JP2021083003A - 高周波モジュールおよび通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波能動素子を含む半導体ICの電磁シールド性能が強化された小型の高周波モジュールを提供する。【解決手段】高周波モジュール1は、互いに対向する主面91aおよび91bを有するモジュール基板91と、主面91bに配置され、互いに対向する主面20aおよび20bを有する半導体IC20と、主面91bに配置された外部接続端子150と、を備え、主面20aは、主面91bと対向し主面20bよりも主面91bに近く配置されており、半導体IC20は、受信低雑音増幅器21と、主面20bに形成されたグランド電極25Gと、を有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、高周波モジュールおよび通信装置に関する。
マルチバンド化およびマルチモード化の進展に伴い、複数の高周波部品が高密度に実装された小型の高周波モジュールが求められている。
特許文献1には、多層回路基板と、当該多層回路基板の一方主面に形成された半導体素子(半導体IC)と、当該一方主面に配置されたビアホール(外部接続端子)と、を備えた回路部品内蔵モジュールが開示されている。
特開2007−281160号公報
しかしながら、特許文献1に開示された回路部品内蔵モジュールにおいて、高周波能動素子を含む半導体ICが多層回路基板に実装される場合、当該半導体ICからの高周波ノイズおよび当該半導体ICを制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体ICへ流入したりすることが懸念される。これらの高周波ノイズおよびディジタルノイズの影響を低減するため、半導体ICにおける電磁シールド性能を強化する必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、高周波能動素子を含む半導体ICの電磁シールド性能が強化された小型の高周波モジュールおよびそれを備えた通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る高周波モジュールは、互いに対向する第1主面および第2主面を有するモジュール基板と、前記第2主面に配置された半導体ICと、前記第2主面に配置された外部接続端子と、を備え、前記半導体ICは、互いに対向する第3主面および第4主面を有し、前記第3主面は、前記第2主面と対向し、前記第4主面よりも前記第2主面に近く配置されており、前記半導体ICは、受信低雑音増幅器と、前記第4主面に形成された第1グランド電極と、を有する。
本発明によれば、高周波能動素子を含む半導体ICの電磁シールド性能が強化された小型の高周波モジュールおよび通信装置を提供することが可能となる。
実施の形態に係る高周波モジュールおよび通信装置の回路構成図である。 実施例に係る高周波モジュールの平面構成概略図である。 実施例に係る高周波モジュールの断面構成概略図である。 実施例および比較例に係る高周波モジュールの平面構成を比較した図である。 変形例に係る高周波モジュールの平面構成概略図である。 変形例に係る高周波モジュールの断面構成概略図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。また、以下の実施の形態、実施例および変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施例および変形例における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ、または、大きさの比は、必ずしも厳密ではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
また、以下において、平行及び垂直等の要素間の関係性を示す用語、及び、矩形状等の要素の形状を示す用語、並びに、数値範囲は、厳格な意味のみを表すのではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する。
また、以下において、基板に実装されたA、BおよびCにおいて、「基板(または基板の主面)の平面視において、AとBとの間にCが配置されている」とは、基板の平面視においてA内の任意の点とB内の任意の点とを結ぶ直線がCの領域を通ることを意味する。また、基板の平面視とは、基板および基板に実装された回路素子を基板に平行な平面に正投影して見ることを意味する。
また、以下において、「送信経路」とは、高周波送信信号が伝搬する配線、当該配線に直接接続された電極、および当該配線または当該電極に直接接続された端子等で構成された伝送線路であることを意味する。また、「受信経路」とは、高周波受信信号が伝搬する配線、当該配線に直接接続された電極、および当該配線または当該電極に直接接続された端子等で構成された伝送線路であることを意味する。
また、以下において、「AとBとが接続されている」とは、AとBとが物理的に接続されている場合に適用されるだけでなく、AとBとが電気的に接続されている場合にも適用される。
(実施の形態)
[1.高周波モジュール1および通信装置5の回路構成]
図1は、実施の形態に係る高周波モジュール1および通信装置5の回路構成図である。同図に示すように、通信装置5は、高周波モジュール1と、アンテナ2と、RF信号処理回路(RFIC)3と、ベースバンド信号処理回路(BBIC)4と、を備える。
RFIC3は、アンテナ2で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路である。具体的には、RFIC3は、高周波モジュール1の受信経路を介して入力された受信信号を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をBBIC4へ出力する。また、RFIC3は、BBIC4から入力された送信信号をアップコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された送信信号を、高周波モジュール1の送信経路に出力する。
BBIC4は、高周波モジュール1を伝搬する高周波信号よりも低周波の中間周波数帯域を用いて信号処理する回路である。BBIC4で処理された信号は、例えば、画像表示のための画像信号として使用され、または、スピーカを介した通話のために音声信号として使用される。
また、RFIC3は、使用される通信バンド(周波数帯域)に基づいて、高周波モジュール1が有するスイッチ51、52および53の接続を制御する制御部としての機能も有する。具体的には、RFIC3は、制御信号(図示せず)によって、高周波モジュール1が有するスイッチ51〜53の接続を切り替える。なお、制御部は、RFIC3の外部に設けられていてもよく、例えば、高周波モジュール1またはBBIC4に設けられていてもよい。
アンテナ2は、高周波モジュール1のアンテナ接続端子100に接続され、高周波モジュール1から出力された高周波信号を放射し、また、外部からの高周波信号を受信して高周波モジュール1へ出力する。
なお、本実施の形態に係る通信装置5において、アンテナ2およびBBIC4は、必須の構成要素ではない。
次に、高周波モジュール1の詳細な構成について説明する。
図1に示すように、高周波モジュール1は、送信電力増幅器11と、受信低雑音増幅器21と、送信フィルタ61Tおよび62Tと、受信フィルタ61Rおよび62Rと、スイッチ51、52および53と、アンテナ接続端子100と、送信入力端子110と、受信出力端子120と、を備える。
アンテナ接続端子100は、入出力端子の一例であり、アンテナ2に接続される。
送信電力増幅器11は、通信バンドAおよび通信バンドBの送信信号を増幅する増幅器である。送信電力増幅器11の入力端子は送信入力端子110に接続され、送信電力増幅器11の出力端子は、スイッチ51に接続されている。なお、送信電力増幅器11とスイッチ51との間にインピーダンス整合回路が配置されていてもよい。
受信低雑音増幅器21は、通信バンドAおよび通信バンドBの受信信号を低雑音で増幅する増幅器である。受信低雑音増幅器21の出力端子は、受信出力端子120に接続され、受信低雑音増幅器21の入力端子は、スイッチ52に接続されている。なお、受信低雑音増幅器21とスイッチ52との間にインピーダンス整合回路が配置されていてもよい。
送信フィルタ61Tは、スイッチ51の第1選択端子とスイッチ53の第1選択端子とを結ぶ送信経路ATに配置され、送信電力増幅器11で増幅された送信信号のうち、通信バンドAの送信帯域の送信信号を通過させる。また、送信フィルタ62Tは、スイッチ51の第2選択端子とスイッチ53の第2選択端子とを結ぶ送信経路BTに配置され、送信電力増幅器11で増幅された送信信号のうち、通信バンドBの送信帯域の送信信号を通過させる。
受信フィルタ61Rはスイッチ52の第1選択端子とスイッチ53の第1選択端子とを結ぶ受信経路ARに配置され、アンテナ接続端子100から入力された受信信号のうち、通信バンドAの受信帯域の受信信号を通過させる。また、受信フィルタ62Rは、スイッチ52の第2選択端子とスイッチ53の第2選択端子とを結ぶ受信経路BRに配置され、アンテナ接続端子100から入力された受信信号のうち、通信バンドBの受信帯域の受信信号を通過させる。
送信フィルタ61Tおよび受信フィルタ61Rは、通信バンドAを通過帯域とするデュプレクサ61を構成している。また、送信フィルタ62Tおよび受信フィルタ62Rは、通信バンドBを通過帯域とするデュプレクサ62を構成している。
本実施の形態に係る高周波モジュール1において、各通信バンドの送信フィルタおよび受信フィルタは、送信信号と受信信号とを周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)方式で伝送するデュプレクサを構成している。なお、高周波モジュール1は、送信信号と受信信号とを時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式で伝送してもよい。この場合には、送信フィルタおよび受信フィルタの前段および後段の少なくとも一方に、送信および受信を切り替えるスイッチが配置される。
また、上記の送信フィルタ61T、62Tおよび受信フィルタ61R、62Rは、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、BAW(Bulk Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、および誘電体フィルタのいずれであってもよく、さらには、これらには限定されない。
スイッチ51は、送信電力増幅器11と送信フィルタ61Tおよび62Tとの間に配置されており、送信電力増幅器11と送信フィルタ61Tとの接続、および、送信電力増幅器11と送信フィルタ62Tとの接続、を切り替える。スイッチ51は、例えば、共通端子が送信電力増幅器11の出力端子に接続され、第1選択端子が送信フィルタ61Tに接続され、第2選択端子が送信フィルタ62Tに接続された、SPDT(Single Pole Double Throw)型のスイッチ回路で構成される。
スイッチ52は、受信低雑音増幅器21と受信フィルタ61Rおよび62Rとの間に配置されており、受信低雑音増幅器21と受信フィルタ61Rとの接続、および、受信低雑音増幅器21と受信フィルタ62Rとの接続、を切り替える。スイッチ52は、例えば、共通端子が受信低雑音増幅器21の入力端子に接続され、第1選択端子が受信フィルタ61Rに接続され、第2選択端子が受信フィルタ62Rに接続されたSPDT型のスイッチ回路で構成される。
スイッチ53は、アンテナ接続端子100とデュプレクサ61および62との間に配置されたアンテナスイッチの一例である。スイッチ53は、アンテナ接続端子100とデュプレクサ61との接続および非接続を切り替え、アンテナ接続端子100とデュプレクサ62との接続および非接続を切り替える。なお、スイッチ53は、アンテナ接続端子100とデュプレクサ61との接続、および、アンテナ接続端子100とデュプレクサ62との接続を同時に行うことが可能なマルチ接続型のスイッチ回路で構成される。
なお、デュプレクサ61とスイッチ53との間にインピーダンス整合回路が配置されていてもよい。また、デュプレクサ62とスイッチ53との間にインピーダンス整合回路が配置されていてもよい。
また、アンテナ接続端子100とスイッチ53との間に、通信バンドAおよびBを含む周波数帯域群の信号とその他の周波数帯域群の信号とを分波および合波するマルチプレクサが配置されていてもよい。
また、送信電力増幅器11および受信低雑音増幅器21は、例えば、Si系のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)またはGaAsを材料とした、電界効果型トランジスタ(FET)またはヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
また、受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53は、1つの半導体IC(Integrated Circuit)に形成されていてもよい。さらに、上記半導体ICは、さらに、送信電力増幅器11およびスイッチ51を含んでいてもよい。半導体ICは、例えば、CMOSで構成されている。具体的には、SOI(Silicon On Insulator)プロセスにより構成されている。これにより、半導体ICを安価に製造することが可能となる。なお、半導体ICは、GaAs、SiGeおよびGaNの少なくともいずれかで構成されていてもよい。これにより、高品質な増幅性能および雑音性能を有する高周波信号を出力することが可能となる。
高周波モジュール1の上記構成において、送信電力増幅器11、スイッチ51、送信フィルタ61T、およびスイッチ53は、送信入力端子110から通信バンドAの送信信号を入力し、当該送信信号をアンテナ接続端子100に向けて出力する第1送信回路を構成する。また、送信電力増幅器11、スイッチ51、送信フィルタ62T、およびスイッチ53は、送信入力端子110から通信バンドBの送信信号を入力し、当該送信信号をアンテナ接続端子100に向けて出力する第2送信回路を構成する。また、受信低雑音増幅器21、スイッチ52、受信フィルタ61R、およびスイッチ53は、アンテナ2からアンテナ接続端子100を介して通信バンドAの受信信号を入力し、当該受信信号を受信出力端子120から出力する第1受信回路を構成する。また、受信低雑音増幅器21、スイッチ52、受信フィルタ62R、およびスイッチ53は、アンテナ2からアンテナ接続端子100を介して通信バンドBの受信信号を入力し、当該受信信号を受信出力端子120から出力する第2受信回路を構成する。
上記回路構成によれば、本実施の形態に係る高周波モジュール1は、通信バンドAの高周波信号および通信バンドBの高周波信号のいずれかについて、送信、受信、および送受信の少なくともいずれかを実行することが可能である。これに加えて、高周波モジュール1は、通信バンドAの高周波信号と通信バンドBの高周波信号との双方について、同時送信、同時受信、および同時送受信の少なくともいずれかを実行することが可能である。
なお、本発明に係る高周波モジュールでは、送信回路および受信回路がスイッチ53を介してアンテナ接続端子100に接続されていなくてもよく、上記送信回路および上記受信回路が、異なる端子を介してアンテナ2に接続されていてもよい。また、本発明に係る高周波モジュールの回路構成としては、上述した送信回路および受信回路のうち、受信低雑音増幅器21を少なくとも有していればよい。
ここで、高周波モジュールにおいて、受信低雑音増幅器を含む半導体ICがモジュール基板に高密度に実装される場合、当該半導体ICからの高周波ノイズおよび当該半導体ICを制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体ICへ流入したりすることが懸念される。
これに対して、本実施の形態に係る高周波モジュール1では、上述した高周波ノイズおよびディジタルノイズの影響を低減するため、半導体ICにおける電磁シールド性能が強化された構成を有している。以下では、本実施の形態に係る高周波モジュール1の電磁シールド性能が強化された構成について説明する。
[2.実施例に係る高周波モジュール1Aの回路素子配置構成]
図2Aは、実施例に係る高周波モジュール1Aの平面構成概略図である。また、図2Bは、実施例に係る高周波モジュール1Aの断面構成概略図であり、具体的には、図2AのIIB−IIB線における断面図である。なお、図2Aの(a)には、モジュール基板91の互いに対向する主面91aおよび91bのうち、主面91aをz軸正方向側から樹脂部材92を透視した場合の回路素子の配置図が示されている。一方、図2Aの(b)には、主面91bをz軸負方向側から樹脂部材93を透視した場合の回路素子の配置図が示されている。
実施例に係る高周波モジュール1Aは、実施の形態に係る高周波モジュール1を構成する各回路素子の配置構成を具体的に示したものである。
図2Aおよび図2Bに示すように、本実施例に係る高周波モジュール1Aは、図1に示された回路構成に加えて、さらに、モジュール基板91と、樹脂部材92および93と、外部接続端子150と、を有している。
モジュール基板91は、互いに対向する主面91a(第1主面)および主面91b(第2主面)を有し、第1送信回路、第2送信回路、第1受信回路、および第2受信回路を構成する回路素子を実装する基板である。モジュール基板91としては、例えば、複数の誘電体層の積層構造を有する低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co−fired Ceramics:LTCC)基板、高温同時焼成セラミックス(High Temperature Co−fired Ceramics:HTCC)基板、部品内蔵基板、再配線層(Redistribution Layer:RDL)を有する基板、または、プリント基板等が用いられる。なお、モジュール基板91上に、アンテナ接続端子100、送信入力端子110および受信出力端子120が形成されていてもよい。
樹脂部材92は、モジュール基板91の主面91aに配置され、第1および第2送信回路、ならびに、第1および第2受信回路を構成する回路素子の一部およびモジュール基板91の主面91aを覆っており、これらの回路素子の機械強度および耐湿性などの信頼性を確保する機能を有している。樹脂部材93は、モジュール基板91の主面91bに配置され、第1および第2送信回路、ならびに、第1および第2受信回路を構成する回路素子の一部およびモジュール基板91の主面91bを覆っており、これらの回路素子の機械強度および耐湿性などの信頼性を確保する機能を有している。なお、樹脂部材92および93は、本発明に係る高周波モジュールに必須の構成要素ではない。
外部接続端子150は、主面91bに配置されている。高周波モジュール1Aは、高周波モジュール1Aのz軸負方向側に配置される外部基板と、複数の外部接続端子150を経由して、電気信号のやりとりを行う。また、複数の外部接続端子150のいくつかは、外部基板のグランド電位に設定される。
また、主面91aおよび91bのうち、外部基板と対向する主面91bには、低背化が容易な受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53を含む半導体IC20が配置されている。このため、高周波モジュール1A全体を低背化することが可能となる。また、受信回路の受信感度に大きく影響する受信低雑音増幅器21の外周に、グランド電極として適用される外部接続端子150が複数配置されるので、受信回路の受信感度の劣化を抑制できる。
なお、外部接続端子150は、樹脂部材93をz軸方向に貫通する柱状電極であってもよいし、また、主面91b上に形成されたバンプ電極であってもよい。
半導体IC20は、互いに対向する主面20a(第3主面)および主面20b(第4主面)を有する半導体ICの一例である。本実施例では、半導体IC20は、受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53を含む。半導体IC20は、主面20aが主面91bと対向し、主面20aが主面20bよりも主面91bに近くなるように、主面91bに配置されている。つまり、主面20aは主面91bと対面しており、主面20bは外部基板と対面する。なお、半導体IC20は、スイッチ52および53を含まなくてもよい。
半導体IC20は、また、主面20aに形成された信号電極23と、主面20aに形成されたグランド電極26G(第2グランド電極)と、を有している。半導体IC20は、信号電極23およびモジュール基板91に形成された電極および配線を介して、その他の回路素子と電気信号のやりとりを行う。グランド電極26Gは、半導体IC20内のグランド平面配線22Gと接続されている。
半導体IC20は、さらに、主面20bに形成されたグランド電極25G(第1グランド電極)と、半導体IC20の側面に形成された側面電極27Gと、を有している。グランド電極25Gは、ビア導体およびビア電極24Gを経由して、半導体IC20内のグランド平面配線22Gと、接続されている。なお、ビア電極24Gはなくてもよい。
半導体IC20の上記電極構成によれば、主面20aにグランド電極26Gが形成されているだけでなく、外部基板と対面する主面20bにもグランド電極25Gが形成されているので、半導体IC20のグランドを強化できる。
また、本実施例では、側面電極27Gがグランド電極25Gとグランド電極26Gとを接続している。これにより、半導体IC20の外周部のグランド強化ができるので、半導体IC20からの高周波ノイズおよび半導体IC20を制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体IC20へ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20の電磁シールド性能を強化できる。
また、図2Aの(b)に示すように、本実施例に係る高周波モジュール1Aでは、主面20bを平面視した場合に、主面20bは矩形となっている。また、主面20bには、2つのグランド電極25Gが形成されている。2つのグランド電極25Gの一方は、主面20bの複数の外辺70a、70b、70cおよび70dのうちの外辺70a(第1外辺)を含む外縁領域71a(第1外縁領域)に形成されている。また、2つのグランド電極25Gの他方は、主面20bの複数の外辺70a、70b、70cおよび70dのうちの外辺70a(第1外辺)と対向する外辺70b(第2外辺)を含む外縁領域71b(第2外縁領域)に形成されている。
これによれば、半導体IC20の主面20bにおいて、互いに対向する外縁領域71aおよび71bにグランド電極25Gが配置されているので、半導体IC20からの高周波ノイズおよび半導体IC20を制御するためのディジタルノイズが外辺70aおよび70bから周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが外辺70aおよび70bから半導体IC20へ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20の電磁シールド性能を強化できる。
また、本実施例に係る半導体IC20の電極構成によれば、半導体IC20の外縁領域にグランド電極25Gが形成されていることで、当該外縁領域に隣接するモジュール基板91の外縁領域に配置される外部接続端子150の数を低減できる。
つまり、図2Aの(b)に示すように、主面91bを平面視した場合において、主面91bは矩形となっている。また、主面91bには、複数の外部接続端子150が形成されている。主面91bの複数の外辺80a、80b、80cおよび80dのうちの、外辺70aと最も近く対向する外辺80a(第3外辺)と外辺70aとの間の主面91bの外縁領域81a(第3外縁領域)、および、複数の外辺80a、80b、80cおよび80dのうちの、外辺70bと最も近く対向する外辺80b(第4外辺)と外辺70bとの間の主面91bの外縁領域81b(第4外縁領域)には、外部接続端子150が形成されていない。一方、外縁領域81aおよび81bを除く主面91b上の外縁領域には、外部接続端子150が形成されている。
図2Cは、実施例および比較例に係る高周波モジュールの平面構成を比較した図である。同図の(a)には、実施例に係る高周波モジュール1Aの主面91bをz軸負方向側から樹脂部材93を透視した場合の回路素子の配置図が示されており、同図の(b)には、比較例に係る高周波モジュール500Aについて、主面91bをz軸負方向側から樹脂部材93を透視した場合の回路素子の配置図が示されている。
なお、比較例に係る高周波モジュール500Aは、実施例に係る高周波モジュール1Aと比較して、回路素子の構成は同じであるが、(1)半導体IC520の電極構成、および、(2)主面91b上に外部接続端子150Gが配置されている点、が異なる。
高周波モジュール500Aが有する半導体IC520は、互いに対向する主面520aおよび主面520bを有する半導体ICの一例である。本比較例では、半導体IC520は、受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53を含む。半導体IC520は、主面520aが主面91bと対向し、主面520aが主面520bよりも主面91bに近くなるように、主面91bに配置されている。つまり、主面520aは主面91bと対面しており、主面520bは外部基板と対面する。
半導体IC520は、主面520b上にグランド電極が形成されていない。つまり、半導体IC520は、外部基板と対面する主面520bにグランド電極が形成されていないので、半導体IC520のグランドを強化できていない。
このため、比較例に係る高周波モジュール500Aでは、半導体IC520の外辺70aとモジュール基板91の外辺80aとの間の主面91bの外縁領域581a、および、外辺70bとモジュール基板91の外辺80bとの間の主面91bの外縁領域581bに、グランド電位に設定された外部接続端子150Gが配置されている。この外部接続端子150Gにより、半導体IC520からの高周波ノイズおよび半導体IC520を制御するためのディジタルノイズが外辺70aおよび70bから周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが外辺70aおよび70bから半導体IC520へ流入したりすることを抑制している。
しかしながら、比較例に係る高周波モジュール500Aは、実施例に係る高周波モジュール1Aと比較して、外部接続端子150Gを配置する外縁領域581aおよび581bの分(図2Cの(b)におけるSp)だけ大型化してしまう。
これに対して、実施例に係る高周波モジュール1Aは、受信低雑音増幅器21を含む半導体IC20の電磁シールド性能を強化しつつ小型化することが可能となる。
なお、半導体IC20の主面20bの形状、および、モジュール基板91の主面91bの形状は、矩形には限られず、多角形であってもよい。また、主面20bおよび91bの角部は、面取りされていてもよく、または、丸みを帯びた形状であってもよい。
また、本実施例に係る高周波モジュール1Aでは、送信電力増幅器11は、主面91aに実装されている。
つまり、送信電力増幅器11と受信低雑音増幅器21とがモジュール基板91を挟んで配置されている。これにより、送信電力増幅器11から出力された大電力の送信信号が送信経路ATまたはBTを伝送する際に、送信電力増幅器11と受信低雑音増幅器21とが電界結合、磁界結合または電磁界結合することを抑制できる。このため、通信バンドAまたはBの送信信号が、送信フィルタ61Tまたは62T、および、スイッチ53を経由せずに、受信経路ARまたはBRに流入することを抑制できる。よって、送信回路と受信回路とのアイソレーションが向上するので、上記送信信号、高調波、および相互変調歪の不要波が受信経路ARまたはBRに流入し、受信感度を低下させてしまうことを抑制できる。
なお、モジュール基板91は、図2Bに示すように、複数の誘電体層が積層された多層構造を有し、当該複数の誘電体層の少なくとも1つには、グランド電極パターン93Gが形成されていることが望ましい。これにより、モジュール基板91の電磁界遮蔽機能が向上する。
また、送信電力増幅器11は、高周波モジュール1Aが有する回路部品のなかで発熱量が大きい部品である。高周波モジュール1Aの放熱性を向上させるには、送信電力増幅器11の発熱を、小さな熱抵抗を有する放熱経路で外部基板に放熱することが重要である。仮に、送信電力増幅器11を主面91bに実装した場合、送信電力増幅器11に接続される電極配線は主面91b上に配置される。このため、放熱経路としては、主面91b上の(xy平面方向に沿う)平面配線パターンのみを経由した放熱経路を含むこととなる。上記平面配線パターンは、金属薄膜で形成されるため熱抵抗が大きい。このため、送信電力増幅器11を主面91b上に配置した場合には、放熱性が低下してしまう。
これに対して、送信電力増幅器11を主面91aに実装した場合、主面91aと主面91bとの間を貫通する貫通電極を介して、送信電力増幅器11と外部接続端子150とを接続できる。よって、送信電力増幅器11の放熱経路として、モジュール基板91内の配線のうち熱抵抗の大きいxy平面方向に沿う平面配線パターンのみを経由した放熱経路を排除できる。よって、送信電力増幅器11からの外部基板への放熱性が向上した小型の高周波モジュール1Aを提供することが可能となる。
[3.変形例に係る高周波モジュール1Bの回路素子配置構成]
図3Aは、変形例に係る高周波モジュール1Bの平面構成概略図である。また、図3Bは、変形例に係る高周波モジュール1Bの断面構成概略図であり、具体的には、図3AのIIIB−IIIB線における断面図である。なお、図3Aの(a)には、モジュール基板91の互いに対向する主面91aおよび91bのうち、主面91aをz軸正方向側から樹脂部材92を透視した場合の回路素子の配置図が示されている。一方、図3Aの(b)には、主面91bをz軸負方向側から樹脂部材93を透視した場合の樹脂部材93を透視した回路素子の配置図が示されている。
変形例に係る高周波モジュール1Bは、実施の形態に係る高周波モジュール1を構成する各回路素子の配置構成を具体的に示したものである。
図3Aおよび図3Bに示すように、本変形例に係る高周波モジュール1Bは、図1に示された回路構成に加えて、さらに、モジュール基板91と、樹脂部材92および93と、外部接続端子150と、を有している。
本変形例に係る高周波モジュール1Bは、実施例に係る高周波モジュール1Aと比較して、半導体IC20Bのグランド電極構成が異なる。以下、本変形例に係る高周波モジュール1Bについて、実施例に係る高周波モジュール1Aと同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
半導体IC20Bは、互いに対向する主面20a(第3主面)および主面20b(第4主面)を有する半導体ICの一例である。本変形例では、半導体IC20Bは、受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53を含む。半導体IC20Bは、主面20aが主面91bと対向し、主面20aが主面20bよりも主面91bに近くなるように、主面91bに配置されている。つまり、主面20aは主面91bと対面しており、主面20bは外部基板と対面する。なお、半導体IC20Bはスイッチ52および53を含まなくてもよい。
半導体IC20Bは、また、主面20aに形成された信号電極23と、主面20aに形成されたグランド電極26G(第2グランド電極)と、を有している。半導体IC20Bは、信号電極23およびモジュール基板91に形成された電極および配線を介して、その他の回路素子と電気信号のやりとりを行う。グランド電極26Gは、半導体IC20B内のグランド平面配線22Gと接続されている。
半導体IC20Bは、さらに、主面20bに形成されたグランド電極25G(第1グランド電極)と、半導体IC20内に形成されたビア導体27Vと、を有している。ビア導体27Vは、主面20aおよび20bの垂直方向(z軸方向)に延在し、グランド電極25Gとグランド電極26Gとを接続する。また、グランド電極25Gは、ビア電極24Gを経由して、ビア導体27Vと、接続されている。また、グランド電極26Gは、半導体IC20B内のグランド平面配線22Gと接続されている。なお、ビア電極24Gはなくてもよい。
半導体IC20Bの上記電極構成によれば、主面20aにグランド電極26Gが形成されているだけでなく、外部基板と対面する主面20bにもグランド電極25Gが形成されているので、半導体IC20Bのグランドを強化できる。
また、本変形例では、ビア導体27Vがグランド電極25Gとグランド電極26Gとを接続している。これにより、半導体IC20Bのグランド強化ができるので、半導体IC20Bからの高周波ノイズおよび半導体IC20Bを制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体IC20Bへ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20Bの電磁シールド性能を強化できる。
また、図3Aの(b)に示すように、本変形例に係る高周波モジュール1Bでは、主面20bを平面視した場合に、主面20bは矩形となっている。また、主面20bには、2つのグランド電極25Gが形成されている。2つのグランド電極25Gの一方は、外辺70a(第1外辺)を含む外縁領域71a(第1外縁領域)に形成されている。また、2つのグランド電極25Gの他方は、外辺70a(第1外辺)と対向する外辺70b(第2外辺)を含む外縁領域71b(第2外縁領域)に形成されている。
これによれば、半導体IC20Bの主面20bにおいて、互いに対向する外縁領域71aおよび71bにグランド電極25Gが配置されているので、半導体IC20Bからの高周波ノイズおよび半導体IC20Bを制御するためのディジタルノイズが外辺70aおよび70bから周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが外辺70aおよび70bから半導体IC20Bへ流入したりすることを抑制できる。
また、本実施例に係る半導体IC20Bの電極構成によれば、半導体IC20Bの外縁領域にグランド電極25Gが形成されていることで、当該外縁領域に隣接するモジュール基板91の外縁領域に配置される外部接続端子150の数を低減できる。
よって、本変形例に係る高周波モジュール1Bは、受信低雑音増幅器21を含む半導体IC20Bの電磁シールド性能を強化しつつ小型化することが可能となる。
[4.効果など]
以上、本実施の形態に係る高周波モジュール1は、互いに対向する主面91aおよび91bを有するモジュール基板91と、主面91bに配置された半導体IC20と、主面91bに配置された外部接続端子150と、を備え、半導体IC20は互いに対向する主面20aおよび20bを有し、主面20aは、主面91bと対向し主面20bよりも主面91bに近く配置されており、半導体IC20は、受信低雑音増幅器21と、主面20bに形成されたグランド電極25Gと、を有する。
これによれば、外部基板と対面する主面20bにグランド電極26Gが形成されているので、半導体IC20のグランドを強化できる。よって、半導体IC20の電磁シールド性能を強化できる。
また、変形例に係る半導体IC20Bは、さらに、主面20aに形成されたグランド電極26Gと、グランド電極25Gおよび26Gに接続され、半導体IC20B内に形成されたビア導体27Vと、を有してもよい。
これにより、半導体IC20Bのグランドがより一層強化されるので、半導体IC20Bからの高周波ノイズおよび半導体IC20Bを制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体IC20Bへ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20Bの電磁シールド性能をより一層強化できる。
また、実施例に係る半導体IC20は、さらに、主面20aに形成されたグランド電極26Gと、グランド電極25Gおよび26Gに接続され、半導体IC20の側面に形成された側面電極27Gと、を有してもよい。
これにより、半導体IC20の外周部のグランドがより一層強化されるので、半導体IC20からの高周波ノイズおよび半導体IC20を制御するためのディジタルノイズが周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが半導体IC20へ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20の電磁シールド性能をより一層強化できる。
また、本実施の形態に係る高周波モジュール1において、主面20bを平面視した場合において、主面20bは多角形であり、主面20bには、複数のグランド電極25Gが形成されており、複数のグランド電極25Gのうちの一のグランド電極25Gは、主面20bの複数の外辺のうちの外辺70aを含む外縁領域71aに形成され、複数のグランド電極25Gのうちの他のグランド電極25Gは、主面20bの複数の外辺のうちの外辺70aと対向する外辺70bを含む外縁領域71bに形成されていてもよい。
これによれば、半導体IC20の主面20bにおいて、互いに対向する外縁領域71aおよび71bにグランド電極25Gが配置されているので、半導体IC20からの高周波ノイズおよび半導体IC20を制御するためのディジタルノイズが外辺70aおよび70bから周辺回路部品へ流入したり、当該周辺回路部品からのノイズが外辺70aおよび70bから半導体IC20へ流入したりすることを抑制できる。よって、半導体IC20の電磁シールド性能を強化できる。
また、主面91bを平面視した場合において、モジュール基板91は多角形であり、主面91bには、複数の外部接続端子150が形成されており、主面91bの複数の外辺のうちの、外辺70aと最も近く対向する外辺80aと外辺70aとの間のモジュール基板91の外縁領域81a、および、主面91bの複数の外辺のうちの、外辺70bと最も近く対向する外辺80bと外辺70bとの間のモジュール基板91の外縁領域81bには、複数の外部接続端子150が形成されておらず、外縁領域81aおよび81bを除くモジュール基板91上の外縁領域には、複数の外部接続端子150が形成されていてもよい。
これにより、半導体IC20の電磁シールド性能を強化しつつ高周波モジュール1を小型化することが可能となる。
また、さらに、主面91aに配置された送信電力増幅器11を備えてもよい。
これによれば、送信電力増幅器11と受信低雑音増幅器21とがモジュール基板91を挟んで配置される。これにより、送信回路と受信回路とのアイソレーションが向上するので、受信感度の低下を抑制できる。また、送信電力増幅器11からの外部基板への放熱性が向上する。
また、さらに、通信バンドAを通過帯域とする受信フィルタ61Rと、通信バンドBを通過帯域とする受信フィルタ62Rと、受信低雑音増幅器21と受信フィルタ61Rとの接続、および、受信低雑音増幅器21と受信フィルタ62Rとの接続を切り替えるスイッチ52と、アンテナ接続端子100と受信フィルタ61Rとの接続および非接続を切り替え、また、アンテナ接続端子100と受信フィルタ62Rとの接続および非接続を切り替えるスイッチ53と、を備え、スイッチ52および53は半導体IC20に含まれ、受信フィルタ61Rおよび62Rは主面91aに配置されていてもよい。
これによれば、主面91aおよび91bのうち、外部基板と対向する主面91bには、低背化が容易な受信低雑音増幅器21、スイッチ52および53を含む半導体IC20が配置される。このため、高周波モジュール1全体を低背化することが可能となる。
また、通信装置5は、アンテナ2で送受信される高周波信号を処理するRFIC3と、アンテナ2とRFIC3との間で高周波信号を伝送する高周波モジュール1と、を備える。
これにより、高周波能動素子を含む半導体IC20の電磁シールド性能が強化された小型の通信装置5を提供することが可能となる。
(その他の実施の形態など)
以上、本発明の実施の形態に係る高周波モジュールおよび通信装置について、実施例および変形例を挙げて説明したが、本発明に係る高周波モジュールおよび通信装置は、上記実施例および変形例に限定されるものではない。上記実施例および変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施例および変形例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、上記高周波モジュールおよび通信装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、上記実施例および変形例に係る高周波モジュールおよび通信装置において、図面に開示された各回路素子および信号経路を接続する経路の間に、別の回路素子および配線などが挿入されていてもよい。
本発明は、マルチバンド対応のフロントエンド部に配置される高周波モジュールとして、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、1A、1B、500A 高周波モジュール
2 アンテナ
3 RF信号処理回路(RFIC)
4 ベースバンド信号処理回路(BBIC)
5 通信装置
11 送信電力増幅器
20、20B、520 半導体IC
20a、20b、91a、91b、520a、520b 主面
21 受信低雑音増幅器
22G グランド平面配線
23 信号電極
24G ビア電極
25G、26G グランド電極
27G 側面電極
27V ビア導体
51、52、53 スイッチ
61、62 デュプレクサ
61R、62R 受信フィルタ
61T、62T 送信フィルタ
70a、70b、70c、70d、80a、80b、80c、80d 外辺
71a、71b、81a、81b、81c、81d、581a、581b、581c、581d 外縁領域
91 モジュール基板
92、93 樹脂部材
93G グランド電極パターン
100 アンテナ接続端子
110 送信入力端子
120 受信出力端子
150、150G 外部接続端子

Claims (8)

  1. 互いに対向する第1主面および第2主面を有するモジュール基板と、
    前記第2主面に配置された半導体ICと、
    前記第2主面に配置された外部接続端子と、を備え、
    前記半導体ICは、互いに対向する第3主面および第4主面を有し、
    前記第3主面は、前記第2主面と対向し、前記第4主面よりも前記第2主面に近く配置されており、
    前記半導体ICは、
    受信低雑音増幅器と、
    前記第4主面に形成された第1グランド電極と、を有する、
    高周波モジュール。
  2. 前記半導体ICは、さらに、
    前記第3主面に形成された第2グランド電極と、
    前記第1グランド電極および前記第2グランド電極に接続され、前記半導体IC内に形成されたビア導体と、を有する、
    請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 前記半導体ICは、さらに、
    前記第3主面に形成された第2グランド電極と、
    前記第1グランド電極および前記第2グランド電極に接続され、前記半導体ICの側面に形成された側面電極と、を有する、
    請求項1に記載の高周波モジュール。
  4. 前記第4主面を平面視した場合において、
    前記第4主面は多角形であり、
    前記第4主面には、複数の前記第1グランド電極が形成されており、
    前記複数の第1グランド電極のうちの一の第1グランド電極は、前記第4主面の複数の外辺のうちの第1外辺を含む第1外縁領域に形成され、
    前記複数の第1グランド電極のうちの他の第1グランド電極は、前記第4主面の複数の外辺のうちの前記第1外辺と対向する第2外辺を含む第2外縁領域に形成されている、
    請求項2または3に記載の高周波モジュール。
  5. 前記第2主面を平面視した場合において、
    前記モジュール基板は多角形であり、
    前記第2主面には、複数の前記外部接続端子が形成されており、
    前記第2主面の複数の外辺のうちの、前記第1外辺と最も近く対向する第3外辺と前記第1外辺との間の前記モジュール基板の第3外縁領域、および、前記第2主面の複数の外辺のうちの、前記第2外辺と最も近く対向する第4外辺と前記第2外辺との間の前記モジュール基板の第4外縁領域には、前記複数の外部接続端子が形成されておらず、
    前記第3外縁領域および前記第4外縁領域を除く前記モジュール基板上の外縁領域には、前記複数の外部接続端子が形成されている、
    請求項4に記載の高周波モジュール。
  6. さらに、
    前記第1主面に配置された送信電力増幅器を備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  7. さらに、
    第1通信バンドを通過帯域とする第1受信フィルタと、
    第2通信バンドを通過帯域とする第2受信フィルタと、
    前記受信低雑音増幅器と前記第1受信フィルタとの接続、および、前記受信低雑音増幅器と前記第2受信フィルタとの接続を切り替える第1スイッチと、
    アンテナ接続端子と前記第1受信フィルタとの接続および非接続を切り替え、また、前記アンテナ接続端子と前記第2受信フィルタとの接続および非接続を切り替える第2スイッチと、を備え、
    前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは、前記半導体ICに含まれ、
    前記第1受信フィルタおよび前記第2受信フィルタは、前記第1主面に配置されている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波モジュール。
  8. アンテナで送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、
    前記アンテナと前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝送する請求項1〜7のいずれか1項に記載の高周波モジュールと、を備える、
    通信装置。
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