JP2021078346A - 車両駆動用電気モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】自己送風型でありながら、回転子の高速回転時にとりわけ静音である新しい車両駆動用電気モータを提供する。
【解決手段】固定子(1)と、車両駆動用電気モータへの給電によって固定子(1)に対して毎分5000回転超の速度w3で回転するように設計された回転子(3)と、モータへの送風のために固定子(1)に対して速度w5で回転するように設計されたファン(5)と、回転子(3)によるファン(5)の回転駆動を仲介する磁気減速装置(7)であって、回転子(3)の回転を減速比[式5]R=w5/w3でファン(5)に伝達するように設計された磁気減速装置(7)とを備える車両駆動用電気モータ。自己送風型モータが高速でとりわけ静音であるようにするため、減速比Rの絶対値は0.85以下、好ましくは約0.5である。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両駆動用電気モータ、およびそのモータを備える鉄道車両に関する。
本発明は、電気駆動またはハイブリッド駆動の車両の分野、とりわけ、列車、路面鉄道または地下鉄などの電気駆動鉄道車両に関係する。
複数の自己送風型電気モータによって推進が果たされる列車を製作することが知られている。各々の電気モータは、回転子および固定子、さらに回転子のシャフトの端部に取り付けられたファンを備える。回転子が固定子に対して回転するとき、ファンは、モータに送風することによってその冷却を行う。それにより、モータは、その動作時には自ら送風を行うことで必然的に通気され、その際、送風プロペラは、回転子によって直接駆動される。モータは、たとえば、公称出力が約450kW(キロワット)の非同期モータとされる。非同期モータは一般に、回転子の最大回転速度が毎分約4500回転に達するように設計される。その場合、この種のモータは、約700kg(キログラム)という重量になる可能性がある。
エネルギー効率を考慮して、よりよい出力/重量比を得るために、より高い回転速度のモータ列を新たに装備することが考えられる。たとえば、公称出力が約450kWで、最大速度が毎分10000回転に達するように設計された非同期モータでは、重量を約400kgとすることができ、毎分4500回転で動作するようにされたモータと比較して、同じ出力で約300kgの重量の低減を得ることができる。
そうした高回転モータのための送風手段を用意する必要がある。しかし、回転速度が高いため、回転子に固定された送風プロペラを設けると、その使用時に大きな騒音が発生することになる。一方で、回転子とは機械的に独立した送風手段を設けるとなると、より複雑になるとともに、回転子が回転するときに必ず送風が行われるかどうかも保証されない。
本発明は、従来技術における上述のような不都合などを解決して、自己送風型でありながら、回転子の高速回転時にとりわけ静音である新しい車両駆動用電気モータを提案することを目指す。
本発明は、固定子と、車両駆動用電気モータへの給電によってモータの主軸の周りを固定子に対して毎分5000回転超の速度w3で回転するように設計された回転子と、モータへの送風のために主軸の周りを固定子に対して速度w5で回転するように設計されたファンと、回転子によるファンの回転駆動を仲介する磁気減速装置であって、回転子の回転を減速比[式5]R=w5/w3でファンに伝達するように設計された減速装置とを備える車両駆動用電気モータを対象とする。本発明によれば、減速比Rの絶対値は0.85以下、好ましくは約0.5である。
本発明のベースにある考え方は、ファンの回転を、磁気減速装置を介して回転子の回転に従属させ、それによってファンによるモータの自己送風を得るというものであり、そのとき、ファンは回転子よりも低い速度で回転するようにする。そのため、回転子が高速回転するときのモータの騒音は軽減される。磁気減速装置はそれ自体が静かで、特に歯車列による機械式減速装置と比べると静音である。また、磁気減速装置は高い機械的効率を有しており、既存のモータに容易に適合させることができる上に、潤滑の必要がないという点でメンテナンスが容易である。
単独で、または組み合わせて取り上げる本発明のそれ以外の有利な特徴によれば、
- 磁気減速装置は、回転子に対して不動の内リングであって、複数の個別の永久磁石を備え、その永久磁石が主軸の周りに配分されて、不定数の対の極p1を構成する内リングと、主軸の周りに配分された不定数n2の個別の強磁性体部品を備える中間リングと、主軸の周りに配分された複数の個別の永久磁石を備える外リングであって、その永久磁石が不定数の対の極p3を構成する、外リングとを備えており、中間リングと外リングのうちから選ばれた固定子リングは、固定子に対して不動であり、中間リングと外リングのうちから選ばれた駆動リングは、固定子リングとは別である一方で、ファンに対して不動である。
- 磁気減速装置は、大きさp1、n2およびp3が次の関係:[式1]n2=p1+p3
を満たすように構築される。
- 外リングは、ファンに対して不動の駆動リングであり、中間リングは、固定子に対して不動の固定子リングであり、減速比は[式4]
Figure 2021078346
ただし、[式2]
Figure 2021078346
で表される。
- 外リングは固定子に対して不動の固定子リングであり、中間リングはファンに対して不動の駆動リングであり、減速比は[式3]
Figure 2021078346
ただし、[式2]
Figure 2021078346
で表される。
- 固定子は、主軸沿いに回転子が貫通するケーシングであって、モータの界磁および電機子を収容するケーシングと、ケーシングに取り付けられたフランジであって、主軸が貫く空気循環口を作り出すフランジとを備え、ファンは、ケーシング外側の、上記ケーシングとフランジとの間に主軸に沿って配置されて、送風用空気を空気循環口を通して循環させることでモータへの送風を行うように構成される。
- 磁気減速装置は、ファンとフランジとの間に主軸に沿って配置され、固定子リングは、フランジを介して固定子に取り付けられて、固定子に対して不動である。
- 磁気減速装置は、ケーシングとファンとの間に主軸に沿って配置され、固定子リングは、ケーシングを介して固定子に取り付けられて、固定子に対して不動である。
- 回転子は、主軸と同軸の回転子シャフトであって、回転子が速度w3で回転するときに速度w3で回転し、ころがり軸受を介してファンを支持する回転子シャフトを備え、ファンは、主軸の周りを回転子に対して回転する。
本発明は、上で規定したようなモータを備える鉄道車両であって、そのモータによって駆動される鉄道車両をさらに対象とする。
本発明は、あくまでも限定的でない例として添付の図面を参照しながら行う以下の説明を読むことで、よりよく理解されよう。
本発明に基づく第1の実施形態による電気モータの部分的な長手方向断面の概略図である。 本発明に基づく第2の実施形態による電気モータの部分的な長手方向断面の概略図である。 本発明に基づく第3の実施形態による電気モータの部分的な長手方向断面の概略図である。 本発明に基づく第4の実施形態による電気モータの部分的な長手方向断面の概略図である。 各図面の電気モータに装備できる磁気減速装置の正面概略図である。
第1の実施形態について、図1は、車両駆動用電気モータ、すなわち、単独で、または他のモータと共同で車両の走行を駆動するモータを図示している。
その車両は、図1に示すような1つまたは複数のモータを備える鉄道車両であることが好ましい。鉄道車両は、高速列車のような列車であることも、路面鉄道または地下鉄であることもできる。変形形態では、モータは、鉄道以外の車両、たとえば道路車両に使用することができる。
電気モータは、基本的に固定子1、回転子3、ファン5および磁気減速装置7を備える。図1にはそれらの要素が部分的に図示されている。モータは、固定子1に対して不動である主軸X1を画定する。
固定子1は、車両の車台に取り付けるように用意されたモータの固定部分である。回転子3は、車両の車輪に機械的に接続されて車両の走行を目的として車輪を回転駆動するように設けられる。
固定子1は、軸X1が貫くケーシング11と、ケーシング11内に完全に納まる固定子巻線12であって、有利には軸X1と同軸の環状をなす固定子巻線12とを備える。固定子巻線12は、ここではモータの界磁をなす。車両の車台への固定子1の取付けはケーシング11を介して行われる。
たとえば、ケーシング11は、軸X1が貫く後方壁16を備える。任意選択で、壁61は、軸X1に心合わせされた開口を有する。有利には、ケーシング11は、軸X1が貫く前方壁17であって、軸X1に心合わせされた開口を有する前方壁17を備える。有利には、ケーシング11は、軸X1と同軸の環状の周囲壁19であって、前方壁17と後方壁16とをつなぎ合わせてケーシング11を閉じる周囲壁19を備える。
固定子1は、ケーシング11の外側に、有利には前方壁17の側に配置されたフランジ13を備えることが好ましい。フランジ13は、軸X1と同軸の環状などの形、ここでは円環の形をなし、それによって送風用空気23の循環用開口14が開くようにされる。有利には、開口14は、軸X1に心合わせされ、軸X1がそれを貫く。
固定子1は、軸X1と同軸の環状のスカート15であって、フランジ13から後方壁16の方へ延びるスカート15を備えることが好ましい。
好ましくは、フランジ13および(用意される場合は)スカート15は、固定脚などを含め、適切なあらゆる手段によって壁17および19から引き離して保持されながら、ケーシング11に固定されるように取り付けられる。フランジ13およびスカート15によって形成される固定子1の外壁と、ケーシング11の壁17および19によって形成される固定子1の内壁は、有利には二重スキンを形成し、その間に開口14から始まって、スカート15の反対端に壁19の周りに形成される環状開口20で終わる環状通路21を作り出す。使用時には、送風用空気は環状通路21の内部を矢印23に沿って開口14から開口20までの間で循環し、モータへの送風、とりわけケーシング11の収容物、特に固定子巻線12への送風を行う。ここでは開口14は空気取入口であり、開口20は空気吐出口である。
回転子3は、軸X1の周りを固定子1に対して回転する。
好ましくは、回転子3は、軸X1と同軸の回転子シャフト31を含む。
有利には、回転子3は、回転子シャフト31が壁17によって形成される開口を少なくとも通り抜けてケーシング11を貫くという点において、軸X1沿いにケーシング11を貫く。そのため、シャフト31の軸方向端部33は、壁17を通してケーシング11の外に露出する。好ましくは、端部33はフランジ13を越えて延びることはない。
ここでは、シャフト31は、壁16によって形成される開口も貫いている。そのため、シャフト31の軸方向端部34は、壁16を通してケーシング11の外に露出する。
回転子シャフト31は、軸X1の周りをケーシング11に対して回転するようにケーシング11によって支持される。そこで、たとえば、壁17の開口は、軸X1に心合わせされたころがり要素軸受25を備える。シャフト31が壁16も貫く場合、特に上記壁16の前述の開口を通して貫く場合は、上記開口も、軸X1に心合わせされたころがり要素軸受24を備える。各々の軸受24および25は、シャフト31が軸X1周りに回転できるようにしながら、ケーシング11に対してシャフト31を支持する。回転子が車両の車輪の回転を駆動するのはシャフト31を介してである。
モータのタイプにより、回転子3は、回転子永久磁石32と、シャフト31の周りに取り付けられてシャフト31に対して不動の回転子巻線または回転子ケージとを備える。回転子永久磁石32、回転子巻線または回転子ケージは、モータの電機子を構成する。ここでは、モータは好ましくは、回転子電機子が回転子永久磁石であるようにされた永久磁石モータである。好ましくは永久磁石同期モータが選択される。変形形態では、非同期モータまたはそれ以外のタイプの電気モータを選択することもできよう。
電機子32は、軸X1に心合わせされ、固定子巻線12によって径方向に囲まれることで、全体がケーシング11内に配置される。モータに給電すると、固定子巻線12に給電され、それによって固定子巻線12に対する回転子電機子32の軸X1周りの回転が引き起こされる。回転子巻線によって回転子電機子32が形成されるようにする場合には、回転が引き起こされるために、回転子電機子32にも給電することが必要となる可能性がある。
より一般的には、モータへの給電によって、回転子3が固定子1に対して軸X1の周りに回転駆動される。
電気モータは、モータの定格での使用または巡航速度での使用では、回転子3が軸X1の周りの固定子1に対して速度w3で回転するように設計され、その速度は「定格速度」と呼ぶことができるものである。速度w3は、好ましくは毎分約10000回転である。この速度w3へは、車両駆動の負荷時における連続定格でのモータへの給電によって到達する。この電気モータは、高速駆動電気モータと呼ぶことができる。より一般的には、速度w3は毎分5000回転超、好ましくは毎分9000回転超であるようにされる。
回転子3が速度w3であるとき、シャフト31および電機子32もまたその速度w3である。
また、固定子1および回転子3は、モータが50kW〜2000kW、好ましくは100kW〜1000kWの出力となるように設計されるのが有利であるものとされる。好ましくは、500kW超の出力とされる。これは、モータが発生する定格機械出力である。
モータによる走行のための車両の車輪の駆動は、機械的動力伝達装置または適切なあらゆる手段を介して上記車輪と連結される端部34を介して行われるのが有利である。
図1に示すように、ファン5は、羽根などを含む送風輪を形成する。図示した例では、ファン5が遠心送風輪を形成するようにされている。
ファン5は、軸受37、好ましくはころがり要素軸受を介して、シャフト31の端部33に取り付けられることが好ましい。そのため、ファン5は、軸X1の周りを回転子3に対して、したがって固定子1に対して回転する。軸方向には、ファン5は、図1に示すようにフランジ13とケーシング11、とりわけケーシング11の壁17との間に配置されることが好ましく、それによってファン5はフランジ13によって外部から保護される。
ファン5は、回転子1に対して回転するとき、送風用空気を矢印23の方向に循環させる。そのため、ファン5の回転は、モータ、とりわけケーシング11への送風を、その冷却のためにもたらす。この例では、送風用空気は、開口14を通してファン5によって軸方向に吸い込まれ、ファンは、壁17およびフランジ13によって画定される通路21の一部分で空気を(シャフト31の端部33に対して)径方向に送り出す。次いで送風用空気は、壁19およびスカート15によって画定される通路21の一部分を通ってケーシング11に沿って軸方向に導かれ、開口20へと至る。
回転子3は、速度w3で回転するとき、磁気減速装置7を介してファン5を固定子1に対して回転速度w5で軸X1の周りに回転駆動する。そのため、モータは「自己送風型」と呼ぶことができる。
高回転モータにおいて発生する騒音を低減するため、減速装置7は、ファン5が回転子の速度w3よりも低い速度w5で回転するように構成される。そこで、減速装置7は、回転子3の回転をR=w5/w3の減速比で、絶対値にして0.85以下、場合によっては0.5以下の減速比でファン5に伝達するようにする。減速比Rの絶対値が0.5のとき、ファン5は、回転子3と同じ回転方向または反対方向に、半分の速さで回転することになり、それによって、速度w3が毎分5000回転を上回るときや、特に速度w3が毎分10,000回転に達するようなときには、発生する騒音は大幅に低減される。
図1および図5に示すように、磁気減速装置7は、有利には内リング71、中間リング72および外リング73を備える。これら3つのリング71、72および73は、軸X1と同軸である。内リング71は、中間リング72および外リング73によって径方向に囲まれる。中間リング72は、内リング71を径方向に囲み、外リング73によって径方向に囲まれる。外リング73は、内リング71および中間リングを径方向に囲む。
図1の実施形態では、減速装置7は、ケーシング11、とりわけ壁17と、ファン5との間に設けられる。それにより、ファン5は、減速装置7をカバーすることで、減速装置7を外部から、特に送風用空気流によって運び込まれる可能性のある金属粉などから保護する。
より一般的には、減速装置7およびファン5が有利にはケーシング11の外に位置するようにすることで、それらの取外しや保守が容易となる。そうした特別なレイアウトを採れば、回転子シャフトの自由端にファン5および減速装置7を追加することで、既存のモータを改修することも容易である。
ここではシャフト31に固定されて取り付けられることで、内リング71は回転子3に対して不動である。とりわけ、リング71は、端部33に、好ましくは軸受25と37との間に固定される。したがって、内リング71の回転速度は速度w3に等しい。
図5でよく見て取れるように、内リング71は、主軸X1の周りに規則的に配分された複数の個別の永久磁石74を備える。永久磁石74の数およびその配置は、内リング71の磁極の対の数p1を規定する。図5に示した例では、磁石74は偶数個であり、軸X1の周りに交番する正極と負極を規定しており、極の対の数p1は5となっている。
外リング73は、主軸X1の周りに規則的に配分された複数の個別の永久磁石76を備える。永久磁石76の数およびその配置は、外リング73の磁極の対の数p3を規定する。図5に示した例では、磁石76は偶数個であり、軸X1の周りに交番する正極と負極を規定しており、極の対の数p3は10となっている。
「モジュレータ」と呼ぶことができる中間リング72は、主軸X1の周りに規則的に配分された複数の個別の強磁性体部品75を備える。強磁性体であるとは、部品75が外部の磁場(ここでは永久磁石74および76によってもたらされるもの)の作用を受けて磁気を生じる性質をもつことをいう。中間リング72は、不定数の強磁性体部品n2を備える。図5では、強磁性体部品75の数は14である。
図1の例では、外リング73は、固定子1、とりわけケーシング11、この場合は壁17に固定されていることから、減速装置7の固定子リングをなす。固定子リングの回転速度はゼロである。
図1の例では、中間リング72は、ファン5に固定されていることから、駆動リングをなす。駆動リングの回転速度は速度w5に等しい。
減速装置7で最高の性能を得るため、減速装置7は、大きさp1、n2およびp3が有利には次の関係:[式1]
n2=p1+p3
を満たすものとなるように構築される。
減速装置7の特徴的な大きさkが次の関係:[式2]
Figure 2021078346
によって定義される。
図1の場合、減速比は[式3]
Figure 2021078346
によって表すことができる。
そこで、図1の場合、所望の減速比Rが得られるように、kの値が適合する数n2、p1およびp3を選択する。
図2の第2の実施形態では、モータのすべての特徴は、図1について上に説明したものと同じであり、それらは同じ符号で示されている。図2のモータは、中間リング72が固定子1に、とりわけケーシング11に、この場合は壁17に固定されて、中間リング72が固定子リングを構成するようにされている点、および外リング73がファン5に固定されることで駆動リングを構成している点で、図1のモータとは異なっている。
この場合、減速比は[式4]
Figure 2021078346
によって表すことができる。
図2の場合、減速比と大きさkとの関係が図1とは変わっているため、所望の減速比Rを得るために、場合によって大きさn2、p1およびp3を変更し、速度w5が速度w3よりも低くなるようにする。
そのため、大きさp1、n2およびp3があらかじめ定められた同じ減速装置7を用いながら、リング72とリング73を入れ替えることによって、すなわちリング72および73のどちらを駆動リングまたは固定子リングとするかを選ぶことによって、減速比Rを変更することができる。
図3の第3の実施形態では、モータのすべての特徴は図1について上に説明したものと同じであり、それらは同じ符号で示されている。図3のモータは、磁気減速装置7がファン5とフランジ13との間に軸方向に配置されている点で、図1のモータとは異なっている。固定子リングをなす外リング73は、フランジ13を介して固定子1に固定される。たとえば、固定子リングは、1つまたは複数の固定脚29を介してフランジ13に固定されるようにする。内リング71は、シャフトの端部33に、軸受37に対して、またはファン5の外側に、ファン5に近接して固定される。磁気減速装置7のこのようなレイアウトは、外部に対するその保護は犠牲となるものの、その保守および設置を容易にすることができる。
図4の第4の実施形態では、モータのすべての特徴は図3について上に説明したものと同じであり、それらは同じ符号で示されているが、中間リング72が固定子リングをなし、フランジ13を介して、とりわけ脚29を介して固定子1に固定されることに関してはその限りではない。そのため、外リング73からなる駆動リングは、ファン5に固定される。
図4の場合、減速比と大きさkとの関係が図3とは変わっているため、所望の減速比Rを得るために、場合によって大きさn2、p1およびp3を変更し、速度w5が速度w3よりも低くなるようにする。
図1から図4に示すように、本発明は、特に送風用空気23が循環するのが、固定子巻線12が収められ、回転子3が貫くケーシング11に沿ってであって、ケーシング11内ではないことから、閉鎖構造の自己送風型モータに適用される。変形形態では、モータは、循環空気がケーシング11を通り抜け、好ましくはファン5がケーシング11の中に配置された開放型モータである。この変形形態では、フランジ13およびスカート15の必要はない。
変形形態では、固定子が電機子を備える一方、回転子は界磁を備え、電機子と界磁は、好ましくはケーシング11の中に収容されるようにする。
いずれかの実施形態またはいずれかの変形形態について上に説明したあらゆる特徴は、技術的に可能である限りにおいて、上に説明した他の実施形態または変形形態において実施することができる。
1 固定子
3 回転子
5 ファン
7 磁気減速装置、減速装置
11 ケーシング
12 固定子巻線
13 フランジ
14 開口
15 スカート
16 後方壁
17 前方壁
19 周囲壁
20 環状開口
21 環状通路
23 矢印、送風用空気
24、25 ころがり要素軸受、軸受
29 固定脚、脚
31 回転子シャフト、シャフト
32 電機子、回転子永久磁石、回転子電機子
33、34 軸方向端部
37 軸受
71 内リング
72 中間リング
73 外リング
74 永久磁石
75 強磁性体部品
76 永久磁石
X1 主軸、軸

Claims (10)

  1. 固定子(1)と、
    車両駆動用電気モータへの給電によってモータの主軸(X1)の周りを固定子(1)に対して毎分5000回転超の速度w3で回転するように設計された回転子(3)と、
    モータへの送風のために前記主軸(X1)の周りを前記固定子(1)に対して速度w5で回転するように設計されたファン(5)と、
    前記回転子(3)による前記ファン(5)の回転駆動を仲介する磁気減速装置(7)であって、前記回転子(3)の回転を減速比[式5]R=w5/w3で前記ファン(5)に伝達するように設計された磁気減速装置(7)と
    を備える車両駆動用電気モータであって、
    前記減速比Rの絶対値が0.85以下、好ましくは約0.5であることを特徴とする、モータ。
  2. 前記磁気減速装置(7)が、
    - 前記回転子(3)に対して不動の内リング(71)であって、複数の個別の永久磁石(74)を備え、前記永久磁石(74)が前記主軸(X1)の周りに配分されて、不定数の対の極p1を構成する内リング(71)と、
    - 前記主軸(X1)の周りに配分された不定数n2の個別の強磁性体部品(75)を備える中間リング(72)と、
    - 前記主軸(X1)の周りに配分された複数の個別の永久磁石(76)を備える外リング(73)であって、前記永久磁石(76)が不定数の対の極p3を構成する、外リング(73)と
    を備えており、
    前記中間リング(72)と前記外リング(73)のうちから選ばれた固定子リングが、前記固定子(1)に対して不動であり、
    前記中間リング(72)と前記外リング(73)のうちから選ばれた駆動リングが、固定子リングとは別である一方で、前記ファン(5)に対して不動である、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記大きさp1、n2およびp3が次の関係:
    [式1]n2=p1+p3
    を満たすように磁気減速装置(7)が構築される、請求項2に記載のモータ。
  4. 前記外リング(73)が、前記ファン(5)に対して不動の前記駆動リングであり、
    前記中間リング(72)が、前記固定子(1)に対して不動の前記固定子リングであり、
    前記減速比が[式4]
    Figure 2021078346
    ただし、[式2]
    Figure 2021078346
    で表される、請求項2または3に記載のモータ。
  5. 前記外リング(73)が、前記固定子(1)に対して不動の前記固定子リングであり、
    前記中間リング(72)が、前記ファン(5)に対して不動の前記駆動リングであり、
    前記減速比が[式3]
    Figure 2021078346
    ただし、[式2]
    Figure 2021078346
    で表される、請求項2または3に記載のモータ。
  6. 前記固定子(1)が、
    - 前記主軸(X1)沿いに前記回転子(3)が貫通するケーシング(11)であって、前記モータの界磁(12)および電機子(32)を収容するケーシング(11)と、
    - 前記ケーシング(11)に取り付けられたフランジ(13)であって、前記主軸(X1)が貫く空気循環口(14)を作り出すフランジと
    を備え、
    前記ファン(5)が、前記ケーシング(11)外側の、前記ケーシング(11)と前記フランジ(13)との間に前記主軸(X1)に沿って配置されて、送風用空気を前記空気循環口(14)を通して循環させることで前記モータへの送風を行うように構成される、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のモータ。
  7. 前記磁気減速装置(7)が、前記ファン(5)と前記フランジ(13)との間に前記主軸(X1)に沿って配置され、
    前記固定子リングが、前記フランジ(13)を介して前記固定子(1)に取り付けられて、前記固定子(1)に対して不動である、
    請求項2から5のいずれか一項および請求項6に記載のモータ。
  8. 前記磁気減速装置(7)が、前記ケーシングと前記ファン(5)との間に前記主軸(X1)に沿って配置され、
    前記固定子リングが、前記ケーシング(11)を介して前記固定子(1)に取り付けられて、前記固定子(1)に対して不動である、
    請求項2から5のいずれか一項および請求項6に記載のモータ。
  9. 前記回転子(3)が、前記主軸(X1)と同軸の回転子シャフト(31)であって、前記回転子(3)が速度w3で回転するときに速度w3で回転し、ころがり軸受(37)を介して前記ファン(5)を支持する回転子シャフト(31)を備え、前記ファン(5)が、前記主軸(X1)の周りを前記回転子(3)に対して回転する、請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のモータを備える鉄道車両であって、前記モータによって駆動される鉄道車両。
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