JP2021084654A - 包装用箱及び包装用箱用板紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正開封操作を抑制する構成と、不正開封の痕跡を明らかに残すことができる構成を兼ね備えた包装用箱及び包装用箱用板紙の提供。【解決手段】 側周壁に囲まれた開口部を開閉する蓋板6と、前記蓋板6の先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記一対の側板のうちの他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れられる挿込片9を備え、前記挿込片9を前記他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れることで閉鎖される包装用箱であって、前記他方の側板の端縁に沿って前記挿込片9で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備え、前記破断領域の内側に上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片14を備え、前記他方の側板の端縁部の内面に指標片14のみを貼着して開口部が封鎖される包装用箱及び包装用箱用板紙。【選択図】 図1

Description

本発明は、不正開封を回避する構成を備えた包装用箱及び包装用箱用板紙に関する。
従来の包装用紙箱は、下記特許文献1及び特許文献2のように、ミシン目に囲まれた破断領域を押し破り、当該破断領域に貼着されている挿入片及びそれに続く蓋板と併せて開封する開封構成が広く採用されている。
この様な開封構成を有する包装用箱は、挿入片と正面板との間に刃物の先を挿し入れて貼着部を剥離することによる不正開封が行われ易く、異物の挿入や内容物の入れ替え等が行われる虞が否めなかった。
そこで、特許文献3に記載の様に、蓋板の先端の挿入片を正面板の裏側に挿し込み、開封用ミシン目で囲った正面板の内面に挿入片を貼着し、蓋板と挿入片との連設折目上に始終端を置く切目を挿入片に穿設することで当該切目の内側に蓋板と連続する突出部が形成される構成の不正開封対策が採られてきた(特許文献3の図1及び図2参照)。
一方、不正開封対策は、一旦開封した後は二度と元の封印状態を再現することが出来ない様に、破断領域に何らかの痕跡を残すことができる構成も採用されている。
具体的には、正面板の開封用ミシン目より小さなミシン目を挿入片に穿設し、当該開封用ミシン目に囲まれた貼着片を正面板の内面に貼着した構成が挙げられる。
この構成は、不正開封が行われると、貼着片は挿入片より分離して正面板内面に残り、再度閉塞しようとしても貼着片は挿入片内に戻らず、故意に不正開封したことが判別可能となるとされている(特許文献3の図4及び図5参照)。
また、特許文献4に記載の様に、正面板の上端縁に沿って、フラップの接合代に含まれる大きさとして閉じた凹のループを描き且つ指先によって破断可能なミシン目を形成し、当該ミシン目で囲まれた部分に、ミシン目の切込みを周囲の一部として含み、残りの周囲全体を切込みによって切開して形成された指標片を設け、この指標片とこれを除くミシン目で囲まれた部分のそれぞれに接着剤を塗布してなる構成が挙げられる。
この構成は、不正開封があった時には、指標片がフラップ側に付着した状態となり、その周りのミシン目部分が外側に膨らんだ変形をしたまま閉じられることになるので、この膨らみ変形を目視で確認することで、不正開封を確実に確認することができるとされている。
実公昭50−33370号公報 実公昭50−40729号公報 実開昭61−146221号公報 特開平10−119958号公報
しかしながら、刃物の先の挿し入れを妨げるための突出部を備える手法だけでは不正開封の痕跡を発見し難く、上記開封痕跡を残す手法では、前記指標片が切込みとミシン目状の切込み(以下「切込み等」と総称する)とで囲まれているため、刃物の先等で貼着部を巧妙に剥離すると、そこで生じた僅かな痕跡が切込み等に紛れて不明となり、又は開封の痕跡が正面板の裏側に隠れるため、不正開封を認識するには、開封前に不正開封の可能性を前提とした注意力が求められるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、不正開封操作を回避する構成と、不正開封の痕跡を明らかに残すことができる構成を兼ね備えた包装用箱及び包装用箱用板紙の提供を目的とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱は、内空部を取り囲む周壁の一部となり相互に対向配置される一対の側板と、一対の側板のうちの一方の側板の端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記側板を含む側周壁に囲まれた開口部を開閉する蓋板と、前記蓋板の先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記一対の側板のうちの他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れられる挿込片を備え、前記挿込片を前記他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れることで閉鎖される包装用箱であって、前記他方の側板の端縁に沿って前記挿込片で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備え、前記破断領域に上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片を備え、前記他方の側板の端縁部の内面に前記指標片のみを貼着して前記開口部が封鎖されることを特徴とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱用板紙は、内空部を取り囲む周壁の一部となり相互に対向配置される一対の側板と、一対の側板のうちの一方の側板の端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記側板を含む側周壁に囲まれた開口部を開閉する蓋板と、前記蓋板の先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記一対の側板のうちの他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れられる挿込片を備え、前記他方の側板の端縁に沿って前記挿込片で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備え、前記破断領域に上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片を備え、前記挿込片を前記他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れると共に、前記他方の側板の端縁部の内面に前記指標片のみを貼着して前記開口部が封鎖される包装用箱となることを特徴とする。
本発明による包装用箱及び包装用箱用板紙は、ともに、前記袋状切込みの袋部は前記破断領域の切込みの上に配置され、当該袋状切込みの口部は前記破断領域の内側に配置されている構成を採ることができる。
また、前記挿込片の、前記指標片と並ぶ位置に、前記蓋板と挿入片との境界に始端部及び終端部を持つ皿状の切込みを備える構成を採ることもできる。
本発明による包装用箱及び包装用箱用板紙によれば、前記挿込片が差し入れられる端縁に沿って前記挿込片で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備える構成を採ることによって、開封後再び挿込片が差し入れられた際に、一旦開口した破断領域を封じることができる。
前記破断領域に、上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片を備えると共に、封鎖の際に挿し入れられた挿込片に、当該指標片のみを貼着することによって、前記包装用箱の不正開封が試みられた場合に、前記指標部が前記前側板の裏側へ引き込まれ、袋状切込みの始点と終点(口部)を略直線的に結ぶ折り目という形で不正開封の消えない痕跡を破断領域又はその周辺に明らかに残すことができる。
前記挿込片の、前記指標片と並ぶ位置に、前記蓋板と挿入片との境界に始端部及び終端部を持つ皿状の切込みを備える構成を採ることによって、挿込片と前側板との隙間に、カッター等の刃先を差し入れ、前記ホットメルト部の分断が試みられた場合に、前記指標部が前記前側板の表側へ押し出され、袋状切込みの始点と終点を略直線的に結ぶ折り目が生じると共に、前記上蓋板に連続して前方へ突出し前記挿込片と前側板との隙間に設けられたホットメルト部の上方を覆う庇片と刃物の刃との干渉により前記庇片の変形という形で不正開封の消えない痕跡を残すことができる。
本発明による包装用箱の不正開封操作の一例を示す(A):要部正面図及び(B):A−A矢視要部断面図である。 本発明による包装用箱の不正開封操作の一例を示す(A):要部正面図及び(B):B−B矢視要部断面図である。 本発明による包装用箱の不正開封操作の一例を示す(A):要部正面図及び(B):C−C矢視要部断面図である。 本発明による包装用箱の不正開封操作の一例を示す(A):要部正面図及び(B):D−D矢視要部断面図である。 本発明による包装用箱の一例を示す(A):平面図、(B):開放状態の平面図及び(C):底面図である。 本発明による包装用箱の一例を示す(A):正面図及び(B):背面図である。 本発明による包装用箱の一例を示す(A):左側面図、(B):E−E矢視断面図及び(C):右側面である。 本発明による包装用箱用板紙の一例を示す平面図である。 本発明による包装用箱用板紙に用いられる板紙の構成の一例を示す断面図である。
以下、本発明による包装用箱の実施の形態を、それを形作る板紙の実施の形態と共に詳細に説明する。
図1乃至図8に示す包装用箱は、一連の板紙(図8参照)をその仕様に沿った折曲げにより成形された再閉鎖可能な包装用箱の例であって、複数の仕切板からなる周壁に囲まれた内空部を備える。
[板紙]
図8に示す板紙は、一枚で直方体状の包装用箱を形作るものであって、当該箱体の内空部を取り囲む周壁として、側方四方を取り囲む側板と、当該側板を四角筒状に保形する糊代片1と、前記側板で囲まれる内空部の上下を封じる天板及び底板を連結して備える。
この例の板紙は、基材αの表面に当該基材αとは異なる素材の表層βが被着されている(図9参照)。
前記基材αは、前記表層βに比して短い繊維からなる厚い層であり復元性に劣る層である。そのため、一端折曲げられた基材αの痕跡が表層βの性質に応じて凹凸、亀裂又は皺(以下「不正開封の痕跡」という)として当該包装用箱の外観に顕在化することとなる。
前記板紙は、前記糊代片1に続き、前側板2、右側板3、後側板4及び左側板5からなる四側板を一列に連続して備える。
当該例では、前記前側板2と前記後側板4及び前記右側板3と前記左側板5は、大きさと形が略等しい方形状である。
前記糊代片1は、前記四側板で構成される一列の一端(図8の例では前側板2の端)から延出する態様で形作る。
この例は、前記天板として、前記後側板4の上端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記四側板からなる側周壁に囲まれた開口部の全域を開閉する上蓋板6と、相互に対向配置される右側板3及び左側板5の上端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記上蓋板6を下支えする右上フラップ7及び左上フラップ8を備える。
この例は、前記底板として、前記天板と同じ構成が採られている。
即ち、前記後側板4の下端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記側周壁の全開口部を開閉する下蓋板10と、相互に対向配置される右側板3及び左側板5の下端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記下蓋板10を上支えする右下フラップ11及び左下フラップ12を備える。
前記下蓋板10は、その先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記前側板2の下端縁に沿って裏側に挿し入れられる下挿込片13を備える。
前記天板及び底板の各フラップ7,8,11,12は、各々台形状であり、前記後側板4及び前記前側板2の幅に対して、各々略半分未満の長さとされている。
前記前側板2は、その上端縁に沿って前記上挿込片9で覆い得る先(下)窄まりとなった指先大台形状の開封切込みaを備え、当該開封切込みaに囲まれた範囲は、開封時に指を差し入れる破断領域となる。
前記破断領域は、前記開封切込みaの内側に、一連の切込線が曲線的又は直線的に袋状となった第一袋状切込みbを備える。当該第一袋状切込みbは、その始終端を結ぶ領域に切込みが施されていない口部を備える。
この例の前記第一袋状切込みbは、全体として下辺が閉じていない横長楕円形状を呈し、当該第一袋状切込みbに囲まれた範囲は、当該包装用箱の不正開封の試みの有無を折り痕の残存として表す第一指標片14となる。
尚、前記第一袋状切込みbは、前記袋部と口部とを逆転させ下辺ではなく上辺が閉じていない形態を採ってもよく、前記破断領域に複数の第一袋状切込みbを設ける構成を採ってもよく、更に、上辺が閉じていない第一袋状切込みb及び下辺が閉じていない第一袋状切込みbの双方を混在させる構成を採ってもよい。
この例の前記開封切込みaは、前記前側板2の上縁部の中央部に、当該上縁部に間欠部を残して直線的な右限切込み及び左限切込みが先(下)窄まりとなるように対称的に穿設され、それらの下方中央部に一本の直線的な下限切込みが水平に穿設され、当該下限切込みの左右延長線上から前記右限切込み及び左限切込みの下延長線上に連なるL字状の右角切込み及び左角切込みが間欠部を挟んで対称的に穿設されている(図1、図2又は図8参照)。
前記第一袋状切込みbは、原則として前記開封切込みaの内側に配置された一連の切込みであるが、刃物の先が挿し入れられる等の不正開封操作によって容易に破断される程度の脆弱さを持つ僅かな間欠部を備えた切込みとすることもできる。
前記前側板2は、その下端縁に沿って前記下挿込片13で覆い得る先(上)窄まりとなった指先大台形状の破断切込みeを備え、当該破断切込みeに囲まれた範囲は、分解時に指を差し入れる破断領域となる。
前記破断領域は、前記第一袋状切込みbと同様に、一連の切込線が曲線的又は直線的に袋状となった第二袋状切込みfを備える。当該第二袋状切込みfは、全体として上辺が閉じていない横長台形状を呈し、その始終端を結ぶ領域に切込みが施されていない口部を備える。
前記破断領域の当該第二袋状切込みfに囲まれた範囲は、当該包装用箱の不正開封の試みの有無を折り痕の残存として表す第二指標片15となる。
前記第二袋状切込みfの上部は、前記破断領域の端辺(前側板2の下端縁)の上に配置され、結果として、前記前側板2の下端縁は、前記破断切込みe及び前記第二袋状切込みfの始端及び終端となる。
当該始端及び終端は、それぞれV字状の切込みを備え、各切込みに連続する前記第二袋状切込みfの口部は、前記破断切込みeから内側へ逸れた前記破断領域の内側に配置されている。
前記天板及び底板は、各々の上挿込片9及び下挿込片13に、前記上蓋板6と上挿入片9との境界、及び前記下蓋板10と下挿入片13との境界に始終端を持ち、且つ当該上挿込片9及び下挿込片13の内側に直線状の底辺を持つ一連の対称形状となった皿状切込みcを備える。
前記皿状切込みcは、その始端又は終端の少なくとも一方が前記指標片14,15の領域にかかる位置関係、又はその始端及び終端で指標片14,15の領域を挟む位置関係で当該指標片14,15の領域と並ぶ様に配置する。
尚、この例においては、前記上挿込片9及び下挿込片13の中央部に配置されている。
更に、各々の上挿込片9及び下挿込片13は、前記上蓋板6と上挿入片9との境界、及び前記下蓋板10と下挿入片13との境界を始端とし、当該上挿込片9及び下挿込片13の内側へ向う内向辺と、当該内向辺に続いて前記境界と平行に側方へ向う直線状の横行辺を持ち、且つ当該上挿込片9又は下挿込片13の最寄りの側縁を終端とするL字状切込みd,dを左右対称的に備える。
[組み立て]
前記板紙の組み立ては、先ず、前記糊代片1を前記前側板2の裏面側へ折重ねると共に、前記右側板3と後側板4の境界を裏面側へ折重ね、前記糊代片1を前記左側板5の側縁部の裏面に接着する。
続いて、前記板紙の前記糊代片1、前記前側板2、前記右側板3及び前記後側板4を各々の境界において夫々同じ方向へ直角に折り曲がるように展開し筒体を形成する立体化行程を行う。
次に、前記右下フラップ11及び前記左下フラップ12を当該筒対の下開口部に向けて略直角に折り、前記下蓋板10を、それぞれ前記右下フラップ11及び前記左下フラップ12の上に向けて略直角に折重ねると共に、前記下蓋板10の先端縁に沿って延設された下挿込片13を折曲げ、前記前側板2の下端縁に沿って裏側に挿し入れる。
その際、前記前側板2の端縁部の内面に前記第二指標片15のみを、エチレン酢酸ビニル(EVA)のような熱可塑性プラスチックの熱(80−100℃)をかけて融着(ホットメルト)を以って貼着し下開口部が封鎖された有底筒体を形成する。
以上を以って下封鎖工程が完了する。
この際、前記下蓋板10の先端縁の一部であって前記皿状切込みcの内側の部分は、前記第二指標片15の上位を覆う第二庇片17として、前記L字状切込みdに囲まれた一対の掛止片18,18と同様に、前記下蓋板10に連続して前方へ突出し、前記下挿込片13と前側板2との隙間に設けられたホットメルト部Hの下方を覆うこととなる。
上記有底筒体に対し、封鎖されていない上開口部からの内容物充填工程を経て、最後に、前記右上フラップ7及び前記左上フラップ8を当該有底筒体の上開口部に向けて略直角に折り、前記上蓋板6を、それぞれ前記右上フラップ7及び前記左上フラップ8の上に向けて略直角に折重ねると共に、前記上蓋板6の先端縁に沿って延設された上挿込片9を折曲げ、前記前側板2の上端縁に沿って裏側に挿し入れる。
その際、前記前側板2の端縁部の内面に前記第一指標片14のみをホットメルトを以って貼着し上開口部を封鎖する。
以上を以って、内容物が充填され封鎖された包装用箱が完成する。
この際、前記上蓋板6の先端縁の一部であって前記皿状切込みcの内側の部分は、前記第一指標片14の上位を覆う第一庇片16として、前記L字状切込みd,dに囲まれた一対の掛止片18,18と同様に、前記上蓋板6に連続して前方へ突出し、前記上挿込片9と前側板2との隙間に設けられたホットメルト部Hの上方を覆うこととなる。
前記第一庇片16及び第二庇片17を形作る前記切込みは、前記ホットメルトや糊付けなどによって前記上挿込片9と前側板2との隙間に設けられた接着部を覆う機能を果たす形態であればその形状、大きさ及び深さ(半切刃若しくは貫通刃又はそれらの併用)は上記例の皿状切込みcの形態に限定されるものではないが、当該切込みを当該板紙の表側のみを表裏貫通しないように切り込まれたハーフカット構造(半切刃)とすることによって、当該切込みが包装用箱の内外を連通させる隙間となり内容物が汚染される事態を防止することができる。
[開封]
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側板2の破断領域へ指先を差し入れ、前記上挿込片9と共に前記上蓋板6を引き上げることによって、当該上蓋板6が後方へ起立する状態で開封される。
[不正開封]
前記包装用箱の不正開封を試みる場合、例えば、前記ホットメルト部Hを少しずつ引き剥がそうとすると、前記第一指標部14又は第二指標部15が前記前側板2の裏側へ引き込まれ、前記第一袋状切込みb又は第二袋状切込みfの始点と終点を略直線的に結ぶ折り目が生じる。一端生じた折り目は、不正開封の痕跡として消えることは無く、不正開封行為の存在を明確に認識することができる。
一方、前記上挿込片9又は下挿込片13と前側板2との隙間に、カッター等の刃先を差し入れ、前記ホットメルト部Hの分断が試みられると、逆に、前記第一指標部14又は第二指標部15が前記前側板2の表側へ押し出され、前記第一袋状切込みb又は第二袋状切込みfの始点と終点を直線的に結ぶ折り目が生じる(図1乃至図4の(A)参照)。
上記刃物を用いる手法を採ると、更に、前記上蓋板6又は下蓋板10に連続して前方へ突出し前記上挿込片9と前側板2との隙間又は前記下挿込片13と前側板2との隙間に設けられたホットメルト部Hの上方又は下方を覆う前記第一庇片16又は第二庇片17と刃物の刃との干渉により前記第一庇片16又は第二庇片17の変形をも招来し、前記不正開封の痕跡がより明確となる(図1乃至図4の(B)参照)。
α 基材,β 表層,
a 開封切込み,b 第一袋状切込み,c 皿状切込み,d L字状切込み
e 破断切込み,f 第二袋状切込み,
H ホットメルト部,
1 糊代片,2 前側板,3 右側板,4 後側板,5 左側板,
6 上蓋板,7 右上フラップ,8 左上フラップ,9 上挿込片,
10 下蓋板,11 右下フラップ,12 左下フラップ,13 下挿込片,
14 第一指標片,15 第二指標片,16 第一庇片,17 第二庇片,
18 掛止片,

Claims (6)

  1. 内空部を取り囲む周壁の一部となり相互に対向配置される一対の側板と、
    前記一対の側板のうちの一方の側板の端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記側板を含む側周壁に囲まれた開口部を開閉する蓋板と、
    前記蓋板の先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記一対の側板のうちの他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れられる挿込片を備え、
    前記挿込片を前記他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れることで閉鎖される包装用箱であって、
    前記他方の側板の端縁に沿って前記挿込片で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備え、
    前記破断領域に上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片を備え、
    前記他方の側板の端縁部の内面に前記指標片のみを貼着して前記開口部が封鎖されることを特徴とする包装用箱。
  2. 前記袋状切込みの袋部は前記破断領域の切込みの上に配置され、当該袋状切込みの口部は前記破断領域の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  3. 前記挿込片の、前記指標片と並ぶ位置に、前記蓋板と挿入片との境界に始端部及び終端部を持つ皿状の切込みを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の包装用箱。
  4. 内空部を取り囲む周壁の一部となり相互に対向配置される一対の側板と、前記一対の側板のうちの一方の側板の端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記側板を含む側周壁に囲まれた開口部を開閉する蓋板と、前記蓋板の先端縁に沿って折曲げ可能に延設され前記一対の側板のうちの他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れられる挿込片を備え、
    前記他方の側板の端縁に沿って前記挿込片で覆い得る形態の切込みに囲まれた破断領域を備え、
    前記破断領域に上辺又は下辺の少なくとも一方が閉じていない袋状切込みに囲まれた指標片を備え、
    前記挿込片を前記他方の側板の端縁に沿って裏側に挿し入れると共に、前記他方の側板の端縁部の内面に前記指標片のみを貼着して前記開口部が封鎖される包装用箱となることを特徴とする包装用箱用板紙。
  5. 前記袋状切込みの袋部は前記破断領域の切込みの上に配置され、当該袋状切込みの口部は前記破断領域の内側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の包装用箱用板紙。
  6. 前記挿込片の、前記指標片と並ぶ位置に、前記蓋板と挿入片との境界に始端部及び終端部を持つ皿状の切込みを備えることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の包装用箱用板紙。
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