JP2021083188A - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のインバータに異常が発生した場合に退避走行を可能にする制御装置および制御方法を提供する。【解決手段】車両用駆動装置を制御する制御装置において、メインECUの制御部は、異常検出部が第1インバータI1および第2インバータI2のいずれか一方の異常を検出した場合に、異常を検出したインバータに接続される巻線により発生する逆起電圧が閾値以上か否かを判定する。制御部は、逆起電圧が閾値以上に増加したと判定した場合に、メインリレー60を開とする。制御部は、逆起電圧が閾値未満に減少したと判定した場合に、メインリレーを閉とする。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、制御装置および制御方法に関する。
従来、バッテリーの電力により駆動される電動自動車が知られる。特許文献1は、電気自動車の前輪と後輪にそれぞれモータジェネレータ(MG)が接続される構成を開示する。本構成では、これら前輪と後輪のMGを独立したインバータにより駆動する。
特開2019−129617号公報
インバータには、パワー素子の故障やインバータ周辺機器の故障に起因する異常が発生すると想定される。先行技術文献1は、このようなインバータの異常について言及していない。
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、車両用駆動装置の制御装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、インバータの異常に対応できる制御装置および制御方法を提供することである。
ここに開示された制御装置は、車両用駆動装置を制御する。車両用駆動装置は、第1インバータ(I1)および第2インバータ(I2)と、第1インバータおよび第2インバータに電力を供給する電源(50)と、第1インバータに接続された第1巻線、および第2インバータに接続された第2巻線と、電源と、第1インバータおよび第2インバータとの接続を導通または遮断するリレー(60)、を備える。
制御装置は、第1インバータおよび第2インバータのそれぞれの異常を検出する異常検出部(S111,S112)と、異常検出部が第1インバータおよび第2インバータの一方の異常を検出した場合に、異常が検出された第1インバータあるいは第2インバータに接続された第1巻線あるいは第2巻線について、逆起電圧に相関する物理量を取得する物理量取得部(30)と、物理量と物理量閾値とを比較し、物理量が物理量閾値以上であると判定した場合にリレーを開とし、物理量が物理量閾値未満であると判定した場合にリレーを閉とする制御部(S121,S122,S125,S202,S203,S206,S210,S121A,S121B,S121C,S121D)と、を備える。
開示された制御装置によると、異常が検出された側のインバータに作用する逆起電圧が高い場合にリレーを開とし、また低い場合にリレーを閉とする。これによりインバータの異常に際し、逆起電圧による回生電流に起因するブレーキトルクの発生を回避しつつ、車両の退避走行を可能にして退避走行性を向上する。この結果、インバータの異常に対応できる制御装置を提供することができる。また同様にしてインバータの異常に対応できる制御方法を提供することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る車両用駆動装置の制御装置を示すブロック図である。 第1実施形態の電力供給構成を示す概略図である。 インバータECUの処理を示すフローチャートである。 メインECUの処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るインバータ異常処理を示すタイムチャートである。 第1実施形態に係る電池電圧と回転数閾値との関係を規定したマップを示す図である。 第2実施形態のインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第2実施形態のインバータ異常処理を示すタイムチャートである。 第3実施形態の電力供給構成を示す概略図である。 第4実施形態のインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第5実施形態のインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第6実施形態のインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第7実施形態のインバータ異常処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の処理を示す論理回路図である。
複数の実施形態が、図面を参照しながら説明される。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
<第1実施形態>
図1および図2を参照して本実施形態に係る構成を詳細に説明する。
本実施形態に係る車両は、第1MG11により車両の駆動輪である前輪FWを駆動し、第2MG21により車両の駆動輪である後輪RWを駆動する電気自動車である。車両は、第1動力系統1と第2動力系統2とを備える。第1動力系統1は、第1MG11、第1インバータI1、および第1インバータECU10を含む。第2動力系統2は、第2MG21、第2インバータI2、および第2インバータECU20を含む。第1MG11は車両の前輪FWに接続される。第2MG21は車両の後輪RWに接続される。第1および第2インバータI1,I2は、互いに独立して設けられる。第1インバータI1は、第1MG11を駆動する。第2インバータI2は、第2MG21を駆動する。第1インバータECU10、第2インバータECU20、およびメインECU30は、CAN(Control Area Network)等の通信プロトコルに基づいた車載ネットワークの通信バスを介して相互に通信可能に接続されている。CANは登録商標である。
(モータジェネレータおよび駆動輪)
第1MG11は、回転子を備える同期モータである。回転子は、例えば鉄心に永久磁石を埋め込んでなる埋込型の構成を有する。第1MG11は、UVW相の第1巻線をスター型に結線した3相モータである。第1MG11は、第1インバータI1より動力の供給を受けて駆動輪である前輪FWを駆動する。第1MG11は更に、前輪FWの制動に伴い電力回生を行い、電力回生により生じた回生電流を第1インバータI1へ供給する。
第1MG11は、回転子の回転位置を検出する回転位置センサR11、および回転子の温度を検出する回転子温度センサT18を備える。本実施形態では、回転位置センサR11にレゾルバを用いる。回転子温度センサT18は、第1MG11の筐体内に設置されて筐体内の温度を検出する。あるいは、回転子温度センサT18は、第1MG11の回転子の直近あるいは内部に設置されて、回転子の温度を検出してもよい。前輪FWは、前輪FWの回転位置を検出する回転位置センサR12を備える。
第2MG21および後輪RWは、第1MG11および前輪FWと同様の構成を有してもよい。本実施形態に係る第2MG21および後輪RWは、第1MG11および前輪FWにおける各要素の第1を第2に置きかえ、参照符号の下2桁目を1から2に置きかえたものであり、重複する説明を省略する。
(インバータ)
図2に示すように、第1インバータI1は3相インバータであり、第1MG11の3相巻線である第1巻線に対応する3つのレグを有する。第1インバータI1の各レグの正極端は、電力線のうちの正極線P11に接続される。第1インバータI1の各レグの負極端は、電力線のうちの負極線N11に接続される。
第1インバータI1は、6つのトランジスタTr11〜Tr16と6つのダイオードD11〜D16とを有する。これら6つのダイオードD11〜D16は、6つのトランジスタTr11〜Tr16のそれぞれに逆並列に接続される。
各レグの中間点は、第1MG11のUVW各相の第1巻線に接続される。各レグは、中間点を挟んだ上アームと下アームに、トランジスタTr11〜Tr16を備える。6つのトランジスタTr11〜Tr16のゲートは、それぞれ第1インバータECU10の対応する出力ポートに接続される。本実施形態に係るトランジスタTr11〜Tr16は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
第1インバータI1は、第1インバータI1の温度を検出するインバータ温度センサT11〜T16、電力線間の電流を検出する線間電流センサA14、UVW各相の第1巻線の相電流を検出する相電流センサA11〜A13、およびUVW相間電圧を検出する相間電圧センサV11〜V13を有する。インバータ温度センサT11〜T16は、例えばトランジスタTr11〜Tr16と同一の素子にそれぞれ形成される感温ダイオードであり、トランジスタTr11〜Tr16の温度をそれぞれ検出する。線間電流センサA14は、第1インバータI1の正極線P11に配置される。相電流センサA11〜A13は、各レグの中間点より第1MG11のUVW各相の第1巻線へ接続される電力線に配置される。相間電圧センサV11〜V13は、U相とV相の間、V相とW相の間、およびU相とW相の間に、それぞれ配置される。平滑コンデンサC11の正極端子は電力線の正極線P11に接続され、負極端子は電力線の負極線N11に接続されている。これにより、平滑コンデンサC11は第1インバータI1と並列に接続される。平滑コンデンサC11には、電力線の正極線P11と負極線N11の電位差を検出する線間電圧センサV14が並列に配置される。
第2インバータI2は、第1インバータI1と同様の構成を有してもよい。本実施形態に係る第2インバータI2は、第1インバータI1における各要素の第1を第2に置きかえ、参照符号の下2桁目を1から2に置きかえ、またUVW相をXYZ相に置きかえたものであり、重複する説明を省略する。
(電力線)
電力線の正極線P11と負極線N11には、第1および第2インバータI1,I2が並列に接続される。電力線の正極線P11と負極線N11には更に、車両用のエアコンディショナ40等の負荷が並列に接続される。図1では、エアコンディショナ40を、エアコン40と示している。
(電源)
電源50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池を複数直列に接続した組電池であり直流電源を構成する。本実施形態に係る電池の電圧は200V−400Vの範囲にあり、例えば350Vである。電源50は、電力線を介して第1および第2インバータI1,I2に接続される。電源50には、電源50の端子間電圧を検出する電源電圧センサV15が並列に接続される。
メインリレー60は、例えばソレノイド機構を有する有接点の電磁開閉器である。メインリレー60は、第1インバータI1の平滑コンデンサC11および第2インバータI2の平滑コンデンサC11と、電源50とを接続する電力線の正極線P11に配置される。メインリレー60は閉となることにより、電源50と、第1および第2インバータI1,I2とを電気的に接続する。またメインリレー60が開となることにより、電源50と、第1および第2インバータI1,I2との電気的接続を遮断する。
上述した第1インバータI1および第1巻線と、第2インバータI2および第2巻線と、電源50と、メインリレー60は、車両用駆動装置を構成する。
(インバータECU)
第1インバータECU10は、ハードウェアプロセッサ、入出力ポート、通信ポート、およびIOバス等を備えるマイクロコンピュータにより構成される。第1インバータECU10は、ハードウェアプロセッサの他に、変更不要なデータを記録するROM、プログラムおよびデータを上書き可能に記憶するRAM等の非遷移記憶媒体を備えてもよい。本実施形態に係るハードウェアプロセッサは、非遷移記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することにより、後述の処理を実行する。
第1インバータECU10は、メインECU30および第2インバータECU20と、通信ポートおよびCANバスを介して接続される。
第1インバータECU10は、6つの出力ポートを有する。これら6つの出力ポートは、第1インバータI1の6つのトランジスタTr11〜Tr16のゲートに各々接続される。第1インバータECU10は、これら6つのトランジスタTr11〜Tr16に対するゲート指令Sを、出力ポートを介して各々出力する。
第1インバータECU10は、メインECU30より、要求トルクを示す信号を、通信ポートおよびCANバスを介して取得する。第1インバータECU10は、第1インバータI1を要求トルクに基づき駆動する。
具体的に第1インバータECU10は、正弦波である変調波と、この変調波を反転させた反転変調波を生成する。第1インバータECU10は、変調波と反転変調波の波高を、要求トルクに応じて増減させる。第1インバータECU10は、これら変調波と反転変調波を、それぞれキャリア波である三角波とを比較してパルス幅を決定する。第1インバータECU10は、このパルス幅に応じた期間、ゲート指令SをトランジスタTr11〜Tr16のゲートに印加することにより、パルス幅制御(PWM制御)を行う。
第1インバータECU10は、上記変調波に加え、上記変調波より位相を+π/3および−π/3ずらせた3相の変調波をUVWの各相に対して生成し、同様にパルス幅をUVWの各相に対して決定し、PWM制御を行う。このように第1インバータECU10は、各トランジスタTr11〜Tr16のゲート指令S時間の割合を調節することにより、第1MG11の3相巻線である第1巻線に回転磁界を形成し、第1MG11を駆動する。
第1インバータECU10は、上記各種センサからの信号を、入力ポートを介して取得する。各種信号は、例えば、回転位置センサR11,R12からの検出信号、相電流センサA11〜A13からの検出信号、相間電圧センサV11〜V13からの検出信号、線間電圧センサV14からの検出信号、回転子温度センサT18からの検出信号、インバータ温度センサT11〜T16からの検出信号、電源電圧センサV15からの検出信号、等である。
第1インバータECU10は、自身のハードウェアプロセッサが正常に作動することを監視するICである第1監視回路M10を備える。
第2インバータECU20は、第1インバータECU10と同様の構成を有してもよい。本実施形態に係る第2インバータECU20は、第2インバータECU20における各要素の第1を第2に置きかえ、参照符号の下2桁目を1から2に置きかえたものであり、重複する説明を省略する。
(メインECU30)
メインECU30は、ハードウェアプロセッサ、入出力ポート、通信ポート、およびIOバスを備えるマイクロコンピュータにより構成される。ハードウェアプロセッサの他に、変更不要なデータを記録するROM、プログラムおよびデータを上書き可能に記憶するRAM等の非遷移記憶媒体を備えてもよい。本実施形態に係るハードウェアプロセッサは、非遷移記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することにより、後述の処理を実行する。
メインECU30は、第1および第2インバータECU10,20に通信ポートおよびCANバスを通じて接続される。メインECU30は、通信ポートおよびCANバスを通じて、第1および第2インバータECU10,20が入力した上記各種検出信号、および後述するインバータ異常等の各種信号を取得する。
メインECU30は更に、通信ポートおよびCANバスを介して、他の各種装置より信号を取得する。具体的にメインECU30は、起動スイッチ80からの信号、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ82からの信号、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルセンサ84からの信号、および車速を検出する車速センサ86からの信号等を取得する。
メインECU30は更に、メインリレー60に出力ポートを介して接続される。メインECU30は、出力ポートを介して、メインリレー60への制御信号を出力し、メインリレー60を開閉する。
メインECU30は、本開示の異常取得部、物理量取得部、制御部、電源電圧取得部、回転数閾値設定部、および温度取得部として機能する。
上述の車両用駆動装置と、第1インバータECU10、第2インバータECU20,およびメインECU30は、車両用駆動システムを構成する。
(インバータ異常の検出)
第1インバータECU10は、第1インバータI1および第1インバータI1の周辺機器の異常を検出した場合に、異常の発生をメインECU30へ通知する。あるいはメインECU30が、第1インバータECU10自体の故障により第1インバータECU10との通信が途絶したことを受けて、第1インバータECU10の異常を判定する。これら第1インバータI1、第1インバータI1の周辺機器、および第1インバータECU10の異常を、インバータ異常と総称する。
インバータ異常として下記を想定する。ここでは、第1インバータI1および第1インバータECU10を例示するが、第2インバータI2および第2インバータECU20についても同様の構成が適用される。
・トランジスタのオープン故障
トランジスタTr11〜Tr16が過電流や経年劣化等の原因によりオープン故障した場合、トランジスタTr11〜Tr16がオフ固着となる。結果、ゲート指令Sの有無に関わらず、トランジスタTr11〜Tr16のコレクタ−エミッタ間が絶縁する。第1インバータECU10は、このオープン故障による異常を各相の電流に基づき検出する。
まずトランジスタTr11〜Tr16が正常な場合、UVW各相の電流は、0を中心値としてπ/3radずれた正弦波となる。一方でトランジスタTr11〜Tr16にオープン故障が発生すると、3相の正弦波のうち少なくとも1つの中心値が0より正あるいは負にシフトする。第1インバータECU10は、この正弦波のシフトに基づきトランジスタTr11〜Tr16のオープン故障を検出する。
具体的に第1インバータECU10は、各相の相電流センサA11〜A13から得た電流値の時間推移を検出することにより、各相の電流値の正弦波を得る。第1インバータECU10は、各相の正弦波の中心値間の差異が閾値を超えた場合に、トランジスタTr11〜Tr16がオープン故障を発生したと判定する。例えば第1インバータECU10は、最も正側にある相の正弦波の中心値と最も負側にある相の正弦波の中心値との差異を算出し、この差異が閾値を超えた場合に、オープン故障と判定する。第1インバータECU10は、トランジスタTr11〜Tr16のオープン故障を示す信号を、通信ポートおよびCANバスを通じてメインECU30へ送信する。
・プロセッサ異常
第1インバータECU10が備える第1監視回路M10は、例えばウォッチドッグタイマICである。第1監視回路M10は、例えば第1インバータECU10のハードウェアプロセッサがプログラムを実行して定期的に生成する所定の信号を、IOバスを介して定期的に取得する。第1監視回路M10は、この所定の信号の途絶、あるいは所定の信号が通常のものとは異なる場合に、ハードウェアプロセッサの故障による異常と判定する。第1監視回路M10は、プロセッサの故障による異常と判定した場合に、第1インバータECU10の動作を停止する。メインECU30は、第1インバータECU10の停止に伴う通信の途絶を受けて、第1インバータECU10の異常を検知する。あるいは、第1監視回路M10は、通信ポートに接続される通信モジュールを操作し、ハードウェアプロセッサの故障を示す信号を、CANバスを通じてメインECU30へ送信させてもよい。
・相電流センサA11〜A13異常
相電流センサA11〜A13の故障に伴い、相電流センサA11〜A13からの出力値が一定時間変化しない、出力値が所定の上限より大きい、あるいは出力値が所定の下限より小さい、といった事態が想定される。第1インバータECU10は、このような事態を受けて相電流センサA11〜A13の異常と判定する。第1インバータECU10は、相電流センサA11〜A13の異常であることを示す信号を、通信ポートおよびCANバスを通じてメインECU30へ送信する。
・回転位置センサR11異常
回転位置センサR11に用いるレゾルバは、回転子とともに回転する励磁コイルと、90°間隔に配置されたcos成分検出コイルとsin成分検出コイルを備える。励磁コイルの回転により、cos成分検出コイルはcosθ成分に相当する出力信号を励起し、sin成分検出コイルはsinθ成分に相当する出力信号を励起する。レゾルバは、これら出力信号を回転子の回転位置に変換し、第1インバータECU10へ出力する。
レゾルバの故障に伴い、レゾルバからの出力値が一定時間変化しない、出力値が所定の上限より大きい、あるいは出力値が所定の下限より小さい、といった事態が想定される。第1インバータECU10は、このような場合にレゾルバの異常と判定する。第1インバータECU10は、レゾルバの異常であることを示す信号を、通信ポートおよびCANバスを通じてメインECU30へ送信する。
・インバータECU電源異常
本実施形態に係る第1インバータECU10は、12Vの供給電圧にて給電される。第1インバータECU10は、スイッチングレギュレータ等の降圧装置により、供給電圧である12Vを5Vに降圧し、ハードウェアプロセッサ等の制御回路に給電する。
第1インバータECU10への電力線が断線した場合、第1インバータECU10は停止する。メインECU30は、第1インバータECU10の停止に伴う通信の途絶を受けて、第1インバータECU10の異常を検知する。
(退避走行)
次に、インバータ異常に伴う車両の退避走行について説明する。
車両が走行中に、前輪FW側と後輪RW側のいずれかの動力系統にインバータ異常が発生した場合を想定する。本開示の制御装置は、第1インバータI1と第2インバータI2のうちいずれか一方に異常が発生した場合に、異常である一方のインバータを停止し、異常でない他方のインバータの運転を継続する。これにより、運転手が車両を安全な場所へ退避する、あるいは車両が自動的に安全な場所へ退避する退避走行を可能にする。
具体的にメインECU30は、第1インバータECU10と第2インバータECU20のうちいずれかがインバータ異常を検出したこと、あるいはいずれかの異常により通信が途絶したことを受けて、この異常である一方のインバータ(異常側インバータ)へのゲート指令を遮断する。メインECU30は、他方の正常であるインバータ(正常側インバータ)へのゲート指令を継続して車両の退避走行を可能にする。
ここで、このような退避走行の際に、異常側インバータに接続される第1MGあるいは第2MGのうち一方のMG(異常側MG)に接続される駆動輪が回転することにより、この異常側MGが電力を回生し逆起電圧を発生することが想定される。
上述の如く、電源50と第1および第2インバータI1,I2とは、メインリレー60と平滑コンデンサC11,C21とを介して接続される。つまり電源50と第1および第2インバータI1,I2の間に、例えば整流素子を含む昇圧コンバータのような、回生電流を阻害する要素を備えない。したがって、異常側MGによる逆起電圧が電源50の電圧以上となる場合には、異常側インバータのゲート指令を停止しても、異常側MGより回生電流が異常側インバータおよびメインリレー60を経て電源50の正極へ流れる回路が形成される。
具体的に、異常側MGより、異常側インバータにおいてトランジスタに逆並列に配置されるダイオードのいずれかとメインリレー60を経て電源50の正極へ至る回路が形成される。異常側MGの逆起電力により発生した回生電流は、ダイオードのアノードよりカソードへ順方向に流れる整流電流として、電源50の正極へ流れる。このように異常側MGが回生電流を生じることにより、異常側MGの巻線は、回転子における永久磁石の回転を阻害する方向に、磁束を発生する。その結果、異常側MGにブレーキトルクが発生する。発生したブレーキトルクは、異常側MGより車軸を通じて駆動輪へ伝達し、駆動輪が急制動することにより、車両が急減速する懸念がある。この急減速の結果、車両のタイヤスリップや、後続車による追突が懸念される。
異常側MGによる逆起電圧が電源50の電圧を越えた場合に、異常側MGからの回生電流がメインリレー60を通じて電源50へ流れることにより、ブレーキトルクが発生する。本開示に係るメインECU30は、異常側MGによる逆起電圧が電源50の電圧以上に増加し、回生電流が電源50へ流れる状態となった場合に、メインリレー60を開として回生電流を遮断する。ただしメインリレー60が開である状態では正常であるインバータも停止する。このため、車両の退避走行が不可能になる。したがってメインECU30は、異常側MGによる逆起電圧が電源50の電圧未満に低下して、回生電流が電源50へ流れなくなり回生電流を遮断する必要がなくなった場合には、メインリレー60を再び閉として正常側インバータの駆動を再開し、退避走行を可能にする。
(逆起電圧の判定)
本開示では、MGの巻線による逆起電圧に相関する物理量に基づいて、メインリレー60の開閉を操作する。
本実施形態では、異常側MGによる逆起電圧が、異常側MGの回転数に比例することに着目する。具体的に本構成は、異常側MGの回転数が所定の回転数閾値以上に増加したことを受けて、メインリレー60を開とする。本構成は更に、異常側MGの回転数が回転数閾値未満に減少したことを受けて、メインリレー60を閉とする。本実施形態では、MGによる逆起電圧に相関する物理量を、MGの回転数とする。
本構成の動作について、以下に説明する。
まず車両の起動について説明する。
メインECU30、第1インバータECU10、および第2インバータECU20は、例えば起動スイッチ80の操作により車両の電源50がONになったことを受けて起動する。その後、メインECU30はメインリレー60を閉とすることにより、電源50と第1および第2インバータI1,I2とを電力線を介して接続する。これにより電源50は、第1および第2インバータI1,I2へ、電力線を通じて電力を供給する。
車両が走行する際に、メインECU30は、前輪FWの要求トルクと後輪RWの要求トルクを算出する。具体的にメインECU30は、例えばアクセラレータペダルの踏み込み量の検出値、ブレーキペダルの踏み込み量の検出値、および車速の検出値等に基づき、車両が前輪FWと後輪RWに必要とする要求トルクをそれぞれ算出する。あるいは、メインECU30は、車速の検出値と速度設定値との偏差に基づき、車両が前輪FWと後輪RWに必要とする要求トルクをそれぞれ算出する。
メインECU30は、算出した前輪FWの要求トルクと後輪RWの要求トルクを、それぞれ第1および第2要求トルクとして、第1および第2インバータECU10,20へそれぞれ出力する。
第1および第2インバータECU10,20は、メインECU30より入力した第1および第2要求トルクに基づき、それぞれゲート指令Sを生成する。第1および第2インバータECU10,20は、生成したゲート指令Sを各々対応する第1および第2インバータI1,I2へ出力する。
(インバータECUが定常的に実行する処理)
第1および第2インバータECU10,20、およびメインECU30が定常的に実行する処理を、図3〜5を参照して説明する。
第1インバータECU10は、図3に示す処理を、起動スイッチ80の操作により車両の電源50がONになった後に、所定の間隔、例えば0.1秒毎に実行する。
S101において、第1インバータECU10は、第1インバータI1の異常の有無を判定する。第1インバータI1の異常と判定した場合、S102において、第1インバータECU10は、第1インバータI1のゲート指令Sの生成と出力を停止する。S103において、第1インバータECU10は、第1インバータI1が異常であることを示す異常信号をメインECU30へ出力する。
なおS101において、第1インバータECU10が第1インバータI1を正常と判断した場合には、S104において、第1インバータI1のゲート指令Sを生成し出力する。これにより、第1インバータECU10は、第1インバータI1の駆動を継続する。
第2インバータECU20も第1インバータECU10と同様の処理を実行するため、説明を省略する。
(メインECU30が定常的に実行する処理)
メインECU30は、図4に示す処理を、起動スイッチ80の操作により車両の電源50がONになった後に、所定の間隔、例えば0.1秒毎に実行する。
S111において、メインECU30は、第1インバータECU10から異常信号を取得したか、あるいは第1インバータECU10からの通信が途絶したかに基づきインバータ異常を判定する。メインECU30は、第1インバータECU10より異常信号を取得した、あるいは第1インバータECU10からの通信が途絶したと判定した場合に、インバータ異常と判定する。この場合、S112において、メインECU30は第1インバータI1に対する要求トルクの算出と出力を停止する。S113において、メインECU30は、第1インバータI1の異常処理を行う。異常処理については後述する。
なおS111において、メインECU30が第1インバータECU10から異常信号を取得しなかった、あるいは第1インバータECU10からの通信が継続したと判定した場合、メインECU30は、第1インバータI1が正常と判定する。この場合、S114において、メインECU30は、第2インバータECU20から異常信号を取得したか、あるいは第2インバータECU20からの通信が途絶したかを判定する。メインECU30は、第2インバータECU20から異常信号を取得した、あるいは第2インバータECU20からの通信が途絶したと判定した場合、インバータ異常と判定する。この場合、S115において、メインECU30は第2インバータI2に対する要求トルクの算出と出力を停止する。S116において、メインECU30は第2インバータI2の異常処理を
(インバータ異常処理)
次に第1インバータI1の異常処理について図5を参照して説明する。
S121において、メインECU30は、第1MG11の回転数を取得し、取得した回転数が所定の回転数閾値未満であるかを判定する。第1MG11の回転数が回転数閾値未満であると判定した場合、S122において、メインECU30は、メインリレー60を継続して閉とし、S123において、第2要求トルクの算出と出力を継続する。更にS124において、メインECU30は、車両の表示装置を操作して、運転手に退避走行を促す。具体的に、例えば、車両のコンソールに備えた表示装置に退避走行を促す主旨の情報を表示して通知し、また音声装置により音声にて通知し退避走行を促す。あるいはS124において、メインECU30は、運転車に退避走行を促す代わりに、車両に自動で退避走行をさせる構成としてもよい。この場合、表示装置は、運転手に車両が自動的に待避走行を行っていることを知らせてもよい。
なおS121において、第1MG11の回転数が回転数閾値以上であると判定した場合、S125において、メインECU30はメインリレー60を開とし、S126において第2要求トルクの算出と出力を停止する。これにより、電源50からの給電が正常側インバータに対しても停止する。更にS127において、メインECU30は車両の表示装置を操作して、運転手に対しモータへの電力供給が一時的に停止したことを知らせる。
第1インバータI1の異常処理を実行する所定サイクルが経過した後、メインECU30が第1インバータI1の異常処理を再び実行する。S121において、メインECU30は再度、第1MG11の回転数が回転数閾値未満であるかを判定する。第1MG11の回転数が低下した結果、回転数閾値未満であると判定した場合、S122において、メインECU30はメインリレー60を再び閉とし、S123において第2要求トルクの算出と出力を再開する。これにより、車両は再び退避走行が可能となる。
このように、第1MG11の回転数が所定の回転数閾値未満である場合にメインリレー60を閉として退避走行を可能とすることにより、退避走行性を向上できる。
第2インバータI2の異常処理は、上記第1インバータI1の異常処理において第1および第2インバータI1,I2を入れ替えたものであり、説明を省略する。
本処理を図6のタイムチャートを用いて説明する。
車両は、時刻T10より退避走行を開始する。退避走行中、時刻T11において、異常側MG回転数が回転数閾値を超える。これを受けて、メインECU30はメインリレー60を開として、第1および第2インバータI1,I2への電力供給を停止する。これにより、車両は惰性により走行する。暫くし、時刻T12において異常側MG回転数が回転数閾値より低くなると、メインECU30はメインリレー60を閉として退避走行を復帰させる。メインECU30は、時刻T13およびT14においても同様の操作を行う。このように、メインECU30は、異常側MG回転数の増減に応じてメインリレー60の開閉を繰り返すことにより、MGによる電力回生に起因するブレーキトルクの発生を回避しながら、車両の退避走行を可能にする。
上述した実施形態に係るメインECU30は、第1および第2インバータI1,I2のいずれか一方の異常を検出したことを受け、更に異常側MG回転数が所定の回転数閾値以上に増加したと判定した場合に、メインリレー60を開とする。更にメインECU30は、異常側MG回転数が所定の回転数閾値未満に減少したと判定した場合に、メインリレー60を閉とする。
メインECU30は、メインリレー60を開として異常側MGによる電力回生を回避することにより、電力回生に起因するブレーキトルクの発生を阻止する。これによりメインECU30は、ブレーキトルクによる車両の急減速に起因するタイヤスリップや後続車との追突といった懸念を低減できる。
<第1実施形態の変形例1>
上述の如く、異常側MGによる逆起電圧が電源50の電圧以上に高くなった場合に、MGより電源50へ電力回生が発生する。つまり電源50の電圧が低いほど、電力回生が発生する逆起電圧が低くなる。
電源50は、エアコンディショナ40等の負荷に対しても電力を供給する。このため電源50の電圧は、負荷の稼働状態に応じて変動する。また電源50の電圧は、電源50の充電状態に応じても変動する。
このような電源50の電圧の変動を考慮し、メインECU30は、電源電圧センサV15により検出した電源50の電圧の増減に合わせて、回転数閾値を増減させてもよい。
メインECU30は、例えば回転数閾値を下記の式(1)を用いて算出してもよい。
Rth=k×Vs/Ke (式1)
Rth:回転数閾値(rad/s)
k :1.0未満である所定の係数
Vs :電源50の電圧(V)
Ke :異常側モータジェネレータの逆起電力定数(Vs/rad)
本変形例1の回転数閾値Rthは、上述した回転数閾値と同一である。
本変形例1の構成は、回転数閾値を電源50の電圧に応じて設定することにより、回転数閾値をより高精度に設定できる。本構成は、回転数閾値を固定値とした場合と比較して、メインリレー60の不要な閉操作を低減でき、退避走行を効果的に実施できる。
<第1実施形態の変形例2>
第1MG11および第2MG21の内部において回転子が発生する磁束は、回転子の温度に相関する。具体的に、回転子の温度が高いほど回転子が発生する磁束が小さくなる。また回転子の温度が低いほど回転子が発生する磁束が大きくなる。このような磁束の変動を考慮し、メインECU30は、上記回転数閾値を、回転子の温度に応じて設定してもよい。具体的にメインECU30は、回転子の温度が高いほど回転数の閾値を高く設定し、また回転子の温度が低いほど回転数の閾値を低く設定してもよい。
メインECU30は、例えば図7に示すマップを有してもよい。このマップは、電源50の電圧と回転数閾値との関係を、回転子の温度毎に規定する。メインECU30は、電源電圧センサV15により検出した電源50の電圧と回転子温度センサT18により検出した回転子の温度とに対応する回転数閾値を、このマップを参照して得る。
本変形例2の構成は、回転数閾値を電源50の電圧および回転子の温度に応じて設定することにより、回転数閾値をより更に高精度に設定できる。
<第1実施形態の変形例3>
回転子のうち、特に回転子の内部にある永久磁石の温度は、回転子が発生する逆起電圧に影響する。これを考慮し、回転子温度センサT18は、永久磁石の温度を直接検出する構成としてもよい。しかしながら、回転子の内部にある永久磁石の温度を直接検出するには、比較的複雑な機構を要する。そこで、回転子にある永久磁石の磁束を取得し、この取得した磁束より回転子の温度を取得する構成を採用してもよい。
具体的に、次の構成を採り得る。メインECU30は、例えば、特許第2943657号公報(米国特許第5650706号明細書)に開示される磁束取得方法を用いて、永久磁石の磁束を取得する。当該先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
メインECU30は当該方法を用い、磁束φを、下記の式(2)を用いて算出する。
φ=(Vq−RIq−Lq△Iq/△T−LdId)/ω (式2)
φ:磁束(wb)
Vq:q軸電圧(V)
R:第1MG11のインピーダンス(Ω)
Iq:q軸電流(A)
Lq:q軸インダクタンス(H)
△Iq/△T:△T間におけるIqの変化量(A/s)
Ld:第1MG11のd軸インダクタンス(H)
Id:d軸電流(A)
ω:第1MG11の回転数(rad/s)
IqおよびIdは、相電流センサA11〜A13により検出した各相の電流値をdq変換して得られる。R,Lq,およびLdは、第1MG11に固有の数値であり、事前に測定して得られる。
メインECU30は更に、常温における永久磁石の基準磁束φrefと、常温より高い各温度における永久磁石の磁束φとの関係を示したマップを有する。メインECU30は、このマップを参照し、上述の方法により取得した永久磁石の磁束φに対応する温度を回転子の温度として得る。
このように回転子の磁束を取得し、取得した磁束より回転子の温度を取得する構成として複雑な構成とせず装置のコストを低減できる。
<第2実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
本実施形態では、回転数閾値として上限閾値と下限閾値を設定し、これら閾値の間にヒステリシスを設ける。具体的に、本実施形態に係るメインECU30は、第1回転数閾値と第2回転数閾値を有する。第1回転数閾値は、第1実施形態の回転数閾値と同一である。第2回転数閾値は、第1回転数閾値より小さい。
本実施形態において、先に図3および4を参照して説明した第1および第2インバータECU10,20による処理およびメインECU30による処理は、第1実施形態と同様である。本実施形態においては、図8に示したインバータ異常処理が、第1実施形態のインバータ異常処理と異なる。
次に図8を参照して本実施形態に係るインバータ異常処理について説明する。
まずS201において、メインECU30は、フラグが0であるかを判定する。初回の処理においてはフラグが0であるため、処理はS202へ進む。S202において、メインECU30は、第1MG11の回転数を取得し、取得した回転数が第1回転数閾値未満であるかを判定する。第1MG11の回転数が第1回転数閾値未満であると判定した場合、S203において、メインECU30はメインリレー60を継続して閉とし、S204において第2要求トルクの算出と出力を継続する。更にS205において、メインECU30は、車両の表示装置を操作して運転手に退避走行を促し、あるいは車両に退避走行を自動的に行わせる。
S202において、第1MG11の回転数が回転数閾値以上であると判定した場合、S206において、メインECU30はメインリレー60を開とし、S207において第2要求トルクの算出と出力を停止する。更にS209において、メインECU30は車両の表示装置を操作して、運転手に対しモータへの電力供給が一時的に停止したことを知らせる。S209において、メインECU30はフラグを1にセットする。次いで、S210において、第1MG11の回転数を取得し、回転数閾値と比較する。第1MG11の回転数は自ずと第2回転数閾値以上であるため、メインECU30は、フラグを1にセットした状態で、本処理を終了する。
第1インバータI1の異常処理を実行する所定サイクルが経過した後、メインECU30は第1インバータI1の異常処理を再び実行する。S201において、メインECU30はフラグが1であると判定し、S210において第1MG回転数が低下した結果、第2回転数閾値未満になったかを判定する。S210において、メインECU30が、第1MG回転数が未だ第2回転数閾値未満に低下しないと判定した場合、本処理を終了する。このようにメインECU30は、第1MG回転数が第2回転数閾値未満に低下しない限り、フラグを1に保持し、S201とS210の処理を繰り返すことにより、電力供給の一時停止を継続する。
S210において、メインECU30は、第1MG回転数が第2回転数閾値未満に低下したと判定した場合、S211においてフラグを0にリセットして本処理は終了する。
所定サイクルが経過した後、メインECU30が第1インバータI1の異常処理を再び実行する際に、S201においてフラグが0であると判定する。S202において、第1MG11の回転数は自ずと第1回転数閾値未満であるため、メインECU30は、S202以降の処理を実行する。S202〜S204において、メインECU30は、メインリレー60を閉として第2インバータI2への電力供給を再開し、要求トルクの算出と出力を再開する。これによりメインECU30は、第2インバータI2の駆動を再開し、車両は再び退避走行が可能となる。
なおメインECU30は、上述のフラグを、車両の電源50がOFFとなった際にリセットする。
第2インバータI2の異常処理は、上記第1インバータI1の異常処理において第1および第2インバータI1,I2を入れ替えたものであり、説明を省略する。
本処理を、図9のタイムチャートを用いて説明する。
車両は、時刻T20において退避走行を開始する。退避走行中、時刻T21において異常側MG回転数が第1回転数閾値を超えると、メインECU30はメインリレー60を開として、第1および第2インバータI1,I2への電力供給を停止する。これにより、車両は惰性で走行する。暫くし、時刻T22において異常側MG回転数が第2回転数閾値より低くなると、メインECU30はメインリレー60を閉として退避走行を復帰させる。メインECU30は、時刻T23およびT24においても同様の操作を行う。本実施形態によると、メインECU30は、MGの回転数が第1回転数閾値を超えて増加してメインリレー60を開とした後に、第1回転数閾値より小さい第2回転数閾値を下回らない限り、メインリレー60を再び閉に復帰させない。本構成では、MGの回転数が第1回転数閾値付近で増減することに起因するメインリレー60の頻繁な開閉を阻止できる。
本実施形態に係る第1回転数閾値は第1物理量閾値に対応し、第2回転数閾値は第2物理量閾値に対応する。
<第3実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
図10に示すように、本実施形態のMG311は、UVW相に対応する3つの巻線とXYZ相に対応する3つの巻線とが、それぞれ互いに周方向に配置される単一の6相モータジェネレータである。
このMG311は、前輪FWあるいは後輪RWのいずれかに接続される。MG311のUVW相の巻線は、第1インバータI1に接続される。MG311のXYZ相の巻線は、第2インバータI2に接続される。本実施形態においても、メインECU30と第1および第2インバータECU10,20は、第1実施形態あるいは第2実施形態と同様の処理を実行する。
本実施形態の構成は、UVW相の巻線および第1インバータI1を含む第1動力系統1と、XYZ相の巻線および第2インバータI2を含む第2動力系統2と、からなる。本構成では、第1および第2インバータI1,I2の一方にインバータ異常が発生した場合に、他方にて退避走行を継続できる。また本構成では、MGを単一の装置であるMG311に纏めることにより、MG311が車室空間に占める割合を減少できる。なお変形例として、本実施形態に係る6相モータジェネレータであるMG311を、前輪FWと後輪RWのそれぞれに配置してもよい。
本実施形態に係るUVW相に対応する3つの巻線は第1巻線要素に対応し、XYZ相に対応する3つの巻線は第2巻線要素に対応する。
<第4実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
本実施形態では、異常側MGの逆起電圧による回生電流の発生を、異常側インバータの相電流に基づき判定する。本実施形態では、異常側MGに接続される第1巻線あるいは第2巻線による逆起電圧に相関する物理量を、異常側インバータの相電流とする。
メインリレー60が閉の状態において、異常側MGの逆起電圧によって回生電流が発生した場合を想定する。この回生電流が電源50の正極へ流れる場合に、UVW相いずれかの相電流が異常側MGの巻線より電源50へ向かって流れる。したがってメインECU30は、異常側インバータの相電流センサA11〜A13あるいはA21〜A23のいずれかにより検出した、異常側MGの巻線より電源50へ向かう電流が、所定の相電流閾値以上となった場合に、相電流が発生したと判定する。
本実施形態は、第1実施形態におけるインバータ異常処理の図5に示したS121を、図11に示すS121Aに置きかえたものである。
図11に示すように、S121Aにおいて、メインECU30は、相電流を取得し、取得した相電流が相電流閾値以上であると判定した場合に、S125−S127において、メインリレー60を開とし、要求トルク算出と出力を停止し、電力供給が一時停止した主旨の表示を行う。
またS121Aにおいて、メインECU30は、相電流が相電流閾値未満であると判定した場合に、S122−S124においてメインリレー60を閉とし、要求トルク算出と出力を行い、退避走行を促す表示を行う。あるいは車両に退避走行を行わせてもよい。
なお本実施形態において、第1実施形態にて図3−4を参照して説明したメインECU30による処理と第1および第2インバータECU10,20による処理は、第1実施形態と同様である。
このように本実施形態では、相電流に基づき回生電流の発生を直接検出してリレーを開とする。つまり本構成は、逆起電流の発生を直接検出する。したがって、逆起電流の発生を間接的な取得に基づいて判定する構成と比較して、本構成は逆起電流の発生を高精度に判定できる。よって本構成は、メインリレー60の不要な閉操作を低減でき、退避走行を効果的に実施できる。
本実施形態においては、第2実施形態と同様に、相電流閾値と同一の第1相電流閾値と第1相電流閾値より小さい第2相電流閾値を設定してもよい。この場合、相電流が第2相電流閾値未満に減少した場合にメインリレー60を閉とし、相電流が第1相電流閾値以上に増加した場合にメインリレー60を開としてもよい。
本実施形態に係る第1相電流閾値は第1物理量閾値に対応し、第2相電流閾値は第2物理量閾値に対応する。
<第5実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
本実施形態では、異常側MGの逆起電圧による回生電流の発生を、電流センサA14あるいはA24により直接検出する。本変形例では、異常側MGに接続される第1巻線あるいは第2巻線による逆起電圧に相関する物理量を、電力線の負極線N11あるいはN21より正極線P11あるいはP21へ流れる線間電流とする。
メインリレー60が閉の状態において、異常側MGの逆起電圧によって回生電流が発生した場合を想定する。この回生電流は、負極線から正極線へ流れ、電源50の正極へ流れる。したがってメインECU30は、電流センサA14あるいはA24が検出した負極線から正極線へ流れる線間電流が所定の線間電流閾値以上となった場合に、線間電流が発生したと判定する。
本実施形態は、第4実施形態におけるインバータ異常処理の図11に示したS121Aを、図12に示すS121Bに置きかえたものである。
図12に示すように、S121Bにおいて、メインECU30は、線間電流を取得し、取得した線間電流が線間電流閾値以上であると判定した場合に、S125−S127において、メインリレー60を開とし、要求トルク算出と出力を停止し、電力供給が一時停止した主旨の表示を行う。
またS121Bにおいて、メインECU30は、線間電流が線間電流閾値未満であると判定した場合に、S122−S124においてメインリレー60を閉とし、要求トルク算出と出力を行い、退避走行を促す表示を行う。あるいは車両に退避走行を行わせてもよい。
なお本実施形態において、第1実施形態にて図3−4を参照して説明したメインECU30による処理と第1および第2インバータECU10,20による処理は、第1実施形態と同様である。
このように本実施形態では、線間電流に基づき回生電流の発生を直接検出してリレーを開とする。つまり本構成も、逆起電流の発生を直接検出する。したがって、逆起電流の発生を間接的な取得に基づいて判定する構成と比較して、本構成は逆起電流の発生を高精度に判定できる。
本実施形態においては、第2実施形態と同様に、線間電流閾値と同一の第1線間電流閾値と第1線間電流閾値より小さい第2線間電流閾値を設定してもよい。この場合、線間電流が第2線間電流閾値未満に減少した場合にメインリレー60を閉とし、線間電流が第1線間電流閾値以上に増加した場合にメインリレー60を開としてもよい。
本実施形態に係る第1線間電流閾値は第1物理量閾値に対応し、第2線間電流閾値は第2物理量閾値に対応する。
<第6実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
本実施形態では、異常側MGの逆起電圧による回生電流の発生を、異常側インバータにおけるUVW相の相間電圧に基づき判定する。本実施形態では、異常側MGに接続される第1巻線あるいは第2巻線による逆起電圧に相関する物理量を、異常側インバータにおけるUVW相の相間電圧とする。
メインリレー60が閉の状態において、異常側MGの逆起電圧によって回生電流が発生し、この回生電流が異常側インバータを経て電源50へ流れる場合に、相間電圧が発生する。この相間電圧が異常側インバータにおけるダイオードD11〜D16あるいはD21〜D26のアノードとカソードとの間に正の電位差を生じさせることにより、回生電流がダイオードD11〜D16あるいはD21〜D26を通じて電源50へ流れる。したがってメインECU30は、相間電圧を各相間電圧センサV11〜V13あるいはV21〜V23により取得し、相間電圧のいずれかが所定の相間電圧閾値以上となった場合に、相間電圧が発生したと判定する。
本実施形態は、第1実施形態におけるインバータ異常処理の図5に示したS121を、図13に示すS121Cに置きかえたものである。
図13に示すように、S121Cにおいて、メインECU30は、相間電圧を取得し、取得した相間電圧が相間電圧閾値以上であると判定した場合に、S125−S127において、メインリレー60を開とし、要求トルク算出と出力を停止し、電力供給が一時停止した主旨の表示を行う。
またS121Cにおいて、メインECU30は、相間電圧が相間電圧閾値未満であると判定した場合に、S122−S124においてメインリレー60を閉とし、要求トルク算出と出力を行い、退避走行を促す表示を行う。あるいは車両に退避走行を行わせてもよい。
なお本実施形態において、第1実施形態にて図3−4を参照して説明したメインECU30による処理と第1および第2インバータECU10,20による処理は、第1実施形態と同様である。
このように本実施形態では、相関電圧に基づき回生電流の発生を直接検出してリレーを開とする。つまり本構成も、逆起電流の発生を直接検出する。したがって、逆起電流の発生を間接的な取得に基づいて判定する構成と比較して、本構成は逆起電流の発生を高精度に判定できる。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に、相間電圧閾値と同一の第1相間電圧閾値と第1相間電圧閾値より小さい第2相間電圧閾値を設定してもよい。この場合、相間電圧が第2相間電圧閾値未満に減少した場合にメインリレー60を閉とし、相間電圧が第1相間電圧閾値以上に増加した場合にメインリレー60を開としてもよい。
本実施形態に係る第1相間電圧閾値は第1物理量閾値に対応し、第2相間電圧閾値は第2物理量閾値に対応する。
<第7実施形態>
本実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。
本実施形態では、異常側MGの逆起電圧による回生電流の発生を、電力線の負極線N11あるいはN21と正極線P11あるいはP21との間の線間電位差に基づき判定する。本実施形態では、異常側MGに接続される第1巻線あるいは第2巻線による逆起電圧に相関する物理量を、異常側インバータにおける電力線の負極線と正極線との間の線間電位差とする。
メインリレー60が閉の状態において、異常側MGの逆起電圧によって回生電流が発生し、この回生電流が電源50へ流れる場合に、負極線の電位が正極線の電位より高くなる。これにより生じた線間電位差は、インバータにおけるダイオードD11〜D16あるいはD21〜D26のアノードからカソードへ流れる回生電流を生じさせ、この回生電流は電源50の正極へ流れる。
メインECU30は、線間電圧センサV14あるいはV24が検出した線間電位差が所定の線間電位差閾値以上となった場合、つまり負極線の電位が正極線の電位より線間電位差閾値以上高くなった場合に、線間電位差が発生したと判定する。
本実施形態は、第6実施形態におけるインバータ異常処理の図13に示したS121Cを、図14に示すS121Dに置きかえたものである。
図14に示すように、S121Dにおいて、メインECU30は、上述した線間電位差を取得し、取得した線間電位差が所定の線間電位差閾値以上であると判定した場合に、S125−S127において、メインリレー60を開とし、要求トルク算出と出力を停止し、電力供給が一時停止した主旨の表示を行う。
またS121Dにおいて、メインECU30は、線間電位差が線間電位差閾値未満であると判定した場合に、S122−S124においてメインリレー60を閉とし、要求トルク算出と出力を行い、退避走行を促す表示を行う。あるいは車両に退避走行を行わせてもよい。
本変形例においては、第3実施形態と同様に、線間電位差閾値と同一である第1線間電位差閾値と第1線間電位差閾値より小さい第2線間電位差閾値を設定してもよい。この場合、線間電位差が第2線間電位差閾値未満に減少した場合にメインリレー60を閉とし、線間電位差が第1線間電位差閾値以上に増加した場合にメインリレー60を開としてもよい。
本実施形態に係る第1線間電位差閾値は第1物理量閾値に対応し、第2線間電位差閾値は第2物理量閾値に対応する。
(機能部の対応)
メインECU30は、異常検出部、物理量取得部、制御部、電源電圧取得部、回転数閾値設定部、および温度取得部に対応する。
より具体的に、メインECU30が実行するS111およびS114は、異常検出部に対応する。またメインECU30が実行するS121,S122,S125,S202,S203,S206,S210,S121A,S121B,S121C,およびS121Dは、制御部に対応する。
<その他の実施形態>
・インバータ異常の検出
インバータ異常については、上記で例示したほかに、以下の少なくとも一つを加えてもよい。
メインECU30が、温度センサにより検出したインバータ温度が所定の閾値を超えたと判定した場合に、インバータの過熱としてインバータ異常としてもよい。
メインリレー60と第1および第2インバータI1,I2との間の電力線の断線、あるいは第1および第2インバータI1,I2と第1および第2MG11,21との間の電力線の断線に伴い、メインECU30が、相電流センサA11,A12,A13,A21,A22,A23、電流センサA14,A24、相間電圧センサV11,V12,V13,V21,V22,V23、および電圧センサV14,V24の検出値が所定の閾値より低下したと判定した場合に、インバータ異常としてもよい。
トランジスタTr11〜Tr16のOPEN故障による過電流あるいは電力線の地絡に伴い、メインECU30が、相電流センサにより検出した各相の相電流のいずれかひとつが所定の閾値を超えたと判定した場合に、インバータ異常としてもよい。
・センサの構成
電流センサとして、ロゴスキーコイル、ホール素子、あるいはシャント抵抗を用いてよい。具体的に、例えばロゴスキーコイルあるいはホール素子に電力線を貫通させ、電流の変化に伴う磁界の変化により発生する電位差を検出する構成としてもよい。あるいは、検出対象に対して並列に接続したシャント抵抗の電位差より電流を求める構成としてよい。
相電流センサをUVW相の全てに設ける代わりに、相電流センサをUVW相のうち二相に設け、検出した二相の相電流より残る一相電流を取得してもよい。
電圧センサとして、例えば正極側の電位と負極側の電位を比較器(コンパレータ)に入力して電位差を得る構成としてよい。
温度センサとして、サーミスタ、熱電対、抵抗体等を用いて良い、
回転位置センサとして、ホール素子や誘導コイルを用いてもよい。
MGの回転位置センサとして、レゾルバの代わりにホール素子やフォトインタラプタを用いてもよい。
・MGの回転数を検出する構成
メインECU30は、MGの回転数を、MGに設けられた回転子回転数センサの検出値より得ても良く、あるいは駆動輪に設けられた駆動輪回転数センサより得ても良い。MGの回転数を駆動輪回転センサより得る場合、メインECU30は、MGと駆動輪との間に備えられるトランスミッションのギア比を考慮してMGの回転数を算出してもよい。
・システムの構成
上記のメインECU30と第1および第2インバータECU10,20の構成は例示であり、本開示の機器構成は上記に限らず、様々な形態をとりうる。
メインECU30による処理の少なくとも一部を、第1および第2インバータECU10,20が実行しても良い。具体的に、第1および第2インバータECU10,20が、異常検出部、物理量取得部、制御部、電源電圧取得部、回転数閾値設定部、および温度取得部の少なくとも1つとして機能してもよい。あるいは第1および第2インバータECU10,20が実行するインバータ異常の検知、およびインバータECUによるゲート指令Sの生成等の処理の少なくとも一部を、メインECU30が実行しても良い。
メインECU30と第1および第2インバータECU10,20とを統合してもよい。追加ECUを更に備え、追加ECUによりメインECU30と第1および第2インバータECU10,20の一部の処理を実行してもよい。
上述した処理の少なくとも一部を車両の外部にある外部機器で行い、車両と外部機器との通信により、車両が外部機器より処理結果を得てもよい。
CANバスに代えて、独立した信号線(直線)を用いてメインECU30および第1および第2インバータECU10,20等を接続してもよい。メインECU30は、上述の構成において第1および第2インバータECU10,20より得る各種入力信号を、入力ポートを通じて直接入力してもよい。
上記では、各処理部を独立した機能要素として例示したが、これら処理部は明確に分割された機能要素である必要はない。上記処理部は、例えば、少なくとも1つのハードウェアプロセッサにより実行される、コンピュータプログラムの集合体を、少なくとも1つの非遷移記憶媒体に記憶して構成される。これらプログラムの集合体において各処理部に対応する部分が、処理部を構成する。
上記処理部の少なくとも一部を、オペアンプおよびゲート回路等により構成される論理回路により構成してもよい。例えば、第3実施形態の構成を図15に示す論理回路にて構成してもよい。本論理回路において、第1オペアンプEL1はMGの回転数と第1回転数閾値を取得する。ANDゲートEL3は第1オペアンプEL1の出力とインバータ異常信号を取得する。自己保持回路EL4のSET端子はANDゲートEL3の出力を取得する。第2オペアンプEL2はMGの回転数と第2回転数閾値を取得する。自己保持回路EL4のRESET端子は第2オペアンプEL2の反転出力を取得する。自己保持回路EL4の反転出力をメインリレー60の出力とする。
MGの回転数が第1回転数閾値以上に増加したことを受け、第1オペアンプEL1の出力がONとなる。インバータ異常を受けてインバータ異常信号はONとなる。ANDゲートEL3はこれらON信号を受け、ON信号を自己保持回路EL4のSET端子に出力する。自己保持回路EL4はON信号をSET端子に入力したことを受け、OFF信号である反転出力を出力する。これによりメインリレー60はOFF、つまり開となる。MGの回転数が第2回転数閾値未満に減少にしたことを受け、第2オペアンプEL2はON信号である反転出力を自己保持回路EL4に出力する。自己保持回路EL4はON信号をRESET端子に入力したことを受けて出力をリセットし、ON信号である反転出力を出力する。これによりメインリレー60はON、つまり閉となる。
このようなロジック回路は、特定用途向けIC(ASIC)である集積回路としてもよく、またプログラマブルロジックコントローラ(PLC)によりラダー回路として構築してもよい。
つまり本開示は、ハードウェアプロセッサによりコンピュータプログラムを実行する構成に限らず、入力信号に応じた出力信号を論理的に生成する構成としてもよい。
インバータとモータジェネレータの巻線を含む動力系統は、3系統以上であってもよい。
上述した本開示に係る構成は、コンピュータにより読み取り可能な非遷移記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラムとして実現されてもよい。この場合、コンピュータ命令は、ハードウェアプロセッサによって実行されることにより、次の処理1)〜5)を実施してもよい。
処理1)第1インバータおよび第2インバータのそれぞれの異常を検出する。
処理2)第1インバータおよび第2インバータの一方に異常を検出した場合に、異常が検出された第1インバータあるいは第2インバータに接続された第1巻線あるいは第2巻線について、逆起電圧に相関する物理量を取得する。
処理3)物理量と物理量閾値とを比較する。
処理4)物理量が物理量閾値以上であると判定した場合に、電源と、第1インバータおよび第2インバータとの接続を導通または遮断するリレーを開とする。
処理5)物理量が物理量閾値未満であると判定した場合に、リレーを閉とする。
<その他>
トランジスタTr11〜Tr16として、IGBTの代わりにパワーMOSFETを用いてもよい。
メインリレー60が正極線P11と負極線N11の両方に配置される両切り構造としてもよい。
本開示の構成は電動車両に限らず、内燃機関を有するハイブリッド車両に用いても良い。
この明細書における制御装置は、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)とも呼ばれる場合がある。制御装置、または制御システムは、(a)if−then−else形式と呼ばれる複数の論理としてのアルゴリズム、または(b)機械学習によってチューニングされた学習済みモデル、例えばニューラルネットワークとしてのアルゴリズムによって提供される。
制御装置は、少なくともひとつのコンピュータを含む制御システムによって提供される。制御システムは、データ通信装置によってリンクされた複数のコンピュータを含む場合がある。コンピュータは、ハードウェアである少なくともひとつのプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)を含む。ハードウェアプロセッサは、下記(i)、(ii)、または(iii)により提供することができる。
(i)ハードウェアプロセッサは、少なくともひとつのメモリに格納されたプログラムを実行する少なくともひとつのプロセッサコアである場合がある。この場合、コンピュータは、少なくともひとつのメモリと、少なくともひとつのプロセッサコアとによって提供される。プロセッサコアは、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、RISC−CPUなどと呼ばれる。メモリは、記憶媒体とも呼ばれる。メモリは、プロセッサによって読み取り可能な「プログラムおよび/またはデータ」を非一時的に格納する非遷移的かつ実体的な記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリ、磁気ディスク、または光学ディスクなどによって提供される。プログラムは、それ単体で、またはプログラムが格納された記憶媒体として流通する場合がある。
(ii)ハードウェアプロセッサは、ハードウェア論理回路である場合がある。この場合、コンピュータは、プログラムされた多数の論理ユニット(ゲート回路)を含むデジタル回路によって提供される。デジタル回路は、ロジック回路アレイ、例えば、ASIC:Application−Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、SoC:System on a Chip、PGA:Programmable Gate Array、CPLD:Complex Programmable Logic Deviceなどとも呼ばれる。デジタル回路は、プログラムおよび/またはデータを格納したメモリを備える場合がある。コンピュータは、アナログ回路によって提供される場合がある。コンピュータは、デジタル回路とアナログ回路との組み合わせによって提供される場合がある。
(iii)ハードウェアプロセッサは、上記(i)と上記(ii)との組み合わせである場合がある。(i)と(ii)とは、異なるチップの上、または共通のチップの上に配置される。これらの場合、(ii)の部分は、アクセラレータとも呼ばれる。
制御装置と信号源と制御対象物とは、多様な要素を提供する。それらの要素の少なくとも一部は、ブロック、モジュール、またはセクションと呼ぶことができる。さらに、制御システムに含まれる要素は、意図的な場合にのみ、機能的な手段と呼ばれる。
この開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。代替的に、この開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。代替的に、この開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
10…第1インバータECU、
20…第2インバータECU、
30…メインECU、
I1…第1インバータ、
I2…第2インバータ

Claims (13)

  1. 第1インバータ(I1)および第2インバータ(I2)と、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータに電力を供給する電源(50)と、
    前記第1インバータに接続された第1巻線、および前記第2インバータに接続された第2巻線と、
    前記電源と、前記第1インバータおよび前記第2インバータとの接続を導通または遮断するリレー(60)と、
    を備える車両用駆動装置を制御する制御装置であって、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータのそれぞれの異常を検出する異常検出部(S111,S112)と、
    前記異常検出部が前記第1インバータおよび前記第2インバータの一方の異常を検出した場合に、異常が検出された前記第1インバータあるいは前記第2インバータに接続された前記第1巻線あるいは前記第2巻線について、逆起電圧に相関する物理量を取得する物理量取得部(30)と、
    前記物理量と物理量閾値とを比較し、前記物理量が前記物理量閾値以上であると判定した場合に前記リレーを開とし、前記物理量が前記物理量閾値未満であると判定した場合に前記リレーを閉とする制御部(S121,S122,S125,S202,S203,S206,S210,S121A,S121B,S121C,S121D)と、を備える制御装置。
  2. 前記物理量取得部は、前記物理量として、前記異常が検出された前記第1インバータあるいは前記第2インバータに接続された前記第1巻線あるいは前記第2巻線を有する異常側モータジェネレータ(11,21)の回転数を取得し、
    前記制御部(S121,S122,S125)は、前記物理量取得部が取得した前記回転数が、前記物理量閾値である回転数閾値以上に増加したと判定した場合に前記リレーを開とし、前記回転数閾値未満に減少したと判定した場合に前記リレーを閉とする、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記電源の電源電圧を取得する電源電圧取得部(30)と、
    前記回転数閾値を決定する回転数閾値設定部(30)と、を更に備え、
    前記回転数閾値設定部は、前記回転数閾値を、前記異常側モータジェネレータによる逆起電力が、前記電源電圧取得部が取得した前記電源電圧未満になるように設定する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記回転数閾値設定部は、前記回転数閾値を、次の(式1)により算出する、請求項3に記載の制御装置。
    Rth=k×Vs/Ke (式1)
    Rth:回転数閾値(rad/s)
    k :1.0未満である所定の係数
    Vs :電源電圧(V)
    Ke :異常側モータジェネレータの逆起電力定数(Vs/rad)
  5. 前記異常側モータジェネレータが有する回転子の温度を取得する温度取得部(30)を更に備え、
    前記回転数閾値設定部は、前記温度取得部が取得した前記回転子の温度が高いほど、前記回転数閾値を高く設定する、請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記第1インバータおよび前記第2インバータは、それぞれ3相インバータであり、
    前記物理量取得部は、前記物理量として、前記第1インバータおよび前記第2インバータの各相の相電流を取得し、
    前記制御部(S121A,S122,S125)は、前記物理量取得部が取得した各相の相電流と前記物理量閾値である相電流閾値とを比較し、前記各相の相電流のうちいずれかが前記相電流閾値以上に増加したと判定した場合に前記リレーを開とし、前記相電流閾値未満に減少したと判定した場合に前記リレーを閉とする、請求項1に記載の制御装置。
  7. 前記物理量取得部は、前記物理量として、前記電源と、前記第1インバータおよび第2インバータとを接続する電力線の負極線より正極線へ流れる線間電流を取得し、
    前記制御部(S121B,S122,S125)は、前記物理量取得部が取得した前記線間電流と前記物理量閾値である線間電流閾値とを比較し、前記線間電流が前記線間電流閾値以上に増加したと判定した場合に前記リレーを開とし、前記線間電流閾値未満に減少したと判定した場合に前記リレーを閉とする、請求項1に記載の制御装置。
  8. 前記第1インバータおよび前記第2インバータは、それぞれ3相インバータであり、
    前記物理量取得部は、前記物理量として、前記第1インバータおよび前記第2インバータの各相間の相間電圧を取得し、
    前記制御部(S121C,S122,S125)は、前記物理量取得部が取得した各相間の相間電圧と前記物理量閾値である相間電圧閾値とを比較し、前記各相間の相間電圧のうちいずれかが前記相間電圧閾値以上に増加したと判定した場合に前記リレーを開とし、前記相間電圧閾値未満に減少したと判定した場合に前記リレーを閉とする、請求項1に記載の制御装置。
  9. 前記物理量取得部は、前記物理量として、前記電源と、前記第1インバータおよび第2インバータとを接続する電力線の負極線と正極線との間の線間電位差を取得し、
    前記制御部(S121D,S122,S125)は、前記物理量取得部が取得した前記線間電位差と前記物理量閾値である線間電位差閾値とを比較し、前記線間電位差が前記線間電位差閾値以上に増加したと判定した場合に前記リレーを開とし、前記線間電位差が前記線間電位差閾値未満に減少したと判定した場合に前記リレーを閉とする、請求項1に記載の制御装置。
  10. 前記第1インバータおよび前記第2インバータは、それぞれ3相インバータであり、
    前記第1巻線は3相の第1巻線要素を有し、
    前記第2巻線は3相の第2巻線要素を有し、
    前記第1巻線要素と前記第2巻線要素は、それぞれ互いに周方向に配置されて6相モータジェネレータ(311)を構成する、請求項1〜9のいずれか1つに記載の制御装置。
  11. 前記物理量閾値は、第1物理量閾値と、前記第1物理量閾値より小さい第2物理量閾値を含む、請求項1〜10のいずれか1つに記載の制御装置。
  12. 第1インバータ(I1)および第2インバータ(I2)のそれぞれの異常を検出し、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータの一方に異常を検出した場合に、異常が検出された前記第1インバータあるいは前記第2インバータに接続された第1巻線あるいは第2巻線について、逆起電圧に相関する物理量を取得し、
    前記物理量と物理量閾値とを比較し、
    前記物理量が前記物理量閾値以上であると判定した場合に、電源(50)と、前記第1インバータおよび前記第2インバータとの接続を導通または遮断するリレー(60)を開とし、
    前記物理量が前記物理量閾値未満であると判定した場合に、前記リレーを閉とする、
    制御方法。
  13. ハードウェアプロセッサを備える制御装置であって、
    前記ハードウェアプロセッサは、
    第1インバータ(I1)および第2インバータ(I2)のそれぞれの異常を検出し、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータの一方に異常を検出した場合に、異常が検出された前記第1インバータあるいは前記第2インバータに接続された第1巻線あるいは第2巻線について、逆起電圧に相関する物理量を取得し、
    前記物理量と物理量閾値とを比較し、
    前記物理量が前記物理量閾値以上であると判定した場合に、電源(50)と、前記第1インバータおよび前記第2インバータとの接続を導通または遮断するリレー(60)を開とし、
    前記物理量が前記物理量閾値未満であると判定した場合に、前記リレーを閉とする、
    制御装置。
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