を提供する。【解決手段】環状の第1ケース(例えば、ロアケース2)と、第1ケースに回転自在に組み合わされる環状の第2ケース(例えば、アッパーケース3)と、第1ケースと第2ケースとの間に挟まれる中間部材4と、を備えるスラスト軸受1であって、第1ケースに係合する第1係合部(例えば、第1係合フック7)と、第2ケースに係合する第2係合部(例えば、第2係合フック8)とを有する接続部材5を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、スラスト軸受、それを用いたサスペンション装置、及びスラスト軸受の製造方法に関する。
従来、ストラット式のサスペンション装置に用いられ、環状のアッパーケースと、アッパーケースの下方に配置される環状のロアケースと、アッパーケースとロアケースとの間に配置され、アッパーケースと摺動自在に当接する中間部材とを備えるスラスト軸受が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のものでは、アッパーケースをポリアセタール樹脂などの熱可塑性合成樹脂で成形し、ロアケースをポリアセタール樹脂に補強繊維を含有させた強化合成樹脂で成形している。そして、アッパーケースの外周縁からロアケース側に向かって垂下する筒状垂下部を設け、この垂下部にロアケース側に向かって突出する環状の係合フックを設けている。ロアケースの外周面には、アッパーケースの係合フックと係合可能な係合凹部が設けられている。
そして、アッパーケースは、垂下部を径方向外側に押し広げるようにしてロアケースに重ね合わせるように押し込むことにより、アッパーケースの係合フックがロアケースの係合凹部と嵌合して、スラスト軸受が組み立てられる。
特開2009−250278号公報
従来のスラスト軸受は、強化合成樹脂製のロアケースではサスペンション装置のコイルスプリングやバンプストッパー部材を介したサスペンション装置のシリンダの突き上げ荷重を受け止めることができるが、アッパーケースにおいてもシリンダの突き上げ荷重を受け止められるように構成する場合には、剛性を向上させるべく、アッパーケースを強化合成樹脂製にすることが考えられる。
しかしながら、2つのケースを共に強化合成樹脂製としてしまうと、一方のケースに設けられた係合フックが径方向に撓み難くなり、両方のケースを組み合わせることが困難となってしまう。
また、両方のケースを強化合成樹脂で成形してしまうと両ケースの間に中間部材を介在させただけでは、強化合成樹脂に含まれる補強繊維により、中間部材が異常摩耗してしまうという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、両ケースを強化合成樹脂で成形しても容易に組み立てることができ、且つ良好な摺動性を得ることができるスラスト軸受を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
環状の第1ケースと、
前記第1ケースに回転自在に組み合わされる環状の第2ケースと、
前記第1ケースと前記第2ケースとの間に挟まれる中間部材と、
を備えるスラスト軸受であって、
前記第1ケースに係合する第1係合部と、前記第2ケースに係合する第2係合部とを有する接続部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、接続部材を介して第1ケースと第2ケースとを組み合わせることができるため、2つのケースの剛性を高めても接続部材を介して組み付けることができ、第1ケースと第2ケースとのどちらでも荷重を受け止めることができるとともに、組み立ても容易なスラスト軸受を提供することができる。
[2]また、本発明は、
前記接続部材は、前記第2ケース側から前記第1ケース側へ向かって延び、先端が径方向外側又は内側に向かって突出した第1係合フック(例えば、実施形態の第1係合フック7、第3係合フック57。以下同一。)を備え、
前記第1ケースには、前記第1係合フックと係合する第1被係合部(例えば、実施形態の環状突条部23、第3被係合部24。以下同一。)が設けられ、
前記第1係合部は前記第1係合フックであり、
前記第2ケースには、前記第1係合フックの径方向内側または外側に沿って延び、前記第1係合フックが径方向に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを支える係合維持部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第2ケースの係合維持部が第1係合フックを径方向から支えることにより第1係合フックが径方向に撓むことを規制するため、第1係合フックと第1被係合部との係合が解除されることが阻止され、接続部材を介して第1ケースと第2ケースとを強固に組み付けることができる。
[3]また、本発明においては、
前記第1ケースは、第1内周面を備え、
前記第1係合フックは、前記第2ケース側から前記第1内周面の内側へ向かって延び、且つ先端が径方向外側に向かって突出しており、
前記第1被係合部は、前記第1内周面に設けられ、
前記第2ケースには、前記第1係合フックの内側へ延び、前記第1係合フックが内側に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを内側から支える前記係合維持部が設けられ、
前記係合維持部は、筒形状であり、且つ外周面にリブを備え、前記リブが前記第1係合フックを内側から支持することが好ましい。
本発明によれば、係合維持部が外周面にリブを備える筒形状であり、リブで第1係合フックを支えるように構成されているため、係合維持部を薄肉に設計することができる。さらに、リブで第1係合フックを支えるため、薄肉にした分だけ第1係合フックが内側に撓み易くなることもなくリブでしっかりと第1係合フックを支えることができる。
[4]また、本発明においては、
前記第2係合部は、前記第1係合フックとは反対方向の第1ケース側から第2ケース側に向かって延び且つ先端が径方向内側に突出した第2係合フックで構成され、
前記第2ケースは前記第2係合フックが係合する第2被係合部が設けられ、
前記第2係合フックの先端は、前記第2ケースと前記第1ケースとを組み付けるときに、前記リブと接触しないように周方向に位相をずらして配置されていることが好ましい。
本発明によれば、第2係合部が、第1係合フックとは反対方向に延び且つ先端が径方向内側に突出した第2係合フックで構成されている場合において、第2係合フックがリブに接触することがないため、第2ケースを接続部材に係合させるときに、第2係合フックを径方向外側へ押し広げる領域を減少させることができ、第2ケースを接続部材に容易に係合させることができる。
[5]また、本発明においては、
前記第2係合部は、前記第1係合フック又は前記接続部材の内周縁部から下方に垂下する筒状の第1延在部から径方向内側へ延びる張出部と、前記張出部から前記係合維持部の内周面に沿って第2ケース側へ延びる折返部と、前記折返部の前記係合維持部と対向する対向面に設けられた係合凹部と、で構成され、
前記係合凹部は、前記係合維持部の内周面から径方向内側へ突出する係合凸部と係合するように構成することもできる。
本発明によれば、第2ケースの係合維持部が第1係合フックを内側から支えることにより第1係合フックが内側に撓むことを規制するため、第1係合フックと第1被係合部との係合が解除されることが阻止され、接続部材を介した第1ケースと第2ケースとを強固に組み付けることができる。また、第2係合部としての係合凹部と、第2ケースの係合凸部とが係合して、第2ケースと接続部材とがしっかりと接続される。
[6]また、本発明においては、前記第1ケース及び前記第2ケースを、補強繊維を含有する強化合成樹脂で成形し、前記接続部材を、熱可塑性合成樹脂で成形することができる。
第1ケース及び第2ケースを強化合成樹脂で成形することにより、第1ケース及び第2ケースのいずれも荷重を受け止めることができ、接続部材を熱可塑性合成樹脂で成形することにより第1ケースと第2ケースとをしっかりと一体化させることができる。
[7]また、本発明においては、
前記中間部材は、前記第1ケースと一体に回転し、
前記接続部材は、前記第2ケースと一体に回転し、
前記中間部材には、前記接続部材と接触して回転方向に摺動可能な第1摺動面が設けられ、
前記接続部材には、前記第1摺動面に接触して回転方向に摺動可能な第2摺動面が設けられていることが好ましい。
第1ケース及び第2ケースを強化合成樹脂などの剛性の高い材料で成形する場合、第1ケースと第2ケースの間に1つの中間部材を配置するだけでは、強化合成樹脂に含まれる補強繊維により、中間部材が異常摩耗してしまうことが分かった。
そこで、中間部材の第1摺動面と接続部材の第2摺動面の間で摺動するように構成すれば、第1ケースと第2ケースの剛性を高めても、強化合成樹脂に含まれる補強繊維による中間部材の異常摩耗を防止し、良好な摺動性を得ることができる。
[8]また、本発明のサスペンション装置は、
前記スラスト軸受と、シリンダと、ロッドと、コイルスプリングと、バンプストッパー部材と、を備え、
前記第1ケースと前記第2ケースの何れか一方は、前記コイルスプリングの荷重を受け止めるスプリング荷重受部を備え、
前記第1ケースと前記第2ケースの何れか他方は、前記バンプストッパー部材の荷重を受け止めるバンプストッパー荷重受部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ケースと第2ケースの何れか一方に設けられたスプリング荷重受部で、コイルスプリングの荷重を受け止め、他方のケースに設けられたバンプストッパー荷重受部でバンプストッパー部材からの荷重を受け止めることができるため、第1ケース又は第2ケースの何れか1つでコイルスプリングとダンパの両方の荷重を受けるサスペンション装置と比較して、コイルスプリングとバンプストッパー部材とのレイアウト自由度を向上させることができる。
[9]また、本発明のスラスト軸受の製造方法は、
環状の第1ケースと、
前記第1ケースに回転自在に組み合わされる環状の第2ケースと、
前記第1ケースと前記第2ケースとの間に挟まれる中間部材と、
を備えるスラスト軸受の製造方法であって、
前記スラスト軸受は、前記第1ケースに係合する第1係合部と、前記第2ケースに係合する第2係合部とを有する接続部材を備え
前記第1ケースは、第1内周面を備え、
前記接続部材は、前記第1内周面の内側へ延び、先端が径方向外側に向かって突出した第1係合フックと、を備え、
前記第1内周面には、前記第1係合フックと係合する第1被係合部が設けられ、
前記第1係合部は前記第1係合フックであり、
前記第2ケースには、前記第1係合フックの内側へ延び、前記第1係合フックが内側に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを内側から支える係合維持部が設けられ、
前記第1ケースに前記中間部材を介して前記接続部材を組み付けて、前記第1係合フックと前記第1被係合部とを係合させる第1ケース組付け工程と、
前記第1ケース組付け工程よりも後ろの工程であり、前記第2ケースを前記接続部材に組み付けて、前記係合維持部によって前記第1係合フックと前記第1被係合部との係合が解除されることを阻止する第2ケース組付け工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1ケース組付け工程においては、第2ケースはまだ組付けられていないため、第1係合フックは径方向内側へ容易に撓むことができ、第1係合フックを第1被係合部に容易に係合させることができる。
また、第2ケース組付け工程の後は、第2ケースの係合維持部が第1係合フックを内側から支えることにより第1係合フックが径方向内側に撓むことを規制するため、第1係合フックと第1被係合部との係合が解除されることが阻止され、接続部材を介した第1ケースと第2ケースとを強固に組み付けることができる。
本発明の第1実施形態のスラスト軸受を備えたサスペンション装置を示す模式図。 第1実施形態のスラスト軸受の第1実施形態を示す断面図。 第1実施形態のスラスト軸受を示す分解図。 第1実施形態のアッパーケースを示す斜視図。 本発明のスラスト軸受の第2実施形態を示す断面図。 第2実施形態のスラスト軸受を示す分解図。 本発明のスラスト軸受の第3実施形態を示す断面図。 本発明のスラスト軸受の第4実施形態を示す断面図。
図を参照して、本発明のスラスト軸受、スラスト軸受を用いたサスペンション装置、及びスラスト軸受の製造方法について説明する。
[第1実施形態]
[サスペンション装置の構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態のスラスト軸受1を備えたストラット式のサスペンション装置100は、オイルが充填されたシリンダ102と、シリンダ102に一端側が挿入され、シリンダ102の上方開口から他端部が露出するロッド104と、上端がスラスト軸受1に接触するコイルスプリング106と、車輪(図示省略)が突き上げられたときに、シリンダ102とコイルスプリング106とともに車体(図示省略)のアッパーマウント202へ与える衝撃を和らげるべく、スラスト軸受1とシリンダ102との間に配置され、且つロッド104を中央の貫通孔108aに挿通させたバンプストッパー部材108と、を備える。
ロッド104の上端はナット204でアッパーマウント202に固定されている。
[スラスト軸受の構成]
図2から図4を参照して、第1実施形態のスラスト軸受1は、環状の第1ケースとしてのロアケース2と、ロアケース2に回転自在に組み合わされる環状の第2ケースとしてのアッパーケース3と、ロアケース2とアッパーケース3との間に挟まれるようにして配置される環状の中間部材4(本発明の第1中間部材に該当する)と、ロアケース2とアッパーケース3とを接続する環状の接続部材5と、を備える。
ロアケース2とアッパーケース3とは相対的に回転自在である。中間部材4はロアケース2と一体に回転する。接続部材5はアッパーケース3と一体に回転する。中間部材4と接続部材5とは、中間部材4の第1摺動面4aと接続部材5の第2摺動面5aとが接触し、互いに相対回転自在となっている。すなわち、本実施形態においては、接続部材5は、第2中間部材としての機能も備えている。これにより、本実施形態のスラスト軸受1は、適切な摺動性を発揮することができる。また、接続部材5が第2中間部材としての機能を兼ね備えるため、接続部材5の他に別部材として第2中間部材を設けた場合と比較して、部品点数を減らしてスラスト軸受1の組み立てを容易とすることができる。
ロアケース2とアッパーケース3とは、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性合成樹脂にガラス繊維等の補強繊維を含有させた強化合成樹脂で成形されている。中間部材4及び接続部材5は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性合成樹脂で成形されている。
図2に示すように、環状の接続部材5は、環状円盤部51と、環状円盤部51の内周縁から下方へ垂下する筒状の第1延在部52と、第1延在部52の下端から下方へ延び、先端が径方向外側に向かって突出した第1係合フック7と、第1延在部52の上端から上方へ延び、先端が径方向内側に向かって突出した第2係合フック8と、を備えている。
図3を参照して、第1延在部52の内周面には、図3の上下方向に延びる複数の溝部52aが周方向に間隔を存して設けられている。この溝部52aに、後述する図4に示すアッパーケース3の大径部31bの外周面に設けられた上下方向に延びる複数の突条部31fが嵌合して、接続部材5とアッパーケース3とが回り止めされる。
ロアケース2は、上面で中間部材4と接触し、下面でサスペンション装置のコイルスプリングの荷重を受け止めるばね座面21aを有する環状のフランジ部21と、フランジ部21の内周縁から下方に垂下しコイルスプリングの上端部分の内側に挿入されて位置決めを行う位置決め筒部22と、を備える。本実施形態においては、ばね座面21aがスプリング荷重受部に相当する。
位置決め筒部22の内周面には、径方向内側に向かって突出する環状突条部23が設けられている。この環状突条部23の下面に第1係合フック7が係合する。すなわち、環状突条部23が本発明の第1被係合部に相当する。
フランジ部21の内周面には、環状突条部23よりも図面上方に位置させて図面上方に向かって先細り形状の複数の三角形状突部21bが周方向に間隔を存して設けられている。
中間部材4は、環状板部41と、環状板部41の内周縁から下方に垂下する筒状部42と、筒状部42の下端に下方に突出するように周方向に並んで突設された先細り形状の複数の歯部43と、を備える。この周方向に隣接する歯部43同士の間の谷部に、フランジ部21の内周面に設けられた三角形状突部21bが嵌合して、ロアケース2と中間部材4とが回り止めされる。
図2の断面図を参照して、アッパーケース3は、内筒部31と、外筒部32と、内筒部31と外筒部32とを周方向に間隔を存して接続する複数の橋部33と、を備える。内筒部31は、下方から順に外径が中径の中径部31aと、外径が中径部31aよりも大径の大径部31bと、外径が中径部31aよりも小径の小径部31cとで構成されている。図4に示すように、中径部31aの外周面には、上下方向に延びる複数のリブ31dが互いに周方向に間隔を存して設けられている。リブ31dは、第1係合フック7の径方向内側に位置するように中径部31aに配置されている。このリブ31dによって、第1係合フック7が内側へ撓み、第1係合フック7と環状突条部23との係合が解除されることを阻止している。中径部31aとリブ31dが本実施形態における係合維持部に相当する。
周方向に隣接するリブ31dの間隔は、1つの第1係合フック7に対して径方向内側から2つのリブ31dで支えるように設定されている。また、第2係合フック8は、隣接するリブ31dの間隔よりも周方向の幅が狭くなるように構成されている。これにより、アッパーケース3を接続部材4に嵌合させるときに第2係合フック8は中径部31aにおいて、リブ31dに接触することなく通過することができ、アッパーケース3と接続部材4との組み付けが容易となる。
内筒部31の内周面には径方向内側に張り出す環状のバンプストッパー荷重受部34が設けられている。このバンプストッパー荷重受部34でバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができる。
[スラスト軸受の製造方法]
次に、本実施形態のスラスト軸受1の製造方法について説明する。
まず、中間部材配置工程として、ロアケース2のフランジ部21の上面に中間部材4を載置する。このとき、三角形状突部21bと歯部43とが嵌合する。次いで、第1ケース組付け工程として、フランジ部21と環状円盤部51との間に中間部材4の環状板部41を挟み込むようにして、ロアケース2に接続部材5を嵌合させ、第1係合フック7を環状突条部23の下面に係合させる。このとき、第1係合フック7の径方向内側には、リブ31dは存在していないため、容易に第1係合フック7を環状突条部23と係合させることができる。
次いで、第2ケース組付け工程として、アッパーケース3を突条部31fと接続部材5の溝52aに嵌合させることで、第2係合フック8を、リブ31dの間を容易に通過させることができ、大径部31bで径方向外側に押し広げられながら通過し、橋部33の間から大径部31bの上方に第2係合フック8の先端が移動して、第2係合フック8が、大径部31bと小径部31cの間の第1段部31eに係合される。このとき、リブ31dが第1係合フック7の内側に配置され、リブ31dによって第1係合フック7の径方向内側への撓みを規制する。また、突条部31fと溝部52aとが嵌合していることにより、アッパーケース3と接続部材5との相対的な回転が阻止され、一体的に回転させることができる。
[作用効果]
本実施形態のスラスト軸受1及びそれを用いたサスペンション装置100によれば、接続部材5を介してロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)とを組み合わせることができる。このため、ロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)の何れも強化合成樹脂で成形して剛性を高めても、熱可塑性合成樹脂製の接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを容易に組み付けることができ、ロアケース2とアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106及びバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができるとともに、組み立ても容易なスラスト軸受1及びサスペンション装置100を提供することができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部の構成要素としてのリブ31dが第1係合フック7を径方向内側から支えることにより第1係合フック7が径方向内側に撓むことを規制する。このため、第1係合フック7と環状突条部23(第1被係合部)との係合が解除されることが阻止され、接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを強固に組み付けることができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部が外周面にリブ31dを備える筒形状の中径部31aで構成され、リブ31dで第1係合フック7を径方向内側から支えるように構成されている。このため、係合維持部の剛性を低下させることなく係合維持部としての中径部31aの肉厚を薄肉に設計することができる。さらに、リブ31dで第1係合フック7を支えるため、中径部31dを薄肉にしても第1係合フック7が径方向内側に撓み易くなることもなくリブでしっかりと第1係合フック7を支えることができる。
また、本実施形態によれば、アッパーケース3を接続部材5に組み付けるときに第2係合フック8がリブ31dに接触することがない。このため、アッパーケース3を接続部材5に係合させるときに、第2係合フック8を径方向外側へ押し広げる領域は、大径部31bのみとなり、中径部31aでは第2係合フック8は押し広げられることはない。従って、組付けのときに第2係合フック8が押し広げられる領域を大径部31bだけに減少させることができ、アッパーケース3を接続部材5に容易に係合させることができる。
また、ロアケース2及びアッパーケース3を強化合成樹脂で成形することにより、ロアケース2及びアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106とバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができる。また、接続部材5を熱可塑性合成樹脂で成形することにより剛性が高められたロアケース2とアッパーケース3とをしっかりと一体化させることができる。
また、本実施形態によれば、ロアケース2に設けられたスプリング荷重受部としてのばね座面21aで、サスペンション装置100のコイルスプリング106の荷重を受け止め、他方のアッパーケース3に設けられたバンプストッパー荷重受部34でバンプストッパー部材108を介してシリンダ102の突き上げ荷重を受け止めることができる。このため、ロアケース又はアッパーケースの何れか1つでコイルスプリングとバンプストッパー部材の両方の荷重を受けるサスペンション装置と比較して、コイルスプリング106とバンプストッパー部材108とのレイアウト自由度を向上させることができる。
[第2実施形態]
図5及び図6を参照して、第2実施形態のスラスト軸受1を説明する。第2実施形態のスラスト軸受1では、第1係合フック7は、1つの筒状体で構成されている。中径部31aの下端は、第1係合フック7の下端よりも上方であって、第1係合フック7が内側へ撓むことを規制し、第1係合フック7と環状突条部23との係合が解除されることを阻止できる位置に設定されている。
そして、接続部材5には、筒状の第1係合フック7(または第1延在部52)の内周面から中径部31aの下端よりも下方を通過して径方向内側へ延びる張出部54と、張出部54から中径部31aの内周面に沿ってアッパーケース3側(上方)へ延びる折返部55と、折返部55の中径部31aと対向する対向面55aから折返部55の内周面55bに向かって貫通するように周方向に等間隔で設けられた3つの係合凹部56と、を備える。なお、第1係合フック7は筒状でなくてもよく、例えば、第1実施形態と同様に周方向に間隔を存して複数設けるように構成してもよい。
中径部31aの内周面には、係合凹部56に夫々係合する3つの係合凸部36が設けられている。係合凹部56は、折返部55の内周面55bまで貫通していなくてもよいが、貫通させることで、係合凸部36が係合凹部56と係合しているか否かを目視で確認することができる。
第2実施形態においては、係合凹部56が第1実施形態の第2係合フックに代わる第2係合部に相当する。その他の構成は、第1実施形態のスラスト軸受1と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
[作用効果]
本実施形態のスラスト軸受1及びそれを用いたサスペンション装置によれば、接続部材5を介してロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)とを組み合わせることができる。このため、ロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)の何れも強化合成樹脂で成形して剛性を高めても、熱可塑性合成樹脂製の接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを組み付けることができ、ロアケース2とアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106とバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができるとともに、組み立ても容易なスラスト軸受1及びサスペンション装置100を提供することができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部としての中径部31aが第1係合フック7を径方向内側から支えることにより第1係合フック7が径方向内側に撓むことを規制する。このため、第1係合フック7と環状突条部23(第1被係合部)との係合が解除されることが阻止され、接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを強固に組み付けることができる。
また、ロアケース2及びアッパーケース3を強化合成樹脂で成形することにより、ロアケース2及びアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106とバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができる。また、接続部材5を熱可塑性合成樹脂で成形することにより剛性が高められたロアケース2とアッパーケース3とをしっかりと一体化させることができる。
また、本実施形態によれば、ロアケース2に設けられたスプリング荷重受部としてのばね座面21aで、サスペンション装置100のコイルスプリング106の荷重を受け止め、他方のアッパーケース3に設けられたバンプストッパー荷重受部34でバンプストッパー部材108を介してシリンダ102の突き上げ荷重を受け止めることができる。このため、ロアケース又はアッパーケースの何れか1つでコイルスプリングとバンプストッパー部材の両方の荷重を受けるサスペンション装置と比較して、コイルスプリング106とバンプストッパー部材108とのレイアウト自由度を向上させることができる。
[第3実施形態]
図7を参照して、本発明のスラスト軸受1の第3実施形態を説明する。第3実施形態のスラスト軸受1は、中径部31aが筒状の第1係合フック7の下端まで延びており、張出部54が第1係合フック7の下端から径方向内側へ延びている点を除いて第2実施形態と同一に構成され、同一の符号を付して説明を省略する。
[作用効果]
本実施形態のスラスト軸受1及びそれを用いたサスペンション装置100によれば、接続部材5を介してロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)とを組み合わせることができる。このため、ロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)の何れも強化合成樹脂で成形して剛性を高めても、熱可塑性合成樹脂製の接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを組み付けることができ、ロアケース2とアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106とバンプストッパー部材108との荷重を受け止めることができるとともに、組み立ても容易なスラスト軸受1及びサスペンション装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部としての中径部31aが第1係合フック7を径方向内側から支えることにより第1係合フック7が径方向内側に撓むことを規制する。このため、第1係合フック7と環状突条部23(第1被係合部)との係合が解除されることが阻止され、接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを強固に組み付けることができる。
また、ロアケース2及びアッパーケース3を強化合成樹脂で成形することにより、ロアケース2及びアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106とバンプストッパー部材108との荷重を受け止めることができる。また、接続部材5を熱可塑性合成樹脂で成形することにより剛性が高められたロアケース2とアッパーケース3とをしっかりと一体化させることができる。
また、本実施形態によれば、ロアケース2に設けられたスプリング荷重受部としてのばね座面21aで、サスペンション装置100のコイルスプリング106の荷重を受け止め、他方のアッパーケース3に設けられたバンプストッパー荷重受部34でバンプストッパー部材108を介してシリンダ102の突き上げ荷重を受け止めることができる。このため、ロアケース又はアッパーケースの何れか1つでコイルスプリングとバンプストッパー部材の両方の荷重を受けるサスペンション装置と比較して、コイルスプリング106とバンプストッパー部材108とのレイアウト自由度を向上させることができる。
[第4実施形態]
図8を参照して、第4実施形態のスラスト軸受1を説明する。第4実施形態のスラスト軸受1では、接続部材5の環状円盤部51の外周縁にロアケース2に向かって垂下する第3係合フック57が設けられている。ロアケース2には、第3係合フック57と係合可能に径方向外側へ突出する第3被係合部24が設けられている。第3係合フック57と第3被係合部24とが係合することにより、ロアケース2と接続部材5とがしっかりと接続される。
また、アッパーケース3には、接続部材5の第3係合フック57を径方向外側から抑えるようにして、アッパーケース3からロアケース2に向かって垂下する外筒状係合維持部37が設けられており、外筒状係合維持部37によって、第3係合フック57が径方向外側へ撓んで第3係合フック57と第3被係合部24との係合が意図せずに解除されることを防止している。
また、接続部材5の上面の径方向内側部分には、第2係合フック8よりも径方向外側に位置させて、アッパーケース3側の上方へ向かって延び、先端が径方向外側へ向かって突出した第4係合フック58が設けられている。アッパーケース3には、橋部33の間に位置させて、外筒部32の内周面から径方向内側へ延びるように第2段部38が設けられている。第4係合フック58は、第2段部38に係合して、アッパーケース3と接続部材5とがしっかりと接続される。
他の構成は、第1実施形態と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
[作用効果]
本実施形態のスラスト軸受1及びそれを用いたサスペンション装置100によれば、接続部材5を介してロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)とを組み合わせることができる。このため、ロアケース2(第1ケース)とアッパーケース3(第2ケース)の何れも強化合成樹脂で成形して剛性を高めても、熱可塑性合成樹脂製の接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを容易に組み付けることができ、ロアケース2とアッパーケース3でそれぞれコイルスプリング106及びバンプストッパー部材108の荷重を受け止めることができるとともに、組み立ても容易なスラスト軸受1及びサスペンション装置100を提供することができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部としてのリブ31dが第1係合フック7を径方向内側から支えることにより第1係合フック7が径方向内側に撓むことを規制する。このため、第1係合フック7と環状突条部23(第1被係合部)との係合が解除されることが阻止され、接続部材5を介してロアケース2とアッパーケース3とを強固に組み付けることができる。
また、本実施形態によれば、係合維持部が外周面にリブ31dを備える筒形状の中径部31aで構成され、リブ31dで第1係合フック7を径方向内側から支えるように構成されている。このため、係合維持部の剛性を低下させることなく係合維持部としての中径部31aの肉厚を薄肉に設計することができる。さらに、リブ31dで第1係合フック7を支えるため、中径部31dを薄肉にしても第1係合フック7が径方向内側に撓み易くなることもなくリブでしっかりと第1係合フック7を支えることができる。
また、本実施形態によれば、アッパーケース3を接続部材5に組み付けるときに第2係合フック8がリブ31dに接触することがない。このため、アッパーケース3を接続部材5に係合させるときに、第2係合フック8を径方向外側へ押し広げる領域は、大径部31bのみとなり、中径部31aでは第2係合フック8は押し広げられることはない。従って、組付けのときに第2係合フック8が押し広げられる領域を大径部31bだけに減少させることができ、アッパーケース3を接続部材5に容易に係合させることができる。
また、ロアケース2及びアッパーケース3を強化合成樹脂で成形することにより、ロアケース2及びアッパーケース3のいずれもコイルスプリング106とバンプストッパー部材108を介したシリンダ102の突き上げ荷重を受け止めることができる。また、接続部材5を熱可塑性合成樹脂で成形することにより剛性が高められたロアケース2とアッパーケース3とをしっかりと一体化させることができる。
また、本実施形態によれば、ロアケース2に設けられたスプリング荷重受部としてのばね座面21aで、サスペンション装置100のコイルスプリング106の荷重を受け止め、他方のアッパーケース3に設けられたバンプストッパー荷重受部34でバンプストッパー部材108を介してシリンダ102の突き上げ荷重を受け止めることができる。このため、ロアケース又はアッパーケースの何れか1つでコイルスプリングとバンプストッパー部材の両方の荷重を受けるサスペンション装置と比較して、コイルスプリング106とバンプストッパー部材108とのレイアウト自由度を向上させることができる。
また、第3係合フック57と第3被係合部24とが係合することにより、ロアケース2と接続部材5とがしっかりと接続される。また、第4係合フック58は、第2段部38に係合して、アッパーケース3と接続部材5とがしっかりと接続される。
[その他の実施形態]
なお、上述した実施形態の説明においては、第1ケースをロアケース、第2ケースをアッパーケースとして説明したが、本発明の第1ケース及び第2ケースはこれに限らず、例えば、第1ケースをアッパーケース、第2ケースをロアケースで構成してもよい。
また、上述した第1実施形態の説明においては、第1係合フック7と第2係合フック8とは、第1延在部52を介して接続部材5の内周縁部に設けられたものを説明した。しかしながら、本発明の第1係合フックと第2係合フックは、これに限らず、例えば、第1延在部52を省略して、接続部材5の内周縁部に直接設けてもよい。
また、上述した第1実施形態の説明においては、第1係合フック7に隣接する2つのリブ31dで径方向内側への撓みを規制し、アッパーケース3を接続部材5に組み付けるときには、第2係合フック8が周方向に隣接するリブ31dの間を通過するものを説明したが、本発明の構成は、これに限らず、第2係合フックがリブに接触しないように周方向に位相をずらしていればよい。従って、1つの第1係合フックに対して内側への撓みを規制するリブは1つであっても3つ以上であってもよい。
また、第4実施形態において、第1係合フック7及び中径部31aを省略して、第3係合フック57を本発明の第1係合フックとし、第3被係合部24を本発明の第2被係合部とし、外筒状係合維持部37を本発明の係合維持部とすることもできる。
また、第4実施形態において、第2係合フック8又は第4係合フック58は省略してもよい。また、第4実施形態において、第3係合フック57は省略してもよい。
また、第1実施形態においては、接続部材5が第2中間部材としての機能を兼ね備えたものを説明した。しかしながら、本発明のスラスト軸受1は、これに限らず、例えば、接続部材5とは別に第2中間部材を設けてもよく、これによっても、アッパーケースでバンプストッパー荷重を受け止めることができ、組み立て易く、且つ摺動性の良いスラスト軸受を提供することができる。
1 スラスト軸受
2 ロアケース(第1ケース)
3 アッパーケース(第2ケース)
4 中間部材(第1中間部材)
4a 第1摺動面
5 接続部材(第2中間部材)
5a 第2摺動面
7 第1係合フック
8 第2係合フック
21 フランジ部
21a ばね座面
21b 三角形状突部
22 位置決め筒部
23 環状突条部
24 第3被係合部
31 内筒部
31a 中径部
31b 大径部
31c 小径部
31d リブ
31e 第1段部
31f 突条部
32 外筒部
33 橋部
34 バンプストッパー荷重受部
36 係合凸部
37 外筒状係合維持部
38 第2段部
41 環状板部
42 筒状部
43 歯部
51 環状円盤部
52 第1延在部
52a 溝部
54 張出部
55 折返部
55a 対向面
55b 内周面
56 係合凹部
57 第3係合フック
58 第4係合フック
100 サスペンション装置
102 シリンダ
104 ロッド
106 コイルスプリング
108 バンプストッパー部材
202 アッパーマウント
204 ナット

Claims (9)

  1. 環状の第1ケースと、
    前記第1ケースに回転自在に組み合わされる環状の第2ケースと、
    前記第1ケースと前記第2ケースとの間に挟まれる中間部材と、
    を備えるスラスト軸受であって、
    前記第1ケースに係合する第1係合部と、前記第2ケースに係合する第2係合部とを有する接続部材を備えることを特徴とするスラスト軸受。
  2. 請求項1に記載されたスラスト軸受であって、
    前記接続部材は、前記第2ケース側から前記第1ケース側へ向かって延び、先端が径方向外側又は内側に向かって突出した第1係合フックを備え、
    前記第1ケースには、前記第1係合フックと係合する第1被係合部が設けられ、
    前記第1係合部は前記第1係合フックであり、
    前記第2ケースには、前記第1係合フックの径方向内側または外側に沿って延び、前記第1係合フックが径方向に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを支える係合維持部が設けられていることを特徴とするスラスト軸受。
  3. 請求項2に記載されたスラスト軸受であって、
    前記第1ケースは、第1内周面を備え、
    前記第1係合フックは、前記第2ケース側から前記第1内周面の内側へ向かって延び、且つ先端が径方向外側に向かって突出しており、
    前記第1被係合部は、前記第1内周面に設けられ、
    前記第2ケースには、前記第1係合フックの内側へ延び、前記第1係合フックが内側に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを内側から支える前記係合維持部が設けられ、
    前記係合維持部は、筒形状であり、且つ外周面にリブを備え、前記リブが前記第1係合フックを内側から支持することを特徴とするスラスト軸受。
  4. 請求項3に記載されたスラスト軸受であって、
    前記第2係合部は、前記第1係合フックとは反対方向の第1ケース側から第2ケース側に向かって延び且つ先端が径方向内側に突出した第2係合フックで構成され、
    前記第2ケースは前記第2係合フックが係合する第2被係合部が設けられ、
    前記第2係合フックの先端は、前記第2ケースと前記第1ケースとを組み付けるときに、前記リブと接触しないように周方向に位相をずらして配置されていることを特徴とするスラスト軸受。
  5. 請求項2又は請求項3に記載されたスラスト軸受であって、
    前記第2係合部は、前記第1係合フック又は前記接続部材の内周縁部から下方に垂下する筒状の第1延在部から径方向内側へ延びる張出部と、前記張出部から前記係合維持部の内周面に沿って第2ケース側へ延びる折返部と、前記折返部の前記係合維持部と対向する対向面に設けられた係合凹部と、で構成され、
    前記係合凹部は、前記係合維持部の内周面から径方向内側へ突出する係合凸部と係合することを特徴とするスラスト軸受。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載されたスラスト軸受であって、
    前記第1ケース及び前記第2ケースは、補強繊維を含有する強化合成樹脂で成形され、
    前記接続部材は、熱可塑性合成樹脂で成形されていることを特徴とするスラスト軸受。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載されたスラスト軸受であって、
    前記中間部材は、前記第1ケースと一体に回転し、
    前記接続部材は、前記第2ケースと一体に回転し、
    前記中間部材には、前記接続部材と接触して回転方向に摺動可能な第1摺動面が設けられ、
    前記接続部材には、前記第1摺動面に接触して回転方向に摺動可能な第2摺動面が設けられていることを特徴とするスラスト軸受。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載されたスラスト軸受を備えるサスペンション装置であって、
    シリンダと、ロッドと、コイルスプリングと、バンプストッパー部材と、を備え、
    前記第1ケースと前記第2ケースの何れか一方は、前記コイルスプリングの荷重を受け止めるスプリング荷重受部を備え、
    前記第1ケースと前記第2ケースの何れか他方は、前記バンプストッパー部材の荷重を受け止めるバンプストッパー荷重受部を備えることを特徴とするサスペンション装置。
  9. 環状の第1ケースと、
    前記第1ケースに回転自在に組み合わされる環状の第2ケースと、
    前記第1ケースと前記第2ケースとの間に挟まれる中間部材と、
    を備えるスラスト軸受の製造方法であって、
    前記スラスト軸受は、前記第1ケースに係合する第1係合部と、前記第2ケースに係合する第2係合部とを有する接続部材を備え
    前記第1ケースは、第1内周面を備え、
    前記接続部材は、前記第1内周面の内側へ延び、先端が径方向外側に向かって突出した第1係合フックと、を備え、
    前記第1内周面には、前記第1係合フックと係合する第1被係合部が設けられ、
    前記第1係合部は前記第1係合フックであり、
    前記第2ケースには、前記第1係合フックの内側へ延び、前記第1係合フックが内側に撓んで第1被係合部との係合が解除されることを阻止するように前記第1係合フックを内側から支える係合維持部が設けられ、
    前記第1ケースに前記中間部材を介して前記接続部材を組み付けて、前記第1係合フックと前記第1被係合部とを係合させる第1ケース組付け工程と、
    前記第1ケース組付け工程よりも後ろの工程であり、前記第2ケースを前記接続部材に組み付けて、前記係合維持部によって前記第1係合フックと前記第1被係合部との係合が解除されることを阻止する第2ケース組付け工程と、
    を有することを特徴とするスラスト軸受の製造方法。
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