JP2021080730A - 水洗大便器 - Google Patents

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【課題】貯留した水を水洗大便器本体の内壁に沿って溜水面へ流し込む従来の水洗大便器よりも、1回の水洗に必要な水量を削減することができる水洗大便器を提供する。【解決手段】水洗大便器1は、溜水面20を形成して大便を受け止める溜水部21と、溜水部21の水圧によりサイホンを作動させて溜水部21の大便を溜水部21の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部24と、を有する大便器本体2と、溜水部21の上空から溜水面20へ水を吐出可能であって、溜水部21の上空の吐出位置P1と利用者による溜水面20への排便を妨げない退避位置P2とへ移動可能な移動吐出部3と、水を貯留し、貯留した水を吐出位置P1に位置する移動吐出部3へ供給して溜水面20へ吐出させることにより、溜水部21の水圧を高めて前記サイホンを作動させることが可能な水供給装置4と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、溜水面を形成して大便を受け止める溜水部と、前記溜水部の水圧によりサイホンを作動させて前記溜水部の大便を前記溜水部の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部と、を有する水洗大便器に関する。
水洗大便器を使用した水洗トイレが普及している。一般的な水洗大便器は、溜水面を形成して大便を受け止める溜水部と、前記溜水部の水圧によりサイホンを作動させて前記溜水部の大便を前記溜水部の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部と、水を貯留し、貯留した水を水洗大便器本体の内壁に沿って溜水面へ流し込むことにより溜水部の水圧を高めることが可能な水供給装置と、を有する。
特開2019−157517号公報 特開2018−44401号公報
水洗大便器では、利用者の1回の排便ごとに水洗が実行され、通常1回の水洗ごとに4〜8リットルの水が使用される。1回の水洗に必要な水量は水洗大便器によって異なり、1回の水洗に必要な水量が多いと、水道料金及び下水道料金が増えてしまう。このため、1回の水洗に必要な水量を4リットル以下に削減できる水洗大便器が開発されている。
また、水洗に用いた汚水を運搬しなくてはならない車両、列車、船舶に搭載する用途、水資源の乏しい乾燥地帯、被災地等に設置する用途、あるいはトイレシステム全体の小型軽量化が求められる工事現場等の用途では、1回の水洗に必要な水量をさらに削減して、例えば2リットル以下に節約できることが強く望まれている。
本発明は、1回の水洗に必要な水量を、貯留した水を水洗大便器本体の内壁に沿って溜水面へ流し込む従来の水洗大便器よりも削減することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
請求項1の水洗大便器は、溜水面を形成して大便を受け止める溜水部と、前記溜水部の水圧によりサイホンを作動させて前記溜水部の大便を前記溜水部の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部と、を有する大便器本体と、前記溜水部の上空から前記溜水面へ水を吐出可能であって、前記溜水部の上空の吐出位置と利用者による前記溜水面への排便を妨げない退避位置とへ移動可能な移動吐出部と、水を貯留し、貯留した水を前記吐出位置に位置する前記移動吐出部へ供給して前記溜水面へ吐出させることにより、前記溜水部の水圧を高めて前記サイホンを作動させることが可能な水供給装置と、を有することを特徴とする。
請求項2の水洗大便器は、前記大便器本体に重ねて利用者の着座面を形成する便座を有し、前記移動吐出部は、前記便座と前記大便器本体との間に設けられていることを特徴とする。
請求項3の水洗大便器では、前記大便器本体は、前記移動吐出部を水平面内で回動可能又は往復移動可能に収容していることを特徴とする。
請求項4の水洗大便器では、前記水供給装置は、前記移動吐出部の前記吐出位置への移動に連動して前記移動吐出部へ水を供給開始することを特徴とする。
請求項1の水洗大便器によれば、1回の水洗に必要な水量を、貯留した水を水洗大便器本体の内壁に沿って溜水面へ流し込む従来の水洗大便器よりも削減できる水洗大便器を提供することができる。
請求項2の水洗大便器によれば、移動吐出部を組み込んだ水洗大便器を、部品点数少なくコンパクトに組み立てることができる。
請求項3の水洗大便器によれば、移動吐出部を組み込んだ水洗大便器を、部品点数少なくコンパクトに組み立てることができる。
請求項4の水洗大便器によれば、移動吐出部を吐出位置へ移動させる操作と独立して水供給装置による水供給の開始操作を行う必要が無い。
本発明の実施の形態の一例に係る実施の形態1の水洗大便器の全体の外観構造を示す斜視図である。 実施の形態1の水洗大便器における移動吐出部の動作を説明する側断面図である。(a)は退避位置、(b)は吐出位置である。 実施の形態1の水洗大便器における移動吐出部の駆動機構を説明する側断面図である。 本発明の実施の形態の一例に係る実施の形態2の水洗大便器の全体の外観構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の一例に係る実施の形態3の水洗大便器の全体の外観構造を示す平面図である。(a)は吐出位置、(b)は退避位置である。 実施の形態3の水洗大便器における移動吐出部の駆動機構の動作を説明する平面図である。(a)は吐出位置、(b)は退避位置である。
以下、添付した図面を参照して本発明の水洗大便器の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して本発明の実施の形態1の水洗大便器1の構成と動作を説明する。図1は、大便器本体2における移動吐出部3の収容状態を説明するために、水供給装置4の外壁の一部を取り除いて図示し、取り除いた部分を一点鎖線で図示している。図2は、図面の複雑化を回避して構造の理解を容易にするために、水洗大便器1の構成部材の一部を省略している。図3は、図2の側断面図に収容される駆動機構30を拡大して図示している。
図1に示すように、水洗大便器1は、タンク41に貯留した水を手動操作により流して水洗を行う、いわゆるタンク付きサイホン便器である。水洗大便器1は、大便器本体2と移動吐出部3と水供給装置4とを有する。
大便器本体2は、溜水面20を形成して大便を受け止める溜水部21と、溜水部21の水圧によりサイホンを作動させて溜水部21の大便を溜水部21の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部24と、を有する。
大便器本体2は、ボウル部22の中央の後ろ寄りに溜水部21を設けて、ボウル部22の上縁にリム部23を設けている。溜水部21の底側の開口から後方へサイホン排出部24が接続されて、U字型と逆U字型が連結されたS字型の管路が形成されている。
大便器本体2は、水洗時に溜水部21の古い水を排出し、タンク41から導入した新しい水と入れ換えることで、溜水部21の水を入れ替えて、濁った古い水が溜まり続けないようにしている。
大便器本体2は、溜水部21とサイホン排出部24が形成するU字の管路に常時水を溜めて、トイレ室内側と下水道側とを遮断して、下水道側の異臭や虫がトイレ室内に侵入しないようにしている。
溜水部21の水の水深は、封水深と呼ばれ、用途に応じた規格によって規定されている。溜水部21の水の水深は、トイレ室内側と下水道側との間に想定される最大の気圧差が生じても、トイレ室内側と下水道側の遮断が破れないように規定されている。
移動吐出部3は、溜水部21の上空から溜水面20へ水を吐出可能であって、溜水部21の上空の吐出位置P1と利用者による溜水面20への排便を妨げない退避位置P2とへ吐出口31を移動して位置決め可能である。
移動吐出部3は、大便器本体2の上面に形成された凹所25に不図示のスライドベアリングを用いてスライド自在に取り付けられ、スライドベアリングで規制される水平面内の経路上で、前後方向へ往復移動可能である。なお、利用者と移動吐出部3の不必要な接触を避けるために、大便器本体2の上面に不図示のカバーを取り付けて、凹所25及び移動吐出部3を覆ってもよい。カバーは、清掃やメンテナンス時に容易に取り外せることが好ましい。
便座5は、ヒンジ52によって大便器本体2の上面に開閉可能に取り付けられている。便座5は、大便器本体2に重ねて利用者の着座面51を形成する。移動吐出部3は、便座5と大便器本体2との間に設けられ、便座5の下を移動する。
図2(a)に示すように、利用者は、レバー32を背後側に倒して移動吐出部3を退避位置P2へ移動させた状態で、水洗大便器1を排便に使用する。図2(b)に示すように、利用者は、排便後、レバー32を90度回転して移動吐出部3を吐出位置P1へ移動させて水洗大便器1の水洗を実行する。
図3に示すように、駆動機構30は、レバー32の回転を、ピニオン歯車36とラック37によって移動吐出部3の直線運動に変換する。レバー32は、駆動歯車34と一体に回転軸32aを中心にして回転する。移動吐出部3にラック37が固定されている。駆動歯車34の回転は、中間歯車35からピニオン歯車36へ伝達された後に、ピニオン歯車36からラック37へ伝達されて、移動吐出部3を直線運動させる。
図1に示すように、水供給装置4は、タンク41に水を貯留し、タンク41に貯留した水を吐出位置P1に位置させた移動吐出部3へ供給して吐出口31から溜水面20へ吐出させることにより、溜水部21の水圧を高めることが可能である。
水供給装置4は、大便器本体2の溜水面20から所定の高さ位置に支持されたタンク41に水を貯留している。タンク41は、タンク41の底から電磁弁42及び導水管43を介して移動吐出部3に連結されている。導水管43は、フレキシブルな材料で形成され、移動吐出部3の前後方向のスライドに応じて湾曲して、移動吐出部3の移動を妨げない。
図2(a)、(b)に示すように、水供給装置4は、移動吐出部3の吐出位置P1への移動及び位置決めに連動して移動吐出部3へ水を供給開始する。
図3に示すように、カム33は、周面に凹所33aを有し、レバー32と一体に回転軸32aを中心にして回転する。スイッチ44は、カム33の回転に伴って、凹所33aで作動して、ON/OFF回路45をONさせ、電磁弁42を通じた水の供給を開始させる。ON/OFF回路45は、スイッチ44の接点を通じて、電池46を電磁弁42に直接接続する。
ここでは、ON/OFF回路45は、スイッチ44を用いた単純な電気回路を説明したが、マイコンを使用して、電磁弁42のON/OFFのタイミングやONの継続時間を変化させる、より複雑な制御の回路構成及びプログラムを採用してもよい。溜水部21の大便の有無を検知するセンサを設け、サイホン排出部24に排出されて溜水部21から大便が無くなったタイミングで電磁弁42を通じた水の供給を停止する制御回路を設けてもよい。
図2(b)に示すように、利用者が、排便後、レバー32を90度回転すると、駆動機構30によって移動吐出部3が駆動されて退避位置P2から吐出位置P1へ移動する。
同時にカム33の凹所33aがスイッチ44をONさせて、吐出位置P1の移動吐出部3に、電磁弁42を通じて水の供給が開始される。タンク41貯留されていた水が電磁弁42を通じて導水管43へ流れ込み、導水管43を通って移動吐出部3に供給される。移動吐出部3に供給された水は、移動吐出部3の下面に設けられた吐出口31を通じて、溜水面20へ直接吐出される。その結果、溜水部21の水位が上昇して溜水部21の水圧が高まり、サイホン排出部24の逆U字の管路が水で封鎖されてサイホン現象が起動する。そして、サイホン現象が続く間、溜水部21の大便と水がサイホン排出部24へ吸い上げられて、溜水部21の水位が急激に下がる。
しかし、溜水部21の水面がサイホン排出部24の入口まで下がると、この入口からサイホン排出部24内に空気が吸引されて、サイホン現象が破れ、溜水部21の大便と水のサイホン現象による排出が終了する。
利用者は、サイホン現象による排出の終了を待って、レバー32を背後側に倒して、移動吐出部3を吐出位置P1から退避位置P2へ移動させる。すると、レバー32の回転に伴って、カム33の凹所33aからスイッチ44が外れて電磁弁42がOFFし、移動吐出部3の吐出口31を通じた溜水部21への水の供給が停止される。その後、サイホン現象が破れた状態で溜水部21に残った水によって溜水部21の水位が初期状態に回復する。
そして、水洗大便器1では、従来の水洗便器と同様に、タンク41の水位の低下/上昇を不図示のフロート弁で検知して、タンク41への給水をON/OFFすることにより、タンク内の水位を自動的に一定に保つ構成が採用されている。このため、移動吐出部3に対する水の供給の停止後、自動的に、タンク41内の貯水量が初期の状態に回復する。
なお、利用者が、タンク41内の水位を確認して、不足している場合に、利用者自身が給水バルブを開いたり、ポリタンクを用いてタンク41に水を補給したりして、タンク41内の水位を初期の状態に回復させる構成を採用してもよい。
発明者の実験によると、同一のボウル部22、溜水部21、リム部23、サイホン排出部24を用いて、リム部23からボウル部22へ水を吐出して溜水部21へ流し込む従来の水洗大便器に比較して、大便器本体2への給水開始後にサイホン排出部24を通じた大便及び水の吸い込みが開始されるまでの時間が短くなった。そして、タンク41に貯留した水の量を異ならせて実験を行った結果、1.5リットル前後の水量で、溜水部21の大便及び水をほぼ確実に排出できることが確認された。また、溜水部21に浮かんでいる大便が吐出された水に打たれて沈むと、溜水部21からサイホン排出路24へ排出され易くなることが確認された。
(実施の形態2)
実施の形態1では、大便器本体2の側面に設けられたレバー32を90度回転させて、移動吐出部3を前後にスライドさせる構成を説明した。これに対して、実施の形態2の水洗大便器1Bは、図4に示すように、大便器本体2の側面に設けられたスライドレバー32Bをスライドさせて、移動吐出部3Bを前後にスライドさせる構成を採用している。
また、実施の形態1では、移動吐出部3Bが吐出位置P1へ移動することに連動して水供給装置4が移動吐出部3Bに対する水の供給を開始する構成を説明した。これに対して、実施の形態2の水洗大便器1Bは、図4に示すように、移動吐出部3Bを吐出位置P1へスライドさせた後に、手動弁42Bを手動で開閉して移動吐出部3Bに対する水の供給を開始する構成を採用している。
これ以外の構成については、実施の形態1と同様であるため、以下の説明では、構成部材に図1〜図3と共通の符号を付して、重複する説明の一部を省略している。
移動吐出部3Cは、大便器本体2の上面に不図示のスライドベアリングを用いて取り付けられ、スライドベアリングで規制される水平面内の経路上で、前後方向へスライドさせて往復移動可能である。
移動吐出部3Cの側面にスライドレバー32Bの根本が固定され、スライドレバー32Bの先端がスライド溝38を貫通して、大便器本体2の側面から突出している。スライドレバー32Bの先端には把手39が取り付けられている。
利用者は、スライドレバー32Bの把手39を持って前後方向にスライドさせることにより、移動吐出部3Cを吐出位置P1と退避位置P2とへ移動させることができる。
水供給装置4Cは、タンク41の底面に手動弁42Bを介して導水管43Bを連結している。手動弁42Bは、タンク41の底面の開口を覆って設けられた不図示の弁体を押しボタン45Bで下から持ち上げて、タンク41の底面と弁体との間に隙間を形成することにより導水管43Bへ水を流すものである。
手動弁42Bは、押しボタン45Bを押している間、不図示の弁体が持ち上げられて導水管43Bへ水を流し込む。そして、押しボタン45Bから手を離すと、不図示の弁体によって開口が塞がれて、導水管43Bに対する水の供給が停止される。
利用者は、スライドレバー32Bの把手39を持って移動吐出部3Cを吐出位置P1へ移動させた後に、押しボタン45Bを押して吐出位置P1の移動吐出部3Cから溜水部21に水を吐出させる。
利用者は、サイホン排出部24を通じて溜水部21の大便と水が排出がされて溜水部21の水位が低下し始めるまで押しボタン45Bを押し続け、その後、押しボタン45Bから手を離す。
これにより、移動吐出部3Cから溜水部21への水の吐出が停止する。溜水部21の水位が速やかに低下してサイホン現象が破れると、溜水部21に残った水によって溜水部21の水位が初期状態に回復する。
実施の形態2では、サイホン排出部24を通じた溜水部21の大便の排出状態を確認してから移動吐出部3Cによる水の吐出を停止させるので、大便の排出が済んだ後に溜水部21へ無駄な水を供給しなくて済む。また、浮かんだ大便が残ったまま移動吐出部3Cからの水の吐出を停止させてしまうことも少なくなった。
(実施の形態3)
実施の形態1では、移動吐出部3を前後方向にスライドさせて吐出位置P1と退避位置P2とへ位置決める構成を説明した。これに対して、実施の形態3の水洗大便器1Cは、図5、図6に示すように、大便器本体2に対して、回転軸26を中心にして移動吐出部3Cを回転させることにより、移動吐出部3を吐出位置P1と退避位置P2とへ移動させる構成を採用している。
これ以外の構成については、実施の形態1と同様であるため、以下の説明では、構成部材に図1〜図3と共通の符号を付して、重複する説明の一部を省略している。
移動吐出部3Cは、大便器本体2の上面に形成された凹所25Cに収容され、凹所25Cに設けられた回転軸26を中心にして回転可能である。移動吐出部3Cは、回転に伴って凹所25Cの内壁面25iに当接させることにより、吐出位置P1へ位置決め可能である。移動吐出部3Cは、回転に伴って凹所25Cの内壁面に設けた弾性体25jに当接させることにより、退避位置P2へ位置決め可能である。なお、利用者と移動吐出部3の不必要な接触を避けるために、大便器本体2の上面に不図示のカバーを取り付けて、凹所25C及び移動吐出部3Cを覆ってもよい。カバーは、清掃時やメンテナンス時に容易に取り外せることが好ましい。
移動吐出部3Cは、回転軸26を中心にして受動歯車36Cと一体に回転する。中間歯車35Cは、端面の傘歯車と側面の平歯車とが一体に回転する歯車部材である。レバー32Cは、回転軸32aを介して駆動傘歯車34Cと一体に回転する。
駆動傘歯車34Cの回転は、中間歯車35Cを介して受動歯車36Cに伝達されて移動吐出部3Cを駆動し、回転軸26を中心にして、移動吐出部3Cを吐出位置P1と退避位置P2とに回転させる。
以上説明したように、水洗大便器1、1B、1Cは、溜水部21の上空から溜水面20へ水を吐出可能であって、溜水部21の上空の吐出位置P1と利用者による溜水面20への排便を妨げない退避位置P2とへ移動可能な移動吐出部3と、水を貯留し、貯留した水を吐出位置P1に位置する移動吐出部3へ供給して溜水面20へ吐出させることにより、溜水部21の水圧を高めて前記サイホンを作動させることが可能な水供給装置4と、を有する。このため、1回の水洗に必要な水量を、貯留した水を水洗大便器本体の内壁に沿って溜水面へ流し込む従来の水洗大便器よりも削減することができる。
水洗大便器1、1B、1Cは、大便器本体2に重ねて利用者の着座面51を形成する便座5を有し、移動吐出部3は、便座5と大便器本体2との間に設けられている。このため、移動吐出部3、3B、3Cを組み込んだ水洗大便器1、1B、1Cを、部品点数少なくコンパクトに組み立てることができる。
水洗大便器1、1B、1Cは、大便器本体2が移動吐出部3、3B、3Cを水平面内で回動可能又は往復移動可能である。このため、移動吐出部3、3B、3Cを組み込んだ水洗大便器1、1B、1Cを、部品点数少なくコンパクトに組み立てることができる。
水洗大便器1、1Cは、水供給装置4が移動吐出部3、3Cの吐出位置P1への移動に連動して移動吐出部3、3Cへ水を供給開始する。このため、移動吐出部3、3Cを吐出位置P1へ移動させる操作と独立して水供給装置4による水供給の開始操作を行う必要が無い。
本発明は以上の如く構成したので、従来の水洗大便器よりも1回の水洗に必要な水量を削減することができることから、毎月の水道料及び下水道料を削減することができる。また、車両、航空機、列車、船舶等の用途においては、水洗に用いた汚水の運搬量が少なくて済むことからトイレシステムの小型化、軽量化、車両、航空機、列車、船舶等の燃費の向上が見込まれる。さらに乾燥地帯、砂漠地帯、被災地等、水資源の乏しい場所の用途においても好適に利用できる。
1 水洗大便器
2 大便器本体
3 移動吐出部
4 水供給装置
5 便座
20 溜水面
21 溜水部
22 ボウル部
23 リム部
24 サイホン排出部
25 凹所
26 回転軸
30 駆動部
31 吐出口
32 レバー
33 カム
33a 凹所
34 駆動歯車
35 中間歯車
36 ピニオン歯車
37 ラック
38 スライド溝
41 タンク
42 電磁弁
43 導水管
44 スイッチ
45 駆動回路
51 着座面
52 ヒンジ

Claims (4)

  1. 溜水面を形成して大便を受け止める溜水部と、前記溜水部の水圧によりサイホンを作動させて前記溜水部の大便を前記溜水部の水と共に吸い上げて排出するサイホン排出部と、を有する大便器本体と、
    前記溜水部の上空から前記溜水面へ水を吐出可能であって、前記溜水部の上空の吐出位置と利用者による前記溜水面への排便を妨げない退避位置とへ移動可能な移動吐出部と、
    水を貯留し、貯留した水を前記吐出位置に位置する前記移動吐出部へ供給して前記溜水面へ吐出させることにより、前記溜水部の水圧を高めて前記サイホンを作動させることが可能な水供給装置と、を有することを特徴とする、
    水洗大便器。
  2. 前記大便器本体に重ねて利用者の着座面を形成する便座を有し、
    前記移動吐出部は、前記便座と前記大便器本体との間に設けられていることを特徴とする、
    請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記大便器本体は、前記移動吐出部を水平面内で回動可能又は往復移動可能に収容していることを特徴とする、
    請求項1に記載の水洗大便器。
  4. 前記水供給装置は、前記移動吐出部の前記吐出位置への移動に連動して前記移動吐出部へ水を供給開始することを特徴とする、
    請求項1に記載の水洗大便器。
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