JP2021087304A - アクチュエーター駆動装置、及びアクチュエーター駆動装置の制御方法 - Google Patents

アクチュエーター駆動装置、及びアクチュエーター駆動装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】応答性と外乱抑制性との両立が可能なアクチュエーター駆動装置及びアクチュエーター駆動装置の制御方法を提供する。【解決手段】第一態様に係るアクチュエーター駆動装置は、第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備え、前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である。【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエーター駆動装置、及びアクチュエーター駆動装置の制御方法に関する。
従来、一対の部材間の距離を変化させるアクチュエーターと、一対の部材間の距離が目標値になるようにアクチュエーターを制御する制御部と、を備えたアクチュエーター駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載のアクチュエーター駆動装置は、互いに対向する一対の基板を有し、各基板の互いに対向する面にそれぞれ反射膜が設けられた可変干渉装置である。また、この可変干渉装置は、各基板の互いに対向する面に静電容量を検出するための電極を備え、静電容量検出回路により静電容量が検出可能に構成されている。さらに、可変干渉装置は、一対の基板の一方を、他方に向かって進退させるアクチュエーターを備えている。このような可変干渉装置では、アクチュエーターを制御する制御回路は、静電容量検出回路によって検出された静電容量に基づいて、アクチュエーターに印加する電圧をフィードバック制御する。これにより、一対の反射膜の間の寸法が目標値となるように制御することができる。
特開平1−94312号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなアクチュエーター駆動装置では、応答性と外乱抑制性とがトレードオフの関係にあり、応答性を向上させると、外乱抑制性が低下し、外乱抑制性を向上させると応答性が低下する。
つまり、アクチュエーター装置では、アクチュエーターに電圧を印加すると、アクチュエーターによって変位する部材が振動する。この際、静電容量検出回路で検出された静電容量に基づいて、アクチュエーターに印加する電圧をフィードバック制御することで、上記振動を抑制し、部材間の距離を目標値にすることができる。
ここで、部材間の距離をより迅速に目標値に合わせる場合、制御回路の設定を、応答性を重視した設定とする。これにより、フィードバック制御時のアクチュエーターに印加する電圧が大きくなるよう制御される。一方、アクチュエーター装置に外乱振動が加わった場合、制御回路は、アクチュエーターをフィードバック制御して振動を収束するように機能する。しかしながら、上記のように応答性を重視した設計としている場合、僅かな外乱振動に対するフィードバック制御に対して、過剰な制御電圧が印加されることがあり、振動収束までに時間がかかり、外乱抑制性が低下する。
逆に、制御回路の設定を、外乱抑制性を重視した設定とすると、応答性が低下し、部材間の距離が目標値になるまでの時間が長くなる。
第一態様に係るアクチュエーター駆動装置は、第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備え、前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である。
第二態様に係るアクチュエーター駆動装置の制御方法は、第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備えるアクチュエーター駆動装置の制御方法であって、前記第一アクチュエーターに、前記第一電圧信号を印加する第一電圧印加工程と、前記第二アクチュエーターに、前記第二電圧信号を印加する第二電圧印加工程と、を実施し、前記第一電圧印加工程で印加される前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、前記第二電圧印加工程で印加される前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である。
本発明に係る一実施形態の分光装置の概略構成を示す模式図。 本実施形態において、バイアス駆動回路から第一アクチュエーターに印加される第一電圧信号の信号波形の一例を示す図。 本実施形態の分光装置の制御方法を示すフローチャート。 本実施形態で、第一アクチュエーターに印加される第一電圧信号の一例と、比較例のバイアス電圧信号の一例とを示す図。 本実施形態及び比較例におけるミラーギャップの変化の一例を示す図。 変形例1に係る第一電圧信号の一例を示す図。
以下、一実施形態に係る分光装置について説明する。
図1は、本実施形態の分光装置100の概略構成を示す模式図である。
[分光装置100の全体構成]
分光装置100は、アクチュエーター駆動装置の一例であり、入射光から所望の目標波長の光を分光して出力する装置である。この分光装置100は、図1に示すように、干渉フィルター110と、バイアス駆動回路120と、ギャップ検出部130と、制御器140と、マイコン150と、を含んで構成されている。
以下、各構成について詳細に説明する。
[干渉フィルター110の構成]
干渉フィルター110は、図1に示すように、透光性の第一基板111および第二基板112を備えている。第一基板111は、第一部材に相当し、第二基板112は、第二部材に相当する。これらの第一基板111及び第二基板112は、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜等の接合膜により接合されて、一体的に構成されている。
なお、以降の説明にあたり、第一基板111から第二基板112に向かう方向をZ方向とする。Z方向は、干渉フィルター110の光入射面、及び光出射面に直交する方向である。
第一基板111の第二基板112に対向する面には、エッチング等により形成された凹部が設けられ、当該凹部によって、第一基板111と第二基板112とがギャップを介して対向する。
具体的には、第一基板111に設けられる凹部は、第一凹部111Aと、第一凹部111Aの周りを囲って設けられる第二凹部111Bとを含む。
なお、図1に示す例では、第一凹部111Aの第二基板112に対向する面が、第二凹部111Bの第二基板112に対向する面よりも、第二基板112に近接して位置するが、これに限定されない。
例えば、第一凹部111Aの第二基板112に対向する面が、第二凹部111Bの第二基板112に対向する面よりも、第二基板112から離隔していてもよい。或いは、第一凹部111Aの第二基板112に対向する面が、第二凹部111Bの第二基板112に対向する面と同一平面であってもよい。さらに、本実施形態では、第一基板111の凹部により、第一基板111と第二基板112との間にギャップが形成される例を示すが、例えば、第一基板111と第二基板112との間にスペーサが設けられ、スペーサの厚みによってギャップが形成される構成としてもよい。
なお、本実施形態での第一基板111及び第二基板112の間のギャップには、後述する第一反射膜114と第二反射膜115との間のミラーギャップG、第一電極116Aと第二電極116Bとの間の第一アクチュエーターギャップGA1、及び、第三電極117Aと第四電極117Bとの間の第二アクチュエーターギャップGA2が含まれる。
第一基板111は、第一凹部111Aの第二基板112に対向する面に第一反射膜114を備える。この第一反射膜114は、金属膜や金属合金膜により構成されていてもよく、誘電体多層膜により構成されていてもよい。
第一反射膜114の表面には、例えば、ITO等の透明電極により構成された第一容量電極113Aが設けられている。
また、第一基板111は、第二凹部111Bの第二基板112に対向する面に、第一電極116Aが設けられている。この第一電極116Aは、第一反射膜114を囲って配置され、第一容量電極113Aとは絶縁されている。そして、第一電極116Aは、第二基板112に設けられた第二電極116Bに、第一アクチュエーターギャップGA1を介して対向する。第一電極116A及び第二電極116Bは、電圧が印加されることで、静電引力により、第一反射膜114と第二反射膜115との間のミラーギャップGの寸法を変化させる静電アクチュエーター(第一アクチュエーター116)を構成する。
さらに、第一基板111は、第二凹部111Bの第二基板112に対向する面に、第一容量電極113A及び第一電極116Aとは絶縁された第三電極117Aが設けられている。この第三電極117Aは、第一電極116Aを囲って配置されており、第二基板112に設けられた第四電極117Bに、第二アクチュエーターギャップGA2を介して対向する。第三電極117A及び第四電極117Bは、電圧が印加されることで、静電引力により第一反射膜114と第二反射膜115との間のミラーギャップGの寸法を変化させる静電アクチュエーター(第二アクチュエーター117)を構成する。
第二基板112の第一基板111とは反対側の面には、円環状の凹溝が設けられており、これにより、第二基板112は、円環状の凹溝の内側である可動部112Aと、凹溝の底面であるダイアフラム部112Bと含んで構成されている。
可動部112Aの第一基板111に対向する面には、第二反射膜115が設けられている。この第二反射膜115は、第一基板111に設けられた第一反射膜114にミラーギャップGを介して対向する。第二反射膜115は、第一反射膜114と同様の素材により構成され、例えば、金属膜や金属合金膜、誘電体多層膜により構成されている。また、第二反射膜115の第一反射膜114に対向する面には、第二容量電極113Bが設けられている。
また、第二基板112の可動部112A及びダイアフラム部112Bの少なくともいずれかには、第一電極116Aに対向し、第二容量電極113Bとは絶縁された第二電極116Bが設けられている。この第二電極116Bは、第一電極116Aとともに第一アクチュエーター116を構成する。
さらに、第二基板112の可動部112A及びダイアフラム部112Bの少なくともいずれかには、第三電極117Aに対向し、第二電極116Bとは絶縁された第四電極117Bが設けられている。この第四電極117Bは、第三電極117Aとともに第二アクチュエーター117を構成する。
以上のような干渉フィルター110では、波長可変型のファブリーペローエタロン素子として機能し、第一アクチュエーター116及び第二アクチュエーター117に電圧が印加されることで、電極間に静電引力が作用して可動部112Aが第一基板111側に変位する。これにより、ミラーギャップGの寸法を変更することが可能となる。
ここで、本実施形態では、バイアス駆動回路120からのバイアス電圧が第一アクチュエーター116に印加されることで、ミラーギャップGの寸法が目標値の近傍となるように、可動部112Aが大きく変位する。また、制御器140からの制御電圧が第二アクチュエーター117に印加されることで、ミラーギャップGの寸法が目標値と一致するように、可動部112Aがフィードバック制御される。
これにより、第一反射膜114及び第二反射膜115のミラーギャップGが、目標波長に対応した目標値となり、干渉フィルター110から目標波長の光が出力される。
[バイアス駆動回路120の構成]
図2は、本実施形態において、バイアス駆動回路120から第一アクチュエーター116に印加される第一電圧信号の信号波形の一例を示す図である。
バイアス駆動回路120は、マイコン150の制御に基づいて、第一アクチュエーター116に第一電圧信号を印加する。この第一電圧信号は、図2に示すように、第一電圧信号の印加開始タイミングから、所定時間(安定化時間ta)の経過前までの電圧遷移期間Tで、バイアス電圧Vを超えるオーバーシュート信号を含む電圧信号である。安定化時間taの経過後の電圧維持期間Tでは、第一電圧信号は、一定のバイアス電圧Vに維持される。
ここで、本実施形態では、第一アクチュエーター116は、ミラーギャップGが目標波長に応じた目標値未満となるように、可動部112Aを大きく変位させ、残りの微小な調整を第二アクチュエーター117で行う。したがって、第一アクチュエーター116に印加されるバイアス電圧Vは、第二アクチュエーター117を用いず、第一アクチュエーター116のみで、ミラーギャップGを目標波長に応じた寸法とする場合に、第一アクチュエーター116に印加する電圧(以降、最大バイアス電圧Vb_maxと称す)よりも小さい電圧となる。
ここで、最大バイアス電圧Vb_maxは、次式(1)により示す値となる。
Figure 2021087304
式(1)において、Sは、第一電極116Aと第二電極116Bとが対向し合う面積、つまり、Z方向から見た際に、第一電極116Aと第二電極116Bとが重なり合う面積である。Kは、第二基板112のダイアフラム部112Bのばね係数であり、Eは、第一電極116A及び第二電極116Bの間の誘電率である。Gは、第一アクチュエーター116及び第二アクチュエーター117に電圧を印加していない場合の第一アクチュエーターギャップGA1の初期寸法である。Gは、第一アクチュエーターギャップGA1の目標寸法であり、干渉フィルター110から透過させる光の目標波長によって定まる寸法となる。面積S、誘電率E、ばね係数K、及び第一アクチュエーターギャップGA1の初期寸法Gは、既知の値である。一方、目標波長に対応した第一アクチュエーターギャップGA1の寸法Gは、設定する目標波長によって変化する。
最大バイアス電圧Vb_maxとバイアス電圧Vとの差は、制御器140の性能に基づいて設定される。つまり、バイアス駆動回路120は、最大バイアス電圧Vb_maxと、制御器140により第二アクチュエーター117に印加される制御電圧の電圧範囲とに基づいたバイアス電圧Vを設定して第一アクチュエーター116に印加する。例えば、制御器140により出力可能な最大電圧をVc_maxとした場合に、バイアス駆動回路120は、V=Vb_max−(Vc_max/2)とした、バイアス電圧Vを第一アクチュエーター116に印加する。
なお、バイアス電圧Vの設定に関し、バイアス駆動回路120は、マイコン150から入力されるバイアス指令信号に基づいてバイアス電圧Vを設定する。例えば、バイアス指令信号に、目標波長に対応した第一アクチュエーターギャップGA1の寸法Gが含まれていれば、バイアス駆動回路120は、当該目標指令信号に基づいて、最大バイアス電圧Vb_maxを算出し、さらに、バイアス電圧Vを設定することができる。
また、マイコン150から入力されるバイアス指令信号に、最大バイアス電圧Vb_maxが含まれていてもよく、この場合、バイアス駆動回路120は、最大バイアス電圧Vb_maxに基づいてバイアス電圧Vを設定すればよい。或いは、マイコン150から入力されるバイアス指令信号に、目標波長に対応したバイアス電圧Vが含まれていてもよく、この場合、バイアス駆動回路120は、目標指令信号に含まれるバイアス電圧Vを用いればよい。
バイアス駆動回路120から出力される第一電圧信号の電圧遷移期間Tでの信号波形は、図2に示すように、オーバーシュート信号を含む信号波形となる。このオーバーシューt-信号は、電圧ピークが、バイアス電圧V及び最大バイアス電圧Vb_maxよりも大きい電圧信号である。第一電圧信号に含まれるオーバーシュート信号の個数は特に限定されず、1個であってもよく、図2に示すように複数であってもよい。
また、電圧遷移期間Tでの第一電圧信号の信号波形は、第二基板112の固有周期に基づいて設定され、ダイアフラム部112Bのばね性による可動部112Aの固有振動を相殺する波形となる。具体的には、干渉フィルター110の伝達関数をGとした場合に、1/Gの伝達関数となる第一電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する。これにより、第一アクチュエーターギャップGA1が目標とする寸法Gとなるように迅速に可動部112Aの振動を収束させることができる。
[ギャップ検出部130の構成]
ギャップ検出部130は、第一容量電極113A及び第二容量電極113Bに電気接続されており、第一容量電極113A及び第二容量電極113Bとともに、ギャップセンサーを構成する。このギャップ検出部130は、第一容量電極113A及び第二容量電極113Bの静電容量を検出する容量検出回路である。第一容量電極113A及び第二容量電極113Bの静電容量は、ミラーギャップGの寸法に対して反比例するので、第一容量電極113A及び第二容量電極113Bの静電容量と、ミラーギャップGの寸法とは1対1で対応する。よって、静電容量を検出することは、第一反射膜114及び第二反射膜115の間のミラーギャップGの寸法を検出することを意味する。また、第一反射膜114、第二反射膜115、第一電極116A、第二電極116B、第三電極117A、及び第四電極117Bの厚み、第一凹部111Aや第二凹部111Bの溝深さ、ダイアフラム部112Bの寸法やばね係数は、既知である。したがって、ミラーギャップGの寸法を検出することで、第一アクチュエーターギャップGA1や第二アクチュエーターギャップGA2の寸法も算出可能である。
[制御器140の構成]
制御器140は、ギャップ検出部130及びマイコン150に接続されている。そして、制御器140は、第二アクチュエーター117に第二電圧信号を印加して、ミラーギャップGが、目標波長に対応する寸法となるように、フィードバック制御する。つまり、制御器140は、第二電圧信号として、マイコン150から入力される目標波長を示す目標指令信号と、ギャップ検出部130から入力される検出信号との差分信号に基づいた制御電圧を第二アクチュエーター117に印加する。これにより、干渉フィルター110を透過する光の分光波長が、目標指令信号で示される目標波長となるように、ミラーギャップGの寸法が調整される。
なお、制御器140は、第二電圧信号をアナログ信号として出力するアナログ式制御器であってもよく、第二電圧信号をデジタル信号として出力するデジタル式制御器であってもよい。デジタル式制御器を用いる場合は、制御器140がマイコン150に統合されてもよい。
[マイコン150の構成]
マイコン150は、演算回路や記憶回路により構成され、分光装置100の全体の動作を制御する。マイコン150は、分光装置100と外部機器とを接続するインターフェイス(図示略)に接続され、外部機器からの信号を受信することも可能である。外部機器からの信号としては、例えば分光装置100により分光させる光の目標波長を指定する信号等が例示できる。なお、分光装置100が、ユーザーによる入力操作を受け付ける操作部を有する構成としてもよく、この場合、操作部からの操作信号がマイコン150に入力されるように構成する。
このマイコン150は、演算回路が記憶回路に記憶されたプログラムを読み込み実行することで、目標波長に応じたバイアス指令信号をバイアス駆動回路120に出力し、目標指令信号を制御器140に出力する。
[分光装置100における動作]
次に、分光装置100の制御方法について説明する。
図3は、本実施形態の分光装置100の制御方法を示すフローチャートである。
分光装置100で分光処理を実施する場合、まず、マイコン150は、目標波長を設定する(ステップS1)。例えば、マイコン150は、外部機器から取得した目標波長を設定してもよく、操作部から入力された目標波長を設定してもよい。また、所定波長間隔の各波長の分光波長を設定する場合では、マイコン150は、予め設定された目標波長を設定して後述するステップS2からステップS4の処理を実施し、その後、再びステップS1に戻って、目標波長を設定して分光処理を繰り返す。これにより、所定間隔毎の各波長の光を順次出力することが可能となる。
次に、マイコン150は、目標波長に応じたバイアス指令信号を、バイアス駆動回路120に出力し、目標波長に応じた目標指令信号を制御器140に出力する(ステップS2)。
これにより、バイアス駆動回路120は、目標指令信号を受信すると、目標波長に応じた第一電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する(ステップS3:第一電圧印加工程)。
つまり、バイアス駆動回路120は、印加開始タイミングから、安定化時間tまでの電圧遷移期間Tにおいて、可動部112Aの固有振動を相殺し、かつ、バイアス電圧Vよりも大きいオーバーシュート信号を含む第一電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する。
また、安定化時間tの経過後、バイアス駆動回路120は、電圧維持期間Tにおいて、一定のバイアス電圧Vが維持された第一電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する。
また、ステップS3と同時に、制御器140は、ギャップ検出部130から入力される検出信号と目標指令信号とに基づいて、第二アクチュエーター117に第二電圧信号を印加してフィードバック制御する(ステップS4:第二電圧印加工程)。
図4は、本実施形態で、第一アクチュエーター116に印加される第一電圧信号の一例と、比較例のバイアス電圧信号の一例とを示す図である。図4において、実線は、本実施形態の第一電圧信号、破線は、比較例1のバイアス電圧信号を示している。
図5は、ミラーギャップGの変化の一例を示す図である。実線は、本実施形態の第一電圧信号を第一アクチュエーター116に印加した場合の例であり、破線は、比較例1のバイアス電圧信号を第一アクチュエーター116に印加した場合の例である。
比較例のバイアス電圧信号の信号波形は、一時遅れ曲線であり、この場合、可動部112Aの振動を抑えつつ、可動部112Aを変位させることができる。しかしながら、可動部112Aの振動を小さくできるものの、完全に振動を抑制することはできない。外乱抑制性に最適化された制御器140から第二電圧信号を第二アクチュエーター117に印加することで、可動部112Aの振動を抑制することはできるが、ミラーギャップGを目標値に設定するまでの時間が長くなる。ここで、応答性を向上させるために、バイアス電圧信号の時定数を小さくすることが考えられる。しかし、この場合、可動部112Aの振動が大きくなり、その振動が収束するまでの時間が長くなるので、十分に応答性を高められない。
また、応答性に最適化された制御器140を用いて、第二アクチュエーター117に印加する第二電圧信号により振動を収束させて、応答性を高めることも考えられる。しかしながら、この場合、外乱抑制性が低下する。つまり、応答性を高めるためには、ミラーギャップGが所望の目標値となるように、制御器140は、第二アクチュエーター117に大きい静電引力を作用させて、振動をより早く収束させる必要がある。しかしながら、応答性が向上するように制御器140を最適化すると、外乱振動によって可動部112Aが僅かに振動した場合でも、第二アクチュエーター117に大きい静電引力が作用されることになる。この場合、外乱振動の収束が遅くなったり、外乱振動が収束せず発散したりすることもありうる。このため、比較例に示すバイアス電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する場合では、応答性と外乱抑制性とを両立することが困難となる。
これに対して、本実施形態では、比較例のバイアス電圧信号を第一アクチュエーター116に印加する場合に比べて、ミラーギャップGが迅速に目標値Gmtに収束する。これは、第一電圧信号にオーバーシュート信号が含まれることで、応答性が向上し、かつ、可動部112Aが振動しても、可動部112Aの固有振動を相殺する周期の電圧信号が印加されるためである。
また、第一アクチュエーター116への第一電圧信号の印加によって、ミラーギャップGを目標値Gmtに設定する際の応答性を向上させることができるので、第二アクチュエーター117に第二電圧信号を印加する制御器140は、外乱抑制性に最適化することができる。このため、本実施形態では、干渉フィルター110を駆動させる際の応答性と外乱抑制性とを両立させることができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の分光装置100は、干渉フィルター110と、バイアス駆動回路120と、ギャップ検出部130と、制御器140とを備える。干渉フィルター110は、第一基板111と、第一基板111にギャップを介して対向する第二基板112とを備える。第一基板111は、第一容量電極113Aが表面に設けられる第一反射膜114を備え、第二基板112は、第二容量電極113Bが表面に設けられる第二反射膜115を備え、第一容量電極113Aと第二容量電極113BとがミラーギャップGを介して対向する。そして、ギャップ検出部130は、第一容量電極113Aと第二容量電極113Bとの静電容量に応じたミラーギャップGの寸法を検出する。
また、干渉フィルター110は、第一アクチュエーター116と、第二アクチュエーター117とを備える。第一アクチュエーター116は、バイアス駆動回路120に接続されて第一電圧信号が入力される。第二アクチュエーター117は、制御器140に接続されて第二電圧信号が入力される。
バイアス駆動回路120は、第一電圧信号として、印加開始タイミングから安定化時間taが経過する前までの電圧遷移期間Tにおいて、バイアス電圧Vよりも大きいオーバーシュート信号が含まれ、安定化時間taが経過した後の電圧維持期間Tにおいて、一定のバイアス電圧Vを維持する電圧信号を出力する。また、制御器140は、第二電圧信号として、ギャップ検出部130により検出される検出値が、目標波長に対応した目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号を出力する。
このような構成では、電圧遷移期間Tで、第一アクチュエーター116にオーバーシュート信号を含む第一電圧信号が印加されることで、ミラーギャップGを迅速に目標波長に対応した寸法にすることができ、分光装置100の応答性の向上を図ることができる。また、バイアス駆動回路120から出力される第一電圧信号により応答性の向上を図ることができるので、第二アクチュエーター117に第二電圧信号を印加する制御器140は、外乱抑制性に最適化した設計とすることができる。これにより、分光装置100の応答性と外乱抑制性を両立させることができる。
本実施形態の分光装置100では、第一アクチュエーター116は、第一基板111に設けられる第一電極116Aと、第二基板112に設けられ、第一電極116Aに対して第一アクチュエーターギャップGA1を介して対向する第二電極116Bとを備える静電アクチュエーターである。また、第二アクチュエーター117は、第一基板111に設けられる第三電極117Aと、第二基板112に設けられ、第三電極117Aに対して第二アクチュエーターギャップGA2を介して対向する第四電極117Bとを備える静電アクチュエーターである。そして、これらの第一アクチュエーター116及び第二アクチュエーター117は、第二基板112のダイアフラム部112Bを撓ませることで、第二基板112の可動部112Aを第一基板111側に変位させる。
このような構成では、第一基板111及び第二基板112の互いに対向する面に、電極を形成するだけの簡素な構成でアクチュエーターを構成することができ、干渉フィルター110の構成の簡略化を図れる。また、静電アクチュエーターでは、電極間のギャップの寸法に対して静電引力が反比例するため、第一基板111と第二基板112との間の寸法が小さくなるほど、制御が困難となる。これに対して、本実施形態では、第一アクチュエーター116にバイアス電圧を含む第一電圧信号を印加し、第二アクチュエーター117に制御電圧を含む第二電圧信号を印加することで、高精度に、第一基板111と第二基板112との間の寸法を制御することができる。
本実施形態の分光装置100では、バイアス駆動回路120は、式(1)で示す最大バイアス電圧Vb_maxよりも小さいバイアス電圧Vを第一アクチュエーター116に印加する。
式(1)で示される最大バイアス電圧Vb_maxは、干渉フィルター110から目標波長の光を出力させる場合に、第一アクチュエーター116のみによってミラーギャップGを目標波長に応じた寸法に設定する電圧である。したがって、バイアス電圧VをV<Vb_maxとすることで、第一アクチュエーター116は、ミラーギャップGが目標波長に応じた目標値近くとなるように、可動部112Aを大きく変位させることができ、第二アクチュエーター117により、ミラーギャップGの微調整を行うことができ、ミラーギャップGを高精度に目標波長に応じた目標値Gmtに設定することができる。
本実施形態では、第一電圧信号は、電圧遷移期間Tに出力するオーバーシュート信号を含み、かつ、可動部112Aの固有振動を相殺する信号波形を有する。
これにより、オーバーシュート信号が第一アクチュエーター116に印加されることで、可動部112Aが振動した場合でも、その振動を抑制するように第一アクチュエーター116での静電引力が制御される。これにより、分光装置100の応答性をより向上させることができ、干渉フィルター110から迅速に所望の目標波長の光を透過させることができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
[変形例1]
上記実施形態では、第一電圧信号として、図2に示すようなアナログ信号を例示したが、これに限定されない。
図6は、変形例1に係る第一電圧信号の信号波形の一例を示す図である。バイアス駆動回路120は、第一電圧信号として、図6に示すようなデジタル信号(矩形波)を出力してもよい。この場合でも、上記実施形態と同様、分光装置100の応答性と外乱抑制性とを両立させることが可能となる。
[変形例2]
上記実施形態では、第一アクチュエーター116及び第二アクチュエーター117として静電アクチュエーターを例示したが、これに限定されない。例えば、第一アクチュエーター116及び第二アクチュエーター117は、圧電体に対して電圧を印加することで、圧電体を変位させて、第一部材である第一基板111と、第二部材である第二基板112とのギャップを変化させる構成としてもよい。その他、モーターの駆動力を用いて、ギャップを変化させる構成としてもよく、空気圧等の流体圧力を利用してギャップを変化させる構成などとしてもよい。
[変形例3]
上記実施形態では、バイアス駆動回路120が、第一アクチュエーター116に第一電圧信号を印加すると同時に、制御器140によるギャップ検出部130の検出値に基づいたフィードバック制御を実施する例を示したが、これに限定されない。例えば、制御器140は、安定化時間taの経過後、電圧維持期間Tにおいて、第二アクチュエーター117に第二電圧信号を印加してもよい。
[変形例4]
上記実施形態では、アクチュエーター駆動装置として、分光装置100を例示したが、これに限定されない。
アクチュエーター駆動装置としては、ギャップを介して対向配置される第一部材及び第二部材を有し、第一アクチュエーター及び第二アクチュエーターにより、ギャップの寸法を変更するいかなる装置に対しても適用することができる。
このようなアクチュエーター駆動装置としては、例えば、ミラーデバイス等のMEMS素子や、ハードディスクドライブ等が例示できる。
本発明をミラーデバイスに適用する場合、ミラーデバイスは、第一部材である基板と、第二部材であるミラー部とが、ギャップを介して対向配置される構成とする、また、ミラーデバイスに、基板とミラー部とのギャップを検出するギャップセンサー、基板とミラー部とのギャップを変化させる第一アクチュエーター及び第二アクチュエーターを設ける。そして、基板とミラー部とのギャップ寸法を所望の目標値に設定する際に、第一アクチュエーターに、電圧遷移期間Tにおいて、オーバーシュート電圧を含み、電圧維持期間Tにおいて、一定のバイアス電圧となる第一電圧信号を印加する。また、第二アクチュエーターに、ギャップセンサーによる検出値と目標値との差分に基づいた第二電圧信号を印加して、フィードバック制御を行う。これにより、ミラーデバイスにおける応答性と外乱抑制性との両立を図ることができる。
また、本発明をハードディスクドライブに適用する場合では、ハードディスクドライブが、第一部材である磁気ディスクと、第二部材である磁気ヘッドと、磁気ディスク及び磁器ヘッドの間の寸法を変化させる第一アクチュエーター及び第二アクチュエーターと、磁気ディスク及び磁気ヘッドのギャップを検出するギャップセンサーとを備える構成とする。そして、第一アクチュエーターに第一電圧信号を印加し、第二アクチュエーターにギャップセンサーの検出値に基づいたフィードバック制御電圧である第二電圧信号を印加する。これにより、ハードディスクドライブにおける応答性と外乱抑制性との両立を図ることができる。
[本発明のまとめ]
第一態様に係るアクチュエーター駆動装置は、第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備え、前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号であることを特徴とする。
このように、第一アクチュエーターにオーバーシュート信号を含む第一電圧信号が印加されることで、第一部材と第二部材とのギャップの寸法を迅速に目標値に近づけることができ、応答性を向上させることができる。また、第一アクチュエーターへの第一電圧信号の印加により応答性を向上させることができるので、第二アクチュエーターに印加される第二電圧信号を、外乱抑制性に最適化した電圧信号とすることができる。これにより、アクチュエーター駆動装置の応答性と外乱抑制性を両立させることができる。
本態様のアクチュエーター駆動装置において、前記第一アクチュエーターは、前記第一部材に設けられる第一電極と、前記第二部材に設けられて前記第一電極に対向する第二電極と、を備える静電アクチュエーターであり、前記第二アクチュエーターは、前記第一部材に設けられる第三電極と、前記第二部材に設けられて前記第三電極に対向する第四電極と、を備える静電アクチュエーターであり、前記第一アクチュエーター及び前記第二アクチュエーターは、前記第二部材を前記第一部材に向かって撓ませることで前記ギャップの寸法を変化させることが好ましい。
この様に、第一アクチュエーター及び第二アクチュエーターを静電アクチュエーターにより構成することで、アクチュエーター駆動装置の構成の簡略化を図れる。
本態様のアクチュエーター駆動装置において、前記第二部材のバネ係数をKとし、前記ギャップの誘電率をEとし、前記第一アクチュエーターの前記第一電極と前記第二電極との間の寸法の目標値をGとし、前記第一アクチュエーター及び前記第二アクチュエーターが非駆動の時の前記第一電極と前記第二電極との間の寸法をGとし、前記第一部材から前記第二部材に向かう方向から見た際に前記第一電極と前記第二電極とが重なり合う領域の面積をSとした場合に、前記バイアス電圧は、下記式(1)で示す最大バイアス電圧Vb_maxよりも小さいことが好ましい。
Figure 2021087304
式(1)で示される最大バイアス電圧Vb_maxは、第一アクチュエーターのみによって、第一部材及び第二部材のギャップを所望の目標値に設定する場合の電圧である。これにより、第一電圧信号のバイアス電圧VをV<Vb_maxとすることで、第一アクチュエーターは、第一部材及び第二部材のギャップを目標値の近くとなるように、粗動制御することができる。また、第二アクチュエーターは、ギャップセンサーの検出値に基づいて、ギャップの微調整を行うことができる。これにより、第一部材と第二部材との間のギャップを精度よく所望の目標値に設定することができる。
本態様のアクチュエーター駆動装置において、前記所定時間の経過前に出力される前記第一電圧信号は、前記第二部材の固有周期に応じて設定された、前記第二部材の固有振動を相殺する信号波形を有することが好ましい。
これにより、第一アクチュエーターによって第二部材を変位させて、第二部材に固有振動が発生した場合でも、第一電圧信号が印加される第一アクチュエーターは、第二部材の固有振動を打ち消すように応力を発生させることができ、第二部材の振動を迅速に収束させることができる。
本態様のアクチュエーター駆動装置において、前記第一部材は、前記第二部材に対向する面に第一反射膜を備え、前記第二部材は、前記第一部材に対向する面に、前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備えることが好ましい。
本態様では、アクチュエーター駆動装置を、ファブリーペローエタロン素子(干渉フィルター)として機能させることができる。このようなファブリーペローエタロン素子では、入射光から目標波長の光を透過又は反射させるために、第一反射膜及び第二反射膜の間のギャップを高精度に制御する必要があり、外乱振動よりギャップの変動も抑える必要がある。これに対して、本態様では、ファブリーペローエタロン素子の反射膜間のギャップを高い応答性で精度よく制御することができ、かつ、外乱抑制性も高めることができる。
第二態様に係るアクチュエーター駆動装置の制御方法は、第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備えるアクチュエーター駆動装置の制御方法であって、前記第一アクチュエーターに、前記第一電圧信号を印加する第一電圧印加工程と、前記第二アクチュエーターに、前記第二電圧信号を印加する第二電圧印加工程と、を実施し、前記第一電圧印加工程で印加される前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、前記第二電圧印加工程で印加される前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である。
これにより、第一態様と同様、第一アクチュエーターにオーバーシュート信号を含む第一電圧信号が印加されることで、第一部材と第二部材とのギャップの寸法を迅速に目標値に近づけることができ、応答性を向上させることができる。また、第一アクチュエーターへの第一電圧信号の印加により応答性を向上させることができるので、第二アクチュエーターに印加される第二電圧信号を、外乱抑制性に最適化した電圧信号とすることができる。これにより、アクチュエーター駆動装置の応答性と外乱抑制性を両立させることができる。
100…分光装置(アクチュエーター駆動装置)、110…干渉フィルター、111…第一基板、111A…第一凹部、111B…第二凹部、112…第二基板、112A…可動部、112B…ダイアフラム部、113A…第一容量電極、113B…第二容量電極、114…第一反射膜、115…第二反射膜、116…第一アクチュエーター、116A…第一電極、116B…第二電極、117…第二アクチュエーター、117A…第三電極、117B…第四電極、120…バイアス駆動回路、130…ギャップ検出部、140…制御器、150…マイコン、GA1…第一アクチュエーターギャップ、GA2…第二アクチュエーターギャップ、G…ミラーギャップ。

Claims (6)

  1. 第一部材と、
    前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、
    前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、
    第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、
    第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備え、
    前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、
    前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置。
  2. 請求項1に記載のアクチュエーター駆動装置において、
    前記第一アクチュエーターは、前記第一部材に設けられる第一電極と、前記第二部材に設けられて前記第一電極に対向する第二電極と、を備える静電アクチュエーターであり、
    前記第二アクチュエーターは、前記第一部材に設けられる第三電極と、前記第二部材に設けられて前記第三電極に対向する第四電極と、を備える静電アクチュエーターであり、
    前記第一アクチュエーター及び前記第二アクチュエーターは、前記第二部材を前記第一部材に向かって撓ませることで前記ギャップの寸法を変化させる
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置。
  3. 請求項2に記載のアクチュエーター駆動装置において、
    前記第二部材のバネ係数をKとし、前記ギャップの誘電率をEとし、前記第一アクチュエーターの前記第一電極と前記第二電極との間の寸法の目標値をGとし、前記第一アクチュエーター及び前記第二アクチュエーターが非駆動の時の前記第一電極と前記第二電極との間の寸法をGとし、前記第一部材から前記第二部材に向かう方向から見た際に前記第一電極と前記第二電極とが重なり合う領域の面積をSとした場合に、前記バイアス電圧は、下記式(1)で示す最大バイアス電圧Vb_maxよりも小さい
    Figure 2021087304
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のアクチュエーター駆動装置において、
    前記所定時間の経過前に出力される前記第一電圧信号は、前記第二部材の固有周期に応じて設定された、前記第二部材の固有振動を相殺する信号波形を有する
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアクチュエーター駆動装置において、
    前記第一部材は、前記第二部材に対向する面に第一反射膜を備え、
    前記第二部材は、前記第一部材に対向する面に、前記第一反射膜に対向する第二反射膜を備える
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置。
  6. 第一部材と、前記第一部材にギャップを介して対向する第二部材と、前記ギャップの寸法を検出するギャップセンサーと、第一電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第一アクチュエーターと、第二電圧信号が入力されることで、前記ギャップの寸法を変化させる第二アクチュエーターと、を備えるアクチュエーター駆動装置の制御方法であって、
    前記第一アクチュエーターに、前記第一電圧信号を印加する第一電圧印加工程と、
    前記第二アクチュエーターに、前記第二電圧信号を印加する第二電圧印加工程と、を実施し、
    前記第一電圧印加工程で印加される前記第一電圧信号は、所定時間の経過後に一定のバイアス電圧となり、かつ、前記所定時間の経過前に、前記バイアス電圧よりも大きいオーバーシュート信号が含まれる電圧信号であり、
    前記第二電圧印加工程で印加される前記第二電圧信号は、前記ギャップセンサーにより検出される検出値が目標値に近づくようにフィードバック制御される電圧信号である
    ことを特徴とするアクチュエーター駆動装置の制御方法。
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