JP2021084712A - ダンボール材 - Google Patents

ダンボール材 Download PDF

Info

Publication number
JP2021084712A
JP2021084712A JP2020128235A JP2020128235A JP2021084712A JP 2021084712 A JP2021084712 A JP 2021084712A JP 2020128235 A JP2020128235 A JP 2020128235A JP 2020128235 A JP2020128235 A JP 2020128235A JP 2021084712 A JP2021084712 A JP 2021084712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrugated cardboard
cardboard material
basis weight
liner
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020128235A
Other languages
English (en)
Inventor
祥平 眞田
Shohei SANADA
祥平 眞田
隼介 塩田
Shunsuke Shioda
隼介 塩田
壮 佐藤
So Sato
壮 佐藤
悠生 川浪
Hisao Kawanami
悠生 川浪
豪 盤指
Go Banzashi
豪 盤指
良樹 小関
Yoshiki Koseki
良樹 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2020128235A priority Critical patent/JP2021084712A/ja
Publication of JP2021084712A publication Critical patent/JP2021084712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】ダンボール材に関し、様々な使用形態での使い勝手を向上させる。【解決手段】中芯の両側に対してライナを貼合した両面ダンボールを用いたダンボール材であって、JIS Z 0203に準拠して温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間以上の前処理が施された常態において、前記ライナの坪量が40[g/m2]以上であって90[g/m2]以下であり、前記中芯の坪量が50[g/m2]以上であって120[g/m2]以下であり、JIS Z 0403−1:1999に準拠して測定された平面圧縮強さが250[N]以上であり850[N]以下であり、前記両面ダンボールは、Aフルート,Bフルート,Cフルート,ABフルートまたはACフルートである。【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に使用されているダンボール材に比べて坪量を小さくした軽量なダンボール材に関する。
近年、製函用資材として一般的に使用されているダンボール材に比べて坪量を小さくした軽量なダンボール材が開発されている。
特許文献1には、軽量なダンボール材の一例として、ライナの坪量が120g/m以下であることが記載されている。これによれば、ライナを中芯に貼合する前にライナに紙力強化剤を塗工することで、軽量なダンボール材において手で触った場合の感触(ハンドリング性)を向上できるとされる。
特開2011−161659号公報
軽量なダンボール材は、ダンボール箱に組み立てる製函用途のほか、例えばレターパックのような物品を包装する封筒状の包装用品としての使用や、ラッピング材としての使用など、様々な使用形態が見込まれている。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、ダンボール材の軽量化を図りつつ、様々な使用形態での使い勝手を良好にすることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示するダンボール材は、中芯の両側に対してライナを貼合した両面ダンボールを用いたダンボール材である。本ダンボール材は、JIS Z 0203に準拠して温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間以上の前処理が施された常態において、前記ライナの坪量が90[g/m]以下であり、前記中芯の坪量が150[g/m]以下である構成を備えている。
本件によれば、上記の構成を備えているので、ダンボール材の軽量化を図りつつ、折り畳まれた状態を維持する性能(屈曲性)を確保できる。そのため、様々な使用形態での使い勝手が良好な軽量なダンボール材を提供できる。
ダンボール材を示す側面図である。 蛇腹折りのダンボール材を示す斜視図である。
以下、実施形態としてのダンボール材を説明する。
本明細書で「ダンボール材」とは、例えばJIS 3902:2011規格に準拠するライナおよびJIS 3904:2011規格に準拠する中芯を用いた一般的なダンボール材に限らず、一般的なダンボール材に比べて坪量を小さくした軽量なダンボール材や、予め折目を入れたダンボール材を含む広義のものとする。
本実施形態では、下記の方向I,IIが以下の表1に示すように対応する例を挙げ、ダンボール材は水平面に載置されたものとする。
・方向 I :水平面に載置されたダンボール材における方向
・方向II:ダンボール材を製造する途中の半製品における方向
Figure 2021084712
縦方向(第一方向,図中には「CD」と記す)および横方向(第二方向,図中には「MD」と記す)は水平に沿う方向であり、シート(折目)の沿う平面が延在する方向である。これらの縦方向と横方向とは互いに直交する。高さ方向(第三方向,図中には「TD」と記す)は、鉛直方向に沿う方向であり、縦方向および横方向の双方に直交する。この高さ方向は、シートが重ね合わせられる方向に対応する。
MD(Machine Direction)方向は、「流れ方向」とも称され、ダンボール材の製造過
程やダンボール材を資材とした製函システムの工程が上流から下流へ進捗する方向である。CD(Cross Direction)方向は、MD方向の沿う平面においてMD方向に直交する方
向である。TD(Transverse Direction)方向は、MD方向およびCD方向の双方に直交する方向である。
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
[I.一実施形態]
下記の一実施形態では、ダンボール材1の構成を項目[1]および[2]で述べる。項目[1]では、ダンボール材1の基本的な構造を小項目[1−1]で説明して、ダンボール材1が折り畳まれた構造(以下「折畳構造」と称する)を小項目[1−2]で説明する。
[1.構成]
[1−1.ダンボール材の基本的な構造]
本実施形態でダンボール材とは、波形に成形された中芯に対してライナを貼合したダンボールを用いた資材である。
ダンボール材は、例えばレターパックのような封筒状の袋体(包装体)として使用されたり、ダンボール箱に組み立てられる製函用資材(包装体)として使用されたりする。
本実施形態のダンボール材には、中芯に対して両側にライナが設けられた両面ダンボールが用いられる。
図1に示すように、ダンボール材1は、表ライナ1aと裏ライナ1bとが中芯1cの両面に貼り合されている。
表ライナ1aは、ダンボール材1の表面(おもてめん:厚み方向の一側を向いた面に対応)をなす。裏ライナ1bは、ダンボール材1の裏面(うらめん:厚み方向の他側を向いた面に対応)をなす。
中芯1cは、ダンボールの段目10(波目)を構成し、ライナ1a,1bどうしの間で波形構造を形成している。中芯1cは、理想的な形状であれば、横方向および高さ方向に沿う断面(すなわち段目10)の形状が正弦波状をなす。
上記の両面ダンボールには、一つの中芯1cおよび二つのライナ1a,1bのそれぞれに対応する三つの原紙(資材)から構成されたシングルフルートのダンボールのほか、いわゆる「複両面ダンボール」や「複々両面ダンボール」のように二つ以上の中芯および二つのライナならびに一つ以上の中ライナのそれぞれに対応する五つ以上の原紙から構成されたマルチフルートのダンボールも含まれる。本実施形態では、シングルフルートの両面ダンボールからなるダンボール材を主に例示する。
上記の両面ダンボールには,Aフルート、Bフルート,Cフルート,ABフルート,ACフルートといったさまざまなフルートが採用可能である。
[1−2.折畳構造]
本実施形態では、ダンボール材1が、連続するダンボールにおいて矩形状のシートが折り畳まれた蛇腹折りの製函用資材である場合を例に挙げる。
このダンボール材1が製函されると、ダンボール箱となる。詳細に言えば、製函システムの製函用資材に用いられた蛇腹折りのダンボール材1は、シートが順繰りに送り出されるフィード工程,送り出されたシートが箱の展開パターンに切り抜かれるカット工程,箱の形状に折り立てられるフォルド工程といった種々の工程を経てダンボール箱に製函される。なお、ダンボール箱を組み立てる製函システムは、特に制限されないが、たとえば自動包装システムの全自動システムである「CMC社製のカートンラップ1000」、「Neopost社製のCVP−500」、「オーエスマシーナリー社製のTXP−600」や、半自動システムの「Pack Size社製のEM7」、「Panotec社製のCompack」を用いることができる。
図2に示すように、蛇腹折りのダンボール材1は、直方体状をなす製函用資材である。
ダンボール材1では、連続する矩形状のシート2(図2では一部のみに符合を付す)が折目F(図2では一部のみに符合を付す)で折り返され、折り返されたシート2が高さ方向に積み重ねられている。
このように折り畳まれたダンボール材1には、縦方向および高さ方向の双方に沿う一対の側面に、複数の折目Fが縦方向に沿って直線状に延在する。
ここで、連続する三つのシート2(図1では二点鎖線で示す)に着目して、ダンボール材1の折畳構造を説明する。
・第一シート21:第二シート22の一側に連続するシート2
・第二シート22:第一シート21と第三シート23との双方に連続するシート2
・第三シート23:第二シート22の他側に連続するシート2
第一シート21と第二シート22との間に第一折目F1が設けられ、第一折目F1を介してシート21,22が連続している。第二シート22と第三シート23との間に第二折目F2が設けられ、第二折目F2を介してシート22,23が連続している。
第一折目F1は、第一シート21に対して横方向の一方(図1では右方)へ向けて第二シート22が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の他方(図1では左方)に配置される。第二折目F2は、第二シート22に対して横方向の他方(図1では左方)へ向けて第三シート23が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の一方(図1では右方)に配置される。
第一シート21では、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第一端縁E(図1には手前側の端縁のみに符号を付す)にダンボールの段目10(波目)が露出する。同様に、第二シート22には、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第二端縁E(図1には手前側の端縁のみに符号を付す)にダンボールの段目10が露出する。
第一シート21および第二シート22からなるシート対20では、第一端縁Eと第二端縁Eとが高さ方向に隣り合って配置される。
上記の折畳構造を有するダンボール材1によれば、直方体状に折り畳むことができダンボールのシート2をコンパクトな荷姿にすることができる。
そのほか、折目Fは、ダンボールの段目10に沿って設けられている。言い換えれば、MD方向に対して垂直な段目10のダンボール材1が製造される。
なお、ダンボール材1は、汚損や荷崩れを防ぐために、包装用のフィルムで被包(包装)されることが好ましい。
[2.パラメータ]
以下、ダンボール材1のパラメータを説明する。
まず、ダンボール材1のサイズや段数などの基本的なパラメータを述べる。その後に、ダンボール材1に関するパラメータを詳述する。
[2−1.基本的なパラメータ]
ダンボール材1のサイズは、下記の寸法L1〜L3から定まる。
・ 縦寸法L1 :縦方向の寸法(第一寸法)
・ 横寸法L2 :横方向の寸法(第二寸法)
・高さ寸法L3:高さ方向の寸法(第三寸法)
上記の寸法L1〜L3は、小さいほど製造される箱のサイズや形状の制約が大きくなるおそれがあり、大きいほど運搬や納入といった作業性が低下するおそれがある。これらの観点より、寸法L1〜L3は、下記の表2に示す範囲であることが好ましい。
Figure 2021084712
そのほか、ダンボール材1における折目Fの本数をN[本]とおけば、シート2の枚数はN+1[枚]である。この場合には、N+1[段]のシート2がダンボール材1において重ね合わせられている。
たとえば、ダンボール材1の段数としては、たとえば10〜1000[段]のさまざまな段数が挙げられる。詳細を後述するパラメータが測定される対象のダンボール材については、所定の段数(たとえば100[段])未満の測定対象については、全段のそれぞれにおいてパラメータを測定するのが好ましい。一方、所定の段数(たとえば100[段])以上の測定対象については、部分的(たとえばパートに分けた部分や設定された領域)にパラメータが測定してもよい。
[2−2.性状に関するパラメータ]
本実施形態のダンボール材1は、ダンボール材1の軽量化を図りつつ、様々な使用形態での使い勝手を良好にする観点に立脚して、性状に関する構成を備えている。具体的には、以下に列挙する観点I,IIの少なくとも一方の観点に立脚して、性状に関する所定の構成を備えている。
・観点 I :折り返された状態での屈曲性を確保すること
・観点 II :物品を包装したときの緩衝性を確保すること
上記の「屈曲性」は、ダンボール材1の屈曲させやすさに対応する性質であり、ダンボール材1の折り返された状態の維持されやすさに対応する性質と言うこともできる。屈曲性が「良好」であれば、ダンボール材1を屈曲させやすく、ダンボール材1の折り返された状態が維持されやすい。屈曲性が「不十分」であれば、ダンボール材1を屈曲させにくく、ダンボール材1の折り返された状態が維持されにくい。
上記の「緩衝性」は、ダンボール材1によって衝撃を緩和する性質である。この「緩衝性」は、ダンボール材1に包装された物品の保護性とも言える。緩衝性が「良好」であれば、ダンボール材1によって衝撃を緩和しやすく、ダンボール材1に包装された物品が保護されやすい。緩衝性が「不十分」であれば、ダンボール材1によって衝撃を緩和しにくく、ダンボール材1に包装された物品が保護されにくい。
上記の観点I,IIは、共通の序数I,IIが記された下記の課題I,IIを解決するための観点である。
・課題 I :屈曲性が不十分であること
・課題 II :外部からの衝撃に対する緩衝性が不十分であること
上記の観点IおよびII,課題IおよびIIに対応する所定の構成には、以下に示す構成aおよびbの少なくとも一つが含まれる。
・構成a:下記の構成1および構成2を含む
・構成1:ライナの坪量が第一上限値以下であること
・構成2:中芯の坪量が第二上限値以下であること
・構成b:下記の構成3および構成4を含む
・構成3:上記の構成1であること
・構成4:平面圧縮強さが所定の強さ範囲であること
<構成a>
構成aは、上述のように、「ライナの坪量が第一上限値以下である構成1」と「中芯の坪量が第二上限値以下である構成2」とを含んでいる。
構成1の「ライナの坪量」は、表ライナ1aの坪量と裏ライナ1bの坪量とを含む。
構成2の「中芯の坪量」は、中芯1cの坪量である。
「坪量」は、一枚あたりの原紙の重さを表すパラメータであり、原紙の平方メートル当たりのグラム数[g/m]で表される。
本願の発明者らは、ライナの坪量が第一上限値以下であり中芯の坪量が第二上限値以下であれば、上述の課題Iが抑えられる傾向にあるとの知見を得た。逆に言えば、第一上限値よりも大きいライナの坪量や第二上限値よりも大きい中芯の坪量のダンボール材1は、課題Iが生じやすい傾向にあることを見出した。
つまり、ダンボール材1には、上述の観点Iに立脚して構成aが備えられている。
ライナの坪量が第一上限値よりも大きいか、または、中芯の坪量が第二上限値よりも大きい場合、ダンボール材1を折り返したとき折りに対する反発力が大きくなり、課題Iを招くものと推察される。
第一上限値は90[g/m]であり、87[g/m]であることが好ましく、85[g/m]であることがより好ましい。
第二上限値は150[g/m]であり、130[g/m]であることが好ましく、110[g/m]であることがより好ましい。
一方、ライナの坪量や中芯の坪量を小さくし過ぎるとダンボール材1の強度を確保できないおそれがある。
そこで、ダンボール材1の強度を確保する観点から、ライナの坪量が第一下限値以上であるか、または、中芯の坪量が第二下限値以上であることが好ましい。
第一下限値は35[g/m]であり、37[g/m]であることが好ましく、45[g/m]であることがより好ましい。
第二下限値は45[g/m]であり、47[g/m]であることが好ましく、55[g/m]であることがより好ましい。
JIS 3902:2011規格に準拠する一般的なダンボール用ライナの坪量は、LA級,LB級で170[g/m]以上であり、LC級で160[g/m]以上である。また、JIS 3904:2011規格に準拠する一般的なダンボール用中芯の坪量は、MA級で180[g/m]以上であり、MB級で120[g/m]以上であり、MC級で110[g/m]以上である。そのため、上記の構成aを備えたダンボール材1は、一般的なダンボール材に比べて軽量化されたものと言える。
なお、上記の坪量に、縦寸法L1および横寸法L2とシート2の段数N+1とを乗算すれば、ダンボール材1の重量が算出される。
<構成b>
構成bは、「ライナの坪量が第一上限値以下である構成3」と「平面圧縮強さが所定の強さ範囲である構成4」とを含む。
構成3は、構成aに関して説明した構成1と同様な構成である。
構成4の「平面圧縮強さ」は、シート2(ダンボール材1)を厚み方向(高さ方向,TD方向)に圧縮したときの強さであり、ダンボール材1のつぶれにくさに対応するパラメータである。
本発明者らは、ライナの坪量が第一上限値以下であって平面圧縮強さが所定の強さ範囲であれば、上述の課題IIが抑えられる傾向にあるとの知見を得た。逆に言えば、第一上限値よりも大きいライナの坪量のダンボール材1や、平面圧縮強さが所定の強さ範囲外のダンボール材1は、課題IIが生じやすい傾向にあることを見出した。
つまり、ダンボール材1には、上述の観点IIに立脚して構成bが備えられている。
平面圧縮強さが所定の強さ範囲を下回っていると、ダンボール材1の強度が不十分となり外部から衝撃が加えられたときに衝撃を吸収できずに、課題IIを招くものと推察される。
一方、平面圧縮強さが所定の強さ範囲を上回っていると、ダンボール材1の強さ(こわさ)が大きくなり、外部から加えられた衝撃が吸収されずに包装対象の物品に伝達されて、課題IIを招くものと推察される。平面圧縮強さが強さ範囲内であってもライナの坪量が第一上限値よりも大きい場合も、ライナの強さ(こわさ)が大きくなり、外部から加えられた衝撃が吸収されずに包装対象の物品に伝達され、課題IIを招くものと推察される。
構成3の「第一上限値」は上記の構成aに関して説明した構成の「第一上限値」と同様である。具体的には、第一上限値は、90[g/m]であり、87[g/m]であることが好ましく、85[g/m]であることがより好ましい。
構成4の「所定の強さ範囲」は、210[N]以上であって1000[N]以下であり、230[N]以上であって980[N]以下であることが好ましく、250[N]以上であって960[N]以下であることがより好ましい。
[3.作用および効果]
(1)本実施形態のダンボール材1は、ライナの坪量の上限が第一上限値であり中芯の坪量の上限が第二上限値とする構成aを備えることから、ダンボール材1の重量を抑えつつ、折り返したときの屈曲性を確保できる。
(2)本実施形態のダンボール材1は、本実施形態のダンボール材1は、ライナの坪量の上限が第一上限値であり、平面圧縮強さが所定の強さ範囲とする構成bを備えることから、ダンボール材1の重量をおさえつつ、緩衝性を確保できる。
(3)本実施形態のダンボール材1は、折畳構造(蛇腹折り)であって、ライナの坪量の上限が第一上限値であり中芯の坪量の上限が第二上限値とする構成aを備えることから、重量を抑えつつ、屈曲性を確保できる。
(4)本項目[3]の(1)〜(3)に係るダンボール材1によれば、様々な使用形態での使い勝手を向上させた軽量ダンボール材を提供できる。例えば、レターパックのような包装用品に用いる資材として本実施形態のダンボール材1は適している。また、製函システムの製函用資材として、本実施形態のダンボール材1は適している。
[II.実施例]
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
<測定対象>
――測定ダンボール材の構成――
まず、パラメータの測定される対象となるダンボール材(以下「測定ダンボール材」と称する)の構成を説明する。
測定ダンボール材は、両面ダンボールのシートであり、下記のサイズである。
・ サ イ ズ : 縦寸法1300[mm],
横寸法1150[mm],
高さ寸法1800[mm]
測定ダンボール材は、以下に示す五種のフルートのうち何れか一つのフルートを採用した。
・ A フルート
・ B フルート
・ C フルート
・ ABフルート
・ ACフルート
また、測定ダンボール材は、以下に示す緒元の段繰りロールを有するコルゲータを用いて製造された。
>Aフルート
・ 段高 :4.5[mm]
・段山数:34[山/30cm]
>Bフルート
・ 段高 :2.5[mm]
・段山数:50[山/30cm]
>Cフルート
・ 段高 :3.5[mm]
・段山数:40[山/30cm]
>ABフルート
――Aフルート――
・ 段高 :4.5[mm]
・段山数:34[山/30cm]
――Bフルート――
・ 段高 :2.5[mm]
・段山数:50[山/30cm]
>ACフルート
――Aフルート――
・ 段高 :4.5[mm]
・段山数:34[山/30cm]
――Cフルート――
・ 段高 :3.5[mm]
・段山数:40[山/30cm]
なお、「段山数」とは、シートにおいて30[cm]あたりの山(段)の数に対応し、段目の波長で30[cm]を除算した数値に対応する。
――前処理――
パラメータの測定対象である測定ダンボール材またはその一部は、JIS Z 0203に準拠して温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間以上の前処理が施された常態としたうえで、各パラメータを測定した。
そのほか、ライナ原紙と中芯原紙とを貼合するダンボール用接着剤には、通常用いられるワンタンク方式の澱粉糊を使用した。また、測定ダンボール材は、段繰りロールを有するコルゲータを用いて製造した。
<パラメータ>
――坪量の測定――
下記表3〜表5に示すように、実施例1〜16および比較例17〜19では、下記のライナ原紙を用いた。
・(ライナ原紙) 坪量 30[g/m2
・(ライナ原紙) 坪量 40[g/m2
・(ライナ原紙) 坪量 50[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マ
テリア株式会社製〕
・(ライナ原紙) 坪量 60[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マ
テリア株式会社製〕
・(ライナ原紙) 坪量 70[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マ
テリア株式会社製〕
・(ライナ原紙) 坪量 80[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マ
テリア株式会社製〕
・(ライナ原紙)坪量100[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マ
テリア株式会社製〕
・(ライナ原紙)坪量170[g/m2]〔OFK170:王子マテリア株式会社製

これらライナ原紙のうち、坪量30[g/m2]のライナ原紙と坪量40[g/m2]のライナ原紙とは、特許6213364号公報のダンボール用ライナの製造方法に従い作製された。
下記表3〜表5に示すように、実施例1〜16および比較例17〜19では、下記の中原紙を用いた。
・(中芯原紙) 坪量 40[g/m2
・(中芯原紙) 坪量 50[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マテ
リア株式会社製〕
・(中芯原紙)坪量100[g/m2]〔OK未晒クラフト(軽包装用):王子マテ
リア株式会社製〕
・(中芯原紙)坪量120[g/m2]〔S120:王子マテリア株式会社製〕
・(中芯原紙)坪量160[g/m2]〔S160:王子マテリア株式会社製〕
これら中芯原紙のうち、坪量40[g/m2]の中芯原紙は特開2017−21872
1号公報のダンボール原紙の製造方法に従い作製された。なお、ABフルートを採用した実施例12,ACフルートを採用した実施例13では中ライナに中芯原紙を用いた。
測定ダンボール材をなすライナ(原紙)の坪量は、下記の手順ya〜yfで測定される。
・手順ya:測定ダンボール材を水道水に15[分]間浸漬する。
・手順yb:手順yaで浸漬された測定ダンボール材のライナと中芯と手で引き剥が
す。
・手順yc:手順ybで引き剥がしたライナを105[℃]の乾燥機で20[分]間
乾燥する。
・手順yd:手順ycで乾燥されたライナを250[mm]×400[mm]サイズ
に切り出す。
・手順ye:手順ydで切り出されたライナの重量を電子天秤で測定する。
・手順yf:手順yeで測定された重量を単位平方メートルあたりの重量[g/m2
]に換算する。
測定ダンボール材をなす中芯(原紙)の坪量は、下記の手順za〜zgで測定される。
・手順za:測定ダンボール材を水道水に15[分]間浸漬する。
・手順zb:手順zaで浸漬された測定ダンボール材のライナと中芯と手で引き剥が
す。
・手順zc:手順zbで引き剥がした中芯を105[℃]の乾燥機で20[分]間
乾燥する。
・手順zd:JIS Z 0203:2000に準拠して坪量を測定する中芯を前処
理する。
・手順ze:250[mm]×400[mm]サイズに中芯を切り出す。なお、波
形構造が残す場合は、波を引き延ばしておさえながら本サイズに切り出
す。
・手順zf:手順zeで切り出された中芯の重量を電子天秤で測定する。
・手順zg:手順zfで測定された重量を単位平方メートルあたりの重量[g/m2
]に換算する。
そのほか、測定される測定ダンボール材をなすライナや中芯の坪量は、測定ダンボール材の資材をなす原紙の坪量に対して、同じ原紙を測定対象にする場合であっても坪量の測定値が±10[%]程度は変動しうる。
――平面圧縮強さの測定――
測定ダンボール材について、下記の表3〜表5に示す平面圧縮強さが測定された。
「平面圧縮強さ」は、測定ダンボール材のつぶれにくさに対応するパラメータである。この平面圧縮強さは、下記の手順A1〜A4で測定した。
・手順A1:測定ダンボール材の全段数Mが奇数の場合、半分の段数M/2の四捨五
入した段(すなわち真ん中の段)を基準に上下五段分のシートを採取する
。なお、試験片を採取するときに、段が潰れないように注意した。全段数
Mが偶数の場合、半分の段数〔(M/2)+1〕を基準に上下五段分のシ
ートを採取する。
・手順A2:手順A1で採取された10[枚]のシートから直径6.4[cm]の円
形の試験片を切り出す。
・手順A3:手順A2で切り出された試験片の平面圧縮強さを下記の準拠規格,測定
機器,試験速度・平行度の測定条件で測定する。なお、平行度とは、平面
圧縮用の冶具の上下の平行度合いを表す。
>準拠規格:JIS Z 0403−1:1999
>測定機器:平面圧縮用の冶具(テスター産業株式会社製)を取り付けた圧縮
試験機(株式会社エー・アンド・デイ製,RTF1350)
>試験速度(測定条件):12.5±2.5[m/min]
>平行度(測定条件):圧縮寸法の1/1000以下
・手順A4:手順A3で測定された平面圧縮強さから、測定結果の精度を低下させる
外乱(要因)となりうる数値を除外して、平均値をとったものを平面圧縮
強さとした。
本測定では、蛇腹折りのダンボール材における折目を考慮した測定と折目を考慮しない測定とを行うために、手順A2で切り出された円形の試験片に下記の折目を入れた試験片(「折目有」)と、折目の無い試験片(「折目無」)との二種の試験片を用意した。
・折目:円形の試験片の中心を通り、段目の方向に沿って延在する。
測定ダンボール材では、試験片(「折目有」)と試験片(「折目無」)との二種の試験片のそれぞれの平面圧縮強さが測定される。
試験片(折目有)の平面圧縮強さの測定では、上記の手順A2と手順A3との間に下記の手順Aa〜手順Acを実施する。
・手順Aa:試験者が手で上記の手順A2で切り出された試験片を折目の位置で折り
畳む。
・手順Ab:手順Aaで作成した試験片を平坦面に載置して、折目箇所に下記の圧着
機器を当てて、折目箇所で圧着機器を約10[mm/s]の速度で二往
復させる。その後、JIS Z 0203に準拠して温度23[℃]お
よび湿度50[%]の温湿度条件で試験片を24時間放置する。
>圧着機器:品名「テープ圧着ローラー(手動)」,安田精機製作所製,品
番No.349,ローラー質量:1[kg]
・手順Ac:手順Abで放置した試験片(折目有り)の折目を開いた後に、上記の手
順A3で平面圧縮強さを測定する。
――垂直圧縮強さの測定――
測定ダンボール材について、下記の表3〜表5に示す垂直圧縮強さが測定された。
「垂直圧縮強さ」は、測定ダンボール材のつぶれにくさに対応するパラメータである。この垂直圧縮強さは、下記の手順B1〜B4で測定した。
・手順B1:測定ダンボール材の全段数Mが奇数の場合、半分の段数M/2の四捨五
入した段(すなわち真ん中の段)を基準に上下五段分のシートを採取する
。なお、試験片を採取するときに、段が潰れないように注意した。全段数
Mが偶数の場合、半分の段数〔(M/2)+1〕を基準に上下五段分のシ
ートを採取する。
・手順B2:手順B1で採取された10[枚]のシートから下記の準拠規格に従う寸
法および形状の試験片を切り出す。この試験片で段目は試験片の縦方向に
平行な向きとする。
・手順B3:手順B2で切り出された試験片の垂直圧縮強さを下記の準拠規格,測定
機器で測定する。
>準拠規格:JIS Z 0403−2:1999
>測定機器:圧縮試験機(株式会社エー・アンド・デイ製,RTF1350)
・手順B4:手順B3で測定された垂直圧縮強さから、測定結果の精度を低下させる
外乱(要因)となりうる数値を除外して、平均値をとったものを平面圧縮
強さとした。
本測定では、蛇腹折りのダンボール材における折目を考慮した測定と折目を考慮しない測定とを行うために、準拠規格に従う試験片(「折目無」)と、準拠規格に従う試験片に下記の折目を入れた試験片(「折目入」)との二種の試験片を用意した。
・折目:試験片の横方向の中央を通り段目の方向に沿って(縦方向に)延在する。
測定ダンボール材では、試験片(「折目有」)と試験片(「折目無」)との二種の試験片のそれぞれの垂直圧縮強さが測定される。
試験片(折目有)の垂直圧縮強さの測定では、手順B2と手順B3との間で、上記の手順Aa〜手順Acと同様な手順で試験片に上記の折目を付ける。すなわち、試験片を上記の折目の位置で折り畳み、折目箇所でテープ圧着ローラー(手動)を約10[mm/s]の速度で二往復し、温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で試験片を24時間放置した後に、試験片(折目有り)の折目を開いた後に、試験片(折目有)の垂直圧縮強さが測定される。
Figure 2021084712
Figure 2021084712
Figure 2021084712
<評価>
――評価――
上記のようにしてライナの坪量と、中芯の坪量と、平面圧縮強さ(折目有)と、平面圧縮強さ(折目無)と、垂直圧縮強さ(折目有)と、垂直圧縮強さ(折目有)とが得られた実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材を対象に、下記の四種類の評価項目について、「◎」,「○」,「△」,「×」の四段階で評価した。
下記の四種類の評価項目のうち、緩衝性では「○」以上を良好な評価とし、「△」以下を不良な評価とした。そのほかの三種類の評価項目では「△」以上を良好な評価とし、「×」を不良な評価とした。
なお、下記の評価では、上記のパラメータを測定した測定ダンボール材とは異なる寸法の測定ダンボール材を用いるが、実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれは上記の測定されたパラメータを有するものとする。
――屈曲性――
実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材に対して、屈曲性試験を実施して、屈曲性を評価した。
「屈曲性」は、測定段ボール材の屈曲させやすさに対応する評価基準であり、言い換えれば、測定ダンボール材を段目に沿う方向の罫線で折り返した状態を維持する性能の良否に対応する評価基準である。
屈曲性試験は、実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材に対して、下記の手順C1〜手順C6で実施した。
手順C1:測定ダンボール材からランダムに下記の寸法の矩形状シート片を30[枚
]切り取る。切り取ったシート片を「測定用シート」と呼ぶ。測定用シー
トで段目の方向は下記の横辺に平行とする。
>縦辺の寸法(縦寸法):340[mm]
>横辺の寸法(横寸法):248[mm]
手順C2:測定用シートの一対の横辺の一方に沿って幅20[mm]の両面テープを
貼り付ける。両面テープは、測定用シートにおいて一方の横辺の延在する
端部から測定用シートの中央部に向かって20[mm]の位置までの範囲
に貼り付けられる。
手順C3:測定用シートにおいて一方の横辺の延在する端部から測定用シートの中央
部に向かって50[mm]の位置に、段目に平行(横辺に平行き)に罫線
をつける。それから、罫線を起点にして、罫線の沿う面で罫線に直交する
方向に測定用シートの一方の横辺側を180[°]折り返し、罫線の箇所
で折り畳んだ測定用シートを得る。
手順C4:手順C3で得た折り畳んだ測定用シートを平坦面に載置して、折り返し箇
所(罫線の箇所)に下記の圧着機器を当てて、折り返し箇所で圧着機器を
約10[mm/s]の速度で二往復させて、折り畳んだ測定用シートを均
一な力で押圧する。
>圧着機器:品名「テープ圧着ローラー(手動)」,安田精機製作所製,品番
No.349,ローラー質量:1[kg]
手順C5:手順C4で圧着した測定用シートをJIS Z 0203に準拠して温度
23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間放置し、その後
に両面テープの圧着に剥がれが生じているか否かを目視で観察する。
手順C6:手順C1〜C5を、それぞれ粘着力の異なる下記の三種類のテープを用い
て実施する。一種類のテープにつき、測定用シートを10[枚]ずつ使用
して試験する。
>テープの種類〔いずれもニチバン株式会社製、テープ幅20[mm]〕
・第一のテープ:品番801−K(粘着力=3.90[N/10mm])
・第二のテープ:品番801 (粘着力=6.30[N/10mm])
・第三のテープ:品番812 (粘着力=8.19[N/10mm])
上記の屈曲性は下記の基準で評価した。
・◎:第一〜第三のテープはいずれも全く測定用シートから剥がれない。
・○:第一のテープのみが1[枚]以上の測定用シートから剥がれた。
・△:第一のテープと第二のテープとが1[枚]以上の測定用シートから剥がれた。
・×:第一〜第三のテープのそれぞれが1[枚]以上の測定用シートから剥がれた。
実施例1〜15は、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]以下であって中芯の坪量が150[g/m]以下であり、屈曲性の評価で「△」以上の良好な評価が得られた。特に、実施例1〜6,8,14,15は、Bフルートで中芯の坪量が110[g/m]以下であり、最も良好な「◎」の評価が得られた。
実施例7,9は、Bフルートで中芯の坪量が120[g/m]であり、実施例1〜6,8,14,15よりも劣る「〇」の評価が得られた。実施例12,13は、ダブルフルートであり、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量ならびに中芯の坪量が共通するシングルフルートの実施例2,10,11よりも劣る「△」の評価だった。
実施例16は表ライナの坪量が90[g/m]よりも大きいが裏ライナの坪量が90[g/m]以下であって中芯の坪量が150[g/m]以下であり、屈曲性の評価で「〇」な評価が得られた。
一方、比較例17〜19は、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]よりも大きいか、または、中芯の坪量が150[g/m]よりも大きく、屈曲性の評価で「×」の不良な評価が得られた。
比較例17〜19からは、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]よりも大きいか、または、中芯の坪量が150[g/m]よりも大きいと、測定ダンボール材が屈曲されにくく、折り返した状態で折り返しに対する反発力が大きくてテープが剥がれやすくなり、折り返した状態を維持しにくくなるものと推測される。
比較例17〜19に鑑みて、実施例1〜15からは、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]以下であり、かつ、中芯の坪量が150[g/m]以下であれば、測定ダンボール材が屈曲されやすく、折り返した状態で折り返しに対する反発力が小さくてテープが剥がれにくくなり、折り返した状態を維持しやすくなるものと推測される。
実施例16からは、表ライナおよび裏ライナのいずれか一方の坪量が90[g/m]以下であり中芯の坪量が150[g/m]以下であれば、表ライナおよび裏ライナのいずれか一方で測定ダンボール材が屈曲されやすく、折り返した状態で折り返しに対する反発力が大きくならずテープが剥がれにくくなり、折り返した状態を維持しやすくなるものと推測される。
よって、ライナの坪量が90[g/m]以下であり、かつ、中芯の坪量が150[g/m]以下であれば、ダンボール材の屈曲性が確保されるものと言える。
――緩衝性――
実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材に対して、落球試験を実施して、緩衝性を評価した。
「緩衝性」は、ダンボール材1によって衝撃を緩和する性質に対応する評価基準であり、言い換えれば、測定ダンボール材で物品を包装した状態で外部から衝撃を加えたときの物品保護性能の良否に対応する評価基準である。
落球試験は、実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材に対して、下記の手順D1〜手順D6で実施した。
手順D1:測定ダンボール材からランダムに下記の寸法の矩形状シート片を2[枚]
切り取る。切り取った2[枚]のシートを「測定用シート片A」,「測定
用シート片B」と呼ぶ。測定用シート片Aと測定用シート片Bとは同一寸
法である。
>縦辺の寸法(縦寸法):200[mm]
>横辺の寸法(横寸法):200[mm]
手順D2:測定用シート片A,測定用シート片Bとの間に下記の矩形状ガラス板を隙
間ができないように挟んで、測定用シート片A,ガラス板,測定用シート
片Bの順に積層されたサンプル体を作成する。サンプル体では、ガラス板
の表面および裏面のそれぞれの四辺に両面テープが貼付され、ガラス板の
両面の一側に測定用シート片Aが貼合され、他側に測定用シート片Bが貼
合される。作成されたサンプル体は温度23[℃]および湿度50[%]
の温湿度条件で試験片を24時間放置される。
>ガラス板〔平岡特殊硝子制作株式会社製,ソーダガラス〕
・縦辺の寸法(縦寸法):200[mm]
・横辺の寸法(横寸法):200[mm]
・ 厚み :1.1[mm]
手順D3:手順D2で作成したサンプル体を測定用シート片Aまたは測定用シート片
Bを上方に向けて鋼板に載置する。
手順D4:手順D3で鋼板に載置したサンプル体の表面(上方を向いた面)から
30[cm]の高さに下記の鋼球をセットし、静止状態から力を加えずサ
ンプル体の上に鋼球を落下させる。このとき鋼球は、サンプル体の表面に
おいて中心から距離25[mm]以下の範囲に落下(加撃)されるように
セットされる。
>鋼球:玉軸受用鋼球(SUJ2G100,株式会社ツバキ・ナカシマ社製)
・寸法:直径40[mm]
・重量: 263 [g]
手順D5:手順D4の加撃によりガラス板の破損状況と測定用シート片の表面の凹み
(サンプル体で上方を向いた面の凹み)とを目視で確認する。ガラス板の
破損状況には、ガラス板の割れと傷とが含まれる。
手順D6:手順D1〜D5の試験を10[回]実施して測定ダンボ―ル材の緩衝性を
評価する。
上記の緩衝性は下記の基準で評価した。
・◎:ガラス板の破損も測定ダンボール材の表面の凹みも確認されない。
・○:ガラス板の破損は確認されないが、表面の凹みが1[回]以上確認された。
・△:ガラス板に傷が1[回]以上確認された。
・×:ガラス板に割れが1[回]以上確認された。
実施例1〜13は、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]以下であり、かつ、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも210[N]以上であり1000[N]以下であり、緩衝性の評価で「〇」以上の良好な評価が得られた。特に、実施例5〜9は、Bフルートで平面圧縮強さが500[N]以上であり、最も良好な「◎」の評価が得られた。
一方、実施例14,15および比較例18,19は、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも210[N]よりも小さいか、または、1000[N]より大きく、緩衝性の評価で「△」以下の不良な評価が得られた。
特に、平面圧縮強さが210[N]よりも小さい実施例14,15では、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さく、緩衝性の評価で最も悪い「×」の評価が得られた。
実施例16および比較例17は、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも210[N]以上1000[N]以下ではあるが、表ライナの坪量、または、表ライナおよび裏ライナの坪量が90[g/m]よりも大きく、緩衝性の評価で「△」以下の不良な評価が得られた。
実施例14,15からは、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも210[N]よりも小さいと、外部からの衝撃により測定ダンボール材がつぶれてしまい衝撃を緩和できず、緩衝性が不十分になるものと推測される。加えて、実施例14,15からは、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さとライナまたは中芯の強度が低下して、緩衝性が不十分になるものと推測される。
一方、比較例17,18からは、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも1000[N]よりも大きいと、測定ダンボール材の強さ(こわさ)が大きくなり外部からの衝撃が測定ダンボール材で吸収されずに測定ダンボール材を通じて物品に伝わり、緩衝性が不十分になるものと推測される。
実施例16および比較例17からは、少なくとも表ライナの坪量が90[g/m]よりも大きい場合、表ライナの強さ(こわさ)が大きくなり外部からの衝撃が表ライナで吸収されずに測定ダンボール材を通じて物品に伝わって、緩衝性が不十分になるものと推測される。
実施例14〜16および比較例17〜19に鑑みて、実施例1〜13からは、ライナの坪量が90[g/m]以下であり、かつ、平面圧縮強さが折目有りおよび折目無しの何れの場合でも210[N]以上1000[N]以下であれば、外部からの衝撃が測定ダンボール材で吸収されて、緩衝性が良好になるものと推測される。
よって、ライナの坪量が90[g/m]以下であり、平面圧縮強さが210[N]以上1000[N]以下であれば、測定ダンボール材の緩衝性が確保されると言える。
――搬送性――
実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材に対して、搬送性球試験を実施して、搬送性を評価した。
「搬送性」は、製函システム(自動包装機)において測定ダンボール材が搬送される際の姿勢の良否に対応する評価基準である。
ダンボール材が製函システムの資材に用いられた場合、測定ダンボール材は、製函システムにおいてフィード工程で折り畳みが展開されて繰り出された後、搬送経路に設けられたニップロールで流れ方向下流側へ搬送される。このニップロールは所定の圧力で測定ダンボール材をシートの厚み方向(TD方向)の両側から挟持しつつ下流側へ送り出している。そのため、搬送経路上において測定ダンボール材が搬送される際の姿勢が不安定になると、測定ダンボール材が流れ方向に対して蛇行して搬送されてしまう傾向がある。
搬送性試験は、実施例1〜14および比較例14〜19の測定ダンボール材のそれぞれを1つずつ用意して、下記の手順E1〜E3で実施した。
手順E1:自動包装機のニップロールで幅方向(測定ダンボール材の縦方向に対応す
るCD方向)中央部から幅方向の一側および他側のそれぞれへ650[m
m]離間する各位置にマーキングをする。
手順E2:測定ダンボール材の縦方向両端を手順E1でマーキングした位置に位置
合わせして、測定ダンボール材を自動包装機に通す。
手順E3:測定ダンボール材がニップロールを通過した後にマーキング位置よりも中
央部から離間する方向へ10[mm]以上へ蛇行して搬送された回数を数
える。
上記の手順E3では、測定ダンボール材の蛇行が確認された場合は自動包装機を停止して、測定ダンボール材の縦方向の両端部のそれぞれをマーキングの位置に合わせるよう手動で調整する。調整後、自動包装機を稼動させて、測定ダンボール材の搬送を再開する。この作業を、一つの測定ダンボール材を搬送し終えるまで繰り返す。
搬送性試験により計測された蛇行の回数は下記の基準で評価する。
◎:蛇行は1[回]も確認されなかった
○:蛇行が1[回]確認された
△:蛇行が2[回]から4[回]確認された
×:蛇行が5[回]以上確認された
実施例1〜13では、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が35[g/m]以上90[g/m]以下であり、かつ、中芯の坪量が45[g/m]以上150[g/m]以下であり、搬送性について「△」以上の良好な評価が得られた。
比較例17〜19は、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]よりも大きいか、または、中芯の坪量が150[g/m]よりも大きいかの少なくとも一方に該当しており、搬送性について「〇」以上の良好な評価が得られた。
一方、実施例14,15は、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さく、搬送性について「×」の不良な評価が得られた。
実施例16は裏ライナの坪量が90[g/m]以下であるが表ライナの坪量が90[g/m]よりも大きく、搬送性について「×」の不良な評価が得られた。
実施例14,15からは、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さい場合、測定ダンボール材の質量が軽くなり、搬送経路を搬送される際の測定ダンボール材の姿勢が不安定になりやすく、測定ダンボール材が流れ方向に対して蛇行しやすくなるものと推測される。
実施例16からは、表ライナおよび裏ライナの一方の坪量だけが90[g/m]よりも大きいと、TD方向の一側での接触状態とTD方向の他側での接触状態との差が大きく、ダンボール材1の姿勢がズレ易くなるためニップロールによる搬送性が損なわれて蛇行しやすくなるものと推測される。
実施例14〜16に鑑みて、実施例1〜13,比較例17〜19からは表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が35[g/m]以上であって中芯の坪量が45[g/m]以上であれば、ニップロールによって測定ダンボール材が挟持された姿勢が安定し、測定ダンボール材が流れ方向に対して蛇行しにくくなるものと推測される。
よって、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が35[g/m]以上であって中芯の坪量が45[g/m]以上であれば、搬送システムにおける測定ダンボール材の搬送性が向上するものと言える。
――製函後のつぶれにくさ――
実施例1〜16および比較例17〜19のそれぞれの測定ダンボール材について、次に説明する「製函後のつぶれにくさ」を評価した。
「製函後のつぶれにくさ」は、ダンボール箱の耐荷重性に対応する評価基準である。
評価対象のダンボール箱は、下記の評価ダンボール片が手組みにて組み立てられた箱である。
評価ダンボール片は、測定ダンボール材の折目を跨ぐカット線で切り出されたダンボール片である。この評価ダンボール片で組み立てられたれた箱は、箱の何れかの面に折目を含む個所がある。この箱を「折目入りダンボール箱」と称する。
ダンボール箱の製函方法は手組みの方法である。手組みの方法として、カットされたダンボール片の所定の罫線の個所で折りたたみ、ホットメルト接着剤にて貼着し、製函した。
なお、製函システムによって評価ダンボール片を組み立てる手法は、手組みであっても製函システムによる組み立てであっても同様である。そのため、手組みによって組み立てられた評価ダンボール片の製函性には、製函システムで組み立てられた評価ダンボール片との製函性と相関があるものと言える。
「評価ダンボール片」は、測定ダンボール材が下記の形状・サイズにサンプルカッター(株式会社ミマキエンジニアリング社製,CF2−1218)で下記の枚数が打ち抜かれた製函用試験片である。
・形 状:A式ダンボール箱が展開されたパターン
・サイズ:A式ダンボール箱の側板の幅寸法170[mm],
A式ダンボール箱の端板の幅寸法255[mm],
A式ダンボール箱の高さ寸法350[mm]
上記の評価ダンボール片を用いて作成したA式ダンボール箱は、折目の入る位置に応じて下記の二種の態様α,βに大別される。
態様α:側板の2面のいずれかで側板の中心に折目が存在する。
側板の中心は、側板の端縁から85[mm]の位置である。
箱の高さ方向に沿って折目が延在する。
態様β:端板の2面のいずれかで端板の中心に折目が存在する。
端板の中心は、端板の端縁から127.5[mm]の位置である。
箱の高さ方向に沿って折目が延在する。
「製函後のつぶれにくさ」の評価のために、下記の手順F1〜F4で垂直圧縮強度の試験を実施する。
・手順F1:評価ダンボール片を用いて作成したA式ダンボール箱の中に重量5[
kg]の下記重りを入れて、ホットメルト接着剤にて底面に貼着して
封函し、A式ダンボール箱の底面全体に荷重がかかるようする。
>重り:ポリ袋(品番:VX29−HCL、寸法:横520[mm
]、縦600[mm]、厚さ0.02[mm]、日本サニ
パック株式会社製)に水道水5[L]を投入し、水がこぼ
れない様に袋をしばって作成した。
・手順F2:手順F1のダンボール箱を5[個]用意し、5[個]のダンボール箱
をズレが無いように五[段]積み上げる。つまり一番下のダンボール
箱に約20[kg]の荷重をかける。
・手順F3:手順F2の状態で24時間静置して、一番下のダンボール箱の状態を
目視で確認する。
・手順F4:手順F1〜手順F3を、態様αおよび態様βのそれぞれのダンボール
箱について100[回]ずつ実施する。
製函後のつぶれにくさの評価では、態様αのダンボール箱を用いた1[回]の試験と態様βのダンボール箱を用いた1[回]の試験とを1セット(1[回]の試験)とし、態様αまたは態様βのどちらかがつぶれた場合は「つぶれた」と判断する。態様α,βはいずれも折目入りのダンボール箱であるため、本製函後のつぶれにくさの評価は、折目を含む個所の垂直圧縮強さの評価と言える。
製函後のつぶれにくさは下記の基準で評価する。
・◎:100[回]試験を行い、つぶれない。
・○:100[回]試験を行い、1[回]つぶれる。
・△:100[回]試験を行い、2〜4[回]つぶれる。
・×:100[回]試験を行い、5[回]以上つぶれる。
実施例1〜13では、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が35[g/m]以上90[g/m]以下であり、かつ、中芯の坪量が45[g/m]以上150[g/m]以下であり、製函後のつぶれにくさについて「△」以上の良好な評価が得られた。
比較例17〜19は、表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が90[g/m]よりも大きいか、または、中芯の坪量が150[g/m]よりも大きいかの少なくとも一方に該当しており、製函後のつぶれにくさについて「〇」以上の良好な評価が得られた。
一方、実施例14,15は、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さく、製函後のつぶれにくさについて「×」の不良な評価が得られた。
実施例16は裏ライナの坪量が90[g/m]以下であるが表ライナの坪量が90[g/m]よりも大きく、製函後のつぶれにくさについて「×」の不良な評価が得られた。
実施例14,15からは、表ライナの坪量が35[g/m]よりも小さいか、または、中芯の坪量が45[g/m]よりも小さい場合、測定ダンボール材の強度が不足して、製造された箱のダンボール箱の耐荷重性が不十分になるものと推察される。
実施例16からは、表ライナおよび裏ライナの一方の坪量だけが90[g/m]よりも大きいと、製造されたダンボール箱の側板および端板の外側と内側とで強度の差が大きく、製造された箱のダンボール箱の耐荷重性が不十分になるものと推察される。
実施例14〜16に鑑みて、実施例1〜13,比較例17〜19からは表ライナおよび裏ライナのそれぞれの坪量が35[g/m]以上であって中芯の坪量が45[g/m]以上であることにより、測定ダンボール材を用いたダンボール箱の強度(耐荷重性)を確保できると言える。
<小括>
上述した表3〜表5で実施例,比較例の区分は、「屈曲性を確保する方針」に従う区分である。具体的には、屈曲性で優良な評価が得られた測定ダンボール材を「実施例」と呼び、屈曲性で不良な評価が得られた測定ダンボール材を「比較例」とした。
上述した表3〜表5での実施例1〜16,比較例17〜19の測定ダンボール材は、下記の評価のポリシー1〜3に応じて下記の表6のように実施例(優良評価),比較例(不良評価)に区分される。
ポリシー1:屈曲性を確保する方針
ポリシー2:緩衝性を確保する方針
ポリシー3:屈曲性,緩衝性,搬送性および製函後のつぶれにくさを確保する方針
Figure 2021084712
[III.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、ダンボール材が製函システム用の資材である場合には、意図的に形成された切れ込みやミシン目などの追加加工が折目に施されていないことが好ましく、ダンボール材におけるライナの表層に設けられる罫線を起点(たとえば罫線を内側)に180[°]折り返される箇所が折目であることが好ましい。一方、ダンボール材が製函システム用以外の資材である場合には、切れ込みやミシン目などの加工が折目に施されていてもよい。
上述したダンボール材や測定ダンボール材に用いるライナ原紙および中芯原紙は、例に挙げた品番の製品に限らず、特許6213364号公報のダンボール用ライナの製造方法で作製したライナ原紙や、特開2017−218721号公報のダンボール原紙の製造方法で作製した中芯原紙を用いてもよい。
1 ダンボール材
10 段目(波目)
2 シート
1a 表ライナ
1b 裏ライナ
1c 中芯
20 シート対
21 第一シート
22 第二シート
23 第三シート
F 折目
L 補助線
L1 縦寸法(第一寸法)
L2 横寸法(第二寸法)
L3 高さ寸法(第三寸法)

Claims (3)

  1. 中芯の両側に対してライナを貼合した両面ダンボールを用いたダンボール材であって、
    JIS Z 0203に準拠して温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間以上の前処理が施された常態において、
    前記ライナの坪量が40[g/m]以上であって90[g/m]以下であり、
    前記中芯の坪量が50[g/m]以上であって120[g/m]以下であり、
    JIS Z 0403−1:1999に準拠して測定された平面圧縮強さが250[N]以上であり850[N]以下であり、
    前記両面ダンボールは、Aフルート,Bフルート,Cフルート,ABフルートまたはACフルートである
    ことを特徴とするダンボール材。
  2. 前記両面ダンボールはBフルートであり、
    前記中芯の坪量が110[g/m2]以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンボール材。
  3. 包装対象の物品を包む袋体、または、製函システムでダンボール箱に組み立てられる製函用資材として使用される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のダンボール材。
JP2020128235A 2020-07-29 2020-07-29 ダンボール材 Pending JP2021084712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020128235A JP2021084712A (ja) 2020-07-29 2020-07-29 ダンボール材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020128235A JP2021084712A (ja) 2020-07-29 2020-07-29 ダンボール材

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019216609A Division JP6744474B1 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 ダンボール材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021084712A true JP2021084712A (ja) 2021-06-03

Family

ID=76087001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020128235A Pending JP2021084712A (ja) 2020-07-29 2020-07-29 ダンボール材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021084712A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6684425B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6744474B1 (ja) ダンボール材
JP2021084712A (ja) ダンボール材
JP2021084435A (ja) ダンボール材
JP6697613B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
WO2021107128A1 (ja) ダンボール材,包装袋および包装袋用シート
JP6825673B1 (ja) ダンボール材
WO2021070966A1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱、ならびに、製函用資材、製函用物品、および、継合方法
JP6813115B2 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6813112B2 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6813116B2 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6813114B2 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6813113B2 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6870773B2 (ja) ダンボール材
JP6697614B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6697615B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6697616B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6697617B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
AU2021249695B2 (en) Corrugated fiberboard material
JP6741182B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6702495B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196629A (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP6741181B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196628A (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2021171950A (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱